特許第6604444号(P6604444)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6604444サブフレーム構成切り替え方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6604444
(24)【登録日】2019年10月25日
(45)【発行日】2019年11月13日
(54)【発明の名称】サブフレーム構成切り替え方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/06 20090101AFI20191031BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20191031BHJP
   H04W 56/00 20090101ALI20191031BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20191031BHJP
【FI】
   H04W28/06 130
   H04W72/04 131
   H04W56/00 130
   H04W28/04 110
【請求項の数】9
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-546473(P2018-546473)
(86)(22)【出願日】2016年3月4日
(65)【公表番号】特表2019-507560(P2019-507560A)
(43)【公表日】2019年3月14日
(86)【国際出願番号】CN2016075644
(87)【国際公開番号】WO2017147905
(87)【国際公開日】20170908
【審査請求日】2018年9月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】▲鄒▼ 志▲敏▼
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲強▼
(72)【発明者】
【氏名】施 玲玲
【審査官】 松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/183008(WO,A2)
【文献】 国際公開第2014/052645(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/044432(WO,A1)
【文献】 国際公開第2015/017978(WO,A1)
【文献】 国際公開第2015/018321(WO,A1)
【文献】 Qualcomm Incorporated,Message 3 transmission in eIMTA enabled network,3GPP TSG-RAN WG2#84 R2-133931,フランス,3GPP,2013年11月 2日,Section 2
【文献】 Qualcomm Incorporated,RAN2 aspects of eIMTA,3GPP TSG-RAN WG2#83bis R2-133533,フランス,3GPP,2013年 9月28日,Sections 1,2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局により、セルのサブフレーム構成が第1の構成から第2の構成に変更される必要があると判定し、前記セルのサブフレーム構成の変更を前記セル内の端末に通知するステップと、
前記基地局により、前記通知後の第1の持続時間が満了するとき、前記セル内の端末に前記第2の構成を送信するステップと、
前記基地局により、前記基地局が前記第2の構成を送信した後の第2の持続時間が満了するとき、前記第2の構成を有効にするステップであって、前記基地局は前記第1の持続時間内に前記セル内の端末に対して初期伝送スケジューリングを実行せず、前記第1の構成を用いた再伝送スケジューリングを可能にし、前記基地局は前記第2の持続時間内に前記セル内の端末をスケジュールしない、ステップと、
を含むサブフレーム構成切り替え方法。
【請求項2】
前記基地局が前記第1の持続時間内にシステム情報を送信する必要があるとき、前記基地局は前記第1の持続時間内に前記システム情報を送信し、かつ/または
前記基地局が前記第2の持続時間内にシステム情報を送信する必要があるとき、前記基地局は前記第2の持続時間内に前記システム情報を送信する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記基地局により、セルのサブフレーム構成が第1の構成から第2の構成に変更される必要があると判定することが、
前記セルのアップリンクおよびダウンリンクサービスの状態に基づいて、前記セルのサブフレーム構成が前記第1の構成から前記第2の構成に変更される必要があると判定すること
を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の持続時間と前記第2の持続時間との合計が予め設定された値より小さい、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
基地局であって、
前記基地局のセルのサブフレーム構成が第1の構成から第2の構成に変更される必要があると判定するように構成されている判定ユニットと、
前記判定ユニットが前記セルのサブフレーム構成が前記第1の構成から前記第2の構成に変更される必要があると判定するとき、前記セルのサブフレーム構成の変更を前記セル内の端末に通知するように構成されている通知ユニットであって、前記通知ユニットが前記通知後の第1の持続時間が満了するとき、前記セル内の端末に前記第2の構成を送信するようにさらに構成されている、通知ユニットと、
前記通知ユニットが前記第2の構成を送信した後の第2の持続時間が満了するとき、前記第2の構成を有効にするように構成されている設定ユニットと、
を備え、
前記基地局は前記第1の持続時間内に前記セル内の端末に対して初期伝送スケジューリングを実行せず、前記第1の構成を用いた再伝送スケジューリングを可能にし、前記基地局は前記第2の持続時間内に前記セル内の端末をスケジュールしない、基地局
【請求項6】
前記通知ユニットは、前記基地局が前記第1の持続時間内にシステム情報を送信する必要があるとき、前記第1の持続時間内に前記システム情報を送信し、かつ/または
前記基地局が前記第2の持続時間内にシステム情報を送信する必要があるとき、前記第2の持続時間内に前記システム情報を送信するようにさらに構成されている、
請求項5に記載の基地局
【請求項7】
前記判定ユニットは、具体的には、前記セルのアップリンクおよびダウンリンクサービスの状態に基づいて、前記セルのサブフレーム構成が前記第1の構成から前記第2の構成に変更される必要があると判定するように構成されている、請求項5または6に記載の基地局
【請求項8】
前記第1の持続時間と前記第2の持続時間との合計が予め設定された値より小さい、請求項5から7のいずれか一項に記載の基地局
【請求項9】
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法を実行するためのプログラムを備えるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野、詳細には、サブフレーム構成切り替え方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
時分割複信(Time Division Duplex、TDD)通信システムにおいて、アップリンク伝送およびダウンリンク伝送は、タイムライン上の時間の期間を使用することによって区別され得る。例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)通信システムでは、TDDに使用されるフレーム構造が図1に表されており、無線フレーム(radio frame)は、それぞれ0〜9の番号を付けられた10個のサブフレーム(subframe)を含む。アップリンク伝送に使用されるサブフレームはアップリンク・サブフレームであり、「U」を用いて識別され、ダウンリンク伝送に使用されるサブフレームはダウンリンク・サブフレームであり、「D」を用いて識別され、特別なサブフレームがさらに存在し、「S」を使用して識別され、ダウンリンク・パイロット・タイムスロット(DwPTS)、ガード期間(GP)、およびアップリンク・パイロット・タイムスロット(UpPTS)を含む。
【0003】
現在、LTE-TDDシステムでは、異なるサービス要件に適応するために、アップリンク−ダウンリンク構成とも呼ばれる、表1に具体的に表される7つのサブフレーム構成がある。例えば、端末上でWebページブラウジングやオンデマンドビデオなどのサービスが行われるとき、ダウンリンクデータ量はアップリンクデータ量よりも明らかに大きく、基地局は、トラフィック量の分析に基づいて、アップリンク・サブフレームよりも多くのダウンリンク・サブフレーム、例えばサブフレーム構成2〜5のうちの1つを構成し得る。別の例では、基地局が端末に従来の音声サービスを提供するとき、基地局は、ダウンリンク・サブフレームがアップリンク・サブフレームに等しく、例えばサブフレーム構成1を構成し得る。端末のサービスが変更されることが可能であり、したがって基地局は、サービス変更に適応するように、サービス要件に基づいてサブフレーム構成を柔軟に調整し得る。
【0004】
【表1】
【0005】
先行技術では、基地局がセルのサブフレーム構成をリセットする必要があるとき、基地局はセルを非アクティブ化する。この場合、セルによってサービス提供される端末は、ネットワークから分離する。そして、基地局は、セルの動作モードをリセットされたサブフレーム構成と一致するモードに設定し、そしてセルをアクティブ化し、セルによってサービス提供される端末は再びネットワークに接続する。
【0006】
従来のサブフレーム構成切り替えプロセスでは、端末がネットワークから分離し、そしてネットワークに接続し、その結果端末のサービスが中断され、ユーザ体験が比較的悪いことが知られ得る。
【発明の概要】
【0007】
本発明の実施形態は、端末のサービスに対するサブフレーム構成切り替えの影響を大幅に低減し、したがって端末のサービス体験を改善するために、サブフレーム構成切り替え方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するために、本発明の実施形態では、以下の技術的解決策が使用される。
【0009】
第1の態様によれば、この出願は、サブフレーム構成切り替え方法を提供する。この方法では、基地局は、セルのサブフレーム構成が第1の構成から第2の構成に変更される必要があると判定し、セルのサブフレーム構成の変更をセル内の端末に通知する。加えて、基地局は、通知後の第1の持続時間が満了するとき、セル内の端末に第2の構成を送信し、基地局が第2の構成を送信した後の第2の持続時間が満了するとき、第2の構成を有効にし、基地局は第1の持続時間内にセル内の端末に対して初期伝送スケジューリングを実行せず、基地局は第2の持続時間内にセル内の端末をスケジューリングしない。
【0010】
第1の態様に対応して、第2の態様によれば、この出願は、基地局に位置する、サブフレーム構成切り替え装置を提供する。装置は、判定ユニットと、通知ユニットと、設定ユニットとを含む。判定ユニットは、基地局のセルのサブフレーム構成が第1の構成から第2の構成に変更される必要があると判定するように構成されている。通知ユニットは、判定ユニットがセルのサブフレーム構成が第1の構成から第2の構成に変更される必要があると判定するとき、セルのサブフレーム構成の変更をセル内の端末に通知し、通知後の第1の持続時間が満了するとき、セル内の端末に第2の構成を送信するように構成されている。設定ユニットは、通知ユニットが第2の構成を送信した後の第2の持続時間が満了するとき、第2の構成を有効にするように構成され、基地局は、第1の持続時間内にセル内の端末に対して初期伝送スケジューリングを実行せず、基地局は、第2の持続時間内にセル内の端末をスケジュールしない。
【0011】
第1の態様に対応して、第3の態様によれば、この出願は、プロセッサ、トランシーバ、およびメモリを含む基地局を提供する。メモリは、プログラムを記憶するように構成され、プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムを呼び出して、本出願の第1の態様による方法を実行する。
【0012】
上述した態様において、基地局は、新たなサブフレーム構成が有効となる時よりも前に平滑化期間を設定し、平滑化期間は、第1の持続時間と第2の持続時間とを含むことが知られ得る。第1の持続時間は、基地局が新しいサブフレーム構成を端末に送信する前に設定され、初期伝送サービスのサービススケジューリングは第1の持続時間内に実行されない。第2の持続時間は、基地局が新しいサブフレーム構成を端末に送信した後に設定され、スケジューリングは第2の持続時間内に実行されない。このようにして、再伝送サービスタイムシーケンスのスムーズな遷移が完了することが可能であり、サービスがほぼ無瞬断であるときサブフレーム構成切り替えが完了する。
【0013】
上述した態様では、第1の持続時間と第2の持続時間の合計は、予め設定された値より小さい。第1の持続時間および第2の持続時間によって維持される時間の期間は、セル内の端末のサービスに有害である。したがって、ほぼ無瞬断のサービス目標を達成するために、時間の期間はできるだけ短くされる(できるだけ100ミリ秒以内に制御される)必要がある。
【0014】
上述した態様において、以下の場合のいずれか1つにおいて、セル内の端末が第1の持続時間内にハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)などのデータを再送する必要があるとき、基地局は、第1の持続時間内に端末に対して再伝送スケジューリングを実行する。例えば、第2の態様では、基地局はスケジューリングユニットをさらに含む。スケジューリングユニットは、セル内の端末が第1の持続時間内にデータを再伝送する必要があるとき、第1の持続時間内に再伝送スケジューリングを実行するように構成される。別の例では、第3の態様において、プロセッサは、セル内の端末が第1の持続時間内にデータを再伝送する必要があるとき、第1の持続時間内に端末上で再伝送スケジューリングを実行するようにさらに構成される。
【0015】
上述した態様において、以下の場合のいずれか1つにおいて、基地局が第1の持続時間内にシステム情報を送信する必要があるとき、基地局が第1の持続時間内にシステム情報を送信し、かつ/または基地局が第2の持続時間内にシステム情報を送信する必要があるとき、基地局は第2の持続時間内にシステム情報を送信する。例えば、第2の態様において、通知ユニットは、基地局が第1の持続時間内にシステム情報を送信する必要があるとき、第1の持続時間内にシステム情報を送信し、かつ/または基地局が第2の持続時間内にシステム情報を送信する必要があるとき、第2の持続時間内にシステム情報を送信するようにさらに構成される。別の例では、第3の態様において、トランシーバは、基地局が第1の持続時間内にシステム情報を送信する必要があるとき、第1の持続時間内にシステム情報を送信し、かつ/または基地局が第2の持続時間内にシステム情報を送信する必要があるとき、第2の持続時間内にシステム情報を送信するようにさらに構成される。
【0016】
上述した態様において、基地局がセルのサブフレーム構成が第1の構成から第2の構成に変更される必要があると判定したとき、基地局は、セルのアップリンクおよびダウンリンクサービスの状態に基づいて、セルのサブフレーム構成が第1の構成から第2の構成に変更される必要があると判定し得る。例えば、第2の態様において、判定ユニットは、具体的には、セルのアップリンクおよびダウンリンクサービスの状態に基づいて、セルのサブフレーム構成が第1の構成から第2の構成に変更される必要があると判定するように構成される。別の例では、第4の態様において、プロセッサは、具体的には、セルのアップリンクおよびダウンリンクサービスの状態に基づいて、セルのサブフレーム構成が第1の構成から第2の構成に変更される必要があると判定するように構成される。
【0017】
この出願の上述した態様において、基地局は、新しいサブフレーム構成が有効になる時よりも前に、第1の持続時間および第2の持続時間を設定することが知られ得る。第1の持続時間は、基地局が新しいサブフレーム構成を端末に送信する前に設定され、第1の持続時間内に情報ブロードキャストおよびHARQ再伝送以外のサービススケジューリングは停止される。第2の持続時間は、基地局が新しいサブフレーム構成を端末に送信した後に設定され、第2の持続時間内に情報ブロードキャスト以外のサービススケジューリングは停止される。このようにして、HARQ時間シーケンスのスムーズな遷移が完了することが可能であり、サービスがほぼ無瞬断であるときサブフレーム構成切り替えが完了する。これは、端末がネットワークから分離し、そしてサブフレーム構成切り替えプロセスでネットワークに接続され、その結果端末のサービスが中断されるという先行技術の問題を回避する。本発明において提供されるサブフレーム構成切り替え方法に基づいて、端末のサービスに対するサブフレーム構成切り替えの影響が大幅に低減されることが可能であり、したがって端末のサービス体験が改善される。
【0018】
本発明の実施形態または先行技術における技術的解決方法をより明確に記載するために、以下は、実施形態または先行技術を記載するために要求される添付図面を簡単に記載する。明らかに、以下の記載における添付図面は、本発明のほんのいくつかの実施形態を表し、この技術分野の当業者は創作努力なしにこれらの添付図面から他の図面を依然として導き出し得る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態によるTDDのフレーム構造の概略図である。
図2】本発明の一実施形態による通信システムの概略図である。
図3】本発明の一実施形態によるサブフレーム構成切り替え方法の概略図である。
図4】本発明の一実施形態による基地局の構造ブロック図である。
図5】本発明の一実施形態によるサブフレーム構成切り替え装置の構造ブロック図である。
図6】本発明の一実施形態による基地局の別の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下は、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ十分に記載する。明らかに、記載される実施形態は、本発明の実施形態のほんのいくつかであるが全てではない。創作努力なしに本発明の実施形態に基づいてこの技術分野の当業者によって得られる他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲内にあるものである。
【0021】
この技術分野の当業者による理解の容易さのために、この出願のいくつかの用語が以下で説明され、記載される。
【0022】
1.基地局は、端末を無線ネットワークに接続するデバイスであり、限定されないが、進化型ノードB(evolved Node B、eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、ノードB(Node B、NB)、基地局コントローラ(Base Station Controller、BSC)、基地トランシーバ局(Base Transceiver Station、BTS)、ホーム基地局(例えば、Home evolved NodeB、またはHome Node B、HNB)、ベースバンドユニット(BaseBand Unit、BBU)、WiFiアクセスポイント(Access Point、AP)などを含む。
【0023】
2.端末は、ユーザ機器(User Equipment、UE)とも呼ばれ、ユーザに音声および/またはデータ接続性を提供するデバイス、例えば、無線接続機能を有する手持ち型デバイスまたは乗物内デバイスである。
【0024】
3.サブフレーム構成は、アップリンク−ダウンリンク構成(uplink-downlink configuration)とも呼ばれ、TDDシステムにおける無線フレームのサブフレーム構造のための構成であり、各サブフレームの種類、例えば、アップリンク・サブフレームまたはダウンリンク・サブフレームを規定する。例えば、表1は、LTE-TDDシステムにおける7つの構成を表す。
【0025】
4.「複数」とは、2または2より多くを意味する。「および/または」という用語は、関連する対象を記載するための関連関係を記載し、3つの関係が存在し得ることを表現する。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみ存在する、AおよびBの両方が存在する、Bのみ存在する、を表現し得る。記号「/」は、一般に、関連する対象間の「または」の関係を示す。
【0026】
図2を参照すると、図2は、この出願の一実施形態による通信システムの概略図である。図2に表すように、通信システムはTDD通信システムであり、少なくとも1つのセルが基地局110において構成され、各セルが1つの物理的無線カバレージエリア120に対応し、エリア120内の端末130は基地局110を用いて無線ネットワークにアクセスする。セルはTDDモードで動作し、セルのサブフレーム構成は第1の構成である。セルのアップリンク/ダウンリンクサービスの割合が変更され、現在の構成(すなわち、第1の構成)は現在のサービス割合に適切ではなく、基地局110はセルのために第2の構成などの新しいサブフレーム構成を構成し得る。先行技術では、基地局110は、セルの非アクティブ化とリセットを実行することによってサブフレーム構成切り替えを実現する。その結果、端末はネットワークから分離し、サービスは中断される。
【0027】
この問題を考慮して、この出願はサブフレーム構成切り替え方法を提供する。平滑化期間は、新しいサブフレーム構成が有効になる時よりも前に設定され、平滑化期間は、第1の平滑化期間と第2の平滑化期間とを含む。第1の平滑化期間は、基地局が新しいサブフレーム構成を端末に送信する前に設定され、情報ブロードキャストおよびハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)再伝送以外のサービススケジューリングを停止するために使用される。第2の平滑化期間は、基地局が新しいサブフレーム構成を端末に送信した後に設定され、情報ブロードキャスト以外のサービススケジューリングを停止するために使用される。このようにして、HARQ時間シーケンスのスムーズな遷移が完了することが可能であり、サービスがほぼ無瞬断であるときサブフレーム構成切り替えが完了する。
【0028】
図3を参照すると、図3は、この出願によるサブフレーム構成切り替え方法の概略図である。図3に表すように、タイムラインt上に時点Tがあり、基地局は時点Tにおいて新しいサブフレーム構成を端末にブロードキャストする。先行技術では、基地局が新しいサブフレーム構成をブロードキャストした後、新しいサブフレーム構成が直ちに有効になる(すなわち、基地局は新しいサブフレーム構成を使用してアップリンク−ダウンリンクスケジューリングを実行する)。この実施形態では、新しいサブフレーム構成は直ちに有効にならず、持続時間Bが満了した時のみ(すなわち、図3に表すT+Bの時において)有効になり、持続時間Bでは、基地局は初期伝送スケジューリングおよび再伝送スケジューリングを含むスケジューリングを停止する。加えて、端末が新しいサブフレーム構成を通知される前の持続時間Aでは、基地局は元のサブフレーム構成を依然として使用しており、持続時間Aで基地局はもはや初期伝送スケジューリングを実行しないが、再伝送スケジューリングのみを実行する。持続時間AおよびBは、それぞれ前の平滑化期間および後の平滑化期間であり、これらの2つの平滑化期間において、基地局はシステム情報を正常にブロードキャストし得る。これらの2つの平滑化期間を設定することによって、基地局は、セルを非アクティブ化およびリセットしないが、一時的なスケジューリング中断を実行する必要のみで、サブフレーム構成切り替えを完了することが可能であり、HARQ時間シーケンスのスムーズな遷移が保証される。このようにして、サービスがほぼ無瞬断であるときサブフレーム構成切り替えが完了し得る。
【0029】
上述したスケジューリングは、サブフレーム構成が変更されるセル内の端末に対してスケジューリングであることが留意されるべきである。
【0030】
加えて、基地局は、セルサービスを監視することによって再構成が実行されることが必要であるかどうかを判定することが可能であり、再構成が実行されることが必要であると判定された後、基地局はサブフレーム構成の変更をセル内の端末に通知し、それによって端末は、端末のサービングセルのサブフレーム構成が変化しようとしていることを知る。図3に表すように、この出願のこの実施形態において提供されるサブフレーム構成切り替え方法は、以下のステップを含む。
【0031】
S310:基地局は、セルのサブフレーム構成が再構成される必要があると判定する。
【0032】
具体的には、基地局は、セルのアップリンクおよびダウンリンクサービスを監視することによって、現在のサブフレーム構成がセルの現在のサービス構造に適しているかどうかを判定し、現在のサブフレーム構成が現在のサービス構造に適していないと判定された、すなわち、セルのサブフレーム構成が第1の構成(現在のサブフレーム構成)から第2の構成(再構成されたサブフレーム構成)に変更される必要があると基地局が判定した後に、再構成されたサブフレーム構成をさらに判定し得る。例えば、セルの現在のサブフレーム構成は、表1の構成0であり、構成0は、アップリンクサービスがダウンリンクサービスより多いサービス構造に適用可能である。基地局がセルのサービス構造の変化を監視し、ダウンリンクサービスがアップリンクサービスより多いとき、構成0は現在のサービス構造に適切ではない。したがって、基地局は、セルのサブフレーム構成を再構成する、例えば、サブフレーム構成を構成0から構成3に変更する必要がある。
【0033】
S320:基地局は、セルのサブフレーム構成の変更をセル内の端末に通知する。
【0034】
基地局はセル内の端末にシステム情報をブロードキャストすることが可能であり、情報要素はシステム情報内で搬送され、情報要素はセルのサブフレーム構成が変化しようとしていることを示すために使用される。このように、システム情報を受信した後、端末は、情報要素に従ってセルのサブフレーム構成が変化しようとしていることを知る。
【0035】
S330:基地局は、通知後の第1の持続時間Aが満了するとき、再構成されたサブフレーム構成をセル内の端末に送信する。
【0036】
図3を参照すると、基地局は、Tの時に、システム情報を使用して端末に再構成されたサブフレーム構成を送信し始めることが可能であり、すなわち、基地局はシステム情報を端末にブロードキャストし、システム情報は再構成されたサブフレーム構成を搬送する。
【0037】
加えて、第1の持続時間A内で、再構成されたサブフレーム構成が端末に送信されていないので、元のサブフレーム構成(すなわち、上述した現在のサブフレーム構成−第1のサブフレーム構成)は依然として有効であるが、基地局は初期伝送スケジューリングを停止し、システム情報の送信と再伝送スケジューリングのみを可能にする。ここでのシステム情報の送信と再伝送スケジューリングの両方は元のサブフレーム構成を用いて実行され、ここでの初期伝送スケジューリングも元のサブフレーム構成を用いて実行されることが留意されるべきである。
【0038】
サブフレーム構成切り替えがUEサービスにとってほぼ無瞬断であるという効果を達成するために、セル内の端末と基地局との間のHARQ再伝送などのいくつかのサービスは、可能な限り第1の持続時間内に予約され得る。第1の持続時間内でセル内の端末によって構成されたサブフレーム構成は依然として元のサブフレーム構成であるので、サブフレーム構成切り替えは基地局と端末との間のサービスに混乱を引き起こさず、そして再伝送は依然として実行されることが可能であり、またはシステム情報は依然として端末にブロードキャストされることが可能である。
【0039】
S340:基地局が再構成されたサブフレーム構成を送信した後の第2の持続時間Bが満了するとき、基地局は再構成されたサブフレーム構成を有効にする。ここでの有効は、基地局が有効にされたサブフレーム構成を用いてアップリンク−ダウンリンクスケジューリングを実行し得ることを意味し、したがって、サブフレーム構成が有効になった後、基地局は正常に動作する、すなわち、再構成されたサブフレーム構成を使用してアップリンク−ダウンリンクスケジューリングを実行して、データ伝送を実現し得る。
【0040】
一般に、基地局は、セル内の端末に情報をブロードキャストする。端末は異なる受信能力を有するので、端末は異なる時に情報を受信する。情報を受信した端末は、新しいサブフレーム構成でアップリンクサービスを実行するために端末の動作モードを切り替え、システム情報を受信しない端末は依然として元のサブフレーム構成でアップリンクサービスを実行する。基地局が新しいサブフレーム構成をブロードキャストしながら再伝送スケジューリングを依然として実行するならば、基地局と端末との間のサービスが混乱を引き起こされる。
【0041】
例えば、新しいサブフレーム構成で実行されるHARQ再伝送のパケットが、元のサブフレーム構成によって示されるサブフレームに入り得る。例えば、新しいサブフレーム構成で動作している端末のダウンリンクデータが復号に成功しないが、基地局がサブフレーム構成切り替えを依然として実行していないならば、端末は、新しいサブフレーム構成によって示されたアップリンク・サブフレームでHARQ再伝送要求を基地局に送信し、基地局は、端末によって送信されたHARQ再伝送要求を、元のサブフレーム構成によって示されたアップリンク・サブフレームで受信する。元のサブフレーム構成と新しいサブフレーム構成とで示されるアップリンク・サブフレームが異なるならば、基地局は、端末からHARQ再伝送要求を受信せず、したがって端末にデータを再伝送しない。基地局が新しいサブフレーム構成をブロードキャストするプロセスにおいて、HARQ再伝送が依然として実行されるならば、HARQ時間シーケンスは混乱を引き起こされることが分かり得る。
【0042】
したがって、第2の持続時間B内で、基地局は、セル内の端末に対して全てのスケジューリングを停止する。加えて、基地局は、再構成されたサブフレーム構成(すなわち、上述した第2のサブフレーム構成)を端末に送信するので、ここでの各々の停止されたスケジューリングは、再構成されたサブフレーム構成を用いて実行されるスケジューリングである。
【0043】
なお、上述したスケジューリングは、サブフレーム構成が変更されたセル内の端末に対するスケジューリングであることが留意されるべきである。
【0044】
さらに、システム情報は、通常、定期的にブロードキャストされる。システム情報をブロードキャストする期間が第1の持続時間Aおよび第2の持続時間B内に到来するとき、基地局は依然としてシステム情報をブロードキャストしている。さらに、ステップS330において、基地局は、システム情報を定期的にブロードキャストすることによって、再構成されたサブフレーム構成をセル内の端末に複数回ブロードキャストし得る。
【0045】
この出願において、元のサブフレーム構成は第1の構成と呼ばれ、再構成されたサブフレーム構成は第2の構成と呼ばれる。
【0046】
加えて、第1の持続時間と第2の持続時間の合計は、予め設定された値より小さい。例えば、第1の持続時間と第2の持続時間の合計は、可能な限り100ミリ秒以内に制御される。特定の実施形態では、第1の持続時間および第2の持続時間は、タイマを使用することによって実現されることが可能であり、すなわち基地局は、持続時間がそれぞれ第1の持続時間と第2の持続時間である前の平滑化タイマと後の平滑化タイマとそれぞれ呼ばれる2つのタイマを維持することが可能である。
【0047】
本発明の好ましい実施形態では、基地局は、第1の持続時間の前の予め設定された第3の持続時間にアップリンクおよびダウンリンクサービスを監視し、予め設定された第3の持続時間におけるセルのアップリンクデータ量および予め設定された第3の持続時間におけるセルのダウンリンクデータ量を判定し、現在のサブフレーム構成がアップリンクデータ量またはダウンリンクデータ量を満たすことができるかどうかを判定し、現在のサブフレーム構成がアップリンクデータ量またはダウンリンクデータ量を満たすことができないならば、セルのサブフレーム構成は再構成される必要があると判定し得る。
【0048】
本発明において提供されるサブフレーム構成切り替え方法に基づいて、基地局は、新たなサブフレーム構成が有効になる時よりも前に第1の持続時間と第2の持続時間とを設定する。第1の持続時間は、基地局が新しいサブフレーム構成を端末に送信する前に設定され、第1の持続時間内に情報ブロードキャストおよびHARQ再伝送以外のサービススケジューリングは停止される。第2の持続時間は、基地局が新しいサブフレーム構成を端末に送信した後に設定され、第2の持続時間内に情報ブロードキャスト以外のサービススケジューリングは停止される。このようにして、HARQ時間シーケンスのスムーズな遷移が完了することが可能であり、サービスがほぼ無瞬断であるときサブフレーム構成切り替えが完了する。これは、端末がネットワークから分離し、そしてサブフレーム構成切り替えプロセスでネットワークに接続され、その結果端末のサービスが中断されるという先行技術の問題を回避する。本発明において提供されるサブフレーム構成切り替え方法に基づいて、端末のサービスに対するサブフレーム構成切り替えの影響は大幅に低減されることが可能であり、したがって端末のサービス体験が改善される。
【0049】
本発明の実施形態は、基地局を提供する。図4に表すように、基地局は、プロセッサ201と、トランシーバ202と、メモリ203とを含む。
【0050】
プロセッサ201は、1つのプロセッサであってもよく、または複数の処理要素の集合名であってもよい。例えば、プロセッサは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、またはこの出願のこの実施形態を実現するように構成された1つ以上の集積回路、例えば1つ以上のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSP)または1つ以上のフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)であってもよい。
【0051】
トランシーバ202は、光トランシーバ、電気トランシーバ、無線トランシーバ、またはそれらの任意の組合せによって実現され得る。例えば、光トランシーバは、スモールフォームファクタのプラグ式(英語:small form-factor pluggable、略してSFP)トランシーバ(英語:transceiver)、拡張スモールフォームファクタのプラグ式(英語:enhanced small form-factor pluggable、略してSFP+)トランシーバ、または20ギガビット・スモールフォームファクタのプラグ式(英語:20 Gigabit small form-factor pluggable、略してXFP)トランシーバであってもよい。電気トランシーバは、イーサネット(英語:Ethernet)(登録商標)ネットワーク・インターフェース・コントローラ(英語:network interface controller、略してNIC)であってもよい。無線トランシーバは、無線ネットワーク・インターフェース・コントローラ(英語:wireless network interface controller、略してWNIC)であってもよい。
【0052】
メモリ203はプログラムコードを記憶するように構成され、プロセッサ201はプログラムコードを呼び出して上述した方法の実施形態に記載された動作を実行する。メモリ203は、ランダム・アクセス・メモリ(英語:random-access memory、略してRAM)などの揮発性メモリ(英語:volatile memory)を含み得る。また、メモリ203は、また、リード・オンリ・メモリ(英語:read-only memory、略してROM)、フラッシュメモリ(英語:flash memory)、ハードディスクドライブ(英語:hard disk drive、略してHDD)、またはソリッド・ステート・ドライブ(英語:solid-state drive、略してSSD)などの不揮発性メモリ(英語:non-volatile memory)を含み得る。メモリ203は、上述した種類のメモリの組合せをさらに含み得る。
【0053】
例えば、プロセッサ201はプログラムコードを呼び出して、以下の動作、すなわち、
セルのサブフレーム構成が第1の構成から第2の構成に変更される必要があると判定し、トランシーバ202を使用して、セルのサブフレーム構成の変更をセル内の端末に通知し、
トランシーバ202を使用して、通知後の第1の持続時間が満了するとき、セル内の端末に第2の構成を送信し、
基地局が第2の構成を送信した後の第2の持続時間が満了するとき第2の構成を有効にし、基地局は第1の持続時間内にセル内の端末に対して初期伝送スケジューリングを実行せず、基地局は第2の持続時間内にセル内の端末をスケジュールしない
動作を実行する。
【0054】
プロセッサ201は、プログラムコードを呼び出して、次の動作、すなわち、セル内の端末が第1の持続時間内にデータを再伝送する必要があるとき、第1の持続時間内に端末に対して再伝送スケジューリングを実行する動作をさらに実行する。特定の実施形態では、プロセッサ201は、再伝送スケジューリングによって必要とされる制御シグナリングおよびデータを判定し、トランシーバ202は、プロセッサ201によって判定された制御シグナリングをセル内の端末に送信し、データを伝送し、セル内の端末は、受信された制御シグナリングに基づいて、基地局によって送信された再伝送データを受信する。
【0055】
プロセッサ201は、プログラムコードを呼び出して、以下の動作、すなわち、基地局が第1の持続時間内にシステム情報を送信する必要があるとき、第1の持続時間内にシステム情報を送信し、かつ/または基地局が第2の持続時間内にシステム情報を送信する必要があるとき、第2の持続時間内にシステム情報を送信する動作をさらに実行する。
【0056】
プロセッサ201は、セルのアップリンクおよびダウンリンクサービスの状態に基づいて、セルのサブフレーム構成が第1の構成から第2の構成に変更される必要があると判定し得る。
【0057】
この実施形態では、第1の持続時間と第2の持続時間の合計は、予め設定された値より小さい。例えば、予め設定された値は100ミリ秒であり得る。
【0058】
本発明の実施形態は、基地局に配置され得るサブフレーム構成切り替え装置をさらに提供する。図5に表すように、装置300は、判定ユニット301と、通知ユニット302と、設定ユニット303とを含む。
【0059】
判定ユニット301は、基地局のセルのサブフレーム構成が第1の構成から第2の構成に変更される必要があると判定するように構成されている。
【0060】
通知ユニット302は、判定ユニット301が、セルのサブフレーム構成が第1の構成から第2の構成に変更される必要があると判定するとき、セルのサブフレーム構成の変更をセル内の端末に通知するように構成されている。さらに、通知ユニット302は、通知後の第1の持続時間が満了するとき、セル内の端末に第2の構成を送信するようにさらに構成されている。
【0061】
設定ユニット303は、通知ユニット302が第2の構成を送信した後の第2の持続時間が満了するとき、第2の構成を有効にするように構成され、基地局は、第1の持続時間内にセル内の端末に対して初期伝送スケジューリングを実行せず、基地局は、第2の持続時間内にセル内の端末をスケジュールしない。
【0062】
基地局は、スケジューリングユニットを使用してセル内の端末をスケジューリングすることができる。
【0063】
図6を参照すると、図6は、本発明の一実施形態による基地局の概略構造図である。図6に表すように、基地局400は、上述したサブフレーム構成切り替え装置300に加えて、スケジューリングユニット304をさらに含む。
【0064】
スケジューリングユニット304は、第1の持続時間内にデータが再伝送される必要があるとき、第1の持続時間内に再伝送スケジューリングを実行するように構成される。
【0065】
上述した通知ユニット302は、基地局が第1の持続時間および第2の持続時間のいずれかにおいてシステム情報を送信する必要があるとき、対応する持続時間においてシステム情報を送信するようにさらに構成される。
【0066】
判定ユニット301は、具体的には、セルのアップリンクおよびダウンリンクサービスの状態に基づいて、セルのサブフレーム構成が第1の構成から第2の構成に変更される必要があると判定するように構成される。
【0067】
第1の持続時間と第2の持続時間の合計は、予め設定された値より小さいことが留意されるべきである。例えば、予め設定された値は100ミリ秒である。
【0068】
上述したユニットは、独立して配置されるプロセッサであってもよく、または基地局に統合されたプロセッサによって実現されてもよいことが留意されるべきである。さらに、上述したユニットは、基地局のメモリにプログラムコード形式で記憶されてもよく、基地局のプロセッサは、プログラムコードを呼び出して上述したユニットの機能を実行する。さらに、ユニットは、一緒に統合されていてもよく、または独立して実現されていてもよい。ここに記載されるプロセッサは、CPU、ASIC、またはこの出願のこの実施形態を実現するように構成された1つ以上の集積回路であってもよい。さらに、上述した通知ユニット302は、無線インターフェースを使用して対応する情報を端末に送信してもよい。基地局は、通知ユニット302が通知する必要のある情報を送信するために、無線周波数回路またはアンテナなどの装置をさらに含み得る。
【0069】
本発明のこの実施形態において提供される基地局は、新しいサブフレーム構成が有効になる時よりも前の第1の持続時間および第2の持続時間を設定する。第1の持続時間は、基地局が新しいサブフレーム構成を端末に送信する前に設定され、第1の持続時間内に情報ブロードキャストおよびHARQ再伝送以外のサービススケジューリングは停止される。第2の持続時間は、基地局が新しいサブフレーム構成を端末に送信した後に設定され、第2の持続時間内に情報ブロードキャスト以外のサービススケジューリングは停止される。このようにして、HARQ時間シーケンスのスムーズな遷移が完了することが可能であり、サービスがほぼ無瞬断であるときサブフレーム構成切り替えが完了する。これは、端末がネットワークから分離し、そしてサブフレーム構成切り替えプロセスでネットワークに接続し、その結果端末のサービスが中断されるという先行技術の問題を回避する。本発明において提供される基地局に基づいて、端末のサービスに対するサブフレーム構成切り替えの影響は大幅に低減されることが可能であり、したがって端末のサービス体験が改善される。
【0070】
実施形態に関する上述した記載は、簡便かつ簡潔な記載の目的のために、上述した機能モジュールの区分が例示のための例として挙げられているとこの技術分野の当業者が理解することを可能にする。実際の用途では、上述した機能は、異なるモジュールに割り当てられ、要件に基づいて実現されることが可能であり、すなわち、装置の内部構造は異なる機能モジュールに区分されて上述した機能の全部または一部を実現する。上述した装置の詳細な作業プロセスについては、上述した方法の実施形態における対応するプロセスを参照されたく、詳細は再度ここに記載されない。
【0071】
別個の部品として記載されたユニットは、物理的に別個のものであってもなくてもよく、ユニットとして表示された部品は、1つ以上の物理的ユニットであってもよく、一箇所に配置されてもよく、または異なる場所に分散されてもよい。ユニットのいくつかまたは全部は、実施形態の解決策の目的を達成するための実際の要件に基づいて選択されてもよい。加えて、本発明の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、またはユニットの各々が物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、またはソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0072】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売または使用されるとき、統合されたユニットは読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本質的に本発明の技術的解決策、または先行技術に寄与する部分、または技術的解決策の全てまたはいくつかは、ソフトウェア製品の形式で実現されてもよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、デバイス(シングルチップマイクロコンピュータ、チップなどであってもよい)またはプロセッサ(processor)に、本発明の実施形態において記載された方法の全てまたはいくつかのステップを実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。上述した記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リード・オンリ・メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、光ディスクなど、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0073】
上述した記載は、本発明のほんの特定の実施形態であるが、本発明の保護範囲を限定することは意図されない。本発明において開示された技術的範囲内でこの技術分野の当業者によって容易に理解されるいずれの変形または置換も、本発明の保護範囲内にあるものである。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものである。
【符号の説明】
【0074】
110 基地局
120 物理的無線カバレージエリア
130 端末
201 プロセッサ
202 トランシーバ
203 メモリ
300 サブフレーム構成切り替え装置
301 判定ユニット
302 通知ユニット
303 設定ユニット
304 スケジューリングユニット
400 基地局
図1
図2
図3
図4
図5
図6