特許第6604600号(P6604600)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6604600カバープレートを備えるターボ機械の構成要素
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6604600
(24)【登録日】2019年10月25日
(45)【発行日】2019年11月13日
(54)【発明の名称】カバープレートを備えるターボ機械の構成要素
(51)【国際特許分類】
   F01D 9/02 20060101AFI20191031BHJP
【FI】
   F01D9/02 104
【請求項の数】12
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-280447(P2012-280447)
(22)【出願日】2012年12月25日
(65)【公開番号】特開2013-142390(P2013-142390A)
(43)【公開日】2013年7月22日
【審査請求日】2015年12月11日
【審判番号】不服2018-2920(P2018-2920/J1)
【審判請求日】2018年3月1日
(31)【優先権主張番号】13/345,959
(32)【優先日】2012年1月9日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390041542
【氏名又は名称】ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100113974
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 拓人
(72)【発明者】
【氏名】アーロン・グレゴリー・ウィン
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・ゴードン・シャーマン
(72)【発明者】
【氏名】ニランジャン・ゴクルダス・パイ
【合議体】
【審判長】 水野 治彦
【審判官】 渋谷 善弘
【審判官】 齊藤 公志郎
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2006/0171812(US,A1)
【文献】 特開2002−201907(JP,A)
【文献】 特開2002−21505(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0214329(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01D5/18,9/02
F02C7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターボ機械のノズルであって、
第2の端部まで延びる第1の端部と翼形部とを有するノズル本体であって、前記第2の端部が翼形部よりも径方向の外側に配置され、前記2の端部、取り付け要素および取り付け構成要素を備え、前記取り付け構成要素が、前記ノズル本体の周方向に延びる第1の角度を付けた表面区域を規定し、前記取り付け要素が前記表面区域に設けられる、ノズル本体と、
前記ノズル本体の径方向の外側に配置され、前記2の端部配置されて界面領域を確立するカバープレートであって、前記カバープレートは、前記取り付け要素と整列するように構成される取り付け部材および前記取り付け構成要素と整列するように構成される取り付け部を備え、前記取り付け部が、前記第1の角度に対応する第2の角度を付けた表面部を規定する、カバープレートと、
前記取り付け要素および前記取り付け部材に挿入され、前記界面領域が金属結合を欠いている状態で前記カバープレートを前記ノズル本体に少なくとも2つの軸に沿って拘束するように構成され、前記第2の端部に配置されるファスナ部材と、
を備える、ターボ機械のノズル。
【請求項2】
前記取り付け構成要素は、前記取り付け部と相互に作用して、前記カバープレートを前記ノズル本体に第3の軸に沿って拘束する、請求項1に記載のターボ機械のノズル。
【請求項3】
前記取り付け要素は、第1の開口を備え、
前記取り付け部材は、第2の開口を備え、
前記第2の開口は、前記第1の開口と整列するように構成され配置される、
請求項1または2に記載のターボ機械のノズル。
【請求項4】
前記取り付け要素は、第1の取り付け要素および第2の取り付け要素を備え、
前記取り付け部材は、第1の取り付け部材および第2の取り付け部材を備え、
前記第1および第2の取り付け部材は、前記第1および第2の取り付け要素の対応する取り付け要素と整列するように構成され配置される、請求項1から3のいずれかに記載のターボ機械のノズル。
【請求項5】
前記第1および第2の取り付け要素のそれぞれが、対応する第1および第2の開口を備え、
前記第1および第2の取り付け部材のそれぞれが、対応する第3および第4の開口を備え、
前記第3および第4の開口は、前記第1および第2の開口と整列して対応する第1および第2のファスナ経路を形成するように構成され配置される、
請求項4に記載のターボ機械のノズル。
【請求項6】
前記ファスナ部材は、
第1の公差で前記第1のファスナ経路を通って延びるように構成され配置される第1のファスナと、
第2の公差で前記第2のファスナ経路を通って延びるように構成され配置される第2のファスナと、
を備える、請求項5に記載のターボ機械のノズル。
【請求項7】
前記第1の公差は、前記第2の公差と異なる、請求項6に記載のターボ機械のノズル。
【請求項8】
前記取り付け構成要素は、前記ノズル本体の表面区域を備え、
前記取り付け部は、前記カバープレートの表面部を備える、
請求項1乃至7のいずれかに記載のターボ機械のノズル。
【請求項9】
ターボ機械のノズルの径方向の外側に配置されたカバープレートを、溶接せずにターボ機械の前記ノズルに結合する方法であって、
翼形部と該翼形部よりも径方向の外側に配置される端部とを備える前記ズルの前記端部に前記カバープレートを位置付けるステップと、
前記ズル上の端部に設けられる取り付け要素中に形成される開口を、前記カバープレート上に設けられる取り付け部材上に形成される開口に整列させて、前記翼形部よりも径方向の外側にファスナ経路を確立するステップと、
前記ノズの周方向に延びる第1の角度を付けた表面区域を規定する取り付け構成要素を、前記カバープレートの取り付け部と入れ子状にするステップであって、前記取り付け要素が前記表面区域に設けられ、前記取り付け部が、前記カバープレート上の前記第1の角度に実質的に対応する第2の角度を付けた表面部を規定する傾斜した表面部を有し、第3の軸に沿って前記カバープレートを前記ターボ機械のノズルに拘束する、前記ステップと、
前記ファスナ経路中にファスナを挿入して、前記カバープレートを前記ターボ機械のノズル上に少なくとも2つの軸に沿って拘束するステップと、
を含む、方法。
【請求項10】
取り付け要素中に形成される前記開口を取り付け部材上に形成される前記開口に整列させるステップは、
第1の取り付け要素上に形成される第1の開口を第1の取り付け部材上に形成される第1の開口に整列させて、第1のファスナ経路を確立するステップと、
第2の取り付け要素上に形成される第2の開口を第2の取り付け部材上に形成される第2の開口と整列させて、第2のファスナ経路を確立するステップと、
を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ファスナ経路中に前記ファスナを挿入するステップは、
前記第1のファスナ経路中に第1のファスナを挿入し、前記第2のファスナ経路中に第のファスナを挿入するステップと、
前記第1のファスナ経路中に前記第1のファスナを第1の力によって挿入し、前記第2のファスナ経路中に前記第2のファスナを、前記第1の力と異なる第2の力によって挿入するステップと、
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
ターボ機械システムであって、
コンプレッサ部と、
前記コンプレッサ部に機械的に結合されるタービン部と、
前記コンプレッサ部および前記タービン部に流体的に接続される燃焼器アセンブリと、
前記コンプレッサ部、前記タービン部および前記燃焼器アセンブリの1つに動作可能に関連付けられた請求項1から8のいずれかに記載のターボ機械のノズルと、
を備える、ターボ機械システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ここに開示する主題は、ターボ機械の技術に関し、より具体的には、ターボ機械の構成要素のためのカバープレートに関する。
【背景技術】
【0002】
多くのターボ機械は、共通のコンプレッサ/タービンのシャフトまたはロータを介してタービン部に結合されるコンプレッサ部および燃焼器アセンブリを備える。コンプレッサ部によって、圧縮空気流が、いくつかの連続ステージを通じて燃焼器アセンブリに向けて導かれる。燃焼器アセンブリでは、圧縮空気流は、燃料と混ざり合って可燃性混合物を形成する。可燃性混合物は、燃焼器アセンブリ中で燃焼して高温気体を形成する。高温気体は、タービン部に尾筒を通じて導かれる。高温気体は、タービン部を通って膨張して仕事を生成し、それは、たとえば、発電機やポンプを駆動する、または航空機にエネルギーを供給するために出力される。燃焼用の圧縮空気を供給することに加えて、圧縮空気流の一部分を、冷却する目的で、タービン部を通過させる。
【0003】
冷却する目的のための圧縮空気流の一部分は、多くの場合、構成要素を通って流れ、それは、高温気体に晒される。したがって、多くのターボ機械の構成要素は、冷却空気流のために導管となる内部通路を備える。一般に、構成要素は、様々な超合金材料の内部流路を備えて形成され、次いで、カバープレート、バッフル、または特定の方法で冷却空気流を妨げる、またはある方向に向ける、いずれかのようなものなどの追加の構造が設けられる。追加の構造は、通常、構成要素に溶接される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2011/0044803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カバープレートを備える改良されたターボ機械の構成要素を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
例示する実施形態の1つの態様によれば、ターボ機械の構成要素は、第2の端部に延びる第1の端部を有する本体を備える。第1および第2の端部の一方が、取り付け要素および取り付け構成要素を備える。カバープレートが、第1および第2の端部の一方に配置されて界面領域を確立する。カバープレートは、取り付け要素と整列するように構成される取り付け部材と、取り付け要素と整列するように構成される取り付け部とを備える。ファスナ部材が、取り付け要素および取り付け部材と協力して、界面領域が金属結合を欠いている状態でカバープレートを本体に少なくとも2つの軸に沿って拘束するように構成され配置される。
【0007】
例示する実施形態の別の態様によれば、溶接せずにカバープレートをターボ機械の構成要素に結合する方法は、カバープレートをターボ機械の構成要素上に位置付けるステップと、ターボ機械の構成要素上に設けられる取り付け要素中に形成される開口を、カバープレート上に設けられる取り付け部材上に形成される開口に位置合わせして、ファスナ経路を確立するステップと、ファスナ経路中にファスナを挿入して、カバープレートをターボ機械の構成要素に少なくとも2つの軸に沿って拘束するステップとを含む。
【0008】
例示する実施形態のまた別の態様によれば、ターボ機械システムは、コンプレッサ部と、コンプレッサ部に機械的に結合されるタービン部と、コンプレッサ部およびタービン部に流体的に接続される燃焼器アセンブリと、コンプレッサ部、タービン部および燃焼器アセンブリの1つに動作可能に関連付けられるターボ機械の構成要素とを備える。ターボ機械の構成要素は、第2の端部に延びる第1の端部を有する本体を備える。第1および第2の端部の一方が、取り付け要素と、取り付け構成要素とを備える。カバープレートが、第1および第2の端部の一方に配置されて界面領域を確立する。カバープレートは、取り付け要素と整列するように構成される取り付け部材と、取り付け要素と整列するように構成される取り付け部とを備える。ファスナ部材が、取り付け要素および取り付け部材と協力して、界面領域が金属結合を欠いている状態でカバープレートを本体に少なくとも2つの軸に沿って拘束するように構成され配置される。
【0009】
これらおよび他の利点および特徴は、図面とともに行う次の記述からより明らかになる。
【0010】
主題は、本発明と見なされ、本明細書の結びにおいて特許請求の範囲中で具体的に指摘され、はっきりと請求される。本発明の前述および他の特徴ならびに利点は、添付図面とともに行う次の詳細な記述から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】例示する実施形態によるカバープレートを有するターボ機械の構成要素を備えるターボ機械の概略図である。
図2図1のターボ機械のタービン部の部分断面図である。
図3】例示する実施形態によるカバープレートを有するターボ機械の構成要素の部分透視図である。
図4図3のターボ機械の構成要素およびカバープレートの部分平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
詳細な記述は、図面を参照して例として、本発明の実施形態を利点および特徴とともに説明する。
【0013】
図1および2を参照すると、例示する実施形態によって構築されるターボ機械が、おおまかに2で示される。ターボ機械2は、タービン部6に動作可能に接続されるコンプレッサ部4を備える。燃焼器アセンブリ8が、コンプレッサ部4およびタービン部6に流体的に接続される。燃焼器アセンブリ8は、周辺に隔置される複数の燃焼器から形成され、その中の1つが10で示される。もちろん、燃焼器アセンブリ8が燃焼器の他の構成を備えることができるはずであることを理解すべきである。また、コンプレッサ部4は、共通のコンプレッサ/タービンのシャフト12を介してタービン部6に結合される。燃焼器アセンブリ8は、燃焼生成物を、尾筒16を通じてタービン部6中の気体経路18に送る。燃焼生成物は、タービン部6を通じて膨張し、たとえば、発電機、ポンプ、航空機などにエネルギーを供給する。
【0014】
示す例示する実施形態では、タービン部6は、タービンハウジング19を備え、その中には、第1、第2、第3および第4のステージ20〜23が配置され、それらは、気体経路18に沿って延在する。もちろん、タービン部6中のステージの数を変更することができるはずであることを理解すべきである。第1のステージ20は、複数の第1ステージの固定子またはノズルを備え、その中の1つを、環状配列で配置された状態で、30で示し、さらに複数の第1ステージのバケットまたはブレードを備え、その中の1つを、第1ステージの回転子ホイール34に取り付けられた状態で、32で示す。第2のステージ21は、複数の第2ステージの固定子またはノズルを備え、その中の1つを、環状配列で配置された状態で、37で示し、さらに複数の第2ステージのバケットまたはブレードを備え、その中の1つを、第2ステージの回転子ホイール41に取り付けられた状態で、39で示す。第3のステージ22は、複数の第3ステージの固定子またはノズルを備え、その中の1つを、環状配列で配置された状態で、44で示し、さらに複数の第3ステージのバケットまたはブレードを備え、その中の1つを、第3ステージの回転子ホイール48に取り付けられた状態で、46で示す。第4のステージ23は、複数の第4ステージの固定子またはノズルを備え、その中の1つを、環状配列で配置された状態で、51で示し、さらに複数の第4ステージのバケットまたはブレードを備え、その中の1つを、第4ステージの回転子ホイール55に取り付けられた状態で、53で示す。また、ターボ機械2は、第1、第2、第3および第4のステージ20〜23の隣接するステージ間に配置される複数のステージ間シール部材60、62および64を備えて示されている。図3および4でもっともよく示されているように、固定子37は、第2の端部84に延びる第1の端部83(図2)を有する本体80を備える。第2の端部84は、第1の側面85および対向する第2の側面86を備え、それらは、第1および第2の対向する縁部87および88によって結合される。また、第2の端部84は、第1の側面85に配置される第1および第2の取り付け要素89および90を備えて示されている。各取り付け要素89、90は、対応する第1および第2の開口91および92を備える。さらに、第2の端部84は、第1および第2の取り付け構成要素93および94を備えて示されている。取り付け構成要素93および94は、第1および第2のある角度に角度を付けた表面区域95および96を構成する。
【0015】
例示する実施形態によれば、固定子37は、カバープレート110を備え、それは、第2の端部84に固定されて界面領域(単独に表示せず)を画定する。カバープレート110は、固定子37中に形成されるタービンハウジング19またはカバー冷却経路(図示せず)に対する界面として働くことができる。カバープレート110は、第1および第2の対向する縁部区域121および122によって結合される第1および第2の対向する端部区域119および120を有する本体117を備える。カバープレート110は、第1および第2の取り付け部材130および131を備え、それらは、第1の縁部区域119中に形成される第1および第2の開口132および133の形態を取る。取り付け部材130および131に加えて、カバープレート110は、第1および第2の取り付け部134および135を備える。取り付け部134および135は、第1および第2の端部区域119および120にそれぞれ設けられる、第1および第2の角度を付けた表面部136および137を構成する。角度を付けた表面部136および137は、以下でさらに完全に議論するように、角度を付けた表面区域95および96と入れ子状になるように構成される。
【0016】
さらに例示する実施形態によれば、カバープレート110は、固定子37の第2の端部84に3つの軸に沿って拘束される。より具体的には、取り付け部134および135が、取り付け構成要素93および94と入れ子状になり、取り付け部材130および131が、取り付け要素89および90と合うように、カバープレート110は、第2の端部84上に位置付けられる。第1の縁部区域119中に形成される第1および第2の開口132および133が、取り付け要素89および90の第1および第2の開口91および92と整列して、対応する第1および第2のファスナ経路(単独に表示せず)を形成したとき、取り付け部材130および131は、取り付け要素89および90と合うと見なされる。
【0017】
この点で、第1および第2のファスナ140および141を、第1および第2のファスナ経路中に挿入する。ファスナ140および141の一方が、第1の公差で第1および第2のファスナ経路の一方中を通るように形成され、ファスナ140および141の他方が、第1の公差と異なる第2の公差で第1および第2のファスナ経路の他方中を通るように形成される。たとえば、第1のファスナ140は、第1のファスナ経路中へのはめ合いを、第2のファスナ141の第2のファスナ経路中へのはめ合いよりわずかに緩くすることができる。公差の差によって、ノズル37およびカバープレート110の熱膨張率の違い、さらにその上第1および第2のファスナ経路を形成する上での重要でない調整不良に繋がる恐れがある製造公差を考慮に入れている。
第1のファスナ経路中に前記第1のファスナを第1の力によって挿入し、第2のファスナ経路中に前記第2のファスナを、第1の力と異なる第2の力によって挿入してもよい。
【0018】
この点で、例示する実施形態によるカバープレートが、固定子の第2の端部に3つの異なる軸に沿って拘束されることを理解すべきである。すなわち、ファスナがカバープレートを固定子に2つの軸に沿って拘束し、嵌合する角度を付けた表面によって、保持力が第3の軸に沿ってもたらされる。このように、本発明は、溶接する必要がなくターボ機械の構成要素を結合するシステムを記述する。溶接せずに結合するステップは、組み立ておよび分解の作業を向上させ、それによって製造およびアフターサービスを容易にすることが可能になる。また、溶接しないことによって、異種の金属、超合金などの溶接に付随するコストおよび厄介な問題が軽減される。固定子に取り付けられた状態で示されているが、カバープレートおよび取り付けの方法は、気体経路に沿って、またはターボ機械のホイールスペース中に配置される様々な他のターボ機械の構成要素に関して用いることができることをさらに理解すべきである。
【0019】
本発明は、限定された数の実施形態に関して詳細に述べてきたが、本発明は、そのような開示した実施形態に限定されないことが容易に理解されよう。それどころか、本発明は、変更して、これまで述べていない、任意の数の変形、修正、置換または同等の構成を含むことができ、ただし、それらは、本発明の趣旨および範囲にふさわしい。さらに、本発明の様々な実施形態を述べてきたが、本発明の態様は、述べた実施形態のいくらかだけを含んでいることがあることを理解すべきである。したがって、本発明は、前述の記述によって限定されると見なすべきでなく、ただし、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【符号の説明】
【0020】
2 ターボ機械
4 コンプレッサ部
6 タービン部
8 燃焼器アセンブリ
10 周辺に隔置される燃焼器
12 共通のコンプレッサ/タービンのシャフト
16 尾筒
18 気体経路
19 タービンハウジング
20 第1のステージ
21 第2のステージ
22 第3のステージ
23 第4のステージ
30 第1ステージの固定子またはノズル
32 第1ステージのバケットまたはブレード
34 第1ステージの回転子ホイール
37 第2ステージの固定子またはノズル
39 第2ステージのバケットまたはブレード
41 第2ステージの回転子ホイール
44 第3ステージの固定子またはノズル
46 第3ステージのバケットまたはブレード
48 第3ステージの回転子ホイール
51 第4ステージの固定子またはノズル
53 第4ステージのバケットまたはブレード
55 第4ステージの回転子ホイール
60 ステージ間シール部材
62 ステージ間シール部材
64 ステージ間シール部材
80 本体
83 第1の端部
84 第2の端部
85 第1の側面
86 第2の側面
87 第1の対向する縁部
88 第2の対向する縁部
89 第1の取り付け要素
90 第2の取り付け要素
91 第1の開口
92 第2の開口
93 第1の取り付け構成要素
94 第2の取り付け構成要素
95 第1の角度を付けた表面区域
96 第2の角度を付けた表面区域
110 カバープレート
117 本体
119 第1の対向する端部区域
120 第2の対向する端部区域
121 第1の対向する縁部区域
122 第2の対向する縁部区域
130 第1の取り付け部材
131 第2の取り付け部材
132 第1の開口
133 第2の開口
134 第1の取り付け部
135 第2の取り付け部
136 第1の角度を付けた表面部
137 第2の角度を付けた表面部
140 第1のファスナ
141 第2のファスナ
図1
図2
図3
図4