特許第6604637号(P6604637)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6604637スキンケア組成物において使用するための超吸収性ポリマー及びデンプン粉末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6604637
(24)【登録日】2019年10月25日
(45)【発行日】2019年11月13日
(54)【発明の名称】スキンケア組成物において使用するための超吸収性ポリマー及びデンプン粉末
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/92 20060101AFI20191031BHJP
   A61K 8/06 20060101ALI20191031BHJP
   A61K 8/73 20060101ALI20191031BHJP
   A61K 8/81 20060101ALI20191031BHJP
   A61K 8/37 20060101ALI20191031BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20191031BHJP
【FI】
   A61K8/92
   A61K8/06
   A61K8/73
   A61K8/81
   A61K8/37
   A61Q19/00
【請求項の数】4
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2017-567085(P2017-567085)
(86)(22)【出願日】2016年6月29日
(65)【公表番号】特表2018-518516(P2018-518516A)
(43)【公表日】2018年7月12日
(86)【国際出願番号】US2016039934
(87)【国際公開番号】WO2017004108
(87)【国際公開日】20170105
【審査請求日】2017年12月25日
(31)【優先権主張番号】62/186,199
(32)【優先日】2015年6月29日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100122437
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 一宏
(74)【代理人】
【識別番号】100209495
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 さおり
(72)【発明者】
【氏名】ポール ロバート タナー
(72)【発明者】
【氏名】ムリドゥラー マノハール
【審査官】 ▲高▼ 美葉子
(56)【参考文献】
【文献】 韓国特許第10−2007−0052486(KR,B1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0023895(US,A1)
【文献】 国際公開第2015/013197(WO,A1)
【文献】 特開昭63−290811(JP,A)
【文献】 特表2012−531395(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00−8/99
A61Q 1/00−90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スキンケア組成物であって、
a.油相混合物であって、
i.前記組成物の10重量%〜30重量%のワックス材料、及び
ii.前記組成物の1重量%〜重量%の、室温で液体である油を含み、
前記油相混合物が、28℃〜0℃の融点を有し、
前記油相混合物が、前記組成物の11重量%〜40重量%である、油相混合物と、
b.水相であって、
i.前記組成物の0.1重量%〜5重量%の超吸収性ポリマー、及び
ii.前記組成物の20重量%〜80重量%の水を含む、水相と、
c.前記組成物の10重量%〜16重量%の架橋されていないデンプン粒子と、を含み、
前記組成物が、水中油型エマルションであり、前記組成物が、00,000cP〜,000,000cPの25℃における粘度を有し、ワックス材料の油に対する比が、:1〜20:1であり、前記超吸収性ポリマーが、水和されると、10μm〜300μmの重量平均粒径を有する粒子を含む、組成物。
【請求項2】
前記デンプン粒子が、タピオカデンプン、トウモロコシデンプン、じゃがいもデンプン、グリセリルデンプン、オクテニルコハク酸デンプンアルミニウム、オクテニルコハク酸デンプンカルシウム、ポリメチルシルセスキオキサン被覆タピオカデンプン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、前記デンプン粒子が、5μm〜30μmの重量平均粒径を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記超吸収性ポリマーが、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウムデンプン、アクリル酸ナトリウムクロスポリマー−2、及びこれらの混合物からなる群から選択され、前記超吸収性ポリマーが、不規則な又は非球形粒子の形態であるとともに、前記超吸収性ポリマーが、水和されると、20μm〜200μmの重量平均粒径を有する粒子を含む、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
ビタミンB3化合物を更に含、請求項1〜のいずれか一項に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スキンケア製品の外観、感触、及び安定性の改善において使用するための、超吸収性ポリマーと、高レベルのワックス及び粉末粒子、例えばデンプン粉末との組み合わせに関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルケア製品は、よく知られ、広く使用されている。これらの製品は、ケラチン表面上で、保護し、洗浄して潤いを与え、活性物質を送達し、欠陥を隠し、油気及びてかりを低減させるのに、使用されてきた。スキンケア効果をもたらすため、かつ小じわ、しわ、及び不均一な肌のきめ等の、多くの消費者が望ましくない皮膚の老化の徴候と考えるものを防ぎ、更にそれらに対抗するのを助けるために、種々のパーソナルケア組成物が利用可能である。組成物の外観及び感触もまた、消費者にとって重要である。
【0003】
新規かつ望ましい外観及び感触の美観を備えた組成物を得るために、1つのアプローチは、皮膚上に広げることができるバターを得るために、天然油脂の物理的特性を変化させることである。バターは、これらが塗布されたときには固体であるが、圧力下で液化し得るという点で、従来の固体及び液体とは異なる属性を有する。ボディバター製品は、通常、バター及び他のワックス状材料を含有する水中油型エマルションからなる。ワックス状材料は、これらの製品に、最も一般的なスキンケア保湿剤製品よりも固体様の堅さを与える。重要なことに、これらの配合物は、これらが塗布されると、皮膚に溶け込むように見える。したがって、消費者は、これらがリッチかつクリーミーに見えるため、これらのバター製品を好む。しかしながら、これらが皮膚に塗布された後に、ワックス状材料を有するこれらのバター製品は、てかるように見える場合があるか、又はべたつき、脂っぽく、若しくは重く感じる場合がある。
【0004】
加えて、文献及び市場における大部分のバター製品配合物は、カルボマー及び類似のポリマーなどの従来の水性増粘剤を利用している。したがって、例えば、カルボマーの場合、いわゆる「急速破壊効果」が観察され得る。この「急速破壊効果」は、エマルションが皮膚の電解質と接触した場合に、エマルションが即座に破壊される現象として理解される。この現象は、すり込み時の「水の滑り落ち」から明らかであり、消費者に不快感として認識されることが多い。
【0005】
かくして、驚くべきことに、高レベルの球状デンプン粉末などの粉末粒子及び高レベルの最適ワックス/油比を有するワックス状材料の封入が、これらの組成物の使用する際の美観において著しい改善をもたらすことが判明した。したがって、このような組成物は、使用前には、リッチで、贅沢な、濃厚かつクリーミーな外観を維持し、並びに使用の際の上質の体験を提供する。これらの改善された組成物は、これらが皮膚に塗布された後に、べたつき、脂っぽさ、又は重さを感じることが少ない。粉末のレベルが高すぎる場合、製品は皮膚上で拡散しにくい場合があり、かかる製品は、白さが非常に目立つようになり得、また皮膚から剥がれ落ち得る。
【0006】
皮膚への塗布時の改善された肌触りを更に向上させることに加えて、本組成物は、代替的な超吸収性ポリマー増粘剤を含む。これらの超吸収性ポリマー増粘剤は、塗布中の肌触りを更に向上させる。具体的には、これらの製品は、塗布中のより良好な拡散性、より少ない粘着性、及びより少ない油状の若しくは脂っぽい外観並びに感触を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、より高レベルの油成分、ワックス材料、及び粉末粒子と共に、超吸収性ポリマー増粘剤を最適化された比率で含むスキンケア保湿配合物を提供することが必要である。この系は、リッチで、贅沢に、濃厚かつクリーミーに見え、更にこれが従来のバター製品のすり込み特性を提供するばかりでなく、斬新かつ予想外の両方である、より軽く、べとつき感が少なく、油っぽさが少なく、かつ優れた滑らかな触感を備えている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、スキンケア組成物に関し、本スキンケア組成物は、
油相混合物であって、組成物の約5重量%〜約30重量%のワックス材料、及び任意に、組成物の約1重量%〜約20重量%の、室温で液体である油を含み、油相混合物が、約25℃〜約50℃の融点を有する、油相混合物と、
水相であって、組成物の約0.1重量%〜約5重量%の超吸収性ポリマー、及び組成物の約20重量%〜約85重量%の水を含む、水相と、
組成物の約6重量%〜約30重量%の、デンプン粒子、シリコーンエラストマー粒子、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される粒子材料と、を含み、組成物が、水中油型エマルションである、組成物。
【0009】
本発明は、スキンケア組成物に更に関し、本スキンケア組成物は、
油相混合物であって、組成物の約5重量%〜約30重量%のワックス材料、及び組成物の約1重量%〜約20重量%の、室温で液体である油を含み、油相混合物が、約25℃〜約50℃の融点を有する、油相混合物と、
組成物の約0.1重量%〜約5重量%の超吸収性ポリマー、及び組成物の約20重量%〜約80重量%の水を含む、水相と、
組成物の約8重量%〜約25重量%の架橋されていないデンプン粒子と、含み、
組成物が、水中油型エマルションであり、本組成物は、約100,000cP〜約2,000,000cPの25℃における粘度を有し、ワックス材料の油に対する比は、約2:1〜約20:1である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
特に指定がない限り、本明細書において使用する全ての百分率及び比率は、組成物全体の重量によるものとする。特に指示がない限り、全ての測定は周囲条件で実施されるものと理解され、「周囲条件」とは、約25℃、約101キロパスカル(1気圧)の圧力、及び約50%の相対湿度における条件を意味する。全ての数値範囲は、より狭い範囲を含む。区切られた上下の範囲限界は組み合わせ可能であり、明示的に区切られていない更なる範囲を作る。
【0011】
本発明の組成物は、本明細書に記載の必須成分及び任意選択的成分を含む、それらから本質的になる、又はそれらからなることができる。本明細書で使用するとき、「から本質的になる」とは、組成物又は構成成分が、追加成分を含み得ることを意味するが、追加成分が請求項にかかる組成物又は方法の基本的かつ新規の特性を実質的に変えない場合に限る。
【0012】
組成物に関連して使用される「塗布する」又は「塗布」は、本発明の組成物を表皮等の角質組織上に塗布する又は広げることを意味する。
【0013】
「角質組織」は、哺乳類(例えば、ヒト、イヌ、ネコ等)の最外保護外皮として配置されるケラチン含有層を指し、皮膚、唇、毛髪、足の爪、指の爪、角皮、ひづめ等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0014】
「皮膚科学的に許容可能な」は、記載される組成物又は構成成分が、過度の毒性、不適合性、不安定性、アレルギー反応などがなく、ヒトの皮膚組織と接触して使用するのに好適であることを意味する。
【0015】
「安全かつ有効な量」は、有益な効果を有意に誘導するのに十分な化合物又は組成物の量を意味する。
【0016】
「非UV」は、日焼け止め剤処方の分野の当業者に、皮膚科学的に許容可能な紫外線活性物質吸収材料であると認識されない材料を意味する。
【0017】
「紫外線活性物質」は、日焼け止め剤処方の分野の当業者に、皮膚科学的に許容可能な紫外線活性物質吸収材料であると認識される材料を意味する。かかるUV活性物質は、UV−A及び/又はUV−B活性剤であると記載する場合もある。ヒト使用が意図される配合物中に活性剤を含ませるためには、一般に規制当局による認可が必要である。店頭の日焼け止め薬物製品中での使用に許容可能であるとして米国食品医薬品局により(21 C.F.R.part 352によって)認可された又はされつつあるそれらの活性薬剤としては、パラアミノ安息香酸、アボベンゾン、シノキセート、ジオキシベンゾン、ホモサレート、アントラニル酸メンチル、サリチル酸オクチル、オキシベンゾン、パジメートO、フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸、スルイソベンゾン、サリチル酸トロラミン、二酸化チタン、酸化亜鉛、ジエタノールアミンメトキシシンナメート、トリオレイン酸ジガロイル、エチルジヒドロキシプロピルPABA、アミノ安息香酸グリセリル、ジヒドロキシアセトンを有するローソン、赤色ペトロラタムを含むが、これらに限定されない有機及び無機物質が挙げられる。米国では未だ承認されていないが、欧州(欧州委員会の化粧品指令規則に従って)、日本、中国、オーストラリア、ニュージーランド、又はカナダ等の他の地域又は国で市販使用が承認されている更なる日焼け止め剤活性物質の例としては、エチルヘキシルトリアゾン、ジオクチルブタミドトリアゾン、ベンジリデンマロネートポリシロキサン、テレフタリリデンジカンファースルホン酸、フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート、ビスジエチルアミノヒドロキシベンゾイルベンゾエート、ビスベンズオキサゾイルフェニルエチルヘキシルイミノトリアジン、ドロメトリゾールトリシロキサン、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、及びビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、4−メチルベンジリデンカンファー、及びイソペンチル4−メトキシシンナメートが挙げられる。しかし、承認済材料のリストは現在増加しているので、当業者は、本発明が、現在ヒト使用が承認されている紫外線活性物質に限定されず、将来認められる可能性があるものにも容易に適用可能であることを認識するであろう。
【0018】
組成物に関する「リーブオン」は、塗布後角質組織上に付着させたままにすることが意図される組成物を意味する。これらリーブオン組成物は、皮膚に塗布した後、続いて(数分以内に)洗浄、すすぎ、拭き取り等のいずれかにより除去される組成物とは区別される。リーブオン組成物では、シャンプー、洗顔料、手洗浄剤、ボディウォッシュ又は身体用洗浄剤等のような洗い流し型の適用は除外される。リーブオン組成物は、洗浄用界面活性剤又は合成界面活性剤を実質的に含まなくてよい。例えば、「リーブオン組成物」は、少なくとも15分間角質組織上に付着させたままにしておくことができる。例えば、リーブオン組成物は、1%未満の洗浄性界面活性剤、0.5%未満の洗浄性界面活性剤、又は0%の洗浄性界面活性剤を含み得る。しかしながら、組成物は、皮膚に局所的に塗布した際に何らかの有意な洗浄効果をもたらすことを意図するものではない、乳化剤又は他の加工用界面活性剤も含有し得る。
【0019】
「誘導体」は、関連化合物のエステル、エーテル、アミド、ヒドロキシ、及び/又は塩の構造類似体を意味する。
【0020】
「可溶性」は、25℃及び101kPa(1気圧)において少なくとも約0.1gの溶質が100mLの溶媒に溶解することを意味する。
【0021】
油相混合物
本発明の増粘された水相は、油相混合物と組み合わせて又は油相混合物で乳化して、水中油型エマルションなどのエマルションを形成し得る。
【0022】
1つの実施形態では、組成物は、組成物の約5重量%〜約30重量%のワックス材料と、任意に、室温で液体である油とを有する油相混合物を含むことができ、この油相混合物は、約25℃〜約50℃、好ましくは約27℃〜約45℃、又は約28℃〜約40℃の融点を有する。
【0023】
あるいは、油相混合物は、組成物の約5重量%〜約30重量%のワックス材料と、約1%〜約20%の、室温で液体である油と、を含むことができ、この油相混合物は、約25℃〜約50℃、好ましくは約27℃〜約45℃、又は約28℃〜約40℃の融点を有する。
【0024】
総油相混合物は、組成物の約6重量%〜約40重量%、より好ましくは、組成物の約8重量%〜約30重量%、又は約10重量%〜約20重量%を含む。
【0025】
高レベルのワックス材料は、これらの組成物に、最も一般的なスキンケア保湿剤製品よりも一層濃厚な、より固体的な堅さを与える。重要なことに、1つの実施形態では、ワックス材料が、この配合物が、これらが塗布されると皮膚に溶け込むように見えるような融点を得られた油相混合物が有するように、油状液体と組み合わされる。
【0026】
ワックス材料
本明細書のワックス材料は、室温で固体又は半固体である親油性成分であり、25℃〜80℃、好ましくは30℃〜65℃の融点を有する。ワックスのレベルは、組成物の5重量%〜30重量%、好ましくは6重量%〜25重量%、より好ましくは8重量%〜22重量%、より好ましくは10重量%〜20重量%である。
【0027】
好適なワックス材料には、天然及び合成材料が含まれ、炭化水素ワックス、エステルワックス、アルコールワックス、シリコーンワックス、及びこれらの混合物などの様々な化学物質が挙げられる。炭化水素ワックスは、炭素及び水素原子だけからなり、例えば、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、微結晶ワックス、セレシンワックス、オゾケライト、及びこれらの混合物が挙げられる。炭化水素ワックスの別の好適な例は、Arch Personal Care Productsからの合成炭化水素ワックスであるCirebelle 303である。
【0028】
エステルワックスは、少なくとも1つのエステル基を含有するワックス材料である。天然由来のエステルワックスの好適な例には、水素添加ココナッツ油、水素添加ヒマシ油、水素添加オリーブ油、水素添加ホホバ油、及び水素添加ヒマワリ油等の植物及び動物源由来の油の水素化から得られるワックスが挙げられる。追加の天然由来のエステルワックスには、蜜蝋、キャンデリアワックス、カルナバ蝋、はぜろう、モンタン蝋、シアバター、カカオバター、マンゴーバター、及びこれらの混合物が挙げられる。合成エステルワックスの適切な例には、パルミチン酸セチル、ステアリン酸セチル、ペンタエリスリチルジステアレート、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0029】
アルコールワックスは、少なくとも1つのアルコール基を含有するワックス材料である。アルコールワックスの好適な例としては、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0030】
シリコーンワックスは、少なくとも1つのケイ素原子を含有するワックス材料である。適切なシリコーンワックスの例には、EvonikからのアルキルシリコーンのABIL Waxシリーズが挙げられ、例えば、ABIL Wax 2434(ステアロキシジメチコン)、ABIL Wax 2440(べへノキシジメチコン)、及びABIL Wax 9810P(C24〜28アルキルジメチコン)である。好適なシリコーンワックスの追加の例には、Dow CorningからのDow Corning 2503 Wax(ステアリルジメチコーン及びオクタデセン)、Dow CorningからのDow Corning SW−8005 C30 Resin Wax(C30〜45アルキルジメチルシリルポリプロピルシルセスキオキサン)、及びDow Corning 580 Wax(ステアロキシトリメチルシラン及びステアリルアルコール)が挙げられる。
【0031】
好ましいワックス材料には、シリコーンワックス、アルコールワックス、及びエステルワックス、並びにこれらの混合物が挙げられる。特に好ましいワックス材料には、シリコーンワックス、アルコールワックス、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0032】

本明細書の組成物は、組成物の約1重量%〜約20重量%、好ましくは1重量%〜15重量%、より好ましくは2重量%〜約8重量%の、室温で液体である油を含み得る。油は、水又は水溶性溶媒に適さない物質を可溶化、分散、又は担持するために使用することができる。
【0033】
油は、揮発性又は不揮発性であってよい。「不揮発性」とは、25℃、101キロパスカル(1気圧)で、約0.2mm Hg以下の蒸気圧を示す物質、及び/又は101キロパスカル(1気圧)で少なくとも約300℃の沸点を有する物質を意味する。「揮発性」とは、20℃で、少なくとも約0.2mmの水銀の蒸気圧を示す物質を意味する。揮発性油は、重くてベトベトした皮膜が望ましくない場合に、より軽い感触をもたらすために使用され得る。好適な油としては、炭化水素、エステル、アミド、エーテル、シリコーン、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0034】
適切な炭化水素油としては、直鎖状、分枝鎖状、又は環状のアルカン及びアルケンが挙げられる。鎖長は、揮発性等の所望の機能特性に基づき選択してよい。好適な揮発性炭化水素は、5〜20個の炭素原子、あるいは、8〜16個の炭素原子を有してもよい。
【0035】
他の好適な油としては、エステルが挙げられる。これらのエステルとしては、脂肪酸又はアルコールに由来するヒドロカルビル鎖とのエステル(例えば、モノエステル、多価アルコールエステル、並びにジ及びトリカルボン酸エステル)が挙げられる。これらのエステルのヒドロカルビルラジカルは、アミド及びアルコキシ部分(例えば、エトキシ又はエーテル結合など)等の他の互換性官能機能性を含み得るか、又はこれらと共有的に結合していてもよい。代表的なエステルとしては、イソプロピルイソステアレート、ヘキシルラウレート、イソヘキシルラウレート、イソヘキシルパルミテート、イソプロピルパルミテート、デシルオレエート、イソデシルオレエート、ヘキサデシルステアレート、デシルステアレート、イソプロピルイソステアレート、ジヘキシルデシルアジペート、ラウリルラクテート、ミリスチルラクテート、セチルラクテート、オレイルステアレート、オレイルオレエート、オレイルミリステート、ラウリルアセテート、セチルプロピオネート、C12〜15アルキルベンゾエート、ブチルオクチルサリチレート、フェニルエチルベンゾエート、ジカプリリルカーボネート、ジオクチルマレート、ジカプリリルマレエート、イソノニルイソノナノエート、プロピレングリコールジカプレート、ジイソプロピルアジペート、ジブチルアジペート、及びオレイルアジペートが挙げられるが、これらに限定されない。他の好適なエステルは、更にPersonal Care Product Council’s International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,Thirteenth Edition,2010の「エステル」の機能カテゴリに記載されている。パーソナルケア組成物に使用するのに好適な他のエステルとしては、多価アルコールエステル及びグリセリドとして既知のものが挙げられる。
【0036】
他の好適な油としては、アミドが挙げられる。アミドとしては、25℃で液体であり、水に不溶性である、アミド官能基を有する化合物が挙げられる。好適なアミドとしては、N−アセチル−N−ブチルアミノプロピオネート、イソプロピルN−ラウロイルサルコシネート、ブチルフタルイミド、イソプロピルフタルイミド、及びN,N,−ジエチルトルアミドが挙げられるが、これらに限定されない。他の好適なアミドは、米国特許第6,872,401号に開示される。
【0037】
他の好適な油としては、エーテルが挙げられる。好適なエーテルとしては、多価アルコールの飽和及び不飽和脂肪族エーテル、並びにこれらのアルコキシル化誘導体が挙げられる。代表的なエーテルとしては、ポリプロピレングリコールのC4〜20アルキルエーテル、及びジ−C8〜30アルキルエーテルが挙げられるが、これらに限定されない。これらの物質の好適な例としては、PPG−14ブチルエーテル、PPG−15ステアリルエーテル、PPG−11ステアリルエーテル、ジオクチルエーテル、ドデシルオクチルエーテル、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0038】
好適なシリコーン油としては、ポリシロキサンが挙げられる。ポリシロキサンは、25℃で約0.5〜約1,000,000平方ミリメートル毎秒(約0.5〜約1,000,000センチストークス)の粘度を有し得る。かかるポリシロキサンは、下記一般化学式により表すことができる。すなわち、
SiO[RSiO]SiR
式中、Rは、独立して、水素又はC1〜30直鎖若しくは分岐鎖、飽和若しくは不飽和アルキル、フェニル若しくはアリール、トリアルキルシロキシから選択され、xは、所望の分子量を得るために選択される0〜約10,000の整数である。所定の実施形態では、Rは水素、メチル、又はエチルである。市販のポリシロキサンとしては、ジメチコンとしても知られるポリジメチルシロキサンが挙げられ、その例としては、信越化学工業株式会社製のDM−Fluidシリーズ、Momentive Performance Materials Inc.より販売されるVicasil(登録商標)シリーズ、及びDow Corning Corporationより販売されるDow Corning(登録商標)200シリーズが挙げられる。好適なポリジメチルシロキサンの具体例としては、粘度が0.65、1.5、50、100、350、10,000、12,500、100,000、及び300,000平方ミリメートル/秒(0.65、1.5、50、100、350、10,000、12,500、100,000、及び300,000センチストークス)である、Dow Corning(登録商標)200流体(Xiameter(登録商標)PMX−200 Silicone Fluidsとしても販売されている)が挙げられる。
【0039】
好適なジメチコンとしては、以下の化学式により表されるものが挙げられる。
SiO[RSiO][RR’SiO]SiR
式中、R及びR’は、それぞれ独立して、水素又はC1〜30直鎖若しくは分岐鎖、飽和若しくは不飽和アルキル、アリール若しくはトリアルキルシロキシであり、x及びyは、それぞれ、所望の分子量を得るために選択される1〜1,000,000の整数である。適切なシリコーンとしては、フェニルジメチコン(Botanigenics,Inc.製のBotansil(商標)PD−151)、ジフェニルジメチコン(信越化学工業株式会社製のKF−53及びKF−54)、フェニルトリメチコン(Dow Corning製の556化粧品等級の流体)、又はトリメチルシロキシフェニルジメチコン(Wacker−Belsil製のPDM−20、PDM−200、又はPDM−1000)が挙げられる。他の例としては、少なくともR’が脂肪族アルキル(例えば、C12〜22)であるアルキルジメチコンが挙げられる。好適なアルキルジメチコンは、R’がC16直鎖であり、Rがメチルである、セチルジメチコンである。セチルジメチコンは、2502化粧品用流体としてDow Corningから、又はAbil Wax 9801若しくは9814としてEvonik Goldschmidt GmbHから入手可能である。
【0040】
環状シリコーンは組成物に使用され得るシリコーンオイルの一種である。このようなシリコーンは、以下の一般式を有する。
【0041】
【化1】
式中、Rは、独立して、水素又はC1〜30直鎖若しくは分岐鎖、飽和若しくは不飽和アルキル、フェニル若しくはアリール、トリアルキルシロキシから選択され、n=3〜8であり、これらの混合物である。一般的には、nが4、5及び/又は6であるようなシクロメチコンの混合物が使用される。市販のシクロメチコンとしては、Dow Corning UP−1001 Ultra Pure Fluid(すなわち、n=4)、Dow Corning XIAMETER(登録商標)PMX−0245(すなわち、n=5)、Dow Corning XIAMETER(登録商標)PMX−0245(すなわち、n=6)、Dow Corning 245流体(すなわち、n=4及び5)、及びDow Corning 345流体(すなわち、n=4、5、及び6)が挙げられる。
【0042】
ワックス材料及び油の比
1つの実施形態では、ワックス材料の油に対する比は、約2:1〜約20:1、好ましくは約3:1〜約10:1である。
【0043】
水相
スキンケア組成物は、組成物の約0.1重量%〜約5重量%の超吸収性ポリマー、好ましくは、組成物の約0.2重量%〜約3重量%、又は約0.4重量%〜約1.5重量%の超吸収性ポリマーと、組成物の約20重量%〜約85重量%の水とを含む水相を更に含み、この組成物は、水中油型エマルションなどのエマルションである。
【0044】
超吸収性ポリマー
超吸収性ポリマーは、組成物の総重量の、例えば、0.1重量%〜5重量%、好ましくは0.2重量%〜3重量%、好ましくは0.4重量%〜1.5重量%の範囲で本発明の組成物中に存在し得る。
【0045】
これらポリマーは、水及び水性流体を吸収及び保持する高い能力を有する。水性流体の吸収後、このように水性流体を含浸したポリマーの粒子は、水性流体中では不溶性のままであるので、そのばらばらの粒子状態を保持する。
【0046】
1つの実施形態では、用語「超吸収性ポリマー」は、乾燥状態において、自重の少なくとも20倍の水性流体、具体的には水、特に蒸留水を自発的に吸収することができるポリマーを意味すると理解される。このような超吸収性ポリマーは、文献「Absorbent Polymer Technology,Studies in Polymer Science 8」L.Brannon−Pappas及びR.Harland、Elsevier、1990に記載されている。
【0047】
超吸収性ポリマーは、それ自体の重量の20〜2000倍(すなわち、吸収性ポリマー1グラムあたり20g〜2000gの水を吸収)の範囲、好ましくは30〜1500倍の範囲、あるいは50〜1000倍の範囲の吸水性を有することができる。これら水吸収特性は、標準温度(25℃)及び圧力(760mm Hg、すなわち100000Pa)条件で、蒸留水について定義される。ポリマーの吸水性の値は、例えば、0.5gのポリマー(複数可)を150gの水溶液中に分散し、20分間放置し、吸収されなかった溶液を20分間かけて150μmのフィルターで濾過し、吸収されなかった水を秤量することによって決定できる。
【0048】
超吸収性ポリマーは、現在、一般的に、ポリアクリル酸ナトリウム塩(時に、ナトリウムポリアクリレートとも呼ばれる)を形成するために反応開始剤の存在下で水酸化ナトリウムとブレンドされるアクリル酸の重合から製造されている。このポリマーは、今日世界で製造されている最も一般的な種類の超吸収性ポリマーである。超吸収性ポリマーを作製するためには、2〜3例を挙げると、ポリアクリルアミドコポリマー、エチレン無水マレイン酸コポリマー、架橋カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコールコポリマー、架橋ポリエチレンオキシド、及びポリアクリロニトリルのデンプングラフトコポリマー等の他の材料も用いられる。後者は、生み出された最も古い超吸収性ポリマー形態のうちの1つである。現在、超吸収性ポリマーは、3つの主要な方法;ゲル重合、懸濁重合、又は溶液重合を使用して作製されている。
【0049】
ゲル重合は、凍結アクリル酸、水、架橋剤、及びUV反応開始剤化学物質の混合物をブレンドし、移動ベルト上に置くか又は大きな槽に入れることを含む。次いで、液体混合物を、一連の強いUV光が照射される長いチャンバである「反応器」に移動させる。紫外線は、重合及び架橋反応を駆動する。得られた「ログ」は、60〜70%の水を含む粘着性ゲルである。このログを細断又は粉砕し、様々な種類の乾燥器に入れる。追加の架橋剤を粒子の表面に噴霧することができ、この「表面架橋」によって、製品の加圧下における膨潤能(負荷下吸収性(AUL)又は対圧吸収性(AAP)として測定される特性)が高まる。次いで、乾燥したポリマー粒子を適切な粒径分布に篩い、包装する。ゲル重合(GP)法は、乳幼児用おむつ及びその他使い捨て衛生物品に今日使用されるポリアクリル酸ナトリウム超吸収性ポリマーの製造に関する、現在最も一般的な方法である。
【0050】
溶液重合によって製造される溶液ポリマーは、溶液形態で供給される顆粒状ポリマーの吸収性を提供する。溶液は、塗布前に水で希釈することができる。溶液は、ほとんどの基材をコーティングしたり、基材を飽和するために用いたりすることができる。特定の時間、特定の温度で乾燥させた後、超吸収体機能を有するコーティングされた基材が得られる。例えば、この化学は、ロール状物品又はシート状基材等の構成要素上での使用に特に最適化されているが、ワイヤ及びケーブルに直接適用することもできる。
【0051】
溶液ベースの重合は、一般に、コポリマーの(特に毒性のあるアクリルアミドモノマーによるもの)SAP(超吸収性ポリマー)製造に現在使用される。このプロセスは効率的であり、一般に資本コストベースが低い。溶液プロセスは、水系モノマー溶液を用いて反応物質である重合ゲルの塊を作製する。重合自体の反応エネルギー(発熱)を用いて大部分のプロセスを進めることから、製造コストの低減に役立つ。次に、反応物質であるポリマーゲルを細かく切り、乾燥させ、最終顆粒寸法まで粉砕する。最終顆粒寸法が得られた後に、通常は、SAPの性能特性を向上させる任意の処置が行われる。
【0052】
また、超吸収性ポリマーは、懸濁重合によって作製することもできる。このプロセスは、炭化水素系溶媒中に水系反応物質を懸濁させる。最終的に、懸濁重合は、一次ポリマー粒子を反応後段階で機械的に生成するのではなく、反応器内で生成する。反応段階中、又は直後において、性能の向上も達成できる。
【0053】
本発明の組成物で用いられる超吸収性ポリマーは、好ましくは粒子の形態で提供され、当該粒子は水和すると膨潤して10μm〜300μmの、別の実施形態では20μm〜200μmの、また別の実施形態では約40μm〜150μmの重量平均直径を有するソフトビーズを形成する。これらの粒径は、一次粒子に関するものである。
【0054】
一実施形態では、超吸収性ポリマーは、その非膨潤(乾燥)状態で、2μm〜100μm、好ましくは4μm〜50μm、又は5μm〜30μm、及び/又は10μm〜20μmの重量平均粒径を示す。これらの粒径は、一次粒子に関するものである。超吸収性ポリマーは、例えば、実質的に球状若しくは真球などの球状形、又は不規則形状とすることができる。好ましくは、超吸収性ポリマーは、(例えば、粉砕又はミリングプロセスによって製造され得る)不規則形状である。
【0055】
本発明で用いられる超吸収性ポリマーは、好ましくは中和されかつ粒子状形態で提供される架橋アクリルホモ−又はコポリマー及び誘導体であることが好ましい。
【0056】
架橋ポリアクリル酸ナトリウム、例えば、名称Octacare X100、X110及びRM100としてAveciaから販売されるもの、名称Flocare GB300及びFlosorb 500としてSNFから販売されるもの、名称Luquasorb 1003、Luquasorb 1010、Luquasorb 1280及びLuquasorb 1100としてBASFから販売されるもの、名称Water Lock G400及びG430(INCI名:アクリルアミド/アクリル酸ナトリウムコポリマー)としてGrain Processingから販売されるもの、又はAqua Keep 10 SH NF、Aqua Keep 10 SH NFC、アクリル酸ナトリウムクロスポリマー−2であって、Sumitomo Seikaから提供されるもの、アクリル酸ポリマー(ホモポリマー又はコポリマー)によって、特にポリアクリル酸ナトリウムによってグラフト化されたデンプン、例えば、名称Sanfresh ST−100C、ST100MC及びIM−300MCとしてSanyo Chemical Industriesから販売されるもの(INCI名:ポリアクリル酸ナトリウムデンプン)、アクリル酸ポリマー(ホモポリマー又はコポリマー)、特にアクリロアクリルアミド/アクリル酸ナトリウムコポリマーによってグラフト化された加水分解デンプン、例えば、名称Water Lock A−240、A−180、B−204、D−223、A−100、C−200及びD−223としてGrain Processing(INCI名:デンプン/アクリルアミド/アクリル酸ナトリウムコポリマー)から販売されるものから選択されるポリマーを、特に挙げることができる。
【0057】
1つの実施形態では、超吸収性ポリマーには、ポリアクリル酸ナトリウムデンプンなどのデンプングラフトポリマー又はコポリマー;カルボキシメチルナトリウムデンプン;アクリロアクリルアミド/アクリル酸ナトリウムコポリマーなどのアクリルポリマー又はコポリマーによってグラフトされた加水分解デンプン;デンプン/アクリレート/アクリルアミドコポリマー;及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0058】
一実施形態では、超吸収性ポリマーは、ポリアクリル酸ナトリウムデンプンである。好ましい超吸収性ポリマーとしては、Kobo Products Inc.によって供給されるMakimousse 12及びMakimouse 25が挙げられる。
【0059】
微粒子材料
スキンケア組成物はまた、組成物の約6重量%〜約30重量%、あるいは約8重量%〜約25重量%、あるいは約10重量%〜約16重量%の、デンプン粒子、シリコーンエラストマー粒子、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される微粒子材料も含む。これらの微粒子は、例えば、球状(例えば、実質的に球状)、又は不規則形状とすることができ、表面はコーティングされていても、又はコーティングされていなくてもよく、多孔質又は非多孔質であってよく、荷電又は非荷電であってよく、更に、粉末として又は前分散体として本組成物に加えることができる。
【0060】
微粒子材料は、多くの場合、化粧より自然に見える、皮膚に滑らかな外観をもたらす光拡散効果を提供する。あるいは、又は加えて、微粒子材料は、油に伴う、望ましくないべたつき、及び/又は一部の保湿剤に伴う、望ましくない、べたっとした感触を相殺し得る、やわらかな感触、又は滑らかな感触をもたらしてよい。組成物が、好適なレベルの粒子を含むことが重要である。過剰な微粒子材料が存在する場合、本明細書でもたらされる外観及び感触効果は横ばい状態になることがあるか、又は更には低下し始めることがある。具体的には、粉末微粒子が、もはや皮膚の表面上で均一に分散した状態を保たなくなる場合があり、これは、望ましくない白色化(例えば、微粒子がもはや湿潤状態を保たなくなるため)、及び/又は皮膚からの剥離(例えば、微粒子がもはや−製品フィルムの残部に好適に付着しなくなるため)を引き起こし得る。一方、組成物中に存在する微粒子材料が少なすぎる場合、スキンケア組成物の望ましくない外観及び/又は感触特性を所望の通り変えられないことがある。
【0061】
理論に束縛されるものではないが、粒径はまた、目に見えるきめの効果を皮膚に送達するためにも重要であると考えられている。具体的には、粒子は、スキンケア製品によって皮膚上に形成された乾燥フィルムから突出する(すなわち、粒子の各々(又は大部分)の少なくとも一部がフィルムの表面から延出する)のに十分に大きいことが重要である。このようにして、「粗い」フィルムが形成され、この粗いフィルムは、光を拡散的に反射し(すなわち、凸凹に見える表面を形成し)、ユーザーの手又は他の物体によって接触され得る、下側のスキンケア製品フィルムの表面領域を減少させる(すなわち、スキンケア組成物のべたっとした感触及び/又は油っぽい感触等を減少させる)。しかし、粒径が増加するにしたがって、組成物中の粒子の数は減少する。略球状粒子の場合、単位体積当たりの粒子の数は、粒径の3乗に反比例する。したがって、製品中で比較的大きい粒子を一定量(すなわち、重量パーセント)で使用すると、追加され得る粒子の数を効果的に減少させる。一方、より小さい粒子を使用すると、組成物中に存在する粒子の数を増加させることがあるが、所望の「粗面」を製品フィルムにもたらさらないことがある。これは、各粒子のより小さい部分(又は更には粒子の一部たりとも)が製品フィルムの表面より上方に延びないためである。
【0062】
従来のスキンケア製品の乾燥フィルムが意図通りに使用されるとき、その厚さは、典型的に、平均1〜6マイクロメートルの範囲である。したがって、選択した粒径がスキンケア製品に適していることを確実にすることが重要である。本明細書の粒径は、当該技術分野において既知の任意の好適な方法、例えば、コールターカウンター装置又はASTM規格E20−85、名称「Standard Practice for Particle Size Analysis of Particulate Substances in the Range of 0.2 to 75 Micrometers by Optical Microscopy」,ASTM Volume 14.02,1993を用いることにより、決定することができる。これらの粒径は、重量平均粒径である。
【0063】
これらの粒子は、実質的に球状である(すなわち、組成物中の大多数又は更には全ての粒子は球状である)。理論に束縛されるものではないが、球状粒子は、一般に、非球形粒子と比較してより好適な製品感触を提供すると考えられる。これは、球状粒子が、少なくとも部分的に、非球形粒子よりも少ない抵抗を生じさせ、滑らかに表面を回転するためである。本明細書で使用するとき、「球状」及び「球」は、1:1〜2:1(例えば、1:1〜2:1、1:1〜1.6:1、又は更には1:1〜1.4:1)のアスペクト比(すなわち、主軸対短軸の比率)を有する粒子を意味する。粒子の形状は、当該技術分野において既知の任意の好適な方法(例えば、光学顕微鏡又は電子顕微鏡、及び好適な画像分析ソフトウェア)によって決定されてよい。
【0064】
場合によっては、組成物は、好ましくは球状(例えば、実質的に球状)のシリコーン「エラストマー粒子であるシリコーンエラストマー粒子を含む。例えば、組成物は、組成物の6重量%〜30重量%の球状シリコーンエラストマー粒子(例えば、8%〜25%、又は更には10%〜16%)を含んでよい。シリコーンエラストマー粉末粒子の量は、整った(すなわち、溶剤中で膨張していない)形態の微粒子材料に基づいて決定される。べたつき感を有さず、(JIS K6253で定義されるデュロメータAで測定される)ゴム硬度が、10〜90(例えば20〜80又は更には25〜75)の範囲である球状シリコーンエラストマー粒子を提供することが望ましくあり得る。ゴム硬度が5未満であるとき、得られるシリコーン粒子は、凝集する傾向があり、主要粒子内への分散が困難になり得る。その反対に、90を超えるゴム硬度は、柔らかいきめの喪失をもたらすことがあり、これは、仕上げ剤によって提供される感触特性に悪影響を及ぼす。
【0065】
本明細書に記載の球状シリコーンエラストマー粒子は、1μm〜40μm(例えば、2μm〜30μm、又は更には5μm〜15μm)の重量平均粒径を有してよい。当然のことながら、本明細書に開示する粒径は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、より厚い、又はより薄いフィルムで使用するために容易に適合されてよいことが理解される。
【0066】
本明細書で使用するのに好適なシリコーンエラストマー粒子は、様々なシリコーン材料、例えば、硬化シリコーンゴム及びポリ(オルガノシルセスキオキサン)樹脂などのオルガノポリシロキサンから調製されてよい。本明細書において好適なシリコーンエラストマー粒子は、コーティングされていても、コーティングされていなくてもよい。例えば、シリコーン粒子としては、シリコーン樹脂コーティングシリコーンゴム粒子(例えば、表面にポリオルガノシルセスキオキサンが付着したシリコーンゴム粒子)が挙げられてよい。本発明における使用に好適な市販されているシリコーン粒子としては:以下、全てShin Etsuからの、KSP−100、−101、−102、−103、−104、及び−105、並びにDow CorningからのDC9506及びDC9701が挙げられる。有用なシリコーンエラストマーの1つの非限定的な例は、米国特許出願公開第2003/0049212(A1)号に記載されている、架橋オルガノポリシロキサン(又はシロキサン)エラストマーである。
【0067】
本発明に好適なシリコーンエラストマー粒子は、表面処理されても、又はコーティングされていてもよく、シリコーン樹脂でコーティングされたシリコーンゴム粒子が好ましい。
【0068】
場合によっては、本組成物は、組成物の6重量%〜30重量%、又は8重量%〜25重量%のデンプン粒子、好ましくは球状デンプン粒子を(又は、好ましくは10%〜16%)含んでもよい。本明細書で使用するのに好適なデンプン粒子は、コーティングされていても、コーティングされていなくてもよい(例えば、好適なシリコーン材料でコーティングされる)。いくつかの例では、デンプン粒子は、コーティングされた、又はコーティングされていないデンプン誘導体であってよい。一実施形態では、微粒子デンプン物質は疎水性コーティングされている。本明細書に記載のデンプン粒子は、1μm〜40μm(例えば、2μm〜30μm、又は更には5μm〜30μm若しくは5μm〜25μm)の重量平均粒径を有してよい。粒径は、当該技術分野において既知の任意の好適な方法、例えば、コールターカウンター装置又はASTM規格E20−85、名称「Standard Practice for Particle Size Analysis of Particulate Substances in the Range of 0.2 to 75 Micrometers by Optical Microscopy」,ASTM Volume 14.02,1993を用いることにより、決定することができる。
【0069】
本明細書で使用するのに好適な市販されているデンプン粒子のいくつかの非限定例としては、タピオカデンプン(AkzoNobelからTapioca Pureとして入手可能)、トウモロコシデンプン(AkzoNobelからPurity 21Cとして入手可能)、じゃがいもデンプン、グリセリルデンプン(AkzoNobelからDry−Flo GSとして入手可能)、オクテニルコハク酸デンプンアルミニウム(Rhodia,Inc.からMackaderm ASTO−Dryとして、及びAkzoNobelからDry−Flo PCとして入手可能)、オクテニルコハク酸デンプンカルシウム(MGP Ingredients,Inc.からSkin Flow Cとして、及びRhodia,Inc.からMackaderm CSTO−Dryとして入手可能)、並びにポリメチルシルセスキオキサンコーティングタピオカデンプン(AkzoNobelからDry−Flo TSとして入手可能)が挙げられる。
【0070】
一実施形態では、本明細書の使用に適したデンプン粒子は、コーティングされたデンプン、コーティングされていないデンプン、タピオカデンプン(AkzoNobelからTapioca Pureとして入手可能)などの架橋されていないデンプン、及びポリメチルシルセスキオキサンでコーティングされたタピオカデンプン(AkzoNobelからDry−Flo TSとして入手可能)からなる群から選択される。一実施形態では、デンプン粒子は、架橋されていないデンプン粒子である。
【0071】
粘度
一実施形態では、本発明の組成物は、約100,000cP〜約2,000,000cP、より好ましくは約200,000cp〜1,000,000cPの25℃における粘度を有する組成物又はエマルションである。粘度は、スピンドルT−Eを使用して、5RPMで、ブルックフィールド(Brookfield)RVTによって決定される。
【0072】
追加増粘剤
本発明の組成物は、1つ以上の追加の増粘剤を含み得る。本発明の組成物は、存在する場合、約0.1%〜約5%、あるいは約0.2%〜約2%の増粘剤を含み得る。増粘剤の好適なクラスとしては、カルボン酸ポリマー、ポリアクリルアミドポリマー、スルホン化ポリマー、これらのコポリマー、これらの疎水変性誘導体、ガム、セルロース、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0073】
好適な増粘剤として、カルボマー(例えば、CARBOPOL(登録商標)900シリーズのCARBOPOL(登録商標)954等)といったカルボン酸ポリマーが挙げられる。他の好適なカルボン酸高分子剤としては、C10〜30アルキルアクリレートと、アクリル酸、メタクリル酸、又はこれらの短鎖(すなわち、C1〜4アルコール)エステルのうちの1つの1つ又は複数のモノマーとのコポリマーが挙げられ、この場合、架橋剤はスクロース又はペンタエリスリトールのアリルエーテルである。これらのコポリマーは、アクリレート/C10〜30アルキルアクリレートクロスポリマーとして知られ、CARBOPOL(登録商標)1342、CARBOPOL(登録商標)1382、PEMULEN TR−1、及びPEMULEN TR−2としてNoveon,Inc.から市販されている。
【0074】
他の好適な増粘剤としては、ポリアクリルアミドポリマー及びコポリマーが挙げられる。代表的なポリアクリルアミドポリマーは、CTFA表記「ポリアクリルアミド及びイソパラフィン及びラウレス−7」を有し、Seppic Corporation(Fairfield,N.J.)から商品名SEPIGEL 305で入手可能である。本明細書で有用な他のポリアクリルアミドポリマーとしては、アクリルアミド及び置換アクリルアミドと、アクリル酸及び置換アクリル酸とのマルチブロックコポリマーが挙げられる。これらのマルチブロックコポリマーの市販例としては、Lipo Chemicals,Inc.(Patterson,N.J.)製のHYPAN SR150H、SS500V、SS500W、SSSA100Hが挙げられる。
【0075】
本明細書で有用な他の好適な増粘剤は、スルホン化ポリマーであり、例えば、Seppic Corp.から商品名Simulgel 800として入手可能及びLamberti S.p.A.(Gallarate,Italy)から商品名Viscolam At 100 Pとして入手可能な、CTFA表記ナトリウムポリアクリロイルジメチルタウレートである。スルホン化ポリマーを含む他の市販されている物質は、Seppic Corpから入手可能なSepiplus 400である。
【0076】
「ガム」は、当該技術分野において広く定義される用語である。ガムとしては、アカシア、寒天、アルギン、アルギン酸、アルギン酸アンモニウム、アミロペクチン、アルギン酸カルシウム、カラギーナンカルシウム、カルニチン、カラギーナン、デキストリン、ゼラチン、ジェランガム、グアーガム、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ヘクトライト、ヒアルロイン酸、水酸化ケイ素、ヒドロキシプロピルキトサン、ヒドロキシプロピルグアー、カラヤガム、ケルプ、ローカストビーンガム、納豆ガム、アルギン酸カリウム、カラギーナンカリウム、アルギン酸プロピレングリコール、スクレロチウムガム、カルボキシメチルデキストランナトリウム、カラギーナンナトリウム、トラガカントガム、キサンタンガム、これらの誘導体及びこれらの混合物が挙げられる。
【0077】
天然ガムは、低濃度であっても、溶液中で大きく粘度を増加させることができる天然由来の多糖類である。天然ガムは、増粘剤、ゲル化剤、乳化剤、及び安定剤として使用することができる。ほとんどの場合、これらガムは、植物の木質要素又は種皮中に見られる。天然ガムは、その起源に従って分類することができる。また、天然ガムは、非荷電又はイオン性ポリマー(高分子電解質)として分類することもでき、その例としては、以下が挙げられる:海藻から得られる天然ガム、例えば、寒天、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、及びカラギーナン。非海洋植物資源から得られる天然ガムとしては、アカシアの木の樹液からのアラビアゴム、アノゲイススの木の樹液からのガティガム、アストラガルス低木の樹液からのトラガカントガム、ステルキュリアの木の樹液からのカラヤガムが挙げられる。非荷電ガムの例としては、グアー豆からのグアーガム、イナゴマメの木の種子からのローカストビーンガム;オート麦又は大麦ふすまからのβ−グルカン;チクルの木から得られるチューインガムの昔のベースのチクルガム;フタバガキの木の樹液からのダンマルガム;コンニャクの植物からのグルコマンナン;マスチックの木から得られる古代ギリシャからのチューインガムであるマスチックガム;プランタゴの植物からのオオバコ種子の殻;トウヒの木から得られるアメリカインディアンのチューインガムであるトウヒガム;タラの木の種子からのタラガムが挙げられる。細菌発酵により生成される天然ガムとしては、ジェランガム及びキサンタンガムが挙げられる。
【0078】
好適な増粘剤としては、セルロース及び修飾セルロース性組成物(例えば、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネートカルボキシレート、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、微結晶セルロース、硫酸セルロースナトリウム)、及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書においてやはり有用なものは、アルキル置換セルロースである。これらポリマーでは、セルロースポリマーのヒドロキシ基の一部をヒドロキシアルキル化(好ましくはヒドロキシエチル化又はヒドロキシプロピル化)してヒドロキシアルキル化セルロースを形成し、次に、エーテル結合を介してC10〜C30直鎖又は分枝鎖アルキル基により更に修飾する。通常、これらのポリマーは、C10〜C30直鎖又は分枝鎖アルコールとヒドロキシアルキルセルロースとのエーテルである。本明細書で有用なアルキル基の例としては、ステアリル、イソステアリル、ラウリル、ミリスチル、セチル、イソセチル、ココイル(すなわち、ココヤシ油のアルコール由来のアルキル基)、パルミチル、オレイル、リノレイル、リノレニル、リシノレイル、ベヘニル、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される基が挙げられる。アルキルヒドロキシアルキルセルロースエーテルの中で好ましいのは、CTFA表記セチルヒドロキシエチルセルロースを与えられる物質であり、これはセチルアルコールとヒドロキシエチルセルロースとのエーテルである。この材料は、商品名Natrosol(登録商標)CS PlusとしてAqualon Corporationから販売されている。
【0079】
乳化剤
本発明の組成物は、乳化剤を含み得る。乳化剤は、相がエマルションの形態であるとき、又は不混和性物質を合わせる場合、特に好適である。本組成物は、約0.01%、0.05%、又は0.1%〜約10%、5%、若しくは2%の乳化剤を含んでもよく、及び/又は約0.01%〜約5%、及び/又は約0.05%〜約2%、及び/又は約0.1%〜約0.5%の乳化剤を含んでもよい。乳化剤は、非イオン性であっても、アニオン性であっても、又はカチオン性であってもよく、好ましくは非イオン性である。乳化剤の非限定的な例としては、米国特許第3,755,560号、米国特許第4,421,769号、及びM.C.Publishing Co.から発行されているMcCutcheon’s,Emulsifiers and Detergents,2010 Annual Ed.に開示されている。他の適切な安定化剤は更に、Personal Care Product Council’s International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,Thirteenth Edition,2006の「Surfactants−Emulsifying Agents」の機能分類下に記載されている。
【0080】
好適な乳化剤としては、以下のクラスのエーテル及びエステルが挙げられる:ポリグリコールと脂肪族アルコールのエーテル、ポリグリコールと脂肪酸のエステル、ポリグリコールと脂肪族アルコールのグリコシル化エーテル、ポリグリコールと脂肪酸のグリコシル化エステル、C12〜30アルコールとグリセロール又はポリグリセロールのエーテル、C12〜30脂肪酸とグリセロール又はポリグリセロールのエステル、オキシアルキレン修飾C12〜30アルコールとグリセロール又はポリグリセロールのエーテル、C12〜30脂肪族アルコールとショ糖又はグルコースのエーテル、ショ糖とC12〜30脂肪酸のエステル、ペンタエリスリトールとC12〜30脂肪酸のエステル、ソルビトール及び/又はソルビタンとC12〜30脂肪酸のエステル、ソルビトール及び/又はソルビタンとアルコキシ化ソルビタンのエーテル、ポリグリコールとコレステロールのエーテル、C12〜30脂肪酸とソルビトール及び/又はソルビタンのアルコキシル化エーテルのエステル、並びにこれらの組み合わせ。一実施形態では、乳化剤は、グリセロール、ポリグリセロール、スクロース、グルコース、又はソルビトールのエーテル、グリセロール、ポリグリセロール、スクロース、グルコース、又はソルビトールのエステル、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
【0081】
シリコーン乳化剤が使用されてもよい。直鎖又は分枝鎖型シリコーン乳化剤もまた、使用してもよい。特に有用なシリコーン乳化剤として、KF−6011、KF−6012、KF−6013、KF−6015、KF−6015、KF−6017、KF−6043、KF−6028、及びKF−6038等のポリエーテル修飾シリコーン、並びにKF−6100、KF−6104、及びKF−6105等のポリグリセロール化直鎖又は分岐鎖シロキサン乳化剤が挙げられる(全てShin−Etsu社から入手可能)。
【0082】
スキンケア活性物質
本発明の組成物は、少なくとも1つの更なるスキンケア活性物質を含み得る。多くのスキンケア活性物質は、2つ以上の効果をもたらすことがあるか、又は2つ以上の作用様式を介して機能することがある。したがって、本明細書の分類は便宜上実施されたものであって、活性物質を、列挙した特定の1つ又は複数の用途に制限しようとするものではない。
【0083】
紫外線活性物質
本発明の組成物は、紫外線活性物質を含み得る。本明細書で使用するところの「紫外線有効成分」とは、サンスクリーン剤と物理的日焼け防止剤との両方を含む。適切な紫外線有効成分は、有機又は無機であってよい。適切な紫外線有効成分は、米国パーソナルケア製品評議会(Personal Care Product Council)によるInternational Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook、第13版、2010年の中の「サンスクリーン剤」の機能カテゴリに列挙されている。組成物は、米国(例えば、21 CFR part 352、米国官報68 41386、米国官報70 72449又は米国官報71 42405)、欧州(欧州議会規則第1223/2009号;Annex VI)、日本、中国、オーストラリア、ニュージーランド又はカナダの規制当局により規定又は提案されている通りの量の紫外線活性物質を含み得る。特定の実施形態では、組成物は、組成物の約1重量%、2重量%、3重量%〜約40重量%、30重量%、又は20重量%の紫外線活性物質を含む。別の実施形態では、組成物は、少なくとも約15、30 45、又は50の太陽光線保護指数を得るのに十分な量の紫外線活性物質を含み得る。SPF試験は、当該技術分野で一般的であり、かつ十分に理解されている。21C.F.R.352のサブパートDに記載のSPF試験が適切である。
【0084】
適切な紫外線有効成分としては、ジベンゾイルメタン誘導体、例えば、2−メチルジベンゾイルメタン、4−メチルジベンゾイルメタン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、4−tert−ブチルジベンゾイルメタン、2,4−ジメチルジベンゾイルメタン、2,5−ジメチルジベンゾイルメタン、4,4’−ジイソプロピルジベンゾイルメタン、4,4’−ジメトキシジベンゾイルメタン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン(すなわち、ブチルメトキシジベンゾイルメタン又はアボベンゾン)(PARSOL(登録商標)1789としてDSMから市販)、2−メチル−5−イソプロピル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−メチル−5−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2,4−ジメチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、及び2,6−ジメチル−4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン等が挙げられる。他の好適な紫外線活性物質としては、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート(PARSOL(登録商標)MCXとしてDSMから市販)、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ベンゾフェノン(benzonphenone)−3(すなわち、オキシベンゾン(oxybeznone))、オクチルジメチル−p−アミノ安息香酸、ジガロイルトリオレエート、2,2−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、エチル−4−(ビス(ヒドロキシ−プロピル))アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシルサリチレート、ホモメンチルサリチレート、グリセリル−p−アミノベンゾエート、3,3,5−トリ−メチルシクロヘキシルサリチレート、アントラニル酸メチル、p−ジメチル−アミノ安息香酸又はアミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−p−ジメチル−アミノ−ベンゾエート、2−フェニルベンゾイミダゾール−5−スルホン酸、2−(p−ジメチルアミノフェニル)−5−スルホンベンゾオキサゾイン酸、オクトクリレン、酸化亜鉛、二酸化チタン、及びこれら化合物の混合物が挙げられる。
【0085】
他の好適な紫外線活性物質としては、4−メチルベンジリデンカンファー(PARSOL(登録商標)5000としてDSMより又はEusolex 6300としてMerckより市販)、メチレンビス−ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール(すなわち、ビスオクトリゾール、Tinosorb(登録商標)MとしてBASFより市販)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジン(すなわち、ベモトリジノール、Tinosorb(登録商標)SとしてBASFより市販)、フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム(すなわち、ビスジスリゾール二ナトリウム、Neo Heliopan(登録商標)APとしてSymriseより市販)、エチルヘキシルトリアゾン(Uvinul(登録商標)T 150としてBASFより市販)、ドロメトリゾールトリシロキサン(Mexoryl XLとしてL’Orealより販売)、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム(すなわち、ベンゾフェノン−9、Uvinul(登録商標)DS 49としてBASFより市販)、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート(Uvinul(登録商標)A PlusとしてBASF社より市販)、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(すなわち、イスコトリジノール、Uvasorb(登録商標)HEBとして3V Sigmaより市販)、ポリシリコーン−15(すなわち、PARSOL(登録商標)SLXとしてDSMより市販)、イソアミルp−メトキシシンナメート(すなわち、アミロキサート、Neo Heliopan(登録商標)E 1000としてSymriseより市販)及びこれらの混合物が挙げられる。
【0086】
本発明の紫外線活性物質は、カプセル化されてもよい。市販のカプセル化日焼け止め活性物質の例には、水、エチルヘキシルメトキシシンアメート、シリカ、フェノキシエタノール、PVP、クロルフェネシン、EDTA二ナトリウム、及びBHTを含むEusolex UV−Pearls 2292(Merck/EMD Chemicals)、水、ポリシリコーン−14、及びエチルヘキシルメトキシシンナメートを含むSilasoma ME(Seiwa Kasei Co.,Ltd)、水、ポリシリコーン−14、エチルヘキシルメトキシシンナメート、及びブチルメトキシジベンゾイルメタンを含むSilasoma MEA(Seiwa Kasei Co.,Ltd)、水、エチルヘキシルメトキシシンナメート、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート、及びポリシリコーン−14を含むSilasoma MEP(S)(Seiwa Kasei Co.,Ltd)、エチルヘキシルメトキシシンナメート、合成蜜蝋、PEG−20、カルナウバヤシ(copernicia cerifera)(カルナウバ)ワックス、Bis−PEG−12ジメチコン、蜜蝋、VP/エイコセンコポリマー、トリステアリン酸ソルビタン、ステアレスー100、及びPEG−100ステアレートを含むSuncaps 664(Particle Sciences,Inc.)、エチルヘキシルメトキシシンナメート、ベンゾフェノン−3、合成蜜蝋、PEG−20、カルナウバヤシ(copernicia cerifera)(カルナウバ)ワックス、Bis−PEG−12ジメチコン、蜜蝋、VP/エイコセンコポリマー、トリステアリン酸ソルビタン、ステアレスー100、及びPEG−100ステアレートを含むSuncaps 903(Particle Sciences,Inc.)、エチルヘキシルメトキシシンナメート、及びシリカを含むUV Pearls OMC(Sol Gel Technologies)、エチルヘキシルメトキシシンナメート、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、及びシリカを含むOMC−BMDBM(Sol Gel Technologies)、ビス−エチルヘキシルフェノールメトキシフェニルトリアジン、及びポリメチルメタクリレートを含むTinosorb S Aqua(BASF)、ポリメチルメタクリレート、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、及びサリチル酸オクチルを含むHybrid ABOS(Kobo)、並びにポリメチルメタクリレート、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、及びエチルヘキシルメトキシシンナメートを含むHybrid ABOMC(Kobo)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0087】
ビタミン類
本発明の組成物は、約0.0001%〜約50%、あるいは約0.001%〜約10%、あるいは約0.01%〜約5%の1以上のビタミンを含み得る。本明細書で、「ビタミン」とは、ビタミン、プロビタミン、並びにそれらの塩、異性体及び誘導体を意味する。好適なビタミンの非限定的な例としては、(ナイアシンアミド、ナイアシンニコチン酸、トコフェリルニコチネート、C1〜C18ニコチン酸エステル、及びニコチニルアルコール等のB1化合物、B2化合物、B3化合物;パンテノール又は「プロB5」、パントテン酸、パントテニル等のB5化合物;ピロキシジン、ピリドキサル、ピリドキサミン等のB6化合物;カルニチン、チアミン、リボフラビンを含む)ビタミンB化合物;ビタミンAの生物活性を保有する、レチノイド、レチノール、酢酸レチニル、レチニルパルミテート、レチノイン酸、レチンアルデヒド、レチニルプロピオネート、カロチノイド(プロビタミンA)、及び他の化合物を含む、ビタミンA化合物並びにビタミンAの全ての天然及び/又は合成類似体;ビタミンD化合物;ビタミンK化合物;ビタミンE化合物若しくは、ソルビン酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、トコフェロール及びトコフェリル化合物の他のエステルを含むトコフェノール;アスコルビン酸塩、脂肪酸のアスコルビルエステル、並びにアスコルビン酸誘導体、例えば、アスコルビルリン酸マグネシウム及びアスコルビルリン酸ナトリウム、アスコルビルグルコシド、及びアスコルビルソルベート等のリン酸アスコルビルを含むビタミンC化合物;並びに飽和及び/又は不飽和脂肪酸などのビタミンF化合物が挙げられる。1つの実施形態では、組成物は、ビタミンB化合物、ビタミンC化合物、ビタミンE化合物、及びこれらの混合物からなる群から選択されるビタミンを含む。あるいは、ビタミンは、ナイアシンアミド、ニコチン酸トコフェリル、ピロキシジン、パンテノール、ビタミンE、ビタミンEアセテート、リン酸アスコルビル、アスコルビルグルコシド、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
【0088】
ペプチド及びペプチド誘導体
本発明の組成物は、1つ又は複数のペプチドを含み得る。本明細書で、「ペプチド」とは、10個以下のアミノ酸を含有するペプチド、その誘導体、異性体、及び金属イオン(例えば、銅、亜鉛、マンガン及びマグネシウム)のような他の種との錯体を指す。本明細書で使用するとき、ペプチドとは、天然起源ペプチド及び合成ペプチドの両方を指す。一実施形態では、ペプチドは、ジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−、及びヘキサ−ペプチド、それらの塩類、異性体、誘導体、並びにそれらの混合物である。有用なペプチド誘導体の例としては、大豆タンパク質由来のペプチド、カルノシン(β−アラニン−ヒスチジン)、パルミトイル−リジン−トレオニン(pal−KT)及びパルミトイル−リジン−トレオニン−トレオニン−リジン−セリン(pal−KTTKS、MATRIXYL(登録商標)として知られている組成物内で入手可能))、パルミトイル−グリシン−グルタミン−プロリン−アルギニン(pal−GQPR、RIGIN(登録商標)として知られている組成物内で入手可能))、これら3つはSederma(France)から入手可能、アセチル−グルタメート−グルタメート−メチオニン−グルタミン−アルギニン−アルギニン(Ac−EEMQRR;Argireline(登録商標)、並びにCu−ヒスチジン−グリシン−グリシン(Cu−HGG、IAMIN(登録商標)としても知られている)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0089】
本組成物は、約1×10−7%〜約20%、あるいは約1×10−6%〜約10%、あるいは約1×10−5%〜約5%のペプチドを含み得る。
【0090】
糖アミン
本発明の組成物は、アミノ糖としても知られている糖アミン、並びにその塩類、異性体、互変異性体、及び誘導体を含み得る。糖アミンは、合成でも天然起源でもよく、純粋な化合物又は化合物の混合物(例えば、自然源からの抽出物、又は合成物質の混合物)として用いることができる。例えば、グルコサミンは一般に、多くの甲殻類の中に見出されており、真菌源由来である場合もある。本発明において有用な糖アミン化合物としては、例えば、N−アセチル−グルコサミン、また、国際公開第02/076423号及び米国特許第6,159,485号(Yuら)に記載されているものが挙げられる。1つの実施形態では、組成物は、約0.01%〜約15%、あるいは約0.1%〜約10%、あるいは約0.5%〜約5%の糖アミンを含む。
【0091】
本発明の組成物は、非ビタミン酸化防止剤及びラジカルスカベンジャー、育毛調節剤、フラボノイド、ミネラル、防腐剤、フィトステロール及び/又は植物ホルモン、プロテアーゼ阻害剤、チロシナーゼ阻害剤、抗炎症剤、並びにN−アシルアミノ酸化合物を更に含み得る。
【0092】
好適な非ビタミン酸化防止剤及びラジカルスカベンジャーには、BHT(ブチルかヒドロキシトルエン)、L−エルゴチオネイン(THIOTANE(商標)として入手可能)、テトラヒドロクルクミン、塩化セチルピリジニウム、カルノシン、マロン酸ジエチルヘキシルシリニデン(OXYNEX(商標)として入手可能)、ヘキサデカ−8−エン−1,16−ジカルボン酸(オクタデセン二酸;UniqemaからARLATONE(商標)二酸DCA)、ユビキノン(コエンザイムQ10)、緑茶抽出物を含む茶抽出物、酵母抽出物若しくは酵母培養液(例えば、Pitera(登録商標))、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0093】
好適な育毛調節剤としては、ヘキサミジン、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ヘキサンジオール、パンテノール及びパントテン酸誘導体、これらの異性体、塩及び誘導体、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0094】
好適なミネラルとしては、亜鉛、マンガン、マグネシウム、銅、鉄、セレン、及びその他のミネラル補助食品が挙げられる。「ミネラル」は、種々の酸化状態のミネラル、無機複合体、塩類、誘導体、及びこれらの組み合わせを含むと解釈される。
【0095】
植物ステロール(フィトステロール)及び/又は植物ホルモンの好適な例としては、シトステロール、スティグマステロール、カンペステロール、ブラシカステロール、キネチン、ゼアチン、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0096】
好適なプロテアーゼ阻害剤としては、ヘキサミジン、バニリンアセテート、アントラニル酸メンチル、大豆トリプシン阻害剤、ボーマン−バーク(Bowman-Birk)阻害剤、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0097】
好適なチロシナーゼ阻害剤としては、シナブランカ(カラシナ種子抽出物)、テトラヒドロクルクミン、塩化セチルピリジニウム、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0098】
好適な抗炎症剤としては、グリシルリチン酸(グリシルリチン、グリシルリキシン酸(glycyrrhixinic acid)、及びグリシルレチン酸グルコシドとしても知られている)、グリシルレテン酸(glycyrrhetenic acid)、その他のカンゾウ抽出物、並びにこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0099】
好適なN−アシルアミノ酸化合物としては、N−アシルフェニルアラニン、N−アシルチロシン、これらのD及びL異性体を含むこれらの異性体、塩類、誘導体、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。好適なN−アシルアミノ酸の例は、商品名SEPIWHITE(登録商標)としてSeppic(France)から市販されているN−ウンデシレノイル−L−フェニルアラニンである。
【0100】
他の有用なスキンケア活性物には、グリセロール、ペトロラクタム、カフェイン、及び尿素などの保湿及び/又はコンディショニング剤;酵母抽出物(例えば、Pitera(商標));デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、その類似体並びに誘導体;アルファ−及びベータ−ヒドロキシ酸、アルファ−ケト酸、グリコール酸、及びサリチル酸アクタノイルを含む剥離剤;抗微生物剤類;ピロクトンオラミン、3,4,4’−トリクロロカルバニリド(トリクロサン)、トリクロカルバン、及びジンクピリチオンなどの抗ふけ剤;ジメチル網のエタノール(DMAE);クレアチン;コウジ酸、クワ抽出物、ヒドロキシキノン、アルブチン、及びデオキシ−アルブチンなどの皮膚美白剤;ジヒドロキシアセトン(DHA)などの(サンレス)日焼け剤;上記のいずれかの異性体、塩、及び誘導体;並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0101】
湿潤剤
本発明の組成物は、1つ以上の湿潤剤を含み得る。本発明の組成物は、存在する場合、約1%〜約30%の、あるいは、約2%〜約20%の、あるいは、約3%〜15%の湿潤剤を含んでもよい。湿潤剤の代表的な部類は、多価アルコールである。好適な多価アルコールとしては、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール及びこれらの誘導体を含む、ポリアルキレングリコール類及びアルキレンポリオール類並びにこれらの誘導体、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、エリスリトール、トレイトール、ペンタエリスリトール、キシリトール、グルシトール、マンニトール、ヘキシレングリコール、ブチレングリコール(例えば、1,3−ブチレングリコール)、ペンチレングリコール、ヘキサントリオール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール)、グリセリン;エトキシル化グリセリン;及びプロポキシル化グリセリンが挙げられる。
【0102】
他の好適な湿潤剤としては、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウム、グアニジン、グリコール酸及びグリコール酸塩(例えば、アンモニウム及び四級アルキルアンモニウム)、乳酸及び乳酸塩(例えば、アンモニウム及び四級アルキルアンモニウム)、種々の形態のいずれかのアロエベラ(例えば、アロエベラゲル)、ヒアルロン酸及びこれらの誘導体(例えば、ヒアルロン酸ナトリウムなどの塩誘導体)、ラクトアミドモノエタノールアミン、アセトアミドモノエタノールアミン、尿素、パンテノール;ピログルタミン酸ナトリウム(NaPCA)、水溶性グリセリルポリ(メタ)アクリレート潤滑剤(例えば、Hispagel(登録商標))、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0103】
着色剤
本発明の組成物は、約0.00001%〜約25%、あるいは約0.01%〜約10%の着色剤を含み得る。好適な着色剤の非限定的な部類としては、限定されないが、有機及び/又は無機顔料、天然及び/又は合成染料、レーキ、例えば、FD&C及び/又はD&Cレーキ並びにブレンド、並びにこれらのいずれかの混合物が挙げられる。
【0104】
好適な着色剤の非限定例としては、酸化鉄、フェロシアン化第二鉄アンモニウム、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、及び酸化クロム、フタロシアニンブルー、及び緑色顔料、カプセル化染料、無機白色顔料、例えば、TiO、ZnO、又はZrO、FD&C染料、D&C染料、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0105】
油調整剤
本発明の組成物は、皮膚の油、すなわち皮脂の生成を制御するのに有用であり、かつ油っぽい皮膚の外観を改善するのに有用である、1以上の化合物を含み得る。好適な油調整剤の例としては、サリチル酸、デヒドロ酢酸、過酸化ベンゾイル、ビタミンB3化合物(例えば、ナイアシンアミド又はトコフェリルニコチネート)、これらの異性体、エステル、塩類、及び誘導体、並びにこれらの混合物が挙げられる。本組成物は、約0.0001%〜約15%、あるいは約0.01%〜約10%、あるいは約0.1%〜約5%、あるいは約0.2%〜約2%の油調整剤を含み得る。
【実施例】
【0106】
本発明による組成物の以下の実施例を、まず水相成分を合わせて、混合しながら80℃に加熱することにより、調製する。次に、油相成分を別々に合わせて、混合しながら80℃に加熱する。次に、油相を水相に添加し、得られたエマルションを、ロータステーターミルを使用して、すり混ぜる。次に、増粘剤相を、成分を混合することにより調製し、次いで、この増粘剤相をエマルションに添加し、このエマルションを混合しながら冷却する。組成物が55℃に達したときに、残りの成分を添加し、組成物を55℃に維持しながら、組成物を均一になるまで混合する。次いで、組成物を適切な容器に注ぐ。
【0107】
(実施例1〜5)
【0108】
【表1】
Dow Corningからの、ステアリルジメチコーン及びオクタデセン
Arch Chemicals,Inc.からの合成ワックス
Symriseからの、1,2−ヘキサンジオール及びカプリリルグリコール
Kobo Products Inc.からの、ポリアクリル酸ナトリウムデンプン
Kobo Products Inc.からの、ポリアクリル酸ナトリウムデンプン
Kobo Products Inc.からの、アクリル酸ナトリウムクロスポリマー−2
Akzo Nobelからの、タピオカデンプン
Akzo Nobelからの、タピオカデンプン及びポリメチルシルセスキオキサン Shin Etsuからの、ビニルジメチコン/メチコーンシルセスキオキサンクロスポリマー
10Kobo Products Inc.からの、二酸化チタンコーティング雲母
【0109】
(実施例6〜10)
【0110】
【表2】
Dow Corningからの、ステアリルジメチコーン及びオクタデセン
Arch Chemicals,Inc.からの合成ワックス
Symriseからの、1,2−ヘキサンジオール及びカプリリルグリコール
Kobo Products Inc.からの、ポリアクリル酸ナトリウムデンプン
Kobo Products Inc.からの、ポリアクリル酸ナトリウムデンプン
Kobo Products Inc.からの、アクリル酸ナトリウムクロスポリマー−2
Akzo Nobelからの、タピオカデンプン
Akzo Nobelからの、タピオカデンプン及びポリメチルシルセスキオキサン
Shin Etsuからの、ビニルジメチコン/メチコーンシルセスキオキサンクロスポリマー
10Dow Corningからの、トリエチルシラン及びステアリルアルコール
【0111】
【表3】
Dow Corningからの、ステアリルジメチコーン及びオクタデセン
Symriseからの、1,2−ヘキサンジオール及びカプリリルグリコール
Kobo Products Inc.からの、ポリアクリル酸ナトリウムデンプン
Akzo Nobelからの、タピオカデンプン及びポリメチルシルセスキオキサン
【0112】
実施例1及び比較実施例Aにおける組成物を試験し、専門家による官能検査パネルによって評価した。これらの2つの配合物は、実施例1が、比較実施例Aにおける10%の水の代わりに、10%のDry Flo TS、Akzo Nobelからのポリメチルシルセスキオキサンでコーティングされたタピオカデンプンを含有することを除いては同一である。この試験については、製品の0.1グラムを手掌側の前腕に塗布し、何回かこすってしみ込ませ、堅さ、核酸性、吸収、粘着性、滑らかさ、及びコーティングレベルなどの塗布後の感触属性を、2人の官能検査の専門家のパネルによって評価した。
【0113】
この官能検査比較の結果は、以下の表にまとめてあり、10%のDry Flo TS粒子材料の添加が、より速い吸収、粘着性の低下、引っ張り感の低下、及びコーティングレベルの低下をもたらしたが、塗布時のクリーム状製品の堅さが維持されたことを示している。
【0114】
【表4】
【0115】
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に指示がない限り、そのような各寸法は、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
【0116】
相互参照される又は関連する全ての特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許等の、本願に引用される全ての文書は、除外又は限定することを明言しない限りにおいて、参照によりその全容が本願に援用される。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのような任意の発明を教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0117】
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱せずに、他の様々な変更及び修正を行うことができることは当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。