(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
特定の会員の特定の個別イベントへの占有モードによる個別イベント参加登録要求の受信に応じて、前記特定の会員がその時点で有する前記占有モードで前記ステータス情報が有効の前記イベント用内部スキーマによる関連付けの個数を認識し、前記関連付けの個数が閾値以下若しくは閾値未満の場合に、前記特定の個別イベントへの前記イベント用内部スキーマを介しての関連付けを実行することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のイベント情報管理システム。
特定の会員が有する前記占有モードで前記ステータス情報が有効の前記イベント用内部スキーマによる関連付けの個数を認識し、前記関連付けの個数が閾値超若しくは閾値以上の場合に、前記特定の会員が有する前記占有モードで前記ステータス情報が有効の前記イベント用内部スキーマによる関連付けの少なくとも1つの前記ステータス情報を有効で無くすことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のイベント情報管理システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、イベント情報を管理する際に、開催される個々のイベントに対する管理データを作成して管理するのが通常である。しかしながら、反復して開催される同種のイベントについては、共通する管理データの部分は共用し、個別のイベント毎に設定される開催期間等の変更が必要な管理データの部分のみ新たに設定する方が、ハードウェア資源の効率的な利用、管理作業の効率化や柔軟性の向上の観点から望ましい。
【0006】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、反復して開催される同種の個別イベントを管理する際に、ハードウェア資源を効率的に利用し、管理作業の効率化や柔軟性の向上を図ることができるイベント情報管理システム及びイベント情報管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のイベント情報管理システムは、イベント情報のデータをイベントテーマ情報のデータと個別イベント情報のデータとから構成し、前記イベントテーマ情報のデータを、少なくともイベントテーマ名を有するものとして記憶部に格納し、前記個別イベント情報のデータを、少なくとも開催期間を有するものとして、前記イベントテーマ情報に対応させ且つ前記イベントテーマ情報とは別に前記記憶部に格納
し、会員情報のデータを格納し、前記個別イベント情報のデータと前記会員情報のデータとを接続して関連付けるイベント用内部スキーマを格納し、前記イベント用内部スキーマを、前記個別イベント情報のIDと、前記会員のIDと、別会員の参加を許容する共有モードと別会員の参加を許容しない占有モードの何れかに設定されるモード情報と、有効性の状態を示すステータス情報とから構成し、特定の会員の特定の個別イベント参加登録要求の受信に応じて、前記特定の会員の前記会員情報のデータと前記特定の個別イベントの前記個別イベント情報のデータとを、前記モード情報が設定される前記イベント用内部スキーマの前記ステータス情報を有効にして、前記イベント用内部スキーマを介して関連付け、前記イベント用内部スキーマを格納し、前記占有モードで前記ステータス情報が有効の前記イベント用内部スキーマにより、前記特定の会員に関連付けられている前記特定の個別イベントに対して、別会員の参加要求を受け付けないと共に、前記ステータス情報として設定可能なステータスが有効、保留、無効の3種であり、特定の会員の特定の個別イベントへの参加登録の無効要求若しくは保留要求の受信に応じて、前記特定の会員の前記会員情報と前記特定の個別イベントの前記個別イベント情報とを関連付けして格納されている前記イベント用内部スキーマの前記ステータス情報を、無効若しくは保留に変更して、前記イベント用内部スキーマを格納することを特徴とする。
これによれば、開催期間を有する新たな個別イベント情報のデータを随時設定することにより、反復して開催される同種の個別イベントを管理する際に、ハードウェア資源を効率的に利用し、効率的且つ柔軟な管理作業を行うことができる。
また、有効性を示すステータス情報を有するイベント用内部スキーマを持続して格納することにより、特定の個別イベントに特定の会員が参加する情報だけでなく、その後に参加をキャンセルした事実等のイベント参加に関連する履歴情報を管理することができ、この履歴情報により、会員に対するアプローチや将来開催するイベント内容に対する主催者の意思決定を支援することができる。また、イベント用内部スキーマのモード情報を共有モードと占有モードの何れかに設定することで、会員が別会員と一緒にイベント参加を希望する場合と単独でイベント参加を希望する場合の双方に簡単な設定で対処することができる。例えば会員の希望に応じて英会話の個人レッスンやレストランの貸し切りも可能となり、イベント主催者側の売上の増加や顧客満足度の向上も図ることができる。また、履歴として持続的に格納するイベント用内部スキーマのモード情報から共有、占有に対する需要も把握することができ、かかる点からもイベント内容に対する主催者の意思決定を支援することができる。また、イベント用内部スキーマを媒介として会員情報と個別イベント情報を結び付け、イベント参加に対する履歴を会員情報に直接記述しないことから、万一会員の個人情報である会員情報が流出した場合にも、会員の嗜好性、特性が流出することを回避することができる。また、イベント参加に関連するより詳細な履歴情報を管理することができ、会員に対するアプローチや将来開催するイベント内容に対する主催者の意思決定をより高度に支援することができる。また、保留でイベント参加をペンディングして仮予約することが可能になるので、会員のイベント参加に対する利便性を向上することができる。
【0008】
本発明のイベント情報管理システムは、前記イベントテーマ情報のデータを、イベントテーマ名と開催場所を有するものとすることを特徴とする。
これによれば、開催場所が決まっているイベントに関し、開催場所をイベントテーマ情報のデータとして共用することにより、より効率的なハードウェア資源の利用、管理作業を行うことができる。
【0009】
本発明のイベント情報管理システムは、通信ネットワークを介して接続されるクライアント端末にイベント内容を表示するイベントテーマ画面を提示し、前記イベントテーマ画面における個別イベント参加希望入力の受信に応じて、個別イベントの開催期間の入力を促す開催期間入力画面を提示し、前記開催期間入力画面で入力された開催期間及び個別イベント参加登録要求の受信に応じて、前記入力された開催期間を有する前記個別イベントの前記個別イベント情報のデータを生成して前記記憶部に格納することを特徴とする。
これによれば、利用者の便宜性の高い個別イベントを提供することができる。また、通信接続されるクライアント端末での入力を直接反映させ、利用者の希望に沿った個別イベント情報を正確且つ効率的に設定することができる。更に、イベント内容を表示するイベントテーマ画面からの入力に応じて開催期間画面を提示することにより、イベント参加を希望する利用者の要望に即座に応えることができる。
【0010】
本発明のイベント情報管理システムは、内部スキーマを、割当先のIDと、割当元のIDと、共有モードと占有モードの何れかに設定されるモード情報と、有効性の状態を示すステータス情報とから構成し、前記イベント用内部スキーマを前記内部スキーマから構成すると共に、前記内部スキーマをシステム内の別の情報相互の関連付けに用いて格納していることを特徴とする。
これによれば、同じ構造の内部スキーマを、イベントと会員の関連付けに使用できるだけでなく、共有・占有の別と有効か否かの情報が関連付けで有用な管理システム上の様々な情報の関連付けに汎用して使用することができ、情報管理の効率性、利便性を高めることができる。また、斯様な関連付けが有用な情報においても、履歴情報を管理することができ、主催者の意思決定等をより高度に支援することができる。
【0011】
本発明のイベント情報管理システムは、前記会員情報のデータとして前記占有モードを使用できる会員に占有モード設定可の情報を格納し、前記占有モード設定可の情報を有する会員に対してのみ、前記占有モードで前記ステータス情報が有効の前記イベント用内部スキーマによる関連付けを行うことを特徴とする。
これによれば、占有モードによる予約をある程度制限し、別会員の各種イベントに対する予約機会を確保することができる。また、特定の会員にのみ占有モードでの予約を許可することで、特定の会員をVIP待遇し、顧客満足度を向上することができる。
【0012】
本発明のイベント情報管理システムは、特定の会員の特定の個別イベントへの占有モードによる個別イベント参加登録要求の受信に応じて、前記特定の会員がその時点で有する前記占有モードで前記ステータス情報が有効の前記イベント用内部スキーマによる関連付けの個数を認識し、前記関連付けの個数が閾値以下若しくは閾値未満の場合に、前記特定の個別イベントへの前記イベント用内部スキーマを介しての関連付けを実行することを特徴とする。
これによれば、占有モードによる予約を事前にある程度制限し、別会員の各種イベントに対する予約機会を確保することができる。
【0013】
本発明のイベント情報管理システムは、特定の会員が有する前記占有モードで前記ステータス情報が有効の前記イベント用内部スキーマによる関連付けの個数を認識し、前記関連付けの個数が閾値超若しくは閾値以上の場合に、前記特定の会員が有する前記占有モードで前記ステータス情報が有効の前記イベント用内部スキーマによる関連付けの少なくとも1つの前記ステータス情報を有効で無くすことを特徴とする。
これによれば、占有モードによる予約を事後的にある程度制限し、別会員の各種イベントに対する予約機会を確保することができる。
【0014】
本発明のイベント情報管理プログラムは、イベント情報のデータをイベントテーマ情報のデータと個別イベント情報のデータとから構成し、前記イベントテーマ情報のデータを、少なくともイベントテーマ名を有するものとして記憶部に格納させ、前記個別イベント情報のデータを、少なくとも開催期間を有するものとして、前記イベントテーマ情報に対応させ且つ前記イベントテーマ情報とは別に前記記憶部に格納させ
、会員情報のデータを格納させ、前記個別イベント情報のデータと前記会員情報のデータとを接続して関連付けるイベント用内部スキーマを格納させ、前記イベント用内部スキーマを、前記個別イベント情報のIDと、前記会員のIDと、別会員の参加を許容する共有モードと別会員の参加を許容しない占有モードの何れかに設定されるモード情報と、有効性の状態を示すステータス情報とから構成して、特定の会員の特定の個別イベント参加登録要求の受信に応じて、前記特定の会員の前記会員情報のデータと前記特定の個別イベントの前記個別イベント情報のデータとを、前記モード情報が設定される前記イベント用内部スキーマの前記ステータス情報を有効にして、前記イベント用内部スキーマを介して関連付け、前記イベント用内部スキーマを格納させ、前記占有モードで前記ステータス情報が有効の前記イベント用内部スキーマにより、前記特定の会員に関連付けられている前記特定の個別イベントに対して、別会員の参加要求を受け付けず、前記ステータス情報として設定可能なステータスを有効、保留、無効の3種として、特定の会員の特定の個別イベントへの参加登録の無効要求若しくは保留要求の受信に応じて、前記特定の会員の前記会員情報と前記特定の個別イベントの前記個別イベント情報とを関連付けして格納されている前記イベント用内部スキーマの前記ステータス情報を、無効若しくは保留に変更して、前記イベント用内部スキーマを格納させる処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
これによれば、開催期間を有する新たな個別イベント情報のデータを随時設定することにより、反復して開催される同種の個別イベントを管理する際に、ハードウェア資源を効率的に利用し、効率的且つ柔軟な管理作業を行うことができる。
また、有効性を示すステータス情報を有するイベント用内部スキーマを持続して格納することにより、特定の個別イベントに特定の会員が参加する情報だけでなく、その後に参加をキャンセルした事実等のイベント参加に関連する履歴情報を管理することができ、この履歴情報により、会員に対するアプローチや将来開催するイベント内容に対する主催者の意思決定を支援することができる。また、イベント用内部スキーマのモード情報を共有モードと占有モードの何れかに設定することで、会員が別会員と一緒にイベント参加を希望する場合と単独でイベント参加を希望する場合の双方に簡単な設定で対処することができる。例えば会員の希望に応じて英会話の個人レッスンやレストランの貸し切りも可能となり、イベント主催者側の売上の増加や顧客満足度の向上も図ることができる。また、履歴として持続的に格納するイベント用内部スキーマのモード情報から共有、占有に対する需要も把握することができ、かかる点からもイベント内容に対する主催者の意思決定を支援することができる。また、イベント用内部スキーマを媒介として会員情報と個別イベント情報を結び付け、イベント参加に対する履歴を会員情報に直接記述しないことから、万一会員の個人情報である会員情報が流出した場合にも、会員の嗜好性、特性が流出することを回避することができる。また、イベント参加に関連するより詳細な履歴情報を管理することができ、会員に対するアプローチや将来開催するイベント内容に対する主催者の意思決定をより高度に支援することができる。また、保留でイベント参加をペンディングして仮予約することが可能になるので、会員のイベント参加に対する利便性を向上することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、反復して開催される同種の個別イベントを管理する際に、ハードウェア資源を効率的に利用し、管理作業の効率化や柔軟性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明による実施形態のイベント情報管理システム及びクライアント端末の全体構成を示すブロック図。
【
図2】実施形態のイベント情報管理システムにおけるデータ格納部の構成を示すブロック図。
【
図3】実施形態のイベント情報管理システムの使用例におけるイベントテーマテーブルを示す図。
【
図4】実施形態のイベント情報管理システムの使用例におけるインストラクターテーブルを示す図。
【
図5】実施形態のイベント情報管理システムの使用例におけるチケットテーブルを示す図。
【
図6】実施形態のイベント情報管理システムの使用例における個別イベントテーブルを示す図。
【
図7】実施形態のイベント情報管理システムの使用例における会員テーブルを示す図。
【
図8】実施形態のイベント情報管理システムの使用例におけるイベント用内部スキーマのテーブルを示す図。
【
図9】実施形態のイベント情報管理システムの使用例におけるイベントテーマ、個別イベント、会員とイベント用内部スキーマの関係を示すブロック図。
【
図10】実施形態のイベント情報管理システムの使用例における個別イベント参加登録処理を示すフローチャート。
【
図11】
図9のイベント用内部スキーマのテーブルに新たな個別イベント用内部スキーマが追加されたテーブルを示す図。
【
図12】実施形態のイベント情報管理システムの使用例における個別イベント参加登録を無効又は保留にする処理を示すフローチャート。
【
図13】占有モードの資格を有する特定の会員だけが占有モードで個別イベント参加できる例におけるイベント参加登録処理を示すフローチャート。
【
図14】占有モードの使用過多を閾値で制限する処理の第1例を示すフローチャート。
【
図15】占有モードの使用過多を閾値で制限する処理の第2例を示すフローチャート。
【
図16】変形例の個別イベント参加登録処理を示すフローチャート。
【
図17】(a)は変形例におけるイベントテーマ画面を示す図、(b)は変形例におけるイベント開催期間入力画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
〔実施形態のイベント情報管理システム及びイベント情報管理プログラム〕
本実施形態のイベント情報管理システムは、
図1に示すように、イベント情報管理装置1で構成され、イベント情報管理装置1は、インターネット等の通信ネットワーク11を介して会員のクライアント端末12と接続される。イベント情報管理装置1は、例えば単独のサーバ或いは通信接続された複数のサーバで構成され、所定の制御プログラムに従って処理を実行するCPU等の制御部2と、メモリやハードディスク等の記憶部3と、キーボード、マウス等の入力部4と、液晶ディスプレイ等の画像表示部5と、通信ネットワーク11を介する通信接続を担う通信部6を備える。
【0018】
また、クライアント端末12は、それぞれ例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン等の多機能携帯端末等で構成され、所定の制御プログラムに従って処理を実行するCPU等の制御部と、メモリやハードディスク等の記憶部と、キーボード、マウス等の入力部と、液晶ディスプレイ等の画像表示部と、通信ネットワーク11を介する通信接続を担う通信部を備える。
【0019】
イベント情報管理装置1の記憶部3は、
図2に示すように、オペレーティングシステムのプログラムやイベント情報管理プログラム等のイベント情報管理装置1の制御プログラムを格納するプログラム格納部31と、イベント情報管理プログラムに従う処理で用いるデータを格納するデータ格納部32を有する。
【0020】
データ格納部32には、イベントのテーマ、イベントの開催場所、イベントの開催期間を有するイベント情報のデータが格納されており、本実施形態において格納されるイベント情報のデータは、イベントテーマテーブル、インストラクターテーブル、会場テーブル、チケットテーブル、個別イベントテーブルに格納されるデータで構成されている。イベントテーマテーブルはイベントテーマテーブル格納部321に格納され、インストラクターテーブルはインストラクターテーブル格納部322に格納され、会場テーブルは会場テーブル格納部323に格納され、チケットテーブルはチケットテーブル格納部324に格納され、個別イベントテーブルは個別イベントテーブル格納部325に格納される。
【0021】
図3の例のイベントテーマテーブルはイベントテーマ名と、イベントテーマIDと、インストラクターIDと、開催場所と、チケットIDと、定員数とからなるイベントテーマ情報で構成される。
図4の例のインストラクターテーブルはインストラクター名と、インストラクターIDとから構成され、
図5の例のチケットテーブルはチケット名と、チケットIDと、チケット価格と、チケットの最大発行数とから構成されている。これらのイベントテーマテーブル、インストラクターテーブル、会場テーブル、チケットテーブルに格納されているデータが各種IDを介して関連付けられて、個別イベント名と個別イベントの開催期間以外のイベント情報が規定され、換言すれば個別のイベント相互において共通するイベント共通情報が規定される。
【0022】
図6の例の個別イベントテーブルは、個別イベント名と、個別イベントIDと、イベントテーマIDと、開始日時と、終了日時とから構成され、データ格納部32内においてイベントテーマテーブルとは別の記憶領域に設けられている。個別イベントテーブルのデータは、イベント情報のうち個別イベント名と個別イベントの開催期間を規定しており、これらの個別イベント情報は、イベントテーマIDを介して個別イベントが属するイベントのイベント共通情報と関連付けられ、イベントテーマと対応するように設定される。
【0023】
また、データ格納部32には、
図2に示すように、会員情報のデータを格納する会員情報格納部326が設けられており、会員の氏名、会員ID、メールアドレス等の所要情報が格納される(
図7参照)。また、データ格納部32には、イベント用内部スキーマに相当するアサインデータを格納するアサインテーブル格納部327が設けられている。また、データ格納部32の表示画面格納部328には、クライアント端末12に提示する各種表示画面のデータが格納されている。
【0024】
イベント用内部スキーマに相当するアサインデータは、イベント用内部スキーマ毎に付与される識別情報のアサインID、イベントのタイプ情報と、個別イベント情報のIDと、会員IDと、共有モードと占有モードの何れかに設定されるモード情報と、有効か否かを示すステータス情報とから構成され、
図8の例では、アサインID、イベントのタイプ情報、個別イベントID、会員ID、共有又は占有のモード情報、有効(アクティブ)又は無効(キャンセル)のステータス情報とから構成されている。
【0025】
モード情報の共有モードは、個別イベントに対する別会員の参加を許容するモードであり、又、占有モードは、個別イベントに対する別会員の参加を許容しないモードである。
【0026】
有効(アクティブ)、無効(キャンセル)のステータス情報は、有効(アクティブ)の場合に、イベント用内部スキーマ(アサインデータ)を介在する特定の会員と特定の個別イベントの関連付けが有効になっている状態を示し、無効(キャンセル)の場合に、イベント用内部スキーマ(アサインデータ)を介在する特定の会員と特定の個別イベントの関連付けが一旦なされたが、現時点ではキャンセルされている状態を示している。更に、ステータス情報として、有効(アクティブ)と無効(キャンセル)に加え、保留(ペンディング)のステータスを付加すると好適であり、この場合の保留(ペンディング)のステータスは、イベント用内部スキーマ(アサインデータ)を介在する特定の会員と特定の個別イベントの関連付けが保留状態でなされて仮予約されている状態を示している。
【0027】
図9は実施形態のイベント情報管理装置1の使用例におけるイベントテーマ、個別イベント、会員とイベント用内部スキーマ(アサイン)の関係を示しており、
図3〜
図8の各テーブルは、
図9の関係に対応するデータを格納している。
【0028】
そして、イベント情報管理装置1において会員の新たな個別イベントへの参加登録処理を行う際には、例えば
図10に示すように、所定画面でのクリック等により会員ID:M1の会員のクライアント端末12からの表示要求に応じて、イベント情報管理装置1が各種個別イベントの内容と開催期間等を表示する参加申込画面を提示し(S11)、参加申込画面での個別イベントID:EP1−2の個別イベントの指定、共有モードと占有モードの選択指定、及び参加申込ボタンのクリック等により、イベント情報管理装置1が個別イベントID:EP1−2の個別イベントへの参加要求と選択されたモード情報をクライアント端末12から受信する(S12)。
【0029】
イベント情報管理装置1は、個別イベントID:EP1−2の個別イベントへの参加要求とモード情報の入力に応じて、アサインテーブル格納部327のアサインデータを用いて個別イベントID:EP1−2の個別イベントに占有モードが設定されていないこと、換言すれば占有モードでステータス情報が有効のイベント用内部スキーマで、当該個別イベントが特定の会員に関連付けられているか否かを確認する(S13)。
【0030】
占有モードでの関連付けがなされていない場合には、会員情報格納部326に格納されている会員ID:M1の会員の会員情報と、個別イベントテーブル格納部325に格納されている個別イベントID:EP1−2の個別イベント情報とを関連付けるイベント用内部スキーマであるアサインデータを新たに生成する(S14)。このアサインデータのステータス情報は有効に設定され、又、このイベント用内部スキーマ(アサインデータ)のモード情報は、受信して入力された共有モードと占有モードの何れかに設定される。
【0031】
イベント情報管理装置1は、
図11に示すように、新たに生成したアサインID:AS5のイベント用内部スキーマ(アサインデータ)をアサインテーブル格納部327に新たに追加して格納し(S15)、個別イベント参加を希望する会員ID:M1の会員の会員情報と、個別イベントID:EP1−2の個別イベント情報との関連付けが完了する。
【0032】
占有モードでの関連付けがなされている場合には、イベント情報管理装置1は、会員ID:M1の会員の個別イベントID:EP1−2の個別イベントへの参加要求を受け付けず(S16)、クライアント端末12に参加要求を受け付けられない旨のメッセージを返信する。
【0033】
また、占有モードによるイベント用内部スキーマ(アサインデータ)の生成、格納も上記共有モードの設定の場合と同様の処理で行われ、例えば
図8のアサインID:AS4のアサインデータが設定された際には、イベント情報管理装置1は、会員ID:M3の会員のクライアント端末12から個別イベントID:EP2−2の個別イベントへの参加要求と占有モードのモード情報を受信し、占有モードでの関連付けがなされていない場合には、ステータス情報を有効(アクティブ)に設定し、モード情報を占有モードに設定してアサインID:AS4のイベント用内部スキーマ(アサインデータ)を生成し、アサインテーブル格納部327に新たに追加格納して関連付けを行う。他方、別途に占有モードでの関連付けがなされている場合には、イベント情報管理装置1は、会員ID:M3の会員の個別イベントID:EP2−2の個別イベントへの参加要求を受け付けず、その旨のメッセージを返信する。
【0034】
また、イベント情報管理装置1において個別イベントに参加登録している会員が個別イベントへの参加登録を無効又は保留にする処理を行う際には、例えば
図12に示すように、所定画面でのクリック等により会員ID:M1の会員のクライアント端末12からの表示要求に応じて、イベント情報管理装置1が個別イベントへの参加登録状況を表示する参加状況画面を提示し(S21)、参加状況画面での個別イベントID:EP1−1の個別イベントの指定及び参加登録無効又は参加登録保留のクリック等により、イベント情報管理装置1が個別イベントID:EP1−1の個別イベントへの参加無効要求又は参加保留要求をクライアント端末12から受信する(S22)。
【0035】
イベント情報管理装置1は、個別イベントID:EP1−1の個別イベントへの参加無効要求又は参加保留要求の入力に応じて、会員ID:M1の会員の会員情報と、個別イベントID:EP1−1の個別イベント情報とを関連付けしているアサインID:AS1のイベント用内部スキーマ(アサインデータ)を格納しているアサインテーブル格納部327から抽出し(S23)、アサインID:AS1のイベント用内部スキーマ(アサインデータ)の有効(アクティブ)のステータス情報を無効(キャンセル)又は保留(ペンディング)に変更し(S24)、ステータス情報変更後のアサインID:AS1のイベント用内部スキーマ(アサインデータ)をアサインテーブル格納部327に格納し(S25)、参加を無効にする処理又は参加を保留にする処理が完了する。
【0036】
尚、参加保留状態を解除する場合には、同様に、イベント情報管理装置1が個別イベントID:EP1−1の個別イベントへの参加保留解除要求をクライアント端末12から受信し、これに応じて、会員ID:M1の会員の会員情報と、個別イベントID:EP1−1の個別イベント情報とを関連付けしているアサインID:AS1のイベント用内部スキーマ(アサインデータ)を格納しているアサインテーブル格納部327から抽出し、アサインID:AS1のイベント用内部スキーマ(アサインデータ)の保留(ペンディング)のステータス情報を有効(アクティブ)に変更し、ステータス情報変更後のアサインID:AS1のイベント用内部スキーマ(アサインデータ)をアサインテーブル格納部327に格納する。
【0037】
また、イベント情報管理装置1において会員の新たな個別イベントへの参加処理を行う当初から、参加保留の状態で参加を受け付けることも可能であり、例えばイベント情報管理装置1が個別イベントID:EP1−2の個別イベントへの参加保留要求をクライアント端末12から受信し、これに応じて、会員情報格納部326に格納されている会員ID:M1の会員の会員情報と、個別イベントテーブル格納部325に格納されている個別イベントID:EP1−2の個別イベント情報とを関連付けるイベント用内部スキーマであるアサインデータを、ステータス情報を保留に設定して新たに生成し、新たに生成したステータス情報が保留(ペンディング)のアサインID:AS5のイベント用内部スキーマ(アサインデータ)をアサインテーブル格納部327に新たに追加格納して処理する。
【0038】
本実施形態によれば、イベント情報のデータをイベントテーマ情報のデータと個別イベント情報のデータとから構成し、開催期間を有する新たな個別イベント情報のデータを随時設定することにより、反復して開催される同種の個別イベントを管理する際に、ハードウェア資源を効率的に利用し、効率的且つ柔軟な管理作業を行うことができる。
【0039】
また、会員情報と個別イベント情報のデータをイベント用内部スキーマを介して関連付け、有効か否かを示すステータス情報を有するイベント用内部スキーマ(アサインデータ)を格納することにより、特定のイベントに特定の会員が参加する情報だけでなく、その後に参加をキャンセルした事実等のイベント参加に関連する履歴情報を管理することができ、この履歴情報により、会員に対するアプローチや将来開催するイベント内容に対する主催者の意思決定を支援することができる。
【0040】
また、イベント用内部スキーマのモード情報を共有モードと占有モードの何れかに設定することで、会員が別会員と一緒にイベント参加を希望する場合と単独でイベント参加を希望する場合の双方に簡単な設定で対処することができる。例えば会員の希望に応じて英会話の個人レッスンやレストランの貸し切りも可能となり、イベント主催者側の売上の増加や顧客満足度の向上も図ることができる。また、履歴として持続的に格納するイベント用内部スキーマのモード情報から共有、占有に対する需要も把握することができ、かかる点からもイベント内容に対する主催者の意思決定を支援することができる。また、イベント用内部スキーマを媒介として会員情報とイベント情報を結び付け、イベント参加に対する履歴を会員情報に直接記述しないことから、万一会員の個人情報である会員情報が流出した場合にも、会員の嗜好性、特性が流出することを回避することができる。
【0041】
更に、イベント用内部スキーマ(アサインデータ)のステータス情報として有効、保留、無効の3種を設定可能とする場合には、イベント参加に関連するより詳細な履歴情報を管理することができ、会員に対するアプローチや将来開催するイベント内容に対する主催者の意思決定をより高度に支援することができる。また、保留でイベント参加をペンディングして仮予約することが可能になるので、会員のイベント参加に対する利便性を向上することができる。
【0042】
〔実施形態の変形例等〕
本明細書開示の発明は、各発明や実施形態の構成の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものを含むものである。そして、下記変形例も包含する。
【0043】
例えばイベント情報管理装置1において、内部スキーマを、例えば名称と、タイプ情報と、割当先のIDと、割当元のIDと、共有モードと占有モードの何れかに設定されるモード情報と、有効か否かを示すステータス情報とから構成し、この内部スキーマの一用途としてイベント用内部スキーマを構成すると共に、この内部スキーマをシステム内の別の情報相互の関連付けに用いて格納するようにすると好適である。これにより、同じ構造の内部スキーマを、イベントと会員の関連付けに使用できるだけでなく、共有・占有の別と有効か否かの情報が関連付けで有用な管理システム上の様々な情報の関連付けに汎用して使用することができ、情報管理の効率性、利便性を高めることができ、更に、斯様な関連付けが有用な情報においても、履歴情報を管理することができ、主催者の意思決定等をより高度に支援することができる。この内部スキーマは、例えば会員のイベント参加への関連付け以外に、グループに内部スキーマを介してメンバーを関連付け、グループに対するメンバー登録に使用することができる。この場合、共有・占有の別と、有効か否かの情報を、グループにおけるメンバー管理に使用することができる。
【0044】
また、上記実施形態では、任意の会員が、モード情報として占有モードと共有モードの何れかを選択して使用でき、選択されたモード情報をイベント用内部スキーマ(アサインデータ)に設定する構成としたが、占有モードを使用可能な会員を特定の資格を有する会員に限定することも可能である。これにより、占有モードによる予約をある程度制限し、別会員の各種イベントに対する予約機会を確保することができると共に、特定の会員にのみ占有モードでの予約を許可することで、特定の会員をVIP待遇し、顧客満足度を向上することができる。
【0045】
この場合には、例えばイベント情報管理装置1が、会員情報格納部326に格納される会員情報のデータとして占有モードを使用できる会員に占有モード設定可の情報を格納し、会員のイベント参加登録処理において、
図13に示すように、クライアント端末12から特定の会員の特定の個別イベントへの参加要求と指定された占有モードのモード情報を受信し(S31)、特定の会員が占有モード設定可であるか否かを会員情報格納部326のデータで確認し(S32)、特定の会員が占有モード設定可の情報を有する会員である場合には、特定の個別イベントに対して占有モードでステータス情報が有効のイベント用内部スキーマによる関連付けを行い(S33)、特定の会員が占有モード設定可の情報を有しない会員である場合には、受信した特定の個別イベントへの参加要求を受け付けない処理(S34)等を実行する。
【0046】
また、イベント情報管理装置1が、
図14に示すように、特定の会員の特定の個別イベントへの占有モードによる参加要求の受信、入力に応じ(S41)、例えば会員IDとステータス情報が有効であることとモード情報が占有モードであることをキーにして、アサインテーブル格納部327に格納しているイベント用内部スキーマ(アサインデータ)から、特定の会員がその時点で有する占有モードでステータス情報が有効のイベント用内部スキーマによる関連付けの個数を認識し(S42)、データ格納部32の所定領域に格納されている関連付けの個数の閾値と対比し、特定の会員の関連付けの個数が閾値以下若しくは閾値未満の場合に(S43)、特定の個別イベントへの占有モードによるイベント用内部スキーマを介しての関連付けを実行し(S44)、特定の会員の関連付けの個数が閾値超若しくは閾値以上の場合に(S43)、受信した特定の個別イベントへの参加要求を受け付けない処理(S45)等を実行してもよい。この処理でも、占有モードによる予約をある程度制限し、別会員の各種イベントに対する予約機会を確保することができる。
【0047】
また、イベント情報管理装置1が、
図15に示すように、例えば任意の時点でステータス情報が有効であることとモード情報が占有モードであることをキーにして、アサインテーブル格納部327に格納しているイベント用内部スキーマ(アサインデータ)から、各会員或いは所要の会員がその時点で有する占有モードでステータス情報が有効のイベント用内部スキーマによる関連付けの個数を認識し(S51)、データ格納部32の所定領域に格納されている関連付けの個数の閾値と対比し、特定の会員の関連付けの個数が閾値超若しくは閾値以上の場合に(S52)、特定の会員が有する占有モードでステータス情報が有効のイベント用内部スキーマによる関連付けの少なくとも1つのステータス情報を有効で無くす処理(S53)等を実行してもよい。この際、時間的に後のものから所定数の関連付けを無効にする、或いは全ての関連付けを無効にする等の処理を行い、無効にしたイベント用内部スキーマをアサインテーブル格納部327に格納する処理を実行する構成等とすることが可能である。この処理でも、占有モードによる予約をある程度制限し、別会員の各種イベントに対する予約機会を確保することができる。
【0048】
また、上記実施形態では、イベントテーマ情報に対応する開催期間を有する個別イベント情報を予めイベント情報管理装置1が格納し、その個別イベント情報の個別イベントの中から会員が都合の合う開催期間の個別イベントを選択し、選択された個別イベントの個別イベント情報と選択した会員の会員情報を関連付ける構成としたが、イベントテーマに対応する個別イベントの開催期間を会員が指定し、イベント情報管理装置1が、指定された開催期間の個別イベントの個別イベント情報を生成し、個別イベントテーブル格納部325に格納する構成とすることも可能である。
【0049】
この場合には、事前にアクセス画面等で会員IDが特定された会員のクライアント端末12とのやり取りにおいて、例えば
図16に示すように、所定画面でのクリック等により通信ネットワークを介在する会員ID:M1の会員のクライアント端末12からの表示要求に応じて、イベント情報管理装置1が、イベント内容を表示するイベントテーマ画面を提示する(S61)。
図17(a)のイベントテーマ画面の例では、イベントテーマ名、イベントの概要、イベントの内容説明、開催場所を示している。
【0050】
その後、クライアント端末12でイベントテーマ画面における個別イベント参加希望のボタンの入力がなされると、イベント情報管理装置1は、個別イベント参加希望入力の受信に応じて、個別イベントの開催期間の入力を促す開催期間入力画面を提示する(S62)。
図17(b)の開催期間入力画面の例では、開始日時と終了日時の入力欄と、個別イベント参加登録要求の入力となる登録ボタンが設けられている。
【0051】
その後、クライアント端末12で開催期間入力画面における開催期間の入力及び個別イベント参加登録要求の入力となる登録ボタンの入力がなされると、イベント情報管理装置1は、開催期間入力画面で入力された開催期間及び個別イベント参加登録要求の受信に応じて、入力された開催期間を有する個別イベントの個別イベント情報のデータを生成して個別イベントテーブル格納部325に格納する(S63)。これに合わせ、イベント情報管理装置1は、例えば占有モードのイベント用内部スキーマ(アサインデータ)を生成し、生成した個別イベント情報と個別イベント参加を希望する会員ID:M1の会員の会員情報との関連付けを行って、この新たに生成したイベント用内部スキーマをアサインテーブル格納部327に追加して格納する(S64)。
【0052】
尚、上記変形例において、個別イベント情報のデータ生成の前に、イベント情報管理装置1が、重複する開催期間の個別イベント情報が存在するか否かを、個別イベントテーブル格納部325に既に格納されている個別イベント情報の中から確認し、重複する開催期間の個別イベント情報がある場合には、イベント情報管理装置1がクライアント端末12に開催期間入力画面を再度提示して、別の開催期間の入力及び個別イベント参加登録要求の入力を促すようにしてもよい。
【0053】
また、上記変形例では、イベントテーマ情報を開催場所を含まないものとし、イベント情報管理装置1が、開催期間入力画面等で開催場所の入力を促し、クライアント端末12で入力されて受信した開催場所を個別イベント情報に含ませ、この開催期間と開催場所を有する個別イベント情報を個別イベントテーブル格納部325に格納する構成とすることも可能である。
【0054】
このイベントテーマに対応する個別イベントの開催期間を会員が指定する変形例によれば、利用者の便宜性の高い個別イベントを提供することができる。また、通信接続されるクライアント端末12での入力を直接反映させ、利用者の希望に沿った個別イベント情報を正確且つ効率的に設定することができる。更に、イベント内容を表示するイベントテーマ画面からの入力に応じて開催期間画面を提示することにより、イベント参加を希望する利用者の要望に即座に応えることができる。
【0055】
また、本発明におけるイベントには、会員が参加可能或いは出席可能な適宜のものが含まれ、例えば不定期に行われる催し物、定期的に行われる催し物、毎日など常時提供されているサービス或いは不定期に提供されているサービスを受ける機会等が含まれる。例えば病院の診察予約、レストランでの食事等も含まれる。
【0056】
また、本発明は、イベント用内部スキーマを介在して個別イベント情報と会員情報を関連付ける場合に限定されず、個別イベント情報に会員IDを含ませて個別イベント情報と会員情報を関連付ける等により、イベント用内部スキーマを用いずに個別イベント情報と会員情報を関連付ける場合も包含する。