(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ブラケット(300)には、前方に突出した支持台(310)が形成され、前記メインリンク(400)は、前記支持台(310)に第1ヒンジ(311)によって回転自在にヒンジ結合されてシーソー運動され、
前記ブラケット(300)に装着され、前記メインリンク(400)を、前記第1ヒンジ(311)を中心にシーソー運動させる角度調節手段(500)と、
前記メインリンク(400)の後端に装着され、前記ディスプレイTの重量に対してバランスを合わせるバランシング部材(600)と、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のスプロケットを利用したディスプレイ位置調節装置。
前記スピーカ設置溝(812)には、前記スピーカSが上下方向にスライディング結合されることを特徴とする、請求項8に記載のスプロケットを利用したディスプレイ位置調節装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、前述のような問題点を解決するために創出されたものであり、支持フレームに、上下方向に、複数個の係止孔を形成し、該係止孔にスプロケットの鋸歯が噛み合うようにブラケットに固定し、スプロケットの回転により、スプロケットが支持フレームに乗って移動しながら、ブラケットを昇降動させ、さらに円滑に昇降動を可能にし、ほこりなどによる細かい故障を減らすことができる、スプロケットを利用したディスプレイ位置調節装置を提供するところにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、前述のような問題点を解決するために創出されたものであり、支持台;前記支持台の上面左右両側から垂直方向に平行に配置される1対の支持フレーム;前記支持フレームの間で、前記支持フレームに沿って昇降動されるようにスライディング結合されるブラケット;前記ブラケットに上下方向に回転自在に結合され、上端には、ディスプレイが装着されるメインリンク;前記ブラケット及び前記メインリンクを、前記支持フレームに沿って昇降動させる昇降手段;及び前方には、前記メインリンクが突出してスライディングする長孔が形成され、下端が前記支持台に固定されるハウジング;を含むが、前記支持フレームには、上下方向に一定間隔で離隔されるように複数個の係止孔が形成され、前記昇降手段は、両端が1対の前記支持フレーム方向に配置されるように、前記ブラケットに装着される主動軸;前記ブラケットに装着され、前記主動軸を回転させる第1モータ;及び前記主動軸の両側端に結合され、鋸歯が、前記係止孔に挿入されるスプロケット;を含むが、前記第1モータの回転により、前記スプロケットが回転すれば、前記鋸歯が、前記係止孔に噛み合いながら、前記ブラケットが上下方向に昇降動を行うことを特徴とする。
【0013】
また、前記支持フレームは、断面において後方に開放された開口部が形成された「コ」字形になり、前記ブラケットには、前方に、上下方向に離隔されるように、左右両側に装着され、前記支持フレームの前面に外周面が接して回転する第1案内ローラ;及び後方に上下方向に離隔されるように左右両側に装着され、前記支持フレームの後方に配置される第2案内ローラ;が装着されるが、前記第2案内ローラは、前記支持フレームの開口部の終端に前面が接する第1ローラ部;及び前記第1ローラ部の前面に単段に突設され、前記開口部の内面に、外周面が接して回転する第2ローラ部;が一体に形成され、前記昇降手段により、前記ブラケットの昇降動時、前記第1案内ローラの外周面は、前記支持フレームの前面に接して回転し、前記第2案内ローラは、前記第1ローラ部が、前記開口部の終端に前面が接しながら、前記第2ローラ部が、前記開口部の内面に、外周面が接して回転しながら、前記ブラケットの遊動を防止することを特徴とする。
【0014】
また、前記ブラケットには、前方に突出された支持台が形成され、前記メインリンクは、前記支持台に、第1ヒンジにより、回転自在にヒンジ結合されてシーソー運動するが、前記ブラケットに装着され、前記メインリンクを、前記第1ヒンジを中心にシーソー運動させる角度調節手段;及び前記メインリンクの後端に装着され、前記ディスプレイの重量に対してバランスを合わせるバランシング部材;をさらに含むことを特徴とする。
また、前記角度調節手段は、扇形状に形成され、前記メインリンクの後方に装着される第1ラックギア;前記第1ラックギアと噛み合うように、前記ブラケットに装着される第1ピニオンギア;及び前記ブラケットに装着され、前記第1ピニオンギアを回転させる第2モータ;を含むが、前記第2モータが回転すれば、前記第1ピニオンギア及び前記第1ラックギアにより、前記メインリンクが、前記第1ヒンジを中心にシーソー運動し、ディスプレイの視聴角度を調節することを特徴とする。
【0015】
また、前記バランシング部材は、上下方向に貫通されたガイド孔が形成され、前記ブラケットの後方下部に配置される重量部材;下端部は、前記支持台に装着され、上端部は、前記ハウジングに装着され、前記ガイド孔に挿入され、前記重量部材を案内するガイド棒;一端は、前記メインリンクの後端に装着され、他端は、前記重量部材の上部に装着される連結ロープ;及び前記ブラケットに装着され、前記連結ロープをガイドするガイドローラ;を含むが、前記ガイドローラは、前記連結ロープを案内し、前記角度調節手段により、前記メインリンクの角度調節による前記重量部材の上下移動時、前記重量部材の前後遊動を防止し、前記ガイド棒は、前記昇降手段により、前記重量部材の昇降動時、前記重量部材を上下方向に案内することを特徴とする。
【0016】
また、前記ハウジングの左右両側には、スピーカが位置する設置孔が形成され、前記スピーカを、前記ハウジング内部に進入させたり、外部に突出させたりするスピーカ露出手段をさらに含むことを特徴とする。
【0017】
また、該スピーカ露出手段は、前記設置孔を介して、前記ハウジングの内側及び外側に出入りし、前記スピーカが装着されてガイド溝が形成され、第2ラックギアが設けられたスライディング部材;前記ハウジングに固定され、前記ガイド溝にスライディングされるガイド突起と、前記第2ラックギアと噛み合う第2ピニオンギアとが設けられた固定プレート;及び前記固定プレートに装着され、前記第2ピニオンギアを回転させる第3モータ;を具備し、前記第3モータの駆動により、前記第2ピニオンギアが前記第2ラックギアを連動させ、前記スピーカが装着されたスライディング部材が前記設置孔を介して、前記ハウジングの内側及び外側に出没することを特徴とする。
【0018】
また、前記スライディング部材は、前記ハウジング方向に開放され、前記第2ラックギア及び前記ガイド溝が設けられるガイド設置溝;前記ガイド設置溝の側面に形成され、スピーカが設けられるスピーカ設置溝;及び前記スライディング部材の上面及び下面に装着され、前記ガイド設置溝と前記スピーカ設置溝との上面及び下面を塞ぐ覆い;からなるが、前記スライディング部材が、前記ハウジングの外部に突出したとき、前記スライディング部材の前面、背面、側面及び前記覆いによって前記設置孔が閉鎖され、前記スライディング部材が、前記ハウジングの内部に進入したとき、前記スライディング部材の側面が、前記設置孔を閉鎖させることを特徴とする。
【0019】
また、前記スピーカ設置溝には、前記スピーカが、上下方向にスライディング結合されることを特徴とする。
【0020】
また、前記スピーカ露出手段は、前記ハウジングにヒンジ結合され、前記設置孔を開閉させ、前記スピーカが装着される回転部材;前記回転部材のヒンジ結合部に装着される従動ギア;前記従動ギアに噛み合うように、前記ハウジングに装着される主動ギア;及び前記ハウジングに装着され、前記主動ギアを回転させる第4モータ;を具備し、前記第4モータの駆動によって前記回転部材が回転し、前記回転部材に装着された前記スピーカが前記設置孔を介して、前記ハウジング内部に進入したり外部に突出したりすることを特徴とする。
【0021】
また、前記回転部材は、スピーカが設けられるスピーカ設置溝が形成され、前記スピーカが前記ハウジング内部に進入するとき、前記設置孔を閉鎖させる第1塞ぎ板;前記スピーカが前記ハウジング外部に突出するとき、前記設置孔を閉鎖させる第2塞ぎ板;及び前記第1塞ぎ板と前記第2塞ぎ板とが接する上面及び下面に形成され、前記ハウジングの前記設置孔の後方上面及び後方下面にヒンジ結合されるヒンジ軸;によってなるが、前記ヒンジ軸を中心に前記回転部材が回転し、前記スピーカが前記設置孔を介して、前記ハウジング内部に進入したとき、前記第1塞ぎ板が前記設置孔を閉鎖させ、前記スピーカが前記設置孔を介して、前記ハウジング外部に突出したとき、前記第2塞ぎ板が前記設置孔を閉鎖させることを特徴とする。
【0022】
また、前記スピーカ設置溝には、スピーカが、上下方向にスライディング結合され、前記スピーカ設置溝の上面及び下面に、スピーカ離脱が防止されるように、覆いが固定されたことを特徴とする。
【0023】
また、ディスプレイのオン(on)、オフ(off)を感知するセンサ部;及び前記センサ部の信号により、前記第3モータまたは第4モータを制御する制御部;をさらに含むが、前記制御部は、前記センサ部の信号によってディスプレイの電源がついたとき、前記第3モータまたは第4モータを制御し、スピーカを前記ハウジングの外部に露出させ、前記センサ部の信号によってディスプレイの電源が消えたとき、前記第3モータまたは第4モータを制御し、スピーカをハウジングの内部に進入させることを特徴とする。
また、前記支持フレームは、断面において後方に開放された開口部が形成された「コ」字形になり、前記係止孔は、前面に形成され、前記スプロケットは、前記支持フレームの後方に配置され、前記開口部を介して、前記係止孔に噛み合うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
前述のような本発明のスプロケットを利用したディスプレイ位置調節装置によれば、次のような効果がある。
第1に、前記昇降手段が、前記主動軸、前記主動スプロケット、前記従動スプロケット、前記チェーン及び前記第1モータによってなることにより、前記第1モータの回転により、前記チェーンが回転しながら、前記ブラケット及び前記メインリンクを、前記支持フレームに沿って昇降動させる効果がある。
また、前記スプロケットの回転により、前記ブラケットを、前記支持フレームに乗って昇降動させることにより、円滑な昇降動が可能になり、ほこりなどがたまっても、細かい故障などが発生することを最小化する効果がある。
【0025】
第2に、前記第2案内ローラが、前記第1ローラ部と前記第2ローラ部とが一体に形成されることにより、前記昇降手段により、前記ブラケットが前記支持フレームに沿ってスライディングされて昇降動するとき、前記ブラケットが、前記第1案内ローラと前記第1ローラ部とにより、前後方向に遊動することを防止し、前記第2ローラ部により、左右方向に遊動することを防止する効果がある。
【0026】
第3に、前記角度調節手段が、前記第1ラックギア、前記第1ピニオンギア及び前記第2モータを含むことにより、前記第2モータを回転させ、前記ディスプレイの視聴角度を簡便に調節することができる効果がある。
【0027】
第4に、前記バランシング部材を装着し、ディスプレイの重さにより、前方に重心が偏らないように均衡を取ることにより、安定して前記角度調節手段によって角度を調節するだけではなく、ディスプレイの荷重によって前方に倒れることを防止する効果がある。
【0028】
第5に、前記連結ロープを案内するガイドローラを装着することにより、前記メインリンクのシーソー運動による前記重量部材の前後移動を防止し、重量部材と異なる構成要素間の衝突及び干渉を防止して前後幅を狭めることができ、また、重量部材が、前記ガイド棒に沿って昇降動が円滑になされるようにする効果がある。
また、前記ガイド棒を装着することにより、前記昇降手段により、前記重量部材の昇降動時、前記重量部材が前後左右に遊動せず、上下方向に昇降動が円滑になされるようにする効果がある。
【0029】
第6に、前記スピーカ露出手段によって、選択的にスピーカを、前記ハウジングの内部に進入させたり、外部に突出させたりすることにより、使用時には、突出させ、使用しない場合には、前記ハウジングの内部に進入させることができる効果がある。
【0030】
第7に、前記スピーカ設置溝に、スピーカが上下方向にスライディング結合されることにより、前記スライディング部材に結合されたスピーカが、任意に前方に離脱することを防止しながら、簡便にスピーカを設けることができる効果がある。
【0031】
第8に、前記スライディング部材が、前記設置孔を塞ぐことにより、前記設置孔を介して、ほこりなどが前記ハウジングの内部に流入することを防止する効果がある。
【0032】
第9に、前記スピーカ露出手段が、前記スライディング部材、前記ガイド溝、前記ガイド突起、第2ラックギア、第2ピニオンギア、第3モータによってなることにより、スピーカを使用する場合には、前記ハウジングの外部に突出させて音を聞くことができるようにし、使用しない場合には、前記ハウジングの内部に進入させ、外部に露出させない効果がある。
【0033】
第10に、前記制御部により、ディスプレイの電源状態によって、スピーカを、前記ハウジングの外部に突出させたり、内部に進入させたりすることにより、自動的になさせる効果がある。
【0034】
第11に、前記第1塞ぎ板と前記第2塞ぎ板とが、スピーカが前記ハウジングの外部または内部に位置することに係わりなく、前記設置孔を塞ぐことにより、ほこりなどが前記設置孔を介して、前記ハウジングの内部に流入することを防止する効果がある。
【0035】
第12に、前記スピーカ露出手段が、前記回転部材、従動ギア、主動ギア、第4モータによってなることにより、スピーカを使用する場合には、前記回転部材を回転させ、前記ハウジングの外部に突出させて音を聞くことができるようにし、使用しない場合には、前記回転部材を反対方向に回転させ、前記ハウジングの内部に進入させ、外部に露出させない効果がある。
【0036】
第13に、前記スプロケットが前記支持フレームの後方に配置され、前記鋸歯が、前記開口部を介して、前記支持フレームの前面に形成された前記係止孔に噛み合うことにより、前記スプロケットの大きさによる全体的な幅を狭めることができる効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0038】
一実施形態による本発明のスプロケットを利用したディスプレイ位置調節装置は、スプロケットの回転により、ブラケットが支持フレームに乗って昇降動するようにし、さらに円滑に昇降動を可能にし、ほこりなどによる細かい故障を減らすことができる。
図1ないし
図31に図示されているように、本発明の一実施形態によるスプロケットを利用したディスプレイ位置調節装置は、支持台110、支持フレーム200、ブラケット300、メインリンク400、角度調節手段500、バランシング部材600、昇降手段700、ハウジング100、遮蔽手段(図示せず)及びスピーカ露出手段800,900,80,90を含む。
【0039】
前記支持台110は、
図1に図示されているように、底面に支持され、本発明を地面などに立てるようにする役割を行う。
本実施形態には、前記支持台110を、前記ハウジング100の下部に配置し、地面などに支持されるようにするが、それとは異なり、前記支持台110を、前記ハウジング100の背面に装着し、壁面などに装着されるようにすることもできる。
かような前記支持台110は、
図1に図示されているように、後述する前記ハウジング100の下端と結合される。
【0040】
それに係わる詳細な説明は、後述する。
前記支持フレーム200は、前記支持台110の上面左右両側から垂直方向に平行に1対が配置される。
【0041】
すなわち、前記支持フレーム200は、
図2ないし
図5に図示されているように、一定間隔で離隔され、前記支持台110の上面に垂直方向に配置される。
かような前記支持フレーム200には、後述するように、前記昇降手段700が結合され、前記ブラケット300が昇降動を行うように支持する。
【0042】
それにより、前記支持フレーム200は、
図6に図示されているように、断面において後方に開放された開口部201が形成された「コ」字形になる。
そして、前記支持フレーム200の前面には、上下方向に、一定間隔で離隔されるように、複数個の係止孔202が形成される。
【0043】
かような前記係止孔202は、後述するように、前記昇降手段700が結合され、前記ブラケット300を上昇動させる。
前記支持フレーム200の形状、及び前記係止孔202に係わる詳細な説明は、後述する。
【0044】
前記ブラケット300は、前記支持フレーム200の間で、前記支持フレーム200に沿って昇降動されるようにスライディング結合される。
かような前記ブラケット300には、支持台310、第1案内ローラ320及び第2案内ローラ330が装着される。
【0045】
前記支持台310は、
図2、
図7及び
図9に図示されているように、前記メインリンク400が、第1ヒンジ311によって、シーソー運動されるように結合される。
前記第1案内ローラ320は、
図2、
図4、
図6に図示されているように、前記ブラケット300の前方に、上下方向に離隔されるように、左右両側に装着される。
かような前記第1案内ローラ320は、前記支持フレーム200の前面に、外周面が接して回転しながら、前記ブラケット300が、前記支持フレーム200に沿ってスライディング移動するとき、後方に遊動することを防止し、スライディングが良好になされるようにする。
【0046】
このとき、前記第1案内ローラ320は、前記支持フレーム200の前面に形成された前記係止孔202と互いに接しないように配置することが望ましい。
【0047】
前記第2案内ローラ330は、前記ブラケット300の後方に上下方向に離隔されるように左右両側に装着され、前記支持フレーム200の後方に配置される。
すなわち、前記第1案内ローラ320と前記第2案内ローラ330は、前記支持フレーム200の前面及び背面を支持するように設けられ、前記ブラケット300が、前記支持フレーム200に沿って、上下方向に昇降動が良好になされるようにする。
このとき、前記第2案内ローラ330は、
図6に図示されているように、第1ローラ部331、第2ローラ部332が一体に形成される。
前記第1ローラ部331は、前記支持フレーム200の前記開口部201の終端に前面が接する。
【0048】
かような前記第1ローラ部331は、前記第1案内ローラ320と共に、前記ブラケット300が昇降動するとき、前記支持フレーム200の前面及び背面に接し、前記ブラケット300が前方及び後方に遊動することを防止する。
そして、前記第2ローラ部332は、
図6に図示されているように、前記第1ローラ部331の前面に単段に突設され、前記開口部201の内面に、外周面が接して回転する。
すなわち、前記昇降手段700により、前記ブラケット300の昇降動時、前記第1案内ローラ320の外周面は、前記支持フレーム200の前面に接して回転し、前記第2案内ローラ330は、前記第1ローラ部331が、前記開口部201の終端に前面が接しながら、前記第2ローラ部332が、前記開口部201の内面に、外周面が接して回転する。
このように、前記第2案内ローラ330が、前記第1ローラ部331及び前記第2ローラ部332が一体に形成されることにより、前記昇降手段700により、前記ブラケット300が、前記支持フレーム200に沿ってスライディングされて昇降動するとき、前記ブラケット300が、前記第1案内ローラ320及び前記第1ローラ部331により、前後方向に遊動することを防止し、前記第2ローラ部332により、左右方向に遊動することを防止する。
【0049】
前記メインリンク400は、前記ブラケット300に結合され、
図1に図示されているように、上端には、ディスプレイTが装着される。
かような前記メインリンク400は、
図7及び
図9に図示されているように、前記ブラケット300の前記支持台310に、前記第1ヒンジ311により、回転自在にヒンジ結合され、シーソー運動を行う。
かような前記メインリンク400は、後述する前記角度調節手段500と前記バランシング部材600とにより、ディスプレイTの視聴角度を調節することになる。
前記角度調節手段500は、
図7ないし
図9に図示されているように、前記ブラケット300に装着され、前記メインリンク400を、前記第1ヒンジ311を中心にシーソー運動させる。
【0050】
かような前記角度調節手段500は、第1ラックギア510、第1ピニオンギア520及び第2モータ530を含む。
【0051】
前記第1ラックギア510は、
図8及び
図9に図示されているように、扇形状に形成され、前記メインリンク400の後方に装着される。
そして、前記第1ピニオンギア520は、
図8及び
図9に図示されているように、前記第1ラックギア510と噛み合うように、前記ブラケット300に装着される。
そして、前記第2モータ530は、前記ブラケット300に装着され、前記第1ピニオンギア520を回転させる。
【0052】
かような前記第2モータ530が回転すれば、前記第1ピニオンギア520及び前記第1ラックギア510により、前記メインリンク400が、前記第1ヒンジ311を中心にシーソー運動しながら、前記メインリンク400の上端に装着されたディスプレイTの視聴角度を調節することになる。
【0053】
このように、前記角度調節手段500が、前記第1ラックギア510、前記第1ピニオンギア520及び前記第2モータ530を含むことにより、前記第2モータ530を回転させ、前記ディスプレイTの視聴角度を簡便に調節することができる。
本実施形態と異なり、前記角度調節手段500は、公知の他の技術を介してディスプレイTの視聴角度を調節するようにしてもよい。
【0054】
前記バランシング部材600は、前記メインリンク400の後端に装着され、前記ディスプレイTの重量に対してバランスを合わせて均衡を取る。
すなわち、前記バランシング部材600は、前記メインリンク400の上端に装着されたディスプレイTの重さにより、前記メインリンク400が、前記第1ヒンジ311を中心に前方に偏りながら、荷重が前方に偏心されないように均衡を取る。
このように、前記バランシング部材600を装着し、ディスプレイTの重さによって前方に重心が偏らないように均衡を取ることにより、安定して前記角度調節手段500によって角度を調節するだけではなく、ディスプレイTの荷重によって前方に倒れることを防止することができる。
【0055】
かような前記バランシング部材600は、
図7ないし
図9に図示されているように、重量部材610、ガイド棒620、連結ロープ630及びガイドローラ640を含む。
前記重量部材610は、上下方向に貫通されたガイド孔611が形成され、
図7ないし
図9に図示されているように、前記ブラケット300の後方下部に配置される。
かような前記重量部材610は、ディスプレイT重量に対応する重さによってなる。
そして、前記ガイド孔611は、後述する前記ガイド棒620が挿入され、前記重量部材610が、前記昇降手段700によって昇降動を行うとき、前記重量部材610を案内する。
【0056】
前記ガイド棒620は、
図3に図示されているように、下端部は、前記支持台110に装着され、上端部は、前記ハウジング100に装着される。
かような前記ガイド棒620は、前記ガイド孔611を介して、前記重量部材610が挿入され、前記昇降手段700により、前記ブラケット300の昇降動時、前記重量部材610の昇降動を案内する。
【0057】
そして、前記連結ロープ630は、
図7ないし
図9に図示されているように、一端が、前記メインリンク400の後端に装着され、他端は、前記重量部材610の上部に装着される。
【0058】
すなわち、前記連結ロープ630は、前記重量部材610と、前記メインリンク400の後端とを連結する役割を行う。
【0059】
また、前記連結ロープ630は、前述のように、前記角度調節手段500により、前記メインリンク400のシーソー運動時、前記メインリンク400の後端が前後方向に移動しても、前記重量部材610を前後方向に移動させない。
また、前記重量部材610を、前記ブラケット300の下部に配置させ、全体的な体積を減少させる。
【0060】
すなわち、前記重量部材610を、前記メインリンク400の後端に直接結合すれば、前後方向に幅が増大するが、
図3に図示されているように、前記重量部材610を、前記ブラケット300の後端下部に配置するように、前記連結ロープ630で連結し、前後方向の幅を低減させることができる。
【0061】
前記ガイドローラ640は、
図7ないし
図9に図示されているように、前記ブラケット300に装着され、前記連結ロープ630をガイドする。
すなわち、前記ガイドローラ640は、前記連結ロープ630を案内し、前記角度調節手段500により、前記メインリンク400の角度調節による前記重量部材610の上下移動時、前記重量部材610の前後遊動を防止する。
【0062】
さらに詳細には、前記ガイドローラ640は、前記メインリンク400が水平に位置するとき、及び前記メインリンク400のシーソー運動により、前方に下向き傾斜するように位置するとき、前記重量部材610が上下方向及び前後方向に移動することになるが、そのとき、前記ガイドローラ640が、前記連結ロープ630をガイドし、前記重量部材610が上下方向に移動はするものの、前後方向に移動することを防止する。
このように、前記連結ロープ630を案内するガイドローラ640を装着することにより、前記メインリンク400のシーソー運動による前記重量部材610の前後移動を防止し、重量部材610と異なる構成要素間の衝突及び干渉を防止し、前後幅を狭めることができ、また、重量部材610が、前記ガイド棒620に沿って昇降動が円滑になされるようにする。
【0063】
そして、前記ガイド棒620を装着することにより、前記昇降手段700により、前記重量部材610の昇降動時、前記重量部材610が前後左右に遊動せず、上下方向に昇降動が円滑になされるようにする。
【0064】
前記昇降手段700は、前記ブラケット300及び前記メインリンク400を、前記支持フレーム200に沿って昇降動させる。
かような前記昇降手段700は、主動軸710、第1モータ720、スプロケット730によってなる。
【0065】
前記主動軸710は、
図3ないし
図5に図示されているように、両端が、1対の前記支持フレーム200方向に配置されるように、前記ブラケット300に装着される。
すなわち、前記主動軸710は、前記両端が垂直に配置された1対の前記支持フレーム300に位置するように、前記ブラケット300に装着される。
そして、前記第1モータ720は、前記ブラケット300に装着され、前記主動軸710を回転させる。
【0066】
そして、前記スプロケット730は、前記主動軸710の両端に装着され、鋸歯731が、前記係止孔201に挿入される。
【0067】
かような前記スプロケット730は、前記第1モータ720によって回転しながら、前記鋸歯731が、前記係止孔201に噛み合いながら、上下方向にスライディング移動し、それにより、前記ブラケット300が昇降移動する。
【0068】
このように、前記スプロケット730が、前記第1モータ720によって回転しながら、前記鋸歯731が、前記係止孔202に乗って移動し、前記ブラケット300を昇降移動させることにより、前記スプロケット730によって昇降動がさらに円滑になされながら、ほこりなどのような異物がたまっても、移動が円滑になされる。
【0069】
このとき、前記スプロケット730は、
図4及び
図5に図示されているように、前記支持フレーム200の後方に配置され、前記開口部201を介して、前記鋸歯731が、前記係止孔202に噛み合うようになる。
【0070】
すなわち、前記スプロケット730が断面において「コ」字形になる前記支持フレーム200の前記開口部201に挿入され、前記支持フレーム200の前面に形成された前記係止孔202に噛み合うようになる。
【0071】
このように、前記スプロケット730が、前記支持フレーム200の後方に配置され、前記鋸歯731が、前記開口部201を介して、前記支持フレーム200の前面に形成された前記係止孔202に噛み合うことにより、前記スプロケット730の大きさによる幅を狭めることができる。
【0072】
前記ハウジング100は、前方に
図1に図示されているように、前記メインリンク400が突出してスライディングされる長孔101が形成され、下端が、前記支持台110に固定される。
【0073】
本実施形態では、前記ハウジング100を構成要素を覆い包む本体板120と、前記本体板120の前方に装着され、前記長孔101が形成された前面板130と、上部を塞ぐ覆板140と、によってなる。
【0074】
本実施形態には異なり、前記ハウジング100を一体で形成することもでき、必要によっては、前記本体板120を、側板及び背面板で分離して相互結合されるようにすることもできる。
【0075】
かような前記ハウジング100は、内部に配置される構成要素に、ほこりなどが流入することを防止する。
【0076】
そして、かような前記ハウジング100の左右両側には、設置孔121が形成され、スピーカSが結合された前記スピーカ露出手段800,900,80,90が結合される。
それに係わる詳細な説明は、後述する。
【0077】
そして、前記前面板には、前記遮蔽手段が、前記長孔101に装着され、前記長孔101を塞ぐ。
【0078】
すなわち、前記遮蔽手段は、前記長孔101に突出した前記メインリンク400を除いた部分を塞ぎ、前記長孔101を介して、前記ハウジング100内部にほこりなどが流入することを防ぐ。
【0079】
前記スピーカ露出手段800,900,80,90は、スピーカSを、前記ハウジング100の内部に進入させたり外部に突出させたりする。
すなわち、前記スピーカ露出手段800,900,80,90は、ディスプレイTの使用時には、スピーカSを、前記ハウジング100の設置孔121から突出させ、使用しない場合には、前記ハウジング100の内部に進入させる。
かような前記スピーカ露出手段800,900,80,90は、4種の実施形態によってなる。
【0080】
第1に、前記スピーカ露出手段800は、
図10ないし
図15に図示されているように、スライディング部材810、ガイド溝820、ガイド突起830、第2ラックギア840、第2ピニオンギア850、第3モータ860、センサ部及び制御部を含む。
【0081】
前記スピーカSが設置されたスライディング部材810は、
図10に図示されているように、前記ハウジング100の前記設置孔121を介して、前記ハウジング100の内外側にスライディングされる。
【0082】
かような前記スライディング部材810は、
図13ないし
図15に図示されているように、ガイド設置溝811、スピーカ設置溝812及び覆い813を含む。
前記ガイド設置溝811は、前記ハウジング100方向に開放され、後述する前記第2ラックギア840及び前記ガイド溝820または前記ガイド突起830が装着される。
前記スピーカ設置溝812は、前記ガイド設置溝811の側面に形成され、スピーカSが設けられる。
【0083】
すなわち、前記スピーカ設置溝812は、スピーカSが前方を、すなわち、視聴者に向かうように、前記ガイド溝820の側面に形成される。
このように、前記ガイド設置溝811に、前記第2ラックギア840及び前記ガイド溝820または前記ガイド突起830が設けられ、前記スピーカ設置溝812に、スピーカSが設けられることにより、前記スライディング部材810の外部に、前記ラックギア、前記ガイド溝820または前記ガイド突起830、及びスピーカSが外部に露出しないようにし、ほこりなどによる汚染を防止する。
【0084】
かような前記スピーカ設置溝812には、スピーカSが、上下方向にスライディング結合される。
【0085】
そして、前記スピーカ設置溝812の前面には、
図13ないし
図15に図示されているように、保護板812aを設け、スピーカSを保護するようにすることもでき、必要によっては、前記保護膜を設けないこともある。
【0086】
このように、前記スピーカ設置溝812に、スピーカSが上下方向にスライディング結合されることにより、前記スライディング部材810に結合されたスピーカSが、任意に前方に離脱することを防止しながら、簡便にスピーカSを設けることができる。
前記覆い813は、前記スライディング部材810の上面及び下面に装着され、前記ガイド設置溝811と、前記スピーカ設置溝812の上面及び下面と、を塞ぐ。
【0087】
すなわち、前記覆い813は、前記ガイド設置溝811と、前記スピーカ設置溝812によって開放された前記スライディング部材810の上面及び下面と、を塞ぎ、ほこりなどが流入することを防止し、スライディング結合されたスピーカSが下部に抜けることを防止する。
【0088】
このように形成された前記スライディング部材810は、
図10及び
図15(a)に図示されているように、前記ハウジング100の外部に突出したとき、前記スライディング部材810の前面、背面、側面及び前記覆い813により、前記設置孔121を塞ぎ、
図11及び
図15(b)に図示されているように、前記ハウジング100の内部に進入したとき、前記スライディング部材810の側面が、前記設置孔121を塞ぐようになる。
このように、前記スライディング部材810が、前記設置孔121を塞ぐことにより、前記設置孔121を介して、ほこりなどが、前記ハウジング100の内部に流入することを防止する。
【0089】
かような前記スライディング部材810は、本実施形態と異なり、多様な形状で形成することもできる。
【0090】
前記ガイド溝820は、前記スライディング部材810に形成される。
さらに詳細には、前記ガイド溝820は、
図12ないし
図14に図示されているように、前記スライディング部材810の前記ガイド設置溝811に形成される。
【0091】
そして、前記ガイド突起830は、前記ガイド溝820に結合され、前記ガイド溝820に沿ってスライディングされるように、前記ハウジング100に形成される。
それとは異なり、前記ガイド溝820と前記ガイド突起830とが、相互反対になるように形成することもできる。
【0092】
前記第2ラックギア840は、前記スライディング部材810において、前記ハウジング100方向に装着される。
【0093】
すなわち、前記第2ラックギア840は、
図12ないし
図15に図示されているように、前記スライディング部材810の前記ガイド設置溝811から、前記ハウジング100方向に装着される。
【0094】
そして、前記第2ピニオンギア850は、前記ハウジング100に固定された固定プレート890に設けられ、前記第2ラックギア840と噛み合う。
そして、前記第3モータ860は、前記固定プレート890に装着され、前記第2ピニオンギア850を回転させる。
【0095】
かような前記第3モータ860が回転すれば、
図15に図示されているように、前記第2ピニオンギア850が回転しながら、前記第2ラックギア840を移動させ、前記スライディング部材810が、前記ガイド溝820と前記ガイド突起830とにガイドされてスライディングされながら、前記設置溝を介して、前記ハウジング100の内部に進入したり外部に突出したりする。
【0096】
このように、前記スピーカ露出手段800が、前記スライディング部材810、前記ガイド溝820、前記ガイド突起830、第2ラックギア840、第2ピニオンギア850、第3モータ860によってなることにより、スピーカSを使用する場合には、前記ハウジング100の外部に突出させて音を聞くことができるようにし、使用しない場合には、前記ハウジング100の内部に進入させ、外部に露出させない。
【0097】
前記センサ部は、ディスプレイTのオン(on)、オフ(off)を感知する。
そして、前記制御部(図示せず)は、前記センサ部の信号により、前記第3モータ860を制御する。
【0098】
かような前記制御部(図示せず)は、前記センサ部の信号によって、ディスプレイTの電源がついたとき、前記第3モータ860を制御し、スピーカSを、前記ハウジング100の外部に突出させ、前記センサ部の信号によってディスプレイTの電源が消えたとき、前記第3モータ860を制御し、スピーカSを、前記ハウジング100の内部に進入させる。
【0099】
このように、前記制御部により、ディスプレイTの電源状態によってスピーカSを、前記ハウジング100の外部に突出させたり、内部に進入させたりすることにより、自動的に行われる。
【0100】
そして、必要によっては、
図12に図示されているように、前記スライディング部材810の位置を感知する位置感知センサ814を装着し、スピーカSが、前記ハウジング100の内部への進入位置と、前記ハウジング100の外部への突出位置とを感知するようにする。
【0101】
第2に、前記スピーカ露出手段900は、
図16ないし
図20に図示されているように、回転部材910、従動ギア920、主動ギア930、第4モータ940、センサ部及び制御部を含む。
【0102】
前記回転部材910は、前記ハウジング100にヒンジ結合され、前記設置孔121を開閉させてスピーカSが装着される。
かような前記回転部材910は、回転によって、スピーカSを、
図16及び
図17に図示されているように、前記ハウジング100の外部に突出させたり、前記ハウジング100の内部に進入させたりする。
【0103】
かような前記回転部材910は、
図18ないし
図20に図示されているように、第1塞ぎ板911、第2塞ぎ板912、スピーカ設置溝913及びヒンジ軸914を含む。
前記第1塞ぎ板911は、
図20に図示されているように、前記設置孔121を開閉させる。
【0104】
さらに詳細には、前記第1塞ぎ板911は、
図20(a)に図示されているように、スピーカSが、前記ハウジング100の内部に進入したとき、前記設置孔121を閉鎖させる。
【0105】
前記第2塞ぎ板912は、スピーカSが、前記ハウジング100外部に突出するとき、前記設置孔121を閉鎖させる。
すなわち、前記第2塞ぎ板912は、
図20に図示されているように、前記第1塞ぎ板911と一定角度で離隔されて形成され、前記第1塞ぎ板911が、前記設置孔121を開放するとき、前記第2塞ぎ板912は、前記設置孔121を閉鎖させる。
【0106】
さらに詳細には、前記第2塞ぎ板912は、
図20(b)に図示されているように、スピーカSが、前記ハウジング100の外部に突出したとき、前記設置孔121を塞ぐ。
このように、前記第1塞ぎ板911及び前記第2塞ぎ板912が、スピーカSが、前記ハウジング100の外部または内部に位置することに係わりなく、前記設置孔121を閉鎖することにより、ほこりなどが、前記設置孔121を介して、前記ハウジング100の内部に流入することを防止する。
【0107】
前記スピーカ設置溝913は、前記第2塞ぎ板912が、前記設置孔121を閉鎖させたとき、前記第1塞ぎ板911に、前方に開放されるように形成され、スピーカSが装着される。
かような前記スピーカ設置溝913には、スピーカSが上下方向にスライディング結合される。
【0108】
そして、前記スピーカ設置溝913の前面には、
図16ないし
図20に図示されているように、保護板913aを設け、スピーカSを保護するようにすることもでき、必要によっては、前記保護板913aを設けないこともある。
【0109】
このように、前記スピーカ設置溝913に、スピーカSが上下方向にスライディング結合されることにより、前記回転部材910に結合されたスピーカSが、任意に前方に離脱することを防止しながら、簡便にスピーカSを設けることができる。
そして、前記スピーカ設置溝913の上面及び下面には、
図18及び
図19に図示されているように、挿入されたスピーカSが外れないようにしながら、ほこりなどが流入しないように、覆い915で塞ぐことが望ましい。
【0110】
前記ヒンジ軸914は、
図18及び
図19に図示されているように、前記第1塞ぎ板911と前記第2塞ぎ板912とが接する上面及び下面に形成され、前記ハウジング100の前記設置孔121の後方上面及び後方下面にヒンジ結合される。
かような前記ヒンジ軸914により、前記回転部材910が回転しながら、前記第1塞ぎ板911と前記第2塞ぎ板912とが、前記ハウジング100の設置孔121を選択的に塞ぐ。
【0111】
すなわち、前記ヒンジ軸914を中心に、前記回転部材910が回転して、
図20(a)に図示されているように、前記スピーカ設置溝913が、前記設置孔121を介して、前記ハウジング100の内部に進入したとき、前記第1塞ぎ板911が、前記設置孔121を閉鎖させ、
図20(b)に図示されているように、前記スピーカ設置溝913が、前記設置孔121を介して、前記ハウジング100の外部に突出したとき、前記第2塞ぎ板912が、前記設置孔121を閉鎖させる。
【0112】
前記従動ギア920は、前記回転部材910のヒンジ結合部に装着される。
すなわち、前記従動ギア920は、
図19に図示されているように、回転部材910の下部に形成された前記ヒンジ軸914に装着される。
そして、前記主動ギア930は、前記従動ギア920と噛み合うように、前記ハウジング100に装着される。
【0113】
そして、前記第4モータ940は、前記ハウジング100に装着され、前記主動ギア930を回転させる。
【0114】
かような前記第4モータ940の回転により、前記回転部材910が回転し、前記回転部材910に装着された前記スピーカSが、前記設置孔121を介して、
図20に図示されているように、前記ハウジング100の内部に進入したり外部に突出したりすることになる。
【0115】
このように、前記スピーカ露出手段900が、前記回転部材910、従動ギア920、主動ギア930、第4モータ940によってなることにより、スピーカSを使用する場合には、前記回転部材910を回転させ、前記ハウジング100の外部に突出させて音を聞くことができるようにし、使用しない場合には、前記回転部材910を反対方向に回転させ、前記ハウジング100の内部に進入させ、外部に露出させない。
【0116】
前記センサ部(図示せず)は、ディスプレイTのオン(on)、オフ(off)を感知する。
そして、前記制御部(図示せず)は、前記センサ部の信号により、前記第4モータ940を制御する。
【0117】
かような前記制御部(図示せず)は、前記センサ部の信号によって、ディスプレイTの電源がついたとき、前記第4モータ940を制御し、スピーカSをハウジング100の外部に突出させ、前記センサ部の信号によって、ディスプレイTの電源が消えたとき、前記第4モータ940を制御し、スピーカSをハウジング100の内部に進入させる。
このように、前記制御部により、ディスプレイTの電源状態によって、スピーカSを、前記ハウジング100の外部に突出させたり、内部に進入させたりすることにより、自動的に行われる。
【0118】
そして、必要によっては、
図19に図示されているように、前記回転部材910の位置を感知する位置感知センサ916を装着し、スピーカSが、前記ハウジング100の内部に進入したり、前記ハウジング100の外部に突出したりしたことを知ることが望ましい。
【0119】
第3に、前記スピーカ露出手段80は、
図21ないし
図26に図示されているように、スライディング部材81、ガイド溝82、ガイド突起83、第6ラックギア84、第6ピニオンギア85、第6モータ86、センサ部及び制御部を含む。
【0120】
前記スライディング部材81は、
図21及び
図22に図示されているように、ハウジング100方向に開放された「コ」字形状に形成され、前記ハウジング100の前記設置孔121を介して、前記ハウジング100の内外側にスライディングされる。
かような前記スライディング部材81は、
図23ないし
図26に図示されているように、ガイド設置溝81a、スピーカ設置孔81b及び覆い81cを含む。
【0121】
前記ガイド設置溝81aは、前記ハウジング100方向に開放され、後述する前記第6ラックギア84、及び前記ガイド溝82または前記ガイド突起83が装着される。
前記スピーカ設置孔81bは、前記スライディング部材81の側面に形成される。
さらに詳細には、前記スピーカ設置孔81bは、前記スライディング部材81に、前記ハウジング100の反対方向に形成される。
すなわち、前記スピーカ設置孔81bは、前記ハウジング100の側面を向くように形成される。
かような前記スピーカ設置孔81bには、
図23ないし
図26に図示されているように、スピーカSが装着される。
【0122】
本実施形態では、前記スピーカ設置孔81bを、前記スライディング部材81の側面に上下方向に離隔されるように二つ形成したが、本実施形態と異なり、多数個または一つだけ形成することもできる。
【0123】
前記覆い81cは、前記スライディング部材81の上面及び下面に装着され、前記ガイド設置溝81aの上面及び下面を塞ぐ。
すなわち、前記覆い81cは、前記ガイド設置溝81aによって開放された前記スライディング部材81の上面及び下面を塞ぎ、ほこりなどが流入することを防止する。
【0124】
このように形成された前記スライディング部材81は、
図21及び
図26(b)に図示されているように、前記ハウジング100の外部に突出したとき、前記スライディング部材81の前面、背面、側面及び前記覆い81cにより、前記設置孔121を塞ぎ、
図22及び
図26(a)に図示されているように、前記ハウジング100の内部に進入したとき、前記スライディング部材81の側面、すなわち、前記スピーカ設置孔81bが形成された側面が、前記設置孔121を塞ぐようになる。
【0125】
このように、前記スライディング部材81が、前記設置孔121を塞ぐことにより、前記設置孔121を介して、ほこりなどが、前記ハウジング100の内部に流入することを防止する。
【0126】
前記ガイド溝82は、前記スライディング部材81に形成される。
さらに詳細には、前記ガイド溝82は、
図23ないし
図26に図示されているように、前記スライディング部材81の前記ガイド設置溝81aに形成される。
そして、前記ガイド突起83は、前記ガイド溝82に結合され、前記ガイド溝82に沿ってスライディングされるように、前記ハウジング100の前記固定プレート89に形成される。
【0127】
それとは異なり、前記ガイド溝82と前記ガイド突起83とが相互反対になるように形成することもできる。
前記第6ラックギア84は、前記スライディング部材81において、前記ハウジング100方向に装着される。
【0128】
すなわち、前記第6ラックギア84は、
図23ないし
図25に図示されているように、前記スライディング部材81の前記ガイド設置溝81aにおいて、前記ハウジング100方向に装着される。
【0129】
そして、前記第6ピニオンギア85は、前記ハウジング100に固定された前記固定プレート89に設けられ、前記第2ラックギアと噛み合う。
そして、前記第6モータ86は、前記固定プレート89に装着され、前記第6ピニオンギア85を回転させる。
【0130】
かような前記第6モータ86が回転すれば、
図26に図示されているように、前記第6ピニオンギア85が回転しながら、前記第6ラックギア84を移動させ、前記スライディング部材81が、前記ガイド溝82と前記ガイド突起83とにガイドされ、スライディングされながら、前記設置孔121を介して、前記ハウジング100の内部に進入したり外部に突出したりする。
【0131】
このように、前記スピーカ露出手段80が、前記スライディング部材81、前記ガイド溝82、前記ガイド突起83、第6ラックギア84、第6ピニオンギア85、第6モータ86によってなることにより、スピーカSを使用する場合には、前記ハウジング100の外部に突出させて音を聞くことができるようにし、使用しない場合には、前記ハウジング100の側面に密着させて外部に露出させない。
【0132】
前記センサ部は、ディスプレイTのオン(on)、オフ(off)を感知する。
そして、前記制御部(図示せず)は、前記センサ部の信号により、前記第6モータ86を制御する。
【0133】
かような前記制御部(図示せず)は、前記センサ部の信号によって、ディスプレイTの電源がついたとき、前記第6モータ86を制御し、スピーカSを、前記ハウジング100の外部に突出させ、前記センサ部の信号によって、ディスプレイTの電源が消えたとき、前記第6モータ86を制御し、スピーカSを、前記ハウジング100の側面に密着させる。
【0134】
このように、前記制御部により、ディスプレイTの電源状態によって、スピーカSを、前記ハウジング100の外部に突出させたり、側面に密着させることにより、自動的に行われる。
【0135】
そして、必要によっては、
図24及び
図25に図示されているように、前記スライディング部材81の位置を感知する位置感知センサ87を装着し、スピーカSが、前記ハウジング100の側面に密着された位置と、前記ハウジング100の外部への突出位置とを感知するようにする。
【0136】
第4に、前記スピーカ露出手段90は、
図27ないし
図31に図示されているように、回転部材91、従動ギア92、主動ギア93、第7モータ94、センサ部及び制御部を含む。
【0137】
前記回転部材91は、前記ハウジング100にヒンジ結合され、前記設置孔121を開閉させ、スピーカSを、前記ハウジング100の内部に進入させたり外部に突出させたりする。
【0138】
すなわち、前記回転部材91は、回転によって、スピーカSを、
図27及び
図28に図示されているように、前記ハウジング100の外部に突出させたり、前記ハウジング100の内部に進入させたりする。
【0139】
かような前記回転部材91は、
図29ないし
図31に図示されているように、第1塞ぎ板91a、第2塞ぎ板91b、前面板91c、スピーカ設置孔91d及びヒンジ軸91eを含む。
前記第1塞ぎ板91aは、
図31に図示されているように、前記設置孔121を開閉させる。
さらに詳細には、前記第1塞ぎ板91aは、
図31(a)に図示されているように、スピーカSが、前記ハウジング100の内部に進入したとき、前記設置孔121を閉鎖させる。
【0140】
そして、前記第2塞ぎ板91bは、スピーカSが、前記ハウジング100外部に突出するとき、前記設置孔121を閉鎖させる。
すなわち、前記第2塞ぎ板91bは、
図31に図示されているように、前記第1塞ぎ板91aと一定角度で離隔されるように形成され、前記第1塞ぎ板91aが、前記設置孔121を開放するとき、前記第2塞ぎ板91bは、前記設置孔121を閉鎖させる。
【0141】
さらに詳細には、前記第2塞ぎ板91bは、
図31(b)に図示されているように、スピーカSが、前記ハウジング100の外部に突出したとき、前記設置孔121を塞ぐ。
このように、前記第1塞ぎ板91aと前記第2塞ぎ板91bとが、スピーカSが、前記ハウジング100の外部または内部に位置することに係わりなく、前記設置孔121を閉鎖することにより、ほこりなどが、前記設置孔121を介して、前記ハウジング100の内部に流入することを防止する。
【0142】
前記前面板91cは、
図27ないし
図31に図示されているように、一定角度で離隔されるように形成された前記第1塞ぎ板91aと前記第2塞ぎ板91bとの前面に形成される。
すなわち、前記前面板91cは、前記第1塞ぎ板91a及び前記第2塞ぎ板91bと共に、断面において、中空の三角形に形成されるように、前記第1塞ぎ板91aと前記第2塞ぎ板91bとの前面に形成される。
【0143】
前記スピーカ設置孔91dは、前記前面板91cに形成される。
かような前記スピーカ設置孔91dには、スピーカSが装着される。
そして、前記前面板91cの前面には、
図27ないし
図31図示されているように、保護板91fを設け、前記スピーカ設置孔91dに装着されたスピーカSを保護するようにすることもでき、必要によっては、前記保護板91fを設けないこともある。
【0144】
そして、前記前面板91c、前記第1塞ぎ板91a及び前記第2塞ぎ板91bによって形成された内部空間の上面及び下面には、
図29及び
図30に図示されているように、内部空間にほこりなどが流入しないように、覆い91gで塞ぐことが望ましい。
【0145】
前記ヒンジ軸91eは、
図29及び
図30に図示されているように、前記第1塞ぎ板91aと前記第2塞ぎ板91bとが接する上面及び下面に形成され、前記ハウジング100の前記設置孔121の後方上面及び後方下面にヒンジ結合される。
かような前記ヒンジ軸91eにより、前記回転部材91が回転しながら、前記第1塞ぎ板91aと前記第2塞ぎ板91bとが、前記ハウジング100の設置孔121を選択的に塞ぐようになる。
【0146】
すなわち、前記ヒンジ軸91eを中心に、前記回転部材91が回転し、
図31(a)に図示されているように、前記スピーカ設置孔91d形成された前記前面板91cが、前記設置孔121を介して、前記ハウジング100の内部に進入したとき、前記第1塞ぎ板91aが、前記設置孔121を閉鎖させ、
図31(b)に図示されているように、前記スピーカ設置孔91dが形成された前記前面板91cが、前記設置孔121を介して、前記ハウジング100の外部に突出したとき、前記第2塞ぎ板91bが、前記設置孔121を閉鎖させる。
【0147】
前記従動ギア92は、前記回転部材91のヒンジ結合部に装着される。
すなわち、前記従動ギア92は、
図30に図示されているように、回転部材91の下部に形成された前記ヒンジ軸91eに装着される。
そして、前記主動ギア93は、前記従動ギア92と噛み合うように、前記ハウジング100に装着される。
【0148】
そして、前記第7モータ94は、前記ハウジング100に装着され、前記主動ギア93を回転させる。
かような前記第7モータ94の回転により、前記回転部材91が回転し、前記回転部材91に装着された前記スピーカSが、前記設置孔121を介して、
図31に図示されているように、前記ハウジング100の内部に進入したり外部に突出したりすることになる。
前記センサ部(図示せず)は、ディスプレイTのオン(on)、オフ(off)を感知する。
そして、前記制御部(図示せず)は、前記センサ部の信号により、前記第7モータ94を制御する。
【0149】
かような前記制御部(図示せず)は、前記センサ部の信号によって、ディスプレイTの電源がついたとき、前記第7モータ94を制御し、スピーカSをハウジング100の外部に突出させ、前記センサ部の信号によって、ディスプレイTの電源が消えたとき、前記第7モータ94を制御し、スピーカSをハウジング100の内部に進入させる。
このように、前記制御部により、ディスプレイTの電源状態によって、スピーカSを、前記ハウジング100の外部に突出させたり、内部に進入させたりすることにより、自動的に行われる。
【0150】
そして、必要によっては、
図30に図示されているように、前記回転部材91の位置を感知する位置感知センサ95を装着し、スピーカSが、前記ハウジング100の内部に進入したり、前記ハウジング100の外部に突出したりすることを知ることが望ましい。
本発明のスプロケットを利用したディスプレイ位置調節装置は、前述の実施形態に限られるものではなく、本発明の技術思想が許容される範囲内において、多様に変形して実施することができる。