特許第6605171号(P6605171)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6605171-スイング用錘 図000002
  • 特許6605171-スイング用錘 図000003
  • 特許6605171-スイング用錘 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6605171
(24)【登録日】2019年10月25日
(45)【発行日】2019年11月13日
(54)【発明の名称】スイング用錘
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/36 20060101AFI20191031BHJP
   A63B 60/02 20150101ALI20191031BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20191031BHJP
【FI】
   A63B69/36 501B
   A63B60/02
   A63B102:32
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2019-92484(P2019-92484)
(22)【出願日】2019年5月15日
【審査請求日】2019年5月20日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】509292010
【氏名又は名称】軽部 央
(74)【代理人】
【識別番号】110001885
【氏名又は名称】特許業務法人IPRコンサルタント
(72)【発明者】
【氏名】軽部 央
【審査官】 宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−310001(JP,A)
【文献】 実開昭59−071667(JP,U)
【文献】 米国特許第03608907(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 49/00 − 60/64
A63B 69/00 − 69/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
らせん状の本体と、前記本体の両端にそれぞれ設けられた略球状の留め部と、で構成され、
前記本体と前記留め部とが一体的に形成されており、
前記本体の太さをXとし、前記留め部の幅をYとした場合に、関係式:X<Y(但し、単位は同じ)を満たし、前記本体の太さよりも前記留め部の幅のほうが大きく、
全体が樹脂又はゴムで形成されていること、
を特徴とするスイング用錘。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフクラブ等のスイングの練習に使用するためのスイング用錘に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゴルフクラブ等スイングを練習するために様々な練習器具が用いられており、例えば、ゴルフクラブを模した棒状のゴルフスイング練習器具が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2002−204845号公報)においては、表面に握り部分としてのグリップ部を有する剛性シャフト部と、シャフト部の先端から延び、可撓性と共に略直線状態への復元弾性を有する振り子部とを有するゴルフスイング練習器具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−204845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1のゴルフスイング練習器具は、非常に柔らかい弾性素材で構成されたものであるため、当該ゴルフスイング練習器具は、クラブやアイアンに見立てて素振りを行い、スイング感覚を多少感じるに過ぎず、実際に使用するドライバーやアイアン等のゴルフクラブとは感覚が異なる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、自分が実際に使用するドライバーやアイアン等のゴルフクラブでスイングの練習に好適なスイング用錘を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決すべく、本発明は、
らせん状の本体と、前記本体の両端にそれぞれ設けられた留め部と、で構成され、
前記本体と前記留め部とが一体的に形成されており、
前記本体の太さよりも前記留め部の幅のほうが大きいこと、
を特徴とするスイング用錘、
を提供する。
【0008】
上記の本発明のスイング用錘においては、前記留め部が略球状であること、が好ましい。
【0009】
また、上記の本発明のスイング用錘は、樹脂又はゴムで形成されていること、が好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明のスイング用錘は、自分が実際に使用するドライバーやアイアン等のゴルフクラブのシャフトにおいて、いずれの部分にも着脱自在であり、かつ、スイングしても両端の留め部によって移動しない。そのため、バランスを可変させることができ、また、特定の位置にスイング用錘を固定でき、自分のゴルフクラブで自分に合ったスイング用錘の位置を効果的に発見することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係るスイング用錘の正面図である。
図2図1に示すスイング用錘の平面図である。
図3】本発明のスイング用錘のサンプルの写真である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係るスイング用錘の代表的な実施形態を、図1図3を参照しながら詳細に説明する。但し、本発明は図示されるものに限られず、また、各図面は本発明を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張又は簡略化して表している場合もある。更に、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略することもある。
【0013】
図1及び2に示すように、本発明の一実施形態に係るスイング用錘1は、らせん(スパイラル)状の本体2と、本体2の両端にそれぞれ設けられた略球状の留め部4a,4bと、で構成され、本体2と留め部4a,4bとが一体的に形成されている。
【0014】
そして、本体2の太さをXとし、留め部4a,4bの幅をYとした場合(但し、単位は同じ)、関係式:X<Yを満たし、本体2の太さよりも留め部の幅4a,4bのほうが大きい構成を有し、また、スイング用錘1全体が樹脂(例えばエラストマー)又はゴム(例えばシリコーンゴム)で形成されている。
【0015】
また、平面図でみた場合に、両端の留め部4a,4bは、互いに対向する位置に設けられている。このように、本実施形態のスイング用錘1は、極めてシンプルな構造を有している。
【0016】
本実施形態のスイング用錘1は、このようなシンプルでかつ機能的な構成を有することから、自分が実際に使用するドライバーやアイアン等のゴルフクラブのシャフトにおいて、いずれの部分にも着脱自在であり(図3参照)、かつ、スイングしても両端の留め部4a,4bによって滑って移動することがない。
【0017】
そのため、自分のゴルフクラブ等においてバランスや重心を可変させることができ、また、特定の位置にスイング用錘1を固定でき、自分のゴルフクラブで自分に合ったスイング用錘1の位置を効果的に発見することができる。
【0018】
なお、スイング用錘1の各部の寸法は、所望するスイング用錘1の重さ(例えば20g、30g又は50g)に鑑みて、本発明の効果を損なわない範囲で適宜決定すればよい。
【0019】
なかでも、平面図でみた場合の本体2の内部空間の径(内径)が、ゴルフクラブのシャフトの最小径よりも小さいのが好ましい。また、留め部4a,4bの大きさについては、平面図でみた場合に、本体2の内部空間内に及ぶほどの大きさであるのが好ましい。これらにより、スイング用錘1を装着してスイングしても、両端の留め部4a,4bによって、スイング用錘1が滑りにくく移動しにくい。
【符号の説明】
【0020】
1・・・スイング用錘、
2・・・本体、
4a,4b・・・留め部。
【要約】
【課題】自分が実際に使用するドライバーやアイアン等のゴルフクラブでスイングの練習に好適なスイング用錘を提供する。
【解決手段】らせん状の本体と、前記本体の両端にそれぞれ設けられた留め部と、で構成され、前記本体と前記留め部とが一体的に形成されており、前記本体の太さよりも前記留め部の幅のほうが大きいこと、を特徴とするスイング用錘。
【選択図】図1
図1
図2
図3