(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる光子検出装置100について説明する。
【0008】
(実施形態)
図1は、実施形態にかかる光子検出装置100の構成を示す構成図である。
図1に示すように、光子検出装置100は、光電変換部(光子検出部)102、電圧供給部104、電位変動検知部106及び調整部108を有する。
【0009】
光電変換部102は、例えばクエンチング抵抗をそれぞれ直列に接続された複数のアバランシェフォトダイオード(APD)が二次元に配置されたシリコンフォトマルチプライヤ(SiPM)などである。光電変換部102は、例えば入射される光子数に応じた電荷量を示すパルス(フォトンカウンター信号)を生成する光電変換を行い、パルスを組み合わせた電流(信号電流)を出力することにより、光子数の計数(光子の検出)を可能にする。また、光電変換部102は、光電子増倍管などキャリア増倍機構を有する他の検出器であってもよい。
【0010】
電圧供給部104は、光電変換部102に対して所定の電圧を供給する。電位変動検知部106は、光電変換部102のカソードの電位変動を検知する。調整部108は、電位変動検知部106が検知した電位変動に応じて、光電変換部102のカソードとアノードとの電位差の変動を抑えるように光電変換部102のアノードの電位を調整しつつ、光電変換部102が出力した信号電流を外部へ出力する。
【0011】
また、光子検出装置100を用いて放射線を検出する場合、シンチレータなどの蛍光体に放射線を入射し、蛍光体が発生させた光子(フォトン)を光子検出装置100が検出する。蛍光体が発生させる光子数は、蛍光体に入射される放射線のエネルギーに比例する。従って、蛍光体が発生させる光子数に応じてアバランシェフォトダイオードなどが発生させるパルスを計数することにより、放射線のエネルギーを測定することが可能である。
【0012】
図2は、実施形態にかかる光子検出装置100aの具体的な構成例を示す図である。
図2に示すように、光子検出装置100aは、例えば光電変換部102a、電圧供給部104a、電位変動検知部106a、調整部108a及び定電流原109を有する。
【0013】
光電変換部102aは、1つ以上のアバランシェフォトダイオード(APD)110と、APD110毎に直列に接続されたクエンチング抵抗111とを有する。また、光電変換部102aは、カソード(端子)112に電圧供給部104aから降伏電圧以上の逆電圧が電源ライン114を介して印加されると、入射された光子に応じてパルスを生成する光電変換を行い、アノード(端子)113から光子検出結果を示す信号電流を出力する。
【0014】
光電変換部102aは、
図2においては1組のAPD110及びクエンチング抵抗111を有するように示されているが、複数組のAPD110及びクエンチング抵抗111を有するSiPMとして構成されてもよい。例えば、光電変換部102aは、個別に動作する複数のAPDピクセルが2次元に配列されて並列接続されたフォトンカウンティング・デバイスである。各APDピクセルは、光子を検出した場合、入射された光子数にかかわらず所定のパルスを出力する。従って、光電変換部102aは、全APDピクセルが出力するパルスの総和となる電流(光子数に相当する電流)を出力する。ここで、光電変換部102aは、光子が入射されたAPDピクセル数を光子数とする。
【0015】
また、光子検出装置100aを用いて放射線を検出する場合、シンチレータなどの蛍光体に放射線を入射し、蛍光体が発生させた光子(フォトン)を光子検出装置100aが検出する。このように、光電変換部102aは、蛍光体が発生させた光子を検出することによって蛍光体に入射された放射線を間接的に検出する間接検出器を構成可能である。
【0016】
電圧供給部104aは、例えば高電圧レギュレータであり、逆電圧を降伏電圧以上に設定したガイガーモードで光電変換部102aが動作するように、光電変換部102aに対して電圧を印加する。光電変換部102aのカソード電位V
Kは、電圧供給部104aの出力電圧によって決定される。なお、光子検出装置100aは、光電変換部102aのカソードとアノードとの電位差が後述するように定義される。
【0017】
そして、光電変換部102aは、入射される光子に起因してパルス(電流I)を出力するが、カソード端(電源)に充電されている電荷が放電されるため、カソード電位V
Kが電位変動分△Vだけ低下する。
【0018】
電位変動検知部106aは、抵抗値がR1である抵抗115と、抵抗値がR2である抵抗116とによって構成される抵抗分圧器、及び電圧検出用のアンプ117を有する。アンプ117には、光電変換部102aのカソードの電圧を抵抗115及び抵抗116で分圧した検出電圧V
senseと、参照電圧V
refとが入力される。検出電圧V
senseは、下式1によって示される。
【0019】
V
sense=V
K×R2/(R1+R2) ・・・(1)
【0020】
また、アンプ117の利得を(R1+R2)/R2として設定した場合、アンプ117の出力電圧(後述するアンプ118への入力電圧V
reg)は、下式2によって示される。
【0021】
V
reg=V
K−V
ref ・・・(2)
【0022】
光電変換部102aが入射される光子に起因して電流を出力することにより変動した電源ライン114の電位は、抵抗115及び抵抗116によって分圧される。つまり、カソード電位V
Kが電位変動分△Vだけ低下すると、検出電圧V
senseは、下式3に示すように変化する。
【0023】
V
sense=(V
K−△V)×R2/(R1+R2) ・・・(3)
【0024】
よって、電位変動分△Vは、下式4に示すように、アンプ117の出力電圧(後述するアンプ118への入力電圧V
reg)に反映される。
【0025】
V
reg=(V
K−△V)−V
ref ・・・(4)
【0026】
調整部108aは、光電変換部102aのアノードの電位を調整するためのレギュレーション用のアンプ118と、トランジスタ119とを有する。そして、調整部108aは、アンプ118が低インピーダンス入力ノードを有しており、光電変換部102aのアノードの電位を調整しつつ、トランジスタ119が光電変換部102aから入力される信号電流を外部に出力する。
【0027】
ここで、光電変換部102aのアノード電位V
Aは、アンプ118に対する入力電圧V
regによって決定される。即ち、光電変換部102aのアノード電位V
Aと、アンプ118に対する入力電圧V
regとは同電位となる。また、アンプ118に対する入力電圧V
regは、上述したように電位変動検知部106aによって定義されている。
【0028】
図3は、光電変換部102aが入射された光子に起因する電流Iを出力した場合のカソード電位V
K及びアノード電位V
Aを示すタイミングチャートである。光子検出装置100aは、光電変換部102aが入射された光子に起因する電流Iを出力することにより(
図3(a)参照)、光電変換部102aのカソード電位V
Kが電位変動分△Vだけ変動しても、光電変換部102aのアノード電位V
Aも電位変動分△Vだけ変動させる(
図3(b)参照)。
【0029】
即ち、光子検出装置100aは、カソード電位V
Kの変動をトラッキングしながらアノード電位V
Aを制御するため、光電変換部102aが入射された光子に起因する電流を出力しても、アノード−カソード間の電位差が変動することを抑制する。光子検出装置100aは、アノード−カソード間の電位差が変動することを抑制されると、光電変換部102aの光電変換利得が変動することが抑制され、SN比を向上させて光子を検出することが可能になる。また、光子検出装置100aは、参照電圧V
refの電位が制御されることにより、アンプ118への入力電圧V
reg(即ちアノード電位V
A)が制御され、光電変換部102aのアノード−カソード間に印加される電圧が決定される。
【0030】
なお、電位変動検知部106a及び調整部108aは、デジタル処理を行って光電変換部102aのアノード電位V
Aを調整するように構成されてもよい。例えば、電位変動検知部106aは、アンプ118への入力電圧V
regをA/D変換器によってA/D変換して出力してもよい。そして、調整部108aは、CPU及びメモリ等を備えて、デジタル値の入力電圧V
regを用いて、CPUが光電変換部102aのカソードとアノードとの電位差の変動を抑えるように、光電変換部102aのアノードの電位を調整するステップを含む制御プログラムを実行するように構成されてもよい。この場合、調整部108aは、例えばD/A変換器によってアンプ118と同様の信号をトランジスタ119に対して出力する。
【0031】
(実施例)
次に、放射線検出装置として機能する光子検出装置100aを有する放射線分析装置について説明する。
図4は、光子検出装置100aを有する放射線分析装置の構成例を示す構成図である。
図5は、
図4に示した放射線分析装置における光子検出装置100aの位置を模式的に示した模式図である。放射線分析装置は、フォトンカウンティングCTを実行可能なX線CT装置である。すなわち、放射線分析装置は、光子検出装置100aを備え、フォトンカウンティングによって被検体を透過したX線に由来する光子も計数することにより、SN比の高いX線CT画像データを再構成可能な装置である。
【0032】
個々の光子は、異なるエネルギーを有する。フォトンカウンティングCTでは、光子のエネルギー値の計測を行なうことにより、X線のエネルギー成分の情報を得ることができる。フォトンカウンティングCTでは、1種類の管電圧でX線を照射することで収集されたデータを複数のエネルギー成分に分けて画像化することができる。
【0033】
図4に示すように、放射線分析装置は、架台装置10と、寝台装置20と、コンソール装置30とを有する。
【0034】
架台装置10は、被検体PにX線を照射し、被検体Pを透過したX線を計数する装置であり、X線照射制御部11と、X線発生装置12と、検出器13(光子検出装置100aを含む)と、収集部14と、回転フレーム15と、架台駆動部16とを有する。
【0035】
回転フレーム15は、X線発生装置12と検出器13とを被検体Pを挟んで対向するように支持し、後述する架台駆動部16によって被検体Pを中心とした円軌道にて高速に回転する円環状のフレームである。
【0036】
X線発生装置(放射線源)12は、X線を発生し、発生したX線を被検体Pへ照射する装置であり、X線管12aと、ウェッジ12bと、コリメータ12cとを有する。
【0037】
X線管12aは、後述するX線照射制御部11により供給される高電圧により被検体PにX線ビームを照射する真空管であり、回転フレーム15の回転にともなって、X線ビームを被検体Pに対して照射する。X線管12aは、ファン角及びコーン角を持って広がるX線ビームを発生する。
【0038】
ウェッジ12bは、X線管12aから曝射されたX線のX線量を調節するためのX線フィルタである。具体的には、ウェッジ12bは、X線管12aから被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管12aから曝射されたX線を透過して減衰するフィルタである。
【0039】
例えば、ウェッジ12bは、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。なお、ウェッジは、ウェッジフィルタ(wedge filter)や、ボウタイフィルタ(bow-tie filter)とも呼ばれる。また、放射線分析装置は、撮影条件に応じて切り替えられる複数種類のウェッジ12bを有する。例えば、後述するX線照射制御部11は、撮影条件に応じてウェッジ12bを切り替える。例えば、X線発生装置12は、2種類のウェッジを有する。
【0040】
コリメータ12cは、後述するX線照射制御部11の制御により、ウェッジ12bによってX線量が調節されたX線の照射範囲を絞り込むためのスリットである。
【0041】
X線照射制御部11は、高電圧発生部として、X線管12aに高電圧を供給する装置であり、X線管12aは、X線照射制御部11から供給される高電圧を用いてX線を発生する。X線照射制御部11は、X線管12aに供給する管電圧や管電流を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線量を調整する。
【0042】
また、X線照射制御部11は、ウェッジ12bの切り替えを行なう。また、X線照射制御部11は、コリメータ12cの開口度を調整することにより、X線の照射範囲(ファン角やコーン角)を調整する。なお、放射線分析装置は、複数種類のウェッジを、操作者が手動で切り替えるものであってもよい。
【0043】
架台駆動部16は、回転フレーム15を回転駆動させることによって、被検体Pを中心とした円軌道上でX線発生装置12と検出器13とを旋回させる。
【0044】
検出器13は、
図5に示した位置に光子検出装置100aを備え、X線が入射するごとに、当該X線のエネルギー値を計測可能な信号を出力する。光子検出装置100aは、図示しない蛍光体に入射されたX線により発生した光子を複数のAPDピクセルによって検出する構成となっている。X線は、例えば、X線管12aから照射され被検体Pを透過したX線である。放射線分析装置は、演算処理を行なうことで、光子検出装置100aが検出した放射線のエネルギー値を計測することができる。
【0045】
収集部14(
図4)は、検出器13の出力信号を用いた計数処理の結果である計数情報を収集する。すなわち、収集部14は、検出器13から出力される個々の信号を弁別して、計数情報を収集する。計数情報は、X線管12aから照射され被検体Pを透過したX線が入射するごとに検出器13が出力した個々の信号から収集される情報である。具体的には、検出器13に入射したX線の計数値とエネルギー値とが対応付けられた情報である。収集部14は、収集した計数情報を、コンソール装置30に送信する。
【0046】
寝台装置20は、被検体Pを載せる装置であり、天板22と、寝台駆動装置21とを有する。天板22は、被検体Pが載置される板であり、寝台駆動装置21は、天板22をZ軸方向へ移動して、被検体Pを回転フレーム15内に移動させる。
【0047】
なお、架台装置10は、例えば、天板22を移動させながら回転フレーム15を回転させて被検体Pをらせん状にスキャンするヘリカルスキャンを実行する。または、架台装置10は、天板22を移動させた後に被検体Pの位置を固定したままで回転フレーム15を回転させて被検体Pを円軌道にてスキャンするコンベンショナルスキャンを実行する。または、架台装置10は、天板22の位置を一定間隔で移動させてコンベンショナルスキャンを複数のスキャンエリアで行なうステップアンドシュート方式を実行する。
【0048】
コンソール装置30は、操作者による放射線分析装置の操作を受け付けるとともに、架台装置10によって収集された計数情報を用いてX線CT画像データを再構成する装置である。コンソール装置30は、入力装置31と、表示装置32と、スキャン制御部33と、前処理部34と、投影データ記憶部35と、画像再構成部36と、画像記憶部37と、制御部38とを有する。
【0049】
入力装置31は、放射線分析装置の操作者が各種指示や各種設定の入力に用いるマウスやキーボード等を有し、操作者から受け付けた指示や設定の情報を、制御部38に転送する。例えば、入力装置31は、操作者から、X線CT画像データの撮影条件や、X線CT画像データを再構成する際の再構成条件や、X線CT画像データに対する画像処理条件等を受け付ける。
【0050】
表示装置32は、操作者によって参照されるモニタであり、制御部38による制御のもと、X線CT画像データを操作者に表示したり、入力装置31を介して操作者から各種指示や各種設定等を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示したりする。
【0051】
スキャン制御部33は、後述する制御部38の制御のもと、X線照射制御部11、架台駆動部16、収集部14及び寝台駆動装置21の動作を制御することで、架台装置10における計数情報の収集処理を制御する。
【0052】
前処理部34は、収集部14から送信された計数情報に対して、対数変換処理、オフセット補正、感度補正、ビームハードニング補正等の補正処理を行なうことで、投影データを生成する。
【0053】
投影データ記憶部35は、前処理部34により生成された投影データを記憶する。すなわち、投影データ記憶部35は、X線CT画像データを再構成するための投影データ(補正済み計数情報)を記憶する。なお、以下では、投影データを計数情報として記載する場合がある。
【0054】
画像再構成部36は、投影データ記憶部35が記憶する投影データを用いてX線CT画像データを再構成する。再構成方法としては、種々の方法があり、例えば、逆投影処理が挙げられる。また、逆投影処理としては、例えば、FBP(Filtered Back Projection)法による逆投影処理が挙げられる。また、画像再構成部36は、X線CT画像データに対して各種画像処理を行なうことで、画像データを生成する。画像再構成部36は、再構成したX線CT画像データや、各種画像処理により生成した画像データを画像記憶部37に格納する。
【0055】
ここで、フォトンカウンティングCTで得られる計数情報から生成された投影データには、被検体Pを透過することで減弱されたX線のエネルギー情報が含まれている。このため、画像再構成部36は、例えば、特定のエネルギー成分のX線CT画像データを再構成することができる。また、画像再構成部36は、例えば、複数のエネルギー成分それぞれのX線CT画像データを再構成することができる。
【0056】
また、画像再構成部36は、例えば、各エネルギー成分のX線CT画像データの各画素にエネルギー成分に応じた色調を割り当て、エネルギー成分に応じて色分けされた複数のX線CT画像データを生成することができ、更に、これら複数のX線CT画像データを重畳した画像データを生成することができる。
【0057】
また、画像再構成部36は、物質固有のK吸収端を利用して、当該物質の同定が可能となる画像データを生成することができる。K吸収端の前後では、X線の減弱係数が大きく異なるため、計数値も大きく変化する。例えば、画像再構成部36は、K吸収端より小さいエネルギー領域の計数情報を再構成した画像データと、当該K吸収端より大きいエネルギー領域の計数情報を再構成した画像データとを差分した差分画像データを生成する。例えば、造影剤の主成分のK吸収端を用いて生成された差分画像データは、当該造影剤が存在する領域が主に描出された画像となる。また、画像再構成部36が生成する他の画像データとしては、単色X線画像データや密度画像データ、実効原子番号画像データ等が挙げられる。
【0058】
制御部38は、架台装置10、寝台装置20及びコンソール装置30の動作を制御することによって、放射線分析装置の全体制御を行う。具体的には、制御部38は、スキャン制御部33を制御することで、架台装置10で行なわれるCTスキャンを制御する。また、制御部38は、前処理部34や、画像再構成部36を制御することで、コンソール装置30における画像再構成処理や画像生成処理を制御する。また、制御部38は、画像記憶部37が記憶する各種画像データを、表示装置32に表示するように制御する。
【0059】
なお、光子検出装置100aは、上述したX線CT装置以外にも用いられる。例えば、光子検出装置100aは、X線診断装置、PET(Positron Emission computed Tomography)装置及びSPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置等の核医学イメージング装置、並びにX線CT装置と核医学イメージング装置とを組み合わせた「PET−CT装置」及び「SPECT−CT装置」等にも用いられる。また、光子検出装置100aは、PET装置の受光部として用いられ、MRI(磁気共鳴画像装置)が組み合わされた装置を構成してもよい。
【0060】
また、本発明のいくつかの実施形態を複数の組み合わせによって説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規の実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。