特許第6605655号(P6605655)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6605655
(24)【登録日】2019年10月25日
(45)【発行日】2019年11月13日
(54)【発明の名称】洗浄溶液を製造するための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/304 20060101AFI20191031BHJP
【FI】
   H01L21/304 648G
   H01L21/304 647B
   H01L21/304 643A
   H01L21/304 648K
【請求項の数】11
【外国語出願】
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2018-90436(P2018-90436)
(22)【出願日】2018年5月9日
(65)【公開番号】特開2018-195815(P2018-195815A)
(43)【公開日】2018年12月6日
【審査請求日】2018年7月6日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0060916
(32)【優先日】2017年5月17日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】キム,テギュン
(72)【発明者】
【氏名】ユ,ジェヒョク
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ミンヒー
(72)【発明者】
【氏名】オ,セフン
(72)【発明者】
【氏名】オ,ヘリム
(72)【発明者】
【氏名】チョン,ジス
【審査官】 平野 崇
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−508463(JP,A)
【文献】 特表2009−522777(JP,A)
【文献】 特開2009−194049(JP,A)
【文献】 特開2013−175592(JP,A)
【文献】 特開2015−228410(JP,A)
【文献】 特開2001−172695(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を洗浄する洗浄溶液を製造するための方法であって、
界面活性剤及び純水を第1の温度で混合することと、
前記界面活性剤及び前記純水を前記第1の温度で混合した後で、前記界面活性剤及び前記純水を前記第1の温度よりも低い第2の温度に冷却しながら前記界面活性剤及び前記純水を混合することと、
を包含し、
前記第1の温度が25℃よりも高く且つ30℃よりも低く、また前記第2の温度が室温よりも低く、
前記洗浄溶液中で形成される粒子径は、30μmを下回らない、
法。
【請求項2】
前記第1の温度が25℃よりも高く且つ27℃よりも低く、前記第2の温度が17℃よりも高く且つ19℃よりも低い、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の温度が、25分よりも長く且つ35分よりも短い時間にわたって維持される、請求項に記載の方法。
【請求項4】
洗浄溶液を製造するための装置であって、
内部に液体混合スペースを有するハウジングと、
前記ハウジングに界面活性剤を供給するように構成された第1の供給部材と、
前記ハウジングに純水を供給するように構成された第2の供給部材と、
前記ハウジングに供給された前記界面活性剤及び前記純水を混合するように構成された混合ユニットと、
前記ハウジングに供給された前記界面活性剤及び前記純水の温度を調節するように構成された温度調節部材と、
前記第1の供給部材、前記第2の供給部材、前記混合ユニット、及び前記温度調節部材を制御するように構成されたコントローラと、
を備え、前記コントローラが、前記液体混合スペースに供給された前記界面活性剤及び前記純水を第1の温度で混合する第1の動作と、前記第1の動作で前記液体混合スペースに供給された前記界面活性剤及び前記純水を前記第1の温度よりも低い第2の温度に冷却する第2の動作を行うべく、前記第1の供給部材、前記第2の供給部材、前記混合ユニット、及び前記温度調節部材を制御し、
前記第1の温度が25℃よりも高く且つ30℃よりも低く、また前記第2の温度が室温よりも低く、
前記洗浄溶液中で形成される粒子径は、30μmを下回らない、
置。
【請求項5】
前記第1の温度が25℃よりも高く且つ27℃よりも低く、前記第2の温度が17℃よりも高く且つ19℃よりも低い、請求項に記載の装置。
【請求項6】
前記コントローラが、前記第1の温度が25分よりも長く且つ35分よりも短い時間にわたって維持されるように前記温度調節部材を制御する、請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記第1の動作が、
前記液体混合スペースに前記純水を供給する、純水供給動作と、
前記純水供給動作の後で、前記液体混合スペースに供給された前記純水を前記第1の温度に加熱する、純水加熱動作と、
前記純水加熱動作の後で、前記液体混合スペースに前記界面活性剤を供給する、界面活性剤供給動作と、
前記界面活性剤供給動作の後で、前記液体混合スペースに供給された前記界面活性剤及び前記純水を前記第1の温度に維持しながら前記界面活性剤及び前記純水を混合する、混合動作と、
を含む、請求項〜請求項のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記混合ユニットが、
前記液体混合スペースに供給された液体が流れ、前記液体混合スペースに両方の端が接続される、循環ラインと、
前記液体が前記循環ラインにおいて循環するようにパワーを提供するように構成されたポンプと、
を備える、請求項に記載の装置。
【請求項9】
基板を洗浄する洗浄溶液を製造するための方法であって、
界面活性剤及び純水を第1の温度で混合する第1の動作、及び
前記第1の動作で混合された前記界面活性剤及び前記純水を第2の温度に冷却しながら前記界面活性剤及び前記純水を混合する第2の動作、
を含み、
前記第1の温度が25℃よりも高く且つ30℃よりも低く、また前記第2の温度が室温よりも低く、
前記洗浄溶液中で形成される粒子径は、30μmを下回らない、
方法。
【請求項10】
前記第1の温度が25℃よりも高く且つ27℃よりも低く、前記第2の温度が17℃よりも高く且つ19℃よりも低い、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の温度が、25分よりも長く且つ35分よりも短い時間にわたって維持される、請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で説明される本発明概念の実施形態は、洗浄溶液を製造するための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
基板の表面上の粒子、有機汚染物質、及び金属汚染物質などの汚染物質は、半導体デバイスの特徴及び歩留まり率に大きな影響を及ぼす。このため、基板の表面に付着した種々の汚染物質を除去する洗浄プロセスは非常に重要であり、基板を洗浄するプロセスは、半導体を製造するためのユニットプロセスの前後に行われる。一般に、基板を洗浄するプロセスは、洗浄溶液などの処理液の使用により基板上に存在する金属物質、有機物質、及び粒子を除去する洗浄溶液処理プロセス、純水の使用により基板上に存在する洗浄溶液を除去するリンスプロセス、及び有機溶媒、超臨界流体、又は窒素ガスの使用により基板を乾燥させる乾燥プロセスを含む。
【0003】
上記の洗浄溶液処理プロセスで用いられる洗浄溶液は、界面活性物質を含有する界面活性剤及び純水を混合することにより製造される。洗浄溶液が界面活性剤及び純水を混合することにより製造されるとき、洗浄溶液中に粒子が形成される。形成された粒子は、基板が洗浄されるときに粒子の除去を容易にする。一般に、界面活性剤及び純水は室温で混合される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明概念の実施形態は、洗浄溶液中の粒子のサイズが増大し得る、洗浄溶液を製造するための装置及び方法を提供する。
【0005】
本発明概念はさらに、洗浄溶液を製造するための時間が短縮され得る、洗浄溶液を製造するための装置及び方法を提供する。
【0006】
本発明概念によって解決されるべき問題は上記の問題に限定されず、言及されていない問題が、本明細書及び添付図から本発明概念に関係する当業者には明確に理解されるであろう。
【0007】
本発明概念は、基板を洗浄する洗浄溶液を製造するための方法を提供する。方法は、界面活性剤及び純水を第1の温度で混合することと、界面活性剤及び純水を第1の温度で混合した後で、界面活性剤及び純水を第1の温度よりも低い第2の温度に冷却しながら界面活性剤及び純水を混合することとを含む。
【0008】
第1の温度は、室温よりも高くてよく、第2の温度は、室温よりも低くてよい。
【0009】
第1の温度は、30℃よりも低くてよい。
【0010】
第1の温度は、25℃よりも高く且つ27℃よりも低くてよく、第2の温度は、17℃よりも高く且つ19℃よりも低くてよい。
【0011】
第1の温度は、25分よりも長く且つ35分よりも短い時間にわたって維持されてよい。
【0012】
洗浄溶液中に形成される粒子の長さは、30μmを下回らないようにされ得る。
【0013】
本発明概念は、洗浄溶液を製造するための装置を提供する。装置は、内部に液体混合スペースを有するハウジングと、ハウジングに界面活性剤を供給するように構成された第1の供給部材と、ハウジングに純水を供給するように構成された第2の供給部材と、ハウジングに供給された界面活性剤及び純水を混合するように構成された混合ユニットと、ハウジングに供給された界面活性剤及び純水の温度を調節するように構成された温度調節部材と、第1の供給部材、第2の供給部材、混合ユニット、及び温度調節部材を制御するように構成されたコントローラとを備え、コントローラは、液体混合スペースに供給された界面活性剤及び純水を第1の温度で混合する第1の動作と、第1の動作で液体混合スペースに供給された界面活性剤及び純水を第1の温度よりも低い第2の温度に冷却する第2の動作を行うべく、第1の供給部材、第2の供給部材、混合ユニット、及び温度調節部材を制御する。
【0014】
第1の温度は、室温よりも高くてよく、第2の温度は、室温よりも低くてよい。
【0015】
第1の温度は、25℃よりも高く且つ27℃よりも低くてよく、第2の温度は、17℃よりも高く且つ19℃よりも低くてよい。
【0016】
コントローラは、第1の温度が25分よりも長く且つ35分よりも短い時間にわたって維持されるように温度調節部材を制御してよい。
【0017】
第1の動作は、液体混合スペースに純水を供給する、純水供給動作と、純水供給動作の後で、液体混合スペースに供給された純水を第1の温度に加熱する、純水加熱動作と、純水加熱動作の後で、液体混合スペースに界面活性剤を供給する、界面活性剤供給動作と、界面活性剤供給動作の後で、界面活性剤及び純水を第1の温度に維持しながら液体混合スペースに供給された界面活性剤及び純水を混合する、混合動作とを含んでよい。
【0018】
混合ユニットは、液体混合スペースに供給された液体が流れ、液体混合スペースに両方の端が接続される、循環ラインと、液体が循環ラインにおいて循環するようにパワーを提供するように構成されたポンプとを含んでよい。
【0019】
本発明概念の別の実施形態に係る、基板を洗浄する洗浄溶液を製造するための方法は、界面活性剤及び純水を第1の温度で混合する第1の動作を含み、第1の温度は、室温よりも高く且つ30℃よりも低い。
【0020】
方法は、第1の動作で混合された界面活性剤及び純水を第2の温度に冷却しながら界面活性剤及び純水を混合する第2の動作をさらに含んでよく、第2の温度は第1の温度よりも低くてよい。
【0021】
第2の温度は、室温よりも低くてよい。
【0022】
第1の温度は、25℃よりも高く且つ27℃よりも低くてよく、第2の温度は、17℃よりも高く且つ19℃よりも低くてよい。
【0023】
第1の温度は、25分よりも長く且つ35分よりも短い時間にわたって維持されてよい。
【0024】
洗浄溶液中に形成される粒子の長さは、30μmを下回らないようにされ得る。
【0025】
本発明概念の上記の及び他の目的及び特徴は、添付図を参照しながらその例示的な実施形態を詳細に説明することにより明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明概念の一実施形態に従って製造される洗浄液を用いる基板処理システム1の一例を概略的に例示する平面図である。
図2図1のプロセスチャンバに設けられた基板処理装置300の一例を例示する断面図である。
図3】本発明概念の一実施形態に係る洗浄溶液製造装置400を概略的に例示する図である。
図4】本発明概念の一実施形態に係る洗浄溶液製造方法を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明概念の例示的実施形態を、添付図を参照しながらより詳細に説明する。本発明概念の実施形態は、種々の形態に修正されてよく、本発明概念の範囲は、以下の実施形態に限定されるように解釈されるべきではない。本発明概念の実施形態は、本発明概念をより十分に当業者に説明するために提供される。したがって、図面のコンポーネントの形状は、そのより明瞭な説明を強調するべく誇張されている。
【0028】
本発明概念の実施形態において、基板を洗浄するプロセスを行うための基板処理装置及び洗浄溶液を製造するための洗浄溶液製造装置が説明される。しかしながら、本発明概念は、それに限定されず、洗浄液の使用により基板を洗浄する様々なタイプの装置に適用されてよい。
【0029】
以下、本発明概念の例示的実施形態を、図1図4を参照しながら説明する。
【0030】
図1は、本発明概念の一実施形態に従って製造される洗浄液を用いる基板処理システム1の一例を概略的に例示する平面図である。
【0031】
図1を参照すると、基板処理システム1は、割出しモジュール10及びプロセス処理モジュール20を有し、割出しモジュール10は、複数のロードポート120及び送りフレーム140を有する。ロードポート120、送りフレーム140、及びプロセス処理モジュール20は、順次に列をなして配列されてよい。以下、ロードポート120、送りフレーム140、及びプロセス処理モジュール20への方向を第1の方向12と呼ぶ。上から見たときに第1の方向12に垂直な方向を第2の方向14と呼び、第1の方向12及び第2の方向14を含む平面の法線方向を第3の方向16と呼ぶ。
【0032】
基板Wを受け入れるキャリア130が、ロードポート120上に据え付けられる。複数のロードポート120が設けられ、第2の方向14に沿って列をなして配置される。図1は、4つのロードポート120が設けられることを例示する。ロードポート120の数は、プロセス処理モジュール20のプロセス効率、フットプリント条件などに応じて増加又は減少させてよい。基板Wの周辺部を支持するために設けられる複数のスロット(例示されない)がキャリア130に形成される。複数のスロットが第3の方向16に沿って設けられ、基板Wは、基板Wが第3の方向16に沿って互いに間隔をおいて積み重ねられるようにキャリア130内に置かれる。キャリア130としてFOUP(front opening unified pod)が用いられてよい。
【0033】
プロセス処理モジュール20は、バッファユニット220、送りチャンバ240、及び複数のプロセスチャンバ260を含む。送りチャンバ240は、その縦方向が第1の方向12に平行であるように配置される。プロセスチャンバ260は、第2の方向14に沿って送りチャンバ240の両方の側部上に配置される。送りチャンバ240の一方の側部上に位置するプロセスチャンバ260と、送りチャンバ240の他方の側部上に位置するプロセスチャンバ260は、送りチャンバ240に関して互いに対称である。プロセスチャンバ260の一部は、送りチャンバ240の縦方向に沿って配置される。さらに、プロセスチャンバ260の一部は、互いに積み重なるように配置される。すなわち、A×B(A及びBは自然数である)のアレイを有するプロセスチャンバ260が、送りチャンバ240の一方の側部上に配置されてよい。ここで、Aは、第1の方向12に沿って列をなして設けられたプロセスチャンバ260の数であり、Bは、第3の方向16に沿って列をなして設けられたプロセスチャンバ260の数である。送りチャンバ240の一方の側部上に4又は6つのプロセスチャンバ260が設けられるとき、プロセスチャンバ260は、2×2又は3×2のアレイに配列されてよい。プロセスチャンバ260の数は、増加又は減少させてよい。上記の説明とは異なり、プロセスチャンバ260は、送りチャンバ240の一方の側部上にだけ設けられてもよい。さらに、上記の説明とは異なり、プロセスチャンバ260は、単層を形成するべく送りチャンバ240の一方の側部又は両方の側部上に設けられてもよい。
【0034】
バッファユニット220は、送りフレーム140と送りチャンバ240との間に配置される。バッファユニット220は、基板Wが送りチャンバ240と送りフレーム140との間で輸送される前に滞在するスペースを提供する。基板Wを入れるスロット(例示されない)がバッファユニット220に設けられ、複数のスロット(例示されない)が第3の方向16に沿って互いに間隔をおいて設けられる。送りフレーム140に面するバッファユニット220の面及び送りチャンバ240に面するバッファユニット220の面は開口している。
【0035】
送りフレーム140は、基板Wを、ロードポート120上に据え付けられたキャリア130とバッファユニット220との間で輸送する。送りフレーム140に割出しレール142及び割出しロボット144が設けられる。割出しレール142は、その縦方向が第2の方向14に平行であるように設けられる。割出しロボット144は、割出しレール142上に設置され、割出しレール142に沿って第2の方向14に直線的に移動する。割出しロボット144は、ベース144a、ボディ144b、及び複数の割出しアーム144cを有する。ベース144aは、割出しレール142に沿って移動するように設置される。ボディ144bは、ベース144aに結合される。ボディ144bは、ベース144a上で第3の方向16に沿って移動するように設けられる。ボディ144bは、ベース144a上で回転するように設けられる。割出しアーム144cは、ボディ144bに結合され、ボディ144bに関して前方及び後方に移動するように設けられる。複数の割出しアーム144cが、個々に駆動されるように設けられる。割出しアーム144cは、第3の方向16に沿って互いに間隔をおいて積み重なるように配置される。割出しアーム144cの一部は、基板Wがプロセス処理モジュール20においてキャリア130に輸送されるときに用いられ、割出しアーム144cの一部は、基板Wがキャリア130からプロセス処理モジュール20に輸送されるときに用いられてよい。この構造は、基板Wを割出しロボット144により内外に運ぶプロセスにおいて、プロセス処理前の基板Wから発生した粒子がプロセス処理後の基板Wに付着するのを防ぐことができる。
【0036】
送りチャンバ240は、基板Wを、バッファユニット220とプロセスチャンバ260との間及びプロセスチャンバ260間で輸送する。送りチャンバ240にガイドレール242及びメインロボット244が設けられる。ガイドレール242は、その縦方向が第1の方向12に平行であるように配置される。メインロボット244は、ガイドレール242上に設置され、割出しレール242上で第1の方向12に沿って直線的に移動する。メインロボット244は、ベース244a、ボディ244b、及び複数のメインアーム244cを有する。ベース244aは、ガイドレール242に沿って移動するように設置される。ボディ244bは、ベース244aに結合される。ボディ244bは、ベース244a上で第3の方向16に沿って移動するように設けられる。ボディ244bは、ベース244a上で回転するように設けられる。メインアーム244cは、ボディ244bに結合され、ボディ244bに関して前方及び後方に移動するように設けられる。複数のメインアーム244cが、個々に駆動されるように設けられる。メインアーム244cは、第3の方向16に沿って互いに間隔をおいて積み重なるように配置される。基板Wがバッファユニット220からプロセスチャンバ260に輸送されるときに用いられるメインアーム244cと、基板Wがプロセスチャンバ260からバッファユニット220に輸送されるときに用いられるメインアーム244は異なっていてもよい。
【0037】
基板W上で洗浄プロセスを行う基板処理装置300が、プロセスチャンバ260に設けられる。プロセスチャンバ260に設けられる基板処理装置300は、行われる洗浄プロセスのタイプに応じて異なる構造を有してよい。選択的に、プロセスチャンバ260における基板処理装置300は、同じ構造を有してよい。選択的に、プロセスチャンバ260は、同じグループに属するプロセスチャンバ260に設けられた基板処理装置300が同じ構造を有し、且つ異なるグループに属するプロセスチャンバ260に設けられた基板処理装置300が異なる構造を有するように、複数のグループに分類されてよい。例えば、プロセスチャンバ260が2つのグループに分類されるとき、第1のグループのプロセスチャンバ260は、送りチャンバ240の一方の側部上に設けられてよく、第2のグループのプロセスチャンバ260は、送りチャンバ240の他方の側部上に設けられてよい。選択的に、送りチャンバ240の両方の側部上で、第1のグループのプロセスチャンバ260は、送りチャンバ240の下側に設けられてよく、第2のグループのプロセスチャンバ260は、送りチャンバ240の上側に設けられてよい。第1のグループのプロセスチャンバ260及び第2のグループのプロセスチャンバ260は、用いられる化学物質の種類又は洗浄方法のタイプに従って分類されてよい。
【0038】
以下、処理液の使用により基板Wを洗浄する基板処理装置300の一例を説明する。図2は、図1のプロセスチャンバに設けられた基板処理装置300の一例を示す断面図である。図2を参照すると、基板処理装置300は、ハウジング320、支持ユニット340、及び噴射ユニット380を含む。
【0039】
ハウジング320は、基板処理プロセスを行うためのスペースを提供し、ハウジング320の上側は開口している。ハウジング320は、内側回収ベッセル322、中間回収ベッセル324、及び外側回収ベッセル326を有する。回収ベッセル322、324、及び326は、プロセスで用いられた異なる処理液を回収する。内側回収ベッセル322は、スピンヘッド340を取り囲む円環形状を有し、中間回収ベッセル324は、内側回収ベッセル322を取り囲む円環形状を有し、外側回収ベッセル326は、中間回収ベッセル324を取り囲む円環形状を有する。内側回収ベッセル322の内側スペース322a、内側回収ベッセル322と中間回収ベッセル324との間のスペース324a、及び中間回収ベッセル324と外側回収ベッセル326との間のスペース326aは、内側回収ベッセル322、中間回収ベッセル324、及び外側回収ベッセル326に処理液を導入する入口として機能する。回収ベッセル322、324、及び326からその底面の下方向へ垂直に延びる回収ライン322b、324b、及び326bが、それぞれ回収ベッセル322、324、及び326に接続される。回収ライン322b、324b、及び326bは、それぞれ回収ベッセル322、324、326を通じて導入された処理液を吐出する。吐出された処理液は、外部処理液リサイクルシステム(例示されない)を通じて再利用してもよい。
【0040】
ハウジング内に支持ユニットが設けられる。支持ユニット上に基板Wが置かれる。支持ユニットは、スピンヘッド340に設けられてよい。一実施形態によれば、スピンヘッド340は、ハウジング320内に配置される。スピンヘッド340は、プロセスの間、基板Wを支持し、回転させる。スピンヘッド340は、ボディ342、複数の支持ピン334、複数のチャックピン346、及び支持シャフト348を有する。ボディ342は、上から見たときに実質的に円形の形状を有する上面を有する。モータ349により回転され得る支持シャフト348は、ボディ342の底部にしっかりと結合される。複数の支持ピン334が設けられる。支持ピン334は、ボディ342の上面の周辺部に、互いに特定の間隔をおいて、且つボディ342から上方に突き出るように配列されてよい。支持ピン334は、その組み合わせを通じて概して円環形状を有するように配列される。支持ピン334は、基板Wがボディ342の上面から所定の距離だけ離間されるように基板Wの裏面の周辺部を支持する。複数のチャックピン346が設けられる。チャックピン346は、ボディ342の中央から支持ピン334よりも遠位に配置される。チャックピン346は、ボディ342から上方に突き出るように設けられる。チャックピン346は、スピンヘッド340が回転するときに基板Wが適正位置から横方向に離れないように基板Wの側部を支持する。チャックピン346は、ボディ342の半径方向に沿って待機位置と支持位置との間で直線的に移動するように設けられる。待機位置は、ボディ342の中央から支持位置よりも遠位の位置である。基板Wがスピンヘッド340上にロードされる又はスピンヘッド340からアンロードされるとき、チャックピン346は待機位置にあり、基板W上でプロセスが行われるときに、チャックピン346は支持位置にある。チャックピン346は、支持位置で基板Wの側部と接触する。
【0041】
昇降ユニット360が、ハウジング320を上方及び下方に直線的に移動させる。ハウジング320を上方及び下方に移動させるときに、スピンヘッド340に対するハウジング320の相対高さが変化する。昇降ユニット360は、ブラケット362、可動シャフト364、及びドライバ366を有する。ブラケット362は、ハウジング320の外壁上にしっかりと設置され、ドライバ366により上方及び下方に移動する可動シャフト364は、ブラケット362にしっかりと結合される。基板Wがスピンヘッド340上に置かれる又はスピンヘッド340から持ち上げられるときに、ハウジング320が下降することによりスピンヘッド340がハウジング320の上側に突き出るように、ハウジング320が下降させられる。プロセスが行われるときに、基板Wに供給される処理液の種類に応じて事前に設定された回収ベッセル360に処理液が導入されるように、ハウジング320の高さが調節される。例えば、互いに異なる第1の処理液、第2の処理液、及び第3の処理液が基板に供給されている間、基板Wは、内側回収ベッセル322の内側スペース322aに対応する高さにある。さらに、基板Wは、基板Wが第2の処理液及び第3の処理液により処理されている間、内側回収ベッセル322と中間回収ベッセル324との間のスペース324a及び中間回収ベッセル324と外側回収ベッセル3265との間のスペース326aに対応する高さにあってよい。前述したのとは異なり、昇降ユニット360は、ハウジング320ではなくスピンヘッド340を上方及び下方に移動させてもよい。
【0042】
噴射部材380は、基板処理プロセス中に基板Wに液体を供給する。噴射部材380は、ノズル支持体382、ノズル384、支持シャフト386、及びドライバ388を有する。支持シャフト386の縦方向は第3の方向16に沿って提供され、ドライバ388は支持シャフト386の下端に結合される。ドライバ388は、支持シャフト386を回転及び昇降させる。ノズル支持体382は、支持シャフト386に垂直に、ドライバ388に結合された支持シャフト386の端とは反対の支持シャフト386の端に結合される。ノズル384は、ノズル支持体382の端の底面上に設置される。ノズル384は、ドライバ388によりプロセス位置及び待機位置に移動される。プロセス位置は、ノズル384がハウジング320の真上に配置される位置であり、待機位置は、ハウジング320の真上からはずれる位置である。1つ又は複数の噴射部材380が設けられてよい。複数の噴射部材380が設けられるとき、異なる液体が噴射されてよい。
【0043】
ノズル384は、基板処理装置300で用いられる処理液のうちの1つである洗浄溶液を、スピンヘッド340上に置かれた基板Wに供給する。本発明概念の一実施形態によれば、洗浄溶液は、界面活性物質を含有する界面活性剤及び純水を混合することにより製造される。「Dong−Woo Fine Chemistry Inc.」の化学品「SAP1.0」が界面活性剤として提供される。これとは異なり、界面活性剤が界面活性物質を含有し、純水と混合されるならば、粒子を形成する各種の化学品が提供されてよい。
【0044】
以下、本発明概念の一実施形態に係る洗浄溶液製造装置を説明する。
【0045】
図3は、本発明概念の一実施形態に係る洗浄溶液製造装置400を概略的に例示する図である。
【0046】
図3を参照すると、洗浄溶液製造装置400は、基板を洗浄する洗浄溶液を製造する。洗浄溶液製造装置400は、ハウジング410、第1の供給部材420、第2の供給部材430、混合ユニット440、温度調節部材450、及びコントローラ460を含む。
【0047】
ハウジング410は、内部に供給された液体が混合される、液体混合スペースを有する。ハウジング410の壁は、液体混合スペースに供給された液体の温度が容易に調節され得るように、ハウジング410と外部との熱交換が最小になり得るように断熱されてよい。ハウジング410は、液体混合スペース内の液体の温度を測定する温度センサを備えてよい。温度センサにより測定された液体の温度は、コントローラ460へ送られる。
【0048】
第1の供給部材420は、液体混合スペースに界面活性剤を供給し、第2の供給部材430は、液体混合スペースに純水を供給する。
【0049】
混合ユニット440は、液体混合スペースに供給された界面活性剤及び純水を混合する。一実施形態によれば、混合ユニット440は、循環ライン441及びポンプ442を含む。
【0050】
循環ライン441の両方の端が液体混合スペースに接続され、液体混合スペースに供給された液体は循環ライン441へ流れる。循環ライン441は、循環ライン441の内部と外部との熱交換が最小になり得るように断熱されてよい。一実施形態によれば、供給ライン470が、ノズル384に接続され、且つ循環ライン441に接続される。循環ライン441に開/閉バルブ471が設けられる。
【0051】
ポンプ442は、液体混合スペース内の液体が循環ライン441において循環するようにパワーを提供する。
【0052】
混合ユニット440は、循環ライン441を介して界面活性剤及び純水を再び液体混合スペースへ循環させることにより、液体混合スペースに供給された界面活性剤及び純水を混合する。
【0053】
温度調節部材450は、液体混合スペースに供給された界面活性剤及び純水の温度を調節する。一実施形態によれば、温度調節部材450は、ハウジング410の外部に設けられてよい。例えば、温度調節部材450は、循環ライン441へ流れる液体の温度が調節され得るように、循環ライン441に接続されてよい。これとは異なり、温度調節部材450は、液体混合スペース内に滞在する液体の温度を直接調節するべく、ハウジング410内に設置されてよい。温度調節部材450は、液体混合スペースに供給された界面活性剤及び純水を加熱及び冷却することができる各種の部材を含んでもよい。例えば、温度調節部材450は、界面活性剤及び純水を加熱するべく供給される電流で熱を発生させる電熱線又は熱流体が流れる熱流体通路を含んでよい。さらに、温度調節部材450は、界面活性剤及び純水を冷却するための熱電要素又は冷却液が通る冷却通路を含んでもよい。温度調節部材450は、温度調節部材450の内部を通過する界面活性剤及び純水の温度を測定する温度センサを備えてよい。温度センサにより測定された液体の温度は、コントローラ460へ送られる。
【0054】
コントローラ460は、後述する洗浄溶液製造方法に従って洗浄溶液を製造するべく、第1の供給部材420、第2の供給部材430、混合ユニット440、温度調節部材450、及び開/閉バルブ471を制御する。
【0055】
以下、図3の洗浄溶液製造装置400を用いることにより本発明概念の実施形態に係る洗浄溶液製造方法を説明する。洗浄溶液製造方法において、基板を洗浄する洗浄溶液が製造される。
【0056】
図4は、本発明概念の一実施形態に係る洗浄溶液製造方法を例示するフローチャートである。
【0057】
図3及び図4を参照すると、洗浄溶液製造方法は、第1の動作(S10)及び第2の動作(S20)を含む。
【0058】
第1の動作(S10)において、界面活性剤及び純水が第1の温度で混合される。一実施形態によれば、第1の動作(S10)において、コントローラ460は、ハウジング410の液体混合スペースに供給された界面活性剤及び純水が第1の温度で混合されるように、第1の供給部材420、第2の供給部材430、混合ユニット440、及び温度調節部材450を制御する。第1の温度は、室温よりも高く且つ30℃よりも低い温度である。一実施形態によれば、好ましくは、第1の温度は、25℃よりも高く且つ27℃よりも低い温度である。例えば、第1の温度は26.5℃である。洗浄溶液中に形成される粒子のサイズは、室温で界面活性剤及び純水を混合する一般的な混合方法に比べて、室温よりも高い温度で混合する一般的な混合方法での混合により、大きくなり得る。
【0059】
一実施形態によれば、第1の動作(S10)は、純水供給動作(S11)、純水加熱動作(S12)、界面活性剤供給動作(S13)、及び混合動作(S14)を含む。
【0060】
純水供給動作(S11)において、コントローラ460は、ハウジング410の液体混合スペースに純水を供給するべく第2の供給部材430を制御する。
【0061】
その後、純水加熱動作(S12)が行われる。純水加熱動作(S12)において、液体混合スペースに供給された純水が第1の温度に加熱される。一実施形態によれば、純水加熱動作(S12)において、コントローラ460は、液体混合スペースに供給された純水を、該純水を循環ライン441において循環しながら第1の温度に加熱するべく、ポンプ442及び温度調節部材450を制御する。
【0062】
その後、界面活性剤供給動作(S13)が行われる。界面活性剤供給動作(S13)において、ハウジング410の液体混合スペースに界面活性剤が供給される。一実施形態によれば、界面活性剤供給動作(S13)において、コントローラ460は、ハウジング410の液体混合スペースに界面活性剤を供給するべく第1の供給部材420を制御する。液体混合スペースに純水が供給されている間、コントローラ460は、ハウジング410内の界面活性剤及び純水を、該界面活性剤及び純水が第1の温度に維持されている状態で循環ライン441において循環させるべく、温度調節部材450及びポンプ442を制御する。
【0063】
その後、混合動作(S14)が行われる。混合動作(S14)において、ハウジング410の液体混合スペースに供給された界面活性剤及び純水が、第1の温度に維持されている状態で混合される。混合動作(S14)の一実施形態によれば、コントローラ460は、液体混合スペース内の界面活性剤及び純水を該界面活性剤及び純水が第1の温度に維持されている状態で循環ライン441において循環させるべく、温度調節部材450及びポンプ442を制御する。界面活性剤及び純水は、循環ライン441において循環している間に混合される。混合動作(S14)は、所定の時間にわたって行われる。一実施形態によれば、混合動作(S14)は、25分よりも長く且つ35分よりも短い時間にわたって行われる。
【0064】
第2の動作(S20)において、第1の動作で混合された界面活性剤及び純水が、第2の温度に冷却される状態で混合される。一実施形態によれば、第2の動作(S20)において、コントローラ460は、第1の動作(S10)で混合された界面活性剤及び純水を、該界面活性剤及び純水が室温よりも低い第2の温度に冷却される状態で循環ライン441において循環させるべく、温度調節部材450及びポンプ442を制御する。一実施形態によれば、好ましくは、第2の温度は、17℃よりも高く且つ19℃よりも低い温度である。例えば、第2の温度は18℃である。
【0065】
第2の動作(S20)が完了し、洗浄溶液の製造が完了するときに、コントローラ460は、循環ライン441内の洗浄溶液をノズル384に供給するべく開/閉バルブ471が開閉され得るように開/閉バルブ471を制御する。第1の動作(S10)及び第2の動作(S20)が行われる間、コントローラ460は、開/閉バルブ471が閉じられ得るように開/閉バルブ471を制御する。前述のように、界面活性剤及び純水を第1の温度で混合した後で界面活性剤及び純水を第2の温度で混合することにより、界面活性剤及び純水が第1の温度でのみ混合される場合と比較して、洗浄溶液中の粒子のサイズを大きくすることができ、粒子を同じサイズに形成するための時間が短縮され得る。例えば、洗浄溶液中の粒子の長さは、本発明概念の装置及び方法により30μmを下回らないようにされ得る。すなわち、粒子が長方形プレート形状を有するとき、粒子の長辺の長さは、30μmを下回らないようにされ得る。
【0066】
本発明概念の実施形態によれば、洗浄溶液中の粒子のサイズが増大し得る。
【0067】
さらに、本発明概念の実施形態によれば、洗浄溶液を製造する時間が短縮され得る。
【0068】
本発明概念は、その例示的な実施形態を参照して説明されているが、以下の請求項に記載の本発明概念の精神及び範囲から逸脱することなく種々の変化及び修正が加えられ得ることが当該技術分野の当業者には分かるであろう。
図1
図2
図3
図4