(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数のゲート及びデータラインが配置されてなる複数のマトリックス状のサブ画素を備え、各ゲートラインに供給されるスキャンパルスに応答して前記複数のデータラインにデータ電圧を供給して映像を表示する表示パネル;
各ゲートラインにスキャンパルスを順次供給するゲート駆動部;
前記データ電圧を前記複数のデータラインに供給するデータ駆動部;及び
外部から入力される映像データを前記表示パネルの大きさ及び解像度に合わせて整列して前記データ駆動部に供給し、外部から入力される同期信号を用いて複数のゲート制御信号及び複数のデータ制御信号を前記ゲート駆動部及び前記データ駆動部にそれぞれ供給するタイミングコントローラーを備え、
前記ゲート駆動部は、複数のゲートラインのそれぞれにスキャン信号を順次供給するために複数のGIPを含み、
各GIPは、少なくとも2本のゲートラインを駆動することができるように、一つのキャリー信号出力部と少なくとも2個のスキャン信号出力部を備え、
前記キャリー信号出力部は、第1ノードの電圧によって制御されるプルアップトランジスタと、第2ノードの電圧によって制御されるプルダウントランジスタと、前記プルアップトランジスタのゲート電極とソース電極の間に形成されるブースティングキャパシタとを備える、平面表示装置であって、
前記少なくとも2個のスキャン信号出力部は、2本のゲートラインを駆動することができるように、第1及び第2スキャン信号出力部を備え、前記第1及び第2スキャン信号出力部のそれぞれには多数のスキャンパルス出力用パルス信号のうち一つのクロック信号が印加され、
前記キャリー信号出力部には多数のキャリーパルス出力用パルス信号のうち一つのクロック信号が印加され、
前記多数のスキャンパルス出力用クロック信号は一定期間ずつシフトされ、各スキャンパルス出力用クロック信号は一定期間の間にハイ区間を有し、隣接したスキャンパルス出力用クロック信号は一定期間の間に互いにオーバーラップし、
前記多数のキャリーパルス出力用クロック信号は一定期間ずつシフトされ、各キャリーパルス出力用クロック信号は隣接した2個のスキャンパルス出力用クロック信号のハイ区間より長い区間を有することができ、隣接したキャリーパルス出力用クロック信号は1水平期間より長い時間の間に互いにオーバーラップする、平面表示装置。
前記少なくとも2個のスキャン信号出力部は、4本のゲートラインを駆動することができるように、第1〜第4スキャン信号出力部を備え、前記第1〜第4スキャン信号出力部のそれぞれには多数のスキャンパルス出力用パルス信号のうち一つのクロック信号が印加され、
前記キャリー信号出力部には多数のキャリーパルス出力用パルス信号のうち一つのクロック信号が印加され、
前記多数のスキャンパルス出力用クロック信号は一定期間ずつシフトされ、各スキャンパルス出力用クロック信号は一定水平期間の間にハイ区間を有し、隣接したスキャンパルス出力用クロック信号は一定期間の間に互いにオーバーラップし、
前記多数のキャリーパルス出力用クロック信号は一定期間ずつシフトされ、各キャリーパルス出力用クロック信号は隣接した4個のスキャンパルス出力用クロック信号のハイ区間より長い区間を有することができ、隣接したキャリーパルス出力用クロック信号は1水平期間より長い時間の間に互いにオーバーラップする、請求項6に記載の平面表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0024】
前記のような特徴を有する本発明によるゲート駆動部及びこれを備えた平面表示装置を添付図面に基づいてより詳細に説明すると次のようである。
【0025】
図1は本発明による平面表示装置を簡略に示す構成図である。
【0026】
本発明による平面表示装置は、
図1に示すように、表示パネル1、ゲート駆動部2、データ駆動部3及びタイミングコントローラー4を含む。
【0027】
前記表示パネル1には複数のゲートラインGLと複数のデータラインDLが配置され、前記複数のゲートラインGLと複数のデータラインDLの交差領域に複数のサブ画素Pがマトリックス状に配列される。
前記複数のサブ画素Pは前記ゲートラインGLから供給されるスキャンパルスGに応答して、前記複数のデータラインDLから供給される映像信号(データ電圧)による映像を表示する。
【0028】
前記ゲート駆動部2はGIP(Gate In Panel)型ゲートドライバーであって、表示パネル1の非表示領域に配置される。
【0029】
このようなゲート駆動部2は前記タイミングコントローラー4から提供された複数のゲート制御信号GCSによって各ゲートラインGLにスキャンパルス(ゲート駆動信号、Vgout)を順次供給するゲートシフトレジスターからなる。
【0030】
前記複数のゲート制御信号GCSは、相異なる位相を有する複数のクロック信号(CLK1−8)、前記ゲート駆動部2の駆動開始を指示するゲートスタート信号(VST)、ゲートハイ電圧(VGH)及びゲートロー電圧(VGL)などを含む。
【0031】
前記データ駆動部3は、前記タイミングコントローラー4から入力されるデジタル映像データRGBを基準ガンマ電圧によってアナログデータ電圧に変換し、変換されたアナログデータ電圧を前記複数のデータラインDLに供給する。このようなデータ駆動部3は前記タイミングコントローラー4から提供された複数のデータ制御信号DCSによって制御される。
【0032】
前記タイミングコントローラー4は外部から入力される映像データRGBを表示パネル1の大きさ及び解像度に合わせて整列して前記データ駆動部3に供給する。また、前記タイミングコントローラー4は、外部から入力される同期信号SYNC、例えばドットクロック(DCLK)、データイネーブル信号(DE)、水平同期信号(Hsync)、垂直同期信号(Vsync)を用いて複数のゲート制御信号GCS及び複数のデータ制御信号DCSを生成して前記ゲート駆動部2及び前記データ駆動部3にそれぞれ供給する。
【0033】
前記ゲート駆動部2は、前記複数のゲートラインGLのそれぞれにスキャン信号(ゲート駆動信号、Vgout)を順次供給するために、複数ステージ(GIP)を含む。
【0034】
ところが、前記複数のGIPを前記複数のゲートラインと一対一で対応して連結すると、高解像度及びナローベゼル(Narrow Bezel)化といった最近の設計要求を満たすことができなくなる。
【0035】
よって、本発明は、一つのGIPが少なくとも2本のゲートラインを駆動することができるように、一つのキャリー信号出力部と少なくとも2個のスキャン信号出力部を備えることを特徴とする。
【0036】
図2は本発明によるゲート駆動部のブロック構成図、
図3は本発明によるGIPの構成ブロック図である。
【0037】
図2に示すように、本発明によるゲート駆動部2は、従属的に接続された複数のGIPを含み、一つのGIPに2本のゲートラインGLが連結され、タイミングコントローラー4から印加されるクロック信号(SCCLKs、CRCLKs)によって順次2個のスキャン信号(Vgout(n)、Vgout(n+1))及びキャリー信号(Carry signal、COUT(n))を生成する出力部を含む。
【0038】
具体的に、前記ゲート駆動部2は、前記タイミングコントローラー4から多数のクロック信号(SCCLKs、CRCLKs)、ゲートハイ電圧VGH、多数のゲートロー電圧VGLs及びゲートスタートパルスVSTなどが印加される。
【0039】
前記多数のクロック信号(SCCLKs、CRCLKs)はスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)とキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)を含む。
【0040】
前記各GIPから出力される2個のゲート駆動信号(Vgout(n)、Vgout(n+1))は該当ゲートラインを順次駆動するためのものであり、前記各GIPから出力されるキャリー駆動信号(Carry signal、COUT(n))は前段のGIPをリセット(reset)させるとか、次段のGIPをセット(set)するための信号である。
【0041】
図2は、n番目GIPは3番目前段から出力されるキャリー信号(COUT(n−3))によってセットされ、3番目後段から出力されるキャリー信号(COUT(n+3))によってリセットされることを示した。しかし、これに限定されず、(n−4)番目の前段から出力されるキャリー信号(COUT(n−4))によってセットされ、(n+4)番目の後段から出力されるキャリー信号(COUT(n+4))によってリセットされるなどの多様な方法で設計することができる。前記各GIPは、
図3に示すように、前段のGIPから出力されるキャリー信号(COUT)によってセットされ、後段のGIPから出力されるキャリー信号(COUT)によってリセットされて第1及び第2ノードQ、Qbの電圧を制御するノード制御部100と、前記多数のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)のうち2個のスキャンパルス出力用クロック信号と前記多数のキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)のうち一つのキャリーパルス出力用クロック信号を受信し、前記第1及び第2ノードQ、Qbの電圧レベルによって前記スキャン信号((Vgout(n)、Vgout(n+1))及び前記キャリー信号(COUT(n))を出力する出力部200とを含む。
【0042】
図4は本発明の第1実施例による前記出力部200の回路構成図、
図5は
図4に示した本発明の第1実施例による出力部200に印加された多数のクロック信号(SCCLKs、CRCLKs)及び前記第1ノードQの電圧波形図である。
【0043】
本発明の第1実施例によるGIPの出力部200は、
図4に示すように、キャリー信号出力部201、第1スキャン信号出力部202及び第2スキャン信号出力部203を含む。
【0044】
本発明の第1実施例による前記キャリー信号出力部201は、複数のキャリー用クロック信号(CRCLKs)のうち一つのキャリーパルス出力用クロック信号が印加されるキャリーパルス出力用クロック信号端CRCLK(n)と第1ゲートロー電圧端VGL1の間に直列で連結される第1プルアップトランジスタTpc及び第1プルダウントランジスタTdcからなり、前記第1プルアップトランジスタTpcは前記第1ノードQの電圧レベルによってオン/オフされ、前記第1プルダウントランジスタTdcは前記第2ノードQbの電圧レベルによってオン/オフされてキャリー信号(CR(n))を出力する。
【0045】
本発明の第1実施例による前記第1スキャン信号出力部202は、複数のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)のうち一つのスキャンパルス出力用クロック信号が印加されるスキャンパルス出力用クロック信号端SCCLK(n)と第2ゲートロー電圧端VGL2の間に直列で連結される第2プルアップトランジスタTp1及び第2プルダウントランジスタTd1と、前記第2プルアップトランジスタTp1のゲート電極とソース電極の間に連結されるブースティング(boosting)用第1キャパシタC1とからなり、前記第2プルアップトランジスタTp1は前記第1ノードQの電圧レベルによってオン/オフされ、前記第2プルダウントランジスタTd1は前記第2ノードQbの電圧レベルによってオン/オフされて第1スキャン信号(Vout(n))を出力する。
【0046】
本発明の第1実施例による前記第2スキャン信号出力部203は、複数のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)のうち他の一つのスキャンパルス出力用クロック信号が印加されるスキャンパルス出力用クロック信号端SCCLK(n+1)と第2ゲートロー電圧端VGL2の間に直列で連結される第3プルアップトランジスタTp2及び第3プルダウントランジスタTd2と、前記第3プルアップトランジスタTp2のゲート電極とソース電極の間に連結されるブースティング用第2キャパシタC2とからなり、前記第3プルアップトランジスタTp2は前記第1ノードQの電圧レベルによってオン/オフされ、前記第3プルダウントランジスタTd2は前記第2ノードQbの電圧レベルによってオン/オフされて第2スキャン信号(Vout(n+1)を出力する。
【0047】
ここで、前記キャリー信号出力部201のプルアップトランジスタTpcのチャネル幅は前記第1及び第2スキャン信号出力部202、203のプルアップトランジスタTp1、Tp2のチャネル幅より小さく設計される。
【0048】
図5に示すように、本発明の第1実施例による前記多数のクロック信号(SCCLKs、CRCLKs)はスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)とキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)とを含む。
【0049】
前記多数のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)は一定期間ずつシフトされて出力される12相のクロック信号、つまり第1〜第12クロック信号(SCCLK1−SCCLK12)を含むことができる。前記多数のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)のそれぞれは2水平期間の間(2H)にハイ区間を有することができ、隣接したスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)は1水平期間の間(1H)に互いにオーバーラップ(overlap)することができる。
【0050】
前記キャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)は一定期間ずつシフトされて出力される6相のクロック信号、つまり第1〜第6クロック信号(CRCLK1−CRCLK6)を含むことができる。前記多数のキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)のそれぞれは2水平期間の間(2H)にハイ区間を有することができ、隣接したキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)は1水平期間(1H)の間に互いにオーバーラップ(overlap)することができる。
【0051】
図5は、
図4に示したGIPの前記キャリー信号出力部201の前記キャリーパルス出力用クロック信号端CRCLK(n)には第3キャリーパルス出力用クロック信号(CRCLK3)が印加され、前記第1スキャン信号出力部202の前記スキャンパルス出力用クロック信号端SCCLK(n)には第5スキャンパルス出力用クロック信号(SCCLK5)が印加され、前記第2スキャン信号出力部203の前記スキャンパルス出力用クロック信号端SCCLK(n+1)には第6スキャンパルス出力用クロック信号(SCCLK6)が印加されることを示した。
【0052】
図5は、
図4に示したGIPの前記キャリー信号出力部201の前記キャリーパルス出力用クロック信号端CRCLK(n)に第3キャリーパルス出力用クロック信号(CRCLK3)が印加され、前記第1スキャン信号出力部202の前記スキャンパルス出力用クロック信号端SCCLK(n)に第5スキャンパルス出力用クロック信号(SCCLK5)が印加され、前記第2スキャン信号出力部203の前記スキャンパルス出力用クロック信号端SCCLK(n+1)に第6スキャンパルス出力用クロック信号(SCCLK6)が印加されることを示した。
【0053】
また、
図5は、
図3に示したGIP(n)のノード制御部100は3番目前段のGIP(GIP(n−3))から出力されたキャリー信号(COUT、GIP(n)が第3キャリーパルス出力用クロック信号(CRCLK3)によってキャリーパルスを出力するので、CRCLK6によってキャリーパルスを出力するGIP(n−3)から出力されたキャリー信号)によってセットされ、2番目後段のGIP(GIP(n+2))から出力されるキャリー信号(COUT、CRCLK5)によってリセットされて第1及び第2ノードQ、Qbの電圧を制御することを示した。
【0054】
図2〜
図5で説明したように、本発明の第1実施例による平面表示装置は一つのGIPが2本のゲートラインを駆動することができるようにするので、平面表示装置が高解像度に具現されてもナローベゼル(Narrow Bezel)の平面表示パネルを実現することができる。
【0055】
しかし、本発明の第1実施例によるGIPの出力部200はスキャン信号を用いて前記第1ノードQをブースティングする方式を用いた。
【0056】
したがって、前記第1及び第2スキャン信号出力部202、203に比べて前記キャリー信号出力部201のブースティングキャパシタンスが小さいため、前記第1ノードQに及ぶ影響が少なく、前記第1及び第2スキャン信号出力部202、203に形成される第1及び第2キャパシタC1、C2が互いにホルディングキャパシタ(holding capacitor)として作用するため、前記第1ノードQのブースティングレベル(h1とh2の差)が時間の経過によって偏差が発生する。これにより、前記第1及び第2スキャン信号出力部202、203から出力されるスキャン信号の立ち上がり時間(rising time)と立ち下がり時間(falling time)の偏差が発生することになり、平面表示パネルに表示される画像で周期的な輝度偏差が発生し得る。
【0057】
また、前記第1及び第2スキャン信号出力部202、203の出力の間にカップリング(coupling)が発生して信号歪みが発生することがあり、前記第1ノードQ電圧が部分的に低くなって前記出力部の各トランジスタのゲートソース電圧(Vgs)が減少し、これによってGIPの特性及び信頼性が落ちることがあり得る。
【0058】
したがって、前記のような欠点を解消するために本発明は他の実施例を提供する。
【0059】
図6は本発明の第2実施例による前記出力部200の回路構成図、
図7は
図6に示した本発明の第2実施例による出力部200に印加された多数のクロック信号(SCCLKs、CRCLKs)及び前記第1ノードQの電圧波形図である。
【0060】
本発明の第2実施例によるGIPの出力部200は、
図6に示すように、キャリー信号出力部201、第1スキャン信号出力部202及び第2スキャン信号出力部203を含む。
【0061】
本発明の第2実施例による前記キャリー信号出力部201は、複数のキャリー用クロック信号(CRCLKs)のうち一つのキャリーパルス出力用クロック信号が印加されるキャリーパルス出力用クロック信号端CRCLK(n)と第1ゲートロー電圧端VGL1の間に直列で連結される第1プルアップトランジスタTpc及び第1プルダウントランジスタTdcと、前記第1プルアップトランジスタTpcのゲート電極とソース電極の間に連結されるブースティング(boosting)用キャパシタCとを含んでなり、前記第1プルアップトランジスタTpcは前記第1ノードQの電圧レベルによってオン/オフされ、前記第1プルダウントランジスタTdcは前記第2ノードQbの電圧レベルによってオン/オフされてキャリー信号(CR(n))を出力する。
【0062】
本発明の第2実施例による前記第1スキャン信号出力部202は、複数のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)のうち一つのスキャンパルス出力用クロック信号が印加されるスキャンパルス出力用クロック信号端SCCLK(n)と第2ゲートロー電圧端VGL2の間に直列で連結される第2プルアップトランジスタTp1及び第2プルダウントランジスタTd1を含んでなり、前記第2プルアップトランジスタTp1は前記第1ノードQの電圧レベルによってオン/オフされ、前記第2プルダウントランジスタTd1は前記第2ノードQbの電圧レベルによってオン/オフされて第1スキャン信号(Vout(n))を出力する。
【0063】
本発明の第2実施例による前記第2スキャン信号出力部203は、複数のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)のうち他の一つのスキャンパルス出力用クロック信号が印加されるスキャンパルス出力用クロック信号端SCCLK(n+1)と第2ゲートロー電圧端VGL2の間に直列で連結される第3プルアップトランジスタTp2及び第3プルダウントランジスタTd2を含んでなり、前記第3プルアップトランジスタTp2は前記第1ノードQの電圧レベルによってオン/オフされ、前記第3プルダウントランジスタTd2は前記第2ノードQbの電圧レベルによってオン/オフされて第2スキャン信号(Vout(n+1)を出力する。
【0064】
図7に示すように、本発明の第2実施例による前記多数のクロック信号(SCCLKs、CRCLKs)はスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)とキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)を含む。
【0065】
前記多数のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)は一定期間ずつシフトされて出力される12相のクロック信号、つまり第1〜第12クロック信号(SCCLK1−SCCLK12)を含むことができる。前記多数のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)のそれぞれは2水平期間の間(2H)にハイ区間を有することができ、隣接したスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)は1水平期間の間(1H)に互いにオーバーラップ(overlap)することができる。
【0066】
前記キャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)は一定期間ずつシフトされて出力される6相のクロック信号、つまり第1〜第6クロック信号(CRCLK1−CRCLK6)を含むことができる。前記多数のキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)のそれぞれは3.5水平期間の間(3.5H)にハイ区間を有することができ、隣接したキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)は1.5水平期間の間(1.5H)に互いにオーバーラップ(overlap)することができる。
【0067】
以上で、説明の便宜のために、前記多数のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)のそれぞれは2水平期間の間(2H)にハイ区間を有することができ、1水平期間の間(1H)に互いにオーバーラップ(overlap)することを勘案して、前記多数のキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)のそれぞれは3.5水平期間の間(3.5H)にハイ区間を有することができ、隣接したキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)は1.5水平期間の間(1.5H)に互いにオーバーラップ(overlap)することができることを説明した。
【0068】
しかし、これに限定されず、前記多数のキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)のそれぞれは隣接した2個のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)のハイ区間(3H)より長い時間の間にハイ区間を有することができ、隣接したキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)は1水平期間より長い時間の間に互いにオーバーラップ(overlap)することができる。
【0069】
図7は、
図6に示したGIPの前記キャリー信号出力部201の前記キャリーパルス出力用クロック信号端CRCLK(n)に第3キャリーパルス出力用クロック信号(CRCLK3)が印加され、前記第1スキャン信号出力部202の前記スキャンパルス出力用クロック信号端SCCLK(n)に第5スキャンパルス出力用クロック信号(SCCLK5)が印加され、前記第2スキャン信号出力部203の前記スキャンパルス出力用クロック信号端SCCLK(n+1)に第6スキャンパルス出力用クロック信号(SCCLK6)が印加されることを示した。
【0070】
また、
図7は、
図3に示したGIP(n)のノード制御部100は3番目前段のGIP(GIP(n−3))から出力されたキャリー信号(COUT、GIP(n)が第3キャリーパルス出力用クロック信号(CRCLK3)によってキャリーパルスを出力するので、CRCLK6によってキャリーパルスを出力するGIP(n−3)から出力されたキャリー信号)によってセットされ、3番目後段のGIP(GIP(n+3)から出力されるキャリー信号(COUT、CRCLK6)によってリセットされて第1及び第2ノードQ、Qbの電圧を制御することを示した。
【0071】
一方、本発明の第1及び第2実施例では、一つのGIPが2本のゲートラインを駆動することができるように一つのキャリー信号出力部と2個のスキャン信号出力部を備えるものを説明したが、これに限定されず、2個以上のスキャン信号出力部を備えることができる。
【0072】
図8は本発明の他の実施例によるゲート駆動部においてn番目GIPの説明図である。
【0073】
図2で説明したように、本発明によるゲート駆動部2は、従属的に接続された複数のGIPを含む。
【0074】
ただ、一つのGIPに4本のゲートラインGLが連結されて、タイミングコントローラー4から印加されるクロック信号(SCCLKs、CRCLKs)によって順次4個のスキャン信号(Vgout(4n−3)、Vgout(4n−2)、Vgout(4n−1)、Vgout(4n))及びキャリー信号(Carry signal、COUT(n))を生成する出力部を含む。
【0075】
図8は、n番目GIP(n)は2番目前段から出力されるキャリー信号(COUT(n−2))によってセットされ、2番目後段から出力されるキャリー信号(COUT(n+2))によってリセットされることを示した。しかし、上述したように、これに限定されない。
【0076】
図9は
図8による本発明の第3実施例の前記出力部200の回路構成図、
図10は
図9に示した本発明の第3実施例による出力部200に印加された多数のクロック信号(SCCLKs、CRCLKs)及び前記第1ノードQの電圧波形図である。
【0077】
本発明の第3実施例によるGIPの出力部200は、
図9に示すように、キャリー信号出力部201、第1スキャン信号出力部202、第2スキャン信号出力部203、第3スキャン信号出力部204及び第4スキャン信号出力部205を含む。
【0078】
本発明の第3実施例による前記キャリー信号出力部201は、複数のキャリー用クロック信号(CRCLKs)のうち一つのキャリーパルス出力用クロック信号が印加されるキャリーパルス出力用クロック信号端CRCLK(n)と第1ゲートロー電圧端(VGL1)の間に直列で連結される第1プルアップトランジスタTpc及び第1プルダウントランジスタTdcと、前記第1プルアップトランジスタTpcのゲート電極とソース電極の間に連結されるブースティング(boosting)用キャパシタCとを含んでなり、前記第1プルアップトランジスタTpcは前記第1ノードQの電圧レベルによってオン/オフされ、前記第1プルダウントランジスタTdcは前記第2ノードQbの電圧レベルによってオン/オフされてキャリー信号(CR(n))を出力する。
【0079】
本発明の第3実施例による前記第1スキャン信号出力部202は、複数のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)のうち一つのスキャンパルス出力用クロック信号が印加されるスキャンパルス出力用クロック信号端SCCLK(n)と第2ゲートロー電圧端VGL2の間に直列で連結される第2プルアップトランジスタTp1及び第2プルダウントランジスタTd1を含んでなり、前記第2プルアップトランジスタTp1は前記第1ノードQの電圧レベルによってオン/オフされ、前記第2プルダウントランジスタTd1は前記第2ノードQbの電圧レベルによってオン/オフされて第1スキャン信号(Vout(n))を出力する。
【0080】
本発明の第3実施例による前記第2スキャン信号出力部203は、複数のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)のうち一つのスキャンパルス出力用クロック信号が印加されるスキャンパルス出力用クロック信号端SCCLK(n+1)と第2ゲートロー電圧端VGL2の間に直列で連結される第3プルアップトランジスタTp2及び第3プルダウントランジスタTd2を含んでなり、前記第3プルアップトランジスタTp2は前記第1ノードQの電圧レベルによってオン/オフされ、前記第3プルダウントランジスタTd2は前記第2ノードQbの電圧レベルによってオン/オフされて第2スキャン信号(Vout(n+1)を出力する。
【0081】
本発明の第3実施例による前記第3スキャン信号出力部204は、複数のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)のうち一つのスキャンパルス出力用クロック信号が印加されるスキャンパルス出力用クロック信号端SCCLK(n+2)と第2ゲートロー電圧端VGL2の間に直列で連結される第3プルアップトランジスタTp2及び第3プルダウントランジスタTd2を含んでなり、前記第3プルアップトランジスタTp2は前記第1ノードQの電圧レベルによってオン/オフされ、前記第3プルダウントランジスタTd3は前記第2ノードQbの電圧レベルによってオン/オフされて第3スキャン信号(Vout(n+2))を出力する。
【0082】
本発明の第3実施例による前記第4スキャン信号出力部205は、複数のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)のうち一つのスキャンパルス出力用クロック信号が印加されるスキャンパルス出力用クロック信号端SCCLK(n+3)と第2ゲートロー電圧端VGL2の間に直列で連結される第4プルアップトランジスタTp3及び第4プルダウントランジスタTd3を含んでなり、前記第4プルアップトランジスタTp3は前記第1ノードQの電圧レベルによってオン/オフされ、前記第4プルダウントランジスタTd3は前記第2ノードQbの電圧レベルによってオン/オフされて第4スキャン信号(Vout(n+3)を出力する。
【0083】
図10に示すように、本発明の第3実施例による前記多数のクロック信号(SCCLKs、CRCLKs)はスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)とキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)を含む。
【0084】
前記多数のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)は一定期間ずつシフトされて出力される16相のクロック信号、つまり第1〜第16クロック信号(SCCLK1−SCCLK16)を含むことができる。前記多数のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)のそれぞれは2水平期間の間(2H)にハイ区間を有することができ、隣接したスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)は1水平期間の間(1H)に互いにオーバーラップ(overlap)することができる。
【0085】
前記キャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)は一定期間ずつシフトされて出力される4相のクロック信号、つまり第1〜第4クロック信号(CRCLK1−CRCLK4)を含むことができる。前記多数のキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)のそれぞれは6水平期間の間(6H)にハイ区間を有することができ、隣接したキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)は2水平期間の間(2H)に互いにオーバーラップ(overlap)することができる。
【0086】
以上で、説明の便宜のために、前記多数のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)のそれぞれは2水平期間の間(2H)にハイ区間を有することができ、1水平期間の間(1H)に互いにオーバーラップ(overlap)することを勘案して、前記多数のキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)のそれぞれは6水平期間の間(6H)にハイ区間を有することができ、隣接したキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)は2水平期間の間(2H)に互いにオーバーラップ(overlap)することができることを説明した。
【0087】
しかし、これに限定されず、前記多数のキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)のそれぞれは隣接した4個のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)のハイ区間(5H)より長い時間の間にハイ区間を有することができ、隣接したキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)は1水平期間より長い時間の間に互いにオーバーラップ(overlap)することができる。
【0088】
図10は、
図9に示したGIPの前記キャリー信号出力部201の前記キャリーパルス出力用クロック信号端CRCLK(n)に第3キャリーパルス出力用クロック信号(CRCLK3)が印加され、前記第1スキャン信号出力部202の前記スキャンパルス出力用クロック信号端SCCLK(n)に第9スキャンパルス出力用クロック信号(SCCLK9)が印加され、前記第2スキャン信号出力部203の前記スキャンパルス出力用クロック信号端SCCLK(n+1)に第10スキャンパルス出力用クロック信号(SCCLK10)が印加され、前記第3スキャン信号出力部204の前記スキャンパルス出力用クロック信号端SCCLK(n+2)に第11スキャンパルス出力用クロック信号(SCCLK11)が印加され、前記第4スキャン信号出力部205の前記スキャンパルス出力用クロック信号端SCCLK(n+3)に第12スキャンパルス出力用クロック信号(SCCLK12)が印加されることを示した。
【0089】
また、
図10は、
図3に示したGIP(n)のノード制御部100は2番目前段のGIP(GIP(n−2))から出力されたキャリー信号(CRCLK1)によってセットされ、2番目後段のGIP(GIP(n+2)から出力されるキャリー信号(CRCLK1)によってリセットされて第1及び第2ノードQ、Qbの電圧を制御することを示した。
【0090】
前記本発明の各実施例で、前記多数のスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLKs)の数及び前記多数のキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLKs)の数及び各クロック信号の波形は設計方法によって多様に可変することができる。
【0091】
前述したように、本発明の第2及び第3実施例による平面表示装置は一つのGIPが少なくとも2本のゲートラインを駆動することができるようにするので、平面表示装置が高解像度に具現されてもナローベゼル(Narrow Bezel)の平面表示パネルを実現することができるだけではなく、本発明の第1実施例による欠点を補うことができる。
【0092】
図11aは本発明の第1実施例によるゲート駆動部の第1ノードQとキャリーパルス出力用クロック信号の出力波形図、
図11bは本発明の第2及び第3実施例によるゲート駆動部の第1ノードQとキャリーパルス出力用クロック信号の出力波形図である。
【0093】
図12aは本発明の第1実施例によるゲート駆動部のスキャン信号の出力波形図、
図12bは本発明の第2及び第3実施例によるゲート駆動部のスキャン信号の出力波形図である。
【0094】
図11aに示すように、本発明の第1実施例によるGIPの出力部200はスキャン信号を用いて前記第1ノードQをブースティングする方式を用い、スキャンパルス出力用クロック信号(SCCLK(n))とキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLK(n))を同じ幅で駆動した。
【0095】
したがって、本発明の第1実施例によるGIPの出力部200はスキャン信号を用いて前記第1ノードQをブースティングする方式を用い、スキャンパルス出力用クロック信号(SCCLK(n))とキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLK(n))を同じ幅で駆動するので、前記第1ノードQのブースティングレベル偏差(h1とh2の差)が約14.8V程度であった。
【0096】
一方、
図11bに示すように、本発明の第2及び第3実施例によるGIPの出力部200はキャリー信号を用いて前記第1ノードQをブースティングする方式を用い、スキャンパルス出力用クロック信号(SCCLK(n))の幅よりキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLK(n))の幅を大きくして駆動した。
【0097】
したがって、本発明の第2及び第3実施例によるGIPの出力部200はキャリー信号を用いて前記第1ノードQでブースティングする方式を用い、スキャンパルス出力用クロック信号(SCCLK(n))の幅よりキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLK(n))の幅を大きくして駆動するので、前記第1ノードQのブースティングレベル偏差(h1とh2の差)が約4.0V程度であった。
【0098】
図11a及び
図11bで比較したように、本発明の第2及び第3実施例によるGIPの出力部200は本発明の第1実施例によるGIPの出力部200より前記第1ノードQのブースティングレベル偏差(h1とh2の差)を減少させることができる。
【0099】
また、本発明の第1実施例によるGIPの出力部200はスキャン信号を用いて前記第1ノードQをブースティングする方式を用いた反面、本発明の第2及び第3実施例によるGIPの出力部200はキャリー信号を用いて前記第1ノードQでブースティングする方式を用いた。したがって、本発明の第2及び第3実施例によると、
図12a及び
図12bで比較したように、前記各スキャン信号出力部202、203、204、205のトランジスタの影響を減らすことができる。
【0100】
前記のように、本発明の第2及び第3実施例によるGIPの出力部200は本発明の第1実施例によるGIPの出力部200に比べて前記各スキャン信号出力部202、203、204、205のトランジスタの影響を減らし、前記第1ノードQのブースティングレベル偏差(h1とh2の差)を減少させるので、前記各スキャン信号出力部202、203、204、205から出力されるスキャン信号の立ち上がり時間(rising time)及び立ち下がり時間(falling time)の偏差及び平面表示パネルに表示される画像での周期的な輝度偏差を減少させることができる。
【0101】
また、本発明の第2及び第3実施例によるGIPの出力部200は本発明の第1実施例によるGIPの出力部200に比べてスキャンパルス出力用クロック信号(SCCLK(n))の幅よりキャリーパルス出力用クロック信号(CRCLK(n))の幅を大きくして駆動して前記第1ノードQのブースティングレベル偏差(h1とh2の差)を減少させるので、スキャンパルスが出力されるうちに前記第1ノードQのブースティングレベルを高く維持することができ、前記出力部の各トランジスタのゲートソース電圧(Vgs)が減少し、これによってGIPの特性及び信頼性が落ちる欠点を補うことができる。
【0102】
また、本発明の第2及び第3実施例によるGIPの出力部200は前記キャリー信号出力部にのみブースティングキャパシタを取り付け、前記第1ノードQのブースティングレベル偏差(h1とh2の差)を減少させるので、少なくとも2個のスキャン信号出力部を備えてもスキャン信号出力部間のカップリング(coupling)の発生がなくて信号歪みの発生を防止することができる。
【0103】
すなわち、本発明の第1実施例によるGIPの出力部200は、
図12aに示すように、スキャン信号出力部間のカップリング(coupling)の発生によって、出力されるスキャン信号間に信号歪みが発生する。
【0104】
しかし、本発明の第2及び第3実施例によるGIPの出力部200は、
図12bに示すように、スキャン信号出力部間のカップリング(coupling)の発生がないので、出力されるスキャン信号間に信号歪みが発生しない。
【0105】
また、本発明の第2及び第3実施例によるGIPの出力部200は前記キャリー信号出力部201にのみブースティングキャパシタCを取り付けるので、前記ブースティングキャパシタCの容量を増やして前記第1ノードQのブースティングレベルを確保することができ、よって各出力部のプルアップトランジスタの出力特性及びPBTS(Positive Bias Temperature Stress)マージン(margin)を確保することができる。
【0106】
以上で説明した本発明は上述した実施例及び添付図面に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範疇内でさまざまな置換、変形及び変更が可能であることが本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかになるであろう。