(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ナビゲーション画面を高レベルから低レベルへ切り替える前記ユーザによる切替指示を受け取った場合、前記ナビゲーション画面の切替を実行し、後続の自動切替を抑制することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の地図に基づくナビゲーション方法。
現在のナビゲーション画面が軽ナビゲーション画面である場合、現在表示している少なくとも2本のナビゲーション路線うちの、候補ナビゲーション路線と主ナビゲーション路線との間の速さ関係を取得して、ラベルの形式で前記軽ナビゲーション画面に表示し、
現在のナビゲーション画面が軽ナビゲーション画面である場合、主ナビゲーション路線において、引導マークを表示することを含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の地図に基づくナビゲーション方法。
ナビゲーションクライアントが搭載されるユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作を取得するための位置状態及びナビゲーション操作取得モジュールと、
ユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作に基づいて、クライアントにおける少なくとも2種類のナビゲーション画面の間で自動切替を行うためのナビゲーション画面切替モジュールとを含み、
前記ナビゲーション画面切替モジュールは、具体的に、
前記ユーザ端末の位置状態がナビゲーション路線を走行するという条件を満たしており、現在のナビゲーション画面を第1の設定時間閾値だけ維持し、かつ、切替前の所定期間において現在のナビゲーション画面に対する前記ユーザによる操作がない場合、現在の低レベルのナビゲーション画面から高レベルのナビゲーション画面へ切り替えられるために用いられ、
前記ナビゲーション画面は、レベルが高い程、ナビゲーション情報量が多く含まれる、
ことを特徴とする地図に基づくナビゲーション装置。
ユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作に基づいて、クライアントにおける少なくとも2種類のナビゲーション画面の間で自動切替を行う前に、前記ユーザ端末がナビゲーション安定性条件を満たしていると識別された場合、後続操作をトリガするための後続操作トリガモジュールをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の地図に基づくナビゲーション装置。
ナビゲーション画面を高レベルから低レベルへ切り替える前記ユーザによる切替指示を受け取った場合、前記ナビゲーション画面の切替を実行し、後続の自動切替を抑制するための自動切替抑制モジュールをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の地図に基づくナビゲーション装置。
現在のナビゲーション画面が軽ナビゲーション画面である場合、現在表示している少なくとも2本のナビゲーション路線うちの、候補ナビゲーション路線と主ナビゲーション路線との間の速さ関係を取得して、ラベルの形式で前記軽ナビゲーション画面に表示するためのラベル表示モジュールと、
現在のナビゲーション画面が軽ナビゲーション画面である場合、主ナビゲーション路線において、引導マークを表示するための引導マーク表示モジュールと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項15に記載の地図に基づくナビゲーション装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面と実施例を参照しながら、本発明における技術案を明らかで完全に説明する。明らかに、説明される実施例は、ただ本発明の一部の実施例であり、全部の実施例ではなく、ただ本発明の原理を解釈するためのものであり、本発明をこれらの一部の実施例に限定するためのものではない。本発明で開示されている実施例に基づいて、当業者にとっては、創造的労働なしに得られる全ての他の実施例が、本発明で保護される範囲に属する。
【実施例1】
【0014】
図1は、本発明の実施例1に係る地図に基づくナビゲーション方法のフローチャートである。当該方法は、地図に基づくナビゲーション装置により実行されてもよい。当該装置は、ハードウェア及び/又はソフトウェアにより実行されてもよい。前記装置は、通常、クライアントに配置されるが、サーバーの中に配置されてサーバーによりクライアントを制御して実行されてもよい。本実施例が、クライアントを例にして説明する。
図1に示すように、本実施例の方法は、具体的に以下のステップを含む。
【0015】
S110:ナビゲーションクライアントが搭載されるユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作を取得する。
【0016】
本実施例において、ユーザ端末は、スマートフォンやタブレット、カーナビなどのナビゲーション端末であってもよい。ユーザ端末の位置状態は、ユーザ端末の所在している位置やユーザ端末の走行速度、ユーザ端末の移動距離などの情報を含んでもよい。ユーザによるナビゲーション操作は、ユーザが現在のナビゲーション画面上でスライドやクリック、または、ユーザが異なる画面において手動で切り替える操作として理解してもよい。また、ユーザによるナビゲーション操作は、さらに、ユーザが現在のナビゲーション画面上での路線の問い合わせ、地図の拡大や縮小などの操作として理解してもよい。
【0017】
S120:ユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作に基づいて、ナビゲーションクライアントにおける少なくとも2種類のナビゲーション画面の間で自動切替を行う。
【0018】
ユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作に基づいて、当該ユーザ端末がナビゲーション路線を走行するという条件を備えるか否か、及び、現在のナビゲーション画面から情報の取得する需要を認識することができる。これによって、ユーザが現在、どの程度のナビゲーション情報をより希望しているかを判断することができる。したがって、異なるナビゲーション画面の間で切替を行うことが実現された。異なるナビゲーション画面とは、その提供している異なるナビゲーション情報の程度によって区分されたものである。
【0019】
例えば、ユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作に基づいて、ナビゲーションクライアントにおける少なくとも2種類のナビゲーション画面の間で自動切替を行うことは、前記ユーザ端末の位置状態がナビゲーション路線を走行するという条件を満たしており、現在のナビゲーション画面を第1の設定時間閾値だけ維持し、かつ、切替前の所定期間において現在のナビゲーション画面に対する前記ユーザによる操作がない場合、現在の低レベルのナビゲーション画面から高レベルのナビゲーション画面へ切り替えられることを含む。なお、少なくとも2種類のナビゲーション画面のレベルは、ナビゲーション情報量に応じて、昇順にソートされる。
【0020】
ユーザ端末が現在走行可能な状態にあることは、該ユーザにナビゲーション情報を備えるナビゲーション画面を提供できると表す。現在のナビゲーション画面を第1の設定時間閾値だけ維持することは、現在のナビゲーション画面が、ユーザにナビゲーション情報を提供できることを表し、ユーザがより複雑なナビゲーション画面への移行は必要がない。切替前の予定時間において現在のナビゲーション画面に対するユーザによる操作がないことは、該ユーザがこの低レベルのナビゲーション画面からより多い情報を取得する必要ないかもれないため、より高レベルのナビゲーション画面へ切り替えることができる。
【0021】
本実施例において、前記ユーザ端末の位置状態がナビゲーション路線を走行するという条件を満たしていることの特定は、前記ユーザ端末の現在位置が前記ナビゲーション路線の起点に位置しており、かつ前記ユーザ端末の移動速度が車両の走行速度値に達している場合、前記ユーザ端末の位置状態がナビゲーション路線を走行するという条件を満たしていると特定されることを含む。その中で、ユーザ端末の移動速度は、ナビゲーション路線の起点から所定の距離を経た平均速度、又は所定期間における平均速度として理解されてもよく、或いは、ナビゲーション路線の起点から所定の距離を経たユーザ端末の最大走行速度、又は所定期間におけるユーザ端末の最大走行速度として理解されてもよい。具体的なユーザ端末の移動速度の判断基準について実際の情況に応じて設置されるが、本実施例では、車両の走行速度値は10km/hであることが好ましい。
【0022】
本実施例において、現在のナビゲーション画面を第1の時間閾値だけ維持することは、ナビゲーション画面のレベル又は種類が第1の設定時間閾値の時間を経て変化が生じていないと理解されてもよい。第1の設定時間閾値は1分間であることが好ましい。すなわち、ナビゲーション画面のレベル又は種類は、1分間を経て変化が生じていない。1分間において、ユーザが現在のナビゲーション画面において地図の拡大や縮小、路線の問い合わせなどの操作を行うことができるが、ナビゲーション画面のレベルは変化が生じない。ユーザが現在のナビゲーション画面に操作を行わなくてもよく、ナビゲーション画面のレベルが変化も生じない。
【0023】
本実施例において、切替前の予定時間(予定期間)において現在のナビゲーション画面に対するユーザによる操作がないことは、現在のナビゲーション画面の切替前の予定時間において、ユーザが現在のナビゲーション画面に対していずれの操作も行っていないと理解されてよい。すなわち、ユーザが、現在のナビゲーション画面で、地図の拡大や縮小、路線の問い合わせ等の操作を行っていない。ユーザが、自分のニーズに応じて、ナビゲーション画面で予定時間を設定することができる。予定時間は10秒間であることが好ましい。その中で、現在のナビゲーション画面の切替前の予定時間は、第1の設定時間閾値における最後の10秒間、又は、第1の設定時間閾値の終点を起点として10秒を経た期間であってもよい。例えば、第1の設定時間閾値が1分間、予定の時間が10秒間である場合、ユーザ端末の位置状態がナビゲーション路線を走行するという条件を満たし、現在のナビゲーション画面を1分間維持し、かつ、ナビゲーション画面を維持した1分間における第50秒〜60秒の期間において、現在のナビゲーション画面に対するユーザによる操作がない場合、ナビゲーションクライアントが、現在の低レベルのナビゲーション画面から高レベルのナビゲーション画面に切り替えられる。或いは、ユーザ端末の位置状態がナビゲーション路線を走行するという条件を満たし、現在のナビゲーション画面を1分間維持し、かつ、現在のナビゲーション画面を1分間維持してから時間カウントし、10秒を経て、該10秒間において、現在のナビゲーション画面に対するユーザによる操作がない場合、ナビゲーションクライアントが、現在の低レベルのナビゲーション画面から高レベルのナビゲーション画面に切り替えられる。
【0024】
前記ユーザ端末の位置状態がナビゲーション路線を走行するという条件を満たしていない場合、ユーザが現在のナビゲーション画面において手動操作で現在の低レベルのナビゲーション画面から高レベルのナビゲーション画面に切り替えることができる。ナビゲーション路線の起点は、ユーザがナビゲーションをスタートする際に入力した原始起点であってもよく、現在のナビゲーション路線の起点であってもよい。ナビゲーション路線は、時間又はユーザ端末の位置の移動につれてリフレッシュされつつあるため、ナビゲーション路線の起点もリフレッシュされつつある。
【0025】
本実施例において、前記低レベルのナビゲーション画面は、ナビゲーション無し画面であることが好ましい。前記高レベルのナビゲーション画面は、軽ナビゲーション画面であることが好ましい。伝統的なナビゲーション画面は、より高いレベルのナビゲーション画面である。低レベルのナビゲーション画面におけるナビゲーション情報量が少ない。高レベルのナビゲーション画面におけるナビゲーション情報量が多い。なお、伝統的なナビゲーション画面に比べ、ナビゲーション無し画面は、縮尺が小さく、表示されている路線や道路状況などの情報の範囲が大きく、ユーザ端末が所在している区または市のナビゲーション情報を表示することができ、具体的な表示される範囲をユーザが自分の需要に応じて自ら調整することができる。これに対して、伝統的なナビゲーション画面は、ユーザ端末の付近の路線や道路状況等の情報のみを表示する。したがって、ナビゲーション無し画面から軽ナビゲーション画面への切り替えにより、より大きい範囲の路線をユーザに知らせることができるとともに、ユーザが路線に熟知していない場合、走行の案内情報を提供することができる。ユーザは、ユーザ端末が現在の位置の付近における路線や道路情報などの情報を詳しく了解する必要がある場合、手動操作の方式でナビゲーション無し画面を伝統的なナビゲーション画面に切り替えたり、手動操作の方式で軽ナビゲーション画面を統的なナビゲーション画面に切り替えたりすることができる。
【0026】
ナビゲーション無し画面では、ユーザ端末の走行を案内する音声の放送を行わなく、かつユーザ端末の走行を案内しないことに対して、軽ナビゲーション画面においては、音声の放送を行うことができ、少量の案内情報を表示する。
【0027】
本実施例に係る地図に基づくナビゲーション方法は、ユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作に基づいて、クライアントにおける少なくとも2種類のナビゲーション画面の間で自動切替を行うことを実現し、ユーザの異なる要求を満足することができる。該技術案は、特に、ナビゲーション無し画面から軽ナビゲーション画面への自動切替の過程に適用している。
【実施例2】
【0028】
図2aは、本発明の実施例2に係る地図に基づくナビゲーション方法のフローチャートである。上記実施例1によれば、前記のユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作に基づいて、クライアントにおける少なくとも2種類のナビゲーション画面の間で自動切替を行う前には、
前記ユーザ端末がナビゲーション安定性条件を満たしていると識別された場合、後続操作をトリガすることをさらに含む。
【0029】
このように、ナビゲーション安定性条件の識別によりナビゲーション画面の自動切替の操作を限定することは、後続のユーザ端末の位置状態に対する判断に寄与する。
【0030】
さらに、前記のユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作に基づいて、クライアントにおける少なくとも2種類のナビゲーション画面の間で自動切替を行った後には、
ナビゲーション画面を高レベルから低レベルへ切り替える前記ユーザによる切替指示を受け取った場合、前記ナビゲーション画面の切替を実行し、後続の自動切替を抑制することをさらに含む。
【0031】
このように、高レベルナビゲーション画面から低レベルナビゲーション画面への切り替えにより、後続の自動切替に対する抑制を実現し、ユーザが異なる場合での異なる需要に満足している。
【0032】
上記の好適化に基づき、
図2aに示すように、本実施例に係る技術案は、具体的に以下に示す。
【0033】
S210:ナビゲーションクライアントが搭載されるユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作を取得する。
【0034】
S220:前記ユーザ端末がナビゲーション安定性条件を満たしていると識別された場合、後続操作をトリガする。
【0035】
本実施例において、前記ナビゲーション安定性条件は、以下の少なくとも1項を含む。すなわち、所定の長さの期間においてGPS位置決め情報を継続的に取得できることと、現在のナビゲーション画面において、前記ユーザ端末の移動位置が所定の距離閾値に達していることと含む。
【0036】
その中で、所定の長さの期間において、GPS位置決め情報を継続的に取得でき、所在の位置をリアルタイムでユーザ端末に監視させることができる。現在のナビゲーション画面はナビゲーション無し画面である場合、ナビゲーション無し画面においてユーザ端末の移動位置が所定の距離閾値に達していることは、所定の時間間隔においてユーザ端末の移動位置が所定の距離閾値に達していると理解してもよい。ユーザ端末がGPSで位置決められる際に誤差があるため、ユーザ端末の移動位置が距離閾値に達するときのみ、ユーザ端末の走行速度などのパラメータを正確に判断することができる。本実施例において、所定の距離閾値は、50mであることが好ましい。
【0037】
S230:ユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作に基づいて、クライアントにおける少なくとも2種類のナビゲーション画面の間で自動切替を行う。
【0038】
S240:ナビゲーション画面を高レベルから低レベルへ切り替える前記ユーザによる切替指示を受け取った場合、前記ナビゲーション画面の切替を実行し、後続の自動切替を抑制する。
【0039】
本実施例において、ナビゲーション過程で、手動操作の方式で高レベルのナビゲーション画面から低レベルのナビゲーションへの切替を実現することができる。ナビゲーション画面が高レベルから低レベルに切り替えられた後に、低レベルのナビゲーショ画面が高レベルのナビゲーショ画面に自動に切り替えられなくなり、手動操作の方式のみで低レベルのナビゲーショ画面から高レベルのナビゲーショ画面へ移行できる。例えば、現在のナビゲーショ画面が軽ナビゲーショ画面である場合、ユーザがナビゲーション無し画面を参照しながら走行する必要がある際に、軽ナビゲーショ画面をナビゲーション無し画面に切り替えられるようにユーザがナビゲーション画面で手動操作を行う。しかしながら、軽ナビゲーショ画面がナビゲーション無し画面に切り替えられた後、前記の切り替え条件に基づきナビゲーション無し画面から軽ナビゲーショ画面への画面切り替えの実現ができなくなり、ナビゲーション無し画面から軽ナビゲーショ画面への切り替えが手動操作の方式しか実現できない。なぜならば、ユーザによる手動で切り替え操作は、前記の切り替え条件に基づいて実行された自動切替がユーザの意図に合わないものであり、抑制されるべきと示す可能性があるからである。上記の方法により、ユーザがナビゲーション無し画面を参照しながら長期間に亘って走行を行うというニーズに満足している。
【0040】
上記実施例によれば、前記のユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作に基づいて、クライアントにおける少なくとも2種類のナビゲーション画面の間で自動切替を行う際に、ナビゲーショ安定性条件は、ユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作と同時に発生することができる。したがって、ナビゲーショ安定性条件うちの少なくとも1項、ユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作により、クライアントにおける少なくとも2種類のナビゲーション画面の間での自動切替を実現してもよい。例えば、
図2bに示すように、ナビゲーション無し画面から軽ナビゲーショ画面への切替を実現する際に、条件1または条件2を満たせばよい。
【0041】
その中で、条件1は、ユーザ端末がナビゲーション路線の起点に位置し、ユーザ端末の速度が10km/hに達し、切替前の10秒間において、現在のナビゲーション画面に対するユーザによる操作がなく、ユーザ端末が所定の長さの期間においてGPS位置決め情報を継続的に取得し、ユーザ端末の移動距離が50mに達し、現在のナビゲーション画面を維持するのは1分間に達していることを含む。ナビゲーション無し画面を利用して走行する場合、条件1におけるすべての項目を満たしていれば、ナビゲーション無し画面から軽ナビゲーション画面への自動切替を実現することができる。または、条件1における少なくとも4項または5項を満たしていれば、ナビゲーション無し画面から軽ナビゲーション画面への自動切替を実現することができる。条件1における具体的な標準を満たしている具体的なことは、設定することができる。軽ナビゲーション画面がナビゲーション無し画面に切り替えられる場合、ナビゲーション無し画面は、軽ナビゲーション画面に自動で切り替えられなくなり、ナビゲーション無し画面から軽ナビゲーション画面への切り替えが再度実現されるために、条件2を満たしなければならない。
【0042】
条件2は、軽ナビゲーション画面を手動で操作するモードであることが好ましい。つまり、ナビゲーション無し画面から軽ナビゲーション画面への切替を実現することは、軽ビゲーション画面上での手動でスライドやクリックを行う必要がある。条件1を満たしておらず、かつユーザがナビゲーション無し画面から軽ナビゲーション画面への切替を必要する場合、条件2における軽ナビゲーション画面を手動で操作するモードを利用することができる。
【0043】
条件1について、履歴データに対する統計を経て分かるように、ナビゲーション無し画面において、路線に熟知している一部のユーザが地図路線を照会した後に当該画面から退出し、路線に熟知していない一部のユーザが、地図路線を照会した後にナビゲーションのスタートをクリックして伝統的なナビゲーション画面に移行し、この2つの部分のユーザがビゲーション無し画面の維持時間は、一般的に1分間を越えない。上記のユーザ以外の一部のユーザが地図路線を継続的に照合することを希望するが、伝統的なナビゲーション画面へ移行して多い電気量及び資源を消耗することを希望しない方は、軽ナビゲーション画面への移行に適する状況に属し、このようなユーザは、ナビゲーション無し画面を1分間以上維持すると、軽ナビゲーション画面に自動に切り替えれる。このようなユーザにとっては、切替前の10秒間においていずれの操作がない場合、ユーザが現在の地図路線に対して詳細に照合する必要がないと表明するため、切替を実行してもよい。
【0044】
本実施例では、地図に基づくナビゲーション方法を提供し、上記実施例によれば、「前記ユーザ端末がナビゲーション安定性条件を満たしていることが識別される場合、後続操作をトリガする」というステップが追加されて、後続の、ユーザ端末の位置状態に対する判断に寄与する。さらに、「ナビゲーション画面を高レベルから低レベルへ切り替える前記ユーザによる切替指示を受け取った場合、前記ナビゲーション画面の切替を実行し、後続の自動切替を抑制する」というステップが追加されてナビゲーション画面の切替をユーザのニーズに満足させる。
【実施例3】
【0045】
図3は、本発明の実施例3に係る地図に基づくナビゲーション方法のフローチャートである。上記実施例によれば、前記方法は、
現在のナビゲーション画面がナビゲーション無し画面又は軽ナビゲーション画面である場合、ユーザ端末の現在位置、移動距離、現在の道路状況及び時間のうちの少なくとも1つに基づいて、少なくとも2本のナビゲーション路線を新たに計算して、ナビゲーション画面に更新して表示を行うことをさらに含む。
【0046】
このように、ナビゲーション無し画面又は軽ナビゲーション画面に対する更新により、現在のナビゲーション情報をリアルタイムでユーザに知らせることができ、ユーザに便利を提供する。
【0047】
さらに、前記方法は、現在のナビゲーション画面が軽ナビゲーション画面である場合、現在表示している少なくとも2本のナビゲーション路線うちの、候補ナビゲーション路線と主ナビゲーション路線との間の速さ関係を取得して、ラベルの形式で前記軽ナビゲーション画面に表示することと、
現在のナビゲーション画面が軽ナビゲーション画面である場合、主ナビゲーション路線において、引導マークを表示することとをさらに含む。
【0048】
このように、より多い路線の選択をユーザに提供するとともに、より多いナビゲーション情報をユーザに知らせるように、軽ナビゲーション画面において候補ナビゲーション路線と主ナビゲーション路線との間の速さ関係を表示する。主ナビゲーション路線において引導マークを表示することにより、ユーザに正確な走行の便利を提供する。
【0049】
図3に示すように、本実施例に係る具体的な技術案は、以下の通りである。
【0050】
S310:ナビゲーションクライアントが搭載されるユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作を取得する。
【0051】
S320:前記ユーザ端末がナビゲーション安定性条件を満たしていることが識別される場合、後続操作をトリガする。
【0052】
S330:ユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作に基づいて、ナビゲーションクライアントにおける少なくとも2種類のナビゲーション画面の間で自動切替を行う。
【0053】
S340:ナビゲーション画面を高レベルから低レベルへ切り替える前記ユーザによる切替指示を受け取った場合、前記ナビゲーション画面の切替を実行し、後続の自動切替を抑制する。
【0054】
S350:現在のナビゲーション画面がナビゲーション無し画面又は軽ナビゲーション画面である場合、ユーザ端末の現在位置、移動距離、現在の道路状況及び時間のうちの少なくとも1つに基づいて、少なくとも2本のナビゲーション路線を新たに計算して、ナビゲーション画面に更新して表示を行う。
【0055】
本実施例において、ユーザ端末が一段の距離又は一段の時間を亘って走行した後、ナビゲーション路線における道路状況などの情報は、ユーザ端末の最初時に比べ、異なるものになる。従って、ユーザ端末の現在位置、移動距離、現在の道路状況及び時間のうちの少なくとも1つに基づいて、少なくとも2本のナビゲーション路線を新たに計算して、現在のナビゲーション画面に更新して表示を行う必要がある。現在のナビゲーション画面は、ナビゲーション無し画面又は軽ナビゲーション画面であってもよい。
【0056】
本実施例において、ナビゲーション画面におけるナビゲーション路線が1本のみが表示される際に、ユーザ端末の現在位置、移動距離、現在の道路状況及び時間のうちの少なくとも1つに基づいて、少なくとも2本のナビゲーション路線を新たに計算する必要がある。ユーザ端末がナビゲーション路線からずれた際に、マークする方法でユーザに対してリマインダーを行う。例えば、ナビゲーションの主線をハイライトし、軽ナビゲーション画面において、音声放送の方式でリマインダーを行うこともできる。
【0057】
具体的には、ユーザ端末の現在位置及び目的地に基づいて、少なくとも2本のナビゲーション路線を新たに計算したり、ユーザ端末の現在位置、現在の道路状況及び目的地に基づいて、少なくとも2本のナビゲーション路線を算出することができる。この中で、現在の道路状況は、ナビゲーション画面における路線での車両の数、交通処理の情況などの情報を含む。ユーザ端末の移動距離又は移動の時間に基づいて、ユーザ端末がナビゲーション路線において目的地からの距離を了解することができる。これにより、ユーザ端末の位置を特定し、最終に、少なくとも2本のナビゲーション路線を新たに計算する。
【0058】
S360:現在のナビゲーション画面が軽ナビゲーション画面である場合、現在表示している少なくとも2本のナビゲーション路線うちの、候補ナビゲーション路線と主ナビゲーション路線との間の速さ関係を取得して、ラベルの形式で前記軽ナビゲーション画面に表示し、主ナビゲーション路線において引導マークを表示する。
【0059】
本実施例では、軽ナビゲーション画面において、候補ナビゲーション路線と主ナビゲーション路線との間の速さ関係は、時間または距離などで表すことができる。例えば、主ナビゲーション路線が候補ナビゲーション路線よりも10分間だけ早い、または、主ナビゲーション路線が候補ナビゲーション路線よりも10キロメートルだけ短い。また、例えば、主ナビゲーション路線が30分間で、候補ナビゲーション路線が40分間であり、或いは主ナビゲーション路線が30キロメートルで、候補ナビゲーション路線が20キロメートルである。主ナビゲーション路線において、引導マークを表示する。引導マークは、図形引導マークや文字引導マークであってもよく、引導マークを介して、ユーザ端末に正確の走行を指導することができる。
【0060】
以下のことを説明するべきである。本発明の実施例において、例示的には、ステップS350及びS360がS340の後に実行されるが、本発明の実施例はだだ1つの例示的なものに過ぎず、ステップS350及びS360が、任意のステップの前または後に実行されることができる。
【0061】
本実施例では、地図に基づくナビゲーション方法を提供し、ナビゲーション無し画面又は軽ナビゲーション画面に対する更新により、現在のナビゲーション情報をリアルタイムでユーザに知らせて、ユーザに便利を提供することができる。軽ナビゲーション画面において、候補ナビゲーション路線と主ナビゲーション路線との間の速さ関係を表示することにより、より多い路線の選択をユーザに提供し、より多いナビゲーション情報をユーザに知らせる。軽ナビゲーション画面において主ナビゲーション路線の引導マークを表示することにより、ユーザに正確走行の便利を提供する。
【実施例4】
【0062】
図4は、本発明の実施例4に係る地図に基づくナビゲーション装置の構成図であり、前記装置により地図ナビゲーションを行う。
図4に示すように、前記装置400は、位置状態及びナビゲーション操作取得モジュール410と、ナビゲーション画面切替モジュール420とを含む。
【0063】
その中で、位置状態及びナビゲーション操作取得モジュール410は、ナビゲーションクライアントが搭載されるユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作を取得するために用いられる。
【0064】
ナビゲーション画面切替モジュール420は、ユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作に基づいて、クライアントにおける少なくとも2種類のナビゲーション画面の間で自動切替を行うために用いられる。
【0065】
また、ナビゲーション画面切替モジュール420は、具体的に以下のことに用いられ、
前記ユーザ端末の位置状態がナビゲーション路線を走行するという条件を満たしており、現在のナビゲーション画面を第1の設定時間閾値だけ維持し、かつ、切替前の所定期間において現在のナビゲーション画面に対する前記ユーザによる操作がない場合、現在の低レベルのナビゲーション画面から高レベルのナビゲーション画面へ切り替えられることを含む。なお、少なくとも2種類のナビゲーション画面のレベルは、ナビゲーション情報量に応じて、昇順にソートされる。前記低レベルのナビゲーション画面がナビゲーション無し画面であり、高レベルのナビゲーション画面が軽ナビゲーション画面である。
【0066】
さらに、前記ユーザ端末の位置状態がナビゲーション路線を走行するという条件を満たしていることの特定は、前記ユーザ端末の現在位置が前記ナビゲーション路線の起点に位置しており、かつ前記ユーザ端末の移動速度が車両の走行速度値に達している場合、前記ユーザ端末の位置状態がナビゲーション路線を走行するという条件を満たしていると特定されることを含む。
【0067】
さらに、前記装置は、ユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作に基づいて、クライアントにおける少なくとも2種類のナビゲーション画面の間で自動切替を行う前に、前記ユーザ端末がナビゲーション安定性条件を満たしていると識別された場合、後続操作をトリガするために用いられる後続操作ドリガモジュール430をさらに含む。
【0068】
その中で、前記ナビゲーション安定性条件は、以下の少なくとも1項を含む。すなわち、所定の長さの期間においてGPS位置決め情報を継続的に取得できることと、現在のナビゲーション画面において、前記ユーザ端末の移動位置が所定の距離閾値に達していることとを含む。
【0069】
また、前記装置は、ナビゲーション画面を高レベルから低レベルへ切り替える前記ユーザによる切替指示を受け取った場合、前記ナビゲーション画面の切替を実行し、後続の自動切替を抑制するために用いられる自動切替抑制モジュール440をさらに含む。
【0070】
また、前記装置は、現在のナビゲーション画面がナビゲーション無し画面又は軽ナビゲーション画面である場合、ユーザ端末の現在位置、移動距離、現在の道路状況及び時間のうちの少なくとも1つに基づいて、少なくとも2本のナビゲーション路線を新たに計算して、ナビゲーション画面に更新して表示を行うために用いられるナビゲーション画面更新モジュール450をさらに含む。
【0071】
また、前記装置は、
現在のナビゲーション画面が軽ナビゲーション画面である場合、現在表示している少なくとも2本のナビゲーション路線うちの、候補ナビゲーション路線と主ナビゲーション路線との間の速さ関係を取得して、ラベルの形式で前記軽ナビゲーション画面に表示するために用いられるラベル表示モジュール460と、
前記装置は、現在のナビゲーション画面が軽ナビゲーション画面である場合、主ナビゲーション路線において、引導マークを表示するために用いられる引導マーク表示モジュール470とをさらに含む。
【0072】
上記製品は、本発明の任意の実施例に係る方法を実行することができ、その方法を実行するための相応している機能モジュール及び有益な効果を備える。
【0073】
本実施例に係る地図に基づくナビゲーション装置は、ユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作に基づいて、ナビゲーションクライアントにおける少なくとも2種類のナビゲーション画面の間で自動切替が実現し、ユーザの異なる情況によって異なるニーズに満足する。
【実施例5】
【0074】
本発明の実施例5では、本発明の任意の実施例に係る地図に基づくナビゲーション装置を含む端末を提供する。具体的には、
図5に示すように、本発明の実施例に係る端末は、1つ以上のプロセッサ510(
図5では1つのプロセッサ510を例にしている)と、メモリ520と、1つ以上のモジュールとを含む。
【0075】
前記端末は、入力装置530と出力装置540とをさらに含んでもよい。前記端末におけるプロセッサ510、メモリ520、入力装置530及び出力装置540は、バスや他の方式で接続されてもよいが、
図5ではバスを介する接続が例示されている。
【0076】
メモリ520は、コンピュータ読み取り可能な媒体として、ソフトウェアプログラム、コンピュータの実行可能プログラム及びモジュール、例えば、本発明の実施例における、地図に基づくナビゲーション方法に対応するプログラム命令/モジュール(例えば、
図4に示している、地図に基づくナビゲーション装置における位置状態及びナビゲーション操作取得モジュール410、及び、ナビゲーション画面切替モジュール420)を記憶するために用いられてもよい。プロセッサ510は、メモリ520に記憶されているソフトウェアプログラム、命令及びモジュールを運行することにより、サーバーの各種の機能アプリ及びデータ処理を実行して、上記方法実施例における地図に基づくナビゲーション方法を実現する。
【0077】
メモリ520は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶できるプログラム記憶領域、及び端末装置の使用に応じて作成されるデータ等を記憶できる記憶データ領域を備えてもよい。また、メモリ520は高速ランダムアクセスメモリを備えてもよく、さらに不揮発性メモリ、例えば少なくとも1つのディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステートメモリデバイスを備えてもよい。いくつかの例では、メモリ520は、プロセッサ510に対して遠隔に設置されるメモリを備えてもよく、これらの遠隔メモリはネットワークで端末装置に接続されてもよい。上記ネットワークの例はインターネット、企業イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動体通信ネットワーク及びその組合せを含むが、それらに限定されない。
【0078】
入力装置530は入力されたデジタル又は文字情報を受信し、及び端末のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成することに用いられてもよい。出力装置540はディスプレイスクリーン等の表示装置を備えてもよい。
【0079】
本発明の実施例では、コンピュータ実行可能な命令を含む記憶媒体をさらに提供し、前記コンピュータ実行可能な命令は、コンピュータのプロセッサにより実行される際に、地図に基づくナビゲーション方法を実行するために用いられ、当該方法は、
ナビゲーションクライアントが搭載されるユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作を取得することと、
ユーザ端末の位置状態及びユーザによるナビゲーション操作に基づいて、ナビゲーションクライアントにおける少なくとも2種類のナビゲーション画面の間で自動切替を行うこととを含む。
【0080】
上記実施形態の説明によれば、当業者は、本発明がソフトウェア、および必要な汎用ハードウェアにより実現されてもよく、勿論ハードウェアにより実現されてもよいが、多くの場合、前者が好ましい実施形態であると理解すべきである。このような理解に基づいて、本発明の技術案は、実質的な部分または従来技術を改良する部分をソフトウェア製品の形態で実現してもよい。当該コンピュータソフトウェア製品は、コンピュータの読み取り可能記憶媒体、例えばコンピュータのフロッピーディスク、光ディスク、読み出し専用メモリ(Read−Only Memor、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)などに記憶されてもよく、且つコンピュータ機器(パソコン、サーバ、またはネットワーク機器などであってもよく)に本発明の各実施例に係る方法を実行させる複数の命令を含む。
【0081】
注意すべきなのは、地図に基づくナビゲーション装置の実施形態に含まれる各ユニットとモジュールが、機能ロジックのみに応じて区画されるが、上記区画に限定されない。対応する機能を実現することができればよい。また、各機能ユニットの具体的な名称は、単に区別を容易にするためのものであり、本発明の保護範囲を限定するものではない。
【0082】
以上で説明したのは、本発明の具体的な実施形態だけであり、本発明の保護範囲は、これらに限定されるものではない。いかなる当業者が本発明に開示された技術範囲内に容易に想到できる変更または置換の全ては、本発明の保護範囲内に入るべきである。従って、本発明の保護範囲は、添付される特許請求の範囲を基準としているものである。