(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記バルクのヘテロ接合層を形成することは、前記電子輸送層の上側表面に一つの溶媒または複数の溶媒に混合されたドナー/アクセプターを塗布することを備える、請求項1に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の第1の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図6】本発明の第1の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図7】本発明の第1の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図8】本発明の第1の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図9】本発明の第1の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図10】本発明の第1の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図11】本発明の第1の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図12】本発明の第1の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図13】本発明の第1の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図14】本発明の第1の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図15】本発明の第2及び第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図16】本発明の第2及び第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図17】本発明の第2及び第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図18】本発明の第2及び第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図19】本発明の第2及び第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図20】本発明の第2及び第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図21】本発明の第2及び第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図22】本発明の第2及び第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図23】本発明の第2及び第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図24】本発明の第2及び第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図25】本発明の第2及び第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図26】本発明の第2の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図27】本発明の第2の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図28】本発明の第2の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図29】本発明の第2の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図30】本発明の第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図31】本発明の第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図32】本発明の第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図33】本発明の第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図34】本発明の第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図35】本発明の第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図36】本発明の第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図37】本発明の第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【
図38】本発明の第3の実施形態による、イメージセンサ装置の製造方法の一連の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
第1の実施形態の有機光ダイオード(Organic Photo−Diode(「OPD」))の製造工程は、
図1−14に関して、以下に記載される。
【0009】
図1は、ガラス基板102、データ線104、センサアレイのデータラインへ向かうフォトダイオード積層に接続するための線106、ゲート108、及びアイランド110を含む、薄膜トランジスタ(Thin−Film Transistor(「TFT」))アレイの一部を示す。基板102は、典型的に、ガラスであるが、プラスチック基板(ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート、またはポリイミド)も使用されることができる。線104及び106のための材料は、典型的に、約500オングストロームの呼び厚さを有するクロム(「Cr」)である。材料は、物理的気相成長法(Physical Vapor Deposition(「PVD」)を用いて堆積される。ゲート108の材料は、約200オングストロームの呼び厚さを有するチタンタングステン(「TiW」)と併用された約1300オングストロームの呼び厚さを有するアルミニウム(「Al」)を、含む。ゲート108の材料は、物理的気相成長法(Physical Vapor Deposition(「PVD」)を用いて堆積される。ゲート108の誘電体材料は、約3300オングストロームの呼び厚さを有する窒化シリコン(「SiN」)、約500オングストロームの呼び厚さを有するアモルファスシリコン(「a−Si」)、及び約1500オングストロームの呼び厚さを有するSiNであることができる。ゲート108の誘電体材料は、プラズマ化学気相堆積法(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition(「PECVD」)を使用して適用することができる。TFTの活性部(ソース−ドレイン、またはアイランド110)は、約500オングストロームの呼び厚さを有する微結晶シリコン(「μc−Si」)、約800オングストロームの呼び厚さを有するクロム層(「Cr」)から形成される。アイランド110は、PECVDとPVDの両方を用いて形成されることができる。
【0010】
図2は、PECVDを用いた
図1のTFT層上に中間層誘電体ILD膜層112(理想的な厚さ0.5μmから2.0μm)の活用を示す。PECVD工程温度は、理想的には、200℃から300℃である。ILD材料は、SiONまたはSiO2及びSiNを含むことができる。
【0011】
図3は、ILD層112にビアホールをパターニングするための、フォトレジスト層114の活用を示す。フォトレジスト層114は、部分116がILD層112に後のビアホールとして選択的にエッチングされるように、露光される。フォトレジスト層は、ポジ型のノバラックベースの樹脂材料であることができる。典型的な材料の厚さは、2.0μmから8μmであり、押し出しコータ、またはスリットコータを用いて堆積される。
【0012】
図4は、金属層106に接触するために使用されるビアホール118を作り出すために、ウェット(HF型化学作用)またはドライ(Fプラズマ;理想的には、CF4またはSF6)を使用して、SiON(または他のPECVD誘電体)ILD層112のエッチングを示す。
【0013】
図5は、金属積層含有層120、122、124、及び126の堆積を示す。金属層は、TFTの遮光、及びボトムコンタクト、またはフォトダイオードの陰極を形成するための2つのパターニングされた積層体の中にパターニングされる。エッチングに続いて、金属相互連結層がPVD/スパッタリングによって堆積される。この工程は、TiW、Al、TiW、及びITOまたはクロム、Al、TiW、及びITOの、低部層120から始まる、4層の金属積層体を用いて、備える。200Aから1000Aの第1の層120、1000Aから10000AのAl層122、200Aから1000Aの第3の層124、及び100Aから800Aの第4の層126である。すべての堆積は、100℃より低い温度で行われる。この方法の代替は、CrまたはTiWを他の耐熱性金属(例は、Mo、MoW、Tiなどを含む)へ、Alから代替の導電体へ(例はCu、Al:Nd、Al:Si、Agなどを含む)の置換を含む。代わりに、第4の層126を、これに限定されるものではないが、ITO、IGZO、IZO、ITZO、またはAZOを含む、導電性酸化物に置換することができる。
【0014】
図6は、樹脂材料であることができる、バンク層128の堆積を示す。バンク層128は、溶液工程(すなわち、押し出し、スロットダイ、スピンコーティング、スプレーコーティングまたはインクジェット)を使用した、ILD層112及びパターニングされた金属層120、122、124、126に堆積される。バンク層128の理想的な厚さは、1.0μmから6.0μmである。バンク層128は、大気温度で堆積された後、T=50℃から100℃における(溶液を取り除くための)ソフトベークが続く。バンク層128の材料は、(これに限られないが)、Dow Chemical Cyclotene 6100シリーズ(またはそれの変異物)、Honeywell PTSシリーズ、Microchem SU−8、TOK TPIR PN−0371Dまたは技術分野で知られた他のそのような樹脂材料を含んでもよい。上述のバンク材料は、全基板を覆うすぐれた平坦性(>90%)を提供する。
【0015】
図7は、バンク層128の上面へのフォトレジスト層130の活用を示す。層128におけるバンク材料は、1−6時間のN2雰囲気で硬化され(T=200℃から300℃;理想的には、250℃未満)、その後、ポジ型のノバラックベースの樹脂材料である、フォトレジスト層130がコーティングされる。材料の典型的な厚さは、2.0μmから8.0μmであり、押し出しコータ、またはスリットコータを使って堆積される。
【0016】
図8は、部分132における、フォトレジスト層130のパターニングを示す。フォトレジストは、i線露光によってパターニングされ、バンク層128に至るまで個々の画素ウェルを形成するために露光される。典型的なドーズ範囲は、75mJから200mJ(理想的には、90−125mJ)であり、フォトレジスト層の厚さは、1.0μmから10.0μmであり、理想的には2.0μmから5.0μmである。
【0017】
図9は、フォトレジスト層130とバンク層128を貫通して形成される、ビアホール134を示す。検査後、個々の画素ウェル134はバンク層128の中に、Fを含む(すなわち、CF4、SF6など)プラズマ工程を使って、エッチングされる。金属層126の上側表面が曝されることに注意する。
【0018】
図10は、フォトレジスト層130が取り除かれることを示す。フォトレジスト層130は、(PRS−2000ストリッパまたは従来知られた他のストリッパを用いて)剥離される。バンク層128材料は、ストリップ化学物質に影響されず、装置の一部として残る。剥離工程の後、個々の画素ウェルは、さらに以下に詳細に説明されるように、工程で有機フォトレイタ(later)を作りだすために形成される。バンク層128は、平坦性が高く、それゆえ、金属層構造の間で、優れた誘電体分離を提供する。
【0019】
図11は、電子輸送層(Electron Transport Layer(「ETL」))136の堆積を示す。ETL層136は、バルクのヘテロ接合層材料の仕事関数とITO(陰極)の仕事関数を調整、またはその間を橋渡しする機能を有する。材料は、PEIE(エトキシル化ポリエチレンイミン)であることができ、理想的には、それぞれ、個々のアレイに堆積される。ETL材料は、スピンコーティング、スプレーコーティングまたはインクジェット工程によって、塗布されることができる。溶液は、それぞれの画素ウェルを、堆積された厚さによって、表面を覆うか、満たす。典型的な厚さは、5nmから400nmに及ぶ。ETL層136は、それから100℃から130℃で、5分から20分間、窒素雰囲気で、ホットプレートで、ベークされる。代わりの材料が層126に使用されるとき、その後、このETL層136は、工程から飛ばされることができる。代わりの材料が、ETL層になる。
【0020】
図12は、バルクのヘテロ接合層(Bulk Heterojunction Layer(「BHJ」)138の堆積を示す。BHJ層138は、光を電荷に変換する機能を有する。BHJは、一つの溶媒または複数の溶媒に混合された、ドナー/アクセプタからなる。電子ドナー材料は、典型的には、他を排他するものではないが、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)(「P3HT」)であり、電子アクセプタは、典型的にフェニル−C61−酪酸メチルエステル(「PC
61BM」または「C60」)である。BHJ材料はETL層136上に堆積される。BHJ材料は、スクリーン印刷、スロットダイコーティング、スピンコーティング、スプレーコーティングによってまたはインクジェットによって、塗布されることができる。溶液は、それぞれの画素ウェルを、堆積された厚さによって、表面を覆うか、満たす。典型的な厚さは100nmから1000nmに及ぶ。BHJ層138は、その後、最初に、溶液をゆっくり追い出すために、50℃から80℃で、2から8分間、ベークされる。その後、BHJ層138は、3から10分間、110℃から130℃で、窒素雰囲気または真空で、ベークされる。
【0021】
図13は、ホール輸送層(Hole Transport Layer(「HTL」))140の堆積を示す。HTL層140は、陽極層、またはトップコンタクト材料の仕事関数とBHJの仕事関数を調整、またはそれらの橋渡しをする機能を有し、理想的には、ポリ(3、4−エチレンジオキシチオフェン)ポリスチレンスルホン酸(「PDOT:PSS」)であり、BHJ層138上に堆積される。HTL材料は、スピンコーティング、スプレーコーティングまたはインクジェット工程によって塗布されることができる。溶液は、それぞれの画素ウェルを、堆積された厚さによって、表面を覆うか、満たす。典型的な厚さは、5nmから400nmに及ぶ。HTL層140は、その後、100℃から130℃で、5から20分間、窒素雰囲気で、ホットプレート上でベークされる。HTL層の代わりの材料は、モリブデン三酸化物(MoO
3)であることができる。MoO3は、蒸着工程によって、堆積される。
【0022】
図14は、トップコンタクト層(Top Contact Layer(「TC」)142の堆積を示す。TC層142は、トップコンタクト、またはフォトダイオードの陽極の役目を務める機能を有し、PDOT:PSSの異なる混合物のような、透明導電性材料かまたは、銀ナノワイヤであることができ、またHTL層140上に堆積される。TC材料は、スクリーン印刷、スロットダイコーティング、スピンコーティング、スプレーコーティングによって、またはインクジェット工程によって、塗布されることができる。溶液は、それぞれの画素ウェルを、堆積された厚さによって、表面を覆うか、満たす。典型的な厚さは、50nmから1000nmに及ぶ。TC層142は、その後、最初に、溶液をゆっくり追い出すために、50℃から80℃で、2から8分間、ベークされる。その後、TC層142は、3から10分間、110℃から130℃で、窒素雰囲気または真空中で、ベークされる。
【0023】
さらに、
図14に関して、グリッドバイアスが、アレイの適切な電気的操作のために、トップコンタクト、TC層142に与えられる。層136から142は、画素ウェルの外側で衝突する電子が、まさに吸収され、個々の画素信号に寄与しないように、個々の画素を作り出すように、パターニングされる。層136から142に適合する、汚れていない材料は、水分のバリアまたはパッシベーション層(図示せず)として、使われることができる。
【0024】
本発明の第2及び第3の実施形態に関連するOPD製造工程段階は、図面
図15−25に示される。本発明の第2の実施形態の方法は、
図26−29を参照して達成され、本発明の第3の実施形態の方法は、
図30−38を参照して達成される。
【0025】
図15は、TFT層が、基板202、金属線204及び206、ゲート208、及びアイランド210を含み、上述の工程を使って、完成される。
【0026】
図16は、前述のように、ILD層212の活用を示す。ILD膜212(理想の厚さ、0.5μmから2.0μm)がPECVDを用いて、
図15のTFT層上に、適用される。PECVD工程の温度は、200℃から300℃である。ILD材料は、SiONまたはSiO2及びSiNを含むことができる。
【0027】
図17は、前述のようにフォトレジスト層214の活用を示し、位置216にパターニングされる。
【0028】
図18は、前述のようにフォトレジスト層214及びILD層212のエッチングを示す。SiON(または他のPECVD誘電体)層212は、ウェット(HF型化学作用)またはドライ(Fプラズマ;理想的には、CF4またはSF6))を使って、エッチングされる。
【0029】
図19は、前述のように、4層の金属積層の堆積を示す。エッチング後、金属相互連結層が、PVD/スパッタリングによって、堆積される。この工程は、TiW、Al、TiW、及びITOまたはクロム、Al、TiW、及びITOの、低部層220から始まる、4層の金属積層体を使うことを含む。典型的な膜厚は、200オングストロームから1000オングストロームの第1の層220、1000オングストロームから10000オングストロームのAl層222、200オングストロームから1000オングストロームの第3の層224、及び100オングストロームから800オングストロームの第4の層226である。すべての堆積は、100℃より低い温度で実行される。この方法の代替は、CrまたはTiWを他の耐熱性金属(例、Mo、MoW、Tiなど)へ、Alから代替の導電体へ(例、+Cu、Al:Nd、Al:Si、Agなど)の置換を含む。代わりに、第4の層226を、これに限定されるものではないが、ITO、IGZO、IZO、ITZO、またはAZOを含む、導電性酸化物に置換することができる。
【0030】
図20は、第2の中間層誘電体層228(「ILD2」)の活用を示す。ILD2膜層228(理想の厚さ0.5μmから2.0μm)PECVDを用いて、ILD層212、データ金属及びOPDダイオードの接触する陰極上に適用される。PECVD工程温度は200℃から300℃である。従来のとおり、ILD2材料は、SiONまたはSiO2及びSiNを含むことができる。層228のSiON(または他のPECVD誘電体)は、ウェット(HF型化学作用)またはドライ(Fプラズマ;理想的には、CF4またはSF6))を使って、エッチングされる。代わりの材料は、押し出し工程、スロットダイ工程、スピンコーティング、スプレーコーティングまたはインクジェット)を用いて堆積される、溶液ベースのILD材料を使うことができるであろう。ILD2層228の理想の厚さは1.0μmから6.0μmである。ILD2層228は、大気温度で堆積された後、50℃から100℃でソフトベーク(溶液を取り除くために)が続く。ILD2材料は、(これに限られないが)、Dow Chemical Cyclotene 6100シリーズ(またはそれの変異物)、Honeywell PTSシリーズ、Microchem SU−8、TOK TPIR PN−0371Dまたは技術分野で知られた他の一般的な材料を含んでもよい。上述のILD2材料は、全基板を覆うすぐれた平坦性(>90%)を提供する。
【0031】
図21は、前述の材料と方法を使って、ILD2層228の表面に、フォトレジスト層230の活用を示す。
【0032】
図22は、金属層226へのビアホールの形成に使用するための、位置232でのフォトレジスト層のパターンを示す。
【0033】
図23は、フォトレジスト層230とILD2層228を貫通するビアホール234の形成を示す。層228のSiON(または他のPECVD誘電体)は、ウェット(HF型化学作用)またはドライ(Fプラズマ;理想的には、CF4またはSF6)を使って、エッチングされる。ILD2層228は、溶液ベースのILDを使って堆積され、その後、個々の画素ウェルが、Fを含有する(すなわち、CF4、SF6など)プラズマ工程を使って、エッチングされる。
【0034】
図24は、前述の材料と工程を使って、フォトレジスト層230の剥離を示す。ILD2層228がエッチングされるとすぐに、フォトレジスト層230が取り除かれる。
【0035】
図25は、ITO層236の堆積を示す。ITO層236は、ILD2層228上に堆積され、リソグラフィを使ってパターニングされる。膜層236は、ウェット(HF型化学作用)またはドライ(Fプラズマ;理想的には、CF4またはSF6))を使って、エッチングされる。代わりにITO層236は、これに限定されるものではないが、ITO、IGZO、IZO、ITZO、またはAZOを含む、導電性酸化物に置換することができる。
【0036】
本発明の方法は、本工程のなかでこの点から2つのパスに続く。前述のように、本発明の第2の方法は、図面
図26から29を参照して完成され、また、本発明の第3の方法は、図面
図30から38を参照して完成される。
【0037】
図26は、前述の材料を用いて、ETL層238の堆積を示す。ETL層238は、それぞれ個々のアレイ上に堆積される。ETL層238のこの材料は、スピンコーティング、スプレーコーティングまたはインクジェット工程によって、塗布されることができる。溶液は、それぞれの画素ウェルを、堆積された厚さによって、表面を覆うか、満たす。典型的な厚さは、5nmから400nmに及ぶ。ETL層238は、その後、100℃から130℃の温度で、5から20分間、窒素雰囲気で、ホットプレート上でベークされる。
【0038】
図27は、前述の材料を用いて、BHJ層240の堆積を示す。BHJ層240は、ETL層238上に堆積される。BHJ層240のこの材料は、スクリーン印刷、スロットダイコーティング、スピンコーティング、スプレーコーティングによって、またはインクジェット工程によって、塗布される。溶液は、それぞれの画素ウェルを、堆積された厚さによって、表面を覆うか、満たす。典型的な厚さは、100nmから1000nmに及ぶ。BHJ層240は、その後、最初に、溶液をゆっくり追い出すために、50℃から80℃で、2から8分間、ベークされる。その後、BHJ層240は、3から10分間、110℃から130℃で、窒素雰囲気または真空で、ベークされる。
【0039】
図28は、前述の材料を用いて、HTL層242の堆積を示す。HTL層242は、BHJ層240上に堆積される。HTL層242のこの材料は、スピンコーティング、スプレーコーティングまたはインクジェット工程によって塗布されることができる。溶液は、それぞれの画素ウェルを、堆積された厚さによって、表面を覆うか、満たす。層242の典型的な厚さは、5nmから400nmに及ぶ。HTLは、その後、100℃から130℃で、5から20分間、窒素雰囲気で、ホットプレート上でベークされる。
【0040】
図29は、前述の材料を用いて、TC層244の堆積を示す。TC層244は、スクリーン印刷、スロットダイコーティング、スピンコーティング、スプレーコーティングによって、またはインクジェットによって、アレイ上に堆積される。溶液は、それぞれの画素ウェルを、堆積された厚さによって、表面を覆うか、満たす。典型的な厚さは、100nmから1000nmに及ぶ。TC層244は、その後、最初に、溶液をゆっくり追い出すために、50℃から80℃で、2から8分間、ベークされる。その後、TC層244は、3から10分間、110℃から130℃で、窒素雰囲気または真空中で、ベークされる。
【0041】
グリッドバイアスが、トップコンタクトTC層244に与えられ、汚れのないパッシベーション層(図示せず)が、前述のように適用されることに留意すべきである。
【0042】
OPD製造工程段階の第3の実施形態は、これから記載され、図面
図25から連続して続いている。
【0043】
図30は、バンク層246の堆積を示す。ILD2層上にバンク層246の堆積することは、溶液工程(すなわち、押し出し、スロットダイ、スピンコーティング、スプレーコーティングまたはインクジェット)を使用する。バンク層の理想の厚さは、1.0μmから6.0μmである。バンク層246は、大気温度で堆積された後、T=50℃から100℃でのソフトベークが続く。バンク層246材料は、(これに限定されるものではないが)Dow Chemical Cyclotene 6100シリーズ(またはそれの変異物)、Honeywell PTSシリーズ、Microchem SU−8、TOK TPIR PN−0371Dまたは技術分野で知られた他の樹脂材料を含んでもよい。バンク層246の材料は、全基板を覆う優れた平坦性(>90%)を提供する。
【0044】
図31は、前述の材料と方法を用いて、フォトレジスト層248の堆積を示す。バンク層材料246は、1から6時間、N2雰囲気で、硬化され(T=200℃から300℃;理想的には250℃未満)た後、フォトレジスト層248で覆うことが続く。
【0045】
図32は、位置250で、フォトレジスト層248のパターニングを示す。フォトレジスト層248は、i線露光によってパターニングされ、バンク層246に至るまで個々の画素ウェルを形成するために現像される。典型的なドーズ範囲は、75mJから200mJ(理想的には、90−125mJ)であり、フォトレジスト層248の厚さは、1.0μmから10.0μmであり、理想的には2.0μmから5.0μmである。
【0046】
図33は、フォトレジスト層248とバンク層246を貫通してエッチングされる、ビアホール252を示す。検査後、個々の画素ウェル252は、ITO層236の表面へバンク層246の中に、Fを含む(すなわち、CF4、SF6など)プラズマ工程を使って、エッチングされる。
【0047】
図34は、フォトレジスト層248の剥離を示す。フォトレジスト層248は、PRS−2000ストリッパまたは他のそのような器具を用いて、剥離される。バンク層246材料は、ストリップ化学物質に影響されず、装置の一部として残る。剥離工程の後、個々の画素ウェルは、有機フォトダイオード作りだすために形成される。バンク材料は、平坦性が高く、それゆえ、それぞれの画素の間で、優れた誘電体分離を提供する。
【0048】
図35は、前述の材料を用いて、ETL層254の堆積を示す。ETL層254は、スピンコーティング、スプレーコーティングまたはインクジェット工程によって、アレイ上に堆積される。溶液は、それぞれの画素ウェルを、層の厚さによって、表面を覆うか、満たす。典型的な厚さは、5nmから400nmに及ぶ。ETL層254は、その後、100Cから130Cの温度で、5から20分間、窒素雰囲気で、ホットプレート上でベークされる。
【0049】
図36は、前述の材料を用いて、BHJ層256の堆積を示す。BHJ層256は、スクリーン印刷、スロットダイコーティング、スピンコーティング、スプレーコーティングによって、またはインクジェットによって、ETL層254上に堆積される。溶液は、それぞれの画素ウェルを、層の厚さによって、表面を覆うか、満たす。典型的な厚さは、100nmから1000nmに及ぶ。BHJ層256は、その後、最初に、溶液をゆっくり追い出すために、50℃から80℃で、2から8分間、ベークされる。その後、BHJ層256は、3から10分間、110℃から130℃の温度で、窒素雰囲気または真空で、ベークされる。
【0050】
図37は、前述の材料を用いて、HTL層258の堆積を示す。HTL層258は、スピンコーティング、スプレーコーティングまたはインクジェット工程によって、BHJ層上に堆積される。溶液は、それぞれの画素ウェルを、層の厚さによって、表面を覆うか、満たす。典型的な厚さは、5nmから400nmに及ぶ。ETLは、その後、100℃から130℃の温度で、5から20分間、窒素雰囲気で、ホットプレート上でベークされる。
【0051】
図38は、前述の材料を用いて、TC層260の堆積を示す。TC層260は、スクリーン印刷、スロットダイコーティング、スピンコーティング、スプレーコーティングによって、またはインクジェットによって、アレイ上に堆積される。溶液は、それぞれの画素ウェルを、堆積された厚さによって、表面を覆うか、満たす。典型的な厚さは、100nmから1000nmに及ぶ。TC層260は、その後、最初に、溶液をゆっくり追い出すために、50℃から80℃で、2から8分間、ベークされる。その後、TC層260は、3から10分間、110℃から130℃の温度で、窒素雰囲気または真空中で、ベークされる。
【0052】
グリッドバイアスは、トップコンタクトTC層260に与えられ、パッシベーション層(図示せず)が、前述のように適用されることに留意すべきである。
【0053】
本発明の発明概念は、示され、いくつかの実施形態に関連して記載されているが、改良及び変更は、添付された請求項によって画定されるように、本発明の概念の精神と範囲から逸脱することなく、なされることは当業者にとって明白であろう。