特許第6606959号(P6606959)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6606959
(24)【登録日】2019年11月1日
(45)【発行日】2019年11月20日
(54)【発明の名称】プラグチェック装置
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/04 20060101AFI20191111BHJP
【FI】
   G01R31/04
【請求項の数】2
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2015-197605(P2015-197605)
(22)【出願日】2015年10月5日
(65)【公開番号】特開2017-72392(P2017-72392A)
(43)【公開日】2017年4月13日
【審査請求日】2018年9月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126561
【弁理士】
【氏名又は名称】原嶋 成時郎
(72)【発明者】
【氏名】安倍 恭一
【審査官】 名取 乾治
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−113570(JP,A)
【文献】 実開昭50−044680(JP,U)
【文献】 特開2001−231153(JP,A)
【文献】 特開2011−149887(JP,A)
【文献】 特開昭60−257370(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0291667(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 31/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業対象の盤に装着されているテストプラグターミナル用の電圧プラグと電流プラグとをチェックするプラグチェック装置であって、
前記電圧プラグが着脱可能に差し込まれ、差し込まれた前記電圧プラグの各端子に接触する端子が設けられている第1のプラグ収納部と、
前記電流プラグが着脱可能に差し込まれ、差し込まれた前記電流プラグの各端子に接触する端子が設けられている第2のプラグ収納部と、
測定端子間に接続される測定対象の電気的な導通をチェックする計測部と、
前記第1のプラグ収納部が持つ各端子の中の1つを選択可能であり、選択された端子を前記計測部の一方の測定端子に接続すると共に、前記第1のプラグ収納部の残りの端子を電気的に接触させた状態で、これらのすべての端子を前記計測部の他方の測定端子に接続する第1の切替えスイッチ部と、
前記第2のプラグ収納部が持つ各端子であって前記電流プラグの短絡側と接触している端子の中の1つを選択可能であり、選択された端子を前記計測部の一方の測定端子に接続すると共に、前記第2のプラグ収納部が持つ各端子であって前記電流プラグの短絡側と接触している端子の残りの端子を、抵抗を介在して電気的に接触させた状態で、これらのすべての端子を前記計測部の他方の測定端子に接続する第2の切替えスイッチ部と、
前記第1の切替えスイッチ部と前記第2の切替えスイッチ部とを選択可能にし、選択した切替えスイッチ部を前記計測部に接続する切替え部と、
を備えることを特徴とするプラグチェック装置。
【請求項2】
前記計測部は、テスター部またはメガー部の何れか一方であることを特徴とする請求項1に記載のプラグチェック装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、プラグチェック装置に関し、特に、保護継電器などの作業対象の盤に配設されたテストプラグターミナルに挿入する電圧プラグまたは電流プラグを容易にチェックし得るプラグチェック装置に関する。
【背景技術】
【0002】
変電所などに設置されている保護継電器などは点検等の作業が行われることがある。例えば、保護継電器が組み込まれている保護継電器盤での作業時には、図11に示すように、この保護継電器盤に装着されているテストプラグターミナルに、4極の電圧プラグP1と4極の電流プラグP2を挿入して外部から入力がないようにする(特許文献1参照)。
【0003】
つまり、計器用変圧器PTに対しては、図12に示すように、端子間がすべて開放された8つの端子を持つ電圧プラグP1を用いる。また、計器用変流器CTに対しては、図13に示すように、計器用変流器CT側が短絡された8つの端子を持つ電流プラグP2が用いられる。なお、図12図13では、三相交流のR相、S相、T相、N相(接地)用の端子などについては、下記に示すような丸囲み数字で表している。
R相・・・丸囲み数字1、丸囲み数字5
S相・・・丸囲み数字2、丸囲み数字6
T相・・・丸囲み数字3、丸囲み数字7
N相・・・丸囲み数字4、丸囲み数字8
以降に示す図についても同様にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−149887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
保護継電器盤での作業のため、事前に、電圧プラグP1について、テスターによって各端子間に短絡がないことをチェックする。この際、作業者が各プラグを保持した状態で、ひとつのプラグについて16通りの回路チェックを行うので、チェック対象のプラグが10〜20個となるとチェックに要する手間と時間とが増大する。また、電流プラグP2は、配電盤の盤内側と盤外側とは絶縁されており、各相間に短絡がないことを、テスターやメガーを使用してチェックする。
【0006】
この発明は、このような従来の事情に鑑みてなされたものであって、保護継電器などの作業対象の盤に配設されたテストプラグターミナルに挿入する電圧プラグまたは電流プラグを容易にチェック可能なプラグチェック装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項の発明は、作業対象の盤に装着されているテストプラグターミナル用の電圧プラグと電流プラグとをチェックするプラグチェック装置であって、前記電圧プラグが着脱可能に差し込まれ、差し込まれた前記電圧プラグの各端子に接触する端子が設けられている第1のプラグ収納部と、前記電流プラグが着脱可能に差し込まれ、差し込まれた前記電流プラグの各端子に接触する端子が設けられている第2のプラグ収納部と、測定端子間に接続される測定対象の電気的な導通をチェックする計測部と、前記第1のプラグ収納部が持つ各端子の中の1つを選択可能であり、選択された端子を前記計測部の一方の測定端子に接続すると共に、前記第1のプラグ収納部の残りの端子を電気的に接触させた状態で、これらのすべての端子を前記計測部の他方の測定端子に接続する第1の切替えスイッチ部と、前記第2のプラグ収納部が持つ各端子であって前記電流プラグの短絡側と接触している端子の中の1つを選択可能であり、選択された端子を前記計測部の一方の測定端子に接続すると共に、前記第2のプラグ収納部が持つ各端子であって前記電流プラグの短絡側と接触している端子の残りの端子を、抵抗を介在して電気的に接触させた状態で、これらのすべての端子を前記計測部の他方の測定端子に接続する第2の切替えスイッチ部と、前記第1の切替えスイッチ部と前記第2の切替えスイッチ部とを選択可能にし、選択した切替えスイッチ部を前記テスター部に接続する切替え部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項の発明は、請求項1に記載のプラグチェック装置において、前記計測部は、テスター部またはメガー部の何れか一方であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項の発明によれば、電圧プラグのチェック時には、第1の切替えスイッチ部により、第1のプラグ収納部が持つ各端子の中の1つを選択し、該選択した端子を測定部の一方の測定端子に接続すると共に、第1のプラグ収納部の残りの端子を電気的に接触させた状態で、これらのすべての端子を測定部の他方の測定端子に接続して、電圧プラグのチェックを行うことができ、例えば4極の電圧プラグの場合、第1の切替えスイッチ部において、スイッチ操作を8回行うことで、全端子間の開放状態を確認することができ、チェック時間を大幅に短縮することが可能である。
【0014】
また、電流プラグのチェック時には、第2の切替えスイッチ部により、第2のプラグ収納部が持つ各端子であって電流プラグの短絡側と接触している端子の中の1つを選択し、該選択した端子を測定部の一方の測定端子に接続すると共に、第2のプラグ収納部が持つ各端子であって電流プラグの短絡側と接触している端子の残りの端子を、抵抗を介在して電気的に接触させた状態で、これらのすべての端子を測定部の他方の測定端子に接続して、電流プラグのチェックを行うことができ、例えば4極の電流プラグの場合、第2の切替えスイッチ部において、スイッチ操作を1回行うことで、回路の開放が無いことを確認することができ、チェック時間を大幅に短縮することが可能である。
【0015】
また、電圧プラグを第1のプラグ収納部に差し込み、電流プラグを第2のプラグ収納部に差し込むことによりチェックを行うので、チェックの確実性を高めることができる。さらに、基本的な装置構成は、2つのプラグ収納部と、2つの切替えスイッチ部と、切替え部と、測定部と、による構成であるので、試験装置を安価に製作することが可能となる。
【0016】
請求項の発明によれば、メガー使用時の安全性を飛躍的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施の形態1に係るプラグチェック装置の構成図である。
図2】PTT用プラグ収納部10およびPTT用ロータリースイッチ部20の説明図である。
図3】切替え部50の接続関係を説明する説明図である。
図4】PTT用ロータリースイッチ部20の構造を説明する説明図である。
図5】PTT用プラグ収納部10の接続関係を示して電圧プラグP1のチェック方法を説明する説明図である。
図6】CTT用プラグ収納部30およびCTT用ロータリースイッチ部40の説明図である。
図7】CTT用ロータリースイッチ部40の構造を説明する説明図である。
図8】CTT用プラグ収納部30の接続関係を示して電流プラグP2のチェック方法を説明する説明図である。
図9】CTT用プラグ収納部30の接続関係を説明する説明図(その1)である。
図10】CTT用プラグ収納部30の接続関係を説明する説明図(その2)である。
図11】保護継電器の点検作業を説明する説明図である。
図12】4極の電圧プラグP1の説明図である。
図13】4極の電流プラグP2の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0019】
〔実施の形態1〕
図1に本発明の実施の形態1に係るプラグチェック装置1の構成図を示す。チェック装置1は、PTT用プラグ収納部10と、PTT用ロータリースイッチ部20と、CTT用プラグ収納部30と、CTT用ロータリースイッチ部40と、切替え部50と、テスター部60とを備えている。チェック装置1は、保護継電器盤に装着されているテストプラグターミナル用の8つの端子を持つ4極の電圧プラグP1(図11参照)と、8つの端子を持つ4極の電流プラグP2(図12参照)とをチェックするためのものである。
【0020】
PTT用プラグ収納部10は、電圧プラグP1をチェックするために、電圧プラグP1が差し込まれる部分つまり電圧プラグP1の受け側である。電圧プラグP1は、PTT用プラグ収納部10に着脱自在である。PTT用プラグ収納部10は、図2に示すように、電圧プラグP1の各相に接触する端子11〜18を備えている。例えば、PTT用プラグ収納部10の端子11、15がR相用であり、端子12、16がS相用である。また、PTT用プラグ収納部10の端子13、17がT相用であり、端子14、18がN相用である。
【0021】
テスター部60は、抵抗レンジを使い導通状態と抵抗値とを測定するために用いられる。このために、テスター部60は、測定用の2つの測定端子として、プラス側端子61Aとマイナス側端子61Bとを備えている。テスター部60は、測定結果を表すメータ62や、測定レンジを切り替えるためのスイッチ63を備え、抵抗レンジに固定して使用される。
【0022】
切替え部50は、テスター部60をPTT用ロータリースイッチ部20に接続するか、またはCTT用ロータリースイッチ部40に接続するかを切り替える切替えスイッチである。具体的には、図3に示すように、切替え部50は接点51A〜51Aと、接点51B〜51Bと、切替え具52とを備えている。そして、切替え具52が矢印方向に動かされると、接点51Aが接点51Aまたは接点51Aに接続され、同時に、接点51Bが接点51Bまたは接点51Bに接続される。これにより、テスター部60のプラス側端子61Aとマイナス側端子61BがPTT用ロータリースイッチ部20に接続されるか、またはCTT用ロータリースイッチ部40に接続されるかが切り替えられる。なお、図2では、切替え部50により、テスター部60がPTT用ロータリースイッチ部20に接続されている状態を示して、切替え部50の図示を省略している。さらに、切替え部50は、PTT用ロータリースイッチ部20やCTT用ロータリースイッチ部40に対して、テスター部60を接続するか、または、メガー(図示を省略)を接続するようにしてもよい。
【0023】
PTT用ロータリースイッチ部20は、PTT用プラグ収納部10の各端子11〜18に対する接続を切り替える。このために、PTT用ロータリースイッチ部20は、基本的に図2に示す構成のロータリースイッチ21を備えている。
【0024】
ロータリースイッチ21は、棒状の回転軸21Aを備え、さらに回転軸21Aには円形の回転体21B、21D、21E、21Gが固定されている。回転軸21Aの一端にはノブ21Bが取り付けられている。ノブ21Bは、作業者によって操作される部分であり、45度ずつ段階的に回転する構造である。ノブ21Bと間をおいて回転軸21Aには、円板状の第1の回転体21Cが取り付けられている。第1の回転体21Cの周囲には、円環状の第1の回転導体部21Dが取り付けられている。第1の回転導体部21Dは導電性の材料で作られていて、第1の回転導体部21Dに常時接触する固定接点21Dが設けられている。ノブ21Bの段階的な回転によって第1の回転導体部21Dが回転しても、固定接点21Dは第1の回転導体部21Dと常に接触している。こうした固定接点21Dは、テスター部60のプラス側端子61Aと接続されている。
【0025】
第1の回転体21Cと間をおいて回転軸21Aには、円板状の第2の回転体21Eが取り付けられている。第2の回転体21Eの周囲には、円環状の第2の回転導体部21Fが取り付けられている。第2の回転導体部21Fは導電性の材料で作られていて、第2の回転導体部21Fに常時接触する固定接点21Fが設けられている。ノブ21Bの段階的な回転によって第2の回転導体部21Fが回転しても、固定接点21Fは第2の回転導体部21Fと常に接触している。こうした固定接点21Fは、テスター部60のマイナス側端子61Bと接続されている。
【0026】
第2の回転体21Eの下部には第3の回転体21Gが取り付けられている。この回転体21Gには、45度の間隔で可動接点21G〜21Gが円形に配置されている。可動接点21G〜21Gは、ノブ21Bの段階的な回転によって、回転軸21Aを中心にして45度ずつ回転する。つまり、可動接点21Gは、内部配線により円環状の第1の回転導体部21Dに固定されている。また、可動接点21G〜21Gは、一点で接続され、接続点J1が第2の回転導体部21Fに内部配線により接続されている。さらに、ノブ21Bが止まる各位置には、可動接点21G〜21Gと電気的に接触するように、8つの固定接点が配置されている。8つの固定接点の位置を丸囲み数字1〜8で示している。8つの固定接点は、PTT用プラグ収納部10の端子11〜18にそれぞれ接続されている。そして、ノブ21Bの初期位置では、可動接点21Gが丸囲み数字1の位置にある固定接点と接触し、可動接点21G〜21Gが丸囲み数字2〜8の位置にある固定接点と接触している。つまり、初期位置では、可動接点21Gがテスター部60のプラス側端子61Aに接続されている。
【0027】
具体的には図4に示すように、ロータリースイッチ21の可動接点21Gは、内部配線21G11によって第1の回転導体部21Dに接続されている。これにより、可動接点21Gは、第1の回転導体部21Dに対して電気的に接続され、かつ、第1の回転導体部21Dと一緒に回転する。また、可動接点21G〜21Gは、内部配線21G21〜21G81によって第2の回転導体部21Fに接続されている。これにより、可動接点21G〜21Gは、第2の回転導体部21Fに対して電気的に接続され、かつ、第2の回転導体部21Fと一緒に回転する。
【0028】
ロータリースイッチ21の可動接点21G〜21Gには、電気的に接触するように固定接点21G12〜21G82が配置されている。
【0029】
こうした構造のロータリースイッチ21では、先の図2に示すように、可動接点21Gが固定接点21G12と電気的に接触している状態が、ノブ21Bの初期位置である。このときには、可動接点21G〜21Gは固定接点21G22〜21G82とそれぞれ電気的に接触している。初期位置からノブ21Bが45度、時計方向に回転されると、可動接点21Gが隣接する固定接点21G22と電気的に接触し、可動接点21G〜21Gは固定接点21G32〜21G82、21G12と電気的に接触する。
【0030】
こうしたロータリースイッチ21は、PTT用プラグ収納部10に差し込まれている電圧プラグP1をチェックする際に、電圧プラグP1が差し込まれているPTT用プラグ収納部10の端子11〜18の中から、チェックの基準となり、テスター部60のプラス側端子61Aに接続される端子を順に選択する。この選択は、ノブ21Bを45度ずつ回転することで行われる。さらに、ノブ21Bの初期位置では、PTT用プラグ収納部10の端子11〜18の中から、端子11が選択されている。つまり、初期位置では、PTT用プラグ収納部10の端子11がテスター部60のプラス側端子61Aに接続されている。以上がPTT用ロータリースイッチ部20の構造である。
【0031】
次にプラグチェック装置1による電圧プラグP1のチェック方法について説明する。なお、CTT用プラグ収納部30とCTT用ロータリースイッチ部40の構成については後述する。
【0032】
作業者が保護継電器盤を点検するために、4極の電圧プラグP1をチェックする。電圧プラグP1をチェックするために、作業者はプラグチェック装置1のPTT用プラグ収納部10に電圧プラグP1を差し込む。この後、作業者は切替え部50を操作して、テスター部60をPTT用ロータリースイッチ部20に接続する。さらに、作業者は、PTT用ロータリースイッチ部20のノブ21Bを初期位置にする。
【0033】
これにより、図5に示すように、テスター部60のプラス側端子61Aに対して、可動接点21Gと固定接点21G12とを経て、PTT用プラグ収納部10の端子11が接続される。つまり、ノブ21Bの初期位置では、電圧プラグP1用のPTT用プラグ収納部10の端子11が基準となる端子である。また、テスター部60のマイナス側端子61Bに対しては、可動接点21G〜21Gと固定接点21G22〜21G82とを経て、PTT用プラグ収納部10の端子12〜18がそれぞれ接続される。このときには、端子12〜18はすべて電気的にテスター部60のマイナス側端子61Bに接続される。
【0034】
この状態で、テスター部60は抵抗測定モードになっているので、
基準の端子11と端子12との間
基準の端子11と端子13との間
基準の端子11と端子14との間
基準の端子11と端子15との間
基準の端子11と端子16との間
基準の端子11と端子17との間
基準の端子11と端子18との間
の抵抗を一度に測定する。
【0035】
図示を省略しているが、同じようにして、ノブ21Bを時計方向に45度回転すると、基準となる端子が端子11から端子12に代わる。この状態でテスター部60は、
基準となる端子12と端子13との間
基準となる端子12と端子14との間
基準となる端子12と端子15との間
基準となる端子12と端子16との間
基準となる端子12と端子17との間
基準となる端子12と端子18との間
基準となる端子12と端子11との間
の抵抗を一度に測定する。
【0036】
このように、PTT用ロータリースイッチ部20のノブ21Bを45度ずつ回転すると、つまり、ノブ21Bの8点の位置で、テスター部60のプラス側端子61Aが接続される基準となる端子が、端子11から端子18まで順に変化する。これにより、ノブ21Bの8回の操作で、基準を移しながら、電圧プラグのすべての抵抗を測定することにより、端子間が正常に開放されているかどうかをチェックすることができる。以上がプラグチェック装置1を用いた電圧プラグP1のチェック方法である。
【0037】
次に、CTT用プラグ収納部30とCTT用ロータリースイッチ部40とについて説明する。PTTとCTT用のロータリースイッチの構造の違いは、PTT用は開放チェックのみを行うが、CTT用は電流プラグP2側の丸囲み数字1〜丸囲み数字4は短絡がしてあり、丸囲み数字5〜丸囲み数字8は開放状態であるために、測定回路は短絡側の丸囲み数字1〜丸囲み数字4と開放側の丸囲み数字5〜丸囲み数字8を二分割し、それぞれ測定方法の違う回路を構成している。
【0038】
CTT用プラグ収納部30は、電流プラグP2をチェックするために、電流プラグP2が差し込まれる部分つまり電流プラグP2の受け側である。電流プラグP2は、CTT用プラグ収納部30に着脱自在である。CTT用プラグ収納部30は、図6に示すように、電流プラグP2の各相に接触する端子31〜38を備えている。例えば、CTT用プラグ収納部30の端子31、35がR相用であり、端子32、36がS相用である。また、CTT用プラグ収納部30の端子33、37がT相用であり、端子34、38がN相用である。
【0039】
CTT用ロータリースイッチ部40は、CTT用プラグ収納部30の各端子31〜38に対する接続を切り替える。このために、CTT用ロータリースイッチ部40は、ロータリースイッチ41を備えている。
【0040】
ロータリースイッチ41は、棒状の回転軸41Aを備えている。回転軸41Aには円形の回転体41B、41C、41E、41G、41Hが固定されている。回転軸41Aの一端にはノブ41Bが取り付けられている。ノブ41Bは作業者によって操作される部分であり、45度ずつ段階的(8段)に回転する構造である。ノブ41Bと間をおいて回転軸41Aには、円板状の第1の回転体41Cが取り付けられている。第1の回転体41Cの周囲には、円環状の第1の回転導体部41Dが取り付けられている。第1の回転導体部41Dは導電性の材料で作られていて、第1の回転導体部41Dには固定接点41Dが常に接触している。つまり、ノブ21Bの段階的な回転によって第1の回転導体部41Dが回転しても、固定接点41Dは常に第1の回転導体部41Dと接触している。こうした固定接点41Dは、テスター部60のプラス側端子61Aと接続されている。
【0041】
第1の回転体41Cと間をおいて回転軸41Aには、円板状の第2の回転体41Eが取り付けられている。第2の回転体41Eの周囲には、円環状の第2の回転導体部41Fが取り付けられている。第2の回転導体部41Fは導電性の材料で作られていて、第2の回転導体部41Fには固定接点41Fが設けられている。つまり、ノブ41Bの段階的な回転によって第2の回転導体部41Fが回転しても、固定接点41Fは常に第2の回転導体部41Fと接触している。こうした固定接点41Fは、テスター部60のマイナス側端子61Bと接続されている。
【0042】
第2の回転体41Eの下部には第3の回転体41Gおよび第4の回転体41Hが取り付けられている。この回転体41Gと回転体41Hとは電流プラグP2の測定回路を二分割し、回転体41Gは短絡用、回転体41Hは開放用の測定回路を構成している。回転体41Gは、可動接点41G〜41Gが互いに90度の角度で円形に配置されている。可動接点41G〜41Gは、ノブ41Bの段階的な回転によって、回転軸41Aを中心にして45度ずつ回転する。また、可動接点41G〜41Gは、抵抗41R〜41Rを介在して、一点で接続され、接続点J11が第2の回転導体部41Fに接続されている。
【0043】
また、ノブ41Bが90度回転する毎に止まる位置には、4つの固定接点が配置されている。4つの固定接点の位置を丸囲み数字1〜4で示している。4つの固定接点は、CTT用プラグ収納部30の端子31〜34にそれぞれ接続されている。そして、ノブ41Bの初期位置では、可動接点41Gが丸囲み数字1の位置にある固定接点と接触している。つまり、初期位置では、可動接点41Gがテスター部60のプラス側端子61Aに接続されている。また、初期位置では、可動接点41G〜41Gが丸囲み数字2〜4の位置にある固定接点と接触している。
【0044】
次に、ノブ41Bをさらに45度回転(2段位置)させれば、回転体41Gの回路は可動接点41G〜41Gが固定接点の無い場所に移動し、回路は構成されない。
【0045】
このように、ノブ41Bの操作により交互に短絡と開放の回路を測定し、8点(1〜8段)の操作で一周し、電流プラグ1個の短絡と開放の測定が完了する。
【0046】
次に、説明が前後するが、回転体41Hは電流プラグの開放を測定する回路を構成し、回転体41Hの可動接点は回転体41Gの可動接点41G〜41Gよりそれぞれが45度ずらして配置され、ノブ41Bを45度ずつ回すことで、回転体41Gと回転体41Hの回路が交互に構成される。
【0047】
回転体41Hの周囲には、可動接点41H〜41Hが互いに90度の角度で円形に配置されている。可動接点41H〜41Hは可動接点41G〜41Gと向かい合うように配置されている。可動接点41H〜41Hと稼動接点41G〜41Gは、ノブ41Bの段階的な回転によって、回転軸41Aを中心にして45度ずつ回転する。また、回転体41Gの周囲には丸囲み数字1〜丸囲み数字4で示される位置の固定接点が90度の間隔で配置され、回転体41Hの周囲には丸囲み数字5〜丸囲み数字8で示される位置の固定接点が90度の間隔で配置されている。丸囲み数字1〜丸囲み数字4の固定接点と丸囲み数字5〜丸囲み数字8の固定接点は45度ずらした位置に配置されている。回転体41Gと回転体41Hに接続する固定接点が45度のずれ位置により、ノブ41Bを45度回転する度に回転体41Gと回転体41Hの回路が交互に形成される。ノブ41Bが止まる位置には、4つの固定接点が配置されている。4つの固定接点の位置を丸囲み数字5〜8で示している。4つの固定接点は、CTT用プラグ収納部30の端子35〜38にそれぞれ接続されている。
【0048】
そして、繰り返しになるが、ノブ41Bの初期位置では、可動接点41Gが丸囲み数字1の位置にある固定接点と接触し、かつ、可動接点41G〜41Gが丸囲み数字2〜4の位置にある固定接点と接触している。また、ノブ41Bの初期位置では、可動接点41H〜41Hは丸囲み数字5〜8の位置にある固定接点と接触していない。つまり、ノブ41Bの初期位置では、可動接点41H〜41Hは無接続状態である。
【0049】
具体的には図7に示すように、ロータリースイッチ41の可動接点41Gは、内部配線41G11によって第1の回転導体部41Dに接続されている。これにより、可動接点41Gは、第1の回転導体部41Dに対して電気的に接続され、かつ、第1の回転導体部41Dと一緒に回転する。また、可動接点41G〜41Gは、抵抗41R〜41Rを介在した内部配線41G21〜41G41によって、第2の回転導体部41Fに接続されている。
【0050】
ロータリースイッチ41の可動接点41G〜41Gには、電気的に接触する固定接点41G12〜41G42が配置されている。固定接点41G12〜41G42は配置位置が固定されていて、ノブ41Bの段階的な回転と共に回転するものではない。さらに、固定接点41G12〜41G42は、CTT用プラグ収納部30の端子31〜34にそれぞれ接続されている。
【0051】
ロータリースイッチ41の可動接点41G〜41Gと間をおいて回転軸41Aの周囲には、可動接点41H〜41Hが配置されている。このとき、可動接点41H〜41Hは、可動接点41G〜41Gに対して、45度だけずれて配置されている。可動接点41Hは、内部配線41H11によって第1の回転導体部41Dに固定されている。これにより、可動接点41Hは、第1の回転導体部41Dに対して電気的に接続され、かつ、第1の回転導体部41Dと一緒に回転する。また、可動接点41H〜41Hは、棒状の接続具41H21〜41H41によって円環状の第2の回転導体部41Fに固定されている。これにより、可動接点41H〜41Hは、第2の回転導体部41Fと共に45度ずつ回転する。
【0052】
ロータリースイッチ41の可動接点41H〜41Hには、電気的に接触するように固定接点41H12〜41H42が互いに90度の角度で配置されている。固定接点41H12〜41H42は配置位置が固定されていて、ノブ21Bの段階的な回転と共に回転するものではない。また、固定接点41H12〜41H42は固定接点41G12〜41G42と向かい合うように同じ位置に90度の角度で配置されている。さらに、固定接点41H12〜41H42は、CTT用プラグ収納部30の端子35〜38にそれぞれ接続されている。
【0053】
こうした構造のロータリースイッチ41では、先の図6に示すように、可動接点41Gが固定接点41G12図7)と電気的に接触し、かつ、可動接点41Hが固定接点に無接続である状態が、ノブ41Bの初期位置である。このときには、可動接点41G〜41Gは固定接点41G22〜41G42図7)と電気的に接触し、可動接点41H〜41Hは固定接点に無接続の状態である。初期状態からノブ41Bが45度、時計方向に回転されると、可動接点41Gが固定接点に無接続の状態であり、かつ、可動接点41Hが隣接する固定接点41H12図7)と電気的に接触する。また、可動接点41G〜41Gは固定接点に無接続の状態であり、可動接点41H〜41Hは固定接点41H22〜41G42図7)と電気的に接触している。
【0054】
こうしたロータリースイッチ41は、CTT用プラグ収納部30に差し込まれている電流プラグP2をチェックする際に、電流プラグP2が差し込まれているCTT用プラグ収納部30の端子31〜34と端子35〜38との中から、チェックの基準となる端子、つまり、テスター部60のプラス側端子61Aに接続される端子を順に選択する。この選択は、ノブ41Bを45度ずつ回転することで行われる。さらに、ノブ41Bの初期位置では端子31〜34の中から、端子31が選択されている。以上がCTT用ロータリースイッチ部40の構造である。
【0055】
次にプラグチェック装置1による電流プラグP2のチェック方法について説明する。作業者が保護継電器盤を点検するために、4極の電流プラグP2をチェックする。電流プラグP2をチェックするために、作業者はプラグチェック装置1のCTT用プラグ収納部30に電流プラグP2を差し込む。この後、作業者は切替え部50を操作して、テスター部60をCTT用ロータリースイッチ部40に接続し、テスター部60の測定モードを抵抗測定にする。さらに、作業者は、CTT用ロータリースイッチ部40のノブ41Bを初期位置にする。
【0056】
これにより、テスター部60のプラス側端子61Aは、ロータリースイッチ41の第1の回転導体部41Dと常に接触されているので、可動接点41Gに接続される。可動接点41Gには固定接点41G12が接触するので、可動接点41GはCTT用プラグ収納部30の端子31に接続される。つまり、図8に示すように、テスター部60のプラス側端子61Aは、CTT用プラグ収納部30の端子31に電気的に接続される。
【0057】
テスター部60のマイナス側端子61Bは、ロータリースイッチ41の第2の回転導体部41Fと常に接触されているので、接続点J11を経て、抵抗41R〜41Rにそれぞれ接続されている。抵抗41R〜41Rは、可動接点41G〜41Gに接続されている。可動接点41G〜41Gには固定接点41G22〜41G42が接触するので、可動接点41G〜41GはCTT用プラグ収納部30の端子32〜34に電気的に接続される。つまり、図8に示すように、テスター部60のマイナス側端子61Bは、抵抗41R〜41Rを介在して、CTT用プラグ収納部30の端子32〜34に電気的に接続される。そして、テスター部60のプラス側端子61Aが接続されているCTT用プラグ収納部30の端子31が測定の基準となる。
【0058】
CTT用プラグ収納部30に差し込まれている電流プラグP2により、CTT用プラグ収納部30では、図9に示すように、
端子31と端子32との間
端子32と端子33との間
端子33と端子34との間
が短絡される。
【0059】
これにより、テスター部60による抵抗41R〜41Rを流れる電流の流路が次のように形成される。
a.テスター部60のプラス側端子61A→CTT用プラグ収納部30の端子31→電流プラグP2→CTT用プラグ収納部30の端子32→抵抗41R→テスター部60のマイナス側端子61B
b.テスター部60のプラス側端子61A→CTT用プラグ収納部30の端子31→電流プラグP2→CTT用プラグ収納部30の端子33→抵抗41R→テスター部60のマイナス側端子61B
c.テスター部60のプラス側端子61A→CTT用プラグ収納部30の端子31→電流プラグP2→CTT用プラグ収納部30の端子34→抵抗41R→テスター部60のマイナス側端子61B
【0060】
つまり、端子32に接続された抵抗41Rは、端子32と端子31とを経て、テスター部60のプラス側端子61Aに接続される。また、端子33に接続された抵抗41Rは、端子33と端子32と端子31とを経て、テスター部60のプラス側端子61Aに接続される。さらに、端子34に接続された抵抗41Rは、端子34と端子33と端子32と端子31とを経て、テスター部60のプラス側端子61Aに接続される。
【0061】
この結果、抵抗41R〜41Rは、並列に接続されることになる。例えば抵抗41R〜41Rの抵抗値を、値R〜Rとすると、抵抗41R〜41Rによるテスター部60のプラス側端子61Aとマイナス側端子61Bとの間の合成抵抗である並列抵抗の値Rは、
【数1】
になる。
【0062】
ここで、図10に示すように、電流プラグP2の例えば丸囲み数字2と丸囲み数字3との間の接続が図中の×印で示すように開放されていると、図8のCTT用プラグ収納部30では、
端子32と端子33との間が開放
になる。この結果、端子33に接続された抵抗41Rは、端子33と端子32と端子31とを経るので、テスター部60のプラス側端子61Aに対して、接続されなくなる。さらに、端子34に接続された抵抗41Rは、端子34と端子33と端子32と端子31とを経るので、テスター部60のプラス側端子61Aに接続されなくなる。
【0063】
これにより、並列抵抗の値Rは、
【数2】
となる。つまり、テスター部60が計測する並列抵抗は、電流プラグP2が正常に短絡されている場合と、開放がある場合とでは異なる値となるので、この並列抵抗の値の変化で異常のある電流プラグP2を容易に見つけ出すことができる。
【0064】
ところで、プラグチェック装置が電流プラグP2の短絡をチェックしているときには、ロータリースイッチ41(図6)の可動接点41H〜41Hは無接続の状態にあり、電流プラグP2のチェックには係わらない。
【0065】
次に、作業者がCTT用ロータリースイッチ部40のノブ41Bを初期位置から45度回転した位置にする。これにより、初期位置から45度回転した可動接点41G〜41Gは無接続の状態になり、電流プラグP2のチェックには係わらない。
【0066】
一方、初期位置から45度回転した可動接点41H〜41Hは、固定接点41H12〜41H42と接触する。固定接点41H12〜41H42は、CTT用プラグ収納部30の端子35〜38にそれぞれ接続されている。この結果、テスター部60のプラス側端子61Aは、固定接点41D、第1の回転導体部41D、可動接点41Hを経て、CTT用プラグ収納部30の端子35に接続される。そして、この端子35が測定の基準になる。また、テスター部60のマイナス側端子61Bは、固定接点41F、第2の回転導体部41F、接続点J12を経て、CTT用プラグ収納部30の端子36〜38にそれぞれ接続される。そして、CTT用プラグ収納部30では、
基準の端子35と端子36との間
基準の端子35と端子37との間
基準の端子35と端子38との間
の開放を一度に測定する。
【0067】
この後、作業者がノブ41Bをさらに45度回転した位置にする。これにより、可動接点41G、41G、41G、41Gが固定接点41G22、41G32、41G42、41G12とそれぞれ接触し、かつ、テスター部60のプラス側端子61Aに接続されているCTT用プラグ収納部30の端子36が測定の基準になる。この状態で、電流プラグP2が正常に短絡されているかどうかをチェックする。このときには、ロータリースイッチ41(図6)の可動接点41H〜41Hは無接続の状態にあり、電流プラグP2のチェックには係わらない。
【0068】
さらに、この後、作業者がノブ41Bをさらに45度回転した位置にする。これにより、可動接点41G〜41Gは無接続の状態にあり、電流プラグP2のチェックには係わらない。
【0069】
一方、可動接点41H、41H、41H、41Hは、固定接点41H22、41H32、41H42、41H12とそれぞれ接触し、かつ、テスター部60のプラス側端子61Aに接続されているCTT用プラグ収納部30の端子36が測定の基準になる。この状態で、電流プラグP2が正常に開放されているかどうかをチェックする。
【0070】
以降は、作業者がノブ41Bを45度回転する毎に、電流プラグP2の短絡と開放のチェックを、測定の基準を移しながら行っていく。
【0071】
以上説明したように、この実施の形態1では、PTT用プラグ収納部(第1のプラグ収納部)10と、CTT用プラグ収納部(第2のプラグ収納部)30と、テスター部(計測部)60と、PTT用ロータリースイッチ部(第1の切替えスイッチ部)20と、CTT用ロータリースイッチ部(第2の切替えスイッチ部)40と、切替え部50と、を備えて、作業対象の盤に装着されているテストプラグターミナル用の電圧プラグP1と電流プラグP2とをチェックするプラグチェック装置1において、電圧プラグP1のチェック時には、PTT用ロータリースイッチ部20により、PTT用プラグ収納部10が持つ各端子の中の1つを選択し、該選択した端子をテスター部60の一方の測定端子に接続すると共に、PTT用プラグ収納部10の残りの端子を電気的に接触させた状態で、これらのすべての端子をテスター部60の他方の測定端子に接続して、電圧プラグP1のチェックを行う。4極の電圧プラグP1の場合、PTT用ロータリースイッチ部20において、ノブ21Bの回転操作を8回行うことで、全端子間の開放状態を確認することができ、チェック時間を大幅に短縮することが可能である。
【0072】
また、電流プラグP2のチェック時には、CTT用ロータリースイッチ部40により、CTT用プラグ収納部30が持つ各端子であって電流プラグP2の短絡側と接触している端子の中の1つを選択し、該選択した端子をテスター部60の一方の測定端子に接続すると共に、CTT用プラグ収納部30が持つ各端子であって電流プラグP2の短絡側と接触している端子の残りの端子を、抵抗を介在して電気的に接触させた状態で、これらのすべての端子をテスター部60の他方の測定端子に接続して、電流プラグP2のチェックを行う。4極の電流プラグP2の場合、CTT用ロータリースイッチ部40において、ノブ41Bの回転操作を1回行うことで、回路の開放が無いことを確認することができ、チェック時間を大幅に短縮することが可能である。
【0073】
また、電圧プラグP1をPTT用プラグ収納部10に差し込み、電流プラグP2をCTT用プラグ収納部30に差し込むことによりチェックを行うので、チェックの確実性を高めることができる。
【0074】
また、基本的な装置構成は、2つのプラグ収納部10、30と、2つのロータリースイッチ21、41と、切替え部50と、テスター部60と、による構成であるので、試験装置を安価に製作することが可能である。
【0075】
〔実施の形態2〕
次に、本発明の実施の形態2に係るプラグチェック装置は、作業対象の盤に装着されているテストプラグターミナル用の電圧プラグをチェックするプラグチェック装置である。
【0076】
この実施の形態2では、PTT用プラグ収納部(第1のプラグ収納部)10と、テスター部(計測部)60と、PTT用ロータリースイッチ部(第1の切替えスイッチ部)20と、を備えて、作業対象の盤に装着されているテストプラグターミナル用の電圧プラグP1をチェックする。各構成要素の構造、機能等の詳細は実施の形態1と同等であり、同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0077】
電圧プラグP1のチェック時には、PTT用ロータリースイッチ部20により、PTT用プラグ収納部10が持つ各端子の中の1つを選択し、該選択した端子をテスター部60の一方の測定端子に接続すると共に、PTT用プラグ収納部10の残りの端子を電気的に接触させた状態で、これらのすべての端子をテスター部60の他方の測定端子に接続して、電圧プラグP1のチェックを行う。4極の電圧プラグP1の場合、PTT用ロータリースイッチ部20において、ノブ21Bの回転操作を8回行うことで、全端子間の開放状態を確認することができ、チェック時間を大幅に短縮することが可能である。
【0078】
また、電圧プラグP1をPTT用プラグ収納部10に差し込むことによりチェックを行うので、チェックの確実性を高めることができる。さらに、基本的な装置構成は、1つのプラグ収納部10と、1つのロータリースイッチ21と、テスター部60と、による構成であるので、試験装置を安価に製作することが可能である。
【0079】
〔実施の形態3〕
次に、本発明の実施の形態3に係るプラグチェック装置は、作業対象の盤に装着されているテストプラグターミナル用の電流プラグをチェックするプラグチェック装置である。
【0080】
この実施の形態3では、CTT用プラグ収納部(第2のプラグ収納部)30と、テスター部(計測部)60と、CTT用ロータリースイッチ部(第2の切替えスイッチ部)40と、を備えて、作業対象の盤に装着されているテストプラグターミナル用の電流プラグP2をチェックする。各構成要素の構造、機能等の詳細は実施の形態1と同等であり、同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0081】
電流プラグP2のチェック時には、CTT用ロータリースイッチ部40により、CTT用プラグ収納部30が持つ各端子であって電流プラグP2の短絡側と接触している端子の中の1つを選択し、該選択した端子をテスター部60の一方の測定端子に接続すると共に、CTT用プラグ収納部30が持つ各端子であって電流プラグP2の短絡側と接触している端子の残りの端子を、抵抗を介在して電気的に接触させた状態で、これらのすべての端子をテスター部60の他方の測定端子に接続して、電流プラグP2のチェックを行う。4極の電流プラグP2の場合、CTT用ロータリースイッチ部40において、ノブ41Bの回転操作を1回行うことで、回路の開放が無いことを確認することができ、チェック時間を大幅に短縮することが可能である。
【0082】
また、電流プラグP2をCTT用プラグ収納部30に差し込むことによりチェックを行うので、チェックの確実性を高めることができる。さらに、基本的な装置構成は、1つのプラグ収納部30と、1つのロータリースイッチ41と、テスター部60と、による構成であるので、試験装置を安価に製作することが可能である。
【0083】
〔実施の形態4〕
次に、実施の形態4のプラグチェック装置は、上記実施の形態1のプラグチェック装置1の構成(図1参照)において、メガー部を付加し、切替え部50により、PTT用ロータリースイッチ部(第1の切替えスイッチ部)20とCTT用ロータリースイッチ部(第2の切替えスイッチ部)40とを選択可能にすると共に、選択した切替えスイッチ部をテスター部60またはメガー部に選択的に接続可能な構成を備える。
【0084】
ここで、メガー部は、絶縁抵抗を測る測定装置であり、測定端子間に接続される測定対象の絶縁抵抗を測る。
【0085】
この実施の形態4のプラグチェック装置によれば、上記実施の形態1のプラグチェック装置1と同等の効果を奏することができると共に、メガー使用時の安全性を飛躍的に高めることができる。
【0086】
また、上記実施の形態2または実施の形態3のプラグチェック装置に、メガー部および切替え部を付加し、切替え部により、切替えスイッチ部(PTT用ロータリースイッチ部20またはCTT用ロータリースイッチ部40)をテスター部60またはメガー部に選択的に接続可能な構成としてもよい。このような構成によっても、上記実施の形態2または実施の形態3のプラグチェック装置と同等の効果を奏することができると共に、メガー使用時の安全性を飛躍的に高めることができる。
【0087】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の各実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。
【符号の説明】
【0088】
1 プラグチェック装置
10 PTT用プラグ収納部
11〜18 電圧プラグP1の各相に接触する端子
20 PTT用ロータリースイッチ部
21 ロータリースイッチ
21A 棒状の回転軸
21B ノブ
21C 第1の回転体
21D 第1の回転導体部
21D 固定接点
21E 第2の回転体
21F 第2の回転導体部
21F 固定接点
21G 第3の回転体
21G〜21G 可動接点
21G21〜21G81 内部配線
21G12〜21G82 固定接点
30 CTT用プラグ収納部
31〜38 端子
40 CTT用ロータリースイッチ部
41 ロータリースイッチ
41A 棒状の回転軸
41B ノブ
41C 第1の回転体
41D 第1の回転導体部
41D 固定接点
41E 第2の回転体
41F 第2の回転導体部
41F 固定接点
41G 第3の回転体
41G〜41G 可動接点
41G21〜41G41 内部配線
41G12〜41G42 固定接点
41H 第4の回転体
41H〜41H 可動接点
41H21〜41H41 棒状の接続具
41H12〜41H42 固定接点
41R〜41R 抵抗
50 切替え部
51A〜51A 接点
51B〜51B 接点
52 切替え具
60 テスター部
61A プラス側端子
61B マイナス側端子
62 メータ
63 スイッチ
P1 電圧プラグ
P2 電流プラグ
J1,J11,J12 接続点
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13