(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記混合容器は、底部が、下方に向かうに連れてその横断面積が漸次小さくなる態様で中央部分が最下位となる円錐状の形態を成していることを特徴とする請求項1に記載の飲料供給装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る飲料供給装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態である飲料供給装置が適用された飲料ディスペンサの斜視図であり、
図2は、本発明の実施の形態である飲料供給装置の構成を模式的に示す模式図である。ここで例示する飲料ディスペンサ1は、飲料容器であるカップC(
図2参照)に対してコーヒー飲料を提供するものである。
【0014】
本実施の形態である飲料供給装置10は、上記飲料ディスペンサ1に適用され、かつ乳飲料である牛乳を泡立たせた状態でカップCに供給するものである。この飲料供給装置10は、蒸気供給部20、原液供給部30、空気供給部40、ミキシング部50、フォーミング部52、ノズル部54及び洗浄部60を備えて構成してある。
【0015】
蒸気供給部20は、蒸気タンク21、第1蒸気供給管22及び第2蒸気供給管23を備えて構成してある。蒸気タンク21は、湯供給管24を通じて湯タンク25に接続してある。ここで湯タンク25は、湯を貯留するための貯留部であり、図示せぬ水供給手段から供給された水を加熱して湯として貯留している。湯供給管24は、一端が湯タンク25に接続され、他端が蒸気タンク21に接続されており、湯タンク25と蒸気タンク21とを接続するものである。この湯供給管24の途中には、給湯ポンプ24aが設けてある。給湯ポンプ24aは、制御部100(
図2参照)から与えられる指令により駆動するものであり、駆動する場合に湯タンク25から蒸気タンク21に湯を供給するものである。
【0016】
制御部100は、図示せぬメモリに記憶されたプログラムやデータに従って、飲料供給装置10の各部の動作を統括的に制御するものである。
【0017】
そして、蒸気タンク21は、湯供給管24を通じて湯タンク25より供給された湯を加熱して加圧蒸気を生成するものである。これにより、湯タンク25は、加圧蒸気を生成する湯を貯留している。
【0018】
第1蒸気供給管22は、一端が蒸気タンク21に接続され、他端がミキシング部50に接続されており、蒸気タンク21とミキシング部50とを接続するものである。この第1蒸気供給管22の途中には、第1蒸気供給弁22a及び第1蒸気逆止弁22bが配設してある。この第1蒸気供給弁22aは、制御部100から与えられる指令により開閉するものである。第1蒸気供給弁22aは、開成する場合には、第1蒸気供給管22を加圧蒸気が通過することを許容するものである。また第1蒸気供給弁22aは、閉成する場合には、第1蒸気供給管22を加圧蒸気が通過することを規制するものである。第1蒸気逆止弁22bは、蒸気タンク21からミキシング部50への流体(加圧蒸気)の通過を許容する一方、ミキシングから蒸気タンク21への流体の通過を規制するものである。
【0019】
第2蒸気供給管23は、一端が蒸気タンク21に接続され、他端が原液供給部30や洗浄部60と接続可能な第1接続部26に接続されており、蒸気タンク21と第1接続部26とを接続するものである。ここで第1接続部26は、ミキシング部50に接続された液供給管27の一端に取り付けてある。この液供給管27には、液逆止弁27aが設けてある。液逆止弁27aは、第1接続部26からミキシング部50への流体の通過を許容する一方、ミキシング部50から第1接続部26への流体の通過を規制するものである。
【0020】
上記第2蒸気供給管23の途中には、第2蒸気供給弁23a及び第2蒸気逆止弁23bが配設してある。この第2蒸気供給弁23aは、制御部100から与えられる指令により開閉するものである。第2蒸気供給弁23aは、開成する場合には、第2蒸気供給管23を加圧蒸気が通過することを許容するものである。また第2蒸気供給弁23aは、閉成する場合には、第2蒸気供給管23を加圧蒸気が通過することを規制するものである。第2蒸気逆止弁23bは、蒸気タンク21から第1接続部26への流体(加圧蒸気)の通過を許容する一方、第1接続部26から蒸気タンク21への流体の通過を規制するものである。
【0021】
原液供給部30は、バッグ・イン・ボックス(以下、BIBともいう)31、チューブポンプ32及び第2接続部33を備えて構成してある。
【0022】
BIB31は、カップCに供給する乳飲料(泡立たせた状態の牛乳)の原液(以下、牛乳原液ともいう)を封入した袋状容器を箱状容器に収容して構成されるものである。このBIB31は、飲料ディスペンサ1の保冷庫に配置してある。ここで保冷庫は、飲料ディスペンサ1のディスペンサ本体1aの内部に設けられた断熱構造の室である。
【0023】
チューブポンプ32は、保冷庫の内部において、BIB31の下方側に設けてある。このチューブポンプ32は、制御部100から与えられる指令により駆動するもので、駆動する場合には、BIB31に接続されたチューブ34を複数のローラ等で押し潰すようにして、BIB31の牛乳原液を汲み出すものである。第2接続部33は、BIB31に接続されたチューブ34の先端部に取り付けられるもので、第1接続部26と接続可能なコネクタである。
【0024】
空気供給部40は、空気供給管41を備えて構成してある。空気供給管41は、一端がエアポンプ42に接続され、他端がミキシング部50に接続されており、エアポンプ42とミキシング部50とを接続するものである。エアポンプ42は、制御部100から与えられる指令に応じて駆動するものであり、駆動する場合に、空気を圧縮して空気供給管41を通じて圧縮空気を送出するものである。
【0025】
上記空気供給管41の途中には、空気逆止弁41aが配設してある。空気逆止弁41aは、エアポンプ42からミキシング部50への流体(圧縮空気)の通過を許容する一方、ミキシング部50からエアポンプ42への流体の通過を規制するものである。
【0026】
ミキシング部50は、第1蒸気供給管22を通じて供給された加圧蒸気と、液供給管27を通じて供給された牛乳原液とを混合させて牛乳原液を加熱し、更に空気供給管41を通じて供給された圧縮空気を混合させることにより僅かに泡立たされた状態の牛乳飲料を生成するものである。
【0027】
フォーミング部52は、飲料送出管51を介してミキシング部50に接続してある。このフォーミング部52は、飲料送出管51を通じてミキシング部50から送出された牛乳飲料を泡立たせるものである。
【0028】
ノズル部54は、図示せぬ飲料導出通路を介してフォーミング部52に接続してある。このノズル部54は、飲料導出通路を通じてフォーミング部52から送出された牛乳飲料(泡立たされた状態の牛乳飲料)をカップCに供給するものである。
【0029】
このように本実施の形態においては、第1接続部26、液供給管27、ミキシング部50、飲料送出管51、フォーミング部52、飲料導出通路及びノズル部54が乳飲料を供給する飲料供給経路を構成している。
【0030】
洗浄部60は、混合容器61、第1洗浄原液供給管62、第2洗浄原液供給管63、洗浄液供給管64及び洗浄湯供給管65を備えて構成してある。
【0031】
図3及び
図4は、それぞれ
図2に示した混合容器61を示すものであり、
図3は側面図、
図4は斜視図である。これら
図3及び
図4を適宜用いて混合容器61について説明する。
【0032】
混合容器61は、有底円筒状の形態を成しており、円筒状の側部61aと、下方に向かうに連れてその横断面積が漸次小さくなる態様で中央部分が最下位となる円錐状の形態を成す底部61bとを有している。尚、混合容器61の上面開口は蓋体61cにより閉塞されている。
【0033】
第1洗浄原液供給管62は、一端がアルカリ性の洗浄原液(以下、アルカリ性洗浄原液ともいう)を収納する第1洗浄原液収納部66に接続され、他端が混合容器61の底部61bの側面に接続されており、第1洗浄原液収納部66と混合容器61とを接続するものである。第1洗浄原液収納部66は、飲料供給装置10とは別個に設けられた洗浄原液保管庫110に配置されている。
【0034】
上記第1洗浄原液供給管62の途中には、第1洗浄原液供給ポンプ62aが配設してある。第1洗浄原液供給ポンプ62aは、制御部100から与えられる指令により駆動するものであり、駆動する場合に第1洗浄原液収納部66から混合容器61にアルカリ性洗浄原液を供給するものである。
【0035】
第2洗浄原液供給管63は、一端が酸性の洗浄原液(以下、酸性洗浄原液ともいう)を収納する第2洗浄原液収納部67に接続され、他端が混合容器61の底部61bの側面に接続されており、第2洗浄原液収納部67と混合容器61とを接続するものである。第2洗浄原液収納部67は、上記第1洗浄原液収納部66と同様に、洗浄原液保管庫110に配置されている。
【0036】
上記第2洗浄原液供給管63の途中には、第2洗浄原液供給ポンプ63aが配設してある。第2洗浄原液供給ポンプ63aは、制御部100から与えられる指令により駆動するものであり、駆動する場合に第2洗浄原液収納部67から混合容器61に酸性洗浄原液を供給するものである。
【0037】
洗浄液供給管64は、一端が混合容器61に接続され、他端が第3接続部68に接続されており、混合容器61と第3接続部68とを接続するものである。ここで洗浄液供給管64の一端は、
図5に示すように、混合容器61の底部61bに設けられた吐出口611に連通する態様で該混合容器61に接続されている。第3接続部68は、第1接続部26と接続可能なコネクタである。
【0038】
上記洗浄液供給管64の途中には、洗浄液ポンプ64aが配設してある。洗浄液ポンプ64aは、制御部100から与えられる指令により駆動するものであり、駆動する場合に混合容器61から第3接続部68に液を供給するものである。
【0039】
洗浄湯供給管65は、一端が給湯ポンプ24aよりも上流側の湯供給管24に接続されている。また洗浄湯供給管65は、他端が2つに分岐しており、一方が洗浄液ポンプ64aよりも上流側となる洗浄液供給管64に接続されるとともに、他方が混合容器61の側部61aの上部に設けられた上部給湯口612に連通する態様で該混合容器61に接続されている。ここで上部給湯口612に連通する洗浄湯供給管65は、
図6に示すように、該上部給湯口612において混合容器61の側部61aの略接線方向に延在している。
【0040】
上記洗浄湯供給管65の他端側の分岐点の上流側に洗浄湯ポンプ65aが配設してある。洗浄湯ポンプ65aは、制御部100から与えられる指令により駆動するものであり、駆動する場合に湯タンク25から混合容器61に湯を供給するものである。
【0041】
以上のような構成を有する飲料供給装置10においては、次のようにして牛乳を泡立たせた状態にてカップCに供給することができる。
【0042】
制御部100により第1蒸気供給弁22aが開成されるとともに、チューブポンプ32及びエアポンプ42が駆動されるものとする。尚、第2蒸気供給弁23aは閉成されている。また、第1接続部26と第2接続部33とが接続されており、第3接続部68は第1接続部26から切り離されているものとする。
【0043】
このようにチューブポンプ32が駆動されることで、原液供給部30では、BIB31の牛乳原液が汲み出される。BIB31から汲み出された牛乳原液は、チューブ34を通過した後に液供給管27を通過する。この液供給管27を通過する牛乳原液は、ミキシング部50に至る。
【0044】
ところで、第1蒸気供給弁22aが開成されていることで蒸気タンク21で生成された加圧蒸気は、第1蒸気供給管22を通過してミキシング部50に至る。また、エアポンプ42が駆動されることで、圧縮空気が空気供給管41を通過してミキシング部50に至る。
【0045】
ミキシング部50においては、加圧蒸気により牛乳原液が加熱される。またこのミキシング部50においては、圧縮空気が進入することで加圧蒸気に加熱された牛乳原液と混合されて牛乳飲料が生成される。ここで生成された牛乳飲料は圧縮空気により僅かに泡立たせされた状態となる。このようにしてミキシング部50にて生成された牛乳飲料は、飲料送出管51を通過してフォーミング部52に至る。
【0046】
フォーミング部52においては、牛乳飲料が壁面等に当接することで牛乳飲料の泡立ち量が増大されて泡立たされることになる。このように泡立たされた牛乳飲料は、飲料導出通路を通過してノズル部54に送出され、ノズル部54よりカップCに吐出されることで牛乳飲料が供給される。
【0047】
次に、
図2に示したように第2接続部33を第1接続部26から切り離して第3接続部68を第1接続部26に接続させた状態で、利用者により所定の入力手段(図示せず)を通じて入力操作が行われる結果、制御部100に洗浄指令が与えられた場合、制御部100は洗浄制御処理を実施する。尚、以下においては、各弁は閉成しているとともに、各ポンプは駆動停止しているものとする。
【0048】
図7は、制御部100が実施する洗浄制御処理の処理内容を示すフローチャートである。この洗浄制御処理において、制御部100はプレリンス処理を実施する(ステップS100)。
【0049】
図8は、
図7に示すプレリンス処理の処理内容を示すフローチャートである。このプレリンス処理において制御部100は、洗浄湯ポンプ65aに駆動指令を送出し(ステップS101)、内蔵する時計部(図示せず)を通じて時間の計測を開始し、予め設定された駆動時間の経過待ちとなる(ステップS102)。
【0050】
これにより湯タンク25より洗浄湯供給管65を通じて湯が洗浄湯として混合容器61に供給される。上述したように洗浄湯供給管65の他端側は2つに分岐されているので、湯の一部は、吐出口611より上方に向けて吐出される。また、上述したように上部給湯口612に連通する洗浄湯供給管65は、該上部給湯口612において混合容器61の側部61aの略接線方向に延在しているので、湯の残りは、上部給湯口612から吐出されて、混合容器61の側部61aの内壁面に沿って下方に向けて螺旋状に通過する。
【0051】
駆動時間が経過した場合(ステップS102:Yes)、制御部100は、洗浄湯ポンプ65aに駆動停止指令を送出し(ステップS103)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された待機時間の経過待ちとなる(ステップS104)。ここで待機時間は、洗浄湯ポンプ65aにより送出された湯が混合容器61に確実に到達するために設けられた時間である。
【0052】
待機時間が経過した場合(ステップS104:Yes)、制御部100は、洗浄液ポンプ64aに駆動指令を送出し(ステップS105)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された駆動時間の経過待ちとなる(ステップS106)。これにより混合容器61の湯は、洗浄湯として、洗浄液供給管64から飲料供給経路を構成する第1接続部26、液供給管27、ミキシング部50、飲料送出管51、フォーミング部52、飲料導出通路及びノズル部54を通過する。
【0053】
駆動時間が経過した場合(ステップS106:Yes)、制御部100は、洗浄液供給ポンプに駆動停止指令を送出するとともに、第2蒸気供給弁23aに開指令を与える(ステップS107,ステップS108)。このように第2蒸気供給弁23aに開指令を与えた制御部100は、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された開時間の経過待ちとなる(ステップS109)。
【0054】
これにより、第2蒸気供給弁23aが開時間が経過するまで開成することにより、第2蒸気供給管23を通過した加圧蒸気が、第1接続部26、液供給管27、ミキシング部50、飲料送出管51、フォーミング部52、飲料導出通路及びノズル部54を通過して上記ステップS105で供給した湯をブローすることができる。
【0055】
開時間が経過した場合(ステップS109:Yes)、制御部100は、第2蒸気供給弁23aに閉指令を送出し(ステップS110)、その後に手順をリターンさせて今回のプレリンス処理を終了する。
【0056】
このようにしてプレリンス処理を実施した制御部100は、アルカリ洗浄処理を実施する(ステップS200)。
【0057】
図9は、
図7に示すアルカリ洗浄処理の処理内容を示すフローチャートである。このアルカリ洗浄処理において制御部100は、第1洗浄原液供給ポンプ62aに駆動指令を送出し(ステップS201)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された駆動時間の経過待ちとなる(ステップS202)。
【0058】
駆動時間が経過した場合(ステップS202:Yes)、制御部100は、第1洗浄原液供給ポンプ62aに駆動停止指令を送出する(ステップS203)。
【0059】
これにより、第1洗浄原液供給ポンプ62aは上記駆動時間だけ駆動することになり、第1洗浄原液収納部66に収納されたアルカリ性洗浄原液が所定量だけ混合容器61に供給されることとなる。混合容器61に供給されたアルカリ性洗浄原液は、混合容器61の下部に貯留している。
【0060】
そして、制御部100は、洗浄湯ポンプ65aに駆動指令を送出し(ステップS204)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された駆動時間の経過待ちとなる(ステップS205)。これにより湯タンク25より洗浄湯供給管65を通じて湯が洗浄湯として混合容器61に供給される。上述したように洗浄湯供給管65の他端側は2つに分岐されており、湯の一部は、吐出口611より上方に向けて吐出され、湯の残りは、上部給湯口612から混合容器61の側部61aの内壁面に沿って下方に向けて螺旋状に通過するので、既に貯留しているアルカリ洗浄原液と湯(洗浄湯)とを良好に撹拌することができ、これによりアルカリ洗浄液を生成することができる。
【0061】
駆動時間が経過した場合(ステップS205:Yes)、制御部100は、洗浄湯ポンプ65aに駆動停止指令を送出し(ステップS206)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された待機時間の経過待ちとなる(ステップS207)。この待機時間は、上述したプレリンス処理と同様に、洗浄湯ポンプ65aにより送出された湯が混合容器61に確実に到達するために設けられた時間である。
【0062】
待機時間が経過した場合(ステップS207:Yes)、制御部100は、アルカリ洗浄液供給処理を実施する(ステップS208)。
【0063】
図10は、
図9に示すアルカリ洗浄液供給処理の処理内容を示すフローチャートである。このアルカリ洗浄液供給処理において制御部100は、洗浄液ポンプ64aに駆動指令を送出し(ステップS208a)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された設定時間の経過待ちとなる(ステップS208b)。
【0064】
これにより混合容器61のアルカリ洗浄液は、洗浄液供給管64から飲料供給経路を構成する第1接続部26、液供給管27、ミキシング部50、飲料送出管51、フォーミング部52、飲料導出通路及びノズル部54を通過する。
【0065】
設定時間が経過した場合(ステップS208b:Yes)、制御部100は、洗浄液供給ポンプに駆動停止指令を送出し(ステップS208c)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された駆動停止時間の経過待ちとなる(ステップS208d)。
【0066】
これによれば、設定時間だけ洗浄液供給ポンプを駆動して駆動停止時間の間は洗浄液供給ポンプを駆動停止にさせる間欠駆動を行うことができる。
【0067】
そして、駆動停止時間が経過した場合(ステップS208d:Yes)、制御部100は、第2蒸気供給弁23aに開指令を送出し(ステップS208e)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された開時間の経過待ちとなる(ステップS208f)。
【0068】
開時間が経過した場合(ステップS208f:Yes)、制御部100は、第2蒸気供給弁23aに閉指令を送出し(ステップS208g)、洗浄液ポンプ64aの駆動回数が予め設定された所定回数であるn回数に達したか否かを確認する(ステップS208h)。
【0069】
洗浄液ポンプ64aの駆動回数がn回数に達していない場合(ステップS208h:No)、制御部100は、上述したステップS208a〜ステップS208gの処理を繰り返す。
【0070】
その一方、洗浄液ポンプ64aの駆動回数がn回数に達している場合(ステップS208h:Yes)、制御部100は、洗浄液ポンプ64aに駆動指令を送出し(ステップS208i)、その後に手順をリターンさせて今回のアルカリ洗浄液供給処理を終了する。
【0071】
このようにしてアルカリ洗浄液供給処理を実施した制御部100は、上記ステップS208iを行ってから時計部を通じて計測した時間が予め設定された駆動時間を経過した場合(ステップS209:Yes)、混合容器61の内部のアルカリ洗浄液はすべて供給されたものとして、洗浄液ポンプ64aに駆動停止指令を送出する(ステップS210)。
【0072】
そして、制御部100は、第2蒸気供給弁23aに開指令を与え(ステップS211)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された開時間の経過待ちとなる(ステップS212)。これにより、上記手順で供給したアルカリ洗浄液をブローすることができる。
【0073】
開時間が経過した場合(ステップS212:Yes)、制御部100は、第2蒸気供給弁23aに閉指令を送出し(ステップS213)、その後に手順をリターンさせて今回のアルカリ洗浄処理を終了する。
【0074】
このようにしてアルカリ洗浄処理を実施した制御部100は、アルカリ洗浄リンス処理を実施する(ステップS300)。
【0075】
図11は、
図7に示すアルカリ洗浄リンス処理の処理内容を示すフローチャートである。このアルカリ洗浄リンス処理において制御部100は、洗浄湯ポンプ65aに駆動指令を送出し(ステップS301)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された駆動時間の経過待ちとなる(ステップS302)。
【0076】
これにより湯タンク25より洗浄湯供給管65を通じて湯が洗浄湯として混合容器61に供給される。上述したように洗浄湯供給管65の他端側は2つに分岐されているので、湯の一部は、吐出口611より上方に向けて吐出される。また、上述したように上部給湯口612に連通する洗浄湯供給管65は、該上部給湯口612において混合容器61の側部61aの略接線方向に延在しているので、湯の残りは、上部給湯口612から吐出されて、混合容器61の側部61aの内壁面に沿って下方に向けて螺旋状に通過する。
【0077】
駆動時間が経過した場合(ステップS302:Yes)、制御部100は、洗浄湯ポンプ65aに駆動停止指令を送出し(ステップS303)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された待機時間の経過待ちとなる(ステップS304)。ここで待機時間は、洗浄湯ポンプ65aにより送出された湯が混合容器61に確実に到達するために設けられた時間である。
【0078】
待機時間が経過した場合(ステップS304:Yes)、制御部100は、洗浄液ポンプ64aに駆動指令を送出し(ステップS305)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された駆動時間の経過待ちとなる(ステップS306)。これにより混合容器61の湯は、洗浄湯として、洗浄液供給管64から飲料供給経路を構成する第1接続部26、液供給管27、ミキシング部50、飲料送出管51、フォーミング部52、飲料導出通路及びノズル部54を通過する。
【0079】
駆動時間が経過した場合(ステップS306:Yes)、制御部100は、洗浄液供給ポンプに駆動停止指令を送出するとともに、第2蒸気供給弁23aに開指令を与える(ステップS307,ステップS308)。このように第2蒸気供給弁23aに開指令を与えた制御部100は、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された開時間の経過待ちとなる(ステップS309)。
【0080】
これにより、第2蒸気供給弁23aが開時間が経過するまで開成することにより、第2蒸気供給管23を通過した加圧蒸気が、第1接続部26、液供給管27、ミキシング部50、飲料送出管51、フォーミング部52、飲料導出通路及びノズル部54を通過して上記ステップS305で供給した湯をブローすることができる。
【0081】
開時間が経過した場合(ステップS309:Yes)、制御部100は、第2蒸気供給弁23aに閉指令を送出し(ステップS310)、その後に手順をリターンさせて今回のアルカリ洗浄リンス処理を終了する。
【0082】
このようにしてアルカリ洗浄リンス処理を実施した制御部100は、酸洗浄処理を実施する(ステップS400)。
【0083】
図12は、
図7に示す酸洗浄処理の処理内容を示すフローチャートである。この酸洗浄処理において制御部100は、第2洗浄原液供給ポンプ63aに駆動指令を送出し(ステップS401)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された駆動時間の経過待ちとなる(ステップS402)。
【0084】
駆動時間が経過した場合(ステップS402:Yes)、制御部100は、第2洗浄原液供給ポンプ63aに駆動停止指令を送出する(ステップS403)。
【0085】
これにより、第2洗浄原液供給ポンプ63aは上記駆動時間だけ駆動することになり、第2洗浄原液収納部67に収納された酸性洗浄原液が所定量だけ混合容器61に供給されることとなる。混合容器61に供給された酸性洗浄原液は、混合容器61の下部に貯留している。
【0086】
そして、制御部100は、洗浄湯ポンプ65aに駆動指令を送出し(ステップS404)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された駆動時間の経過待ちとなる(ステップS405)。
【0087】
これにより湯タンク25より洗浄湯供給管65を通じて湯が洗浄湯として混合容器61に供給される。上述したように洗浄湯供給管65の他端側は2つに分岐されており、湯の一部は、吐出口611より上方に向けて吐出され、湯の残りは、上部給湯口612から混合容器61の側部61aの内壁面に沿って下方に向けて螺旋状に通過するので、既に貯留しているアルカリ洗浄原液と湯(洗浄湯)とを良好に撹拌することができ、これにより酸洗浄液を生成することができる。
【0088】
駆動時間が経過した場合(ステップS405:Yes)、制御部100は、洗浄湯ポンプ65aに駆動停止指令を送出し(ステップS406)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された待機時間の経過待ちとなる(ステップS407)。この待機時間は、上述したプレリンス処理と同様に、洗浄湯ポンプ65aにより送出された湯が混合容器61に確実に到達するために設けられた時間である。
【0089】
待機時間が経過した場合(ステップS407:Yes)、制御部100は、酸洗浄液供給処理を実施する(ステップS408)。
【0090】
図13は、
図12に示す酸洗浄液供給処理の処理内容を示すフローチャートである。この酸洗浄液供給処理において制御部100は、洗浄液ポンプ64aに駆動指令を送出し(ステップS408a)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された設定時間の経過待ちとなる(ステップS408b)。これにより混合容器61の酸洗浄液は、洗浄液供給管64から飲料供給経路を構成する第1接続部26、液供給管27、ミキシング部50、飲料送出管51、フォーミング部52、飲料導出通路及びノズル部54を通過する。
【0091】
設定時間が経過した場合(ステップS408b:Yes)、制御部100は、洗浄液供給ポンプに駆動停止指令を送出し(ステップS408c)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された駆動停止時間の経過待ちとなる(ステップS408d)。
【0092】
これによれば、設定時間だけ洗浄液供給ポンプを駆動して駆動停止時間の間は洗浄液供給ポンプを駆動停止にさせる間欠駆動を行うことができる。
【0093】
そして、駆動停止時間が経過した場合(ステップS408d:Yes)、制御部100は、第2蒸気供給弁23aに開指令を送出し(ステップS408e)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された開時間の経過待ちとなる(ステップS408f)。
【0094】
開時間が経過した場合(ステップS408f:Yes)、制御部100は、第2蒸気供給弁23aに閉指令を送出し(ステップS408g)、洗浄液ポンプ64aの駆動回数が予め設定された所定回数であるn回数に達したか否かを確認する(ステップS408h)。
【0095】
洗浄液ポンプ64aの駆動回数がn回数に達していない場合(ステップS408h:No)、制御部100は、上述したステップS408a〜ステップS408gの処理を繰り返す。その一方、洗浄液ポンプ64aの駆動回数がn回数に達している場合(ステップS408h:Yes)、制御部100は、洗浄液ポンプ64aに駆動指令を送出し(ステップS408i)、その後に手順をリターンさせて今回の酸洗浄液供給処理を終了する。
【0096】
このようにして酸洗浄液供給処理を実施した制御部100は、上記ステップS408iを行ってから時計部を通じて計測した時間が予め設定された駆動時間を経過した場合(ステップS409:Yes)、混合容器61の内部の酸洗浄液はすべて供給されたものとして、洗浄液ポンプ64aに駆動停止指令を送出する(ステップS410)。
【0097】
そして、制御部100は、第2蒸気供給弁23aに開指令を与え(ステップS411)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された開時間の経過待ちとなる(ステップS412)。これにより、上記手順で供給した酸洗浄液をブローすることができる。
【0098】
開時間が経過した場合(ステップS412:Yes)、制御部100は、第2蒸気供給弁23aに閉指令を送出し(ステップS413)、その後に手順をリターンさせて今回の酸洗浄処理を終了する。
【0099】
このようにして酸洗浄処理を実施した制御部100は、酸洗浄リンス処理を実施する(ステップS500)。
【0100】
図14は、
図7に示す酸洗浄リンス処理の処理内容を示すフローチャートである。この酸洗浄リンス処理において制御部100は、洗浄湯ポンプ65aに駆動指令を送出し(ステップS501)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された駆動時間の経過待ちとなる(ステップS502)。これにより湯タンク25より洗浄湯供給管65を通じて湯が洗浄湯として混合容器61に供給される。上述したように洗浄湯供給管65の他端側は2つに分岐されているので、湯の一部は、吐出口611より上方に向けて吐出される。また、上述したように上部給湯口612に連通する洗浄湯供給管65は、該上部給湯口612において混合容器61の側部61aの略接線方向に延在しているので、湯の残りは、上部給湯口612から吐出されて、混合容器61の側部61aの内壁面に沿って下方に向けて螺旋状に通過する。
【0101】
駆動時間が経過した場合(ステップS502:Yes)、制御部100は、洗浄湯ポンプ65aに駆動停止指令を送出し(ステップS503)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された待機時間の経過待ちとなる(ステップS504)。ここで待機時間は、洗浄湯ポンプ65aにより送出された湯が混合容器61に確実に到達するために設けられた時間である。
【0102】
待機時間が経過した場合(ステップS504:Yes)、制御部100は、洗浄液ポンプ64aに駆動指令を送出し(ステップS505)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された駆動時間の経過待ちとなる(ステップS506)。これにより混合容器61の湯は、洗浄湯として、洗浄液供給管64から飲料供給経路を構成する第1接続部26、液供給管27、ミキシング部50、飲料送出管51、フォーミング部52、飲料導出通路及びノズル部54を通過する。
【0103】
駆動時間が経過した場合(ステップS506:Yes)、制御部100は、洗浄液供給ポンプに駆動停止指令を送出するとともに、第2蒸気供給弁23aに開指令を与える(ステップS507,ステップS508)。このように第2蒸気供給弁23aに開指令を与えた制御部100は、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された開時間の経過待ちとなる(ステップS509)。
【0104】
これにより、第2蒸気供給弁23aが開時間が経過するまで開成することにより、第2蒸気供給管23を通過した加圧蒸気が、第1接続部26、液供給管27、ミキシング部50、飲料送出管51、フォーミング部52、飲料導出通路及びノズル部54を通過して上記ステップS505で供給した湯をブローすることができる。
【0105】
開時間が経過した場合(ステップS509:Yes)、制御部100は、第2蒸気供給弁23aに閉指令を送出し(ステップS510)、その後に手順をリターンさせて今回の酸洗浄リンス処理を終了する。
【0106】
このようにして酸洗浄リンス処理を実施した制御部100は、仕上げリンス処理を実施する(ステップS600)。
【0107】
図15は、
図7に示す仕上げリンス処理の処理内容を示すフローチャートである。この仕上げリンス処理において制御部100は、洗浄湯ポンプ65aに駆動指令を送出し(ステップS601)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された駆動時間の経過待ちとなる(ステップS602)。
【0108】
これにより湯タンク25より洗浄湯供給管65を通じて湯が洗浄湯として混合容器61に供給される。上述したように洗浄湯供給管65の他端側は2つに分岐されているので、湯の一部は、吐出口611より上方に向けて吐出される。また、上述したように上部給湯口612に連通する洗浄湯供給管65は、該上部給湯口612において混合容器61の側部61aの略接線方向に延在しているので、湯の残りは、上部給湯口612から吐出されて、混合容器61の側部61aの内壁面に沿って下方に向けて螺旋状に通過する。
【0109】
駆動時間が経過した場合(ステップS602:Yes)、制御部100は、洗浄湯ポンプ65aに駆動停止指令を送出し(ステップS603)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された待機時間の経過待ちとなる(ステップS604)。ここで待機時間は、洗浄湯ポンプ65aにより送出された湯が混合容器61に確実に到達するために設けられた時間である。
【0110】
待機時間が経過した場合(ステップS604:Yes)、制御部100は、洗浄液ポンプ64aに駆動指令を送出し(ステップS605)、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された駆動時間の経過待ちとなる(ステップS606)。これにより混合容器61の湯は、洗浄湯として、洗浄液供給管64から飲料供給経路を構成する第1接続部26、液供給管27、ミキシング部50、飲料送出管51、フォーミング部52、飲料導出通路及びノズル部54を通過する。
【0111】
駆動時間が経過した場合(ステップS606:Yes)、制御部100は、洗浄液供給ポンプに駆動停止指令を送出するとともに、第2蒸気供給弁23aに開指令を与える(ステップS607,ステップS608)。このように第2蒸気供給弁23aに開指令を与えた制御部100は、時計部を通じて時間の計測を開始し、予め設定された開時間の経過待ちとなる(ステップS609)。
【0112】
これにより、第2蒸気供給弁23aが開時間が経過するまで開成することにより、第2蒸気供給管23を通過した加圧蒸気が、第1接続部26、液供給管27、ミキシング部50、飲料送出管51、フォーミング部52、飲料導出通路及びノズル部54を通過して上記ステップS605で供給した湯をブローすることができる。
【0113】
開時間が経過した場合(ステップS609:Yes)、制御部100は、第2蒸気供給弁23aに閉指令を送出し(ステップS610)、洗浄湯ポンプ65a及び洗浄液ポンプ64aの駆動回数が予め設定された所定回数であるm回数に達したか否かを確認する(ステップS611)。
【0114】
洗浄湯ポンプ65a及び洗浄液ポンプ64aの駆動回数がm回数に達していない場合(ステップS611:No)、制御部100は、上述したステップS601〜ステップS610の処理を繰り返す。その一方、洗浄湯ポンプ65a及び洗浄液ポンプ64aの駆動回数がm回数に達している場合(ステップS611:Yes)、制御部100は、上位機器、あるいは表示部に洗浄完了信号を送出し(ステップS612)、その後に手順をリターンさせて今回の仕上げリンス処理を終了する。このようにして仕上げリンス処理を実施することで、上記洗浄制御処理の処理の手順をリターンさせて今回の洗浄制御処理を終了する。
【0115】
以上説明したように本発明の実施の形態である飲料供給装置10によれば、洗浄部60が、洗浄指令が与えられた場合に、洗浄原液収納部66,67から供給され洗浄原液と、湯タンク25から供給された湯(洗浄湯)とを混合して洗浄液を生成し、連通状態となる飲料供給経路に対して洗浄液を供給し、その後に湯タンク25から供給された湯をリンス湯として飲料供給経路に供給するので、従来のように洗浄液貯留部の接続と切り離し、並びにリンス湯貯留部の接続と切り離し等を行う必要がなく、洗浄指令を与えるだけで飲料供給経路の洗浄を行うことができる。従って、飲料供給経路の洗浄を簡単に行うことができる。
【0116】
特に、洗浄部60による洗浄液の供給が間欠的に行われているので、飲料供給経路の洗浄をより効果的に行うことができる。
【0117】
洗浄部60の混合容器61では、洗浄原液を貯留した状態で、洗浄湯を吐出口611から上方に向けて供給するとともに上部給湯口612から側部61aの内壁面に沿って下方に向けて螺旋状に供給するので、洗浄原液と洗浄湯との撹拌を良好に行うことができ、これにより良好に希釈された洗浄液を生成することができる。
【0118】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
【0119】
上述した実施の形態では、牛乳を乳飲料の一例として用いていたが、本発明においては、豆乳等の乳飲料を用いても構わない。
【0120】
上述した実施の形態では、第1接続部26と第2接続部33とを切り離して第3接続部68を第1接続部26と接続させてから飲料供給経路の洗浄を行うようにしたが、本発明においては、第1接続部26と、第2接続部33及び第3接続部68とが互いに接続された状態で飲料供給経路の洗浄を行ってもよい。これによれば、第2接続部33を第1接続部26から切り離して第3接続部68を第1接続部26に接続させる必要がなく、飲料供給経路の洗浄をより簡単に行うことができる。