【実施例】
【0113】
以下、実施例及び比較例によって本発明を更に説明する。尚、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0114】
以下の各例において評価は次の方法で行った。
【0115】
<ポリイミドフィルムの評価>
[400nm光透過率]
紫外可視分光光度計/V−650DS(日本分光製)を用いて、ポリイミドフィルムの波長400nmにおける光透過率を測定した。
【0116】
[YI]
紫外可視分光光度計/V−650DS(日本分光製)を用いて、ASTEM E313の規格に準拠して、ポリイミドフィルムのYIを測定した。光源はD65、視野角は2°とした。
【0117】
[ヘイズ]
濁度計/NDH2000(日本電色工業製)を用いて、JIS K7136の規格に準拠して、ポリイミドフィルムのヘイズを測定した。
【0118】
[引張弾性率、破断点伸度、破断点荷重]
ポリイミドフィルムをIEC−540(S)規格のダンベル形状に打ち抜いて試験片(幅:4mm)とし、ORIENTEC社製TENSILONを用いて、チャック間長30mm、引張速度2mm/分で、初期の引張弾性率、破断点伸度、破断点荷重を測定した。
【0119】
[線熱膨張係数(CTE)]
ポリイミドフィルムを幅4mmの短冊状に切り取って試験片とし、TMA/SS6100 (エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製)を用い、チャック間長15mm、荷重2g、昇温速度20℃/分で500℃まで昇温した。得られたTMA曲線から、100℃から250℃までの線熱膨張係数を求めた。
【0120】
[5%重量減少温度]
ポリイミドフィルムを試験片とし、TAインスツルメント社製 熱重量測定装置(Q5000IR)を用い、窒素気流中、昇温速度10℃/分で25℃から600℃まで昇温した。得られた重量曲線から、5%重量減少温度を求めた。
【0121】
[耐溶剤性試験]
ポリイミドフィルムを試験片とし、N−メチル−2−ピロリドン中に1時間浸漬させ、ポリイミドフィルムの溶解や白濁等の変化が無かったものを○、変化があったものを×とした。
【0122】
以下の各例で使用した原材料の略称、純度等は、次のとおりである。
【0123】
[ジアミン成分]
m−TD:2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル〔純度:99.85%(GC分析)〕
TFMB:2,2’−ビス(トリフルオロメチル)ベンジジン〔純度:99.83%(GC分析)〕
PPD: p−フェニレンジアミン〔純度:99.9%(GC分析)〕
4,4’−ODA: 4,4’−オキシジアニリン〔純度:99.9%(GC分析)〕
BAPB: 4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル〔純度:99.93%(HPLC分析)〕
TPE−Q: 1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン
TPE−R: 1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン
[テトラカルボン酸成分]
CBDA: 1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物〔純度:99.9%(GC分析)〕
CpODA:ノルボルナン−2−スピロ−α−シクロペンタノン−α’−スピロ−2’’−ノルボルナン−5,5’’,6,6’’−テトラカルボン酸二無水物
PMDA:ピロメリット酸二無水物
ODPA:4,4’−オキシジフタル酸無水物
【0124】
[イミダゾール化合物]
1,2−ジメチルイミダゾール
1−メチルイミダゾール
イミダゾール
【0125】
[溶媒]
DMAc: N,N−ジメチルアセトアミド
【0126】
表1−1に実施例、比較例で使用したテトラカルボン酸成分、表1−2に実施例、比較例で使用したジアミン成分、表1−3に実施例、比較例で使用したイミダゾール化合物の構造式を記す。
【0127】
【表1-1】
【0128】
【表1-2】
【0129】
【表1-3】
【0130】
〔実施例1〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の22.43gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。
【0131】
PTFE製メンブレンフィルターでろ過したポリイミド前駆体溶液をガラス基板に塗布し、窒素雰囲気下(酸素濃度200ppm以下)、そのままガラス基板上で室温から300℃まで加熱して熱的にイミド化を行い、無色透明なポリイミドフィルム/ガラス積層体を得た。次いで、得られたポリイミドフィルム/ガラス積層体を水に浸漬した後剥離し、乾燥して、膜厚が50μmのポリイミドフィルムを得た。
【0132】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−1に示す。
【0133】
〔実施例2〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の24.41gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.37g(7ミリモル)とCpODA 1.15g(3ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。
【0134】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が55μmのポリイミドフィルムを得た。
【0135】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−1に示す。
【0136】
〔実施例3〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の26.38gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 0.98g(5ミリモル)とCpODA 1.92g(5ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。
【0137】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が54μmのポリイミドフィルムを得た。
【0138】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−1に示す。
【0139】
〔実施例4〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の28.36gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 0.59g(3ミリモル)とCpODA 2.69g(7ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。
【0140】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が55μmのポリイミドフィルムを得た。
【0141】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−1に示す。
【0142】
〔比較例1〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 14質量%となる量の25.09gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.96g(10ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。
【0143】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が50μmのポリイミドフィルムを得た。
【0144】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−1に示す。
【0145】
〔実施例5〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の22.43gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスA)を得た。
【0146】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.19gとDMAc 0.19gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスAにその溶液を全量(ワニスA中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.2モルである。
【0147】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が50μmのポリイミドフィルムを得た。
【0148】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−1に示す。
【0149】
〔実施例6〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の24.41gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.37g(7ミリモル)とCpODA 1.15g(3ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスB)を得た。
【0150】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.19gとDMAc 0.19gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスBにその溶液を全量(ワニスB中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.2モルである。
【0151】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が60μmのポリイミドフィルムを得た。
【0152】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−1に示す。
【0153】
〔実施例7〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の26.38gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 0.98g(5ミリモル)とCpODA 1.92g(5ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスC)を得た。
【0154】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.19gとDMAc 0.19gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスCにその溶液を全量(ワニスC中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.2モルである。
【0155】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が61μmのポリイミドフィルムを得た。
【0156】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−1に示す。
【0157】
〔実施例8〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の28.36gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 0.59g(3ミリモル)とCpODA 2.69g(7ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスD)を得た。
【0158】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.19gとDMAc 0.19gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスDにその溶液を全量(ワニスD中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.2モルである。
【0159】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が55μmのポリイミドフィルムを得た。
【0160】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−1に示す。
【0161】
〔実施例9〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の30.34gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 0.20g(1ミリモル)とCpODA 3.46g(9ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスE)を得た。
【0162】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.19gとDMAc 0.19gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスEにその溶液を全量(ワニスE中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.2モルである。
【0163】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が61μmのポリイミドフィルムを得た。
【0164】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−1に示す。
【0165】
〔実施例10〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 1.49g(7ミリモル)とTFMB 0.96g(3ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の24.13gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。
【0166】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が57μmのポリイミドフィルムを得た。
【0167】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−2に示す。
【0168】
〔実施例11〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 1.49g(7ミリモル)とPPD 0.32g(3ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の20.79gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。
【0169】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が62μmのポリイミドフィルムを得た。
【0170】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−2に示す。
【0171】
〔実施例12〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 1.96g(9ミリモル)と4,4’−ODA 0.20g(1ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の22.37gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。
【0172】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が50μmのポリイミドフィルムを得た。
【0173】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−2に示す。
【0174】
〔実施例13〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 1.49g(7ミリモル)とTFMB 0.96g(3ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の24.13gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスF)を得た。
【0175】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.19gとDMAc 0.19gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスFにその溶液を全量(ワニスF中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.2モルである。
【0176】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が68μmのポリイミドフィルムを得た。
【0177】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−2に示す。
【0178】
〔実施例14〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 1.49g(7ミリモル)とPPD 0.32g(3ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の20.79gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスG)を得た。
【0179】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.19gとDMAc 0.19gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスGにその溶液を全量(ワニスG中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.2モルである。
【0180】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が72μmのポリイミドフィルムを得た。
【0181】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−2に示す。
【0182】
〔実施例15〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 1.96g(9ミリモル)と4,4’−ODA 0.20g(1ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の22.37gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスH)を得た。
【0183】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.19gとDMAc 0.19gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスHにその溶液を全量(ワニスH中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.2モルである。
【0184】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が66μmのポリイミドフィルムを得た。
【0185】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−2に示す。
【0186】
〔実施例16〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の22.43gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスI)を得た。
【0187】
1−メチルイミダゾール 0.16gとDMAc 0.16gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスIにその溶液を全量(ワニスI中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1−メチルイミダゾールは0.2モルである。
【0188】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が56μmのポリイミドフィルムを得た。
【0189】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−2に示す。
【0190】
〔実施例17〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の22.43gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスJ)を得た。
【0191】
イミダゾール 0.14gとDMAc 0.14gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスJにその溶液を全量(ワニスJ中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、イミダゾールは0.2モルである。
【0192】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が57μmのポリイミドフィルムを得た。
【0193】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−2に示す。
【0194】
〔実施例18〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の22.43gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスK)を得た。
【0195】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.10gとDMAc 0.10gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスKにその溶液を全量(ワニスK中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、1ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.1モルである。
【0196】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が57μmのポリイミドフィルムを得た。
【0197】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−2に示す。
【0198】
〔実施例19〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の22.43gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスL)を得た。
【0199】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.38gとDMAc 0.38gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスLにその溶液を全量(ワニスL中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、4ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.4モルである。
【0200】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が54μmのポリイミドフィルムを得た。
【0201】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−2に示す。
【0202】
〔参考例1〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の31.33gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCpODA 3.84g(10ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスM)を得た。
【0203】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.19gとDMAc 0.19gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスMにその溶液を全量(ワニスM中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.2モルである。
【0204】
PTFE製メンブレンフィルターでろ過したポリイミド前駆体溶液をガラス基板に塗布し、窒素雰囲気下(酸素濃度200ppm以下)、そのままガラス基板上で室温から330℃まで加熱して熱的にイミド化を行い、無色透明なポリイミドフィルム/ガラス積層体を得た。次いで、得られたポリイミドフィルム/ガラス積層体を水に浸漬した後剥離し、乾燥して、膜厚が58μmのポリイミドフィルムを得た。
【0205】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−3に示す。
【0206】
〔参考例2〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の31.33gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCpODA 3.84g(10ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。
【0207】
PTFE製メンブレンフィルターでろ過したポリイミド前駆体溶液をガラス基板に塗布し、窒素雰囲気下(酸素濃度200ppm以下)、そのままガラス基板上で室温から330℃まで加熱して熱的にイミド化を行ったが、ポリイミド層に割れが発生し、特性評価が行えるほどのサイズのポリイミドフィルムは得られなかった。得られたポリイミドフィルムの厚みは50μmであった。
【0208】
〔参考例3〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の31.33gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCpODA 3.84g(10ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。
【0209】
PTFE製メンブレンフィルターでろ過したポリイミド前駆体溶液をガラス基板に塗布し、窒素雰囲気下(酸素濃度200ppm以下)、そのままガラス基板上で室温から420℃まで加熱して熱的にイミド化を行い、無色透明なポリイミドフィルム/ガラス積層体を得た。次いで、得られたポリイミドフィルム/ガラス積層体を水に浸漬した後剥離し、乾燥して、膜厚が10μmのポリイミドフィルムを得た。
【0210】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−3に示す。
【0211】
〔参考例4〕
窒素ガスで置換した反応容器中にTFMB 3.20g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 20質量%となる量の28.16gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCpODA 3.84g(10ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスN)を得た。
【0212】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.19gとDMAc 0.19gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスNにその溶液を全量(ワニスN中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.2モルである。
【0213】
PTFE製メンブレンフィルターでろ過したポリイミド前駆体溶液をガラス基板に塗布し、窒素雰囲気下(酸素濃度200ppm以下)、そのままガラス基板上で室温から330℃まで加熱して熱的にイミド化を行ったが、ポリイミド層に割れが発生し、特性評価が行えるほどのサイズのポリイミドフィルムは得られなかった。得られたポリイミドフィルムの厚みは50μmであった。
【0214】
〔参考例5〕
窒素ガスで置換した反応容器中にTFMB 3.20g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 20質量%となる量の28.16gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCpODA 3.84g(10ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。
【0215】
PTFE製メンブレンフィルターでろ過したポリイミド前駆体溶液をガラス基板に塗布し、窒素雰囲気下(酸素濃度200ppm以下)、そのままガラス基板上で室温から330℃まで加熱して熱的にイミド化を行ったが、ポリイミド層に割れが発生し、特性評価が行えるほどのサイズのポリイミドフィルムは得られなかった。得られたポリイミドフィルムの厚みは50μmであった。
【0216】
〔参考例6〕
窒素ガスで置換した反応容器中にTFMB 3.20g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 20質量%となる量の28.16gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCpODA 3.84g(10ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。
【0217】
PTFE製メンブレンフィルターでろ過したポリイミド前駆体溶液をガラス基板に塗布し、窒素雰囲気下(酸素濃度200ppm以下)、そのままガラス基板上で室温から420℃まで加熱して熱的にイミド化を行い、無色透明なポリイミドフィルム/ガラス積層体を得た。次いで、得られたポリイミドフィルム/ガラス積層体を水に浸漬した後剥離し、乾燥して、膜厚が10μmのポリイミドフィルムを得た。
【0218】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−3に示す。
【0219】
〔実施例20〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の22.43gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスO)を得た。
【0220】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.19gとDMAc 0.19gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスOにその溶液を全量(ワニスO中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.2モルである。
【0221】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が12μmのポリイミドフィルムを得た。
【0222】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−3に示す。
【0223】
〔実施例21〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の22.43gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスP)を得た。
【0224】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.19gとDMAc 0.19gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスPにその溶液を全量(ワニスP中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.2モルである。
【0225】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が38μmのポリイミドフィルムを得た。
【0226】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−3に示す。
【0227】
〔実施例22〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 0.85g(4ミリモル)とTFMB 1.92(6ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の25.78gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。
【0228】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が40μmのポリイミドフィルムを得た。
【0229】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−4に示す。
【0230】
〔実施例23〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 0.85g(4ミリモル)とPPD 0.65(6ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の19.11gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。
【0231】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が55μmのポリイミドフィルムを得た。
【0232】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−4に示す。
【0233】
〔実施例24〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 0.85g(4ミリモル)とTFMB 1.92(6ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の25.78gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスQ)を得た。
【0234】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.19gとDMAc 0.19gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスQにその溶液を全量(ワニスQ中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.2モルである。
【0235】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が51μmのポリイミドフィルムを得た。
【0236】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−4に示す。
【0237】
〔実施例25〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 0.85g(4ミリモル)とPPD 0.65(6ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の19.11gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスR)を得た。
【0238】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.19gとDMAc 0.19gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスRにその溶液を全量(ワニスR中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.2モルである。
【0239】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が56μmのポリイミドフィルムを得た。
【0240】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−4に示す。
【0241】
〔比較例2〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 14質量%となる量の28.57gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 0.20g(1ミリモル)とPMDA 1.09g(5ミリモル)とODPA 1.24g(4ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。
【0242】
PTFE製メンブレンフィルターでろ過したポリイミド前駆体溶液をガラス基板に塗布し、窒素雰囲気下(酸素濃度200ppm以下)、そのままガラス基板上で室温から330℃まで加熱して熱的にイミド化を行い、無色透明なポリイミドフィルム/ガラス積層体を得た。次いで、得られたポリイミドフィルム/ガラス積層体を水に浸漬した後剥離し、乾燥して、膜厚が21μmのポリイミドフィルムを得た。
【0243】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−4に示す。
【0244】
〔比較例3〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 2.12g(10ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 14質量%となる量の26.89gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 0.98g(5ミリモル)とPMDA 0.65g(3ミリモル)とODPA 0.62g(2ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。
【0245】
PTFE製メンブレンフィルターでろ過したポリイミド前駆体溶液をガラス基板に塗布し、窒素雰囲気下(酸素濃度200ppm以下)、そのままガラス基板上で室温から330℃まで加熱して熱的にイミド化を行い、無色透明なポリイミドフィルム/ガラス積層体を得た。次いで、得られたポリイミドフィルム/ガラス積層体を水に浸漬した後剥離し、乾燥して、膜厚が19μmのポリイミドフィルムを得た。
【0246】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−4に示す。
【0247】
〔比較例4〕
窒素ガスで置換した反応容器中にTFMB 3.14g(9.8ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の29.50gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 0.20g(1ミリモル)とPMDA 1.09g(5ミリモル)とODPA 1.24g(4ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。
【0248】
PTFE製メンブレンフィルターでろ過したポリイミド前駆体溶液をガラス基板に塗布し、窒素雰囲気下(酸素濃度200ppm以下)、そのままガラス基板上で室温から330℃まで加熱して熱的にイミド化を行い、無色透明なポリイミドフィルム/ガラス積層体を得た。次いで、得られたポリイミドフィルム/ガラス積層体を水に浸漬した後剥離し、乾燥して、膜厚が20μmのポリイミドフィルムを得た。
【0249】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−4に示す。
【0250】
〔実施例26〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 1.45g(6.85ミリモル)と4,4’−ODA 0.63g(3.15ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の22.23gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスS)を得た。
【0251】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.10gとDMAc 0.10gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスSにその溶液を全量(ワニスS中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、1ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.1モルである。
【0252】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が42μmのポリイミドフィルムを得た。
【0253】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−5に示す。
【0254】
〔実施例27〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 1.45g(6.85ミリモル)と4,4’−ODA 0.63g(3.15ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の22.23gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスT)を得た。
【0255】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.19gとDMAc 0.19gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスTにその溶液を全量(ワニスT中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.2モルである。
【0256】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が42μmのポリイミドフィルムを得た。
【0257】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−5に示す。
【0258】
〔実施例28〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 1.45g(6.85ミリモル)と4,4’−ODA 0.63g(3.15ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の22.23gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスU)を得た。
【0259】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.38gとDMAc 0.38gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスUにその溶液を全量(ワニスU中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、4ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.4モルである。
【0260】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が50μmのポリイミドフィルムを得た。
【0261】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−5に示す。
【0262】
〔実施例29〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 1.77g(8.00ミリモル)とBAPB 0.74g(2.00ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の24.07gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスV)を得た。
【0263】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.10gとDMAc 0.10gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスVにその溶液を全量(ワニスV中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、1ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.1モルである。
【0264】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が42μmのポリイミドフィルムを得た。
【0265】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−5に示す。
【0266】
〔実施例30〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 1.77g(8.00ミリモル)とBAPB 0.74g(2.00ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の24.07gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスW)を得た。
【0267】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.19gとDMAc 0.19gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスWにその溶液を全量(ワニスW中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.2モルである。
【0268】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が42μmのポリイミドフィルムを得た。
【0269】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−5に示す。
【0270】
〔実施例31〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 1.77g(8.00ミリモル)とBAPB 0.74g(2.00ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の24.07gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスX)を得た。
【0271】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.38gとDMAc 0.38gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスXにその溶液を全量(ワニスX中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、4ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.4モルである。
【0272】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が52μmのポリイミドフィルムを得た。
【0273】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−5に示す。
【0274】
〔実施例32〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 1.61g(7.60ミリモル)とTPE−Q 0.70g(2.40ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の23.44gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスY)を得た。
【0275】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.10gとDMAc 0.10gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスYにその溶液を全量(ワニスY中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、1ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.1モルである。
【0276】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が44μmのポリイミドフィルムを得た。
【0277】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−5に示す。
【0278】
〔実施例33〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 1.61g(7.60ミリモル)とTPE−Q 0.70g(2.40ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の23.44gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスZ)を得た。
【0279】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.19gとDMAc 0.19gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスZにその溶液を全量(ワニスZ中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.2モルである。
【0280】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が42μmのポリイミドフィルムを得た。
【0281】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−5に示す。
【0282】
〔実施例34〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 1.61g(7.60ミリモル)とTPE−Q 0.70g(2.40ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の23.44gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスa)を得た。
【0283】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.38gとDMAc 0.38gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスaにその溶液を全量(ワニスa中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、4ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.4モルである。
【0284】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が42μmのポリイミドフィルムを得た。
【0285】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−5に示す。
【0286】
〔実施例35〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 1.61g(7.60ミリモル)とTPE−R 0.70g(2.40ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の23.44gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスb)を得た。
【0287】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.10gとDMAc 0.10gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスbにその溶液を全量(ワニスb中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、1ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.1モルである。
【0288】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が44μmのポリイミドフィルムを得た。
【0289】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−5に示す。
【0290】
〔実施例36〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 1.61g(7.60ミリモル)とTPE−R 0.70g(2.40ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の23.44gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスc)を得た。
【0291】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.19gとDMAc 0.19gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスcにその溶液を全量(ワニスc中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、2ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.2モルである。
【0292】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が42μmのポリイミドフィルムを得た。
【0293】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−5に示す。
【0294】
〔実施例37〕
窒素ガスで置換した反応容器中にm−TD 1.61g(7.60ミリモル)とTPE−R 0.70g(2.40ミリモル)を入れ、DMAcを、仕込みモノマー総質量(ジアミン成分とカルボン酸成分の総和)が 16質量%となる量の23.44gを加え、室温で1時間攪拌した。この溶液にCBDA 1.76g(9ミリモル)とCpODA 0.38g(1ミリモル)を徐々に加えた。室温で12時間撹拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液(ワニスd)を得た。
【0295】
1,2−ジメチルイミダゾール 0.38gとDMAc 0.38gを反応容器に加え均一な溶液を得た。ワニスdにその溶液を全量(ワニスd中のポリイミド前駆体の繰返しユニットの分子量に対して、4ミリモル)加え、室温で30分間攪拌し、均一で粘稠なポリイミド前駆体溶液を得た。仕込み量から計算すると、ポリイミド前駆体の繰り返し単位1モルに対して、1,2−ジメチルイミダゾールは0.4モルである。
【0296】
実施例1と同様にして、このポリイミド前駆体溶液をガラス基板上でイミド化、得られたポリイミドフィルムをガラス基板から剥離し、乾燥して、膜厚が40μmのポリイミドフィルムを得た。
【0297】
このポリイミドフィルムの特性を測定した結果を表2−5に示す。
【0298】
【表2-1】
【0299】
【表2-2】
【0300】
【表2-3】
【0301】
【表2-4】
【0302】
【表2-5】