特許第6607290号(P6607290)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6607290
(24)【登録日】2019年11月1日
(45)【発行日】2019年11月20日
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20191111BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20191111BHJP
   G06F 3/0487 20130101ALI20191111BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20191111BHJP
【FI】
   G06F3/01 560
   H04M1/00 R
   G06F3/0487
   G06F3/0481
【請求項の数】8
【全頁数】39
(21)【出願番号】特願2018-140268(P2018-140268)
(22)【出願日】2018年7月26日
(62)【分割の表示】特願2015-534056(P2015-534056)の分割
【原出願日】2014年6月27日
(65)【公開番号】特開2018-195334(P2018-195334A)
(43)【公開日】2018年12月6日
【審査請求日】2018年8月10日
(31)【優先権主張番号】特願2013-177711(P2013-177711)
(32)【優先日】2013年8月29日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】斉藤 博
【審査官】 田内 幸治
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−148725(JP,A)
【文献】 特開2012−075089(JP,A)
【文献】 特開2005−217824(JP,A)
【文献】 特開2000−175168(JP,A)
【文献】 特開2005−152054(JP,A)
【文献】 特開2009−188903(JP,A)
【文献】 特開2008−023127(JP,A)
【文献】 特開2009−239773(JP,A)
【文献】 特開平09−248315(JP,A)
【文献】 特開2000−194462(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0045619(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048−3/0489
H04M 1/00
H04M 1/24−1/82
H04M 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサ部が検出する第1の対象物への入力から生成された振動信号情報を受信する通信部と、
前記通信部により受信された振動信号情報から前記第1の対象物への入力を示す振動をユーザに提示する振動部と、
前記通信部により前記第1の対象物へ入力された所定の振動パターンに対応するパターンIDが受信された場合、当該パターンIDに対応付けられて記憶された音声データまたは画像データを前記ユーザへ通知する通知部と、
他のユーザに、前記ユーザの動作状態を通知するための第1の状態信号情報が前記通信部により送信された後に、前記通信部により前記振動信号情報が受信された場合、前記ユーザの動作状態を表示する表示部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記表示部は、
前記第1の対象物とは異なる第2の対象物の動作状態を表示する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第2の対象物は、他のユーザであり、
前記表示部は、前記通信部により前記他のユーザの動作状態に応じて生成された第2の状態信号情報が受信された場合、前記第2の状態信号情報に応じて前記他のユーザの動作状態を表示する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第2の対象物は、前記ユーザであり、
前記表示部は、前記ユーザの動作状態を表示する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記振動部は、前記通信部により前記振動信号情報が受信された場合、所定の振動パターンで振動する、請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記情報処理装置は、前記ユーザの動作状態を記憶する記憶部をさらに備え、
前記振動部は、前記記憶部に記憶された前記ユーザの動作状態と同一または類似の動作状態が検出された場合に振動する、請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示部は、前記通信部により前記振動信号情報が受信された場合、前記振動信号情報が受信されたことを示す情報を表示する、請求項〜6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
第1の対象物が受ける入力を検出するセンサ部と、
前記センサ部により検出された前記第1の対象物への入力から振動信号情報を生成する振動信号情報生成部と、
前記振動信号情報生成部により生成された振動信号情報を受信する通信部と、
前記通信部により受信された前記振動信号情報から前記第1の対象物への入力を示す振動を提示する振動部と、
前記通信部により前記第1の対象物へ入力された所定の振動パターンに対応するパターンIDが受信された場合、当該パターンIDに対応付けられて記憶された音声データまたは画像データをユーザへ通知する通知部と、
他のユーザに、前記ユーザの動作状態を通知するための第1の状態信号情報が前記通信部により送信された後に、前記通信部により前記振動信号情報が受信された場合、前記ユーザの動作状態を表示する表示部と、
を備える情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、モバイル端末の普及やネットワーク技術の高度化に伴い、ネットワークを介したコミュニケーションを行う機会が増加している。そこで、ネットワークを利用したより多様なコミュニケーションを実現するための技術が開発されている。
【0003】
例えば、下記特許文献1では、触覚刺激による言葉を用いないコミュニケーションを可能にする情報処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−328270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1に記載された技術では、通信を行うための通信装置を別途必要とするなど、気軽にコミュニケーションを取り合うことは困難であった。
【0006】
そこで、本開示では、より気軽で親密なコミュニケーションを実現することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置及び情報処理システムを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示によれば、センサ部が検出する対象物への入力から生成された振動信号情報を受信する通信部と、前記通信部により受信された振動信号情報から前記対象物への入力を示す振動をユーザに提示する振動部と、を備える情報処理装置が提供される。
【0008】
また、本開示によれば、対象物が受ける入力を検出するセンサ部と、前記センサ部により検出された前記対象物への入力から振動信号情報を生成する振動信号情報生成部と、前記振動信号情報生成部により生成された振動信号情報を受信する通信部と、前記通信部により受信された前記振動信号情報から前記対象物への入力を示す振動を提示する振動部と、を備える情報処理システムが提供される。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本開示によれば、より気軽で親密なコミュニケーションを実現することが可能である。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の一実施形態に係る通信システムの概要を示す説明図である。
図2】本開示の一実施形態に係るリストバンド型端末の外観構成の一例を示す図である。
図3】本開示の一実施形態に係るリストバンド型端末の外観構成の一例を示す図である。
図4】本開示の一実施形態に係るリストバンド型端末の内部構成を示す説明図である。
図5】第1の実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
図6】第2の実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
図7】第2の実施形態に係るリストバンド型端末の動作を示すフローチャートである。
図8】第3の実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
図9】第3の実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
図10】第3の実施形態に係るリストバンド型端末の動作を示すフローチャートである。
図11】第4の実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
図12】第4の実施形態に係るリストバンド型端末の動作を示すフローチャートである。
図13】第5の実施形態に係るリストバンド型端末の概要を示す図である。
図14】第5の実施形態に係るリストバンド型端末の動作を示すフローチャートである。
図15】第6の実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
図16】第6の実施形態に係るリストバンド型端末の動作を示すフローチャートである。
図17】第6の実施形態に係るリストバンド型端末による振動パターン情報の比較を説明するための図である。
図18】第7の実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
図19】第7の実施形態に係るリストバンド型端末の動作を示すフローチャートである。
図20】第7の実施形態に係るリストバンド型端末の動作を示すフローチャートである。
図21】第8の実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
図22】第8の実施形態に係るリストバンド型端末による出力パターンの選択を説明するための図である。
図23】第8の実施形態に係るリストバンド型端末の動作を示すフローチャートである。
図24】第8の実施形態に係るリストバンド型端末におけるパターンIDの設定を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0012】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の一実施形態に係る通信システムの概要
2.実施形態
2−1.基本構成
2−1−1.外観構成
2−1−2.内部構成
2−2.各実施形態
2−2−1.第1の実施形態
2−2−2.第2の実施形態
2−2−3.第3の実施形態
2−2−4.第4の実施形態
2−2−5.第5の実施形態
2−2−6.第6の実施形態
2−2−7.第7の実施形態
2−2−8.第8の実施形態
3.まとめ
【0013】
<1.本開示の一実施形態に係る通信システムの概要>
通常、遠隔地にいる人とは、携帯電話やスマートフォンなどのモバイル端末を用いた、音声通話やビデオ通話によるコミュニケーションが行われる。しかし、このようなコミュニケーションには、気軽に行うことが困難な場合があるという問題があった。例えば、モバイル端末により電話するためには、電話番号を入力して電話をかける動作や、スピーカを耳に当てマイクを口元に当てる動作を要する上に、不在で繋がらない場合がある。また、そもそも話題がない場合には電話を掛け辛い。さらに、電話を受ける者にとっても、ポケットや鞄等からモバイル端末を取り出したり、作業を中断したり、電話することが可能な静かな場所に移動したりすることを要する。
【0014】
また、上記特許文献1に記載の技術では、触覚刺激を入出力する装置を手に持ったり、通信を行うための通信装置を別途必要としたりするなど、気軽なコミュニケーションを取りあうことは困難であった。さらに、上記特許文献1に記載の技術では、上記モバイル端末によるコミュニケーションの問題点は何ら解決されない。
【0015】
そこで、上記事情を一着眼点にして本開示の一実施形態に係る通信システムを創作するに至った。本開示の一実施形態に係る通信システムは、より気軽で親密なコミュニケーションを実現することが可能である。より具体的には、本開示の一実施形態に係る通信システムは、特定の相手と、抵抗感なく、頻繁に挨拶程度のコミュニケーションをすることを可能にする。以下、図1を参照して、本開示の一実施形態に係る通信システムの概要を説明する。
【0016】
図1は、本開示の一実施形態に係る通信システムの概要を示す説明図である。図1に示すように、ユーザ9−1はリストバンド型端末(第1のリストバンド型情報処理装置)1−1を手首に装着しており、ユーザ9−2はリストバンド型端末1−2(第2のリストバンド型情報処理装置)を手首に装着している。ここで、ユーザ9−1は父親であり、ユーザ9−2はその娘であるとする。なお、リストバンド型端末1−1とリストバンド型端末1−2とを特に区別する必要がない場合、リストバンド型端末1と総称する。
【0017】
例えば、父親(ユーザ9−1)が単身赴任中に娘(ユーザ9−2)に朝の挨拶をする場合を想定する。この場合、図1Aに示すように、ユーザ9−1は、リストバンド型端末1−1をとんとん叩く。以下、このような入力動作をとんとん入力とも称する。とんとん入力は、叩く動作以外にも、押す、なでるなど、ユーザの動作によって装置への振動、圧力、もしくは接触等を生じさせる入力方法をいう。リストバンド型端末1−1は、リストバンド型端末1−2と予め対応付けられており、とんとん叩かれたことをリストバンド型端末1−2に送信して、リストバンド型端末1−2を振動させる。これにより、ユーザ9−2は、ユーザ9−1により手首をとんとん叩かれたような感触を覚え、ユーザ9−1から朝の挨拶を受けたことを体感することができる。以下、このような振動をとんとん振動とも称する。
【0018】
ここで、ユーザ9−1は、電話番号を入力して電話をかける動作や、スピーカを耳に当てマイクを口元に当てる動作を行うことなく、単にリストバンド型端末1−1をとんとん叩くだけで、ユーザ9−2とコミュニケーションを取ることができる。また、手首に装着したリストバンド型端末1−2は振動するのみであるため、ユーザ9−2は、ポケットや鞄等からモバイル端末を取り出したり、作業を中断したり、静かな場所に移動したりする必要が無い。さらに、リストバンド型端末1−1、1−2は、手首に装着され、単体で通信可能であるため、触覚刺激を入出力する装置を手に持ったり、通信を行うための通信装置を別途携行したりする必要が無い。また、話題がなくともコミュニケーション可能である。このように、本実施形態に係る通信システムは、気軽なコミュニケーションを実現することができる。
【0019】
また、娘(ユーザ9−2)が休日や放課後に外出中に、休日出勤や残業中の父親(ユーザ9−1)の体調を気遣う場面を想定する。この場合、図1Bに示すように、ユーザ9−2は、リストバンド型端末1−2をとんとん叩く。リストバンド型端末1−2は、リストバンド型端末1−1と予め対応付けられており、とんとん叩かれたことをリストバンド型端末1−1に送信する。これにより、リストバンド型端末1−1は振動するので、ユーザ9−1は、ユーザ9−2により手首をとんとん叩かれたような感触を覚え、ユーザ9−2から体調を気遣われたことを体感することができる。もちろん、ユーザ9−1は、リストバンド型端末1−1をとんとん叩くことで、ユーザ9−2に対して元気であることを返答として伝えることができる。
【0020】
このように、本実施形態に係る通信システムは、とんとん振動を伝え合うコミュニケーションを、ユーザが互いに離れていても実現することができる。ここで、家族同士や恋人同士、親しい友人同士では、日常、触れ合うことにより親密さを表現している。本実施形態に係る通信システムでは、実際に触れ合う場合と同様に、一方のユーザはとんとん叩き、他方のユーザはとんとん叩かれたような感触を覚えるため、叩く方にとっても叩かれる方にとっても、親密なコミュニケーションを体感することができる。さらに、ユーザ9は、リストバンド型端末1をとんとん叩くだけで、相手とコミュニケーションを取ることができるため、大切な相手と常に繋がっている感覚を得ることができる。なお、本実施形態に係る通信システムによる、このようなとんとん振動を伝え合うコミュニケーションを、とんとん通信とも称する。
【0021】
本実施形態に係る通信システムは、上記図1を参照して説明した以外にも、多様な場面で使用され得る。例えば、兄弟や姉妹の間で、一方が家族と離れて一人で遠出したり宿泊したりするときに、「がんばれ」「大丈夫」といった気持を伝え合うことができる。また、祖父母と孫、離れた場所で暮らしている従兄弟、従姉妹との間で、気軽に親密なコミュニケーションを取ることができる。また、親子の間で、「そろそろ帰ってきなさい」「ご飯の時間ですよ」などといった日常の合図を気軽に行うことができる。また、カップルの間で使われてもよいし、1対多数の間で使われてもよい。
【0022】
以上、本開示の一実施形態に係る通信システムの概要を説明した。続いて、図2図24を参照して、各実施形態について詳細に説明する。
【0023】
<2.実施形態>
[2−1.基本構成]
[2−1−1.外観構成]
まず、図2図3を参照して、本開示の各実施形態で共通するリストバンド型端末1の外観構成の一例を説明する。
【0024】
図2は、本開示の一実施形態に係るリストバンド型端末1の外観構成の一例を示す図である。図2に示すように、本実施形態に係るリストバンド型端末1は、一例として、時計2、LED3−1〜3−6、およびバンド部4を有する。なお、LED3−1〜3−6を特に区別する必要が無い場合、LED3と総称する。
【0025】
バンド部4は、例えば皮革や金属、繊維、ゴムなどの腕時計用バンドと同様に形成される。リストバンド型端末1は、バンド部4によりユーザの手首に装着される。
【0026】
時計2は、現在時刻を表示する機能を有する。また、リストバンド型端末1は、振動センサや圧力センサを有しており、ユーザは、時計2の領域をとんとん叩くことで、とんとん振動を対応付けられた他のリストバンド型端末1を装着した他のユーザ(以下、単に相手とも称する)に伝えることができる。リストバンド型端末1は、携帯電話やスマートフォン等を所有しない低年齢の子供が使用することが想定される。図2に示すアナログ式の時計2は、子供の知育に有効である。また、リストバンド型端末1がGPS(Global Positioning System)機能を有していれば、子供の安全確認にも有効である。一方、親は、単に振動センサや圧力センサなど、とんとん振動を子供に伝えるためだけの、時計2等を有さない装置を使用してもよい。
【0027】
LED3は、相手の行動や感情、周囲の環境などの状態を示す情報を、ユーザに通知する機能を有する。例えば、リストバンド型端末1は、LED3−1により相手が喫煙していることを、LED3−2により相手が車に乗っていることを、LED3−3により相手が電車に乗っていることを、ユーザに通知する。また、リストバンド型端末1は、LED3−5により相手が悲しんでいることを、LED3−6により相手が喜んでいることを、ユーザに通知する。例えば、図2に示した例では、LED3−2およびLED3−6が点灯しているので、ユーザは、相手が車に乗っており、且つ喜んでいることを知る。このように、ユーザは、LED3により相手の状態を知ることができるため、相手の状況に応じて、「挨拶する」、「励ます」、「喫煙し過ぎに注意を促す」などの気持ちを込めてとんとん振動を相手に伝えることができる。
【0028】
また、LED3は、リストバンド型端末1の状態をユーザに通知する機能も有する。例えば、リストバンド型端末1は、LED3−4により、電池残量をユーザに通知する。
【0029】
以上、リストバンド型端末1の外観構成の一例を説明した。続いて、図3を参照して、リストバンド型端末1の外観構成の他の一例を説明する。
【0030】
図3は、本開示の一実施形態に係るリストバンド型端末1の外観構成の一例を示す図である。図3に示すように、本実施形態に係るリストバンド型端末1は、一例として、バンド部4、および表示部5を有する。
【0031】
表示部5は、上記説明したLED3と同様に、相手の行動や感情、周囲の環境などの状態を示す情報を、ユーザに通知する機能を有する。例えば、表示部5は、アバター6の表情や動作などによりこれらの情報をユーザに通知する。図3に示した例では、相手が喫煙中であることをユーザに通知している。ユーザは、表示部5の領域をとんとん叩くことで、とんとん振動を相手に伝えることができる。
【0032】
なお、リストバンド型端末1は、複数の相手と対応付けられていてもよい。例えば、リストバンド型端末1は、複数のアバター6を表示部5に表示することにより、複数の相手の状態をユーザに通知してもよい。また、リストバンド型端末1は、リストバンド型端末1を装着しているユーザ自身の状態を、ユーザを示すアバター6により表示してもよい。
【0033】
また、図3に示すように、表示部5は、電池残量や電波強度、時間などを示す情報を、ユーザに通知してもよい。
【0034】
以上、リストバンド型端末1の外観構成の一例を説明した。続いて、図4を参照して、本開示の各実施形態で共通するリストバンド型端末1の内部構成を説明する。
【0035】
[2−1−2.内部構成]
図4は、本開示の一実施形態に係るリストバンド型端末1の内部構成を示す説明図である。図4に示すように、リストバンド型端末1−1は、I/F11、設定部12、センサ部13、A/D変換部14、制御部15、振動部16、通知部17、記憶部18、および通信部19を有する。リストバンド型端末1−1(リストバンド型情報処理装置)は、リストバンド型端末1−2(他のリストバンド型情報処理装置)と対応付けられており、リストバンド型端末1−2ととんとん通信する。リストバンド型端末1−1を装着する者をユーザ、リストバンド型端末1−2を装着する者を相手とも称する。なお、リストバンド型端末1−2の内部構成は、リストバンド型端末1−1と同一である。
【0036】
(I/F11)
I/F11は、リストバンド型端末1を他の情報処理装置に接続するための接続装置である。I/F11は、例えばUSB(Universal Serial Bus)コネクタ等により実現され、PC(Personal Computer)やノートPCなどに接続される。
【0037】
(設定部12)
設定部12は、リストバンド型端末1−1がとんとん通信を行う相手を設定する機能を有する。具体的には、設定部12は、I/F11を介したユーザ入力に応じて、リストバンド型端末1−2とは異なる他のリストバンド型端末1に対応付くよう設定する機能を有する。例えば、設定部12は、相手の電話番号を設定する。これにより、ユーザは、複数の相手を切り替えながら、とんとん通信を行うことができる。
【0038】
(センサ部13)
センサ部13は、ユーザの動作や感情などの状態を取得する機能を有する。例えば、センサ部13は、カメラ、マイク、GPS、赤外線センサ、照度センサ、振動センサ、圧力センサ、気温計、湿度計、気圧計、時計、ジャイロセンサ、加速度センサまたはタッチセンサなどにより実現される。また、センサ部13は、発汗を感知する電気皮膚反応センサ、筋電を感知する筋電センサ、神経の電気信号を感知する神経センサ、脈拍計、体温計などの、ユーザの生体情報を感知するセンサを含んでいてもよい。センサ部13は、振動センサ、圧力センサ、タッチセンサなどにより、リストバンド型端末1へのユーザによるとんとん入力(ユーザの動作)を検出する。他にも、センサ部13は、バンド部4の内側に設けられたタッチセンサや照度センサ、体温計、脈拍計により、リストバンド型端末1−1がユーザに装着されているか否かを検出する。センサ部13は、センシング結果を示す情報をA/D変換部14に出力する。
【0039】
(A/D変換部14)
A/D変換部14は、アナログ電気信号をデジタル電気信号に変換する電気回路である。A/D変換部14は、センサ部13から出力されたセンシング結果を示すアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。
【0040】
(制御部15)
制御部15は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってリストバンド型端末1−1内の動作全般を制御する。制御部15は、例えばCPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサによって実現される。なお、制御部15は、使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、および適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。
【0041】
図4に示すように、制御部15は、パターン判定部151、動作判定部152、状態判定部153、振動パターン生成部154、状態信号生成部155、および振動信号生成部156として機能する。
【0042】
・動作判定部152
動作判定部152は、センサ部13により検出された動作が所定の動作であるか否かを判定する機能を有する。より具体的には、動作判定部152は、センサ部13により検出された振動に基づいて、ユーザの動作が、とんとん入力であるか否かを判定する。例えば、動作判定部152は、振動の強さや周期のパターンを記憶しておき、センサ部13により得られた振動波形の振幅が閾値を超えているか、周期のパターンが記憶されたパターンに合致するか否か等に基づいて、とんとん入力であるか否かを判定する。動作判定部152は、ユーザの意図しない動作による振動と、意図したとんとん入力とを区別することができるため、誤動作を防止することができる。
【0043】
・振動信号生成部156
振動信号生成部156は、センサ部13により検出されたとんとん入力に応じて、対応付けられたリストバンド型端末1−2を振動させるための振動信号(第1の振動信号)を生成する機能を有する。より詳しくは、振動信号生成部156は、動作判定部152によりユーザの動作がとんとん入力であると判定された場合に、振動信号を生成する。振動信号生成部156により生成された振動信号は、リストバンド型端末1−2に送信され、相手にとんとん振動が伝えられる。
【0044】
なお、振動信号は、リストバンド型端末1−1がとんとん入力により受けた振動を表現する振動波形であってもよいし、単にとんとん動作が検出されたことを示す情報(フラグ)であってもよい。振動信号が振動波形である場合、リストバンド型端末1−2は振動波形に基づき振動するので、相手に対してユーザの叩くリズムや強弱がそのまま伝わる。振動信号が単にとんとん動作が検出されたことを示す情報である場合、相手には予め設定された振動パターンによるとんとん振動が伝えられる。この場合、送信する情報が少ないので、相手に対して迅速にとんとん振動が伝わる。
【0045】
・状態判定部153
状態判定部153は、センサ部13により検出された状態が所定の状態であるか否かを判定する機能を有する。より具体的には、状態判定部153は、センサ部13により取得された振動や傾き、音、脈拍などに基づいて、「立ち止まっている」「座っている」「歩いている」「走っている」「ジャンプしている」「自転車に乗っている」「電車に乗っている」「バスに乗っている」「立ってリストバンド型端末1を操作している」「座ってリストバンド型端末1を操作している」、「リストバンド型端末1を外している」といった状態に該当するか否かを判定する。
【0046】
他にも、状態判定部153は、センサ部13により取得された気圧に基づいて、「エレベーターで昇降している」「エスカレーターで昇降している」といった状態に該当するか否かを判定する。状態判定部153は、センサ部13により取得された体温や脈拍に基づいて、「喜んでいる」「悲しんでいる」「興奮している」「焦っている」といった感情や、「リラックスしている」「風邪を引いている」といった体調に該当するか否かを判定する。状態判定部153は、センサ部13により取得された位置情報に基づいて、「自宅にいる」「職場にいる」といった状態に該当するか否かを判定する。状態判定部153は、センサ部13により取得された時間情報に基づいて、「寝ている」「朝食をとっている」といった状態に該当するか否かを判定する。状態判定部153は、センサ部13により取得された気温や湿度に基づいて、「暑い場所にいる」「寒い場所にいる」「屋外にいる」といった状態に該当するか否かを判定する。
【0047】
また、リストバンド型端末1がユーザの利き手に装着されている場合、状態判定部153は、利き手の加速度に基づいて「字を書いている」「キーボードを打っている」といった状態に該当するか否かを判定する。さらに、状態判定部153は、書き順を判定してユーザが書いている文字を具体的に特定してもよい。また、状態判定部153は、利き手が口元とテーブル等との間を行き来していることに基づいて、「喫煙している」「飲酒している」といった状態に該当するか否かを判定してもよい。
【0048】
・状態信号生成部155
状態信号生成部155は、リストバンド型端末1−2を装着した相手に対して、センサ部13により検出されたユーザの状態を通知するための状態信号(第1の状態信号)を生成する機能を有する。より詳しくは、状態信号生成部155は、状態判定部153により判定された状態を示す状態信号を生成する。状態信号生成部155により生成された状態信号は、リストバンド型端末1−2に送信され、ユーザの「歩いている」「喫煙している」といった状態が相手に通知される。これにより、ユーザは、特に電話を掛ける等の能動的な動作を行うことなく、相手に自分の状態を伝えるというコミュニケーションを取ることができる。
【0049】
・振動パターン生成部154
振動パターン生成部154は、センサ部13により検出された、ユーザによるとんとん入力の振動パターンを示す振動パターン情報(第1の振動パターン情報)を生成する機能を有する。ここで、振動パターン情報とは、振動の強さや周期のパターンを含む情報であり、例えばとんとん入力のリズムを示す情報である。振動パターン生成部154が生成した振動パターン情報は、通信部19によりリストバンド型端末1−2に送信される。
【0050】
・パターン判定部151
パターン判定部151は、2つの振動パターン情報を比較して、一致するか否かを判定する機能を有する。パターン判定部151は、以下に説明する3つのパターン判定を行う。
【0051】
第1に、パターン判定部151は、リストバンド型端末1−1のユーザとリストバンド型端末1−2のユーザとが、同じタイミングでとんとん入力を行ったか否かを判定する、第1パターン判定部として機能する。具体的には、パターン判定部151は、振動パターン生成部154において生成された振動パターン情報(第1の振動パターン情報)と、リストバンド型端末1−2において生成された振動パターン情報(第2の振動パターン情報)とが、一致するか否かを判定する。例えば、パターン判定部151は、それぞれの振動パターン情報が示す振動パターンの、振幅が所定の閾値を超えた時刻、即ちユーザがリストバンド型端末1を指で叩いた時刻が、同時刻または所定の誤差範囲内である場合に、一致すると判定する。パターン判定部151による判定結果は、後述の通知部17によりユーザに通知され、ユーザは、相手と同じタイミングでとんとん入力を行ったか否かを知ることができる。
【0052】
第2に、パターン判定部151は、とんとん通信の終わりのタイミングを判定する第2パターン判定部として機能する。具体的には、パターン判定部151は、振動パターン生成部154において生成された振動パターン情報(第1の振動パターン情報)が示す振動パターンと、終了条件を示す所定の振動パターン(第3の振動パターン)とが、一致するか否かを判定する。例えば、パターン判定部151は、振動パターン情報が示す振幅が所定の閾値を超えたタイミング、即ちユーザがリストバンド型端末1を指で叩いたリズムが、所定のリズムであった場合に一致すると判定する。パターン判定部151による判定結果は、後述の通信部19によりリストバンド型端末1−2に送信され、リストバンド型端末1−2のユーザに通知される。これにより、リストバンド型端末1−2のユーザは、リストバンド型端末1−1のユーザがとんとん通信を終わりにしたいと考えていること、即ちとんとん通信の終わりのタイミングを知ることができる。
【0053】
第3に、パターン判定部151は、リストバンド型端末1−2において予め設定された音声出力や画面表示などの出力を行うか否かを判定する、第3パターン判定部として機能する。具体的には、パターン判定部151は、振動パターン生成部154において生成された振動パターン情報(第1の振動パターン情報)が示す振動パターンが、所定の振動パターン(第4の振動パターン)と一致するか否かを判定する。例えば、パターン判定部151は、振動パターン情報が示す振幅が所定の閾値を超えたタイミング、即ちユーザがリストバンド型端末1を指で叩いたリズムが、所定のリズムであった場合に一致すると判定する。パターン判定部151による判定結果は、後述の通信部19によりリストバンド型端末1−2に送信され、リストバンド型端末1−2により判定結果に応じた音声出力や画像表示などの出力がなされる。なお、リストバンド型端末1−2は、判定結果に応じた振動を行ってもよい。
【0054】
(振動部16)
振動部16は、制御部15による制御に応じて、リストバンド型端末1−1を振動させる。より具体的には、振動部16は、通信部19によりリストバンド型端末1−2から相手のとんとん入力に応じて生成された振動信号(第2の振動信号)が受信された場合、その振動信号に応じて振動する。振動部16は、予め定められた所定の振動パターンで振動してもよいし、受信した振動信号が振動波形である場合、振動波形に基づき振動することで相手のとんとん叩く動作を再現してもよい。
【0055】
また、振動部16は、リストバンド型端末1−2から受信された状態信号に応じて振動してもよい。例えば、リストバンド型端末1−1が、相手が「走っている」ことを示す状態信号をリストバンド型端末1−2から受信したとする。この場合、振動部16は、リストバンド型端末1−2のセンサ部13が有する脈拍計により検出された相手の心拍に同期して振動してもよい。さらに、通知部17は、相手の心拍に応じて犬が走っている時の「ハァハァ」というという音声をスピーカまたはヘッドホン等から出力してもよい。このような出力により、ユーザは、相手が走っているという状態をより現実感をもって体感することができる。
【0056】
(通知部17)
通知部17は、通信部19によりリストバンド型端末1−2から相手の状態に応じて生成された状態信号(第2の状態信号)が受信された場合、受信された状態信号に応じて相手の状態を示す情報をユーザに通知する。具体的には、通知部17は、「喜んでいる」「喫煙している」といった相手の感情や行動などの状態を示す情報をユーザに通知する。通知部17は、例えば、図2を参照して上記説明したLED3や、図3を参照して上記説明した表示部5、音声出力するスピーカなどにより実現される。リストバンド型端末1−2も同様に通知部17を有しており、リストバンド型端末1−1のユーザの感情や行動などの状態を示す情報は、リストバンド型端末1−2の通知部17により相手に通知される。
【0057】
このような、相手に自分の状態を通知する、または相手の状態が自分に通知されるというコミュニケーションは、とんとん入力を促すトリガとなる。例えば、ユーザは、相手が喫煙中であることを通知された場合に、その通知をトリガとして、「煙草の吸い過ぎに気を付けて」という気持ちをとんとん振動により相手に伝える。他にも、通知部17は、例えば興奮や焦りなどの感情の変化、疲れてきたといった体調の変化、飲酒、暑い/蒸し暑い/寒いといった環境の変化を通知することで、とんとん入力のトリガをユーザに提供することができる。また、通知部17は、歩行やバス又は電車の使用、屋外での滞在を単に通知することも可能であるし、それらの行動を長時間続けていることを示すマークをアバター6に表示させたりLED3を点灯させたりすることにより、より強くとんとん入力を促してもよい。
【0058】
また、通知部17は、何をトリガとしてとんとん振動が相手から伝えられたのかを、ユーザに通知する。より詳しくは、通知部17は、通信部19によりユーザの状態を示す状態信号(第1の状態信号)が送信された後に、リストバンド型端末1−2から相手のとんとん入力に応じて生成された振動信号(第2の振動信号)が受信された場合、とんとん入力のトリガとなったユーザの状態をユーザ自身に通知する。例えば、相手が、ユーザが喫煙中であることをLED3の点灯やアバター6の表示により確認してとんとん入力を行った場合、通知部17は、ユーザの喫煙に対して相手がとんとん振動を送ってきたことをユーザに通知する。これにより、ユーザは、相手が自分の喫煙を心配していることを知ることができ、より親密なコミュニケーションが実現される。
【0059】
なお、リストバンド型端末1−1は、リストバンド型端末1−2からとんとん入力のトリガとなったユーザの状態を示す情報を受信して、その情報に基づいてトリガとなったユーザの状態をユーザ自身に通知するものとする。他にも、リストバンド型端末1−1は、状態信号を送信すると共に記憶しておき、振動信号が受信された場合に、記憶しておいた状態信号に基づいてユーザの状態をユーザ自身に通知してもよい。
【0060】
また、通知部17は、通信部19によりリストバンド型端末1−2から振動信号(第2の振動信号)が受信された場合に、センサ部13によりリストバンド型端末1−1がユーザに装着されているか否かに基づき、着信種別を示す情報をユーザに通知する。より具体的には、通知部17は、リストバンド型端末1−1がユーザに装着されていないと検出された場合に不在着信があったことをユーザに通知し、装着されていると検出された場合に着信があったことをユーザに通知する。通知部17は、不在着信があったことの通知として、リストバンド型端末1−2から振動信号が受信されたことを示す情報を、着信があったことの通知として、リストバンド型端末1−2から受信した振動信号に基づき振動したことを示す情報を、ユーザに通知する。例えば、通知部17は、着信種別を示すマーク、および振動信号の送信元である相手を示すアバター6を表示させたり、LED3を点灯させたりすることで、不在着信または着信をユーザに通知する。これにより、ユーザがリストバンド型端末1−1を装着していない場合にとんとん通信が行われた場合であっても、ユーザにとんとん通信があったこと、即ち相手からコミュニケーションが図られたことを知ることができる。また、不在着信は、とんとん入力を促すトリガとなるため、よりコミュニケーションが促進される。また、通知部17は、センサ部13が有する照度センサや脈拍計等によりユーザが寝ていることが検出された場合、とんとん振動を行わずに不在着信を通知してもよい。これにより、リストバンド型端末1−1は、ユーザの睡眠を妨げることを防止することができる。なお、以下では、不在着信があったことの通知を不在着信通知、着信があったことの通知を着信通知とも称する。
【0061】
さらに、通知部17は、通信部19により振動信号(第1の振動信号)をリストバンド型端末1−2に送信したときに、相手がリストバンド型端末1−2を装着していたか否かを示す情報をユーザに通知する。つまり、通知部17は、ユーザが相手に送ったとんとん振動が、相手に伝えられたか否かを示す情報をユーザに通知する。例えば、通知部17は、リストバンド型端末1−2における着信種別を示す情報をユーザに通知する。これにより、ユーザは、相手にとんとん振動が伝わったか否かを知ることができるので、相手からとんとん振動の返答がない場合であっても、不要な心配をせずにすむ。
【0062】
また、通知部17は、パターン判定部151による判定結果をユーザに通知する。例えば、通知部17は、相手と同じタイミングでとんとん入力を行ったか否かを通知したり、とんとん通信の終わりのタイミングを通知したりする。
【0063】
(記憶部18)
記憶部18は、所定の記録媒体に対してデータの記録再生を行う部位である。記憶部18は、例えばHDD(Hard Disc Drive)として実現される。もちろん記録媒体としては、フラッシュメモリ等の固体メモリ、固定メモリを内蔵したメモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、ホログラムメモリなど各種考えられ、記憶部18としては採用する記録媒体に応じて記録再生を実行できる構成とされればよい。
【0064】
本実施形態に係るリストバンド型端末1は、とんとん通信の相手先をユーザ自身にすることができる。例えば、ユーザは、イライラしたときに、そのときの脈拍や呼吸、体温などの生体情報をリストバンド型端末1に記憶させる。リストバンド型端末1は、次にユーザがイライラしたことを生体情報により判定してとんとん振動を行うことで、ユーザは我に返ってイライラした感情を抑えることができる。
【0065】
このようなユーザ自身に対するとんとん振動を実現するために、記憶部18は、センサ部13により検出されたユーザの状態を記憶する。より具体的には、図示しない操作部にユーザから記憶指示が入力された場合、又はとんとん入力があった場合、記憶部18は、センサ部13により検出されたユーザの状態を示す生体情報を記憶する。このとき、記憶部18は、状態判定部153により判定されたユーザの状態を示す情報を記憶してもよい。すると、振動部16は、記憶部18に記憶されたユーザの状態と同一または類似の状態がセンサ部13により検出された場合に振動する。
【0066】
また、記憶部18は、とんとん入力に応じた音声出力や画像表示などを出力するための情報を記憶する。より具体的には、記憶部18は、とんとん入力のパターンと、そのパターンが入力された場合に出力する音声や画像を対応付けて記憶する。
【0067】
(通信部19)
通信部19は、制御部15による制御に基づき、設定部12により対応付けられたリストバンド型端末1−2と、有線/無線により通信を行うための通信モジュールである。例えば、通信部19は、インターネットまたは3G/LTE(Long Term Evolution)などに接続され、図4に示したネットワーク7を介してリストバンド型端末1−2と通信する。なお、通信部19は、Bluetooth(登録商標)などにより、リストバンド型端末1−2と直接通信してもよい。
【0068】
本実施形態では、通信部19は、振動信号生成部156によりユーザのとんとん入力に応じて生成された振動信号(第1の振動信号)をリストバンド型端末1−2に送信する。これにより、リストバンド型端末1−2は、受信した振動信号に応じて振動する。また、通信部19は、リストバンド型端末1−2が相手のとんとん入力に応じて生成した振動信号(第2の振動信号)を受信する。これにより、リストバンド型端末1−1は、受信した振動信号に応じて振動部16により振動する。
【0069】
また、通信部19は、状態信号生成部155によりユーザの状態に応じて生成された状態信号(第1の状態信号)をリストバンド型端末1−2に送信する。これにより、リストバンド型端末1−2は、受信した状態信号に応じてユーザの状態をアバター6の表示やLED3の点灯により相手に通知する。また、通信部19は、リストバンド型端末1−2が相手の状態に応じて生成した状態信号(第2の状態信号)を受信する。これにより、リストバンド型端末1−1は、受信した状態信号に応じて、相手の状態を通知部17によるアバター6の表示やLED3の点灯によりユーザに通知する。
【0070】
また、通信部19は、振動信号生成部156によりユーザのとんとん入力に応じて生成された振動信号(第1の振動信号)に応じたとんとん振動が、相手に伝えられたか否かを示す着信種別を、リストバンド型端末1−2から受信する。これにより、ユーザは、相手にとんとん振動が伝わったか否か、即ち不在着信であったか否かを知ることができる。また、通信部19は、リストバンド型端末1−2が相手のとんとん入力に応じて生成した振動信号(第2の振動信号)に応じたとんとん振動を、ユーザに伝えたか否かを示す着信種別を、リストバンド型端末1−1に送信する。これにより、相手は、ユーザにとんとん振動が伝わったか否か、即ち不在着信であったか否かを知ることができる。なお、以下では、通信部19が送信する振動信号を、とんとん通知とも称する。
【0071】
また、通信部19は、振動パターン生成部154により生成された振動パターン情報(第1の振動パターン情報)を、リストバンド型端末1−2に送信する。同様に、通信部19は、リストバンド型端末1−2において生成された振動パターン情報(第2の振動パターン情報)を、リストバンド型端末1−2から受信する。
【0072】
また、通信部19は、パターン判定部151による判定結果を、リストバンド型端末1−2に送信する。これにより、相手は、ユーザと同じタイミングでとんとん入力を行ったか否か、とんとん通信の終わりのタイミングを知ることができる。同様に、通信部19は、リストバンド型端末1−2から、リストバンド型端末1−2のパターン判定部151による判定結果を受信する。
【0073】
(ネットワーク7)
ネットワーク7は、ネットワーク7に接続されている装置から送信される情報の有線、または無線の伝送路である。例えば、ネットワーク7は、WLAN(Wireless Local Area Network)、Wi−Fi(Wireless Fidelity、登録商標)などのインターネットにより構成される。他にも、ネットワーク7は、交換局や基地局を含む、3G/LTEなどの公衆電話網により構成される。
【0074】
以上、本実施形態に係るリストバンド型端末1の内部構成を説明した。続いて、本開示の各実施形態に係る通信システムについて説明する。
【0075】
[2−2.各実施形態]
[2−2−1.第1の実施形態]
本実施形態は、対応付けられた2つのリストバンド型端末1の間でとんとん通信を行う形態である。以下、図5を参照して、本実施形態に係る通信システムの動作処理を説明する。
【0076】
図5は、第1の実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。図5に示すように、まず、ステップS102で、リストバンド型端末1−1は、ユーザ動作を受け付ける。より詳しくは、センサ部13は、振動センサ、圧力センサなどにより、ユーザ動作を検出する。
【0077】
次いで、ステップS104で、リストバンド型端末1−1は、とんとん入力の有無を判定する。より詳しくは、動作判定部152は、センサ部13により得られた振動波形の振幅が閾値を超えているか、周期のパターンが予め記憶されたパターンに合致するか否か等に基づいて、とんとん入力があるか否かを判定する。
【0078】
とんとん入力があると判定された場合(S104/YES)、ステップS106で、リストバンド型端末1−1は、とんとん通知をリストバンド型端末1−2に送信する。より詳しくは、通信部19は、振動信号生成部156によりとんとん入力に応じて生成された振動信号をリストバンド型端末1−2に送信する。なお、とんとん入力がないと判定された場合(S104/NO)、処理は再度ステップS102に戻る。
【0079】
次に、ステップS108で、リストバンド型端末1−2は、とんとん通知を受信したか否かを判定する。より詳しくは、制御部15は、リストバンド型端末1−1から振動信号が受信されたか否かを判定する。
【0080】
とんとん通知を受信したと判定された場合(S108/YES)、ステップS110で、リストバンド型端末1−2は振動する。より詳しくは、振動部16は、通信部19によりリストバンド型端末1−1から受信された振動信号に応じて振動する。なお、とんとん通知を受信していないと判定された場合(S108/NO)、処理は再度ステップS108に戻る。
【0081】
次いで、ステップS112で、リストバンド型端末1−2は、ユーザ動作を受け付ける。
【0082】
次に、ステップS114で、リストバンド型端末1−2は、とんとん入力の有無を判定する。
【0083】
とんとん入力があると判定された場合(S114/YES)、ステップS116で、リストバンド型端末1−2は、とんとん通知をリストバンド型端末1−1に送信する。なお、とんとん入力がないと判定された場合(S114/NO)、処理は再度ステップS112に戻る。
【0084】
次いで、ステップS118で、リストバンド型端末1−1は、とんとん通知を受信したか否かを判定する。
【0085】
とんとん通知を受信したと判定された場合(S118/YES)、ステップS120で、リストバンド型端末1−1は振動する。なお、とんとん通知を受信していないと判定された場合(S118/NO)、処理は再度ステップS118に戻る。
【0086】
以上、本実施形態に係る通信システムの動作処理を説明した。
【0087】
[2−2−2.第2の実施形態]
本実施形態は、とんとん通信時にユーザがリストバンド型端末1を装着していない場合に、不在着信をユーザに通知する形態である。以下、図6図7を参照して、本実施形態に係る通信システムの動作処理を説明する。
【0088】
図6は、第2の実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。図6に示すように、まず、ステップS202で、リストバンド型端末1−1は、ユーザ動作を受け付ける。
【0089】
次いで、ステップS204で、リストバンド型端末1−1は、とんとん入力の有無を判定する。
【0090】
とんとん入力があると判定された場合(S204/YES)、ステップS206で、リストバンド型端末1−1は、とんとん通知をリストバンド型端末1−2に送信する。なお、とんとん入力がないと判定された場合(S204/NO)、処理は再度ステップS202に戻る。
【0091】
次に、ステップS208で、リストバンド型端末1−2は、とんとん通知を受信したか否かを判定する。
【0092】
とんとん通知を受信したと判定された場合(S208/YES)、ステップS210で、リストバンド型端末1−2は、リストバンド型端末1−2がユーザ(リストバンド型端末1−1のユーザから見た相手)に装着されているか否かを判定する。より詳しくは、センサ部13は、バンド部4の内側に設けられたタッチセンサや照度センサ、体温計や脈拍計により、リストバンド型端末1−2がユーザに装着されているか否かを検出する。なお、とんとん通知を受信していないと判定された場合(S208/NO)、処理は再度ステップS208に戻る。
【0093】
リストバンド型端末1−2がユーザに装着されていると判定された場合(S210/YES)、ステップS212で、リストバンド型端末1−2は振動する。
【0094】
そして、ステップS214で、リストバンド型端末1−2は、着信通知を行う。より詳しくは、通知部17は、リストバンド型端末1−1からのとんとん通知に基づいてとんとん振動したことを示す情報を、ユーザ(リストバンド型端末1−1のユーザから見た相手)に通知する。例えば、通知部17は、着信を示すマーク、および振動信号の送信元であるリストバンド型端末1−1のユーザを示すアバター6を表示させたり、LED3を点灯させたりする。リストバンド型端末1−2は、このような着信通知によって、ユーザに誰からとんとん振動を受けたのかを明確に知らせることで、とんとん通信を行った者同士の親密さを向上させることができる。
【0095】
一方で、リストバンド型端末1−2がユーザに装着されていないと判定された場合(S210/NO)、ステップS220で、リストバンド型端末1−2は、不在着信通知を行う。より詳しくは、通知部17は、リストバンド型端末1−1からのとんとん通知があったことを示す情報を、ユーザ(リストバンド型端末1−1のユーザから見た相手)に通知する。例えば、通知部17は、不在着信を示すマーク、および振動信号の送信元であるリストバンド型端末1−1のユーザを示すアバター6を表示させたり、LED3を点灯させたりする。リストバンド型端末1−2は、このような不在着信通知によって、ユーザにとんとん入力を促して、コミュニケーションを促進することができる。
【0096】
その後、ステップS230で、リストバンド型端末1−2は、リストバンド型端末1−1に着信種別(不在着信/着信)を示す情報を送信する。より詳しくは、通信部19は、通知部17によりステップS214が実行されたか、またはステップS220が実行されたかを示す情報を、リストバンド型端末1−1に送信する。
【0097】
次に、ステップS232で、リストバンド型端末1−1は、着信種別を受信したか否かを判定する。
【0098】
着信種別を受信したと判定された場合(S232/YES)、ステップS234で、リストバンド型端末1−1は、着信種別をユーザに通知する。より詳しくは、通知部17は、受信した着信種別に基づき、ステップS202におけるユーザのとんとん入力が、ステップS214で相手に伝わったのか、またはステップS220で不在着信がなされ相手にまだ伝わっていないかを示す情報を、ユーザに通知する。なお、着信種別を受信していないと判定された場合(S232/NO)、処理は再度ステップS232に戻る。
【0099】
以上、不在着信時の通信システムの動作を説明した。続いて、図7を参照して、上記ステップS220で不在着信通知を行った後の、リストバンド型端末1−2の動作を詳細に説明する。
【0100】
図7は、第2の実施形態に係るリストバンド型端末1−2の動作を示すフローチャートである。図7に示すように、まず、ステップS222で、リストバンド型端末1−2は、ユーザ動作を受け付ける。
【0101】
次いで、ステップS224で、リストバンド型端末1−2は、とんとん入力の有無を判定する。
【0102】
とんとん入力があると判定された場合(S224/YES)、ステップS226で、リストバンド型端末1−2は、不在着信通知を終了する。なお、とんとん入力がないと判定された場合(S224/NO)、処理は再度ステップS222に戻る。
【0103】
次に、ステップS228で、リストバンド型端末1−2は、とんとん通知をリストバンド型端末1−1に送信する。
【0104】
以上、本実施形態に係る通信システムの動作処理を説明した。
【0105】
[2−2−3.第3の実施形態]
本実施形態は、状態通知をトリガとするとんとん通信を行う形態である。以下、図8を参照して、本実施形態に係る通信システムの動作処理を説明する。
【0106】
図8は、第3の実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。より詳しくは、図8は、図2を参照して説明した外観構成を有する、即ちLED3を有するリストバンド型端末1における、状態通知をトリガとするとんとん通信の動作処理を示している。
【0107】
図8に示すように、まず、ステップS302で、リストバンド型端末1−1は、ユーザ動作を受け付ける。
【0108】
次いで、ステップS304で、リストバンド型端末1−1は、ユーザが長時間歩行中であるか否かを判定する。より詳しくは、状態判定部153は、センサ部13により取得された加速度や振動、および時間情報等のセンシング結果に基づいて、例えば3時間以上に渡って歩行を継続しているか否かを判定する。
【0109】
長時間歩行中であると判定された場合(S304/YES)、ステップS306で、リストバンド型端末1−1は、長時間歩行中であることを示す長時間歩行通知を、リストバンド型端末1−2に送信する。より詳しくは、通信部19は、状態信号生成部155により生成された、長時間歩行中であることを示す状態信号を、リストバンド型端末1−2に送信する。なお、長時間歩行中ではないと判定された場合(S304/NO)、処理は再度ステップS302に戻る。
【0110】
次に、ステップS308で、リストバンド型端末1−2は、長時間歩行通知を受信したか否かを判定する。
【0111】
長時間歩行通知を受信したと判定された場合(S308/YES)、ステップS310で、リストバンド型端末1−2は長時間歩行中であることを示すLED3の点滅を開始する。これにより、リストバンド型端末1−2のユーザに、リストバンド型端末1−1のユーザが長時間歩行中であることを知らせて、とんとん振動によるコミュニケーションを促すことができる。なお、長時間歩行通知を受信していないと判定された場合(S308/NO)、処理は再度ステップS308に戻る。
【0112】
次いで、ステップS312で、リストバンド型端末1−2は、ユーザ動作を受け付ける。
【0113】
次に、ステップS314で、リストバンド型端末1−2は、とんとん入力の有無を判定する。
【0114】
とんとん入力があると判定された場合(S314/YES)、ステップS316で、リストバンド型端末1−2は、長時間歩行中であることを示すLED3の点滅を終了する。なお、とんとん入力がないと判定された場合(S314/NO)、処理は再度ステップS312に戻る。
【0115】
次いで、ステップS318で、リストバンド型端末1−2は、とんとん通知をリストバンド型端末1−1に送信する。
【0116】
次に、ステップS320で、リストバンド型端末1−1は、とんとん通知を受信したか否かを判定する。
【0117】
とんとん通知を受信したと判定された場合(S320/YES)、ステップS322で、リストバンド型端末1−1は振動する。なお、とんとん通知を受信していないと判定された場合(S320/NO)、処理は再度ステップS320に戻る。
【0118】
以上、LED3を有するリストバンド型端末1における、状態通知をトリガとするとんとん通信の動作処理を説明した。続いて、図9を参照して、図3を参照して説明した外観構成を有する、即ち表示部5を有するリストバンド型端末1における、状態通知をトリガとするとんとん通信の動作処理を説明する。
【0119】
図9は、第3の実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。図9に示すように、まず、ステップS402で、リストバンド型端末1−1は、ユーザ動作を受け付ける。
【0120】
次いで、ステップS404で、リストバンド型端末1−1は、ユーザが長時間喫煙中であるか否かを判定する。より詳しくは、状態判定部153は、センサ部13により取得された加速度や振動、および時間情報等のセンシング結果に基づいて、例えば1時間以上に渡って喫煙を継続しているか否かを判定する。
【0121】
長時間喫煙中であると判定された場合(S404/YES)、ステップS406で、リストバンド型端末1−1は、長時間喫煙中であることを示す長時間喫煙通知を、リストバンド型端末1−2に送信する。より詳しくは、通信部19は、状態信号生成部155により生成された、長時間喫煙中であることを示す状態信号を、リストバンド型端末1−2に送信する。なお、長時間喫煙中ではないと判定された場合(S404/NO)、処理は再度ステップS402に戻る。
【0122】
次に、ステップS408で、リストバンド型端末1−2は、長時間喫煙通知を受信したか否かを判定する。
【0123】
長時間喫煙通知を受信したと判定された場合(S408/YES)、ステップS410で、リストバンド型端末1−2は長時間喫煙中であることを示す喫煙アバターの表示を開始する。より詳しくは、表示部5は、図3に示すような、リストバンド型端末1−1のユーザを示すアバター6が喫煙している様子を表示する。これにより、リストバンド型端末1−2のユーザに、リストバンド型端末1−1のユーザが長時間喫煙中であることを知らせて、とんとん振動によるコミュニケーションを促すことができる。なお、長時間喫煙通知を受信していないと判定された場合(S408/NO)、処理は再度ステップS408に戻る。
【0124】
次いで、ステップS412で、リストバンド型端末1−2は、ユーザ動作を受け付ける。
【0125】
次に、ステップS414で、リストバンド型端末1−2は、とんとん入力の有無を判定する。
【0126】
とんとん入力があると判定された場合(S414/YES)、ステップS416で、リストバンド型端末1−2は、長時間喫煙中であることを示す喫煙アバターの表示を終了する。
【0127】
次いで、ステップS418で、リストバンド型端末1−2は、とんとん通知をリストバンド型端末1−1に送信する。
【0128】
次に、ステップS420で、リストバンド型端末1−1は、とんとん通知を受信したか否かを判定する。
【0129】
とんとん通知を受信したと判定された場合(S420/YES)、ステップS422で、リストバンド型端末1−1は振動する。なお、とんとん通知を受信していないと判定された場合(S420/NO)、処理は再度ステップS420に戻る。
【0130】
一方で、ステップS414において、とんとん入力がないと判定された場合(S414/NO)、ステップS424で、リストバンド型端末1−2は、1分経過したか否かを判定する。
【0131】
1分経過していないと判定された場合(S424/NO)、処理は再度ステップS412に戻る。一方で、1分経過したと判定された場合(S424/YES)、ステップS426で、リストバンド型端末1−2は、長時間喫煙中であることを示す喫煙アバターの表示を終了する。
【0132】
次いで、ステップS430で、リストバンド型端末1−2は、リストバンド型端末1−1からの状態通知を無視してしまったことを示す不在通知を、ユーザ(リストバンド型端末1−1のユーザから見た相手)に通知する。リストバンド型端末1−2は、このような不在通知によって、ユーザにとんとん入力を促して、コミュニケーションを促進することができる。
【0133】
以上、表示部5を有するリストバンド型端末1における、状態通知をトリガとするとんとん通信の動作処理を説明した。続いて、図10を参照して、上記ステップS430で不在通知を行った後の、リストバンド型端末1−2の動作を詳細に説明する。
【0134】
図10は、第3の実施形態に係るリストバンド型端末1−2の動作を示すフローチャートである。図10に示すように、まず、ステップS432で、リストバンド型端末1−2は、ユーザ動作を受け付ける。
【0135】
次いで、ステップS434で、リストバンド型端末1−2は、とんとん入力の有無を判定する。
【0136】
とんとん入力があると判定された場合(S434/YES)、ステップS436で、リストバンド型端末1−2は、不在通知の表示を終了する。なお、とんとん入力がないと判定された場合(S434/NO)、処理は再度ステップS432に戻る。
【0137】
次に、ステップS438で、リストバンド型端末1−2は、とんとん通知をリストバンド型端末1−1に送信する。
【0138】
以上、本実施形態に係る通信システムの動作処理を説明した。
【0139】
[2−2−4.第4の実施形態]
本実施形態は、状態通知をトリガとするとんとん通信を行った後、とんとん振動を送られた側に、何をトリガとしてとんとん振動が送られたかを通知する形態である。以下、図11を参照して、本実施形態に係る通信システムの動作処理を説明する。
【0140】
図11は、第4の実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。図11に示すように、ステップS402〜S416において、本実施形態に係る通信システムは、図9を参照して上記説明した通りに動作する。
【0141】
ステップS416の後、ステップS419で、リストバンド型端末1−2は、とんとん通知と共に、喫煙アバター情報をリストバンド型端末1−1に送信する。ここで、喫煙アバター情報とは、リストバンド型端末1−2のユーザ(リストバンド型端末1−1のユーザから見た相手)が、リストバンド型端末1−1のユーザが長時間喫煙中であることをトリガとして、とんとん入力を行ったことを示す情報である。
【0142】
次いで、ステップS421で、リストバンド型端末1−1は、とんとん通知および喫煙アバター情報を受信したか否かを判定する。
【0143】
とんとん通知および喫煙アバター情報を受信したと判定された場合(S421/YES)、ステップS423で、リストバンド型端末1−1は振動すると共に、喫煙アバター情報を表示する。より詳しくは、振動部16は、通信部19によりリストバンド型端末1−2から受信された振動信号に応じて振動する。また、通知部17は、ユーザが長時間喫煙中であったことをトリガとして、リストバンド型端末1−2からとんとん振動が送られたことを示す情報を表示部5に表示する。例えば、通知部17は、リストバンド型端末1−1のユーザが喫煙中であることを示すアバターを表示する。これにより、ユーザは、相手が自分の喫煙を心配していることを知ることができ、より親密なコミュニケーションが実現される。なお、とんとん通知および喫煙アバター情報を受信していないと判定された場合(S421/NO)、処理は再度ステップS421に戻る。
【0144】
一方で、ステップS414で、とんとん入力がないと判定された場合(S414/NO)、ステップS424〜S430において、本実施形態に係る通信システムは、図9を参照して上記説明した通りに動作する。
【0145】
ステップS430の後、ステップS431で、リストバンド型端末1−2は、喫煙アバター情報を記憶する。
【0146】
以上、何をトリガとしてとんとん振動が送られたかを通知するとんとん通信の動作処理を説明した。
【0147】
なお、上記では、トリガとなったユーザの状態である長時間喫煙を示す情報として、上記ステップS419において喫煙アバター情報をリストバンド型端末1−2から受信する例を示したが、本実施形態はかかる技術に限定されない。例えば、リストバンド型端末1−1は、上記ステップS406において長時間喫煙通知を送信すると共に、長時間喫煙通知を送信したことを記憶しておく。そして、リストバンド型端末1−1は、後にリストバンド型端末1−2からとんとん通知を受信した場合に、過去に長時間喫煙通知を送信したことに基づいて、上記ステップS423で、喫煙アバター情報を表示してもよい。
【0148】
続いて、図12を参照して、上記ステップS431で喫煙アバター情報を記憶した後の、リストバンド型端末1−2の動作を詳細に説明する。
【0149】
図12は、第4の実施形態に係るリストバンド型端末1−2の動作を示すフローチャートである。図12に示すように、ステップS432〜S436において、本実施形態に係る通信システムは、図10を参照して上記説明した通りに動作する。
【0150】
ステップS436の後、ステップS439で、リストバンド型端末1−2は、とんとん通知および喫煙アバター情報を、リストバンド型端末1−1に送信する。図11を参照して上記説明したように、リストバンド型端末1−1のユーザは、喫煙アバター情報により、リストバンド型端末1−2のユーザが自分の喫煙を心配していることを知ることができ、より親密なコミュニケーションが実現される。
【0151】
以上、本実施形態に係る通信システムの動作処理を説明した。
【0152】
[2−2−5.第5の実施形態]
本実施形態は、ユーザ自身をとんとん通信の相手とする形態である。まず、図13を参照して、本実施形態の概要を説明する。
【0153】
図13は、第5の実施形態に係るリストバンド型端末1の概要を示す図である。図13Aに示すように、リストバンド型端末1を装着したユーザはイライラしている。このとき、ユーザは、そのイライラした感情をリストバンド型端末1に記憶させる。例えば、リストバンド型端末1は、そのときのユーザの脈拍や発汗、体温などの生体情報を、イライラした感情として記憶する。そして、図13Bに示すように、リストバンド型端末1は、ユーザが図13Aと同様にイライラしていることを示す生体情報が検出されると、とんとん振動を行う。このため、ユーザは、我に返ってイライラした感情を抑えることができる。
【0154】
また、図13Cに示すように、リストバンド型端末1を装着したユーザは喜んでいる。このとき、ユーザは、その喜びの感情をリストバンド型端末1に記憶させる。そして、図13Dに示すように、リストバンド型端末1は、ユーザが図13Cと同様に喜んでいることを検出すると、とんとん振動を行う。このため、ユーザは、過去の喜びの気持ちを思い出して、喜びを倍増させることができる。以下、図14を参照して、本実施形態に係るリストバンド型端末1の動作処理を具体的に説明する。
【0155】
図14は、第5の実施形態に係るリストバンド型端末1の動作を示すフローチャートである。図14に示すように、まず、ステップS502で、センサ部13は、ユーザの心拍や発汗、体温などの生体情報を計測する。
【0156】
次いで、ステップS504で、制御部15は、センサ部13により計測された生体情報が、記憶部18に記憶された生体情報と近いか否か、即ち同一または類似であるか否かを判定する。より詳しくは、制御部15は、心拍や発汗、体温の各数値が、センサ部13により計測された心拍や発汗、体温の各数値から所定の閾値以内の生体情報を、記憶部18から検索する。
【0157】
記憶された生体情報に近いと判定されなかった場合(S504/NO)、ステップS506で、リストバンド型端末1は、感情の記憶を指示する記憶指示があったか否かを判定する。より詳しくは、制御部15は、図示しない記憶指示ボタンがユーザにより押下されたか否かを判定する。他にも、制御部15は、とんとん入力があった場合に記憶指示があったと判定してもよい。
【0158】
記憶指示があったと判定された場合(S506/YES)、ステップS508で、記憶部18は、記憶指示がされた時点の生体情報と、プリセットされた振動パターンのうちユーザにより選択された振動パターンとを、対応付けて記憶する。その後、処理は後述のステップS512に進む。また、記憶指示がないと判定された場合(S506/NO)も、処理は後述のステップS512に進む。
【0159】
一方で、ステップS504において、記憶された生体情報に近いと判定された場合(S504/YES)、ステップS510で、振動部16は、対応する振動パターンで振動する。より詳しくは、振動部16は、計測された生体情報に近いと判定された生体情報について、過去に上記ステップS508において対応付けて記憶部18に記憶された振動パターンで振動する。
【0160】
次に、ステップS512で、制御部15は、終了するか否かを判定する。例えば、制御部15は、ユーザによる終了指示の有無により、終了するか否かを判定する。終了すると判定された場合(S512/YES)、処理は終了し、終了しないと判定された場合(S512/NO)、処理は再度ステップS502に戻る。
【0161】
以上、本実施形態に係るリストバンド型端末1の動作処理を説明した。
【0162】
[2−2−6.第6の実施形態]
本実施形態は、リストバンド型端末1−1のユーザとリストバンド型端末1−2のユーザとが、同じタイミングでとんとん入力を行ったか否かを、各ユーザに通知する形態である。本実施形態は、例えば友人同士や恋人同士の間で、とんとん入力のタイミングを合わせるゲームに適用される。本実施形態に係る通信システムが、このようなとんとん入力のタイミングを合わせるゲームとして動作する動作モードを、シンクロモードとも称する。以下、図15図17を参照して、本実施形態に係る通信システムの動作処理を説明する。
【0163】
図15は、第6の実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。図15に示すように、ステップS602で、リストバンド型端末1−1は、シンクロモードを起動する。
【0164】
次いで、ステップS604で、リストバンド型端末1−1は、シンクロモード起動通知を、リストバンド型端末1−2に送信する。
【0165】
次に、ステップS606で、リストバンド型端末1−2は、受信したシンクロモード起動通知に基づき、シンクロモードを起動する。
【0166】
次いで、ステップS608−1、S608−2で、リストバンド型端末1−1および1−2は、とんとん通信を行う。とんとん通信については、図5を参照して上記説明した通りであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0167】
次に、ステップS610−1で、リストバンド型端末1−1は、振動パターン情報を取得する。より詳しくは、振動パターン生成部154は、センサ部13により検出された、ユーザによるとんとん入力の振動パターンを示す振動パターン情報を生成する。ステップS610−2においても、同様にして、リストバンド型端末1−2は、振動パターン情報を取得する。
【0168】
次いで、ステップS612で、リストバンド型端末1−2は、上記ステップS610−2で取得した振動パターン情報を、リストバンド型端末1−1に送信する。
【0169】
次に、ステップS620で、リストバンド型端末1−1は、リストバンド型端末1−1およびリストバンド型端末1−2において取得された振動パターン情報を比較する。ここでの詳細な処理は、後に図16を参照して説明するため、ここでの説明を省略する。
【0170】
次いで、ステップS630で、リストバンド型端末1−1は、振動パターン情報が一致したか否かを判定する。より詳しくは、制御部15は、後に詳細に説明するステップS620におけるパターン判定部151による判定結果を参照して、振動パターン情報が一致したか否かを判定する。
【0171】
振動パターン情報が一致したと判定された場合(S630/YES)、ステップS632で、リストバンド型端末1−1は、シンクロ成功を表示する。より詳しくは、通知部17は、表示部5にシンクロ成功を示すメッセージを表示したり、シンクロ成功を示すLED3を点滅させたりする。なお、振動パターン情報が一致しないと判定された場合(S630/NO)、処理は再度ステップS608−1に戻る。
【0172】
次に、ステップS634で、リストバンド型端末1−1は、シンクロ成功通知をリストバンド型端末1−2に送信する。
【0173】
次いで、ステップS636で、リストバンド型端末1−2は、シンクロ成功通知を受信したか否かを判定する。
【0174】
シンクロ成功通知を受信したと判定された場合(S636/YES)、ステップS638で、リストバンド型端末1−2は、シンクロ成功を表示する。なお、シンクロ成功通知を受信していないと判定された場合(S636/NO)、処理は再度ステップS608−2に戻る。
【0175】
以上、本実施形態に係る通信システムの、シンクロモードにおける動作処理を説明した。続いて、図16を参照して、上記ステップS620における詳細な動作処理を説明する。
【0176】
図16は、第6の実施形態に係るリストバンド型端末1−1の動作を示すフローチャートである。図16に示すように、まず、ステップS622で、パターン判定部151は、所定個数のとんとん入力の入力時刻を比較する。より詳しくは、パターン判定部151は、振幅が所定の閾値を超えた時刻、即ち各ユーザがリストバンド型端末1を指で叩いた時刻を、所定個数比較する。
【0177】
次いで、ステップS624で、パターン判定部151は、全て所定の誤差範囲内にあるか否かを判定する。より詳しくは、パターン判定部151は、ステップS622において比較した所定個数のとんとん入力について、入力時刻の差分が所定の誤差範囲内であるか否かを判定する。ここで、図17を参照して、パターン判定部151による振動パターン情報の比較について具体例を挙げて説明する。
【0178】
図17は、第6の実施形態に係るリストバンド型端末1−1による振動パターン情報の比較を説明するための図である。より詳しくは、図17Aは、振動パターン情報の内容の具体例を示している。図17Aに示すように、振動パターン情報は入力IDおよび入力時刻から成る。入力時刻とは、とんとん入力の入力時刻、即ちユーザがリストバンド型端末1を指で叩いたため振幅が所定の閾値を超えた時刻であり、入力IDとは、ひとつの入力時刻に固有のIDである。
【0179】
図17Bは、リストバンド型端末1−1において取得された振動パターン情報(図17B中に符号100で示す)と、リストバンド型端末1−2において取得された振動パターン情報(図17B中に符号200で示す)を示している。より詳しくは、リストバンド型端末1−1および1−2に対してとんとん入力があったタイミングを、時間軸に沿って並べている。ここでは、パターン判定部151は、3つのとんとん入力の入力時刻を比較するものとする。図17Bに示すように、TID_101とTID_201、TID_102とTID_202、TID_103とTID_203の、3つのとんとん入力の入力時刻が一致するので、パターン判定部151は、振動パターン情報は一致すると判定する。以上、振動パターン情報の比較について具体例を挙げて説明した。以下、図16の説明に戻る。
【0180】
全て所定の誤差範囲内にあると判定された場合(S624/YES)、ステップS626で、パターン判定部151は、振動パターン情報は一致すると判定する。一方で、全て所定の誤差範囲内にあると判定されなかった場合(S624/NO)、ステップS628で、パターン判定部151は、振動パターン情報は一致しないと判定する。
【0181】
以上、本実施形態に係る通信システムの動作処理を説明した。
【0182】
[2−2−7.第7の実施形態]
本実施形態は、とんとん通信の終わりのタイミングを判定して、ユーザに通知する形態である。このような、とんとん通信の終わりのタイミングを判定して通知する動作モードを、セッションモードとも称する。以下、図18図20を参照して、本実施形態に係る通信システムの動作処理を説明する。
【0183】
図18は、第7の実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。図18に示すように、ステップS702で、リストバンド型端末1−1は、セッションモードを起動すると共に、セッションモードで動作中であることを示すLED3を点灯する。
【0184】
次いで、ステップS704で、リストバンド型端末1−1は、セッションモード起動通知を、リストバンド型端末1−2に送信する。
【0185】
次に、ステップS706で、リストバンド型端末1−2は、受信したセッションモード起動通知に基づき、セッションモードを起動すると共に、セッションモードで動作中であることを示すLED3を点灯する。
【0186】
次いで、ステップS708−1、S708−2で、リストバンド型端末1−1および1−2は、とんとん通信を行う。とんとん通信については、図5を参照して上記説明した通りであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0187】
次に、ステップS710−1、S710−2で、リストバンド型端末1−1およびリストバンド型端末1−2は、振動パターン情報を取得する。
【0188】
次いで、ステップS720−1、S720−2で、リストバンド型端末1−1および1−2は、セッション終了リクエストの通知を行う。ここでの詳細な処理は、後に図19を参照して説明するため、ここでの説明を省略する。
【0189】
次に、ステップS730で、リストバンド型端末1−1は、セッション終了判定を行う。ここでの詳細な処理は、後に図20を参照して説明するため、ここでの説明を省略する。
【0190】
次いで、ステップS740で、リストバンド型端末1−1は、セッションを終了するか否かを判定する。より詳しくは、制御部15は、後に詳しく説明するステップS730における判定結果を参照して、セッションを終了するか否かを判定する。
【0191】
セッションを終了すると判定された場合(S740/YES)、ステップS742で、リストバンド型端末1−1は、セッション終了通知をリストバンド型端末1−2に送信する。その後、ステップS744で、リストバンド型端末1−1は、セッションモードで動作中であることを示すLED3を消灯する。なお、セッションを終了しないと判定された場合(S740/NO)、処理は再度ステップS708−1に戻る。
【0192】
次に、ステップS746で、リストバンド型端末1−2は、セッション終了通知を受信したか否かを判定する。
【0193】
セッション終了通知を受信したと判定された場合(S746/YES)、ステップS748で、リストバンド型端末1−2は、セッションモードで動作中であることを示すLED3を消灯する。なお、セッション終了通知を受信していないと判定された場合(S746/NO)、処理は再度ステップS708−2に戻る。
【0194】
以上、本実施形態に係る通信システムの、セッションモードにおける動作処理を説明した。続いて、図19を参照して、上記ステップS720−1における詳細な動作処理を説明する。なお、上記ステップS720−1におけるリストバンド型端末1−1の動作は、S720−2におけるリストバンド型端末1−2の動作と同一である。
【0195】
図19は、第7の実施形態に係るリストバンド型端末1−1の動作を示すフローチャートである。図19に示すように、まず、ステップS722で、リストバンド型端末1−1は、とんとん入力がセッション終了パターンに該当するか否かを判定する。より詳しくは、パターン判定部151は、とんとん入力による振動パターンが、終了条件を示す所定の振動パターンと一致するか否かを判定する。
【0196】
セッション終了パターンであると判定された場合(S722/YES)、ステップS724で、リストバンド型端末1−1は、セッション終了リクエストをリストバンド型端末1−2に送信する。ここで、セッション終了リクエストとは、リストバンド型端末1−2に対して、セッションの終了を要求する通知である。具体的には、セッション終了リクエストは、とんとん入力がセッション終了パターンに該当すると判定されたことを示す判定結果である。一方で、セッション終了パターンでないと判定された場合(S722/NO)、処理はステップS726に進む。
【0197】
次いで、ステップS726で、リストバンド型端末1−1は、リストバンド型端末1−2からセッション終了リクエストを受信したか否かを判定する。
【0198】
セッション終了リクエストを受信したと判定された場合(S726/YES)、ステップS728で、リストバンド型端末1−1は、セッション終了リクエストを表示する。より詳しくは、通知部17は、リストバンド型端末1−2のユーザがとんとん通信を終了したいと要求していることを示す通知を、LED3または表示部5により行う。これにより、ステップS720−1の処理は終了する。なお、セッション終了リクエストを受信していないと判定された場合(S726/NO)も、ステップS720−1の処理は終了する。
【0199】
以上、図18のステップS720−1における詳細な動作処理を説明した。続いて、図20を参照して、図18のステップS730における詳細な動作処理を説明する。
【0200】
図20は、第7の実施形態に係るリストバンド型端末1−1の動作を示すフローチャートである。ステップS730におけるセッション終了判定には、セッション終了リクエストを互いに送信したことを終了条件とする形態(図20A)と、いずれか一方が送信したことを終了条件とする形態(図20B)との、2つの形態が考えられる。以下、各形態についてそれぞれ説明する。
【0201】
図20Aに示すように、まず、ステップS732で、リストバンド型端末1−1は、セッション終了リクエストを受信したか否かを判定する。より詳しくは、制御部15は、上記ステップS728(図19)において、通信部19によりリストバンド型端末1−2からセッション終了リクエストを受信したか否かを判定する。
【0202】
セッション終了リクエストを受信したと判定された場合(S732/YES)、ステップS734で、リストバンド型端末1−1は、セッション終了リクエストを送信したか否かを判定する。より詳しくは、制御部15は、上記ステップS724(図19)において、通信部19によりリストバンド型端末1−2にセッション終了リクエストを送信したか否かを判定する。
【0203】
セッション終了リクエストを送信したと判定された場合(S734/YES)、ステップS736で、リストバンド型端末1−1は、セッション終了を判定結果として設定する。これにより、ステップS730の処理は終了する。
【0204】
一方で、セッション終了リクエストを受信していないと判定された場合(S732/NO)、およびセッション終了リクエストを送信していないと判定された場合(S734/NO)、ステップS730の処理は終了する。
【0205】
以上、セッション終了リクエストを互いに送信したことを終了条件とする、セッション終了判定について説明した。続いて、セッション終了リクエストをいずれか一方が送信したことを終了条件とするセッション終了判定について説明する。
【0206】
図20Bに示すように、まず、ステップS732で、リストバンド型端末1−1は、セッション終了リクエストを受信したか否かを判定する。
【0207】
セッション終了リクエストを受信したと判定された場合(S732/YES)、ステップS736で、リストバンド型端末1−1は、セッション終了を判定結果として設定する。これにより、ステップS730の処理は終了する。
【0208】
一方で、セッション終了リクエストを受信していないと判定された場合(S732/NO)、ステップS734で、リストバンド型端末1−1は、セッション終了リクエストを送信したか否かを判定する。
【0209】
セッション終了リクエストを送信したと判定された場合(S734/YES)、ステップS736で、リストバンド型端末1−1は、セッション終了を判定結果として設定する。これにより、ステップS730の処理は終了する。
【0210】
一方で、セッション終了リクエストを送信していないと判定された場合(S734/NO)、ステップS730の処理は終了する。
【0211】
以上、本実施形態に係る通信システムの動作処理を説明した。
【0212】
[2−2−8.第8の実施形態]
本実施形態は、予め記憶された音声や画像の中から、とんとん入力のパターンに応じて振動や音声出力、画像出力などの出力パターンを選択する形態である。例えば、相手が特定のパターンでとんとん入力を行うと、ユーザのリストバンド型端末1から「元気?」という音声が出力される。この音声は、音声合成されていてもよいし、恋人や子供の声を録音した音声が用いられてもよい。このような、とんとん入力のパターンに応じて出力パターンを選択する形態を、出力パターン選択モードとも称する。以下、図21図24を参照して、本実施形態に係る通信システムの動作処理を説明する。
【0213】
図21は、第8の実施形態に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。図21に示すように、ステップS802で、リストバンド型端末1−1は、出力パターン選択モードを起動する。
【0214】
次いで、ステップS804で、リストバンド型端末1−1は、出力パターン選択モード起動通知を、リストバンド型端末1−2に送信する。
【0215】
次に、ステップS806で、リストバンド型端末1−2は、受信した出力パターン選択モード起動通知に基づき、出力パターン選択モードを起動する。
【0216】
次いで、ステップS808−1、S808−2で、リストバンド型端末1−1および1−2は、とんとん通信を行う。とんとん通信については、図5を参照して上記説明した通りであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0217】
次に、ステップS810で、リストバンド型端末1−1は、振動パターン情報を取得する。
【0218】
次に、ステップS820で、リストバンド型端末1−1は、上記ステップS810において取得された振動パターン情報が示す振動パターンが、予め設定された振動パターンと一致するか否かを判定する。ここでの詳細な処理は、後に図23を参照して説明するため、ここでの説明を省略する。
【0219】
次いで、ステップS830で、リストバンド型端末1−1は、合致するパターンがあったか否かを判定する。より詳しくは、制御部15は、上記ステップS820におけるパターン判定部151による判定結果を参照して、予め設定された振動パターンに合致するパターンがあったか否かを判定する。
【0220】
合致するパターンがあったと判定された場合(S830/YES)、ステップS832で、リストバンド型端末1−1は、パターンIDをリストバンド型端末1−2に送信する。ここで、パターンIDとは、上記ステップS820において、合致すると判定されたパターンを示す識別情報である。なお、合致するパターンがないと判定された場合(S830/NO)、処理は再度ステップS808−1に戻る。
【0221】
次に、ステップS834で、リストバンド型端末1−2は、パターンIDを受信したか否かを判定する。
【0222】
パターンIDを受信したと判定された場合(S834/YES)リストバンド型端末1−2は、受信されたパターンIDに対応する出力データを取得する。より詳しくは、制御部15は、記憶部18からパターンIDに対応付けて記憶された音声データや画像データを検索する。なお、パターンIDを受信していないと判定された場合(S834/NO)、処理は再度ステップS808−2に戻る。
【0223】
そして、ステップS838で、リストバンド型端末1−2は、出力データに応じて出力する。より詳しくは、振動部16または通知部17は、上記ステップS836で取得された、受信されたパターンIDに対応する出力データにより振動、音声出力、画像表示を行う。ここで、図22を参照して、リストバンド型端末1−2による出力について具体例を挙げて説明する。
【0224】
図22は、第8の実施形態に係るリストバンド型端末1−1による出力パターンの選択を説明するための図である。図22に示すように、パターンIDごとに、振動パターン、音声データ、および画像データが対応付けられている。例えば、リストバンド型端末1−2は、受信したパターンIDがPID_001の場合、振動部16を振動パターンVib_012により振動させる。また、リストバンド型端末1−2は、受信したパターンIDがPID_002の場合、振動部16を振動パターンVib_105により振動させ、また通知部17により音声データAud_023を再生し、画像データImg_041を表示する。また、リストバンド型端末1−2は、受信したパターンIDがPID_003の場合、振動部16を振動パターンVib_003により振動させ、また通知部17により画像データImg_005を表示する。
【0225】
以上、本実施形態に係る通信システムの、出力パターン選択モードにおける動作処理を説明した。続いて、図23を参照して、上記ステップS820における詳細な動作処理を説明する。
【0226】
図23は、第8の実施形態に係るリストバンド型端末1−1の動作を示すフローチャートである。図23に示すように、まず、ステップS822で、パターン判定部151は、所定個数のとんとん入力と、所定の振動パターンとを比較する。より詳しくは、パターン判定部151は、振幅が所定の閾値を超えたリズム、即ちユーザがリストバンド型端末1を指で叩いたリズムを、予め設定された振動パターンが示すリズムと比較する。
【0227】
次いで、ステップS824で、リストバンド型端末1−1は、所定個数のとんとん入力に合致するパターンがあるか否かを判定する。より詳しくは、パターン判定部151は、とんとん入力のリズムが、予め設定された振動パターンが示すリズムに一致するか否かを判定する。
【0228】
合致するパターンがあると判定された場合(S824/YES)、ステップS826で、リストバンド型端末1−1は、対応するパターンIDを設定する。ここで、図24を参照して、リストバンド型端末1−1による対応するパターンIDの設定について具体例を挙げて説明する。
【0229】
図24は、第8の実施形態に係るリストバンド型端末1−1におけるパターンIDの設定を説明するための図である。例えば、パターン判定部151は、とんとん入力のリズムが、振動パターンPat_Tap_001と一致する場合、パターンIDにPID_001を設定する。また、パターン判定部151は、とんとん入力のリズムが、振動パターンPat_Tap_002と一致する場合、パターンIDにPID_002を設定する。また、パターン判定部151は、とんとん入力のリズムが、振動パターンPat_Tap_003と一致する場合、パターンIDにPID_003を設定する。以上、パターンIDの設定について具体例を挙げて説明した。以下、図23の説明に戻る。
【0230】
一方で、合致するパターンがないと判定された場合(S824/NO)、ステップS828で、リストバンド型端末1−1は、パターンIDをクリアする。
【0231】
以上、本実施形態に係る通信システムの動作処理を説明した。
【0232】
<3.まとめ>
以上説明したように、本開示の一実施形態に係る通信システムは、より気軽で親密なコミュニケーションを実現することが可能である。より詳しくは、本開示の各実施形態に係る通信システムは、特定の相手と、抵抗感なく、頻繁に挨拶程度のコミュニケーションをすることを可能にする。
【0233】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0234】
例えば、情報処理装置に内蔵されるCPU、ROM及びRAM等のハードウェアに、上記リストバンド型端末1の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記録した記録媒体も提供される。
【0235】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【0236】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
ユーザの手首に装着するバンド部と、
前記ユーザの動作を検出するセンサ部と、
前記センサ部により検出された前記動作に応じて、対応付けられた他のリストバンド型情報処理装置を振動させるための第1の振動信号を生成する振動信号生成部と、
前記他のリストバンド型情報処理装置に、前記振動信号生成部により生成された前記第1の振動信号を送信する通信部と、
を備えるリストバンド型情報処理装置。
(2)
前記リストバンド型情報処理装置は、状態信号生成部をさらに備え、
前記センサ部は前記ユーザの状態を検出し、
前記状態信号生成部は、前記他のリストバンド型情報処理装置を装着した他のユーザに、前記センサ部により検出された前記ユーザの状態を通知するための第1の状態信号を生成し、
前記通信部は、前記第1の状態信号を前記他のリストバンド型情報処理装置に送信する、前記(1)に記載のリストバンド型情報処理装置。
(3)
前記リストバンド型情報処理装置は、通知部をさらに備え、
前記通知部は、前記通信部により前記他のリストバンド型情報処理装置から前記他のユーザの状態に応じて生成された第2の状態信号が受信された場合、前記第2の状態信号に応じて前記他のユーザの状態を示す情報を前記ユーザに通知する、前記(2)に記載のリストバンド型情報処理装置。
(4)
前記通知部は、前記通信部により前記第1の状態信号が送信された後に前記通信部により前記他のリストバンド型情報処理装置から前記他のユーザの動作に応じて生成された第2の振動信号が受信された場合、前記ユーザの状態を示す情報を前記ユーザに通知する、前記(3)に記載のリストバンド型情報処理装置。
(5)
前記リストバンド型情報処理装置は、前記センサ部により検出された前記動作が所定の動作であるか否かを判定する動作判定部をさらに備え、
前記振動信号生成部は、前記動作判定部により前記ユーザの動作が前記所定の動作であると判定された場合に、前記第1の振動信号を生成する、前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載のリストバンド型情報処理装置。
(6)
前記所定の動作は、前記ユーザが前記リストバンド型情報処理装置を叩く動作であり、
前記動作判定部は、前記センサ部により検出された振動に基づいて、前記ユーザの動作が前記所定の動作であるか否かを判定する、前記(5)に記載のリストバンド型情報処理装置。
(7)
前記リストバンド型情報処理装置は、振動部をさらに備え、
前記振動部は、前記通信部により前記他のリストバンド型情報処理装置から前記他のユーザの動作に応じて生成された第2の振動信号が受信された場合、前記第2の振動信号に応じて振動する、前記(1)〜(6)のいずれか一項に記載のリストバンド型情報処理装置。
(8)
前記振動部は、前記通信部により前記第2の振動信号が受信された場合、所定の振動パターンで振動する、前記(7)に記載のリストバンド型情報処理装置。
(9)
前記リストバンド型情報処理装置は、前記センサ部により検出された前記ユーザの状態を記憶する記憶部をさらに備え、
前記振動部は、前記記憶部に記憶された前記ユーザの状態と同一または類似の状態が前記センサ部により検出された場合に振動する、前記(7)または(8)に記載のリストバンド型情報処理装置。
(10)
前記リストバンド型情報処理装置は、通知部をさらに備え、
前記センサ部は、前記リストバンド型情報処理装置が前記ユーザに装着されているか否かを検出し、
前記通知部は、前記通信部により前記第2の振動信号が受信された場合に前記センサ部により前記リストバンド型情報処理装置が前記ユーザに装着されていないと検出された場合、前記第2の振動信号が受信されたことを示す情報を前記ユーザに通知する、前記(7)〜(9)のいずれか一項に記載のリストバンド型情報処理装置。
(11)
前記リストバンド型情報処理装置は、前記センサ部により検出された振動パターンを示す第1の振動パターン情報を生成する振動パターン生成部をさらに備え、
前記通信部は、前記他のリストバンド型情報処理装置において生成された第2の振動パターン情報を受信する、前記(1)〜(10)のいずれか一項に記載のリストバンド型情報処理装置。
(12)
前記リストバンド型情報処理装置は、
通知部と、
前記第1の振動パターン情報が示す振動パターンと前記第2の振動パターン情報が示す振動パターンとが一致するか否かを判定する第1パターン判定部と、
をさらに備え、
前記通知部は、前記第1パターン判定部による判定結果を前記ユーザに通知する、前記(11)に記載のリストバンド型情報処理装置。
(13)
前記リストバンド型情報処理装置は、
通知部と、
前記第1の振動パターン情報が示す振動パターンが、第3の振動パターンと一致するか否かを判定する第2パターン判定部と、
をさらに備え、
前記通信部は、前記他のユーザに前記第2パターン判定部による判定結果を通知するために、前記判定結果を前記他のリストバンド型情報処理装置に送信する、前記(11)または(12)に記載のリストバンド型情報処理装置。
(14)
前記リストバンド型情報処理装置は、前記第1の振動パターン情報が示す振動パターンが、第4の振動パターンと一致するか否かを判定する第3パターン判定部をさらに備え、
前記通信部は、前記第3パターン判定部による判定結果に対応する出力を前記他のリストバンド型情報処理装置に出力させるために、前記判定結果を前記他のリストバンド型情報処理装置に送信する、前記(11)〜(13)のいずれか一項に記載のリストバンド型情報処理装置。
(15)
前記リストバンド型情報処理装置は、前記他のリストバンド型情報処理装置とは異なる他のリストバンド型情報処理装置に対応付くよう設定する設定部をさらに備える、前記(1)〜(14)のいずれか一項に記載のリストバンド型情報処理装置。
(16)
第1のリストバンド型情報処理装置と、
前記第1のリストバンド型情報処理装置に対応付けられた第2のリストバンド型情報処理装置と、
を備え、
前記第1のリストバンド型情報処理装置は、
第1のユーザの手首に装着するバンド部と、
前記第1のユーザの動作を検出するセンサ部と、
対応付けられた他の前記第2のリストバンド型情報処理装置を振動させるための第1の振動信号を生成する振動信号生成部と、
前記第2のリストバンド型情報処理装置に、前記振動信号生成部により生成された前記第1の振動信号を送信する通信部と、
を有し、
前記第2のリストバンド型情報処理装置は、
第2のユーザの手首に装着するバンド部と、
前記第1のリストバンド型情報処理装置から前記第1の振動信号を受信する通信部と、
前記通信部により受信された前記第1の振動信号に応じて振動する振動部と、
を有する、情報処理システム。
(17)
バンド部が装着されたユーザの動作を検出することと、
検出された前記動作に応じて、対応付けられた他のリストバンド型情報処理装置を振動させるための第1の振動信号を生成することと、
前記他のリストバンド型情報処理装置に、生成された前記第1の振動信号を送信することと、
を備える情報処理方法。
(18)
コンピュータを、
バンド部が装着されたユーザの動作を検出するセンサ部と、
前記センサ部により検出された前記動作に応じて、対応付けられた他のリストバンド型情報処理装置を振動させるための第1の振動信号を生成する振動信号生成部と、
前記他のリストバンド型情報処理装置に、前記振動信号生成部により生成された前記第1の振動信号を送信する通信部と、
として機能させるためのプログラム。
(19)
コンピュータを、
バンド部が装着されたユーザの動作を検出するセンサ部と、
前記センサ部により検出された前記動作に応じて、対応付けられた他のリストバンド型情報処理装置を振動させるための第1の振動信号を生成する振動信号生成部と、
前記他のリストバンド型情報処理装置に、前記振動信号生成部により生成された前記第1の振動信号を送信する通信部と、
として機能させるためのプログラムが記録された記録媒体。
【符号の説明】
【0237】
1、1−1、1−2 リストバンド型端末
11 I/F
12 設定部
13 センサ部
14 A/D変換部
15 制御部
151 パターン判定部
152 動作判定部
153 状態判定部
154 振動パターン生成部
155 状態信号生成部
156 振動信号生成部
16 振動部
17 通知部
18 記憶部
19 通信部
2 時計
3 LED
4 バンド部
5 表示部
6 アバター
7 ネットワーク
9 ユーザ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24