【文献】
Alcatel−Lucent Shanghai Bell,Alcatel−Lucent,Considerations on CSI feedback enhancements for high−priority antenna configurations,3GPP TSG−RAN1 meeting #66 R1−112420,[online],2011.08.18,インターネット<URL: http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/wg1_rl1/Docs/R1−112420.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
多重アンテナ技術の一種であるビーム形成は、カバレッジ能力を向上させるために、初期のロング・ターム・エボリューション(LTE)規格リリースで既に採用されている。本技術に関して、人々は、これまで、主に方位角領域に注目していた。たとえば、ある種の重みベクトルを使用していかに水平ビームを形成するかが、研究されてきた。仰角領域では、ある種の動的ビームではなく固定されたダウンチルトが、現在のLTEシステムではサポートされる。
【0003】
仰角領域ビーム形成に対する要件が増大するにつれて、3Dビーム形成は、特にユーザが建物の異なる階に位置する都市部においてますます重要になると考えられる。従来の水平ビーム形成技術を使用しても、これらのユーザにはあまり十分に役立つことができず、したがって、仰角領域でも水平領域でもビーム形成を考慮する必要があり、これは実際には3Dビーム形成である。
【0004】
図1は、通常の3Dビーム形成の一例を示す。
図1に示すように、eNB(基地局)101から送られる3Dビームが、建物102のある特定の階にいるユーザにサービスを提供している。そのビームはまた、動的に別の階のユーザにもサービスを提供することができる。したがって、3Dビーム形成は、垂直アンテナ・ユニット(または垂直ビーム形成)を使用してシステム性能をさらに向上させ、潜在的に他のセルへの干渉を低減することができる。3Dビーム形成を実現するためには、アクティブ・アンテナ・システム(AAS)が基礎である。
【0005】
図2は、3GPP TR37.840におけるAAS(Active antenna system)無線アーキテクチャ概略を示す。
図2に示すように、トランシーバ・ユニット・アレイ(TUA)201は、トランシーバ・ユニット#1、#2、…#Kとアンテナ・ポートの間の1対1のマッピングを想定する。無線配信ネットワーク(RDN:Radio Distribution Network)202は、TUA201とアンテナ・アレイ203の間のマッピングを提供することができる。AASシステムを使用することによって、ネットワークは、ビームのすべての仰角(または下方傾斜)および方位角と、関連ビーム幅とを動的に調整することができる。
【0006】
3GPP TR37.840が示すように、最低結合損失のレベル、eNB(基地局)アンテナの位置などに応じて、ワイド・エリアAAS(マクロAAS)、中距離AAS(マイクロAAS)、およびローカル・エリア・カバレッジAAS(ピコAAS)など、異なるAAS設置シナリオが存在し得る。各AASシナリオの範囲は、3Dビーム形成の恩恵を受けることができる。
【0007】
3GPPリリース12では、3Dビーム形成に関する潜在的に2つの検討事項が、論じられることになる。すなわち、1つは、仰角ビーム形成であり、もう1つはFD−MIMOである。前者は、最大8アンテナ・ポートを想定し、後者は{16,32,64}またはさらに大きいアンテナ・ポートをサポートすることができる。アンテナ・ポートは、いくつかのアンテナ・ユニット(物理アンテナ)によって送信され得る論理信号の一種である。
【0008】
図3は、8×8アンテナ・アレイ構造を有するFD−MIMOを示す。
図3に示すように、潜在的に64アンテナ・ユニットをサポートするFD−MIMOは、Full Dimensionでのチャネルを推定するために、64CSI−RSポートを必要とし得る。8×8アンテナ・アレイ構造で、それぞれのアンテナ間隔は、0.5λでもよい。
【0009】
図4は、LTEのリリース11でのPRB(物理リソースブロック)ごとのCSI−RS領域を概略的に示す。
図4に示すように、斜線「\」で示される領域は、基地局からユーザ機器にCSI−RS信号を送信するためのPRB上のCSI−RSポートである。64CSI−RSポートがFD−MIMOのために必要とされることが真である場合、問題は、LTEの現在のリリース11では、40RE(リソース要素)のみが、PRBごとのCSI−RSポートとして使用されるということである。したがって、どのようにして64アンテナ・ユニットにCSI−RSポートを割り当てるかが問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本開示は、前述の態様を考慮して行われる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示の一態様によれば、アンテナ・アレイ・システム内に配列されたアンテナ・ユニットにCSI−RSポートをマップする通信方法であって、アンテナ・ユニットの1グループを選択し、第1のCSI−RS送信期間または第1の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップするステップと、アンテナ・ユニットの別のグループを選択し、第2のCSI−RS送信期間または第2の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップするステップを含む方法が提供される。本態様では、アンテナ・ユニットの複数のグループが、異なるCSI−RS送信期間にCSI−RSポートをマップするために選択され得る。
【0012】
前述の態様によれば、アンテナ・ユニットにマップするCSI−RSポートの1部分が、第1のチャネル・ベクトルを反映し、アンテナ・ユニットにマップするCSI−RSポートの別の部分が、第1のチャネル・ベクトルと直交または準直交する第2のチャネル・ベクトルを反映する。
【0013】
前述の態様によれば、第1のチャネル・ベクトルを反映するCSI−RSポートのその部分および/または第2のチャネル・ベクトルを反映するCSI−RSポートの他方の部分は、周波数領域または時間領域でさらに別個に分散される。
【0014】
本開示の別の態様によれば、アンテナ・アレイ・システム内に配列されたアンテナ・ユニットにCSI−RSポートをマップする通信方法であって、アンテナ・ユニットの1グループを選択し、第1のCSI−RS送信期間または第1の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップするステップと、アンテナ・ユニットの別のグループを選択し、第2のCSI−RS送信期間または第2の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップするステップを含み、各グループ内のアンテナ・ユニットが周波数領域または時間領域で別個に分散される、方法が提供される。
【0015】
本開示のさらなる態様によれば、アンテナ・アレイ・システム内に配列されたアンテナ・ユニットにCSI−RSポートをマップする通信方法であって、アンテナ・ユニットの1グループを選択し、リソースブロックのCSI−RSポートをマップするステップを含み、リソースブロックが、アンテナ・ユニットおよびCSI−RSポートのマッピングのためのより平坦なある特定の領域チャネルで疎らに選択される、方法が提供される。
【0016】
本開示のさらなる態様によれば、アンテナ・アレイ・システム内に配列されたアンテナ・ユニットにCSI−RSポートをマップするための基地局であって、アンテナ・ユニットの1グループを選択し、第1のCSI−RS送信期間または第1の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップし、アンテナ・ユニットの別のグループを選択し、第2のCSI−RS送信期間または第2の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップするように構成されたマッピング・ユニットを備える基地局が提供される。本態様では、マッピング・ユニットは、アンテナ・ユニットの複数のグループを選択し、異なるCSI−RS送信期間にCSI−RSポートをマップすることができる。
【0017】
前述の態様によれば、アンテナ・ユニットにマップするCSI−RSポートの1部分が第1のチャネル・ベクトルを反映し、アンテナ・ユニットにマップするCSI−RSポートの別の部分が、第1のチャネル・ベクトルと直交または準直交する第2のチャネル・ベクトルを反映する。
【0018】
前述の態様によれば、第1のチャネル・ベクトルを反映するCSI−RSポートのその部分および/または第2のチャネル・ベクトルを反映するCSI−RSポートの他方の部分は、周波数領域または時間領域でさらに別個に分散される。
【0019】
本開示のさらなる態様によれば、アンテナ・アレイ・システム内に配列されたアンテナ・ユニットにCSI−RSポートをマップする基地局であって、アンテナ・ユニットの1グループを選択し、第1のCSI−RS送信期間または第1の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップし、アンテナ・ユニットの別のグループを選択し、第2のCSI−RS送信期間または第2の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップするように構成されたマッピング・ユニットを備え、各グループ内のアンテナ・ユニットが周波数領域または時間領域で別個に分散される、基地局が提供される。
【0020】
本開示のさらなる態様によれば、アンテナ・アレイ・システム内に配列されたアンテナ・ユニットにCSI−RSポートをマップする基地局であって、アンテナ・ユニットの1グループを選択し、リソースブロックのCSI−RSポートをマップするように構成されたマッピング・ユニットを備え、リソースブロックが、アンテナ・ユニットおよびCSI−RSポートのマッピングのためのより平坦なある特定の領域チャネルで疎らに選択される、基地局が提供される。
【0021】
本開示のさらなる態様によれば、アンテナ・アレイ内のアンテナ・ユニットの1グループが第1のCSI−RS送信期間または第1の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップすることおよびそのアンテナ・アレイ内のアンテナ・ユニットの別のグループが第2のCSI−RS送信期間または第2の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップすることを示すメッセージを基地局から受信するように構成された受信ユニットを備えるユーザ機器が提供される。本態様で、そのメッセージは、アンテナ・ユニットの複数のグループが異なるCSI−RS送信期間にCSI−RSポートをマップすることをさらに示す。
【0022】
前述の態様によれば、アンテナ・ユニットにマップするCSI−RSポートの1部分が第1のチャネル・ベクトルを反映し、アンテナ・ユニットにマップするCSI−RSポートの別の部分が、第1のチャネル・ベクトルと直交または準直交する第2のチャネル・ベクトルを反映する。
【0023】
前述の態様によれば、第1のチャネル・ベクトルを反映するCSI−RSポートのその部分および/または第2のチャネル・ベクトルを反映するCSI−RSポートの他方の部分は、周波数領域または時間領域でさらに別個に分散される。
【0024】
本開示のさらなる態様によれば、アンテナ・ユニットの1グループが第1のCSI−RS送信期間または第1の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップすることおよびアンテナ・ユニットの別のグループが第2のCSI−RS送信期間または第2の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップすることを示すメッセージを基地局から受信するように構成された受信ユニットを備え、各グループ内のアンテナ・ユニットが周波数領域または時間領域で別個に分散される、ユーザ機器が提供される。
【0025】
本開示のさらなる態様によれば、アンテナ・ユニットの1グループがそのリソースブロックのCSI−RSポートをマップすることを示すメッセージを基地局から受信するように構成された受信ユニットを備え、リソースブロックがアンテナ・ユニットおよびCSI−RSポートのマッピングのためのより平坦なある特定の領域チャネルで疎らに選択される、ユーザ機器が提供される。
【0026】
本開示の方法、基地局、およびユーザ機器は、各アンテナ・ユニットが、CSI−RSポート送信を実行するための比較的公正な機会を得ることになり、良好なチャネル推定性能を得ることになる、利点を実現することができる。
【0027】
以下のような添付の図面とともに以下の本開示の実施例の詳細な説明で、本開示のこれらのおよび/または他の態様と利点が、より明確になり、理解がより容易になろう。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下の詳細な説明では、本開示の一部を形成する添付の図面が参照される。図面において、同様の記号は、通常、別段文脈によって示されない限り、同様の構成要素を指す。本開示の態様は、多種多様な異なる構成で、配列、置換、結合、および設計することができ、それらのすべては明示的に企図され、本開示の一部を成すことが、容易に理解されよう。
【0030】
本明細書では、マクロAASシナリオに主に焦点が置かれるが、前述の任意の他のシナリオもまた実現可能な事例になり得る。本明細書では、64アンテナ・ユニットを有するFD−MIMOが一例として挙げられるが、本開示はまた、64アンテナ・ユニットより小さいまたは大きいFD−MIMO、または8アンテナ・ポートのみをサポートする仰角ビーム形成など、他の事例にも使用することができる。
【0031】
図5は、直交チャネル・ベクトルを反映する2つのCSI−RSリソースを示す。背景技術に記載された問題を解決するために、1つの直接的な方法は、eNBが2つの直交CSI−RSリソースグループ(各グループは8CSI−RSポートを有する)を送信して緊急のCSI−RSリソースの必要性を緩和することである。たとえば、2つの直交CSI−RSリソースグループが送信され、そのうちの1つは水平領域チャネルを反映し、もう1つは垂直領域チャネルを反映する。ユーザは、全次元アンテナ・アレイの相関特性を使用することによって、2つの直交CSI−RSリソースグループを使用して8×8アンテナ・アレイ・チャネル全体を再構築することができる。これは、性能がいくらかの損失を受け得るが、CSI−RSポートの必要性を大いに削減することになる。
【0032】
前述の直接的な方法は実行可能であり得るが、それは、3Dビーム形成性能に影響を及ぼし得るいくつかの問題を有する。1つの問題(課題−I)は、CSI−RSポートへの送信アンテナ・ユニットの固定マッピングに起因する不安定なチャネル推定性能である。
【0033】
図6は、送信アンテナ・ユニットおよびCSI−RSポートの固定マッピングのシナリオを示す。
図6に示すように、行2および列3のアンテナ・ユニットがCSI−RS信号の送信のためのCSI−RSポートへのマッピングに使用される場合、矢印1によって示され、行2および列3から離れたアンテナ・ユニットの行7および列7などのいくつかの領域は、望ましくないチャネル推定性能を有し得る。別法として、アンテナ・ユニットの行7および列6がCSI−RS信号の送信のためのCSI−RSポートへのマッピングに使用される場合、矢印2によって示されるアンテナ・ユニットの行2および列2などのいくつかの領域は、何らかの望ましくないチャネル推定性能を有し得る。CSI−RSポートをマップするためにアンテナ・ユニットの比較的中間の領域を考える場合にも、端の領域は、望ましくないチャネル推定性能をやはり有し得る。しかし、その代わりに、CSI−RSポートをマップするためのアンテナ・ユニットに近い領域は、比較的良好なチャネル推定性能を有することになる。
【0034】
前述の課題−Iに関して、本開示は、直接的な方法でチャネル推定の不安定性を平均化するために、CSI−RSポートへのアンテナ・ユニットの可変マッピングの解決法を提案する。本可変マッピングは、異なるアンテナ・ユニット(時間、周波数または混合領域で)の間のチャネル推定差を平均化することによって、従来の方法で引き起こされ得るチャネル推定性能低下を解消する。可変マッピング・パターンの一般的な例は、アンテナ・ユニットおよびCSI−RSポートのマッピングを周期的にシフトすることである。マッピング・パターンに関して、通常の直交交差パターン以外に、物理シグナリング、ある一定の規則に基づくMACまたはRRC(無線リソース制御)シグナリング、によって構成することができる、他の部分的交差パターンまたは分散パターンもまた使用することができる。交差パターンのクロスポイントインデックスもまた、マッピング・パターンを示すための簡単な方法として使用することができる。
【0035】
別の問題(課題−II)は、CSI−RSリソースの大きいオーバヘッドである。前述のシナリオでも、16CSI−RSポートがやはり必要とされる。CoMPまたは他の参照信号が考慮される場合、ダウンリンク効率が大きな影響を受けることがあり、したがって、さらにCSI−RSオーバヘッドを緩和するための何らかの方式を考える必要がある。
【0036】
前述の課題−IIに関して、本開示は、水平領域チャネルおよび垂直領域チャネルの起こり得る異なる特性を考慮することによって、ダウンリンク・オーバヘッドをさらに減らすために、各直交CSI−RSリソースについて異なる細分性を有するパターンを割り当てることを提案する。たとえば、1方向の領域チャネル(たとえば、垂直領域チャネル)がより平坦である場合、垂直領域チャネルを反映する比較的疎らなCSI−RSリソースを何らかの形で送ることができる。
【0037】
本開示が、図面とともに以下で説明される。
【0038】
(第1の実施例)
本開示の第1の実施例は、アンテナ・ユニットおよびCSI−RSポートの可変マッピングである。
【0039】
図7は、本開示の一実施例による基地局(eNB)700を概略的に示すブロック図である。本実施例で、eNB700は、アンテナ・アレイ・システム内に配列されたアンテナ・ユニットにCSI−RSポートをマップする機能を有する。eNB700は、アンテナ・ユニットの1グループを選択し、第1のCSI−RS送信期間または第1の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップし、アンテナ・ユニットの別のグループを選択し、第2のCSI−RS送信期間または第2の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップするように構成されたマッピング・ユニット701を備える。
【0040】
図8Aおよび
図8Bは、本開示の第1の実施例による可変アンテナ・ユニット−CSI−RSポート・マッピングを示す。具体的には、
図8Aは、第1の実施例による時間領域におけるアンテナ・ユニット−CSI−RSポート・マッピング変動を示し、そして、
図8Bは、第1の実施例による周波数領域におけるアンテナ・ユニット−CSI−RSポート・マッピング変動を示す。本実施例で、
図3および
図4に示すように、複数のアンテナ・ユニットが8×8アンテナ・アレイで配列され、CSI−RSポートの数は40未満である。
【0041】
具体的には、
図8Aに示すように、マッピング・ユニット701は、アンテナ・ユニットの1グループを選択し、第1のCSI−RS送信期間にある特定のCSI−RSポートをマップする。たとえば、TTI(送信時間間隔)#Nでは、パターン「a」が使用され、行2および列3のアンテナ・ユニットが、CSI−RSポートをマップするために選択される。マッピング・ユニット701は、アンテナ・ユニットの別のグループを選択し、第2のCSI−RS送信期間にある特定のCSI−RSポートをマップする。たとえば、TTI#(N+P)では、パターン「b」が使用され、行4および列4のアンテナ・ユニットが、CSI−RSポートをマップするために選択される。ここで、「P」はCSI−RS送信の期間、たとえば5ms、である。
【0042】
別法として、
図8Bに示すように、マッピング・ユニット701は、アンテナ・ユニットの1グループを選択し、第1の周波数リソース領域においてある特定のCSI−RSポートをマップすることができる。たとえば、PRB(物理リソースブロック)#Mで、パターン「a」が使用され、行2および列3のアンテナ・ユニットが、CSI−RSポートをマップするために選択される。マッピング・ユニット701は、アンテナ・ユニットの別のグループを選択し、第2の周波数リソース領域でCSI−RSポートをマップすることができる。たとえば、PRB#Qで、パターン「b」が使用され、行4および列4のアンテナ・ユニットが、CSI−RSポートをマップするために選択される。
【0043】
本実施例で、マッピング・ユニット701は、アンテナ・ユニットの複数のグループを選択し、異なるCSI−RS送信期間または異なる周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップすることができる。たとえば、さらなるパターン「c」が、
図8Aに示すTTI#(N+2P)または
図8Bに示すPRB#Rで使用され、アンテナ・ユニットの行6および列5が、CSI−RSポートをマップするために選択される。ここで、PRBs#M、#Q、#Rは、通信システムの周波数領域において分散されたそれぞれのリソースブロックである。
【0044】
本実施例で、アンテナ・ユニットにマップするCSI−RSポートの1部分が第1のチャネル・ベクトルを反映し、アンテナ・ユニットにマップするCSI−RSポートの別の部分が、第1のチャネル・ベクトルと直交または準直交する第2のチャネル・ベクトルを反映する。たとえば、
図8に示すように、行2、4、6内のアンテナ・ユニットとマップするCSI−RSポートは、水平チャネル・ベクトルを反映し、そして、列3、4、5内のアンテナ・ユニットとマップするCSI−RSポートは、垂直チャネル・ベクトルを反映する。
【0045】
本実施例で、eNB700は、CSI−RSポートへのマッピングのために選択されたアンテナ・ユニットのグループを周期的にシフトすることによってCSI−RS信号を送信するように構成された送信ユニット702をさらに備え得る。たとえば、次の期間に、パターンa−>b−>cが、再び適用されることになる。これは、アンテナ・ユニットおよびCSI−RSポートのマッピング・パターンの周期的シフトの単純な一例である。
【0046】
パターン変動は、周期的にシフトすることができるだけではなく、ランダム化公式などの何らかの規則に基づくことができる。すなわち、送信ユニット702は、CSI−RSポートをマップするために選択されたアンテナ・ユニットのグループをランダムにシフトすることによって、CSI−RS信号を送信することができる。ランダム化シードは、サブフレーム・インデックスに依存し得る。別の実施例によれば、パターン変動は、eNB側およびUE側の両方で予め定義された候補集合に基づき得る。
【0047】
CSI−RSポートおよびアンテナ・ユニットのマッピングおよび関連変動モードの指示は、UE特有のまたはセル特有の方式に関してRRCシグナリングによって準静的に構成され得る。本実施例で、送信ユニット702は、UEへのRRCシグナリングまたはDCIシグナリングによって構成されたCSI−RSポートおよびアンテナ・ユニットのマッピングを示すメッセージ(情報)を送信することができる。以下は、RRCシグナリングによるそのような指示の一例である:
CSI-RS_antenna-unit_mapping-r12 {
Mode:0: full CSI-RS is transmitted 1: two orthogonal CSI-RS resources are transmitted
If (1),
{
CSI-RS ports number (for example 16);
Mapping pattern variation mode: 0: randomly changed 1: cyclic shift; 2:dynamic indication in L1 among four candidates 3:never changed;
If (0), random seed is based on subframe index;
If (1), cyclic shifted pattern;
If (2), four candidates set;
If (3), special pattern;
}
}
【0048】
前述のメッセージは、3GPP36.331仕様書内のCSI−RS−ConfigNZP−r11の拡張としてよい。本実施例では、L1ベースの方法で、指示の送信は、共通のサーチ・スペースまたはUE特有のサーチ・スペースのいずれかでDCI(ダウンリンク制御情報)内のいくつかのフィールド(たとえば、CIF、RA)を再利用する。
【0049】
2つの直交CSI−RSリソースが想定される場合、2Dアンテナ・アレイ内のCSI−RSポートをマップするアンテナ・ユニットの特定の場所をどのようにして示すかには、2つのオプションがあり得る。1つのオプションは、座標を直接使用する方式である。すなわち、CSI−RSポートおよびアンテナ・ユニットのマッピングの指示が、座標によって表され得る。たとえば、本実施例で、座標{4,4}は、2Dアンテナ・アレイ内の行4および列4のアンテナ・ユニットが、
図8Aおよび
図8Bに示すように、CSI−RSポートをマップするために使用されることを示す。同様に、座標(2,3)は、2Dアンテナ・アレイ内の行2および列3のアンテナ・ユニットが、CSI−RSポートをマップするために使用されることを示し、そして、座標(6,5)は、2Dアンテナ・アレイ内の行6および列5のアンテナ・ユニットが、CSI−RSポートをマップするために使用されることを示す。
【0050】
別のオプションは、クロスポイントインデックスを使用することである。すなわち、本開示の別の実施例によれば、CSI−RSポートおよびアンテナ・ユニットのマッピングの指示は、クロスポイントインデックスによって表すことができる。たとえば、クロスポイントインデックス「11」は、
図8Aおよび
図8Bに示すように、2Dアンテナ・アレイ内の行2および列3のアンテナ・ユニットがCSI−RSポートをマップするために使用されることを示すために使用される。同様に、クロスポイントインデックス「28」は、2Dアンテナ・アレイ内の行4および列4のアンテナ・ユニットがCSI−RSポートをマップするために使用されることを示し、そして、クロスポイントインデックス「45」は、2Dアンテナ・アレイ内の行6および列5のアンテナ・ユニットがCSI−RSポートをマップするために使用されることを示す。
【0051】
たとえばL1ベースの方法でアンテナ・ユニットの特定の場所の指示オーバヘッドをさらに減らすために、11または28の絶対値が4または5ビットを必要とすることを考慮し、より少数のビットもまた、そのような指示のために可能である。たとえば、4つのパターン(パターン変動セット)がRRCシグナリングによって示され、そこでは、L1シグナリングにおいて4ビットまたは5ビットではなくて2ビットが、CSI−RSポートおよびアンテナ・ユニットのマッピングのパターンを示すために使用される。
【0052】
本開示によるeNB700はさらに、関連プログラムを実行して様々なデータを処理し、eNB700内のそれぞれのユニットの動作を制御するためのCPU(中央処理装置)710、CPU710による様々な処理および制御を実行するために必要とされる様々なプログラムを記憶するためのROM(読取り専用メモリ)713、CPU710による処理および制御の手続きで一時的に作り出された中間データを記憶するためのRAM(ランダム・アクセス・メモリ)715、および/または、様々なプログラム、データなどを記憶するための記憶装置717を含み得る。前述のマッピング・ユニット701、送信ユニット702、CPU710、ROM713、RAM715および/または記憶装置717などは、データおよび/またはコマンド・バス720を介して相互接続することができ、次から次に信号を転送することができる。
【0053】
前述のそれぞれのユニットは、本開示の範囲を限定しない。本開示の一実施例によれば、マッピング・ユニット701および送信ユニット702の機能はまた、1つのユニットによって実装することができ、そして、マッピング・ユニット701および送信ユニット702のいずれかまたはその組合せの機能はまた、CPU710、ROM713、RAM715および/または記憶装置717などと組み合わせて、機能ソフトウェアによって、実装され得る。
【0054】
本開示の第1の実施例で、各アンテナ・ユニットは、CSI−RS信号を送信するための比較的公正な機会を得る、または公正に良好なチャネル推定性能を得ることになる。
【0055】
(第2の実施例)
第2の実施例は、適用されたCSI−RSポート−アンテナ・ユニットマッピング・パターンが、常に1列および1行ではなくて、より分散され得るというものである。
【0056】
図9は、本開示の第2の実施例による可変アンテナ・ユニット−CSI−RSポート・マッピングを示す。
【0057】
本開示の第2の実施例によれば、マッピング・ユニット701(
図7に示す)は、アンテナ・ユニットの1グループを選択し、第1のCSI−RS送信期間または第1の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップし、アンテナ・ユニットの別のグループを選択し、第2のCSI−RS送信期間または第2の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップすることができ、各グループ内のアンテナ・ユニットは、周波数領域または時間領域でより別個に分散され得る。
【0058】
具体的には、本開示の第2の実施例で、アンテナ・ユニットにマップするCSI−RSポートの1部分は第1のチャネル・ベクトルを反映することができ、アンテナ・ユニットにマップするCSI−RSポートの別の部分は、第1のチャネル・ベクトルと直交または準直交する第2のチャネル・ベクトルを反映することができる。本実施例で、第1のチャネル・ベクトルは、たとえば、垂直チャネル・ベクトルでもよく、そして、第2のチャネル・ベクトルは、たとえば、水平チャネル・ベクトルでもよい。さらに、本開示の第2の実施例によれば、第1のチャネル・ベクトル(たとえば、垂直チャネル・ベクトル)を反映するCSI−RSポートのその部分は、周波数領域または時間領域でさらに別個に分散される、および/または、第2のチャネル・ベクトル(たとえば、水平チャネル・ベクトル)を反映するCSI−RSポートの他方の部分は、周波数領域または時間領域でさらに別個に分散される。
【0059】
たとえば、
図9に示すように、垂直チャネル・ベクトルを反映するCSI−RSポート901は2つの部分に分けられ、そして、水平チャネル・ベクトルを反映するCSI−RSポート902は2つの部分に分けられる。ここで、その2つの部分は、3つ以上の部分でもよく、本開示の範囲を限定せず、あるいは、CSI−RSポートをより別個に分散させる他の方式が適用され得る。本方式は、アンテナ・ユニットをより分散させ、アンテナ・ユニット間のチャネル推定差を解消するのに潜在的に役立ち得る。
【0060】
第1の実施例と同様に、マッピング・ユニット701はまた、アンテナ・ユニットの複数のグループを選択し、異なるCSI−RS送信期間または異なる周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップすることができる。送信ユニット702は、CSI−RSポートへのマッピングのために選択されたアンテナ・ユニットのグループを周期的にシフトすることによってCSI−RS信号を送信すること、またはCSI−RSポートをマップするために選択されたアンテナ・ユニットのグループをランダムにシフトすることによって、CSI−RS信号を送信することができる。送信ユニット702は、UEに、RRCシグナリングまたはDCIシグナリングによって構成された、CSI−RSポートおよびアンテナ・ユニットのマッピングを示すメッセージまたは情報を送信することができる。CSI−RSポートおよびアンテナ・ユニットのマッピングの指示に関するメッセージまたは情報は、共通のサーチ・スペースまたはUE特有のサーチ・スペースのいずれかのDCIシグナリングのいくつかのフィールドを再利用することができる。
【0061】
CSI−RSポートをマップするためのアンテナ・ユニットの特定の場所の指示もまた、座標によって表すことができる。しかし、本開示の第2の実施例では、どのアンテナ・ユニットがCSI−RSポートをマップするために選択されるかを示すために、より多くのビットが必要とされるため、その指示は、より複雑である。
図9に示すように、たとえば、座標{6,0,2,1;3,0,6,1}が、そのような指示のために使用可能であり、「6,0,2,1」は、行6の前半(0)および行2の後半(1)を示し、「3,0,6,1」は、列3の前半(0)および列6の後半(1)を示す。
【0062】
本開示の前述の第2の実施例で、各アンテナ・ユニットは、CSI−RS信号を送信するための比較的公正な機会を得るまたは適正に良好なチャネル推定性能を得ることになる。
【0063】
(第3の実施例)
本開示の第3の実施例は、2つの直交CSI−RSリソースのための分化された割当てパターンが使用されるものである。
【0064】
図10は、本開示の第3の実施例による異なる直交チャネル・ベクトルを反映するCSI−RSリソースの異なる割当てパターンを示す。
【0065】
図10で、周波数領域に配列された複数の物理リソースブロック(PRB)が示され、水平チャネル・ベクトルおよび垂直チャネル・ベクトルを反映する2つの直交CSI−RSリソースもまた示される。
図10(a)に示すように、斜線「/」によって示される水平チャネル・ベクトルを反映するCSI−RSリソース1〜7のグループと、斜線「\」によって示される垂直チャネル・ベクトルを反映するCSI−RSリソース1〜7の別のグループが、一様に使用される。
【0066】
しかし、いくつかのシナリオで、垂直領域チャネルは、水平領域チャネルよりも平坦でもよい。これに関して、本開示の第3の実施例によれば、eNB700(
図7に示す)のマッピング・ユニット701は、アンテナ・ユニットの1グループを選択し、リソースブロックのいくつかのCSI−RSポートをマップすることができ、そのリソースブロックは、アンテナ・ユニットおよびCSI−RSポートのマッピングのためのより平坦なある特定の領域チャネルで疎らに選択される。具体的には、
図10(b)に示すように、高密度のCSI−SRリソースブロック1〜7が水平領域チャネルのために使用され、比較的疎らなCSI−RSリソースブロック1、3、5、7が垂直領域チャネルのために使用される。すなわち、垂直領域チャネルがより平坦である場合、マッピング・ユニット701は、垂直領域チャネルの周波数領域で間隔を置いてリソースブロックを選択することができる。
【0067】
しかし、他方で、水平領域チャネルがより平坦である場合、水平領域チャネルを反映するリソースブロックの比較的疎らな配信が、
図10(c)に示すように、使用され得る。
【0068】
本開示の第3の実施例で、アンテナ・ユニットおよびCSI−RSポートのマッピングのための各リソースブロックの選択は、たとえば以下のメッセージで、RRCシグナリングを介してeNB700からUEに通知される:
{
1st/horizontalCSI-RSresourcedistributionbitmap;
2
nd/verticalCSI-RSresourcedistributionbitmap;
}
【0069】
本開示の第3の実施例は、前述の第1の実施例または第2の実施例と組み合わせて、またはそれに基づいて、使用することができる。
【0070】
本開示の前述の第3の実施例で、各アンテナ・ユニットは、CSI−RS信号の送信のための比較的公正な機会を得るまたは公正に良好なチャネル推定性能を得ることになる。
【0071】
図11は、本開示の一実施例による端末(UE)を示すブロック図である。
図11に示すように、UE1100は、eNB700からメッセージを受信するように構成された受信ユニット1101を備え、そのメッセージは、アンテナ・アレイ内のアンテナ・ユニットの1グループが第1のCSI−RS送信期間または第1の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップすること、およびそのアンテナ・アレイ内のアンテナ・ユニットの別のグループが第2のCSI−RS送信期間または第2の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップすることを示す。
【0072】
本実施例では、アンテナ・ユニットにマップするCSI−RSポートの1部分が第1のチャネル・ベクトルを反映し、アンテナ・ユニットにマップするCSI−RSポートの別の部分が、第1のチャネル・ベクトルと直交または準直交する第2のチャネル・ベクトルを反映する。具体的には、本実施例で、行でアンテナ・ユニットにマップするCSI−RSポートは水平チャネル・ベクトルを反映し、列でアンテナ・ユニットにマップするCSI−RSポートは垂直チャネル・ベクトルを反映する。
【0073】
本実施例で、第1のチャネル・ベクトルを反映するCSI−RSポートの部分は、周波数領域または時間領域でさらに別個に分散される、および/または、第2のチャネル・ベクトルを反映するCSI−RSポートの他方の部分は、周波数領域または時間領域でさらに別個に分散される。
【0074】
本実施例で、メッセージはさらに、アンテナ・ユニットの複数のグループが異なるCSI−RS送信期間または異なる周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップすることと、アンテナ・ユニットおよびCSI−RSポートの複数のグループマッピングが、第1の実施例で説明されたように、周期的にまたはランダムにシフトされることとを示す。
【0075】
本実施例で、eNB700から受信されるCSI−RSポートおよびアンテナ・ユニットのマッピングを示すメッセージは、RRCシグナリングおよび/またはDCIシグナリングによって構成され、そのメッセージは、共通のサーチ・スペースまたはUE特有のサーチ・スペースのいずれかのDCIシグナリングのいくつかのフィールドを再利用することができる。
【0076】
本実施例で、CSI−RSポートおよびアンテナ・ユニットのマッピングの指示は、座標またはクロスポイントインデックスによって表される。
【0077】
本開示の別の実施例で、受信ユニット1101は、eNB700からメッセージを受信するように構成され、そのメッセージは、アンテナ・ユニットの1グループが第1のCSI−RS送信期間または第1の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップすること、およびアンテナ・ユニットの別のグループが第2のCSI−RS送信期間または第2の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップすることを示し、各グループ内のアンテナ・ユニットは、周波数領域または時間領域で別個に分散される。
【0078】
本開示のさらなる実施例で、受信ユニット1101は、eNB700からメッセージを受信するように構成され、そのメッセージは、アンテナ・ユニットの1グループがリソースブロックのいくつかのCSI−RSポートをマップすることを示し、そのリソースブロックは、アンテナ・ユニットおよびCSI−RSポートのマッピングのためのより平坦なある特定の領域チャネルで疎らに選択される。
【0079】
本開示のさらなる実施例で、リソースブロックは、周波数領域で間隔を置いて選択される。
【0080】
加えて、本開示によるUE1100はさらに、関連プログラムを実行して様々なデータを処理し、UE1100内のそれぞれのユニットの動作を制御するためのCPU(中央処理装置)1110、CPU1110による様々な処理および制御を実行するために必要とされる様々なプログラムを記憶するためのROM(読取り専用メモリ)1113、CPU1110による処理および制御の手順で一時的に作り出される中間データを記憶するためのRAM(ランダム・アクセス・メモリ)1115、および/または、様々なプログラム、データなどを記憶するための記憶装置1117を含み得る。前述の受信ユニット1101、CPU1110、ROM1113、RAM1115および/または記憶装置1117などは、データおよび/またはコマンド・バス1120を介して相互接続され、次から次に信号を転送することができる。
【0081】
前述のようなそれぞれのユニットは、本開示の範囲を限定しない。本開示の一実施例によれば、前述の受信ユニット1101のいずれかまたは組合せの機能はまた、前述のCPU1110、ROM1113、RAM1115および/または記憶装置1117などと組み合わせて機能ソフトウェアによって実装され得る。
【0082】
本開示の前述の実施例で、各アンテナ・ユニットは、CSI−RS信号の送信のための比較的公正な機会を得るまたは公正に良好なチャネル推定性能を得ることになる。
【0083】
図12は、本実施例の第3の実施例によるCSI−RSポートへのアンテナ・ユニットのマッピングの方法の流れ図である。
【0084】
図12に示すように、本方法は、ステップS1201で開始する。ステップS1201で、アンテナ・アレイ内のアンテナ・ユニットの1グループが、第1のCSI−RS送信期間または第1の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップするために選択される。ステップS1202で、そのアンテナ・アレイ内のアンテナ・ユニットの別のグループが、第2のCSI−RS送信期間または第2の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップするために選択される。本実施例で、ステップS1201およびS1202は、本開示のeNB700のマッピング・ユニット701によって実行することができる。
【0085】
本実施例で、アンテナ・ユニットにマップするCSI−RSポートの1部分は第1のチャネル・ベクトルを反映し、アンテナ・ユニットにマップするCSI−RSポートの別の部分は、第1のチャネル・ベクトルと直交または準直交する第2のチャネル・ベクトルを反映する。
【0086】
本実施例で、第1のチャネル・ベクトルを反映するCSI−RSポートの部分は、周波数領域または時間領域でさらに別個に分散される、および/または、第2のチャネル・ベクトルを反映するCSI−RSポートの他方の部分は、周波数領域または時間領域でさらに別個に分散される。
【0087】
本実施例では、アンテナ・ユニットの複数のグループが、異なるCSI−RS送信期間または異なる周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップするために選択される。
【0088】
本実施例で、本方法はさらに、選択されるグループのアンテナ・ユニットを周期的にまたはランダムにシフトすることによってCSI−RS信号を送信するステップを含む。前述のステップは、本開示のeNB700の送信ユニット702によって実行することができる。
【0089】
本実施例で、本方法はさらに、RRCシグナリングまたはDCIシグナリングによってCSI−RSポートおよびアンテナ・ユニットのマッピングを示すメッセージを構成するステップを含む。前述のステップは、本開示のeNB700のマッピング・ユニット701によって実行することができる。本実施例で、前述のメッセージは、共通のサーチ・スペースまたはUE特有のサーチ・スペースのいずれかのDCIシグナリングのいくつかのフィールドを再利用する。CSI−RSポートおよびアンテナ・ユニットのマッピングの指示は、座標またはクロスポイントインデックスによって表される。複数のアンテナ・ユニットが8×8アンテナ・アレイで配列可能であり、CSI−RSポートの数は40未満でもよい。
【0090】
図13は、本実施例の第2の実施例によるCSI−RSポートへのアンテナ・ユニットのマッピングの方法の流れ図である。
【0091】
図13に示すように、ステップS1301で、アンテナ・ユニットの1グループが第1のCSI−RS送信期間または第1の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップされ、そして、アンテナ・ユニットの別のグループが第2のCSI−RS送信期間または第2の周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップされ、そこでは、各グループ内のアンテナ・ユニットは周波数領域または時間領域で別個に分散される。本実施例で、ステップS1301は、本開示のeNB700のマッピング・ユニット701によって実行することができる。
【0092】
本実施例で、アンテナ・ユニットにマップするCSI−RSポートの1部分は第1のチャネル・ベクトルを反映し、アンテナ・ユニットにマップするCSI−RSポートの別の部分は、第1のチャネル・ベクトルと直交または準直交する第2のチャネル・ベクトルを反映する。
【0093】
本実施例で、第1のチャネル・ベクトルを反映するCSI−RSポートの部分は、周波数領域または時間領域でさらに別個に分散される、および/または、第2のチャネル・ベクトルを反映するCSI−RSポートの他方の部分は、周波数領域または時間領域でさらに別個に分散される。
【0094】
本実施例で、アンテナ・ユニットの複数のグループが、異なるCSI−RS送信期間または異なる周波数リソース領域においてCSI−RSポートをマップするために選択される。
【0095】
本実施例で、本方法はさらに、選択されるグループのアンテナ・ユニットを周期的にまたはランダムにシフトすることによってCSI−RS信号を送信するステップを含む。前述のステップは、本開示のeNB700の送信ユニット702によって実行することができる。
【0096】
本実施例で、本方法はさらに、RRCシグナリングまたはDCIシグナリングによってCSI−RSポートおよびアンテナ・ユニットのマッピングを示すメッセージを構成するステップを含む。前述のステップは、本開示のeNB700のマッピング・ユニット701によって実行することができる。本実施例で、前述のメッセージは、共通のサーチ・スペースまたはUE特有のサーチ・スペースのいずれかのDCIシグナリングのいくつかのフィールドを再利用する。
【0097】
図14は、本実施例の第3の実施例によるCSI−RSポートへのアンテナ・ユニットのマッピングの方法の流れ図である。
【0098】
図14に示すように、ステップS1401で、アンテナ・ユニットのグループが、リソースブロックのいくつかのCSI−RSポートをマップするために選択され、そこで、リソースブロックは、アンテナ・ユニットおよびCSI−RSポートのマッピングのためのより平坦なある特定の領域チャネルで疎らに選択される。本実施例で、ステップS1401は、本開示のeNB700のマッピング・ユニット701によって実行することができる。
【0099】
本実施例で、リソースブロックは、周波数領域で間隔を置いて選択される。
【0100】
本開示の前述の実施例は、単に例示的説明であり、それらの特定の構造および動作は本開示の範囲を限定しない。当業者は、前述のそれぞれの実施例の異なる部分および動作を再結合して、本開示の概念と同等に一致する新たな実装形態を生み出すことができる。
【0101】
本開示の実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、およびファームウェア、またはそれらの組合せによって実装することができ、実装の方法は本開示の範囲を限定しない。
【0102】
本開示の実施例におけるそれぞれの機能要素(ユニット)間の接続関係は、本開示の範囲を限定せず、1つまたは複数の機能要素またはユニットは、任意の他の機能要素を含むまたはそれと接続することができる。
【0103】
本開示のいくつかの実施例が、前述の添付の図面とともに示され、説明されたが、本開示の特許請求の範囲およびその同等物にやはり該当する変更および修正が、本開示の原理および趣旨を逸脱することなしに、これらの実施例に行われ得ることが、当業者には理解されよう。