特許第6607622号(P6607622)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6607622
(24)【登録日】2019年11月1日
(45)【発行日】2019年11月20日
(54)【発明の名称】ヘッドガード付車両
(51)【国際特許分類】
   B66F 9/075 20060101AFI20191111BHJP
   B62D 25/06 20060101ALI20191111BHJP
【FI】
   B66F9/075 G
   B62D25/06 Z
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-130702(P2018-130702)
(22)【出願日】2018年7月10日
【審査請求日】2018年7月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000232807
【氏名又は名称】三菱ロジスネクスト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】特許業務法人みのり特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】尾杉 匡哉
【審査官】 加藤 三慶
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭53−149315(JP,U)
【文献】 実公昭46−016761(JP,Y1)
【文献】 特開2010−180957(JP,A)
【文献】 実開昭60−183681(JP,U)
【文献】 米国特許第04202565(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66F 9/075
B60R 21/11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転席が設けられる車両本体と、
前記運転席の上方に配置されるヘッドガードと、
上下方向に延びて前記ヘッドガードを支持する支柱として、前記運転席よりも前方に配置される前支柱と、前記運転席よりも後方に配置される後支柱とを備え、
前記前支柱および前記後支柱は、それぞれ、前記車両本体に対して固定される第1支柱材と、前記ヘッドガードに対して固定される第2支柱材とを備え、
前記第1支柱材および前記第2支柱材が、上下方向において互いに連結可能かつ分割可能に構成され
前記第1支柱材および前記第2支柱材の各々の端部には、互いに嵌まり合う嵌合部が設けられ、
前記第1支柱材と前記第2支柱材とは、前記嵌合部が互いに嵌まり合うことで上下方向に連結され、
前記前支柱および前記後支柱のうち一方は、第1の支柱材固定構造を備え、他方は、第2の支柱材固定構造を備え、
前記第1の支柱材固定構造は、前記第1支柱材および前記第2支柱材のうち一方にねじ込まれて他方を前後方向において挟持する前後一対の挟持部材と、前記第1支柱材および前記第2支柱材のうち一方にねじ込まれて他方を左右方向において挟持する左右一対の挟持部材とを備え、
前記第2の支柱材固定構造は、前記第1支柱材および前記第2支柱材のうち一方にねじ込まれて他方を左右方向において挟持する左右一対の挟持部材と、前記第1支柱材および前記第2支柱材を前後方向に貫通する貫通部材とを備える
ことを特徴とするヘッドガード付車両。
【請求項2】
前記第1支柱材および前記第2支柱材の各々に設けられた前記嵌合部は、それぞれ、少なくとも一部が互いに当接する曲面を備える
ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドガード付車両。
【請求項3】
前記第1の支柱材固定構造は前記前支柱に設けられ、第2の支柱材固定構造は前記後支柱に設けられている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドガード付車両。
【請求項4】
前記挟持部材は、T形ボルトまたはハンドル付ボルトにより構成されている
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘッドガード付車両。
【請求項5】
前記貫通部材は、グラビティロックを有するピンにより構成されている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれ一項に記載のヘッドガード付車両。
【請求項6】
前記前支柱として、前記運転席の右斜め前方に配置される右前支柱と、前記運転席の左斜め前方に配置される左前支柱とを備え、
前記後支柱として、前記運転席の右斜め後方に配置される右後支柱と、前記運転席の左斜め後方に配置される左後支柱とを備える
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のヘッドガード付車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドガードが運転席の上方に設けられるヘッドガード付車両に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、フォークリフト等の荷役車両は、運転席に搭乗するオペレータを落下物から保護するためのヘッドガードを備えている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
図4は、ヘッドガード付車両である従来のフォークリフトを示している。当該車両は、運転席111が設けられる車両本体110と、運転席111の上方に配置されるヘッドガード112と、上下方向に延びてヘッドガード112を支持する支柱113とを備える。支柱113の下端部と車両本体110、および、支柱113の上端部とヘッドガード112は、それぞれ、ボルト(図示略)により固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−25097号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来のヘッドガード付車両をトラックに積載して運搬する場合に、当該車両の全高が高いため、ヘッドガード112および支柱113の分解が必要になることがあった。具体的には、車両の全高を低くするために、支柱113をヘッドガード112とともに車両本体110から取り外し、さらに、取り外した支柱113を運搬し易くするために、ヘッドガード112と支柱113とを分離することがあった。
【0006】
しかしながら、支柱113を車両本体110から取り外し、さらに、ヘッドガード112と支柱113とを分離する作業が煩わしいため、ヘッドガード付車両の全高を低くして運搬することは容易ではないという問題があった。また、輸送を想定してヘッドガード112を低くすることも考えられるが、ISO等で定められたヘッドクリアランス(オペレータの頭部からヘッドガード112までの距離)の基準を満たす必要があるため、ヘッドガード112を低くすることには限界があるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、必要に応じてヘッドガードを取り外して容易に運搬できるヘッドガード付車両を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、運転席が設けられる車両本体と、前記運転席の上方に配置されるヘッドガードと、上下方向に延びて前記ヘッドガードを支持する支柱として、前記運転席よりも前方に配置される前支柱と、前記運転席よりも後方に配置される後支柱とを備え、前記前支柱および前記後支柱は、それぞれ、前記車両本体に対して固定される第1支柱材と、前記ヘッドガードに対して固定される第2支柱材とを備え、前記第1支柱材および前記第2支柱材が、上下方向において互いに連結可能かつ分割可能に構成され、前記第1支柱材および前記第2支柱材の各々の端部には、互いに嵌まり合う嵌合部が設けられ、前記第1支柱材と前記第2支柱材とは、前記嵌合部が互いに嵌まり合うことで上下方向に連結され、前記前支柱および前記後支柱のうち一方は、第1の支柱材固定構造を備え、他方は、第2の支柱材固定構造を備え、前記第1の支柱材固定構造は、前記第1支柱材および前記第2支柱材のうち一方にねじ込まれて他方を前後方向において挟持する前後一対の挟持部材と、前記第1支柱材および前記第2支柱材のうち一方にねじ込まれて他方を左右方向において挟持する左右一対の挟持部材とを備え、前記第2の支柱材固定構造は、前記第1支柱材および前記第2支柱材のうち一方にねじ込まれて他方を左右方向において挟持する左右一対の挟持部材と、前記第1支柱材および前記第2支柱材を前後方向に貫通する貫通部材とを備えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のヘッドガード付車両において、前記第1支柱材および前記第2支柱材の各々に設けられた前記嵌合部は、それぞれ、少なくとも一部が互いに当接する曲面を備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のヘッドガード付車両において、前記第1の支柱材固定構造は前記前支柱に設けられ、第2の支柱材固定構造は前記後支柱に設けられていることを特徴とする。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘッドガード付車両において、前記挟持部材は、T形ボルトまたはハンドル付ボルトにより構成されていることを特徴とする。
【0013】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のヘッドガード付車両において、前記貫通部材は、グラビティロックを有するピンにより構成されていることを特徴とする。
【0014】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のヘッドガード付車両において、前記前支柱として、前記運転席の右斜め前方に配置される右前支柱と、前記運転席の左斜め前方に配置される左前支柱とを備え、前記後支柱として、前記運転席の右斜め後方に配置される右後支柱と、前記運転席の左斜め後方に配置される左後支柱とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、必要に応じてヘッドガードを取り外して容易に運搬できるヘッドガード付車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係るヘッドガード付車両の概略構成を示す図であって、(A)は当該車両の左側面図、(B)は当該車両の右側面図である。
図2】同実施形態に係る支柱材を分割した状態を示す分解斜視図である。
図3】(A)および(B)は、同実施形態に係る支柱材固定構造を示す断面図である。
図4】従来のヘッドガード付車両の概略構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、ヘッドガード付車両であるカウンターバランスフォークリフト1(以下「車両1」という)の概要図である。
【0018】
図1に示すように、車両1は、オペレータ(不図示)が乗車する車両本体10を備える。車両1は、車両本体10に設けられる要素として、オペレータを前方に向けて座らせるように配置される運転席11、運転席11の上方に配置されるヘッドガード12、および、上下方向に延びてヘッドガード12を支持する支柱13を備える。
【0019】
車両1は、支柱13として、右前支柱30A、左前支柱30B、右後支柱30C、および、左後支柱30Dを備える。右前支柱30Aは、運転席11の右斜め前方に配置され、左前支柱30Bは、運転席11の左斜め前方に配置され、右後支柱30Cは、運転席11の右斜め後方に配置され、左後支柱30Dは、運転席11の左斜め後方に配置される。
【0020】
前支柱30A,30Bは、鉛直方向に対して傾斜して延び、運転席11からの優れた前方視界を実現するために、後支柱30C,30Dに比べて細く形成される。また、後支柱30C,30Dは、鉛直方向に対して平行して延び、優れた耐荷重性を実現するために、前支柱30A,30Bに比べて太く形成される。
【0021】
前支柱30A,30Bの各々は、第1支柱材である下支柱材31と、第2支柱材である上支柱材32とを備える。下支柱材31の下端部は、ボルト等の固定具(図示略)を用いて車両本体10に対して固定され、上支柱材32の上端部は、ボルト等の固定具(図示略)を用いてヘッドガード12に対して固定される。下支柱材31および上支柱材32は、上下方向に連結可能かつ分割可能に構成される。
【0022】
後支柱30C,30Dの各々は、第1支柱材である下支柱材33と、第2支柱材である上支柱材34とを備える。下支柱材33の下端部は、ボルト等の固定具(図示略)によって車両本体10に対して固定され、上支柱材34の上端部は、ボルト等の固定具(図示略)によってヘッドガード12に対して固定される。下支柱材33および上支柱材34は、上下方向に連結可能かつ分割可能に構成される。
【0023】
また、支柱13は、下支柱材31,33と上支柱材32,34とを固定する支柱材固定構造Sを備える。具体的には、支柱材固定構造Sは、右前支柱30A、左前支柱30B、右後支柱30C、および、左後支柱30Dのそれぞれに設けられる。支柱材固定構造Sの構成については、図3を参照して後述する。
【0024】
さらに、車両1は、荷役を行う荷役装置20を備える。車両1は、荷役装置20を構成する要素として、上下方向に延びる伸縮可能なマスト21、および、マスト21に沿って昇降可能なフォーク22を備える。マスト21の全高は、ヘッドガード12の高さに比べて低い。
【0025】
図2は、下支柱材31,33および上支柱材32,34が分割された状態を示す分解斜視図である。
図2に示すように、下支柱材31および上支柱材32の各々の端部、並びに、下支柱材33および上支柱材34の各々の端部には、互いに嵌まり合う嵌合部40が設けられる。下支柱材31および上支柱材32、並びに、下支柱材33および上支柱材34は、嵌合部40が互いに嵌まり合うことで連結される。
【0026】
下支柱材31,33に設けられた嵌合部40は、下支柱材31,33の上端部から上方に向けて突出した突出部41により構成され、上支柱材32,34に設けられた嵌合部40は、突出部41を上方から覆う被覆部42により構成される。下支柱材31,33および上支柱材32,34の各々に設けられた嵌合部40は、それぞれ、少なくとも一部が互いに当接する曲面を備える。具体的には、突出部41は、左右方向から見て半円状に形成された円筒外周面41aを有しており、被覆部42は、左右方向から見て半円状に形成された円筒内周面42aを有している。
【0027】
図3(A)は、下支柱材31と上支柱材32とを固定する支柱材固定構造S(以下、「固定構造5」という)を示す図であって、前支柱30A,30Bの断面図である。なお、前支柱30A,30Bの各々に設けられた固定構造5は、同一の構成を有しているため、図3(A)においては一方のみを図示して他方の説明を省略する。
【0028】
図3(A)に示すように、固定構造5は、左右一対の挟持部材51,52、および、前後一対の挟持部材53,54を備える。挟持部材51〜54の各々は、T形ボルトにより構成され、上支柱材32の被覆部42にねじ込まれる。挟持部材51,52は、下支柱材31を左右方向において挟持し、挟持部材53,54は、下支柱材33を前後方向において挟持する。
【0029】
図3(B)は、下支柱材33と上支柱材34とを固定する支柱材固定構造S(以下、「固定構造6」という)を示す図であって、後支柱30C,30Dの断面図である。なお、後支柱30C,30Dの各々に設けられた固定構造6は、同一の構成を有しているため、図3(B)においては一方のみを図示して他方の説明を省略する。
【0030】
図3(B)に示すように、固定構造6は、左右一対の挟持部材61,62、および、前後方向に延びる貫通部材63を備える。挟持部材61,62の各々は、ハンドル付ボルトにより構成され、上支柱材34の被覆部42にねじ込まれる。挟持部材61,62は、下支柱材33の突出部41を左右方向において挟持する。貫通部材63は、先折れ式グラビティロック63aを有するピンにより構成され、下支柱材33の突出部41および上支柱材34の被覆部42を前後方向(上下方向に垂直な方向)に貫通する。
【0031】
以上のように構成された車両1においては、例えば以下の手順によって、図1に示す車両1からヘッドガード12を取り外すことが可能である。
具体的には、前支柱30A,30Bの上支柱材32にねじ込まれた挟持部材51〜54を緩め、さらに、後支柱30C,30Dの上支柱材34にねじ込まれた挟持部材61,62を緩める。次いで、後支柱30C,30Dの上支柱材34を貫通する貫通部材63を、グラビティロック63aが機能しないようにしながら下支柱材33および上支柱材34から引き抜く。そして、上支柱材32,34とともにヘッドガード12を持ち上げる。
【0032】
本実施形態では以下の効果が得られる。
(1)例えば車両1をトラックに積載して運搬する際に、車両1の全高を低くする必要がある場合には、下支柱材31,33と上支柱材32,34とを分割してヘッドガード12を取り外すことで、車両1の全高を簡単に低くすることができる。また、下支柱材31,33から分離した上支柱材32,34は、ヘッドガード12とともに嵩張らずに運搬することができる。したがって、支柱13を車両本体10から取り外したり、ヘッドガード12と支柱13とを分離したりする必要が無い。そのため、下支柱材31,33と上支柱材32,34とを分割する簡単な作業によって、ヘッドガード12を取り外して容易に運搬できる車両1を提供することができる。
【0033】
(2)下支柱材31,33と上支柱材32,34との連結に一般的なボルトを使用しないため、下支柱材31,33と上支柱材32,34とを分割する作業を工具無しで行うことができる。
【0034】
(3)下支柱材31,33と上支柱材32,34とは、嵌合部40が互いに嵌まり合うことで上下方向に連結されるため、下支柱材31,33と上支柱材32,34とを、支柱材固定構造Sで固定する前に仮固定できる。
【0035】
(4)嵌合部40を構成する突出部41および被覆部42は、それぞれ、少なくとも一部が互いに当接する円筒外周面41aおよび円筒内周面42a(曲面)を備えるため、互いに当接する嵌合部40の寸法公差により生じるがたつきを低減できる。
【0036】
(5)固定構造5は、上支柱材32にねじ込まれて下支柱材31を挟持する挟持部材51〜54を備えるため、下支柱材31に対して上支柱材32が左右方向および前後方向に動くことを規制できる。また、固定構造6は、上支柱材34にねじ込まれて下支柱材33を挟持する挟持部材61,62を備えるため、下支柱材33に対して上支柱材34が左右方向に動くことを規制できる。また、落下物からオペレータを保護するヘッドガード12の強度を損なうことがない。
【0037】
(6)固定構造6は、下支柱材33および上支柱材34を前後方向に貫通する貫通部材63を備えるため、下支柱材33に対して上支柱材34が上下方向に動くことを規制できる。
【0038】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記構成を適宜変更することもできる。例えば、上記実施形態を、以下のように変更して実施してもよく、以下の変更を適宜組み合わせてもよい。
【0039】
・連結した2つの支柱材を固定することができるのであれば、支柱材固定構造を適宜変更してもよい。また、例えば、前支柱30A,30Bに、図3(A)に示す支柱材固定構造Sに代えて、図3(B)に示す支柱材固定構造Sを設けてもよい。また、前支柱30A,30Bの各々に設けられる支柱材固定構造Sを互いに異なる構成としてもよく、後支柱30C,30Dの各々に設けられる支柱材固定構造Sを互いに異なる構成としてもよい。
【0040】
・ヘッドガード12を支持する支柱13の本数を適宜変更してもよい。すなわち、各支柱において2つの支柱材が上下方向において互いに連結可能かつ分割可能に構成されていれば、ヘッドガード付車両は支柱を多数備えていてもよい。また、全ての支柱に支柱材固定構造が設けられている必要はない。
【0041】
・カウンターバランスフォークリフト以外の車両に本発明を適用してもよい。すなわち、ヘッドガードを備えるリーチフォークリフトや他の荷役車両に本発明を適用することもできる。
【符号の説明】
【0042】
1 ヘッドガード付車両
10 車両本体
11 運転席
12 ヘッドガード
13 支柱
30A 右前支柱
30B 左前支柱
30C 右後支柱
30D 左後支柱
31,33 下支柱材(第1支柱材)
32,34 上支柱材(第2支柱材)
40 嵌合部
41 突出部
41a 円筒外周周面(曲面)
42 被覆部
42a 円筒内周面(曲面)
51〜54 挟持部材
61,62 挟持部材
63 貫通部材
S 支柱材固定構造
【要約】
【課題】必要に応じてヘッドガードを取り外して容易に運搬できるヘッドガード付車両を提供する。
【解決手段】ヘッドガード付車両であるカウンターバランスフォークリフト1は、運転席11が設けられる車両本体10と、運転席11の上方に配置されるヘッドガード12と、上下方向に延びてヘッドガード12を支持する支柱13とを備え、支柱13は、車両本体10に対して固定される下支柱材31,33と、ヘッドガード12に対して固定される上支柱材32,34とを備え、下支柱材31および上支柱材32、並びに、下支柱材33および上支柱材34が、上下方向において互いに連結可能かつ分割可能に構成される。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4