特許第6607657号(P6607657)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6607657新規道路推定支援装置、新規道路推定支援方法、コンピュータプログラム及びコンピュータプログラムを記録した記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6607657
(24)【登録日】2019年11月1日
(45)【発行日】2019年11月20日
(54)【発明の名称】新規道路推定支援装置、新規道路推定支援方法、コンピュータプログラム及びコンピュータプログラムを記録した記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/01 20060101AFI20191111BHJP
   G08G 1/13 20060101ALI20191111BHJP
   G09B 29/00 20060101ALI20191111BHJP
   G08G 1/09 20060101ALN20191111BHJP
【FI】
   G08G1/01 A
   G08G1/13
   G09B29/00 F
   !G08G1/09 H
【請求項の数】25
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2018-529073(P2018-529073)
(86)(22)【出願日】2017年7月20日
(86)【国際出願番号】JP2017026203
(87)【国際公開番号】WO2019016910
(87)【国際公開日】20190124
【審査請求日】2018年7月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】501271479
【氏名又は名称】株式会社トヨタマップマスター
(74)【代理人】
【識別番号】100095577
【弁理士】
【氏名又は名称】小西 富雅
(72)【発明者】
【氏名】山下 由美子
【審査官】 岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−003728(JP,A)
【文献】 特開2009−150796(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/073327(WO,A1)
【文献】 特開2014−052341(JP,A)
【文献】 特開2015−064796(JP,A)
【文献】 特開2017−030390(JP,A)
【文献】 特開2009−217479(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00−1/16
G09B 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報とを備えるプローブ情報を保存するプローブ情報保存部と、
リンクの情報を含む地図情報を記憶する地図データベースと、
前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出部と、
前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示部と、
を備える、新規道路推定支援装置であって、
前記抽出された対象プローブ情報のうち、同一の端末ID情報を有し、かつ、時間的に連続する対象プローブ情報であって、該連続する対象プローブ情報の数が所定数以上である対象プローブ情報群を選択する選択部、を備え、
前記表示部は、前記選択された対象プローブ情報群を前記地図情報に前記重畳表示する、
新規道路推定支援装置。
【請求項2】
前記プローブ情報は、更に、前記位置情報の取得間隔に関する情報を備え、
前記所定数は、前記プローブ情報の前記取得間隔情報及び速度情報に基づいて決定される、
請求項1に記載の新規道路推定支援装置。
【請求項3】
前記プローブ情報の全て又は一部は、走行画像データと関連付けられており、
前記選択された対象プローブ情報群のうち、前記走行画像データと関連付けられている対象プローブ情報群を特定する特定部と、
前記特定された対象プローブ情報群に関連付けられた前記走行画像データに基づいて、該特定された対象プローブ情報群の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定部と、
前記他車両が停止していたと判定された前記特定された対象プローブ情報群を除去するフィルタ部と、を備え、
前記表示部は、前記特定された対象プローブ情報群から前記除去された対象プローブ情報群を除いて前記重畳表示する、
請求項1又は請求項2に記載の新規道路推定支援装置。
【請求項4】
前記プローブ情報の全て又は一部は、車車間通信データと関連付けられており、
前記選択された対象プローブ情報群のうち、前記車車間通信データと関連付けられている対象プローブ情報群を特定する特定部と、
前記特定された対象プローブ情報群に関連付けられた前記車車間通信データに基づいて、該特定された対象プローブ情報群の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定部と、
前記他車両が停止していたと判定された前記特定された対象プローブ情報群を除去するフィルタ部と、を備え、
前記表示部は、前記特定された対象プローブ情報群から前記除去された対象プローブ情報群を除いて前記重畳表示する、
請求項1又は請求項2に記載の新規道路推定支援装置。
【請求項5】
前記プローブ情報は、更に、前記速度情報を備え、
前記選択された対象プローブ情報群の近傍位置かつ同時刻に存在する他車両のプローブ情報を指定する指定部と、
前記指定されたプローブ情報の前記速度情報に基づいて、前記他車両が停止していたか否かを判定する判定部と、
前記他車両が停止していたと判定された前記選択された対象プローブ情報群を除去するフィルタ部と、を備え、
前記表示部は、前記選択された対象プローブ情報群から前記除去された対象プローブ情報群を除いて前記重畳表示する、
請求項1又は請求項2に記載の新規道路推定支援装置。
【請求項6】
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報と、を備えるプローブ情報であって、走行画像データと関連付けられたプローブ情報を保存するプローブ情報保存部と、
リンクの情報を含む地図情報を記憶する地図データベースと、
前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出部と、
前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示部と、
を備える、新規道路推定支援装置であって、
前記抽出された対象プローブ情報に関連付けられた前記走行画像データに基づいて、該抽出された対象プローブ情報の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定部と、
前記他車両が停止していたと判定された前記抽出された対象プローブ情報を除去するフィルタ部と、を備え、
前記表示部は、前記抽出された対象プローブ情報から前記除去された対象プローブ情報を除いて前記重畳表示する、
新規道路推定支援装置。
【請求項7】
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報と、を備えるプローブ情報であって、車車間通信データと関連付けられたプローブ情報を保存するプローブ情報保存部と、
リンクの情報を含む地図情報を記憶する地図データベースと、
前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出部と、
前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示部と、
を備える、新規道路推定支援装置であって、
前記抽出された対象プローブ情報に関連付けられた前記車車間通信データに基づいて、該抽出された対象プローブ情報の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定部と、
前記他車両が停止していたと判定された前記抽出された対象プローブ情報を除去するフィルタ部と、を備え、
前記表示部は、前記抽出された対象プローブ情報から前記除去された対象プローブ情報を除いて前記重畳表示する、
新規道路推定支援装置。
【請求項8】
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報と、速度情報とを備えるプローブ情報を保存するプローブ情報保存部と、
リンクの情報を含む地図情報を記憶する地図データベースと、
前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、前記速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出部と、
前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示部と、
を備える、新規道路推定支援装置であって、
前記抽出された対象プローブ情報の近傍位置かつ同時刻に存在する他車両のプローブ情報を指定する指定部と、
前記指定されたプローブ情報の前記速度情報に基づいて、前記他車両が停止していたか否かを判定する判定部と、
前記他車両が停止していたと判定された前記抽出された対象プローブ情報を除去するフィルタ部と、を備え、
前記表示部は、前記抽出された対象プローブ情報から前記除去された対象プローブ情報を除いて前記重畳表示する、
新規道路推定支援装置。
【請求項9】
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報とを備えるプローブ情報をプローブ情報保存部に保存するプローブ情報保存ステップと、
リンクの情報を含む地図情報を地図データベースに記憶する記憶ステップと、
抽出部が、前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出ステップと、
表示部が、前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示ステップと、
を備える、新規道路推定支援方法であって、
選択部が、前記抽出された対象プローブ情報のうち、同一の端末ID情報を有し、かつ、時間的に連続する対象プローブ情報であって、該連続する対象プローブ情報の数が所定数以上である対象プローブ情報群を選択する選択ステップ、を備え、
前記表示ステップでは、前記選択された対象プローブ情報群を前記地図情報に前記重畳表示する、
新規道路推定支援方法。
【請求項10】
前記プローブ情報は、更に、前記位置情報の取得間隔に関する情報を備え、
前記所定数は、前記プローブ情報の前記取得間隔情報及び速度情報に基づいて決定される、
請求項9に記載の新規道路推定支援方法。
【請求項11】
前記プローブ情報の全て又は一部は、走行画像データと関連付けられており、
特定部が、前記選択された対象プローブ情報群のうち、前記走行画像データと関連付けられている対象プローブ情報群を特定する特定ステップと、
判定部が、前記特定された対象プローブ情報群に関連付けられた前記走行画像データに基づいて、該特定された対象プローブ情報群の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定ステップと、
フィルタ部が、前記他車両が停止していたと判定された前記特定された対象プローブ情報群を除去するフィルタステップと、を備え、
前記表示ステップでは、前記特定された対象プローブ情報群から前記除去された対象プローブ情報群を除いて前記重畳表示する、
請求項9又は請求項10に記載の新規道路推定支援方法。
【請求項12】
前記プローブ情報の全て又は一部は、車車間通信データと関連付けられており、
特手部が、前記選択された対象プローブ情報群のうち、前記車車間通信データと関連付けられている対象プローブ情報群を特定する特定ステップと、
判定部が、前記特定された対象プローブ情報群に関連付けられた前記車車間通信データに基づいて、該特定された対象プローブ情報群の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定ステップと、
フィルタ部が、前記他車両が停止していたと判定された前記特定された対象プローブ情報群を除去するフィルタステップと、を備え、
前記表示ステップでは、前記特定された対象プローブ情報群から前記除去された対象プローブ情報群を除いて前記重畳表示する、
請求項9又は請求項10に記載の新規道路推定支援方法。
【請求項13】
前記プローブ情報は、更に、前記速度情報を備え、
指定部が、前記選択された対象プローブ情報群の近傍位置かつ同時刻に存在する他車両のプローブ情報を指定する指定ステップと、
判定部が、前記指定されたプローブ情報の前記速度情報に基づいて、前記他車両が停止していたか否かを判定する判定ステップと、
フィルタ部が、前記他車両が停止していたと判定された前記選択された対象プローブ情報群を除去するフィルタステップと、を備え、
前記表示ステップでは、前記選択された対象プローブ情報群から前記除去された対象プローブ情報群を除いて前記重畳表示する、
請求項9又は請求項10に記載の新規道路推定支援方法。
【請求項14】
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報と、を備えるプローブ情報であって、走行画像データと関連付けられたプローブ情報をプローブ情報保存部に保存するプローブ情報保存ステップと、
リンクの情報を含む地図情報を地図データベースに記憶する記憶ステップと、
抽出部が、前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出ステップと、
表示部が、前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示ステップと、
を備える、新規道路推定支援方法であって、
判定部が、前記抽出された対象プローブ情報に関連付けられた前記走行画像データに基づいて、該抽出された対象プローブ情報の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定ステップと、
フィルタ部が、前記他車両が停止していたと判定された前記抽出された対象プローブ情報を除去するフィルタステップと、を備え、
前記表示ステップでは、前記抽出された対象プローブ情報から前記除去された対象プローブ情報を除いて前記重畳表示する、
新規道路推定支援方法。
【請求項15】
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報と、を備えるプローブ情報であって、車車間通信データと関連付けられたプローブ情報をプローブ情報保存部に保存するプローブ情報保存ステップと、
リンクの情報を含む地図情報を地図データベースに記憶する記憶ステップと、
抽出部が、前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出ステップと、
表示部が、前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示ステップと、
を備える、新規道路推定支援方法であって、
判定部が、前記抽出された対象プローブ情報に関連付けられた前記車車間通信データに基づいて、該抽出された対象プローブ情報の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定ステップと、
フィルタ部が、前記他車両が停止していたと判定された前記抽出された対象プローブ情報を除去するフィルタステップと、を備え、
前記表示ステップでは、前記抽出された対象プローブ情報から前記除去された対象プローブ情報を除いて前記重畳表示する、
新規道路推定支援方法。
【請求項16】
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報と、速度情報とを備えるプローブ情報をプローブ情報保存部に保存するプローブ情報保存ステップと、
リンクの情報を含む地図情報を地図データベースに記憶する記憶ステップと、
抽出部が、前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、前記速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出ステップと、
表示部が、前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示ステップと、
を備える、新規道路推定支援方法であって、
指定部が、前記抽出された対象プローブ情報の近傍位置かつ同時刻に存在する他車両のプローブ情報を指定する指定ステップと、
判定部が、前記指定されたプローブ情報の前記速度情報に基づいて、前記他車両が停止していたか否かを判定する判定ステップと、
フィルタ部が、前記他車両が停止していたと判定された前記抽出された対象プローブ情報を除去するフィルタステップと、を備え、
前記表示ステップでは、前記抽出された対象プローブ情報から前記除去された対象プローブ情報を除いて前記重畳表示する、
新規道路推定支援方法。
【請求項17】
コンピュータを、
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報とを備えるプローブ情報をプローブ情報保存部に保存するプローブ情報保存手段と、
リンクの情報を含む地図情報を地図データベースに記憶する記憶手段と、
前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出手段と、
前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示手段、
として機能させる、新規道路の推定を支援するためのコンピュータプログラムでであって、前記コンピュータを、
前記抽出された対象プローブ情報のうち、同一の端末ID情報を有し、かつ、時間的に連続する対象プローブ情報であって、該連続する対象プローブ情報の数が所定数以上である対象プローブ情報群を選択する選択手段、として機能させ、
前記表示手段は、前記選択された対象プローブ情報群を前記地図情報に前記重畳表示する、
コンピュータプログラム。
【請求項18】
前記プローブ情報は、更に、前記位置情報の取得間隔に関する情報を備え、
前記所定数は、前記プローブ情報の前記取得間隔情報及び速度情報に基づいて決定される、
請求項17に記載のコンピュータプログラム。
【請求項19】
前記プローブ情報の全て又は一部は、走行画像データと関連付けられており、
前記コンピュータを、更に、
前記選択された対象プローブ情報群のうち、前記走行画像データと関連付けられている対象プローブ情報群を特定する特定手段と、
前記特定された対象プローブ情報群に関連付けられた前記走行画像データに基づいて、該特定された対象プローブ情報群の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定手段と、
前記他車両が停止していたと判定された前記特定された対象プローブ情報群を除去するフィルタ手段、として機能させ、
前記表示手段は、前記特定された対象プローブ情報群から前記除去された対象プローブ情報群を除いて前記重畳表示する、
請求項17又は請求項18に記載のコンピュータプログラム。
【請求項20】
前記プローブ情報の全て又は一部は、車車間通信データと関連付けられており、
前記コンピュータを、更に、
前記選択された対象プローブ情報群のうち、前記車車間通信データと関連付けられている対象プローブ情報群を特定する特定手段と、
前記特定された対象プローブ情報群に関連付けられた前記車車間通信データに基づいて、該特定された対象プローブ情報群の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定手段と、
前記他車両が停止していたと判定された前記特定された対象プローブ情報群を除去するフィルタ手段、として機能させ、
前記表示手段は、前記特定された対象プローブ情報群から前記除去された対象プローブ情報群を除いて前記重畳表示する、
請求項17又は請求項18に記載のコンピュータプログラム。
【請求項21】
前記プローブ情報は、更に、前記速度情報を備え、
前記コンピュータを、更に、
前記選択された対象プローブ情報群の近傍位置かつ同時刻に存在する他車両のプローブ情報を指定する指定手段と、
前記指定されたプローブ情報の前記速度情報に基づいて、前記他車両が停止していたか否かを判定する判定手段と、
前記他車両が停止していたと判定された前記選択された対象プローブ情報群を除去するフィルタ手段、として機能させ、
前記表示手段は、前記選択された対象プローブ情報群から前記除去された対象プローブ情報群を除いて前記重畳表示する、
請求項17又は請求項18に記載のコンピュータプログラム。
【請求項22】
コンピュータを、
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報と、を備えるプローブ情報であって、走行画像データと関連付けられたプローブ情報をプローブ情報保存部に保存するプローブ情報保存手段と、
リンクの情報を含む地図情報を地図データベースに記憶する記憶手段と、
前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出手段と、
前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示手段、
として機能させる、新規道路の推定を支援するためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、
前記抽出された対象プローブ情報に関連付けられた前記走行画像データに基づいて、該抽出された対象プローブ情報の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定手段と、
前記他車両が停止していたと判定された前記抽出された対象プローブ情報を除去するフィルタ手段、として機能させ、
前記表示手段は、前記抽出された対象プローブ情報から前記除去された対象プローブ情報を除いて前記重畳表示する、
コンピュータプログラム。
【請求項23】
コンピュータを、
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報と、を備えるプローブ情報であって、車車間通信データと関連付けられたプローブ情報をプローブ情報保存部に保存するプローブ情報保存手段と、
リンクの情報を含む地図情報を地図データベースに記憶する記憶手段と、
前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出手段と、
前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示手段、
として機能させる、新規道路の推定を支援するためのコンピュータプログラムであって、
前記抽出された対象プローブ情報に関連付けられた前記車車間通信データに基づいて、該抽出された対象プローブ情報の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定手段と、
前記他車両が停止していたと判定された前記抽出された対象プローブ情報を除去するフィルタ手段、として機能させ、
前記表示手段は、前記抽出された対象プローブ情報から前記除去された対象プローブ情報を除いて前記重畳表示する、
コンピュータプログラム。
【請求項24】
コンピュータを、
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報と、速度情報とを備えるプローブ情報をプローブ情報保存部に保存するプローブ情報保存手段と、
リンクの情報を含む地図情報を地図データベースに記憶する記憶手段と、
前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、前記速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出手段と、
前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示手段、
として機能させる、新規道路の推定を支援するためのコンピュータプログラムであって、
前記抽出された対象プローブ情報の近傍位置かつ同時刻に存在する他車両のプローブ情報を指定する指定手段と、
前記指定されたプローブ情報の前記速度情報に基づいて、前記他車両が停止していたか否かを判定する判定手段と、
前記他車両が停止していたと判定された前記抽出された対象プローブ情報を除去するフィルタ手段、として機能させ、
前記表示手段は、前記抽出された対象プローブ情報から前記除去された対象プローブ情報を除いて前記重畳表示する、
コンピュータプログラム。
【請求項25】
請求項17〜請求項24のいずれか一項に記載のコンピュータプログラムを記録する記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規道路推定支援装置、新規道路推定支援方法、コンピュータプログラム及びコンピュータプログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
車載ナビゲーション装置やスマートフォン等の移動体端末装置に格納される地図データは、地図の鮮度を維持すべく、新規道路の開設等最新の道路状況に応じて更新されることが求められる。しかしながら、新規道路の開設場所や開設時期を日々の現地調査によって知ることは非常な労力となる。
これに関連する技術として、特許文献1には、プローブ情報に基づいて車両の走行軌跡を特定し、当該走行軌跡上の車両の位置の位置誤差の範囲内にリンクが存在する場合、車両の位置を地図上の位置に補正することにより地図マッチングを行い、リンクに整合することができなかった走行軌跡を新規道路と判定する技術が開示されている。
本発明に関連する従来技術を開示する特許文献2〜4も参照されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−130529号公報
【特許文献2】国際公開第2014/097445号
【特許文献3】特開2011−154404号公報
【特許文献4】特開2008−164826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は、プローブ情報を利用して、新規道路の推定を支援すべく鋭意検討を重ねてきた。その結果、地図上のリンクと整合せず速度が所定値以上であるプローブ情報のうち、同一の端末ID情報を有し時間的に連続する対象プローブ情報が所定数以上存在するとき、これら所定数以上の対象プローブ情報を対象プローブ情報群として選択し、該選択された対象プローブ情報群を地図に重畳表示することに想到した。上記特徴を備える対象プローブ情報群であれば、地図に反映されていない新規道路が開設されている可能性が高く、このような可能性の高い箇所を現地調査の対象とすることで調査の労力を低減することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は上記目的を達成するためになされたものであり、本開示の少なくとも幾つかの局面に係る新規道路推定支援装置は次のように規定される。
第1の局面に規定される新規道路推定支援装置は、
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報とを備えるプローブ情報を保存するプローブ情報保存部と、
リンクの情報を含む地図情報を記憶する地図データベースと、
前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出部と、
前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示部と、
を備える、新規道路推定支援装置であって、
前記抽出された対象プローブ情報のうち、同一の端末ID情報を有し、かつ、時間的に連続する対象プローブ情報であって、該連続する対象プローブ情報の数が所定数以上である対象プローブ情報群を選択する選択部、を備え、
前記表示部は、前記選択された対象プローブ情報群を前記地図情報に前記重畳表示する。
【0006】
このように規定される第1の局面の新規道路推定支援装置によれば、リンクと整合せず速度情報が所定値以上である対象プローブ情報のうち、該同一の端末ID情報を有し、かつ、時間的に連続する対象プローブ情報であって、該連続する対象プローブ情報の数が所定数以上である対象プローブ情報を対象プローブ情報群として選択し、該選択された対象プローブ情報群を地図に重畳表示する。同一の端末ID情報を有する車載ナビゲーション装置等から取得される所定数以上のプローブ情報が時間的に連続していれば、当該対象プローブ情報群は新規道路を走行している車載ナビゲーション装置から取得されたことを示唆している可能性が高い。連続するプローブ情報の数については、新規道路推定の精度向上という観点から8以上、好ましくは10以上とすることができる。また、当該数は、推定対象の新規道路の道路種別や車線数等の道路属性によって異ならせることとしてもよい。例えば、新規の高速道路を推定した場合には、高速道路は距離が長くまた走行する車両の速度が速いことから、その連続数を15以上等とより多くすることとすることができる。
【0007】
前記プローブ情報は、更に、前記位置情報の取得間隔に関する情報を備え、前記所定数は、前記プローブ情報の前記取得間隔情報及び速度情報に基づいて決定されることができる(第2の局面)。このように上記プローブ情報の連続数を、位置情報の取得間隔及び速度に依存させることとしてもよい。また、当該連続数は、100m以上の連続走行となるよう、決定することとしてもよい。
【0008】
第3の局面に規定される新規道路推定支援装置は、次のように規定される。即ち、
第1又は第2の局面に規定される新規道路推定支援装置において、
前記プローブ情報の全て又は一部は、走行画像データと関連付けられており、
前記選択された対象プローブ情報群のうち、前記走行画像データと関連付けられている対象プローブ情報群を特定する特定部と、
前記特定された対象プローブ情報群に関連付けられた前記走行画像データに基づいて、該特定された対象プローブ情報群の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定部と、
前記他車両が停止していたと判定された前記特定された対象プローブ情報群を除去するフィルタ部と、を備え、
前記表示部は、前記特定された対象プローブ情報群から前記除去された対象プローブ情報群を除いて前記重畳表示する。
【0009】
このように規定される第3の局面の新規道路推定支援装置によれば、上記選択された対象プローブ情報群から、駐車場等の新規道路ではない場所に位置する対象プローブ情報群を除去して上記重畳表示することを可能とする。即ち、対象プローブ情報群のうち、該対象プローブ情報群の走行画像データに基づき、周囲に位置する他車両が停止していると判定される場合には、当該対象プローブ情報群が新規道路を走行している可能性が低いと推定し、当該対象プローブ情報群を表示対象から除去する。これにより、新規道路の推定支援をより精度良く行うことができる。
【0010】
第4の局面に規定される新規道路推定支援装置は、次のように規定される。即ち、
第1又は第2の局面に規定される新規道路推定支援装置において、
前記プローブ情報の全て又は一部は、車車間通信データと関連付けられており、
前記選択された対象プローブ情報群のうち、前記車車間通信データと関連付けられている対象プローブ情報群を特定する特定部と、
前記特定された対象プローブ情報群に関連付けられた前記車車間通信データに基づいて、該特定された対象プローブ情報群の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定部と、
前記他車両が停止していたと判定された前記特定された対象プローブ情報群を除去するフィルタ部と、を備え、
前記表示部は、前記特定された対象プローブ情報群から前記除去された対象プローブ情報群を除いて前記重畳表示する。
【0011】
このように規定される第4の局面の新規道路推定支援装置によれば、上記選択された対象プローブ情報群の車車間通信データに基づき、周囲に位置する他車両が停止していると判定される対象プローブ情報群については新規道路を走行している可能性が低いと推定し、上記重畳表示から除去する。これにより、新規道路の推定支援をより精度良く行うことができる。
【0012】
第5の局面に規定される新規道路推定支援装置は、次のように規定される。即ち、
第1又は第2の局面に規定される新規道路推定支援装置において、
前記プローブ情報は、更に、前記速度情報を備え、
前記選択された対象プローブ情報群の近傍位置かつ同時刻に存在する他車両のプローブ情報を指定する指定部と、
前記指定されたプローブ情報の前記速度情報に基づいて、前記他車両が停止していたか否かを判定する判定部と、
前記他車両が停止していたと判定された前記選択された対象プローブ情報群を除去するフィルタ部と、を備え、
前記表示部は、前記選択された対象プローブ情報群から前記除去された対象プローブ情報群を除いて前記重畳表示する。
【0013】
このように規定される第5の局面の新規道路推定支援装置によれば、上記選択された対象プローブ情報群の周囲に位置する他車両の速度情報に基づき、当該他車両が停止していると判定される対象プローブ情報群については新規道路を走行している可能性が低いと推定し、上記重畳表示から除去する。これにより、新規道路の推定支援をより精度良く行うことができる。
【0014】
第6の局面に規定される新規道路推定支援装置は、次のように規定される。即ち、
第1又は第2の局面に規定される新規道路推定支援装置において、
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報と、を備えるプローブ情報であって、走行画像データと関連付けられたプローブ情報を保存するプローブ情報保存部と、
リンクの情報を含む地図情報を記憶する地図データベースと、
前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出部と、
前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示部と、
を備える、新規道路推定支援装置であって、
前記抽出された対象プローブ情報に関連付けられた前記走行画像データに基づいて、該抽出された対象プローブ情報の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定部と、
前記他車両が停止していたと判定された前記抽出された対象プローブ情報を除去するフィルタ部と、を備え、
前記表示部は、前記抽出された対象プローブ情報から前記除去された対象プローブ情報を除いて前記重畳表示する。
【0015】
このように規定される第6の局面の新規道路推定支援装置によれば、リンクと整合せず速度情報が所定値以上である対象プローブ情報の走行画像データに基づき、周囲に位置する他車両が停止していると判定される場合には、当該対象プローブ情報が新規道路を走行している可能性が低いと推定し、当該対象プローブ情報を表示対象から除去する。これにより、新規道路の推定支援をより精度良く行うことができる。
【0016】
第7の局面に規定される新規道路推定支援装置は、次のように規定される。即ち、
第1又は第2の局面に規定される新規道路推定支援装置において、
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報と、を備えるプローブ情報であって、車車間通信データと関連付けられたプローブ情報を保存するプローブ情報保存部と、
リンクの情報を含む地図情報を記憶する地図データベースと、
前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出部と、
前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示部と、
を備える、新規道路推定支援装置であって、
前記抽出された対象プローブ情報に関連付けられた前記車車間通信データに基づいて、該抽出された対象プローブ情報の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定部と、
前記他車両が停止していたと判定された前記抽出された対象プローブ情報を除去するフィルタ部と、を備え、
前記表示部は、前記抽出された対象プローブ情報から前記除去された対象プローブ情報を除いて前記重畳表示する。
【0017】
このように規定される第7の局面の新規道路推定支援装置によれば、リンクと整合せず速度情報が所定値以上である対象プローブ情報の車車間通信データに基づき、周囲に位置する他車両が停止していると判定される場合には、当該対象プローブ情報が新規道路を走行している可能性が低いと推定し、当該対象プローブ情報を表示対象から除去する。これにより、新規道路の推定支援をより精度良く行うことができる。
【0018】
第8の局面に規定される新規道路推定支援装置は、次のように規定される。即ち、
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報と、速度情報とを備えるプローブ情報を保存するプローブ情報保存部と、
リンクの情報を含む地図情報を記憶する地図データベースと、
前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、前記速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出部と、
前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示部と、
を備える、新規道路推定支援装置であって、
前記抽出された対象プローブ情報の近傍位置かつ同時刻に存在する他車両のプローブ情報を指定する指定部と、
前記指定されたプローブ情報の前記速度情報に基づいて、前記他車両が停止していたか否かを判定する判定部と、
前記他車両が停止していたと判定された前記抽出された対象プローブ情報を除去するフィルタ部と、を備え、
前記表示部は、前記抽出された対象プローブ情報から前記除去された対象プローブ情報を除いて前記重畳表示する、
新規道路推定支援装置。
【0019】
このように規定される第8の局面の新規道路推定支援装置によれば、リンクと整合せず速度情報が所定値以上である対象プローブ情報の周囲に位置する他車両の速度情報に基づき、当該他車両が停止していると判定される対象プローブ情報については新規道路を走行している可能性が低いと推定し、上記重畳表示から除去する。これにより、新規道路の推定支援をより精度良く行うことができる。
【0020】
第9の局面に規定される新規道路推定支援方法は、
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報とを備えるプローブ情報をプローブ情報保存部に保存するプローブ情報保存ステップと、
リンクの情報を含む地図情報を地図データベースに記憶する記憶ステップと、
抽出部が、前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出ステップと、
表示部が、前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示ステップと、
を備える、新規道路推定支援方法であって、
選択部が、前記抽出された対象プローブ情報のうち、同一の端末ID情報を有し、かつ、時間的に連続する対象プローブ情報であって、該連続する対象プローブ情報の数が所定数以上である対象プローブ情報群を選択する選択ステップ、を備え、
前記表示ステップでは、前記選択された対象プローブ情報群を前記地図情報に前記重畳表示する。
このように規定される第9の局面の新規道路推定支援方法によれば、第1の局面と同等の効果を奏する。
【0021】
第10の局面に規定される新規道路推定支援方法は、
第9の局面に規定の新規道路推定支援方法において、
前記プローブ情報は、更に、前記位置情報の取得間隔に関する情報を備え、
前記所定数は、前記プローブ情報の前記取得間隔情報及び速度情報に基づいて決定される。
このように規定される第10の局面の新規道路推定支援方法によれば、第2の局面と同等の効果を奏する。
【0022】
第11の局面に規定される新規道路推定支援方法は、
第9又は第10の局面に規定の新規道路推定支援方法において、
前記プローブ情報の全て又は一部は、走行画像データと関連付けられており、
特定部が、前記選択された対象プローブ情報群のうち、前記走行画像データと関連付けられている対象プローブ情報群を特定する特定ステップと、
判定部が、前記特定された対象プローブ情報群に関連付けられた前記走行画像データに基づいて、該特定された対象プローブ情報群の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定ステップと、
フィルタ部が、前記他車両が停止していたと判定された前記特定された対象プローブ情報群を除去するフィルタステップと、を備え、
前記表示ステップでは、前記特定された対象プローブ情報群から前記除去された対象プローブ情報群を除いて前記重畳表示する。
このように規定される第11の局面の新規道路推定支援方法によれば、第3の局面と同等の効果を奏する。
【0023】
第12の局面に規定される新規道路推定支援方法は、
第9又は第10の局面に規定の新規道路推定支援方法において、
前記プローブ情報の全て又は一部は、車車間通信データと関連付けられており、
特手部が、前記選択された対象プローブ情報群のうち、前記車車間通信データと関連付けられている対象プローブ情報群を特定する特定ステップと、
判定部が、前記特定された対象プローブ情報群に関連付けられた前記車車間通信データに基づいて、該特定された対象プローブ情報群の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定ステップと、
フィルタ部が、前記他車両が停止していたと判定された前記特定された対象プローブ情報群を除去するフィルタステップと、を備え、
前記表示ステップでは、前記特定された対象プローブ情報群から前記除去された対象プローブ情報群を除いて前記重畳表示する。
このように規定される第12の局面の新規道路推定支援方法によれば、第4の局面と同等の効果を奏する。
【0024】
第13の局面に規定される新規道路推定支援方法は、
第9又は第10の局面に規定の新規道路推定支援方法において、
前記プローブ情報は、更に、前記速度情報を備え、
指定部が、前記選択された対象プローブ情報群の近傍位置かつ同時刻に存在する他車両のプローブ情報を指定する指定ステップと、
判定部が、前記指定されたプローブ情報の前記速度情報に基づいて、前記他車両が停止していたか否かを判定する判定ステップと、
フィルタ部が、前記他車両が停止していたと判定された前記選択された対象プローブ情報群を除去するフィルタステップと、を備え、
前記表示ステップでは、前記選択された対象プローブ情報群から前記除去された対象プローブ情報群を除いて前記重畳表示する。
このように規定される第13の局面の新規道路推定支援方法によれば、第5の局面と同等の効果を奏する。
【0025】
第14の局面に規定される新規道路推定支援方法は、
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報と、を備えるプローブ情報であって、走行画像データと関連付けられたプローブ情報をプローブ情報保存部に保存するプローブ情報保存ステップと、
リンクの情報を含む地図情報を地図データベースに記憶する記憶ステップと、
抽出部が、前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出ステップと、
表示部が、前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示ステップと、
を備える、新規道路推定支援方法であって、
判定部が、前記抽出された対象プローブ情報に関連付けられた前記走行画像データに基づいて、該抽出された対象プローブ情報の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定ステップと、
フィルタ部が、前記他車両が停止していたと判定された前記抽出された対象プローブ情報を除去するフィルタステップと、を備え、
前記表示ステップでは、前記抽出された対象プローブ情報から前記除去された対象プローブ情報を除いて前記重畳表示する。
このように規定される第14の局面の新規道路推定支援方法によれば、第6の局面と同等の効果を奏する。
【0026】
第15の局面に規定される新規道路推定支援方法は、
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報と、を備えるプローブ情報であって、車車間通信データと関連付けられたプローブ情報をプローブ情報保存部に保存するプローブ情報保存ステップと、
リンクの情報を含む地図情報を地図データベースに記憶する記憶ステップと、
抽出部が、前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出ステップと、
表示部が、前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示ステップと、
を備える、新規道路推定支援方法であって、
判定部が、前記抽出された対象プローブ情報に関連付けられた前記車車間通信データに基づいて、該抽出された対象プローブ情報の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定ステップと、
フィルタ部が、前記他車両が停止していたと判定された前記抽出された対象プローブ情報を除去するフィルタステップと、を備え、
前記表示ステップでは、前記抽出された対象プローブ情報から前記除去された対象プローブ情報を除いて前記重畳表示する。
このように規定される第15の局面の新規道路推定支援方法によれば、第7の局面と同等の効果を奏する。
【0027】
第16の局面に規定される新規道路推定支援方法は、
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報と、速度情報とを備えるプローブ情報をプローブ情報保存部に保存するプローブ情報保存ステップと、
リンクの情報を含む地図情報を地図データベースに記憶する記憶ステップと、
抽出部が、前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、前記速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出ステップと、
表示部が、前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示ステップと、
を備える、新規道路推定支援方法であって、
指定部が、前記抽出された対象プローブ情報の近傍位置かつ同時刻に存在する他車両のプローブ情報を指定する指定ステップと、
判定部が、前記指定されたプローブ情報の前記速度情報に基づいて、前記他車両が停止していたか否かを判定する判定ステップと、
フィルタ部が、前記他車両が停止していたと判定された前記抽出された対象プローブ情報を除去するフィルタステップと、を備え、
前記表示ステップでは、前記抽出された対象プローブ情報から前記除去された対象プローブ情報を除いて前記重畳表示する。
このように規定される第16の局面の新規道路推定支援方法によれば、第8の局面と同等の効果を奏する。
【0028】
第17の局面に規定されるコンピュータプログラムは、
コンピュータを、
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報とを備えるプローブ情報をプローブ情報保存部に保存するプローブ情報保存手段と、
リンクの情報を含む地図情報を地図データベースに記憶する記憶手段と、
前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出手段と、
前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示手段、
として機能させる、新規道路の推定を支援するためのコンピュータプログラムでであって、前記コンピュータを、
前記抽出された対象プローブ情報のうち、同一の端末ID情報を有し、かつ、時間的に連続する対象プローブ情報であって、該連続する対象プローブ情報の数が所定数以上である対象プローブ情報群を選択する選択手段、として機能させ、
前記表示手段は、前記選択された対象プローブ情報群を前記地図情報に前記重畳表示する。
このように規定される第17の局面のコンピュータプログラムによれば、第1の局面と同等の効果を奏する。
【0029】
第18の局面に規定されるコンピュータプログラムは、
第17の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、
前記プローブ情報は、更に、前記位置情報の取得間隔に関する情報を備え、
前記所定数は、前記プローブ情報の前記取得間隔情報及び速度情報に基づいて決定される。
このように規定される第18の局面のコンピュータプログラムによれば、第2の局面と同等の効果を奏する。
【0030】
第19の局面に規定されるコンピュータプログラムは、
第17又は第18の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、
前記プローブ情報の全て又は一部は、走行画像データと関連付けられており、
前記コンピュータを、更に、
前記選択された対象プローブ情報群のうち、前記走行画像データと関連付けられている対象プローブ情報群を特定する特定手段と、
前記特定された対象プローブ情報群に関連付けられた前記走行画像データに基づいて、該特定された対象プローブ情報群の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定手段と、
前記他車両が停止していたと判定された前記特定された対象プローブ情報群を除去するフィルタ手段、として機能させ、
前記表示手段は、前記特定された対象プローブ情報群から前記除去された対象プローブ情報群を除いて前記重畳表示する。
このように規定される第19の局面のコンピュータプログラムによれば、第3の局面と同等の効果を奏する。
【0031】
第20の局面に規定されるコンピュータプログラムは、
第17又は第18の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、
前記プローブ情報の全て又は一部は、車車間通信データと関連付けられており、
前記コンピュータを、更に、
前記選択された対象プローブ情報群のうち、前記車車間通信データと関連付けられている対象プローブ情報群を特定する特定手段と、
前記特定された対象プローブ情報群に関連付けられた前記車車間通信データに基づいて、該特定された対象プローブ情報群の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定手段と、
前記他車両が停止していたと判定された前記特定された対象プローブ情報群を除去するフィルタ手段、として機能させ、
前記表示手段は、前記特定された対象プローブ情報群から前記除去された対象プローブ情報群を除いて前記重畳表示する。
このように規定される第20の局面のコンピュータプログラムによれば、第4の局面と同等の効果を奏する。
【0032】
第21の局面に規定されるコンピュータプログラムは、
第17又は第18の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、
前記プローブ情報は、更に、前記速度情報を備え、
前記コンピュータを、更に、
前記選択された対象プローブ情報群の近傍位置かつ同時刻に存在する他車両のプローブ情報を指定する指定手段と、
前記指定されたプローブ情報の前記速度情報に基づいて、前記他車両が停止していたか否かを判定する判定手段と、
前記他車両が停止していたと判定された前記選択された対象プローブ情報群を除去するフィルタ手段、として機能させ、
前記表示手段は、前記選択された対象プローブ情報群から前記除去された対象プローブ情報群を除いて前記重畳表示する。
このように規定される第21の局面のコンピュータプログラムによれば、第5の局面と同等の効果を奏する。
【0033】
第22の局面に規定されるコンピュータプログラムは、
コンピュータを、
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報と、を備えるプローブ情報であって、走行画像データと関連付けられたプローブ情報をプローブ情報保存部に保存するプローブ情報保存手段と、
リンクの情報を含む地図情報を地図データベースに記憶する記憶手段と、
前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出手段と、
前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示手段、
として機能させる、新規道路の推定を支援するためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、
前記抽出された対象プローブ情報に関連付けられた前記走行画像データに基づいて、該抽出された対象プローブ情報の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定手段と、
前記他車両が停止していたと判定された前記抽出された対象プローブ情報を除去するフィルタ手段、として機能させ、
前記表示手段は、前記抽出された対象プローブ情報から前記除去された対象プローブ情報を除いて前記重畳表示する。
このように規定される第22の局面のコンピュータプログラムによれば、第6の局面と同等の効果を奏する。
【0034】
第23の局面に規定されるコンピュータプログラムは、
コンピュータを、
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報と、を備えるプローブ情報であって、車車間通信データと関連付けられたプローブ情報をプローブ情報保存部に保存するプローブ情報保存手段と、
リンクの情報を含む地図情報を地図データベースに記憶する記憶手段と、
前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出手段と、
前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示手段、
として機能させる、新規道路の推定を支援するためのコンピュータプログラムであって、
前記抽出された対象プローブ情報に関連付けられた前記車車間通信データに基づいて、該抽出された対象プローブ情報の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する判定手段と、
前記他車両が停止していたと判定された前記抽出された対象プローブ情報を除去するフィルタ手段、として機能させ、
前記表示手段は、前記抽出された対象プローブ情報から前記除去された対象プローブ情報を除いて前記重畳表示する。
このように規定される第23の局面のコンピュータプログラムによれば、第7の局面と同等の効果を奏する。
【0035】
第24の局面に規定されるコンピュータプログラムは、
コンピュータを、
車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、前記端末装置を識別可能な端末ID情報と、速度情報とを備えるプローブ情報をプローブ情報保存部に保存するプローブ情報保存手段と、
リンクの情報を含む地図情報を地図データベースに記憶する記憶手段と、
前記プローブ情報保存部に保存されたプローブ情報のうち、前記リンクと整合しないプローブ情報であって、前記速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する抽出手段と、
前記抽出された対象プローブ情報を前記地図情報に重畳表示する表示手段、
として機能させる、新規道路の推定を支援するためのコンピュータプログラムであって、
前記抽出された対象プローブ情報の近傍位置かつ同時刻に存在する他車両のプローブ情報を指定する指定手段と、
前記指定されたプローブ情報の前記速度情報に基づいて、前記他車両が停止していたか否かを判定する判定手段と、
前記他車両が停止していたと判定された前記抽出された対象プローブ情報を除去するフィルタ手段、として機能させ、
前記表示手段は、前記抽出された対象プローブ情報から前記除去された対象プローブ情報を除いて前記重畳表示する。
このように規定される第24の局面のコンピュータプログラムによれば、第8の局面と同等の効果を奏する。
【0036】
第17〜第24のいずれかの局面に規定されるコンピュータプログラムを記録する記録媒体が第25の局面に規定される。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1図1は、本発明の第1実施形態の新規道路推定支援装置1の構成を概略的に示すブロック図である。
図2図2は、本発明の第1実施形態の新規道路推定支援装置1によって実施される新規道路推定支援方法の一例を示すフローチャートである。
図3図3は、(A)ステップ1で抽出されたプローブ情報を地図上にプロットした模式図、(B)ステップ3で抽出されたプローブ情報を地図上にプロットした模式図、(C)ステップ9で選択された対象プローブ情報を地図に重畳表示した模式図である。
図4図4は、(A)、(B)、(C)別の例について、対象プローブ情報群を地図に重畳表示した模式図である。
図5図5は、本発明の第2実施形態の新規道路推定支援装置21の構成を概略的に示すブロック図である。
図6図6は、本発明の第3実施形態の新規道路推定支援装置31の構成を概略的に示すブロック図である。
図7図7は、本発明の第4実施形態の新規道路推定支援装置41の構成を概略的に示すブロック図である。
図8図8は、本発明の第5実施形態の新規道路推定支援装置51の構成を概略的に示すブロック図である。
図9図9は、本発明の第6実施形態の新規道路推定支援装置61の構成を概略的に示すブロック図である。
図10図10は、本発明の第7実施形態の新規道路推定支援装置71の構成を概略的に示すブロック図である。
図11図11は、本発明の第1実施例の新規道路推定支援装置81の構成を概略的に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本開示に係る幾つかの実施形態及び実施例について、添付図面を参照しながら以下の通り説明する。
【0039】
<第1実施形態>
図1は、本発明の一実施形態としての新規道路推定支援装置1の構成を概略的に示すブロック図である。適宜、図3に示す模式図を用いて、以下に説明する。
図1に示すように、第1実施形態の新規道路推定支援装置1は、プローブ情報保存部3、地図データベース5、抽出部7、選択部9及び表示部11を備える。
【0040】
プローブ情報保存部3には、車両に搭載可能な端末装置であって、位置情報取得機能を有する端末装置から取得した該端末装置の位置情報及び日時情報と、該端末装置を識別可能な端末ID情報とを備えるプローブ情報を保存する。当該車両に搭載可能な端末装置としては、該端末装置の位置情報及び日時情報を取得可能であれば特に限定されず、車載ナビゲーション装置の他、車載端末装置に限定されず、ユーザが携帯可能な通信端末装置であり、携帯電話機、PDA(Portable Digital Assistants)、携帯ゲーム機、ノート型PC、PND(Portable Navigation Device)、スマートフォン、人体に装着可能なウェアラブル機器等であってもよい。プローブ情報保存部3には、他のプローブ情報として、例えば、速度情報、方位情報、高度情報、位置情報の取得間隔情報等に関する情報等が格納されていてもよい。
【0041】
地図データベース5には、地図データが格納されている。地図データにはリンクやノードなど地図情報を規定するための道路要素に関する情報や、構造物等、二次元地図又は三次元地図に描画される情報等が含まれる。当該地図データは、例えば、レーザスキャナからの点群データ又は画像データとして格納されていてもよい。
【0042】
抽出部7は、プローブ情報保存部3に保存されたプローブ情報のうち、地図データベース5に格納されたリンクと整合しないプローブ情報であって、速度情報が所定値以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する。抽出部7は、例えば、「リンクと整合しないプローブ情報」として、プローブ情報保存部3に保存されたプローブ情報のうち、該プローブ情報の位置情報とリンクの座標情報に基づいて、リンク外に位置するプローブ情報を抽出する。また、「速度情報が所定値以上であるプローブ情報」として、プローブ情報保存部3に保存されたプローブ情報のうち、該プローブ情報の速度情報が所定値以上(例えば、50km/h以上)であるプローブ情報を抽出する。当該速度情報は、推定対象の新規道路の道路種別に依存して変更してもよい。例えば、新規道路として一般道路を推定対象とした場合には速度50km/h以上70km/h以下、高速道路を推定対象とした場合には80km/h以上等とすることができる。当該抽出の際に用いる速度情報としては、プローブ情報保存部3に保存されたプローブ情報が速度情報を含む場合には、当該速度情報を用いることができる。別の例として、同一の端末ID情報を有する二以上のプローブ情報の位置情報及び日時情報に基づいて算出される速度情報を用いることとしてもよい。抽出部7は、上記「リンクと整合しないプローブ情報」を抽出した後、該「リンクと整合しないプローブ情報」のうち、「速度情報が所定値以上であるプローブ情報」を抽出することとしてもよく、又はこれと順序を逆にして、上記「速度情報が所定値以上であるプローブ情報」を抽出した後、該「速度情報が所定値以上であるプローブ情報」のうち、「リンクと整合しないプローブ情報」を抽出することとしてもよい。
【0043】
選択部9は、抽出部7で抽出された対象プローブ情報のうち、同一の端末ID情報を有し、かつ、時間的に連続する対象プローブ情報であって、該連続する対象プローブ情報の数が所定数以上である対象プローブ情報群を選択する。選択部9は、例えば、「同一の端末ID情報を有する対象プローブ情報」として、上記抽出された対象プローブ情報の端末ID情報が同一である対象プローブ情報を特定し、当該「同一の端末ID情報を有する対象プローブ情報」のうち、「時間的に連続する対象プローブ情報」として、該対象プローブ情報の日時情報が連続している対象プローブ情報の数が所定数以上(例えば、10個以上)あるとき、当該対象プローブ情報を対象プローブ情報群として選択する。当該同一端末ID情報を有する対象プローブ情報の日時情報が連続しているか否かは、例えば、当該対象プローブ情報が上記所定時間間隔以内(例えば、3秒以内)に存在することにより判断することができる。また、プローブ情報保存部3に保存されたプローブ情報が位置情報の取得間隔情報を含む場合には、当該取得間隔おきに対象プローブ情報が存在するとき当該対象プローブ情報は時間的に連続していると判断することができる。別の例として、同一の端末ID情報を有する他の対象プローブ情報の日時情報から取得間隔情報を推定し、当該推定された取得間隔おきに対象プローブ情報が存在するとき当該対象プローブ情報は時間的に連続していると判断することができる。また、プローブ情報保存部3に、速度情報及び位置情報の取得間隔情報が格納されているとき、選択部9は、該プローブ情報の速度情報及び取得間隔情報に基づいて、上記所定数を決定することができる。例えば、上記連続する対象プローブ情報の数は、当該連続する対象プローブ情報の始点から終点までの走行距離が所定距離以上(例えば、100m以上)となる数とすることが好ましい。即ち、当該対象プローブ情報の取得間隔が短いほど、より多くの対象プローブ情報が連続していることが好ましいことを意味する。具体的に、上記取得間隔が1秒間隔、かつ、上記速度が50km/hの場合には、上記所定数として8個の対象プローブ情報が連続するとき当該連続する対象プローブ情報を対象プローブ情報群として選択することができる。上記走行距離に関する所定距離は、新規道路の道路種別によって異ならせることとすることができる。
【0044】
表示部11は、選択部9で選択された対象プローブ情報群を上記地図情報に重畳表示する。
【0045】
図2は、図1に示す新規道路推定支援装置1によって実施される新規道路推定支援方法の一例を示すフローチャートである。
ステップ1では、抽出部7は、地図データベース5を参照して、プローブ情報保存部3からリンクと整合しないプローブ情報を抽出する。図3(A)に示すのは、ステップ1で抽出されたプローブ情報を地図上にプロットした図である。
ステップ3では、抽出部7は、ステップ1で抽出されたプローブ情報のうち、速度情報が50km/h以上であるプローブ情報を対象プローブ情報として抽出する。図3(B)に示すのは、ステップ3で抽出されたプローブ情報を地図上にプロットした図である。
【0046】
ステップ5では、選択部9は、ステップ3で抽出された対象プローブ情報のうち、同一の端末ID情報を有する対象プローブ情報を選択する。
ステップ7では、選択部9は、ステップ5で選択された同一の端末ID情報を有する対象プローブ情報のうち、時間的に連続する対象プローブ情報を選択する。ステップ7では、例えば、ステップ5で選択された対象プローブ情報の隣接する対象プローブ情報間の時間間隔が3秒以内であるとき、当該対象プローブ情報は時間的に連続していると判断することができる。
ステップ9では、選択部9は、ステップ7で選択された時間的に連続する対象プローブ情報の数が8以上であるとき(ステップ9:Yes)、当該複数の対象プローブ情報を対象プローブ情報群として選択する(ステップ11)
【0047】
ステップ13では、表示部11は、ステップ11で選択された対象プローブ情報群を地図上の座標に合致させるように重畳表示する。図3(C)に示すのは、ステップ9で選択された対象プローブ情報群を地図上にプロットした図である。図3(C)中、右下には、地図上において道路が存在しない位置に対象プローブ情報群がプロットされている。図4(A)〜(C)に示すのは、別の例について、上記条件を満たす対象プローブ情報群を地図上にプロットした図である。いずれの図においても、点で示される対象プローブ情報群が位置する箇所については、新規道路が開設されている可能性が高いため、現地調査の対象等とすることができる。
【0048】
<第2実施形態>
図5は、本発明の一実施形態としての新規道路推定支援装置21の構成を概略的に示すブロック図である。
図5に示すように、第2実施形態の新規道路推定支援装置21は、第1実施形態の新規道路支援装置1が備える各構成要素に加え、特定部24、判定部25及びフィルタ部26を更に備え、プローブ情報保存部3及び表示部11に代えてプローブ情報保存部23及び表示部27を備える。図5において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を部分的に省略する。
【0049】
プローブ情報保存部23には、プローブ情報保存部3に保存されるプローブ情報に加え、走行画像データ保存部231を備える。
走行画像データ保存部231には、走行画像データが保存されており、該走行画像データは上記プローブ情報の全部又は一部と関連付けられている。即ち、一部のプローブ情報には走行画像データが関連付けられていないことがある。当該走行画像データとしては、例えば、車両の外側、即ち、道路、駐車場、周辺車両を撮像可能なように備えられた車載カメラによって取得される走行画像データが挙げられる。これらの走行画像データは当該走行画像データを取得した位置情報及び/又は日時情報と関連付けられている。別の例として、これらの走行画像データがプローブ情報に直接関連付けられていてもよい。
【0050】
特定部24は、走行画像データ保存部231を参照して、選択部9で選択された対象プローブ情報群のうち、走行画像データと関連付けられている対象プローブ情報群を特定する。特定部24は、当該対象プローブ情報群のうちの全ての対象プローブ情報に走行画像データが関連付けられているとき、該対象プローブ情報群を特定してもよく、別の例として、当該対象プローブ情報群の少なくとも一の対象プローブ情報に走行画像データが関連付けられているとき、該対象プローブ情報群を特定することとしてもよい。対象プローブ情報が「走行画像データに関連付けられている」とは、当該対象プローブ情報が直接走行画像データと関連付けられていることであってもよく、別の例として、当該対象プローブ情報の位置情報及び/又は日時情報と対応する位置情報及び/又は日時情報を備える走行画像データが存在することにより、当該対象プローブ情報が走行画像データに関連付けられているとしてもよい。
【0051】
判定部25は、特定部24で特定された対象プローブ情報群に関連付けられた走行画像データに基づいて、該特定された対象プローブ情報群の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する。判定部25は、走行画像データ保存部231を参照し、当該特定された対象プローブ情報群を構成する少なくとも一の対象プローブ情報に関連付けられた走行画像データを特定し、該特定された走行画像データについて、該対象プローブ情報の近傍位置に他車両が存在しているか否か、そして、該他車両が駐車マス内に位置しているか否かを判定し、該他車両が駐車マス内に位置しているとき、該特定された対象プローブ情報群の近傍位置に他車両が停止していたと判定する。当該判定の精度を向上させるために、当該駐車マス内に位置する他車両が所定数以上(例えば、3台以上)のとき、当該判定を行うこととしてもよい。「対象プローブ情報の近傍位置に他車両が存在しているか否か」は、当該走行画像データに基づき、該他車両の走行画像データに占める割合が所定割合以上(例えば、50%以上)、又は、当該割合から算出される対象プローブ情報からの距離が所定距離内(例えば、10m内)等であることに基づき、判定することができる。
【0052】
フィルタ部26は、判定部25で他車両が停止していたと判定された上記特定された対象プローブ情報群を除去する。フィルタ部26は、当該判定された対象プローブ情報群に除去されるべきことを示すフラグを付与する等の処理を行うことができる。
表示部27は、特定部24で特定された対象プローブ情報群から、フィルタ部26で除去フラグが付与された対象プローブ情報群を除いて、上記地図情報に重畳表示する。
【0053】
<第3実施形態>
図6は、本発明の一実施形態としての新規道路推定支援装置31の構成を概略的に示すブロック図である。
図6に示すように、第3実施形態の新規道路推定支援装置31は、第1実施形態の新規道路支援装置1が備える各構成要素に加え、特定部34、判定部35及びフィルタ部36を更に備え、プローブ情報保存部3及び表示部11に代えてプローブ情報保存部33及び表示部37を備える。図6において、図1及び図5と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を部分的に省略する。
【0054】
プローブ情報保存部33には、プローブ情報保存部3に保存されるプローブ情報に加え、車車間通信データ保存部331を備える。
車車間通信データ保存部331には、車車間通信データが保存されており、該車車間通信データは上記プローブ情報の全部又は一部と関連付けられている。即ち、一部のプローブ情報には車車間通信データが関連付けられていないことがある。当該車車間通信データとしては、例えば、車両の近傍に位置する他車両の速度情報やイグニション情報等当該他車両が停止していたか否かを判定可能な情報が当該他車両の位置情報及び/又は日時情報と関連付けられた通信データが挙げられる。これらの車車間通信データは当該車車間通信データを取得した位置情報及び/又は日時情報と関連付けられている。別の例として、これらの車車間通信データがプローブ情報に直接関連付けられていてもよい。
【0055】
特定部34は、車車間通信データ保存部331を参照して、選択部9で選択された対象プローブ情報群のうち、車車間通信データと関連付けられている対象プローブ情報群を特定する。特定部34は、特定部24と同様、当該対象プローブ情報群のうちの全ての対象プローブ情報に車車間通信データが関連付けられているとき、又は、当該対象プローブ情報群の少なくとも一の対象プローブ情報に車車間通信データが関連付けられているとき、該対象プローブ情報群を特定することができる。対象プローブ情報が「車車間通信データに関連付けられている」とは、上記と同様、当該対象プローブ情報が直接車車間通信データと関連付けられ、又は、当該対象プローブ情報の位置情報及び/又は日時情報と対応する位置情報及び/又は日時情報を備える車車間通信データが存在することにより、当該対象プローブ情報が車車間通信データに関連付けられているとすることができる。
【0056】
判定部35は、特定部34で特定された対象プローブ情報群に関連付けられた車車間通信データに基づいて、該特定された対象プローブ情報群の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する。判定部35は、車車間通信データ保存部331を参照し、当該特定された対象プローブ情報群を構成する少なくとも一の対象プローブ情報に関連付けられた車車間通信データを特定し、該特定された車車間通信データについて、該対象プローブ情報の近傍位置に他車両が存在していたか否か、そして、該他車両の速度情報がゼロであるか又はイグニションオフであるか否かを判定し、該他車両の速度情報がゼロであり又はイグニションオフであるとき、該特定された対象プローブ情報群の近傍位置に他車両が停止していたと判定する。当該判定の精度を向上させるために、当該速度情報がゼロであるか又はイグニションオフである他車両が所定数以上(例えば、3台以上)のとき、当該判定を行うこととしてもよい。「対象プローブ情報の近傍位置に他車両が存在しているか否か」は、当該車車間通信データに基づき、該他車両の位置が当該対象プローブ情報又は当該対象プローブ情報群で形成される領域から所定距離内(例えば、10m内)等であることに基づき、判定することができる。また、車車間通信データが存在する車両のうち、所定割合の車が上記停止しているとき、当該対象プローブ情報の近傍位置の他車両が停止しているとする判定を行うこととしてもよい。
【0057】
フィルタ部36は、判定部35で他車両が停止していたと判定された上記特定された対象プローブ情報群を除去する。当該除去の方法については、フィルタ部26と同様の方法で行うことができる。
表示部37は、特定部34で特定された対象プローブ情報群から、フィルタ部36で除去フラグが付与された対象プローブ情報群を除いて、上記地図情報に重畳表示する。
【0058】
<第4実施形態>
図7は、本発明の一実施形態としての新規道路推定支援装置41の構成を概略的に示すブロック図である。
図7に示すように、第4実施形態の新規道路推定支援装置41は、第1実施形態の新規道路支援装置1が備える各構成要素に加え、指定部44、判定部45及びフィルタ部46を更に備え、プローブ情報保存部3及び表示部11に代えてプローブ情報保存部43及び表示部47を備える。図7において、図1図5及び図6と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を部分的に省略する。
【0059】
プローブ情報保存部43には、プローブ情報保存部3に保存されるプローブ情報に加え、速度情報が保存されている。
指定部44は、プローブ情報保存部43を参照して、選択部9で選択された対象プローブ情報群の近傍位置かつ同時刻に存在する他車両のプローブ情報を指定する。指定部44は、当該対象プローブ情報群のうちの全ての対象プローブ情報について、該対象プローブ情報の近傍位置かつ同時刻に存在する他車両のプローブ情報を指定してもよく、別の例として、当該対象プローブ情報群の少なくとも一の対象プローブ情報について、該対象プローブ情報の近傍位置かつ同時刻に存在する他車両のプローブ情報を指定することとしてもよい。上記他車両が上記対象プローブ情報の近傍位置かつ同時刻に存在するか否かについては、上記他車両の位置が当該対象プローブ情報又は当該対象プローブ情報群で形成される領域から所定距離内(例えば、50m内)等であることに基づき、当該他車両のプローブ情報の日時情報が、当該対象プローブ情報の日時情報の所定時間内(例えば、10分以内)、であることにより判断することができる。別の例として、当該対象プローブ情報群の始点の所定時間前(例えば、10分前)から終点の所定時間後(例えば、10分後)までの範囲内に上記他車両の日時情報が含まれていることにより上記判断することとしてもよい。
【0060】
判定部45は、指定部44で指定されたプローブ情報の速度情報に基づいて、当該他車両が停止していたか否かを判定する。判定部45は、当該他車両の速度情報がゼロであるとき、該他車両は停止していたと判定することができる。また、当該速度情報に代えて、又は、これとともに、プローブ情報のイグニション情報を参照し、当該イグニションオフであるとき、当該他車両は停止していたと判定することとしてもよい。
【0061】
フィルタ部46は、判定部45で他車両が停止していたと判定された上記選択された対象プローブ情報群を除去する。当該除去の方法については、フィルタ部26と同様の方法で行うことができる。
表示部47は、選択部9で選択された対象プローブ情報群から、フィルタ部46で除去フラグが付与された対象プローブ情報群を除いて、上記地図情報に重畳表示する。
【0062】
<第5実施形態>
図8は、本発明の一実施形態としての新規道路推定支援装置51の構成を概略的に示すブロック図である。
図8に示すように、第5実施形態の新規道路推定支援装置51は、プローブ情報保存部23、地図データベース5、抽出部7、判定部53、フィルタ部54及び表示部55を備える。図8において、図1図5図6及び図7と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を部分的に省略する。
【0063】
判定部53は、抽出部7で抽出された対象プローブ情報に関連付けられた走行画像データに基づいて、該抽出された対象プローブ情報の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する。判定部53は、走行画像データ保存部231を参照し、当該抽出された対象プローブ情報に関連付けられた走行画像データを特定し、該特定された走行画像データについて、該対象プローブ情報の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する。当該判定の方法については、判定部25と同様の方法で行うことができる。
【0064】
フィルタ部54は、判定部53で他車両が停止していたと判定された上記特定された対象プローブ情報を除去する。当該除去の方法としては、特に限定されないが、フィルタ部26と同様、当該特定された対象プローブ情報に除去フラグ等を付与することにより実行することができる。
表示部55は、抽出部7で抽出された対象プローブ情報から、フィルタ部54で除去フラグが付与された対象プローブ情報を除いて、上記地図情報に重畳表示する。
【0065】
<第6実施形態>
図9は、本発明の一実施形態としての新規道路推定支援装置61の構成を概略的に示すブロック図である。
図9に示すように、第6実施形態の新規道路推定支援装置61は、プローブ情報保存部33、地図データベース5、抽出部7、判定部63、フィルタ部64及び表示部65を備える。図9において、図1図5図6図7及び図8と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を部分的に省略する。
【0066】
判定部63は、抽出部7で抽出された対象プローブ情報に関連付けられた車車間通信データに基づいて、該抽出された対象プローブ情報の近傍位置に他車両が停止していたか否かを判定する。判定部63は、車車間通信データ保存部331を参照し、当該抽出された対象プローブ情報に関連付けられた車車間通信データを特定し、該特定された車車間通信データについて、該対象プローブ情報の近傍位置に他車両が存在していたか否かを判定する。当該判定の方法については、判定部35と同様の方法で行うことができる。
【0067】
フィルタ部64は、判定部63で他車両が停止していたと判定された上記特定された対象プローブ情報を除去する。当該除去の方法については、フィルタ部26と同様の方法で行うことができる。
表示部65は、抽出部7で抽出された対象プローブ情報から、フィルタ部64で除去フラグが付与された対象プローブ情報を除いて、上記地図情報に重畳表示する。
【0068】
<第7実施形態>
図10は、本発明の一実施形態としての新規道路推定支援装置71の構成を概略的に示すブロック図である。
図10に示すように、第7実施形態の新規道路推定支援装置71は、プローブ情報保存部43、地図データベース5、抽出部7、指定部73、判定部74、フィルタ部75及び表示部76を備える。図10において、図1図5図6図7図8及び図9と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を部分的に省略する。
【0069】
指定部73は、プローブ情報保存部43を参照して、抽出部7で抽出された対象プローブ情報の近傍位置かつ同時刻に存在する他車両のプローブ情報を指定する。当該指定の方法については、指定部44と同様と同様の方法で行うことができる。
判定部74は、指定部73で指定されたプローブ情報の速度情報に基づいて、当該他車両が停止していたか否かを判定する。当該判定の方法については、判定部45と同様の方法で行うことができる。
【0070】
フィルタ部75は、判定部74で他車両が停止していたと判定された上記抽出された対象プローブ情報を除去する。当該除去の方法については、フィルタ部26と同様の方法で行うことができる。
表示部76は、抽出部7で抽出された対象プローブ情報から、フィルタ部75で除去フラグが付与された対象プローブ情報を除いて、上記地図情報に重畳表示する。
【0071】
<第1実施例>
図11は、本発明の一実施例としての新規道路推定支援装置81の構成を概略的に示すブロック図である。第1実施例の新規道路推定支援装置81は、第1実施形態の新規道路推定支援装置1を構成する各構成要素に加えて、制御部810、メモリ部811、入力部812、出力部813及びインターフェース部814を備える。図11において、図1図5図6図7図8図9及び図10と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を部分的に省略する。
【0072】
制御部510は、バッファメモリその他の装置を備えたコンピュータ装置であり、新規道路推定支援装置81を構成する他の構成要素を制御する。
メモリ部511には、コンピュータプログラムが保存され、このコンピュータプログラムはコンピュータ装置である制御部810に読み込まれて、これを機能させる。このコンピュータプログラムはSD(登録商標)メモリカード等の汎用的な媒体へ保存できる。
【0073】
入力部812は、例えば、新規道路推定支援装置利用者の指令の入力に用いられる。入力部812として、マウス、ライトペン又はディスプレイの表示内容と協働するタッチパネル等のポインティングデバイスやキーボード又はマイクロホン等の音声入力装置を用いることができる。例えば、抽出部7での対象プローブ情報の抽出に際し、推定対象の新規道路の道路種別及び/又は抽出の対象とする速度の入力等に用いることができる。
出力部813は、ディスプレイを含み、抽出部7で抽出した対象プローブや選択部9で選択した対象プローブ情報群を地図と併せて表示することができる。この出力部813は、表示部11を備えている。表示部11の機能については、上述の通りである。
【0074】
インターフェース部814は、新規道路推定支援装置81を無線ネットワーク等へ連結させる。
【0075】
本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」等の表現は、他の構成要素の存在を除外することを意図する排他的な表現ではなく、他の構成要素を含みうることを意図するものである。
【0076】
以上、本開示の実施形態及び実施例について説明してきたが、本発明は上記開示の各局面や実施形態(実施例)やその変形例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。即ち、本発明は、上述の実施形態(実施例)に変形を加え、又は、上述の実施形態(実施例)のうち、2つ以上の実施形態(実施例)を組み合わせ、1つの実施形態(実施例)を部分的に実施し、さらには、2つ以上の実施形態(実施例)を部分的に組み合わせた形態も含む。
【符号の説明】
【0077】
1 21 31 41 51 61 71 81 新規道路推定支援装置
3 23 33 43 プローブ情報保存部
5 地図データベース(地図DB
7 抽出部
9 選択部
11 27 37 47 55 65 76 表示部
24 34 特定部
25 35 45 53 63 74 判定部
26 36 46 54 64 75 フィルタ部
44 73 指定部
231 走行画像保存部
331 車車間通信データ保存部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11