(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6607666
(24)【登録日】2019年11月1日
(45)【発行日】2019年11月20日
(54)【発明の名称】曲面型表示装置のウインドウ部材、曲面型表示装置のウインドウ部材製造方法およびそれを備えた曲面型表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20191111BHJP
B29C 45/00 20060101ALI20191111BHJP
B29C 69/00 20060101ALI20191111BHJP
【FI】
G09F9/00 313
B29C45/00
B29C69/00
G09F9/00 342
G09F9/00 366A
【請求項の数】14
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2014-172452(P2014-172452)
(22)【出願日】2014年8月27日
(65)【公開番号】特開2015-75760(P2015-75760A)
(43)【公開日】2015年4月20日
【審査請求日】2017年8月1日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0120244
(32)【優先日】2013年10月10日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0052247
(32)【優先日】2014年4月30日
(33)【優先権主張国】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲チョ▼ 宗煥
【審査官】
佐野 浩樹
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2013/0034685(US,A1)
【文献】
特開2013−125118(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0000822(US,A1)
【文献】
特開2007−326259(JP,A)
【文献】
韓国公開特許第10−2013−0091225(KR,A)
【文献】
特開2011−3537(JP,A)
【文献】
特開2013−015835(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0275097(US,A1)
【文献】
国際公開第02/032644(WO,A1)
【文献】
特開2013−200495(JP,A)
【文献】
特開2013−121897(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0180653(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0288661(US,A1)
【文献】
特開2007−196659(JP,A)
【文献】
特開2009−102588(JP,A)
【文献】
国際公開第2006/057276(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C45/00 −45/24 、45/46 −45/63 、
45/70 −45/72 、45/74 −45/84 、
64/00 −64/40 、67/00 −67/08 、
67/24 −69/02 、73/00 −73/34 、
B29D 1/00 −29/10 、33/00 、99/00 、
B33Y10/00 −99/00 、
G02F 1/133− 1/1334、
1/1339− 1/1341、 1/1347、
G09F 9/00 − 9/46 、
H01L27/32 、51/50 、
H05B33/00 −33/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
曲面型表示装置の平面表示領域に対応して配置され、且つ、前記平面表示領域より出力される映像を透過させる平面部および前記曲面型表示装置の曲面表示領域に対応して配置され、且つ、前記曲面表示領域より出力される映像を透過させる曲面部を有するウインドウ本体を含み、
前記ウインドウ本体の前記曲面部の内側面の第1曲率半径が前記ウインドウ本体の前記曲面部の外側面の第2曲率半径と異なり、
前記第1曲率半径が前記第2曲率半径より小さく、
前記ウインドウ本体の前記曲面部の厚さは、前記ウインドウ本体の前記平面部の厚さより大きく、
前記平面部は、前記曲面部の両側部に位置する第1平面部及び第2平面部を含み、前記ウインドウ本体の第1及び第2平面部のそれぞれの厚さは同一であることを特徴とする曲面型表示装置のウインドウ部材。
【請求項2】
前記ウインドウ本体は、溶融された透明樹脂を金型に注入して硬化させる射出成形で形成されることを特徴とする請求項1に記載の曲面型表示装置のウインドウ部材。
【請求項3】
前記透明樹脂は、ポリカーボネート及びポリメチルメタアクリレートのうち、少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項2に記載の曲面型表示装置のウインドウ部材。
【請求項4】
前記ウインドウ本体上に配置される透明高分子樹脂層と、
前記透明高分子樹脂層上に配置される保護層と、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の曲面型表示装置のウインドウ部材。
【請求項5】
前記透明高分子樹脂層は、ポリエチレンテレフタラート及びポリイミドのうち、少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項4に記載の曲面型表示装置のウインドウ部材。
【請求項6】
前記ウインドウ本体及び前記透明高分子樹脂層は、光学透明接着剤及びバインダのうち、少なくとも一つで接着されることを特徴とする請求項4に記載の曲面型表示装置のウインドウ部材。
【請求項7】
前記保護層は、反射防止層または、指紋防止層であることを特徴とする請求項4に記載の曲面型表示装置のウインドウ部材。
【請求項8】
溶融された透明樹脂を金型に注入して硬化させて、曲面型表示装置の曲面表示領域に対応して配置され、且つ、前記曲面表示領域より出力される映像を透過させる曲面部と、前記曲面型表示装置の平面表示領域に対応して配置され、且つ、前記平面表示領域より出力される映像を透過させる平面部とを有するウインドウ本体を形成するステップと、
透明高分子樹脂層上に保護層を形成するステップと、
前記ウインドウ本体に前記保護層が形成された前記透明高分子樹脂層を接着するステップと、を含み、
前記ウインドウ本体の前記曲面部の内側面の第1曲率半径が前記ウインドウ本体の前記曲面部の外側面の第2曲率半径と異なり、
前記第1曲率半径が前記第2曲率半径より小さく、
前記ウインドウ本体の前記曲面部の厚さは、前記ウインドウ本体の前記平面部の厚さより大きく、
前記平面部は、前記曲面部の両側部に位置する第1平面部及び第2平面部を含み、前記ウインドウ本体の第1及び第2平面部のそれぞれの厚さは同一であることを特徴とする曲面型表示装置のウインドウ部材製造方法。
【請求項9】
前記ウインドウ本体に前記透明高分子樹脂層を接着するステップは、
前記透明高分子樹脂層に光学透明接着剤及びバインダのうち、少なくとも一つを付着するステップと、
前記ウインドウ本体に前記光学透明接着剤及び前記バインダのうち、少なくとも一つが付着した前記透明高分子樹脂層を圧搾するステップと、
を含むことを特徴とする請求項8に記載の曲面型表示装置のウインドウ部材製造方法。
【請求項10】
平面表示領域及び曲面表示領域を含む表示パネルと、
前記表示パネルの上部に配置される機能性パネルと、
前記機能性パネルの上部に配置され、前記平面表示領域に対応して配置され、且つ、前記平面表示領域より出力される映像を透過させる平面部と、前記曲面表示領域に対応して配置され、且つ、前記曲面表示領域より出力される映像を透過させる曲面部を有するウインドウ本体を含むウインドウ部材と、を含み、
前記ウインドウ本体の前記曲面部の内側面の第1曲率半径が前記ウインドウ本体の前記曲面部の外側面の第2曲率半径と異なり、
前記第1曲率半径が前記第2曲率半径より大きく、
前記ウインドウ本体の前記曲面部の厚さは、前記ウインドウ本体の前記平面部の厚さより20〜30%大きく、
前記平面部は、前記曲面部の両側部に位置する第1平面部及び第2平面部を含み、前記ウインドウ本体の第1及び第2平面部のそれぞれの厚さは同一であることを特徴とする曲面型表示装置。
【請求項11】
平面表示領域及び曲面表示領域を含む表示パネルと、
前記表示パネルの上部に配置される機能性パネルと、
前記機能性パネルの上部に配置され、前記平面表示領域に対応して配置され、且つ、前記平面表示領域より出力される映像を透過させる平面部と、前記曲面表示領域に対応して配置され、且つ、前記曲面表示領域より出力される映像を透過させる曲面部を有するウインドウ本体を含むウインドウ部材と、を含み、
前記ウインドウ本体の前記曲面部の内側面の第1曲率半径が前記ウインドウ本体の前記曲面部の外側面の第2曲率半径と異なり、
前記第1曲率半径が前記第2曲率半径より小さく、
前記ウインドウ本体の前記曲面部の厚さは、前記ウインドウ本体の前記平面部の厚さより大きく、
前記平面部は、前記曲面部の両側部に位置する第1平面部及び第2平面部を含み、前記ウインドウ本体の第1及び第2平面部のそれぞれの厚さは同一であることを特徴とする曲面型表示装置。
【請求項12】
前記機能性パネルは、偏光板およびタッチスクリーンパネルのうち、少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項10又は11に記載の曲面型表示装置。
【請求項13】
前記ウインドウ部材は、
前記ウインドウ本体上に配置される透明高分子樹脂層と、
前記透明高分子樹脂層上に配置される保護層と、
をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の曲面型表示装置。
【請求項14】
前記保護層は、反射防止層または、耐指紋性コーティング層であることを特徴とする請求項13に記載の曲面型表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関することとして、詳細にはウインドウ部材を備えた曲面型表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ガラス基板を採用する従来の表示装置とは異なり、プラスチックと同じ曲がることができる素材で構成された基板または、フィルムを用いて曲がることができるフレキシブル表示装置が開発されている。このようなフレキシブル表示装置は、薄くて軽いだけでなく衝撃にも強くて、曲がったり曲げることができ、多様な形態で製作できる長所がある。従来の曲面型表示装置の場合、表示領域上に配置されるウインドウ部材は、曲面部と平面部の厚さが同一に形成される。この際、使用者が表示装置を見る視覚の角度によって光の屈折および散乱などにより、曲面部領域に暗部(shadow)およびWAD(White angular dependency)発生する。したがって、このような光学的な歪曲現象により、曲面型表示装置は、使用者に視覚的な不便さを引き起こす問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】韓国公開特許第2012−0013265号公報
【特許文献2】韓国公開特許第2012−0116813号公報
【特許文献3】韓国公開特許第2013−0007312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一の目的は、曲面部の画面歪曲現象を防止できるウインドウ部材を提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、曲面部の画面歪曲現象を防止できるウインドウ部材の製造方法を提供することにある。
【0006】
本発明のまた他の目的は、前記ウインドウ部材を備えた曲面型表示装置を提供することにある。
【0007】
ただし、本発明の解決する課題は、前記言及された課題に限定されるのではなく、本発明の思想および領域から逸脱しない範囲において多様に拡張されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
また、上記目的を達成するためになされた本発明による曲面型表示装置のウインドウ部材は、
曲面型表示装置の平面表示領域に対応して配置され、且つ、前記平面表示領域より出力される映像を透過させる平面部および
前記曲面型表示装置の曲面表示領域に対応して配置され、且つ、前記曲面表示領域より出力される映像を透過させる曲面部を有するウインドウ本体を含み、前記ウインドウ本体の前記曲面部の内側面の第1曲率半径が前記ウインドウ本体の前記曲面部の外側面の第2曲率半径と異なり、前記第1曲率半径が前記第2曲率半径より小さく、前記ウインドウ本体の前記曲面部の厚さは、前記ウインドウ本体の前記平面部の厚さより大き
く、前記平面部は、前記曲面部の両側部に位置する第1平面部及び第2平面部を含み、前記ウインドウ本体の第1及び第2平面部のそれぞれの厚さは同一であることを特徴とする。
【0012】
本願発明に係る一の実施例によれば、前記ウインドウ本体は、溶融された透明樹脂を金型に注入して硬化させる射出成形で形成されてもよい。
【0013】
本願発明に係る一の実施例によれば、前記透明樹脂は、ポリカーボネート(polycarbonate;PC)及びポリメチルメタアクリレート(polymethylmethacrylate;PMMA)のうち、少なくとも一つ以上を含んでもよい。
【0014】
本願発明に係る一の実施例によれば、前記ウインドウ部材は、前記ウインドウ本体上に配置される透明高分子樹脂層および前記透明高分子樹脂層上に配置される保護層をさらに含んでもよい。
【0015】
本願発明に係る一の実施例によれば、前記透明高分子樹脂層は、ポリエチレンテレフタラート(polyethylene−terephthalate;PET)及びポリイミド(polyimide;PI)のうち、少なくとも一つを含んでもよい。
【0016】
本願発明に係る一の実施例によれば、前記ウインドウ本体と前記透明高分子樹脂層は、光学透明接着剤(optically clear adhesive;OCA)及びバインダのうち、少なくとも一つで接着されてもよい。
【0017】
本願発明に係る一の実施例によれば、前記保護層は、反射防止層(Anti reflection Layer)及び指紋防止層(Anti Fingerprint Layer)であってもよい。
【0018】
上記目的を達成するためになされた本発明による曲面型表示装置のウインドウ部材の製造方法は、溶融された透明樹脂を金型に注入して硬化させて
、曲面型表示装置の曲面表示領域に対応して配置され、且つ、前記曲面表示領域より出力される映像を透過させる曲面部
と、前記曲面型表示装置の平面表示領域に対応して配置され、且つ、前記平面表示領域より出力される映像を透過させる平面部
とを有するウインドウ本体を形成するステップと、透明高分子樹脂層上に保護層を形成するステップと、前記ウインドウ本体に前記保護層が形成された前記透明高分子樹脂層を接着するステップと、を含み、前記ウインドウ本体の前記曲面部の内側面の第1曲率半径が前記ウインドウ本体の前記曲面部の外側面の第2曲率半径と異なり、前記第1曲率半径が前記第2曲率半径より小さく、前記ウインドウ本体の前記曲面部の厚さは、前記ウインドウ本体の前記平面部の厚さより大き
く、前記平面部は、前記曲面部の両側部に位置する第1平面部及び第2平面部を含み、前記ウインドウ本体の第1及び第2平面部のそれぞれの厚さは同一であることを特徴とする。
【0021】
本願発明に係る一の実施例によれば、前記ウインドウ本体に前記透明高分子樹脂層を接着することは、前記透明高分子樹脂層に光学透明接着剤及びバインダのうち、少なくとも一つを付着し、前記ウインドウ本体に前記光学透明接着剤及び前記バインダのうち、少なくとも一つが付着した前記透明高分子樹脂層を圧搾することを含んでもよい。
【0022】
上記目的を達成するためになされた本発明による曲面型表示装置は、
平面表示領域及び曲面表示領域を含む表示パネルと、前記表示パネルの上部に配置される機能性パネルと、前記機能性パネルの上部に配置され、
前記平面表示領域に対応して配置され、且つ、前記平面表示領域より出力される映像を透過させる平面部
と、前記曲面表示領域に対応して配置され、且つ、前記曲面表示領域より出力される映像を透過させる曲面部を有するウインドウ本体を含むウインドウ部材と、を含み、前記ウインドウ本体の前記曲面部の内側面の第1曲率半径が前記ウインドウ本体の前記曲面部の外側面の第2曲率半径と異なり、前記第1曲率半径が前記第2曲率半径より大きく、前記ウインドウ本体の前記曲面部の厚さは、前記ウインドウ本体の前記平面部の厚さより20〜30%大き
く、前記平面部は、前記曲面部の両側部に位置する第1平面部及び第2平面部を含み、前記ウインドウ本体の第1及び第2平面部のそれぞれの厚さは同一であることを特徴とする。
【0024】
また、上記目的を達成するためになされた本発明による曲面型表示装置は、
平面表示領域及び曲面表示領域を含む表示パネルと、前記表示パネルの上部に配置される機能性パネルと、前記機能性パネルの上部に配置され、
前記平面表示領域に対応して配置され、且つ、前記平面表示領域より出力される映像を透過させる平面部
と、前記曲面表示領域に対応して配置され、且つ、前記曲面表示領域より出力される映像を透過させる曲面部を有するウインドウ本体を含むウインドウ部材と、を含み、前記ウインドウ本体の前記曲面部の内側面の第1曲率半径が前記ウインドウ本体の前記曲面部の外側面の第2曲率半径と異なり、前記第1曲率半径が前記第2曲率半径より小さく、前記ウインドウ本体の前記曲面部の厚さは、前記ウインドウ本体の前記平面部の厚さより大き
く、前記平面部は、前記曲面部の両側部に位置する第1平面部及び第2平面部を含み、前記ウインドウ本体の第1及び第2平面部のそれぞれの厚さは同一であることを特徴とする。
【0025】
本願発明に係る一の実施例によれば、前記機能性パネルは、偏光板およびタッチスクリーンパネルのうち、少なくとも一つを含んでもよい。
【0026】
本願発明に係る一の実施例によれば、前記ウインドウ部材は、前記ウインドウ本体上に配置される透明高分子樹脂層および前記透明高分子樹脂層上に配置される保護層をさらに含んでもよい。
【0027】
本願発明に係る一の実施例によれば、前記保護層は、反射防止層(Anti reflection Coating Layer)または、耐指紋性コーティング層(Anti Fingerprint Coating Layer)であってもよい。
【発明の効果】
【0028】
本発明の実施例に係る曲面型表示装置のウインドウ部材は、ウインドウ本体の曲面部における内側面の曲率半径を曲面部における外側面の曲率半径と異なるように形成することによって、曲面部上に発生する暗部が除去(または、抑制)され、曲面部表示画面が歪曲されて表示される現象が防止されてもよい。また、前記曲面型表示装置の曲面部を正面で見る時と対比される側面におけるWAD(white angular dependency)が改善されてもよい。
【0029】
本発明の実施例に係る曲面型表示装置のウインドウ部材製造方法は、既存のウインドウ部材製造方法に追加される工程がなく、曲面部表示画面が歪曲されて表示される現象を防止してもよい。
【0030】
また、本発明の実施例に係る曲面型表示装置は、前記ウインドウ部材を含むことによって、曲面部表示画面が歪曲されて表示される現象が防止され、第1曲率半径が大きくなることにより、ウインドウ本体の内側面に配置される表示装置のパネルの曲率半径も大きくなるので前記パネルが曲がることによって発生する応力および機械的ストレスを最小化してもよい。したがって、曲面型表示装置の耐久性が増大してもよい。
【0031】
ただし、本発明の効果は前記言及した効果に限定されるのではなく、本発明の思想および領域から逸脱しない範囲で多様に拡張されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明の実施例に係る曲面型表示装置のウインドウ部材を示す斜視図である。
【
図2】
図1のウインドウ部材の一部に対する一例を示す断面図である。
【
図3】本発明の実施例に係る曲面型表示装置のウインドウ部材を示す斜視図である。
【
図4】
図3のウインドウ部材の一部に対する一例を示す断面図である。
【
図5】本発明の実施例に係る曲面型表示装置のウインドウ部材製造方法を示す手順図である。
【
図6】
図5の製造方法によって表示装置のウインドウ部材が製造される一例を示す断面図である。
【
図7】
図5の製造方法によって表示装置のウインドウ部材が製造される一例を示す断面図である。
【
図8】
図5の製造方法によって表示装置のウインドウ部材が製造される一例を示す断面図である。
【
図9】
図5の製造方法によって表示装置のウインドウ部材が製造される他の例を示す断面図である。
【
図10】
図5の製造方法によって表示装置のウインドウ部材が製造される他の例を示す断面図である。
【
図11】本発明の実施例に係る曲面型表示装置の一部を示す断面図である。
【
図12】本発明の実施例に係る曲面型表示装置の一部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施例をより詳細に説明する。図面上の同じ構成要素に対しては同じ参照符号を用いて同じ構成要素に対して重複した説明は省略する。
【0034】
図1は、本発明の実施例に係る曲面型表示装置のウインドウ部材を示す斜視図である。
【0035】
図1を参照すると、曲面型表示装置のウインドウ部材100は、ウインドウ本体120を含んでもよい。また、ウインドウ部材100は、ウインドウ本体120上に配置される透明高分子樹脂層140および透明高分子樹脂層140上に配置される保護層160をさらに含んでもよい。
【0036】
ウインドウ本体120は、表示装置(すなわち、内部の表示パネルなど)を介して具現される画面を外部で透過されることとともに表示装置内部を保護してもよい。曲面型表示装置において、ウインドウ本体120は、平面部Aおよび曲面部Bを含んでもよい。したがって、ウインドウ本体120の曲面部Bを介しても画面が表示されてもよい。
【0037】
ウインドウ本体120は、曲面部Bの内側面122の第1曲率半径が曲面部Bの外側面124の第2曲率半径と異なってもよい。すなわち、第1曲率半径の大きさと第2曲率半径の大きさとが異なることもある。
【0038】
一の実施例において、ウインドウ本体120は、曲面部Bの内側面122の第1曲率半径が曲面部Bの外側面124の第2曲率半径より大きいこともある。例えば、外側面124の第2曲率半径を5Rに設定され、内側面122の第1曲率半径を5.8Rに設定されてもよい(ただし、Rは、曲率半径の比率を示す定数を意味する)。このように、内側面122の第1曲率半径が外側面124の第2曲率半径より大きいようにウインドウ本体120の曲面部Bを形成すると、使用者がいずれの角度で表示装置の曲面部を見ても表示画面上に光の屈折などによる暗部(shadow)が容認されない。他の実施例において、ウインドウ本体120は、曲面部Bの内側面122の第1曲率半径が曲面部Bの外側面124の第2曲率半径より小さく形成されてもよい。例えば、第2曲率半径が6Rに設定され、第1曲率半径が5Rと設定されてもよい。
【0039】
一の実施例において、第1曲率半径と第2曲率半径との差によってウインドウ本体120の曲面部Bの厚さが平面部Aの厚さより厚くなってもよい。したがって、視野角変化に係る曲面部Bにおける表示画面上の暗部の発生が防止されてもよい。この際、平面部Aは一定の大きさの厚さを有して維持されてもよい。
【0040】
一の実施例において、ウインドウ本体120は、溶融された透明樹脂を金型に注入して硬化させる射出成形方式で形成されてもよい。例えば、前記金型は、ウインドウ本体120の曲面部B内側面122に相応する成形面の曲率半径がウインドウ本体120の曲面部Bにおける外側面124に相応する成形面の曲率半径より大きく設計される。したがって、金型によって射出成形された透明樹脂は、内側面122の曲率半径が外側面124の曲率半径より大きく形成されてもよい。また、ウインドウ本体120は、金型状により複数の曲面部を含み、ウインドウ本体120の内側面122の曲率半径が外側面124の曲率半径より小さく形成されてもよく、曲面部Bは多様な大きさの曲率を有してもよい。
【0041】
一の実施例において、ウインドウ本体120に含まれる透明樹脂は、ポリカーボネート(polycarbonate;PC)及びポリメチルメタアクリレート(polymethylmethacrylate;PMMA)のうち、少なくとも一つを含んでもよい。これは、既存のガラス(glass)材質のウインドウ本体120に比べて硬度および軟性が優れ、金型による射出成形が容易であるため、曲面型ディスプレイ装置のウインドウ部材100の素材として適合してもよい。ただし、ウインドウ本体120に含まれる透明樹脂がこれに限定されない。軟性および硬度が優れ、曲面部B成形が容易なプラスチックウインドウ素材およびガラス繊維強化プラスチックなどが含まれてもよい。例えば、透明樹脂は、PCとPMMAを混合したプラスチック複合素材を含んでもよい。
【0042】
一の実施例において、透明高分子樹脂層140は、ウインドウ本体120上に配置されてもよい。透明高分子樹脂層140は、ウインドウ本体120表面の損傷を防止する役割をしてもよい。一の実施例において、透明高分子樹脂層140は、ポリエチレンテレフタラート(polyethylene−terephthalate;PET)及びポリイミド(polyimide;PI)のうち、少なくとも一つを含んでもよい。透明高分子樹脂層140は、フィルムまたは、コーティング層の形態であり、ウインドウ本体120上に配置(または、付着)されてもよい。PETおよびPIは、強度が強くて、熱収縮率が低く、耐熱特性が良く、電気絶縁特性および化学物質に対する耐久性が優れ、気体透過率が低い。したがって、ウインドウ部材100の物理的、化学的信頼性を向上されてもよい。ただし、透明高分子樹脂層140を構成する物質がこれに限定されない。例えば、透明高分子樹脂層140は、アクリルウレタン(acrylic urethane)、エポキシ(epoxy)または、ポリエステル(polyester)等の樹脂を含んでもよい。
【0043】
一の実施例において、ウインドウ本体120と透明高分子樹脂層140とは、光学透明接着剤(optically clear adhesive;OCA)及びバインダ(binder)のうち、少なくとも一つで接着されてもよい。光学透明接着剤およびバインダは、透明高分子樹脂層140の内側面に塗布されてもよい。または、光学透明接着剤およびバインダは、フィルムの形態で透明高分子樹脂層140の内側面に付着されてもよい。この場合において、透明高分子樹脂層140の内側面は、ウインドウ本体120の外側面に圧搾されてもよい。したがって、透明高分子樹脂層140は、ウインドウ本体120の外側面状に相応する形態に配置されてもよい。透明高分子樹脂層140をウインドウ本体120に接着するのはローラで加圧し、合紙(laminating)という方式によってもよい。ただし、これは例示的なものとして透明高分子樹脂層140とウインドウ本体120を接着する方式がこれに限定されない。
【0044】
バインダは、透明高分子樹脂層140とウインドウ本体120を接着させる役割をする物質として、無機質バインダ(例えば、エポキシ、フェノールなど)、有機質バインダ(例えば、ケイ酸ナトリウム(sodium silicate)、ケイ酸カルシウム(sodium calcium)等)、または、無機質と有機質を合成したハイブリッドバインダなどが含まれてもよい。
【0045】
保護層160は、ウインドウ部材100の表面硬度を強化するために透明高分子樹脂層140上に配置されてもよい。一の実施例において、保護層160は、鉛筆硬度が約5H以上の硬度を有する高硬度素材を含んでもよい。保護層160は、無機質および有機質を合成した透明物質を含んでもよく、フィルムの形態で付着したり、コーティング層を形成し、塗布されてもよい。例えば、保護層160は、ガラス素材と透明高分子樹脂を混合した合成物で構成されてもよい。一の実施例において、保護層160は、ウインドウ部材100が含まれた表示パネルの外光反射を抑制する反射防止層(Anti Reflection Coating Layer)および/または、耐指紋性コーティング層(Anti Fingerprint Coating Layer)を含んでもよい。ただし、これは例示的なものとして、保護層160の機能および保護層160に含まれる物質がこれに限定されない。例えば、保護層160は、耐汚染性機能を有してもよい。
【0046】
このように形成されたウインドウ部材100は、曲面型表示装置の内部パネル上に配置されて表示装置を構成してもよい。
【0047】
上述したように、
図1による曲面型表示装置のウインドウ部材100は、ウインドウ本体120形成の際、曲面部Bにおける内側面122の第1曲率半径が曲面部Bにおける外側面124の第2曲率半径と異なるように形成されることにより、曲面部B上に発生する暗部が除去(または、抑制)されてもよい。したがって、曲面部Bにおける表示画面が歪曲されて表示される現象を防止することができる。さらに、曲面部を正面で見る時と対比される側面においてのWAD(white angular dependency)が改善されることができる。
【0048】
また、第1曲率半径が第2曲率半径より大きい場合、第1曲率半径が大きくなることによって、ウインドウ本体120の内側面に配置される表示装置のパネルの曲率半径も大きくなるので(すなわち、表示装置のパネルが既存よりあまり曲げなかった状態に配置されてもよい。)、前記パネルが曲がることによって発生する応力および機械的ストレスが最小化されることができる。
【0049】
図2は、
図1のウインドウ部材の一部に対する一例を示す断面図である。
【0050】
図2を参照すると、ウインドウ本体120は、曲面部の内側面122の第1曲率半径R1が曲面部の外側面124の第2曲率半径R2より大きく形成されてもよい。一の実施例において、ウインドウ本体120の平面部は、同じ厚さを有して形成されてもよい。すなわち、ウインドウ本体120の曲面部の端段の厚さ(T2)は、平面部の厚さT3、平面部の厚さT4と同一とされる場合もある。また、一の実施例において、ウインドウ本体120は、曲面部の厚さT1が平面部の厚さT3、平面部の厚さT4より大きく形成されてもよい。例えば、第2曲率半径R2を5Rに設定した際、第1曲率半径R1は、約5.2R乃至約6.5Rに設定してウインドウ本体120の曲面部を形成してもよい(ただし、Rは、曲率半径の比率を示す定数を意味する。)。したがって、ウインドウ本体120曲面部の厚さT1は、平面部の厚さT3、平面部の厚さT4より約20〜30%大きくなる。すなわち、第1曲率半径R1が第2曲率半径R2より大きく設定されることにつれ、曲面表示領域において、光の屈折、散乱などによって発生する暗部および画像の歪曲現象が除去されることができる。ただし、これは例示的なものとして、曲面部の厚さ(すなわち、第1曲率半径R1及び第2曲率半径R2の値)がこれに限定されるわけではない。1曲率半径R1および第2曲率半径R2は、曲面表示領域の暗部を除去できる値であれば、いずれの大きさの値(または、比率)も有してもよい。また、第1曲率半径R1が第2曲率半径R2より小さく設定され、曲面表示領域の暗部が除去されることもできる。すなわち、第1曲率半径R1が第2曲率半径R2と異なることによって曲面表示領域の暗部が除去されることもできる。
【0051】
一の実施例において、それぞれ異なる第1曲率半径R1及び第2曲率半径R2を有するウインドウ本体120は、溶融された透明樹脂を金型に注入して硬化させる射出成形で形成されてもよい。
【0052】
ウインドウ部材100は、ウインドウ本体120上に配置される透明高分子樹脂層140および透明高分子樹脂層140上に形成される保護層160をさらに含んでもよい。ただし、これに対しては上述したので、それに対して重複する説明は省略する。
【0053】
図3は、本発明の実施例に係る曲面型表示装置のウインドウ部材を示す斜視図であり、
図4は、
図3のウインドウ部材の一部に対する一例を示す断面図である。
【0054】
図3および
図4を参照すると、ウインドウ部材300は、ウインドウ本体320を含んでもよい。また、ウインドウ部材300は、ウインドウ本体320上に配置される透明高分子樹脂層340および透明高分子樹脂層340上に配置される保護層360をさらに含んでもよい。
図3では、
図1を参照して説明した構成要素に対する重複する説明は省略する。
【0055】
図3に示すように、曲面型表示装置において、ウインドウ本体320は、平面部Cおよび曲面部Dを含んでもよい。したがって、ウインドウ本体320の曲面部Dを介しても画面を表示することができる。ウインドウ本体320は、曲面部Dの内側面322の第1曲率半径が曲面部Dの外側面324の第2曲率半径より大きいこともある。
一の実施例において、ウインドウ本体320は、溶融された透明樹脂を金型に注入して硬化させる射出成形方式で形成されてもよい。ウインドウ本体320の曲面部Dは、前記射出成形方式によって多様な大きさの曲率および多様な形態の曲面を有してもよい。また、一の実施例において、ウインドウ本体320に含まれる透明樹脂はPC及びPMMAのうち、少なくとも一つを含んでもよい。
【0056】
一の実施例において、透明高分子樹脂層340は、ウインドウ本体320上に配置されてもよい。透明高分子樹脂層340は、ウインドウ本体3120表面の損傷を防止する役割をしてもよい。一の実施例において、透明高分子樹脂層340は、PET及びPIのうち、少なくとも一つを含んでもよい。ウインドウ本体320と透明高分子樹脂層340は、OCA及びバインダのうち、少なくとも一つで接着されてもよい。
【0057】
保護層360は、ウインドウ部材300の表面硬度を強化するために透明高分子樹脂層340上に配置されてもよい。一の実施例において、保護層360は、鉛筆硬度が約5H以上の硬度を有する高硬度素材を含んでもよい。他の実施例において、保護層360は、ウインドウ部材300が含まれた表示パネルの外光反射を抑制する反射防止層および/または、耐指紋性コーティング層を含んでもよい。ただし、これは例示的なものとして、保護層360の機能および保護層360に含まれる物質がこれに限定されない。例えば、保護層360は、耐汚染性機能を有してもよい。
図4に示すように、一の実施例において、ウインドウ本体320は、曲面部の内側面322の第1曲率半径R3が曲面部の外側面324の第2曲率半径R4より大きいこともある。すなわち、第1曲率半径R3が第2曲率半径R4より小さく設定されるので、曲面表示領域で光の屈折、散乱などによって発生する暗部および画像の歪曲現象が除去されることができる。この際、一の実施例において、ウインドウ本体320の平面部は同じ厚さを有し、形成されてもよい。
【0058】
一の実施例において、それぞれ異なる第1曲率半径R1及び第2曲率半径R2を有するウインドウ本体120は、溶融された透明樹脂を金型に注入し、硬化させる射出成形で形成されてもよい。
【0059】
透明高分子樹脂層340および保護層360は、ウインドウ本体120の外側面の形態について均一な厚さで形成されてもよい。ただし、これは例示的なものとして、透明高分子樹脂層340および保護層360の厚さがこれに限定されない。
【0060】
図5は、本発明の実施例に係る曲面型表示装置のウインドウ部材製造方法を示す手順図であり、
図6乃至
図8は、
図5の製造方法によって表示装置のウインドウ部材が製造される一例を示す断面図である。
【0061】
図5を参照すると、曲面型表示装置のウインドウ部材製造方法は、ウインドウ本体120を射出成形(ステップS110)し、透明高分子樹脂層140上に保護層160を形成(ステップS130)した後、ウインドウ本体120に保護層160が形成された透明高分子樹脂層140を接着(ステップS150)し、ウインドウ部材を形成してもよい。
【0062】
図5および
図6を参照すると、ウインドウ本体120は、溶融された透明樹脂を金型に注入し、硬化させて曲面部および平面部が含まれるように形成されてもよい(ステップS110)。曲面部は、曲面型表示装置の曲面表示領域上に配置されてもよい。一の実施例において、ウインドウ本体120は、曲面部の内側面122の第1曲率半径R1が曲面部における外側面124の第2曲率半径R2より大きく形成されてもよい。前記金型は、ウインドウ本体120の内側面122に相応する成形面の曲率半径がウインドウ本体120の曲面部における外側面124に相応する成形面の曲率半径より大きく設計される。したがって、金型によって射出成形された透明樹脂は、曲面部における内側面122の第1曲率半径R1が曲面部における外側面124の第2曲率半径R2より大きく形成されてもよい。また、ウインドウ本体120は、金型の形状により複数の曲面部を含み、多様な大きさの曲率を有してもよい。
一の実施例において、ウインドウ本体120は、曲面部の厚さが平面部の厚さより大きい形状を有してもよい。また、金型による射出成形によってウインドウ本体120の平面部は一定の厚さ(すなわち、同じ厚さ)で形成されてもよい。ただし、これに対しては上述したので、それに対して重複する説明は省略する。
【0063】
一の実施例において、ウインドウ本体120を構成する透明樹脂は、PCまたはPMMAのうち、少なくともいずれの一つを含まれてもよい。ただし、ウインドウ本体120に含まれる透明樹脂がこれに限定されない。軟性、硬度が優れ、曲面部B成形が容易なプラスチックウインドウ素材およびガラス繊維強化プラスチックなどが含まれてもよい。例えば、透明樹脂は、PCとPMMAとを混合したプラスチック複合素材を含んでもよい。
【0064】
図5および
図7を参照すると、透明高分子樹脂層140上に保護層160が形成されることができる(ステップS130)。透明高分子樹脂層140は、ウインドウ本体120表面の損傷を防止する役割を果たしてもよい。一の実施例において、透明高分子樹脂層140は、PET及びPIのうち、少なくとも一つを含んでもよい。ただし、透明高分子樹脂層140を構成する物質がこれに限定されない。例えば、透明高分子樹脂層140は、アクリルウレタン、エポキシまたは、ポリエステルなどの樹脂を含んでもよい。保護層160は、ウインドウ部材100の表面硬度を強化するために透明高分子樹脂層140上に形成されてもよい。一の実施例において、保護層160は、鉛筆硬度約5H以上の硬度を有する高硬度素材を含んでもよい。保護層160は、ガラス素材と透明高分子有機物質を合成した物質を含み、フィルムの形態で付着したり、コーティング層を形成して塗布されてもよい。一の実施例において、保護層160は、ウインドウ部材100が含まれた表示パネルの外光反射を抑制する反射防止層および/または、耐指紋性コーティング層を含んでもよい。ただし、これは例示的なものとして、保護層160の機能および保護層160に含まれる物質がこれに限定されない。例えば、保護層160は、耐汚染性機能を有してもよい。
【0065】
一の実施例において、透明高分子樹脂層140の内側面には、接着物質180が付着してもよい。接着物質180は、透明高分子樹脂層140とウインドウ本体120とを付着させる役割を果たす。一の実施例において、接着物質180は、光学透明接着剤及びバインダのうち、少なくとも一つを含んでもよい。
【0066】
ただし、これに対しては上述したので、それに対して重複する説明は省略する。
【0067】
図5および
図8を参照すると、ウインドウ本体120上に保護層160が形成された透明高分子樹脂層140が接着されてもよい(ステップS150)。すなわち、透明高分子樹脂層140内側面に光学透明接着剤及びバインダのうち、少なくとも一つが付着され、ウインドウ本体120上に光学透明接着剤及び前記バインダのうち、少なくとも一つが付着される透明高分子樹脂層140を圧搾してもよい。透明高分子樹脂層140は、フィルムまたは、コーティング層の形態でウインドウ本体120上に付着されてもよい。接着物質によって透明高分子樹脂層140の内側面は、ウインドウ本体120の外側面に接着されてもよい。したがって、可撓性を有する透明高分子樹脂層140は、ウインドウ本体120の外側面状に相応する形態に配置されてもよい。透明高分子樹脂層140をウインドウ本体120に接着する方式は、ローラで加圧し、合紙(laminating)という方式によってもよい。この場合において、平面部および曲面部を含むウインドウ部材が形成されてもよい。ただし、これは例示的なものとして、透明高分子樹脂層140とウインドウ本体120を接着(または、圧搾)という方式がこれに限定されない。他の実施例において、透明高分子樹脂層140は、ウインドウ本体120上にコーティング層の形態で形成されてもよい。
【0068】
上述したように、
図4による曲面型表示装置のウインドウ部材の製造方法は、ウインドウ本体120の形成の際、第1曲率半径を第2曲率半径と異なるように形成することによって、曲面部上に発生する暗部を除去(または、抑制)することができる。したがって、曲面部表示画面が歪曲されて表示される現象を防止することができる。また、既存の曲面部を有するウインドウ部材製造方法に対して追加される工程がなく、製造工程の側面でも有利な点がある。
【0069】
図9および
図10は、
図5の製造方法によって表示装置のウインドウ部材が製造される他の例を示す断面図である。
【0070】
図9および
図10を参照すると、曲面型表示装置のウインドウ部材製造方法はウインドウ本体320を射出成形し、透明高分子樹脂層340上に保護層360を形成した後、ウインドウ本体320に保護層360が形成された透明高分子樹脂層340を接着してウインドウ部材を形成してもよい。
【0071】
図9に示すように、ウインドウ本体320は溶融された透明樹脂を金型に注入して硬化させて曲面部および平面部が含まれるように形成されてもよい。曲面部は、曲面型表示装置の曲面表示領域上に配置されてもよい。一の実施例において、ウインドウ本体320は、曲面部の内側面322の第1曲率半径R3が曲面部における外側面324の第2曲率半径R4より小さく形成されてもよい。すなわち、前記金型は、ウインドウ本体120の内側面122に相応する成形面の曲率半径がウインドウ本体120の曲面部における外側面124に相応する成形面の曲率半径より小さく設計される。したがって、金型によって射出成形された透明樹脂は、曲面部における内側面122の第1曲率半径R1が曲面部における外側面124の第2曲率半径R2より小さく形成されてもよい。
【0072】
一の実施例において、ウインドウ本体120は、曲面部の厚さが平面部の厚さより大きい形状を有してもよい。また、金型による射出成形によってウインドウ本体120の平面部は、一定の厚さ(すなわち、同じ厚さ)で形成されてもよい。ただし、これに対しては上述したので、それに対して重複する説明は省略する。
【0073】
一の実施例において、ウインドウ本体120を構成する透明樹脂は、PC及びPMMAのうち、少なくとも一つを含んでもよい。ただし、ウインドウ本体120に含まれる透明樹脂がこれに限定されない。
【0074】
図10に示すように、ウインドウ本体320上に保護層360が形成された透明高分子樹脂層340が接着されてもよい。すなわち、透明高分子樹脂層340内側面に光学透明接着剤及びバインダのうち、少なくとも一つが付着して、ウインドウ本体320上に光学透明接着剤及び前記バインダのうち、少なくとも一つが付着した透明高分子樹脂層340を圧搾してもよい。透明高分子樹脂層340は、フィルムまたは、コーティング層の形態でウインドウ本体320上に付着してもよい。ウインドウ本体320の曲面部の形態によって、透明高分子樹脂層340および保護層360の曲面部における内側面の曲率半径が曲面部における外側面の第2曲率半径より小さくなるように形成されてもよい。
【0075】
図11は、本発明の実施例に係る曲面型表示装置の一部を示す断面図である。
【0076】
図11を参照すると、曲面型表示装置500は、曲面領域を含む表示パネル580、機能性パネル570およびウインドウ部材520を含んでもよい。
【0077】
表示パネル580は、画素回路を含んだ複数の画素を含んでもよい。表示パネル580は、表示領域に表示される画面を実現するための構成要素を含んでもよい。すなわち、スキャン駆動部、データ駆動部、パワーユニットおよびタイミング制御部などがさらに含まれることがある。また、曲面型表示装置を実現するために表示パネル580の基板は、曲がってもよい基板から成り立ってもよい。
【0078】
機能性パネル570は、表示パネル580の上部に配置されてもよい。一の実施例において、機能性パネル570は、保護フィルム、タッチスクリーンパネル540および偏光板560のうち、少なくとも一つを含んでもよい。ただし、これは例示的なものとして、機能性パネル570に含まれるパネルなどはこれに限定されず、形成される位置もまた、これに限定されない。曲面型表示装置500に多様な機能を提供できるすべてのパネルが含まれてもよい。機能性パネル570も曲がることができる基板から成り立つ。表示パネル580および機能性パネル570は、光学透明接着剤または、バインダなどの接着物質によって接着されてもよい。
【0079】
ウインドウ部材520は、機能性パネル570の上部に配置されてもよい。ウインドウ部材520は、平面部および前記曲面領域に相応する曲面部を有するウインドウ本体510を含んでもよい。一の実施例において、ウインドウ部材520及び機能性パネル570は、接着性を有する透明樹脂層(例えば、光学透明接着剤、バインダなど)により接着されてもよい。ウインドウ部材520は、内部のパネルを外部の損傷から保護する機能を果たすことができる。
【0080】
一の実施例において、ウインドウ部材520は、ウインドウ本体510上に配置される透明高分子樹脂層505および透明高分子樹脂層505上に形成される保護層をさらに含んでもよい。
【0081】
ウインドウ本体510は、曲面部の内側面522の第1曲率半径が曲面部の外側面524の第2曲率半径と異なるように形成されてもよい。一の実施例において、第1曲率半径が第2曲率半径より大きく形成されるので、曲面表示領域で光の屈折、散乱などによって発生する暗部および画像の歪曲現象を除去することができる。また、他の実施例において、第1曲率半径が第2曲率半径より小さく形成されるので、曲面表示領域で光の屈折、散乱などによって発生する暗部および画像の歪曲現象が除去されることができる。
【0082】
一の実施例において、第1曲率半径と第2曲率半径との差によってウインドウ本体510の曲面部の厚さが平面部の厚さより厚くなってもよい。この際、平面部は、一定の大きさの厚さを有して維持されてもよい。一の実施例において、このようなウインドウ本体510は、溶融された透明樹脂を金型に注入し、硬化させる射出成形方式で形成されてもよい。ただし、これに対しては、上述したので、それに対して重複する説明は省略する。
【0083】
一の実施例において、ウインドウ本体510を構成する透明樹脂は、PC及びPMMAのうち、少なくとも一つを含んでもよい。また、一の実施例において、透明高分子樹脂層505は、PET及びPIのうち、少なくとも一つを含んでもよい。保護層は、透明高分子樹脂層505上に形成されてもよい。保護層は、ガラス素材及び透明高分子樹脂を合成した物質を含み、フィルムの形態で付着したりコーティング層を形成して透明高分子樹脂層505上に塗布されてもよい。一の実施例において、ウインドウ本体510及び透明高分子樹脂層505は、光学透明接着剤及びバインダのうち、少なくとも一つで接着されてもよい。ただし、これに対しては
図1を参照して上述したので、それに対して重複する説明は省略する。
【0084】
上述したように、曲面型表示装置500のウインドウ部材520のウインドウ本体510形成の際、曲面部の内側面522の第1曲率半径が曲面部の外側面524の第2曲率半径と異なるように形成されてもよい。したがって、曲面領域で発生する暗部を除去(または、抑制)し、表示画面が歪曲されて表示される現象を防止し、曲面型表示装置の視認性不良を改善することができる。
【0085】
また、第1曲率半径が第2曲率半径より大きい場合、第1曲率半径が従来の曲面部より大きくなることによって、ウインドウ本体520の内側面に配置される機能性パネル570および表示パネル580の曲率半径も大きくなるので(すなわち、表示装置のパネルが既存よりあまり曲げない状態に配置されてもよい。)、前記パネルが曲がることによって発生する応力および機械的ストレスを最小化することができる。
【0086】
図12は、本発明の実施例に係る曲面型表示装置の一部を示す断面図である。
【0087】
図12を参照すると、曲面型表示装置600は、曲面領域を含む表示パネル580、機能性パネル570およびウインドウ部材620を含んでもよい。
図12では、
図11を参照し、説明した構成要素に対して同一の参照符号を用いており、このような構成要素に対する重複する説明は省略する。また、
図12の曲面型表示装置600は、ウインドウ部材620の曲面部の形態を除くと、
図11の曲面型表示装置500と実質的に同一の構成だったり、又は、類似の構成を有してもよい。
【0088】
ウインドウ部材620は、機能性パネル570の上部に配置されてもよい。ウインドウ部材620は、平面部および前記曲面領域に相応する曲面部を有するウインドウ本体610を含んでもよい。ウインドウ部材620は、内部のパネルを外部の損傷から保護する機能を果たすことができる。
【0089】
一の実施例において、ウインドウ部材620は、ウインドウ本体610上に配置される透明高分子樹脂層605および透明高分子樹脂層605上に形成される保護層をさらに含んでもよい。
【0090】
一の実施例において、ウインドウ本体610は、曲面部の内側面622の曲率半径が曲面部の外側面624の曲率半径より小さく形成されてもよい。したがって、曲面表示領域で光の屈折、散乱などによって発生する暗部および画像の歪曲現象を除去することができる。
【0091】
一の実施例において、ウインドウ本体610を構成する透明樹脂はPC及びPMMAのうち、少なくとも一つを含んでもよい。また、一の実施例において、透明高分子樹脂層605は、PET及びPIのうち、少なくとも一つ以上を含んでもよい。
【0092】
保護層は、透明高分子樹脂層605上に形成されてもよい。保護層は、ガラス素材及び透明高分子樹脂を合成した物質を含み、フィルムの形態で付着したり、コーティング層を形成して透明高分子樹脂層605上に塗布されてもよい。一の実施例において、ウインドウ本体610及び透明高分子樹脂層605は光学透明接着剤及びバインダのうち、少なくとも一つで接着されてもよい。ただし、これに対しては
図1を参照して上述したので、それに対して重複する説明は省略する。
【0093】
上述したように、曲面型表示装置600に含まれるウインドウ部材620のウインドウ本体610は、曲面部の内側面622の曲率半径が曲面部の外側面624の曲率半径と異なるように形成されてもよい。したがって、曲面領域で発生する暗部が除去されて(または、抑制されて)、表示画面が歪曲されて表示される現象が防止され、曲面型表示装置の視認性不良が改善されることができる。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本発明は、曲面型表示装置およびそれを含む電子機器に適用されてもよい。例えば、本発明は、テレビ、デジタルテレビ、3Dテレビ、パーソナルコンピュータ、ノートブック、タブレット、携帯電話、スマートフォン、スマートパッド、ピディエイ(PDA、Personal Digital Assistants)、P.M.P.(PMP、Portable Multimedia Player)、デジタルカメラ、音楽再生機、携帯用ゲームコンソール、ナビゲーションなどに適用されてもよい。
【0095】
以上、本発明の実施例を参照して説明してきたが、当該技術分野の熟練した当業者は下記の特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想および領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正および変更させる可能性があることを理解できる。
【符号の説明】
【0096】
100、300 ウインドウ部材
120、320 ウインドウ本体
122、322 ウインドウ本体曲面部の内側面
124、324 ウインドウ本体曲面部の外側面
140、340 透明高分子樹脂層
160、360 保護層
500 曲面型表示装置
520、620 ウインドウ部材
540 タッチスクリーンパネル
560 偏光板
580 表示パネル