(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、タクシー車両の運行管理において、つぎのような問題があった。乗務員は、運行開始前、乗務員の認証を行うために、タクシー車両から離れた場所にある、事務所内で健康状態の確認を行い、その結果が記録された乗務員カードをタクシーメータに挿入し、身分の確認を行わなければならず、手間がかかった。
また、乗務員以外の者が乗務員カードをタクシーメータに挿入しても、身分の確認ができてしまうので、乗務員の認証が正確に行われないおそれがあった。
また、運行終了後、乗務員がタクシーメータから乗務員カードを引き抜いて、事務所内のPCに乗務員カードを挿入しなければならず、業務を終了する前にもひと手間を要した。
また、運行管理では、乗務員カードが常に使用されるので、乗務員は乗務員カードの紛失や操作ミス等に注意する必要があった。
【0006】
このように、従来の運行管理では、乗務員に対し様々なことが要求され、乗務員の負担が重かった。このため、乗務員の負担を軽減し、利便性の向上が望まれた。
【0007】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的はタクシーメータを利用して運行管理の利便性を向上させることができる運行管理システム及びタクシーメータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するために、本発明に係る運行管理システムは、下記(1)〜(
2)を特徴としている。
(1) タクシーメータとコンピュータとを備え、タクシー車両の運行を管理する運行管理システムであって、
前記タクシーメータは、乗務員が発する音声を入力するマイクを有し、
前記コンピュータは、前記タクシーメータから入力した前記音声の声紋情報を取得し、取得した前記声紋情報に基づき
、前記乗務員の確認
及び健康状態の判定を行う認証部を有
し、
前記認証部により、前記乗務員の確認ができ、且つ、前記乗務員が健康であることが確認されたことで、前記乗務員の認証が成功した場合、前記コンピュータは、運行管理を開始あるいは終了し、前記タクシーメータは、前記タクシーメータに設けられた画面に、前記認証が成功した旨のメッセージを表示し、
前記認証部により、前記乗務員の確認ができないこと、又は、前記乗務員が健康ではないことが確認されることで、前記乗務員の認証が失敗した場合、前記タクシーメータは、前記画面に、前記認証が失敗した旨のメッセージを表示し、所定時間経過後に、前記乗務員の確認ができない旨、及び、前記乗務員が健康ではない旨のうち前記認証の失敗の理由となった方のメッセージを表示する、こと。
上記(1)の構成の運行管理システムによれば、乗務員はマイクに対し発声するだけでよくなり、操作が簡便になる。また、乗務員の正確な確認が可能となる。このように、タクシーメータを利用して運行管理の利便性を向上させることができる。また、既設のタクシーメータに接続して運行管理システムが実現されるので、システムの構築が容易である。
更に、上記(
1)の構成の運行管理システムによれば、認証の際に乗務員の確認のみならず、乗務員の健康状態も条件とすることができる。これにより、安全運行に対する管理がより確実になる。
更に、上記(
1)の構成の運行管理システムによれば、運行管理の開始・終了が自動的に行われ、運行管理の利便性が向上する。また、自動で運行管理の処理が行われるので、乗務員による操作忘れによるミスが低減する。
(
2) 上記(1)
の構成の運行管理システムであって、前記タクシーメータは、前記乗務員に対し発声を促す出力部を備える、こと。
上記(
2)の構成の運行管理システムによれば、出入庫処理の際、乗務員は、タクシーメータからのアナウンスに促されて発声すればよいので、操作が簡便になり、また、乗務員カードを持たなくて済むようになる。
【0009】
また、本発明に係るタクシーメータは、下記(
3)を特徴としている。
(
3) 乗務員が発する音声を入力するマイク
と、
入力した前記音声の声紋情報を取得し、取得した前記声紋情報に基づき、前記乗務員の確認及び健康状態の判定を行う
認証部と、
を備えたタクシーメータであって、
前記認証部により、前記乗務員の確認ができ、且つ、前記乗務員が健康であることが確認されたことで、前記乗務員の認証が成功した場合、運行管理を開始あるいは終了し、且つ、前記タクシーメータに設けられた画面に、前記認証が成功した旨のメッセージを表示し、
前記認証部により、前記乗務員の確認ができないこと、又は、前記乗務員が健康ではないことが確認されることで、前記乗務員の認証が失敗した場合、前記画面に、前記認証が失敗した旨のメッセージを表示し、所定時間経過後に、前記乗務員の確認ができない旨、及び、前記乗務員が健康ではない旨のうち前記認証の失敗の理由となった方のメッセージを表示する、
こと。
【0010】
上記(
3)の構成のタクシーメータによれば、クラウドサーバ等の外部装置を省き、また、タクシーメータは通信機能を持たなくて済むので、全体の構成を単純化できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、乗務員はマイクに対し発声するだけでよくなり、操作が簡便になる。また、乗務員の正確な確認が可能となる。また、乗務員の健康状態も同時に確認する場合には、乗務員の健康状態も認証条件にできる。このように、タクシーメータを利用して運行管理の利便性を向上させることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本実施形態に係る運行管理システム及びタクシーメータについて図面を用いて説明する。本実施形態の運行管理システムは、タクシー車両の運行管理に伴い、乗務員による出入庫処理を行う際、乗務員の体調管理を同時に行う。なお、ここでは、出庫処理について説明するが、入庫処理についても同様である。
【0014】
図1は、本実施形態に係る運行管理システム5の外観を示す図である。運行管理システム5は、タクシーメータ10、外部表示器50及びクラウドサーバ30を備えた構成を有する。
【0015】
タクシーメータ10は、メータ画面16zを表示する表示部16が配置された、箱形の筐体10zを有する。筐体10zの前面に配置された表示部16の周囲には、操作部15(
図2参照)の一部である各種ボタンが配置される。例えば、筐体10zの右側には、空車ボタン15x、賃走(実車)ボタン15z、支払ボタン15y及び合計ボタン15wが配置される。また、筐体10zの左側には、迎車ボタン15u、高速ボタン15t、貸切ボタン15v及び予約ボタン15sが配置される。また、筐体10zの下側にも、種々のボタンが配置される。また、筐体10zの下方には、メモリカード18(
図2参照)が挿抜自在に装着される挿入口18zが配置される。また、筐体10zの前面には、マイク23及びスピーカ22が配置される。なお、マイクは、内蔵マイクでなく、筐体の外部に配置された外部マイクであってもよい。
【0016】
外部表示器(リアモニタともいう)50は、タクシー車両の後部座席側(例えば、助手席の背もたれ部の背面)に設置された、タブレット型の筐体50zを有する。筐体50zの前面の中央には、各種情報を表示する大きな画面(例えば7インチ)を有する表示部54が配置される。また、筐体50zの前面の右側には、スピーカ56及びマイク57が配置される。
【0017】
クラウドサーバ30は、タクシー車両を管理する事務所に設置された、通信ネットワークに接続可能な汎用のコンピュータであり、タクシー車両の運行を管理する。クラウドサーバ30は、ストレージメモリ31と、CPU37とを備える。ストレージメモリ31には、乗務員を認証するための乗務員情報が複数登録された乗務員データベース(DB)33、及び乗務員の体調を管理するための乗務員の音声データが複数登録された乗務員音声データベース(DB)35が含まれる。乗務員音声データベース35には、乗務員の音声データとして、正常(通常)時に声紋認証処理が行われた結果として得られる音声データが登録される。この音声データと、出入庫処理の際に得られた音声データとを比較することで、乗務員の体調が判断される。
【0018】
図2はタクシーメータ10及び外部表示器50のハードウェア構成を示すブロック図である。タクシーメータ10は、CPU11、プログラム格納部12、設定値データ格納部13、タイマ14、操作部15、表示部16、車両情報格納部17、メモリカード18、ブザー19、インタフェース20、スピーカ22及びマイク23を有する。
【0019】
CPU11は、タクシーメータ10の各部を統括的に制御する。プログラム格納部12は、ROMからなり、CPU11によって実行される、タクシーメータ10を動作させるための制御プログラムを格納する。設定値データ格納部13は、電気的に消去可能なメモリ(EEPROM)からなり、更新可能な各種データを保持する。車両情報格納部17は、RAMからなり、車両情報、走行データ等を一時的に記憶する。
【0020】
操作部15は、前述した空車ボタン15x、賃走ボタン15z、支払ボタン15y等の各種ボタンを含み、ボタンの押下によって変更されるタリフ状態を受け付ける。表示部16は、メータ画面16zに走行料金等の情報を表示する。タイマ14は、現在日時を計時し、また、賃走中に発生した渋滞等による停車時間等を計時する。ブザー19は、乗務員に対し注意喚起等を行う。
【0021】
メモリカード(乗務員カード)18は、乗務員によって所持され、タクシーメータ10に対し挿抜自在なカードであり、乗務員情報、運転履歴、走行データ等を記憶する。インタフェース20は、外部表示器50のインタフェース55とデータ通信可能に接続される。また、インタフェース20は、CPU11からの指示に従い、外部表示器50から行き先データを受信し、料金情報等のシステムデータを外部表示器50に出力する。スピーカ22(音声出力部)は、各種の音声を出力する。マイク23は、内蔵マイクであり、周囲の音声を収音し、CPU11にその音声データを伝送する。
【0022】
一方、外部表示器50は、CPU51、メモリ52、コントローラ53、表示部54、インタフェース55、スピーカ56、マイク57及び通信部59を有する。CPU51は、外部表示器50を統括的に制御する。メモリ52は、CPU51によって実行される、外部表示器50を動作させるための制御プログラムを格納する。また、メモリ52は、正常(通常)時に声紋認証処理が行われた結果として得られた、乗務員の音声データを格納可能な乗務員音声データベース(DB)52z、及び乗務員情報が登録された乗務員データベース(DB)52yを保持する。なお、本実施形態では、外部表示器50が、乗務員が発声する音声データをクラウドサーバ30に送信し、クラウドサーバ30のCPU37が音声データに対し、声紋認証の処理を行い、乗務員を認証する場合、すなわちクラウドサーバ30のCPU37が認証部として機能する場合を示す。なお、乗務員の人数が少人数の場合などには、外部表示器50は、タクシーメータ10から送られた音声データをクラウドサーバ30に転送することなく、内部で乗務員の認証を行ってもよい。
【0023】
CPU51は、メモリ52と協働し、マイク57から入力された音声に対し、声紋認証を行う声紋認証機能を有する。また、CPU51は、マイク57から入力された音声をテキスト化する音声認識機能を有してもよく、この音声認識処理と声紋認証処理とを併用することも可能である。この場合、リピータである乗客(顧客)の音声を他の音声と区別し、この乗客の行き先等を把握することが可能となる。
【0024】
インタフェース55は、タクシーメータ10のインタフェース20とデータ通信可能に接続され、CPU51からの指示に従い、タクシーメータ10に対し、行き先データ(行き先情報)を送信し、また、料金情報等のシステムデータを受信する。
【0025】
表示部54は、画面54zに地図情報や広告情報等を表示する。また、本実施形態では、表示部54は、画面54zに表示された各種ボタンを押下(タッチ)することでその入力を受け付け可能なタッチパネルで構成される。コントローラ53は、表示部54の表示及び入力を制御する。
【0026】
スピーカ56は、乗客に対し各種の情報を音声で出力する。マイク57は、乗客が発する音声を収音し、CPU51にその音声データを伝送する。通信部59は、携帯無線回線(3G,LTE等)を介して通信ネットワークに接続され、同じく通信ネットワークに接続されたクラウドサーバ30との間でデータを送受信可能である。
【0027】
上記構成を有する運行管理システム5の動作を示す。
図3は運行管理システム5における運行開始時の動作手順を示すフローチャートである。
図4(A)、(B)、(C)は運行開始時におけるタクシーメータ10のメータ画面の遷移を示す図である。
【0028】
タクシーメータ10のCPU11は、スピーカ22から乗務員に対し発声を促すアナウンスを行い、声紋認証処理を開始する(S1)。このアナウンスに促され、乗務員が規定の文言を発声すると、タクシーメータ10のマイク23は、この音声を収音する(S2)。
【0029】
この声紋認証を開始する際、CPU11は、タクシーメータ10のメータ画面16zに声紋認証開始画面を表示する。声紋認証開始画面では、「氏名を言って下さい」のメッセージが表示される(
図4(A)参照)。ここでは、規定の文言は、乗務員の氏名であるが、その他の文言であってもよい。
【0030】
タクシーメータ10のCPU11は、マイク23で収音された音声データを、インタフェース20を介して外部表示器50に送信する。外部表示器50は、通信部59を介してネットワークに接続されたクラウドサーバ30と通信を行い、クラウドサーバ30に対し、タクシーメータ10から受信した音声データを送信し、乗務員の認証を行わせる(S3)。クラウドサーバ30は、外部表示器50から受信した音声データを用いて声紋認証処理を行い、乗務員音声データベース35に登録されている乗務員を検索し、声紋認証の結果に該当する乗務員がいるか否かを判別する(S4)。
【0031】
登録されている乗務員がいる場合、クラウドサーバ30は、生体情報を参照し、この音声データに基づく健康状態を診断する(S5)。例えば、クラウドサーバ30は、乗務員音声データベース35に、予め乗務員毎に、生体情報として、通常の体調の際の音声データを登録しておき、マイクで収音された音声データと、登録されている音声データとを比較し、周波数や音の大きさがどの程度かい離しているかなど予め定められた条件に基づいて現在の体調を推定する。なお、乗務員音声データベース35に、体調が良い時、普通の時、悪い時における音声データを登録しておき、マイクで収音された音声データが登録されているいずれの音声データと最も近いかを判定し、その結果から現在の体調を推定するようにしてもよい。
【0032】
クラウドサーバ30のCPU37が声紋認証処理を行っている間、つまり、乗務員が規定の文言を発声後、乗務員の確認と健康状態の判定とを同時に行っている間、タクシーメータ10のCPU11は、メータ画面16zに「乗務員認証中」のメッセージを表示する(
図4(B)参照)。
【0033】
クラウドサーバ30は、音声データに基づく乗務員の健康状態が診断されると、その診断結果を外部表示器50に送信する。外部表示器50は、クラウドサーバ30から受け取った診断結果が健康であるか否かを判別する(S6)。診断の結果、乗務員が健康であることが確認されると、外部表示器50は、クラウドサーバ30に対し、この乗務員による運行管理の開始処理(出庫処理)を行う(S7)。この処理後、外部表示器50は、タクシーメータ10に認証成功を送信する。タクシーメータ10は、メータ画面16zに認証成功を表示する(S8)。メータ画面16zには、「認証されました」のメッセージが表示される(
図4(C)参照)。また、タクシーメータ10は、スピーカ22から上記メッセージを音声出力する。乗務員は、メータ画面16zに表示された認証成功の表示、及びスピーカ22から出力される認証成功の音声により、認証に成功したことを知ることができる。この後、運行管理システム5は本処理を終了する。
【0034】
一方、ステップS4で乗務員音声データベース35に登録されている乗務員がいない場合、またはステップS6で診断結果が健康状態でなかった場合、外部表示器50は、タクシーメータ10に認証失敗を送信する。
【0035】
タクシーメータ10は、メータ画面16zに認証失敗を表示する(S9)。
図5(A)、(B)、(C)は認証に失敗した場合におけるタクシーメータ10のメータ画面16zの遷移を示す図である。メータ画面16zには、「認証に失敗しました」のメッセージが表示される(
図5(A)参照)。また、タクシーメータ10は、スピーカ22から上記メッセージを音声出力する。乗務員は、メータ画面16zに表示された認証失敗の表示、及びスピーカ22から出力される認証失敗の音声により、認証に失敗したことを知ることができる。この後、運行管理システム5は本処理を終了する。
【0036】
また、外部表示器50は、クラウドサーバ30から認証失敗の理由を同時に受信している場合、タクシーメータ10にその理由も併せて転送する。タクシーメータ10は、認証失敗の理由を受信すると、メータ画面16zに対し、認証失敗の画面に続き、例えば暫時経過後、認証失敗の理由が表示された画面を表示する。例えば、乗務員データベース52yに乗務員の氏名が登録されていない場合、
図5(B)に示すように、メータ画面16zには、「乗務員を確認できません」のメッセージが表示される。また、診断の結果が健康でなかった場合、メータ画面16zには、「健康状態が良好でありません」のメッセージが表示される。これにより、認証に失敗した乗務員に対し注意喚起を行うことができる。この場合、運行管理システム5は、出庫を拒否する処理を行ってもよい。
【0037】
この運行管理システム5では、タクシー車両の運行管理に伴い、乗務員による出入庫処理を行う際、タクシーメータ10は、マイク23から乗務員が発する音声を入力する。クラウドサーバ30は、外部表示器50を介してタクシーメータ10から入力した音声に対し声紋認証処理を行い、声紋情報を取得する。クラウドサーバ30は、この声紋情報の音声データと、乗務員音声データベース35に登録された音声データとを比較し、乗務員の確認及び健康状態の判定を同時に行う。
【0038】
これにより、出入庫処理の際、乗務員はマイクに対し発声するだけでよくなり、操作が簡便になる。また、乗務員の正確な確認が可能となる。また、乗務員の健康状態も同時に確認できる。さらに、クラウドサーバあるいはタクシーメータが、乗務員の健康状態を表す声紋情報等のデータを定期的に取得し蓄積しておくようにしてもよく、乗務員の健康管理の向上に繋がる。このように、タクシーメータを利用して運行管理の利便性を向上させることができる。また、既設のタクシーメータに外部表示器を接続し、この外部表示器をクラウドサーバに接続することで、運行管理システムが実現されるので、システムの構築が容易である。
【0039】
また、出入庫処理の際、乗務員は、タクシーメータからのアナウンスに促されて発声するだけでよく、操作が簡便になり、また、乗務員カードを持たなくて済むようになる。また、運行管理の開始・終了が自動的に行われ、運行管理の利便性が向上する。また、自動で運行管理の処理が行われるので、乗務員による操作忘れによるミスが低減する。
【0040】
なお、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態は、本発明の技術的範囲内で種々の変形や改良等を伴うことができる。
【0041】
例えば、上記実施形態では、生体情報として音声を用いたが、クラウドサーバが音声以外の生体情報、例えば、脈拍や心拍等を取得可能である場合、これらの情報と音声データとを連携させ、より正確な健康状態を把握できるようにしてもよい。
【0042】
また、認証処理を開始する時または直前に、最新の生体情報をクラウドサーバにアップロードしておくようにしてもよく、この場合、乗務員の健康状態をより適正に判断可能となる。また、上記実施形態では、運行管理の開始に際して、乗務員の認証が行われたが、運行管理の終了に際して行われるようにしてもよい。また、上記実施形態では、タクシーメータに接続された外部表示器がクラウドサーバと接続され、データ通信を行っていたが、タクシーメータが通信機能を有する場合、クラウドサーバと直接にデータ通信を行ってもよい。この場合、外部表示器を省くことができ、構成が簡素化される。
【0043】
また、タクシーメータが、クラウドサーバや外部表示器が持つ声紋認証機能を備えてもよく、乗務員情報データベース及び乗務員音声データベースを搭載することで、タクシーメータだけで乗務員の確認及び健康診断の判定を行うことができる。これにより、クラウドサーバ等の外部装置を省き、また、タクシーメータは通信機能を持たなくて済むので、全体の構成を単純化できる。
【0044】
ここで、上述した本発明に係る運行管理システム及びタクシーメータの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1] タクシーメータ(10)とコンピュータ(クラウドサーバ30)とを備え、タクシー車両の運行を管理する運行管理システム(5)であって、
前記タクシーメータは、乗務員が発する音声を入力するマイク(23)を有し、
前記コンピュータは、前記タクシーメータから入力した前記音声の声紋情報を取得し、取得した前記声紋情報に基づき前記乗務員の確認を行う認証部(CPU37)を有する、
ことを特徴とする、運行管理システム。
[2] 前記認証部は、取得した前記声紋情報に基づき、前記乗務員の確認及び健康状態の判定を行う、
ことを特徴とする、上記[1]に記載の運行管理システム。
[3] 前記コンピュータは、前記認証部による前記乗務員の確認及び前記健康状態の判定の結果、前記乗務員の認証が成功した場合、運行管理を開始あるいは終了する、
ことを特徴とする、上記[2]に記載の運行管理システム。
[4] 前記タクシーメータは、前記乗務員に対し発声を促す出力部(表示部16、スピーカ22)を備える、
ことを特徴とする、上記[1]ないし[3]のいずれかに記載の運行管理システム。
[5] 乗務員が発する音声を入力するマイク(23)を有し、入力した前記音声の声紋情報を取得し、取得した前記声紋情報に基づき、前記乗務員の確認及び健康状態の判定を行う、
ことを特徴とする、タクシーメータ(10)。