(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る加熱調理器の実施の形態について説明する。なお、図面の形態は一例であり、本発明を限定するものではない。また、各図において同一の符号を付したものは、同一のまたはこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。さらに、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
【0010】
実施の形態1.
(加熱調理器の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100を示す斜視図である。
まず、加熱調理器100の構成について説明する。
図1に示すように、加熱調理器100は、本体110と、本体110の上面に配置されたトッププレート120と、を備えている。本体110には、魚などの被調理物の調理を行うためのグリル庫130が収容されている。
【0011】
また、本体110には、グリル庫130に右側に隣接して、前面操作部140が設けられている。前面操作部140には、電源スイッチ142および複数の操作ダイヤル144が配置されている。電源スイッチ142は、加熱調理器100の電源をON/OFFするために操作されるものである。操作ダイヤル144は、たとえばグリル庫130の火力を調整するために操作されるものである。前面操作部140を介して入力される操作信号は、図示しない制御部に送信される。
【0012】
トッププレート120は、たとえば、耐熱性のガラス板と金属の枠体とにより構成される。トッププレート120の上面には、印刷などにより加熱領域を示す3個の円形の加熱口150が設けられている。各加熱口150には、鍋またはフライパンなどの容器が載置される。
【0013】
トッププレート120の手前側には、加熱口150の火力を調整するために操作される上面操作部160が設けられている。上面操作部160は、火力を調節するために操作される火力操作部162と、火力の大きさを表す火力表示部164と、を有している。各加熱口150に対応して、複数の火力操作部162および火力表示部164がそれぞれ設けられている。
【0014】
火力操作部162は、たとえば、静電容量式のタッチセンサで構成される。火力操作部162を介して入力される操作指示は、制御部へ出力される。火力表示部164は、たとえば、複数の発光ダイオードで構成され、制御部の制御の下、火力の大きさに応じた数の発光ダイオードが点灯される。
【0015】
また、トッププレート120の手前側中央には、操作表示部180が設けられている。操作表示部180は、たとえば、タッチパネルで構成され、加熱調理器100に関する情報が表示されると共に、加熱調理器100に対する操作が入力される。操作表示部180に表示される情報には、加熱調理器100の設定情報、調理モードの選択表示、自動調理の進行状況、および警告情報の表示などが含まれる。操作表示部180の表示内容は、制御部によって制御される。また、操作表示部180を介して入力される操作信号は、制御部に送信される。
【0016】
また、トッププレート120の奥側には、複数の排気口170が設けられている。排気口170は、本体110の内部と連通するように配置される。本体110の内部に取り込まれた空気は、排気口170から排気される。排気口170の上部には、本体110の内部への埃その他の異物が侵入するのを防止する通気性を有する図示しないカバーが設けられてもよい。
【0017】
(グリル庫の構成)
図2は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100の内部を示す説明図である。
図2に示すように、トッププレート120の下方には、各加熱口150に対応して加熱コイル200が配置されている。
加熱コイル200の下方には、グリル庫130が配置されている。グリル庫130は、本体110の前面に開口し、この開口を覆うようにグリル扉131を有している。グリル扉131は、前方に引出可能になっている。グリル扉131は、中央部の透明窓132によってグリル庫130の内部を目視可能に設けられている。
グリル庫130内の加熱時に排出される煙などの排気風は、本体110の後方奥部に設けた上方に延びるグリル煙突133を介した排気口170から排気される。
【0018】
グリル庫130の内部には、被調理物を上方から加熱する上加熱体10が設けられている。また、被調理物を下方から加熱する下加熱体20が設けられている。
上加熱体10および下加熱体20は、グリル庫130に内蔵され、給電されると抵抗加熱されてジュール熱を発生する線状のヒータである。上加熱体10および下加熱体20は、水平面上に前後方向で中央部分が中心に接近する形状の輪になっている。
【0019】
上加熱体10と下加熱体20との間には、被調理物を載置する載置部31が設けられた調理皿30が配置される。調理皿30は、グリル庫130のグリル扉131と共に前方に引出可能に図示しない取付部によって取り付けられる。調理皿30は、グリル庫130からグリル扉131と共に前方に引出した後、取付部から取り外し可能になっている。
図2に示すように、上加熱体10と調理皿30との間は、空間になっている。また、下加熱体20と調理皿30との間は、空間になっている。上加熱体10と調理皿30との間の空間は、被調理物を収納可能なように下加熱体20と調理皿30との間の空間よりも広い。
【0020】
(調理皿の構成)
図3は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100のグリル庫130の調理皿30と下加熱体20との関係を示す斜視図である。
図2、
図3に示すように、調理皿30は、被調理物を載置する載置部31を有している。載置部31は、矩形形状である。調理皿30は、載置部31の前後左右の外周に立壁32が設けられている。立壁32の高さは、全周にわたって同じである。なお、立壁32の高さを前後左右で変更してもよい。
また、調理皿30は、立壁32の上部に水平方向に外側に延びるフランジ33を有する。
図2、
図3では、立壁32の上端に水平方向に外側に延びるフランジ33を有している。フランジ33は、調理皿30の立壁32の形成された全周にわたって形成されている。なお、フランジ33は、立壁32の上端ではなく、上端から下方に間隔を空けた位置に設けられるものでもよい。
調理皿30は、たとえば、金属や耐熱陶器などで形成されている。
【0021】
調理皿30は、載置部31の厚みが、下加熱体20の直上部分31aと下加熱体20の非直上部分31bとで異なっている。具体的には、
図2に示すように、載置部31の下加熱体20の直上部分31aの厚みAが、下加熱体20の非直上部分31bの厚みBよりも厚くなっている。この厚みAは、載置部31の被調理物を載置する載置面31cとは反対側の下面31dを厚みBよりも突出させて形成されている。また、この厚みAは、部分的に異なるようにしてもよい。
ここで、下加熱体20の直上部分31aは、完全な直上だけでなくその一部周辺をも含む概念である。
また、下加熱体20の直上部分31aは、グリル扉131が閉まり、調理皿30がグリル庫130に完全に収納されたときの対応部分である。つまり、
図3に示すように、下加熱体20が前後方向で中央部分が中心に接近する形状をしているので、調理皿30は、グリル庫130に収容された状態で下加熱体20が直上に投影されるように、この下加熱体20と同様に前後方向で中央部分が中心に接近する形状で載置部31の載置面31cとは反対側の下面31dを突出させている。
【0022】
図2に示すように、調理皿30は、載置部31の被調理物を載置する載置面31cが、左右側方(紙面に直交する方向)に直線状に延び、前後方向(グリル扉131側が前方向、グリル煙突133側が後方向)に凹凸な凹凸形状34を有している。凹凸形状34のピッチは、均等であり、5mm間隔程度である。調理皿30は、載置部31の厚みが部位によって異なっている。しかし、載置面31cは、均等に凹凸形状34が形成された均された面であり、一部が大きく突出したり凹んだりするようにはなっていない。なお、凹凸形状34のピッチは、均等に限るものではない。
【0023】
(グリル庫の動作)
以上の構成を備えている加熱調理器100のグリル庫130では、調理皿30の載置部31の載置面31c上に魚などの被調理物を載置する。そして、グリル扉131を閉じ、電源スイッチ142をONし、操作ダイヤル144でグリル庫130の火力を調整して調理を行う。
【0024】
(効果)
調理皿30は、下加熱体20との間に部品を介在させず、空間を隔てているだけである。そして、調理皿30は、下加熱体20の直上部分31aの厚みAが、下加熱体20の非直上部分31bの厚みBよりも厚くなっている。そのため、下加熱体20が通電されて発熱すると、調理皿30は、下加熱体20の直上部分31aの厚みAが厚く伝熱し難く、厚みが薄い下加熱体20の非直上部分31bと均一に加熱される。すなわち、調理皿30は、下加熱体20によって直接加熱されると共に、下加熱体20の直上か否かによらずむらなく均一に温度上昇する。これにより、調理時間を短縮させつつ下加熱体20の消費電力を低下させることができる。また、調理皿30と下加熱体20との間に部品を介在させないため、部品点数を削減してコストを低減することができる。
【0025】
また、調理皿30は、載置部31の外周に立壁32を有し、立壁32にはフランジ33を有している。このため、調理皿30に載置された被調理物からグリル庫130内に飛び散る汚れや油はねを立壁32およびフランジ33によって防ぐことができる。これにより、調理皿30から下加熱体20に油垂れすることを抑制し、発火を抑制することができる。
【0026】
そして、調理後に上加熱体10および下加熱体20がグリル庫130内で放熱して冷却され、グリル庫130の温度がすみやかに低下する。これにより、調理後のグリル庫130の温度を早期に低下させることができる。
【0027】
実施の形態2.
実施の形態2では、調理皿は、載置部の下加熱体の非直上部分の厚みが、グリル庫の前方側を後方側よりも厚くしている。その他の構成は、実施の形態1と同様であるので、その特徴部分のみ説明する。
【0028】
図4は、本発明の実施の形態2に係る加熱調理器100の内部を示す説明図である。
図4に示すように、調理皿30は、載置部31の下加熱体20の非直上部分31bの厚みB1、B2、B3が、部分的に異なる。具体的には、調理皿30は、載置部31の下加熱体20の非直上部分31bの厚みB1、B2、B3が、グリル庫130の前方側を後方側よりも厚くしている。ここでは、前方側の厚みB1は、前後方向中央側の厚みB2および後方側の厚みB3よりも厚くしている。前後方向中央側の厚みB2は、前方側の厚みB1よりも薄く、後方側の厚みB3よりも厚くしている。この厚みB1、B2、B3は、主に載置部31の下面31dを突出させることで形成されている。このため、載置部31の載置面31cは、実施の形態1と同様に凹凸形状34に均された面である。
なお、載置部31の下加熱体20の非直上部分31bの厚みB1、B2、B3は、連続的に下面31dを傾斜させて形成してもよいし、所定間隔で下面31dを段になって突出して形成してもよい。
【0029】
グリル庫130では、グリル扉131の透明窓132から熱気が外へ逃げてしまう。これに対し、実施の形態2では、調理皿30は、載置部31の下加熱体20の非直上部分31bの厚みB1、B2、B3が、グリル庫130の前方側を後方側よりも厚くしている。これにより、調理皿30の載置部31の下加熱体20の非直上部分31bの前方側の厚みを厚くし、調理皿30のグリル庫130の前方側の熱容量を大きくし、調理皿30のグリル庫130の前方側を後方側よりも温度が低下し難くしている。
【0030】
実施の形態3.
実施の形態3では、調理皿は、載置部の下加熱体の直上部分の載置面が、下加熱体の非直上部分の載置面よりも凹んだ凹形状である。その他の構成は、実施の形態1と同様であるので、その特徴部分のみ説明する。
【0031】
図5は、本発明の実施の形態3に係る加熱調理器100の内部を示す説明図である。
調理皿30は、載置部31の下加熱体20の直上部分31aの載置面31cが、下加熱体20の非直上部分31bの載置面31cよりも下方に凹んだ凹形状35である。凹形状35が形成されているため、載置面31cは、凹凸形状34のある部分と凹形状35のある部分とで形状が異なっている。
なお、調理皿30は、載置部31の下加熱体20の直上部分31aの載置面31cが凹形状35となっていても、載置部31の下加熱体20の直上部分31aの厚みAが、下加熱体20の非直上部分31bの厚みBよりも厚くなっている。
【0032】
そして、調理皿30は、下加熱体20の直上部分31aの載置面31cの凹形状35が、部分的に凹み量を異ならせている。たとえば、調理皿30は、載置面31cの凹形状35が、グリル庫130の後方側を前方側よりも凹み量を大きくしている。
【0033】
調理皿30に凹形状35が形成されることで、被調理物への熱の伝わり方を均一にすることができる。これにより、調理性能の向上が図れ、温度むらが改善でき、調理時間を短縮することができる。
そして、実施の形態2と同様に、グリル庫130では、グリル扉131の透明窓132から熱気が逃げてしまう。このため、調理皿30は、載置面31cの凹形状35が、グリル庫130の後方側を前方側よりも凹み量を大きくし、調理皿30のグリル庫130の前方側の熱容量を大きくし、調理皿30のグリル庫130の前方側を後方側よりも温度が低下し難くしている。
【0034】
実施の形態4.
実施の形態4では、下加熱体に誘導加熱コイルを用いたものである。その他の構成は、実施の形態1と同様であるので、その特徴部分のみ説明する。
【0035】
図6は、本発明の実施の形態4に係る加熱調理器100の内部を示す説明図である。
図7は、本発明の実施の形態4に係る加熱調理器100のグリル庫130の調理皿30と下加熱体20との関係を示す斜視図である。
図6、
図7に示すように、下加熱体20は、給電されて励磁される誘導加熱コイルである。
調理皿30と下加熱体20との間に上面が平面のプレート40が設けられている。プレート40は、たとえば、非磁性体などである誘導加熱され難い材質で形成されている。プレート40は、平板状である。
プレート40は、固定されていて、プレート40とは個別に調理皿30がグリル扉131と共に前方に引出可能である。調理皿30は、取付部に取り付けられ、プレート40から浮き上がった状態に維持されていてもよい。
調理皿30は、少なくとも下加熱体20を直上部分31aは、たとえば渦電流の発生する磁性体などである金属製の誘導加熱される材質で形成されている。実施の形態4では、調理皿30のすべてが金属製の誘導加熱される材質で形成されている。すなわち、調理皿30は、プレート40よりも誘導加熱され易い材質で形成されている。調理皿30は、誘導加熱コイルである下加熱体20によってプレート40上にて直接加熱される。
【0036】
また、下加熱体20の直上部分31aは、グリル扉131が閉まり、調理皿30がグリル庫130に完全に収納されたときの対応部分である。つまり、
図7に示すように、下加熱体20がドーナツ形状をしているので、調理皿30は、グリル庫130に収容された状態で下加熱体20が直上に投影されるように、この下加熱体20と同様にドーナツ形状で載置部31の載置面31cとは反対側の下面31dを突出させている。
【0037】
下加熱体20が誘導加熱コイルであり、調理皿30と下加熱体20との間にプレート40が設けられていることにより、グリル庫130の底面がプレート40によって平面となる。これにより、グリル庫130の底面の調理後の汚れを清掃し易くなる。
【0038】
以上、説明した実施の形態1〜4によると、調理皿30は、載置部31の下加熱体20の直上部分31aの厚みAが、下加熱体20の非直上部分31bの厚みBよりも厚くなっている。この構成によれば、下加熱体20が通電されて発熱すると、調理皿30は、下加熱体20の直上部分31aの厚みAが厚く伝熱し難く、厚みの薄い下加熱体20の非直上部分31bと均一に加熱される。すなわち、調理皿30は、下加熱体20によって直接加熱されると共に、下加熱体20の直上か否かによらずむらなく均一に温度上昇する。これにより、調理時間を短縮させつつ下加熱体20の消費電力を低下させることができる。また、実施の形態1〜3では、調理皿30と下加熱体20との間に部品を介在させないため、部品点数を削減してコストを低減することができる。
また、実施の形態1〜3では、調理後に上加熱体10および下加熱体20がグリル庫130内で放熱して冷却され、グリル庫130の温度がすみやかに低下する。実施の形態4では、下加熱体20が誘導加熱コイルであり、それ自体は発熱せず、グリル庫130の温度がすみやかに低下する。これにより、調理後のグリル庫130の温度を早期に低下させることができる。
【0039】
調理皿30は、載置部31の下加熱体20の直上部分31aの厚みAが、部分的に異なっている。グリル庫130では、グリル扉131の透明窓132から熱気が逃げてしまう。これに対し、調理皿30は、厚みAが、グリル庫130の前方側を後方側よりも厚くすることができる。これにより、調理皿30のグリル庫130の前方側の厚みを厚くし、調理皿30のグリル庫130の前方側の熱容量を大きくし、調理皿30のグリル庫130の前方側を後方側よりも温度が低下し難くすることができる。
【0040】
調理皿30は、載置部31の下加熱体20の非直上部分31bの厚みB1、B2、B3に関して、グリル庫130の前方側を後方側よりも厚くしている。グリル庫130では、グリル扉131の透明窓132から熱気が逃げてしまう。これに対し、調理皿30は、厚みB1、B2,B3が、グリル庫130の前方側を後方側よりも厚くしている。これにより、調理皿30のグリル庫130の前方側の厚みを厚くし、調理皿30のグリル庫130の前方側の熱容量を大きくし、調理皿30のグリル庫130の前方側を後方側よりも温度が低下し難くすることができる。
【0041】
調理皿30は、載置部31の被調理物を載置する載置面31cが、凹凸形状34を有している。この構成によれば、被調理物が載置面31cにくっつくことを防止することができる。また、被調理物から出る油などを被調理物から落とすことができる。
【0042】
調理皿30は、載置部31の下加熱体20の直上部分31aの載置面31cが、下加熱体20の非直上部分31bの載置面31cよりも下方に凹んだ凹形状35である。この構成によれば、被調理物への熱の伝わり方を均一にすることができる。これにより、調理性能の向上が図れ、温度むらが改善でき、調理時間を短縮することができる。
【0043】
調理皿30は、下加熱体20の直上部分31aの載置面31cの凹形状35が、部分的に凹み量を異ならせている。この構成によれば、調理皿30は、載置面31cの凹形状35が、グリル庫130の後方側を前方側よりも凹み量を大きくすることができる。グリル庫130では、グリル扉131の透明窓132から熱気が逃げてしまう。これに対し、調理皿30は、載置面31cの凹形状35が、グリル庫130の後方側を前方側よりも凹み量を大きくし、調理皿30のグリル庫130の前方側の熱容量を大きくし、調理皿30のグリル庫130の前方側を後方側よりも温度が低下し難くすることができる。
【0044】
調理皿30は、載置部31の外周に立壁32が設けられている。この構成によれば、被調理物からグリル庫130内に飛び散る汚れや油はねを立壁32によって防ぐことができる。これにより、調理皿30から下加熱体20に油垂れすることを抑制し、発火を抑制することができる。
【0045】
調理皿30は、立壁32の高さが全周にわたって同じである。この構成によれば、調理皿30の全周にわたって被調理物からグリル庫130内に飛び散る汚れや油はねを立壁32によって防ぐことができる。
【0046】
調理皿30は、立壁32の上端に水平方向に外側に延びるフランジ33を有している。この構成によれば、被調理物からグリル庫130内に飛び散る汚れや油はねをフランジ33によって防ぐことができる。これにより、調理皿30から下加熱体20に油垂れすることを抑制し、発火を抑制することができる。
【0047】
下加熱体20は、誘導加熱コイルであり、調理皿30と下加熱体20との間に上面が平面のプレート40が設けられ、調理皿30は、プレート40よりも誘導加熱され易い材質で形成されている。この構成によれば、グリル庫130の底面がプレート40によって平面となる。これにより、グリル庫130の底面の調理後の汚れを清掃し易くなる。
【0048】
なお、上記の各実施の形態の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。また、今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。