(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって、実行されると、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法を行うためのコードを含むコンピュータ可読記憶媒体。
【発明を実施するための形態】
【0017】
添付の図面に関して以下に記載する詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書で説明する概念が実践され得る唯一の構成を表すものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることは当業者に明らかであろう。場合によっては、そのような概念を曖昧にすることを回避するために、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形態で示される。
【0018】
本開示全体にわたって提示する様々な概念は、多種多様な通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実装され得る。
図1を参照すると、例として、限定はしないが、本開示のいくつかの態様において現れる場合がある複数の通信エンティティを含むワイヤレス通信ネットワーク100が示されている。本明細書で説明するように、通信エンティティ(たとえば、デバイス)は、アクセス端末(AT)、スマートフォン、スモールセル、基地局、または他のエンティティ内に存在し得るか、またはそれらの一部であり得る。従属エンティティまたはメッシュノードは、スマートアラーム、リモートセンサ、スマートフォン、電話、スマートメータ、PDA、パーソナルコンピュータ、メッシュノード、タブレットコンピュータ、または何らかの他のエンティティ内に存在し得るか、またはそれらの一部であり得る。当然、図示したデバイスまたは構成要素は例にすぎず、任意の適切なノードまたはデバイスは、本開示の範囲内のワイヤレス通信ネットワーク内に現れる場合がある。
【0019】
図2は、
図1のエンティティが実装され得るアクセスネットワーク200の一例を示す。アクセスネットワーク200は、限定はしないが、第5世代(5G)技術、第4世代(4G)技術、第3世代(3G)技術、および他のネットワークアーキテクチャを含む、様々なネットワーク技術に従って実装され得る。したがって、本開示の様々な態様は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)、(FDDモード、TDDモード、または両方のモードにおける)LTEアドバンスト(LTE-A)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、符号分割多元接続(CDMA)、エボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、電気電子技術者協会(IEEE)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、ウルトラワイドバンド(UWB)、Bluetooth(登録商標)、および/または他の適切なシステムに基づくネットワークに拡張され得る。用いられる実際の電気通信規格、ネットワークアーキテクチャ、および/または通信規格は、特定の適用例およびシステムに課された全体的な設計制約に依存する。
【0020】
アクセスネットワーク200は、セル202、204、および206を含む複数のセルラー領域(セル)を含み、セルの各々は、1つまたは複数のセクタを含み得る。セルは、地理的に、たとえば、カバレージエリアによって画定され得る。セクタに分割されたセルでは、セル内の複数のセクタは、アンテナのグループによって形成され得、各アンテナは、セルの一部分におけるATとの通信を担う。たとえば、セル202では、アンテナグループ212、214、および216は各々、異なるセクタに対応し得る。セル204では、アンテナグループ218、220、および222は各々、異なるセクタに対応し得る。セル206では、アンテナグループ224、226、および228は各々、異なるセクタに対応し得る。
【0021】
セル202、204、および206は、各セル202、204、または206の1つまたは複数のセクタと通信している場合がある、いくつかのアクセス端末(AT)を含み得る。たとえば、AT230および232は、アクセスポイント(AP)242と通信している場合があり、AT234および236は、AP244と通信している場合があり、AT238および240は、AP246と通信している場合がある。また、AT232および241ならびに他のATは、たとえば、通信シンボル248によって、図示のようにD2Dシグナリングを介して通信する場合がある。様々な実装形態では、APは、基地局、NodeB、eNodeBなどと呼ばれるか、またはそれらとして実装され得るが、ATは、ユーザ機器(UE)、移動局などと呼ばれるか、またはそれらとして実装され得る。
【0022】
図3は、第2のデバイス350と通信している第1のデバイス310を含むシステム300のブロック図であり、第1のデバイス310および第2のデバイス350は、本明細書で教示するような機能を提供するように構成され得る。たとえば、第1のデバイス310および第2のデバイス350は、
図1または
図2のデバイスのうちのいずれかとすることができる。様々な動作シナリオでは、第1のデバイス310および/または第2のデバイス350は、送信機もしくは送信デバイス、または受信機もしくは受信デバイス、または両方であり得る。
【0023】
第1のデバイス310から第2のデバイス350への通信では、コントローラまたはプロセッサ(コントローラ/プロセッサ)340は、データソース312からデータを受信し得る。チャネル推定値は、送信機332のコーディング方式、変調方式、拡散方式、および/またはスクランブリング方式を決定するために、コントローラ/プロセッサ340によって使用され得る。これらのチャネル推定値は、第2のデバイス350によって送信される基準信号から、または第2のデバイス350からのフィードバックから導出され得る。送信機332は、アンテナ334A〜334Nを通じたワイヤレス媒体による送信のために、増幅、フィルタリング、およびフレームのキャリア上への変調を含む、様々な信号調整機能を提供し得る。アンテナ334A〜334Nは、たとえば、ビームステアリング双方向適応アンテナアレイ、多入力多出力(MIMO)アレイ、または任意の他の適切な送信/受信技術を含む、1つまたは複数のアンテナを含み得る。
【0024】
第2のデバイス350において、受信機354は、(たとえば、1つまたは複数のアンテナを表す)アンテナ352A〜352Nを通じて送信を受信し、その送信を処理してキャリア上に変調された情報を復元する。受信機354によって復元された情報は、コントローラまたはプロセッサ(コントローラ/プロセッサ)390に与えられる。コントローラ/プロセッサ390は、シンボルを逆スクランブルおよび逆拡散し、変調方式に基づいて、第1のデバイス310によって送信された最も可能性の高い信号コンスタレーションポイントを決定する。これらの軟判定は、コントローラ/プロセッサ390によって計算されたチャネル推定値に基づき得る。次いで、軟判定は、データ、制御信号、および基準信号を復元するために、復号およびデインターリーブされる。次いで、フレームの復号に成功したかどうかを判断するために、巡回冗長検査(CRC)コードが検査される。次いで、復号に成功したフレームによって搬送されたデータがデータシンク372に与えられ、データシンク372は、第2のデバイス350および/または様々なユーザインターフェース(たとえば、ディスプレイ)において実行されているアプリケーションを表す。復号に成功したフレームによって搬送された制御信号は、コントローラ/プロセッサ390によって処理される。フレームの復号に失敗したとき、コントローラ/プロセッサ390は、肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用して、それらのフレームの再送信要求をサポートすることもできる。
【0025】
第2のデバイス350から第1のデバイス310へのリンクでは、データソース378からのデータおよびコントローラ/プロセッサ390からの制御信号が与えられる。データソース378は、第2のデバイス350および様々なユーザインターフェース(たとえば、キーボード)において実行されているアプリケーションを表し得る。第1のデバイス310による送信に関して説明した機能と同様に、コントローラ/プロセッサ390は、CRCコード、前方誤り訂正(FEC)を容易にするためのコーディングおよびインターリービング、信号コンスタレーションへのマッピング、直交可変拡散率(OVSF)による拡散、ならびに一連のシンボルを生成するためのスクランブリングを含む、様々な信号処理機能を提供する。第1のデバイス310によって送信された基準信号から、または第1のデバイス310によって送信されたミッドアンブル中に含まれるフィードバックから、コントローラ/プロセッサ390によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディング方式、変調方式、拡散方式、および/またはスクランブリング方式を選択するために使用され得る。コントローラ/プロセッサ390によって生成されるシンボルは、フレーム構造を作成するために利用される。コントローラ/プロセッサ390は、追加の情報でシンボルを多重化することによって、このフレーム構造を作成し、一連のフレームが得られる。次いで、フレームは送信機356に与えられ、送信機356は、アンテナ352A〜352Nを通じたワイヤレス媒体による送信のために、増幅、フィルタリング、およびフレームのキャリア上への変調を含む、様々な信号調整機能を提供する。
【0026】
送信は、第2のデバイス350における受信機機能に関して説明した方法と同様の方法で第1のデバイス310において処理される。受信機335は、アンテナ334A〜334Nを通じて送信を受信し、その送信を処理してキャリア上に変調された情報を復元する。受信機335によって復元された情報は、コントローラ/プロセッサ340に与えられ、コントローラ/プロセッサ340は、各フレームをパースする。コントローラ/プロセッサ340は、第2のデバイス350内のコントローラ/プロセッサ390によって実行される処理の逆を実行する。次いで、復号に成功したフレームによって搬送されたデータおよび制御信号は、データシンク339に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ340によるフレームの一部の復号に失敗した場合、コントローラ/プロセッサ340は、肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用して、それらのフレームの再送信要求をサポートすることもできる。
【0027】
コントローラ/プロセッサ340および390は、それぞれ、第1のデバイス310および第2のデバイス350における動作を指示するために使用され得る。たとえば、コントローラ/プロセッサ340および390は、タイミング、周辺インターフェース、電圧調整、電力管理、および他の制御機能を含む、様々な機能を提供し得る。メモリ342および392のコンピュータ可読媒体は、それぞれ、第1のデバイス310および第2のデバイス350のためのデータおよびソフトウェアを記憶し得る。
【0028】
本開示の様々な態様によれば、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、(たとえば、各々が1つまたは複数のプロセッサを含み得る)コントローラ/プロセッサ340および390を用いて実装され得る。コントローラ/プロセッサ340および390は、メモリ352または392に記憶されたソフトウェアの実行を含む、一般的な処理を担う。ソフトウェアは、コントローラ/プロセッサ340および390によって実行されると、コントローラ/プロセッサ340および390に、任意の特定の装置のための以下で説明する様々な機能を実行させる。メモリ352または392はまた、ソフトウェアを実行するときにコントローラ/プロセッサ340および390によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。
【0029】
いくつかのD2Dネットワークは、周期的な予約済みリソースがネットワーク全体にわたってページングおよびランダムアクセスに使用される、ページングベースの設計を用いる。たとえば、そのようなネットワークは、電力消費量およびオーバーヘッドを軽減するために、ページングおよびランダムアクセスに1秒程度の周期を用い得る。したがって、ネットワークは、レイテンシ対電力消費量およびオーバーヘッドのトレードオフを行う。しかしながら、実際の負荷とは無関係に、既知のまたは固定のオーバーヘッドがある。
【0030】
図4の
図400は、そのようなネットワークにおける周期的なページングの簡略化された例を示す。第1の時間間隔402の間、デバイス(図示せず)は、リンクごとに一意のRTS-CTSリソースを使用する分散リンクスケジューリング404を用いる。第2の時間間隔406の間、デバイスのうちのいずれかは、新しい接続セットアップのためにページングすることができる。第3の時間間隔408の間、デバイスは、リンクごとに一意のRTS-CTSリソースを使用する分散リンクスケジューリング410を再び用いる。
【0031】
いくつかのページングベースの設計は、後続のリンクスケジューリングに使用されるべきRTS-CTSリソースに同意するために、2ウェイまたは3ウェイハンドシェイクを用いる。このRTS-CTSリソースは、接続識別子(CID)と呼ばれることもある。
【0032】
図5は、イニシエータデバイス502とターゲットデバイス504との間の3ウェイハンドシェイク500のためのシグナリングの一例を示す。イニシエータデバイス502は、次のページング機会を待つ506。ページング機会時間が来ると、イニシエータデバイス502は、ページ要求を含む第1のメッセージ(メッセージ1)を送信する。第1のメッセージを受信すると、ターゲットデバイス504は、ページ応答を含む第2のメッセージ(メッセージ2)を送信する。第2のメッセージを受信すると、イニシエータデバイス502は、確認を含む第3のメッセージ(メッセージ3)を送信する。次いで、イニシエータデバイス502およびターゲットデバイス504は、リンクスケジューリングに参加する508ことができる。
【0033】
従来の周期的な設計では、デバイスは新しい接続を行うためにページング期間を待つ必要があり得るので、ページング中に競合がある場合がある。この競合は、ページング期間の後続の反復の間の段階でまばらになる。
【0034】
高速PHY接続セットアップおよびメッセージング
本開示は、いくつかの態様では、デバイス(たとえば、ノード)間の新しい接続をセットアップするおよび/またはそのようなデバイス間の高優先度メッセージを通信するためのプロトコルおよびシグナリング方式に関する。この方式は、初期アクセスのための動的な接続スケジューリングおよび/または高優先度メッセージアクセスのための動的なスケジューリングを用いる。いくつかの実装形態では、そのような方式は、(たとえば、何らかの修正を伴う)従来の2ウェイまたは3ウェイハンドシェイクメッセージを用いることができる。
【0035】
いくつかの実装形態では、最も優先度の高いRTS-CTSリソースは、共通の制御チャネルとして使用される。イニシエータノードは、最も優先度の高いRTSを送信する。最も優先度の高いRTSを受信することを期待する各ターゲットノードは、対応するCTSで応答する。このようにして、データスロットは、第1のメッセージ(たとえば、メッセージ1)のイニシエータ-ターゲット間のブロードキャストに対してセキュアにされる。
【0036】
そのような方式は、ターゲットが絶えずまたは頻繁にRTSをリッスンし得るので、周期的なページング設計と比較して、より低い(たとえば、ゼロ)レイテンシを提供し得る。そのような方式はまた、必要な場合のみリソースがスケジュールされ得るので、周期的なページング設計と比較して、より低いリソースオーバーヘッドを提供し得る。さらに、そのような方式は、デバイスがリソースを求めて競合するためにページング期間を待つ必要がないので、周期的なページング設計と比較して、より少ない競合をもたらし得る。
【0037】
本開示のいくつかの例示的な態様について、
図6〜
図9を参照しながら説明する。説明のために、これらの図は、ある技術の文脈において様々な構成要素を示し得る。しかしながら、本明細書の教示は、他のタイプのデバイスを用い得ること、ならびに他のタイプの無線技術およびアーキテクチャを使用して実装され得ることを諒解されたい。また、様々な動作について、特定のタイプの構成要素(たとえば、D2D通信デバイス、スマートデバイス、eNB、基地局、クライアントデバイス、ピアツーピアデバイス、UEなど)によって実行されるものとして説明する場合がある。これらの動作は、他のタイプのデバイスによって実行され得ることを理解されたい。これらの図の複雑さを低減するために、ほんのいくつかの例示的な構成要素が示されている。しかしながら、本明細書の教示は、異なる数の構成要素または他のタイプの構成要素を使用して実装され得る。
【0038】
図6の
図600は、本明細書の教示とともに用いられ得るタイムスロット602の構造の一例を示す。RTSは、タイムスロット602の第1のサブスロット604中に通信される。CTSは、タイムスロット602の第2のサブスロット606中に通信される。データは、タイムスロット602の残りの部分用に指定されたデータチャネル中に通信される。
【0039】
図6の垂直方向のボックスによって示されるように、RTSとCTSのペアは、異なる周波数(
図6のy軸)で送信され得る。さらに、異なる周波数は、矢印608によって表されるように、異なる優先度に関連付けられ得る。たとえば、行610に対応する周波数は、行612に対応する周波数よりも低い優先度に関連付けられ得る。したがって、
図6に示されるように、特定のRTS-CTS周波数は、最も優先度の高いRTS-CTSリソースとして指定され得る。したがって、そのリソース上で送信される任意のRTSまたはCTSは、最も優先度の高いRTSまたはCTSであると見なされる。
【0040】
他のタイプのリソースは、RTSおよびCTSを送信および受信するために使用され得る。たとえば、限定はしないが、そのようなリソースは、異なる周波数、異なるトーン(たとえば、正弦曲線)、異なるトーンシーケンス、異なるコード、またはそれらの何らかの組合せを含み得る。優先度付けは、これらのリソースタイプのうちのいずれかに適用され得る。したがって、一般に、RTSまたはCTSの優先度は、RTSまたはCTSの通信に割り当てられたリソースに基づいて示され得る。
【0041】
リソース(ならびに、したがって、RTS信号およびCTS信号)は、互いに対して優先され得る。一例として、低優先度リソースとして分類されたリソースは、高優先度リソースとして分類されたリソースよりも低い優先度に関連付けられる。異なる実装形態では、異なる数の優先度(たとえば、低優先度、中間優先度、高優先度など)が互いに対して定義され得る。低、高など以外の分類子も使用され得る。たとえば、優先度1リソースは、優先度2リソースよりも低い優先度を有し得る。
【0042】
PHY接続セットアップおよび/またはランダムアクセスのためのプロセスの一例について、
図7のフローチャート700を参照しながら説明する。
【0043】
第1の動作702において、最も優先度の高いRTS-CTSリソースは、接続セットアップのために予約される。
【0044】
第2の動作704において、イニシエータデバイス(たとえば、ターゲットデバイスとの接続セットアップを開始するデバイス)が、この最も優先度の高いRTSを送信する。
【0045】
第3の動作706において、このRTSを聴取するすべての潜在的なターゲットデバイスが、対応する最も優先度の高いCTSで応答する。これは、すべての応答するターゲットデバイスのためのイニシエータ-ターゲット間のチャネルを確保する。複数の近くのイニシエータが同じスロットにおいてRTSを送信する/接続セットアップを開始する場合、何らかの衝突が依然として起こり得る(かつ許容可能である)。潜在的なターゲットデバイスは、どのデバイスが意図されたターゲットであるかを知らない(または知らない可能性がある)ので、すべての潜在的なターゲットデバイスが、この時点で応答している。
【0046】
第4の動作708において、イニシエータは、任意のCTSを検出すると、チャネルにアクセスし、通常の接続セットアップ手順を開始する(たとえば、第1の接続セットアップメッセージ、メッセージ1を送信する)。メッセージ1は、意図されたターゲットの識別子(ID)(たとえば、パブリックID、ルーティングエリアID、ローカル一意ID、または何らかの他のタイプのID)を含む。メッセージ1はまた、イニシエータのID(たとえば、ローカル一意ID、または何らかの他のタイプのID)を含む。IDが一意ではない場合、所与のノードペアが通信していることを保証するために、3ウェイハンドシェイクが用いられ得る。メッセージ1はまた、イニシエータが新しい接続のために使用することを提案している1つまたは複数の(たとえば、1つ〜3つの)RTS-CTSリソースペア(またはCID)の指示(たとえば、インデックス)を含み得る。これらの提案されたRTS-CTSリソースは、(たとえば、イニシエータのローカル測定値に基づいた)イニシエータの近傍にある占有されていない、したがって、このエリアにおける任意の新しいリンクに利用可能なリソースとすることができる。
【0047】
第5の動作710において、第3の動作706においてCTSを送信した各潜在的なターゲットは、そのターゲットが意図されたターゲットであるかどうかを調べるためにメッセージ1を復号しようとする。意図されたターゲット(たとえば、メッセージ1に含まれるターゲットIDに対応するターゲット)がメッセージ1の復号に成功した場合、このデバイスは、ハンドシェイクのメッセージ2で応答する。
【0048】
したがって、第6の動作712において、意図されたターゲットがメッセージ2を送信する。メッセージ2は、イニシエータおよびターゲットのIDと、任意選択で、ターゲットによって受け入れられたまたは提案されたRTS-CTSリソース(またはCID)の指示(たとえば、インデックス)とを含む。(ターゲット-イニシエータ間の)メッセージ2を送信するために、以下の3つの例示的なオプションのうちのいずれかが用いられ得る。
【0049】
オプション1:後続のタイムスロット。ターゲットは、メッセージ1を送信するためにイニシエータによって使用される同じ方法を使用して、後続のタイムスロットにおいてメッセージ2を送信する。すなわち、ターゲットは、最も優先度の高いRTSを送信する。すべての潜在的なターゲットデバイスならびにイニシエータはCTSで応答し、したがって、ターゲット-イニシエータ間のチャネルを確保する(ならびに、ターゲット-潜在的なターゲット間のチャネルを不必要に確保する)。このオプションの一例が
図8の
図800に示されており、第1のメッセージ802(メッセージ1)は、第1のRTS804および第1のCTS806の後にタイムスロット1において送信され、第2のメッセージ808(メッセージ2)は、第2のRTS810および第2のCTS812の後にタイムスロット2において送信される。
【0050】
RTS-CTSリソース(またはCID)同意の場合の代替として、ターゲットは、メッセージ1においてイニシエータによって提案されたRTS-CTSリソース(またはCID)のうちの1つを使用して、データチャネルを求めて競合することができる。イニシエータは、すべての実現可能な提案されたRTS-CTSリソース(またはCID)上で聴取されたRTSに応答する。同意されたRTS-CTSリソース(またはCID)が近傍における最も高い優先度を有すると、ターゲットはメッセージ2を送信できるようになる。
【0051】
オプション2:同じタイムスロット。この場合、メッセージ1はタイムスロットの第1の部分に含まれ、メッセージ2はタイムスロットの第2の部分において送信される(TX-RXターンアラウンドの場合、その間に小さいギャップ、たとえば、10μsを伴う)。この方法を使用するために、ターゲット-イニシエータ間のチャネルは、最も優先度の高いCTSを送信する際にイニシエータがすべての潜在的なターゲットに加わるように第3の動作を修正することによって、メッセージ2に対してセキュアにされる。
【0052】
このオプションの一例が
図9の
図900に示されており、メッセージ1およびメッセージ2は、同じタイムスロット902において送信される。所与のスロット内では、時間ギャップ904(たとえば、いくつかの実装形態では、10μs)によって示されるように、(従来のRTS-CTSによって提供されない)双方向の保護が用いられ得る。イニシエータは、それぞれ、サブスロット906および908中に、RTSとCTS(自己CTS(self-CTS))の両方を送信する。次のタイムスロット(
図9には図示せず)では、最も優先度の高いCIDが再び使用される。
【0053】
オプション3:メッセージ1において提案されたRTS-CTSリソースのうちの1つを使用する。ターゲットは、提案されたRTS-CTSリソースのうちの1つを使用してリンクスケジューリングに参加し始め、イニシエータは、イニシエータが提案したリソースのうちのいずれかの上で聴取されたRTSに(CTSで)応答し始める。ターゲットは、チャネルを勝ち取ると、RTS-CTSリソースを使用してメッセージ2を送信する。このオプションの一例が
図10の
図1000に示されている。タイムスロット1では、第1のRTS1002、第1のCTS1004、および第1のメッセージ1006(メッセージ1)が、最も優先度の高いRTS-CTSリソースを介して通信される。第1のメッセージ1006は、接続をセットアップするために使用されるべき少なくとも1つのRTS-CTSリソースの指示(図示せず)を含む。タイムスロット2では、第2のRTS1008、第2のCTS1010、および第2のメッセージ1012(メッセージ2)が、メッセージ1において指定されたRTS-CTSリソースを介して通信される。
【0054】
上記の方式のいくつかの例示的な修正を以下に記載する。
【0055】
RTSは、意図された受信機ノードの部分IDを含み、それによって、不必要にCTSで応答するデバイスの数を低減することができる。たとえば、以下で説明するプロセス1700のブロック1704において、RTSは意図されたターゲットの部分IDを含み得る。その後、以下で説明するプロセス1900のブロック1904において、ブロック1902において受信されたRTSで見つかった部分IDがデバイスの部分IDと一致する場合、デバイスはCTSを送信し得る。
【0056】
接続セットアップのために構成されたターゲットデバイスは、常にリッスンしている必要がない。すなわち、各ターゲットデバイスは、タイムスロットのサブセット上でのみリッスンすればよい。サブセットは、イニシエータデバイスがいつ手順を開始すべきかを知るように、ターゲットデバイスIDから導出可能であり得る。
【0057】
接続セットアップのために予約される1つだけの最も優先度の高いRTS-CTSリソースペアの代わりに、この目的のために上位N>1個の最も優先度の高いリソースが予約され得る。イニシエータは、これらのリソースのうちの1つをランダムに(または何らかの他のアルゴリズムに基づいて)選択することができる。イニシエータは、ターゲットIDに基づいてリソースを選択することができる(たとえば、各ターゲットがN個のリソースのうちの1つの上でリッスンし、応答する)。
【0058】
1つのみのCTSリソースが使用される一方、N≧1個のRTSリソースが使用され得る。イニシエータは、ターゲットIDに基づいてRTSリソースを選択し、それによって、CTSリソース上で応答することになるターゲットの数を低減することができる。
【0059】
最も優先度の高いRTS-CTSリソースは、接続セットアップのために排他的に予約される必要はない。むしろ、これらのRTS-CTSリソースは、これらのRTSにCTSで応答するように構成されたノードのセットに送信される任意の高優先度メッセージ(たとえば、「ブロードキャスト」メッセージ)に使用され得る。
【0060】
次に
図11を参照すると、いくつかの態様では、潜在的な衝突を軽減するために、接続セットアップメッセージのためのロバストな変調が提供される。たとえば、
図1100に示すように、時間的に疎である送信は、どのトーンが使用されているかを示す影つきブロック(たとえば、ブロック1102)の相対的希少性によって表されるように使用され得る。また、ターゲットIDの数ビットは、送信が行われるべきシンボルのサブセットを選ぶために使用され得る。
【0061】
第1の例示的な装置
図12は、本開示の1つまたは複数の態様による、優先されるRTS-CTSリソースをサポートし得る装置1200の図である。装置1200は、D2D通信をサポートするデバイス、UE、eNB、またはワイヤレス通信をサポートする何らかの他のタイプのデバイス内で、具現化するか、または実装され得る。様々な実装形態では、装置1200は、アクセス端末、アクセスポイント、または何らかの他のタイプのデバイス内で、具現化するか、または実装され得る。様々な実装形態では、装置1200は、モバイルフォン、スマートフォン、タブレット、ポータブルコンピュータ、サーバ、パーソナルコンピュータ、センサ、エンターテインメントデバイス、医療デバイス、または回路を有する任意の他の電子デバイス内で、具現化するか、または実装され得る。装置1200は、通信インターフェース(たとえば、少なくとも1つのトランシーバ)1202、記憶媒体1204、ユーザインターフェース1206、メモリデバイス1208、および処理回路1210を含む。
【0062】
これらの構成要素は、
図12の接続線によって概略的に表される、シグナリングバスまたは他の適切な構成要素を介して互いに結合され得、および/または互いと電気通信するように配置され得る。シグナリングバスは、処理回路1210の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。シグナリングバスは、通信インターフェース1202、記憶媒体1204、ユーザインターフェース1206、およびメモリデバイス1208の各々が処理回路1210に結合され、および/または処理回路1210と電気通信するように、様々な回路を互いにリンクさせる。シグナリングバスはまた、タイミングソース、周辺装置、電圧調整器、および電力管理回路などの様々な他の回路(図示せず)をリンクさせ得るが、これらの回路は当技術分野でよく知られており、したがって、これ以上は説明しない。
【0063】
通信インターフェース1202は、装置1200のワイヤレス通信を容易にするように適合され得る。たとえば、通信インターフェース1202は、ネットワーク内の1つまたは複数の通信デバイスに関して双方向に情報の通信を容易にするように適合された回路および/またはプログラミングを含み得る。いくつかの実装形態では、通信インターフェース1202は、ワイヤベースの通信のために構成され得る。いくつかの実装形態では、通信インターフェース1202は、ワイヤレス通信システム内のワイヤレス通信のための1つまたは複数のアンテナ1212に結合され得る。通信インターフェース1202は、1つまたは複数のスタンドアロン受信機および/または送信機、ならびに1つまたは複数のトランシーバを用いて構成され得る。図示の例では、通信インターフェース1202は、送信機1214および受信機1216を含む。
【0064】
メモリデバイス1208は、1つまたは複数のメモリデバイスを表し得る。図示のように、メモリデバイス1208は、装置1200によって使用される他の情報とともに、リソース関連の情報1218を維持し得る。いくつかの実装形態では、メモリデバイス1208および記憶媒体1204は、共通のメモリ構成要素として実装される。メモリデバイス1208はまた、処理回路1210または装置1200の何らかの他の構成要素によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。
【0065】
記憶媒体1204は、プロセッサ実行可能コードもしくは命令(たとえば、ソフトウェア、ファームウェア)などのプログラミング、電子データ、データベース、または他のデジタル情報を記憶するための1つまたは複数のコンピュータ可読、機械可読、および/またはプロセッサ可読デバイスを表し得る。記憶媒体1204はまた、プログラミングを実行するときに処理回路1210によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。記憶媒体1204は、ポータブルまたは固定の記憶デバイスと、光記憶デバイスと、プログラミングを記憶する、含むまたは搬送することが可能な様々な他の媒体とを含む、汎用または専用プロセッサによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。
【0066】
限定ではなく例として、記憶媒体1204は、磁気記憶デバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、またはキードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ならびに、コンピュータによってアクセスされ、読み取られ得るソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の適切な媒体を含み得る。記憶媒体1204は、製造品(たとえば、コンピュータプログラム製品)において具現化され得る。例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料の中のコンピュータ可読媒体を含み得る。上記に鑑みて、いくつかの実装形態では、記憶媒体1204は非一時的(たとえば、有形)記憶媒体であり得る。
【0067】
記憶媒体1204は、処理回路1210が記憶媒体1204から情報を読み取り、記憶媒体1204に情報を書き込むことができるように、処理回路1210に結合され得る。すなわち、記憶媒体1204は、少なくとも1つの記憶媒体が処理回路1210と一体である例および/または少なくとも1つの記憶媒体が処理回路1210から分離されている(たとえば、装置1200内にある、装置1200の外部にある、複数のエンティティにわたって分散されている、など)例を含め、記憶媒体1204が少なくとも処理回路1210によってアクセス可能であるように、処理回路1210に結合され得る。
【0068】
記憶媒体1204によって記憶されているプログラミングは、処理回路1210によって実行されると、処理回路1210に、本明細書で説明する様々な機能および/またはプロセス動作のうちの1つまたは複数を実行させる。たとえば、記憶媒体1204は、処理回路1210の1つまたは複数のハードウェアブロックにおける動作を調整するように、ならびにそれらのそれぞれの通信プロトコルを利用するワイヤレス通信用の通信インターフェース1202を利用するように構成された動作を含み得る。
【0069】
処理回路1210は、一般に、記憶媒体1204上に記憶されたそのようなプログラミングの実行を含む処理のために適合される。本明細書で使用する「プログラミング」という用語は、限定はしないが、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、またはそれ以外の名称で呼ばれるかにかかわらず、命令、命令セット、データ、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを含むように広く解釈されるものとする。
【0070】
処理回路1210は、データを取得、処理および/または送信し、データのアクセスおよび記憶を制御し、コマンドを発行し、他の所望の動作を制御するように構成される。処理回路1210は、少なくとも1つの例において適切な媒体によって与えられる所望のプログラミングを実装するように構成された回路を含み得る。たとえば、処理回路1210は、1つもしくは複数のプロセッサ、1つもしくは複数のコントローラ、および/または実行可能なプログラミングを実行するように構成された他の構造として実装され得る。処理回路1210の例は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理構成要素、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを含み得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、ならびに任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械を含み得る。処理回路1210はまた、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、いくつかのマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、ASICとマイクロプロセッサ、または任意の他の数の様々な構成などのコンピューティング構成要素の組合せとして実装され得る。処理回路1210のこれらの例は説明のためであり、本開示の範囲内の他の適切な構成も企図される。
【0071】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、処理回路1210は、本明細書で説明する装置のいずれかまたはすべてのための特徴、プロセス、機能、動作および/またはルーチンのいずれかまたはすべてを実行するように適合され得る。たとえば、処理回路1210は、
図1〜
図11および
図13に関して説明したステップ、機能、および/またはプロセスのうちのいずれかを実行するように構成され得る。処理回路1210に関して本明細書で使用する「適合される」という用語は、処理回路1210が、本明細書で説明する様々な特徴による特定のプロセス、機能、動作および/またはルーチンを実行するように構成されること、用いられること、実装されること、および/またはプログラムされることのうちの1つまたは複数を指し得る。
【0072】
処理回路1210は、
図1〜
図11および
図13とともに説明する動作のいずれか1つを実行するための手段(たとえば、そのための構造)として働く特定用途向け集積回路(ASIC)などの、特殊なプロセッサであり得る。処理回路1210は、送信するための手段および/または受信するための手段の一例として働き得る。
【0073】
装置1200の少なくとも1つの例によれば、処理回路1210は、RTS-CTSリソースを特定するための回路/モジュール1220、送信するための回路/モジュール1222、受信するための回路/モジュール1224、接続をセットアップするための回路/モジュール1226、またはタイムスロットを特定するための回路/モジュール1228のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0074】
RTS-CTSリソースを特定するための回路/モジュール1220は、たとえば、複数の優先されるRTS-CTSリソースからRTS-CTSリソースを特定することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1204上に記憶された、RTS-CTSリソースを特定するためのコード1230)を含み得る。最初に、RTS-CTSリソースを特定するための回路/モジュール1220は、優先されるRTS-CTSリソースについての情報を取得する。たとえば、RTS-CTSリソースを特定するための回路/モジュール1220は、メモリデバイス1208からこれらのリソースのリストを取得し得る。RTS-CTSリソースを特定するための回路/モジュール1220は、(たとえば、リソースごとに、リストに示された優先度情報を比較することによって)最も優先度の高いRTS-CTSリソースを特定するために、取得された情報を処理する。たとえば、RTS-CTS通信のための異なる周波数帯域(またはタイムスロットなど)が、異なる優先度値に関連付けられ得る。次いで、RTS-CTSリソースを特定するための回路/モジュール1220は、特定されたRTS-CTSリソースの指示を装置1200の構成要素に(たとえば、メモリデバイス1208、通信インターフェース1202、送信するための回路/モジュール1222、受信するための回路/モジュール1224、または何らかの他の構成要素に)出力する。
【0075】
送信するための回路/モジュール1222は、たとえば、情報(たとえば、データ)を別の装置に送信することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1204上に記憶された、送信するためのコード1232)を含み得る。最初に、送信するための回路/モジュール1222は、(たとえば、メモリデバイス1208、または何らかの他の構成要素から)送信されるべき情報を取得する。様々な実装形態では、送信されるべき情報は、RTS、CTS、またはメッセージを含み得る。次いで、送信するための回路/モジュール1222は、(たとえば、メッセージ中で、プロトコルに従って、など)送信するために情報をフォーマットし得る。次いで、送信するための回路/モジュール1222は、ワイヤレス通信媒体を介して(たとえば、D2Dシグナリングを介して)情報を送信させる。この目的で、送信するための回路/モジュール1222は、送信のために、データを送信機1214または何らかの他の構成要素に送信し得る。いくつかの実装形態では、送信機1214は、送信するための回路/モジュール1222を含むか、もしくは具現化し、かつ/または、送信するためのコード1232を含む。
【0076】
受信するための回路/モジュール1224は、たとえば、別の装置から情報(たとえば、データ)を受信することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1204上に記憶された、受信するためのコード1234)を含み得る。様々な実装形態では、受信されるべき情報は、RTS、CTS、またはメッセージを含み得る。最初に、受信するための回路/モジュール1224は、受信された情報を取得する。たとえば、受信するための回路/モジュール1224は、装置1200の構成要素(たとえば、受信機1216、メモリデバイス1208、または何らかの他の構成要素)から、または情報を送信したデバイス(たとえば、D2Dデバイス)から直接、この情報を取得し得る。いくつかの実装形態では、受信するための回路/モジュール1224は、メモリデバイス1208における値のメモリロケーションを特定し、情報を受信するためにそのロケーションの読取りを呼び出す。いくつかの実装形態では、受信するための回路/モジュール1224は、受信された情報を処理する(たとえば、復号する)。受信するための回路/モジュール1224は、受信された情報を出力する(たとえば、受信された情報をメモリデバイス1208に記憶するか、または情報を装置1200の別の構成要素に送信する)。いくつかの実装形態では、受信機1216は、受信するための回路/モジュール1224を含むか、もしくは具現化し、かつ/または、受信するためのコード1234を含む。
【0077】
接続をセットアップするための回路/モジュール1226は、たとえば、第1の装置と第2の装置との間の接続をセットアップすることに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1204上に記憶された、接続をセットアップするためのコード1226)を含み得る。いくつかの実装形態では、接続をセットアップするための回路/モジュール1226は、装置1200が第1のCTSを受信した結果として、第1のメッセージを生成する。このメッセージは、装置間の後続の通信に使用されるべき1つまたは複数のRTS-CTSリソースを示し得る。いくつかの実装形態では、接続をセットアップするための回路/モジュール1226は、接続に使用されるべきパラメータ(たとえば、周波数帯域、QoSパラメータ、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)パラメータなど)を別の装置と交換する。いくつかの実装形態では、接続をセットアップするための回路/モジュール1226は、接続を確立するために、(たとえば、
図5の場合のように)D2Dシグナリングを介して通信する。
【0078】
タイムスロットを特定するための回路/モジュール1228は、たとえば、ターゲットデバイスに関連付けられたタイムスロットを特定することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1204上に記憶された、タイムスロットを特定するためのコード1238)を含み得る。最初に、タイムスロットを特定するための回路/モジュール1228は、ターゲットデバイスについての情報を取得する。いくつかの実装形態では、タイムスロットを特定するための回路/モジュール1228は、メモリデバイス1208から(たとえば、データの送信先となるデバイスまたはデータの受信元となるデバイスを特定する)デバイス識別子を取得する。いくつかの実装形態では、タイムスロットを特定するための回路/モジュール1228は、デバイスに対応する1つまたは複数のタイムスロットのリストを生成するための入力としてデバイス識別子を使用して、関数(たとえば、ハッシュアルゴリズム)を実行する。他の実装形態では、タイムスロットを特定するための回路/モジュール1228は、メモリデバイス1208から(たとえば、デバイスに対応するタイムスロットのリストを有する識別子と一致する)このデバイス識別子に関連付けられた情報を取得する。次いで、タイムスロットを特定するための回路/モジュール1228は、特定されたタイムスロットの指示を装置1200の構成要素に(たとえば、メモリデバイス1208、通信インターフェース1202、送信するための回路/モジュール1222、受信するための回路/モジュール1224、または何らかの他の構成要素に)出力する。
【0079】
上述のように、記憶媒体1204によって記憶されているプログラミングは、処理回路1210によって実行されると、処理回路1210に、本明細書で説明する様々な機能および/またはプロセス動作のうちの1つまたは複数を実行させる。たとえば、記憶媒体1204は、RTS-CTSリソースを特定するためのコード1230、送信するためのコード1232、受信するためのコード1234、接続をセットアップするためのコード1236、またはタイムスロットを特定するためのコード1238のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0080】
第1の例示的なプロセス
図13は、本開示のいくつかの態様による、通信をサポートするためのプロセス1300を示す。プロセス1300は、D2D通信をサポートするデバイス、アクセス端末、基地局、または何らかの他の適切な装置にあり得る処理回路(たとえば、
図12の処理回路1210)内で行われ得る。いくつかの態様では、プロセス1300は、通信を開始しているノード内で行われ得る。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス1300は、優先されるRTS-CTSリソースを用いる動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実装され得る。
【0081】
いくつかの態様では、プロセス1300は、送信要求-送信可(RTS-CTS)リソースが優先される通信を伴い得る。たとえば、異なるRTS-CTSリソースは、高優先度RTS-CTSリソースまたは低優先度RTS-CTSリソースのいずれかであるものとして定義され得る。いくつかの態様では、RTS-CTSリソースは、周波数トーン、周波数トーンのシーケンス、周波数帯域、または直交コードのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの態様では、優先されるRTS-CTSリソースは、異なる機能に関連付けられ得る。
【0082】
ブロック1302において、装置(たとえば、D2Dデバイス)は、複数の優先されるRTS-CTSリソースからRTS-CTSリソースを特定する。特定されたリソースは、特定の機能に関連付けられ得る。加えて、特定されたリソースは、特定の機能に関連付けられていないRTS-CTSリソースのうちのいずれかに割り当てられたいかなる優先度よりも高い優先度を割り当てられ得る。
【0083】
いくつかの態様では、特定の機能は、接続をセットアップすることおよび/または他のタイプのメッセージよりも高い優先度を有する、あるタイプのメッセージをブロードキャストすることを含み得る。いくつかの態様では、特定の機能に関連付けられていないRTS-CTSリソースは、特定の装置(たとえば、特定のワイヤレス通信デバイス)に関連付けられ得る。いくつかの態様では、特定の機能に関連付けられていないRTS-CTSリソースは、特定のリンク(たとえば、2つのワイヤレス通信デバイス間の特定のワイヤレス通信リンク)に関連付けられ得る。いくつかの態様では、特定の機能に関連付けられていないRTS-CTSリソースは、すでにセットアップされている接続に関連付けられ得る。
【0084】
いくつかの態様では、RTS-CTSリソースは、最も優先度の高いRTS-CTSリソースを含む。この場合、RTS-CTSリソースの特定は、最も優先度の高いRTS-CTSリソースを選択することを含み得る。
【0085】
いくつかの態様では、第1の複数のRTS-CTSリソースは、第2の複数のRTS-CTSリソースよりも高い優先度を有するものとして定義される。この場合、RTS-CTSリソースの特定は、第1の複数のRTS-CTSリソースのうちの1つを選択することを伴い得る。
【0086】
ブロック1304において、装置は、特定されたRTS-CTSリソースを介して第1のRTSを送信する。いくつかの態様では、第1のRTSは、特定の装置(たとえば、ワイヤレス通信デバイス)に宛てられていないことがある。たとえば、第1のRTSに含まれる受信機アドレス(RA)は、第1のRTSがブロードキャストされていることを示し得る。したがって、この場合、RAは任意の特定の受信機のアドレスを含まないことがある。
【0087】
ブロック1306において、装置は、第1のRTSに応答して特定されたRTS-CTSリソースを介して第1のCTSを受信する。たとえば、少なくとも1つのCTSは、接続セットアップを待っている任意の装置(たとえば、パケットを送信または受信するのを期待しているデバイス)から受信され得る。
【0088】
ブロック1308において、装置は、第1のCTSを受信した結果として、第1のメッセージを送信する。いくつかの態様では、第1のメッセージは、第1の装置と第2の装置との間の接続をセットアップするためのものである。いくつかの態様では、第1のメッセージは、第1の装置の識別子と、第2の装置の識別子とを含む。いくつかの態様では、第1のメッセージは、他のブロードキャストメッセージよりも高い優先度に関連付けられた、あるタイプのブロードキャストメッセージである。
【0089】
いくつかの態様では、第1のメッセージは、ターゲット装置との通信のためのものである。この場合、RTS-CTSリソースの特定は、ターゲット装置に関連付けられたRTS-CTSリソースのうちの1つを特定することを伴い得る。追加または代替として、プロセス1300は、ターゲット装置に関連付けられたタイムスロットを特定することと、特定されたタイムスロット中に第1のRTSを送信することとをさらに含み得る。
【0090】
いくつかの態様では、プロセス1300は、特定されたRTS-CTSリソースを介して第2のRTSを受信することと、第2のRTSに応答して第2のCTSを送信することと、第2のCTSに応答して第2のメッセージを受信することとをさらに含む。いくつかの態様では、第1のRTS、第1のCTS、および第1のメッセージは、第1のタイムスロット中に通信され得、第2のRTS、第2のCTS、および第2のメッセージは、第1のタイムスロットに続く(たとえば、直後に続く)第2のタイムスロット中に通信され得る。
【0091】
いくつかの態様では、第1のメッセージは、少なくとも1つのRTS-CTSリソースを示す(たとえば、少なくとも1つのRTS-CTSリソースの識別子を含む)。この場合、プロセス1300は、示された少なくとも1つのRTS-CTSリソースのうちの1つを介して第2のRTSを受信することをさらに含み得る。
【0092】
いくつかの態様では、プロセス1300は、第1のメッセージに応答して第2のメッセージを受信することをさらに含む。この場合、第1のRTS、第1のCTS、第1のメッセージ、および第2のメッセージは、単一のタイムスロット中に通信され得る。いくつかの態様では、第1のRTSは、タイムスロットの第1のサブスロット中に送信され、第1のCTSは、タイムスロットの第2のサブスロット中に受信される(または受信されたと見なされる)。この場合、プロセス1300は、第2のサブスロット中に第2のCTS(たとえば、自己CTS)を送信することをさらに含み得る。
【0093】
いくつかの態様では、第1のメッセージは、ターゲット装置との通信のためのものである。この場合、プロセス1300は、ターゲット装置に関連付けられたタイムスロットを特定することをさらに含み得、それによって、第1のRTSは、特定されたタイムスロット中に送信される。
【0094】
第2の例示的な装置
図14は、本開示の1つまたは複数の態様に従って通信するように構成された装置1400の例示的なハードウェア実装形態のブロック図を示す。たとえば、装置1400は、D2D通信をサポートするデバイス、UE、eNB、またはワイヤレス通信をサポートする何らかの他のタイプのデバイス内で、具現化するか、または実装され得る。様々な実装形態では、装置1400は、アクセス端末、アクセスポイント、または何らかの他のタイプのデバイス内で、具現化するか、または実装され得る。様々な実装形態では、装置1400は、モバイルフォン、スマートフォン、タブレット、ポータブルコンピュータ、サーバ、パーソナルコンピュータ、センサ、エンターテインメントデバイス、医療デバイス、または回路を有する任意の他の電子デバイス内で、具現化するか、または実装され得る。
【0095】
装置1400は、通信インターフェース(たとえば、少なくとも1つのトランシーバ)1402、記憶媒体1404、ユーザインターフェース1406、(たとえば、リソース関連の情報1418を記憶する)メモリデバイス1408、および処理回路(たとえば、少なくとも1つのプロセッサ)1410を含む。様々な実装形態では、ユーザインターフェース1406は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、タッチスクリーンディスプレイ、またはユーザから入力を受信するもしくはユーザに出力を送信するための何らかの他の回路のうちの1つまたは複数を含み得る。通信インターフェース1402は、1つまたは複数のアンテナ1412に結合され得、送信機1414および受信機1416を含み得る。一般に、
図14の構成要素は、
図12の装置1200の対応する構成要素と同様であり得る。
【0096】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、処理回路1410は、本明細書で説明する装置のいずれかまたはすべてのための特徴、プロセス、機能、動作および/またはルーチンのいずれかまたはすべてを実行するように適合され得る。たとえば、処理回路1410は、
図1〜
図11および
図15に関して説明したステップ、機能、および/またはプロセスのうちのいずれかを実行するように構成され得る。処理回路1410に関して本明細書で使用する「適合される」という用語は、処理回路1410が、本明細書で説明する様々な特徴による特定のプロセス、機能、動作および/またはルーチンを実行するように構成されること、用いられること、実装されること、および/またはプログラムされることのうちの1つまたは複数を指し得る。
【0097】
処理回路1410は、
図1〜
図11および
図15とともに説明する動作のいずれか1つを実行するための手段(たとえば、そのための構造)として働く特定用途向け集積回路(ASIC)などの、特殊なプロセッサであり得る。処理回路1410は、送信するための手段および/または受信するための手段の一例として働き得る。
【0098】
装置1400の少なくとも1つの例によれば、処理回路1410は、RTS-CTSリソースを特定するための回路/モジュール1420、受信するための回路/モジュール1422、送信するための回路/モジュール1424、接続をセットアップするための回路/モジュール1426、またはタイムスロットを特定するための回路/モジュール1428のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0099】
RTS-CTSリソースを特定するための回路/モジュール1420は、たとえば、複数の優先されるRTS-CTSリソースからRTS-CTSリソースを特定することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1404上に記憶された、RTS-CTSリソースを特定するためのコード1430)を含み得る。最初に、RTS-CTSリソースを特定するための回路/モジュール1420は、優先されるRTS-CTSリソースについての情報を取得する。たとえば、RTS-CTSリソースを特定するための回路/モジュール1420は、メモリデバイス1408からこれらのリソースのリストを取得し得る。RTS-CTSリソースを特定するための回路/モジュール1420は、(たとえば、リソースごとに、示された優先度情報を比較することによって)最も優先度の高いRTS-CTSリソースを特定するために、取得された情報を処理する。たとえば、RTS-CTS通信のための異なる周波数帯域(またはタイムスロットなど)が、異なる優先度値に関連付けられ得る。次いで、RTS-CTSリソースを特定するための回路/モジュール1420は、特定されたRTS-CTSリソースの指示を装置1400の構成要素に(たとえば、メモリデバイス1408、通信インターフェース1402、送信するための回路/モジュール1424、受信するための回路/モジュール1422、または何らかの他の構成要素に)出力する。
【0100】
受信するための回路/モジュール1422は、たとえば、別の装置から情報(たとえば、データ)を受信することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1404上に記憶された、受信するためのコード1432)を含み得る。様々な実装形態では、受信されるべき情報は、RTS、CTS、またはメッセージを含み得る。最初に、受信するための回路/モジュール1422は、受信された情報を取得する。たとえば、受信するための回路/モジュール1422は、装置1400の構成要素(たとえば、受信機1416、メモリデバイス1408、または何らかの他の構成要素)から、または情報を送信したデバイス(たとえば、D2Dデバイス)から直接、この情報を取得し得る。いくつかの実装形態では、受信するための回路/モジュール1422は、メモリデバイス1408における値のメモリロケーションを特定し、情報を受信するためにそのロケーションの読取りを呼び出す。いくつかの実装形態では、受信するための回路/モジュール1422は、受信された情報を処理する(たとえば、復号する)。受信するための回路/モジュール1422は、受信された情報を出力する(たとえば、受信された情報をメモリデバイス1408に記憶するか、または情報を装置1400の別の構成要素に送信する)。いくつかの実装形態では、受信機1416は、受信するための回路/モジュール1422を含むか、もしくは具現化し、かつ/または、受信するためのコード1432を含む。
【0101】
送信するための回路/モジュール1424は、たとえば、情報(たとえば、データ)を別の装置に送信することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1404上に記憶された、送信するためのコード1434)を含み得る。最初に、送信するための回路/モジュール1424は、(たとえば、メモリデバイス1408、または何らかの他の構成要素から)送信されるべき情報を取得する。様々な実装形態では、送信されるべき情報は、RTS、CTS、またはメッセージを含み得る。次いで、送信するための回路/モジュール1424は、(たとえば、メッセージ中で、プロトコルに従って、など)送信するために情報をフォーマットし得る。次いで、送信するための回路/モジュール1424は、ワイヤレス通信媒体を介して(たとえば、D2Dシグナリングを介して)情報を送信させる。この目的で、送信するための回路/モジュール1424は、送信のために、データを送信機1414または何らかの他の構成要素に送信し得る。いくつかの実装形態では、送信機1414は、送信するための回路/モジュール1424を含むか、もしくは具現化し、かつ/または、送信するためのコード1434を含む。
【0102】
接続をセットアップするための回路/モジュール1426は、たとえば、第1の装置と第2の装置との間の接続をセットアップすることに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1404上に記憶された、接続をセットアップするためのコード1436)を含み得る。いくつかの実装形態では、接続をセットアップするための回路/モジュール1426は、装置1400が第1のCTSを受信した結果として、第1のメッセージを生成する。このメッセージは、装置間の後続の通信に使用されるべき1つまたは複数のRTS-CTSリソースを示し得る。いくつかの実装形態では、接続をセットアップするための回路/モジュール1426は、接続に使用されるべきパラメータ(たとえば、周波数帯域、QoSパラメータ、HARQパラメータなど)を別の装置と交換する。いくつかの実装形態では、接続をセットアップするための回路/モジュール1426は、接続を確立するために、D2Dシグナリングを介して通信する。
【0103】
タイムスロットを特定するための回路/モジュール1428は、たとえば、監視されるべきタイムスロットを特定することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体1404上に記憶された、タイムスロットを特定するためのコード1438)を含み得る。最初に、タイムスロットを特定するための回路/モジュール1428は、装置1400についての情報を取得する。いくつかの実装形態では、タイムスロットを特定するための回路/モジュール1428は、メモリデバイス1408から(たとえば、データの送信先となるデバイスまたはデータの受信元となるデバイスを特定する)デバイス識別子を取得する。いくつかの実装形態では、タイムスロットを特定するための回路/モジュール1428は、デバイスに対応する1つまたは複数のタイムスロットのリストを生成するための入力としてデバイス識別子を使用して、関数(たとえば、ハッシュアルゴリズム)を実行する。他の実装形態では、タイムスロットを特定するための回路/モジュール1428は、メモリデバイス1408からこのデバイス識別子に関連付けられた情報(たとえば、デバイスに対応するタイムスロットのリスト)を取得する。次いで、タイムスロットを特定するための回路/モジュール1428は、特定されたタイムスロットの指示を装置1400の構成要素に(たとえば、メモリデバイス1408、通信インターフェース1402、送信するための回路/モジュール1424、受信するための回路/モジュール1422、または何らかの他の構成要素に)出力する。
【0104】
上述のように、記憶媒体1404によって記憶されているプログラミングは、処理回路1410によって実行されると、処理回路1410に、本明細書で説明する様々な機能および/またはプロセス動作のうちの1つまたは複数を実行させる。たとえば、記憶媒体1404は、RTS-CTSリソースを特定するためのコード1430、受信するためのコード1432、送信するためのコード1434、接続をセットアップするためのコード1436、またはタイムスロットを特定するためのコード1438のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0105】
第2の例示的なプロセス
図15は、本開示のいくつかの態様による、通信をサポートするためのプロセス1500を示す。プロセス1500は、D2D通信をサポートするデバイス、基地局、アクセス端末、または何らかの他の適切な装置にあり得る処理回路(たとえば、
図14の処理回路1410)内で行われ得る。いくつかの態様では、プロセス1500は、通信のターゲットであるノード内で行われ得る。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス1500は、優先されるRTS-CTSリソースを用いる動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実装され得る。
【0106】
いくつかの態様では、プロセス1500は、送信要求-送信可(RTS-CTS)リソースが優先される通信を伴い得る。たとえば、異なるRTS-CTSリソースは、高優先度RTS-CTSリソースまたは低優先度RTS-CTSリソースのいずれかであるものとして定義され得る。いくつかの態様では、RTS-CTSリソースは、周波数トーン、周波数トーンのシーケンス、周波数帯域、または直交コードのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの態様では、優先されるRTS-CTSリソースは、異なる機能に関連付けられ得る。
【0107】
ブロック1502において、装置(たとえば、D2Dデバイス)は、複数の優先されるRTS-CTSリソースからRTS-CTSリソースを特定する。特定されたリソースは、特定の機能に関連付けられ得る。加えて、特定されたリソースは、特定の機能に関連付けられていないRTS-CTSリソースのうちのいずれかに割り当てられたいかなる優先度よりも高い優先度を割り当てられ得る。
【0108】
いくつかの態様では、特定の機能は、接続をセットアップすることおよび/または他のタイプのメッセージよりも高い優先度を有する、あるタイプのメッセージをブロードキャストすることを含み得る。いくつかの態様では、特定の機能に関連付けられていないRTS-CTSリソースは、特定の装置(たとえば、特定のワイヤレス通信デバイス)に関連付けられ得る。いくつかの態様では、特定の機能に関連付けられていないRTS-CTSリソースは、特定のリンク(たとえば、2つのワイヤレス通信デバイス間の特定のワイヤレス通信リンク)に関連付けられ得る。いくつかの態様では、特定の機能に関連付けられていないRTS-CTSリソースは、すでにセットアップされている接続に関連付けられ得る。
【0109】
いくつかの態様では、プロセス1500は、RTSシグナリングについて監視されるべきタイムスロットを特定することをさらに含む。この場合、第1のRTSは、特定されたタイムスロット中に受信され得る。
【0110】
いくつかの態様では、RTS-CTSリソースは、最も優先度の高いRTS-CTSリソースを含む。この場合、RTS-CTSリソースの特定は、最も優先度の高いRTS-CTSリソースを選択することを含み得る。
【0111】
いくつかの態様では、第1の複数のRTS-CTSリソースは、第2の複数のRTS-CTSリソースよりも高い優先度を有するものとして定義される。この場合、RTS-CTSリソースの特定は、第1の複数のRTS-CTSリソースのうちの1つを選択することを伴い得る。加えて、プロセス1500は、RTS-CTSリソースのうちの1つを、RTSシグナリングについて監視されるべき特定のRTS-CTSリソースとして特定することをさらに含み得る。
【0112】
ブロック1504において、装置は、特定されたRTS-CTSリソースを介して第1のRTSを受信する。たとえば、装置は、パケットを送信または受信するための接続をセットアップすることを期待して、特定されたRTS-CTSリソースを監視し得る。
【0113】
いくつかの態様では、第1のRTSは、特定の装置(たとえば、ワイヤレス通信デバイス)に宛てられていないことがある。たとえば、第1のRTSに含まれる受信機アドレス(RA)は、第1のRTSがブロードキャストされていることを示し得る。したがって、この場合、RAは任意の特定の受信機のアドレスを含まないことがある。
【0114】
ブロック1506において、装置は、ブロック1504において受信された第1のRTSに応答して特定されたRTS-CTSリソースを介して第1のCTSを送信する。
【0115】
ブロック1508において、第1のメッセージは、第1のCTSに応答して受信される。いくつかの態様では、第1のメッセージは、第1の装置と第2の装置との間の接続をセットアップするためのものである。いくつかの態様では、第1のメッセージは、第1の装置の識別子と、第2の装置の識別子とを含む。いくつかの態様では、第1のメッセージは、他のブロードキャストメッセージよりも高い優先度に関連付けられた、あるタイプのブロードキャストメッセージである。
【0116】
いくつかの態様では、プロセス1500は、特定されたRTS-CTSリソースを介して第2のRTSを送信することと、第2のRTSに応答して第2のCTSを受信することと、第2のCTSに応答して第2のメッセージを送信することとをさらに含む。いくつかの態様では、第1のRTS、第1のCTS、および第1のメッセージは、第1のタイムスロット中に通信され得、第2のRTS、第2のCTS、および第2のメッセージは、第1のタイムスロットに続く(たとえば、直後に続く)第2のタイムスロット中に通信され得る。
【0117】
いくつかの態様では、第1のメッセージは、少なくとも1つのRTS-CTSリソースを示す(たとえば、少なくとも1つのRTS-CTSリソースの識別子を含む)。この場合、プロセス1500は、示された少なくとも1つのRTS-CTSリソースのうちの1つを介して第2のRTSを送信することをさらに含み得る。
【0118】
いくつかの態様では、プロセス1500は、第1のメッセージに応答して第2のメッセージを送信することをさらに含む。この場合、第1のRTS、第1のCTS、第1のメッセージ、および第2のメッセージは、単一のタイムスロット中に通信され得る。いくつかの態様では、第1のRTSはタイムスロットの第1のサブスロット中に受信され、第1のCTSはタイムスロットの第2のサブスロット中に送信され、第1のメッセージはタイムスロットの第3のサブスロット中に受信され、第2のメッセージはタイムスロットの第4のサブスロット中に送信される。
【0119】
いくつかの態様では、プロセス1500は、RTSシグナリングについて監視されるべきタイムスロットを特定することをさらに含み、第1のRTSは、特定されたタイムスロット中に受信される。
【0120】
第3の例示的な装置
図16は、本開示の1つまたは複数の態様に従って通信するように構成された装置1600の例示的なハードウェア実装形態のブロック図を示す。たとえば、装置1600は、D2D通信をサポートするデバイス、UE、eNB、またはワイヤレス通信をサポートする何らかの他のタイプのデバイス内で、具現化するか、または実装され得る。様々な実装形態では、装置1600は、アクセス端末、アクセスポイント、または何らかの他のタイプのデバイス内で、具現化するか、または実装され得る。様々な実装形態では、装置1600は、モバイルフォン、スマートフォン、タブレット、ポータブルコンピュータ、サーバ、パーソナルコンピュータ、センサ、エンターテインメントデバイス、医療デバイス、または回路を有する任意の他の電子デバイス内で、具現化するか、または実装され得る。
【0121】
装置1600は、通信インターフェース(たとえば、少なくとも1つのトランシーバ)1602、記憶媒体1604、ユーザインターフェース1606、(たとえば、リソース関連の情報1618を記憶する)メモリデバイス1608、および処理回路(たとえば、少なくとも1つのプロセッサ)1610を含む。様々な実装形態では、ユーザインターフェース1606は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、タッチスクリーンディスプレイ、またはユーザから入力を受信するもしくはユーザに出力を送信するための何らかの他の回路のうちの1つまたは複数を含み得る。通信インターフェース1602は、1つまたは複数のアンテナ1612に結合され得、送信機1614および受信機1616を含み得る。一般に、
図16の構成要素は、
図12の装置1200の対応する構成要素と同様であり得る。
【0122】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、処理回路1610は、本明細書で説明する装置のいずれかまたはすべてのための特徴、プロセス、機能、動作および/またはルーチンのいずれかまたはすべてを実行するように適合され得る。たとえば、処理回路1610は、
図1〜
図11および
図17に関して説明したステップ、機能、および/またはプロセスのうちのいずれかを実行するように構成され得る。処理回路1610に関して本明細書で使用する「適合される」という用語は、処理回路1610が、本明細書で説明する様々な特徴による特定のプロセス、機能、動作および/またはルーチンを実行するように構成されること、用いられること、実装されること、および/またはプログラムされることのうちの1つまたは複数を指し得る。
【0123】
処理回路1610は、
図1〜
図11および
図17とともに説明する動作のいずれか1つを実行するための手段(たとえば、そのための構造)として働く特定用途向け集積回路(ASIC)などの、特殊なプロセッサであり得る。処理回路1610は、送信するための手段および/または受信するための手段の一例として働き得る。
【0124】
装置1600の少なくとも1つの例によれば、処理回路1610は、選択する(たとえば、RTS-CTSリソースを選択する)ための回路/モジュール1620、送信するための回路/モジュール1622、受信するための回路/モジュール1624、および接続をセットアップするための回路/モジュール1626のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0125】
上述のように、記憶媒体1604によって記憶されているプログラミングは、処理回路1610によって実行されると、処理回路1610に、本明細書で説明する様々な機能および/またはプロセス動作のうちの1つまたは複数を実行させる。たとえば、記憶媒体1604は、選択するためのコード1628、送信するためのコード1630、受信するためのコード1632、または接続をセットアップするためのコード1634のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0126】
第3の例示的なプロセス
図17は、本開示のいくつかの態様による、通信をサポートするためのプロセス1700を示す。プロセス1700は、D2D通信をサポートするデバイス、アクセス端末、基地局、または何らかの他の適切な装置にあり得る処理回路(たとえば、
図16の処理回路1610)内で行われ得る。いくつかの態様では、プロセス1700は、通信を開始しているノード内で行われ得る。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス1700は、優先されるRTS-CTSリソースを用いる動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実装され得る。
【0127】
いくつかの態様では、プロセス1700は、異なる送信要求-送信可(RTS-CTS)リソースが高優先度RTS-CTSリソースまたは低優先度RTS-CTSリソースのいずれかであるものとして静的に定義される通信を伴い得る。いくつかの態様では、RTS-CTSリソースは、周波数トーン、周波数トーンのシーケンス、周波数帯域、または直交コードのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0128】
ブロック1702において、高優先度RTS-CTSリソースは、異なるRTS-CTSリソースから選択される。
【0129】
いくつかの態様では、異なるRTS-CTSリソースは、最も優先度の高いRTS-CTSリソースを含む。この場合、高優先度RTS-CTSリソースの選択は、最も優先度の高いRTS-CTSリソースを選択することを含み得る。
【0130】
いくつかの態様では、複数の異なるRTS-CTSリソースは、高優先度RTS-CTSリソースであるものとして定義される。この場合、高優先度RTS-CTSリソースの選択は、高優先度RTS-CTSリソースであるものとして定義された複数の異なるRTS-CTSリソースのうちの1つを選択することを伴い得る。
【0131】
ブロック1704において、第1のRTSは、選択された高優先度RTS-CTSリソースを介して送信される。
【0132】
ブロック1706において、第1のCTSは、第1のRTSに応答して選択された高優先度RTS-CTSリソースを介して受信される。
【0133】
ブロック1708において、第1のメッセージは、第1のCTSを受信した結果として、送信される。いくつかの態様では、第1のメッセージは、第1の装置と第2の装置との間の接続をセットアップするためのものである。いくつかの態様では、第1のメッセージは、第1の装置の識別子と、第2の装置の識別子とを含む。いくつかの態様では、第1のメッセージは、他のブロードキャストメッセージよりも高い優先度に関連付けられた、あるタイプのブロードキャストメッセージである。
【0134】
いくつかの態様では、第1のメッセージは、ターゲット装置との通信のためのものである。この場合、高優先度RTS-CTSリソースの選択は、ターゲット装置に関連付けられた複数の異なるRTS-CTSリソースのうちの1つを特定することを伴い得る。
【0135】
いくつかの態様では、プロセス1700は、選択された高優先度RTS-CTSリソースを介して第2のRTSを受信することと、第2のRTSに応答して第2のCTSを送信することと、第2のCTSに応答して第2のメッセージを受信することとをさらに含む。いくつかの態様では、第1のRTS、第1のCTS、および第1のメッセージは、第1のタイムスロット中に通信され得、第2のRTS、第2のCTS、および第2のメッセージは、第1のタイムスロットに続く第2のタイムスロット中に通信され得る。
【0136】
いくつかの態様では、第1のメッセージは、少なくとも1つのRTS-CTSリソースを示す。この場合、プロセス1700は、示された少なくとも1つのRTS-CTSリソースのうちの1つを介して第2のRTSを受信することをさらに含み得る。
【0137】
いくつかの態様では、プロセス1700は、第1のメッセージに応答して第2のメッセージを受信することをさらに含む。この場合、第1のRTS、第1のCTS、第1のメッセージ、および第2のメッセージは、単一のタイムスロット中に通信され得る。いくつかの態様では、第1のRTSは、タイムスロットの第1のサブスロット中に送信され、第1のCTSは、タイムスロットの第2のサブスロット中に受信される。この場合、方法は、第2のサブスロット中に第2のCTSを送信することをさらに含み得る。
【0138】
いくつかの態様では、第1のメッセージは、ターゲット装置との通信のためのものである。この場合、プロセス1700は、ターゲット装置に関連付けられたタイムスロットを特定することをさらに含み得、それによって、第1のRTSは、特定されたタイムスロット中に送信される。
【0139】
第4の例示的な装置
図18は、本開示の1つまたは複数の態様に従って通信するように構成された装置1800の例示的なハードウェア実装形態のブロック図を示す。たとえば、装置1800は、D2D通信をサポートするデバイス、UE、eNB、またはワイヤレス通信をサポートする何らかの他のタイプのデバイス内で、具現化するか、または実装され得る。様々な実装形態では、装置1800は、アクセス端末、アクセスポイント、または何らかの他のタイプのデバイス内で、具現化するか、または実装され得る。様々な実装形態では、装置1800は、モバイルフォン、スマートフォン、タブレット、ポータブルコンピュータ、サーバ、パーソナルコンピュータ、センサ、エンターテインメントデバイス、医療デバイス、または回路を有する任意の他の電子デバイス内で、具現化するか、または実装され得る。
【0140】
装置1800は、通信インターフェース(たとえば、少なくとも1つのトランシーバ)1802、記憶媒体1804、ユーザインターフェース1806、(たとえば、リソース関連の情報1818を記憶する)メモリデバイス1808、および処理回路(たとえば、少なくとも1つのプロセッサ)1810を含む。様々な実装形態では、ユーザインターフェース1806は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、タッチスクリーンディスプレイ、またはユーザから入力を受信するもしくはユーザに出力を送信するための何らかの他の回路のうちの1つまたは複数を含み得る。通信インターフェース1802は、1つまたは複数のアンテナ1812に結合され得、送信機1814および受信機1816を含み得る。一般に、
図18の構成要素は、
図12の装置1200の対応する構成要素と同様であり得る。
【0141】
本開示の1つまたは複数の態様によれば、処理回路1810は、本明細書で説明する装置のいずれかまたはすべてのための特徴、プロセス、機能、動作および/またはルーチンのいずれかまたはすべてを実行するように適合され得る。たとえば、処理回路1810は、
図1〜
図11および
図19に関して説明したステップ、機能、および/またはプロセスのうちのいずれかを実行するように構成され得る。処理回路1810に関して本明細書で使用する「適合される」という用語は、処理回路1810が、本明細書で説明する様々な特徴による特定のプロセス、機能、動作および/またはルーチンを実行するように構成されること、用いられること、実装されること、および/またはプログラムされることのうちの1つまたは複数を指し得る。
【0142】
処理回路1810は、
図1〜
図11および
図19とともに説明する動作のいずれか1つを実行するための手段(たとえば、そのための構造)として働く特定用途向け集積回路(ASIC)などの、特殊なプロセッサであり得る。処理回路1810は、送信するための手段および/または受信するための手段の一例として働き得る。
【0143】
装置1800の少なくとも1つの例によれば、処理回路1810は、受信するための回路/モジュール1820、送信するための回路/モジュール1822、タイムスロットを特定するための回路/モジュール1824、およびリソースを特定する(たとえば、RTS-CTSリソースを特定する)ための回路/モジュール1826のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0144】
上述のように、記憶媒体1804によって記憶されているプログラミングは、処理回路1810によって実行されると、処理回路1810に、本明細書で説明する様々な機能および/またはプロセス動作のうちの1つまたは複数を実行させる。たとえば、記憶媒体1804は、受信するためのコード1828、送信するためのコード1830、タイムスロットを特定するためのコード1832、またはリソースを特定するためのコード1834のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0145】
第4の例示的なプロセス
図19は、本開示のいくつかの態様による、通信をサポートするためのプロセス1900を示す。プロセス1900は、D2D通信をサポートするデバイス、基地局、アクセス端末、または何らかの他の適切な装置にあり得る処理回路(たとえば、
図18の処理回路1810)内で行われ得る。いくつかの態様では、プロセス1900は、通信のターゲットであるノード内で行われ得る。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス1900は、優先されるRTS-CTSリソースを用いる動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実装され得る。
【0146】
いくつかの態様では、プロセス1900は、異なる送信要求-送信可(RTS-CTS)リソースが高優先度RTS-CTSリソースまたは低優先度RTS-CTSリソースのいずれかであるものとして静的に定義される通信を伴い得る。いくつかの態様では、RTS-CTSリソースは、周波数トーン、周波数トーンのシーケンス、周波数帯域、または直交コードのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0147】
ブロック1902において、第1のRTSは、異なるRTS-CTSリソースのうちの特定の高優先度RTS-CTSリソースを介して受信される。
【0148】
いくつかの態様では、プロセス1900は、RTSシグナリングについて監視されるべきタイムスロットを特定することをさらに含む。この場合、第1のRTSは、特定されたタイムスロット中に受信され得る。
【0149】
いくつかの態様では、異なるRTS-CTSリソースは、最も優先度の高いRTS-CTSリソースを含む。この場合、特定のRTS-CTSリソースは、最も優先度の高いRTS-CTSリソースであり得る。
【0150】
いくつかの態様では、複数の異なるRTS-CTSリソースは、高優先度RTS-CTSリソースであるものとして定義される。この場合、特定のRTS-CTSリソースは、高優先度RTS-CTSリソースであるものとして定義された複数の異なるRTS-CTSリソースのうちの1つであり得る。加えて、プロセス1900は、複数の異なるRTS-CTSリソースのうちの1つを、RTSシグナリングについて監視されるべき特定のRTS-CTSリソースとして特定することをさらに含み得る。
【0151】
ブロック1904において、第1のCTSは、第1のRTSに応答して特定の高優先度RTS-CTSリソースを介して送信される。
【0152】
ブロック1906において、第1のメッセージは、第1のCTSに応答して受信される。いくつかの態様では、第1のメッセージは、第1の装置と第2の装置との間の接続をセットアップするためのものである。いくつかの態様では、第1のメッセージは、第1の装置の識別子と、第2の装置の識別子とを含む。いくつかの態様では、第1のメッセージは、他のブロードキャストメッセージよりも高い優先度に関連付けられた、あるタイプのブロードキャストメッセージである。
【0153】
いくつかの態様では、プロセス1900は、特定の高優先度RTS-CTSリソースを介して第2のRTSを送信することと、第2のRTSに応答して第2のCTSを受信することと、第2のCTSに応答して第2のメッセージを送信することとをさらに含む。いくつかの態様では、第1のRTS、第1のCTS、および第1のメッセージは、第1のタイムスロット中に通信され得、第2のRTS、第2のCTS、および第2のメッセージは、第1のタイムスロットに続く第2のタイムスロット中に通信され得る。
【0154】
いくつかの態様では、第1のメッセージは、少なくとも1つのRTS-CTSリソースを示す。この場合、プロセス1900は、示された少なくとも1つのRTS-CTSリソースのうちの1つを介して第2のRTSを送信することをさらに含み得る。
【0155】
いくつかの態様では、プロセス1900は、第1のメッセージに応答して第2のメッセージを送信することをさらに含む。この場合、第1のRTS、第1のCTS、第1のメッセージ、および第2のメッセージは、単一のタイムスロット中に通信され得る。いくつかの態様では、第1のRTSはタイムスロットの第1のサブスロット中に受信され、第1のCTSはタイムスロットの第2のサブスロット中に送信され、第1のメッセージはタイムスロットの第3のサブスロット中に受信され、第2のメッセージはタイムスロットの第4のサブスロット中に送信される。
【0156】
いくつかの態様では、プロセス1900は、RTSシグナリングについて監視されるべきタイムスロットを特定することをさらに含み、第1のRTSは、特定されたタイムスロット中に受信される。
【0157】
追加の態様
図に示す構成要素、ステップ、特徴および/または機能のうちの1つまたは複数は、再配置されてもよく、かつ/または単一の構成要素、ステップ、特徴または機能に組み合わされてもよく、あるいはいくつかの構成要素、ステップ、または機能において具現化されてもよい。追加の要素、構成要素、ステップ、および/または機能も、本明細書で開示する新規の特徴から逸脱することなく追加され得る。図に示す装置、デバイス、および/または構成要素は、本明細書で説明する方法、特徴、またはステップのうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。本明細書で説明する新規のアルゴリズムも、ソフトウェアにおいて効率的に実装されてもよく、かつ/またはハードウェアに埋め込まれてもよい。
【0158】
開示した方法におけるステップの特定の順序または階層は、例示的なプロセスの説明であることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、方法におけるステップの特定の順序または階層は再構成されてもよいことを理解されたい。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、クレーム内で特に記載されていない限り、提示された特定の順序または階層に限定されることを意図するものではない。本開示から逸脱することなく、追加の要素、構成要素、ステップ、および/または機能が追加されることもあり、または利用されないこともある。
【0159】
本開示の特徴について、いくつかの実装形態および図に対して説明した場合があるが、本開示のすべての実装形態は、本明細書で説明した特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。言い換えれば、1つまたは複数の実装形態について、いくつかの特徴を有するものとして説明した場合があるが、そのような特徴のうちの1つまたは複数はまた、本明細書で説明した様々な実装形態のいずれかに従って使用され得る。同様に、例示的な実装形態について、デバイス、システム、または方法の実装形態として本明細書で説明した場合があるが、そのような例示的な実装形態は、様々なデバイス、システム、および方法において実装され得ることを理解されたい。
【0160】
また、少なくともいくつかの実装形態について、フローチャート、流れ図、構造図、またはブロック図として示されるプロセスとして説明したことに留意されたい。フローチャートは動作を逐次プロセスとして説明する場合があるが、動作の多くは並行してまたは同時に実行され得る。加えて、動作の順序は並べ替えられてもよい。プロセスは、その動作が完了したときに終了する。いくつかの態様では、プロセスは、メソッド、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応し得る。プロセスが関数に対応するとき、その終了は、その関数が呼び出し関数またはメイン関数に戻ることに対応する。本明細書で説明する様々な方法のうちの1つまたは複数は、機械可読、コンピュータ可読、および/またはプロセッサ可読記憶媒体に記憶され得るプログラミング(たとえば、命令および/またはデータ)によって部分的にまたは完全に実装され、1つまたは複数のプロセッサ、機械および/またはデバイスによって実行され得る。
【0161】
さらに、本明細書で開示する実装形態に関して説明する様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの任意の組合せとして実装され得ることが当業者には諒解されよう。この互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、またはソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。
【0162】
本開示内で、「例示的」という言葉は、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明する任意の実装形態または態様は、必ずしも本開示の他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。同様に、「態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明する特徴、利点、または動作モードを含むことを必要としない。「結合された」という用語は、本明細書では、2つの物体間の直接的または間接的な結合を指すために使用される。たとえば、物体Aが物体Bに物理的に接触し、物体Bが物体Cに接触する場合、物体Aおよび物体Cは、互いに物理的に直接接触していなくても、それでも互いに結合されていると見なされ得る。たとえば、第1のダイがパッケージ内の第2のダイに物理的に直接接触していなくても、第1のダイは、第2のダイに結合されている可能性がある。「回路(circuit)」および「回路(circuitry)」という用語は広義に使用され、電子回路のタイプに関する制限なく、接続され構成されると、本開示で説明する機能の実行を可能にする電気デバイスおよび導体のハードウェア実装形態と、プロセッサによって実行されると、本開示で説明する機能の実行を可能にする情報および命令のソフトウェア実装形態の両方を含むものとする。
【0163】
本明細書で使用する「決定する」という用語は、多種多様なアクションを包含する。たとえば、「決定する」ことは、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、ルックアップすること(たとえば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造内でルックアップすること)、確認することなどを含み得る。また、「決定する」ことは、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリ内のデータにアクセスすること)などを含み得る。また、「決定する」ことは、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立することなどを含み得る。
【0164】
上記の説明は、いかなる当業者も本明細書で説明する様々な態様を実践できるようにするために提供される。これらの態様に対する様々な修正は、当業者に容易に明らかになり、本明細書で定義した一般原理は、他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示す態様に限定されるものではなく、特許請求の範囲の文言と一致するすべての範囲を与えられるべきであり、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。別段に明記されていない限り、「いくつかの」という用語は、1つまたは複数を指す。項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」に言及する句は、単一のメンバーを含むそれらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、ならびにa、bおよびcを含むものとする。当業者に知られている、または後で当業者に知られることになる、本開示全体にわたって説明する様々な態様の要素のすべての構造的および機能的等価物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されるものとする。さらに、本明細書で開示するものは、そのような開示が特許請求の範囲において明示的に列挙されているかどうかにかかわらず、公に供されるものではない。いかなるクレーム要素も、「のための手段」という句を使用して要素が明確に列挙されていない限り、または方法クレームの場合、「のためのステップ」という句を使用して要素が列挙されていない限り、米国特許法第112条第6項の規定に基づいて解釈されるべきではない。
【0165】
したがって、本明細書で説明し、添付の図面に示す例に関連付けられた様々な特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく、異なる例および実装形態において実装され得る。したがって、いくつかの特定の構成および配置について説明し、添付の図面に示したが、説明した実装形態への様々な他の追加および修正、ならびに説明した実装形態からの削除が当業者には明らかであるので、そのような実装形態は例示にすぎず、本開示の範囲を限定するものではない。したがって、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲の文言、および法的均等物によってのみ決定される。