特許第6607968号(P6607968)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6607968ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する方法、サーバ及び端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6607968
(24)【登録日】2019年11月1日
(45)【発行日】2019年11月20日
(54)【発明の名称】ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する方法、サーバ及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/2365 20110101AFI20191111BHJP
   H04N 21/434 20110101ALI20191111BHJP
【FI】
   H04N21/2365
   H04N21/434
【請求項の数】18
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-566294(P2017-566294)
(86)(22)【出願日】2017年1月22日
(65)【公表番号】特表2018-524905(P2018-524905A)
(43)【公表日】2018年8月30日
(86)【国際出願番号】CN2017072092
(87)【国際公開番号】WO2017129079
(87)【国際公開日】20170803
【審査請求日】2017年12月21日
(31)【優先権主張番号】201610059652.1
(32)【優先日】2016年1月28日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ズオ,ホンタオ
【審査官】 久保 光宏
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−504044(JP,A)
【文献】 特表2002−544609(JP,A)
【文献】 特表2007−511160(JP,A)
【文献】 特表2016−536925(JP,A)
【文献】 特表2012−504916(JP,A)
【文献】 特表2005−525010(JP,A)
【文献】 特表2011−501266(JP,A)
【文献】 特開2010−154523(JP,A)
【文献】 特表2012−514276(JP,A)
【文献】 特表2014−509109(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N21/00−21/858
G06F13/00
CSDB(日本国特許庁)
IEEEXplore(IEEE)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライブビデオストリームにプッシュ情報を挿入する方法であって、
プッシュ情報のビットストリームと、前記プッシュ情報の再生時間と、ビデオ識別情報と、対応するビデオのビットストリームとを取得するステップと、
前記プッシュ情報の前記ビットストリームを用いて、前記プッシュ情報の前記再生時間と同じ再生時間を有する前記ビデオのビットストリームを置換し、前記プッシュ情報の前記ビットストリームと、前記置換前の前記ビデオの前記ビットストリームである前記ビデオの前記ビットストリームとを同一のストリームに圧縮するステップと、
プッシュ情報挿入マークを生成するステップと、
前記ビデオ識別情報と、前記プッシュ情報挿入マークと、前記ストリームとを、前記ビデオ識別情報に対応する前記ビデオの端末に送信するステップであって、前記端末は、前記プッシュ情報挿入マークに従って、前記ビデオ識別情報に対応する前記ビデオを再生するときに前記プッシュ情報の前記ビットストリームを再生するように構成される、ステップと、
を含む方法。
【請求項2】
プッシュ情報挿入マークを生成する前記ステップは、
Httpライブストリーミング(HLS)プロトコルの拡張フィールドにプッシュ情報挿入フィールドを追加し、前記プッシュ情報挿入フィールドを前記プッシュ情報挿入マークとして用いるステップ、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記プッシュ情報の前記ビットストリームに従って、前記プッシュ情報のユーザインタフェースを生成するステップと、
前記プッシュ情報の前記ユーザインタフェースを表示のために前記端末に送信するステップと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記プッシュ情報の前記ビットストリームに従って前記プッシュ情報の前記ユーザインタフェースをレンダリングするときに、前記プッシュ情報の前記再生時間を取得するステップと、
前記プッシュ情報の前記再生時間を、前記プッシュ情報の前記ユーザインタフェースに表示するステップと、
前記再生時間のカウントダウンを表示するステップと、
を更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記プッシュ情報の前記ビットストリーム挿入するときに前記端末によってアップロードされた応答情報を受信するステップであって、前記応答情報はユーザ挙動データとユーザのデータを含む、ステップと、
前記応答情報を記憶するステップと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ライブビデオストリームにプッシュ情報を挿入する方法であって、
ビデオ識別情報及び対応するビデオデータを取得するステップと、
前記ビデオデータがプッシュ情報挿入マークを含むか否かを決定するステップと、
前記ビデオデータが前記プッシュ情報挿入マークを含む場合、前記ビデオ識別情報に従って、ストリームからプッシュ情報のビットストリームを取得し、プッシュ情報挿入要求を開始するステップであって、前記ビデオ識別情報に対応するビデオのビットストリームと、前記プッシュ情報のビットストリームとが前記ストリームに圧縮される、ステップと、
前記プッシュ情報挿入要求に従って、前記ビデオ識別情報に対応する前記ビデオを再生するときに前記プッシュ情報の前記ビットストリームを再生するステップであって、前記プッシュ情報のビットストリームは、前記プッシュ情報の再生時間と同じ再生時間を有するビデオデータのビットストリームを置換する、ステップと、
を含む方法。
【請求項7】
前記プッシュ情報の再生時間を取得するステップと、
前記プッシュ情報の前記ビットストリームを挿入するときに、前記プッシュ情報の前記再生時間を表示し、カウントダウンを開始するステップと、
を更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記プッシュ情報挿入マークはプッシュ情報挿入フィールドであり、
前記ビデオデータがプッシュ情報挿入マークを含むか否かを決定する前記ステップは、
前記ビデオデータのHttpライブストリーミング(HLS)プロトコルの拡張フィールドが前記プッシュ情報挿入フィールドを含むか否かを決定するステップ、
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記プッシュ情報の前記ビットストリームを挿入するときに応答情報を取得するステップであって、前記応答情報はユーザ挙動データとユーザのデータを含む、ステップと、
前記応答情報をアップロードするステップと、
を更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
メモリ及びプロセッサを備えるサーバであって、
前記メモリはコンピュータ可読命令を記憶し、前記コンピュータ可読命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
プッシュ情報のビットストリームと、前記プッシュ情報の再生時間と、ビデオ識別情報と、対応するビデオのビットストリームとを取得する工程と、
前記プッシュ情報の前記ビットストリームを用いて、前記プッシュ情報の前記再生時間と同じ再生時間を有する前記ビデオのビットストリームを置換し、前記プッシュ情報の前記ビットストリームと、前記置換前の前記ビデオの前記ビットストリームである前記ビデオの前記ビットストリームとを同一のストリームに圧縮する工程と、
プッシュ情報挿入マークを生成する工程と、
前記ビデオ識別情報と、前記プッシュ情報挿入マークと、前記ストリームとを、前記ビデオ識別情報に対応する前記ビデオの端末に送信する工程であって、前記端末は、前記プッシュ情報挿入マークに従って、前記ビデオ識別情報に対応する前記ビデオを再生するときに前記プッシュ情報の前記ビットストリームを再生するように構成される、工程と、
を含む複数の工程を実行させる、
サーバ。
【請求項11】
プッシュ情報挿入マークを生成する前記工程は、
Httpライブストリーミング(HLS)プロトコルの拡張フィールドにプッシュ情報挿入フィールドを追加し、前記プッシュ情報挿入フィールドを前記プッシュ情報挿入マークとして用いる工程、
を含む、請求項10に記載のサーバ。
【請求項12】
前記複数の工程は更に、
前記プッシュ情報の前記ビットストリームに従って、前記プッシュ情報のユーザインタフェースを生成する工程と、
前記プッシュ情報の前記ユーザインタフェースを表示のために前記端末に送信する工程と、
を含む、請求項10に記載のサーバ。
【請求項13】
前記複数の工程は更に、
前記プッシュ情報の前記ビットストリームに従って前記プッシュ情報の前記ユーザインタフェースをレンダリングするときに、前記プッシュ情報の前記再生時間を取得する工程と、
前記プッシュ情報の前記再生時間を、前記プッシュ情報の前記ユーザインタフェースに表示する工程と、
前記再生時間のカウントダウンを表示する工程と、
を含む、請求項12に記載のサーバ。
【請求項14】
前記複数の工程は更に、
前記プッシュ情報の前記ビットストリーム挿入するときに前記端末によってアップロードされた応答情報を受信する工程であって、前記応答情報はユーザ挙動データとユーザのデータを含む、工程と、
前記応答情報を記憶する工程と、
を含む、請求項10に記載のサーバ。
【請求項15】
メモリ及びプロセッサを備える端末であって、
前記メモリはコンピュータ可読命令を記憶し、前記コンピュータ可読命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
ビデオ識別情報及び対応するビデオデータを取得する工程と、
前記ビデオデータがプッシュ情報挿入マークを含むか否かを決定する工程と、
前記ビデオデータが前記プッシュ情報挿入マークを含む場合、前記ビデオ識別情報に従って、ストリームからプッシュ情報のビットストリームを取得し、プッシュ情報挿入要求を開始する工程であって、前記ビデオ識別情報に対応するビデオのビットストリームと、前記プッシュ情報のビットストリームとが前記ストリームに圧縮される、工程と、
前記プッシュ情報挿入要求に従って、前記ビデオ識別情報に対応する前記ビデオを再生するときに前記プッシュ情報の前記ビットストリームを再生する工程であって、前記プッシュ情報のビットストリームは、前記プッシュ情報の再生時間と同じ再生時間を有するビデオデータのビットストリームを置換する、工程と、
を含む複数の工程を実行させる、
端末。
【請求項16】
前記複数の工程は更に、
前記プッシュ情報の再生時間を取得する工程と、
前記プッシュ情報の前記ビットストリームを挿入するときに、前記プッシュ情報の前記再生時間を表示し、カウントダウンを開始する工程と、
を含む、請求項15に記載の端末。
【請求項17】
前記プッシュ情報挿入マークはプッシュ情報挿入フィールドであり、
前記ビデオデータがプッシュ情報挿入マークを含むか否かを決定する前記工程は、
前記ビデオデータのHttpライブストリーミング(HLS)プロトコルの拡張フィールドが前記プッシュ情報挿入フィールドを含むか否かを決定する工程、
を含む、請求項15に記載の端末。
【請求項18】
前記複数の工程は更に、
前記プッシュ情報の前記ビットストリームを挿入するときに応答情報を取得する工程であって、前記応答情報はユーザ挙動データとユーザのデータを含む、工程と、
前記応答情報をアップロードする工程と、
を含む、請求項15に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本願は、2016年1月28日に出願された「ライブビデオストリーミングにプッシュ通知を挿入する方法及び装置」と題される中国特許出願第201610059652.1号に対して優先権を主張し、その全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、ビデオ処理の分野に関し、特に、ライブビデオストリームにプッシュ情報を挿入する方法、サーバ及び端末に関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ技術やネットワーク技術の発達に伴い、ネットワークを利用してコミュニケーションやビデオの視聴、オンラインショッピングなどの社会活動を行うユーザが増えている。情報をより便利に広めるために、通常、プッシュ情報がビデオ再生の開始時に追加され、ビデオ再生中のプッシュ情報の拡散を実現する。ライブビデオストリーミングの急速な発展に伴い、ライブビデオストリーミングを見るユーザが増えている。しかしながら、ライブビデオストリーミング中はプッシュ情報を追加できないので、プッシュ情報を拡散する手法は無駄になる。
【発明の概要】
【0004】
本開示の実施形態に従って、ライブビデオストリームにプッシュ情報を挿入する方法、サーバ及び端末が提供される。
【0005】
本開示の一態様は、ライブビデオストリームにプッシュ情報を挿入する方法を対象とする。本方法は、
プッシュ情報のビットストリームと、プッシュ情報の再生時間と、ビデオ識別情報と、対応するビデオのビットストリームとを取得するステップと、
プッシュ情報のビットストリームを用いて、プッシュ情報の再生時間と同じ再生時間を有するビデオのビットストリームを置換し、プッシュ情報のビットストリームとビデオのビットストリームとを同一のパスフローに圧縮するステップと、
プッシュ情報挿入マークを生成するステップと、
ビデオ識別情報と、プッシュ情報挿入マークと、プッシュ情報のビットストリームとを、ビデオ識別情報に対応するビデオの端末に送信するステップであって、端末は、プッシュ情報挿入マークに従って、ビデオ識別情報に対応するビデオにプッシュ情報のビットストリームを挿入するように構成される、ステップと、
を含む。
【0006】
本開示の別の態様は、サーバを対象とする。本サーバは、メモリ及びプロセッサを備える。メモリはコンピュータ可読命令を記憶し、コンピュータ可読命令は、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、
プッシュ情報のビットストリームと、プッシュ情報の再生時間と、ビデオ識別情報と、対応するビデオのビットストリームとを取得する工程と、
プッシュ情報のビットストリームを用いて、プッシュ情報の再生時間と同じ再生時間を有するビデオのビットストリームを置換し、プッシュ情報のビットストリームとビデオのビットストリームとを同一のパスフローに圧縮する工程と、
プッシュ情報挿入マークを生成する工程と、
ビデオ識別情報と、プッシュ情報挿入マークと、プッシュ情報のビットストリームとを、ビデオ識別情報に対応するビデオの端末に送信する工程であって、端末は、プッシュ情報挿入マークに従って、ビデオ識別情報に対応するビデオにプッシュ情報のビットストリームを挿入するように構成される、工程と、
を含む複数の工程を実行させる。
【0007】
ライブビデオストリームにプッシュ情報を挿入する方法及びサーバは、プッシュ情報のビットストリームとビデオのビットストリームとを同一のパスフローに圧縮し、プッシュ情報のビットストリームを用いて、プッシュ情報の再生時間と同じ再生時間を有するビデオのビットストリームを置換し、プッシュ情報挿入マークを生成し、ビデオ識別情報と、プッシュ情報挿入マークと、プッシュ情報のビットストリームとを、端末に送信し、端末上で再生されるビデオにプッシュ情報のビットストリームを挿入することを含む。これにより、ライブビデオストリーミングへのプッシュ情報の挿入を実現し、プッシュ情報を広げる手法を増やす。
【0008】
ライブビデオストリームにプッシュ情報を挿入する方法は、
ビデオ識別情報及び対応するビデオデータを取得するステップと、
ビデオデータがプッシュ情報挿入マークを含むか否かを決定するステップと、
ビデオデータがプッシュ情報挿入マークを含む場合、ビデオ識別情報に従って、同一のパスフローのビデオのビットストリームを置換するプッシュ情報のビットストリームを取得し、プッシュ情報挿入要求を開始するステップと、
プッシュ情報挿入要求に従って、ビデオ識別情報に対応するビデオにプッシュ情報のビットストリームを挿入するステップと、
を含む。
【0009】
端末は、メモリ及びプロセッサを備える。メモリはコンピュータ可読命令を記憶し、コンピュータ可読命令は、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、
ビデオ識別情報及び対応するビデオデータを取得する工程と、
ビデオデータがプッシュ情報挿入マークを含むか否かを決定する工程と、
ビデオデータがプッシュ情報挿入マークを含む場合、ビデオ識別情報に従って、同一のパスフローのビデオのビットストリームを置換するプッシュ情報のビットストリームを取得し、プッシュ情報挿入要求を開始する工程と、
プッシュ情報挿入要求に従って、ビデオ識別情報に対応するビデオにプッシュ情報のビットストリームを挿入する工程と、
を含む複数の工程を実行させる。
【0010】
以下の添付図面及び説明において、本開示の1つ以上の実施形態の詳細が提案される。本開示の他の特徴、目的及び利点は、明細書、添付図面及び特許請求の範囲において明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本開示の実施形態又は従来技術における技術的解決策をより明確に説明するために、以下、実施形態又は従来技術を説明するために必要な添付図面を簡単に紹介する。当然ながら、以下の説明における添付図面は、本開示の一部の実施形態を示すに過ぎない。当業者であれば、創意工夫なしにこれらの添付図面から他の図面を更に導出できるであろう。
図1】一実施形態における、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する方法の応用環境の概略図である。
図2】一実施形態における端末の概略内部構造図である。
図3】一実施形態におけるサーバの概略内部構造図である。
図4】一実施形態における、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する方法のフローチャートである。
図5】一実施形態における、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する方法のフローチャートである。
図6】プッシュ情報のビットストリームとビデオのビットストリームとを同一のパスフローに圧縮する概略図である。
図7】プッシュ情報挿入を端末に表示するプロセスの概略図である。
図8】一実施形態における、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入するための装置の構造ブロック図である。
図9】別の実施形態における、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入するための装置の構造ブロック図である。
図10】別の実施形態における、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入するための装置の構造ブロック図である。
図11】別の実施形態における、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入するための装置の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の目的、技術的解決策及び利点をより明瞭に理解しやすくするために、添付図面及び実施形態を参照して、本開示を更に詳細に説明する。本明細書に記載される具体的な実施形態は、本開示を説明するために使用されるものに過ぎず、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【0013】
図1は、一実施形態における、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する方法の応用環境の概略図である。図1に示されるように、応用環境は、サーバ110及び端末120を含む。端末120は、サーバ110と通信する。
【0014】
サーバ110は、ライブビデオストリーミングのビデオのビットストリームを取得し、ビデオのビットストリームを端末120に送信し、ビデオのビットストリームに従って、端末120上でライブブロードキャストを実行する。ライブビデオストリーミングとは、インターネットとストリーミングメディア技術を用いて、ライブブロードキャストを実行することを指す。ライブビデオストリーミングの実施プロセスは、以下のとおりである。すなわち、ユーザがライブブロードキャスト要求を送信すると、サーバ110は、ライブブロードキャスト情報に従って、ライブビデオストリーミングの再生アドレスをユーザに送信する。ユーザは、再生アドレスに従って、対応するマルチキャストグループに参加して、ライブビデオストリーミングにおけるビデオのビットストリームを受信する。
【0015】
プッシュ情報をライブビデオストリーミングに挿入するために、サーバ110は、プッシュ情報のビットストリームと、ビデオ識別情報と、対応するビデオのビットストリームとを取得し、プッシュ情報のビットストリームとビデオのビットストリームとを同一のパスフローに圧縮する。サーバ110は、プッシュ情報が再生されると決定されたときにプッシュ情報の再生時間を取得し、プッシュ情報のビットストリームを用いて、プッシュ情報の再生時間と同じ再生時間を有するビデオのビットストリームを置換し、プッシュ情報挿入マークを生成して、ビデオ識別情報、プッシュ情報挿入マーク及びプッシュ情報のビットストリームを、ビデオ識別情報に対応するビデオを再生する端末120に送信する。
【0016】
プッシュ情報は、広告や活動情報、株式情報であってよく、本明細書では限定されない。
【0017】
一実施形態では、サーバ110は、Httpライブストリーミング(HLS)プロトコルの拡張フィールド(EXT-X-PROGRAM-DATE-TIME)にプッシュ情報挿入フィールドを追加し、プッシュ情報挿入フィールドをプッシュ情報挿入マークとして用いる。
【0018】
サーバ110は、プッシュ情報のビットストリームを、ビデオ識別情報に対応するビデオを再生する全ての端末120に送信する。
【0019】
端末120は、ビデオ識別情報と対応するビデオデータとを取得し、ビデオデータがプッシュ情報挿入マークを含むか否かを決定する。ビデオデータがプッシュ情報挿入マークを含む場合、端末120は、ビデオ識別情報に基づいて、ビデオのビットストリームを置換するプッシュ情報のビットストリームと、プッシュ情報の再生時間とを、サーバ110から取得し、プッシュ情報挿入要求を開始し、プッシュ情報のビットストリームを、ビデオ識別情報に対応するビデオに挿入し、プッシュ情報のビットストリームを挿入するときにプッシュ情報の再生時間を表示し、再生時間のカウントダウンを開始する。端末120は、プッシュ情報のビットストリームを再生するときにビデオのビットストリームを再生し、ビデオのビットストリームの画像及び音声情報を出力しない。端末120は、プッシュ情報のビットストリームを再生した後、ビデオのビットストリームを再生し続け、ビデオのビットストリームの画像及び音声情報を出力する。
【0020】
端末120は更に、プッシュ情報のビットストリームを挿入するときに応答情報を取得するように構成される。応答情報は、ユーザ挙動データ及びユーザのデータを含む。また、端末120は、応答情報をサーバ110にアップロードして保存するように構成される。ユーザ挙動データは、ユーザがプッシュ情報を見るために生成されたトリガ操作記録又はトリガ操作の回数を含んでよい。ユーザのデータは、ユーザ識別情報、ログインするユーザ識別情報のためのデバイス識別情報、ウェブサイトアドレスなどのうちの1つ以上を含んでよい。
【0021】
更に、サーバ110は、端末120に表示されたプッシュ情報を処理したユーザインタフェース(User Interface、UI)がない場合、プッシュ情報のユーザインタフェースを生成し、プッシュ情報のユーザインタフェースを端末120に送信してよい。サーバ110は、全ての再生端末120に適用可能な、柔軟性と適合性の高い、プッシュ情報のビットストリームの再生を、動的に構成することができる。
【0022】
図2は、一実施形態における端末の概略内部構造図である。図2に示されるように、端末は、システムバスに接続されたプロセッサ、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、メモリ、ネットワークインタフェース、音声収集装置、表示画面、スピーカ及び入力装置を備える。端末の記憶媒体は、オペレーティングシステムを記憶し、更に、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入するための装置を含む。ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する装置は、プッシュ情報をライブビデオストリーミングに挿入する方法を実現するように構成される。プロセッサは、端末全体の動作をサポートするための計算及び制御機能を提供するように構成される。端末内のメモリは、記憶媒体において、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入するための装置の動作環境を提供する。ネットワークインタフェースは、ライブビデオストリーミング要求をサーバに送信し、サーバによって返されたビデオのビットストリームとプッシュ情報のビットストリームを受信するなど、サーバとのネットワーク通信を実行するように構成される。端末の表示画面は、液晶表示画面又は電子インク表示画面であってよい。入力装置は、表示画面上に覆われたタッチレイヤ、ボタン、トラックボール、或いは端末の筐体上に設置されたタッチパッド、或いは外部キーボード、タッチパッド又はマウスであってよい。端末は、電話、ラップトップ又はパーソナルデジタルアシスタントであってよい。当業者であれば、図2に示される構造は、本願の解決策に関連する部分構造のブロック図に過ぎず、本願の解決策に適用される前述の端末に限定されないことを理解できるであろう。具体的な端末は、図に示されているものより多いか或いは少ない部品、一部の部品の組合わせ、或いは異なる部品レイアウトを含んでよい。
【0023】
図3は、一実施形態におけるコンピュータサーバの概略内部構造図である。図3に示されるように、サーバは、システムバスに接続されたプロセッサ、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、メモリ及びネットワークインタフェースを備える。サーバの記憶媒体は、オペレーティングシステムと、データベースと、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入するための装置とを記憶する。データベースは、ビデオのビットストリームとプッシュ情報のビットストリームを記憶する。ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する装置は、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入するためにサーバに適用可能な方法を実現するように構成される。サーバのプロセッサは、サーバ全体の実行をサポートするための計算及び制御機能を提供するように構成される。サーバのメモリは、記憶媒体において、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入するための装置の動作環境を提供する。サーバの表示画面は、液晶表示画面又は電子インク表示画面であってよい。入力装置は、表示画面上に覆われたタッチレイヤ、ボタン、トラックボール、或いは端末の筐体上に設置されたタッチパッド、或いは外部キーボード、タッチパッド又はマウスであってよい。サーバのネットワークインタフェースは、例えば端末によって送信されたライブビデオストリーミングでのプッシュ情報挿入要求を受信し、ビデオのビットストリームとプッシュ情報のビットストリームを端末に返すなど、外部端末とのネットワーク通信を実行するように構成される。サーバは、独立したサーバによって実現されてよく、或いは複数のサーバによって結合されたサーバクラスタによって実現されてよい。当業者であれば、図3に示される構造は、本願の解決策に関連する部分構造のブロック図に過ぎず、本願の解決策に適用される上述のサーバに限定されないことを理解できるであろう。具体的なサーバは、図に示されているものより多いか或いは少ない部品、一部の部品の組合わせ、又は異なる部品レイアウトを含んでよい。
【0024】
図4は、一実施形態における、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する方法のフローチャートである。図4に示されるように、サーバの観点から説明すると、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する方法は、以下の工程を含む。
【0025】
工程402:プッシュ情報のビットストリームと、プッシュ情報の再生時間と、ビデオ識別情報と、対応するビデオのビットストリームとを取得する。
【0026】
具体的には、ビデオ識別情報は、ライブビデオストリーミングの一意性を表すために用いられ、サーバの配信又は事前申請によって取得されてよい。例えば、テレビジョンソースビデオのビデオ識別情報は、テレビ周波数であってよい。アンカービデオのビデオ識別情報は、部屋番号であってよい。
【0027】
工程404:プッシュ情報のビットストリームを用いて、プッシュ情報の再生時間と同じ再生時間を有するビデオのビットストリームを置換し、プッシュ情報のビットストリームとビデオのビットストリームとを同一のパスフローに圧縮する。
【0028】
具体的には、ビデオとプッシュ情報を区別せずに、ビデオとプッシュ情報のシームレスなアライアンスを実現するために、端末上での再生時に、プッシュ情報のビットストリームとビデオのビットストリームとを同一のパスフローに圧縮する。
【0029】
プッシュ情報の再生時間は、プッシュ情報コンテンツの時間、例えば30秒や60秒を指す。
【0030】
工程406:プッシュ情報挿入マークを生成する。
【0031】
プッシュ情報挿入マークを生成する工程は、Httpライブストリーミング(HLS)プロトコルの拡張フィールドにプッシュ情報挿入フィールドを追加し、プッシュ情報挿入フィールドをプッシュ情報挿入マークとして用いることを含む。HLSの拡張フィールドは、プッシュ情報挿入フィールドを追加することによって端末とインタラクトし、これは非常に拡張性が高い。
【0032】
工程408:ビデオ識別情報と、プッシュ情報挿入マークと、プッシュ情報のビットストリームとを、ビデオ識別情報に対応するビデオの端末に送信する。これにより端末は、プッシュ情報挿入マークに従って、ビデオ識別情報に対応するビデオにプッシュ情報のビットストリームを挿入することができる。
【0033】
ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する方法は、プッシュ情報のビットストリームとビデオのビットストリームとを同一のパスフローに圧縮することと、プッシュ情報のビットストリームを用いて、プッシュ情報の再生時間と同じ再生時間を有するビデオのビットストリームを置換することと、プッシュ情報挿入マークを生成することと、ビデオ識別情報と、プッシュ情報挿入マークと、プッシュ情報のビットストリームとを端末に送信することと、端末上で再生されるビデオにプッシュ情報のビットストリームを挿入することと、を含む。これにより、ライブビデオストリーミングへのプッシュ情報の挿入を実現し、プッシュ情報を広げる手法を増やす。
【0034】
一実施形態では、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する前述の方法は、更に、プッシュ情報のビットストリームに従ってプッシュ情報のユーザインタフェースを生成することと、プッシュ情報のユーザインタフェースを表示のために端末に送信することとを含む。
【0035】
具体的には、サーバは、プッシュ情報のビットストリームに従ってプッシュ情報のユーザインタフェースを直接生成し、描画を伴わない表示のために、プッシュ情報のユーザインタフェースを端末に送信する。これにより、端末上の再生クライアントの開発負担が低減され、任意の再生クライアント上でプッシュ情報を再生することができる。
【0036】
更に、サーバは、プッシュ情報のビットストリームに従ってプッシュ情報のユーザインタフェースをレンダリングするときにプッシュ情報の再生時間を取得し、プッシュ情報のユーザインタフェースにプッシュ情報の再生時間を表示し、再生時間のカウントダウンを表示する。サーバは、プッシュ情報のビットストリームを挿入した後、ビデオのビットストリームを表示のために端末に送信する。
【0037】
一実施形態では、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する前述の方法は、更に、プッシュ情報のビットストリームを挿入するときに端末によってアップロードされた応答情報を受信することと、応答情報を記憶することとを含む。ユーザ挙動データは、ユーザがプッシュ情報を見るために生成されたトリガ操作記録、トリガ操作の回数等を含んでよい。ユーザのデータは、ユーザ識別情報と、ログインするユーザ識別情報のためのデバイス識別情報と、ウェブサイトアドレスなどのうちの1つ以上を含んでよい。ユーザ識別情報は、ユーザ識別情報の一意性を区別するために用いられる。ユーザ識別情報は、ユーザによって登録されたアカウント、インスタントメッセージングアカウント、電子メール又は電話番号であってよい。ユーザ挙動データとユーザのデータは、プッシュ情報に対するユーザの応答のフォローアップ分析を簡便に実行するために記憶されてよい。
【0038】
図5は、一実施形態における、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する方法のフローチャートである。図5に示されるように、端末の観点から説明すると、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する方法は、以下の工程を含む。
【0039】
工程502:ビデオ識別情報及び対応するビデオデータを取得する。
【0040】
具体的には、ビデオ識別情報は、ライブビデオストリーミングの一意性を表すために用いられ、サーバの配信又は事前申請によって取得されてよい。例えば、テレビジョンソースビデオのビデオ識別情報は、テレビ周波数であってよい。アンカービデオのビデオ識別情報は、部屋番号であってよい。端末は、ビデオ識別情報及び対応するビデオデータをサーバから取得する。
【0041】
工程504:ビデオデータがプッシュ情報挿入マークを含むか否かを決定する。含む場合、工程506を実行する。含まない場合、工程510を実行する。
【0042】
本実施形態では、プッシュ情報挿入マークはプッシュ情報挿入フィールドである。
【0043】
ビデオデータがプッシュ情報挿入マークを含むか否かを決定する工程は、Httpライブストリーミング(HLS)プロトコルの拡張フィールドがプッシュ情報挿入フィールドを含むか否かを決定することを含む。
【0044】
工程506:ビデオ識別情報に従って、同一のパスフローの置換ビデオのビットストリームのプッシュ情報のビットストリームを取得し、プッシュ情報挿入要求を開始する。
【0045】
具体的には、まず、プッシュ情報のビットストリームとビデオのビットストリームとを同じパスフローに圧縮する。端末は、ビデオデータを読むときにプッシュ情報挿入マークを読み取り、同一のパスフローから、ビデオのビットストリームを置換するプッシュ情報のビットストリームを取得し、プッシュ情報挿入要求を開始する。
【0046】
工程508:プッシュ情報挿入要求に従って、ビデオ識別情報に対応するビデオにプッシュ情報のビットストリームを挿入する。プッシュ情報のビットストリームを挿入した後、工程510が実行される。
【0047】
具体的には、端末のビデオ再生モジュールがビデオ識別情報に対応するビデオを再生し、プッシュ情報挿入モジュールがプッシュ情報のビットストリームを挿入する。プッシュ情報挿入モジュールがプッシュ情報のビットストリームを挿入するとき、ビデオ再生モジュールによって再生されるビデオは画像又は音声を出力しない。
【0048】
工程510:ビデオデータ中のビデオのビットストリームを取得し、ビデオのビットストリームを再生する。
【0049】
具体的には、ビデオデータ中のビデオのビットストリームを取得し、プッシュ情報挿入マークがない場合、又はプッシュ情報のビットストリームを挿入した後、ビデオのビットストリームを再生する。
【0050】
ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する方法は、ビデオデータがビデオプッシュ挿入マークを含むと決定した後にプッシュ情報のビットストリームを取得し、ビデオにおいてプッシュ情報のビットストリームを挿入する。それにより、ライブビデオストリーミングへのプッシュ情報の挿入を実現し、プッシュ情報を広げる手法を増やすことができる。
【0051】
一実施形態では、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する前述の方法は、更に、プッシュ情報の再生時間を取得することと、プッシュ情報のビットストリームを挿入するときに、プッシュ情報の再生時間を表示することと、再生時間のカウントダウンを開始することとを含む。
【0052】
具体的には、プッシュ情報の再生時間は、プッシュ情報コンテンツの時間、例えば30秒や60秒を指す。プッシュ情報のビットストリームを挿入するとき、プッシュ情報の再生時間を表示し、再生時間のカウントダウンを開始することにより、ユーザは、プッシュ情報の再生時間と残り時間を簡便に知ることができる。
【0053】
一実施形態では、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する前述の方法は、更に、プッシュ情報のビットストリームを挿入するときに応答情報を取得することであって、応答情報は、ユーザ挙動データ及びユーザのデータを含むことと、応答情報をアップロードすることとを含む。
【0054】
ユーザ挙動データは、ユーザがプッシュ情報を見るために生成されたトリガ操作記録、トリガ操作の回数等を含んでよい。ユーザのデータは、ユーザ識別情報と、ログインするユーザ識別情報のためのデバイス識別情報と、ウェブサイトアドレスなどのうちの1つ以上を含んでよい。
【0055】
ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する方法の実施プロセスは、具体的な適用シナリオを参照して説明される。一例として、バスケットボールの試合のライブビデオストリーミングを挙げる。ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する方法は、以下を含む。
【0056】
(1)プッシュ情報のビットストリームと、プッシュ情報の再生時間と、バスケットボールの試合の識別情報と、バスケットボールの試合のビデオのビットストリームとを取得する。
【0057】
(2)プッシュ情報のビットストリームを用いて、プッシュ情報の再生時間と同じ再生時間を有するビデオのビットストリームを置換し、プッシュ情報のビットストリームとビデオのビットストリームとを同一のパスフローに圧縮する。
【0058】
図6に示されるように、プッシュ情報のビットストリームとビデオのビットストリームとは、同一のパスフローに圧縮される。プッシュ情報のビットストリームを、ビデオのビットストリーム内の応援団のダンスの時間その他の時間に置換する。
【0059】
(3)Httpライブストリーミング(HLS)プロトコルの拡張フィールドにプッシュ情報挿入フィールドを追加し、プッシュ情報挿入フィールドをプッシュ情報挿入マークとして用いる。
【0060】
(4)バスケットボールの試合の識別情報と、プッシュ情報挿入マークと、プッシュ情報のビットストリームとを、バスケットボールの試合の識別情報に対応するビデオの端末に送信する。
【0061】
(5)端末がビデオデータを読み出し、ビデオデータがプッシュ情報挿入マークを含むと決定し、ビデオのビットストリームを置換するプッシュ情報のビットストリームを取得し、プッシュ情報挿入要求を開始し、ビデオを再生するときにプッシュ情報のビットストリームを挿入する。
【0062】
図7は、プッシュ情報挿入を端末に表示するプロセスの概略図である。図7に示されるように、端末がバスケットボールの試合のビデオを再生するとき、ビデオデータがプッシュ情報挿入マークを含むと決定し、ビデオのビットストリームを置換するプッシュ情報のビットストリームを挿入し、プッシュ情報のビットストリームを挿入した後にビデオのビットストリームを再生する。
【0063】
図8は、一実施形態における、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入するための装置の構造ブロック図である。図8に示されるように、ライブビデオストリームにプッシュ情報を挿入する装置は、サーバの観点から説明され、取得モジュール802、圧縮モジュール804、マーク生成モジュール806及び送信モジュール808を備える。
【0064】
取得モジュール802は、プッシュ情報のビットストリームと、プッシュ情報の再生時間と、ビデオ識別情報と、対応するビデオのビットストリームとを取得するように構成される。
【0065】
具体的には、ビデオ識別情報は、ライブビデオストリーミングの一意性を表すために用いられ、サーバの配信又は事前申請によって取得されてよい。例えば、テレビジョンソースビデオのビデオ識別情報は、テレビ周波数であってよい。アンカービデオのビデオ識別情報は、部屋番号であってよい。
【0066】
圧縮モジュール804は、プッシュ情報のビットストリームを用いて、プッシュ情報の再生時間と同じ再生時間を有するビデオのビットストリームを置換し、プッシュ情報のビットストリームとビデオのビットストリームとを同一のパスフローに圧縮するように構成される。
【0067】
具体的には、ビデオとプッシュ情報を区別せずに、ビデオとプッシュ情報のシームレスなアライアンスを実現するために、端末上での再生時に、プッシュ情報のビットストリームとビデオのビットストリームとを同一のパスフローに圧縮する。
【0068】
プッシュ情報の再生時間は、プッシュ情報コンテンツの時間、例えば30秒や60秒を指す。
【0069】
マーク生成モジュール806は、プッシュ情報挿入マークを生成するように構成される。
【0070】
本実施形態では、マーク生成モジュール806は更に、Httpライブストリーミング(HLS)プロトコルの拡張フィールドにプッシュ情報挿入フィールドを追加し、プッシュ情報挿入フィールドをプッシュ情報挿入マークとして用いるように構成される。
【0071】
送信モジュール808は、ビデオ識別情報と、プッシュ情報挿入マークと、プッシュ情報のビットストリームとを、ビデオ識別情報に対応するビデオの端末に送信するように構成される。よって端末は、プッシュ情報挿入マークに従って、ビデオ識別情報に対応するビデオにプッシュ情報のビットストリームを挿入することができる。
【0072】
ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する装置は、プッシュ情報のビットストリームとビデオのビットストリームとを同一のパスフローに圧縮し、プッシュ情報のビットストリームを用いて、プッシュ情報の再生時間と同じ再生時間を有するビデオのビットストリームを置換し、プッシュ情報挿入マークを生成し、ビデオ識別情報と、プッシュ情報挿入マークと、プッシュ情報のビットストリームとを端末に送信し、端末上で再生されるビデオにプッシュ情報のビットストリームを挿入する。これにより、ライブビデオストリーミングへのプッシュ情報の挿入を実現し、プッシュ情報を広げる手法を増やすことができる。
【0073】
図9は、別の実施形態における、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入するための装置の構造ブロック図である。図9に示されるように、ライブビデオストリームにプッシュ情報を挿入する装置は、サーバの観点から説明され、取得モジュール802、圧縮モジュール804、マーク生成モジュール80と及び送信モジュール808を備え、更に、描画モジュール810、受信モジュール812及び記憶モジュール814を備える。
【0074】
描画モジュール810は、プッシュ情報のビットストリームに従って、プッシュ情報のユーザインタフェースを生成するように構成される。
【0075】
具体的には、サーバは、プッシュ情報のビットストリームに従ってプッシュ情報のユーザインタフェースを直接生成し、描画を伴わない表示のために、プッシュ情報のユーザインタフェースを端末に送信する。これにより、端末上の再生クライアントの開発負担が低減され、任意の再生クライアント上でプッシュ情報を再生することができる。
【0076】
送信モジュール808は更に、プッシュ情報のユーザインタフェースを表示のために端末に送信するように構成される。
【0077】
また、描画モジュール810は更に、プッシュ情報の再生時間を取得し、プッシュ情報のユーザインタフェースにプッシュ情報の再生時間を表示し、再生時間のカウントダウンを表示するように構成される。
【0078】
受信モジュール812は、プッシュ情報のビットストリームを挿入するときに端末によってアップロードされた応答情報を受信するように構成される。応答情報は、ユーザ挙動データとユーザのデータを含む。
【0079】
ユーザ挙動データは、ユーザがプッシュ情報を見るために生成されたトリガ操作記録、トリガ操作の回数等を含んでよい。ユーザのデータは、ユーザ識別情報と、ログインするユーザ識別情報のためのデバイス識別情報と、ウェブサイトアドレスなどのうちの1つ以上を含んでよい。
【0080】
記憶モジュール814は、応答情報を記憶するように構成される。ユーザ挙動データとユーザのデータは、プッシュ情報に対するユーザの応答のフォローアップ分析を簡便に実行するために記憶されてよい。
【0081】
図10は、別の実施形態における、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入するための装置の構造ブロック図である。図10に示されるように、ライブ映像ストリームにプッシュ情報を挿入する装置は、データ取得モジュール1002、決定モジュール1004、要求開始モジュール1006及びプッシュ情報挿入モジュール1008を備える。
【0082】
データ取得モジュール1002は、ビデオ識別情報及び対応するビデオデータを取得するように構成される。
【0083】
具体的には、ビデオ識別情報は、ライブビデオストリーミングの一意性を表すために用いられ、サーバの配信又は事前申請によって取得されてよい。例えば、テレビジョンソースビデオのビデオ識別情報は、テレビ周波数であってよい。アンカービデオのビデオ識別情報は、部屋番号であってよい。端末は、ビデオ識別情報及び対応するビデオデータをサーバから取得する。
【0084】
決定モジュール1004は、ビデオデータがプッシュ情報挿入マークを含むか否かを決定するように構成される。
【0085】
プッシュ情報挿入マークは、プッシュ情報挿入フィールドである。
【0086】
決定モジュール1004は更に、ビデオデータ内のHttpライブストリーミング(HLS)プロトコルの拡張フィールドがプッシュ情報挿入フィールドを含むか否かを決定するように構成される。
【0087】
データ取得モジュール1002は更に、ビデオデータがプッシュ情報挿入マークを含む場合、ビデオ識別情報に従って、ビデオのビットストリームを置換するプッシュ情報のビットストリームを取得するように構成される。
【0088】
要求開始モジュール1006は、プッシュ情報挿入要求を開始するように構成される。
【0089】
プッシュ情報挿入モジュール1008は、プッシュ情報挿入要求に従って、ビデオ識別情報に対応するビデオにプッシュ情報のビットストリームを挿入するように構成される。
【0090】
更に、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する前述の装置は、ビデオ再生モジュール1010を更に備える。データ取得モジュール1002は、ビデオデータ内のビデオのビットストリームを取得する。ビデオ再生モジュール1010は、プッシュ情報挿入マークがない場合、又はプッシュ情報のビットストリームを挿入した後に、ビデオのビットストリームを再生するように構成される。
【0091】
ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入する装置は、ビデオデータがプッシュ情報挿入マークを含むと決定した後に、プッシュ情報のビットストリームを取得し、ビデオにおいてプッシュ情報のビットストリームを挿入する。それにより、ライブビデオストリーミングへのプッシュ情報の挿入を実現し、プッシュ情報を広げる手法を増やすことができる。
【0092】
図11は、別の実施形態における、ライブビデオストリーミングにプッシュ情報を挿入するための装置の構造ブロック図である。図11に示されるように、ライブビデオストリームにプッシュ情報を挿入する装置は、データ取得モジュール1002、決定モジュール1004、要求開始モジュール1006、プッシュ情報挿入モジュール1008、ビデオ再生モジュール1010を備え、更に、タイミング表示モジュール1012、収集モジュール1014及びアップロードモジュール1016を備える。
【0093】
データ取得モジュール1002は更に、プッシュ情報の再生時間を取得するように構成される。
【0094】
タイミング表示モジュール1012は、プッシュ情報のビットストリームを挿入するときにプッシュ情報の再生時間を表示し、再生時間のカウントダウンを開始するように構成される。
【0095】
受信モジュール1014は、プッシュ情報のビットストリームを挿入するときに応答情報を取得するように構成される。応答情報は、ユーザ挙動データとユーザのデータを含む。
【0096】
記憶モジュール1016は、応答情報をアップロードするように構成される。
【0097】
ユーザ挙動データは、ユーザがプッシュ情報を見るために生成されたトリガ操作記録、トリガ操作の回数等を含んでよい。ユーザのデータは、ユーザ識別情報と、ログインするユーザ識別情報のためのデバイス識別情報と、ウェブサイトアドレスなどのうちの1つ以上を含んでよい。
【0098】
当業者であれば、前述の実施形態における方法のプロセスの全部又は一部が、関連するハードウェアを指示するコンピュータプログラムによって実施され得ることを理解できるであろう。プログラムは、不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。プログラムが実行されると、前述の方法実施形態のプロセスが実行されてよい。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読出専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)等であってよい。
【0099】
記載された実施形態は、本発明のいくつかの実施形態に過ぎず、具体的に詳述された。しかしながら、本開示の特許範囲の限定として理解されるべきではない。当業者は、本開示の概念から逸脱することなく、いくつかの変形及び改良を更に行うことができ、変形及び改良は、本開示の保護範囲に属することに留意すべきである。したがって、本開示の保護範囲は、添付の特許請求の範囲の保護範囲の対象となるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11