(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明の実施形態にかかる自転車は、人間の足により正転または逆転する二方向回転性の人力入力装置の入力端を駆動し、更に人力入力装置の出力端により、クラッチ式逆伝送可能な二方向入力/一方向出力する伝動装置の入力端へ運動エネルギーを伝動し、伝動装置の出力端が、一定回転方向へ出力することにより、負荷ホイルユニットを駆動し、更に負荷ホイルユニットに結合しているキャリアを駆動する。本発明の実施形態による自転車は、足により踏み動かすキャリア、電動と足踏み混用のキャリア、または電動と足踏みを併用する補助キャリアへの応用ができる。特に二方向に踏み、一方向に駆動される自転車(bicycle)へ応用し、人体の下肢が二方向に踏むことで使用筋群を拡大及び変更することにより、以下の利点を得ることができる。
(1)局部の筋肉及び関節の過度使用による障害を減らす。
(2)あまり使わない筋肉群及び関節を使用または訓練することができる。
【0007】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による自転車は、二方向回転性入力の人力入力装置を持ち、その出力端からクラッチ式逆伝送可能な二方向入力/一方向出力する伝動装置の入力端へ運動エネルギーを伝動し、またその伝動装置の出力端が、一定回転方向へ出力することにより、負荷ホイルユニットを駆動し、更に負荷ホイルユニットに結合しているキャリアを駆動する。運転者は足踏みによる駆動入力の方向を選択することができ、また同じまたは異なる速度比を持つ伝動装置は、駆動入力の方向が異なっても、一定回転方向へ出力し、負荷ホイルユニットを駆動する。さらに、負荷ホイルユニットが後退するとき、その伝動装置の出力端も後退し、逆回転方向の駆動が起こるとき、連結またはリリース制御が可能なクラッチ装置がリリースすることにより、本発明の第1実施形態による自転車がロックされることを避ける。
【0008】
図1に、本発明の第1実施形態による自転車の基本構成の模式図を示す。
図1に示す本発明の第1実施形態による自転車は、足踏みキャリアのコンポネント及び機体600を持っている以外に、以下のような構成となっている。
人力入力装置11は、人間の足による正転または逆転の二方向回転の駆動入力または往復の駆動入力により、正転または逆転を形成する二方向回転出力構造により構成され、ペダル、クランク、及び二方向回転伝動輪ユニット、またはハンドル、シャンク、及び二方向回転伝動輪ユニット、すなわち、人力で二方向回転する構造を含む。
【0009】
人間の足により第1駆動回転方向の運動エネルギー及び第2駆動回転方向の運動エネルギーを入力し、人力入力装置11の入力端を駆動する。
第1駆動回転方向と第2駆動回転方向が逆になっている。
クラッチ式逆伝送可能な二方向入力/一方向出力する伝動装置13は、人力入力装置11の異なる回転方向の運動エネルギーにより駆動され、一定回転方向の運動エネルギーを出力し、さらにクラッチ装置70がリリースすることにより、伝動装置13の出力端が後退し、逆回転方向の駆動が起こるとき、本発明の第1実施形態による自転車がロックされるのを避ける機能を持っている。
【0010】
伝動装置13の内部を構成する伝動コンポネントは、クラッチ装置70と共に、ギアユニット、摩擦輪ユニット、スプロケット・チェーンとスプロケットユニット、ベルトとベルト車ユニット、伝動クランクと輪群、流体伝動装置、または電磁力伝動装置のうち少なくとも一つにより構成され、または上記の一種以上の伝動コンポネントにより構成される。
【0011】
伝動装置13が異なる回転方向の第1駆動回転方向と第2駆動回転方向の駆動を入力するとき、入力端に対する一定回転方向の出力の速度比は、同じか、異なるか、または可変である。
伝動装置13の主な伝動構造及び稼動特性は下記の通りである。
第1回転方向と第2回転方向が逆になっている。
【0012】
第1回転方向で入力端を駆動するとき、第1伝動輪群駆動の出力端により、第1回転方向への出力ができる。
第2回転方向で入力端を駆動するとき、第2伝動輪群駆動の出力端により、第1回転方向への出力ができる。
第1伝動輪群と第2伝動輪群との間に一方向性伝動装置を設けることにより、第1伝動輪群は、第1回転方向の入力があり第1回転方向に出力するとき、第2伝動輪群との干渉が避けられる。
【0013】
第2伝動輪群と第1伝動輪群との間に一方向性伝動装置を設けることにより、第2伝動輪群は、第2回転方向の入力があり第1回転方向に出力するとき、第1伝動輪群との干渉が避けられる。
二方向回転で入力し出力回転方向が不変の伝動装置13の輪群構造において、下記の1箇所以上に径向または軸向のクラッチ装置70を設置する。すなわち、機体と二方向入力/一方向出力輪群の回転できるシェルボディとの間、または固定されるシェルボディと二方向入力/一方向出力輪群の回転部品との間に、径向または軸向のクラッチ装置70を設置する。これにより、伝動装置13の出力端が後退し、逆回転方向の駆動が起こるとき、クラッチ装置70がリリースすることにより、二方向回転入力かつ出力回転方向が不変の輪群構造がリジッドロック状態になることを避ける。
連結またはリリース制御が可能なクラッチ装置70は、人力、機械力、空気力、流体動力、または電磁力により駆動されて、連結またはリリースする装置である。
負荷ホイルユニット15は、伝動装置13の出力端により直接駆動され、更に負荷ホイルユニット15に結合しているキャリアを駆動する。
【0014】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による自転車は、人間の足によって人力入力装置11を駆動することにより、第1駆動回転方向または異なる回転方向の第2回転方向に駆動されるとき、人力入力装置11の出力端により回転運動エネルギーを出力し、増設される前置伝動装置12を経て、伝動装置13の入力端へ伝動し、伝動装置13の出力端から、一定回転方向の回転運動エネルギーを出力することにより、負荷ホイルユニット15を駆動し、更に負荷ホイルユニット15に結合しているキャリアを駆動する。
【0015】
図2に、人力入力装置11と伝動装置13との間に前置伝動装置12の駆動装置を追加設置する本発明の第2実施形態による自転車の模式図を示す。
図2に示す本発明の第2実施形態による自転車は、足踏みキャリアのコンポネント及び機体600を持っている以外に、以下のような構成となっている。
人力入力装置11は、人間の足による正転または逆転の二方向回転の駆動入力または往復の駆動入力により、正転または逆転を形成する二方向回転出力構造により構成され、ペダル、クランク、及び二方向回転伝動輪ユニット、またはハンドル、シャンク、及び二方向回転伝動輪ユニット、すなわち、人力で二方向回転する構造を含む。
【0016】
人間の足により第1駆動回転方向の運動エネルギー及び第2駆動回転方向の運動エネルギーを入力し、人力入力装置11の入力端を駆動する。
第1駆動回転方向と第2駆動回転方向が逆になっている。
前置伝動装置12は、一定速比または可変速比の各種のギア式、ベルト式、摩擦式等の回転式伝動機能構造の一種以上の伝動装置により構成される。
【0017】
前置伝動装置12は、人力入力装置11により駆動され、出力する回転運動エネルギーにより、伝動装置13を駆動する。
クラッチ式逆伝送可能な二方向入力/一方向出力する伝動装置13は、前置伝動装置12の異なる回転方向の運動エネルギーにより駆動され、一定回転方向の運動エネルギーを出力し、さらにクラッチ装置70がリリースすることにより、伝動装置13の出力端が後退し、逆回転方向の駆動が起こるとき、本発明の第2実施形態による自転車がロックされるのを避ける機能を持っている。
【0018】
伝動装置13の内部を構成する伝動コンポネントは、クラッチ装置70と共に、ギアユニット、摩擦輪ユニット、スプロケット・チェーンとスプロケットユニット、ベルトとベルト車ユニット、伝動クランクと輪群、流体伝動装置、または電磁力伝動装置のうち少なくとも一つにより構成され、または上記の一種以上の伝動コンポネントにより構成される。
【0019】
伝動装置13が異なる回転方向の第1駆動回転方向と第2駆動回転方向の駆動を入力するとき、入力端に対する一定回転方向の出力の速度比は、同じか、異なるか、または可変である。
伝動装置13の主な伝動構造及び稼動特性は下記の通りである。
第1回転方向と第2回転方向が逆になっている。
【0020】
第1回転方向で入力端を駆動するとき、第1伝動輪群駆動の出力端により、第1回転方向への出力ができる。
第2回転方向で入力端を駆動するとき、第2伝動輪群駆動の出力端により、第1回転方向への出力ができる。
第1伝動輪群と第2伝動輪群との間に一方向性伝動装置を設けることにより、第1伝動輪群は、第1回転方向の入力があり第1回転方向に出力するとき、第2伝動輪群との干渉が避けられる。
【0021】
第2伝動輪群と第1伝動輪群との間に一方向性伝動装置を設けることにより、第2伝動輪群は、第2回転方向の入力があり第1回転方向に出力するとき、第1伝動輪群との干渉が避けられる。
二方向回転で入力し出力回転方向が不変の伝動装置13の輪群構造において、下記の1箇所以上に径向または軸向のクラッチ装置70を設置する。すなわち、機体と二方向入力/一方向出力輪群の回転できるシェルボディとの間、または固定されるシェルボディと二方向入力/一方向出力輪群の回転部品との間に、径向または軸向のクラッチ装置70を設置する。これにより、伝動装置13の出力端が後退し、逆回転方向の駆動が起こるとき、クラッチ装置70がリリースすることにより、二方向回転入力かつ出力回転方向が不変の輪群構造がリジッドロック状態になることを避ける。
連結またはリリース制御が可能なクラッチ装置70は、人力、機械力、空気力、流体動力、または電磁力により駆動されて、連結またはリリースする装置である。
負荷ホイルユニット15は、伝動装置13の出力端により直接駆動され、更に負荷ホイルユニット15に結合しているキャリアを駆動する。
【0022】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による自転車は、人間の足によって正転または逆転する人力入力装置11の出力端から回転運動エネルギーを出力し、伝動装置13へ入力し、伝動装置13の出力端により、一定回転方向へ出力することにより、一定方向に出力した回転運動エネルギーは、増設される後置伝動装置14を経て、負荷ホイルユニット15を駆動してから、更に負荷ホイルユニット15に結合しているキャリアを駆動する。
【0023】
図3に、伝動装置13と負荷ホイルユニット15との間に後置伝動装置14を追加設置する本発明の第3実施形態による自転車の模式図を示す。
図3に示す本発明の第3実施形態による自転車は、足踏みキャリアのコンポネント及び機体600を持っている以外に、以下のような構成となっている。
人力入力装置11は、人間の足による正転または逆転の二方向回転の駆動入力または往復の駆動入力により、正転または逆転を形成する二方向回転出力構造により構成され、ペダル、クランク、及び二方向回転伝動輪ユニット、またはハンドル、シャンク、及び二方向回転伝動輪ユニット、すなわち、人力で二方向回転する構造を含む。
【0024】
人間の足により第1駆動回転方向の運動エネルギー及び第2駆動回転方向の運動エネルギーを入力し、人力入力装置11の入力端を駆動する。
第1駆動回転方向と第2駆動回転方向が逆になっている。
クラッチ式逆伝送可能な二方向入力/一方向出力する伝動装置13は、前置伝動装置12を介して、人力入力装置11の異なる回転方向の運動エネルギーにより駆動され、一定回転方向の運動エネルギーを出力し、さらにクラッチ装置70がリリースすることにより、伝動装置13の出力端が後退し、逆回転方向の駆動が起こるとき、本発明の第3実施形態による自転車がロックされるのを避ける機能を持っている。
【0025】
伝動装置13の内部を構成する伝動コンポネントは、クラッチ装置70と共に、ギアユニット、摩擦輪ユニット、スプロケット・チェーンとスプロケットユニット、ベルトとベルト車ユニット、伝動クランクと輪群、流体伝動装置、または電磁力伝動装置のうち少なくとも一つにより構成され、または上記の一種以上の伝動コンポネントにより構成される。
【0026】
伝動装置13が異なる回転方向の第1駆動回転方向と第2駆動回転方向の駆動を入力するとき、入力端に対する一定回転方向の出力の速度比は、同じか、異なるか、または可変である。
伝動装置13の主な伝動構造及び稼動特性は下記の通りである。
第1回転方向と第2回転方向が逆になっている。
【0027】
第1回転方向で入力端を駆動するとき、第1伝動輪群駆動の出力端により、第1回転方向への出力ができる。
第2回転方向で入力端を駆動するとき、第2伝動輪群駆動の出力端により、第1回転方向への出力ができる。
第1伝動輪群と第2伝動輪群との間に一方向性伝動装置を設けることにより、第1伝動輪群は、第1回転方向の入力があり第1回転方向に出力するとき、第2伝動輪群との干渉が避けられる。
【0028】
第2伝動輪群と第1伝動輪群との間に一方向性伝動装置を設けることにより、第2伝動輪群は、第2回転方向の入力があり第1回転方向に出力するとき、第1伝動輪群との干渉が避けられる。
二方向回転で入力し出力回転方向が不変の伝動装置13の輪群構造において、下記の1箇所以上に径向または軸向のクラッチ装置70を設置する。すなわち、機体と二方向入力/一方向出力輪群の回転できるシェルボディとの間、または固定されるシェルボディと二方向入力/一方向出力輪群の回転部品との間に、径向または軸向のクラッチ装置70を設置する。これにより、伝動装置13の出力端が後退し、逆回転方向の駆動が起こるとき、クラッチ装置70がリリースすることにより、二方向回転入力かつ出力回転方向が不変の輪群構造がリジッドロック状態になることを避ける。
【0029】
連結またはリリース制御が可能なクラッチ装置70は、人力、機械力、空気力、流体動力、または電磁力により駆動されて、連結またはリリースする装置である。
後置伝動装置14は、一定速比または可変速比の各種のギア式、ベルト式、摩擦式等の回転式伝動機能構造の一種以上の伝動装置により構成され、伝動装置13に駆動され、その出力端により負荷ホイルユニット15を駆動する。
負荷ホイルユニット15は、後置伝動装置14の出力端により直接駆動され、更に負荷ホイルユニット15に結合しているキャリアを駆動する。
【0030】
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による自転車は、人間の足によって正転または逆転する人力入力装置11は、出力端から回転運動エネルギーを出力し、増設される前置伝動装置12を経て、伝動装置13の入力端へ伝送し、伝動装置13の出力端により、一定回転方向へ出力し、また増設される後置伝動装置14を経て、負荷ホイルユニット15を駆動してから、更に負荷ホイルユニット15に結合しているキャリアを駆動する。
【0031】
図4に、人力入力装置11と伝動装置13との間に前置伝動装置12を追加設置し、さらに伝動装置13と負荷ホイルユニット15との間に、後置伝動装置14を追加設置する本発明の第4実施形態による自転車の模式図を示す。
図4に示す本発明の第4実施形態による自転車は、足踏みキャリアのコンポネント及び機体600を持っている以外に、以下のように構成となっている。
【0032】
人力入力装置11は、人間の足による正転または逆転の二方向回転の駆動入力または往復の駆動入力により、正転または逆転を形成する二方向回転出力構造により構成され、ペダル、クランク、及び二方向回転伝動輪ユニット、またはハンドル、シャンク、及び二方向回転伝動輪ユニット、すなわち、人力で二方向回転する構造を含む。
人間の足により第1駆動回転方向の運動エネルギー及び第2駆動回転方向の運動エネルギーを入力し、人力入力装置11の入力端を駆動する。
【0033】
第1駆動回転方向と第2駆動回転方向が逆になっている。
前置伝動装置12は、一定速比または可変速比の各種のギア式、ベルト式、摩擦式等の回転式伝動機能構造の一種以上の伝動装置により構成される。
前置伝動装置12は、人力入力装置11により駆動され、出力する回転運動エネルギーにより、伝動装置13を駆動する。
【0034】
クラッチ式逆伝送可能な二方向入力/一方向出力する伝動装置13は、前置伝動装置12の異なる回転方向の運動エネルギーにより駆動されて、一定回転方向の運動エネルギーを出力し、さらにクラッチ装置70がリリースすることにより、伝動装置13の出力端が後退し、逆回転方向の駆動が起こるとき、本発明の第4実施形態による自転車がロックされるのを避ける機能を持っている。
【0035】
伝動装置13の内部を構成する伝動コンポネントは、クラッチ装置70と共に、ギアユニット、摩擦輪ユニット、スプロケット・チェーンとスプロケットユニット、ベルトとベルト車ユニット、伝動クランクと輪群、流体伝動装置、または電磁力伝動装置のうち少なくとも一つにより構成され、または上記の一種以上の伝動コンポネントにより構成される。
【0036】
伝動装置13が異なる回転方向の第1駆動回転方向と第2駆動回転方向の駆動を入力するとき、入力端に対する一定回転方向の出力の速度比は、同じか、異なるか、または可変である。
伝動装置13の主な伝動構造及び稼動特性は下記の通りである。
第1回転方向と第2回転方向が逆になっている。
【0037】
第1回転方向で入力端を駆動するとき、第1伝動輪群駆動の出力端により、第1回転方向への出力ができる。
第2回転方向で入力端を駆動するとき、第2伝動輪群駆動の出力端により、第1回転方向への出力ができる。
第1伝動輪群と第2伝動輪群との間に一方向性伝動装置を設けることにより、第1伝動輪群は、第1回転方向の入力があり第1回転方向に出力するとき、第2伝動輪群との干渉が避けられる。
【0038】
第2伝動輪群と第1伝動輪群との間に一方向性伝動装置を設けることにより、第2伝動輪群は、第2回転方向の入力があり第1回転方向に出力するとき、第1伝動輪群との干渉が避けられる。
二方向回転で入力し出力回転方向が不変の伝動装置13の輪群構造において、下記の1箇所以上に径向または軸向のクラッチ装置70を設置する。すなわち、機体と二方向入力/一方向出力輪群の回転できるシェルボディとの間、または固定されるシェルボディと二方向入力/一方向出力輪群の回転部品との間に、径向または軸向のクラッチ装置70を設置する。これにより、伝動装置13の出力端が後退し、逆回転方向の駆動が起こるとき、クラッチ装置70がリリースすることにより、二方向回転入力かつ出力回転方向が不変の輪群構造がリジッドロック状態になるのを避ける。
【0039】
連結またはリリース制御が可能なクラッチ装置70は、人力、機械力、空気力、流体動力、または電磁力により駆動されて、連結またはリリースする装置である。
後置伝動装置14は、一定速比または可変速比の各種のギア式、ベルト式、摩擦式等の回転式伝動機能構造の一種以上の伝動装置により構成され、伝動装置13に駆動され、その出力端により負荷ホイルユニット15を駆動する。
【0040】
負荷ホイルユニット15は、後置伝動装置14の出力端により直接駆動され、更に負荷ホイルユニット15に結合しているキャリアを駆動する。
本発明の実施形態による自転車は、キャリアの駆動に関連するコンポネントや機体や負荷ホイルユニットを設置する以外に、クラッチ式逆伝送可能な二方向入力/一方向出力機能を主な特色とし、以下に、クラッチ式逆伝送可能な二方向入力/一方向出力する伝動装置13の構成及び特性を説明する。
【0041】
本発明の実施形態による自転車に、クラッチ式逆伝送可能な二方向入力/一方向出力する伝動装置13を設置し、その運転特性は下記の通りである。
第1回転方向と第2回転方向が逆になっている。
第1回転方向で入力端を駆動するとき、第1伝動輪群駆動の出力端により、第1回転方向への出力ができる。
【0042】
第2回転方向で入力端を駆動するとき、第2伝動輪群駆動の出力端により、第1回転方向への出力ができる。
第1伝動輪群と第2伝動輪群との間に一方向性伝動装置を設けることにより、第1伝動輪群は、第1回転方向の入力があり第1回転方向に出力するとき、第2伝動輪群との干渉が避けられる。
【0043】
第2伝動輪群と第1伝動輪群との間に一方向性伝動装置を設けることにより、第2伝動輪群は、第2回転方向の入力があり第1回転方向に出力するとき、第1伝動輪群との干渉が避けられる。
クラッチ装置70は、伝動装置13の入力端から出力端までの動力チェーンの中の伝動素子の間に設置され、(1)第1回転方向の入力により駆動される第1伝動輪群の入力端から出力端までを駆動する動力チェーンの中の伝動素子の間に、径方向または軸方向にクラッチ装置70を設置し、かつ/または(2)第2回転方向の入力により駆動される第2伝動輪群の入力端から出力端までを駆動する動力チェーンの中の伝動素子の間に、径方向または軸方向にクラッチ装置70を同軸に設置することを含む。
【0044】
クラッチ装置70は、伝動装置13の入力端から出力端までの動力チェーンの中の伝動素子の間に設置され、二方向入力/一方向出力輪群の出力端が入力端に対して、逆回転方向へ駆動するとき、クラッチ装置70を制御してリリースさせ、輪群がリジッドロック状態になることを避ける。
本発明の実施形態による自転車に使われる伝動装置13の実施形態を第7、第8実施形態として
図5、
図6に示す。
図5、
図6はエピサイクリック歯車列により構成される。
なお、第5、第6実施形態は欠番とする。
【0045】
(第7実施形態)
図5に、本発明の第7実施形態に係る伝動装置13の模式図を示す。
図5に示すように、本発明の第7実施形態に係る伝動装置13は、入力軸及び出力軸が同時取り付けのエピサイクリック歯車列を備え、その主な構成は下記を含む。
入力軸2000の一端は、軸受構造を介して、伝動輪群ボディシェル500の片側を貫通して設置され、入力軸2000の他端は、第2一方向性伝動装置302を介して、出力軸3000を貫通し、出力軸3000と伝動輪群ボディシェル500との間に軸受を設ける。
【0046】
連結またはリリース制御が可能なクラッチ装置70は、人力、機械力、空気力、流体動力、または電磁力により駆動されて、連結またはリリースする装置である。
伝動輪群ボディシェル500は、クラッチ式逆伝送可能な二方向入力/一方向出力する輪群を構成する部品を設置する。
機体600は、相対的に静止している構造体である。
【0047】
入力軸2000は、クラッチ装置70を介して、内傾斜輪402に結合している。
外傾斜輪404と内傾斜輪402との間にエピサイクリック歯車403を設ける。エピサイクリック歯車403の中心は、エピサイクリック歯車軸401を回転する。エピサイクリック歯車軸401の一端はエピサイクリック歯車の支持アームのリングフレーム400に結合し、またリングフレーム400を伝動輪群ボディシェル500に固定する。
【0048】
伝動輪群ボディシェル500を機体600に固定設置する。
外傾斜輪404との出力軸3000との間に第1一方向性伝動装置301を設ける。
内傾斜輪402、エピサイクリック歯車403、及び外傾斜輪404は、ギアまたは摩擦輪により構成されることができる。
内傾斜輪402がエピサイクリック歯車403を駆動する伝動比率の関係は、加速、減速、または等速である。
【0049】
エピサイクリック歯車403が外傾斜輪404を駆動する伝動比率の関係は、加速、減速、または等速である。
また、上述構造を通して、第1回転方向で入力軸2000を駆動し、第2一方向性伝動装置302を介して出力軸3000を駆動することにより、第1回転方向の出力を形成して、第1伝動輪群を構成する。
【0050】
またさらに、上述構造を通して、クラッチ装置70がロックされるとき、第2回転方向で入力軸2000を駆動し、内傾斜輪402を経て、再びエピサイクリック歯車403及び外傾斜輪404を駆動し、外傾斜輪404及び第1一方向性伝動装置301を介して、出力軸3000を駆動することにより、第1回転方向の出力を形成して、第2伝動輪群を構成する。
出力軸3000が後退し、逆回転方向の駆動が起こるとき、クラッチ装置70がリリースすることにより、第1伝動輪群と第2伝動輪群とがロック状態になることを避ける。
【0051】
(第8実施形態)
図6に、本発明の第8実施形態に係る伝動装置13の模式図を示す。
図6に示すように、本発明の第8実施形態に係る伝動装置13は、入力軸及び出力軸が同時取り付けのエピサイクリック歯車列を備え、その主な構成は下記を含む。
入力軸2000の一端は、軸受構造を介して、エピサイクリック歯車の支持アームのリングフレーム400を貫通して設置され、またリングフレーム400は第3一方向性伝動装置303を介して、伝動輪群ボディシェル500の片側に結合し、入力軸2000の他端は、第2一方向性伝動装置302を介して、出力軸3000を貫通し、出力軸3000と伝動輪群ボディシェル500との間に軸受を設ける。
【0052】
連結またはリリース制御が可能なクラッチ装置70は、人力、機械力、空気力、流体動力、または電磁力により駆動されて、連結またはリリースする装置である。
伝動輪群ボディシェル500は、クラッチ式逆伝送可能な二方向入力/一方向出力する輪群を構成する部品を設置する。
機体600は、相対的に静止している構造体である。
【0053】
入力軸2000は、クラッチ装置70を介して、内傾斜輪402に結合している。
外傾斜輪404と内傾斜輪402との間にエピサイクリック歯車403を設ける。エピサイクリック歯車403の中心は、エピサイクリック歯車軸401を回転する。エピサイクリック歯車軸401はリングフレーム400に結合し、リングフレーム400は、入力軸2000と第3一方向性伝動装置303との間を回転する。
【0054】
伝動輪群ボディシェル500を機体600に固定設置する。
外傾斜輪404は第1一方向性伝動装置301を介して出力軸3000にリング状に設置される。
内傾斜輪402、エピサイクリック歯車403、及び外傾斜輪404は、ギアまたは摩擦輪により構成されることができる。
【0055】
内傾斜輪402がエピサイクリック歯車403を駆動する伝動比率の関係は、加速、減速、または等速である。
エピサイクリック歯車403が外傾斜輪404を駆動する伝動比率の関係は、加速、減速、または等速である。
また、上述構造を通して、第1回転方向で入力軸2000を駆動し、第2一方向性伝動装置302を介して出力軸3000を駆動することにより、第1回転方向の出力を形成して、第1伝動輪群を構成する。
【0056】
またさらに、上述構造を通して、クラッチ装置70がロックされるとき、第2回転方向で入力軸2000を駆動し、内傾斜輪402を介して、再びエピサイクリック歯車403及び外傾斜輪404を駆動し、第1一方向性伝動装置301を介して、出力軸3000を駆動することにより、第1回転方向の出力を形成して、第2伝動輪群を構成する。
出力軸3000が後退し、逆回転方向の駆動が起こるとき、クラッチ装置70がリリースすることにより、第1伝動輪群と第2伝動輪群とがロック状態になることを避ける。