(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
  次に、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下で説明する実施形態は例示であり、本発明は以下の態様には限定されない。
 
【0017】
<全体構成>
  
図1は、本実施形態に係るデスクを、左右(幅)方向及び前後(奥行き)方向にそれぞれ2つずつ連結したデスクの集合体(「連結デスク」とも呼ぶ)の一例を示す斜視図である。また、
図2は、
図1に示した連結デスクの分解斜視図である。また、
図3A〜
図3Fは、それぞれ連結デスクの一例を示す正面図、背面図、右側面図、左側面図、平面図、及び底面図である。
図1〜
図3Fに示す連結デスク100は、天板11と、エンド脚12と、中間脚13と、L字状接続部材14と、側面支持部材15と、横梁部材16と、背面支持部材17と、中間受部材18と、カバー接続部材19と、配線カバー20と、脚接続部材21と、支柱取付部カバー22とを備えるデスク1が4つ連結されている。本発明に係る物品はいわゆる机である。具体的には、複数を互いに連結することができる机であり、連結された机の集合体と捉えることもできる。また、複数の机は、各々の天板11の高さが互いに異なっていてもよい。図示した例においては、4つの机(デスク1)のうち1つは、他の3つよりも天板11の高さが高くなっている。天板11の高さは側面支持部材15及び背面支持部材17の高さにより変更することができ、具体的には、一般的な机の高さである720mm程度から、1000mm程度まで任意に選択することができる。図示した例においては、最も高い天板11が他の3つの天板11よりも250mm程度高く、床面から950mm〜1000mm程度になっている。
 
【0018】
  なお、本実施形態に係るデスク1の各々については、各デスク1から見て当該デスク1の使用者が位置する方向を手前又は前、その逆を奥又は後ろと呼ぶものとする。また、使用者からデスク1に向かって左右を、それぞれ左、右と呼び、鉛直方向上下を、それぞれ単に上、下とも呼ぶ。本実施形態では、天板11とその周囲の部材を便宜上1つのデスクと呼び、各デスクは周囲に接続された他のデスクと一部の部材を共有するものとする。すなわち、
図1及び
図2の連結デスク100は、デスク1が左右方向に2つずつ連結されると共に、背面同士が対向(本実施形態では「正対」ともいう)するデスク1が連結されている。また、本実施形態に係る連結デスク100については、デスク1について定義した奥行き方向のうち、天板11の高いデスク1の位置する方向を前、その逆を奥又は後ろと呼ぶものとする。また、天板11の高いデスク1の使用者から連結デスク100に向かって左右を、それぞれ左、右と呼び、鉛直方向上下を、それぞれ上、下と呼ぶものとする。本実施形態では、便宜上、天板11の高いデスク1を基準として連結デスク100の前後を定義する。しかし、後述する通り連結デスク100を構成する複数のデスク1は、それぞれ独立して天板11の高さを決めることができ、連結デスク100は、1つのデスク1のみが他のデスク1よりも高くなった構成には限定されない。
 
【0019】
  本実施形態に係るデスク1は、前後及び左右に連結することができ、全体として様々な形状の連結デスク100を形成することができる。なお、幅方向にデスク1が連結されるとき、隣接する2つのデスク1によって中間脚13が共有される。また、デスク1は、脚(エンド脚12又は中間脚13)と天板11との間に側面支持部材15及び背面支持部材17を接続することにより、各天板11の高さを独立に変更することができる。すなわち、側面支持部材15は、天板11を脚の上端よりもさらに高い位置に支持する部材のうち、デスク1の側面側に設けられるものである。背面支持部材17は、天板11を脚の上端よりもさらに高い位置に支持する部材のうち、デスク1の背面側に設けられるものである。また、脚の上方には、図示していない支柱を立設して様々なオプション器具を接続することもできる。
 
【0020】
  デスク1の横梁部材16の上部の所定の位置には、本発明に係る「中間部材」の一例である中間受部材18が配置される。中間受部材18は横断面視上、下方に開いた略コ字状であり、横梁部材16と天板11との間又は横梁部材16と背面支持部材17との間に挟まれて固定される。また、向かい合う(正対する)デスクを接続する場合、各デスクの中間受部材18が連結される。本実施形態では、略直方体である側面支持部材15の底面全体がエンド脚12又は中間脚13の上面に載置された状態で固定され、側面支持部材15にかかる圧縮荷重がエンド脚12又は中間脚13の上面に分散してかかるようになっている。したがって、例えば天板を支持する部材を挿入孔に入れる深さによって天板の高さを変更できるデスクにおいて、天板を支持する部材を挿入孔に入れボルト等で横から固定するような構成(例えばボルトにせん断荷重がかかる構成)とする場合よりも強度(例えば、耐荷重性)は高くなる。以下、
図1及び
図2に示した部材の構造及び部材間の接続について説明する。
 
【0021】
<天板>
  
図4Aは、天板11を斜め上方から見た斜視図である。また、
図4Bは、天板11を斜め下方から見た斜視図である。天板11は、いわゆる天板として使用できる板であり、その左右の端部がエンド脚12若しくは中間脚13の上、又は側面支持部材15の上に架設される。また、天板11は、底面の左右両端付近にボルト穴112を有しており、エンド脚12又は中間脚13に接続されるL字状接続部材14と、図示していないボルトで接続される。天板11は、底面の奥側にもボルト穴113を有しており、中間受部材18又は背面支持部材17ともボルトで接続可能になっている。なお、天板11は、その下側に任意のサイズの引き出し111を備えていてもよい。
図3A〜
図3Fに示した六面図におい
ては、引き出し111を省略している。なお、本発明に係る様々な部材のボルト穴を、それぞれ「接続部」とも呼ぶ。
 
【0022】
<エンド脚>
  
図5Aは、エンド脚12を前方斜め上方から見た斜視図である。また、
図5Bは、エンド脚12を後方斜め上から見た斜視図である。なお、エンド脚12には左端用と右端用があり、
図5A及び
図5Bに示すエンド脚12は、左端用である。エンド脚12は、L字状接続部材14を介して天板11又は側面支持部材15と接続される。L字状接続部材14は、例えば、平板の1か所を90度に曲げ、側面視でL字形状とした接続金具である。そして、L字状接続部材14の一端はエンド脚12又は中間脚13と接続され、他端は天板11又は側面支持部材15と接続される。エンド脚12は、連結デスク100の左右方向の端に接続される。また、エンド脚12は、その上端に接続部材挿入孔121が設けられており、L字状接続部材14の一端を挿入することができる。そして、エンド脚12の接続部材挿入孔121にL字状接続部材14を挿入した状態におけるエンド脚12とL字状接続部材15との対応する位置にはボルト穴がそれぞれ設けられており、図示していないボルトによって両者を固定することができる。なお、エンド脚12に設けられたボルト穴を、ボルト穴122とする。
 
【0023】
  また、エンド脚12の下端には、アジャスタ123を取り付けるためのアジャスタ取付穴124を有している。アジャスタ123には雄ねじが設けられており、雌ねじが切られたアジャスタ取付穴124に挿入する深さを変更することによって、高さを調整することができる。また、エンド脚12の上端の奥側には、支柱を取り付けるための支柱取付穴125が複数設けられている。なお、図面においてボルト穴を囲う破線は、同一の機能を有するボルト穴を示している。支柱取付穴125は、デスク1の上部にオプション器具を設置するための支柱(図示せず)を取り付けるための取付部である。支柱及びオプション器具については後述する。また、エンド脚12の側面のうち、奥側上方であってデスク1の内側に相当する位置には、脚接続部材21を取り付けるための部材取付穴126が設けられている。また、エンド脚12の側面のうち、上述した部材取付穴126よりも手前側には、横梁部材16を接続するための横梁取付穴127が設けられている。また、エンド脚12の奥側の面(背面)には、後述する幕板を接続するための幕板取付穴128が設けられている。また、エンド脚12の上面のうち、接続部材挿入孔121の横には、エンド脚12と支持部材15とを接続する際にボルトの頭部が収納される頭部収納穴129が設けられている。
図5A及び
図5Bのエンド脚12は板状のものを示したが、このような形状には限られない。例えば、柱状の部材を適宜組み合わせることによりエンド脚12を形成するようにしてもよい。
 
【0024】
<中間脚>
  
図6Aは、中間脚13を右上前方から見た斜視図である。また、
図6Bは、中間脚13を左上後方から見た斜視図である。中間脚13は、水平方向に伸びて天板11又は側面支持部材15を支持する梁状の上側水平部材と、鉛直方向に伸びて上側水平部材を所定の高さに保持する柱状の鉛直部材と、鉛直部材の下側部分を連結して強度を向上させる下側水平部材とを有する。また、中間脚13は、天板11又は側面支持部材15をボルトで接続するための天板取付穴131と、L字状接続部材14を接続するためのボルト穴132とを有する。ボルト穴132の構成及び機能は、エンド脚12のボルト穴122と同様である。また、中間脚13の下端には、アジャスタ133を取り付けるためのアジャスタ取付穴134を有している。そして、中間脚13の上端の奥側には、支柱を取り付けるための支柱取付穴135が複数設けられている。また、中間脚13の側面のうち、奥側上方には、脚接続部材21を接続するための取付穴136が設けられている。なお、奥行き方向にデスク1を結合する場合、対向する2つの中間脚13を脚接続部材21で結合する。また、中間脚13の側面のうち、上述した取付穴136よりも手前側には、横梁取付穴137
が設けられている。また、中間脚13の奥側の面には、後述する幕板を接続するための幕板取付穴138が設けられている。アジャスタ133から幕板取付穴138の構成及び機能は、エンド脚12の対応する部分と同様である。また、中間脚13を構成する水平部材及び鉛直部材の数はそれぞれ変更されてもよく、中間脚13は水平部材及び鉛直部材を含まない板状であってもよい。なお、本実施形態に係るエンド脚12及び中間脚13を、単に脚部材とも総称する。
 
【0025】
<側面支持部材>
  
図7Aは、側面支持部材15を斜め後方上側から見た斜視図である。また、
図7Bは、側面支持部材15を斜め後方下側から見た斜視図である。側面支持部材15は、板(パネル)状、又は直方体状の部材である。また、側面支持部材15は、天板11と脚部材との間に接続され、天板11の高さを変更するために用いられる。すなわち、側面支持部材15は、天板11を脚部材の上端よりも高い位置に支持する。なお、側面支持部材15には左側用と右側用があり、
図7A及び
図7Bに示す側面支持部材15は、左側用である。側面支持部材15は、その上部及び下部に、それぞれL字状接続部材14を介して天板11、脚部材が接続される。
 
【0026】
  図7A及び
図7Bに示す側面支持部材15は、その上端に接続部材挿入孔151が2つ設けられており、それぞれにL字状接続部材14の一端を挿入することができる。そして、側面支持部材15の接続部材挿入孔151にL字状接続部材14を挿入した状態における、側面支持部材15及びL字状接続部材14の対応する位置にはボルト穴152がそれぞれ設けられており、図示していないボルトによって両者を固定することができる。また、側面支持部材15は、その下端に、L字状接続部材14の一端が収まる程度の深さの切欠きが形成されると共に、当該切欠き部分の奥の略中央にボルト穴153が設けられている。そして、側面支持部材15の下方には、L字状接続部材14を介して脚部材が接続される。また、側面支持部材15の後方には、一方の側面から他方の側面へ側面支持部材15を貫通するように、ボルト穴154が2つ設けられている。ボルト穴154は、図示していないボルトを挿入して背面支持部材17と側面支持部材15とを接続するために用いられる。
 
【0027】
  本実施形態に係る側面支持部材15は、略直方体状であり、その上面が天板11の底面と接触した状態で天板11と接続される。また、側面支持部材15は、その底面が脚部材の上面と接触した状態で脚部材と接続される。以上のように、本実施形態に係るデスク1は、側面支持部材15の上面が天板11を支持するとともに、脚部材の上面が側面支持部材15を支持するため、例えば横断面が相似形状の複数の部材を入れ子構造にしてボルトで固定するような、伸縮自在な脚部よりも耐荷重性が向上している。また、側面支持部材15は、その上面と下面とがほぼ同一の面積になっている。そして、側面支持部材15を用いない場合において脚部材の上面のうち天板11と接続される部分の面積と、側面支持部材15を用いる場合において側面支持部材15のうち天板11と接続される部分である上面全体の面積とは略同一である。したがって、側面支持部材15は、その上部に天板11を架設したときに受ける面積当たりの荷重を、そのまま脚部材に伝達することができる。換言すれば、側面支持部材15が追加されたぶんの荷重は増加するが、脚部材は、側面支持部材15を用いない場合と同様の面積に分布荷重(等分布荷重)を受けるようになっている。
 
【0028】
  側面支持部材15の高さは任意であるが、例えば200mm〜300mm程度としてもよい。一般的な規格ではデスクの天板の高さは、床面から720mm程度であるところ、側面支持部材15を接続することにより、例えば天板の高さを950mm〜1000mm程度にすることができる。このようにすれば、使用者が立位で使用するのに適した高さとなる。本実施形態に係るデスクの集合体100は、連結された複数のデスクのうち任意の
デスクの高さを変更することができるため、一部の使用者が利用するデスクの天板の高さを変更したり、例えば打合せ等のような特定の目的に用いる区画の天板の高さを変更しておくことができる。
 
【0029】
<横梁部材>
  
図8Aは、横梁部材16を背面斜め上から見た斜視図である。また、
図8Bは、横梁部材16を正面斜め上から見た斜視図である。横梁部材16は、外形が略直方体のパネル状の部材である。また、
図8A及び
図8Bの横梁部材16は、鉛直方向上端であって幅方向の略中央に、中間受部材18を取り付けるための中間受取付穴161を有している。また、横梁部材16は、その側面に、エンド脚12又は中間脚13とボルトで接続するための脚取付穴162を複数有している。
図8A及び
図8Bの例では、側面にそれぞれ2つずつ脚取付穴162が存在し、脚取付穴162の一方は略円形であるが、他方はボルトの頭部よりも大きな円形とボルトの頭部よりも小さな円形とが繋がっただるま型になっている。だるま型のボルト穴によれば、まずエンド脚12又は中間脚13にボルトを浅く取り付けた状態で横梁部材16を取付位置に合わせ、脚取付穴162にボルトの頭部を挿入した後にボルトを締めつけることができ、組み立てが容易になる。また、横梁部材16は、水平方向に沿って複数回曲げ加工され、その正面及び背面に溝(凹部又は段差とも呼ぶ)を有している。
図8A及び
図8Bの例は、背面に第1背面凹部163及び第2背面凹部164を有し、正面に正面凹部165を有している。このような曲げ加工によって横梁部材16の強度が向上する。
 
【0030】
  また、
図8Cは、奥行き方向にデスク1を連結した場合における2つの横梁部材16とその周辺の横断面図である。奥行き方向にデスク1を連結する場合においては、対向する横梁部材16の第1背面凹部163又は第2背面凹部164にトレイ部材27を架設することにより、ケースウェイが形成される。トレイ部材27は、ケーブル等を載置することができる受け皿部271を有する。受け皿部271の奥行き方向の長さは、正対する2つのデスク1の横梁部材16間の距離とほぼ同じになっている。また、トレイ部材27は、受け皿部271の奥行き方向の両端に、横梁部材16の第1背面凹部163又は第2背面凹部164に架けるための段差状になった鉤部272を有する。奥行き方向に1つのデスク1を配置する場合においては、横梁部材16の第1背面凹部163又は第2背面凹部164と後述する幕板に設けられた凹部との間にトレイ部材27を架設することにより、ケースウェイが形成される。奥行き方向に1つのデスク1を配置する場合には、受け皿部271の奥行き方向の長さが、横梁部材16と例えば図示していない幕板との間の長さとほぼ同じトレイ部材(図示せず)を用いるものとする。
 
【0031】
<中間受部材>
  
図9Aは、中間受部材18を後方斜め上から見た斜視図である。また、
図9Bは、中間受部材18を前方斜め下から見た斜視図である。中間受部材18は、横梁部材16と天板11との間に挟持され、横梁部材16と天板11とを結合してデスク1の強度を向上させる。本実施形態に係る中間受部材18は、正面視または断面視(横断面視)において下方に開いた略コ字状になっている。ただし、中間受部材18の背面は、上面から曲げ加工されて連続する壁部が設けられており、壁部には中間受部材18同士又は中間受部材18と後述する幕板とを接続するための接続穴181及び接続片182が設けられている。そして、両面にデスク1が連結される場合においては、対向する中間受部材18のそれぞれの接続片182が、他方の接続穴181に挿入される。また、中間受部材18の上面には、例えばボルトを用いて天板11又は背面支持部材17と接続するための天板接続穴183と、カバー接続部材19を介してケースウェイのカバーを接続するためのカバー接続穴184とが設けられている。また、中間受部材18の側面には、横梁部材16の上方からその厚さ方向の両端を挟むように嵌め込むことができる嵌着凹部185を有している。嵌着凹部185の奥行き方向中央付近には、横梁部材16の中間受取付穴161に挿入される
凸部1851が設けられている。また、嵌着凹部185の奥行き方向の両端に相当する壁部1852及び壁部1853の間は、横梁部材16の厚さ程度となっており、横梁部材16を挟んで固定する。本実施形態に係る中間受部材18は、ボルト等を用いずに横梁部材16の上に結合することができ、組み立てが容易になっている。また、横梁部材16には、中間受部材18の凸部1851を挿入する位置である中間受取付穴161が設けられており、横梁部材16に対して中間受部材18の水平方向の取付位置が決定される。
 
【0032】
<背面支持部材>
  
図10Aは、背面支持部材17を前方斜め上から見た斜視図である。
図10Bは、背面支持部材17を前方斜め下から見た斜視図である。背面支持部材17は、板状(換言すれば直方体形状)の部材であり、背面支持部材17の側面は側面支持部材15の側面とほぼ垂直に接続される。また、背面支持部材17の上面は、天板11の底面と略垂直に接続される。このように、天板11、側面支持部材15、及び背面支持部材17を互いに垂直に接続することにより、デスク1の強度を向上させることができる。
 
【0033】
  背面支持部材17の側面には、ボルトによって側面支持部材15と接続するためのボルト穴171が設けられている。また、背面支持部材17の上面には、接続部材挿入孔172が設けられており、L字状接続部材14の一端を挿入することができる。そして、背面支持部材17の接続部材挿入孔172にL字状接続部材14を挿入した状態における両者の対応する位置にはボルト穴173がそれぞれ設けられており、図示していないボルトによって背面支持部材17とL字状接続部材15とを固定することができる。また、背面支持部材17の底面にもボルト穴174が設けられており、ボルトを用いて中間受部材18の天板接続穴183と固定される。
 
【0034】
<カバー接続部材>
  
図11Aは、カバー接続部材19を前方斜め上から見た斜視図である。また、
図11Bは、カバー接続部材19を後方斜め下から見た斜視図である。カバー接続部材19は、その下方に、中間受部材18、脚接続部材21のカバー接続穴に挿入される凸状の接続部191〜194を有する。本実施形態では、幅方向の両端に設けられた接続部193及び194は、幅方向の外側に凸になった固定爪1931及び1941が設けられている。固定爪1931及び1941は、断面視において、下方ほど薄くなるように傾斜が付けられており、固定爪1931及び1941の上端には段差が設けられており、カバー接続部材19をカバー接続穴に容易に挿入することができると共に、取り外す際には接続部193及び194をカバー接続部材19の内側に押し込んで固定爪1931及び1941とカバー接続穴との係合を解除しなければならないようになっている。また、カバー接続部材19の側面には、接続部193及び194の前後方向両端に切り込み部195がそれぞれ設けられており、接続部193及び194の上下方向の長さをより大きくとることで、接続部193及び194を内側に押し込む際に変形し易くしている。また、カバー接続部材19には、平面視の中央付近に、上下に貫通しボルト等で中間受部材18、脚接続部材21のカバー接続穴に固定するためのボルト穴196が設けられている。また、カバー接続部材19の背面側上部には、軸受部197が設けられている。軸受部197は、幅方向に沿って水平に軸を保持する溝を有し、配線カバー20の後述する軸部を嵌め込むことができると共に、配線カバー20が軸部を中心に回動自在となるように保持する。
 
【0035】
<配線カバー>
  
図12Aは、配線カバー20を前方斜め上から見た斜視図である。また、
図12Bは、配線カバー20を後方斜め下から見た斜視図である。配線カバー20は、ケースウェイの上部を覆うパネル状の蓋であり、左右の側面下方に連設された壁部からそれぞれ内側に向けて軸部201が設けられている。
図12Cは、一部の配線カバー20を開いた状態のデスク1を示す斜視図である。なお、
図12Cでは、横梁部材16を二点鎖線で表し、天板
11は省略している。
図12Cに示すように、軸部201はカバー接続部材19の軸受部197にはめ込まれ、配線カバー20は軸部201を中心に回動して開閉する。また、配線カバー20は、パネルの手前側に沿って例えば比較的軟質の素材が採用され、使用者が配線カバー20を開閉する際に摘まみ易くなっている。
 
【0036】
<脚接続部材>
  
図13は、脚接続部材21の一例を示す斜視図である。脚接続部材21は、その上端にカバー接続部材19を取り付けるためのカバー接続穴211を有しており、カバー接続部材19を取り付けることができる。また、脚接続部材21は、側面にエンド脚12又は中間脚13とボルト等で接続するための脚接続穴212を有している。奥行き方向に脚部材を2つ配置し、脚部材の側面に脚接続部材21を取り付けて、向かい合う2つのデスク1の脚部材を接続する。
 
【0037】
<支柱取付部カバー>
  また、
図1及び
図2に示したように、エンド脚12、中間脚13の上部奥側には、支柱を立設しない場合、支柱取付部カバー22が配設される。支柱取付部カバー22は略直方体状の部材であり、デスク1の机面の凹部を塞ぐ。
図14は、支柱取付部カバー22の一例を示す分解斜視図である。支柱取付部カバー22は、その底面を形成し、ボルト等で支柱接続穴に取り付けるためのボルト穴2211を有するベース部221と、その上面を形成する上面部材222、223及び224と、その側面を形成する側面部材225とを含む。例えば上面部材223や、224、側面部材225等を外して任意の方向に、機器の配線を通す通路を形成することができる。
 
【0038】
<オプション器具>
  
図15は、
図2に示したデスク1の上方に様々なオプション器具を取り付けた連結デスクの一例を示す斜視図である。
図15のデスク1には、エンド脚12の支柱接続穴に支柱29が立設されている。支柱29は、接続するオプション器具に応じて様々な長さのものを選択することができる。そして、支柱29には、机上横梁部材30、机上横梁部材30に接続されたモニタ31、背面パネル32、棚33等が接続される。
 
【0039】
<効果>
  側面支持部材15は、脚部材と天板11との間に接続され、天板11を脚部材の上端よりも高い位置に支持することができる。このとき、デスク1は、側面支持部材15の上面が天板11を支持するとともに、脚部材の上面が側面支持部材15を支持するため、例えば横断面が相似形状の複数の部材を入れ子構造にしてボルトで固定するような、伸縮自在な脚部よりも耐荷重性が高くなっている。また、側面支持部材15は、その上面と下面とがほぼ同一の面積になっている。そして、側面支持部材15を用いない場合において脚部材の上面のうち天板11と接続される部分の面積と、側面支持部材15を用いる場合において側面支持部材15のうち天板11と接続される部分である上面全体の面積とは略同一である。すなわち、側面支持部材15は、脚部材にかかる荷重を分散させる構成になっている。
 
【0040】
<天板の高さの変形例>
  
図16は、側面支持部材15及び背面支持部材17の高さを低めに設定したデスク1及び連結デスク100の一例を示す斜視図である。このように、本実施形態に係るデスク1は、側面支持部材15及び背面支持部材17を高さの異なるものに変更することによって、天板11を支持する高さを変更することができる。上述した実施形態では、側面支持部材15の高さは200mm〜300mm程度としたが、側面支持部材15の高さを40mm程度としてもよい。すなわち、天板11の高さは、床面から760mm程度としてもよい。このようにすれば、例えば車椅子や大きめの椅子を天板11の下に収めることができ
るようになる。
 
【0041】
<デスクの接続数及び部材のバリエーションに関する変形例>
  なお、本実施形態に係る連結デスク100は、あるデスク1に対し、奥行き方向(正対する位置)又は左右(幅)方向に他のデスクを接続することができる。
図17は、5つのデスク1を接続した連結デスク100の一例を示す分解斜視図である。隣接するデスク1を接続する場合、2つのデスク1は中間脚を共有する。すなわち、1つの中間脚に左右のデスク1の天板11が接続される。また、正対するデスク1を接続する場合、2つのデスク1の脚部材が、脚接続部材21によって接続されると共に、2つのデスク1の中間受部材18が互いに接続される。このように左右方向及び奥行き方向に接続されることにより、連結デスク100の強度が確保される。なお、向かい合う位置にデスクが接続されない場合、幕板を接続するようにしてもよい。
 
【0042】
  また、
図17に示すように、幅の異なる天板11を接続するようにしてもよい。幅の大きな天板11を接続する場合、当該天板11を用いたデスク1の横梁部材16には、2以上の中間受部材を取り付けるようにしてもよい。また、幅の大きなデスク1には、補助脚を接続可能な中間受部材を設けるようにしてもよい。
図17の例では、左右方向に長い横梁部材16に中間受部材が3つ接続されている。
 
【0043】
<幕板>
  
図18Aは、幕板23を前方斜め上から見た斜視図である。また、
図18Bは、幕板23を後方斜め上から見た斜視図である。幕板23は、外形が略直方体のパネル状の部材である。そして、幕板23は、エンド脚12又は中間脚13にボルトで接続するための脚取付穴231を有している。また、幕板23は、背面の上方であってその幅方向の略中央に、中間受部材18の接続片182等を挿入するための中間受取付穴232を有している。そして、幕板23の背面には、水平方向に沿って第1凹部233、第2凹部234が設けられている。奥行き方向に1つのみデスク1を配置する場合においては、横梁部材16の第1背面凹部164、第2背面凹部165と、幕板23の第1凹部233、第2凹部234との間にトレイ部材27を架設することにより、ケースウェイが形成される。なお、
図18Bの幕板23は、正面側にほぼ凹凸のない形状であるが、任意の意匠が施されていてもよい。
 
【0044】
<補助脚接続用中間受部材>
  
図19Aは、補助脚接続用中間受部材26を背面斜め上から見た斜視図である。また、
図19Bは、補助脚接続用中間受部材26を正面斜め下から見た斜視図である。補助脚接続用中間受部材26は、横梁部材16と天板11又は背面支持部材17との間に挟持され、横梁部材16と天板11とを結合してデスク1の強度を向上させる。また、補助脚接続用中間受部材26は、オプション器具を接続するための支柱29をその上方に立設したり、補助中間脚をその下方に配設したりすることができる。なお、デスク1が奥行き方向に向かい合わせに連結される場合においては、対向する補助脚接続用中間受部材26同士がボルト等で接続される。また、奥行き方向に1つのデスク1のみが配置される場合においては、補助脚接続用中間受部材26は背面側において幕板23と接続される。
 
【0045】
  本実施形態に係る補助脚接続用中間受部材26は、正面視において下方に開いた略コ字状である。背面の一部には上面から曲げ加工されて連続する壁部が設けられており、この壁部には、例えばボルトを用いて補助脚接続用中間受部材26同士又は補助脚接続用中間受部材26と幕板23とを接続するための接続穴261が設けられている。また、補助脚接続用中間受部材26の上面には、例えばボルトを用いて天板11と接続するための天板接続穴262と、デスク1の上方にオプション器具を接続する支柱を立設するための支柱接続穴263と、カバー接続部材19を介してケースウェイのカバーを接続するためのカ
バー接続穴264とが設けられている。本実施例では、補助脚接続用中間受部材26の上面のうち、手前側の幅方向中央付近に天板接続穴262が2つ設けられている。また、補助脚接続用中間受部材26の上面のうち、後方側の幅方向中央付近に支柱接続穴263が計6個設けられている。また、補助脚接続用中間受部材26の上面のうち、後方側の幅方向両端付近にカバー接続穴264が計10個設けられている。補助脚接続用中間受部材26の側面には、横梁部材16の上方からその厚さ方向の両端を挟むように嵌め込むことができる嵌着凹部265を有している。また、嵌着凹部265の奥行き方向中央付近には、横梁部材16の中間受取付穴161に挿入される凸部2651が設けられている。また、嵌着凹部265の奥行き方向の両端に相当する壁部2652及び壁部2653の間は、横梁部材16の厚さ程度となっており、横梁部材16を挟んで固定することができる。本実施形態に係る補助脚接続用中間受部材26は、ボルト等を用いずに横梁部材16の上に取り付けることができ、組み立てが容易になっている。また、補助脚接続用中間受部材26は、凸部2651、壁部2652及び壁部2653によって、横梁部材16上の取付位置が決定される。また、補助脚接続用中間受部材26の側面には、補助脚接続部材25を介して補助中間脚28と接続される補助脚接続穴266が設けられている。補助中間脚28を接続することにより、補助脚接続用中間受部材26の強度を向上させることができる。補助脚接続用中間受部材26の上面は、正面視において上方に凸になるよう奥行き方向に沿って補強部材保持溝267が設けられている。補強部材保持溝267に沿って補助脚接続用中間受部材26の内部に後述する補強部材24を挿入することにより、補助脚接続用中間受部材26の強度を向上させることができる。また、補助脚接続用中間受部材26の側面は、底面側の端部が90度曲げ加工され、底面片268が形成されている。底面片268によっても、補助脚接続用中間受部材26の強度が向上する。以上のように、本実施形態に係る補助脚接続用中間受部材26は、支柱を立設してデスク1の上部に設置されるオプション器具を支持する構成になっている。そして、様々なオプション器具の重量を支えるため、補助脚接続用中間受部材26は、天板11と横梁部材16との間に挟持される構成となっているほか、補助脚接続用中間受部材26と横梁部材16との間に挿入される補強部材24の有無や、補助脚接続用中間受部材26と床面との間に設けられる補助中間脚28(後述)の有無によって段階的に耐荷重性を向上させられるようになっている。
 
【0046】
<補強部材>
  
図20は、連結デスク100の補強について説明するための斜視図である。
図17に示した幅の広い天板11を奥行き方向に向かい合わせに接続する場合、部材を追加させることにより連結デスク100の耐荷重性を向上させるようにしてもよい。
図20の連結デスク100は、補強部材24と、補助脚接続部材25と、補助中間脚28とを備えている。
図21は、接続された2つの補助脚接続用中間受部材26と、横梁部材16との間に挿入して補強するための補強部材24の一例を示す斜視図である。上述の通り、補助脚接続用中間受部材26は断面視において下方に開いた略コ字状になっており、横梁部材16と接続した状態において補助脚接続用中間受部材26と横梁部材16との間には奥行き方向に貫通した空間が形成される。補強部材24は、当該空間と嵌合する形状になっており、当該空間に挿入されることにより補助脚接続用中間受部材26の強度を向上させることができる。なお、補強部材24も、断面視において下方に開いた略コ字状になっており、側面を設けることで耐荷重性を向上させている。また、補強部材24は、ボルト等を用いて天板11と接続するための天板接続穴241と、ボルト等で支柱と接続するための支柱接続穴242とを有する。なお、天板接続穴241、支柱接続穴242は、補助脚接続用中間受部材26の天板接続穴172、支柱接続穴173と対応する位置に設けられており、それぞれ位置を合わせて1本のボルトを貫通させることができる。
 
【0047】
<補助中間脚>
  
図22は、補助中間脚28及び補助脚接続部材25の一例を示す斜視図である。補助中間脚28は柱状の部材であり、両面にデスク1を連結して使用する場合に、結合された補
助脚接続用中間受部材26の下に配設され、デスク1を支持する。補助中間脚28は、上側の側面端部を90度曲げ加工して水平に形成した接続舌片281に、ボルト等によって補助脚接続部材25と接続するためのボルト穴282が設けられている。また、補助中間脚28の下端にはアジャスタ283を取り付けるためのアジャスタ取付穴284を有している。アジャスタ283には雄ねじが設けられており、雌ねじが切られたアジャスタ取付穴284に挿入する深さを変更することによって、高さを調整することができる。また、補助脚接続部材25は、平面状のパネルの四方の端部を90度曲げ加工して垂直な壁面を形成したトレイ形状になっている。補助脚接続部材25の底面部分には上下に貫通するボルト穴251が、補助中間脚28のボルト穴282と対応する位置に設けられており、補助脚接続部材25と補助中間脚28とを上下にボルトで接続することができる。また、左右の側面252には、補助脚接続用中間受部材26の側面に設けられた補助脚接続穴266と対応する位置にボルト穴253が設けられており、補助脚接続用中間受部材26と補助脚接続部材25とをボルトで接続することができる。また、補助脚接続部材25の前後に形成された壁面254は上方に向けて凸形状になっており、断面視において下方に開いたコ字状の補強部材24の内側と係合し、中間受部材18と補助脚接続部材25との結合部分の強度を向上させる。なお、本実施形態に係る補助中間脚28、補助脚接続部材25及び補助脚接続用中間受部材26の接続構造は一例であり、様々な変形が可能である。また、例えば補助脚接続部材25を介さずに、補助中間脚28と補助脚接続用中間受部材26とを直接接続するような構成にしてもよい。
 
【0048】
<中間脚の変形例>
  また、デスク1を向い合わせに結合する場合と、デスク1を奥行き方向に接続せずに使用する場合や天板11の高さを高くする場合とで、形態の異なる中間脚13を用いるようにしてもよい。上述したように、天板11の高さを高くする場合やデスク1を奥行き方向に接続せずに使用する場合、例えば
図6A及び
図6Bに示したような中間脚13を使用する。
図6A及び
図6Bに示した中間脚13は、デスク1に接続された状態において、天板11の奥行き方向の中央を基準として前後それぞれに鉛直部材を有する。このようにすれば、デスク1及びデスク1の集合体100の安定性が向上する。また、デスク1を向い合わせに結合する場合は、例えば
図23A及び
図23Bに示すような中間脚13を使用するようにしてもよい。
図23Aは、中間脚13を左上から見た斜視図である。また、
図23Bは、中間脚13を右上から見た斜視図である。中間脚13は、前後方向の中央付近より手前側に鉛直部材を有しておらず、奥側にのみ鉛直部材を有する。このような中間脚13の背面同士を接続し、脚接続部材21等で固定してもよい。一方のデスク1の奥に他方のデスク1が接続されることにより前後に対称な形態となるため、このような中間脚13を用いても荷重のバランスはとれる。
 
【0049】
  本実施形態に係るデスク1の集合体は、
図15に示したようなオプション器具を使用者が自由に選択して取り付けることができると共に、かかる荷に応じて部材の強度を段階的に向上させることができる。すなわち、中間受部材(中間受部材18又は補助脚接続用中間受部材26)の選択、補強部材24の有無、補助中間脚28の有無によって、耐荷重性を段階的に変更することができるようになっている。例えば、荷重が増えるに従い、結合した中間受部材による支持、補助部材24の挿入、補助中間脚28の配設のように耐荷重性を向上させることができる。また、中間受部材は、横梁部材16の上にはめ込むだけの組み立て容易な構成としつつ、横梁部材16と天板11とを上下に重ねて挟持されることにより、例えば中間受部材18又は中間受部材18を横梁部材17から突設させるような場合よりも耐荷重性を向上させている。すなわち、連結可能なデスクにおいて、強度を確保すると共に組み立ての手間が軽減される。
 
【0050】
<天板の傾斜に関する変形例>
  
図24は、変形例にかかる連結デスク100の一例を示す斜視図である。
図24の連結
デスク100は、側面支持部材15の上面が傾斜しており、天板11を斜めに支持する。すなわち、側面支持部材15は側面視において台形であり、デスク1の奥側よりも手前側の方が低くなっている。なお、側面支持部材15は、側面視において三角形でもよく、また傾斜させる角度は図示した例に限らず適宜変更することができる。このようにすれば、使用者が好ましい姿勢で作業できるようになる。また、天板11は、低くなっている手前側の縁に沿って凸状になった部分であるストッパー112を備えていてもよい。このようなストッパー112によれば、机上の物の転落を防止することができる。
 
【0051】
<その他の変形>
  上述の例では、パネル状の側面支持部材15及び背面支持部材17を示したが、このような構成には限定されない。例えば、側面支持部材15として、パンタグラフ構造の部材やいわゆるジャッキを採用してもよい。このようにすれば、天板11の高さの変更が容易なデスク1を提供することができるようになる。なお、この場合も、側面支持部材15の上端が天板11の底面に接続されると共に、側面支持部材15の下端が脚部材の上端に接続される構成にすれば、側面支持部材15が圧縮荷重を受けることになり、耐荷重性を向上させることができる。
 
【0052】
  また、天板11の鉛直下方に、例えば天板11と略同じ大きさ又はこれ以下の大きさの収納スペース(例えば、棚)を設けるようにしてもよい。
図25は、天板の下方に棚板34を設けた連結デスクの一例を示す斜視図である。また、
図26は、天板の下方に棚板34を設けた連結デスクの一例を示す分解斜視図である。なお、棚板34を、支持するための構造は、既存の様々な技術を利用することができる。例えば、側面支持部材15に非貫通孔155を設け、棚板34の側部に設ける図示していない凸部を挿入できるようにしてもよい。また、側面支持部材15と棚板34とにダボ穴を設け、いわゆるダボ継ぎにより接続するようにしてもよい。また、側面支持部材15に棚受けを接続し、棚板34を架設するようにしてもよい。特に天板11の高さを上げ、使用者が立位で使用するデスク1については、天板11の下に使用者の脚や椅子を収容する必要がないところ、上述の棚板34を設ければ、天板11の下の空間を収納スペースとして活用できるようになる。
 
【0053】
  横梁部材16の上に取り付けられる中間受部材の構成は、上述のものには限られず、1つのデスクに対して3つの中間受部材18又は3つの中間受部材18が取り付けられ、それぞれ対向するデスク1の中間受部材18又は幕板と接続するようにしてもよい。また、横梁部材16上の取付位置や、取り付けられる数も、上述の例には限定されない。
 
【0054】
  図12A及び
図12Bに示した配線カバー20は一例であり、様々な形状を採用することができる。例えば、配線カバー20は開閉しない構成であってもよいし、また、机面にコンセントを埋め込む構成であってもよい。
 
【0055】
  また、横梁部材16には、トレイ部材27以外のオプション器具を接続するようにしてもよい。例えば、横梁部材16に掛けるようにして使用者の足元に棚等を形成するようにしてもよい。