特許第6608540号(P6608540)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6608540レシプロソーを設定するシステム及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6608540
(24)【登録日】2019年11月1日
(45)【発行日】2019年11月20日
(54)【発明の名称】レシプロソーを設定するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   B23D 49/10 20060101AFI20191111BHJP
【FI】
   B23D49/10
【請求項の数】21
【全頁数】45
(21)【出願番号】特願2018-540053(P2018-540053)
(86)(22)【出願日】2017年2月2日
(65)【公表番号】特表2019-503879(P2019-503879A)
(43)【公表日】2019年2月14日
(86)【国際出願番号】US2017016210
(87)【国際公開番号】WO2017136546
(87)【国際公開日】20170810
【審査請求日】2018年7月31日
(31)【優先権主張番号】62/290,808
(32)【優先日】2016年2月3日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598073073
【氏名又は名称】ミルウォーキー エレクトリック ツール コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(74)【代理人】
【識別番号】100133983
【弁理士】
【氏名又は名称】永坂 均
(72)【発明者】
【氏名】デイ,ジョン,スタンリー,フォース
(72)【発明者】
【氏名】マージナー,マシュー,ジェイ.
【審査官】 村上 哲
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−035843(JP,A)
【文献】 特開2015−035844(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0240125(US,A1)
【文献】 特開昭60−207717(JP,A)
【文献】 特開2003−340638(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0184397(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0053419(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23D 45/00−65/04
WPI
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動力工具であって、
ハウジングと、
ロータと、ステータとを含む、前記ハウジング内のモータと、
該モータの回転運動を往復動スピンドルの往復運動に変換する、前記モータと前記往復動スピンドルとの間に連結される伝動装置と、
前記往復動スピンドルに連結されるブレードホルダと、
モータ電流を監視するように構成されるセンサと、
前記モータを駆動させる前に外部デバイスから指令を受信するよう構成される無線通信コントローラであって、前記指令は当該動力工具の切断停止構成を有効にするよう当該動力工具に命令する、無線通信コントローラと、
前記センサと前記無線通信コントローラとに連結される電子プロセッサとを含み、
該電子プロセッサは、
前記無線通信コントローラから前記指令を受信し、
前記指令を受信することに応答して当該動力工具の前記切断停止構成を有効にする、
ように構成され、
前記切断停止構成の実施中に、前記電子プロセッサは、
トリガが押し下げられたことの決定に応答して前記モータ駆動させることを開始させ、
前記モータ電流に基づいて品目が切断されているときを決定し、
前記モータ電流に基づいて前記品目がもはや切断されていないときを決定し、且つ
前記品目がもはや切断されていないことの決定に応答して前記モータの駆動を終了させる、
ように構成される、
動力工具。
【請求項2】
前記無線通信コントローラは、前記外部デバイスからモータ電流閾値を受信するように構成され前記電子プロセッサは、前記モータ電流を前記モータ電流閾値と比較することによって、前記品目がもはや切断されていないときを決定するように構成される、請求項1に記載の動力工具。
【請求項3】
前記外部デバイスは、前記モータ電流閾値を設定する感受性パラメータの選択を受信するように構成される、ユーザインターフェースを含む、請求項2に記載の動力工具。
【請求項4】
前記電子プロセッサは、前記モータ電流を前記モータ電流閾値と比較することによって、前記品目が切断されているときを決定する、請求項2に記載の動力工具。
【請求項5】
前記外部デバイスは、当該動力工具の前記切断停止構成を有効にする選択を受信するように構成されるユーザインターフェースを含む、請求項に記載の動力工具。
【請求項6】
ハウジングと、
ロータと、ステータとを含む、前記ハウジング内のモータと、
該モータの回転運動を往復動スピンドルの往復運動に変換する、前記モータと前記往復動スピンドルとの間に連結される伝動装置と、
前記往復動スピンドルに連結されるブレードホルダと、
モータ電流を監視するように構成されるセンサと、
該センサに連結される電子プロセッサとを含み、
該電子プロセッサは、
トリガが押し下げられたことの決定に応答して前記モータの駆動を開始させ、
前記モータ電流に基づいて第1の材料が切断されているときを決定し、
前記第1の材料が切断されている間に、前記モータ電流に基づいてモータ電流加速度を決定し、
該モータ電流加速度に基づいて第2の材料が切断されているときを決定し、且つ
前記第2の材料が切断されていることの決定に応答して前記モータの駆動を終了させる、
動力工具。
【請求項7】
外部デバイスから所定の速度のモータ電流加速度を受信する無線通信コントローラを更に含み、
前記電子プロセッサは、前記モータ電流加速度を前記所定の速度のモータ電流加速度と比較することによって、前記第2の材料が切断されているときを決定する、
請求項に記載の動力工具。
【請求項8】
前記外部デバイスは、前記所定の速度のモータ電流加速度を設定する感受性パラメータの選択を受信するように構成される、ユーザインターフェースを含む、請求項に記載の動力工具。
【請求項9】
外部デバイスと、
動力工具とを含み、
前記外部デバイスは、
ユーザインターフェースと、
第1の電子プロセッサとを含み、
前記ユーザインターフェースは、
切断されるべき材料の種類の第1の選択を受信し、
切断されるべき材料の厚さの第2の選択を受信し、
前記材料を切断するために使用されるべきブレードのブレードタイプの第3の選択を受信するように、
構成され、
前記第1の電子プロセッサは、
前記選択されるブレードタイプ、前記選択される材料の種類、及び前記選択される材料の厚さからなる群のうちの少なくとも1つに基づいて、推奨モータ速度を表示するよう、前記ユーザインターフェースを制御するように構成され、
前記動力工具は、
ハウジングと、
ロータと、ステータとを含む、前記ハウジング内のモータと、
該モータの回転運動を往復動スピンドルの往復運動に変換する、前記モータと前記往復動スピンドルとの間に連結される伝動装置と、
前記往復動スピンドルに連結されるブレードホルダと、
前記外部デバイスから前記推奨モータ速度を受信する無線通信コントローラと、
該無線通信コントローラに連結される第2の電子プロセッサとを含み、
該第2の電子プロセッサは、前記推奨モータ速度で作動するよう前記モータを制御する、
動力工具通信システム。
【請求項10】
[11]
前記第1の電子プロセッサは、前記選択される切断されるべき材料の種類及び前記選択される切断されるべき材料の厚さからなる群のうちの少なくとも1つに基づいて、推奨ブレードタイプを表示するように構成され、
前記ユーザインターフェースは、前記推奨ブレードタイプの前記表示後に前記ブレードタイプの前記第3の選択を受信し、
前記第1の電子プロセッサは、前記ブレードタイプの前記第3の選択の受信後に前記推奨モータ速度を決定する、
請求項に記載の動力工具通信システム。
【請求項11】
[12]
前記推奨ブレードタイプの長さの単位当たりの歯の数は、前記選択される材料の厚さが減少するのに応じて増大する、請求項10に記載の動力工具通信システム。
【請求項12】
前記推奨ブレードタイプは、前記ブレードの所定の数の歯が切断作業中に前記切断されるべき材料と係合するように、決定される、請求項10に記載の動力工具通信システム。
【請求項13】
前記推奨モータ速度は、前記選択される材料の種類の柔らかさが増大するに応じて増大する、請求項に記載の動力工具通信システム。
【請求項14】
前記推奨モータ速度は、前記選択されるブレードタイプの長さの単位当たりの歯の数が増大するに応じて減少する、請求項に記載の動力工具通信システム。
【請求項15】
前記モータが前記推奨モータ速度に達する立上げ期間が、前記選択される材料の厚さが減少するに応じて減少する、請求項に記載の動力工具通信システム。
【請求項16】
前記推奨モータ速度は、前記外部デバイスの前記ユーザインターフェース上でユーザ入力を受信することによって、調整されたモータ速度に調整され、
前記無線通信コントローラは、前記外部デバイスから前記調整されたモータ速度を受信し、且つ、
前記第2の電子プロセッサは、前記調整されたモータ速度で作動するよう前記モータを制御する、
請求項に記載の動力工具通信システム。
【請求項17】
外部デバイスと、
動力工具とを含み、
前記外部デバイスは、
ユーザインターフェースを含み、
該ユーザインターフェースは、
前記動力工具のモータの第1の速度の第1の選択を受信し、
前記動力工具の前記モータの第2の速度の第2の選択を受信し、
前記モータの速度を前記第1の速度から前記第2の速度に調整させる監視されるべき特性の第3の選択を受信し、且つ
前記選択される監視されるべき特性の閾値の第4の選択を受信するように、
構成され、
前記動力工具は、
ハウジングと、
ロータと、ステータとを含む、前記ハウジング内の前記モータと、
前記モータの回転運動を往復動スピンドルの往復運動に変換する、前記モータと前記往復動スピンドルとの間に連結される伝動装置と、
前記往復動スピンドルに連結されるブレードホルダと、
前記外部デバイスからの前記選択される第1の速度と、前記選択される第2の速度と、前記選択される監視されるべき特性と、前記選択される閾値とを受信する、無線通信コントローラと、
前記選択される特性を監視するように構成されるセンサと、
該センサと前記無線通信コントローラとに連結される電子プロセッサとを含み、
該電子プロセッサは、
トリガが押し下げられたことの決定に応答して前記モータの駆動を開始させ、
モータ速度を前記第1の速度に設定し、
前記選択される特性が前記選択される閾値を超えたか否かを決定し、且つ
前記選択される特性が前記選択される閾値を超えたことの決定に応答して前記モータ速度を前記第1の速度から前記第2の速度に増大させる、
動力工具通信システム。
【請求項18】
前記モータの速度を前記第1の速度から前記第2の速度に調整させる前記監視されるべき特性の前記第3の選択は、前記モータのモータ特性及び時間からなる群から行われる、請求項17に記載の動力工具通信システム。
【請求項19】
前記監視されるべき特性は、前記モータが始動させられて以来の経過時間の量であり、前記センサは、前記モータが始動させられて以来の前記経過時間の量を監視するタイマである、請求項18に記載の動力工具通信システム。
【請求項20】
前記監視されるべき特性は、モータ電流であり、前記センサは、前記モータ電流を監視する電流センサである、請求項18に記載の動力工具通信システム。
【請求項21】
前記ユーザインターフェースは、前記モータ速度が前記第1の速度から前記第2の速度に増大する比率を制御する立上げ期間の第5の選択を受信するように更に構成され、
前記無線通信コントローラは、前記外部デバイスから前記選択される立上げ期間を受信し、前記電子プロセッサが前記モータ速度を前記第1の速度から前記第2の速度に増大させることは、前記電子プロセッサが前記モータ速度を前記選択される立上げ期間に従って前記第1の速度から前記第2の速度に増大させることを含む、
請求項17に記載の動力工具通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の参照)
本発明は、2016年2月3日に出願された米国仮特許出願第62/290,808号の優先権を主張し、その全文を本明細書中に参照として援用する。
【0002】
本発明は、外部デバイスと通信するパワーツール(動力工具)に関する。
【発明の概要】
【0003】
1つの実施形態では、ハウジングを含むパワーツール(動力工具)が提供される。パワーツールは、ハウジング内にモータを含み、モータは、ロータと、ステータとを含む。パワーツールは、モータと往復動スピンドルとの間に連結される伝動装置(トランスミッション)を更に含む。伝動装置は、モータの回転運動を往復動スピンドルの往復運動に変換する。パワーツールは、更に、往復動スピンドルに連結されるブレードホルダと、モータ電流を監視するように構成されるセンサとを含む。パワーツールは、センサに連結される電子プロセッサを更に含む。電子プロセッサは、トリガが押し下げられたことの決定に応答してモータを駆動させることを開始する。電子プロセッサは、モータ電流に基づいて品目(アイテム)が切断されているときも決定し、モータ電流に基づいて品目がもはや切断されていないときも決定する。電子プロセッサは、品目がもはや切断されていないことの決定に応答してモータの駆動を終了させる。
【0004】
他の実施態様では、ハウジングを含むパワーツール(動力工具)が提供される。パワーツールは、ハウジング内にモータを含み、モータは、ロータと、ステータとを含む。パワーツールは、モータと往復動スピンドルとの間に連結される伝動装置(トランスミッション)を更に含む。伝動装置は、モータの回転運動を往復動スピンドルの往復運動に変換する。パワーツールは、更に、往復動スピンドルに連結されるブレードホルダと、モータ電流を監視するように構成されるセンサとを含む。パワーツールは、センサに連結される電子プロセッサを更に含む。電子プロセッサは、トリガが押し下げられたことを決定することに応答してモータを駆動させることを開始する。電子プロセッサは、モータ電流に基づいて第1の材料が切断されているときも決定する。第1の材料が切断されている間に、電子プロセッサは、モータ電流に基づいてモータ電流加速度を決定する。電子プロセッサは、モータ電流加速度に基づいて第2の材料が切断されているときも決定し、第2の材料が切断されていることの決定に応答してモータの駆動を終了させる。
【0005】
1つの実施形態では、外部デバイスと、パワーツール(動力工具)とを含む、パワーツール通信システムが提供される。外部デバイスは、切断されるべき材料の種類の第1の選択を受信し、切断されるべき材料の厚さの第2の選択を受信し、材料を切断するために使用されるべきブレードのブレードタイプの第3の選択を受信するように構成される、ユーザインターフェースを含む。外部デバイスは、更に、選択されるブレードタイプ、選択される材料の種類、及び選択される材料の厚さからなる群のうちの少なくとも1つに基づいて、推奨モータ速度を表示するよう、ユーザインターフェースを制御するように構成される、第1の電子プロセッサを含む。パワーツールは、ハウジングと、ハウジング内のモータとを含む。モータは、ロータと、ステータとを含む。パワーツールは、モータと往復動スピンドルとの間に連結される伝動装置(トランスミッション)を更に含む。伝動装置は、モータの回転運動を往復動スピンドルの往復運動に変換する。パワーツールは、往復動スピンドルに連結されるブレードホルダを更に含む。パワーツールは、外部デバイスから推奨モータ速度を受信する無線通信コントローラを更に含む。パワーツールは、無線通信コントローラに連結される第2の電子プロセッサを更に含む。第2の電子プロセッサは、推奨モータ速度で作動するようモータを制御する。
【0006】
他の実施形態では、外部デバイスと、パワーツール(動力工具)とを含む、パワーツール通信システムが提供される。外部デバイスは、パワーツールのモータの第1の速度の第1の選択を受信し、パワーツールのモータの第2の速度の第2の選択を受信するように構成される、ユーザインターフェースを含む。ユーザインターフェースは、モータの速度を第1の速度から第2の速度に調整させる監視されるべき特性の第3の選択を受信し、選択される監視されるべき特性の閾値の第4の選択を受信するように、更に構成される。パワーツールは、ハウジングと、ハウジング内のモータとを含む。モータは、ロータと、ステータとを含む。パワーツールは、モータと往復動スピンドルとの間に連結される伝動装置(トランスミッション)を更に含む。伝動装置は、モータの回転運動を往復動スピンドルの往復運動に変換する。パワーツールは、往復動スピンドルに連結されるブレードホルダを更に含む。パワーツールは、外部デバイスからの選択される第1の速度と、選択される第2の速度と、選択される監視されるべき特性と、選択される閾値とを受信する、無線通信コントローラを更に含む。パワーツールは、更に、選択される特性を監視するように構成されるセンサと、センサと無線通信コントローラとに連結される電子プロセッサとを含む。電子プロセッサは、トリガが押し下げられたことの決定に応答してモータの駆動を開始させ、モータ速度を前記第1の速度に設定する。電子プロセッサは、選択される特性が選択される閾値を超えたか否かを決定し、選択される特性が選択される閾値を超えたことの決定に応答してモータ速度を第1の速度から前記第2の速度に増大させる。
【0007】
1つの実施形態では、パワーツール(動力工具)を設定する(configuring)方法が提供される。方法は、トリガが押し下げられたことの決定に応答して、電子プロセッサを用いて、モータを駆動させることを開始することを含む。モータは、ロータと、ステータとを含み、パワーツールのハウジング内に配置される。モータは、往復動スピンドルに連結される伝動装置(トランスミッション)に連結され、伝動装置は、モータの回転運動を往復動スピンドルの往復運動に変換する。往復動スピンドルは、ブレードホルダに連結される。方法は、電子プロセッサに連結されるセンサで、モータ電流を監視することを更に含む。方法は、モータ電流に基づいて、電子プロセッサを用いて、品目(アイテム)が切断されるときを決定することを更に含む。方法は、モータ電流に基づいて、電子プロセッサを用いて、品目がもはや切断されていないときを決定することを更に含む。方法は、品目がもはや切断されていないという決定に応答して、電子プロセッサを用いて、モータの駆動を終了させることを更に含む。
【0008】
他の実施形態では、パワーツール(動力工具)を設定する方法が提供される。方法は、トリガが押し下げられたことの決定に応答して、電子プロセッサを用いて、モータを駆動させることを開始することを含む。モータは、ロータと、ステータとを含み、パワーツールのハウジング内に配置される。モータは、往復動スピンドルに連結される伝動装置(トランスミッション)に連結され、伝動装置は、モータの回転運動を往復動スピンドルの往復運動に変換する。往復動スピンドルは、ブレードホルダに連結される。方法は、電子プロセッサに連結されるセンサを用いて、モータ電流を監視することを更に含む。方法は、モータ電流に基づいて、電子プロセッサを用いて、第1の材料が切断されるときを決定することを更に含む。方法は、電子プロセッサを用いて、第1の材料が切断されている間に、モータ電流に基づいてモータ電流加速度を決定することを更に含む。方法は、電子プロセッサを用いて、モータ電流加速度に基づいて第2の材料が切断されているときを決定することを更に含む。方法は、第2の材料が切断されていることの決定に応答して、電子プロセッサを用いて、モータの駆動を終了させることを更に含む。
【0009】
他の実施形態では、パワーツール(動力工具)を設定する方法が提供される。方法は、外部デバイスのユーザインターフェースによって、切断されるべき材料の種類の第1の選択を受信することを含む。方法は、外部デバイスのユーザインターフェースによって、切断されるべき材料の厚さの第2の選択を受信することを更に含む。方法は、外部デバイスのユーザインターフェースによって、材料を切断するために使用されるべきブレードのブレードタイプの第3の選択を受信することを更に含む。方法は、外部デバイスの第1の電子プロセッサによって、選択されるブレードタイプ、選択される材料の種類の、及び選択される材料の厚さからなる群のうちの少なくとも1つに基づいて、推奨モータ速度を決定することを更に含む。方法は、外部デバイスのユーザインターフェースを用いて、推奨モータ速度を表示することを更に含む。方法は、パワーツールの無線通信コントローラを用いて、外部デバイスから推奨モータ速度を受信することを更に含み、パワーツールは、モータを含む。モータは、ロータと、ステータとを含み、パワーツールのハウジング内に配置される。モータは、往復動スピンドルに連結される伝動装置(トランスミッション)に連結され、伝動装置は、モータの回転運動を往復動スピンドルの往復運動に変換する。往復動スピンドルは、ブレードホルダに連結される。方法は、パワーツールの第2の電子プロセッサを用いて、推奨モータ速度で作動するようモータを制御することを更に含む。第2の電子プロセッサは、無線通信コントローラに連結される。
【0010】
他の実施形態では、パワーツール(動力工具)を設定する方法が提供される。方法は、外部デバイスのユーザインターフェースによって、パワーツールのモータの第1の速度の第1の選択を受信することを含む。方法は、外部デバイスのユーザインターフェースによって、パワーツールのモータの第2の速度の選択を受信することを更に含む。方法は、外部デバイスのユーザインターフェースによって、モータの速度を第1の速度から第2の速度に調整させる監視されるべき特性の第3の選択を更に受信することを含む。方法は、外部デバイスのユーザインターフェースによって、選択される監視されるべき特性の閾値の第4の選択を受信することを更に含む。方法は、パワーツールの無線通信コントローラを用いて、外部デバイスから、選択される第1の速度、選択される第2の速度、選択される監視されるべき特性、及び選択される閾値を受信することを更に含み、パワーツールは、モータを含む。モータは、ロータと、ステータとを含み、パワーツールのハウジング内に配置される。モータは、往復動スピンドルに連結される伝動装置(トランスミッション)に連結され、伝動装置は、モータの回転運動を往復動スピンドル往復運動に変換する。往復動スピンドルは、ブレードホルダに連結される。方法は、パワーツールの電子プロセッサを用いて、トリガが押し下げられたことの決定に応答して、モータの駆動を開始することを更に含む。方法は、パワーツールの電子プロセッサを用いて、モータ速度を第1の速度に設定することを更に含む。方法は、電子プロセッサに連結されるセンサを用いて、選択される特性を監視することを更に含む。方法は、パワーツールの電子プロセッサを用いて、選択される特性が選択される閾値を超えたか否かを決定することを更に含む。方法は、パワーツールの電子プロセッサを用いて、選択される特性が選択される閾値を超えたことの決定に応答して、モータ速度を第1の速度から第2の速度に増大させることを更に含む。
【0011】
1つの実施形態では、外部デバイスと、パワーツール(動力工具)とを含む、パワーツール通信が提供される。外部デバイスは、パワーツールの構成を有効にする第1の選択を受信し、パワーツールのモータ特性の閾値の第2の選択を受信するように構成される、ユーザインターフェースを含む。外部デバイスは、選択される構成及び選択される閾値をパワーツールに送信するように構成される、第1の無線通信コントローラを更に含む。パワーツールは、ハウジングと、ハウジング内のモータとを含む。モータは、ロータと、ステータとを含む。駆動機構がモータと往復動スピンドルとの間に連結される。駆動機構は、モータの回転運動を往復動スピンドル往復運動に変換する。パワーツールは、往復動スピンドルに連結されるブレードホルダを更に含む。パワーツールは、第1の無線通信コントローラからパワーツールの選択される構成及び選択される閾値を受信するよう構成される、第2の無線通信コントローラを更に含む。パワーツールは、モータのモータ特性を監視するように構成されるセンサを更に含む。パワーツールは、センサと第2の無線通信コントローラとに連結される電子プロセッサを更に含む。電子プロセッサは、選択される構成に従って作動するようモータを制御し、モータ特性が選択される閾値を超えると決定されるときに、モータの動作パラメータを調整する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の1つの実施形態に従った通信システムを例示している。
【0013】
図2】通信システムのパワーツールを例示している。
【0014】
図3A】パワーツールの概略図を例示している。
図3B】パワーツールの概略図を例示している。
【0015】
図4】パワーツールのモードパッドを例示している。
【0016】
図5】パワーツールを含む通信システムの概略図を例示している。
【0017】
図6】通信システムの外部デバイスのユーザインターフェースの例示的なスクリーンショットを例示している。
図7】通信システムの外部デバイスのユーザインターフェースの例示的なスクリーンショットを例示している。
図8】通信システムの外部デバイスのユーザインターフェースの例示的なスクリーンショットを例示している。
図9】通信システムの外部デバイスのユーザインターフェースの例示的なスクリーンショットを例示している。
図10】通信システムの外部デバイスのユーザインターフェースの例示的なスクリーンショットを例示している。
図11】通信システムの外部デバイスのユーザインターフェースの例示的なスクリーンショットを例示している。
図12】通信システムの外部デバイスのユーザインターフェースの例示的なスクリーンショットを例示している。
【0018】
図13A】パワーツールのプランジ切断プロファイルの例示的な実施のフローチャートを例示している。
図13B】パワーツールのプランジ切断プロファイルの例示的な実施のフローチャートを例示している。
【0019】
図14】通信システムの外部デバイスのユーザインターフェースの更なる例示的なスクリーンショットを例示している。
【0020】
図15】パワーツール上の切断停止構成の例示的な実施のフローチャートを例示している。
【0021】
図16】通信システムの外部デバイスのユーザインターフェースの更なる例示的なスクリーンショットを例示している。
【0022】
図17】パワーツール上のブラインド切断構成の例示的な実施のフローチャートを例示している。
【0023】
図18】通信システムの外部デバイスのユーザインターフェースの更なる例示的なスクリーンショットを例示している。
【0024】
図19】パワーツールの波形切断構成の例示的な実施のフローチャートを例示している。
【0025】
図20】通信システムの外部デバイスのユーザインターフェースの更なる例示的なスクリーンショットを例示している。
【0026】
図21】パワーツール上の振動減少構成の例示的な実施のフローチャートを例示している。
【0027】
図22A】通信システムの外部デバイスのユーザインターフェース更なる例示的なスクリーンショットを例示している。
図22B】通信システムの外部デバイスのユーザインターフェース更なる例示的なスクリーンショットを例示している。
【0028】
図23】パワーツール上の多数の構成の例示的な一般的実施のフローチャートを例示している。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明のあらゆる実施形態を詳細に説明する前に、本発明はその適用において以下の記述に記載する或いは以下の図面に例示する構造の詳細及びコンポーネント(構成要素)の配置に限定されないことが理解されるべきである。本発明は他の実施形態が可能であり、様々な方法で実施され或いは実行されることが可能である。また、本明細書で使用する表現及び用語は記述の目的のためにあり、限定として考えられるべきでないことが理解されるべきである。本明細書における「含む(including)」、「含む(comprising)」又は「有する(having)」、及びそれらの変形の使用は、その後に列挙される品目(アイテム)及びそれらの均等物ならびに追加的な品目を含むことを意図する。「取り付けられる(mounted)」、「接続される(connected)」及び「連結される(coupled)」という用語は広義に使用され、直接的及び間接的に取り付けること、接続すること、及び連結することを包含する。更に、「接続される」及び「連結される」は、物理的又は機械的な接続又は連結に限定されず、直接的であれ間接的であれ、電気的な接続又は連結を含むことができる。
【0030】
本発明を実施するために、複数のハードウェア及びソフトウェアベースのデバイス、並びに複数の異なる構造的コンポーネントが利用されてよいことが留意されるべきである。更に、以下の段落で記載するように、図面に例示する具体的なコンフィギュレーション(設定)(configurations)は、本発明の実施形態を例示することを意図しており、他の代替的なコンフィギュレーションが可能である。「プロセッサ」、「中央処理装置」及び「CPU」という用語は、特段の断りのない限り、互換性がある。「プロセッサ」又は「中央処理装置」又は「CPU」という用語が、特定の機能を実行するユニットを特定するものとして使用される場合、それらの機能は、特段の断りのない限り、単一のプロセッサ、又は並列プロセッサ、直列プロセッサ、タンデムプロセッサ、若しくはクラウド処理/クラウドコンピューティングコンフィギュレーションを含む、任意の形態に構成される多数のプロセッサによって実行されることができる。
【0031】
図1は、通信システム100(communication system)を例示している。通信システム100は、パワーツールデバイス102(power tool device)と、外部デバイス108(external device)とを含む。各パワーツールデバイス102(例えば、レシプロソー102a及びパワーツールバッテリパック102b)及び外部デバイス108は、それらが互いに通信範囲内にある間に、無線通信することができる。各パワーツールデバイス102は、パワーツール状態、パワーツール動作統計、パワーツールID(identification)、格納されたパワーツール使用情報、パワーツール保守データ、及び同等物を伝達してよい。従って、外部デバイス108を使用するならば、ユーザは、格納されたパワーツール使用又はパワーツール保守データにアクセスすることができる。このツールデータを用いるならば、ユーザは、パワーツールデバイス102がどのように使用されたか、保守が推奨されたか或いは過去に行われたか否かを決定して、誤動作しているコンポーネント又は特定の性能問題についての他の理由を特定することができる。外部デバイス108は、パワーツール設定、ファームウェア更新のために、パワーツールデバイス102にデータを送信するか、或いはコマンド(例えば、作業灯の点灯)を送信することもできる。外部デバイス108は、ユーザが、パワーツールデバイス102のために、動作パラメータ、安全パラメータを設定すること、ツールモードを選択すること、及び同等の行為を行うことも可能にする。
【0032】
外部デバイス108は、例えば、(例示のような)スマートフォン、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、又はパワーツールデバイス102と無線通信可能であり且つユーザインターフェースを提供可能である他の電子デバイスであってよい。外部デバイス108は、ユーザインターフェースを提供し、ユーザがツール情報にアクセスして対話(相互作用)することを可能にする。外部デバイス108は、ユーザ入力を受信して動作パラメータを決定することができ、構成(features)を有効又は無効にすることができ、且つ同等のことを行うことができる。外部デバイス108のユーザインターフェースは、ユーザがパワーツールの動作を制御し且つカスタマイズするための使い易いインターフェースを提供する。
【0033】
外部デバイス108は、パワーツールデバイス102の無線通信インターフェース又はモジュールと互換性のある通信インターフェースを含む。外部デバイス108の通信インターフェースは、無線通信コントローラ(例えば、Bluetooth(登録商標)モジュール)、又は類似のコンポーネントを含んでよい。従って、外部デバイス108は、パワーツールデバイス102に関連するデータへのアクセスをユーザに許可し、ユーザがパワーツールデバイス102のコントローラと対話(相互作用)することができるようなユーザインターフェースを提供する。
【0034】
加えて、図1に示すように、外部デバイス108は、パワーツールデバイス102から得られる情報を、ネットワーク114によって接続される遠隔サーバ112と共有することもできる。遠隔サーバ112は、外部デバイス108から得られるデータを格納すること、追加的な機能性(functionality)及びサービス(services)をユーザに提供すること、又はそれらの組み合わせのために使用されてよい。1つの実施形態において、遠隔サーバ112に情報を格納することは、ユーザが複数の異なる場所から情報にアクセスすることを可能にする。他の実施形態において、遠隔サーバ112は、様々なユーザから彼らのパワーツールデバイスに関する情報を収集して、異なるパワーツールから得られる情報に基づいてユーザに統計又は統計的測定値を提供してよい。例えば、遠隔サーバ112は、パワーツールデバイス102の経験された効率、パワーツールデバイス102の典型的な使用、及びパワーツールデバイス102の他の関連する特性及び/又は測定値に関する統計を提供してよい。ネットワーク114は、例えば、インターネット、セルラデータネットワーク、ローカルネットワーク、又はそれらの組み合わせに接続するために、様々なネットワーキング要素(ルータ、ハブ、スイッチ、セルラータワー、有線接続、無線接続など)を含んでよい。幾つかの実施形態において、パワーツールデバイス102は、追加的な無線インターフェースを通じてサーバ112と直接的に通信するように構成されてよく、或いはパワーツールデバイス102が外部デバイス108と通信するために使用する同じ無線インターフェースと直接的に通信するように構成されてよい。
【0035】
パワーツールデバイス102は、1つ又はそれよりも多くの特定のタスク(例えば、穿孔、切断、締付け、プレス、潤滑剤塗布、研磨、加熱、研削、曲げ、成形、衝撃、艶出し、照明など)を行うように構成される。例えば、インパクトレンチは、(例えば、ビットを駆動させるために)回転出力を生成するタスクと関連付けられるのに対し、レシプロソーは、(例えば、ソーブレードを押したり引っ張ったりするために)往復動する出力運動を生成するタスクと関連付けられる。
【0036】
図2は、パワーツールデバイス102、レシプロソー104(ここではパワーツール104)の一例を例示している。図2は、サーベルソーとしてのパワーツール104(動力工具)(power tool)を例示しているが、本発明は、非限定的に、ジグソー、スクロールソー、及び回転式レシプロソーを含む、他の種類のレシプロソーで実施されてよいことが理解されるべきである。パワーツール104は、一般的に、シューアセンブリ12と、電気コード(ACバージョン)、バッテリパック(DCバージョン)又は圧縮空気源(空圧バージョン)を介して動力供給されるモータ214を有する、本体14とを有する。駆動機構44(即ち、伝動装置)は、モータ214の回転運動を往復動するスピンドル18の往復運動に変換して、ソーブレード20をパワーツール104の長手方向軸線Aと実質的に平行な方向に往復動させる。ソーブレード20は、往復動するスピンドル18に連結されるブレードホルダ(例えば、ブレードクランプ21)によって所定の場所に保持される。パワーツール104は、シューアセンブリ12とは反対の本体14の遠位端に位置付けられるハンドルアセンブリ22も含む。ハンドルアセンブリ22は、グリップ部分24と、モータ214を作動させるためにグリップ部分24に隣接するトリガ212とを含む。トリガ212は、ユーザが、例えば、人差指でグリップ部分を保持している同じ手を使用してトリガ212を作動させることができるよう、位置付けられる。パワーツール104は、モードパッド208を更に含む。モードパッド208は、ユーザがパワーツール104のモードを選択することを可能にし、パワーツール104の現在選択されているモードをユーザに示し、それらは以下に更に詳細に記載される。
【0037】
シューアセンブリ12は、シューポスト28と、シュー30とを含む。シュー30は、本体14から離れたシューポスト28の遠位端に枢動可能に取り付けられる。他の構造において、シュー30は、シューポスト28に固定的に取り付けられてよく、或いは他の適切な方法で取り付けられてよい。他の構造では、他の種類のシューアセンブリが使用あれてよい。シューアセンブリ12は、パワーツール104の本体14に対して固定され、切断操作中にパワーツール104をワークピース(図示せず)に載せるための案内面46を提供する。シューアセンブリ12は、パワーツール104の本体14のオリフィス内に少なくとも部分的に配置される、パワーツール104の長手軸Aと実質的に平行に延びる長手方向に延びるシューポスト28を含む。シューポスト28は、軸Aと実質的に平行な方向においてパワーツール104の本体14に対して軸方向に移動可能であり、本体14に対する複数の軸方向位置のうちの1つにおいてシューアセンブリ12を安定させるロック機構32(係止機構)を含む。例えば、ロック機構32は、ボール戻止めシステムを含んでよい。他の構造では、磁石、カム、他の種類の戻止め機構などのような、他の適切な種類のロック機構が利用されて良い。
【0038】
図3Aは、モータ214を含むパワーツール104の概略図を例示している。モータ214は、駆動デバイス210を作動させ、駆動デバイス210が特定のタスクを実行することを可能にする。主電源(例えば、バッテリパック)205が、パワーツール104に連結し、モータ214を通電させる電力を提供する。モータ214は、トリガ212の位置に基づいて通電される。トリガ212が押されると、モータ214は通電され、トリガ212が解放されると、モータ214は電源が切られる。例示の実施形態において、トリガ212は、グリップ部分24のある長さで部分的に下方に延びる。しかしながら、他の実施形態において、トリガ212は、グリップ部24の全長で下方に延び、或いはパワーツール104の他の場所に位置付けられてよい。トリガ212は、トリガ212がツールハウジングに対して移動するよう、グリップ部分24に移動可能に連結される。トリガ212は、トリガスイッチ213(図3Aを参照)と係合可能なプッシュロッドに連結される。トリガ212がユーザによって押されると、トリガ212は、グリップ部分24に向かって第1の方向に移動する。トリガ212は、トリガがユーザによって解放されると、トリガ212がグリップ部24から離れる第2の方向に移動するよう、(例えば、バネを用いて)付勢される。トリガ212がユーザによって押されると、プッシュロッドはトリガスイッチ213をアクティブ化させ、トリガ212がユーザによって解放されると、トリガスイッチ213は非アクティブ化される。他の実施形態において、トリガ212は、電気トリガスイッチ213に連結される。そのような実施形態において、トリガスイッチ213は、例えば、トランジスタを含んでよい。加えて、そのような電子的実施形態の場合、トリガ212は、機械的スイッチをアクティブ化させるプッシュロッドを含なくてよい。むしろ、電気トリガスイッチ213は、例えば、トリガ212の相対的な位置に関する情報をツールハウジング又は電気トリガスイッチ213に中継する位置センサ(例えば、ホール効果センサ)によって、アクティブ化されてよい。トリガスイッチ213は、トリガ212の位置を示す信号を出力する。幾つかの場合、信号はバイナリであり、トリガ212が押されたこと又は解放されたことのいずれかを示す。他の場合、信号はトリガ212の位置をより精密に示す。例えば、トリガスイッチ213は、トリガ212が押された程度に依存して0〜5ボルトで異なるアナログ信号を出力することがある。例えば、0Vの出力は、トリガ212が解放されていることを示し、1Vの出力は、トリガ212が20%押されていることを示し、2Vの出力は、トリガ212が40%押されていることを示し、3Vの出力は、トリガ212が60%押されていることを示し、4Vの出力は、トリガ212が80%押されていることを示し、5Vの出力は、トリガ212が100%押されていることを示す。トリガスイッチ213による出力信号は、アナログ又はデジタルであってよい。
【0039】
同様に図3Aに示すように、パワーツール104は、電源205、スイッチングネットワーク216、センサ218、インジケータ220、電力入力ユニット224、コントローラ226、無線通信コントローラ250、及びバックアップ電源252も含む。電源205は、電力入力ユニット224に電力を提供する。電力入力ユニット224は、電源205から並びに無線通信コントローラ250及びコントローラ226によって受け取られる電力を調整し或いは制御するよう、能動及び/又は受動コンポーネント(例えば、電圧降下コントローラ、電圧変換器、整流器、フィルタなど)を含む。
【0040】
幾つかの実施形態において、パワーツール104は、バッテリパックインターフェース(図示せず)を含む。そのような実施形態において、バッテリパックインターフェースは、コントローラ226に連結され、バッテリパックに連結する。バッテリパックインターフェースは、パワーツール104をバッテリパックとインターフェース接続させる(例えば、機械的に、電気的に、及び通信的に接続させる)ように構成され且つ動作可能である、機械的コンポーネント(例えば、バッテリパック収容部分)及び電気的コンポーネントの組み合わせを含む。バッテリパックインターフェースは、電力入力ユニット224に連結される。バッテリパックインターフェースは、バッテリパックから受け取る電力を電力入力ユニット224に送信する。
【0041】
スイッチングネットワーク216は、コントローラ226がモータ214の動作を制御することを可能にする。一般的に、トリガスイッチ213の出力によって示されるようにトリガ212が押されると、電流がバッテリパックインターフェースからスイッチングネットワーク216を介してモータ214に供給される。トリガ212が押されないと、電流はバッテリパックインターフェースからモータ214に供給されない。
【0042】
コントローラ226がトリガスイッチ213からアクティブ化信号を受信することに応答して、コントローラ226はスイッチングネットワーク216をアクティブ化させて、モータ214に電力を提供する。スイッチングネットワーク216は、モータ214に利用可能な電流の量を制御し、それにより、モータ214の速さ及びトルク出力を制御する。スイッチングネットワーク216は、多数のFET、バイポーラトランジスタ、又は他の種類の電気スイッチを含んでよい。例えば、スイッチングネットワーク216は、モータ214を駆動するためにコントローラ226からパルス幅変調(PWM)信号を受信する6FETブリッジを含んでよい。
【0043】
センサ218は、コントローラ226に連結され、パワーツール104又はモータ214の異なるパラメータを示す様々な信号をコントローラ226に伝達する。センサ218は、とりわけ、例えば、1つ又はそれよりも多くの電圧センサ、1つ又はそれよりも多くの温度センサ、及び1つ又はそれよりも多くのトルクセンサのような、ホールセンサ218a、電流センサ218b、振動センサ218c、距離センサ218d、シュー接触センサ218eを含む。センサ218の特定の機能を以下でより詳細に説明する。
【0044】
各ホールセンサ218aは、モータのロータの磁石がそのホールセンサ218aの面を横断して回転するときの表示(例えば、パルス)のようなモータフィードバック情報を、コントローラ226に出力する。ホールセンサ218aからのモータフィードバック情報に基づいて、コントローラ226は、ロータの位置、速度、及び加速度を決定することができる。トリガスイッチ213からの信号及びモータフィードバック情報に応答して、コントローラ226は、スイッチングネットワーク216を制御する制御信号を送信してモータ214を駆動させる。例えば、スイッチングネットワーク216のFETを選択的に有効及び無効にすることによって、電源205を介して受け取る電力は、モータ214のステータコイルに選択的に適用されて、そのロータを回転させる。コントローラ226がモータフィードバック情報を使用して、スイッチングネットワーク216への制御信号の適切なタイミングを保証し、幾つかの場合には、モータ214の速度が所望のレベルにあるよう制御するよう閉ループフィードバックを提供する。
【0045】
インジケータ220は、コントローラ226にも連結され、コントローラ226から制御信号を受信して、パワーツール104の異なる状態に基づいて情報をオン又はオフにするか或いは他の方法で伝達する。インジケータ220は、例えば、1つ又はそれよりも多くの発光ダイオード(「LED」)、又はディスプレイスクリーンを含む。インジケータ220は、パワーツール104の状態又はパワーツール104と関連付けられる情報を表示するように構成されることができる。例えば、インジケータ220は、パワーツール104の測定された電気的特性、パワーツール104の状態、(以下に議論する)パワーツールのモードなどを表示するように構成される。インジケータ220は、可聴又は触覚出力を通じてユーザに情報を伝達する要素を含んでもよい。
【0046】
上述のように、コントローラ226は、パワーツール104の様々なモジュール又はコンポーネントに電気的及び/又は通信的に接続される。幾つかの実施形態において、コントローラ226は、パワーツール104及び/又はコントローラ226内のコンポーネント及びモジュールに、電力、動作制御、及び保護を提供する、複数の電気及び電子コンポーネントを含む。例えば、コントローラ226は、とりわけ、処理ユニット230(例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、又は他の適切なプログラマブルデバイス)、メモリ232、入力ユニット234、及び出力ユニット236を含む。処理ユニット230(ここでは、電子プロセッサ230)は、とりわけ、制御ユニット240、演算論理ユニット(「ALU」)242、及び(図3Aに一群のレジスタとして示す)複数のレジスタ244を含む。幾つかの実施形態において、コントローラ226は、レジスタ転送レベル(「RTL」)設計プロセスを通じて開発されるチップのような、半導体(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ[「FPGA」])チップ上に部分的に又は全体的に実装される。
【0047】
メモリ232は、例えば、プログラム格納領域233a及びデータ格納領域233bを含む。プログラム格納領域233a及びデータ格納領域233bは、読出し専用記憶装置(「ROM」)、ランダムアクセス記憶装置(「RAM」)(例えば、ダイナミックRAM[「DRAM」]、同期式DRAM[「SDRAM」]など)、電気的に消去可能なプログラマブル読出し専用記憶装置(「EEPROM」)、フラッシュメモリ、ハードディスク、SDカード、又は他の適切な磁気的、光学的、物理的、若しくは電子的なメモリデバイスのような、異なる種類のメモリの組み合わせを含むことができる。電子プロセッサ230は、メモリ232に接続され、電子プロセッサ230は、(例えば、実行中に)メモリ232のRAMに、(例えば、概ね恒久的に)メモリ232のROMに、又は他のメモリ若しくはディスクのような他の非一時的なコンピュータ可読媒体に格納されることができる、ソフトウェア指令を実行する。パワーツール104の実装に含められるソフトウェアは、コントローラ226のメモリ232に格納されることができる。ソフトウェアは、例えば、ファームウェア、1つ又はそれよりも多くのアプリケーション、プログラムデータ、フィルタ、規則、1つ又はそれよりも多くのプログラムモジュール、及び他の実行可能な指令を含む。コントローラ226は、メモリから、とりわけ、本明細書に記載する制御プロセス及び方法に関連する指令を研削して、実行するように構成される。コントローラ226は、操作データ(operational data)、ツールの種類を特定する情報、特定のツールの一意的な(unique)識別子、及びパワーツール104の操作又は維持に関連する他の情報を含む、パワーツール情報をメモリ232に格納するようにも構成される。現在のレベル、モータの速さ、モータの加速度、モータの方向のような、ツール使用情報は、センサ218によるデータ出力から取り込まれるか或いは推測されてよい。次に、そのようなパワーツール情報は、外部デバイス108を用いてユーザによってアクセスされてよい。他の構造において、コントローラ226は、追加的な、より少ない、又は異なるコンポーネントを含む。
【0048】
無線通信コントローラ250は、コントローラ226に連結される。例示の実施形態では、空間を節約し、モータ214の磁気活動がパワーツール104と外部デバイス108との間の無線通信に影響を与えないことを保証するために、無線通信コントローラ250は、パワーツール104のハンドルの近くに配置される(図2を参照)。
【0049】
図3Bに示すように、無線通信コントローラ250は、無線送受信器及びアンテナ254と、メモリ256と、電子プロセッサ258と、リアルタイムクロック(RTC)260とを含む。無線送受信器及びアンテナ254は、無線メッセージを外部デバイス108及び電子プロセッサ258に送信し且つ無線メッセージを外部デバイス108及び電子プロセッサ258から受信するよう協働する。メモリ256は、電子プロセッサ258によって実施されるべき指令を格納することができ、且つ/或いはパワーツール104と外部通信デバイス108又は同等物との間の通信に関連するデータを格納してよい。無線通信コントローラ250の電子プロセッサ258は、パワーツール104と外部デバイス108との間の無線通信を制御する。例えば、無線通信コントローラ250と関連付けられる電子プロセッサ258は、入ってくる及び/又は出て行くデータをバッファに入れ(buffer)、コントローラ226と通信し、無線通信で使用する通信プロトコル及び/又は設定を決定する。
【0050】
例示の実施形態において、無線通信コントローラ250は、Bluetooth(登録商標)コントローラである。Bluetooth(登録商標)コントローラは、Bluetooth(登録商標)プロトコルを利用する外部デバイス108と通信する。従って、例示の実施形態において、外部デバイス108及びパワーツール104は、それらがデータを交換する間に、互いの通信範囲内にある(即ち、近接する)。他の実施形態において、無線通信コントローラ250は、異なる種類の無線ネットワークを通じて他のプロトコル(例えば、Wi−Fi、セルラープロトコル、プロプライエタリプロトコルなど)を使用して通信する。例えば、無線通信コントローラ250は、インターネット又は構内ネットワークのような広域ネットワークを通じてWi−Fiを介して通信するように構成されてよく、或いはピコネットを通じて(例えば、赤外線通信又はNFC通信を使用して)通信するように構成されてよい。無線通信コントローラ250を介した通信は、パワーツール104と外部デバイス/ネットワーク108との間で交換されるデータを第三者から保護するために暗号化されてよい。
【0051】
無線通信コントローラ250は、パワーツールコントローラ226からデータを受信して、その情報を送受信器及びアンテナ254を介して外部デバイス108に中継するように構成される。類似の方法において、無線通信コントローラ250は、送受信器及びアンテナ254を介して外部デバイス108から情報(例えば、コンフィギュレーション及びプログラミング情報)を受信して、その情報をパワーツールコントローラ226に中継するように構成される。
【0052】
RTC260は、他のパワーツールコンポーネントとは無関係に時間を増分し且つ維持する。RTC260は、電源205がパワーツール104に接続されているときに電源205から電力を受け取り、電源205がパワーツール104に接続されていないときにバックアップ電源252から電力を受け取る。独立して動力供給されるクロックとしてRTC260を有することは、(後の報告のためにメモリ232に格納される)操作データの時間スタンプ(time stamping)及び安全構成(security feature)を可能にし、それにより、ロックアウト時間(lockout time)がユーザによって設定され、RTC260の時間が設定されるロックアウト時間を超えると、ツールはロックアウトされる(locked-out)。
【0053】
メモリ232は、一意的なバイナリ識別子(UBID)、ASCIIシリアル番号、ASCIIニックネーム、及び小数カタログ番号を含む、パワーツール104の様々な識別情報を格納する。UBIDは、ツールの種類を一意的に識別し、各パワーツール104に一意的なシリアル番号を提供する。幾つかの実施形態では、パワーツール104を一意的に識別する追加的又は代替的な技法が使用される。
【0054】
図4は、モードパッド208のより詳細な図を例示している。モードパッド208は、ツール104の脚部にあるユーザインターフェースである。モードパッド208は、モード選択スイッチ290と、モードインジケータ294a〜eを有するモードインジケータLEDブロック292とを含み、各モードインジケータ294a〜eは、LED296a〜e(図3Aを参照)のうちの1つと、表示記号298a〜e(例えば、「1」、「2」、「3」、「4」、及び電波記号)のうちの関連する1つとを含む。LED296が有効にされると、関連する表示記号298が点灯される。例えば、LED296aが有効にされると、「1」(表示記号298a)が点灯される。
【0055】
パワーツール104は、各モードがモードインジケータ294a〜eのうちの異なる1つと関連付けられた、5つの選択可能なモード(モード1、モード2、モード3、モード4、及び適応モード)を有する。モード選択スイッチ290は、各プレスの後に5つの選択可能なモードを通じて循環する押しボタンである(例えば、モード1、2、3、4、5、1、2など)。適応モードは、表示記号298e(電波記号)によって表される。適応モードにおいて、ユーザは、以下に更に詳細に記載するように、外部デバイス108を介してパワーツール104を構成することができる。例えば、外部デバイス108は、プロファイルバンク302に格納することができる新しいプロファイルをパワーツール104に送信することができる。他の実施形態において、パワーツール104は、より多い又はより少ないモードを有し、モード選択スイッチ290は、例えば、スライドスイッチ、回転スイッチ、又は同等物のような、異なる種類のスイッチであってよい。
【0056】
図5に参照すると、モード1、2、3、及び4は、それぞれ、(モード)プロファイルバンク302内のメモリ232に保存された、モードプロファイルコンフィギュレーションデータブロック(「モードプロファイル」)300a〜dとそれぞれ関連付けられている。各モードプロファイル300は、(例えば、トリガ212を押した後に)ユーザによってアクティブ化されるときにツール104の動作を定めるコンフィギュレーションデータを含む。例えば、各プロファイルは、異なる構成がパワーツール104によって実行されることを可能にする場合がある。以下により詳細に説明するように、各プロファイルの構成を有効又は無効にすることができ、ユーザはそれらの構成に関連するパラメータを調整することができる。例えば、特定のモードプロファイル300は、他の動作特性の中でも、モータの速さ、モータを停止させるとき、作業照明(work light)(図示せず)の持続時間及び強度を特定してよい。適応モードは、メモリ232に保存される一時モードプロファイル300eと関連付けられる。同様にメモリ232に格納されるのは、ツール操作データ304であり、ツール操作データ304は、例えば、(例えば、センサ218を介して得られる)パワーツール104の使用に関する情報、パワーツール104の保守に関する情報、パワーツールトリガ事象情報(例えば、トリガが押し下げられたかどうか、いつ押されたか、押下げ量)を含む。加えて、メモリ232は、パワーツール104で多数のモードに亘って実施されることができるユーザ調整可能な構成を格納してよい。ユーザは、以下により詳細に説明するように、ユーザがプロファイルのパラメータをどのように調整することができるかと同様に、これらの構成のパラメータを調整することができる。
【0057】
外部デバイス108は、コアアプリケーションソフトウェア312、ツールモードプロファイル314、一時コンフィギュレーションデータ316、ツールインターフェース318、受信したツール識別子322及び受信したツール使用データ324を含むツールデータ320(例えば、ツール操作データ)を格納する、メモリ310を含む。外部デバイス108は、電子プロセッサ330、タッチスクリーンディスプレイ322、及び外部無線通信コントローラ334を更に含む。電子プロセッサ330及びメモリ310は、パワーツール104のコントローラ226と類似のコンポーネントを有するコントローラの部分であってよい。タッチスクリーンディスプレイ332は、外部デバイス108がユーザに視覚データを出力して、ユーザ入力を受け取ることを可能にする。例示していないが、外部デバイス108は、更なるユーザ入力デバイス(例えば、ボタン、ダイヤル、トグルスイッチ、及び音声制御のためのマイクロフォン)と、更なるユーザ出力(例えば、スピーカ及び触覚フィードバック要素)とを含んでよい。加えて、幾つかの場合には、外部デバイス108は、タッチスクリーン入力能力のないディスプレイを有し、ボタン、ダイヤル、及びトグルスイッチのような、他の入力デバイスを介して、ユーザ入力を受信する。外部デバイス108は、例えば、Bluetooth(登録商標)又はWi−Fi(登録商標)プロトコルを使用して、外部無線通信コントローラ334を介して無線通信コントローラ250と無線通信する。外部無線通信コントローラ334は、更に、ネットワーク114を通じてサーバ112と通信する。外部無線通信コントローラ334は、ネットワーク114を通じて外部デバイス108とサーバ112又はパワーツール104の無線通信コントローラ250との間の無線通信を可能にするよう、少なくとも1つの送受信器を含む。幾つかの場合、外部無線通信コントローラ334は、2つの別個の無線通信コントローラを含み、1つの無線通信コントローラは、(例えば、Bluetooth(登録商標)又はWi−Fi(登録商標)通信を使用して)無線通信コントローラ250と通信するためにあり、1つの無線通信コントローラは、(例えば、Wi−Fi又はセルラー通信を使用して)ネットワーク114を通じて通信するためにある。
【0058】
サーバ112は、ネットワークインターフェース342を使用してネットワーク114を通じて外部デバイス108と通信する電子プロセッサ340を含む。ネットワークインターフェース342、ネットワーク114、及び外部無線通信コントローラ334の間の通信リンクは、様々な有線及び無線通信経路、様々なネットワークコンポーネント、及び様々な通信プロトコルを含むことがある。サーバ112は、ツールプロファイルバンク346及びツールデータ348を含む、メモリ344を更に含む。
【0059】
外部デバイス108に戻ると、コアアプリケーションソフトウェア312は、電子プロセッサ330によって実行されて、タッチスクリーンディスプレイ332上にグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を生成して、ユーザがパワーツール104及びサーバ112と対話(相互作用)することを可能にする。幾つかの実施形態において、ユーザは、外部デバイス108を使用してソフトウェアアプリケーションのリポジトリ(例えば、「アプリストア」又は「アプリマーケットプレイス」)にアクセスして、(「アプリ」と呼ぶことがある)コアアプリケーションソフトウェア312を探し出してダウンロードしてよい。幾つかの実施形態において、ツールモードプロファイル314、ツールインターフェース318、又はその両方は、例えば、「アプリ」をダウンロードすることが、コアアプリケーションソフトウェア312、ツールモードプロファイル314、及びツールインターフェース318をダウンロードすることを含むよう、コアアプリケーションソフトウェア312とバンドルされてよい。幾つかの実施形態において、アプリは、外部デバイス108上のウェブブラウザを使用してウェブサイトからダウンロードすることのような他の技法を使用して、取得される。以下の記述から明らかになるように、少なくとも幾つかの実施形態において、外部デバイス108上のアプリは、多数の異なる種類のツールを制御し、アクセスし、且つ/或いは対話(相互作用)するための単一のエントリポイントをユーザに提供する。このアプローチは、たとえば、ツールの各種類に特異な或いは関連する種類のツールの小さなグループ分けに特異なアプリを有することと対照的である。
【0060】
図6は、タッチスクリーンディスプレイ332上のGUIの隣接デバイススクリーン350(nearby device screen)を例示している。隣接デバイススクリーン350は、外部デバイス108の無線通信範囲内のパワーツール104(例えば、ローカルパワーツール)を識別し且つ通信的にペアリングする(pair)ために使用される。例えば、ユーザが「スキャン(走査)(scan)」入力352を選択することに応答して、外部無線通信コントローラ334は、パワーツール104によって使用される電波通信スペクトルをスキャンし、公示している(advertising)(例えば、それらのUBID及び他の限定的な情報を放送している(broadcasting))範囲内の任意のパワーツール104を識別する。公示している識別されたパワーツール104は、次に、隣接デバイススクリーン350に列挙される。図6に示すように、走査に応答して、公示している3つのパワーツール104(公示ツール354a〜c)が、識別されたツールリスト356に列挙される。幾つかの実施形態では、パワーツール104が既に異なる外部デバイスと通信的にペアリングされている(paired)ならば、パワーツール104は公示されず、よって、パワーツール104が外部デバイス108の近く(無線通信範囲内)にあるとしても、識別ツールリスト356には列挙されない。外部デバイス108は、接続可能な状態にあるツール354とペアリングされるように動作可能である。外部デバイス108は、公示しているツール354が接続可能な状態にあるか或いは公示している状態にあるかについての、識別されたツールリスト356中の視覚的状態表示358を提供する。例えば、ツールの視覚的状態表示358は、ツールが接続可能な状態にあるときには1つの色で表示され、ツールが接続可能な状態にないときには他の色で表示されてよい。ツール354から受け取るUBIDは、各ツール354のツール種類を識別するために、外部デバイス108によって使用される。
【0061】
隣接デバイススクリーン350から、ユーザは、識別されたツールリスト356からツール354の1つを選択して、選択されたツール354と通信的にペアリングすることができる。外部デバイス108が通信することができる各種類のパワーツール104は、ツールインターフェース318内に格納される関連するツールグラフィカルユーザインターフェース(ツールインターフェース)を含む。通信的なペアリングがひとたび起こると、コアアプリケーションソフトウェア312は、(例えば、UBIDを使用して)ツールインターフェース318にアクセスして、ペアリングされるツールの種類についての適用可能なツールインターフェースを取得する。次に、タッチスクリーン332は、適用可能なツールインターフェースを示す。ツールインターフェースは、ユーザがツール操作データを取得すること、ツールを設定すること、又はそれらの両方を行うことを可能にする、一連のスクリーンを含む。ツールインターフェースの幾つかのスクリーン及びオプションは、異なるツールタイプの多数のツールインターフェースに共通するが、一般的に、各ツールインターフェースは、関連するツールの種類に特有なスクリーン及びオプションを含む。パワーツール104は、ユーザ入力ボタン、トリガ、スイッチ、及びダイヤルのための限定的な空間を有する。しかしながら、外部デバイス108及びタッチスクリーン332は、ツール104の操作を変更するよう、パワーツール104に追加的な機能性及びコンフィギュレーションをマッピングする能力をユーザに提供する。よって、事実上、外部デバイス108は、パワーツール104のための拡張されたユーザインターフェースを提供し、ツール上の物理的なユーザインターフェースコンポーネントを通じて他の方法で可能であるか或いは望ましいものよりも更に進んだ、パワーツール104のカスタマイズ及びコンフィギュレーションを提供する。拡張されたユーザインターフェースの態様及び利益を更に説明する例は以下に見出される。
【0062】
図7は、パワーツール104がレシプロソーであるときのツールインターフェースのホームスクリーン370を例示(home screen)している。ホームスクリーン370は、リスト356に示すアイコンと同じであってよい、特定のペアリングされたパワーツール104についてのアイコン371を含む。ホームスクリーン370は、ユーザが外部デバイス108とペアリングされたパワーツール104との間の通信的なペアリングを破壊するのを切断入力372も含む。ホームスクリーン370は、4つの選択可能なオプション、即ち、ツールコントロール374(tool controls)、プロファイル管理376(manage profiles)、ツール識別378(identify tool)、及び工場リセット379(factory reset)を更に含む。ツール識別378を選択することは、ペアリングされたパワーツール104に命令を送信して、ペアリングされたパワーツール104が、作業灯を点滅すること、インジケータ220の光、LED296を点滅させること、インジケータ220のスピーカを使用した可聴ビープ音の鳴らすこと、及び/又はモータ214を使用してツールを振動させることのような、ユーザ知覚可能な表示を提供することを要求する。次に、ユーザは、外部デバイス108と通信する特定のツールを識別することができる。
【0063】
ツールコントロール374を選択することは、頂部380a及び底部380bを含む、図8A図8Bのコントロールスクリーン380(control screen)のような、ツールインターフェースのコントロールスクリーンを表示させる。一般的に、示されるコントロールスクリーンは、特定の種類のプロファイルに依存する。換言すれば、一般的に、各種類のモードプロファイルは、特定のコントロールスクリーンを有する。各コントロールスクリーンは、ひとまとめにされるとモードプロファイルを形成する、特定のカスタマイズ可能なパラメータを有する。外部デバイス108上に示される特定のコントロールスクリーンは、ツールコントロール374の選択後、パワーツール104の現在選択されているモードプロファイル(例えば、モードプロファイル300a〜eのうちの1つ)である。この目的を達成するために、ツールコントロール374の選択後、外部デバイス108は、パワーツール104からモードプロファイル300a〜eのうちの現在選択されているモードプロファイルを要求して受信する。外部デバイス108は、モードプロファイル300a〜eのうちの選択されたモードプロファイルのモードプロファイルタイプを認識し、そのモードプロファイルタイプに適切なコントロールスクリーンを生成し、受信したモードプロファイル300からの設定に従った様々なパラメータ設定で満たす(populates)。
【0064】
適応モードにあるとき、コントロールスクリーンに表示されている現在選択されているモードプロファイルは、一時モードプロファイル300eである。加えて、パワーツール104が適応モードにあるとき、パワーツール104は、一時モードプロファイル300eに従って作動させられる。一時モードプロファイル300e内のプロファイルデータソース(source of profile data)(及びコントロールスクリーン380上に表示されているもの)は変化する。最初に、モード選択スイッチ290を介して適応モードに入った後、(モード1と関連付けられる)モードプロファイル300aは、パワーツール104の一時モードプロファイル300eにコピーされる。よって、ユーザがモード選択スイッチ290を使用してパワーツール104を適応モードに入らせた後に、パワーツール104は、最初に、恰もモード1(モードプロファイル300a)が現在選択されているかのように、トリガプル後に動作する。加えて、コントロールスクリーンが一時モードプロファイル300eとして保存されたモードプロファイルを表示すると、一時モードプロファイル300eにコピーされたばかりのモードプロファイル300aがコントロールスクリーン上に示される。
【0065】
幾つかの実施形態では、最初に適応モードに入り、コントロールスクリーン380を満たすために外部デバイス108に(一時モードプロファイル300eとして)提供された後に、他のモードプロファイル300(例えば、300b〜d)が一時モードプロファイル300eにコピーされる。更に他の実施形態では、ツールコントロール374の選択後に示されるコントロールスクリーンは、特定の種類のツールのためのデフォルトプロファイルデータを備えるデフォルトコントロールスクリーンであり、外部デバイス108は、パワーツール10からプロファイルデータを最初に取得しない。これらの場合、デフォルトモードプロファイルはパワーツール104に送信され、一時モードプロファイル300eとして保存される。
【0066】
更に、パワーツール104が適応モードにあると仮定すると、ツールコントロール374の選択後、外部デバイス108がコントロールスクリーン(例えば、コントロールスクリーン380)を最初にロードした後に、ユーザは、一時ファイルのために新しいプロファイルソースを選択してよい。例えば、モードプロファイルボタン400のうちの1つ(例えば、モード1、モード2、モード3、又はモード4)を選択した後に、関連するモードプロファイル300a〜dが一時モードプロファイル300eとして保存され、外部デバイス108に送信され、(モードプロファイルタイプ及びモードプロファイルパラメータに従って)コントロールスクリーンを満たす。加えて、パワーツール104が適応モードにあると仮定すると、ユーザは、セットアップセレクタ401を使用してモードプロファイルタイプを選択してよい。セットアップセレクタ401の選択後、特定の種類のペアリングされたパワーツール104についての利用可能なプロファイルのリスト(プロファイルリスト)402が示される(例えば、図9を参照)。プロファイルリスト402は、ツールプロファイル314から及び/又はネットワーク114を通じてツールプロファイルバンク346から得られるプロファイル404を含む。これらの列挙されるプロファイル404は、以下により詳細に記載するように、デフォルトプロファイルと、ユーザによって以前に生成されて保存されたカスタムプロファイルとを含むことができる。ツールプロファイル404のうちの1つの選択後、選択されたプロファイル404及びそのデフォルトパラメータは、外部デバイス108のコントロールスクリーン380に例示され、現在設定されているようなプロファイル404がパワーツール104に送信され、一時モードプロファイル300eとして保存される。従って、更にトリガを引いた後に、パワーツール104は、ツールプロファイル404のうちの選択された1つに従って作動する。
【0067】
表示記号298e(図4)によって示されるように、適応モードがパワーツール104で現在選択されているとき、ユーザは、コントロールスクリーン380を使用してパワーツール104を設定する(例えば、一時モードプロファイル300eのパラメータの一部を変更する)ことができる。パワーツール104が、表示記号298a〜dのうちの1つによって示されるように、他の4つのツールモードのうちの1つにあるとき、パワーツール104は、コントロールスクリーン380を介して現在設定可能でない。例えば、図10には、パワーツールが現在適応モードにないときのコントロールスクリーン381が例示されている。ここで、コントロールスクリーン381は、コントロールスクリーン380と類似するが、ツールが適応モードにないことを示すメッセージ382を含み、無線記号384が、パワーツールが適応モードにないことの更なる表示として、グレーアウトされて(grayed-out)示されている。従って、パワーツール104が適応モードになく、ユーザがモードプロファイルボタン400のうちの1つを選択すると、パワーツール104は、ユーザによって選択された関連モードのモードプロファイル300を提供するが、モードプロファイルで一時モードプロファイル300eを上書きしない。よって、パワーツール104のモードプロファイル300は、パワーツール104が適応モードにないときには更新されない。
【0068】
戻って図8A図8Bを参照すると、パワーツール104が適応モードにあり、ユーザがホームスクリーン上のツールコントロール374を選択すると、ユーザは、ツールインターフェースのコントロールスクリーンを使用してパワーツール104のプロファイルデータを設定することができる。例えば、コントロールスクリーン380を介して、ユーザは、パワーツール104の一時モードプロファイル300eの現在のプロファイルデータを設定することができる。例示のように、ユーザは、速度テキストボックス390又は速度スライダ391を介して始動速度(starting speed)を調整することができ、速度テキストボックス392又は速度スライダ393を介して仕上げ速度(finishing speed)を調整することができ、スライダ394を介してトリガ立上げ期間(トリガランプアップ)(trigger ramp up period)を調整することができ、スライダ395a、作業照明テキストボックス395b、及び「常時オン」トグル395cを用いて作業照明持続時間を調整することができ、作業照明輝度オプション396を介して作業照明強度を調整することができる。
【0069】
幾つかの実施形態において、外部デバイス108及びパワーツール104は、一時モードプロファイル300eのライブ更新を可能にする。ライブ更新を行うときに、パワーツール104の一時モードプロファイル300eが更新される。何故ならば、パラメータへの変更は、後続の保存ステップ又は作動が外部デバイス108のGUI上で又はパワーツール104上でユーザによって行われることを必要とすることなく、コントロールスクリーン上で行われるからである。換言すれば、ライブ更新時、外部デバイス108は、一時モードプロファイル300eを保存するユーザ入力に応答してというよりもむしろ、パラメータのうちの1つを変更するユーザ入力を受信することに応答して、パワーツール104上の一時モードプロファイル300eを更新する。例えば、図8Aに関して、パワーツール104の始動速度は毎分2900回転(RPM)に設定される。ライブ更新時、ユーザが、速度スライダ391を横切って自分の指をドラグして、速度スライダ391を右にスライドさせ、次に、新しい速度に達した後に、外部デバイス108のタッチスクリーン332から自分の指を離すならば、外部デバイス108は、新しく選択された始動速度をパワーツール104に送信して、ユーザの指がスクリーンから離されるときに、ユーザによるボタンの更なる押下げ又は他の作動を必要とすることなく、一時モードプロファイル300eを更新する。ライブ更新は、仕上げ速度、トリガ立上げ期間、及び作業照明パラメータのような、コントロールスクリーン380上の他のパラメータにも適用可能である。ライブ更新は、パワーツール104の迅速なカスタマイズを可能にするので、ユーザは、より少ないキープレスで、様々なプロファイルパラメータを迅速にテストし且つ調整し得る。ライブ更新とは対照的に、幾つかの実施形態では、速度スライダ391を新しい速度にスライドさせた後で、ユーザは、一時モードプロファイル300e上で始動速度パラメータの更新を行うために、保存ボタン(例えば、保存ボタン408)を押さなければならない。
【0070】
ユーザは、コントロールスクリーン(例えば、コントロールスクリーン380)を介してパワーツール104にモードプロファイルを保存することもできる。より詳細には、ユーザは、プロファイルバンク302内のモードプロファイル300a〜dのうちの1つを、コントロールスクリーン上で特定されるようなモードプロファイルで上書きすることができる。コントロールスクリーン308を介してユーザによって生成されたモードプロファイルを保存するために、ユーザは、保存ボタン408を選択する。図11に示すように、保存ボタンを押すことは、コアアプリケーションソフトウェアに保存プロンプト410を生成させ、保存プロンプト410は、生成されたモードプロファイルに名前を付けることをユーザに要求し、生成されたモードプロファイルでモードプロファイル300a〜dのうちのいずれを上書きするのかを特定することをユーザに要求する。ユーザ入力に応答して、外部デバイス108は、生成されたモードプロファイルをパワーツール104に送信する。プロセッサ230は、生成されたモードプロファイルを受信し、ユーザによって上書きするよう特定されたプロファイルバンク302中のモードプロファイル300を生成されたモードプロファイルで上書きする。例えば、図11において、ユーザは、生成されたモードプロファイルに「デッキモード」と名前を付けて、電子プロセッサ230が(モード「1」と関連付けられる)モードプロファイル300aを生成された「デッキモード」モードプロファイルで上書きすることを特定した。幾つかの実施形態において、ユーザは、保存ボタン412を選択する前に多数のモードラベル414を選択することによって、1つよりも多くのモードプロファイル300a〜dを生成されたモードプロファイルで上書きすることを選択することができる。幾つかの実施形態において、ユーザは、保存ボタン412を選択する前にモードラベル414のいずれも選択しないことによって、モードプロファイル300a〜eのいずれも、生成されたモードプロファイルで上書きしないことを選択することができる。そのような実施形態において、生成されたモードプロファイルは、パワーツール104上ではなく、サーバ112上のプロファイルバンク346中に保存される。あるプロファイル(古いプロファイル)を他のプロファイル(新しいプロファイル)で上書きすることは、例えば、古いプロファイルを格納していたメモリ内の場所に新しいプロファイルを格納することにより、古いプロファイルを消去して、メモリ内の古いプロファイルを新しいプロファイルと置換することを含んでよく、或いは、新しいプロファイルをメモリ内の他の場所に格納して、プロファイルポインタ(profile pointer)が古いプロファイルを有するメモリ内のアドレスの代わりに新しいプロファイルを有するメモリ内のアドレスを指すよう更新することを含んでよい。
【0071】
上述のように、幾つかの実施形態において、外部デバイス108は、パワーツール104が適応モードにない限り、プロファイル300のデータを上書きすることができない(図10を参照)。この態様は、ユーザがパワーツール104を適応モードに置かない限り、パワーツール104を現在操作しているユーザとは別個の潜在的に悪意のある個人がパワーツール104のツールパラメータを調整することを防止する。よって、パワーツール104のユーザは、他者がパワーツール104を他の4つのモードのうちの1つで操作することによってパラメータを調整するのを防止することができる。幾つかの実施形態では、この態様を実施するために、ハードウェア又はファームウェアベースのインターロックは、パワーツール104が適応モードにない限り、電子プロセッサ230がプロファイルバンク302に書き込むことを防止する。更に、パワーツール104が作動しているとき、ハードウェア又はファームウェアベースのインターロックは、電子プロセッサ230がプロファイルバンク302に書き込むことを防止する。電子プロセッサ230は、トリガの押下げ又はモータ回転を示すホールセンサ218aからの出力に基づいて、パワーツール104が作動していることを検出してよい。よって、パワーツール104が適応モードにあるときでさえも、パワーツール104が現在作動しているならば、電子プロセッサ230は、パワーツール104が適応モードにあり、外部デバイス108が(例えば、ユーザが保存ボタン408を選択することに応答して)生成されたプロファイルをパワーツール104に伝達するときでさえも、プロファイルバンク302を更新せず、或いはプロファイルバンク302に書き込まない。
【0072】
更に、幾つかの実施形態において、電子プロセッサ230は、無線通信コントローラ250を介して、パワーツール104が現在作動しているか否かを示す信号を外部デバイス108に出力する。次いで、外部デバイス108は、例えば、(例えば、赤色に)色を変更する或いは点滅する無線記号384又はパワーツール104が現在作動しているときのメッセージを通じて、ユーザに表示を提供する。その上、パワーツール104が現在作動しているという表示を外部デバイス108が受信するとき、コントロールスクリーンを介してパラメータを更新する能力は、図10のコントロールスクリーン381と同様に防止される。
【0073】
図7に戻ると、ホームスクリーン370上の工場リセット379を選択することは、外部デバイス108に、ツールモードプロファイル314から又はサーバ112上のツールプロファイルバンク346からデフォルトモードプロファイルを取得させ、デフォルトプロファイルをパワーツール104に提供させ、次に、それはプロファイルバンク302をデフォルトモードプロファイルで上書きする。
【0074】
ホームスクリーン370は、ツールインターフェース318の全て、多く、又は幾つかについてルックアンドフィール(look and feel)が類似してよいが、アイコン371は、外部デバイス108がペアリングされる特定のパワーツールに基づいて特定のツールインターフェースのためにカスタマイズされてよい。更に、アイコンの下に列挙されるオプションは、「データ取得(obtain data)」オプションを加えてよく、「データ取得」オプションは、ユーザが外部デバイス108上での表示のためのツールからの操作データを選択し且つ取得すること及び/又はツールデータ348の部分としての格納のためにサーバ112に送信することを可能にする。加えて、特定のツールが外部デバイス108によって設定されることが意図されない場合、ツールコントロール374及びプロファイル管理376オプションは、ホームスクリーン370に含められなくてよい。
【0075】
幾つかの実施形態では、モード選択スイッチ290とは別個の適応モードスイッチがパワーツール104に設けられる。例えば、LED296e(図3A)は、組み合わせLED−プッシュボタンスイッチであってよく、それにより、組み合わせLED−プッシュボタンスイッチを最初に押した後、パワーツール104は適応モードに入り、組み合わせLED−プッシュボタンスイッチを2回目に押した後、パワーツール104は、パワーツール104が最初のプレスの前にあったモード(例えば、モード1)に戻る。この場合、モード選択スイッチ290は、モード1〜4を循環してよいが、適応モードは循環しない。更に、トリガの引張り及び/又は特定の位置(例えば、ニュートラル位置)への前進/逆進セレクタ219の配置の特定の組み合わせは、パワーツール104を適応モードに入れ且つ適応モードから出すことがある。
【0076】
モードプロファイル(例えば、プロファイル300)の着想に戻ると、モードプロファイルは、1つ又はそれよりも多くのパラメータを更に含んでよい、1つ又はそれよりも多くの構成(features)を含む。例えば、図8A図8Bに戻ると、例示のモードプロファイルは、プランジ切断プロファイル(plunge cutting profile)であり、プランジ切断プロファイルは、プランジ切断構成(plunge cutting feature)と、作業照明制御構成(worklight feature)とを有する。プランジ切断構成は、以下のパラメータ、即ち、始動速度、仕上げ速度、トリガ立上げ期間を含む。作業照明制御構成は、作業照明持続時間パラメータと、作業照明輝度パラメータとを含む。図22A及び図22Bに示すカスタム切断プロファイルのような、幾つかのプロファイルは、パラメータも含む構成(例えば、プランジ切断構成及び切断停止構成)を含む。外部デバイス108のコントロールスクリーン上のカスタマイズのために利用可能な特定の構成及びパラメータは、モードプロファイルタイプに基づいて異なる。
【0077】
ツールインターフェース318のコントロールスクリーンは、ユーザが特定のパラメータのために入力できる値に対して限界を置く。例えば、図8Aにおいて、始動速度は、2900RPMより上に又は360RPMより下に設定されることができない。パワーツール104は、例えば、メモリ232に格納されて、電子プロセッサ230によって実行される、ファームウェア内に、境界チェックモジュール(boundary check module)を更に含む。プロファイルバンク302内に保存するために外部デバイス108から新しいプロファイルを受信するとき、境界チェックモジュールは、各パラメータが最大及び最小境界内にあること又はさもなければ特定のパラメータのための有効な値であることを確認する。例えば、境界チェックモジュールは、プランジ切断プロファイルのために設定される始動速度が360RPM〜2900RPMの範囲内にあることを確認する。幾つかの場合、境界チェックモジュールは、パワーツールの現在のプロファイルのパラメータ値が、各トリガ引張り後に許容境界内にあることを確認する。境界チェックを実行するために、ファームウェアは、例えば、表に格納された、パラメータ並びに適用可能な最大及び最小境界のリストを含んでよく、電子プロセッサ230は、表データとの比較を実行して、パラメータ値は許容範囲内にあるか否かを決定するように、動作可能である。境界チェックモジュールは、悪意を持って生成され或いは破損されたプロファイル、構成、及びパラメータ値から保護する、追加的なセキュリティ層を提供する。
【0078】
パラメータ値が許容範囲外にあると境界チェックモジュールによって決定された後、コントローラ226は、(タッチスクリーン上にテキストで表示されてよい)エラーを示す警告メッセージを外部デバイス108に出力し、インジケータ220を駆動させ、LED296a〜eを駆動させ、モータを振動させ、或いはそれらの組み合わせを行うように、動作可能である。
【0079】
ツールインターフェース318の幾つかのコントロールスクリーンには、パラメータ支援ブロック(parameter assist block)が提供される。パラメータ支援ブロックは、作業要因入力(work factor inputs)を含み、作業要因入力は、ユーザが、パワーツールが作動するワークピースに関する詳細(例えば、材料の種類、厚さ、及び/又は硬さ)、パワーツールによって駆動される締結具に関する詳細(例えば、材料の種類、ネジの長さ、ネジの直径、ネジの種類、及び/又はネジ頭の種類)、並びに/或いはパワーツールの出力ユニットに関する詳細(例えば、鋸ブレードの種類、鋸ブレード歯の数、ドリルビットの種類、及び/又はドリルビットの長さ)を特定することを可能にする。例えば、最適化プロファイルコントロールスクリーン1200(optimization profile control screen)が、図12Aに示すように、パラメータ支援ブロック1205(parameter assist block)を含む。パラメータ支援ブロック1205は、作業要因入力(work factor inputs)を含み、作業要因入力は、ユーザが、切断される材料、切断される材料の厚さ、及びブレード20のモデル番号又は種類(例えば、12345番、木材切断ブレード、金属切断ブレード、ブレードの長さ、歯の数、切断ブレードの粗さなど)を特定するのを可能にする。幾つかの実施形態では、パラメータ支援ブロック1205を選択することによって、パラメータ支援スクリーンが生成され、ユーザは、パラメータ支援スクリーン上で、タッチスクリーン332を使用して値を循環させることによって、作業要因入力の各々を特定することができる。作業要因入力の入力完了後、外部デバイス108は、プロファイルのパラメータを調整する。例えば、図12Aにおいて、モータ速度パラメータ1210の値は、パラメータ支援ブロック1205の作業要因入力に基づいて外部デバイス108によって調整される。外部デバイス108は、パラメータ支援ブロック1205内のユーザ入力に対応するパラメータ値を含むルックアップ表を使用してモータ速度パラメータ1210を調整してよい。必要とされるならば、ユーザは(例えば、図12Aに示すGUI上のスライダを使用して)パラメータの一部又は全部を更に調整することができる。
【0080】
異なるパラメータ支援ブロックが、異なるプロファイル及び構成タイプのために設けられ、各パラメータ支援ブロックは、特定のプロファイル又は構成タイプに適切な作業要因入力を含んでよい。更に、コントロールスクリーン1200上のパラメータの1つ又はそれよりも多くの境界値は、パラメータ支援ブロック1205の作業要因入力に基づいて外部デバイス108によって調整されてよい。例えば、モータ速度パラメータ1210のためにユーザによって選択可能な最大速度は、パラメータ支援ブロック1205が受信する入力に基づいて調整されてよい。
【0081】
図8Aに示すように、プランジ切断プロファイルのパラメータは、単一のツール操作の異なる段階(又はゾーン)で適用可能である同じパラメータタイプ(モータ速度)の2つのユーザ調整可能パラメータを含む。より具体的には、プランジ切断プロファイルについて、ユーザは、切断作業の開始段階中の開始モータ速度及び切断作業の最終/仕上げ段階中の仕上げ速度をコントロールスクリーン380上で特定するように動作可能である。コントローラ226は、以下により詳細に説明するように、切削操作の異なる段階がいつ起こり、異なる段階の間でいつ移行するかを決定する。幾つかの実施形態では、プランジ切断プロファイルの様々な段階において(及び他のプロファイル及び構成において)、ユーザ選択速度は、最大速度値として扱われる。従って、これらの実施形態において、モータ214の速度は、トリガ212の押下げ量に基づいて変化するが、コントローラ226は、モータ214が様々な段階についてユーザ選択速度を超えないことを保証する。
【0082】
更なるプロファイルタイプ及び構成がパワーツール104に利用可能である。更なるプロファイルタイプは、以下により詳細に説明するように、カスタム切断プロファイルを含む。幾つかのプロファイルにおいて選択的に有効にされてよいパワーツール104に利用可能な幾つかの構成は、切断停止構成(cut-stop feature)、ブラインド切断構成(blind-cut feature)、波形切断構成(wave cutting feature)、及び振動減少構成(vibration reduction feature)を含む。上述のように、各プロファイルについて、関連するツールインターフェース318の特異なコントロールスクリーンが外部デバイス108のGUIに設けられてよい。コントロールスクリーンを使用して、ユーザは、プロファイル内の構成を選択的に有効又は無効にすることができ、構成及びプロファイルのパラメータを調整することができる。上述の構成及びプロファイルのパラメータに基づいて、コントローラ226は、スイッチングネットワーク216を介してFETへの特定の制御信号を生成して、モータ214の所望の回転方向、回転数、回転速度、及び/又は最大速度を達成する。コントロールスクリーンは、切断停止構成、ブラインド切断構成、波形切断構成、及び振動減少構成の以下の説明において使用される。これらのコントロールスクリーンの各々は、単一の構成と関連付けられて示されている。しかしながら、幾つかの実施形態では、1つよりも多くの構成を有するプロファイルを生成するために、2つ又はそれよりも多くの構成及び対応するパラメータが単一のコントロールスクリーンに含められる。例えば、図14は、切断停止構成を制御するためのコントロールスクリーンを例示しているのに対し、図22Bは、カスタム切断プロファイルのコントロールスクリーンの部分としての切断停止構成を例示している。
【0083】
プランジ切断構成は、材料が切断されているときにパワーツール104のモータ214が異なる速度で作動することを可能にし、ソフトスタート構成と呼ぶこともある。具体的には、プランジ切断構成は、モータ214が、切断されるべき材料を捕捉することを可能にする始動速度で作動し始めることを可能にする。パワーツール104が材料を切断し始めた後、モータ速度は、トリガ立上げ期間中、仕上げ速度まで増加される。モータ214をこのように制御することは、パワーツール104がより効率的に切断するのに役立つ。図8A及び図8BのGUIのコントロールスクリーン380に示すように、プランジ切断構成は、ユーザによって(即ち、GUI上のスライダを使用することによって或いはテキストボックス内に値を入力することによって)調整可能であるパラメータを有する。プランジ切断構成を含むプランジ切断プロファイルのパラメータは、始動速度、仕上げ速度、トリガ立上げ期間、作業照明持続時間、及び作業照明輝度を含む。幾つかの実施形態において、プランジ切断プロファイル(並びに他のプロファイル及び構成)のパラメータは異なってよい。パワーツール104は、例えば、上述のように外部デバイス108からの、特定されたパラメータを含む、プランジ切断プロファイルを受信する。
【0084】
図13Aは、パワーツール104でプランジ切断構成を実施する方法1300のフローチャートを例示している。ブロック1302で、無線通信コントローラ250は、外部デバイス108からプランジ切断構成のパラメータを含むプランジ切断プロファイルを受信する。ブロック1305で、電子プロセッサ230は、トリガ212が押されたことを決定し、モータ214を始動させる。ブロック1310で、電子プロセッサ230は、モータ214の速度を始動速度に設定し、タイマを開始する。ブロック1315で、電子プロセッサ230は、ユーザが(例えば、タイマを始動速度時間期間(starting speed time period)と比較することによって)トリガ212を引いてから始動速度時間期間が経過したか否かを決定する。ユーザがトリガ212を引いてから始動速度時間期間が未だ経過していないときには、ブロック1315で、電子プロセッサ230は、始動速度時間期間が経過するまで待機する。始動速度時間期間が経過したことを電子プロセッサ230が決定するときには、ブロック1320で、電子プロセッサ230は、トリガ立上げ期間に従って、モータ速度を仕上げ速度まで立ち上げる(ランプアップする)。例えば、トリガ立上げ期間がコントロールスクリーン380を介して「オフ」(即ち、ゼロ)に設定されるならば、モータ速度は本質的に瞬間的に仕上げ速度まで増加する。しかしながら、トリガ立上げ期間が非ゼロ値(例えば、0.5秒)に設定されるならば、モータ速度は、その非ゼロ時間期間に亘って仕上げ速度まで増加する。立上げは、例えば、線形又は指数関数的であってよい。図8A及び図8Bには示されていないが、幾つかの実施形態において、始動速度時間期間は、コントロールスクリーン380上のユーザ調整可能なパラメータであってよい。
【0085】
図13Bは、パワーツール104でプランジ切断構成を実施する代替的な方法1350のフローチャートを例示している。ブロック1352で、無線通信コントローラ250は、外部デバイス108からプランジ切断構成のパラメータを含むプランジ切断プロファイルを受信する。ブロック1355で、電子プロセッサ230は、トリガが押し下げられたことを決定し、モータ214を始動させる。ブロック1360で、電子プロセッサ230は、モータ214の速度を始動速度に設定し、モータ214によって引き出される電流の監視を開始する。ブロック1365で、電子プロセッサ230は、モータ電流が所定の捕捉閾値を超えたか否か(即ち、ブレード20が切断されるべき材料を捕捉し始めたか否か)を決定する。電子プロセッサ230は、電流センサ218bを使用してモータ214によって引き出される電流を監視することができる。モータ電流が所定の捕捉閾値を超えないときには、ブロック1365で、電子プロセッサ230は、モータ電流が所定の捕捉閾値を超えるまで待機する。モータ電流が所定の捕捉閾値を超えたことを電子プロセッサ230が決定するときには、ブロック1370で、電子プロセッサ230は、モータ速度をトリガ立上げ期間に従って仕上げ速度まで立ち上げる。図8A及び図8Bには示されていないが、幾つかの実施形態において、所定の捕捉閾値は、ユーザがモータ速度の変化を引き起こす感受性(sensitivity)を調整するのを可能にするよう、コントロールスクリーン380上のユーザ調整可能なパラメータであってよい。
【0086】
更に、プランジ切断プロファイルの幾つかの実施形態において、電子プロセッサ230は、ロータの回転加速度を監視し、ロータの回転加速度が所定の回転加速度閾値より下に減少する(例えば、特定のレベルで減速する)ときに、ブレード20が切断されるべき材料を捕捉し始めたことを決定してよい。加えて、プランジ切断プロファイルの幾つかの実施形態において、電子プロセッサ230は、モータ電流の変化の加速度(即ち、所定の時間期間に亘るモータ電流の変化率の変化)を監視してよい。そのような実施形態において、電子プロセッサ230は、モータ電流の変化の加速度がモータ電流の加速度閾値を超えるときに、ブレード20が切断されるべき材料を捕捉し始めたことを決定する。
【0087】
上述のように、パワーツール104で実施されてよい他のプロファイルは、最適化構成を含む最適化プロファイルである。パワーツール104が最適化構成に従って作動しているとき、電子プロセッサ230は、パワーツール104が受ける負荷に拘わらず、並びに(例えば、ホールセンサ218aからのフィードバックを使用した)トリガ212の押込み量に拘わらず、モータ214が特定の速度で動作するよう制御する。特定の速度は、ユーザ入力に基づいて外部デバイス108によって決定される最適な速度であってよい。上述のように、GUIのコントロールスクリーン1200上の図12Aに示すように、最適化プロファイルは、ユーザから、材料の種類、材料の厚さ、及びブレード20のモデル番号又は種類のうちの1つ又はそれよりも多く(例えば、鋼のような、ブレードが作られる材料、及び/又は長さの単位当たりのブレード歯の数)を受信するための、パラメータ支援ブロック1205を含む。コントロールスクリーン1200は、特性選択ブロック1207を更に含み、特性選択ブロック1207で、ユーザは、最適化されるべきツール特性(例えば、ブレード寿命、電力効率、仕事の速度)を選択することができる。外部デバイス108がパラメータ支援ブロック1205及び特性選択ブロック1207内でユーザ入力を受信することに応答して、外部デバイス108は、モータ速度パラメータ1210を調整する。例えば、ブレード20のブレード寿命を最大限にするために、外部デバイス108の電子プロセッサ330は、より硬質の材料(例えば、ステンレス鋼)を切断するときよりも柔らかい材料(例えば、山形鋼のような軟鋼)を切断するときに、より速い速度を推奨してよい。他の例として、電子プロセッサ330は、より一層柔らかい材料(例えば、木材)を切断するときに、より一層速い速度を推奨してよい。換言すれば、幾つかの実施形態では、切断されるべき材料の種類の柔らかさが増大するに応じて推奨速度が増加し、その逆もまた同様である。例えば、電子プロセッサ330は、第1の硬さを有する第1の材料について第1の速度を推奨してよく、第1の材料よりも硬い第2の材料について第1の速度よりも少ない第2の速度を推奨してよく、第2の材料よりも硬い第3の材料について第2の速度よりも少ない第3の速度を推奨してよい。モータ速度パラメータ1210は、特性選択ブロック1207でユーザによって選択される特性を最適化するよう、外部デバイス108によって調整されることができる。外部デバイス108は、そのような決定を行ってよく、且つ/或いはパラメータ支援ブロック1205及び特性選択ブロック1207内のユーザ入力に対応するパラメータ値を含むルックアップ表を使用してモータ速度パラメータ1210を調整してよい。望まれるならば、ユーザは、(例えば、図12Aに示すようなGUI上のスライダを使用して)モータ速度パラメータ1210を更に調整することができる。パワーツール104は、例えば、上述のような外部デバイス108からの特定されたパラメータを含む、最適化プロファイルを受信する。
【0088】
幾つかの実施形態において、パラメータ支援ブロック1205は、材料の種類及び材料の厚さの選択と共に、ブレードの長さの単位当たりのブレード歯の数を示すブレード20のモデル番号又は種類の選択を受信しないことがある むしろ、幾つかの実施形態において、外部デバイス108の電子プロセッサ330は、パラメータ支援ブロック1205において受信するパラメータ(例えば、切断される材料の種類及び 切断される材料の厚さ)に基づいて、ブレード20の提案するタイプを決定する。例えば、幾つかの実施形態において、外部デバイス108の電子プロセッサ330は、図12B及び図12Cに示すような層状の方法(layered manner)において、提案するブレード種類及び提案するモータ速度の推奨を階層的な方法で提供する。
【0089】
例えば、図12Bは、以下に更に詳細に記載する、1インチ当たりのブレード歯によるブレード20の推奨される種類のリストを例示している。図12Cは、パラメータ支援ブロック1232として例示される、パラメータ支援ブロック1205の他の実施形態を有する最適化プロファイルについてのコントロールスクリーン1200の他の図を提供している。パラメータ支援ブロック1232は、選択されたパラメータの概要を列挙し、 様々なパラメータを修正するために選択されてよい編集ボタン(edit button)を含む。パラメータ支援ブロック1232は、パラメータ支援ブロック1205と類似するが、ブレードモデル番号パラメータがブレード材料及びインチ当たりブレード歯パラメータに取って代わられている。
【0090】
コントロールスクリーン1200上のパラメータ支援ブロック1205及び1232は、切断されるべき材料に関する情報(例えば、材料の種類及び材料の厚さの入力)をユーザから受信してよい。幾つかの実施形態において、パラメータ支援ブロック1205及び1232は、パラメータ支援ブロック1205の場合におけるブレードのモデル番号の代わりであることがある、ブレードの材料の種類(例えば、鋼)を受信してよい。切断されるべき材料の種類、切断されるべき材料の厚さ、及びブレードの材料のうちの少なくとも1つに基づいて、電子プロセッサ330は、推奨ブレードタイプ(例えば、長さの単位当たりの推奨歯数)を決定する。幾つかの実施形態において、電子プロセッサ330は、様々な潜在的な入力パラメータを推奨ブレードタイプにマッピングするルックアップ表を使用してそのような決定を行う。例えば、電子プロセッサ330は、切断されるべき材料がより厚いときよりも、切断されるべき材料がより厚いよりも薄いときに、長さの単位当たりより多くの歯(即ち、より小さい歯)を有するブレードを推奨してよい。換言すれば、幾つかの実施形態において、長さの単位当たりの歯の推奨される大きさは、材料の厚さが減少するに応じて減少し、逆もまた同様である。幾つかの実施形態において、推奨されるブレードの種類は、ブレード20の所定の数の歯が所与の時に切断されるべき材料と係合する(engage)ように設定される。例えば、推奨されるブレードの種類は、ブレード20の3つの歯が任意の所与の時に切断されるべき材料と係合するように設定されてよい。そのような例では、切断されるべき材料が1インチの厚さであるとき、推奨されるブレードの種類は、1インチ当たり3つの歯を含む。同じ例を更に続けると、切断されるべき材料が1/2インチの厚さであるとき、推奨されるブレードの種類は1インチ当たり6つの歯を含む。幾つかの実施形態において、コントロールスクリーン1200は、推奨されるブレードの種類と、切断されるべき材料を切断するために使用されてよい他の可能なブレードの種類のリストとを表示してよい。例えば、図12Bに示すように、電子プロセッサ330は、コントロールスクリーン1200を制御して、(図12Bにおいて「最良」と印されている)長さの単位1215当たりのブレード歯の推奨される数を表示する。電子プロセッサ330は、コントロールスクリーン1200を制御して、(図12Bにおいて「良い」と印されている)切断されるべき材料を切断するために使用されてよいブレードの長さの単位当たりのブレード歯の数の他の推奨されるオプション1220のリストを表示してもよい。
【0091】
材料を切断するために使用されるブレードの長さ単位当たりのブレード歯の数を選択するユーザからの入力の受信後、電子プロセッサ330は、次に、(例えば、図12Cに示すようにモータ速度パラメータ1225を設定し或いは図12Aに示すようにモータ速度パラメータ1210を設定することによって)コントロールスクリーン1200上の入力に従って選択されるブレードの種類に基づいて、推奨モータ速度を提供する。例えば、電子プロセッサ330は、長さの当たりより少ない歯(即ち、より大きい歯)を備えるブレードについてよりも、長さの単位当たりより多くの歯(即ち、より小さい歯)を備えるブレードについて、より遅い速度を推奨することがある。換言すれば、幾つかの実施形態では、ブレード20の長さの単位当たりの歯の数が増加すると、推奨されるモータ速度が減少し、逆もまた同様である。推奨モータ速度とブレード20の長さの単位当たりの歯数との間のそのような関係に従ってモータ速度を制御することは、摩擦及び熱を減少させることがある。例えば、同じ材料上で同じ速度で作動しているときには、長さの当たりの歯の数がより少ない他のブレードよりも、長さ当たりの歯の数がより多いブレードが、材料を切断している間により多くの摩擦及び熱を生成することがある。よって、単位長さ当たりの歯の数がより多いブレードの速度を減少させることは、材料を切断する間に生成される摩擦及び熱を減少させることがある。逆に、推奨モータ速度とブレード20の長さの単位当たりの歯数との間の従前に説明した関係に従ってモータ速度を制御することは、材料を切断する間に切断されるべき材料の動きを減少させることがある。例えば、同じ材料上で同じ速度で作動しているとき、長さの単位当たりの歯の数がより多い他のブレードよりも、長さの単位当たりの歯の数がより少ないブレードが、材料のより多くの動きをもたらすことがある(例えば、切断は滑らかでないことがあり、より大きな歯は材料に引っ掛かることがある)。よって、長さの単位当たりの歯の数がより少ないブレードの速度を増加させることは、材料を切断する間に材料の動きを減少させることがある。
【0092】
幾つかの実施形態では、図12Cを参照すると、最適化プロファイルのコントロールスクリーン1200は、本明細書中で前述のプランジ切断プロファイルと類似の立上げパラメータ1230(ramp up parameter)を含んでもよい。そのような実施形態において、電子プロセッサ330は、本明細書中で従前に説明したように、コントロールスクリーン1200上で受け取られた切断されるべき材料の選択される特性及び切断されるべき材料を切断するために使用されるブレードの選択される特性に基づいて推奨立上げ期間を提供してもよい。例えば、電子プロセッサ330は、より厚い切断されるべき材料よりも、より薄い切断されるべき材料について、より短くより速い立上げ期間を推奨することがある。換言すれば、幾つかの実施形態では、切断されるべき材料の厚さが減少するに応じて、推奨立上げ期間は減少し(即ち、モータは選択されるモータ速度により速く立ち上がり)、逆もまた同様である。推奨立上げ期間と材料の厚さとの間のそのような関係に従って立上げ期間を制御することは、パワーツール104が、材料内の切断線を開始することによって、切断されるべき材料の切断を効率的に開始することを可能にする。幾つかの実施形態では、電子プロセッサ330が推奨パラメータ値を提供した後、ユーザは(例えば、図12Cのコントロールスクリーン1200上に示すスライダを使用して)モータ速度パラメータ1225及び立上げパラメータ1230を調整することができる。
【0093】
パワーツール104の切断停止構成は、パワーツール104が切断されることが意図される品目(アイテム)(item)を切断したことを電子プロセッサ230が決定した後に、モータ214をオフにする(即ち、モータ214を駆動することを停止する)。例えば、電子プロセッサ230は、電流センサ218bを使用してモータ214によって引き出される電流を監視して、品目が切断されているとき及び品目がもはや切断されていないときを決定する。モータ214は、モータ214が品目を切断していないときよりも、品目を切断しているときに、より多くの電流を引き出す。従って、モータ214によって引き出される電流は、パワーツール104が品目を切断することを完了した後に低下する。このモータ電流の低下が検出されるとき、電流プロセッサ230はモータ214を停止させる。幾つかの実施形態において、パワーツール104は、FETスイッチングネットワーク216のPWMデューティをゼロに減少させることによって(即ち、モータ214にもはや電流を供給しないことによって)或いは同等のことによって、能動制動(active braking)を使用して、モータ214を停止させる(即ち、モータ214を駆動することを停止する)。
【0094】
GUIのコントロールスクリーン1405上の図14に示すように、ユーザは、GUI上のトグルを使用して、パワーツール104が動作中に切断停止構成を実施するか否かを選択することができる。切断停止構成のためのコントロールスクリーン1405は、電子プロセッサ230にモータ214を停止させるために必要とされる電流降下を制御する感受性パラメータ1410(sensitivity parameter)を含む。例えば、感受性パラメータ1410は、パワーツール104が品目を切断しているとき及び品目がもはやパワーツール104によって切断されていないときを決定するために使用される、モータ電流の切断閾値(cutting threshold)を設定してよい(例えば、図15のブロック1510及び1515を参照)。感受性パラメータ1410は、GUI上のスライダを使用してユーザによって調節されることができる。パワーツール104は、上述のようなプロファイルの部分として、例えば、外部デバイス108から、切断停止構成のパラメータを受信する。
【0095】
図15は、パワーツール104上の切断停止構成を実施する方法1500のフローチャートを例示している。ブロック1502で、無線通信コントローラ250は、外部デバイス108から切断停止構成のパラメータ(例えば、切断閾値及び切断停止構成を実施するか否か)を受信する。ブロック1505で、電子プロセッサ230は、トリガ212が押されたことを決定し、モータ214を始動させる。ブロック1510で、電子プロセッサ230は、モータ214によって引き出される電流を監視して、それが切断閾値より上であるか否かを決定する(即ち、モータ電流が切削閾値より上であるとき、切断されている品目はパワーツール104によって切断されている)。モータ電流が切断閾値より上でないとき、電子プロセッサ230は、モータ電流を監視し続ける。モータ電流が切断閾値より上であるとき、ブロック1515で、電子プロセッサ230は、モータ214によって引き出される電流を監視して、それが切断閾値より下に減少したか否かを決定する(即ち、モータ電流が切断閾値より下になるとき、品目はもはやパワーツール104によって切断されていない)。本明細書中で前述のように、幾つかの実施形態において、切削閾値は、外部デバイス108から受信する感受性パラメータ1410に基づいて決定される。モータ電流が切断閾値より下に減少しなかったとき、電子プロセッサ230は、モータ電流を監視し続ける。モータ電流が切断閾値より下に減少したとき、ブロック1520で、電子プロセッサ230は、モータ214を停止させる。
【0096】
幾つかの実施形態において、切断停止構成(及び本明細書で説明する他の構成)は、1つ又はそれよりも多くのプロファイルに亘って実施されることができる。代替的に、切断停止構成(及び本明細書で説明する他の構成)は、多数のプロファイルにおいて実施されることができるが、他のプロファイルと互換性がないことがある。そのような実施形態において、各構成のコントロールスクリーンは、各プロファイルにおける構成の互換性に対応するオン/オフトグル(on/off toggles)を有してよい。構成が特定のプロファイルと互換性がないならば、選択された構成のコントロールスクリーンは、対応するプロファイルのオン/オフトグルをグレーアウトして(gray out)、その構成が対応するプロファイルと互換性がないことを示す。各プロファイルのコントロールスクリーンでオン/オフトグルを使用して、ユーザは、どの構成がプロファイル内で有効とされているかを選択することができる。上述のように、幾つかの実施形態において、切断停止構成(及び本明細書で説明する他の構成)並びに関連するトグル及び調整可能なパラメータは、その構成が互換性を有する各プロファイルコントロールスクリーンに含められる。例えば、切断停止トグル及び感受性パラメータ1410は、図22Bに示すカスタム切断プロファイルのコントロールスクリーン2200b上に含められる。
【0097】
パワーツール104のブラインド切断構成(blind-cut feature)は、パワーツール104が切断しようとしていない材料を切断し始めると、モータ214を停止させる。例えば、ユーザは、乾式壁(drywall)を貫通して切断していることがあるが、乾式壁の背後に何があるかを見ることはできない。この状況において、パワーツール104が乾式壁の背後のパイプに直面すると、電子プロセッサ230は、モータ214を停止させる。モータ214は、切断されることが意図される品目(例えば、乾式壁)を貫通して切断しているときよりも、パイプを貫通して切断しようと試みるときに、より多くの電流を引き出す。電子プロセッサ230は、電流センサ218bを使用してモータ214によって引き出される電流を監視し、モータ電流加速度が所定の比率(rate)よりも多く増大するときを決定する。モータ電流の変化の加速度(即ち、所定の時間期間に亘るモータ電流の変化率の変化)を監視することは、電子プロセッサ230が、切断されている材料の変化を示す電流スパイクを検出することを可能にする。(例えば、レシプロソーブレードがパイプに当たったことの故に)モータ電流加速度が所定の比率よりも多く増加するとき、電子プロセッサ230は、(例えば、切断停止構成に関して本明細書で従前に記載したような方法において)モータ214を停止させる。GUIのコントロールスクリーン1605上の図16に示すように、ユーザは、GUI上のトグルを使用して動作中にパワーツール104がブラインド切断構成を実施するか否かを選択することができる。加えて、ブラインド切断構成は、電子プロセッサ230にモータ214を停止させるために使用される現在加速度増加閾値(current acceleration increase threshold)を制御する感受性パラメータ1610を含む。例えば、電子プロセッサ230は、感受性パラメータ1610がより低い感受性に設定されるときよりも、感受性パラメータ1610がより高い感受性に設定されるときの、モータ電流加速度のより小さい増加に基づいて、モータ214を停止させてよい。ユーザは、GUI上のスライダを使用して感受性パラメータ1610を調節することができる。パワーツール104は、上述のようなプロファイルの部分として、例えば、外部デバイス108から、ブラインド切断構成のパラメータを受信する。
【0098】
図17は、パワーツール104上のブラインド切断構成を実施する方法1700のフローチャートを例示している。ブロック1702で、無線通信コントローラ250は、外部デバイス108からブラインド切断構成のパラメータを受信する。ブロック1705で、電子プロセッサ230は、トリガ212が押されたことを決定し、モータ214を始動させる。ブロック1707で、電子プロセッサ230は、モータ電流を監視し始める前に所定の時間期間(即ち、500ミリ秒)に亘って待機する。電子プロセッサ230は、モータ214の初期加速中にモータ電流を監視しない。何故ならば、初期加速は、所定の速度よりも大きいことがあり、それはモータ214が停止させられるべきと電子プロセッサ230に間違って示すからである。幾つかの実施形態において、電子プロセッサ230は、(例えば、モータ電流加速度が第1の閾値以上であるときに)モータ電流加速度の第1のスパイクを検出することによって、パワーツール104が、切断されることが意図される品目(即ち、乾式壁のような第1の材料)を切断し始めたと決定する。パワーツール104が切断されるべき品目を切断し始めた後に(即ち、第1の材料が切断されている間に)、電子プロセッサ230は、モータ電流を監視して、パワーツール104が、切断されることが意図されていない品目(即ち、乾式壁の背後にあるパイプのような第2の材料)を切断し始めたか否かを決定する。例えば、ブロック1710で、電子プロセッサ230は、モータ214によって引き出される電流を監視し、モータ電流加速度が感受性パラメータ1610によって設定された所定の速度より上であるか否かを決定する。モータ電流加速度が所定の速度を超えないとき、方法1700は、ブロック1710に留まり、電子プロセッサ230は、モータ214によって引き出される電流を監視し続ける。モータ電流が所定の速度を超えると、ブロック1715で、電子プロセッサ230は、切断されることが意図されていない品目(即ち、第2の材料)が切断されていることを決定し、モータ214を停止させる。
【0099】
ブラインド切断構成に加えて、幾つかの実施形態において、パワーツール104は、モータ214の過電流状態を防止することができることがある。幾つかの実施形態において、電子プロセッサ230は、過電流保護閾値を含み、過電流保護閾値は、モータの特性を監視し、過電流保護閾値に達すると、モータ214を停止させる。例えば、過電流保護閾値は、電子プロセッサ230がモータ214のロック状態(即ち、電流がモータ214に供給されているにも拘わらずロータがもはや回転していないこと)を検出することを可能にする、所定の時間期間であってよい。そのような例において、電子プロセッサ230は、電流がモータ214に供給されていると、モータ214がロック状態にあると決定し、いずれのホールセンサ218aも、所定の時間期間(例えば、50ミリ秒)に亘ってロータの回転を検出しない。そのようなロック状態が検出されると、電子プロセッサ230は、モータ214を停止させる(即ち、電流がモータ214によって引き出されることを防止する)。他の例として、過電流保護閾値は、モータ214によって引き出される所定量の電流であってよい。そのような例において、電子プロセッサ230は、モータ214によって引き出される電流が所定量の電流に達すると、モータを停止させてよい。幾つかの実施形態において、電子プロセッサ230は、モータによって引き出される電流が所定の時間期間に亘って所定量の電流と一致するか或いはそれを超えると、モータ214を停止させてよい。幾つかの実施形態において、電子プロセッサは、過電流保護閾値を他の方法で利用してモータ214を停止させてよい。幾つかの実施形態において、ユーザは過電流保護閾値を無効にできない。幾つかの実施形態では、パワーツール104のブラインド切断構成が有効にされると、電子プロセッサ230は、過電流保護閾値に達したことを電子プロセッサ230が決定する前に、(ブロック1715で)モータ214を停止させる。換言すれば、ブラインド切断構成について選択される閾値は、モータ失速(motor stall)又はモータ214がモータ214の定格電流レベルを超えたことのようなモータ障害を示すレベルよりも下であるように選択される。
【0100】
パワーツール104の波形切断構成は、直線的に切断することを支援する。例えば、薄い材料を切断するとき、ブレード20は、機械的抵抗が最も小さい経路を取る傾向があり、それはブレード20が直線的に切断することから方向を変えさせることがある。モータの特性(即ち、速度、電流など)を監視することによって、電子プロセッサ230は、ブレード20がもはや直線的に切断していないことを示す特性のパターンを検出することができる。モータ速度又は電流パターンは、例えば、切断ストロークのような、特定の時間期間又は周期に亘る監視されたモータ速度又は電流である。例えば、直線的に切断しているとき、監視されるモータ速度及び/又は引き出される電流は、ブレード20が材料を貫通して切断するときに、第1のパターンで挙動する。ブレード20が直線的な切断から方向を変えると、監視されるモータ速度及び/又は引き出される電流は、切断がより困難になることの故に、異なるパターンで挙動する。モータ速度及び/又は引き出される電流のこの異なるパターンの検出後、電子プロセッサ230は、モータ214の速度を低下させて、ブレード20が切断されるべき材料を捕捉して、再び直線的に切断し始めることを可能にする。ブレード20が材料を捕捉して、再び直線的に切断し始めると、電子プロセッサ230は、モータ速度を減少速度から増加させることを可能にすることができる。電子プロセッサ230は、監視されるモータ速度及び/又は引き出される電流の挙動が第1のパターンに回復されたことを認識することによって、ブレード20が再び直線的に切断していることを決定することができる。
【0101】
GUIのコントロールスクリーン1805上の図18に示すように、ユーザは、GUI上のトグルを使用して、パワーツール104が動作中に波形切断構成(wave cutting feature)を実行するか否かを選択することができる。加えて、波形切断構成は、電子プロセッサ230にモータ214の速度を減少させるために使用される感受性を制御する感受性パラメータ1810を含む。換言すれば、感受性パラメータ1810は、監視されるパターンと、電子プロセッサ230が以下に説明する補正方法のうちの1つ又はそれよりも多くを実施する前のモータ速度及び/又は引き出される電流の第1のパターンとの間の差を制御する。ユーザは、GUI上のスライダを使用して感受性パラメータ1810を調整することができる。パワーツール104は、上述のようなプロファイルの部分として、例えば、外部デバイス108から、波形切断構成のパラメータを受信する。
【0102】
図19は、パワーツール104で波形切断構成を実施する方法1900のフローチャートを例示している。ブロック1902で、無線通信コントローラ250は、外部デバイス108から波形切断構成のパラメータを受信する。ブロック1905で、電子プロセッサ230は、トリガ212が押し下げられたことを決定し、モータ214を始動させる。ブロック1906で、電子プロセッサ230は、モータ214を制御して、トリガ212の押下げに基づいて第1の速度で動作して、所望の材料を切断する。ブロック1907で、電子プロセッサ230は、モータ特性(例えば、モータ速度及び/又は引き出される電流)を監視し始める前に、所定の時間期間(即ち、500ミリ秒)に亘って待機する。電子プロセッサ230は、モータ214の初期加速中にモータ特性を監視しない。何故ならば、モータの初期加速度(即ち、モータ214が最初にオンにされるときからモータ214が第1の速度に達するまでのモータ加速度)は、モータ速度が減少させられるべきと電子プロセッサ230に誤って示すことがあるからである。
【0103】
ブロック1910で、電子プロセッサ230は、モータ特性を監視し、モータ特性の挙動が、ブレードがもはや直線的に切断していないことを示すパターンであるか否かを決定する。モータ特性挙動パターンが、ブレード20が直線的に切断していることを示すとき、方法1900は、ブロック1910に留まり、電子プロセッサ230は、モータ特性を監視し続ける。 モータ特性挙動パターンが、ブレード20が直線的に切断していないことを示すとき、ブロック1915で、電子プロセッサ230は、モータ214の少なくとも1つの特性を調整して、再び直線的に切断するようブレード20を修復する。例えば、電子プロセッサ230は、ブレード214が切断されるべき材料を捕捉するのを可能にするよう、モータ214の速度を減少させてよい。
【0104】
ブロック1920で、電子プロセッサ230は、(例えば、モータ特性挙動パターンを監視して、パターンが直線切断を示すか否かを決定することによって)、ブレード20がほぼ直線的に切断を再開したか否かを決定する。電子プロセッサ230が、ブレード20が直線的に切断していないことを決定すると、方法1900は、ブロック1915に進み、少なくとも1つのモータ特性を更に調整して、直線的に切断するようブレード20を修復する。電子プロセッサ230が、ブレード20が再び直線的に切断していることを決定すると、ブロック1925で、電子プロセッサ230は、少なくとも1つのモータ特性をその従前の設定(即ち、ブレード20がもはや直線的に切断していないことを電子プロセッサ230が決定した前の、少なくとも1つのモータ特性の設定)に戻す。次に、方法1900は、ブロック1910に戻り、モータ特性を監視し続ける。例えば、電子プロセッサ230がブロック1915においてモータ214の速度を第1の速度から減少させる場合、電子プロセッサ230は、ブロック1925においてモータを第1の速度に戻してよい。幾つかの実施形態では、ブロック1925において、電子プロセッサ230は、少なくとも1つのモータ特性を調整してよいが、その従前の設定以外の設定に調整してよい。
【0105】
代替的に、幾つかの実施形態では、加速度計とジャイロスコープとの組み合わせを使用して、ブレード20がもはや直線的に切断していないときを決定してよい。例えば、加速度計は、重力に対するパワーツール104の向きを決定することができる。ジャイロスコープは、パワーツール104が切断し始める初期的な方向を決定するために使用されることができる。電子プロセッサ230は、加速度計及び/又はジャイロスコープを監視して、パワーツール104が、ブレード20がもはや直線的に切断されていないこと(ブロック1910)を示す初期的な方向からいつ回転するかを決定する。モータ214の特性を調整した後に(ブロック1915)、ジャイロスコープを使用して、ブレード20が直線的に切断するよう修復されたことを検出することもできる(ブロック1920)。
【0106】
上記で説明したように、ブロック1915で、電子プロセッサ230は、モータ214の少なくとも1つの特性を調整して、直線的に切断するようブレード20を修復する。モータ214の速度を減少させてブレード20が再び直線的に切断するのを可能にすることの代わりに或いはそれに加えて、電子プロセッサ230は、別の方法でモータ214の速度を調整してよい。更に、電子プロセッサ230は、ブレード20の順及び/又は逆ストローク(forward and/or reverse stroke)の長さを調整してよく、且つ/或いはブレード20の順及び/又は逆ストロークの速度を調整してよい。加えて、電子プロセッサ230は、長手軸A(図2を参照)についてブレードクランプ21を回転させることによって、ブレード20のブレード角を調整してよい。
【0107】
ブレードクランプ21の回転は、ブレードクランプ駆動装置272(図3Aを参照)を制御する電子プロセッサ230によって数多くの方法で達成されてよい。幾つかの実施形態において、ブレードクランプ駆動装置272は、ブレードクランプ21を長手軸Aについていずれかの方向に回転させる、ブレードクランプ21に連結された二次モータである。これらの実施形態の一部において、二次モータは、いずれかの方向に5度まで回転してよい。例えば、電子プロセッサ230は、加速度計及び/又はジャイロスコープから受信する信号に基づいて、ブレードクランプ21をどの方向に回転させるか並びに回転量を決定する。他の実施形態において、ブレードクランプ21は、磁気の影響を受けやすい流体(magnetically-susceptible fluid)の貯槽を使用して、往復動スピンドル18を通じてパワーツール104の本体14に連結されてよい。そのような実施形態において、ブレードクランプ駆動装置272は、磁気の影響を受けやすい流体の粘性に影響を与える磁場を生成するインダクタである。例えば、ブレード20が直線的に切断しているときにより剛的であり且つより粘性があるよう、磁気の影響を受けやすい流体をアクティブ化(活性化)することができる。ブレード20が(例えば、ブロック1910において検出されるように)直線から方向を変更し始めると、電子プロセッサ230は、剛性がより低くなり、粘性がより低くなるよう、磁気の影響を受けやすい流体を制御する。磁気の影響を受けやすい流体の剛性がより低く、粘性がより低いとき、ブレード20は、長手軸Aについて回転することが可能にされ、それはブレード20が再び直線的に切断することを可能にする。電子プロセッサ230が、ブレード20が再び直線的に切断していることをひとたび決定すると(ブロック1920)、電子プロセッサ230は、より剛性があり、より粘性があるよう、磁気の影響を受けやすい流体を再調整することができる。幾つかの実施形態において、ブレードクランプ21は、いずれかの方向に5度まで回転することが可能にされてよい。
【0108】
振動減少構成(vibration reduction feature)は、パワーツール104の動作中の振動を減少させる。パワーツール104上のセンサ218は、動作中のパワーツール104の多数の状態を感知する。例えば、振動センサ218cは、ブレード20が受ける振動を決定することができる加速度計であってよい。距離センサ218dは、切断される材料とシュー30との間の距離を決定するセンサである。加えて、シュー接触センサ218eは、材料がシュー30と接触しているか否かを決定するセンサである。幾つかの実施形態において、距離センサ218d及びシュー接触センサ218eは、単一のセンサであってよい。距離センサ218d及びシュー接触センサ218eは、誘導センサ、レーダセンサ、超音波センサ、及び/又は容量センサであってよい。上記で議論した最適化プロファイルコントロールスクリーン1200と同様に、振動減少コントロールスクリーン2000は、図20に示すように、パラメータ支援ブロック2005を含む。パラメータ支援ブロック2005は、ユーザが切断される材料、切断される材料の厚さ、及びブレード20のモデル番号又は種類を特定することを可能にする、作業要因入力を含む。外部デバイス108は、パラメータ支援ブロック2005中のユーザの入力に対応するパラメータ値を含むルックアップ表を使用して、振動減少構成のパラメータを調整してよい。防振減少コントロールスクリーン2000は、振動減少構成の感受性を制御する感受性パラメータ2010も含む(即ち、振動制御量を調整することができる)。例えば、電子プロセッサ230は、感受性パラメータ2010がより低い感受性に設定されるときよりも、感受性パラメータ2010がより高い感受性に設定されるときに、パワーツール104のより小さい検出される振動量に基づいて、以下に説明する振動減少方法のうちの1つ又はそれよりも多くを実施してよい。ユーザは、GUI上のスライダを使用して、感受性パラメータ2010を調整することができる。パワーツール104は、上述のようなプロファイルの部分として、例えば、外部デバイス108から、振動減少構成のパラメータを受信する。
【0109】
センサ218のうちの1つ又はそれよりも多くのセンサからのフィードバック及びパラメータ支援ブロック2005においてユーザによって提供されるパラメータに基づいて、電子プロセッサ230は、モータ214の少なくとも1つの特性を調整して、振動を減少させることができる。例えば、電子プロセッサ230は、ブレード20の順又は逆ストロークの長さを調節してよく、ブレード20の軌道(orbit)を変更してよく、且つ/或いはモータ214に追加的な電流を提供してよい。ブレード20の順又は逆ストロークの長さを調整することは、パワーツール104の引張りストロークを増大又は減少させて、振動を低減させることがある。加えて、ブレード20の軌道を変更することは、ブレード20が切断方向に対して垂直な方向に移動する距離を増加させることによって、より積極的な(aggressive)切断を可能にする。従って、強靱な材料が振動を引き起こしているならば、ブレード20の軌道を変更することは、振動を減少させることがある。更に、モータ214に追加的な電流を提供することは、ブレード20が切断される材料の強靭な部分(例えば、木材のノット)を貫通して切断するのを助け、それは振動の増大を引き起こすことがある。
【0110】
図21は、パワーツール104で振動減少構成を実施する方法2100のフローチャートを例示している。ブロック2102で、無線通信コントローラ250は、外部デバイス108から振動減少構成のパラメータを受信する。ブロック2105で、電子プロセッサ230は、トリガ212が押し下げられたことを決定し、モータ214を始動させる。ブロック2110で、電子プロセッサ230は、(即ち、振動センサ218cを読み取ることによって)パワーツールが受ける振動を監視する。ブロック2115で、電子プロセッサ230は、パワーツール104が受ける振動が(例えば、感受性パラメータ2010によって設定される)振動閾値より上であるか否かを決定する。パワーツール104が受ける振動が振動閾値より上でないならば、方法2100は、ブロック2115に留まり、パワーツール104が受ける振動を監視し続ける。パワーツール104が受ける振動が振動閾値より上であるとき、ブロック2120で、電子プロセッサ230は、モータ214の少なくとも1つの特性を調整して、パワーツール104が受ける振動を減少させる。調整されてよいモータ特性の例は、上記で説明されており、ブレードの順又は逆ストロークの長さ、ブレード20の軌道、及び/又はモータ214に提供される電流を含む。次に、方法2100は、ブロック2110に戻り、パワーツール104が受ける振動を監視し続ける。
【0111】
カスタム切断プロファイルは、ユーザが、上述のパラメータ及び/又は構成のうちの1つ又はそれよりも多くを使用してパワーツール104の動作をカスタマイズすることを可能にする。例えば、GUIのコントロールスクリーン2200a及び2200b上の図22A及び図22Bに示すように、ユーザは、パワーツール104の動作を制御する数多くのパラメータを選択することができる。ユーザは、GUI上の速度1パラメータ2205の対応するオン/オフトグルを切り換えること(toggling)によって、モータ214を第1の設定速度(即ち、速度1)で作動させるか否かを選択することができる。
ユーザは、GUI上の速度2パラメータ2210の対応するオン/オフトグルを切り換えることによって、モータを第2の設定速度(即ち、速度2)で作動させるか否かを選択することもできる。図22A中のGUIに示すように、速度1パラメータ2205及び速度2パラメータ2210のそれぞれのスライダを使用して、第1の設定速度及び第2の設定速度を調整することができる。
【0112】
よって、ユーザは、カスタム切断モードの速度1を設定するだけで、パワーツール104を一定の速度で作動させることを選択することができる。代替的に、速度1及び速度2の両方を設定することによって、ユーザは、パワーツール104が動作中に速度を変えるよう、パワーツール104を作動させることを選択することができる。パワーツール104が動作中に速度を変えるよう作動するように選択されるならば、ユーザは、速度変更パラメータ2215を使用してパワーツール104のどの特性が速度変更を引き起こすかを選択することもできる。例えば、ユーザは、時間に基づいて或いは電流に基づいて、モータ214が速度1から速度2に変わるか否かを選択することができる。速度変更パラメータ2215のスライダを使用して、ユーザは、モータ速度を変化させるのに必要な時間の長さ又はモータ電流変化(即ち、閾値)をさらに設定することができる。ユーザは、トリガ立上げパラメータ2200のスライダを使用して、トリガ立上げ期間(即ち、モータが速度1から速度2に変わる間の経過時間)を調整することもできる。更に、切断停止構成パラメータ2225のスライダ及びトグルを使用して、ユーザは、上述のように切断停止構成を有効にするか否かを選択することができる。
【0113】
従って、カスタム切断プロファイルは、ユーザがパワーツール104の動作をカスタマイズすることを可能にする。幾つかの実施形態では、ユーザがカスタム切断プロファイルのGUIから選択するために、より多くの又はより少ないパラメータが利用可能である。例えば、幾つかの実施形態において、ユーザは、モータ214の第3の速度を設定することができてよい。加えて、ユーザがコントロールスクリーン2200上で1つよりも多くの速度を有効にしないならば、速度変更パラメータ2215及びトリガ立上げパラメータ2200はグレーアウトされるようになり、それらは適用可能でないので、ユーザは、それらを設定することができない。パワーツール104は、例えば、上述の外部デバイス108から、カスタム切断プロファイルのカスタマイズされたパラメータを受信する。
【0114】
パワーツール104が上述のプロファイル及び/又は構成を使用して作動しているとき、トリガ212がもはや押し下げられていないことを電子プロセッサ230が決定するならば、電子プロセッサ230は、(例えば、切断停止構成に関して本明細書で前述したように)モータ214を停止させる。従って、電子プロセッサ230が、トリガ212がもはや押し下げられていないことを決定するときには、フローチャートの任意のブロックで、図13A図13B図15図17図19、及び図21のフローチャートに示す方法を終了させることができ、モータ214を停止させることができる。
【0115】
図23は、本明細書で前述したパワーツール104の構成のうちの少なくとも1つに従ってパワーツール104を制御するために使用されてよい一般的な方法2300のフローチャートを例示している。例えば、プランジ切断構成、切断停止構成、ブラインド切断構成、及び波形切断構成のうちの少なくとも幾つかの実施形態に関して、方法2300を実施することができる。ブロック2305で、外部デバイス108のユーザインターフェース(例えば、コントロールスクリーン380、1405、1605、及び1805のうちの少なくとも1つ)は、パワーツール104の構成を有効にする第1の選択を受信する。例えば、図14図16、及び図18に示すオン/オフトグルを使用して、本明細書で前述したような第1の選択を受信してよい。ブロック2310で、外部デバイス(108)のユーザインターフェースは、パワーツール104のモータ特性の閾値の第2の選択を受信する。例えば、本明細書で前述のような図14図16、及び図18に示す感受性パラメータ1410、1610、及び1810に対応するスライダ上で、モータ特性の閾値を選択することができる。
【0116】
ブロック2315で、外部デバイス108の無線通信コントローラ334(即ち、第1の無線通信コントローラ)は、本明細書で前述のように、選択された構成及び選択された閾値をパワーツール104に送信する。ブロック2320で、パワーツール104の無線通信コントローラ240(即ち、第2の無線通信コントローラ)は、外部デバイス108の無線通信コントローラ334から選択された構成及び選択された閾値を受信する。換言すれば、パワーツール 104は、図13Bのブロック1352、図15のブロック1502、図17のブロック1702、及び図19のブロック1902に関して前述したように、外部デバイス108からパラメータを受信する。
【0117】
ブロック2325で、パワーツール104の電子プロセッサ230は、選択された構成に従って作動するよう、パワーツール104のモータ214を制御する。例えば、プランジ切断構成を実施するとき、電子プロセッサ230は、(図13Bのブロック1360に関して前に説明したように)モータ214の速度を始動速度に設定する。切断停止構成、ブラインド切断構成、又は波形切断機構を実施するとき、電子プロセッサ230は、(図15のブロック1505、図17のブロック1705、及び図19のブロック1905に関して前に説明したように)トリガ212が押し下げられていることを決定し、モータ214を始動させる。
【0118】
ブロック2330で、パワーツール104のセンサ(例えば、電流センサ218b)が、本明細書で前述したように、モータ214のモータ特性(例えば、モータ214によって引き出される電流)を監視し、モータ特性を示す信号を電子プロセッサ230に提供する。ブロック2335で、電子プロセッサ230は、監視されるモータ特性が、外部デバイス108から以前に受信した、選択された閾値を超えたか否かを決定する。例えば、プランジ切断構成を実施するとき、電子プロセッサ230は、モータ電流を監視して、モータ電流が選択された閾値(例えば、図13Bのブロック1365に関して本明細書で前に説明した捕捉閾値)を超えるか否かを決定してよい。切断停止構成を実施するとき、電子プロセッサ230は、モータ電流を監視して、モータ電流が選択された閾値(例えば、図15のブロック1515に関して前に説明したような切断閾値)より下に減少したか否かを決定してよい。ブラインド切断構成を実施するとき、電子プロセッサ230は、モータ電流を監視して、モータ電流加速度が選択された閾値(例えば、図17のブロック1710に関して前に説明した所定のモータ電流加速度比率)より上であるか否かを決定してよい。波形切断構成を実施するとき、電子プロセッサ230は、(例えば、図19のブロック1910に関して前に説明したようにブレード20がもはや直線的に切断していないことを示すために)モータ電流を監視して、モータ電流の挙動パターンが選択された閾値を超えるか否かを決定してよい。
【0119】
電子プロセッサ230が、監視されるモータ特性が選択された閾値を超えていないことを決定すると、方法2300は、ブロック2330に戻り、電子プロセッサ230は、モータ特性を監視し続ける。電子プロセッサ230が、監視されるモータ特性が選択された閾値を超えたことを決定すると、ブロック2340で、電子プロセッサ230は、モータ214の動作パラメータを調整する。例えば、プランジ切断構成を実施するとき、電子プロセッサ230、図13Bのブロック1370に関して本明細書で前に説明したように、モータ214の速度を仕上げ速度に立ち上げてよい。切断停止構成又はブラインド切断構成を実施するとき、電子プロセッサ230は、図15のブロック1520及び図17のブロック1715に関して本明細書で前に説明したように、モータ214を停止させてよい。波形切断構成を実施するとき、電子プロセッサ230は、図19のブロック1915に関して本明細書で前に説明したように、モータの速度、ブレードの順ストロークの長さ、ブレードの逆ストロークの長さ、及びブレードのブレード角のうちの少なくとも1つを調整してよい。
【0120】
図13A図13B図15図17図19、及び図21に示す方法に関して本明細書で前に説明したように、パワーツール104が上述の方法2300を実行しているとき、電子プロセッサ230が、トリガ212がもはや押し下げられていないことを決定するならば、電子プロセッサ230はモータ214を停止させる。従って、電子プロセッサ230が、トリガ212がもはや押し下げられて異な事を決定するとき、フローチャートの任意のブロックで、方法2300を終了させることができ、モータ214を停止させることができる。
【0121】
よって、本発明は、とりわけ、パワーツールを設定するために並びにパワーツールからデータを取得するために、外部デバイスと通信するレシプロソーのようなパワーツールを提供する。本発明の様々な構成及び利点は、添付の請求項に示されている。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22A
図22B
図23