(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6608840
(24)【登録日】2019年11月1日
(45)【発行日】2019年11月20日
(54)【発明の名称】インサート付きカートン
(51)【国際特許分類】
B65D 5/50 20060101AFI20191111BHJP
B65D 5/486 20060101ALI20191111BHJP
B65D 5/498 20060101ALI20191111BHJP
【FI】
B65D5/50 101Z
B65D5/486
B65D5/498
【請求項の数】38
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-555811(P2016-555811)
(86)(22)【出願日】2015年3月11日
(65)【公表番号】特表2017-507862(P2017-507862A)
(43)【公表日】2017年3月23日
(86)【国際出願番号】US2015019838
(87)【国際公開番号】WO2015138537
(87)【国際公開日】20150917
【審査請求日】2017年6月1日
(31)【優先権主張番号】61/967,133
(32)【優先日】2014年3月11日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504075588
【氏名又は名称】グラフィック パッケージング インターナショナル エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100154162
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 浩輔
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】ボエルスマ,ハーメン
(72)【発明者】
【氏名】クナイプストラ,レネ
(72)【発明者】
【氏名】ヒラリデス,ジョウケ
【審査官】
村山 美保
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3053681(JP,U)
【文献】
特開平06−183461(JP,A)
【文献】
実開昭56−034759(JP,U)
【文献】
実開昭63−202621(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/50
B65D 5/486
B65D 5/498
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を保持するカートンであって、前記カートンは、
第1のパネルと、第2のパネルと、該第2のパネルに対向して配置されている第3のパネルとを含み、前記カートンの内部を少なくとも部分的に画成する複数のパネルと、
中央パネルと、前記中央パネルに折り曲げ可能に接続されている第1の内側サイドパネルと、第1の折り線に沿って前記第1の内側サイドパネルに折り曲げ可能に接続されている第1の内側フラップと、前記中央パネルに折り曲げ可能に接続されている第2の内側サイドパネルと、第2の折り線に沿って前記第2の内側サイドパネルに折り曲げ可能に接続されている第2の内側フラップとを備えるインサートと、を備え、
前記第1のパネルは少なくとも部分的に前記中央パネルに重なり、前記第1の内側サイドパネルは前記第2のパネルから離間し、前記第1の内側フラップの少なくとも一部は前記第1の内側サイドパネルから前記第2のパネルまで延在しており、
該第1の内側フラップは該第1の折り線を遮る第1のタブを備え、該第2の内側フラップは該第2の折り線を遮る第2のタブを備え、該第1のタブは該第1の内側サイドパネルに対して内方に延在し、該第2のタブは該第2の内側サイドパネルから該第3のパネルまで延在している、カートン。
【請求項2】
前記第1のタブの縁部は前記第1の折り線のそれぞれの端部から延びている、請求項1に記載のカートン。
【請求項3】
前記第1のタブは、前記第1の内側サイドパネルに対して前記第1の折り線から内方に延在する、請求項2に記載のカートン。
【請求項4】
前記複数のパネルは、前記第1のパネルに略対向して配置される第4のパネルを含み、前記第1の内側フラップ、前記第1のタブ、前記第2の内側フラップ及び前記第2のタブは、少なくとも部分的に前記第4のパネルと対面接触する、請求項2に記載のカートン。
【請求項5】
前記インサートは、前記第1の内側フラップから前記第1の折り線を遮るように延在し前記第1のタブと異なる形状の第3のタブ及び前記第2の内側フラップから前記第2の折り線を遮るように延在し前記第2のタブと異なる形状の第4のタブを有する、請求項2に記載のカートン。
【請求項6】
前記第2の内側フラップの少なくとも一部は、前記第2の内側サイドパネルに対して内方に延在する、請求項1に記載のカートン。
【請求項7】
前記第1の内側フラップは、前記第1のタブに対向して配置される第1の外縁を有し、前記第2のタブは第2の外縁を有し、前記第1の外縁及び前記第2の外縁は、前記第2のパネル及び前記第3のパネルのそれぞれに係合する、請求項1に記載のカートン。
【請求項8】
前記複数のパネルは、前記第1のパネルに略対向して配置される第4のパネルを更に含み、前記第1の内側フラップ及び前記第2の内側フラップのそれぞれは、少なくとも部分的に前記第4のパネルと対面接触して配置される、請求項1に記載のカートン。
【請求項9】
前記複数のパネルは、前記第1のパネルに略対向して配置される第4のパネルを更に備え、前記カートンは、前記物品が、前記第4のパネルと、前記中央パネルと、前記第1の内側サイドパネルと、前記第2の内側サイドパネルとによって少なくとも部分的に保持されるように、前記物品を少なくとも部分的に受け入れるものである、請求項1に記載のカートン。
【請求項10】
前記中央パネルは、少なくとも部分的に前記第1のパネルと対面接触する、請求項8に記載のカートン。
【請求項11】
前記第1の内側フラップの外縁は、前記第2のパネルに隣接して配置される、請求項1に記載のカートン。
【請求項12】
前記カートンは、前記複数のパネルのそれぞれのパネルに折り曲げ可能に接続されている少なくとも1つの端部フラップを更に備え、前記少なくとも1つの端部フラップは、前記カートンの少なくとも部分的に閉鎖した端部を少なくとも部分的に形成する、請求項1に記載のカートン。
【請求項13】
前記カートンは、前記物品が、前記カートンの前記閉鎖した端部と、前記中央パネルと、前記第1の内側サイドパネルとによって少なくとも部分的に保持されるように、前記物品を少なくとも部分的に受け入れるものである、請求項12に記載のカートン。
【請求項14】
前記第1のパネルは、第4の折り線に沿って前記第2のパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記第1の内側フラップは、第3の折り線に沿って前記第2のパネルに折り曲げ可能に接続されている、請求項1に記載のカートン。
【請求項15】
物品を保持するカートンを形成するカートンブランクとインサートブランクとの組合せであって、
前記カートンブランクは、第1のパネルと、第2のパネルと、該カートンブランク及び該インサートブランクから該カートンが形成されると、該第2のパネルに対向して配置される第3のパネルとを含む複数のパネルを備え、
前記インサートブランクは、中央パネルと、前記中央パネルに折り曲げ可能に接続されている第1の内側サイドパネルと、第1の折り線に沿って前記第1の内側サイドパネルに折り曲げ可能に接続されている第1の内側フラップと、前記中央パネルに折り曲げ可能に接続されている第2の内側サイドパネルと、第2の折り線に沿って前記第2の内側サイドパネルに折り曲げ可能に接続されている第2の内側フラップとを備え、
前記カートンブランク及び前記インサートブランクから前記カートンが形成されると、前記第1のパネルは前記中央パネルに少なくとも部分的に重なるものであり、前記第1の内側サイドパネルは前記第2のパネルから離間するものであり、前記第1の内側フラップの少なくとも一部は、前記カートンブランク及び前記インサートブランクから前記カートンが形成されると、前記第1の内側サイドパネルから前記第2のパネルまで延在し、
該第1の内側フラップは該第1の折り線を遮る第1のタブを備え、該第2の内側フラップは該第2の折り線を遮る第2のタブを備え、該カートンブランク及び該インサートブランクから該カートンが形成されると、該第1のタブは該第1の内側サイドパネルに対して内方に延在し、該カートンブランク及び該インサートブランクから該カートンが形成されると、該第2のタブは該第2の内側サイドパネルから該第3のパネルまで延在する、カートンブランクとインサートブランクとの組合せ。
【請求項16】
前記第1のタブは、前記第1の折り線のそれぞれの端部から延びる切れ目線によって少なくとも部分的に画定される、請求項15に記載の組合せ。
【請求項17】
前記第1のタブは、前記切れ目線に沿って前記第1の内側サイドパネルから少なくとも部分的に分離可能である、請求項16に記載の組合せ。
【請求項18】
前記複数のパネルは、前記カートンブランク及び前記インサートブランクから前記カートンが形成されると、前記第1のパネルに略対向して配置されるものである第4のパネルを含み、前記第1の内側フラップ及び前記第1のタブは、前記カートンブランク及び前記インサートブランクから前記カートンが形成されると、少なくとも部分的に前記第4のパネルと対面接触して配置されるものである、請求項16に記載の組合せ。
【請求項19】
前記インサートブランクは、前記第1の内側フラップから前記第1の折り線を遮るように延在し前記第1のタブと異なる形状の第3のタブ及び前記第2の内側フラップから前記第2の折り線を遮るように延在し前記第2のタブと異なる形状の第4のタブを有する、請求項16に記載の組合せ。
【請求項20】
前記第1のタブは、前記第1の折り線のそれぞれの端部から延びる第1の切れ目線に沿って前記第1の内側サイドパネルから少なくとも部分的に分離可能であり、前記第2のタブは、前記第2の折り線のそれぞれの端部から延びる第2の切れ目線に沿って前記第2の内側サイドパネルから少なくとも部分的に分離可能である、請求項15に記載の組合せ。
【請求項21】
前記複数のパネルは、前記カートンブランク及び前記インサートブランクから前記カートンが形成されると、前記第1のパネルに略対向して配置されるものである第4のパネルを更に含み、前記第1の内側フラップ及び前記第2の内側フラップのそれぞれは、前記カートンブランク及び前記インサートブランクから前記カートンが形成されると、少なくとも部分的に前記第4のパネルと対面接触して配置されるものである、請求項15に記載の組合せ。
【請求項22】
前記組合せは、前記複数のパネルのうちのそれぞれのパネルに折り曲げ可能に接続されている少なくとも1つの端部フラップを更に備え、前記少なくとも1つの端部フラップは、前記カートンブランク及び前記インサートブランクから形成される前記カートンの少なくとも部分的に閉鎖した端部を少なくとも部分的に形成するものである、請求項15に記載の組合せ。
【請求項23】
前記第1のパネルは、第3の折り線に沿って前記第2のパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記中央パネルは、第4の折り線に沿って前記第1の内側サイドパネルに折り曲げ可能に接続されている、請求項15に記載の組合せ。
【請求項24】
物品を保持するカートンを形成するブランクであって、前記ブランクは、
第1のパネル及び第2のパネルと、該ブランクから該カートンが形成されると、該第2のパネルに対向して配置されるようにされている第3のパネルとを含む複数のパネルを備える第1の部分と、
中央パネルと、前記中央パネルに折り曲げ可能に接続されている第1の内側サイドパネルと、第1の折り線に沿って前記第1の内側サイドパネルに折り曲げ可能に接続されている第1の内側フラップと、前記中央パネルに折り曲げ可能に接続されている第2の内側サイドパネルと、第2の折り線に沿って前記第2の内側サイドパネルに折り曲げ可能に接続されている第2の内側フラップとを備え、前記ブランクから形成される前記カートンにおいて内側スペーサー機能部を形成する第2の部分と、を備え、
前記第1のパネルは、前記ブランクから前記カートンが形成されると、少なくとも部分的に前記中央パネルに重なるものであり、前記第1の内側サイドパネルは、前記第2のパネルから離間するものであり、前記第1の内側フラップの少なくとも一部は、前記ブランクから前記カートンが形成されると、前記第1の内側サイドパネルから前記第2のパネルまで延在するものであり、
該第1の内側フラップは該第1の折り線を遮る第1のタブを備え、該第2の内側フラップは該第2の折り線を遮る第2のタブを備え、前記ブランクから前記カートンが形成されると、該第1のタブは該第1の内側サイドパネルに対して内方に延在するようにされており、前記ブランクから前記カートンが形成されると、該第2のタブは該第2の内側サイドパネルから該第3のパネルまで延在する、ブランク。
【請求項25】
前記第1の内側フラップは、第3の折り線に沿って前記第2のパネルに折り曲げ可能に接続されている、請求項24に記載のブランク。
【請求項26】
前記第1のパネルは、第4の折り線に沿って前記第2のパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記第2のパネルは、第3の折り線に沿って前記第1の内側フラップに折り曲げ可能に接続されている、請求項24に記載のブランク。
【請求項27】
前記第3のパネルは、第5の折り線に沿って前記第1のパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記複数のパネルは、第6の折り線に沿って前記第3のパネルに折り曲げ可能に接続されている第4のパネルとを更に含む、請求項26に記載のブランク。
【請求項28】
前記中央パネルは、第7の折り線に沿って前記第1の内側サイドパネルに折り曲げ可能に接続されている、請求項26に記載のブランク。
【請求項29】
前記第1の内側フラップは、第3の折り線に沿って前記第2のパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記第1の内側フラップは、前記第1の折り線を遮るように延在し前記第1のタブと異なる形状の第3のタブを有し、該第1のタブ及び該第3のタブの各々は、それぞれの切れ目線に沿って前記第1の内側サイドパネルから少なくとも部分的に分離可能であり、前記第2の内側フラップは前記第2の折り線を遮るように延在し前記第2のタブと異なる形状の第4のタブを備え、該第2のタブ及び該第4のタブの各々は、それぞれの切れ目線に沿って前記第2の内側サイドパネルから少なくとも部分的に分離可能である、請求項24に記載のブランク。
【請求項30】
物品を保持するカートンを形成する方法であって、前記方法は、
第1のパネル、第2のパネル及び第3のパネルを含む複数のパネルを備えるカートンブランクと、中央パネル、前記中央パネルに折り曲げ可能に接続されている第1の内側サイドパネル、第1の折り線に沿って前記第1の内側サイドパネルに折り曲げ可能に接続されている第1の内側フラップ、前記中央パネルに折り曲げ可能に接続されている第2の内側サイドパネル、第2の折り線に沿って前記第2の内側サイドパネルに折り曲げ可能に接続されている第2の内側フラップを備え、該第1の内側フラップは該第1の折り線を遮る第1のタブを有し、該第2の内側フラップは該第2の折り線を遮る第2のタブを有するインサートブランクとを得ることと、
該第3のパネルが該第2のパネルに対向するようにして、端部の開いたスリーブを形成することを含む、前記カートンブランクの前記複数のパネルによって少なくとも部分的に画定される前記カートンの内部を形成することと、
前記インサートブランクからインサートを形成することと、を含み、
前記第1のパネルは、少なくとも部分的に前記中央パネルに重なり、前記第1の内側サイドパネルは前記第2のパネルから離間し、前記第1の内側フラップの少なくとも一部は、前記第1の内側サイドパネルから前記第2のパネルまで延在し、該第1のタブは該第1の内側サイドパネルに対して内方に延在し、該第2のタブは該第2の内側サイドパネルから該第3のパネルまで延在している、方法。
【請求項31】
前記インサートを形成することは、前記中央パネルに対して前記第1の内側サイドパネル及び前記第2の内側サイドパネルを折り曲げることと、前記第1の内側サイドパネルに対して前記第1の内側フラップを折り曲げることと、前記第2の内側サイドパネルに対して前記第2の内側フラップを折り曲げることと、前記カートンの前記内部に前記インサートを位置決めすることとを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記複数のパネルは第4のパネルを更に含み、前記方法は、前記第1の内側フラップ及び前記第2の内側フラップを前記第4のパネルに少なくとも部分的に取り付けることを更に含み、前記端部の開いたスリーブを形成することは、前記第4のパネルを前記第1のパネルに略対向するように位置決めすることを含み、前記インサートを形成することは、前記端部の開いたスリーブが形成されるように、前記第1の内側フラップと、前記第1の内側サイドパネルと、前記第2の内側フラップと、前記第2の内側サイドパネルと、前記中央パネルとを互いに対して折り曲げることを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記端部の開いたスリーブを形成することは、前記第1のパネルを少なくとも部分的に前記中央パネルと対面接触して位置決めするように前記カートンブランクを折り曲げることと、前記第1のパネルを前記中央パネルに少なくとも部分的に取り付けることと、前記中央パネル及び前記第1のパネルを前記第1の内側フラップ及び前記第4のパネルに略対向して位置決めするように、前記インサートブランク及び前記カートンブランクを折り曲げることとを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
物品を保持するカートンであって、前記カートンは、
第1のパネルと、第2のパネルと、該第2のパネルに対向して配置されている第3のパネルと、第4のパネルとを含み、前記カートンの内部を少なくとも部分的に画成する複数のパネルと、
中央パネルと、前記中央パネルに折り曲げ可能に接続されている第1の内側サイドパネルと、第1の折り線に沿って前記第1の内側サイドパネルに折り曲げ可能に接続されている第1の内側フラップと、前記中央パネルに折り曲げ可能に接続されている第2の内側サイドパネルと、第2の折り線に沿って前記第2の内側サイドパネルに折り曲げ可能に接続されている第2の内側フラップとを備えるインサートと、を備え、
前記中央パネルは前記第1のパネルに少なくとも部分的に固定され、前記第1の内側サイドパネルは前記第2のパネルから離間し、前記第1の内側フラップは、前記第2のパネルに近接して前記第4のパネルに少なくとも部分的に固定され、前記第2の内側フラップは、前記第3のパネルに近接して前記第4のパネルに少なくとも部分的に固定され、該第1の内側フラップは該第1の折り線を遮る第1のタブを備え、該第2の内側フラップは該第2の折り線を遮る第2のタブを備え、該第1のタブは該第1の内側サイドパネルに対して内方に延在し、該第2のタブは該第2の内側サイドパネルから該第3のパネルまで延在している、カートン。
【請求項35】
前記第2のパネルは、前記第1のパネルから前記第4のパネルまで伸張し、前記第4のパネルは、前記第1のパネルに対向して配置される、請求項34に記載のカートン。
【請求項36】
前記第1の内側フラップの一部は、前記第1の内側サイドパネルから前記第2のパネルまで延在する、請求項35に記載のカートン。
【請求項37】
前記第2の内側サイドパネルは前記第3のパネルから離間している、請求項34に記載のカートン。
【請求項38】
前記第1の内側フラップは前記第1の折り線を遮るように延在し前記第1のタブと異なる形状の第3のタブを有し、前記第2の内側フラップは前記第2の折り線を遮るように延在し前記第2タブと異なる形状の第4のタブを有する、請求項37に記載のカートン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2014年3月11日に出願された米国仮特許出願第61/967133号の利益を主張する。
【0002】
[参照による援用]
2014年3月11日に出願された米国仮特許出願第61/967133号の開示は、それらの全体が本明細書に提示されているかのように、全ての目的で引用することにより本明細書の一部をなす。
【背景技術】
【0003】
本開示は、包括的には、飲料容器又は他のタイプの物品を保持するカートンに関する。本開示は、より詳細には、インサートを有するカートンに関する。
【発明の概要】
【0004】
包括的には、本開示の1つの態様は、物品を保持するカートンに関する。カートンは、少なくとも部分的にカートンの内側の周囲に延在する複数のパネルを備えることができる。複数のパネルは、第1のパネル及び第2のパネルを含むことができる。インサートは、中央パネルと、中央パネルに折り曲げ可能につながっている内側サイドパネルと、内側サイドパネルに折り曲げ可能につながっている内側フラップとを備えることができる。第1のパネルは中央パネルに少なくとも部分的に重なることができ、内側サイドパネルは第2のパネルから離間していることができ、内側フラップの少なくとも一部は、内側サイドパネルから第2のパネルまで延在することができる。
【0005】
別の態様において、本開示は包括的には、カートンを形成するカートンブランクと、物品を保持するカートン内に少なくとも部分的に配置されるインサートを形成するインサートブランクとの組合せに関する。カートンブランクは、第1のパネル及び第2のパネルを含む複数のパネルを備えることができる。インサートブランクは、中央パネルと、中央パネルに折り曲げ可能につながっている内側サイドパネルと、内側サイドパネルに折り曲げ可能につながっている内側フラップとを備えることができる。第1のパネルは、カートンブランク及びインサートブランクからカートンが形成されると、中央パネルに少なくとも部分的に重なるものとすることができる。内側サイドパネルは第2のパネルから離間していることができ、内側フラップの少なくとも一部は、カートンブランク及びインサートブランクからカートン及びインサートが形成されると、内側サイドパネルから第2のパネルまで延在するものとすることができる。
【0006】
別の態様において、本開示は包括的には、物品を保持するカートンを形成するブランクに関する。ブランクは、第1のパネル及び第2のパネルを含む複数のパネルを備える第1の部分を有することができる。ブランクは、ブランクから形成されるカートンにおける内側スペーサー機能部を形成する第2の部分を更に有することができる。第2の部分は、中央パネルと、中央パネルに折り曲げ可能につながっている内側サイドパネルと、内側サイドパネルに折り曲げ可能につながっている内側フラップとを備えることができる。第1のパネルは、ブランクからカートンが形成されると、中央パネルに少なくとも部分的に重なるものとすることができる。内側サイドパネルは第2のパネルから離間しているものとすることができ、内側フラップの少なくとも一部は、ブランクからカートンが形成されると内側サイドパネルから第2のパネルまで延在するものとすることができる。
【0007】
別の態様において、本開示は包括的には、物品を保持するカートンを形成する方法に関する。本方法は、カートンブランク及びインサートブランクを得ることを含むことができる。カートンブランクは、第1のパネル及び第2のパネルを含む複数のパネルを備えることができ、インサートブランクは、中央パネルと、中央パネルに折り曲げ可能につながっている内側サイドパネルと、内側サイドパネルに折り曲げ可能につながっている内側フラップとを備えることができる。本方法は、カートンブランクの複数のパネルによって少なくとも部分的に画定されるカートンの内部を形成することを更に含むことができる。カートンの内部を形成することは、端部の開いたスリーブを形成することを含むことができる。本方法はまた、インサートブランクからインサートを形成することを含むことができる。第1のパネルは中央パネルに少なくとも部分的に重なることができ、内側サイドパネルは外側サイドパネルから離間していることができ、内側フラップの少なくとも一部は、内側サイドパネルから外側サイドパネルに延在することができる。
【0008】
別の態様において、本開示は包括的には、物品を保持するカートンに関する。カートンは、少なくとも部分的にカートンの内側の周囲に延在する複数のパネルを備えることができ、複数のパネルは、第1のパネルと、第2のパネルと、第3のパネルとを含む。インサートは、中央パネルと、中央パネルに折り曲げ可能につながっている内側サイドパネルと、内側サイドパネルに折り曲げ可能につながっている内側フラップとを備えることができる。中央パネルは第1のパネルに少なくとも部分的に固定することができ、内側サイドパネルは第2のパネルから離間していることができ、内側フラップは第3のパネルに少なくとも部分的に固定することができる。
【0009】
当業者は、以下に列挙した図面を参照して実施形態の以下の詳細な説明を読むことによって、上記の利点、並びに種々の更なる実施形態の他の利点及び利益を理解するであろう。個々に、また様々な組合せで与えられる上述の態様が本開示の範囲内にある。
【0010】
慣例によれば、以下で説明する図面の種々の特徴は、必ずしも一定の縮尺比で描かれているとは限らない。図面における種々の特徴及び要素の寸法は、本開示の実施形態をより明確に示すために拡大又は縮小されている場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の第1の例示的な実施形態に係るカートンを形成するのに用いられるカートンブランクの平面図である。
【
図2】本開示の第1の例示的な実施形態に係るインサートブランクの平面図である。
【
図3】本開示の第1の例示的な実施形態に係る、部分的に形成されたカートン及びインサートの斜視図である。
【
図4】本開示の第1の例示的な実施形態に係る、部分的に形成されたカートン及びインサートの斜視図である。
【
図5A】本開示の第1の例示的な実施形態に係る、インサート及び物品を仮想線で示す、部分的に形成されたカートンの側面図である。
【
図5B】カートンの内部にあるインサート及び物品を示す
図5Aの部分的に形成されたカートンの上面斜視図である。
【
図6A】本開示の第1の例示的な実施形態に係る組み立てられたカートンの斜視図である。
【
図6B】本開示の第1の例示的な実施形態に係る組み立てられたカートンの斜視図である。
【
図7】本開示の第2の例示的な実施形態に係るインサートブランクの平面図である。
【
図8】本開示の代替的な一実施形態に係るインサートブランクの平面図である。
【
図9】本開示の第3の例示的な実施形態に係るカートンを形成するのに用いるブランクの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
対応する部分は、図面を通して対応する参照符号によって示されている。
【0013】
本開示は、包括的には、容器、瓶、缶等のような1つ又は複数の物品を収容するカートンに関する。それらの物品は、例えば、食品及び飲料製品を包装するのに用いることができる。これらの物品は、特定の食品又は飲料品を包装するのに適した組成の材料から作ることができ、材料として、アルミニウム及び/又は他の金属、ガラス、アセプティックブリック、板紙、PET、LDPE、LLDPE、HDPE、PP、PS、PVC、EVOH、及びナイロン等のプラスチック等、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0014】
本開示に係るカートンは、任意の形状の物品を収容することができる。本開示の範囲を限定するためではなく説明のために、以下の詳細な説明では、カートンの実施形態内に配置されるような飲料容器(例えばガラスボトル)について記載する。本明細書において、「内側」、「内部」、「外側」、「外部」、「フロント」、「バック」、「下側」、「ボトム/底」、「上側」、及び「トップ/頂」という用語は、完全に組み立てられて直立したカートンに関して定められる向きを示す。
【0015】
図1は、本開示の第1の例示的な実施形態に係るカートン5(
図6A及び
図6B)を形成するのに用いる、全体として3で示されるカートンブランクの内側1の平面図である。カートン5は、容器C(
図5A及び
図5B)等の物品を収容するのに用いることができる。1つの実施形態において、容器Cは一般的に、ボトル(例えば、ワインボトル又は酒瓶)とすることができる。代替的には、物品は任意の好適な形状及び/又はサイズとすることができる。図示の実施形態では、カートン5は1つの容器Cを収容するサイズであるが、カートン5は、異なる又は同じ数量の容器を2つ以上の層に及び/又は異なる行/列構成(例えば、1×2、2×2、1×6、3×6、2×6×2、3×5、4×5、2×9、2×6、4×4等)で保持するようなサイズ及び形状とすることができることが理解される。図示の実施形態では、カートン5はスペーサーインサート12(
図4)を備え、スペーサーインサート12は、カートン内の容器を補強及び安定させるとともに、カートンの内部の中央部に、カートンの側面から離間した状態で容器を保持するのを助けることができる。
【0016】
カートンブランク3は縦軸L1及び横軸L2を有する。カートンブランク3は、
図1に示されているように横方向中心線CTを有することができる。図示の実施形態では、ブランク3は、第1の縦方向折り線19において第1のサイドパネル17に折り曲げ可能につながっているバックパネル15を備える。フロントパネル21は、第2の縦方向折り線23において第1のサイドパネル17に折り曲げ可能につながっている。第2のサイドパネル25は、第3の縦方向折り線27においてバックパネル15に折り曲げ可能につながっている。取付フラップ29は、第4の縦方向折り線31に沿ってバックパネル21に折り曲げ可能につながっている。フロントパネル15、バックパネル21、第1のサイドパネル17及び第2のサイドパネル25、並びに取付フラップ29のうちの任意のものを、本開示から逸脱することなく、省くことができるか又は別様の形状、構成、配置、及び/又は形態とすることができる。例えば、取付フラップ29は第2のサイドパネル25に折り曲げ可能につながっていることができる。代替的な一実施形態において、取付フラップ29は省くことができ、ブランクは、カートンが形成されると重なる2つのパネル(例えば、2つのフロントパネル)を有することができる。
【0017】
バックパネル15は、第1のトップ端部フラップ33及び第1のボトム端部フラップ35に折り曲げ可能につながっている。第1のサイドパネル17は、第2のトップ端部フラップ37及び第2のボトム端部フラップ39に折り曲げ可能につながっている。第2のサイドパネル25は、第3のトップ端部フラップ41及び第3のボトム端部フラップ43に折り曲げ可能につながっている。フロントパネル21は第4のボトム端部フラップ45に折り曲げ可能につながっている。図示の実施形態では、差込フラップ47は、横方向折り線48に沿って第1のトップパネル33に折り曲げ可能につながっていることができる。カートン5が組み立てられると、トップ端部フラップ33、37、41はカートンの頂端部7を閉鎖し、ボトム端部フラップ35、39、43、45はカートンの底端部9を閉鎖する。本開示の代替的な一実施形態によれば、カートン5の端部7、9を少なくとも部分的に閉鎖するのに、異なるフラップ構成を用いることができる。
【0018】
1つの実施形態において、トップ端部フラップ33、37、41は、ブランク3の第1の辺縁領域に沿って延在するとともに、ブランクの幅に沿って延びる第1の横方向折り線62において折り曲げ可能につながっている。図示の実施形態では、ボトム端部フラップ35、39、43、45は、ブランク3の第2の辺縁領域に沿って延在するとともに、同様にブランクの幅に沿って延びる第2の横方向折り線64において折り曲げ可能につながっている。横方向折り線62、64は、例えば、略直線状であるか、又はブランクの厚さ若しくは他の要因のために1つ又は複数の場所においてずれていてもよい。横方向折り線62、64は、本開示から逸脱することなく、省くことができるか又は別様の形状、構成、配置、及び/又は形態とすることができる。
【0019】
図2は、インサートブランク103の内面101を示しており、インサートブランク103は、本開示の例示的な実施形態に係るカートン5に用いるスペーサーインサート12(
図4、
図5A、及び
図5B)を形成するのに用いられる。インサートブランク103は、任意の好適な材料(例えば、段ボール、板紙、及び/又は他の材料)とすることができる。1つの実施形態において、インサートブランク103は、カートンブランク3とは異なる材料とすることができる。例えば、インサートブランクの材料は、より安価でコーティングも印刷もされていない板紙とすることができ、カートンブランクの材料は、少なくとも片面にコーティング及び/又は印刷がされた比較的より高価な板紙とすることができる。インサートブランクの材料及びカートンブランクの材料は、本開示から逸脱することなく他の好適な材料とすることができる。さらに、インサートブランクの材料及びカートンブランクの材料は、本開示から逸脱することなく同じ材料とすることができる。
【0020】
図2に示されているように、インサートブランクは、縦軸L1及び横軸L2を有する。図示の実施形態において、インサートブランク103は、中央パネル107と、縦方向折り線111に沿って中央パネル107に折り曲げ可能につながっている第1の内側サイドパネル109と、縦方向折り線115に沿って中央パネル107に折り曲げ可能につながっている第2の内側サイドパネル113とを備える。図示の実施形態では、第1の内側フラップ又は端部フラップ127は、縦方向折り線129に沿って第1の内側サイドパネル109に折り曲げ可能につながっており、第2の内側フラップ又は端部フラップ131は、縦方向折り線133に沿って第2の内側サイドパネル113に折り曲げ可能につながっている。
図2に示されているように、第1の端部フラップ127は、縦方向折り線129を中断する複数のタブ135を有する。タブ135は、それぞれの引き裂き線又は切れ目線137(例えば、略U字形の切れ目線)に沿って第1の内側サイドパネル109から分離可能とすることができる。同様に、第2の底部フラップ131は、縦方向折り線133を中断する複数のタブ139を有する。タブ139は、それぞれの引き裂き線又は切れ目線141(例えば、略U字形の切れ目線)に沿って第2の内側サイドパネル113から分離可能とすることができる。図示の実施形態では、端部フラップ127、131の端部にあるタブ135、139は、通常、端部フラップ127、131の真中部分に沿って延在するタブよりも短い。代替的な一実施形態において、インサートブランク103は、任意の好適な数のタブ135、139を有することができる。インサートブランク103は、本開示から逸脱することなく、省くことができるか又は別様の形状、構成、配置、及び/又は形態とすることができる。例えば、タブ135、139のうちの1つ又は複数は、開口又は他の機能部によって置き換えることができる。
【0021】
図3及び
図4に示されているように、1つの例示的な実施形態において、カートン5及びインサート12は、カートンブランク3及びインサートブランク103から組み立てることができる。図示の実施形態では、カートン5は、縦方向折り線19、23、27、31に沿ってパネル15、17、21、25を折り曲げ、取付フラップ29を第2のサイドパネル25の内面に取り付ける(例えば糊付けする)ことによって形成し、端部の開いたスリーブ150を形成することができる(
図3及び
図4)。1つの実施形態において、糊付けされた取付フラップ29及びサイドパネル25は、スリーブ150及びカートン5において第2のサイドパネルを形成するように概して協働することができる。スリーブ150は、
図3に示されているように折り畳むことができるか、又は、
図4に示されているように、バックパネル15に対向して配置されているフロントパネル21と、互いに対向して配置されているサイドパネル17、15とによって内部152を形成するように開放することができる。スリーブ150は、本開示から逸脱することなく別様に形成することができる。
【0022】
1つの実施形態において、インサート12は、縦方向折り線111、115、129、133に沿ってインサートブランク103を折り曲げることによって形成することができ、それにより、内側サイドパネル109、113は中央パネル107に対して略垂直に延在し、端部フラップ127、131は内側サイドパネル109、113(
図4)に対して略垂直に延在する。1つの実施形態において、
図4に示されているように、端部フラップ127は、タブ135が内方に延在するように折り線129に沿って折り曲げることができ、また、端部フラップ131は、タブ139が外方に延在するように折り線133に沿って折り曲げることができる。
図4に示されているように、インサート12は、端部フラップ127、131がフロントパネル21と対面接触するとともに中央パネル107がバックパネル15と対面接触するように、スリーブ150内に挿入することができる。1つの実施形態において、端部フラップ127、131は、フロントパネル21に少なくとも部分的に糊付けすることができ、及び/又は、中央パネル107は、バックパネル15に少なくとも部分的に糊付けすることができ、端部の開いたスリーブ150及びカートン5の内部152にインサート12を固定するのを助けることができる。代替的な一実施形態において、インサート12は別の向きにすることができ(例えば、端部フラップ127、131がバックパネル15又はサイドパネル17、25のうちの一方と対面接触する)、及び/又は、端部フラップ127、131及び/又は中央パネル107は、パネル15、17、21、25から離間していることができる。
【0023】
1つの実施形態において、インサート12は、端部の開いたスリーブ150とともに形成することができる(例えば、端部フラップ127、131は、ブランク3のフロントパネル21と対面接触して糊付けすることができるか、又は、中央パネル107は、バックパネル15と対面接触して糊付けすることができ、スリーブ150はインサート12の回りに形成することができる)。例えば、端部フラップ127、131はブランク3のフロントパネル21に糊付けすることができ、ブランクは、縦方向折り線19、23、27、31に沿って折り曲げて、バックパネル15を中央パネル107と重ね合わせの関係で位置決めすることができる。1つの実施形態において、中央パネル107はバックパネル15に糊付けされる。取付フラップ29は、第2のサイドパネル25の内面に糊付けし、端部の開いたスリーブ150(
図3及び
図4)を形成することができる。端部の開いたスリーブ150及び/又はインサート12は、本開示から逸脱することなく別様に形成することができる。
【0024】
図4、
図5A、及び
図5Bに示されているように、内側サイドパネル109、113はサイドパネル17、25から離間していることができる。例えば、内側サイドパネル109は、サイドパネル17から距離D1(例えば、概ね折り線129と端部フラップ127の外縁143との間の距離)だけ離間していることができ、内側サイドパネル113は、サイドパネル25から距離D2(例えば、概ね折り線133とタブ139の外縁145との間の距離)だけ離間していることができる。図示の実施形態では、距離D1、D2は略等しい。代替的には、距離D1、D2は異なることができる。
図4に示されているように、端部フラップ127の外縁143は、サイドパネル17に隣接して配置することができ、タブ139の外縁145は、サイドパネル25(例えば、サイドパネル25と取付フラップ29との組合せ)に隣接して配置することができ、内側サイドパネル109、113はサイドパネル17、25と略平行とすることができる。代替的な一実施形態において、外縁143、145はサイドパネル17、25から離間していることができ、及び/又は、内側サイドパネル109、113は、サイドパネル17、25及び/又は中央パネル107に対して斜めにすることができる。インサート12は、本開示の範囲から逸脱することなく、別様に形成する及び/又はスリーブ150内に挿入することができる。
【0025】
図3に示されているように、スリーブ150及びインサート12は、例えば、折り線19、23、27、31に沿ってスリーブ150を、また、折り線111、115、129、133に沿ってインサート12を折り曲げることによって、平坦形状に潰すことができる。平坦形状は、カートン5の保管及び/又は輸送に好都合であり得る。折り線19、23、27、31、111、115、129、133に沿って端部の開いたスリーブ150を折り曲げて
図4の開放形態にし、底端部9を閉鎖することによって、カートン5に容器Cを装填することができる(
図5A及び
図6A)。底端部9は、1つの実施形態において、折り線64に沿ってボトム端部フラップ35、39、43、45を折り曲げ、ボトム端部フラップに重ねて相互係止することによって閉鎖することができる(
図6A)。1つの実施形態において、ボトム端部フラップはともに糊付けすることができる。
図5A及び
図5Bに示されているように、容器Cは、開放した頂端部7を通してスリーブ150及びインサート12の内部152に挿入することができる。したがって、
図5A及び
図5Bに示されているように、容器Cは、少なくとも内側サイドパネル109、113と、中央パネル107と、フロントパネル21と、閉鎖した底端部9とによって保持することができる。サイドパネル17、25は、内側サイドパネル109、113及び容器Cからそれぞれの距離D1、D2だけ離間している。
【0026】
図6Bに示されているように、頂端部7は、折り線62に沿ってトップ端部フラップ37、41を折り曲げるとともに、折り線62に沿ってトップ端部フラップ33を折り曲げて、トップ端部フラップ37、41に重ねることによって閉鎖することができる。図示の実施形態では、差込フラップ47は、折り線48に沿って折り曲げ、フロントパネル21とトップ端部フラップ37、41との間においてスリーブ150の内部152に挿入することができる。本開示から逸脱することなく、他のステップによって、カートン5に装填することができ、及び/又は、端部7、9を閉鎖することができる。さらに、本開示から逸脱することなく、他の閉鎖及び装填シーケンスを用いることができる。
【0027】
図示の実施形態に係る組み立てられたカートン5が、
図5A及び
図5Bに示されている。外側カートンは容器よりも大きいが(例えば、サイドパネル17、25はボトルよりも幅広である)、インサート12によりカートン5内に容器Cを保持することができる。したがって、例えば、インサート12によりカートン5の内部152内に容器Cを保持しながら、容器よりも大きい外側カートンを、店舗の棚におけるより大きい存在感のため又は印刷される材料のためのより大きい表面積のために利用することができる。
【0028】
図7は、本開示の第2の実施形態に係るインサート(図示せず)を形成するインサートブランク303の平面図である。第2の実施形態は、記載されている変更及び当業者には明らかとなる変更を除けば、第1の実施形態と略同様である。したがって、本実施形態の同様又は同一の機能部には、類似又は同様の参照符号が付されている。
図7に示されているように、インサートブランク303は、インサートブランク303が僅かに異なる形状を有することを除けば、第1の実施形態のインサートブランク103と略同様である。例えば、第1の端部フラップ327は、第1の実施形態の第1の端部フラップ127とは異なる形状を有する。さらに、
図7に示されているように、第2の端部フラップ331は、第2の端部フラップ331のタブ339がそれぞれの開口342に隣接して延在する(例えば、タブ339が開口342によって第2の内側サイドパネル113の一部から離間している)ことを除けば、第1の実施形態の第2の端部フラップ131と同様である。インサートブランク303は、本開示から逸脱することなく、別様の形状、構成、配置、及び/又は形態とすることができる。例えば、
図8に示されている代替的な一実施形態において、インサートブランク303’は、端部フラップ327’、331’及び開口342’が、
図7の端部フラップ327、331及び開口342とは概して異なる形状を有することができることを除けば、インサートブランク303と略同様とすることができる。
【0029】
図9は、例示的な寸法を示す本開示の第3の実施形態に係る、一体的な離間機能部(図示せず)を有するカートンを形成するブランク403の平面図である。第3の実施形態は、記載されている変更及び当業者には明らかとなる変更を除けば、第1の実施形態と略同様である。したがって、本実施形態の同様又は同一の機能部には、類似又は同様の参照符号が付されている。
図9に示されているように、ブランク403は、第1の(例えば外側)部分404及び第2の(例えば内側)部分406を有する。図示の実施形態では、外側部分404は、第1の実施形態のカートンブランク3と略同じであるが取付フラップ29がない。したがって、外側部分404は、第1の実施形態の外側カートン5と同様の外側カートン(図示せず)を形成する。内側部分406は、第2の実施形態のインサートブランク303と略同じであり、外側部分404によって形成される外側カートンの内部において一体的な離間機能部(図示せず)を形成する。一体的な離間機能部は、第1の実施形態のインサート12(例えば、
図4、
図5A、及び
図5B)と略同様とすることができる。図示の実施形態では、内側部分406の端部フラップ527は、縦方向折り線449に沿って外側部分404の第2のサイドパネル425に折り曲げ可能につながっている。1つの実施形態において、外側部分404はカートンブランクとみなすことができ、内側部分406はインサートブランクとみなすことができる。この場合、インサートブランクは、折り線(例えば折り線449)に沿ってカートンブランクに折り曲げ可能につながっている。ブランク403は、本開示から逸脱することなく、別様の形状、構成、及び/又は形態とすることができる。例えば、内側部分406は、代替的な一実施形態においてフロントパネル21に折り曲げ可能につながっていることができる。
【0030】
1つの実施形態において、一体的な離間機能部(図示せず)を有するカートンは、内側部分406が外側部分404と対面接触するように、縦方向折り線449に沿ってブランクを折り曲げることによって、ブランク403により形成することができる。1つの実施形態において、中央パネル107はバックパネル15に糊付けすることができる。ブランクは、縦方向折り線19、23、27、111、115、129、133に沿って折り曲げることができ、端部フラップ331、527は、フロントパネル21と対面接触して糊付けし、外側部分404内に内側部分406が配置されている端部の開いたスリーブ(図示せず)を形成することができる。スリーブは、取付フラップ29が省かれ、端部フラップ527が第2のサイドパネル425に折り曲げ可能につながっていることを除けば、
図4に示されている第1の実施形態のスリーブ150と同様の見た目とすることができる。さらに、一体的な離間機能部は、
図4に示されている第1の実施形態のインサート12とは反対向きであり、そのため、内側サイドパネル109は第2のサイドパネル425に近接し、内側サイドパネル113は第1のサイドパネル17に近接している。カートンは、第1の実施形態に記載して示されているように装填及び閉鎖することができる。カートンは、本開示から逸脱することなく、他のステップによって形成、装填、及び/又は閉鎖することができる。さらに、本開示から逸脱することなく、他の形成、閉鎖、及び/又は装填シーケンスを用いることができる。
【0031】
本開示の範囲から逸脱することなく、本開示の種々の実施形態の任意の特徴を、本開示の他の実施形態の他の特徴と組み合わせるか、置き換えるか、又は別様にそれらの特徴を有して構成することができる。さらに、種々の実施形態の補強用インサート及びインサートブランクは、任意のカートン様式又はパネル形態を有するカートンに組み込むことができることに留意されたい。上述のカートン様式及びパネル形態は例として挙げられている。
【0032】
本開示によるブランクは、例えば、コーティングされた板紙及び同様の材料から形成することができる。例えば、ブランクの内面及び/又は外面をクレーコートでコーティングすることができる。次に、クレーコート上に製品、広告、価格コード、及び他の情報又は画像を印刷してもよい。次に、ブランクに印刷されているあらゆる情報を保護するように、ブランクをワニスでコーティングすることができる。ブランクの片面又は両面を、例えば防湿層でコーティングすることもできる。上述の実施形態に応じて、ブランクは、通常の紙よりも重く硬質であるような厚さの板紙で作成してもよい。ブランクは、ボール紙、硬化紙等の他の材料、又はカートンが少なくとも概して本明細書で記載したように機能することができるようにするのに適した特性を有する任意の他の材料で作成することもできる。ブランクは、選択されたパネル又はパネルセクションに1つ又は複数のシート状材料を積層又はコーティングすることもできる。
【0033】
本開示の上述の実施形態によれば、折り線は、それに沿った折り曲げを容易にする、必ずしも直線状ではないが実質的に線状の任意の弱化形態とすることができる。本開示の範囲を狭めるためではないが、より詳細には、折り線は、所望の弱化線に沿って材料に圧潰部分を作る鈍いスコアリングナイフ等で形成される線等のスコア線、所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだ切れ目、及び/又は所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだ一連の切れ目及び/又は材料を完全に貫通する一連の切れ目、並びにこれらの機能部の種々の組合せを含む。
【0034】
一例として、引き裂き線は、所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだスリット、及び/又は所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込むか、及び/又は材料を完全に貫通する一連の離間したスリット、又はこれらの機能部の種々の組合せを含むことができる。より具体的な例としては、1つのタイプの引き裂き線は、材料を完全に貫通する一連の離間したスリットの形態であり、引き裂き線を挟んで材料を通常は一時的に連結するようニック(例えば、ブリッジにやや似た材料の小片)が間に画定されるように、僅かに離間させた隣接するスリットを有する。ニックは、引き裂き時に引き裂き線に沿って破断される。ニックは通常、引き裂き線において比較的僅かな割合を占めるものであり、代替的に、引き裂き線が連続した切れ目線であるように、ニックを引き裂き線から省くことができるか、又は引き裂き線上で破っておくことができる。すなわち、引き裂き線のそれぞれを連続したスリット等で置き換えることは、本開示の範囲内にある。例えば、本開示から逸脱することなく、切れ目線は、連続したスリットとすることができるか、又はスリットよりも幅広とすることができる。
【0035】
上記実施形態は、カートンの実施形態を組み立てる間に糊によってともに接着される1つ又は複数のパネルを有するものとして説明することができる。「糊」という用語は、カートンパネルを適所に固定するのに一般的に用いられる全ての態様の接着剤を包含することが意図される。
【0036】
本開示の前述の説明は、種々の実施形態を例示及び説明する。本開示の範囲から逸脱することなく、種々の変更を上記構成内でなし得るので、上記説明に含まれるか又は添付図面に示されている全ての事項が、限定的な意味ではなく例示として解釈されることが意図される。さらに、本開示の範囲は、特許請求の範囲の範囲内にある上述の実施形態の種々の変更形態、組合せ、変形形態等をカバーする。加えて、本開示は、本開示の選択された実施形態のみを図示及び説明しているが、本開示は、種々の他の組合せ、変更形態、及び環境で用いることが可能であり、本明細書で述べられているような発明概念の範囲内の変形若しくは変更、上記教示と同等の変形若しくは変更、及び/又は関連技術分野の技術若しくは知識内にある変形若しくは変更を行うことが可能である。さらに、各実施形態のいくつかの機能部及び特徴を、選択的に入れ替えて、本開示の他の説明された実施形態及び説明されていない実施形態に適用することができる。