(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1サービスプロバイダまたは第2サービスプロバイダを介して通信機デバイスにコンテンツを出力する方法であって、前記第2サービスプロバイダはバンド幅制限があり、当該方法は、
前記第1サービスプロバイダが前記通信機デバイスに前記コンテンツを渡すのに利用可能であるかどうかを決定するステップと、
前記コンテンツが前記第2サービスプロバイダを介して前記通信機デバイスによって受信されるべきであるかどうかを示す前記コンテンツに対するユーザ定義の優先度を受信するステップとを含み、
当該方法はさらに、
前記第1サービスプロバイダが利用可能であるという決定にもとづいて、前記通信機デバイスが前記第1サービスプロバイダを介して前記コンテンツを受信するように前記コンテンツを渡すステップ、または
前記第1サービスプロバイダが利用可能ではないという決定および前記ユーザ定義の優先度にもとづいて、前記通信機デバイスが前記第2サービスプロバイダを介して前記コンテンツを受信するように前記コンテンツを渡すステップ、または
前記ユーザ定義の優先度にもとづいて、前記通信機デバイスが前記第2サービスプロバイダを介して前記コンテンツを受信しないように前記コンテンツを拒絶するステップ
を含むことを特徴とする方法。
前記第2サービスプロバイダを介して前記コンテンツを渡すステップは、携帯電話ネットワークを介して前記コンテンツを渡すことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記第1サービスプロバイダを介して前記コンテンツを渡すステップは、インターネットを介して前記コンテンツを渡すことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記通信機デバイスはコンピュータ、パーソナル携帯情報機器(PDA)、複合型携帯電話/PDA、または双方向通信機デバイスであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記第2サービスプロバイダを介して前記コンテンツを渡すステップは、携帯電話ネットワークを介して前記コンテンツを渡すことを含むことを特徴とする請求項8に記載のシステム。
前記第1サービスプロバイダを介して前記コンテンツを渡すステップは、インターネットを介して前記コンテンツを渡すことを含むことを特徴とする請求項8に記載のシステム。
前記通信機デバイスはコンピュータ、パーソナル携帯情報機器(PDA)、複合型携帯電話/PDA、または双方向通信機デバイスであることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
第1サービスプロバイダまたは第2サービスプロバイダを介して通信機デバイスにコンテンツを出力する命令を格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記第2サービスプロバイダはバンド幅制限があり、前記命令はシステムに、
前記第1サービスプロバイダが前記通信機デバイスに前記コンテンツを渡すのに利用可能であるかどうかを決定するステップと、
前記コンテンツが前記第2サービスプロバイダを介して前記通信機デバイスによって受信されるべきであるかどうかを示す前記コンテンツに対するユーザ定義の優先度を受信するステップとを実行させ、
当該命令は前記システムにさらに、
前記第1サービスプロバイダが利用可能であるという決定にもとづいて、前記通信機デバイスが前記第1サービスプロバイダを介して前記コンテンツを受信するように前記コンテンツを渡すステップ、または
前記第1サービスプロバイダが利用可能ではないという決定および前記ユーザ定義の優先度にもとづいて、前記通信機デバイスが前記第2サービスプロバイダを介して前記コンテンツを受信するように前記コンテンツを渡すステップ、または
前記ユーザ定義の優先度にもとづいて、前記通信機デバイスが前記第2サービスプロバイダを介して前記コンテンツを受信しないように前記コンテンツを拒絶するステップ
を実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
前記第2サービスプロバイダを介して前記コンテンツを渡すステップは、携帯電話ネットワークを介して前記コンテンツを渡すことを含むことを特徴とする請求項15に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
前記第1サービスプロバイダを介して前記コンテンツを渡すステップは、インターネットを介して前記コンテンツを渡すことを含むことを特徴とする請求項15に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
前記通信機デバイスは、携帯電話、スマートフォン、コンピュータ、パーソナル携帯情報機器(PDA)、複合型携帯電話/PDA、または双方向通信機デバイスであることを特徴とする請求項15に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図面、特にブロック図形式で示された
図1を参照して、本発明の一つの実施の形態は、本発明に従って構成されたインタラクティブな気象アドバイザリーシステムである。気象アドバイザリーシステム8は、個別気象出力信号を遠隔の通信機デバイス11に選択的に送るためのブロードキャストネットワーク10を備えている。ブロードキャストネットワーク10は、気象分析部12、ユーザ入力データベース14、通信機位置データベース16、および通信ネットワーク20を含む。気象分析部12は、気象情報データベース21からリアルタイムの気象データを受け取る。気象情報データベース21は、ブロードキャストネットワーク10に位置してもよく、あるいはブロードキャストネットワーク10から離れたところにあってもよい。気象分析部12、ユーザ入力データベース14、通信機位置データベース16、気象情報データベース21、および通信ネットワーク20は、互いに関係づけられており、信号経路22、24、26、28、30および32を介して通信する。
【0021】
個別気象予報、報告または現象の予測を個々のユーザに送ることができるように、複数のユーザがユーザ入力データベース14に気象予報、報告または予測に対応するデータを入力することができる。ユーザ入力データベース14は、複数のユーザの各々と関連づけれられた少なくとも1つのユーザ定義のパラメータを表すデータを含む。本発明のあるバージョンでは、ユーザ定義のパラメータには気象出力信号に関するいろいろな情報が含まれる。たとえば、空間範囲識別子、ユーザプロファイル、気象パターンを特定するための気象内容識別子、ユーザが気象プロダクトを求める回数や時間間隔を特定するための時間識別子、空間位置の固定的または動的コード、および、空間位置の固定的または動的コードが空間位置が固定されることを示している場合、ユーザにとって関心のある特定の空間位置を識別するための空間位置識別子といった情報である。ユーザ定義パラメータにおけるユーザプロファイルには、特定のユーザに関連づけられた特定の通信機デバイス11を識別するためのユーザ識別子コードが少なくとも含まれる。
【0022】
たとえば、ユーザ識別子コードは、通信機デバイス11の一つを特定する携帯電話番号であってもよい。この場合、通信機デバイスはたとえば、携帯電話またはページャであってもよい。気象内容識別子はいろいろな気象の状態または出来事の一つ、例えば竜巻、雷雨、あられを伴う嵐、稲妻嵐、にわか雨、吹雪、暴風雪、強風、高層風、急激に上昇または下降する気圧または他のそのような気象のパターンまたは状態などを識別するためのコンピュータコードであってもよい。時間識別子は、好ましくは、インタラクティブ気象アドバイザリーシステム8がユーザに気象データを送り届けるか、特定の時間および/または日付のリアルタイムの気象データをモニタすることをユーザが望む特定の時間、回数、時間間隔を識別するためのコンピュータコードであってもよい。空間位置識別子26は、所定の空間位置、たとえば、ここで挙げるものに限定されないが、世界の任意の場所の経度・緯度、都市、州、村、住所、郵便番号、標高、およびそれらの組み合わせを識別するためのコンピュータコードであってもよい。
【0023】
上述のように、空間位置識別子は、世界の任意の場所の特定の空間位置および/または海抜高度を特定する。空間範囲識別子は、空間位置識別子を囲んでいる特定の空間範囲を特定する。ユーザの各々は、空間位置識別子と空間範囲識別子を選んで、空間位置識別子によって特定される空間位置向けであり、かつ、空間範囲識別子によって特定される空間範囲内の気象予報、気象報告または何らかの他の気象情報を受け取ることができる。
【0024】
たとえば、
図2を参照して、本発明において、異なるユーザによって選ばれた4つの空間位置識別子と4つの空間範囲識別子を例示する座標系を示す。すなわち、ユーザの一人は、空間位置識別子(X1、Y1、Z1)と空間範囲識別子(R1)を選ぶ。別のユーザは、空間位置識別子(X2、Y2、Z2)と空間範囲識別子(R2)を選ぶ。
【0025】
空間位置識別子(X1、Y1、Z1)と空間範囲識別子R1を選んだユーザは、自分のユーザ入力データベースであらかじめ定義したように、空間位置識別子(X1、Y1、Z1)と空間範囲識別子R1によって特定される空間範囲に関して気象プロダクトや報告を受け取る。空間位置識別子(X2、Y2、Z2)と空間範囲識別子R2を選んだユーザは、自分のユーザ入力データベース14であらかじめ定義したように、空間位置識別子(X2、Y2、Z2)と空間範囲識別子R2によって特定される空間範囲に関して気象プロダクトや報告を受け取る。同様に、空間位置識別子(X3、Y3、Z3)、(X4、Y4、Z4)と空間範囲識別子R3、R4を選んだユーザは、ユーザ入力データベース14であらかじめ定義したように、空間位置識別子(X3、Y3、Z3)、(X4、Y4、Z4)と空間範囲識別子R3、R4によって特定される空間範囲に関して気象プロダクトや報告を受け取る。
【0026】
空間範囲識別子R1、R2、R3とR4の大きさは、異なってもよく、同じでもよい。さらに、空間範囲識別子R1、R2、R3とR4の大きさは、大きく異なってもよく、好ましくはユーザによって選ばれる。特定のユーザは、何らかの適切な方法によってユーザ入力データベース14にユーザ定義のパラメータを入力してもよい。たとえば、ユーザ入力データベース14は、好ましくは、ユーザによって選択されたいろいろなオプションの情報源からそのデータを獲得するように構成される。例えば電話カスタマーサービス・ネットワークを介して言葉で、あるいは、無線アプリケーションプロトコル技術を備えている携帯電話ネットワーク、電子メール、パーソナル携帯情報機器、ラップトップコンピューターまたはインタラクティブ・ウェブサイトを介して、データは獲得される。さらにまた、ユーザはユーザ定義のパラメータをブロードキャストネットワーク10にメールすることができ、ブロードキャストネットワーク10の個人はキーボードまたは他の類似した入力装置によってユーザ入力データベース14に直接ユーザ定義のパラメータを入力することができる。ある実施の形態では、ユーザはユーザの通信機デバイス11によって、ユーザ入力データベース14に選択した情報を入力する。
【0027】
気象情報データベース21は、少なくとも通信機位置データベース16に含まれる空間位置とユーザ入力データベース14で空間位置識別子によって特定される空間位置に対するリアルタイム気象データを含む。気象分析部12は、リアルタイム気象データに基づくすべての気象現象の予測を生成する。気象情報データベース21は、望ましくは、複数の考えられる資源(例えば、一例であり、限定するものではないが、政府気象情報資源、私営気象情報資源、および他のいろいろな気象資源)のうちの少なくとも1つから、リアルタイム気象データを受け取る。リアルタイム気象データは、気象情報データベース21の物理的場所で直接入力されてもよく、携帯電話ネットワーク、無線アプリケーションプロトコルをもつ携帯電話ネットワーク、インターネット、航空機通信システム、電子メール、パーソナル携帯情報機器、ラップトップコンピューター、普通のコンピュータまたは他の無線装置を介して入力されてもよい。
【0028】
あるいは、気象情報データベース21は、少なくとも通信機位置データベース16に含まれる空間位置とユーザ入力データベース14で空間位置識別子によって特定される空間位置に対する気象予測データや気象予報データを含んでもよい。この実施の形態では、気象分析部12は、リアルタイム気象データに基づくすべての気象イベントの予測を生成する。
【0029】
通信機位置データベース16は、本発明のオプションの特徴であり、ユーザが自分の通信機デバイス11の動的な空間位置でリアルタイムの気象報告または現象の予測を要求するときに信号経路22を通して使用可能となる。通信機位置データベース16が通信機デバイス11の空間位置を示す実時間データを含むように、通信機位置データベース16は継続的に更新される。ある実施の形態では、ユーザのプロファイルにおけるユーザ識別子コードは、信号経路22を通して通信機位置データベース16に送られる。通信機位置データベース16は、望ましくは、いろいろな考えられる資源のうちの少なくとも1つを介してユーザ識別子コードによって特定される通信機デバイス11からデータを受け取る。考えられる資源は、たとえば、携帯電話ネットワーク、無線アプリケーションプロトコル技術をもつ携帯電話ネットワーク、全地球測位衛星技術、インターネット、長距離航行技術、レーダ技術、トランスポンダ技術、または通信機デバイス11の空間位置を追跡し、ブロードキャストネットワーク10の通信機位置データベース16にそのような通信機デバイス11の位置を伝えることができる他のタイプの任意の技術である。好ましくは、通信機位置データベース16は、例えば無線アプリケーションプロトコル技術によって、通信機デバイス11の各々の位置に関して継続的に、自動的に更新される。あるいは、通信機位置データベース16は、例えば無線アプリケーションプロトコル技術によって、通信機デバイス11の各々の位置に関してユーザの需要に応じて更新されてもよい。
【0030】
通信ネットワーク20は、一例であり、限定するものではないが、携帯電話ネットワーク、無線アプリケーションプロトコル技術をもつ携帯電話ネットワーク、インターネット、ファクシミリ通信網、衛星ネットワーク(一方向または双方向)、RF無線網、または情報源からエンドユーザまで情報を送る何らかの他の手段である。
【0031】
通信機デバイス11は、双方向であるか一方向の通信機デバイスでもよい。通信機デバイス11は、一例であり、限定するものではないが、携帯機器、例えば携帯電話、スマートフォン、ページャ、ラップトップコンピューターまたはパーソナル携帯情報機器、または気象情報データを受け取ることができる何らかの他の電子デバイスでもよい。さらにまた、通信機デバイス11は、たとえば、ユーザが利用するかアクセスすることができるオブジェクト、例えばヘルメット、自動車または飛行機に組み込まれてもよい。説明の目的のために3つの通信機デバイス11だけを
図1に表したが、インタラクティブ気象アドバイザリーシステム8は多数の通信機デバイス11を利用することを想定している。
【0032】
気象分析部12は、信号経路24、26、28から、ユーザ入力データベース14、通信機位置データベース16、および気象情報データベース21にデータを受け取る。気象分析部12は、一例であり、限定するものではないが、望ましくは、自動的に継続的にユーザ入力データベース14、通信機位置データベース16、気象情報データベース21のデータを比較し、ユーザ入力データベース14の各ユーザ定義パラメータに対する空間範囲識別子によって特定される空間範囲内で、気象情報を含む個別的気象出力信号を生成するようにプログラムされたコンピュータであってもよい。気象出力信号は、信号経路32を通して通信ネットワーク20に送られる。
【0033】
気象分析部12は、気象情報データベース21からリアルタイム気象データを集める。「リアルタイム気象データ」という用語は、ここでは、継続的に更新されることで現在のまたは現在に近い情報を示す気象情報のことをいう。ある例では、「リアルタイム気象データ」は、たとえば、5分、15分、30分などの比較的小さい刻み幅で遅延するものであってもよい。他の例では、「リアルタイム気象データ」は、実質的に遅延なしで提供されてもよい。通信ネットワークと気象関連技術が速くなるほど、刻み幅は小さくなることが期待できる。気象分析部12はすべての気象関連の現象の予測を生成し、気象情報データベース21に含まれる過去および現在の現象を比較し(例えば将来の位置、強さ、軌道、その他)、4次元データベースを構築する。データベースの三つの次元は、地球の表面または上部の物理的位置(空間位置識別子(X1、Y1、Z1))を定める。第4の次元は、時間、すなわち過去、現在または将来(T1、T2、T3、T4として特定される)である。リアルタイムに高速コンピュータ・プロセッサを使用することによって、気象分析部12は、特定の位置(X1、Y1、Z1、T1)における(過去の、現在の、および予測される)すべての現象を、同じユーザの供給データ(ユーザ入力データベース−X1、Y1、Z1、R1、T1)と比較し、通信ネットワーク20および通信機デバイス11を介してユーザに合った内容(気象出力信号)を特定する。
【0034】
通信ネットワーク20は、信号経路32、30を通して、気象出力信号とユーザ識別コードを受け取る。それに応答して、通信ネットワーク20は信号経路34a、34b、34cを通して個人別の気象出力信号をユーザ識別コードと関連づけられた通信機デバイス11に送り、各ユーザがリクエストした個人別の気象情報を受け取れるようにする。
【0035】
信号経路34a、34b、34cは、電子通信を可能にする何らかの適切な通信リンクのことである。たとえば、信号経路34a、34b、34cは、ポイント・ツー・ポイントの共用専用通信、赤外線リンク、マイクロ波リンク、電話リンク、CATVリンク、衛星と無線リンク、光ファイバ・リンクでもよい。
【0036】
気象情報のいろいろな組合せをユーザ入力データベース14に組み込み、選択された特定の気象情報をユーザに提供するようにしてもよい。たとえば、自動車で移動しているユーザは、出発点から目的地まで移動している間、自分の車両から2.5マイルの圏内の地域に対する雹を伴う嵐に関してインタラクティブ気象アドバイザリーシステム8が通知してくれることを望むかもしれない。ユーザは、たとえば、無線アプリケーションプロトコルをもつ携帯電話ネットワーク(通信ネットワーク20)とともに動いている自分の車両内のスマートフォン(通信機デバイス11)を用いて、ユーザ入力データベース14に選択した情報を入力する。すなわち、ユーザのスマートフォンのな電話番号(ユーザ識別子コード)、雹(気象内容識別子)、2.5マイルの圏内(空間範囲識別子24)、動的空間位置(ユーザのスマートフォンの空間位置は自動的、継続的にモニターされる)などの情報を入力する。
【0037】
インタラクティブ気象アドバイザリーシステム8は、その後、気象分析部12において気象情報と現象の予測をモニターし、旅行期間に車両の旅行経路に沿って車両の2.5マイルの圏内で、雹を伴う嵐が検出されるか、雹が大いに起こりうるならば、個別気象出力信号をユーザのスマートフォンに送る。
【0038】
個別気象出力信号は、音声、ビデオ、テキストやグラフィカルデータの信号でもよい。たとえば、個別気象出力信号は、ユーザに個別メッセージを話している現実または仮想の個人の動画表現を含む.WAVファイルまたは他の適切なファイルでもよい。上述の例において、個別メッセージは、雹を伴う嵐が車両前方2.5マイルにあるという内容であってもよく、このときユーザは、雹を伴う嵐を避けるために短い期間、停止することを考えなければならない。あるいは、個別メッセージは、雹を伴う嵐が車両前方2.5マイルにあるという内容であってもよく、このときユーザは、雹を伴う嵐を避けるためにもう一つの個別気象出力信号によってさらに通知されるまで、停止することを考えなければならない。言い換えると、気象分析部12は、もう一つの個別気象出力信号を通信ネットワーク20と通信機デバイス11を介してユーザに送り、気象内容識別子によって特定された気象状態は過ぎ去ったか、空間範囲識別子によって特定される空間位置を越えたことをユーザに通知してもよい。
【0039】
別の例として、ユーザは特定の動的な空間位置の特定の空間範囲のすべてのリアルタイム気象データと現象の予測を知らされることを望むかもしれない。たとえば、ユーザはオクラホマ州のオクラホマシティからタルサまで飛ぶとき、航空機が着氷の危険にさらされるかどうかに興味があるかもしれない。適切なレベルの快適さと安全性を提供するために、ユーザは航空機の動的な空間位置の10マイル以内の氷結条件について知らされたい。ユーザ、たとえば、無線アプリケーションプロトコルをもつ携帯電話ネットワーク(通信ネットワーク20)と連携して動いている航空機の中でスマートフォンまたは他の適切な航空電子工学デバイス(通信機デバイス11)を用いて、ユーザ入力データベース14に選択した情報を入力する。入力される情報は、ユーザのスマートフォンの電話番号(ユーザ識別子コード)、着氷(気象内容識別子)、10マイルの圏内(空間範囲識別子24)、および動的な空間位置である。ユーザのスマートフォンまたは他の適切な航空電子工学デバイスの空間位置は、その後、航空機が(X1、Y1、Z1、T1)から(X4、Y4、Z4、T4)へ時空間を横断するとき、自動的、継続的にモニターされる。インタラクティブ気象分析部12は、その後、気象情報データベース21のリアルタイム気象データと、気象分析部12における予測された現象とをモニターする。着氷が検出されるか、航空機の10マイルの半径に関して形成されることが大いにありうる場合に、ユーザのスマートフォンまたは他の 航空電子工学デバイスに個別気象出力信号を送れるようにするためである。
【0040】
さらに別の例として、ユーザは、通信機デバイス11のすぐ間近の位置には関係なく、特定の固定空間位置で、特定の空間範囲内の特定の気象パターンにだけ興味をもつことがある。このユーザ要求を達成するために、ブロードキャストネットワーク10は通信機位置データベース16を利用しない。ユーザは、選択した情報、すなわち、ユーザの電話番号(ユーザ識別子コード)、ユーザが興味をもつ特定の気象パターンに対するコード(気象コンテンツ識別子)、ユーザが興味をもつ空間位置周辺の空間範囲(空間範囲識別子)、およびユーザが興味をもつ空間位置(空間位置識別子)をユーザ入力データベース14に入力する。気象分析部12は、次に、ユーザが要求する空間位置と空間範囲に気象パターンに関する個別気象情報を送信するために、気象分析部12において気象情報データベース21のリアルタイム気象データと予測された現象をモニターする。
【0041】
さらなる例として、ユーザはその空間位置において、ある特定の時間における特定の空間範囲内の特定の気象条件にだけ興味をもつことがある。ユーザは、選択した情報、すなわち、ユーザの電話番号(ユーザ識別子コード)、ユーザが興味をもつ特定の気象パターンに対するコード(気象コンテンツ識別子)、ユーザが興味をもつ空間位置周辺の空間範囲(空間範囲識別子とユーザが興味をもつ空間位置の空間位置識別子)、およびユーザが関心を持つ空間位置における気象条件を知らせて欲しい日時(時間識別子)をユーザ入力データベース14に入力する。それに対する応答において、気象分析部12は、時間識別子によって特定された時間に起きる特定の気象パターンの確率を決定するために、空間範囲識別子と空間位置識別子によって特定される空間位置と空間範囲に対するリアルタイム気象データを気象通報データベース21からモニターする。気象分析部12は、信号経路32を介して、個別気象出力信号を通信ネットワーク20に送信する。通信ネットワーク20は、ユーザ入力データベース14から、信号経路30を通して、ユーザ識別子コードを受け取り、気象分析部12から受け取った気象出力信号をユーザ識別子コードによって特定される特定の通信機デバイス11に送信する。このようにして、ユーザは自分が要求した空間位置、空間範囲および時間に関する個別気象通報を受け取る。
【0042】
信号経路22、24、26、28、30、32は、本発明を実装するために利用されるいろいろなソフトウェアやハードウェア間の論理的および/または物理的なリンクである。信号経路22、24、26、28、30、32の各々はここでは、本発明の個々のコンポーネントの間で通信される情報と論理を明らかに例示する目的のためにだけ示され、記述されていることを理解すべきである。動作時には、これらの信号経路は別々の信号経路でない場合もあり、単一の信号経路であってもよい。また、これらのいろいろな情報は、本発明のコンポーネントの間で必ずしも
図1に示される方法で流される必要はない。たとえば、
図1は、ユーザ入力データベース14から通信ネットワーク20まで信号経路30を介して直接送信されるユーザ識別子コードを例示するが、ユーザ識別子コードは信号経路24を介して気象分析部12に伝え、その後、信号経路32を介して通信ネットワーク20に伝えることもできる。
【0043】
ユーザがユーザ入力データベース14にユーザ識別子コードを手入力すると記述したが、ユーザ識別子コードは通信機デバイス11によってユーザ入力データベース14に自動的に入力されることもできることを理解すべきである。
【0044】
一旦ユーザ定義パラメータがユーザ入力データベース14に入力されたなら、ユーザ定義パラメータは、ターゲットマーケティングのために気象コンテンツ識別子とともに気象分析部12が分析することができる。複数のベンダー36は、複数の信号経路38a、38b、38cを介してブロードキャストネットワーク10の気象分析部12へのアクセスを提供される。ベンダー36は、ベンダー36にとって有用である情報のデータ・セットを収集するために、気象分析部12に検索情報を独立して入力することができる。
【0045】
たとえば、特定のベンダー36a(除雪機を売るビジネスに従事している)は、翌週少なくとも10インチの雪を被ると予想されるアメリカ合衆国のすべての空間位置のリストを要求するために、気象分析部12に気象コンテンツ識別子と時間識別子を入力してもよい。気象分析部12は、次に、気象通報データベース21に格納された少なくとも1つの気象コンテンツ識別子、時間識別子、およびリアルタイム気象データに基づいて翌週少なくとも10インチの雪を被るとされるアメリカ合衆国のすべての空間位置のデータ・セットを収集する。そのデータ・セットは、その後ベンダー36aへ出力される。そのデータ・セットに基づいて、ベンダー36aはそのデータ・セットで特定される領域に広告または更なる除雪機を送ってもよい。
【0046】
別の例として、特定のベンダー36a(除雪機を売るビジネスに従事している)は、翌週少なくとも10インチの雪を被ると予想されるアメリカ合衆国の空間位置にいるユーザを特定するすべてのユーザプロファイルのリストを要求するために、気象分析部12に気象コンテンツ識別子と時間識別子を入力してもよい。気象分析部12は、次に、気象通報データベース21に格納された少なくとも1つの気象コンテンツ識別子、時間識別子、ユーザプロファイル、およびリアルタイム気象データに基づいて翌週少なくとも10インチの雪を被るとされるアメリカ合衆国のすべての空間位置のデータ・セットを収集する。そのデータ・セットは、その後ベンダー36aへ出力される。そのデータ・セットに基づいて、ベンダー36aはそのデータ・セットで特定されるユーザに広告を送ってもよい。
【0047】
ユーザがブロードキャストネットワーク10により提供されるサービスを申し込むことを想定される。この点に関しては、ブロードキャストネットワーク10はサービス料金をユーザに負担させても、負担させなくてもよい。また、あるサービスはブロードキャストネットワーク10によってある料金で提供され、付加的なサービスは拡張料金で提供されてもよい。
【0048】
処理パワーを節約するために、気象分析部12は、どの通信機デバイス11をオフにするか、あるいは範囲外にするかを定期的に決定してもよい。一旦これが決定されたなら、気象分析部12は、その後、オフにされたか、範囲外にされた通信機デバイス11に対しては何ら個別気象出力信号を生成しない。一旦通信機デバイス11の特定の一つがオンになるか、範囲内に来たならば、気象分析部12は、その後、そのような通信機デバイス11に対して個別気象出力信号を生成しようとする。言い換えると、処理パワーを節約するために、気象分析部12は、作動中で範囲内にある通信機デバイス11に対してだけ個別気象出力信号を生成してもよい。
【0049】
気象分析部12は、ブロードキャストネットワーク10に位置する。あるいは、気象分析部12はブロードキャストネットワーク10の残りからは切り離されてもよく、その場合、気象分析部12はブロードキャストネットワーク10へのサービスとして提供される。
【0050】
ある好ましい実施の形態では、ユーザがユーザ入力データベース14にユーザ定義パラメータを与えるというよりはむしろ(あるいはそれに加えて)、ユーザ入力データベース14は、複数の定義済みユーザプロファイルに、アクティビティのデータと時間をオプションとして含めてユーザが指定したアクティビティ向けの定義済みのユーザプロファイルの各々を供給するように、プログラムされている。このアクティビティは、ビジネス向け、個人向け、あるいは娯楽向けのニーズであってもよい。たとえば、ビジネス向けニーズは、望ましいアクティビティ(たとえば、牧場主、契約者、農民または塗装工のようなものであるがこれに限られない)を実行するには気象条件に依存するか、影響を受ける任意の仕事であってもよい。個人向けニーズは、気象条件によって肯定的または否定的に影響されるアクティビティ、一例としてこれに限らないが、住宅所有者によって実行される任務(芝生を刈ったり、家を塗装したり、木またはその種の他のものの刈り込みをするなど)であってもよい。娯楽向けニーズは、気象条件に依存している娯楽的または他の屋外のアクティビティ、一例としてこれに限らないが、ゴルフ、サイクリング、ボート漕ぎ、ハイキング、釣りまたは雪スキーのようなものであってもよい。
【0051】
この場合、ユーザはアクティビティまたはカテゴリーをユーザ入力データベース14に対して選ぶか、提供する。ユーザ入力データベース14はそのようなアクティビティまたはカテゴリーに関する定義済み情報を読み出し、そのような定義済み情報をユーザのユーザプロファイルに格納するかリンク付けする。ブロードキャストネットワーク10および/または気象分析部12は、次に、ユーザのユーザプロファイルに含まれる情報に関して気象警報または他の情報を提供するために前述のように機能する。
【0052】
たとえば、ユーザは特定の週末の午前9時から午後4時までの間、ゴルフすることを計画するかもしれない。この場合、ユーザは「ゴルフ」のための定義済みユーザプロファイルとそのように計画されたアクティビティの時間フレームとを選ぶだろう。計画されたアクティビティの位置をユーザ入力データベース14に入力することができる。あるいは、通信機デバイス11の位置を通信機位置データベース16によってモニターすることもできる。定義済みユーザプロファイルに含まれる情報はユーザ入力データベース14に入力され、その後、気象警報と予報が上述のように生成される。
【0053】
定義済みユーザプロファイルはブロードキャストネットワーク10および/または気象分析部12の部材で決定される。これらの部材は、各々の指定されたアクティビティに対して典型的に適当であったり、不利であったりする気象条件を特定する。このようにして、たとえば、「ゴルフ」のための定義済みユーザプロファイルは、例えばゴルフ・アクティビティに肯定的または否定的な影響を与える風の状態、稲妻、雨、温度、その他の状態のデータを含む。定義済みユーザプロファイルのデータは、ユーザによるアクティビティの選択の前に、または、その後に決定することができる。
【0054】
ユーザが望むならば、ブロードキャストネットワーク10および/または気象分析部12が、適当なサイズの空間範囲識別子を生成することに対して責任を負うことができる(ユーザプロファイルまたは定義済みユーザプロファイルの場合のように)。あるいは、空間範囲識別子は、気象現象の性質で決定してもよい。後者の場合、ブロードキャストネットワーク10および/または気象分析部12の部材は、起こるか起こりうる各気象現象に関して「懸念の領域」を決定し、通信ネットワーク20は、その次に、懸念の領域と接触するかもしれないユーザまたは通信機デバイス11に通知を送ることもできよう。
【0055】
たとえば、竜巻は1/2マイルの広さであるかもしれないが、ブロードキャストネットワーク10および/または気象分析部12は、その経験、知識、能力に基づいて、懸念の領域が1と1/2マイルの広さ、8マイルの長さであり、北東へ動いていると決定することもある。ユーザの位置が「懸念の領域」と接触するならば、上述のように、ユーザ入力データベース14の範囲内のユーザはだれでも通知されるであろう。
【0056】
[このシステムの他の活用法]
図3および
図4は、他のタイプの情報を配信するために、または、気象関連の現象をより正確に予測するために使うことができるアドバイザリーシステム8a、8bを示す。以下に記す場合を除いて、アドバイザリーシステム8a、8bは構造と機能の点で気象アドバイザリーシステム8に類似する。明確にするために、類似したコンポーネントには、同じ数字の接頭辞を付し、異なるアルファベットの接尾辞を付す。
【0057】
アドバイザリーシステム8aは、ブロードキャストネットワーク10aを備える。ある実施の形態において、ブロードキャストネットワーク10aは、たとえば、雇用者から被雇用者に個別にリアルタイムで仕事の割り当てを送信するために使われる。ブロードキャストネットワーク10aは、分析部12a、通信機位置データベース16a、および通信機デバイス11a、11bを備える。ここでは通信機デバイス11aは「雇用者通信機デバイス」と称し、通信機デバイス11bは「被雇用者通信機デバイス」と称する。通信機位置データベース16aは、通信機デバイス11a、11bの空間位置を示す実時間データを含むように継続的に更新される。先に述べたのと同様の方法で、分析部12aは、ユーザプロファイル(ブロック80aで示される)、通信機位置データベース16aに格納された動的位置、ブロック82aで示された固定位置、および雇用者通信機デバイス11aのうちの1つから分析部12aに入力された仕事の割り当てを比較する。システム8a内で伝達される情報のタイプを詳しく説明するために、システム8aをさらに雇用者システム40aと被雇用者システム42aとして記述する。
【0058】
たとえば、雇用者は、雇用者通信機デバイス11aを用いて、被雇用者のユーザプロファイルに被雇用者情報や基準を入力する。たとえば、仕事の場所、仕事のスケジュール、スキルの要件、性格特性、その他の基準をブロック84aで示すように入力する。さらに、雇用者は分析部12aに仕事または仕事の割当て基準を入力する。例えば仕事の場所、仕事のスケジュール、スキルの要件、性格特性、その他の基準を入力する。雇用者は、雇用者通信機デバイス11aのうちの1つに上記の基準を入力する。雇用者通信機デバイス11aは、たとえば、コンピュータ、パーソナル携帯情報機器(PDA)、携帯電話、複合型携帯電話/PDA、または被雇用者情報やジョブ割当て基準を分析部12aに送信できる他の任意のデバイスのいずれであってもよい。分析部12aは、たとえば、コンピュータまたはウェブサーバでもよい。分析部12aは、少なくとも1つの個別の仕事の割り当てのデータ・セットを生成するために、被雇用者ユーザプロファイル基準を仕事割当て基準と突き合わせる。
【0059】
個別のリアルタイムの仕事割り当ては、仕事割当て基準を被雇用者ユーザプロファイルと突き合わせた結果に基づいて被雇用者通信機デバイス11bのうちの1つに送信される。そのデータ・セットは、雇用者通信機デバイス11aに送ることもでき、それによって雇用者は、そのデータ・セットをレビューしてその仕事割り当てを特定の一人の被雇用者に割り当てることができる。あるいは、分析部12aは、自動的にその仕事割り当てを特定の一人の被雇用者に割り当てることもでき、それによって雇用者からの干渉を受けずに、仕事割り当てを被雇用者の通信機デバイス11bに送ることができる。被雇用者の通信機デバイス11bは、たとえば、PDA、携帯電話、複合型携帯電話/PDA、ページャ、または分析部12aか雇用者が被雇用者に情報を通信することのできる他の任意のデバイスであってもよい。
【0060】
被雇用者の各々のためのユーザプロファイルは、被雇用者の特徴、例えば特定の被雇用者に関する個性、販売スタイル、服装、技能、場所、スケジュール、または他の何らかの品質または特徴に関する情報を含む。さらに、ユーザプロファイルは、望ましくは雇用者通信機デバイス11aと被雇用者通信機デバイス11 bの両方によってアクセス可能である。しかし、雇用者通信機デバイス11aはユーザプロファイル全体にアクセスがある一方、被雇用者通信機デバイス11bはユーザプロファイルの部分集合だけにアクセスがあることが好ましい。このように、雇用者システム40aがアクセス可能なユーザプロファイルは、被雇用者システム42aがアクセス可能なユーザプロファイルと異なっていてもよい。
【0061】
たとえば、雇用者システム40aがアクセス可能なユーザプロファイルは、被雇用者には隠されているか、知られていない特定の被雇用者に関連する特徴を含んでもよい。たとえば、被雇用者は自分のユーザプロファイルに格納された情報にアクセスできる。例えば、ブロック86aで示されるように、場所、予定、技能、その他の基準にアクセスできる。そして、必要に応じて情報を更新するために、自分のユーザプロファイルに対するアクセスが提供されてもよい。上記の被雇用者がアクセス可能な情報に加えて、雇用者は、個性、販売スタイル、服装、および技能のような被雇用者特徴を入力しアクセスするために、被雇用者ユーザプロファイルにアクセスしてもよく、必要に応じてこの情報を更新するために、アクセスが提供されてもよい。
【0062】
別の実施の形態では、システム8aは、商品の運搬人のリアルタイムの位置に基づいて商品を届けるのに用いられる。より詳しくは、システム8aは、迅速かつ効率よく商品を購入者の指定された位置に届けるためにオンライン注文された製品の購入者の便宜を図るために用いることができる。
【0063】
分析部12aに被雇用者ユーザプロファイルと位置がロードされる。分析部12aは、購入者位置に位置する配達人(被雇用者)を特定する。被雇用者のユーザプロファイルの一部は、被雇用者の配達用トラック上の商品の目録を含むことができる。被雇用者は、どんな目録が自分の配達用トラック上で見つかるかは知る必要はないが、自分の配達先だけを知っている必要がある。
【0064】
たとえば、購入者は新たな製品をオンラインで注文してもよい。雇用者が、雇用者通信機デバイス11a(これは、分析部12aに仕事割り当てを入力する)に購入者の注文(仕事割り当て)を入力してもよい。それによって、分析部12aは、どの配達人が指定された商品を購入者に効率良く届けることができるか決定することができる。また、オンライン注文することによって、購入者は分析部12aに直接、注文を送ってもよい。それによって分析部12aは、商品を購入者に届けるのに適当な配達人を自動的に決定し、被雇用者の通信機デバイス11bを介して配達人にその仕事の割り当てを送ることができる。さらに、雇用者は、被雇用者の配達用トラック上に位置する正確な目録を追跡し、この目録記載の物品が配達されているか、配達用トラックから盗まれた物品はないかをモニターするためにユーザプロファイルを更新する。
【0065】
さらにもう一つの実施の形態において、システム8aは、新しいクライアントを求めるためにセールスマンを現場に行かせるために使うことができる。たとえば、会社は見込み客から質問を受け取ってもよい。見込み客に関する情報は、雇用者通信機デバイス11aから仕事割当てとして、分析部12aに入力される。分析部12aは、その次に、セールスマンのユーザプロファイルに格納される情報に基づいてその見込み客のところに送るのに適切なセールスマンを決定する。セールスマンのユーザプロファイルは、例えば、セールスマンの位置、性格特性、服装スタイル、またはどのセールスマンが見込み客のところに行かせるのに適切であるかを決定するのに用いられるその他の属性などの情報を含んでもよい。
【0066】
図4は、本発明にしたがって構成された別のアドバイザリーシステム8bを示す。アドバイザリーシステム8bは、ブロードキャストネットワーク10bを含む。ブロードキャストネットワーク10bは、上述のブロードキャストネットワーク10と構造と機能の点で類似するが、次の点は異なる。ブロードキャストネットワーク10bは、気象および環境センサ48bをもつ個別センサネットワーク48aを含み、これらのセンサは、予め定められたユーザに関連する地理的領域に特に関連づけられている。
【0067】
たとえば、気象と環境データの収集サイトは、世界の成長領域において非常にまばらにしかない。アイオワ州では、最小数の米国気象課データ収集地点が存在するだけである。農民が収穫について批評的な決定をするために十分な気象データ地点の密度の高いネットワークが存在しないため、気象データが不足し農民の行動を妨げている。たとえば、土地温度データ、収穫湿気データ、降水確率データが利用できないとき、160エーカーの土地を肥沃にするべきかどうかをいかにして知ることができようか?
【0068】
センサ網48aは、一時的または永久的なデータ収集センサ48bを含み、これらのセンサは、たとえば、加入者またはシステム8bのユーザの土地に10エーカー〜40エーカーの格子で設置してもよい。各センサ48bは、それぞれに関連づけられた独自の空間範囲(例えば5マイルまたは20マイルの圏内)を有してもよい。各センサ48bに関連づけられた空間範囲は、ユーザによって選ぶことができ、センサ網48aの密度と同様に、センサ48bのタイプと目的に応じて指定することができる。たとえば、ユーザが肥料処理を予定するために土湿に興味があるならば、選択されたセンサ48bに関連づけられる空間範囲は、たとえば、375フィートと決めてもよい。別の例では、ユーザは地面に種を植えるために地温に興味があるかもしれない。選択されたセンサ48bに関連づけられる望ましい空間範囲は、たとえば、2,000フィートでもよい。システム8bのユーザは、上述のようにユーザプロファイルをもつ。そのプロファイルには、例えば、ユーザの土地またはその近くに設置された、ユーザに関連づけられたセンサ48bに関する情報が補充される。センサ48bは、特定地域向けの個別情報を気象分析部12bに送ることにより、気象分析部12bがユーザのために特定地域向けの気象通報を生成する際、より詳細な情報を用いることができるようになる。
【0069】
センサ48bは、気象を予測し、現在の気象条件を送信し、現在の環境条件を送信し、および/または環境条件を予測するために使うことのできる情報を生成する任意のタイプのセンサである。たとえば、センサ48bは、パラメータをサンプリングし、記録するために使うことができる。パラメータには、気温、湿気、降水量、太陽の放射線、風速と方向、地温、土湿、土地の化学的成分などがあるが、これらに限定されない。
【0070】
たとえば、ユーザは、温度、湿気、土地の状態などをモニターするためにセンサ網48aを使いたいというタイプの情報を自分のユーザプロファイルに入力してもよい。気象分析部12bは、センサ網48aからセンサデータを受け取り、ユーザプロファイルに入力された情報に基づいてユーザの通信機デバイス50bを介して情報をユーザに送る。ユーザは、自分のユーザプロファイルを修正することによっていつでも特定地域をモニターするための特定のセンサを選んでもよい。
【0071】
さらに、システム8bは、リアルタイム道路状態情報を気象分析部12bに送り、システム8bのユーザに送られる気象通報を強化するために用いられてもよい。センサ48bはバッテリーまたは太陽光発電源のような自分自身の電源を含むことができるが、好ましくはセンサ48bは電気電源をもつデバイスに配置される。たとえば、一時的または永久的センサ48bは、車道に沿っていろいろな位置に設置してもよい。例えば、車両に設置したり、車道またはその脇に設置したり、車道または鉄道に横付けされた掲示板、ガソリンポンプ、携帯電話塔上に設置したり、例えばUPSやフェデラル・エクスプレスのような配達車両上や街灯上に設置する。センサ48bが車道に設置される場合、コンクリートまたはアスファルトの中に設置してもよい。車道のわきに設置される場合、たとえば、センサ48bは溝に設置してもよい。センサ48bは、たとえば、湿気、温度または、他の何らかの気象または環境状態を検出してもよい。それらの状態は、道路に関連付けられていたり、道路脇の標識や街灯上、UPSやフェデラル・エクスプレスのような配達車両上、客貨車上の標識に関連づけられている。あるいは、センサ48bは、特定の車道または鉄道に関連した交通状態または他の何らかの状態を検出するのに用いてもよい。
【0072】
たとえば、各センサ48bは、車道または鉄道に沿った指定された領域に対する状態を決定するために最も近いセンサから100フィート離して設置して、センサ網48aを作るようにしてもよい。さらに、センサ48bはいろいろな携帯電話塔で設置し、その塔に関連した特定の携帯電話システムのユーザがシステム8bを用いていろいろな状況にアクセスできるようにしてもよい。
【0073】
気象センサ48aの各々はそのような気象センサの現在位置を決定するためのGPSシステムのようなシステムを含んでもよい。それにより、気象センサの現在位置を気象分析部12bに送ることができる。
【0074】
当業者はシステム8bに多くの活用の仕方があることがわかるであろう。たとえば、センサデータが車道または鉄道に沿って走行中の車両に置かれたセンサ48aによって集められるとき、気象分析部12bは、センサデータが集められているところの近くに位置する通信機デバイス11bに気象通報を送ることができる。このようにして、フェデラル・エクスプレス・トラックが加入者から5マイルの位置にあると仮定して、フェデラル・エクスプレス・トラックでセンサから集められる情報を加入者に送ることができる。
【0075】
他のタイプの情報を配信するために使うことができるアドバイザリーシステム8cが
図5に示される。以下に記す場合を除いて、アドバイザリーシステム8cは構造と機能の点でアドバイザリーシステム8aと類似する。明確にするために、類似したコンポーネントには、同じ数字の接頭辞を付し、異なるアルファベットの接尾辞を付す。
【0076】
アドバイザリーシステム8cは、ブロードキャストネットワーク10cを備える。ある実施の形態において、ブロードキャストネットワーク10cは、ブロードキャストネットワーク10cから離れた位置にある少なくとも一人の既知または未知の個人を見つけるために使われる。ブロードキャストネットワーク10cは、分析部12c、通信機位置データベース16c、および少なくとも1つの通信機デバイス11c、好ましくは少なくとも二つの通信機デバイス11c、11dを備える。ここでは通信機デバイス11cは「ロケータ通信機デバイス」と称し、通信機デバイス11dは「ロケーティ通信機デバイス」と称する。ここで用いられる「ロケータ(locator)」という用語は、ロケーティを探そうとする人を意味する。ここで用いられる「ロケーティ(locatee)」という用語は、探される対象の人を意味する。通信機位置データベース16cは、ロケータ通信機デバイス11cとロケーティ通信機デバイス11dの空間位置を示す実時間データを含むように継続的に更新される。
【0077】
先に述べたのと同様の方法で、分析部12cは、(ブロック80cで示すように)リモートの通信機デバイス11c、11dの1つから分析部12cに入力されたユーザプロファイル(独自の個人的な特質を示す情報を含む)、通信機位置データベース16cに格納された動的位置、およびブロック82cで示される固定位置を比較する。システム8c内で伝達される情報のタイプを詳しく説明するために、システム8cをさらにロケータシステム40cとロケーティシステム42aとして記述する。
【0078】
たとえば、ロケータはロケータ通信機デバイス11cを用いて、ブロック84cで示されるように、自分のユーザプロファイルに自分のロケータ情報や基準を入力する。例えば、個人の特性(すなわち、身長、体重、年齢、眼の色、髪の色、性、人種、職業など)、性格特性(すなわち、外向的、社交的な酒飲み、非喫煙者など)、写真、ロケータによる音声表現、ロケータによるビデオ表現、ロケータによるオーディオ/ビデオ表現、その他のユーザ情報や基準を入力する。その上/その代わりに、ロケータは、分析部12cにロケーティの望ましい基準を入力する。例えば、個人の特性、性格特性、プロキシミティ(ロケータの固定または動的位置からの距離を示す空間範囲識別子を含む)または他の何らかの基準を入力する。ロケータは、ロケータ通信機デバイス11cのうちの1つに上記の基準を入力する。ロケータ通信機デバイス11cは、たとえば、コンピュータ、パーソナル携帯情報機器(PDA)、携帯電話、複合型携帯電話/PDA、またはロケータ基準を分析部12cに送ることのできる他の任意のデバイスであってもよい。分析部12cは、たとえば、コンピュータまたはウェブサーバでもよい。分析部12cはロケーティのユーザプロファイル基準をロケータのユーザプロファイル基準および/またはロケータの望む基準と突き合わせ、ロケータ基準と一致するロケーティのユーザプロファイルのデータ・セットを生成する。
【0079】
ロケータ基準をロケーティのユーザプロファイルと突き合わせた結果に基づいて、ロケータ基準をロケーティ通信機デバイス11dのうちの1つに送る。ロケータ通信機デバイス11cにロケーティに関する何らかの情報を転送する前に、必要に応じて、ロケーティの許可を取得するようにしてもよい。一旦ロケーティの許可を受け取った(必要であるなら)ならば、データ・セットをロケータ通信機デバイス11cに送ることができる。その結果、ロケータは、データ・セットをレビューし、テキスト・メッセージまたは他の何らかの通信手段によって接触するロケーティを決定することができる。あるいは、分析部12cは、自動的に接触すべきロケーティを決定することができ、それによってロケータの介入なしにテキスト・メッセージまたは他の何らかの通信手段によってロケーティの通信機デバイス11dに通信することができる。ロケーティの通信機デバイス11dは、たとえば、PDA、携帯電話、複合型携帯電話/PDA、ページャ、または分析部12cかロケータがロケーティに情報を通信することができる他の任意のデバイスであってもよい。
【0080】
各ロケーティのユーザプロファイルには、例えば、身長、体重、年齢、眼の色、髪の色、性、人種、職業などのロケーティの個人的特性や、たとえば、外向的、社交的な酒飲み、非喫煙者などの性格特性、または特定のロケーティに関する他の品質または特徴に関する情報が含まれる。ロケーティのユーザプロファイルにはさらに、ブロック86cで示されるように、ロケーティの写真、ロケーティによる音声表現、ロケーティによるビデオ表現、ロケータによるオーディオ/ビデオ表現、その他のユーザ情報や基準が含まれてもよい。
【0081】
一旦ロケーティのユーザプロファイルがロケータの通信機デバイス11cにダウンロードされたなら、ロケータはロケーティに関する追加情報、例えばロケータがロケーティにとって意味があると考えるロケータの印象、ロケーティの意見、またはその他の情報を追加してもよい。この追加情報はロケーティからは隠されているが、アドバイザリーシステム8cの追加ユーザにはブロードキャストされてもよい。たとえば、ロケータシステム40cがアクセスできるユーザプロファイルには、ブロック86cで示されるように、ロケーティには隠れているか知られることがない特定のロケーティに関連する特徴を含んでもよい。たとえば、ブロック86cで示されるように、ロケーティは、入力された個人特性や個性基準のような自分のユーザプロファイルにアクセスすることができ、必要に応じて情報を更新するために自分のユーザプロファイルへのアクセスが提供されてもよい。上記のロケーティがアクセスできる情報に加えて、ロケータは、個人の特性や性格特性のようなロケーティ特徴にアクセスするために、ロケーティのユーザプロファイルにアクセスしてもよい。
【0082】
たとえば、ロケータは、自分が独身、白人、男性、26歳、大学生、非喫煙者、軽い社交的飲酒者であることを自分のユーザプロファイルに含めてもよい。ロケータは、同じ個人特性や性格特性を共有する白人の独身女性を探すことを望む。ロケータは、アドバイザリーシステム8cの他のユーザ(「ロケーティ」)によって入力されたユーザプロファイルをダウンロードしてもよい。ロケータは、さらにロケーティと接触するために、ロケーティにテキスト・メッセージまたは他の通信手段を送ってもよい。この実施の形態では、本発明は、恋愛サービス、デートサービス、または結婚仲介サービスと考えてもよい。
【0083】
別の実施の形態において、システム8cは、類似したユーザプロファイルをもつユーザの間でエンターテイメントを見つけて提供するのに用いられる。そのようなユーザの例は、映画愛好家、ゲーマー、または特定の階層の娯楽産業に興味がある他の人々を含む。より詳しくは、システム8cは、娯楽産業に類似した関心をもつ個人を見つけて、そのような個人に望ましいエンターテイメントを与えるのに用いることができる。システム8cは、ロケータによって分析部12cに入力された指定された空間範囲に関連する個人を見つけるのに用いることができる。あるいは、ロケーティの位置に関係なく、システム8cは個人/ロケーティを見つけるのに用いることができる。
【0084】
上で述べたのと同じ方法で、ロケータは、ブロック84cに示されるように、ロケータ通信機デバイス11cを用いて、自分のロケータ情報および/または基準を自分のユーザプロファイルに入力する。たとえば、エンターテイメントに対する関心、望ましいあるいは指定される空間範囲(固定または動的位置に基づく)、他のユーザ情報および/または基準を入力する。その上/その代わりに、ロケータは、分析部12cにロケーティの望ましい基準を入力する。例えばエンターテイメントに対する関心、望ましいあるいは指定される空間範囲、他の基準を入力する。分析部12cは、上述と同じ方法でロケータ情報をロケーティ情報と突き合わせ、娯楽産業に類似した関心をもつ、および/またはロケータによって示される領域内でプロキシミティをもつシステム8cの他のユーザを見つけてマッチングを取る。
【0085】
たとえば、例えば鬼ごっこのようなゲームをシステム8cの他のユーザとしたいロケータは、上述と同じ方法で、自分のロケータ通信機デバイス11cを介して、分析部12cに自分のロケータ・ユーザプロファイル情報を入力してもよい。そのようなロケータ・ユーザプロファイル情報の例は、たとえば、個人特性、性格特性、ロケーティを見つけるための望ましい空間範囲を含む。また、ロケータは分析部12cにロケーティの望ましい基準を入力してもよい。例えば望ましい個人特性、性格特性、望ましいロケーティ位置、ロケーティを見つけるための望ましい空間範囲を入力する。
【0086】
たとえば、鬼ごっこのゲームをすることを望んでいるロケータは、分析部12cにゲームのタイプ、ロケータの性格特性や個人の特性に関する情報を(ロケータ通信機デバイス11cを介して)入力し、例えば、自分の位置から50マイルの空間範囲内にロケーティを見つけたいという自分の望みを指定する。指定された鬼ごっこのゲームに参加するための「ゲーム板」として世界を使って、分析部12cはロケーティ・ユーザプロファイル基準をロケータ・ユーザプロファイル基準および/またはロケータが望む基準と突き合わせ、ロケータ基準と一致するロケーティ・ユーザプロファイルのデータ・セットを生成する。
【0087】
ロケーティのこのデータ・セットに基づいて、ロケータは、指定されたゲームに参加すべきロケーティ/参加者を選び、メッセージを送ってもよい。例えば、自分のロケータ通信機デバイス11cを介して「鬼ごっこ、それはあなたです」のようなテキスト・メッセージを、ロケーティ通信機デバイス11dを介する指定されたロケーティに送ってもよい。あるいは、システム8cは、接触すべきロケーティを自動的に決定することができ、それによってロケータの介入なしでテキスト・メッセージまたは他の通信手段をロケーティの通信機デバイス11dに送ることもできる。
【0088】
娯楽産業に類似した興味があるユーザを見つけてマッチングを取ることに加えて、システム8cは、ユーザ/ゲーマーが、例えばビデオゲームなどのゲームをプレイするか、そのゲームに参加し、望んだか指定したゲームをするために他のユーザ/ゲーマーと相互作用するために用いられる。上述と同じ方法で、システム8cによって、ユーザは、特定のゲームに関与している各ユーザの(静的または動的な)位置(ユーザの固定か動的な位置からの距離を示している空間範囲識別子を含む)に基づいて、そのゲームに関与している別の個人/ユーザと相互作用することができる。
【0089】
さらに、ロケータは、エンターテイメント(すなわち、映画館、カジノなど)または特定のイベント(すなわち、特定のムービー、特定のゲーム・イベントなど)の特定の位置を(自分のロケータ通信機デバイス11cを通して)読み出すために、システム8cを使用してもよい。システム8cは、自分のユーザプロファイルに基づいて娯楽イベントのユーザに対して注意喚起するのに用いてもよい。
【0090】
別の実施の形態において、システム8cは、空間範囲識別子の助けを借りてまたは借りずに、個人のリアルタイム位置に基づいて個人(「ロケーティ」)を追跡するのに用いられる。より詳しくは、システム8cは指定された空間範囲内に旅行している個人を見つけ、特定の個人が指定された空間範囲外に移動したときはユーザに通知するのに用いることができる。さらに、自分の位置または指定された空間範囲と関連する位置に関係なく、システム8cは個人を見つけるのに用いることができる。
【0091】
分析部12cには、ロケーティ・ユーザプロファイルがロードされる。さらに、分析部12cには、ロケーティが旅行することを意図するか指示された望ましい空間範囲または経路、すなわち、ロケーティが意図する旅行範囲および/またはロケーティの目的地がロードされてもよい。分析部12cはロケーティ通信機デバイス11dの位置を追跡し、ロケーティ通信機デバイス11dがロケーティの意図した旅行の範囲やロケーティの意図した目的地の外に移動したときはロケータ通信機デバイス11cに警告してもよい。さらに、分析部12cは、ロケーティ通信機デバイス11dが「良い領域」または「悪い領域」として地理的に参照される領域へ移動したとき、ロケータ通信機デバイス11cに警告してもよい。システム8cは、ロケーティ通信機デバイス11dを介してロケーティを追跡してもよいか、必要に応じて、ロケーティの同意を求めてもよい。
【0092】
たとえば、親はシステム8cによって自分の子供の移動を追跡することを望むかもしれない。親は、ロケータ通信機デバイス11c(それは、分析部12cに子供の意図された目的地を入力する)に、子供の意図された目的地(望ましい空間範囲有りまたは無し)を入力してもよい。その結果、分析部12cはロケーティ通信機デバイス11dを介して子供の移動を追跡することができ、さらに子供が望ましい空間範囲(もし指定されていれば)の外に移動した場合、ロケータ通信機デバイス11cを介して親に警告することができるようになる。また、子供が地理的に参照された「良い領域」(すなわち、学校など)または「悪い領域」(すなわち、飲酒バーなど)に移動するならば、分析部12cはロケータ通信機デバイス11cを介して親に警告してもよい。
【0093】
さらに、ユーザは、先に述べたのと同じ方法で友人のロケーティ通信機デバイス11dを追跡することによって、例えばモール、フットボール・スタジアムなどの場所で友人(「ロケーティ」)の位置を(ロケータ通信機デバイス11cを介して)追跡してもよい。この実施の形態では、望ましい空間範囲は指定されてもよく、指定されなくてもよい。
さらに、システム8cは、ロケーティ通信機デバイス11dを介してロケーティを追跡してよいか、必要に応じて、ロケーティの同意を求めてもよい。
【0094】
システム8、8a、8b、8cのオプショナルな面は、「オペレーションズリサーチ」のパフォーマンスである。ここで用いられる「オペレーションズリサーチ」という用語は、オブジェクトの時間トラッキングと連結してオブジェクトを地理的に参照すること(ジオリファレンス)を意味する。ここで用いられる「地理的参照(ジオリファレンス)」という用語は、X1、Y1座標(期待される位置または期待される経路)やX1、Y1、Z1座標(期待される位置または期待される経路)に関するオブジェクトの位置O1を決定することを意味する。ここで用いられる「時間トラッキング」という用語は、個人やオブジェクトの予測されたおよび/または期待される到着時間(Te)と連結した個人やオブジェクトの最初の出発時間(Td)を意味する。オペレーションズリサーチは、ここに記述される本発明のどの実施の形態にも適用できる。
【0095】
オペレーションズリサーチは、いろいろな分野で使用することができる。例えば、モバイル商用サービス(すなわち、車両管理、アセット位置、フィールドの売上とサービス)、娯楽サービス(すなわち、ゲーム・サービス、個々の位置サービス、恋愛などその他の「社交的」サービス)、セキュリティサービス(すなわち、児童ロケータ・サービス、移動ロードサービス)、情報サービス(すなわち、関心地点の識別、GPSナビゲーション・サポート、気象情報とデータ、交通情報とデータ)、またはオペレーションズリサーチの使用と適用が望まれる他の任意の分野で使用できる。
【0096】
たとえば、ロケーティ通信機デバイス11dをもった子供が家(X1、Y1)を午前8時00分(Td)に出発し、午前8時30分(Te)には学校(X2、Y2)に到着することが期待されているとする。子供の親は、ロケータ通信機デバイス11cを通して、たとえば、(1)子供のロケーティ通信機デバイス11cを識別するユニークな識別コード、(2)子供の意図された目的地(すなわち、学校)(望ましい空間範囲有り/無し)、(3)子供の出発時間(Td)、および(4)子供の予想された到着時間(Te)をロケータ通信機デバイス11cに入力することによって、子供の位置(O1)を追跡してもよい。ロケータ通信機デバイス11cは、次に、子供のロケーティ通信機デバイス11cを識別するユニークな識別コード、(2)子供の意図した目的地(すなわち、学校)(望ましい空間範囲有り/無し)、(3)子供の出発時間(Td)、(4)子供の予想到着時間(Te)を分析部12cに入力する。これにより、分析部12aがロケーティ通信機デバイス11dを介して子供の移動を追跡することができ、さらに子供が望ましい空間範囲(それが指定されているなら)の外に移動した場合、ロケータ通信機デバイス11cを通して親に警告することができるようになる。また、分析部12aは、子供が入力された予想到着時間(Te)までに学校に到着しないならば、親に通報したり、意図した目的地への子供の実際の到着時間(Ta)や期待される経路(それが指定されているなら)からの子供の位置の逸脱に関して親に通報することができるようになる。また、上述のように、子供が、地理的に参照された「良い領域」(学校など)または「悪い領域」(飲酒バーなど)に移動するならば、分析部12aはロケータ通信機デバイス11cを通して親に通報してもよい。
【0097】
さらに別の例として、雇用者は、雇用者通信機デバイス11aを使って、被雇用者の意図した目的地(すなわち、配達目的地)(望ましい空間範囲有り/無し)、被雇用者の出発時間(Td)および被雇用者の予想到着時間(Te)を雇用者通信機デバイス11a(これは、分析部12aに被雇用者の意図された目的地を入力する)に入力する。これにより、分析部12aが被雇用者通信機デバイス11bを介して被雇用者の移動を追跡することができ、さらに被雇用者が望ましい空間範囲(それが指定されているなら)の外に移動した場合、雇用者通信機デバイス11aを通して雇用者に警告することができるようになる。また、分析部12aは、被雇用者が入力された予想到着時間(Te)までに配達目的地に到着しないならば、雇用者に通報したり、意図した目的地への被雇用者の実際の到着時間(Ta)や期待される経路(それが指定されているなら)からの被雇用者の位置の逸脱に関して雇用者に通報することができるようになる。
【0098】
また、上述のように、被雇用者が、地理的に参照された「良い領域」または「悪い領域」に移動するならば、分析部12aは雇用者通信機デバイス11aを通して雇用者に通報してもよい。
【0099】
図面、特に
図6を参照して、本発明にしたがって構成されたアドバイザリーシステム8eの別の実施の形態を示す。アドバイザリーシステム8eは、一つ以上の通信機デバイス11、一つ以上のサービスプロバイダ(ここでは例示として、参照番号90、92、94で示された3つ)、および一つ以上の優先順位付け部95を備えている。優先順位付け部95は、一つ以上の通信ネットワーク96を介して通信機デバイス11と通信し、また、一つ以上の通信ネットワークを介して一つ以上のサービスプロバイダ90、92、94と通信する。優先順位付け部95の構成により、通信機デバイス11のユーザは、異なるタイプのコンテンツ、サービスプロバイダ、通信ネットワーク、および/またはサードベンダーに異なる優先度を持たせるために(以下に述べるように)個別に選び、割り当てるのを許される。あるいは、優先順位付け部95は、各通信機デバイス11または通信機デバイス11のグループにコンテンツを渡すために、通信ネットワーク96のうちの少なくとも1つを自動的に個々に選ぶことができる。
【0100】
優先順位付け部95は、適当な論理デバイス(例えばコンピュータまたはコンピュータのグループ)で実行される命令(一つ以上のコンピュータ読取り可能な媒体に格納される)として実装される。好ましい実装では、優先順位付け部95はウェブサーバを備えており、グローバルな公衆網(例えばインターネット)を使って通信機デバイス11だけでなくサービスプロバイダ90、92、94とも通信する。
【0101】
ユーザ定義優先度は、いろいろな異なる方法(通信機デバイス、電話、別のコンピュータ、ファクシミリ、電子メールまたはメールを電子的に使うようなもの)を使っているユーザによって、優先順位付け部95に提供される。ユーザの優先度命令は、通信機デバイス11にコンテンツを渡すために優先度を決定するときに優先順位付け部95によって読み取ることができる一つ以上のコンピュータ読取り可能な媒体上の「ユーザ定義優先度」として格納される。
【0102】
ユーザ定義優先度は、予め定められた条件、位置、および/またはサービスプロバイダに基づくこともできる。たとえば、予め定められた条件は、通信機デバイス11が現在位置する(または位置しない)地理的領域であってもよい。通信機デバイス11の位置は、通信機デバイス11に提供されるコンテンツの優先度を決定するのに用いられることもできる。たとえば、通信機デバイス11の位置は、通信機デバイス11が一つ以上のベンダーまたはサービスプロバイダのサービス領域に入るとき、より高い優先度を提供するために利用することができる。
【0103】
通信機デバイス11の現在位置は先に述べたように通信機位置データベース16を使って自動的にモニターすることができる。あるいは、通信機デバイス11は自分自身の位置を優先順位付け部95および/またはサービスプロバイダ90、92、94の1つに提供することができる。通信機デバイス11の位置は、いろいろな考えられる資源のどれを使用しても決定することができる。考えられる資源は、たとえば、携帯電話ネットワーク、無線アプリケーションプロトコル技術をもつ携帯電話ネットワーク、全地球測位衛星技術、インターネット、長距離航行技術、レーダ技術、トランスポンダ技術、または通信機デバイス11の空間位置を決定または追跡することができる他のタイプの任意の技術である。
【0104】
各サービスプロバイダ90、92、94は、適当な論理デバイス(例えば一つ以上のサービスを提供するのに適しているコンピュータまたは一群のコンピュータ)の上で実行される命令(一つ以上のコンピュータ読取り可能な媒体に格納される)として典型的には実装される。サービスとしては、先に述べたように、例えば映画サービス、ニュース・サービス、金融データサービス、気象と他の環境データサービス、ビジネス配信データサービス、仕事割当てデータサービス、位置固有のゲーム・データ(娯楽データ)サービス、サードパーティの位置データサービスなどがある。通信機デバイス11と関連したユーザは、サービスプロバイダ90、92、94にサインアップするか登録し、また、サービスプロバイダ90、92、94によって提供されるサービスまたはコンテンツが優先順位付け部95の助けを借りて通信機デバイス11に届けられるように、優先順位付け部95にサインアップするか登録する。一旦ユーザがサービスプロバイダ90、92、94にサインアップすると、コンテンツは継続的にあるいはオンデマンドで(プッシュまたはプルの方式で)ユーザの通信機デバイス11に提供される。好ましい実装では、各サービスプロバイダ90、92、94は、ウェブサーバを備えており、インターネットのようなグローバルな公共のネットワークを使用して優先順位付け部95または通信機デバイス11と通信する。しかし、優先順位付け部95が他の方法でサービスプロバイダ90、92、94と通信することもできることを理解すべきである。
【0105】
たとえば、サービスプロバイダ90、92、94のうちの1つは、サードパーティの位置データを通信機デバイス11に提供するのに適している。サードパーティの位置データに対する優先度は、優先順位付け部95において選択され、割り当てられて、ランクを付けられ、および/または、第1優先度ベースで通信機デバイス11にサードパーティの位置データを転送するための優先度を与えられる。別の例として、気象データは第2優先度にランクされ、娯楽データは各ユーザの欲求に基づいて第3優先度にランクされてもよい。この例では、資源が不足しているときは、サードパーティの位置データは気象データと娯楽データよりも優先されるため、その結果、ユーザは気象データと娯楽データに優先してサードパーティ位置データを受け取る。
【0106】
コンテンツはサービスプロバイダ90、92、94によって直接創作されるか、サービスプロバイダ90、92、94にそのようなコンテンツを伝えるサードパーティ・ベンダーによっても創作される。複数のサードパーティのベンダーが、コンテンツを単一のサービスプロバイダに提供してもよい。また、サードパーティ・ベンダーが単一コンテンツまたは複数のコンテンツをサービスプロバイダに提供してもよい。サードパーティのベンダーは、一つ以上のコンピュータシステム(例えばコンテンツを得たり、生成するために協力している一つ以上のデータベースサーバ)として典型的には実装される。
【0107】
優先順位付け部95を介した優先度の指定は、システム8e内でいろいろなレベルで提供されてもよい。たとえば、どのシステム8eのユーザでも、優先順位付け部95を介して、サービスプロバイダ・レベル(一つのサービスプロバイダ90、92、94によって創作されたコンテンツが、もう一つのサービスプロバイダ90、92、94によって創作されたコンテンツよりも優先される)、コンテンツ・レベル(異なる種類のコンテンツの割り当てられた優先度に基づく)、サードパーティ・ベンダー・レベル、またはその任意の組合せを含めて、優先度を割り当ててもよい。
【0108】
サービスプロバイダ90、92、94は、少なくとも1つの通信機デバイス11に渡されるべき少なくとも1つのコンテンツを創作するか、取得してもよい。
たとえば、
図6で示すように、サービスプロバイダ90、92、94は、それぞれ、優先順位付け部95と通信ネットワークを介して一つ以上の通信機デバイス11に渡されるべき複数のコンテンツ102、104、106、108、110、112、114、116、118をそれぞれ創作する。
【0109】
図7を参照して、本発明にしたがって構成された別のアドバイザリーシステムを参照番号8fで示す。アドバイザリーシステム8fは、一つ以上の通信ネットワーク96aを介して通信機デバイスと通信する一つ以上の通信機デバイス11と一つ以上のサービスプロバイダ90a、92a、94aを含む。サービスプロバイダ90a、92a、94aは、構造と機能において、
図6に示されるサービスプロバイダ90、92、94と類似するが、各サービスプロバイダ90a、92a、94aが、各サービスプロバイダから個々に通信機デバイス11にコンテンツ102a、104a、106a、108a、110a、112a、114a、116a、118aの配信に優先順位をつけるために、一つ以上の優先順位付け部95aを含む点は異なる。優先順位付け部95aは、構造と機能において、上述の優先順位付け部95と類似するが、優先順位付け部95aは、単独でサービスプロバイダ90a、92a、94aのうちの1つと関連づけられている点が異なる。
【0110】
このように、要約すると、上述のシステム(8、8a、8b、8c、8d)の各々のブロードキャストネットワークは、通信ネットワーク96、96aを通して通信機デバイス11に渡される望ましいコンテンツに優先順位をつけるための1以上の優先順位付け部95、95aを含むことによって、システム8e、8fにおけるサービスプロバイダ90、92、94の一つとなりうる。望ましいコンテンツの例には、気象と他の環境データ、ビジネス配信データ、仕事割当てデータ、位置特有のゲーム・データ(娯楽データ)、サードパーティ位置データ、ユーザによって割り当てられるユーザ定義優先度の割当てに基づく同様のものなどを含むが、これに限定されない。
【0111】
ユーザ定義優先度の割当てだけが必要とされるように望ましいコンテンツが予め定められてもよい。あるいは、望ましいコンテンツとユーザ定義優先度が同時に選択され割り当てられてもよい。優先度をいろいろな望ましいコンテンツに割り当てることによって、ユーザの通信機デバイス11および/またはサービスプロバイダ90、92、94と関連づけられた潜在的な記憶装置の制限能力が軽減され、その結果、第1優先度を割り当てられるコンテンツが、好ましくはユーザによって受け取られるようになる。記憶装置やサービスプロバイダのバンド幅のような資源が不足しているならば、特定の通信機デバイス11はより低い優先度をもつコンテンツを受け取らなくてもよい。
【0112】
通信ネットワーク96、96aを介して少なくとも1つの通信機デバイス11に渡すべき一つ以上の異なる種類のコンテンツを配信するための少なくとも1つのサービスプロバイダを選ぶことによって、望ましいコンテンツが少なくとも1つの通信機デバイス11に渡される。コンテンツは、同一のコンテンツまたは異なるコンテンツを提供している少なくとも一つ以上ベンダーによって提供されてもよい。また、優先度はそのようなコンテンツを提供しているベンダーに基づいてコンテンツに割り当てられてもよい。少なくとも1つのユーザ定義優先度は、少なくとも1つのコンテンツのタイプと一つ以上の通信機サービスプロバイダに割り当てられる。
【0113】
コンテンツ割当ては、予め定められた条件、位置、および/またはサービスプロバイダに基づいてもよい。予め定められた条件は、通信機デバイスが現在位置する地理的領域と通信機デバイスが現在位置しない地理的領域からなるグループから選ばれる。選択された地理的領域は、少なくとも一つ以上ベンダーのサービス領域内にあってもなくてもよい。異なるタイプのコンテンツがユーザ定義優先度に基づいて通信機デバイスに渡されるように、ユーザ定義優先度、予め定められた条件、位置、および/またはサービスプロバイダがコンピュータ読み取り可能な媒体に格納される。ある実施の形態において、コンテンツが通信ネットワーク96、96aを介して通信機デバイス11に渡される前に、予め定められた条件、位置、サービスプロバイダが手に入るかどうかを決定してもよい。また、通信ネットワーク96、96aを介して通信機デバイス11に異なるタイプのコンテンツを渡すステップの前に、コンテンツを受け取り、ユーザ定義優先度が読み取られてもよい。
【0114】
コンピュータ読取り可能な媒体は通信機デバイス11によって読み取り可能で、通信機デバイス11上に位置してもよい。あるいは、コンピュータ読み取り可能な媒体は、通信機デバイス11から離れた場所、例えば優先順位付け部95、95aに位置してもよい。
【0115】
本発明のあるバージョンでは、通信機デバイス11は、通信機デバイス11によるコンテンツの受領を示す確認を、(通信ネットワーク96aを介して)優先順位付け部95または(通信ネットワーク96を通して)サービスプロバイダ90a、92a、94aに送るのに適してもよい。もし確認が優先順位付け部95、95aまたはサービスプロバイダ90a、92a、94aによって受け取られないならば、そのような確認が受け取られるまで、優先順位付け部95、95aまたはサービスプロバイダ90a、92a、94aはコンテンツを送信し続ける。このように、通信機デバイス11によるコンテンツの受領が確認できるまで、少なくとも1種類のコンテンツが通信機デバイス11に再送されてもよい。コンテンツが再送されるかどうかは、ユーザ定義優先度においてユーザが選択することができる。
【0116】
本発明のあるバージョンでは、システム8e、8fは、利用可能なコンテンツをユーザが選択した履歴や、ユーザの好みの履歴に基づいた利用可能なコンテンツのユーザの履歴的優先順位付けに基づいて、ユーザの通信機デバイス11に渡すべき利用可能なコンテンツに優先度を割り当ててもよい。つまり、システム8e、8fは、サービスプロバイダまたはサードパーティのベンダーによって創作された利用可能なコンテンツに対して、優先順位付け部95、95aを介して自動的に上述のいろいろなレベルで優先度を割り当てるように構成されてもよい。これらのレベルには、たとえば、サービスプロバイダ・レベル(一つのサービスプロバイダ90、92、94によって創作されたコンテンツが、もう一つのサービスプロバイダ90、92、94によって創作されたコンテンツよりも優先される)、コンテンツ・レベル(異なる種類のコンテンツの割り当てられた優先度に基づく)、サードパーティ・ベンダー・レベル、または、ユーザが利用可能なコンテンツを選択した履歴やユーザが利用可能なコンテンツに優先度付けした履歴にもとづいたこれらの任意の組み合わせが含まれる。
【0117】
たとえば、ユーザはいろいろな種類のコンテンツ、例えば位置特有のデータ、気象と他の環境データ、ビジネス配信データ、仕事割当てデータ、位置特有のゲーム・データ(娯楽データ)、サードパーティ位置データを選択し、受け取っている。しかし、自分の子供の位置の変化は、ゲームのアップデートや気象データよりも高い優先度をもつので、ユーザは、子供ファインダ・データを最も高い優先度と評価し、常にそれを最初にするやり方をして、資源を保護する。これによって、バンド幅、通信機デバイス・メモリ、他の通信ネットワークまたは通信機デバイス制限に関係なく、ユーザはそれを受け取ることができる。
【0118】
上述のシステムの実施の形態において、通信機デバイス11は、優先順位付け部95、95aの代わりに、あるいはそれに加えて、優先順位付け部(図示せず)を含むように構成されてもよい。これにより、サービスプロバイダ90、92、94、90a、92a、94aまたは優先順位付け部95が使うことのできる任意の優先順位付けスキームからは独立して、ユーザへのコンテンツの提示(例えば、受信、表示または記憶装置)に優先順位付けをすることができるようになる。通信機デバイスに含まれる優先順位付け部は、いろいろな方法、例えば、適当な論理デバイス(マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、またはマイクロコントローラ)上で実行される命令で実装することができ、適当な入力装置(例えばキーボード、タブレット、タッチスクリーンまたはその種の他のもの)を用いてユーザ定義優先度を受け取ることができる。そのような命令は、いろいろな方法(例えばソフトウェア、ファームウェアまたはハードウェア)で実装することができる。
【0119】
また、上述のシステムの実施の形態のいずれにおいても、優先順位付けされていないコンテンツをユーザが受け取らないように、ユーザまたはシステムによって優先度を割り当てられていないコンテンツは優先順位付け部によって拒絶されてもよい。
【0120】
2006年1月19日に出願された米国出願第11/334,898号の全内容を参照することによりここに組み込む。
【0121】
上記の説明から、本発明は、この発明に本来備わっている目的と利点だけでなく、ここに述べた目的と利点を達成するようにも構成されることは明らかである。本発明の現在好適な実施の形態を開示の目的で説明したが、当業者に容易に示唆される変形や、開示された発明の精神の範囲で達成される変形など、多数の変更を加えてもよいことは直ちに理解できよう。