(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複合商品オブジェクトの取引情報を処理する方法であって、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫が前もって作成され、前記負の販売用仮想倉庫は対応する前記物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、前記在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは前記物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、前記物理的倉庫に販売可能な物理的在庫がない場合は前記フロントエンドの販売プラットフォームサーバは前記負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、
前記方法は、
フロントエンド取引中央サーバが、複合商品オブジェクトの詳細情報の閲覧に対する閲覧要求を受信して、前記フロントエンド取引中央サーバによって各従属商品オブジェクトの在庫情報をそれぞれ取得することと、
対象の物理的倉庫に第一従属商品オブジェクトの物理的在庫が少なくとも一つあって第二従属商品オブジェクトの物理的在庫が一つもない場合、かつ前記対象の物理的倉庫に対応する対象の負の販売用仮想倉庫に前記第二従属商品オブジェクトの負の販売用仮想在庫が少なくとも一つある場合に、前記フロントエンド取引中央サーバが、前記複合商品オブジェクトの販売可能情報を提供することと、
前記複合商品オブジェクトを購入する要求が受信されたら、前記フロントエンド取引中央サーバが、取引注文が発生し、事前経路設定情報が作成されたら、前記フロントエンド取引中央サーバが、前記第一従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として前記対象の物理的倉庫を決定し、前記第二従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として前記対象の負の販売用仮想倉庫を決定することと、
を含む方法。
前記複合商品オブジェクトの前記販売可能情報が前記複合商品オブジェクトの販売可能在庫量情報を含み、前記複合商品オブジェクトの前記販売可能在庫量情報が以下の方法で決定される方法であって、
前記フロントエンド取引中央サーバが、前記各従属商品オブジェクトの在庫量を判定し、前記判定された在庫量の最小値が前記複合商品オブジェクトの販売可能在庫量となるように決定する、
請求項1に記載の方法。
複合商品オブジェクトの取引情報を処理する方法であって、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫が作成され、前記負の販売用仮想倉庫は対応する前記物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、前記在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは前記物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、前記物理的倉庫に販売可能な物理的在庫がない場合は前記フロントエンドの販売プラットフォームサーバは前記負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、
前記方法は、
第二ユーザクライアントが、複合商品オブジェクトの詳細情報の閲覧に対する閲覧要求を受信することと、
前記第二ユーザクライアントが、フロントエンドの取引プラットフォームサーバへ閲覧要求を提出することであって、フロントエンドの取引プラットフォームサーバに各従属商品オブジェクトの在庫情報をそれぞれ取得させて、対象の物理的倉庫に第一従属商品オブジェクトの物理的在庫が少なくとも一つあって第二従属商品オブジェクトの物理的在庫が一つもない場合、かつ前記対象の物理的倉庫に対応する対象の負の販売用仮想倉庫に前記第二従属商品オブジェクトの負の販売用仮想在庫が少なくとも一つある場合に、前記フロントエンドの取引プラットフォームサーバに前記複合商品オブジェクトの販売可能情報を返送させる、提出することと、
前記第二ユーザクライアントが、前記フロントエンドの取引プラットフォームサーバにより返送された前記複合商品オブジェクトの前記販売可能情報を提供することと、
前記複合商品オブジェクトを購入する要求が受信されたら、前記第二ユーザクライアントが、前記フロントエンドの取引プラットフォームサーバへ前記購入要求を提出することであって、前記フロントエンドの取引プラットフォームサーバに取引注文が発生し、事前経路設定情報が作成されたら前記フロントエンドの取引プラットフォームサーバに前記第一従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として前記対象の物理的倉庫を決定させて、前記第二従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として前記対象の負の販売用仮想倉庫を決定させる、提出することと、
を含む方法。
複合商品オブジェクトの物流情報を処理する方法であって、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫が作成され、前記負の販売用仮想倉庫は対応する前記物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、前記在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは前記物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、前記物理的倉庫に販売可能な物理的在庫がない場合は前記フロントエンドの販売プラットフォームサーバは前記負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、
前記方法は、
物流中央サーバが、物流注文が発生する対象取引注文を決定することと、
前記物流中央サーバが、前記対象取引注文に記録された事前経路設定情報を判断することと、
前記対象取引注文の第一従属商品オブジェクトが前記物理的倉庫に振り向けられて第二従属商品オブジェクトが前記負の販売用仮想倉庫に振り向けられる場合に、前記物流中央サーバが、前記第一従属商品に対して第一物流注文が発生すること及び前記第二従属商品に対して第二物流注文が発生することと、
を含む方法。
複合商品オブジェクトの出荷情報を処理する方法であって、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫が作成され、前記負の販売用仮想倉庫は対応する前記物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、前記在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは前記物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、前記物理的倉庫に販売可能な物理的在庫がない場合は前記フロントエンドの販売プラットフォームサーバは前記負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、
前記方法は、
物流注文に対する出荷要求を受信したら、出荷中央サーバが、前記物流注文に関連する対象取引注文情報を判定することと、
前記出荷中央サーバが、前記対象取引注文情報に関連する別の物流注文が存在するかどうか判定することと、
前記判定がイエスの場合は、前記出荷中央サーバが、前記対象取引注文情報に関連する両方の物流注文を処理のために結合することであって、前記物流注文の一方に対応する事前経路設定倉庫が負の販売用仮想倉庫である場合に、前記物流注文に関連する従属商品オブジェクトの確保済みの負の販売用在庫があることを検知したら二つの物流注文に関連するすべての従属商品が出荷のために一緒に梱包される、結合することと、
を含む方法。
複合商品オブジェクトの取引情報を処理する装置であって、前記装置は第二ユーザクライアントに実装され、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫が作成され、前記負の販売用仮想倉庫は対応する前記物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、前記在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは前記物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、前記物理的倉庫に販売可能な物理的在庫がない場合は前記フロントエンドの販売プラットフォームサーバは前記負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、
前記装置は、
複合商品オブジェクトの詳細情報の閲覧に対する閲覧要求を受信するよう構成された閲覧要求受信部と、
フロントエンドの取引プラットフォームサーバへ前記閲覧要求を提出して前記フロントエンドの取引プラットフォームサーバに各従属商品オブジェクトの在庫情報をそれぞれ取得させて、対象の物理的倉庫に第一従属商品オブジェクトの物理的在庫が少なくとも一つあって第二従属商品オブジェクトの物理的在庫が一つもない場合、かつ前記対象の物理的倉庫に対応する対象の負の販売用仮想倉庫に前記第二従属商品オブジェクトの負の販売用仮想在庫が少なくとも一つある場合に、前記フロントエンドの取引プラットフォームサーバに前記複合商品オブジェクトの販売可能情報を返送させるよう構成された閲覧要求提出部と、
前記フロントエンドの取引プラットフォームサーバにより返送された前記複合商品オブジェクトの前記販売可能情報を提供するよう構成された販売可能情報提供部と、
前記複合商品オブジェクトを購入する要求が受信されたら前記フロントエンドの取引プラットフォームサーバへ前記購入要求を提出して前記フロントエンドの取引プラットフォームサーバに取引注文が発生し、事前経路設定情報が作成されたら、前記フロントエンドの取引プラットフォームサーバに前記第一従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として前記対象の物理的倉庫を決定させて、前記第二従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として前記対象の負の販売用仮想倉庫を決定させるよう構成された購入要求受信部と、
を備える装置。
複合商品オブジェクトの物流情報を処理する装置であって、前記装置は物流中央サーバに実装され、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫が作成され、前記負の販売用仮想倉庫は対応する前記物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、前記在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは前記物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、前記物理的倉庫に販売可能な物理的在庫がない場合は前記フロントエンドの販売プラットフォームサーバは前記負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、
前記装置は、
物流注文が発生する対象取引注文を決定するよう構成された対象取引注文決定部と、
前記対象取引注文に記録された事前経路設定情報を判断するよう構成された事前経路設定情報判断部と、
前記対象取引注文の第一従属商品オブジェクトが物理的倉庫に振り向けられて第二従属商品オブジェクトが負の販売用仮想倉庫に振り向けられる場合に、前記第一従属商品に対して第一物流注文及び前記第二従属商品に対して第二物流注文が発生するよう構成された物流注文発生部と、
を備える装置。
複合商品オブジェクトの出荷情報を処理する装置であって、前記装置は出荷中央サーバに実装され、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫が作成され、前記負の販売用仮想倉庫は対応する前記物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、前記在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは前記物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、前記物理的倉庫に販売可能な物理的在庫がない場合は前記フロントエンドの販売プラットフォームサーバは前記負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、
前記装置は、
特定の物流注文に対する出荷要求を受信したら、前記特定の物流注文に関連する対象取引注文情報を判定するよう構成された対象取引注文情報判定部と、
前記対象取引注文情報に関連する別の物流注文が存在するかどうか判定するよう構成された判定部と、
前記対象取引注文情報に関連する別の物流注文が存在する場合は、前記対象取引注文情報に関連する両方の物流注文を処理のために結合して、前記物流注文の一方に対応する事前経路設定倉庫が負の販売用仮想倉庫である場合に、前記物流注文に関連する従属商品オブジェクトの確保済みの負の販売用在庫があることを検知したら二つの物流注文に関連するすべての従属商品が出荷のために一緒に梱包されるよう構成された注文結合処理部と、
を備える装置。
【背景技術】
【0003】
eビジネス販売プラットフォームでは、最も伝統的な販売様式は、販売前に実際の製品在庫の存在を必要とする標準の在庫品販売様式であり、ユーザが注文を行って全額を支払った後すぐに、物品を出荷することができる。したがって、在庫品販売様式では、倉庫に在庫品を持つことが、企業が正常な販売を行うために必要不可欠である。しかし、売買の需要は頻繁に変化する。企業は、定期的に、又は遅延を伴って在庫を補充することがあり、結果的に、どれだけの在庫が適切であるかはしばしば難しい問題となる。在庫が多すぎる場合は、物品が過剰在庫となる危険がある。在庫が少なすぎる場合は、販売成績が影響を受ける。
【0004】
企業がより柔軟に物品の仕入れを計画できるようにするため、eビジネス販売プラットフォームもまた、実際の製品在庫に対する必須要件のない事前販売様式を提供しており、一定の量の事前販売用の仮想在庫が設定されている限りは、フロントエンドでの販売を行うことができる。購入者は、まず発注時に前払金を支払うことができて、事前販売期間が終わりに近づくと残金を支払うことができる。企業は、前払金支払いから残金支払いまでの期間中に物品を倉庫に補充することができる。このように、企業は在庫がない場合に事前販売を行うことができ、その後、実際の販売に応じて物品を補充して、出荷、配送を行うことができる。
【0005】
明らかに、事前販売様式により、企業が実際の注文状況に応じて在庫を補充することができて、物品の正確な流通が実現され、過剰在庫及び過少在庫を防ぐことができる。それでも、在庫品を売買することは独自の利点を有する。例えば、購入者は荷物の受領を待つ前に一回の支払を行うだけでよい。さらに、倉庫に物品の在庫がある限りは、物品を可能な限り早く購入者へ出荷することができる。したがって、実務的な用途では、在庫品販売及び事前販売の両方が一般的な販売様式である。
【0006】
しかし、実際の用途では以下の状況があり得る、すなわち、場合によっては、商品オブジェクトはフロントエンドでの販売時点では一つの商品オブジェクトだが、バックエンドの倉庫では二つ以上の従属商品に相当する。そのようなフロントエンドの商品オブジェクトは、通常「複合商品オブジェクト」と呼ばれることがある。例えば、エアコンは典型的には内部装置及び外部装置の二つの部品からなる。消費者の購入の利便性のため、この二つの部品を、フロントエンドでの販売のため、一つのフロントエンドの複合商品オブジェクトである「エアコン」にまとめることができる。バックエンドの倉庫では、内部装置及び外部装置は、実際は独立したそれぞれの在庫を有する二つの独立した従属商品である。
【0007】
しかし、先行技術によれば、典型的には複合商品オブジェクトの各従属商品が同じ販売様式、例えば、すべてに対して在庫品販売、又はすべてに対して事前販売を採用することが必要となる。異なる従属商品が異なる販売様式を有する場合、フロントエンドの複合商品は入手不可能となる。あるいは、二つの従属商品をフロントエンドで独立した商品オブジェクトとして提示することも可能であり、それらはもはや複合商品オブジェクトとして提示されない。しかし、そのような場合でも消費者がなおすべての従属商品を購入する必要がある場合、消費者は複数の注文を行う、又はすべての従属商品を買い物かごに追加した後に一つの注文を行う必要があり、これは第二ユーザによる操作を複雑にして、また、より多くのシステムリソースを占有することになる。
【0008】
したがって、商品オブジェクトアセンブリの従属商品に対して柔軟な販売様式を設定することは、当業者にとって解決すべき技術的問題である。
【発明の概要】
【0009】
本出願は、複合商品オブジェクトの取引情報を処理する方法及び装置を提供し、これらにより、複合商品オブジェクトがより多くの販売機会を持つことを可能とし、第二ユーザの操作を容易にして、システムリソースを節約する。
【0011】
複合商品オブジェクトの取引情報を処理する方法であって、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫が前もって作成され、負の販売用仮想倉庫は対応する物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、販売可能な物理的在庫がない場合はフロントエンドの販売プラットフォームサーバは負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、
【0013】
フロントエンドの取引中央サーバによって複合商品オブジェクトの詳細情報の閲覧に対する閲覧要求を受信して、フロントエンドの取引中央サーバによって各従属商品オブジェクトの在庫情報をそれぞれ取得することと、
【0014】
対象の物理的倉庫に第一従属商品オブジェクトの物理的在庫が少なくとも一つあって第二従属商品オブジェクトの物理的在庫が一つもない場合、かつ対象の物理的倉庫に対応する対象の負の販売用仮想倉庫に第二従属商品オブジェクトの負の販売用仮想在庫が少なくとも一つある場合に、複合商品オブジェクトの販売可能情報を提供することと、
【0015】
複合商品オブジェクトを購入する要求が受信されたら取引注文が発生し、事前経路設定情報が作成されたら第一従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の物理的倉庫を決定し、第二従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の負の販売用仮想倉庫を決定することと、を含む。
【0016】
複合商品オブジェクトの取引情報を処理する方法であって、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫が前もって作成され、負の販売用仮想倉庫は対応する物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、販売可能な物理的在庫がない場合はフロントエンドの販売プラットフォームサーバは負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、
【0018】
第二ユーザクライアントによって複合商品オブジェクトの詳細情報の閲覧に対する閲覧要求を受信することと、
【0019】
フロントエンドの取引プラットフォームサーバへ閲覧要求を提出することであって、フロントエンドの取引プラットフォームサーバに各従属商品オブジェクトの在庫情報をそれぞれ取得させて、対象の物理的倉庫に第一従属商品オブジェクトの物理的在庫が少なくとも一つあって第二従属商品オブジェクトの物理的在庫が一つもない場合、かつ対象の物理的倉庫に対応する対象の負の販売用仮想倉庫に第二従属商品オブジェクトの負の販売用仮想在庫が少なくとも一つある場合に、フロントエンドの取引プラットフォームサーバに複合商品オブジェクトの販売可能情報を返送させる、提出することと、
【0020】
フロントエンドの取引プラットフォームサーバにより返送された複合商品オブジェクトの販売可能情報を提供することと、
【0021】
複合商品オブジェクトを購入する要求が受信された際にフロントエンドの取引プラットフォームサーバへ購入要求を提出することで、フロントエンドの取引プラットフォームサーバに取引注文が発生し、事前経路設定情報が作成されたらフロントエンドの取引プラットフォームサーバに第一従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の物理的倉庫を決定させて、第二従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の負の販売用仮想倉庫を決定させる、提出することと、を含む。
【0022】
複合商品オブジェクトの物流情報を処理する方法であって、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫が前もって作成され、負の販売用仮想倉庫は対応する物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、販売可能な物理的在庫がない場合はフロントエンドの販売プラットフォームサーバは負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、
【0024】
物流中央サーバによって物流注文が発生する対象取引注文を決定することと、
【0025】
対象取引注文に記録された事前経路設定情報を判断することと、
【0026】
対象取引注文の第一従属商品オブジェクトが物理的倉庫に振り向けられて第二従属商品オブジェクトが負の販売用仮想倉庫に振り向けられる場合に、第一従属商品に対して第一物流注文が発生すること及び第二従属商品に対して第二物流注文が発生することと、を含む。
【0027】
複合商品オブジェクトの出荷情報を処理する方法であって、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫が前もって作成され、負の販売用仮想倉庫は対応する物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、販売可能な物理的在庫がない場合はフロントエンドの販売プラットフォームサーバは負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、
【0029】
特定の物流注文に対する出荷要求を受信したら、出荷中央サーバによって、この特定の物流注文に関連する対象取引注文情報を判定することと、
【0030】
対象取引注文情報に関連する別の物流注文が存在するかどうか判定することと、
【0031】
存在する場合は、対象取引注文情報に関連する両方の物流注文を処理のために結合することであって、物流注文の一方に対応する事前経路設定倉庫が負の販売用仮想倉庫である場合に、この物流注文に関連する従属商品オブジェクトの確保済みの負の販売用在庫があることを検知したら二つの物流注文に関連するすべての従属商品が出荷のために一緒に梱包される、結合することと、を含む。
【0032】
複合商品オブジェクトの取引情報を処理する、フロントエンドの取引中央サーバに実装される装置であって、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫が前もって作成され、負の販売用仮想倉庫は対応する物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、販売可能な物理的在庫がない場合はフロントエンドの販売プラットフォームサーバは負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、
【0034】
複合商品オブジェクトの詳細情報の閲覧に対する閲覧要求を受信し、各従属商品オブジェクトの在庫情報をそれぞれ取得するよう構成された在庫情報取得部と、
【0035】
対象の物理的倉庫に第一従属商品オブジェクトの物理的在庫が少なくとも一つあって第二従属商品オブジェクトの物理的在庫が一つもない場合、かつ対象の物理的倉庫に対応する対象の負の販売用仮想倉庫に第二従属商品オブジェクトの負の販売用仮想在庫が少なくとも一つある場合に、複合商品オブジェクトの販売可能情報を提供するよう構成された販売可能情報提供部と、
【0036】
複合商品オブジェクトを購入する要求が受信された際に取引注文が発生し、事前経路設定情報が作成されたら第一従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の物理的倉庫を決定し、第二従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の負の販売用仮想倉庫を決定するよう構成された事前経路設定部と、を備える。
【0037】
複合商品オブジェクトの取引情報を処理する、第二ユーザクライアントに実装される装置であって、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫が前もって作成され、負の販売用仮想倉庫は対応する物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、販売可能な物理的在庫がない場合はフロントエンドの販売プラットフォームサーバは負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、
【0039】
複合商品オブジェクトの詳細情報の閲覧に対する閲覧要求を受信するよう構成された閲覧要求受信部と、
【0040】
フロントエンドの取引プラットフォームサーバへ閲覧要求を提出してフロントエンドの取引プラットフォームサーバに各従属商品オブジェクトの在庫情報をそれぞれ取得させて、対象の物理的倉庫に第一従属商品オブジェクトの物理的在庫が少なくとも一つあって第二従属商品オブジェクトの物理的在庫が一つもない場合、かつ対象の物理的倉庫に対応する対象の負の販売用仮想倉庫に第二従属商品オブジェクトの負の販売用仮想在庫が少なくとも一つある場合に、フロントエンドの取引プラットフォームサーバに複合商品オブジェクトの販売可能情報を返送させるよう構成された閲覧要求提出部と、
【0041】
フロントエンドの取引プラットフォームサーバにより返送された複合商品オブジェクトの販売可能情報を提供するよう構成された販売可能情報提供部と、
【0042】
複合商品オブジェクトを購入する要求が受信された際にフロントエンドの取引プラットフォームサーバへ購入要求を提出してフロントエンドの取引プラットフォームサーバに取引注文が発生し、事前経路設定情報が作成されたら、フロントエンドの取引プラットフォームサーバに第一従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の物理的倉庫を決定させて、第二従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の負の販売用仮想倉庫を決定させるよう構成された購入要求受信部と、を備える。
【0043】
複合商品オブジェクトの物流情報を処理する、物流中央サーバに実装される装置であって、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫が前もって作成され、負の販売用仮想倉庫は対応する物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、販売可能な物理的在庫がない場合はフロントエンドの販売プラットフォームサーバは負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、
【0045】
物流注文が発生する対象取引注文を決定するよう構成された対象取引注文決定部と、
【0046】
対象取引注文に記録された事前経路設定情報を判断するよう構成された事前経路設定情報判断部と、
【0047】
対象取引注文の第一従属商品オブジェクトが物理的倉庫に振り向けられて第二従属商品オブジェクトが負の販売用仮想倉庫に振り向けられる場合に、第一従属商品に対して第一物流注文及び第二従属商品に対して第二物流注文が発生するよう構成された物流注文発生部と、を備える。
【0048】
複合商品オブジェクトの出荷情報を処理する、出荷中央サーバに適用される装置であって、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫が前もって作成され、負の販売用仮想倉庫は対応する物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、販売可能な物理的在庫がない場合はフロントエンドの販売プラットフォームサーバは負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、
【0050】
特定の物流注文に対する出荷要求を受信したら、この特定の物流注文に関連する対象取引注文情報を判定するよう構成された対象取引注文情報判定部と、
【0051】
対象取引注文情報に関連する別の物流注文が存在するかどうか判定するよう構成された判定部と、
【0052】
対象取引注文情報に関連する別の物流注文が存在する場合は、対象取引注文情報に関連する両方の物流注文を処理のために結合して、物流注文の一方に対応する事前経路設定倉庫が負の販売用仮想倉庫である場合に、この物流注文に関連する従属商品オブジェクトの確保済みの負の販売用在庫があることを検知したら二つの物流注文に関連するすべての従属商品が出荷のために一緒に梱包されるよう構成された注文結合処理部と、を備える。
【0053】
本出願の特定の実施形態によれば、本出願は以下の技術的効果を開示する。
【0054】
本出願の実施形態では、物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫を作成することができる。在庫品販売及び先物事前販売の両方のために、負の販売用仮想倉庫の商品オブジェクトの在庫を、物理的倉庫に在庫がない場合にフロントエンドの第二ユーザへ運ぶことができ、両方の販売様式は同じ原則に従う、すなわち、物理的倉庫の出荷優先度が負の販売用仮想倉庫の出荷優先度よりも高い。このことに基づき、フロントエンドの取引プラットフォームサーバは、複合商品オブジェクト全体に応じて事前経路設定を行うのではなく、各従属商品オブジェクトに応じて複合商品オブジェクトに対する事前経路設定を行うことができる。このように、対象の物理的倉庫に第一従属商品オブジェクトの物理的在庫があり、第二従属商品オブジェクトの物理的在庫がない場合でも、対象の物理的倉庫へ束ねられた対象の負の販売用仮想倉庫に第二従属商品オブジェクトの負の販売用仮想在庫がある限り、複合商品オブジェクトはなお販売可能状態に設定することが可能であり、対応する販売可能情報を提供することができる。そして、複合商品オブジェクトを購入する要求が受信されたら取引注文が発生し、事前経路設定情報が作成されたら、第一従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の物理的倉庫が決定され、第二従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の負の販売用仮想倉庫が決定される。このように、複合商品オブジェクトはより多くの販売機会を持つことができ、さらに、第一ユーザが一部の従属商品を倉庫に補充するのを待つことを第二ユーザが気にしない場合は、第二ユーザの購入操作を簡単にすることができて、第二ユーザは購入が行われる前にすべての従属商品が同じ在庫状態を有するまで待つ必要がない。システムリソースの観点から、第二ユーザにより繰り返されるアクセスの回数を、複合商品オブジェクトが第二ユーザによって購入される機会をより多く持つことに伴って、減少させることができる。したがって、提供される情報はより効果的であり、システムリソースを節約できる。
【0055】
本出願を実施するいかなる製品も、上記の利点のすべてを同時に実現する必要はない。
【発明を実施するための形態】
【0057】
本出願の実施形態における技術的解決策を、添付の本出願の実施形態の図面を参照して、以下に明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は本出願の実施形態の一部に過ぎず、すべてではない。本出願の実施形態に基づいて当業者により導き出されるすべての他の実施形態は本出願に含まれるものとする。
【0058】
「負の販売」という概念は、本出願のいくつかの実施形態で開示される。例えば、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫を前もって作成することができて、負の販売用仮想倉庫のそれぞれは対応する物理的倉庫の対象地域を継承する(負の販売用仮想倉庫に対して納期を設定する必要はない)。例えば、物理的倉庫及び仮想倉庫の情報は、以下の表1に示される形態で保持することができる。
【表1】
【0059】
第一ユーザ(例えば企業、販売業者、など)が商品オブジェクトの負の販売を実行する必要がある場合、対応する負の販売用仮想在庫を対応する負の販売用仮想倉庫に構成することができる。サーバは、商品オブジェクトに負の販売識別子を追加することさえできて、在庫中央サーバは、それに対して第一ユーザによって構成された負の販売用仮想倉庫の在庫を記録することができる。第二ユーザ(例えば購入者及び同種のもの)が商品オブジェクトの詳細情報のウェブページを閲覧している場合、サーバは、商品オブジェクトが負の販売用商品であると判断したら、以下の要領で事前経路設定を行う。まず、第二ユーザの位置に応じて適合する対象の物理的倉庫と現在の商品オブジェクトに関連する物理的倉庫の対象地域を決定し、対象の物理的倉庫に商品オブジェクトの販売可能な物理的在庫があるかを在庫中央サーバに問い合わせて判定する。在庫がある場合、商品オブジェクトの販売可能な物理的在庫を表示して、事前経路設定倉庫として対象の物理的倉庫を決定する。そうでなければ、販売可能な物理的在庫がない場合は対象の物理的倉庫に束ねられた負の販売用仮想倉庫に商品オブジェクトの販売可能な負の販売用仮想在庫があるかを判定する。在庫がある場合、商品オブジェクトの販売可能な負の販売用仮想在庫を表示して、事前経路設定倉庫として負の販売用仮想倉庫を決定する。このように、物理的倉庫に商品オブジェクトの販売可能在庫がない場合でも、商品オブジェクトを販売可能状態にすることができて、第二ユーザは正常に注文を行うことができる。
【0060】
第二ユーザが注文を行うと、事前経路設定倉庫が物理的倉庫であれば標準取引注文が発生できる。その後に在庫品販売様式が用いられる場合、第二ユーザが決済などの操作を完了すると、商品オブジェクトを直接出荷することができる。先物事前販売様式が用いられる場合、その後の操作は通常の手順で実行することができる。その一方で、事前経路設定倉庫が負の販売用仮想倉庫である場合、「負の販売注文」を生じることができて、これにより負の販売用仮想在庫を拘束し、さらに他の手順を改善することができる。例えば、負の販売用仮想倉庫へ振り向けられた取引注文に対して出荷手順を開始する際の出荷方法は、物理的倉庫へ振り向けられた注文の方法とは異なることがある。加えて、在庫情報管理の方法、補充後に在庫を更新する方法、及び同種のものもまた、従来の方法とは異なることがある。負の販売注文に対する出荷手順の紹介に先立ち、まず負の販売様式における在庫管理と従来の方法との間の相違点を以下で説明する。
【0061】
負の販売様式では、物理的倉庫の在庫量情報を「物理的在庫」オブジェクトにより記録することができて、負の販売用仮想倉庫の在庫量情報を「負の販売用仮想在庫」オブジェクトにより記録することができる。さらに、「確保済みの負の販売用在庫」オブジェクトを作成して、生じた負の販売注文に対して確保された在庫量の情報を記録することができる。例えば、「確保済みの負の販売用在庫」に関する情報は、通常は倉庫中央サーバに保存される。つまり、負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報は、下記の表2に示されるようにすることができる。
【表2】
【0062】
在庫情報の個数の比較を容易にするため、上記の表2の形式を用いて在庫情報が記述されていることに留意されたい。ただし、上記の表は、負の販売に関与する商品オブジェクトの様々な在庫情報を例示的に示すためだけに使われている。好ましい実装の間、フィールドの情報は同じ記録にはないことがあり、異なるサーバ上に記憶されることさえありうる。例えば、物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫が在庫中央サーバ上に記憶され、一方で確保済みの負の販売用在庫が倉庫中央サーバ上に記憶される、などである。
【0063】
商品オブジェクトが負の販売となるように構成されている初期状態では、商品オブジェクトの「物理的在庫」は、物理的倉庫の実際の在庫量に応じて決定される。「負の販売用仮想在庫」は第一ユーザにより設定され、これは今回計画されている負の販売の最大量で、例えば100個などであり、「確保済みの負の販売用在庫」、拘束済みの物理的在庫及び拘束済みの負の販売用仮想在庫はすべて0である。フィールドの値はその後、標準注文及び負の販売注文の発生、並びに第一ユーザによる在庫補充の発生と共に変わる。
【0064】
例えば、標準注文が発生すると拘束済みの物理的在庫を増やすことができて、標準注文に対する出荷である場合は、物理的在庫と拘束済みの物理的在庫の両方が差し引かれる。負の販売注文が発生すると、拘束済みの負の販売用仮想在庫が増やされる。第一ユーザが商品オブジェクトを補充すると、倉庫中央サーバは在庫変更情報を在庫中央サーバへ同期する必要がある。負の販売様式では、在庫の同期更新に対する規則が従来の方法のものとは異なる。物理的在庫に補充されたすべての量を追加するのではなく、以下のように行われる。まず、商品オブジェクトの確保済みの負の販売用在庫の現在の量(whReserve)及び商品オブジェクトに対して現在生じている負の販売注文により拘束される負の販売用仮想在庫の総量(IPMVOccupy)を判定する。IPMVOccupy>whReserveであれば、確保済み在庫の現在の量が生じた負の販売注文による需要に応えられないことが示される。したがって、確保済み在庫の量を現在補充された在庫から増やすことができ、確保済み在庫の増やされる量はIPMVOccupy−whReserveである。このように、在庫センターへ実際に同期される物理的在庫の増加が量−(IPMVOccupy−whReserve)である。物理的在庫が増やされると、負の販売の計画の以前策定された量をそのままとしておくために、負の販売用仮想在庫をさらに差し引くことができる。差し引かれる量は、通常は物理的在庫の増やされた量と同一である。つまり、補充された在庫の総量は負の販売様式では二つに分けられ、一方は確保済みの負の販売用在庫へ追加され、他方は倉庫中央サーバの物理的在庫へ追加される。
【0065】
負の販売注文に対して出荷が行われると、商品オブジェクトの確保済みの負の販売用在庫を倉庫中央サーバから読み出すことができる。確保済みの負の販売用在庫が充分な場合、負の販売注文に対して出荷手順を行うことができる。実際の出荷が完了すると、確保済みの負の販売用在庫、拘束済みの負の販売用仮想在庫及び負の販売用仮想在庫はすべて差し引かれる。
【0066】
例えば、商品オブジェクトが負の販売の商品と指定されている初期状態では、すべてのフィールドの情報は表3に示される。
【表3】
【0067】
フロントエンドの販売期間後に、すべての物理的在庫が拘束され、その後いくつかの負の販売注文が発生する。こうした負の販売注文により拘束される負の販売用仮想在庫の総量は20であり、上記の表3に示されるすべてのフィールドの情報は以下へ変更される。
【表4】
【0068】
この時点では、販売可能な物理的在庫は10−10=0であり、販売可能な負の販売用仮想在庫は100−20=80である。第一ユーザがこの時点で商品オブジェクトを補充すると仮定すると、全部で50の商品オブジェクトが在庫に補充される。この時点で、様々な在庫量を以下のように更新することができる。まず、拘束済みの負の販売用仮想在庫と確保済みの負の販売用在庫の間の差分が20−0=20であると判定し、まず確保済みの負の販売用在庫として補充された在庫の50個の中から20個を取り出すことができて、つまり確保済みの負の販売用在庫が20個だけ増やされる。その後、補充された在庫の30個が残り、これは、販売可能な物理的在庫が(10+30)−10=30へと変わるように、物理的在庫へ追加可能である。加えて、負の販売用仮想在庫は30個だけ差し引くことが可能であり、つまり、負の販売用に計画された量が販売用の物理的倉庫へ移され、販売可能な負の販売用仮想在庫は(100−30)−20=50に変わる。負の販売用仮想倉庫から差し引くことで、負の販売用にもともと計画していた総量は変更されないままとなる。フィールドの更新後の量は、
【表5】
【0069】
以前発生したすべての注文がその後出荷され、新しい取引注文が発生していないと仮定すると、フィールドの更新後の量は、
【表6】
【0070】
このようにして、在庫品販売及び先物事前販売の両方に対して、物理的在庫がない状態で、販売成績が影響を受けないように商品オブジェクトを販売可能とすることができる。さらに、すべての販売様式が同じ原則に従う、すなわち、物理的倉庫の出荷優先度が負の販売用仮想倉庫の出荷優先度よりも高いため。後で補充、のようなプロセスで様々な在庫の量を更新する戦略と併用することで、バックエンドの商品オブジェクトがフロントエンドで複数の販売様式で同時に販売されている場合でも、過剰販売は起こらない。
【0071】
上記の負の販売様式に基づいて、複合商品オブジェクトに対する事前経路設定を、複合商品ではなく従属商品に応じて行うことができる。このように、販売様式間、又は従属商品オブジェクトの在庫の種類の間に不一致がある場合、例えば、従属商品の一部は物理的倉庫に物理的在庫があり、従属商品の別の一部は物理的在庫がない場合、物理的在庫のない従属商品の一部で負の販売用仮想倉庫に負の販売用仮想在庫があるかどうか、及び負の販売用仮想倉庫が物理的倉庫に束ねられているかどうかを判定することができる。イエスであれば、複合商品オブジェクトを販売可能状態に設定することができる。つまり、複合商品オブジェクトを複合商品として販売し続け、発注を行うことができる状態とし続けることができる。第二ユーザが複合商品オブジェクトを購入する注文を行う場合、従属商品の実際の在庫に応じて、別の事前経路設定倉庫を作成することができる。その後に物流注文が発生すると、物流注文は事前経路設定倉庫の異なる種類に応じて二つの物流注文へ分けられる。一方の物流注文は物理的在庫のある従属商品を追跡するために使用され、他方の物流注文は、物理的在庫はないが負の販売用仮想在庫がある従属商品を追跡するために使用される。その後商品が出荷されると、二つの物流注文を結合することができる。さらに、負の販売のすべての従属商品で物理的倉庫に確保済みの負の販売用在庫がある場合は、出荷を行うことができる。つまり、本出願の一部の実施形態では、従属商品の間に在庫の不一致がある場合でも、複合商品オブジェクトを複合商品オブジェクトの形態で正常に販売することができる。好ましい実装プロセスでは、取引プロセス、物流注文発生プロセス、及びその後の出荷プロセスなどの複数のプロセスに対する論理を処理するように、対応する修正を行うことができる。好ましい実装プロセスを以下で詳細に説明する。
【0073】
図1を参照すると、本出願の実施形態はまず、フロントエンドの取引プラットフォームサーバ(すなわち、詳細商品情報ページ「詳細」、購入操作ページ「購入」及び他の情報を提供するように構成されたサーバ)の視点から、複合商品オブジェクトの情報を処理する方法を提供する。上述したように、この方法によれば、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫を前もって作成することができ、負の販売用仮想倉庫は対応する物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、販売可能な物理的在庫がない場合はフロントエンドの販売プラットフォームサーバは負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、加えて、倉庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの確保済みの負の販売用在庫の記録を記憶することができ、物品が倉庫に補充されると、まず生じた負の販売注文に対して補充された在庫量が確保され、残りの部分は物理的在庫に追加される。さらに、対応する仮想在庫を差し引くことで、負の販売用に計画された総量が変更されないことを保証することができる。
【0074】
例えば、この方法は以下のステップを含むことができる。
【0075】
S101:フロントエンドの取引プラットフォームサーバによって複合商品オブジェクトの詳細情報の閲覧に対する閲覧要求を受信して、フロントエンドの取引プラットフォームサーバによって各従属商品オブジェクトの在庫情報をそれぞれ取得すること。
【0076】
本出願の一部の実施形態では、複合商品はフロントエンドでの販売の時点では複合商品の形態でもある。しかし、事前経路設定は従属商品それぞれに対して行われる。したがって、このステップではまず、各従属商品オブジェクトの在庫情報をそれぞれ取得することができる。例えば、まず複合商品に関連する各従属商品オブジェクトの識別子、例えばID及び同種のものを決定することができて、その後に各従属商品オブジェクトの在庫情報を取得する要求が在庫中央サーバへ送られる。要求は第二ユーザの位置の情報(位置は精度の点では通常は都市のレベルであればよい)を持つことができる。要求を受信したら、在庫中央サーバはすべての従属商品オブジェクトに関連する倉庫の対象地域に応じて、第二ユーザの位置に適合する対象地域を有する対象の倉庫を決定し、在庫データベースに記憶されている各従属商品オブジェクトの在庫情報を問い合わせて、従属商品オブジェクトの物理的在庫を優先的に返送することができる。対象の倉庫に従属商品オブジェクトの物理的在庫がない場合は、対象の物理的倉庫に対応する負の販売用仮想倉庫を決定して、負の販売用仮想倉庫の従属商品オブジェクトの負の販売用仮想在庫を返送することができる。
【0077】
S102:対象の物理的倉庫に第一従属商品オブジェクトの物理的在庫が少なくとも一つあって第二従属商品オブジェクトの物理的在庫が一つもない場合、かつ対象の物理的倉庫に対応する対象の負の販売用仮想倉庫に第二従属商品オブジェクトの負の販売用仮想在庫が少なくとも一つある場合に、複合商品オブジェクトを販売可能状態に設定すること。
【0078】
在庫中央サーバにより返送された各従属商品オブジェクトの在庫情報をそれぞれ受信したら、取引プラットフォームサーバは決定を下すことができる。複合商品オブジェクトの従属商品オブジェクトの一部(記述を容易にするため、従属商品オブジェクトのこの一部は第一従属商品オブジェクトと称される)に物理的在庫があり、従属商品オブジェクトの別の一部(従属商品オブジェクトのこの一部は第二従属商品オブジェクトと称される)には物理的在庫はないが負の販売用仮想在庫がある場合は、本出願の一部の実施形態では、対応する複合商品をなお販売可能状態に設定することができる。例えば、複合商品はフロントエンドの販売ではエアコンであり、それぞれ内部装置及び外部装置であるバックエンドの二つの従属商品オブジェクトに対応する。北京の購入者がエアコンの詳細情報ページにアクセスすると、フロントエンドの取引プラットフォームサーバは在庫中央サーバに問い合わせを行うことができる。フロントエンドの取引プラットフォームサーバがエアコンの内部装置は北京倉庫に物理的在庫があると判定した場合、外部装置は北京倉庫に関連する負の販売用仮想倉庫に負の販売用仮想在庫のみがある。この場合、エアコンはなお販売可能とみなすことができて、エアコンの販売可能情報を詳細情報ページで提供することができる。
【0079】
複合商品オブジェクトの販売可能情報が好ましい実装の間に提供されると、ページ上での購入のような操作を実行する操作オプションを操作可能な状態に設定することができる。加えて、複合商品オブジェクトの在庫量情報をさらに提供することができる。例えば、まず各従属商品オブジェクトの在庫量を判定することができて、その最小の在庫量の値が複合商品オブジェクトの販売可能在庫量となるように決定することができる。例えば、北京倉庫にエアコンの内部装置が10個在庫していて、対応する外部装置は北京倉庫に関連する負の販売用仮想倉庫に5個ある。この場合、エアコンの販売可能在庫は5個と表示することができる。納期に関しては、負の販売用仮想倉庫のみに在庫を有し、第二ユーザにより指定された住所へ配送する予定の従属商品オブジェクトの一部に対する販売業者による補充、出荷、及び配送などの一連のプロセスにおいていくつかの不確定要因が存在し、そのため、当初は納期が表示されないことがある。しかし、企業は自ら情報を設定して第二ユーザに促すことができる。例えば、「一部の従属商品は物理的倉庫で一時的に在庫切れであり、現在補充中ですが、まず購入を行うことができます。」などと促される。このように、待つ意思がある場合は、第二ユーザは、商品の在庫到着情報を常に追って在庫補充商品の到着後に発注するという必要なしに、まず注文することができる。加えて、第二ユーザは在庫到着時間が遅れる可能性があることを前もって知ることができて、これにより、第二ユーザがこの状況に気づかずにより長く待たされるなどによりひどいユーザ体験が生じるのを防ぐ。
【0080】
S103:複合商品オブジェクトを購入する要求が受信されたら取引注文が発生し、事前経路設定情報が作成されたら第一従属商品の事前経路設定倉庫として対象の物理的倉庫を決定し、第二従属商品の事前経路設定倉庫として対象の負の販売用仮想倉庫を決定すること。
【0081】
複合商品オブジェクトが販売可能状態に設定された後、第二ユーザはそこで購入操作を行うことができる。これに応じて、取引プラットフォームサーバは対応する要求を受信して取引注文を発生することができる。ここで、取引注文が発生すると、事前経路設定をさらに行うことができる。取引注文が発生すると、出荷配送を行う前でも、事前経路設定手段は出荷する倉庫を前もって決定する。本出願の一部の実施形態では、異なる従属商品オブジェクトそれぞれに対して、それらが異なる種類の倉庫に対応する可能性があるため、事前経路設定を行うことができる。例えば、従属商品の事前経路設定倉庫として対象の物理的倉庫を決定することができて、第二従属商品の事前経路設定倉庫として対象の負の販売用仮想倉庫を決定することができる。つまり、同じ取引注文に二つの事前経路設定情報が記録されていることがあり、一方は物理的倉庫へ振り向けられ、他方は負の販売用仮想倉庫へ振り向けられ、この物理的倉庫と負の販売用仮想倉庫の間には、束ねられた関係が確かにある。
【0082】
その後に物流注文が取引注文に応じて発生すると、物流中央サーバは取引注文内の事前経路設定倉庫情報に関して決定を下すことができる。異なる種類の事前経路設定倉庫に対応する複数の事前経路設定情報がある場合、「注文分割」を行って二つの物流注文の発生、すなわち第一従属商品に対して第一物流注文が発生し、第二従属商品に対して第二物流注文が発生することができ、第一物流注文は第一従属商品の出荷、配送及び他の局面を追跡するのに使用され、第二物流注文は第二従属商品の出荷、配送及び他の局面を追跡するのに使用される。
【0083】
分割された物流注文は確かに同じ取引注文に属することができる。このように、出荷中央サーバが出荷を行う必要がある場合、出荷中央サーバは同じ取引注文に関連する第一物流注文及び第二物流注文を結合することができる。その後、負の販売用仮想倉庫に対応する物流注文に対して、対応する対象の物理的倉庫に第二従属商品の確保済みの負の販売用在庫があるかどうかをまず判定することができる。在庫がある場合、第一従属商品及び第二従属商品は出荷のために一緒に梱包することができる。つまり、物流注文段階で注文が分割されてはいるが、同じ取引注文に関連するために注文は出荷中に処理のために結合されて、すべての従属商品オブジェクトが出荷可能状態の場合に一緒に出荷される。このように、第二ユーザはなおも、最終的には同じ複合商品に関連するすべての従属商品を受け取ることができる。ここでは、確保済みの負の販売用在庫が上記で説明された。負の販売様式では、取引注文が発生した際に商品が負の販売用仮想倉庫へ振り向けられると、確保済みの負の販売用在庫が生じた場合のみに商品を出荷することができて、そうでなければ、新しく確保済みの負の販売用在庫が追加される次回の補充まで待つ必要がある。複合商品オブジェクトが複数の物流注文へ分割される場合も同じである。
【0084】
好ましい実装では物流注文が分割されるために、第二ユーザはさらに物流注文の一方をキャンセルすることができることに留意されたい。例えば、第二ユーザがエアコンに対する注文を行い、内部装置は物理的在庫があり、外部装置は負の販売用仮想倉庫の在庫のみある。この場合、第二ユーザが外部装置の補充を待ちたくなければ、第二ユーザは第一ユーザと協議して外部装置をキャンセルし、内部装置のみを出荷してもらうことができる。協議により合意に達した場合、第一ユーザは外部装置に対応する物流注文をキャンセルすることができる。このように、出荷中央サーバが出荷中に物流注文の一方が正常で他方の物流注文がキャンセルされたことに気づいた場合、出荷中央サーバはキャンセルされていない物流注文に対する出荷処理のみ行うことができる。キャンセルされていな注文が偶然にも物理的在庫のある従属商品に相当する場合は、第二ユーザがその従属商品をできるだけ早く受け取れるように、待つことなく、出荷プロセスを直接開始することができる。二つの物流注文のいずれもキャンセルされていない場合は、上記の注文結合工程が開始され、すべての従属商品が出荷可能である場合に出荷のために一緒に梱包される。
【0085】
さらに、本出願の一部の実施形態では、第一物流注文及び第二物流注文の状態を追跡することで取引注文の詳細な物流情報を同期して更新することができる。つまり、本出願の一部の実施形態では、一つの取引注文が二つの物流注文に分割され、そのため、両方の物流注文の状態を追跡することができる。そして、対応する取引注文の状態が二つの物流注文の状態に応じて決定される。例えば、第一物流注文が出荷予定の状態で、第二物流注文は割り当て済みで輸送中の状態であり、取引注文の詳細な物流情報が現在はまだ更新されていないことがある。第二物流注文に対応する第二従属商品に確保済みの負の販売用在庫がある場合、対応する取引注文の詳細な物流情報はその後出荷済みの状態に更新される。
【0086】
要約すると、本出願の一部の実施形態では、フロントエンドの取引プラットフォームサーバは、複合商品オブジェクトに対して、複合商品オブジェクト全体に応じて事前経路設定を行うのではなく、各従属商品オブジェクトに応じて事前経路設定をそれぞれ行うことができる。このように、対象の物理的倉庫に第一従属商品オブジェクトの物理的在庫があり、第二従属商品オブジェクトの物理的在庫がない場合でも、対象の物理的倉庫へ束ねられた対象の負の販売用仮想倉庫に第二従属商品オブジェクトの負の販売用仮想在庫がある限り、複合商品オブジェクトはなお販売可能状態に設定することが可能であり、対応する販売可能情報を提供することができる。そして、複合商品オブジェクトを購入する要求が受信されたら取引注文が発生し、事前経路設定情報が作成されたら、第一従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の物理的倉庫が決定され、第二従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の負の販売用仮想倉庫が決定される。このように、複合商品オブジェクトはより多くの販売機会を持つことができ、さらに、第一ユーザが一部の従属商品を倉庫に補充するのを待つことを第二ユーザが気にしなければ、第二ユーザの購入操作を簡単にすることができて、第二ユーザは購入が行われる前にすべての従属商品が同じ在庫状態を有するまで待つ必要がない。システムリソースの視点から、第二ユーザにより繰り返されるアクセスの回数を、第二ユーザによって購入される機会を複合商品オブジェクトがより多く持つため、減少させることができる。したがって、提供される情報はより効果的であり、システムリソースを節約できる。
【0088】
実施形態IIは、第二ユーザクライアントの視点から説明される。
図2を参照すると、実施形態IIは複合商品オブジェクトの取引情報を処理する方法を提供する。上述したように、この方法によれば、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫を前もって作成することができ、負の販売用仮想倉庫は対応する物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、販売可能な物理的在庫がない場合はフロントエンドの販売プラットフォームサーバは負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、加えて、倉庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの確保済みの負の販売用在庫の記録を記憶することができ、商品が倉庫に補充されると、まず生じた負の販売注文に対して補充された在庫量が確保され、残りの部分は物理的在庫に追加される。さらに、対応する仮想在庫を差し引くことで、負の販売用に計画された総量が変更されないことを保証することができる。
【0089】
例えば、この方法は以下のステップを含むことができる。
【0090】
S201:第二ユーザクライアントによって複合商品オブジェクトの詳細情報の閲覧に対する閲覧要求を受信すること。
【0091】
S202:フロントエンドの取引プラットフォームサーバへ閲覧要求を提出することで、フロントエンドの取引プラットフォームサーバに各従属商品オブジェクトの在庫情報をそれぞれ取得させること。対象の物理的倉庫に第一従属商品オブジェクトの物理的在庫が少なくとも一つあって第二従属商品オブジェクトの物理的在庫が一つもない場合、かつ対象の物理的倉庫に対応する対象の負の販売用仮想倉庫に第二従属商品オブジェクトの負の販売用仮想在庫が少なくとも一つある場合に、フロントエンドの取引プラットフォームサーバに複合商品オブジェクトの販売可能情報を返送させること。
【0092】
S203:フロントエンドの取引プラットフォームサーバにより返送された複合商品オブジェクトの販売可能情報を提供すること。
【0093】
S204:複合商品オブジェクトを購入する要求が受信されたらフロントエンドの取引プラットフォームサーバへ購入要求を提出してフロントエンドの取引プラットフォームサーバに取引注文が発生し、事前経路設定情報が作成されたら、フロントエンドの取引プラットフォームサーバに第一従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の物理的倉庫を決定させて、第二従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の負の販売用仮想倉庫を決定させること。
【0095】
実施形態IIIは、物流中央サーバの視点から説明される。
図3を参照すると、実施形態IIIは複合商品オブジェクトの物流情報を処理する方法を提供する。上述したように、この方法によれば、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫を前もって作成することができ、負の販売用仮想倉庫は対応する物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、販売可能な物理的在庫がない場合はフロントエンドの販売プラットフォームサーバは負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、加えて、倉庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの確保済みの負の販売用在庫の記録を記憶することができ、商品が倉庫に補充されると、まず生じた負の販売に対して補充された在庫量が確保され、残りの部分は物理的在庫に追加される。さらに、対応する仮想在庫を差し引くことで、負の販売用に計画された総量が変更されないことを保証することができる。
【0096】
例えば、この方法は以下のステップを含むことができる。
【0097】
S301:物流中央サーバによって物流注文が発生する対象取引注文を決定すること。
【0098】
S302:対象取引注文に記録された事前経路設定情報を判断すること。
【0099】
S303:対象取引注文の第一従属商品オブジェクトが物理的倉庫に振り向けられて第二従属商品オブジェクトが負の販売用仮想倉庫に振り向けられる場合に、第一従属商品に対して第一物流注文が発生すること及び第二従属商品に対して第二物流注文が発生すること。
【0100】
好ましい実装では、物流中央サーバはさらに、第一物流注文及び第二物流注文の状態を追跡することで取引注文の詳細な物流情報を同期して更新することができる。
【0102】
実施形態IVは、出荷中央サーバの視点から説明される。
図4を参照すると、実施形態IVは複合商品オブジェクトの出荷情報を処理する方法を提供する。上述したように、この方法によれば、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫を前もって作成することができ、負の販売用仮想倉庫は対応する物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、販売可能な物理的在庫がない場合はフロントエンドの販売プラットフォームサーバは負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、加えて、倉庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの確保済みの負の販売用在庫の記録を記憶することができ、商品が倉庫に補充されると、まず生じた負の販売注文に対して補充された在庫量が確保され、残りの部分は物理的在庫に追加される。さらに、対応する仮想在庫を差し引くことで、負の販売用に計画された総量が変更されないことを保証することができる。
【0103】
例えば、この方法は以下のステップを含むことができる。
【0104】
S401:物流注文に対する出荷要求を受信したら、出荷中央サーバによって、物流注文に関連する対象取引注文情報を判定すること。
【0105】
S402:対象取引注文情報に関連する別の物流注文が存在するかどうか判定すること。
【0106】
S403:存在する場合は、対象取引注文情報に関連する両方の物流注文を処理のために結合して、物流注文の一方に対応する事前経路設定倉庫が負の販売用仮想倉庫である場合に、この物流注文に関連する従属商品オブジェクトの確保済みの負の販売用在庫があることを検知したら二つの物流注文に関連するすべての従属商品が出荷のために一緒に梱包される。
【0107】
好ましい実装では、同じ取引注文に関連する物流注文を判定した後、出荷中央サーバはまず各物流注文の状態を判定することができる。物流注文のいずれもキャンセルされていなければ、出荷中央サーバを作動して注文結合操作を実行する。物流注文の一方がキャンセルされている場合は、出荷操作はキャンセルされていない物流注文のみに基づいて実行することができる。
【0108】
上記の実施形態IIから実施形態IVは、すべて実施形態Iに対応していることに留意されたい。したがって、関連する具体的な実装については実施形態Iを参照可能であり、ここでは繰り返されない。
【0109】
実施形態Iに対応して、本出願の実施形態はさらに複合商品オブジェクトの取引情報を処理する装置を提供し、これはフロントエンドの取引中央サーバに実装可能である。上述したように、方法によれば、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫を前もって作成することができ、負の販売用仮想倉庫は対応する物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、販売可能な物理的在庫がない場合はフロントエンドの販売プラットフォームサーバは負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、加えて、倉庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの確保済みの負の販売用在庫の記録を記憶することができ、商品が倉庫に補充されると、まず生じた負の販売注文に対して補充された在庫量が確保され、残りの部分は物理的在庫に追加される。さらに、対応する仮想在庫を差し引くことで、負の販売用に計画された総量が変更されないことを保証することができる。
【0110】
例えば、
図5を参照すると、この装置は、
【0111】
複合商品オブジェクトの詳細情報の閲覧に対する閲覧要求を受信し、各従属商品オブジェクトの在庫情報をそれぞれ取得するよう構成された在庫情報取得部501と、
【0112】
対象の物理的倉庫に第一従属商品オブジェクトの物理的在庫が少なくとも一つあって第二従属商品オブジェクトの物理的在庫が一つもない場合、かつ対象の物理的倉庫に対応する対象の負の販売用仮想倉庫に第二従属商品オブジェクトの負の販売用仮想在庫が少なくとも一つある場合に、複合商品オブジェクトの販売可能情報を提供するよう構成された販売可能情報提供部502と
【0113】
複合商品オブジェクトを購入する要求が受信されたら取引注文が発生し、事前経路設定情報が作成されたら第一従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の物理的倉庫を決定し、第二従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の負の販売用仮想倉庫を決定するよう構成された事前経路設定部503と、を備えることができる。
【0114】
ここで、複合商品オブジェクトの販売可能情報は、複合商品オブジェクトの販売可能在庫量情報を含み、販売可能情報提供部は、
【0115】
各従属商品オブジェクトの在庫量を判定し、判定された在庫量の最小値が複合商品オブジェクトの販売可能在庫量となるように決定するよう構成された販売可能在庫量判定サブユニットを備える。
【0116】
複合商品オブジェクトの販売可能情報には納期情報は含まれないことがある。
【0117】
好ましい実装では、取引注文に関連する物流注文が発生する際に、物流中央サーバは、事前経路設定倉庫の異なる種類に応じて、第一従属商品に対して第一物流注文、第二従属商品に対して第二物流注文が発生する。
【0118】
物流注文に基づいて出荷するために、出荷中央サーバは同じ取引注文に関連する第一物流注文及び第二物流注文を結合し、対応する対象の物理的倉庫に第二従属商品の確保済みの負の販売用在庫があることを検知したら、第一従属商品及び第二従属商品を出荷のために梱包する。
【0119】
実施形態IIに対応して、本出願の実施形態はさらに複合商品オブジェクトの取引情報を処理する装置を提供し、これは第二ユーザクライアントに実装可能である。上述したように、方法によれば、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫を前もって作成することができ、負の販売用仮想倉庫は対応する物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、販売可能な物理的在庫がない場合はフロントエンドの販売プラットフォームサーバは負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、加えて、倉庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの確保済みの負の販売用在庫の記録を記憶することができ、商品が倉庫に補充されると、まず生じた負の販売注文に対して補充された在庫量が確保され、残りの部分は物理的在庫に追加される。さらに、対応する仮想在庫を差し引くことで、負の販売用に計画された総量が変更されないことを保証することができる。
【0120】
例えば、
図6を参照すると、この装置は、
【0121】
複合商品オブジェクトの詳細情報の閲覧に対する閲覧要求を受信するよう構成された閲覧要求受信部601と、
【0122】
フロントエンドの取引プラットフォームサーバへ閲覧要求を提出してフロントエンドの取引プラットフォームサーバに各従属商品オブジェクトの在庫情報をそれぞれ取得させて、対象の物理的倉庫に第一従属商品オブジェクトの物理的在庫が少なくとも一つあって第二従属商品オブジェクトの物理的在庫が一つもない場合、かつ対象の物理的倉庫に対応する対象の負の販売用仮想倉庫に第二従属商品オブジェクトの負の販売用仮想在庫が少なくとも一つある場合に、フロントエンドの取引プラットフォームサーバに複合商品オブジェクトの販売可能情報を返送させるよう構成された閲覧要求提出部602と、
【0123】
フロントエンドの取引プラットフォームサーバにより返送された複合商品オブジェクトの販売可能情報を提供するよう構成された販売可能情報提供部603と、
【0124】
複合商品オブジェクトを購入する要求が受信されたらフロントエンドの取引プラットフォームサーバへ購入要求を提出してフロントエンドの取引プラットフォームサーバに取引注文が発生し、事前経路設定情報が作成されたら、フロントエンドの取引プラットフォームサーバに第一従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の物理的倉庫を決定させて、第二従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の負の販売用仮想倉庫を決定させるよう構成された購入要求受信部604と、を備えることができる。
【0125】
実施形態IIIに対応して、本出願の実施形態はさらに複合商品オブジェクトの物流情報を処理する装置を提供し、これは物流中央クライアントに実装可能である。上述したように、方法によれば、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫を前もって作成することができ、負の販売用仮想倉庫は対応する物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、販売可能な物理的在庫がない場合はフロントエンドの販売プラットフォームサーバは負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、加えて、倉庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの確保済みの負の販売用在庫の記録を記憶することができ、商品が倉庫に補充されると、まず生じた負の販売注文に対して補充された在庫量が確保され、残りの部分は物理的在庫に追加される。さらに、対応する仮想在庫を差し引くことで、負の販売用に計画された総量が変更されないことを保証することができる。
【0126】
例えば、
図7を参照すると、この装置は、
【0127】
物流注文が発生する対象取引注文を決定するよう構成された対象取引注文決定部701と、
【0128】
対象取引注文に記録された事前経路設定情報を判断するよう構成された事前経路設定情報判断部702と、
【0129】
対象取引注文の第一従属商品オブジェクトが物理的倉庫に振り向けられて第二従属商品オブジェクトが負の販売用仮想倉庫に振り向けられる場合に、第一従属商品に対して第一物流注文及び第二従属商品に対して第二物流注文が発生するよう構成された物流注文発生部703と、を備えることができる。
【0130】
好ましい実装では、この装置はさらに、第一物流注文及び第二物流注文の状態を追跡することで取引注文の詳細な物流情報を同期して更新するよう構成された追跡部を備えることができる。
【0131】
実施形態IVに対応して、本出願の実施形態はさらに複合商品オブジェクトの出荷情報を処理する装置を提供し、これは出荷中央クライアントに実装可能である。上述したように、方法によれば、各物理的倉庫に対して対応する負の販売用仮想倉庫を前もって作成することができ、負の販売用仮想倉庫は対応する物理的倉庫の対象地域を継承し、在庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの在庫情報記録を記憶し、在庫情報記録は物理的在庫、拘束済みの物理的在庫、負の販売用仮想在庫、及び拘束済みの負の販売用仮想在庫を含み、フロントエンドの販売プラットフォームサーバは物理的倉庫を優先的に事前経路設定に使用し、販売可能な物理的在庫がない場合はフロントエンドの販売プラットフォームサーバは負の販売用仮想倉庫を事前経路設定に使用し、加えて、倉庫中央サーバは負の販売に関与する商品オブジェクトの確保済みの負の販売用在庫の記録を記憶することができ、商品が倉庫に補充されると、まず生じた負の販売注文に対して補充された在庫量が確保され、残りの部分は物理的在庫に追加される。さらに、対応する仮想在庫を差し引くことで、負の販売用に計画された総量が変更されないことを保証することができる。
【0132】
例えば、
図8を参照すると、この装置は、
【0133】
特定の物流注文に対する出荷要求を受信したら、この特定の物流注文に関連する対象取引注文情報を判定するよう構成された対象取引注文情報判定部801と、
【0134】
対象取引注文情報に関連する別の物流注文が存在するかどうか判定するよう構成された判定部802と、
【0135】
対象取引注文情報に関連する別の物流注文が存在する場合は、対象取引注文情報に関連する両方の物流注文を処理のために結合して、物流注文の一方に対応する事前経路設定倉庫が負の販売用仮想倉庫である場合に、この物流注文に関連する従属商品オブジェクトの確保済みの負の販売用在庫があることを検知したら二つの物流注文に関連するすべての従属商品が出荷のために一緒に梱包されるよう構成された注文結合処理部803と、を備えることができる。
【0136】
好ましい実装では、この装置はさらに、
【0137】
同じ取引注文に関連する物流注文を判定した後に、各物流注文の状態を判定するよう構成された物流注文状態判定部と、
【0138】
物流注文のいずれもキャンセルされていない場合、注文結合操作の実行を促すよう構成された誘発部と、
【0139】
物流注文の一方がキャンセルされている場合は、キャンセルされていない物流注文のみに基づいて出荷操作を実行するよう構成された出荷部と、を備えることができる。
【0140】
本出願の一部の実施形態では、フロントエンドの取引プラットフォームサーバは、複合商品オブジェクトに対して、複合商品オブジェクト全体に応じて事前経路設定を行うのではなく、各従属商品オブジェクトに応じて事前経路設定をそれぞれ行うことができる。このように、対象の物理的倉庫に第一従属商品オブジェクトの物理的在庫があり、第二従属商品オブジェクトの物理的在庫がない場合でも、対象の物理的倉庫へ束ねられた対象の負の販売用仮想倉庫に2従属商品オブジェクトの負の販売用仮想在庫がある限り、複合商品オブジェクトはなお販売可能状態に設定することが可能であり、対応する販売可能情報を提供することができる。そして、複合商品オブジェクトを購入する要求が受信されたら取引注文が発生し、事前経路設定情報が作成されたら、第一従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の物理的倉庫が決定され、第二従属商品オブジェクトの事前経路設定倉庫として対象の負の販売用仮想倉庫が決定される。このように、複合商品オブジェクトはより多くの販売機会を持つことができ、さらに、第一ユーザが一部の従属商品を倉庫に補充するのを待つことを第二ユーザが気にしない場合は、第二ユーザの購入操作を簡単にすることができて、第二ユーザは購入が行われる前にすべての従属商品が同じ在庫状態を有するまで待つ必要がない。システムリソースの視点から、第二ユーザにより繰り返されるアクセスの回数を、第二ユーザによって購入される機会を複合商品オブジェクトがより多く持つため、減少させることができる。したがって、提供される情報はより効果的であり、システムリソースを節約できる。
【0141】
したがって、上記の実装方法の説明によれば、本出願はソフトウェアに必要な汎用ハードウェアプラットフォームを加えることで実装可能であることを、当業者ははっきりと理解できる。そのような理解に基づき、本出願の技術的解決策は、本質的に、又は先行技術に寄与する部分に関して、ソフトウェア製品の形態で具体化することができる。コンピュータソフトウェア製品は、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク、及び同種のものなどの記憶媒体に記憶可能であり、コンピュータデバイス(これはパーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置でありうる)に本出願の実施形態又は本出願の実施形態のいくつかの部分に記載されている方法を実行させることのできる多くの命令を含むことができる。
【0142】
本明細書の実施形態は、各実施形態が他の実施形態との相違点に着目して漸進的に説明され、実施形態はその同一の部分又は類似部分に対して相互に参照可能である。特に、システム又はシステム実施形態に対しては、方法実施形態にかなり類似しているため、その記述は比較的単純である。方法実施形態の記述は、その関連部分について参照することができる。上記のシステム又はシステム実施形態は単に例示的であり、別々の部品として説明された装置は物理的に分離していてもしていなくてもよく、装置として示された部品は物理的装置であってもなくてもよい。すなわち、それらを一か所に置くこと、又は複数のネットワーク装置上に分散させることもできる。その一部又はすべてのモジュールは、実施形態の解決策の目的を達成するために実際の必要性に応じて選択することが可能であり、これは当業者によって理解可能で、創造的な努力なしに実現することが可能である。
【0143】
本出願により提供される、複合商品オブジェクトの取引情報を処理する方法及び装置が上記で詳細に説明されている。本明細書では、本出願の原理及び実装方法を説明するために具体的な例が用いられており、上記の実施形態の記述は、本出願の方法及び中心概念の理解を助けるために用いられているに過ぎず、その一方で当業者にとっては、本出願の概念に従った特定の実装方法及び適用範囲に対して変更を行うことができる。要約すると、本明細書の内容は、本出願に対する制約と解釈されてはならない。