特許第6609318号(P6609318)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6609318
(24)【登録日】2019年11月1日
(45)【発行日】2019年11月20日
(54)【発明の名称】ユーザが気づく通知配信
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20191111BHJP
   H04M 3/42 20060101ALI20191111BHJP
【FI】
   G06F13/00 540A
   H04M3/42 Z
【請求項の数】10
【全頁数】44
(21)【出願番号】特願2017-531223(P2017-531223)
(86)(22)【出願日】2014年12月16日
(65)【公表番号】特表2018-504678(P2018-504678A)
(43)【公表日】2018年2月15日
(86)【国際出願番号】US2014070449
(87)【国際公開番号】WO2016093870
(87)【国際公開日】20160616
【審査請求日】2017年11月22日
(31)【優先権主張番号】14/567,218
(32)【優先日】2014年12月11日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508178054
【氏名又は名称】フェイスブック,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110002974
【氏名又は名称】特許業務法人World IP
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】バーチャル、アンドリュー アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】イリッチ、アレクサンダル
(72)【発明者】
【氏名】ラティウ、フローリン
(72)【発明者】
【氏名】レーヴァルト、マーティン
(72)【発明者】
【氏名】リー、イユ
(72)【発明者】
【氏名】シャーマ、プラディープ クマール
(72)【発明者】
【氏名】ラジェンドラン、バサンス クマール
【審査官】 木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/093997(WO,A1)
【文献】 特開2013−211609(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0325562(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
H04M 3/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータデバイスからユーザのクライアント・システム(130)に通知を送信するコンピュータ実装方法であって、
通知システム(320)によって、前記ユーザの前記クライアント・システム(130)に送信される通知にアクセスする工程、
前記通知システム(320)のポリシー・エンジン(322)によって、前記ユーザの前記クライアント・システム(130)に対して現在利用可能な1以上の配信チャネル(140)の識別情報を決定する工程であって、前記1以上の配信チャネル(140)がそれぞれ、1つ又は複数の一意に識別されるエンドポイント(142)と、1以上の通信媒体とを備える工程、
ポリシー・エンジン(322)によって、前記ユーザの現在の配信コンテキストを決定する工程であって、前記配信コンテキストが、現在のデバイス・ステータスを含む工程、
前記通知システム(320)によって、前記通知システムの履歴サービスから、
履歴通知データ・ストア(330)に記憶されるとともに、前記通知のコンテキストに関して前記ユーザと関連付けられた履歴通知データと、
1以上の配信チャネル(140)の各々についての、前記履歴サービスによって計算された、前記ユーザが前記通知と対話する確率を示す順位付けコンバージョン・スコアと、
を取り出す工程、
前記ポリシー・エンジン(322)によって、前記通知、前記履歴通知データ、前記コンバージョン・スコア、または前記現在の配信コンテキストに少なくとも部分的に基づいて、前記通知に適用するための通知ポリシーを決定する、通知ポリシー決定工程、
前記通知システム(320)によって、前記ユーザに送信される前記通知に前記通知ポリシーを適用する工程、並びに
前記通知システム(320)によって、前記通知を、適用された前記通知ポリシーに従って前記クライアント・システム(130)に送信する工程、
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項2】
前記履歴サービスは、前記ユーザに対して送信される通知との前記ユーザによる対話について受信された情報に基づいて、前記履歴通知データを継続的に更新する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記履歴サービスは、前記履歴通知データに基づいて、通知に対するコンバージョン・スコアを決定するためのモデルを周期的に更新する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記モデルは、決定木モデルを備え、
前記決定木モデルを使用して、前記コンバージョン・スコアを決定する工程をさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記通知ポリシーは、
前記通知を前記ユーザに対していつ配信するか、
前記通知がどのエンドポイント(142)に対してか、または、
前記通知を送信するための通信媒体を指定する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記通知ポリシー決定工程は、
前記ユーザのために登録された1以上の通信媒体についての情報を登録データ・ストア(332)から取り出す工程、または、
前記ユーザのために登録された1以上のエンドポイント(142)についての情報を登録データ・ストアから取り出す工程をさらに備える、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記通知ポリシー決定工程は、
前記ユーザと前記通知のソースとの関係、または、
前記通知のコンテンツに関連付けられているユーザもしくはエンティティに対する前記ユーザの親和性を備える、前記ユーザのソーシャル・ネットワーキング情報にさらに基づく、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
実行されるとき、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成されるソフトウェアを具現化している、1以上のコンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【請求項9】
1以上のプロセッサと、前記プロセッサに結合され、前記プロセッサによって実行可能な命令を備える少なくとも1つのメモリとを備えるシステムであって、前記プロセッサは、前記命令が実行されるとき、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、システム。
【請求項10】
命令を備えるコンピュータ可読非一時的記憶媒体であって、前記命令が、データ処理システム上で実行されるとき、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、コンピュータ可読非一時的記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に、ユーザに対して通知を配信することに関する。
【背景技術】
【0002】
ソーシャル・ネットワーキング・システム(ソーシャルネットワーキング・ウェブサイトを含むことができる)は、そのソーシャル・ネットワーキング・システムのユーザ(人または組織など)がそのソーシャル・ネットワーキング・システムと、およびそのソーシャル・ネットワーキング・システムを通じて互いに対話することを可能にすることができる。ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザからの入力を用いて、そのユーザに関連付けられているユーザ・プロフィールを作成して、ソーシャル・ネットワーキング・システム内に記憶することができる。ユーザ・プロフィールは、人口統計学的情報、通信チャネル情報、およびユーザの個人的な興味に関する情報を含むことができる。ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザからの入力を用いて、そのユーザと、ソーシャル・ネットワーキング・システムのその他のユーザとの関係のレコードを作成および記憶すること、ならびにサービス(例えば、ウォール投稿、写真共有、イベント編成、メッセージング、ゲーム、または広告)を提供して、ユーザ同士の間における社会的な交流を容易にすることも可能である。
【0003】
ソーシャル・ネットワーキング・システムは、そのサービスに関連したコンテンツまたはメッセージを、1つまたは複数のネットワークを通じて、ユーザのモバイルまたはその他のコンピューティング・デバイスへ送信することができる。ユーザは、自分のユーザ・プロフィールおよびソーシャル・ネットワーキング・システム内のその他のデータにアクセスするためにソフトウェア・アプリケーションを自分のモバイルまたはその他のコンピューティング・デバイス上にインストールすることもできる。ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザにつながっているその他のユーザの集約されたストーリのニュース・フィードなど、ユーザに表示するためのコンテンツ・オブジェクトのパーソナライズされたセットを生成することができる。
【0004】
スマートフォン、タブレット・コンピュータ、またはラップトップ・コンピュータなどのモバイル・コンピューティング・デバイスは、GPS受信機、コンパス、ジャイロスコープ、または加速度計などの、そのロケーション、方向、または向きを決定するための機能を含むことができる。そのようなデバイスはまた、ブルートゥース通信、近距離通信(NFC)、もしくは赤外線(IR)通信、または無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)もしくはセルラー電話ネットワークによる通信などの、無線通信のための機能を含むことができる。そのようなデバイスはまた、1つまたは複数のカメラ、スキャナ、タッチ・スクリーン、マイクロフォン、またはスピーカを含むことができる。モバイル・コンピューティング・デバイスはまた、ゲーム、ウェブ・ブラウザ、またはソーシャル・ネットワーキング・アプリケーションなどのソフトウェア・アプリケーションを実行することもできる。ソーシャル・ネットワーキング・アプリケーションを用いて、ユーザは、自分のソーシャル・ネットワークにおける他のユーザと、つながり、通信し、情報を共有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1A】ソーシャル・ネットワーキング・システムに関連付けられている例示的なネットワーク環境を示す図。
図1B】ユーザに対して通知を配信するための例示的なアーキテクチャを示す図。
図2】例示的なソーシャル・グラフを示す図。
図3】通知システムの例示的な実施形態を示す図。
図4】ユーザが気づく態様で通知配信を操作するための例示的な方法を示す図。
図5】例示的なコンピュータ・システムを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明に従った一実施形態において、方法は、1以上のコンピューティング・デバイスによって、ユーザに対して送信される通知にアクセスする工程と、1以上のコンピューティング・デバイスによって、ユーザの現在の配信コンテキストを決定する工程と、1以上のコンピューティング・デバイスによって、履歴サービスから、通知のコンテキストに関してユーザに関連付けられている履歴通知データと、1以上の配信チャネルの各々についての順位付けコンバージョン・スコアであって、ユーザが通知と対話する確率を示す、順位付けコンバージョン・スコアとを取り出す工程と、1以上のコンピューティング・デバイスによって、通知、履歴通知データ、コンバージョン・スコア、または現在の配信コンテキストに少なくとも部分的に基づいて、通知に適用するための通知ポリシーを決定する工程と、1以上のコンピューティング・デバイスによって、ユーザに送信される通知に通知ポリシーを適用する工程とを備える。
【0007】
履歴サービスは、ユーザに対して送信される通知とのユーザによる対話について受信された情報に基づいて、履歴通知データを継続的に更新することができる。
履歴サービスは、履歴通知データに基づいて、通知に対するコンバージョン・スコアを決定するためのモデルを周期的に更新することができる。
【0008】
モデルは、決定木モデルを備えることができ、決定木モデルを使用して、コンバージョン・スコアを決定する工程をさらに備える。
通知ポリシーは、通知をユーザに対していつ配信するか、通知がどのエンドポイントに対してか、または、通知を送信するための通信媒体を指定することができる。
【0009】
通知に適用するための通知ポリシーを決定する工程は、ユーザのために登録された1以上の通信媒体についての情報を登録データ・ストアから取り出す工程、または、ユーザのために登録された1以上のエンドポイントについての情報を登録データ・ストアから取り出す工程をさらに備えることができる。
【0010】
通知に適用するための通知ポリシーを決定する工程は、ユーザと通知のソースとの関係、または通知のコンテンツに関連付けられているユーザもしくはエンティティに対するユーザの親和性を備える、ユーザのソーシャル・ネットワーキング情報にさらに基づくことができる。
【0011】
本発明に従ったさらなる実施形態において、1以上のコンピュータ可読非一時的記憶媒体は、実行されるとき、本発明、または上記で言及された実施形態のいずれかに従って方法を実行するように構成されるソフトウェアを具現化する。
【0012】
本発明に従ったさらなる実施形態において、システムは、1以上のプロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を備え、プロセッサに結合されている少なくとも1つのメモリとを備え、プロセッサは、命令が実行されるとき、本発明、または上記で言及された実施形態のいずれかに従って方法を実行するように構成される。
【0013】
本発明に従ったさらなる実施形態において、好ましくはコンピュータ可読非一時的記憶媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品は、データ処理システム上で実行されるとき、本発明、または上記で言及された実施形態のいずれかに従って方法を実行するように構
成される。
【0014】
特定の実施形態において、通知システムは、ユーザが気づく(ユーザ・アウェアな)態様で、ユーザに対して通知を配信することができる。そのような通知は、1つまたは複数の配信チャネルを通じて送信されてよく、例えば、1つまたは複数の通信媒体(例えば、SMS、MMS、電子メール、アプリケーション、音声)によって、1つまたは複数の一意のエンドポイント(例えば、電話番号、電子メール・アドレス、一意のデバイス識別子によって特定される特定のクライアント・デバイス)に対して送信されてよい。特定の実施形態において、通知システムは、ユーザが通知と対話するようになる蓋然性を増加させる態様で(例えば、それにより、サードパーティ・ウェブサイトをユーザのスクリーン上に持ってくる、プロモーションのためのコンテンツを提示する視覚的通知において提示されたリンクをユーザがクリックする「クリック・スルー」アクション)、ユーザに対して通知を提供するように試行するための異なる技法を利用することができ、それにより、「コンバージョン」が行われる蓋然性、すなわち、通知を配信する究極の目標である何らかの最終的なアクション(例えば、サードパーティ・ウェブサイト上で、登録、コンテンツ消費、または購入などのアクションを完了する)をユーザが取る蓋然性を、願わくは増加させる。特定の実施形態において、通知システムの要素は、ソーシャル・ネットワーキング・システムの一部として実装されてよい。特定の実施形態において、通知システムの要素は、サードパーティ・システムの一部として実装されてもよい。
【0015】
特定の実施形態において、通知システムのポリシー・エンジンは、通知のための配信命令を決定するために、いくつかの異なる要因を評価することができる。任意の特定の通知について、ポリシー・エンジンは、(1)通知に関連付けられている情報(例えば、ソース、コンテンツ、またはフォーマット)および(2)特定のユーザに関連付けられている情報(例えば、ユーザについての人口統計学的情報、ユーザのロケーション、ユーザの利用可能な配信チャネルおよびそのステータス、ユーザの現在の配信コンテキスト、ユーザ・プロフィール情報、またはユーザについてのソーシャル・ネットワーキング情報)だけでなく、(3)過去の通知に対するこの特定のユーザの応答についての履歴通知情報(例えば、異なる通知/コンテキスト/配信パターンに対するコンバージョン率)、および(存在する場合)現在の通知に対する前のコンテキスト/配信パターン(および、存在する場合、それらの前のコンテキスト/配信パターンについての対話レベル)についての履歴通知情報もまた、評価することができる。
【0016】
上記に開示された実施形態は、例に過ぎず、本開示の範囲は、それらに限定されない。特定の実施形態は、上記に開示された実施形態のコンポーネント、要素、特徴、機能、動作、または工程の全部を含んでも、一部を含んでも、または全く含まなくてもよい。本発明に係る実施形態は、方法、記憶媒体、システムおよびコンピュータ・プログラム製品に向けられた添付の特許請求の範囲において特に開示されており、1つの請求項カテゴリ、例えば、方法において言及される任意の特徴は、別の請求項カテゴリ、例えば、システムにおいても同様に特許請求され得る。添付の特許請求の範囲における従属関係または参照は、形式上の理由で選ばれているに過ぎない。しかしながら、任意の先行する請求項(特に、多数項従属関係)への故意の参照から結果として生じるいずれの主題も、同様に特許請求されることが可能であり、その結果、添付の特許請求の範囲において選ばれている従属関係にかかわらず、請求項およびその特徴のいずれの組合せも開示されており、特許請求され得る。特許請求され得る主題は、添付の特許請求の範囲において述べられているような特徴の組合せだけでなく、特許請求の範囲における特徴の任意の他の組合せも含んでおり、特許請求の範囲において言及されている各特徴は、特許請求の範囲における任意の他の特徴または他の特徴の組合せと組み合わされ得る。さらに、本願明細書において説明され、または示されている実施形態および特徴のうちのいずれも、個別の請求項において特許請求されてもよく、および/または、本願明細書において説明され、もしくは示され
ている任意の実施形態もしくは特徴との任意の組合せ、もしくは添付の特許請求の範囲の特徴のうちのいずれかとの任意の組合せにおいて、特許請求されてもよい。
【0017】
特定の実施形態において、通知システムは、ユーザが気づく態様で、ユーザに対して通知を配信することができる。そのような通知は、1つまたは複数の配信チャネルを通じて送信されてよく、例えば、1つまたは複数の通信媒体(例えば、SMS、MMS、電子メール、アプリケーション、音声)によって、1つまたは複数の一意のエンドポイント(例えば、電話番号、電子メール・アドレス、一意のデバイス識別子によって特定される特定のクライアント・デバイス)に対して送信されてよい。特定の実施形態において、通知システムは、ユーザが通知と対話するようになる蓋然性を増加させる態様で(例えば、それにより、サードパーティ・ウェブサイトをユーザのスクリーン上に持ってくる、プロモーションのためのコンテンツを提示する視覚的通知において提示されたリンクをユーザがクリックする「クリック・スルー」アクション)、ユーザに対して通知を提供するように試行するための異なる技法を利用することができ、それにより、「コンバージョン」が行われる蓋然性、すなわち、通知を配信する究極の目標である何らかの最終的なアクション(例えば、サードパーティ・ウェブサイト上で、登録、コンテンツ消費、または購入などのアクションを完了する)をユーザが取る蓋然性を、願わくは増加させる。
【0018】
特定の実施形態において、通知システムのポリシー・エンジンは、通知のための配信命令を決定するために、いくつかの異なる要因を評価することができる。任意の特定の通知について、ポリシー・エンジンは、(1)通知に関連付けられている情報(例えば、ソース、コンテンツ、またはフォーマット)および(2)特定のユーザに関連付けられている情報(例えば、ユーザについての人口統計学的情報、ユーザのロケーション、ユーザの利用可能な配信チャネルおよびそのステータス、ユーザの現在の配信コンテキスト、ユーザ・プロフィール情報、またはユーザについてのソーシャル・ネットワーキング情報)だけでなく、(3)過去の通知に対するこの特定のユーザの応答についての履歴通知情報(例えば、異なる通知/コンテキスト/配信パターンに対するコンバージョン率)、および(存在する場合)現在の通知に対する前のコンテキスト/配信パターン(および、存在する場合、それらの前のコンテキスト/配信パターンについての対話レベル)についての履歴通知情報もまた、評価することができる。
【0019】
特定の実施形態において、通知システムの履歴サービスは、過去の通知との対話(存在する場合)のユーザのレベルを決定するために、過去の通知に対するユーザの応答を収集し、分析することができる。過去の通知に対するユーザの応答についての情報は、履歴通知データ・ストアに記憶されてよい。過去の通知について収集される履歴データのタイプは、限定ではなく、例として、通知のコンテンツおよびフォーマット、通知のソース、過去の通知がユーザに対して配信された日付および時間、通知が送信された配信チャネル、通知が正常に配信チャネルに配信されたかどうか(および、試行されたコンテキスト/配信パターン)、または、完了までの時間を含む、その後の完了したトランザクションについての情報(ここで、完了したトランザクションは、過去の通知に関連付けられている)を含むことができる。
【0020】
そのような履歴データを使用して、履歴サービスはまた、限定ではなく、例として、配信チャネル、通知コンテンツ・タイプ、通知ソース、配信コンテキスト、または配信パターンなどの、特定のユーザに対して送信された過去の通知についての通知/コンテキスト/配信パターンの異なる側面を、そのコンバージョン・スコアによって順位付けすることができる。特定の実施形態において、履歴サービスは、例えば、通知の配信後初回の(例えば、配信の3時間後)の特定の配信チャネルに対するコンバージョン・スコアの平均と、通知の配信後2回目の(例えば、配信の36時間後)特定の配信チャネルに対するコンバージョン・スコアの平均との、2セットのデータを一緒に組み合わせることによって、
コンバージョン・スコアの順位付けを計算することができる。そのような履歴データの全体的な考察を行うことで、履歴サービスはまた、すべてのユーザにわたる過去の通知についての通知/コンテキスト/配信パターンの異なる側面を、そのコンバージョン・スコアによって順位付けすることができる。
【0021】
ユーザに送信された通知とのユーザ対話についての情報が通知システムに送り返されると、履歴サービスは、ポリシー・エンジンに過去のユーザ対話についての最も新しい情報を提供するために、受信された情報に基づいて、履歴通知データを継続的に更新することができる。いくつかの実施形態において、履歴サービスはまた、現在の通知のための配信命令を決定するために、履歴通知データに基づいて、決定木モデルを保持することができる。決定木モデル自体は、トレーニング・データのセット、および/または事前に存在する履歴データのセットに基づいて、機械学習アルゴリズムを使用して最初に構造化されてよい。
【0022】
特定の実施形態において、通知システムの登録サービスは、新しい配信チャネル(通信媒体−エンドポイントの組合せ)が可能になるとユーザのデバイスによって送信される情報を、収集し、記憶することができる。例えば、ユーザが、それを通じて通知が配信され得る自分のコンピューティング・デバイスにソフトウェア・アプリケーションをインストールした場合、アプリケーションは、新しい配信チャネルが今からこの特定のユーザに利用可能であること、すなわち、新しい通信媒体(例えば、アプリケーション)が特定のエンドポイント(例えば、コンピューティング・デバイス)に利用可能であることを示す登録情報を、登録サービスに対して送り返すことができる。そのような登録情報は、ユーザ、インストールされたインスタンス、およびコンピューティング・デバイスを識別する登録トークンの形式で提供され得る。ユーザの利用可能な配信チャネルについての登録情報は次いで、特定の通知に適用されることになる配信ポリシーを決定するときに使用するために、ポリシー・エンジンに対して提供されてよい。ユーザが利用可能な配信チャネルについての情報は、登録データ・ストアに記憶されてよい。登録データは、限定ではなく、例として、エンドポイントの一意の識別子、エンドポイントの特徴および能力(例えば、オーディオ視覚的仕様、バッテリ容量、もしくはネットワーク接続仕様)、通信媒体の一意の識別子、通信媒体の特徴および能力(例えば、最大メッセージ・サイズ、データ転送割り当て、もしくは最大帯域幅)、またはソフトウェア・アプリケーションのインストールされたインスタンスの一意の識別子を含むことができる。
【0023】
上記で説明されたものなどの情報を評価することによって、ポリシー・エンジンは、通知のための配信ポリシーを生成することができる。配信ポリシーは、特定されたコンテキスト/配信パターンに従って通知を配信するために、通知配信サービスについての命令を提供することができる。コンテキスト/配信パターンは、通知をいつ送信するか(例えば、日、時間、理想的な配信コンテキスト)、通知をどのように送信するか(例えば、どの配信チャネルが利用されるべきか)、それを超えると通知が再配信されるべき最大時間長、ユーザ対話および/もしくは成功したコンバージョンが存在しない場合に、通知をいつおよびどのように再配信するか、または、(1)通知に関連付けられている情報、(2)特定のユーザに関連付けられている情報、および(3)履歴通知情報に照らして、通知を配信するかどうかに関する命令を提供することができる。
【0024】
通知の実際の配信は、通知および配信ポリシーを受信する通知配信サービスによって操作され得る。通知配信サービスは、選択された配信チャネルを通じて配信するための通知の適切な形式を生成することができる。通知配信サービスは、配信のために、特定のユーザの配信コンテキストを検出すると(例えば、ユーザが自分のモバイル・デバイスの使用を積極的に始めたことを検出すると、ユーザのカレンダー情報に基づいてユーザの都合がよい(available)はずであると決定すると、ユーザのロケーションが変化した
と決定すると、または、ユーザの1つもしくは複数のソーシャル・ネットワーキング連絡先に近接した閾値内においてユーザが動いたと決定すると)、特定された時間および日に、配信のための通知をスケジュールすることができる。
【0025】
通知とのユーザ対話についての情報は、関係した通知が配信されたのと同じ配信チャネルを通じて、応答操作サービスに対して送り返されてよい。そのような情報は、例えば、限定はせずに、ユーザがこれまでに積極的に通知を開いたかどうか(例えば、ユーザが通知を何回積極的に開いたかを含む)、開いた通知に関するユーザの注意レベル(例えば、ユーザが通知を何回見たか、もしくは聞いたか、ユーザがその都度どのくらいの長さ注意を払ったか、およびその都度のユーザの配信コンテキストを含む)、ユーザが通知におけるリンクをクリックしたかどうか、またはユーザが通知に関するフィードバックを提供したかどうか(例えば、通知に「いいね!」の表明をする、もしくは通知を格付けするためにクリックすること、または通知に対してコメントすること)を含むことができる。そのような情報はまた、例えば、限定はせずに、ユーザが通知を開くことなく捨てたかどうか、ユーザがその後通知のソースからの通知をブロックしたかどうか、ユーザがその後プッシュ通知を無効にしたかどうか、ユーザがその後アプリケーションからログアウトしたかどうか、またはユーザがその後一定の電子メール通知を受信することから登録解除したかどうかなどの、否定的フィードバックを要因に入れることができる。コンバージョン成功率を計算するときに、期待される対話のレベルと対比した比較、対話の平均レベルと対比した比較、通知の配信から通知とのユーザ対話までの間の時間長、対話に至る配信パターン、または、より高いレベルの対話に至るまでのより低いレベルの対話の数および/またはパターン)などの、他の要因が考慮されてもよい。コンバージョン成功率は、ターゲットのユーザ対話(例えば、いくつかのケースにおいて、通知の究極の目標は、ユーザに通知の全テキストを開かせ、見せることであってよく、一方他のケースにおいて、通知の究極の目標は、通知におけるリンクをクリックし、次いでサードパーティ・ウェブサイト上での購入、ダウンロード、または登録を完了するように、ユーザを動機付けることであってよい)に基づいて、決定され得る。応答操作サービスは次いで、ユーザ対話情報を履歴サービスに対して転送することができ、履歴サービスは、上記で説明されたように、過去の通知に対するユーザの応答を収集し、分析することができる。
【0026】
図1Aは、ソーシャル・ネットワーキング・システムに関連付けられている例示的なネットワーク環境100を示している。ネットワーク環境100は、ネットワーク110によって互いにつながっているクライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、およびサードパーティ・システム170を含む。図1Aは、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サードパーティ・システム170、およびネットワーク110の特定の構成を示しているが、本開示は、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サードパーティ・システム170、およびネットワーク110の任意の適切な構成を想定している。限定ではなく、例として、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、およびサードパーティ・システム170のうちの複数は、ネットワーク110を迂回して、互いに直接つながることが可能である。別の例として、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、およびサードパーティ・システム170のうちの複数は、物理的にまたは論理的に、全体としてまたは部分的に互いに同一場所に配置されることが可能である。その上、図1Aは、特定の数のクライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サードパーティ・システム170、およびネットワーク110を示しているが、本開示は、任意の適切な数のクライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サードパーティ・システム170、およびネットワーク110を想定している。限定ではなく、例として、ネットワーク環境100は、複数のクライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、サードパーティ
・システム170、およびネットワーク110を含むことができる。
【0027】
本開示は、任意の適切なネットワーク110を想定している。限定ではなく、例として、ネットワーク110の1つまたは複数の部分は、アド・ホック・ネットワーク、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、無線LAN(WLAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、無線WAN(WWAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、インターネットの一部分、公衆交換電話網(PSTN)の一部分、セルラー電話ネットワーク、またはこれらのうちの複数の組合せを含むことができる。ネットワーク110は、1つまたは複数のネットワーク110を含むことができる。
【0028】
リンク150は、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、およびサードパーティ・システム170を通信ネットワーク110に、または互いに接続することができる。本開示は、任意の適切なリンク150を想定している。特定の実施形態においては、1つまたは複数のリンク150は、1つもしくは複数の有線リンク(例えば、デジタル・サブスクライバ・ライン(DSL)もしくはデータ・オーバ・ケーブル・サービス・インタフェース仕様(DOCSIS)など)、無線リンク(例えば、Wi−Fiもしくはワールドワイド・インターオペラビリティー・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMAX)など)、または光リンク(例えば、同期光ネットワーク(SONET)もしくは同期デジタル階層(SDH)など)を含む。特定の実施形態においては、1つまたは複数のリンク150はそれぞれ、アド・ホック・ネットワーク、イントラネット、エクストラネット、VPN、LAN、WLAN、WAN、WWAN、MAN、インターネットの一部分、PSTNの一部分、セルラー・テクノロジーベースのネットワーク、衛星通信テクノロジーベースのネットワーク、別のリンク150、または複数のそのようなリンク150の組合せを含む。リンク150は、ネットワーク環境100の全体を通じて必ずしも同じである必要はない。1つまたは複数の第1のリンク150は、1つまたは複数の点において1つまたは複数の第2のリンク150とは異なることが可能である。
【0029】
特定の実施形態においては、クライアント・システム130は、クライアント・システム130によって実装またはサポートされる適切な機能を実行することができる、ハードウェア、ソフトウェア、もしくは組み込みロジック・コンポーネント、または複数のそのようなコンポーネントの組合せを含む電子デバイスであることが可能である。限定ではなく、例として、クライアント・システム130は、デスクトップ・コンピュータ、ノートブック・コンピュータもしくはラップトップ・コンピュータ、ネットブック、タブレット・コンピュータなどのコンピュータ・システム、eブック・リーダ、GPSデバイス、カメラ、携帯情報端末(PDA)、ハンドヘルド電子デバイス、セルラー電話、スマートフォン、その他の適切な電子デバイス、またはそれらの任意の適切な組合せを含むことができる。本開示は、任意の適切なクライアント・システム130を想定している。クライアント・システム130は、クライアント・システム130におけるネットワーク・ユーザがネットワーク110にアクセスすることを可能にし得る。クライアント・システム130は、そのユーザが他のクライアント・システム130における他のユーザと通信することを可能にし得る。
【0030】
特定の実施形態においては、クライアント130は、MICROSOFT INTERNET EXPLORER、GOOGLE CHROME、またはMOZILLA FIREFOXなどのウェブ・ブラウザ132を含むことができ、1つまたは複数のアドオン、プラグイン、またはTOOLBARもしくはYAHOO TOOLBARなどのその他の拡張を有することができる。クライアント・システム130のユーザは、ウェブ・ブラウザ132を特定のサーバ(サーバ162、またはサードパーティ・システム170に関
連付けられているサーバなど)へ導くユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)またはその他のアドレスを入力することができ、ウェブ・ブラウザ132は、ハイパー・テキスト転送プロトコル(HTTP)要求を生成して、そのHTTP要求をサーバに通信することができる。サーバは、そのHTTP要求を受け入れて、そのHTTP要求に応答して1つまたは複数のハイパー・テキスト・マークアップ言語(HTML)ファイルをクライアント・システム130に通信することができる。クライアント・システム130は、ユーザに提示するためにサーバからのHTMLファイルに基づいてウェブページをレンダリングすることができる。本開示は、任意の適切なウェブページ・ファイルを想定している。限定ではなく、例として、ウェブページは、特定のニーズに従って、HTMLファイル、拡張可能ハイパー・テキスト・マークアップ言語(XHTML)ファイル、または拡張可能マークアップ言語(XML)ファイルからレンダリングすることができる。そのようなページは、限定ではなく、例として、JAVASCRIPT(登録商標)、JAVA(登録商標)、MICROSOFT SILVERLIGHTで書かれたスクリプトなどのスクリプト、AJAX(Asynchronous JAVASCRIPT(登録商標)and XML)などのマークアップ言語とスクリプトの組合せなどを実行することもできる。本明細書においては、ウェブページへの参照は、適切な場合には、(そのウェブページをレンダリングするためにブラウザが使用することができる)1つまたは複数の対応するウェブページ・ファイルを含み、その逆もまた同様である。
【0031】
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、オンライン・ソーシャル・ネットワークをホストすることができるネットワークアドレス可能なコンピューティング・システムであることが可能である。ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、例えば、ユーザプロフィール・データ、コンセプトプロフィール・データ、ソーシャル・グラフ情報、またはオンライン・ソーシャル・ネットワークに関連したその他の適切なデータなどのソーシャルネットワーキング・データを生成すること、記憶すること、受け取ること、および送信することが可能である。ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ネットワーク環境100のその他のコンポーネントによって直接、またはネットワーク110を通じてアクセスされることが可能である。限定ではなく、例として、クライアント・システム130は、ウェブ・ブラウザ132を使用して、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160に関連付けられているネイティブ・アプリケーション(例えば、モバイル・ソーシャルネットワーキング・アプリケーション、メッセージング・アプリケーション、別の適切なアプリケーション、もしくは、これらの任意の組合せ)を使用して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160に直接またはネットワーク110を通じてアクセスし得る。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、1つまたは複数のサーバ162を含むことができる。それぞれのサーバ162は、単一のサーバ、または複数のコンピュータもしくは複数のデータセンタにわたる分散サーバであることが可能である。サーバ162は、限定ではなく、例として、ウェブ・サーバ、ニュース・サーバ、メール・サーバ、メッセージ・サーバ、広告サーバ、ファイル・サーバ、アプリケーション・サーバ、Exchangeサーバ、データベース・サーバ、プロキシ・サーバ、本明細書において記述されている機能もしくはプロセスを実行するのに適している別のサーバ、またはそれらの任意の組合せなど、様々なタイプのものであることが可能である。特定の実施形態においては、それぞれのサーバ162は、サーバ162によって実装またはサポートされる適切な機能を実行するためのハードウェア、ソフトウェア、もしくは組み込みロジック・コンポーネント、または複数のそのようなコンポーネントの組合せを含むことができる。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、1つまたは複数のデータ・ストア164を含むことができる。データ・ストア164は、様々なタイプの情報を記憶するために使用されることが可能である。特定の実施形態においては、データ・ストア164内に記憶されている情報は、特定のデータ構造に従って編成されることが可能である。特定の実施形態においては、それぞれのデータ・ストア164は、リレーシ
ョナル・データベースであることが可能である。特定の実施形態は、クライアント・システム130、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、またはサードパーティ・システム170が、データ・ストア164内に記憶されている情報を管理すること、取り出すこと、修正すること、追加すること、または削除することを可能にするインタフェースを提供することができる。
【0032】
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、1つまたは複数のソーシャル・グラフを1つまたは複数のデータ・ストア164内に記憶することができる。特定の実施形態においては、ソーシャル・グラフは、複数のノード(複数のユーザ・ノード(それぞれが、特定のユーザに対応している)、または複数のコンセプト・ノード(それぞれが、特定のコンセプトに対応している)を含むことができる)と、ノード同士をつなげる複数のエッジとを含むことができる。ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、オンライン・ソーシャル・ネットワークのユーザに、その他のユーザと通信および対話する能力を提供することができる。特定の実施形態においては、ユーザたちは、ソーシャル・ネットワーキング・システム160を通じてオンライン・ソーシャル・ネットワークに参加し、次いで、自分たちがつながりたいと望むソーシャル・ネットワーキング・システム160のその他の複数のユーザにつながり(例えば、関係)を付加することができる。本明細書においては、「友達」という用語は、ユーザがソーシャル・ネットワーキング・システム160を通じて、つながり、関連付け、または関係を形成しているソーシャル・ネットワーキング・システム160のその他の任意のユーザを示すことができる。
【0033】
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160によってサポートされる様々なタイプのアイテムまたはオブジェクトに関してアクションを取る能力をユーザに提供することができる。限定ではなく、例として、それらのアイテムおよびオブジェクトは、ソーシャル・ネットワーキング・システム160のユーザが属することが可能であるグループもしくはソーシャル・ネットワーク、ユーザが興味を抱く蓋然性があるイベントもしくはカレンダー・エントリー、ユーザが使用することができるコンピュータベースのアプリケーション、ユーザがサービスを通じてアイテムを購入もしくは販売することを可能にするトランザクション、ユーザが実行することができる広告との対話、またはその他の適切なアイテムもしくはオブジェクトを含むことができる。ユーザは、ソーシャル・ネットワーキング・システム160において、またはサードパーティ・システム170の外部システム(ソーシャル・ネットワーキング・システム160とは別個のものであって、ネットワーク110を通じてソーシャル・ネットワーキング・システム160に結合されている)によって表されることが可能である任意のものと対話することができる。
【0034】
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、様々なエンティティ同士をリンクできることが可能である。限定ではなく、例として、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザたちが互いに対話すること、ならびにサードパーティ・システム170もしくはその他のエンティティからのコンテンツを受け取ることを可能にすることができ、またはユーザたちがアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)もしくはその他の通信チャネルを通じてこれらのエンティティと対話することを可能にすることができる。
【0035】
特定の実施形態においては、サードパーティ・システム170は、1つもしくは複数のタイプのサーバ、1つもしくは複数のデータ・ストア、1つもしくは複数のインタフェース(APIを含むが、それには限定されない)、1つもしくは複数のウェブ・サービス、1つもしくは複数のコンテンツ・ソース、1つもしくは複数のネットワーク、または(例えば、サーバが通信することができる)その他の任意の適切なコンポーネントを含むこと
ができる。サードパーティ・システム170は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160を運営しているエンティティとは異なるエンティティによって運営されることが可能である。しかしながら、特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160およびサードパーティ・システム170は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160またはサードパーティ・システム170のユーザにソーシャル・ネットワーキング・サービスを提供するために互いに連携して機能することができる。この意味において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、サードパーティ・システム170などのその他のシステムがインターネットを通じてソーシャル・ネットワーキング・サービスおよび機能をユーザに提供するために使用することができるプラットフォーム、またはバックボーンを提供することができる。
【0036】
特定の実施形態においては、サードパーティ・システム170は、サードパーティ・コンテンツ・オブジェクト・プロバイダを含むことができる。サードパーティ・コンテンツ・オブジェクト・プロバイダは、コンテンツ・オブジェクトの1つまたは複数のソースを含むことができ、それらのソースは、クライアント・システム130に通信されることが可能である。限定ではなく、例として、コンテンツ・オブジェクトは、ユーザにとって興味がある物またはアクティビティに関する情報、例えば、映画の開始時刻、映画のレビュー、レストランのレビュー、レストランのメニュー、製品の情報およびレビュー、またはその他の適切な情報などを含むことができる。限定ではなく、別の例として、コンテンツ・オブジェクトは、インセンティブ・コンテンツ・オブジェクト、例えば、クーポン、ディスカウント・チケット、ギフト券、またはその他の適切なインセンティブ・オブジェクトを含むことができる。
【0037】
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160はまた、ユーザによって生成されたコンテンツ・オブジェクトを含み、それらのコンテンツ・オブジェクトは、ソーシャル・ネットワーキング・システム160とのユーザの対話を高めることができる。ユーザによって生成されたコンテンツは、ユーザがソーシャル・ネットワーキング・システム160に付加、アップロード、送信、または「投稿」することができる任意のものを含むことができる。限定ではなく、例として、ユーザは、クライアント・システム130からソーシャル・ネットワーキング・システム160へ投稿を通信する。投稿は、ステータス更新もしくはその他のテキスト・データ、ロケーション情報、写真、映像、リンク、音楽、またはその他の類似したデータもしくは媒体などのデータを含むことができる。コンテンツは、ニュース・フィードまたはストリームなどの「通信チャネル」を通じてサードパーティによってソーシャル・ネットワーキング・システム160に付加されることも可能である。
【0038】
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、様々なサーバ、サブシステム、プログラム、モジュール、ログ、およびデータ・ストアを含むことができる。特定の実施形態において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ウェブ・サーバ、アクション・ロガー、API要求サーバ、関連性およびランキング・エンジン、コンテンツ・オブジェクト分類子、通知コントローラ、アクション・ログ、サードパーティ・コンテンツ・オブジェクト露出ログ、推測モジュール、認可/プライバシー・サーバ、検索モジュール、広告ターゲティング・モジュール、ユーザインタフェース・モジュール、ユーザプロフィール・ストア、つながりストア、サードパーティ・コンテンツ・ストア、またはロケーション・ストアのうちの1つまたは複数を含むことができる。ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、適切なコンポーネント、例えば、ネットワーク・インタフェース、セキュリティー・メカニズム、ロード・バランサ、フェイルオーバ・サーバ、管理およびネットワーク動作コンソール、その他の適切なコンポーネント、またはそれらの任意の適切な組合せを含むこともできる。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザ・プロフィールを
記憶するための1つまたは複数のユーザプロフィール・ストアを含むことができる。ユーザ・プロフィールは、例えば、経歴情報、人口統計学的情報、挙動情報、ソーシャルな情報、またはその他のタイプの記述的情報、例えば、職業経験、学歴、趣味もしくはプリファレンス、興味、親近感、またはロケーションを含むことができる。興味情報は、1つまたは複数のカテゴリに関連した興味を含むことができる。カテゴリは、一般的または具体的であることが可能である。限定ではなく、例として、ユーザが、あるブランドの靴に関する記事に対して「いいね!」の表明をした場合には、カテゴリは、そのブランド、または「靴」もしくは「衣類」という一般的なカテゴリであることが可能である。ユーザに関するつながり情報を記憶するために、つながりストアが使用されることが可能である。つながり情報は、類似のもしくは共通の職業経験、グループ・メンバーシップ、趣味、学歴を有しているか、または何らかの形で関連しているか、もしくは共通の属性を共有しているユーザ同士を示すことができる。つながり情報は、様々なユーザおよびコンテンツ(内部および外部の両方)の間におけるユーザ定義のつながりを含むこともできる。ネットワーク110を通じてソーシャル・ネットワーキング・システム160を1つもしくは複数のクライアント・システム130または1つもしくは複数のサードパーティ・システム170にリンクさせるために、ウェブ・サーバが使用されることが可能である。ウェブ・サーバは、ソーシャル・ネットワーキング・システム160と、1つまたは複数のクライアント・システム130との間においてメッセージを受け取って回送するためにメール・サーバまたはその他のメッセージング機能を含むことができる。API要求サーバは、サードパーティ・システム170が、1つまたは複数のAPIを呼び出すことによってソーシャル・ネットワーキング・システム160からの情報にアクセスすることを可能にすることができる。ソーシャル・ネットワーキング・システム160の上のまたは外のユーザのアクションに関してウェブ・サーバから通信を受け取るために、アクション・ロガーが使用されることが可能である。アクション・ログとともに、サードパーティコンテンツ・オブジェクトへのユーザの露出についてのサードパーティコンテンツオブジェクト・ログが保持されることが可能である。通知コントローラは、コンテンツ・オブジェクトに関する情報をクライアント・システム130に提供することができる。情報は、通知としてクライアント・システム130へプッシュ配信されることが可能であり、または情報は、クライアント・システム130から受け取られた要求に応答してクライアント・システム130からプル(引き出し)されることが可能である。ソーシャル・ネットワーキング・システム160のユーザの1つまたは複数のプライバシー設定を実施するために、認可サーバが使用されることが可能である。ユーザのプライバシー設定は、ユーザに関連付けられている特定の情報がどのように共有されることが可能であるかを決定する。認可サーバは、ユーザが、例えば、適当なプライバシー設定を設定することなどによって、自分のアクションをソーシャル・ネットワーキング・システム160によって記録されること、またはその他のシステム(例えば、サードパーティ・システム170)と共有されることをオプトインまたはオプトアウトすることを可能にすることができる。サードパーティ・システム170などのサードパーティから受け取られたコンテンツ・オブジェクトを記憶するために、サードパーティコンテンツオブジェクト・ストアが使用されることが可能である。ユーザに関連付けられているクライアント・システム130から受け取られたロケーション情報を記憶するために、ロケーション・ストアが使用されることが可能である。広告価格設定モジュールが、ソーシャルな情報、現在時刻、ロケーション情報、またはその他の適切な情報を組み合わせて、関連がある広告を、通知の形式でユーザに提供することができる。
【0039】
図1Bは、ユーザ(アリス・リデル)に対して通知を配信するための例示的なアーキテクチャを示す。本明細書で説明される例示的な一実施形態において、通知システムの要素は、ソーシャル・ネットワーキング・システムの一部として実装されてよく、通知システムは、サードパーティ・システム、ならびにソーシャル・ネットワーキング・システム自体によって生成された通知の配信を操作することができる。特定の実施形態において、通
知システムの要素は、サードパーティ・システムの一部として実装されてもよい。
【0040】
図1Bに示されるように、通知は、いくつかの異なる配信チャネル140を通じて配信され得る。上記で論じられたように、配信チャネル140は、1つまたは複数の一意に識別されるエンドポイント142、および1つまたは複数の通信媒体144を備えることができる。図1Bに示されるように、通知は、1つまたは複数の通信媒体(例えば、SMS、MMS、電子メール、アプリケーション、音声、ニュース・フィード、フラグ)によって、1つまたは複数の一意のエンドポイント(例えば、電話番号、電子メール・アドレス、一意のデバイス識別子によって特定される特定のクライアント・デバイス)に対して配信されてよい。いくつかの実施形態において、例えば、スナップチャットなどのサードパーティ・アプリケーションが、ユーザのスマートフォン・クライアント・デバイス130Aに、またユーザのラップトップ130Bにもインストールされていることがあり、特定の通信媒体は、2つ以上のエンドポイントに対して通知を配信することができてよい。通信媒体は、SMSもしくは電子メールなどのプッシュ型媒体であってもよいし、またはニュース・フィードなどのプル型媒体であってもよい。
【0041】
特定の実施形態において、通知システムは、ユーザの利用可能な配信チャネルおよびそのステータスに基づいて、通知のための異なる配信チャネルを選択することができる。上記で論じられたように、ユーザの利用可能な配信チャネルについての情報(例えば、通知システムがスナップチャット・アプリケーションに対して通知を配信するのを可能にするための情報)は、登録データ・ストアから取り出されてよい。通知システムはまた、デバイス・ステータスを含むことができる、ユーザの現在の配信コンテキストに基づいて、通知のための異なる配信チャネルを選択することができる。例えば、アリスのスマートフォンが現在サイレント・モードにされており、彼女が彼女の友達と映画館にチェックインしたばかりの場合、そのフォン(電話)によって検出される動きが、彼女が映画館を出て行くことを示すまで、いずれの通知の配信も遅らせることが可能である。通知システムはまた、受信するユーザが通知と対話するようになる蓋然性を増加させるために、通知を再配信するときに、より低く順位付けられた配信チャネル(例えば、ニュース・フィード)から、より高く順位付けられた配信チャネル(例えば、SMS)へと、通知を「上昇させる」ことを選ぶことができる。さらなる例および使用のケースは、図3に関して本明細書で論じられる。
【0042】
図2は、例示的なソーシャル・グラフ200を示している。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、1つまたは複数のソーシャル・グラフ200を1つまたは複数のデータ・ストア内に記憶することができる。特定の実施形態においては、ソーシャル・グラフ200は、複数のノード(複数のユーザ・ノード202、または複数のコンセプト・ノード204を含むことができる)と、ノード同士をつなげる複数のエッジ206とを含むことができる。図2において示されている例示的なソーシャル・グラフ200は、教示上の目的から、2次元の視覚的マップ表示で示されている。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160、クライアント・システム130、またはサードパーティ・システム170は、適切なアプリケーションに関してソーシャル・グラフ200および関連したソーシャル・グラフ情報にアクセスすることができる。ソーシャル・グラフ200のノードおよびエッジは、データ・オブジェクトとして、例えば(ソーシャル・グラフ・データベースなどの)データ・ストア内に記憶されることが可能である。そのようなデータ・ストアは、ソーシャル・グラフ200のノードまたはエッジの1つまたは複数の検索可能なまたはクエリ可能なインデックスを含むことができる。
【0043】
特定の実施形態においては、ユーザ・ノード202は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160のユーザに対応することができる。限定ではなく、例として、ユーザは
、ソーシャル・ネットワーキング・システム160と、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160を通じて対話または通信する個人(人間のユーザ)、エンティティ(例えば、企業、ビジネス、もしくはサードパーティ・アプリケーション)、または(例えば、個人もしくはエンティティの)グループであることが可能である。特定の実施形態においては、あるユーザがソーシャル・ネットワーキング・システム160とのアカウントに登録した場合には、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、そのユーザに対応するユーザ・ノード202を作成し、そのユーザ・ノード202を1つまたは複数のデータ・ストア内に記憶することができる。本明細書において記述されているユーザおよびユーザ・ノード202は、適切な場合には、登録されているユーザ、および登録されているユーザに関連付けられているユーザ・ノード202を示すことができる。追加として、または代替として、本明細書において記述されているユーザおよびユーザ・ノード202は、適切な場合には、ソーシャル・ネットワーキング・システム160に登録されていないユーザを示すことができる。特定の実施形態においては、ユーザ・ノード202は、ユーザによって提供された情報、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160を含む様々なシステムによって収集された情報に関連付けられることが可能である。限定ではなく、例として、ユーザは、自分の名前、プロフィール画像、連絡先情報、生年月日、性別、婚姻状況、家族状況、勤務先、学歴、プリファレンス、興味、またはその他の人口統計学的情報を提供することができる。特定の実施形態においては、ユーザ・ノード202は、ユーザに関連付けられている情報に対応する1つまたは複数のデータ・オブジェクトに関連付けられることが可能である。特定の実施形態においては、ユーザ・ノード202は、1つまたは複数のウェブページに対応することができる。
【0044】
特定の実施形態においては、コンセプト・ノード204は、コンセプトに対応することができる。限定ではなく、例として、コンセプトは、場所(例えば、映画館、レストラン、ランドマーク、もしくは都市など)、ウェブサイト(例えば、ソーシャルネットワーク・システム160に関連付けられているウェブサイト、もしくはウェブアプリケーション・サーバに関連付けられているサードパーティ・ウェブサイトなど)、エンティティ(例えば、人、企業、グループ、スポーツ・チーム、もしくは有名人など)、ソーシャル・ネットワーキング・システム160内に、もしくはウェブアプリケーション・サーバなどの外部サーバ上に配置されることが可能であるリソース(例えば、オーディオ・ファイル、営業ファイル、デジタル写真、テキスト・ファイル、構造化されたドキュメント、もしくはアプリケーションなど)、物的もしくは知的財産(例えば、彫塑、絵画、映画、ゲーム、曲、アイディア、写真、もしくは執筆作品など)、ゲーム、アクティビティ、アイディアもしくは理論、別の適切なコンセプト、または複数のそのようなコンセプトに対応することができる。コンセプト・ノード204は、ユーザによって提供されたコンセプトの情報、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160を含む様々なシステムによって収集された情報に関連付けられることが可能である。限定ではなく、例として、コンセプトの情報は、名前もしくはタイトル、1つもしくは複数のイメージ(例えば、本の表紙のイメージ)、ロケーション(例えば、住所もしくは地理的ロケーション)、(URLに関連付けられることが可能である)ウェブサイト、連絡先情報(例えば、電話番号もしくはEメール・アドレス)、その他の適切なコンセプト情報、またはそのような情報の任意の適切な組合せを含むことができる。特定の実施形態においては、コンセプト・ノード204は、コンセプト・ノード204に関連付けられている情報に対応する1つまたは複数のデータ・オブジェクトに関連付けられることが可能である。特定の実施形態においては、コンセプト・ノード204は、1つまたは複数のウェブページに対応することができる。
【0045】
特定の実施形態においては、ソーシャル・グラフ200内のノードは、ウェブページ(「プロフィール・ページ」と呼ばれる場合もある)を表すこと、またはウェブページによって表されることが可能である。プロフィール・ページは、ソーシャル・ネットワーキン
グ・システム160によってホストされること、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160にとってアクセス可能であることが可能である。プロフィール・ページは、サードパーティ・サーバ170に関連付けられているサードパーティ・ウェブサイト上にホストされることも可能である。限定ではなく、例として、特定の外部ウェブページに対応するプロフィール・ページは、その特定の外部ウェブページであることが可能であり、そのプロフィール・ページは、特定のコンセプト・ノード204に対応することができる。プロフィール・ページは、その他のユーザのうちのすべてまたは選択されたサブセットによって閲覧できることが可能である。限定ではなく、例として、ユーザ・ノード202は、対応するユーザ・プロフィール・ページを有することができ、そのユーザ・プロフィール・ページにおいては、対応するユーザが、コンテンツを付加すること、言明を行うこと、またはその他の形で自分自身を表現することが可能である。限定ではなく、別の例として、コンセプト・ノード204は、対応するコンセプトプロフィール・ページを有することができ、そのコンセプトプロフィール・ページにおいては、1人または複数のユーザが、特にコンセプト・ノード204に対応するコンセプトに関連して、コンテンツを付加すること、言明を行うこと、または自分自身を表現することが可能である。
【0046】
特定の実施形態においては、コンセプト・ノード204は、サードパーティ・システム170によってホストされているサードパーティ・ウェブページまたはリソースを表すことができる。サードパーティ・ウェブページまたはリソースは、数ある要素の中でも、コンテンツ、選択可能なもしくはその他のアイコン、または、アクションもしくはアクティビティを表す(例えば、JAVASCRIPT(登録商標)、AJAX、もしくはPHPコードで実装されることが可能である)その他の対話可能なオブジェクトを含むことができる。限定ではなく、例として、サードパーティ・ウェブページは、「いいね!」、「チェックイン」、「食べる」、「推奨する」、または別の適切なアクションもしくはアクティビティなどの選択可能なアイコンを含むことができる。サードパーティ・ウェブページを閲覧しているユーザは、アイコンのうちの1つ(例えば、「チェックイン」)を選択することによってアクションを実行して、クライアント・システム130に、そのユーザのアクションを示すメッセージをソーシャル・ネットワーキング・システム160へ送信させ得る。このメッセージに応答して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザに対応するユーザ・ノード202と、サードパーティ・ウェブページまたはリソースに対応するコンセプト・ノード204との間にエッジ(例えば、チェックイン・タイプ・エッジ)を作成し、エッジ206を1つまたは複数のデータ・ストア内に記憶し得る。
【0047】
特定の実施形態においては、ソーシャル・グラフ200内の1対のノードが、1つまたは複数のエッジ206によって互いにつながることが可能である。1対のノードをつなげるエッジ206は、それらの1対のノードの間における関係を表すことができる。特定の実施形態においては、エッジ206は、1対のノードの間における関係に対応する1つまたは複数のデータ・オブジェクトまたは属性を含むことまたは表すことが可能である。限定ではなく、例として、第1のユーザは、第2のユーザが第1のユーザの「友達」であるということを示すことができる。この表示に応答して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、「友達要求」を第2のユーザに送信することができる。第2のユーザがその「友達要求」を承認した場合には、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ソーシャル・グラフ200内で第1のユーザのユーザ・ノード202を第2のユーザのユーザ・ノード202につなげるエッジ206を作成して、エッジ206をソーシャル・グラフ情報としてデータ・ストア164のうちの1つまたは複数の中に記憶することができる。図2の例においては、ソーシャル・グラフ200は、ユーザ「A」のユーザ・ノード202と、ユーザ「B」のユーザ・ノード202との間における友達関係を示すエッジ206と、ユーザ「C」のユーザ・ノード202と、ユーザ「B」のユーザ・ノード202との間における友達関係を示すエッジとを含む。本開示は、特定のユーザ・ノード
202同士をつなげる特定の属性を伴う特定のエッジ206を記述している、または示しているが、本開示は、ユーザ・ノード202同士をつなげる任意の適切な属性を伴う任意の適切なエッジ206を想定している。限定ではなく、例として、エッジ206は、友達関係、家族関係、ビジネスまたは雇用関係、ファン関係(例えば、「いいね!」の表明をすること等を含む)、フォロワー関係、ビジター関係(例えば、アクセスすること、閲覧すること、チェックインすること、共有すること等を含む)、サブスクライバ関係、上下関係、互恵的関係、非互恵的関係、別の適切なタイプの関係、または2つ以上のそのような関係を表し得る。その上、本開示は一般に、ノード同士をつながっているものとして記述しているが、本開示はまた、ユーザ同士またはコンセプト同士をつながっているものとして記述している。本明細書においては、つながっているユーザ同士またはコンセプト同士への言及は、適切な場合には、1つまたは複数のエッジ206によってソーシャル・グラフ200内でつながっているそれらのユーザ同士またはコンセプト同士に対応するノード同士を示すことができる。
【0048】
特定の実施形態においては、ユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204との間におけるエッジ206は、ユーザ・ノード202に関連付けられているユーザによって、コンセプト・ノード204に関連付けられているコンセプトに対して実行された特定のアクションまたはアクティビティを表すことができる。限定ではなく、例として、図2において示されているように、ユーザは、コンセプトに対して「いいね!を表明すること」、「通うこと」、「プレイすること」、「聴くこと」、「料理すること」、「勤務すること」、または「観ること」を行った蓋然性があり、それらのそれぞれは、エッジ・タイプまたはサブタイプに対応することができる。コンセプト・ノード204に対応するコンセプトプロフィール・ページは、例えば、選択可能な「チェックイン」アイコン(例えば、クリック可能な「チェックイン」アイコンなど)、または選択可能な「お気に入りに追加」アイコンを含むことができる。同様に、ユーザがこれらのアイコンをクリックした後に、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、それぞれのアクションに対応するユーザのアクションに応答して「お気に入り」エッジまたは「チェックイン」エッジを作成することができる。限定ではなく、別の例として、あるユーザ(ユーザ「C」)が、特定のアプリケーション(オンライン音楽アプリケーションであるSPOTIFY)を使用して特定の曲(「イマジン」)を聴く場合がある。このケースにおいては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、そのユーザに対応するユーザ・ノード202と、その曲およびアプリケーションに対応するコンセプト・ノード204との間において、(図2に示されているような)「聴いた」エッジ206および「使用した」エッジを作成して、そのユーザがその曲を聴いてそのアプリケーションを使用したということを示すことができる。その上、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、その曲に対応するコンセプト・ノード204と、そのアプリケーションに対応するコンセプト・ノード204との間において、(図2に示されているような)「再生した」エッジ206を作成して、その特定の曲がその特定のアプリケーションによって再生されたということを示すことができる。このケースにおいては、「再生した」エッジ206は、外部アプリケーション(SPOTIFY)によって外部オーディオ・ファイル(「イマジン」という曲)に関して実行されたアクションに対応する。本開示は、ユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204とをつなげる特定の属性を伴う特定のエッジ206について記述しているが、本開示は、ユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204とをつなげる任意の適切な属性を伴う任意の適切なエッジ206を想定している。その上、本開示は、単一の関係を表すユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204との間におけるエッジについて記述しているが、本開示は、1つまたは複数の関係を表すユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204との間におけるエッジを想定している。限定ではなく、例として、エッジ206は、ユーザが特定のコンセプトに対して「いいね!」の表明をしているということ、およびその特定のコンセプトを使用したということの両方を表すことができる。あるいは、別のエッジ206は、(図2において、ユーザ「E」を表すユーザ・ノード202
と、「SPOTIFY」を表すコンセプト・ノード204との間において示されているような)ユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204との間におけるそれぞれのタイプの関係(または、単一の関係が複数集まったもの)を表すことができる。
【0049】
特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ソーシャル・グラフ200内でユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204との間においてエッジ206を作成することができる。限定ではなく、例として、(例えば、ユーザのクライアント・システム130によってホストされているウェブ・ブラウザまたは専用のアプリケーションを使用することなどによって)コンセプトプロフィール・ページを閲覧しているユーザは、「いいね!」アイコンをクリックまたは選択することにより、コンセプト・ノード204によって表されているコンセプトを自分が気に入っているということを示すことができ、その「いいね!」アイコンをクリックまたは選択することは、ユーザのクライアント・システム130に、そのコンセプトプロフィール・ページに関連付けられているそのコンセプトをそのユーザが気に入っているということを示すメッセージをソーシャル・ネットワーキング・システム160へ送信させることができる。そのメッセージに応答して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、そのユーザとコンセプト・ノード204との間における「いいね!」エッジ206によって示されているように、そのユーザに関連付けられているユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204との間においてエッジ206を作成することができる。特定の実施形態においては、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、エッジ206を1つまたは複数のデータ・ストア内に記憶することができる。特定の実施形態においては、エッジ206は、特定のユーザ・アクションに応答してソーシャル・ネットワーキング・システム160によって自動的に形成されることが可能である。限定ではなく、例として、第1のユーザが、画像をアップロードすること、映画を観ること、または曲を聴くことを行った場合には、エッジ206は、第1のユーザに対応するユーザ・ノード202と、それらのコンセプトに対応するコンセプト・ノード204との間において形成されることが可能である。本開示は、特定の様式で特定のエッジ206を形成することについて記述しているが、本開示は、任意の適切な様式で任意の適切なエッジ206を形成することを想定している。
【0050】
特定の実施形態において、広告は、(HTMLリンクされ得る)テキスト、(HTMLリンクされ得る)1つもしくは複数の画像、1つもしくは複数の映像、オーディオ、1つもしくは複数のADOBE FLASHファイル、これらの任意の組合せ、または、1つもしくは複数のウェブページ上に、1つもしくは複数の電子メールにおいて、またはユーザによって要求される検索結果に関連して提示される任意の適切なデジタル・フォーマットにおける任意の他の適切な広告であり得る。付加的に、または代替案として、広告は、1つまたは複数のスポンサー付きのストーリ(例えば、ソーシャル・ネットワーキング・システム160上のニュース・フィードまたはティッカー・アイテム)であり得る。スポンサー付きのストーリは、例えば、広告主が、社会的なアクションを、ユーザのプロフィール・ページまたは他のページの所定の領域内に提示させること、その広告主に関連付けられている付加的な情報と共に提示させること、他のユーザのニュース・フィードもしくはティッカー内でバンプ・アップ(bump up)もしくはそうでなければ強調させること、または、促進させることによって促進する、(ページに「いいね!」の表明をすること、ページ上の投稿に「いいね!」の表明をすることもしくはコメントをすること、ページに関連付けられているイベントに対して返信すること、ページ上に投稿された質問に対して投票すること、ある場所にチェックインすること、アプリケーションを使用することもしくはゲームをプレイすること、または、ウェブサイトに「いいね!」の表明をすることもしくはこれを共有することなどの)ユーザによる社会的アクションであり得る。広告主は、社会的アクションを促進させるために代金を支払い得る。ソーシャル・アクションは、ソーシャル・ネットワーキング・システム160内で、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160上で促進され得る。追加として、または代替として、ソーシ
ャル・アクションは、適切な場合には、ソーシャル・ネットワーキング・システム160の外部で、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160から離れて促進され得る。特定の実施形態において、ページは、ストーリのその共有および人々とつながることを容易にする、ビジネス、組織、またはブランドのオンライン・プレゼンス(ソーシャル・ネットワーキング・システム160内の、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160の外部のウェブページまたはウェブサイトなど)であってよい。ページは、例えば、アプリケーションを追加すること、ストーリを投稿すること、またはイベントをホストすることによって、カスタマイズされてよい。
【0051】
ソーシャル・ネットワーキング・システム160に関連付けられているウェブページを見るとき、スポンサー付きのストーリが、ユーザのニュース・フィードにおけるストーリから生成され、ユーザのウェブ・ブラウザの表示内の特定の領域に促進され得る。スポンサー付きのストーリは、ユーザによって見られる可能性が高く、その理由は少なくとも部分的には、スポンサー付きのストーリが一般に、ユーザの友達、ファン・ページ、または他のつながりによる対話もしくは提案を伴うからである。スポンサー付きのストーリに関連して、特定の実施形態は、「有機的なアクティビティ・ストリームからのスポンサー付きのストーリのユニット作成(Sponsored Stories Unit Creation from Organic Activity Stream)」と題され、2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/327557号、「有機的なアクティビティ・ストリームからのスポンサー付きのストーリのユニット作成(Sponsored Stories Unit Creation from Organic Activity Stream)」と題され、米国特許出願第13/020745号として2012年2月3日に出願された米国特許出願公開第2012/0203831号、または「スポンサー付きのストーリのための承認定期購読(Endorsement
Subscriptions for Sponsored Stories)」と題され、米国特許出願第13/044506号として2011年3月9日に出願された米国特許出願公開第2012/0233009号において開示された、1つまたは複数のシステム、コンポーネント、要素、機能、方法、動作、または工程を利用することができ、これらの出願のすべては、限定ではなく、例として、本願明細書に援用される。特定の実施形態において、スポンサー付きのストーリは、「スポンサー付きのストーリのためのコンピュータ・ビジョン・コンテンツ検出(Computer−Vision Content Detection for Sponsored Stories)」と題され、2011年8月18日に出願された米国特許出願第13/212356号において開示されたように、広告主への明示的なつながりを欠いた、アップロードされた画像または写真における製品を検出するために、コンピュータ・ビジョン・アルゴリズムを利用することができ、この出願は、限定ではなく、例として、本願明細書に援用される。
【0052】
上記で説明されたように、広告は、(HTMLリンクされ得る)テキスト、(HTMLリンクされ得る)1つもしくは複数の画像、1つもしくは複数の映像、オーディオ、1つもしくは複数のADOBE FLASHファイル、これらの適切な組合せ、または任意の適切なデジタル・フォーマットにおける任意の他の適切な広告であり得る。特定の実施形態において、広告は、サードパーティ・ウェブページ内、ソーシャル・ネットワーキング・システム・ウェブページ内、または他のページ内での表示のために要求されてよい。広告は、ページの上部のバナー領域において、ページの側部の列において、ページのGUIにおいて、ポップ・アップ・ウィンドウにおいて、ページのコンテンツの上部を覆って、またはページに関する他の場所などの、ページの専用の部分において表示されてよい。追加として、または代替として、広告は、アプリケーション内、またはゲーム内に表示されてよい。広告は、ユーザがページにアクセスする、アプリケーションを利用する、またはゲームをプレイすることがある前に、ユーザが広告と対話する、または広告を観察することを必要とする、専用のページ内に表示されてよい。ユーザは、例えば、ウェブ・ブラウ
ザを通じて広告を見ることができる。
【0053】
ユーザは、任意の適切な態様で広告と対話することができる。ユーザは、広告をクリックする、またはそうでなければ選択することができ、広告は、ユーザ(または、ユーザによって使用されているブラウザもしくは他のアプリケーション)を、その広告に関連付けられているページに導くことができる。広告に関連付けられているページにおいて、ユーザは、広告に関連付けられている製品もしくはサービスを購入すること、広告に関連付けられている情報を受信すること、または広告に関連付けられているニュースレターを定期購読することなどの、追加的なアクションを取ることができる。オーディオまたは映像を有する広告は、広告の(「再生ボタン」などの)コンポーネントを選択することによって、再生されてよい。特定の実施形態において、広告は、ユーザまたは他のアプリケーションが広告に関連してプレイすることができる、1つまたは複数のゲームを含むことができる。広告は、広告の中で世論調査または質問に対して応答するための機能を含むことができる。
【0054】
広告は、ユーザが対話することができるソーシャル・ネットワーキング・システムの機能を含むことがある。例えば、広告は、ユーザが、承認に関連付けられているアイコンまたはリンクを選択することによって、広告に「いいね!」の表明をする、または、そうでなければ広告を承認するのを可能にすることができる。同様に、ユーザは、(例えば、ソーシャル・ネットワーキング・システム160を通じて)広告を別のユーザと共有する、または広告に関連付けられているイベントに対して(例えば、ソーシャル・ネットワーキング・システム160を通じて)返信することができる。追加として、または代替として、広告は、ユーザに向けられるソーシャル・ネットワーキング・システムのコンテキストを含むことがある。例えば、広告は、その広告の主題に関連付けられているアクションを取っている、ソーシャル・ネットワーキング・システム160内のユーザの友達についての情報を表示することができる。
【0055】
ソーシャル・ネットワーキング・システムの機能またはコンテキストは、任意の適切な態様で広告に関連付けられていてよい。例えば、広告システム(広告のための入札を受信し、応答において広告を選択するための、ハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含むことができる)は、広告をユーザに対して供給する前に、ソーシャル・ネットワーキング・システム160からソーシャル・ネットワーキングの機能またはコンテキストを取り出し、取り出されたソーシャル・ネットワーキングの機能またはコンテキストを、広告の中に組み込むことができる。広告を用いてソーシャル・ネットワーキング・システムの機能またはコンテキストを選択し、提供する例は、「オンライン広告によるソーシャル承認の提供(Providing Social Endorsements with
Online Advertising)」と題され、米国特許出願第12/898662号として2010年10月5日に出願された米国特許出願公開第2012/0084160号、および「見ているユーザに表示するための広告のためのソーシャル承認情報の選択(Selecting Social Endorsement Information for an Advertisement for Display to a Viewing User)」と題され、米国特許出願第13/043424号として2011年3月8日に出願された米国特許出願公開第2012/0232998号において開示されており、これらの両方の出願は、限定ではなく、例のみとして、本願明細書に援用される。ソーシャル・ネットワーキング・システムの機能またはコンテキストに関連付けられている広告と対話することにより、対話についての情報を、ソーシャル・ネットワーキング・システム160におけるユーザのプロフィール・ページに表示させることができる。
【0056】
特定の実施形態は、その広告がより関連がある、またはより有用であると分かる可能性
が高いユーザに対する広告の配信を容易にすることができる。例えば、その広告がより関連がある、またはより有用であると分かる可能性が高いユーザを識別し、ターゲットとすることによって、広告主は、より高いコンバージョン率(および、したがって広告からのより高い投資利益率(ROI:return on investment))を実現することができる。広告主は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160におけるユーザ・プロフィール情報を使用して、それらのユーザを識別することができる。追加として、または代替として、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160におけるユーザ・プロフィール情報を使用して、広告主のためにそれらのユーザを識別することができる。限定ではなく、例として、特定の実施形態は、イベントの招待もしくは提案、クーポン、取引、もしくは欲しいものリストのアイテムに関する提案、友達の人生でのイベントに関する提案、グループに関する提案、広告、またはソーシャル広告を有するユーザをターゲットとすることができる。そのようなターゲティングは、適切な場合には、ソーシャル・ネットワーキング・システム160上で、もしくはソーシャル・ネットワーキング・システム160内で、ソーシャル・ネットワーキング・システム160から離れて、もしくはソーシャル・ネットワーキング・システム160の外部で、またはユーザのモバイル・コンピューティング・デバイス上で行われてよい。ソーシャル・ネットワーキング・システム160上で、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160内でのとき、そのようなターゲティングは、ユーザのニュース・フィード、検索結果、電子メールもしくは他のインボックス、または通知チャネルに向けられてもよいし、あるいはソーシャル・ネットワーキング・システム160のウェブページの特定の領域、例えば(同じコンセプト、ノード、もしくはオブジェクトに関連付けられている右側レール広告に沿ってグループ化され得る)コンシェルジュもしくはグループの一員(grouper)領域のウェブページの右側、または(ユーザがウェブページ上で見ているもの、およびユーザの現在のニュース・フィードに基づくことができる)ネットワーク・エゴ領域に現れてもよい。ソーシャル・ネットワーキング・システム160から離れて、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160の外部でのとき、そのようなターゲティングは、例えば、アド・エクスチェンジまたはソーシャル・プラグインを伴い、サードパーティ・ウェブサイトを通じて提供され得る。ユーザのモバイル・コンピューティング・デバイス上でのとき、そのようなターゲティングは、モバイル・コンピューティング・デバイスへのプッシュ通知を通じて提供され得る。
【0057】
ユーザを識別し、ターゲットとするために使用されるターゲティング基準は、ソーシャル・ネットワーキング・システム160上での明示的な、言明されたユーザの関心、またはソーシャル・ネットワーキング・システム160上のノード、オブジェクト、エンティティ、ブランド、もしくはページへのユーザの明示的なつながりを含むことができる。追加として、または代替として、そのようなターゲティング基準は、暗黙的な、または推測された、ユーザの関心またはつながり(ユーザの履歴、人口統計、ソーシャルなもしくは他のアクティビティ、友達のソーシャルなもしくは他のアクティビティ、定期購読、または(例えば、共有された関心、つながり、もしくはイベントに基づいて)ユーザに類似した他のユーザの前述のいずれかを分析することを含んでよい)を含むことができる。特定の実施形態は、プラットフォーム・ターゲティングを利用することができ、これは、プラットフォーム、および「いいね!」インプレッション・データ、コンテキスト信号(例えば、「コカ・コーラについてのページを今誰が見ているか、もしくは最近誰が見たか」)、軽い重みのつながり(例えば、「チェックイン」)、つながりによく似たもの(connection lookalikes)、ファン、抽出されたキーワード、EMU広告、推測による広告、係数、親和性、もしくは他のソーシャル・グラフ情報、友達の友達つながり、ピニングもしくはブースティング、取引、世論調査、世帯収入、ソーシャル・クラスタもしくはソーシャル・グループ、画像もしくは他の媒体において検出された製品、ソーシャル・グラフもしくはオープン・グラフのエッジ・タイプ、ジオ推定、プロフィールもしくはページのビュー、ステータス更新もしくは他のユーザ投稿(それの分析は、自
然言語処理もしくはキーワード抽出を伴うことがある)、イベント情報、または強調フィルタリングを伴うことがある。ユーザを識別し、ターゲットとすることはまた、必要に応じて、プライバシー設定(ユーザ・オプトアウトなど)、データ・ハッシュ法、またはデータ匿名化を含むことができる。
【0058】
広告に対してユーザをターゲットとするために、特定の実施形態は、「ソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイト上のソーシャル広告および他の情報に関するメッセージ、ならびにそのための広告モデル(Social Advertisements and
Other Informational Messages on a Social Networking Website and Advertising Model for Same)」と題され、米国特許出願第12/193702号として2008年8月18日に出願された米国特許出願公開第2009/0119167号、「ソーシャル・ネットワークにおけるターゲティング広告(Targeting Advertisements in a Social Network)」と題され、米国特許出願第12/195321号として2008年8月20日に出願された米国特許出願公開第2009/0070219号、「広告に関連付けられているオブジェクトと対話していたユーザの友達に対するターゲティング・ソーシャル広告(Targeting Social Advertising to Friends of Users Who Have Interacted With an Object Associated
with the Advertising)」と題され、米国特許出願第12/968786号として2010年12月15日に出願された米国特許出願公開第2012/0158501号、または「ソーシャル・ネットワーキング・システムにおけるコンテキスト上関連がある親和性予測(Contextually Relevant Affinity Prediction in a Social−Networking System)」と題され、米国特許出願第12/978265号として2010年12月23日に出願された米国特許出願公開第2012/0166532号において開示された、1つまたは複数のシステム、コンポーネント、要素、機能、方法、動作、または工程を利用することができ、これらの出願のすべては、限定ではなく、例として、本願明細書に援用される。
【0059】
広告は、ウェブ・ブラウザ用のプラグインもしくは他のアプリケーション、iframe要素、ニュース・フィード、ティッカー、通知(例えば、電子メール、ショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージ、もしくは通知を含むことができる)、または他の手段を使用して提示される、またはそうでなければ配信されてよい。広告は、ユーザのモバイルまたは他のコンピューティング・デバイス上に、ユーザに対して提示される、またはそうでなければ配信されてよい。広告を配信することに関連して、特定の実施形態は、「サードパーティ・システムのためのコメント・プラグイン(Comment Plug−In for Third−Party System)」と題され、米国特許出願第12/969368号として2010年12月15日に出願された米国特許出願公開第2012/0159635号、「コメント順序付けシステム(Comment Ordering System)」と題され、米国特許出願第12/969408号として2010年12月15日に出願された米国特許出願公開第2012/0158753号、「ソーシャル・ネットワークのユーザについてのニュース・フィードの動的な提供(Dynamically Providing a News Feed About a User of a Social Network)」と題され、米国特許出願第11/503242号として2006年8月11日に出願された米国特許第7,669,123号、「ソーシャル・ネットワーク環境におけるエンティティおよびモニタされたアクションに対するユーザ親和性に基づいたニュース・フィードの提供(Providing a Newsfeed Based on User Affinity for Entities and Monitored Actions in a Social N
etwork Environment)」と題され、米国特許出願第11/503093号として2006年8月11日に出願された米国特許第8402094号、「ニュース・フィードについてのアクション・クラスタリング(Action Clustering for News Feeds)」と題され、米国特許出願第12/884010号として2010年9月16日に出願された米国特許出願公開第2012/0072428号、「ソーシャル・ネットワーキング・サービスにおけるつながりについての情報集め(Gathering Information about Connections in a Social Networking Service)」と題され、米国特許出願第12/496606号として2009年7月1日に出願された米国特許出願公開第2011/0004692号、「オンライン・ソーシャル・ネットワークにおけるユーザ・コンテンツへの変更を追跡するための方法およびシステム(Method and System for Tracking Changes to User Content in an Online Social Network)」と題され、米国特許出願第11/531154号として2006年9月12日に出願された米国特許出願公開第2008/0065701号、「オンライン・ソーシャル・ネットワークのユーザのランディング・ページに対する更新を外部ソースからフィードすること(Feeding Updates to Landing Pages of Users of an Online Social Network from External Sources)」と題され、米国特許出願第11/624088号として2007年1月17日に出願された米国特許出願公開第2008/0065604号、「統合されたソーシャル・ネットワーク環境(Integrated Social Network Environment)」と題され、米国特許出願第12/763171号として2010年4月19日に出願された米国特許第8,244,848号、「ソーシャル・ネットワーキング・サービスにおけるロケーションベースのコンテンツ・アイテムの共有(Sharing of Location−Based Content Item in Social−Networking Service)」と題され、米国特許出願第12/574614号として2009年10月6日に出願された米国特許出願公開第2011/0083101号、「ソーシャル・グラフ情報を使用したロケーション順位付け(Location Ranking Using Social−Graph Information)」と題され、米国特許出願第12/858718号として2010年8月18日に出願された米国特許第8,150,844号、「ユーザの通知許容レベルに基づいたユーザに対する通知の送信(Sending Notifications to Users Based on Users’ Notification Tolerance Levels)」と題され、2011年3月18日に出願された米国特許出願第13/051286号、「ユーザ・デバイスに対してプッシュされる通知の管理(Managing Notifications Pushed to User Devices)」と題され、2011年4月28日に出願された米国特許出願第13/096184号、「プラットフォーム固有の通知配信チャネル(Platform−Specific
Notification Delivery Channel)」と題され、2011年10月18日に出願された米国特許出願第13/276248号、または、「ジオ・ソーシャル・ネットワーキング・システムのためのソーシャル・コンポーネントによるモバイル広告(Mobile Advertisement with Social Component for Geo−Social Networking System)」と題され、米国特許出願第13/019061号として2011年2月1日に出願された米国特許出願公開第2012/0197709号において開示された、1つまたは複数のシステム、コンポーネント、要素、機能、方法、動作、または工程を利用することができ、これらの出願のすべては、限定ではなく、例として、本願明細書に援用される。本開示は、特定の方式で特定のコンテンツに関連して配信される特定の広告を説明している、または示しているが、本開示は、任意の適切な方式で任意の適切なコンテンツに関連して配信される任意の適切な広告を想定している。
【0060】
特定の実施形態において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、様々なソーシャル・グラフ・エンティティのソーシャル・グラフ親和性(これは、本願明細書において「親和性」と称され得る)を互いに決定し得る。親和性は、ユーザ、コンセプト、コンテンツ、アクション、広告、オンライン・ソーシャル・ネットワークに関連付けられている他のオブジェクト、または、これらの任意の適切な組合せなどの、オンライン・ソーシャル・ネットワークに関連付けられている特定のオブジェクト間の関係の強度または興味のレベルを表現し得る。親和性は、サードパーティ・システム170または他の適切なシステムに関連付けられているオブジェクトに関して決定されてもよい。各ユーザ、主題、またはコンテンツのタイプについてのソーシャル・グラフ・エンティティの全体的な親和性が確立され得る。全体的な親和性は、ソーシャル・グラフ・エンティティに関連付けられているアクションまたは関係の継続的な監視に基づいて変化し得る。本開示は、特定の方法で特定の親和性を決定することを記述しているが、本開示は、任意の適切な方法で任意の適切な親和性を決定することを想定している。
【0061】
特定の実施形態において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、親和性係数(これは、本願明細書において「係数」と称され得る)を使用して、ソーシャル・グラフ親和性を測定または定量化し得る。係数は、オンライン・ソーシャル・ネットワークに関連付けられている特定のオブジェクト間の関係の強度を表現または定量化し得る。係数は、ユーザが特定のアクションを実施する予測される確率を、そのユーザのそのアクションへの興味に基づいて測定する確率または関数も表現し得る。このように、ユーザの将来のアクションは、ユーザの過去のアクションに基づいて予測され得る。ここで、係数は、ユーザのアクションの履歴に少なくとも部分的に計算されてもよい。係数は、任意の数のアクションを予測するために使用され得る。アクションは、オンライン・ソーシャル・ネットワーク内のものであっても、またはオンライン・ソーシャル・ネットワーク外のものであってもよい。限定ではなく、例として、これらのアクションは、メッセージを送信すること、コンテンツを投稿すること、もしくはコンテンツに対してコメントすることなどの様々なタイプの通信、プロフィール・ページ、媒体、もしくは他の適切なコンテンツにアクセスすること、もしくはこれらを閲覧することなどの様々なタイプの観察アクション、同じグループに存在すること、同じ写真にタグ付けされていること、同じロケーションにチェックインしたこと、もしくは同じイベントに参加することなどの、2つ以上のソーシャル・グラフ・エンティティに関する様々なタイプの一致情報、または他の適切なアクションを含み得る。本開示は、特定の方法で親和性を測定することを記述しているが、本開示は、任意の適切な方法で親和性を測定することを想定している。
【0062】
特定の実施形態において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、多様な要因を使用して、係数を計算し得る。これらの要因は、例えば、ユーザ・アクション、オブジェクト間の関係のタイプ、ロケーション情報、他の適切な要因、または、これらの任意の組合せを含んでもよい。特定の実施形態において、係数を計算する場合に、異なる要因には、異なる重み付けがされ得る。各要因の重みは、静的であってもよく、または、重みは、例えば、ユーザ、関係のタイプ、アクションのタイプ、ユーザのロケーション等によって変化してもよい。ユーザについての全体的な係数を決定するために、要因のレーティングは、それらの重みによって組み合わされてもよい。限定ではなく、例として、特定のユーザ・アクションには、レーティングと重みとの双方が割り当てられてもよく、一方で、特定のユーザ・アクションに関連付けられている関係には、レーティングと相関する重みとの双方が割り当てられる(例えば、したがって、重みは合計で100%になる)。特定のオブジェクトへのユーザの係数を計算するために、ユーザのアクションに割り当てられるレーティングは、例えば、係数全体の60%を含んでもよく、一方で、ユーザとオブジェクトとの間の関係は、係数全体の40%を含んでもよい。特定の実施形態において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、係数を計算するために使用される
様々な要因の重みを決定する場合に、例えば、情報がアクセスされてからの時間、減衰要因、アクセスの頻度、情報に対する関係、もしくはそのオブジェクトに関する情報がアクセスされたオブジェクトに対する関係、オブジェクトにつなげられているソーシャル・グラフ・エンティティに対する関係、ユーザ・アクションの短期的もしくは長期的な平均、ユーザ・フィードバック、他の適切な変数、または、これらの任意の組合せなど、多様な変数を考慮し得る。限定ではなく、例として、係数を計算する場合に、より最近のアクションがより関係するように、係数は、特定のアクションによって提供される信号の強度を時間と共に減衰させる減衰要因を含んでもよい。レーティングおよび重みは、係数の基になるアクションの継続的な追跡に基づいて、継続的に更新され得る。任意のタイプのプロセスまたはアルゴリズムが、各要因のレーティングと、要因に対して割り当てられる重みとを、割り当てるため、組み合わせるため、平均化等するために採用されてもよい。特定の実施形態において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、履歴上のアクションおよび過去のユーザ応答に関してトレーニングされた機械学習アルゴリズム、またはユーザに様々なオプションを経験させ、応答を測定することによってユーザから得られたデータを使用して、係数を決定し得る。本開示は、特定の方法で係数を計算することを記述しているが、本開示は、任意の適切な方法で係数を計算することを想定している。
【0063】
特定の実施形態において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザのアクションに基づいて、係数を計算し得る。ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、そのようなアクションを、オンライン・ソーシャル・ネットワーク上で、サードパーティ・システム170上で、他の適切なシステム上で、または、これらの任意の組合せ上で、監視し得る。任意の適切なタイプのユーザ・アクションが、追跡され、または監視され得る。典型的なユーザ・アクションは、プロフィール・ページを閲覧すること、コンテンツを作成または投稿すること、コンテンツと対話すること、画像にタグ付けすること、または画像にタグ付けされること、グループに参加すること、イベントへの参加を列挙し、イベントへの参加を確認すること、ロケーションにチェックインすること、特定のページに対して「いいね!」の表明をすること、ページを作成すること、およびソーシャル・アクションを促進させる他のタスクを実行することを含む。特定の実施形態において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、特定のタイプのコンテンツに伴うユーザのアクションに基づいて、係数を計算してもよい。コンテンツは、オンライン・ソーシャル・ネットワーク、サードパーティ・システム170、または別の適切なシステムに関連付けられていてもよい。コンテンツは、ユーザ、プロフィール・ページ、投稿、ニュース記事、ヘッドライン、インスタント・メッセージ、チャット・ルームの会話、電子メール、広告、写真、映像、音楽、他の適切なオブジェクト、またはこれらの任意の組合せを含んでもよい。ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザのアクションを分析して、そのアクションのうちの1つまたは複数が、主題、コンテンツ、他のユーザ等への親和性を示すかどうかを決定し得る。限定ではなく、例として、ユーザが、「コーヒー」またはこれに似たものに関係するコンテンツの投稿を頻繁に行い得る場合、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザが「コーヒー」というコンセプトに関して高い係数を有すると決定し得る。特定のアクションまたは特定のタイプのアクションには、他のアクションよりも大きい重みおよび/または高いレーティングが割り当てられ得る。これは、計算される係数全体に影響を及ぼし得る。限定ではなく、例として、第1のユーザが、第2のユーザへ電子メールを送る場合、このアクションの重みまたはレーティングは、第1のユーザが第2のユーザのユーザ・プロフィール・ページを単に閲覧する場合よりも大きく、または高くなり得る。
【0064】
特定の実施形態において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、特定のオブジェクト間の関係のタイプに基づいて、係数を計算し得る。ソーシャル・グラフ200を参照して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、係数を計算する場合に、特定のユーザ・ノード202とコンセプト・ノード204とをつなげているエッジ2
06の数および/またはタイプを分析し得る。限定ではなく、例として、配偶者タイプ・エッジ(2人のユーザが結婚していることを表す)によってつなげられているユーザ・ノード202には、友達タイプ・エッジによってつなげられているユーザ・ノード202よりも高い係数が割り当てられ得る。換言すれば、特定のユーザのアクションおよび関係に割り当てられている重みに応じて、全体的な親和性は、ユーザの友達に関するコンテンツよりもユーザの配偶者に関するコンテンツに対して、より高くなると決定され得る。特定の実施形態において、ユーザが別のオブジェクトに対して有する関係は、そのオブジェクトの係数の計算に関するユーザのアクションの重みおよび/またはレーティングに影響を及ぼし得る。限定ではなく、例として、ユーザが、第1の写真においてはタグ付けされているが、第2の写真に対しては「いいね!」の表明をしているに過ぎない場合、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザが第2の写真よりも第1の写真に関して、より高い係数を有すると決定し得る。なぜならば、コンテンツに対してタグ付けタイプの関係を有することには、コンテンツに対して「いいね!」タイプの関係を有することよりも、大きい重みおよび/または高いレーティングが割り当てられ得るためである。特定の実施形態において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、1人または複数の第2のユーザが特定のオブジェクトに対して有する関係に基づいて、第1のユーザの係数を計算し得る。換言すれば、他のユーザが、あるオブジェクトに対して有するつながりおよび係数は、そのオブジェクトについての第1のユーザの係数に影響を及ぼし得る。限定ではなく、例として、第1のユーザが、1人もしくは複数の第2のユーザにつなげられているか、または1人もしくは複数の第2のユーザに対して高い係数を有しており、かつ、それらの第2のユーザが、特定のオブジェクトにつなげられているか、または特定のオブジェクトに対して高い係数を有する場合、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、第1のユーザもその特定のオブジェクトに対して比較的高い係数を有するべきであると決定し得る。特定の実施形態において、係数は、特定のオブジェクト間の分離度合いに基づいてもよい。より低い係数は、ソーシャル・グラフ200内で第1のユーザに間接的につなげられているユーザのコンテンツ・オブジェクトへの興味を第1のユーザが共有する蓋然性の減少を表し得る。限定ではなく、例として、ソーシャル・グラフ200においてより近い(すなわち、分離度合いがより小さい)ソーシャル・グラフ・エンティティは、ソーシャル・グラフ200においてさらに離れているエンティティよりも高い係数を有し得る。
【0065】
特定の実施形態において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ロケーション情報に基づいて、係数を計算し得る。互いに地理的により近いオブジェクト同士は、より離れたオブジェクト同士よりも、互いに関係している、または興味があると見なされ得る。特定の実施形態において、特定のオブジェクトへのユーザの係数は、そのユーザに関連付けられている現在のロケーション(または、ユーザのクライアント・システム130のロケーション)に対する、そのオブジェクトのロケーションの近接度に基づいてもよい。第1のユーザは、第1のユーザに対してより近い他のユーザまたはコンセプトに、より興味を持ち得る。限定ではなく、例として、ユーザが、空港から1.609キロメートル(1マイル)、ガソリン・スタンドから3.218キロメートル(2マイル)に存在する場合、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザに対する空港の近接度に基づいて、ユーザがガソリン・スタンドよりも空港に対してより高い係数を有すると決定し得る。
【0066】
特定の実施形態において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、係数情報に基づいて、ユーザに関する特定のアクションを実行し得る。係数は、アクションに対するユーザの興味に基づいて、ユーザが特定のアクションを実行するかどうかを予測するために使用され得る。係数は、広告、検索結果、ニュース記事、媒体、メッセージ、通知、または他の適切なオブジェクトなどの、任意のタイプのオブジェクトをユーザに対して生成または提示する場合に使用されてもよい。係数は、適切な場合には、そのようなオブ
ジェクトを順位付けし、順序付けするためにも利用され得る。このように、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、ユーザの興味および現在の状況に関係する情報を提供して、ユーザがそのような興味のある情報を見つける蓋然性を高め得る。特定の実施形態において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、係数情報に基づいて、コンテンツを生成し得る。コンテンツ・オブジェクトは、ユーザに固有の係数に基づいて、提供され、または選択されてもよい。限定ではなく、例として、係数は、ユーザに対して媒体を生成するために使用され得る。ここで、ユーザには、ユーザが媒体オブジェクトに関して全体的に高い係数を有する媒体が提示され得る。限定ではなく、別の例として、係数は、ユーザに対して広告を生成するために使用されてもよい。ここで、ユーザには、広告されるオブジェクトに関してユーザが全体的に高い係数を有する広告が提示され得る。特定の実施形態において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、係数情報に基づいて、検索結果を生成し得る。特定のユーザについての検索結果は、クエリを行うユーザに関する検索結果に関連付けられている係数に基づいて、得点付けされ、または順位付けされ得る。限定ではなく、例として、より高い係数を有するオブジェクトに対応する検索結果は、より低い係数を有するオブジェクトに対応する結果よりも、検索結果ページ上で高く順位付けされ得る。
【0067】
特定の実施形態において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、特定のシステムまたはプロセスからの係数に対する要求に応答して、係数を計算し得る。ユーザが所与の状況において取り得る(または、所与の状況の対象となり得る)有力なアクションを予測するために、任意のプロセスは、ユーザについて計算された係数を要求し得る。この要求は、係数を計算するために使用される様々な要因に対して使用すべき、重みのセットも含み得る。この要求は、オンライン・ソーシャル・ネットワーク上で実行されているプロセスから、(例えば、APIもしくは他の通信チャネルを通じて)サードパーティ・システム170から、または別の適切なシステムからのものであってもよい。要求に応答して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、係数を計算し(または、係数が過去に計算され、記憶されている場合には、係数情報にアクセスし)得る。特定の実施形態において、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、特定のプロセスに関する親和性を測定し得る。異なるプロセス(オンライン・ソーシャル・ネットワークの内部と外部との双方)は、特定のオブジェクトまたはオブジェクトのセットについての係数を要求し得る。ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、親和性の基準を要求した特定のプロセスに関係する、親和性の基準を提供し得る。このように、各プロセスは、そのプロセスが親和性の基準を使用するであろう、異なるコンテキストに対して合わされた親和性の基準を受け取る。
【0068】
ソーシャル・グラフ親和性および親和性係数に関連して、特定の実施形態は、2006年8月11日に出願された米国特許出願第11/503093号、2010年12月22日に出願された米国特許出願第12/977027号、2010年12月23日に出願された米国特許出願第12/978265号、および2012年10月1日に出願された米国特許出願第13/632869号において開示される1つまたは複数のシステム、コンポーネント、要素、機能、方法、動作、または工程を利用し、これらの出願の各々が、本願明細書に援用される。
【0069】
特定の実施形態において、オンライン・ソーシャル・ネットワークのコンテンツ・オブジェクトのうちの1つまたは複数は、プライバシー設定に関連付けられていてよい。オブジェクトのためのプライバシー設定(または「アクセス設定」)は、例えば、オブジェクトに関連付けられて、認可サーバ上のインデックスにおいて、別の適切な態様で、またはそれらの任意の組合せなどの、任意の適切な態様で記憶され得る。オブジェクトのプライバシー設定は、オンライン・ソーシャル・ネットワークを使用して、オブジェクト(またはオブジェクトに関連付けられている特定の情報)がどのようにアクセスされる(例えば
、見られる、または共有される)ことが可能かを特定することができる。オブジェクトのためのプライバシー設定が、特定のユーザにそのオブジェクトにアクセスするのを許可する場合、オブジェクトは、そのユーザに対して「可視である」ものとして説明されてよい。限定ではなく、例として、オンライン・ソーシャル・ネットワークのユーザは、ユーザ・プロフィール・ページのためのプライバシー設定を特定し、ユーザ・プロフィール・ページ上の職業経験情報にアクセスすることができるユーザのセットを識別することができ、したがって、その情報にアクセスすることから他のユーザを除外することができる。特定の実施形態において、プライバシー設定は、オブジェクトに関連付けられている一定の情報にアクセスすることを許可されるべきではないユーザの「ブロック・リスト」を特定することができる。換言すれば、ブロック・リストは、そのためのオブジェクトが可視ではない、1つまたは複数のユーザまたはエンティティを指定することができる。限定ではなく、例として、ユーザは、ユーザに関連付けられている写真アルバムにアクセスすることができないユーザのセットを指定することができ、したがって、写真アルバムにアクセスすることからそれらのユーザを除外する(一方でまた、場合により、ユーザのそのセット内に存在しない一定のユーザには写真アルバムにアクセスするのを許可する)ことができる。特定の実施形態において、プライバシー設定は、特定のソーシャル・グラフ要素に関連付けられていてよい。ノードまたはエッジなどのソーシャル・グラフ要素のプライバシー設定は、オンライン・ソーシャル・ネットワークを使用して、ソーシャル・グラフ要素、ソーシャル・グラフ要素に関連付けられている情報、またはソーシャル・グラフ要素に関連付けられているコンテンツ・オブジェクトが、どのようにアクセスされることが可能かを特定することができる。限定ではなく、例として、特定の写真に対応する特定のコンセプト・ノード204は、その写真が、写真にタグ付けされているユーザおよびその友達によってのみアクセスされ得ることを指定するプライバシー設定を有することができる。特定の実施形態において、プライバシー設定は、ユーザのアクションを、ソーシャル・ネットワーキング・システム160によってログさせる、または他のシステム(例えば、サードパーティ・システム170)と共有させるというオプトインまたはオプトアウトを、ユーザに許可することができる。特定の実施形態において、オブジェクトに関連付けられているプライバシー設定は、アクセス許可またはアクセス拒否の任意の適切な粒度を特定することができる。限定ではなく、例として、アクセスまたはアクセス拒否は、特定のユーザ(例えば、私と、私のルームメイトと、私の上司のみ)、特定の分離度合い内のユーザ(例えば、友達、または友達の友達)、ユーザ・グループ(例えば、ゲーム・クラブ、私の家族)、ユーザ・ネットワーク(例えば、特定の雇用主の従業員、特定の大学の学生または卒業生)、すべてのユーザ(「公開」)、ユーザなし(「プライベート」)、サードパーティ・システム170のユーザ、特定のアプリケーション(例えば、サードパーティ・アプリケーション、外部ウェブサイト)、他の適切なユーザもしくはエンティティ、またはそれらの任意の組合せに対して特定されてよい。本開示は、特定の態様で特定のプライバシー設定を使用することを説明しているが、本開示は、任意の適切な態様で任意の適切なプライバシー設定を使用することを想定している。
【0070】
特定の実施形態において、1つまたは複数のサーバ162は、プライバシー設定を実施するための認可サーバ/プライバシー・サーバであってよい。データ・ストア164に記憶された特定のオブジェクトについてのユーザ(または他のエンティティ)からの要求に応答して、ソーシャル・ネットワーキング・システム160は、オブジェクトについての要求をデータ・ストア164に対して送信することができる。要求は、その要求に関連付けられているユーザを識別することができ、オブジェクトに関連付けられているプライバシー設定に基づいて、そのユーザがオブジェクトにアクセスすることを認可されていることを認可サーバが決定した場合に、そのユーザ(またはそのユーザのクライアント・システム130)に対してのみ送信され得る。要求するユーザがオブジェクトにアクセスすることを認可されていない場合、認可サーバは、要求されたオブジェクトがデータ・ストア164から取り出されるのを防止することができる、または要求されたオブジェクトがユ
ーザに対して送信されるのを防止することができる。検索クエリ・コンテキストにおいて、オブジェクトは、クエリするユーザがオブジェクトにアクセスすることを認可された場合にのみ、検索結果として生成され得る。換言すれば、オブジェクトは、クエリするユーザにとって可視である可視性を有しなければならない。オブジェクトがユーザにとって可視ではない可視性を有する場合、オブジェクトは、検索結果から除外されてよい。本開示は、特定の態様でプライバシー設定を実施することを説明しているが、本開示は、任意の適切な態様でプライバシー設定を実施することを想定している。
【0071】
図3は、通知システム320の例示的な実施形態を示す。通知プロバイダ310は、配信のための通知312を提供することができる。通知プロバイダ310は、ソーシャル・ネットワーキング・システムまたはサードパーティ・システムを含むことができる。図3に示された例示的な実施形態において、通知312は、すべてが同じユーザをターゲットとしながらも、現在のコンテキスト、通知のコンテンツに関するユーザのソーシャル・ネットワーキング情報、特定のソースによって送信された通知と対話したユーザの過去の履歴、その他における違いのために、異なって配信されてよい。特定の実施形態において、通知システム320のポリシー・エンジン322は、通知に関連付けられている情報(例えば、ソース、コンテンツ、またはフォーマット)を評価することができる。そのような情報は、通知312のコンテンツ内で、または関連付けられているメタデータとして提供されてよい。
【0072】
特定の実施形態において、ポリシー・エンジン322はまた、特定のユーザに関連付けられている情報(例えば、ユーザについての人口統計学的情報、ユーザのロケーション、ユーザの利用可能な配信チャネル140およびそのステータス、ユーザの現在の配信コンテキスト、ユーザ・プロフィール情報、またはユーザについてのソーシャル・ネットワーキング情報)を評価することができる。ポリシー・エンジン322は、登録データ・ストア332から、ユーザの利用可能な配信チャネル140についての情報を取り出すことができる。ユーザについての人口統計学的情報、ユーザ・プロフィール情報、またはユーザについてのソーシャル・ネットワーキング情報などの情報は、ユーザ・データ334およびソーシャル・データ338として取り出されてよい。ユーザの現在の配信コンテキストについての情報は、コンテキスト・データ336として取り出されてよく、このカテゴリの情報は、限定ではなく、例として、ユーザのロケーション、ユーザに関連付けられているカレンダー、示されているユーザのステータス、ロケーションに関連付けられているスケジュールされたイベント、ユーザの軌跡、ユーザに関連付けられている1つまたは複数のクライアント・デバイスのデバイス・ステータス、またはユーザのソーシャル・ネットワークにおいてユーザがつながっている他のユーザに対するユーザの現在のロケーションについての情報などの、ユーザの現在の配信コンテキストのいずれかの側面をカバーすることができる。
【0073】
特定の実施形態において、ポリシー・エンジン322はまた、過去の通知に対するこの特定のユーザの応答についての履歴通知情報(例えば、異なる通知/コンテキスト/配信パターンに対するコンバージョン率)、および(存在する場合)現在の通知に対する前のコンテキスト/配信パターン(および、存在する場合、それらの前のコンテキスト/配信パターンについての対話レベル)についての履歴通知情報を、履歴サービス324から取り出すことができる。ポリシー・エンジン322が関連のある要因を考慮して、通知312に適用されることになるポリシーを生み出すと、通知配信サービス340は、配信ポリシーにおいて特定されたコンテキスト/配信パターンに従って、通知をフォーマットし、配信することを操作することができる。
【0074】
通知配信サービス340は、基礎をなす媒体およびエンドポイントの特徴および能力に基づいて、配信チャネル140を通じて配信するための通知の適切な形式を生成すること
ができる。通知配信サービスは、配信のために、特定のユーザの配信コンテキストを検出すると(例えば、ユーザが自分のモバイル・デバイスの使用を積極的に始めたことを検出すると、ユーザのカレンダー情報に基づいてユーザの都合がよいはずであると決定すると、ユーザのロケーションが変化したと決定すると、または、ユーザの1つもしくは複数のソーシャル・ネットワーキング連絡先に近接した閾値内においてユーザが動いたと決定すると)、特定された時間および日に、配信のための通知をスケジュールすることができる。
【0075】
配信チャネル140に対して通知を配信した後で、ユーザ対話データ314が、対話操作サービス350に送り返されてよく、対話操作サービス350は、ユーザ対話データ314を履歴サービス324に対して送信する。通知システムの履歴サービス324は、過去の通知との対話(存在する場合)のユーザのレベルを決定するために、過去の通知に対するユーザの応答を収集し、分析することができる。過去の通知に対するユーザの応答についての情報は、履歴通知データ・ストア330に記憶されてよい。
【0076】
図4は、ユーザが気づく態様で通知配信を操作するための例示的な方法を示す。工程410において、通知システムは、配信されることになる通知を受信する。例えば、ソーシャル・ネットワーキング・メッセージは、ソーシャル・ネットワーキング・システム上でユーザであるアリスが指定した親友から、アリスに対して送信されてもよい。
【0077】
工程420において、通知システムは、(1)通知に関連付けられている情報(例えば、ソース、コンテンツ、またはフォーマット)、および(2)特定のユーザに関連付けられている情報(例えば、ユーザについての人口統計学的情報、ユーザのロケーション、ユーザの利用可能な配信チャネルおよびそのステータス、ユーザの現在の配信コンテキスト、ユーザ・プロフィール情報、またはユーザについてのソーシャル・ネットワーキング情報)などの、通知についての情報を決定する。この状況において、メッセージが、「病院」および「事故」などのバズワードを含むことがある。追加として、メッセージが、日曜日の2:40AMに送信されることがあり、アリスのソーシャル・ネットワーク上で一次友達である友達の名前を含むことがある。メッセージはまた、一次友達が現在位置している病院の名前を含むことがある。
【0078】
アリスの現在の配信コンテキストについての情報を取り出すことによって、ポリシー・エンジンは、(1)アリスの現在のロケーションの決定に基づいて、その病院が彼女から32.19キロメートル(20マイル)以内にあること、(2)ソーシャル・ネットワーキング・システムによって彼女の親友がメッセージを送信する15分前に、彼女は自分のモバイル・デバイスを積極的に使用していたこと、(3)ソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイトにアップロードされた写真および投稿を含む彼女の履歴アクティビティに基づいて、彼女が日曜日は通常、2:30AM以降に就寝すること、(4)彼女が通常、眠りにつく前に自分の電話の表を下向きにすること(例えば、彼女のモバイル・デバイスの最短4時間の非活動状態の期間によって決定される)を決定することができる。彼女の最近のアクティビティ、履歴アクティビティ、2:40AMである現在の時間、およびアリスが自分の電話の表を下向きにしていないという決定に基づいて、ポリシー・エンジンは、彼女がまだ起きている可能性がある(および通知と対話する可能性がある)ことを結論づけることができる。
【0079】
アリスについてのソーシャル・ネットワーキング情報を取り出すことによって、ポリシー・エンジンは、アリスのプロフィール情報およびロケーション情報、彼女の親友のプロフィール情報およびロケーション情報、一次友達のプロフィール情報およびロケーション情報、ならびにアリスの、親友の、および一次友達のソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイト上の投稿に基づいて、アリス、彼女の親友、および一次友達の全員が一緒に高
校に通っていたこと、かつ同じ地域に住んでいることを決定することができる。ポリシー・エンジンはまた、ソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイト上のアリスの最近の投稿に基づいて、アリス、彼女の指定した親友、および一次友達が、その日曜日の11:00AMにブランチをスケジュールしていると決定することができる。したがって、ポリシー・エンジンは、アリスが一次友達とも非常に親密であり、したがってメッセージに応答する可能性が高いと決定することができる。
【0080】
工程430において、通知システムは、履歴サービスから、履歴通知データおよび順位付けスコアを取り出す。ポリシー・エンジンはまた、アリスの以前のメッセージング・データに少なくとも部分的に基づいて、アリスが通常、メッセージがいつ彼女に対して送信されたかにかかわらず、彼女の指定した親友によって送信されたメッセージに対し、平均2分以内に応答すると決定することができる。追加として、ポリシー・エンジンは、彼女が通常、真夜中過ぎに送信されたメッセージに対し、平均5分以内に応答すると決定することができる。したがって、ポリシー・エンジンは、彼女が通常、夜遅いメッセージに対し非常に迅速に応答し、彼女の指定した親友からのメッセージに対し応答する可能性が非常に高いことを結論づけることができる。追加として、ポリシー・エンジンは、彼女が通常、彼女のモバイル・デバイスに送信されたメッセージに対し平均で10分以内に、彼女のラップトップ・コンピュータに送信されたメッセージに対し平均で2時間以内に、彼女のモバイル・デバイスおよび/またはラップトップ・コンピュータへの電子メールに対し平均で30分以内に(および、とりわけ、彼女のモバイル・デバイスに送信された電子メールに対し平均で10分以内に)、ならびに彼女のモバイル・デバイスへの音声メールに対し3時間以内に、応答すると決定することができる。したがって、ポリシー・エンジンは、彼女が、いずれの他のエンドポイントよりも、彼女のモバイル・デバイスに送信されたSMSメッセージおよび電子メールに対して応答する可能性が高いと決定することができる。
【0081】
工程440において、通知システムは、工程450で通知に適用される通知ポリシーを決定する。特定の実施形態において、一定の通知タイプ(例えば、ゲームに参加するための招待)は、一定の配信チャネル(例えば、ニュース・フィード・ページ)に対して送信され得るが、一定の他の配信チャネル(例えば、彼女のセルラー電話へのSMS)には決して送信されないようにすることができる。通信の性質を考えると、通知ポリシーは、彼女が通知と対話するまで、または通知を捨てるまで、SMSメッセージが彼女のモバイル・デバイスに対して5分に一度再送信されるべきであると示すことができる。特定の実施形態において、通知ポリシーはまた、アリスに音声メールを残すために、および/または、彼女に電話を取る機会を与え、彼女の親友のセルラー電話につなげるために、音声コールが彼女のモバイル・デバイスに(自動化された音声を使用して)かけられるべきであると示すことができる。
【0082】
これらの決定に基づいて、ポリシー・エンジンは、要求の緊急性および重要性を考えると、アリスがメッセージの通知と対話し、メッセージの通知のコンテンツに基づいて行動する可能性が極めて高いと決定することができる。したがって、通知の高いレベルの重要性、通知の配信コンテキスト、および履歴データを考えると、通知ポリシーは、メッセージが、(工程460にあるように)すべての利用可能な媒体によって、すべてのエンドポイントに対して直ちに配信されるべきであると示す。特定の実施形態において、アリスが複数の配信チャネルによって送信された通知に対して1つの配信チャネルで応答すると、他の配信チャネルに送信されたいずれの開かれていない通知も回収される、または取り消されてよい。
【0083】
工程470において、通知システムは、通知とのユーザ対話についての情報を受信し、次いで工程480において、履歴通知データおよびコンバージョン・スコア順位付けを更
新する。我々の例において論じられたように、アリスがテキスト・メッセージを見ると、および/または音声メールを聞くと、同じ配信チャネルを通じて同じメッセージを送信すべきでないと通知システムが気付くように、そのユーザ対話についての情報は、通知システムに送り返されることになる。
【0084】
第2の例では、招待者限定のディナー・クラブ・グループの幹事からのディナー・クラブ・グループのすべてのメンバーに対する、イベント招待メッセージが受信されてよい(工程410)。この状況において、ディナー・クラブ・グループは、有料会員制のグループであってよく、アリスはそのメンバーである。メッセージは、ラ・フォリーがこの土曜日に、ゲスト・シェフにジョエル・ロブションを迎えて特別な伝統的プロバンス料理の試食イベントを行い、イベントは12の試食メニューのコース料理を含み、値段は$350/1人であり、先着順で、返信した最初の25人に席が限定されている、と示すことがある。
【0085】
工程420において、通知システムは、彼女の配信コンテキストに属するいくつかの要因を決定することができる。通知システムは、ラ・フォリーが、彼女の家のロケーションから56.33キロメートル(35マイル)以内にあると決定することができる。通知システムはまた、彼女のロケーション・データに基づいて決定され得る、ユーザの職場が彼女の家のロケーションからおよそ40.23キロメートル(25マイル)にあること、および彼女が公共交通機関の近くに位置していないこと、および普段は公共交通機関を利用しないこと、という決定に基づいて、アリスが車を所有していると思われると決定することができる。追加として、通知システムは、彼女が3ヶ月前にソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイト上で、地域の自動車修理店についてのお勧めの情報を求める要求を投稿していたと決定することができる。したがって、通知システムは、彼女が車を所有し、56.33キロメートル(35マイル)の距離が、彼女にとって妥当な移動距離であると決定することができる。
【0086】
通知システムは、ロケーション・データ、およびソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイト上のアリスのアクティビティ(例えば、彼女は、ソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイト上で、その週の間出張旅行のためにシカゴにいて、その地域の友達をディナーに招待していることを投稿していた)に基づいて、アリスが現在、彼女の家のロケーションから3219キロメートル(2000マイル)離れた都市に出張旅行中であると決定することができる。通知システムはまた、彼女のカレンダー、およびソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイト上での彼女の他のユーザとの会話に基づいて、彼女が金曜日に飛行機で家に戻ることがスケジュールされていると決定することができる。したがって、通知システムは、ソーシャル・ネットワーキング・システムによって決定された彼女の現在のロケーションを考えると、彼女は現在妥当な移動距離内には存在しないが、彼女は、特別な試食イベントの当日には妥当な移動距離内に存在することになり、したがって、都合が悪いということに基づいてメッセージを直ちに捨てることはないであろうと決定することができる。
【0087】
通知システムはまた、アリスのソーシャル・ネットワーキング・プロフィール、彼女のフード関連の投稿および写真、フランス料理についての他のユーザの投稿および写真に対する彼女のコメント、および彼女のよく行くレストランに少なくとも部分的に基づいて、アリスはフランス料理が大好きであると決定することができる。とりわけ、通知システムは、週の間のディナータイムの間に彼女のロケーションについて収集された情報、ソーシャル・ネットワーキング・システム上の彼女の投稿および写真、ならびに彼女のクレジット・カード取引情報に少なくとも部分的に基づいて、彼女が自分の家のロケーションから半径96.56キロメートル(60マイル)以内のすべてのフランス料理店に行っており、平均で週に三度ディナーのために外食し、少なくとも週に一度ディナーのためにフラン
ス料理店に行くと決定することができる。追加として、通知システムは、彼女のカレンダー情報、彼女のソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイトにアップロードされた投稿および写真、ならびにクレジット・カード取引に少なくとも部分的に基づいて、彼女が仕事で移動する度に、彼女はいつも、移動ロケーション周辺の領域にある少なくとも1つのフランス料理店の予約をスケジュールすると決定することができる。したがって、通知システムは、彼女がその特別な試食イベントに非常に関心がある可能性があり、したがって、そのようなイベントの通知と対話する可能性が非常に高いと決定することができる。
【0088】
工程430において、通知システムは、履歴サービスから、履歴通知データと順位付けスコアとを取り出す。通知システムは、アリスのソーシャル・ネットワーキング・アクティビティ、および一般的なモバイル・デバイス・アクティビティに少なくとも部分的に基づいて、アリスが通常、ディナー・クラブ・グループから送信されたメッセージに対し非常に敏感に応答し、メッセージを受信した後平均3分以内に、ディナー・クラブ・グループによって送信されたすべてのメッセージを少なくとも見ていると決定することができる。限定ではなく、例として、通知システムは、メッセンジャーおよび/もしくはメール・アプリケーションを開くことを含む、インスタント・メッセンジャー、メール、および/もしくは音声メール・アプリケーションとの彼女の対話、ならびに30秒から1分のデバイスの非活動状態(それにより、通知システムは、ユーザがメッセージを見ていると決定する)、または音声メール・メッセージの再生ボタンを押下することに基づいて、彼女がメッセージを見ていると決定することができる。追加として、通知システムは、彼女が少なくとも85%の確率でメッセージに提示されているコンテンツをクリックし、コンテンツがフランス料理に関するときには、彼女は100%の確率でメッセージに提示されているコンテンツをクリックすると決定する。したがって、通知システムは、メッセージの送信後3分〜5分以内に、彼女が特別な試食イベントの通知と対話する可能性が非常に高いと決定することができる。
【0089】
さらに、通知システムは、ロケーション情報に基づいて、アリスが現在映画館内にいて、かつ追跡情報およびロケーション情報に基づいて、この2時間の間映画館にいたと決定することができる。追加として、通知システムは、ロケーション情報、モバイル・デバイス・ジャイロスコープ情報、およびモバイル・デバイス設定情報に基づいて、彼女が自分のモバイル・デバイスをサイレント・モードにしていること、およびモバイル・デバイスの表が下向きであることを決定することができる。したがって、通知システムは、彼女がこの時間付近で送信されるいずれのメッセージにも応答しそうにないと決定することができる。しかしながら、通知システムは、地域の映画時間データに基づいて、映画があと20分で終了すると思われると決定することができる。追加として、通知システムは、履歴使用データに基づいて、彼女がいつも、映画館を離れた後に、自分のモバイル・デバイスを直ちにチェックすると決定することができる。したがって、通知システムは、20分後に、彼女が自分のモバイル・デバイスをチェックし、通知と対話する可能性がより高くなるだろうと決定することができる。
【0090】
工程440において、これらの決定に基づいて、通知システムは、アリスが、ディナー・クラブ・グループの幹事からのメッセージの通知と対話し、特別な試食イベントの通知のコンテンツに基づいて行動する非常に高い蓋然性があること、およびコンテンツに関連付けられている時間の限定を考えると、この通知は緊急であることを決定することができる。したがって、通知の高い順位付け、通知のコンテキスト、および履歴データを考えると、通知ポリシーは、メッセージがすべての利用可能な配信チャネルによってユーザに対して配信されるべきであることを示す。しかしながら、工程450および工程460において、彼女の現在のアクティビティに基づいて、彼女が現在の時点で通知を見そうにないので、ポリシーは、少なくとも20分の間彼女に対する通知の送信を遅らせることを含むことができ、その結果、彼女は、映画が終了したと思われる後に通知を受信することにな
り、したがって、通知と直ちに対話し、通知のコンテンツに基づいて行動する可能性が高いことになる。(工程470において)ユーザがSMSメッセージを見たことを示す情報が受信されると、今のところまだ開かれていないいずれの電子メールも回収されてよい。
【0091】
第3の例では、工程410において、通知システムは、所定の数のユーザに対して送信され得るプロモーションのためのメッセージ(例えば、ユーザの所定のグループに対してブロードキャストされるメッセージ)を受信することができ、メッセージは、特定のストア・ロケーションにおけるマックスマーラ閉店大売出しについてユーザに通知し、ここでは、すべてのアイテムがこの金曜日を皮切りに40%〜70%オフであり、かつメッセージはこの水曜日に送出されることになっている。
【0092】
工程420において、通知システムは、アリスのロケーション情報に基づいて、アリスがそのマックスマーラ・ストアを毎週一度訪問し、各訪問時、普段少なくとも1時間はストアに留まると決定することができる。したがって、通知システムは、彼女がマックスマーラの衣類を好み、マックスマーラで行われるあらゆるセールに関心があるだろうと決定することができる。追加として、通知システムは、彼女のロケーション情報、ソーシャル・ネットワーキング・ウェブサイトにアップロードされた彼女の投稿および/または写真、ならびに彼女のクレジット・カード情報に基づいて、彼女が週に一度マックスマーラ・ストアを訪問していても、彼女は月に一度しかそのストアから衣服を買わないと決定することができる。追加として、通知システムは、部分的にはその衣類の値段の高さが原因で、彼女が月に一度しかマックスマーラで衣類を買わないと決定することができる。通知システムは、マックスマーラのウェブサイトからの情報、地域の広告、およびストア情報に基づいて、マックスマーラが滅多にセールをしないと決定することができる。したがって、通知システムは、彼女が閉店大売出しに非常に関心がある可能性があり、したがって、通知は、セールまでの時間の限定された時間長のために、できるだけ早く彼女に対して送信されるべきであることを結論づける。
【0093】
工程430において、通知システムは、電子メール通知との彼女の対話に基づいて、アリスが広告に関連付けられている電子メールを滅多にクリックしないと決定することができる。とりわけ、通知システムは、彼女がわずか5%の確率でしか電子メール通知に提示されているリンクおよびコンテンツを見ない、およびクリック・スルーしないと決定することができる。追加として、通知システムは、彼女が受信する電子メール・コンテンツの量およびタイプの決定に基づいて、彼女が1時間に平均で10の広告を受信すると決定することができる。したがって、通知システムは、彼女に対して通知を電子メールで送ることは、彼女を通知と対話させ、通知のコンテンツに基づいて行動させるには、あまり効果的な方法ではない可能性があると決定することができる。しかしながら、通知の緊急性のために、通知システムは、彼女が電子メールをチェックし、通知を見る可能性が最も高い可能性がある1日のうちの時間を決定することができる。例えば、通知システムは、ソーシャル・ネットワーキング・ウェブページ・アクティビティ、およびサードパーティ・アプリケーション・データ(例えば、彼女のソーシャル・ネットワーキング・ウェブページにリンクされている電子メール・アプリケーション)に基づいて、彼女がインターネットをブラウズし、最近の20くらいの電子メールにざっと目を通すのを好むと決定することができる。追加として、通知システムは、ソーシャル・ネットワーキング・ウェブページ・アクティビティ、ロケーション・データ、デバイスの使用量および一定のアプリケーション(例えば、アラーム・クロック・アプリケーション)との対話を含む、モバイル・デバイス・データに基づいて、彼女が普段、平日は11:00〜11:30PMの間に就寝し、週末は12:30AMくらいに就寝するのを好むと決定することができる。したがって、通知システムは、電子メールによる広告通知との彼女の限定された対話を考えると、電子メールによって送信された通知と彼女を対話させる最も効果的な方法は、平日は11:00PMくらい、週末は12:00AMくらいに、彼女に対して通知を送信することで
あると決定することができる。追加として、通知システムは、アリスが、およそ50%の確率で広告を含むSMSメッセージと対話し、30%くらいの確率で広告に関連付けられているコンテンツへのリンクをクリック・スルーすると決定することができる。したがって、通知システムは、SMSメッセージングが、彼女に対して通知を送信するためのもう1つの有望なオプションであるが、ユーザ対話の高いチャンスを有しないことがあると決定することができる。
【0094】
通知システムはまた、アリスのカレンダー情報、ソーシャル・ネットワーキング・アクティビティ(例えば、彼女がパーティに関するソーシャル・ネットワーキング招待を受け入れていること、ホリデー・パーティに関する彼女のコメントまたは他のユーザとの議論)、電子メール情報、および最近のインターネット・ショッピングおよび/またはストア内ショッピングのアクティビティに少なくとも部分的に基づいて、カレンダー上2週間後に、アリスが大型休暇パーティを控えていると決定することができる。追加として、通知システムは、彼女のソーシャル・ネットワーキング情報(例えば、彼女のソーシャル・ネットワーキング・ウェブページ上の以前の投稿またはドレスの写真)、ロケーション情報、およびクレジット・カード情報に基づいて、彼女がこれまで、毎年、大型休暇パーティの前に高級ストアで素敵なドレスを購入していたと決定することができる。したがって、通知システムは、彼女がドレスのために高級ストアでショッピングすることがあり、したがって彼女がショッピングをするためにマックスマーラにも訪問する可能性が高いと決定することができる。したがって、通知システムは、彼女がマックスマーラでの閉店大売出しに非常に関心があり得ると決定することができる。
【0095】
これらの決定に基づいて、通知システムは、アリスがマックスマーラ・セールの通知と対話し、メッセージの通知のコンテンツに基づいて行動する蓋然性が非常に高いと決定することができる。したがって、工程440において、要求の緊急性を考えると、かつ通知の高い順位付け、通知のコンテキスト、および履歴データを考えると、彼女に対して通知を送信するためのポリシーは、通知の最大の有効性のために、SMSを通じて彼女の電話番号に通知を直ちに送信し、しかし彼女の電子メール・アドレスに対して通知を送信するのは特定された時間(例えば、平日の11:30PMおよび週末の12:30AM)まで待つことであってよい。工程470において、アリスがSMSメッセージを見て、セールについてのマックスマーラのウェブページに行くためにリンクをクリックしたという標識を通知システムが受信すると、通知システムは、彼女が直ちに購入をした場合に、彼女に対して電子メールを送信するのを控えることができる。
【0096】
第4の例では、工程410において、通知システムは、ユーザの大きなグループに対して送信されるプロモーションのための通知(例えば、ショッピング客の所定のグループに対してブロードキャストされるメッセージ)を受信することができ、メッセージは、ブルーミングデールでの、すべての女性用のコートおよび靴に対する10%オフのクーポンについてユーザに通知する。
【0097】
工程420において、通知システムは、アリスのロケーション情報、彼女のソーシャル・ネットワーキング・チェックインおよび投稿、ならびに彼女のクレジット・カード情報に少なくとも部分的に基づいて、アリスがしばしばスタンフォード・モールを訪問するものの、スタンフォード・モールにいるとき、通常はブルーミングデールを訪問しないと決定することができる。追加として、通知システムは、カレンダー情報、地域の気象情報、彼女のロケーション・データ、および彼女のソーシャル・ネットワーキング・ウェブページ・データ(例えば、いかによい天気であったか、どのような種類の靴および衣服を彼女が身につけていたか、などの彼女の投稿)に少なくとも部分的に基づいて、今はパロ・アルトにおいて2月であること、およびその気象がこの3週間70度台後半であることを決定することができる。したがって、通知システムは、彼女が、女性用のコートおよび靴に
ついてのブルーミングデールのクーポンには特に関心がない可能性があり、したがって、彼女がブルーミングデールのクーポンを含む通知と対話することは低い確率であり得ることを結論づけることができる。
【0098】
追加として、通知システムは、彼女のカレンダー情報、ロケーション情報、ソーシャル・ネットワーキング・ウェブページ情報(例えば、彼女がハワイにいる写真および/または更新を投稿していること)、ならびに他のソーシャル媒体情報(例えば、ツイッター(登録商標)からの情報)に基づいて、彼女が休暇でハワイにおり、そのセールが終わった後に帰ってくることになると決定することができる。追加として、工程430において、通知システムは、彼女のモバイル・デバイス上で広告する通知を、無視する、および/または積極的に削除する/ブロックする彼女の以前の対話に基づいて、彼女がいずれのベンダーからのいずれの種類のクーポンも滅多にクリックしないと決定することができ、そのような情報は、広告に対する彼女の以前の応答についてのソーシャル・ネットワーキング・システムのデータ、およびサードパーティ・システムのデータに少なくとも部分的に基づいて決定される。したがって、通知システムは、彼女がブルーミングデールからの10%オフのクーポンを備える通知と対話することは極めて可能性が低いことを結論づけることができる。
【0099】
これらの決定に基づいて、通知システムは、アリスがともかくブルーミングデールからのクーポンを備える通知と対話することは非常に低い蓋然性であること、および彼女が通知のコンテンツに基づいて行動することは非常に低い蓋然性であることを決定することができる。したがって、通知のより低い順位付け、通知のコンテキスト、および履歴データを考えると、通知システムは、彼女が通知と対話する蓋然性を増加させることにおいて、特定の戦略が役に立つことはないと決定する。実際に、履歴データに基づいて、工程440において、通知システムは、彼女が一般的にこれらの通知を無視すること、およびいくつかのケースでは、広告に関するこれらの通知のうちのいくつかを積極的にブロックすることになると決定することができる(工程450)。したがって、この通知を彼女に対して配信するためのポリシーは、最も気をそらさない方法で(例えば、彼女がソーシャル・ネットワーキング・アプリケーションにログインしているときは、ニュース・フィードにおいて一度だけそれを表示することによって)彼女に対して単にメッセージを送信すること、および任意の他の媒体を使用しないこと、またはこのユーザに関連付けられている任意の他のエンドポイントに対して送信しないことであってよい。
【0100】
しかしながら、(工程470において)アリスが実際にリンクをクリックし、彼女の兄弟のアドレスに発送されるようにギフト・ラッピングされた子供用の衣類を購入したという情報が受信された場合、工程480で、通知システムは、この新しい情報で、履歴通知データと順位付けスコアとを更新することができる。
【0101】
特定の実施形態は、適切な場合には、図4の方法の1つまたは複数の工程を繰り返し得る。本開示は、図4の方法の特定の工程を特定の順序で発生するものとして説明し、示しているが、本開示は、図4の方法の任意の適切な工程が任意の適切な順序で発生することを想定している。その上、本開示は、図4の方法の特定の工程を含む、ユーザが気づく態様で通知配信を操作するための方法のための例示的な方法を説明し、示しているが、本開示は、適切な場合には、図4の方法の工程の全部を含んでも、一部を含んでも、または全く含まなくてもよい、任意の適切な工程を含む、ユーザが気づく態様で通知配信を操作するための方法のための任意の適切な方法を想定している。さらに、本開示は、図4の方法の特定の工程を実行する特定のコンポーネント、デバイス、またはシステムを説明し、示しているが、本開示は、図4の方法の任意の適切な工程を実行する任意の適切なコンポーネント、デバイス、またはシステムの任意の適切な組合せを想定している。
【0102】
特定の実施形態において、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザが自分のニュース・フィードにおいて見逃したらしい一定のストーリをユーザが見るようになる蓋然性を増加させるために、通知を送信することができる。そのような通知は、そのストーリとのユーザの親和性と、可能性のあるコンバージョン・スコアとに基づいて組み合わされたスコアが、特定の閾値を超えるときにのみ送信されてよい。いくつかの実施形態において、ソーシャル・ネットワーキング・システムは、ユーザが特定のストーリを見たかどうかを周期的にチェックし、そのストーリについての組み合わされたスコアを更新し、次いで通知が送信されるべきかどうか(例えば、更新された組み合わされたスコアが閾値を超える時点)を決定することができる。
【0103】
図5は、例示的なコンピュータ・システム500を示している。特定の実施形態においては、1つまたは複数のコンピュータ・システム500が、本明細書において記述されているまたは示されている1つまたは複数の方法の1つまたは複数の工程を実行する。特定の実施形態においては、1つまたは複数のコンピュータ・システム500が、本明細書において記述されているまたは示されている機能を提供する。特定の実施形態においては、1つまたは複数のコンピュータ・システム500上で稼働するソフトウェアが、本明細書において記述されているもしくは示されている1つもしくは複数の方法の1つもしくは複数の工程を実行し、または本明細書において記述されているもしくは示されている機能を提供する。特定の実施形態は、1つまたは複数のコンピュータ・システム500の1つまたは複数の部分を含む。本明細書においては、コンピュータ・システムへの言及は、適切な場合には、コンピューティング・デバイスを包含することができる。その上、コンピュータ・システムへの言及は、適切な場合には、1つまたは複数のコンピュータ・システムを包含することができる。
【0104】
本開示は、任意の適切な数のコンピュータ・システム500を想定している。本開示は、任意の適切な物理的な形態を取るコンピュータ・システム500を想定している。限定ではなく、例として、コンピュータ・システム500は、組み込みコンピュータ・システム、システムオンチップ(SOC)、シングルボード・コンピュータ・システム(SBC)(例えば、コンピュータオンモジュール(COM)もしくはシステムオンモジュール(SOM)など)、デスクトップ・コンピュータ・システム、ラップトップもしくはノートブック・コンピュータ・システム、インタラクティブ・キオスク、メインフレーム、コンピュータ・システムのメッシュ、モバイル電話、携帯情報端末(PDA)、サーバ、タブレット・コンピュータ・システム、またはこれらのうちの複数の組合せであることが可能である。適切な場合には、コンピュータ・システム500は、1つもしくは複数のコンピュータ・システム500を含むこと、単一型もしくは分散型であること、複数のロケーションにわたること、複数のマシンにわたること、複数のデータセンタにわたること、または、クラウド(1つもしくは複数のネットワーク内の1つもしくは複数のクラウド・コンポーネントを含むことができる)内に常駐することが可能である。適切な場合には、1つまたは複数のコンピュータ・システム500は、本明細書において記述されているまたは示されている1つまたは複数の方法の1つまたは複数の工程を、実質的な空間上のまたは時間上の制限を伴わずに実行することができる。限定ではなく、例として、1つまたは複数のコンピュータ・システム500は、本明細書において記述されているまたは示されている1つまたは複数の方法の1つまたは複数の工程をリアル・タイムで、またはバッチ・モードで実行することができる。1つまたは複数のコンピュータ・システム500は、適切な場合には、本明細書において記述されているまたは示されている1つまたは複数の方法の1つまたは複数の工程を別々の時点で、または別々のロケーションで実行することができる。
【0105】
特定の実施形態においては、コンピュータ・システム500は、プロセッサ502、メモリ504、ストレージ506、入力/出力(I/O)インタフェース508、通信イン
タフェース510、およびバス512を含む。本開示は、特定の数の特定のコンポーネントを特定の構成で有する特定のコンピュータ・システムについて記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な数の任意の適切なコンポーネントを任意の適切な構成で有する任意の適切なコンピュータ・システムを想定している。
【0106】
特定の実施形態においては、プロセッサ502は、コンピュータ・プログラムを構成している命令などの命令を実行するためのハードウェアを含む。限定ではなく、例として、命令を実行するために、プロセッサ502は、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ504、またはストレージ506から命令を取り出し(またはフェッチし)、それらの命令をデコードして実行し、次いで、1つまたは複数の結果を内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ504、またはストレージ506に書き込むことができる。特定の実施形態においては、プロセッサ502は、データ、命令、またはアドレスのための1つまたは複数の内部キャッシュを含むことができる。本開示は、適切な場合には、任意の適切な数の任意の適切な内部キャッシュを含むプロセッサ502を想定している。限定ではなく、例として、プロセッサ502は、1つまたは複数の命令キャッシュ、1つまたは複数のデータ・キャッシュ、および1つまたは複数の変換ルックアサイド・バッファ(TLB)を含むことができる。命令キャッシュ内の命令は、メモリ504またはストレージ506内の命令のコピーであることが可能であり、命令キャッシュは、プロセッサ502によるそれらの命令の取り出しをスピードアップすることができる。データ・キャッシュ内のデータは、プロセッサ502において実行される命令が機能する際に基づくメモリ504もしくはストレージ506内のデータのコピー、プロセッサ502において実行される後続の命令によるアクセスのための、もしくはメモリ504もしくはストレージ506への書き込みのためのプロセッサ502において実行された以前の命令の結果、またはその他の適切なデータであることが可能である。データ・キャッシュは、プロセッサ502による読み取り動作または書き込み動作をスピードアップすることができる。TLBは、プロセッサ502のための仮想アドレス変換をスピードアップすることができる。特定の実施形態においては、プロセッサ502は、データ、命令、またはアドレスのための1つまたは複数の内部レジスタを含むことができる。本開示は、適切な場合には、任意の適切な数の任意の適切な内部レジスタを含むプロセッサ502を想定している。適切な場合には、プロセッサ502は、1つまたは複数の演算ロジック・ユニット(ALU)を含むこと、マルチコア・プロセッサであること、または1つもしくは複数のプロセッサ502を含むことが可能である。本開示は、特定のプロセッサについて記述し、示しているが、本開示は、任意の適切なプロセッサを想定している。
【0107】
特定の実施形態においては、メモリ504は、プロセッサ502が実行するための命令、またはプロセッサ502が機能する際に基づくデータを記憶するためのメイン・メモリを含む。限定ではなく、例として、コンピュータ・システム500は、命令をストレージ506または別のソース(例えば、別のコンピュータ・システム500など)からメモリ504にロードすることができる。次いでプロセッサ502は、命令をメモリ504から内部レジスタまたは内部キャッシュにロードすることができる。命令を実行するために、プロセッサ502は、命令を内部レジスタまたは内部キャッシュから取り出し、それらの命令をデコードすることができる。命令の実行中または実行後に、プロセッサ502は、1つまたは複数の結果(それらは、中間の結果または最終的な結果である場合がある)を内部レジスタまたは内部キャッシュに書き込むことができる。次いでプロセッサ502は、それらの結果のうちの1つまたは複数をメモリ504に書き込むことができる。特定の実施形態においては、プロセッサ502は、(ストレージ506またはその他の場所ではなく)1つもしくは複数の内部レジスタもしくは内部キャッシュ内の、またはメモリ504内の命令のみを実行し、(ストレージ506またはその他の場所ではなく)1つもしくは複数の内部レジスタもしくは内部キャッシュ内の、またはメモリ504内のデータ上でのみ機能する。1つまたは複数のメモリ・バス(それらはそれぞれ、アドレス・バスおよ
びデータ・バスを含むことができる)は、プロセッサ502をメモリ504に結合することができる。バス512は、以降で記述されているような1つまたは複数のメモリ・バスを含むことができる。特定の実施形態においては、1つまたは複数のメモリ管理ユニット(MMU)が、プロセッサ502とメモリ504との間に常駐し、プロセッサ502によって要求されるメモリ504へのアクセスを容易にする。特定の実施形態においては、メモリ504は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含む。このRAMは、適切な場合には、揮発性メモリであることが可能である。適切な場合には、このRAMは、ダイナミックRAM(DRAM)またはスタティックRAM(SRAM)であることが可能である。その上、適切な場合には、このRAMは、シングルポートRAMまたはマルチポートRAMであることが可能である。本開示は、任意の適切なRAMを想定している。メモリ504は、適切な場合には、1つまたは複数のメモリ504を含むことができる。本開示は、特定のメモリについて記述し、示しているが、本開示は、任意の適切なメモリを想定している。
【0108】
特定の実施形態においては、ストレージ506は、データまたは命令のためのマス・ストレージを含む。限定ではなく、例として、ストレージ506は、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、フロッピー(登録商標)ディスク・ドライブ、フラッシュ・メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、またはユニバーサル・シリアル・バス(USB)ドライブ、またはこれらのうちの複数の組合せを含むことができる。ストレージ506は、適切な場合には、取り外し可能なまたは取り外し不能な(すなわち、固定された)媒体を含むことができる。ストレージ506は、適切な場合には、コンピュータ・システム500の内部または外部に存在することが可能である。特定の実施形態においては、ストレージ506は、不揮発性のソリッドステート・メモリである。特定の実施形態においては、ストレージ506は、読み取り専用メモリ(ROM)を含む。適切な場合には、このROMは、マスクプログラムROM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、電気的書替え可能ROM(EAROM)、またはフラッシュ・メモリ、またはこれらのうちの複数の組合せであることが可能である。本開示は、任意の適切な物理的な形態を取るマス・ストレージ506を想定している。ストレージ506は、適切な場合には、プロセッサ502とストレージ506との間における通信を容易にする1つまたは複数のストレージ・コントロール・ユニットを含むことができる。適切な場合には、ストレージ506は、1つまたは複数のストレージ506を含むことができる。本開示は、特定のストレージについて記述し、示しているが、本開示は、任意の適切なストレージを想定している。
【0109】
特定の実施形態においては、I/Oインタフェース508は、コンピュータ・システム500と1つまたは複数のI/Oデバイスとの間における通信のための1つまたは複数のインタフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。コンピュータ・システム500は、適切な場合には、これらのI/Oデバイスのうちの1つまたは複数を含むことができる。これらのI/Oデバイスのうちの1つまたは複数は、人とコンピュータ・システム500との間における通信を可能にすることができる。限定ではなく、例として、I/Oデバイスは、キーボード、キーパッド、マイクロフォン、モニタ、マウス、プリンタ、スキャナ、スピーカ、スチル・カメラ、スタイラス、タブレット、タッチ・スクリーン、トラックボール、映像カメラ、別の適切なI/Oデバイス、またはこれらのうちの複数の組合せを含むことができる。I/Oデバイスは、1つまたは複数のセンサを含むことができる。本開示は、任意の適切なI/Oデバイス、およびそれらのI/Oデバイスのための任意の適切なI/Oインタフェース508を想定している。適切な場合には、I/Oインタフェース508は、プロセッサ502がこれらのI/Oデバイスのうちの1つまたは複数を駆動することを可能にする1つまたは複数のデバイス・ドライバまたはソフトウェア・ドライバを含むことができる。I/Oインタフェース508は、適切な場合には、1つまたは複数のI/Oインタフェース508を含むことができる。本開
示は、特定のI/Oインタフェースについて記述し、示しているが、本開示は、任意の適切なI/Oインタフェースを想定している。
【0110】
特定の実施形態においては、通信インタフェース510は、コンピュータ・システム500と、1つもしくは複数のその他のコンピュータ・システム500または1つもしくは複数のネットワークとの間における通信(例えば、パケットベースの通信など)のための1つまたは複数のインタフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。限定ではなく、例として、通信インタフェース510は、イーサネット(登録商標)もしくはその他の有線ベースのネットワークと通信するためのネットワーク・インタフェース・コントローラ(NIC)もしくはネットワーク・アダプタ、またはWI−FIネットワークなどの無線ネットワークと通信するための無線NIC(WNIC)もしくは無線アダプタを含むことができる。本開示は、任意の適切なネットワーク、およびそのネットワークのための任意の適切な通信インタフェース510を想定している。限定ではなく、例として、コンピュータ・システム500は、アド・ホック・ネットワーク、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、またはインターネットの1つまたは複数の部分、またはこれらのうちの複数の組合せと通信することができる。これらのネットワークのうちの1つまたは複数の1つまたは複数の部分は、有線または無線であることが可能である。例として、コンピュータ・システム500は、無線PAN(WPAN)(例えば、ブルートゥースWPANなど)、WI−FIネットワーク、WI−MAXネットワーク、セルラー電話ネットワーク(例えば、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(GSM(登録商標))ネットワークなど)、またはその他の適切な無線ネットワーク、またはこれらのうちの複数の組合せと通信することができる。コンピュータ・システム500は、適切な場合には、これらのネットワークのうちの任意のネットワークのための任意の適切な通信インタフェース510を含むことができる。通信インタフェース510は、適切な場合には、1つまたは複数の通信インタフェース510を含むことができる。本開示は、特定の通信インタフェースについて記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な通信インタフェースを想定している。
【0111】
特定の実施形態においては、バス512は、コンピュータ・システム500のコンポーネント同士を互いに結合するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。限定ではなく、例として、バス512は、アクセラレイティッド・グラフィックス・ポート(AGP)もしくはその他のグラフィックス・バス、エンハンスト・インダストリー・スタンダード・アーキテクチャ(EISA)バス、フロントサイド・バス(FSB)、ハイパートランスポート(HT)インターコネクト、インダストリー・スタンダード・アーキテクチャ(ISA)バス、インフィニバンド・インターコネクト、ローピンカウント(LPC)バス、メモリ・バス、マイクロ・チャネル・アーキテクチャ(MCA)バス、ペリフェラル・コンポーネント・インターコネクト(PCI)バス、PCIエクスプレス(PCIe)バス、シリアル・アドバンスト・テクノロジー・アタッチメント(SATA)バス、ビデオ・エレクトロニクス・スタンダーズ・アソシエーション・ローカル(VLB)バス、または別の適切なバス、またはこれらのうちの複数の組合せを含むことができる。バス512は、適切な場合には、1つまたは複数のバス512を含むことができる。本開示は、特定のバスについて記述し、示しているが、本開示は、任意の適切なバスまたはインターコネクトを想定している。
【0112】
本明細書においては、1つまたは複数の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、適切な場合には、1つもしくは複数の半導体ベースのもしくはその他の集積回路(IC)(例えば、フィールドプログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)もしくは特定用途向け集積回路(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハ
ード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスク・ドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピー(登録商標)・ディスケット、フロッピー(登録商標)・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、ソリッドステート・ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、その他の任意の適切な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、またはこれらのうちの複数の組合せを含むことができる。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、適切な場合には、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せであることが可能である。
【0113】
本明細書においては、「または(もしくは)」は、包含的であり、排他的ではない(ただし、そうではないことが明示されている場合、または、そうではないことが文脈によって示されている場合は除く)。したがって、本明細書においては、「AまたはB」は、「A、B、またはその両方」を意味する(ただし、そうではないことが明示されている場合、または、そうではないことが文脈によって示されている場合は除く)。その上、「および(ならびに)」は、包括的および個別的の両方である(ただし、そうではないことが明示されている場合、または、そうではないことが文脈によって示されている場合は除く)。したがって、本明細書においては、「AおよびB」は、「まとめて、または個別に、AおよびB」を意味する(ただし、そうではないことが明示されている場合、または、そうではないことが文脈によって示されている場合は除く)。
【0114】
本開示の範囲は、当技術分野における標準的な技術者が理解するであろう、本明細書において記述されているまたは示されている例示的な実施形態に対するすべての変更、置換、変形、改変、および修正を包含する。本開示の範囲は、本明細書において記述されているまたは示されている例示的な実施形態に限定されない。その上、本開示は、本願明細書におけるそれぞれの実施形態を、特定のコンポーネント、要素、特徴、機能、動作、または工程を含むものとして記述し、示しているが、これらの実施形態のうちのいずれも、当技術分野における標準的な技術者が理解するであろう、本願明細書の任意の箇所において説明されているまたは記述されているコンポーネント、要素、特徴、機能、動作、または工程のうちの任意のものの任意の組合せまたは順列を含むことができる。さらに、特定の機能を実行するように適合されている、実行するようにアレンジされている、実行することができる、実行するように構成されている、実行することを可能にされている、実行するように機能できる、または実行するように機能する装置もしくはシステム、または装置もしくはシステムのコンポーネントへの添付の特許請求の範囲における言及は、その装置、システム、コンポーネント、またはその特定の機能が、アクティブ化されているか否か、オンにされているか否か、またはロック解除されているか否かを問わず、その装置、システム、またはコンポーネントが、そうするように適合されている、そうするようにアレンジされている、そうすることができる、そうするように構成されている、そうすることを可能にされている、そうするように機能できる、またはそうするように機能する限り、その装置、システム、コンポーネントを包含する。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5