【文献】
Nokia Networks,Discussion on the DL superposed transmissions schemes[online],3GPP TSG-RAN WG1#82 R1-154656,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_82/Docs/R1-154656.zip>,2015年 8月28日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2のUEの変調次数機能に少なくとも部分的に基づいて前記信号の送信に関して前記均一シンボルコンスタレーションを選択するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記合成シンボルコンスタレーションは、前記第1の変調次数、前記第2の変調次数、もしくは前記均一シンボルコンスタレーションに関連する第3の変調次数、またはそれらの任意の組合せに少なくとも部分的に基づいて選択される、請求項1に記載の方法。
前記電力比、前記第1の変調次数、前記第2の変調次数、前記第3の変調次数、前記合成シンボルコンスタレーション、前記均一シンボルコンスタレーション、またはそれらの任意の組合せのうちのいずれかの指示を少なくとも前記第2のUEに送信するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
前記第1の変調次数は、4位相シフトキーイング(QPSK)、16直交振幅変調(QAM)、または64QAMのうちのいずれかに対応し、前記第2の変調次数は、QPSK、16QAM、または64QAMのうちのいずれかに対応する、請求項3に記載の方法。
前記合成シンボルコンスタレーションは、前記均一シンボルコンスタレーションによって構成され複数の電力比に対応する複数の合成シンボルコンスタレーションから選択される、請求項1に記載の方法。
前記デマッピングは、前記合成シンボルコンスタレーションに基づいて前記受信された信号の前記シンボルから前記第1のデータストリームおよび前記第2のデータストリームのデータに関する尤度比を判定するステップを含む、請求項10に記載の方法。
前記デマッピングに少なくとも部分的に基づいて前記復号を行う前に前記第1のデータストリームの干渉除去を実行するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
前記ベースレイヤと前記エンハンスメントレイヤとの電力比、前記第1の変調次数、前記第2の変調次数、前記均一シンボルコンスタレーションのサイズ、前記合成シンボルコンスタレーション、前記均一シンボルコンスタレーション、またはそれらの任意の組合せのうちのいずれかの指示を受信するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
前記デマッピングは、前記合成シンボルコンスタレーションには含まれない前記均一シンボルコンスタレーションの点へのマッピングを抑制するハードウェアデマッパにおいて実行される、請求項10に記載の方法。
前記第2のUEの変調次数機能に少なくとも部分的に基づいて前記信号の送信に関して前記均一シンボルコンスタレーションを選択するための手段をさらに備える、請求項18に記載の装置。
前記電力比、前記第1の変調次数、前記第2の変調次数、前記均一シンボルコンスタレーションのサイズ、前記合成シンボルコンスタレーション、前記均一シンボルコンスタレーション、またはそれらの任意の組合せのうちのいずれかの指示を少なくとも前記第2のUEに送信するための手段をさらに備える、請求項18に記載の装置。
前記合成シンボルコンスタレーションに基づいて前記受信された信号の前記シンボルから前記第1のデータストリームおよび前記第2のデータストリームのデータに関する尤度比を判定するための手段をさらに備える、請求項21に記載の装置。
前記デマッピングされたシンボルに少なくとも部分的に基づいて前記復号を行う前に前記第1のデータストリームの干渉除去を実行するための手段をさらに備える、請求項23に記載の装置。
前記ベースレイヤと前記エンハンスメントレイヤとの電力比、前記第1の変調次数、前記第2の変調次数、前記均一シンボルコンスタレーションのサイズ、前記合成シンボルコンスタレーション、前記均一シンボルコンスタレーション、またはそれらの任意の組合せのうちのいずれかの指示を受信するための手段をさらに備える、請求項21に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本開示の態様は、均一シンボルコンスタレーションからダウンセレクトされた非直交送信レイヤに関する合成シンボルコンスタレーションを含む。いくつかの例では、第1のユーザ機器(UE)に関するデータの第1のセットがベースレイヤ変調次数(たとえば、2、4、8、16など)に関連付けられてもよく、一方、第2のUEに関するデータの第2のセットがエンハンスメントレイヤ変調次数(たとえば、2、4、8、16など)に関連付けられてもよい。合成シンボルコンスタレーションは、ベースレイヤ変調次数に関連付けられたベースレイヤシンボルコンスタレーション(たとえば、QPSKシンボルコンスタレーション、16QAMシンボルコンスタレーション、64QAMシンボルコンスタレーションなど)に重畳されたエンハンスメントレイヤ変調次数に関連付けられたエンハンスメントレイヤシンボルコンスタレーション(たとえば、QPSKシンボルコンスタレーション、16QAMシンボルコンスタレーション、64QAMシンボルコンスタレーションなど)を含んでもよい。合成シンボルコンスタレーションは、合成シンボルコンスタレーションをサポートするのに十分な大きさの均一シンボルコンスタレーションからシンボル位置のサブセットを選択することによって構成されてもよく、たとえば、均一シンボルコンスタレーションは、QPSKベースレイヤとQPSKエンハンスメントレイヤとを有する合成シンボルコンスタレーションをサポートするために16個よりも多いシンボル位置を有してもよい。均一シンボルコンスタレーションから合成シンボルコンスタレーションをダウンセレクトすると、UEにおけるデマッパをより複雑にすることなしにさらなる電力分割オプションが提供される場合がある。均一シンボルコンスタレーションは、各々がそれぞれに異なる電力比に対応するいくつかの利用可能な合成シンボルコンスタレーションをサポートしてもよい。さらなる電力分割オプションは、様々なチャネル条件においてUEのペアリングに対応するための送信に関する高い融通性を実現する場合がある。
【0034】
均一シンボルコンスタレーションから合成シンボルコンスタレーションをダウンセレクトすることによって、EL-UEは、固定ビット幅デマッパを使用し、同時にいくつかの異なる電力比をサポートする場合がある。さらに、EL-UEのデマッパは、符号付き2進数を使用して合成シンボルコンスタレーションの各シンボル位置を指定する場合があり、このデマッパは、均一シンボルコンスタレーションを使用することによって、所定のシンボル位置を使用して、シンボル位置を指定するために使用される符号付き2進数のサイズの増大を抑えることがある。BL-UEは、送信を受ける場合があるが、BL-UEは、受信されたシンボルを第1の変調次数に関連するシンボルコンスタレーションにマッピングして、ベースレイヤを介して送信されたデータを判定することがある。場合によっては、BL-UEは、合成シンボルコンスタレーションが利用されていることを認識しない場合があり、送信のエンハンスメントレイヤをノイズとして認識することがある。
【0035】
上で提起した本開示の特徴について、以下にワイヤレス通信システムの文脈においてさらに説明する。次に、均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信に関する例示的な合成シンボルコンスタレーションの特定の例について説明する。本開示のこれらおよび他の特徴は、均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信に関する装置図、システム図、およびフローチャートによってさらに例示されており、各特徴についてこれらの図を参照しながら説明する。
【0036】
図1は、本開示の様々な態様による均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信をサポートするワイヤレス通信システム100の例を示す。ワイヤレス通信システム100は、基地局105と、ユーザ機器(UE)115と、コアネットワーク130とを含む。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、ロングタームエボリューション(LTE)/LTEアドバンスト(LTE-A)ネットワークであってもよい。
【0037】
基地局105は、1つまたは複数の基地局アンテナを介してUE115とワイヤレス通信してもよい。各基地局105は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供してもよい。ワイヤレス通信システム100に示されている通信リンク125は、UE115から基地局105へのアップリンク(UL)送信、または基地局105からUE115へのダウンリンク(DL)送信を含んでもよい。UE115は、ワイヤレス通信システム100全体にわたって分散されてもよく、各UE115は固定されてもよくまたは移動可能であってもよい。UE115は、移動局、加入者局、リモートユニット、ワイヤレスデバイス、アクセス端末、ハンドセット、ユーザエージェント、クライアントとも呼ばれ、または何らかの他の適切な用語で呼ばれてもよい。UE115はまた、セルラーフォン、ワイヤレスモデム、ハンドヘルドデバイス、パーソナルコンピュータ、タブレット、パーソナル電子デバイス、MTCデバイスなどであってもよい。
【0038】
基地局105は、コアネットワーク130と通信するとともに互いに通信してもよい。たとえば、基地局105は、バックホールリンク132(たとえば、S1など)を介してコアネットワーク130とインターフェースしてもよい。基地局105は、バックホールリンク134(たとえば、X2など)を介して直接または間接的に(たとえば、コアネットワーク130を通して)互いに通信してもよい。基地局105は、UE115との通信のための無線構成およびスケジューリングを実施してもよく、または基地局コントローラ(図示せず)の制御下で動作してもよい。いくつかの例では、基地局105は、マクロセル、スモールセル、ホットスポットなどであってもよい。基地局105は、eノードB(eNB)105と呼ばれることもある。
【0039】
基地局105は、データをワイヤレス信号としてUE115に送信してもよい。ワイヤレス信号を送信することは、まず、シンボルコンスタレーションによって表される場合があるシンボルにデータをマッピングすることを含んでもよい。振幅および位相の個別の点がどのようにシンボルに割り振られ、かつこれらの点に2進値がどのように割り当てられるかを示すために、変調方式(たとえば、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM、1024QAMなど)に対応するシンボルコンスタレーションが使用されてもよい。より大きいシンボルコンスタレーションによってサポートされるシンボルは、より多くのデータビットを通信する場合がある。上述のように、基地局105は、サポートされるシンボルコンスタレーションのそれぞれのシンボルに対応する振幅位置および位相位置に、UE115を対象とするデータビットをマッピングして、ベースバンド信号を作成してもよい。いくつかの例では、基地局105は、ベースバンド信号をキャリア周波数によって変調してもよく、得られるワイヤレス信号をUE115に送信してもよい。
【0040】
UE115は、キャリア周波数においてワイヤレス信号を受信してもよく、ワイヤレス信号をダウンコンバートしてキャリア周波数を除去し、ベースバンド信号を残してもよい。UE115は、ベースバンド信号をシンボル周期として区分して(たとえば、あらゆるサイクリックプレフィックスを除去して)あるシンボルの送信を別のシンボルの送信と区別してもよい。UE115は次いで、シンボル周期内の信号の振幅および位相を判定し、信号を送信するのに使用されるシンボルコンスタレーションの対応するシンボルに振幅および位相をデマッピングすることによって信号をシンボルごとに処理してもよい。デマッピングされたシンボルは、UE115に送信されたデータを判定するために使用されてもよい。
【0041】
UE115のデマッパは、受信されたシンボルをデマッピングするために、シンボルコンスタレーションの各シンボル(すなわち、シンボル位置)に対応する振幅値および位相値を表す値またはインデックスを記憶してもよい(振幅値および位相値は複素数a+jbとして表される場合もある)。たとえば、デマッパは、インデックス(Re、Im)を使用してシンボルの振幅および位相を表してもよい。64QAM方式の場合、4ビット符号付き2進数に対応する場合がある実軸を表すために8つの位置が使用される場合があり、同じく4ビット符号付き2進数に対応する場合がある虚軸を表すために8つの値が使用されることがある。256QAM方式の場合、5ビット符号付き2進数に対応する場合がある実軸を表すためにUEが16個の値を使用する場合があり、5ビット符号付き2進数に対応する場合がある虚軸を表すために16個の値が使用されることがある。いくつかの例では、5ビット符号付き2進数をサポートするために使用されるデマッパによって使用されるチップ面積は、4ビット符号付き2進数をサポートするために使用されるデマッパよりも著しく大きい(たとえば、最大で15%大きい)場合がある。このようにチップ面積が大きくなるのは、多数のシンボルの並行デマッピングをサポートしていることに関連する場合がある。さらに、5ビット符号付き2進数をサポートするデマッパは、電力消費量がより多くなる場合がある。
【0042】
デマッピング時には、受信されたシンボルの復号を容易にするために最尤度(ML)および対数尤度比(LLR)などの技法が使用されることがある。これらの技法では、デマッピングされたシンボルに対応する「ソフト」ビット値を判定する場合がある。たとえば、判定されたビット値には、受信されたシンボルがシンボル位置に正しくマッピングされた尤度に基づく信頼性レベルが割り当てられることがある。デコーダはまた、再帰処理を使用して、以後に受信されるシンボルに基づいてすでに割り当てられた信頼性レベルを調整する場合がある(たとえば、強めるかまたは弱める)。より大きい符号付き2進数を使用すると、さらにソフトビット値が生成される場合がある。たとえば、さらなるシンボル位置をサポートするデマッパが、より微細な解像度によってあるシンボル位置を別のシンボル位置から区別することがある。したがって、信頼性レベル(受信シンボルからシンボル位置までの距離の測度)を判定するために使用される乗算器が、より大きいサイズの2進数をサポートし、それによって、デマッパの電力消費量およびチップ面積が増大する場合がある。
【0043】
ワイヤレス通信システム100は、複数のアクセス技法の組合せを使用してネットワークにおけるUE115との通信をサポートしてもよい。たとえば、基地局105は、非直交多重化技法(たとえば、NOMA)に加えて直交多重化技法(たとえば、OFDM)を使用して、接続されたUE115にデータを送ってもよい。非直交多重化技法は、さらなるリソース割振りまたは直交信号変調を使用することなく共有リソースを使用して複数の送信が行われる場合があるという点が他の多重化方式と異なる場合がある。いくつかの例では、この代わりに、非直交多重化方式がUE115の特性(たとえば、SNR、幾何学的配置、スペクトル密度)を使用して、あるUE115を対象とする送信を別のUE115を対象とする送信から区別してもよい。場合によっては、基地局105は、UE115への送信に関する動作モードを動的に切り替えてもよい。たとえば、基地局105は、送信時間間隔(TTI)ごと(たとえば、フレーム、サブフレーム、スロット、シンボル周期)に動作モードを切り替える場合があり、送信のための動作モードの選択は、そのUE115または他のUE115からのCSIに依存する(たとえば、複数のUEのための相補動作モードの有無などに基づいて)場合がある。いくつかのシステムでは、TTIはサブフレーム周期に関連付けられてもよい。
【0044】
一例では、非直交多重化を使用する基地局105は、少なくとも部分的に重複する物理リソースを使用して、第1の送信レイヤを低電力で第1のUE115に送信してもよく、第2の送信レイヤをより高電力で第2のUE115に送信してもよい。第1のUE115(たとえば、EL-UE)は、干渉除去技法を適用してより高電力の送信レイヤを少なくとも部分的に取消してより低電力の送信レイヤを復号してもよい。第2のUE115(たとえば、BL-UE)は、ノイズとして認識される低電力送信レイヤによってより高電力の送信レイヤを復号してもよい。場合によっては、この技法を使用して、様々な空間レイヤまたは直交符号を使用することなしに同じ通信リソースを介して複数のデータストリーム送信が伝達されてもよい。
【0045】
非直交多重化の別の例では、基地局105は、第1の変調方式(たとえば、QPSK、16QAMなど)と第2の変調方式(たとえば、QPSK、16QAM、64QAMなど)を組み合わせて、複数のUEへのマルチレイヤ送信を行うために使用される場合がある合成シンボルコンスタレーションを構成してもよい。送信の第1の送信レイヤ(たとえば、ベースレイヤ)が第1の変調方式に関連付けられてもよく、送信の第2の送信レイヤ(たとえば、エンハンスメントレイヤ)が第2の変調方式に関連付けられてもよい。合成シンボルコンスタレーションは、第1の送信レイヤと第2の送信レイヤとの間で固有の方法で電力を分割してもよく、たとえば、それによって、エンハンスメントレイヤよりも多くの電力がベースレイヤに割り振られる。第1の変調方式および/または第2の変調方式のシンボルまたはシンボルのグループ間で幅を不均一に調整することによって、固有の電力分割比とは異なる電力分割比が得られてもよい。しかし、幅を調整すると、対応するデマッパの複雑さが増すことがある。すなわち、対応するデマッパは、様々な電力比をサポートするためにより大きいデマッパビット幅を使用する場合があり、それによって、デマッパのチップ面積が大きくなり電力消費量が増大することがある。
【0046】
いくつかの例では、均一シンボルコンスタレーション(たとえば、64QAM、256QAM、1024QAMなど)から合成シンボルコンスタレーションがダウンセレクトされてもよい。このようにして、均一シンボルコンスタレーションに使用されるデマッパを使用して、複雑さを最小限に抑えながら、あるいは複雑さを増大させずに、たとえば、均一シンボルコンスタレーションのシンボル位置を指定するために使用されるビット幅を大きくすることなしに、いくつかの異なる電力比を有する不均一シンボルコンスタレーションをサポートしてもよい。
【0047】
図2は、本開示の様々な態様による均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信をサポートするワイヤレス通信サブシステム200の例を示す。ワイヤレス通信サブシステム200は、EL-UE115-a、BL-UE115-b、および基地局105-aを含んでもよく、EL-UE115-a、BL-UE115-b、および基地局105-aは、
図1を参照して上記で説明したUE115または基地局105の例であってもよく、
図1を参照しながら上記で説明したように互いに通信してもよい。EL-UE115は、NOMAモードで動作することが可能であってもよく、たとえば、BLの干渉除去および/またはNOMA固有の処理用に構成されてもよく、基地局105-aによって、NOMAモードで動作するように動的に構成されてもよい。BL-UE115は、NOMAモードで動作することが可能であってもよいがそのように構成されなくてもよく、あるいはNOMA固有の機能を有さないレガシーUEであってもよい。
【0048】
図2の例では、基地局105-aが、EL-UE115-aを(たとえば、RRCシグナリングなどを介して)NOMAモードで動作するように構成し、EL-UE115-aをBL-UE115-bとペアリングする。基地局105-aは次いで、BL-UE115-bへの送信に関する第1の変調次数(たとえば、2、4、8、16など)およびEL-UE115-aへの送信に関する第2の変調次数(たとえば、2、4、8、16など)を判定してもよい。場合によっては、基地局105-aは、BL-UE115-bおよびEL-UE115-aへの送信の所望のデータレートおよび/または信頼性に基づいて第1の変調次数および第2の変調次数を判定してもよい。たとえば、基地局105-aは、BL-UE115-bへの送信用にQPSK(変調次数2)を選択し、EL-UE115-aへの送信用に16QAM(変調次数4)を選択してもよい。このようにして、基地局105-aは、BL-UE115-bよりも高いデータレートによってEL-UE115-aへの送信を行ってもよい。別の例では、基地局105-aは、BL-UE115-bへの送信用にQPSKを選択し、EL-UE115-aへの送信用にQPSKを選択して、たとえば、EL-UE115-aへの送信の信頼性を向上させ(たとえば、ビットエラーレート(BER)を低下させ)てもよい。いくつかの例では、基地局105-aは、選択された第1および第2の変調次数に基づいて合成シンボルコンスタレーションを判定してもよく、この合成シンボルコンスタレーションを使用してEL-UE115-aとBL-UE115-bの両方への同時送信を実行してもよい。
【0049】
図3Aは、本開示の様々な態様による、
図2を参照しながら説明した合成シンボルコンスタレーション300-aの例を示す。合成シンボルコンスタレーション300-aは、均一シンボルコンスタレーションであってもよく、第1の変調次数(たとえば、QPSK、16QAM、64QAMなど)に従って構成された第1のシンボルコンスタレーション305と、第2の変調次数(たとえば、QPSK、16QAM、64QAMなど)に従って構成され、第1のシンボルコンスタレーション305に重畳される場合がある第2のシンボルコンスタレーション320とを含んでもよい。
【0050】
第1のシンボルコンスタレーション305は、QPSK方式に従って変調され、4つのシンボル310-a〜310-dを含んでもよい。第2のシンボルコンスタレーション320も、QPSK方式に従って変調され、4つのシンボル325-a〜325-dを含んでもよい。
図3Aに示すように、シンボル310および325には、グレイ符号マッピングに従って2進値が割り当てられてもよい。ただし、他のマッピング符号が使用されてもよい。合成シンボルコンスタレーション300-aは、均一シンボルコンスタレーション(すなわち、シンボル325間の距離(「ビット幅」)が均一である)であってもよく、シンボル310間の距離315はd
1であってもよく、シンボル325間の距離330はd
2であってもよい。合成シンボルコンスタレーション300-aは、たとえば、シンボル310を使用してデータの第1のセットをEL-UE115-aおよびBL-UE115-bに通信し、シンボル325を使用してデータの第2のセットをEL-UE115-aおよびBL-UE115-bに通信することによって、データのそれぞれに異なるセットを通信するために使用されてもよい。合成シンボルコンスタレーション300-aを構成した結果としてデータの第1のセットに使用されるシンボル310に関連する送信とデータの第2のセットに使用されるシンボル325に関連する送信との間に固有の電力分割比が存在してもよい。この固有の電力分割比は、電力比として表されてもよく、シンボル325に対するシンボル310間の距離に比例してもよい。
【0051】
この固有の電力分割比は、単一の送信を複数のレイヤ、たとえば、データの第2のセットに対応するエンハンスメントレイヤ205およびデータの第1のセットに対応するベースレイヤ210として分離するために使用されてもよく、固有の電力分割比は、EL-UE115-aとBL-UE115-bへの同時送信を実行するために基地局105-aによって利用されてもよい。たとえば、基地局105-aは、第1のシンボルコンスタレーション305を使用してデータの第1のセットをベースレイヤ210を介してBL-UE115-bに送信し、第2のシンボルコンスタレーション320を使用してデータの第2のセットをエンハンスメントレイヤ205を介してEL-UE115-aに送信してもよい。いくつかの例では、ベースレイヤ210は、エンハンスメントレイヤ205よりも高い電力に関連付けられてもよい。第1のシンボルコンスタレーション305と第2のシンボルコンスタレーション320の両方がQPSK変調方式に従って構成される例などのいくつかの例では、ベースレイヤに割り振られる電力と総送信に割り振られる電力との電力比は以下の数式に従ってもよい。
【数1】
図3Aの例では、合成シンボルコンスタレーション300-aは、均一シンボルコンスタレーションであってもよく、第1のシンボルコンスタレーション305および第2のシンボルコンスタレーション320にQPSK変調方式を使用してもよい。したがって、合成シンボルコンスタレーション300-aは、以下のパラメータd
1=2・d
2およびP
r=0.8を有してもよい。すなわち、送信レイヤ間の送信電力は、ダウンリンク送信用の電力の80%がベースレイヤ210に割り振られ、一方、電力の20%がエンハンスメントレイヤ205に割り振られるように分割されてもよい。基地局105-aは、この電力分割比を使用してデータの第1のセットをベースレイヤ210を介してより遠いBL-UE115-bに送信し、同時にデータをエンハンスメントレイヤ205を介してより近いEL-UE115-aに送信してもよい。
【0052】
BL-UE115-bは、ダウンリンク送信を受ける場合があり、より低電力のエンハンスメントレイヤをノイズとして認識することがある。したがって、BL-UE115-bは、第1のシンボルコンスタレーション305に従って、受信されたダウンリンク送信をデマッピングしてもよい。場合によっては、BL-UE115-bは、合成シンボルコンスタレーションがダウンリンク送信に使用されていることを認識しないことがある。しかし、EL-UE115-aは、合成シンボルコンスタレーション300-aに従って、受信されたダウンリンク送信をデマッピングしてもよい。いくつかの例では、基地局105-aは合成シンボルコンスタレーション300-aの構造の指示をEL-UE115-aに送信し、それによって、EL-UE115-aは受信された送信を適切にデマッピングする場合がある。上記で説明したように、EL-UE115-aのデマッパは、符号付き2進値を使用して合成シンボルコンスタレーション300-aの考えられるシンボル位置を指定してもよい。
図3Aの例では、EL-UE115-aのデマッパは、3ビット符号付き2進数を使用して実軸上の考えられるシンボル位置を指定し、3ビット符号付き2進数を使用して虚軸上の考えられるシンボル位置を表してもよい。いくつかの例では、さらなる電力分割比が、
図3Bおよび
図3Cに示すように、距離d
1およびd
2を非比例的に調整することによって得られてもよく、EL-UE115-aおよびBL-UE115-bへの送信に関するスケジューリングに関するさらなる融通性を基地局105-aにもたらすために使用されてもよい。いくつかの例では、基地局105-aは、均一構造を維持しつつ、距離d
1およびd
2を比例的に調整して送信の電力を増大させるようにしてもよい。
【0053】
図3Bは、本開示の様々な態様による合成シンボルコンスタレーション300-bの例を示す。合成シンボルコンスタレーション300-bは、不均一シンボルコンスタレーションであってもよく、
図3Aを参照しながら説明したように合成シンボルコンスタレーション300-aによって得られる電力分割比とは異なる電力分割比を与えてもよい。たとえば、シンボル310間の距離315-aをd'
1に延ばしてもよく、シンボル325間の距離330をd
2に維持してもよい。
【0054】
一例では、合成シンボルコンスタレーション300-aは、
【数2】
、およびP
r=0.9の各パラメータを有してもよい。これらのパラメータによって、
図3Aにおいて説明した例よりも多い電力がベースレイヤ210に割り振られる場合がある。基地局105-aは、合成シンボルコンスタレーション300-bを使用してEL-UE115-aおよびBL-UE115-bに信号を送信してもよく、EL-UE115-aは合成シンボルコンスタレーション300-bを使用して受信信号をデマッピングしてもよい。いくつかの例では、基地局105-aは、合成シンボルコンスタレーション300-bの構造をEL-UE115-aに示してもよい。距離315-aを引き続き調整する(たとえば、長くする/短くする)ことによって、合成シンボルコンスタレーション300-bにも同様にさらなる電力比が得られる場合がある。しかし、多数の電力分割比をサポートするために、かつ距離315および330が調整されるにつれて、デマッパは、実軸および虚軸上の、数が増えていく考えられるシンボル位置(たとえば、(3.1,1.1);(3.5,1.5)など)同士を区別することが必要になる場合がある。したがって、デマッパは、より大きい符号付き2進数を使用して考えられるシンボル位置を伝達する場合があり、それによって、電力消費量が増えるとともに、デマッパのチップ面積が実質的に大きくなることがある。
【0055】
他の例では、合成シンボルコンスタレーションは基礎的なシンボルコンスタレーションから選択されてもよい。基礎的なシンボルコンスタレーションは均一シンボルコンスタレーションであってもよく、それによって、基礎的なコンスタレーションのシンボル位置は実軸および虚軸にわたって均一に分散される。その場合、合成シンボルコンスタレーション300-bは、均一シンボルコンスタレーションの既知のシンボル位置から選択されてもよい。たとえば、シンボル325-a〜325-dは、均一シンボルコンスタレーションのシンボル位置{(2,2);(2,4);(4,2);(4,4)}に位置してもよく、シンボル310-aは、均一シンボルコンスタレーションのシンボル位置(3,3)に対応してもよい。このようにして、デバイスが、所望の数の考えられる/未知のシンボル位置をサポートするのに十分な大きさのデマッパを選択するのではなく、均一シンボルコンスタレーションの既知のシンボル位置に対応する固定ビット幅デマッパを利用しつつ、いくつかの異なる合成シンボルコンスタレーションをサポートしてもよい。
【0056】
図3Cは、本開示の様々な態様による合成シンボルコンスタレーション300-cの例を示す。合成シンボルコンスタレーション300-cは、不均一シンボルコンスタレーションであってもよく、
図3Aおよび
図3Bを参照しながら説明したように合成シンボルコンスタレーション300-aおよび300-bによって得られる電力分割比とは異なる電力分割比を与えてもよい。
【0057】
一例では、シンボル325間の距離330-aが
【数3】
まで延ばされてもよく、シンボル310間の距離315がd
1に維持されてもよい。一例では、合成シンボルコンスタレーション300-cは、d
1=2、
【数4】
、およびP
r=0.64の各パラメータを有してもよい。これらのパラメータによって、
図3Aにおいて説明した例よりも多い電力がエンハンスメントレイヤ205に割り振られる場合がある。基地局105-aは、合成シンボルコンスタレーション300-cを使用してEL-UE115-aおよびBL-UE115-bに信号を送信してもよく、EL-UE115-aは合成シンボルコンスタレーション300-cを使用して受信信号をデマッピングしてもよい。しかし、
図3Bにおいて説明した例と同様に、デマッパは、未判定のシンボル位置から選択される多数の電力分割比をサポートするために、実軸および虚軸上の、数が増えた考えられるシンボル位置を区別することが必要になる場合がある。デマッパは、
図3Bに関してサポートされる電力分割比と組み合わせて、著しく大きい符号付き2進数(たとえば、6、7、8ビットなど)を使用することがあり、それに比例してデマッパのサイズが増大する場合がある。
【0058】
図3Dは、本開示の様々な態様による均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信をサポートする合成シンボルコンスタレーション300-dの例を示す。合成シンボルコンスタレーション300-dは、不均一シンボルコンスタレーションであってもよく、
図3A〜
図3Cを参照しながら説明したように合成シンボルコンスタレーション300-a〜300-cによって得られる電力分割比とは異なる電力分割比を与えてもよい。
【0059】
合成シンボルコンスタレーション300-dは、シンボル位置345を含む均一シンボルコンスタレーション340から選択されて(たとえば、ダウンセレクトされて)もよい。均一シンボルコンスタレーション340内のシンボル位置345は、(Re、Im)インデックスを使用して指定されてもよい。均一シンボルコンスタレーション340は、任意の固定ビット幅シンボルコンスタレーションとして構成されてもよい。たとえば、均一シンボルコンスタレーション340用のインデックスは、16QAM、64QAM、128QAMなどのシンボルコンスタレーションにマッピングされてもよい。均一シンボルコンスタレーションがレガシー64QAMコンスタレーションにマッピングするインデックスを使用して構成される場合、Re軸またはIm軸上のインデックス値0とインデックス値1との間の距離は、インデックス値1とインデックス値2との間の距離とは異なってもよい。たとえば、インデックス1とインデックス2(またはインデックス2とインデックス3、またはインデックス3とインデックス4)との間の距離は、
図3Dに示すようにインデックス0とインデックス1との間の距離の2倍であってもよい。代替として、均一シンボルコンスタレーション340に関するインデックスは、互いに等距離に位置してもよい。たとえば、均一シンボルコンスタレーションは、Re軸およびIm軸上のインデックス0とインデックス1との間の距離がインデックス1とインデックス2(またはインデックス2とインデックス3、またはインデックス3とインデックス4)との間の距離と同じになるように構成されてもよい。その場合、均一シンボルコンスタレーションは、Re軸およびIm軸上のインデックス-7、-6、-5、-4、-3、-2、-1、0、1、2、3、4、5、6、7を有してもよく、一方、レガシー64QAMコンスタレーションはRe軸およびIm軸の各々上のインデックス-7、-5、-3、-1、1、3、5、および7にマッピングする。
【0060】
場合によっては、合成シンボルコンスタレーション300-dとしては、QPSKベースレイヤおよびQPSKエンハンスメントレイヤに対応する第1のシンボルコンスタレーション305-aおよび第2のシンボルコンスタレーション320-aを含むように、合成シンボルコンスタレーションが選択されてもよい。合成シンボルコンスタレーション300-dに関する電力比P
rは、シンボル距離
【数5】
315-bおよび
【数6】
330-bによって判定されてもよい。この例では、合成シンボルコンスタレーション300-dは、
【数7】
、P
r=0.972の各パラメータを有してもよい。合成シンボルコンスタレーション300-dに含まれるシンボル位置は、シンボル位置{(3,3),(3,4),(4,3),(4,4);(-3,3),(-3,4),(-4,3),(-4,4);(-3,-3),(-3,-4),(-4,-3),(-4,-4);(3,-3),(3,-4),(4,-3),(4,-4)}に対応するインデックスのセット(3,4)によって指定されてもよい。異なる合成シンボルコンスタレーションを生成するように異なるシンボル位置345を選択することによって、異なる電力分割比を得るように他の合成シンボルコンスタレーションが選択されてもよい。たとえば、シンボル位置345としては、合成シンボルコンスタレーション300-dが第1のシンボルコンスタレーション305-bと第2のシンボルコンスタレーション320-bとを含むようなシンボル位置が選択されてもよい。合成シンボルコンスタレーション300-dは、
【数8】
、P
r=0.8の各パラメータを有する。デマッパは、均一シンボルコンスタレーション340の異なるシンボル位置345を選択することによって、固定数のシンボル位置を利用しつつ複数の電力分割比をサポートする場合がある。したがって、固定ビット幅デマッパ(たとえば、64QAMまたは256QAMなどの均一コンスタレーションをサポートするデマッパ)が使用されてもよく、一方、合成シンボルコンスタレーション300のシンボル位置を指定するために使用されるビットの数が、均一シンボルコンスタレーション340のシンボル位置を指定するために使用されるビットの数と同等であり、チップ面積および電力消費量が維持されてもよい。
【0061】
いくつかの例では、基地局105-aは、合成シンボルコンスタレーション300-dのシンボル325を使用してEL-UE115-aおよびBL-UE115-bにデータのそれぞれに異なるセットを送信してもよい。たとえば、BL-UE115-bは、受信されたシンボル325を第1のシンボルコンスタレーション305-aに従ってデマッピングして(たとえば、受信された各シンボルがシンボル310-a、310-b、310-c、および310-dのうちの1つにデマッピングされてもよい)データの第1のセットを判定してもよく、一方、EL-UE115-aは、第2のコンスタレーション320-d内のシンボルの相対位置をデータの第2のセットのデータビットへのデマッピングに使用することにより、受信されたシンボル325を合成シンボルコンスタレーション300-dに従ってデマッピングしてデータの第2のセットを判定してもよい。たとえば、EL-UE115-aは、シンボル位置345の第1のセットにおいて受信されたシンボル325-a〜325-dをそれぞれ、シンボル位置345の異なるセットにおいて受信されたシンボル325-e〜325-hと同じ、出力ビットのセットにマッピングしてもよい。場合によっては、基地局105-aはまた、合成シンボルコンスタレーションに関してどのシンボル位置345が選択されたか(たとえば、シンボル325)の指示をEL-UE115-aに送信してもよい。EL-UE115-aは、未使用シンボル位置を抑制してもよく、受信されたシンボルを残りのシンボル位置に従ってデマッピングしてもよい。
【0062】
図3Eは、本開示の様々な態様による均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信をサポートする合成シンボルコンスタレーション300-eの例を示す。合成シンボルコンスタレーション300-eは、不均一シンボルコンスタレーションであってもよく、
図3A〜
図3Dを参照しながら説明したように合成シンボルコンスタレーション300-a〜300-dによって得られる電力分割比とは異なる電力分割比を与えてもよい。
【0063】
合成シンボルコンスタレーション300-eは、シンボル位置345を含む均一シンボルコンスタレーション340から同様に選択されてもよい。上記のように、均一シンボルコンスタレーション340は任意の固定ビット幅コンスタレーション(たとえば、64QAM、128QAM)であってもよい。場合によっては、合成シンボルコンスタレーション300-eは、第1のシンボルコンスタレーション305-cおよび第2のシンボルコンスタレーション320-cを生成するように選択されてもよい。一例では、均一シンボルコンスタレーション340はレガシー64QAMシンボルコンスタレーションであり、合成シンボルコンスタレーションは、
【数9】
、
【数10】
、およびP
r=0.862の各パラメータを有する。シンボル位置の選択は、合成シンボルコンスタレーション300-eによって使用されるシンボル位置{(2,2),(2,4),(4,2),(4,4);(-2,2),(-2,4),(-4,2),(-4,4);(2,-2),(2,-4),(4,-2),(4,-4);(-2,-2),(-2,-4),(-4,-2),(-4,-4)}に対応するインデックス(2,4)を使用して指定されてもよい。
【0064】
図3Dおよび
図3Eによって示されているように、均一シンボルコンスタレーション340は、各々が一意の電力比に対応する場合があるいくつかの異なる合成シンボルコンスタレーション300をサポートしてもよい。均一64QAMシンボルコンスタレーション340の場合、たとえば、第1のQPSKシンボルコンスタレーション305および第2のQPSKシンボルコンスタレーション320を使用する合成シンボルコンスタレーション300は、ベースライン電力分割比が0.8であってもよく、以下の電力分割比を取得してもよい。
【表1】
どちらのシンボルコンスタレーション305および320もQPSKであるとき、ベースライン電力分割比は、原点に最も近い16個のシンボル位置345が選択されたときに判定されてもよく、あるいはこの例では、
【数11】
であり、かつ
【数12】
であるときに判定されてもよい。
【0065】
図3Dおよび
図3Eについては概して、64QAM方式に関連する均一シンボルコンスタレーション340の文脈において説明したが、均一シンボルコンスタレーションについて、256QAMコンスタレーション方式または1024QAMコンスタレーション方式に関連する均一シンボルコンスタレーションの文脈において説明する場合もある。256QAM均一シンボルコンスタレーション340は、QPSK方式または16QAM方式に関連する第1のシンボルコンスタレーション305、およびQPSK方式または16QAM方式に関連する第2のシンボルコンスタレーション320をサポートしてもよい。1024QAM均一シンボルコンスタレーション340は、QPSK方式、16QAM方式、または64QAM方式に関連する第1のシンボルコンスタレーション305、およびQPSK方式、16QAM方式、または64QAM方式に関連する第2のシンボルコンスタレーション320をサポートしてもよい。256QAM均一シンボルコンスタレーション340の場合、たとえば、第1のQPSKシンボルコンスタレーション305および第2の16QAMシンボルコンスタレーション320を使用する合成シンボルコンスタレーションは、ベースライン電力分割比が0.762であり、以下の電力分割比を有してもよい。
【表2】
図3Eにはシンボル位置5〜8が示されていないことに留意されたい。
【0066】
図4は、本開示の様々な態様による均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信に関するフローチャート400の例を示す。フローチャート400の態様は、
図1、
図2、および
図12を参照しながら上記で説明したように、基地局105またはワイヤレスデバイス1205によって実行されてもよい。いくつかの例では、基地局が、均一シンボルコンスタレーションから合成シンボルコンスタレーションをダウンセレクトしてもよく、第1のデータストリームおよび第2のデータストリームを送信するために合成シンボルコンスタレーションにマップしてもよい。
【0067】
ステップ405において、基地局は、第1のUE(たとえば、BL-UE)への送信対象となる第1のデータストリームおよび第2のUE(たとえば、EL-UE)用の第2のデータストリームを識別してもよい。基地局は、第1のデータストリームが、第1の変調次数(たとえば、2、4、8、16など)に従って送信のベースレイヤにおいて送信されるべきであり、第2のデータストリームが、第2の変調次数(たとえば、2、4、8、16など)に従ってエンハンスメントレイヤにおいて送信されるべきであると判定してもよい。場合によっては、第1の変調次数および第2の変調次数は、チャネル条件に基づいて選択され(たとえば、比較的不十分なチャネル条件に対してより低い変調次数が選択される)、データストリームに関するサービスパラメータの品質に基づいて選択され(たとえば、保証ビットレート、ビットエラーレートなどに基づいて)、ならびに/あるいは対象となるUEの機能に基づいて選択される。変調次数は、変調方式の一シンボルによって通信されるビット数に対応してもよく、たとえば、変調次数2がQPSKに対応してもよく、変調次数4が16QAMに対応してもよく、他の変調次数についても同様である。
【0068】
ステップ410において、基地局は、均一64QAM方式、256QAM方式、または1024QAM方式などの均一シンボルコンスタレーションを選択してもよい。均一シンボルコンスタレーションは既存の方式に限定されないが、シンボル位置間に固定距離を維持する任意の均一な方式が選択されてもよい。均一シンボルコンスタレーションのサイズとしては、第1の変調次数と第2の変調次数の積よりも大きいサイズが選択される。場合によっては、均一シンボルコンスタレーションは、EL-UEの変調次数機能に基づいて選択されてもよい。たとえば、基地局は、EL-UEのデマッパが64QAMに従って受信を行うことができる場合に64QAM方式を選択してもよい。
【0069】
ステップ415において、基地局は、選択された均一シンボルコンスタレーションから合成シンボルコンスタレーションを選択してもよい。合成シンボルコンスタレーションは、たとえば
図3Dおよび
図3Eを参照しながら説明したように均一シンボルコンスタレーションからダウンセレクトされてもよい。いくつかの例では、合成シンボルコンスタレーションは、第1のデータストリームおよび第2のデータストリームに関連する変調次数に基づいて選択される。基地局は、均一シンボルコンスタレーションに包含されるいくつかの利用可能な合成シンボルコンスタレーションから選択してもよい。いくつかの例では、合成シンボルコンスタレーションおよび/または均一シンボルコンスタレーションは、第1および第2の変調次数ならびに均一シンボルコンスタレーションのサイズに基づいて選択される。基地局は、均一シンボルコンスタレーションの選択されたシンボルにグレイ符号マッピングを適用してもよい。
【0070】
基地局はさらに、ベースレイヤとエンハンスメントレイヤとの所望の電力比に基づいて合成シンボルコンスタレーションを選択してもよい。たとえば、基地局は、たとえば、BL-UEのチャネル条件が不十分であるかまたはBL-UEが基地局からより遠くに移動した場合に、ベースレイヤにより多い電力を与える合成シンボルコンスタレーションを選択してもよい。別の例では、基地局は、たとえば、BL-UEが基地局のより近くに移動したかまたはEL-UEのチャネル条件が比較的不十分である場合に、エンハンスメントレイヤにより多い電力を与える合成シンボルコンスタレーションを選択してもよい。
【0071】
いくつかの例では、合成シンボルコンスタレーションが、その合成シンボルコンスタレーションが使用されていることを示すために使用される値に関連付けられてもよい。たとえば、一意の値が、各々の利用可能な合成シンボルコンスタレーションに指定されてもよく、その合成シンボルコンスタレーションを使用する送信とともにあるいはその送信の前に、受信側UEに通信されてもよい。場合によっては、利用可能な合成シンボルコンスタレーションを伝達するためにビットマップが使用される。たとえば、ビットマップの各ビットが利用可能な合成シンボルコンスタレーションに割り当てられてもよい。場合によっては、ビットマップのビットを"1"に設定することによって、以後の送信に選択される合成シンボルコンスタレーションが受信側UEに通信される場合がある。場合によっては、基地局は、電力比、第1の変調次数、第2の変調次数、均一シンボルコンスタレーションのサイズ、合成シンボルコンスタレーションに関連するインデックス、均一シンボルコンスタレーション、またはそれらの任意の組合せのうちのいずれかの指示を送信する。いくつかの例では、合成シンボルコンスタレーションは、基地局によって半静的に構成されてもよく、基地局は、EL-UEをNOMAモードで動作するように構成する初期メッセージにおいて合成シンボルコンスタレーションを示してもよい。
【0072】
ステップ420において、基地局は、第1のデータストリームおよび第2のデータストリームを選択された合成シンボルコンスタレーションのシンボル位置にマッピングしてもよい。ステップ425において、基地局は、マッピングされたシンボルに応じた信号をBL-UEおよびEL-UEに送信してもよく、信号のベースレイヤにおいてBL-UEにデータの第1のセットを通信し、信号のエンハンスメントレイヤにおいてEL-UEにデータの第2のセットを通信してもよい。
【0073】
図5は、本開示の様々な態様による均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信に関するフローチャート500の例を示す。フローチャート500の態様は、
図1、
図2、および
図9を参照しながら上記で説明したように、UEまたはワイヤレスデバイス905によって実行されてもよい。いくつかの例では、UEが、均一シンボルコンスタレーションからダウンセレクトされた合成シンボルコンスタレーションに従って受信信号のシンボルをデマッピングしてもよい。
【0074】
ステップ505において、EL-UEは、ベースレイヤとエンハンスメントレイヤとを含む信号を受信してもよい。ベースレイヤは、BL-UEを対象とするデータの第1のセットを含んでもよく、第1の変調次数(たとえば、2、4、8、16など)に従って変調されてもよく、エンハンスメントレイヤは、EL-UEを対象とするデータの第2のセットを含んでもよく、第2の変調次数(たとえば、2、4、8、16など)に従って変調されてもよい。さらに、信号は、均一シンボルコンスタレーションからダウンセレクトされた合成シンボルコンスタレーションに従って送信されてもよい。場合によっては、EL-UEの受信チェーンが、均一シンボルコンスタレーションによる変調方式(たとえば、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM、1024QAM、または別の固定ビット幅方式)をサポートする固定ビット幅デマッパなどのデマッパを含む。たとえば、EL-UEのデマッパは、
図3Eを参照しながら説明したように均一シンボルコンスタレーション340などの64QAMシンボルコンスタレーションをサポートしてもよい。
【0075】
場合によっては、EL-UEは、合成シンボルコンスタレーションタイプの構造の指示を受信してもよい。たとえば、この指示は、均一シンボルコンスタレーションのうちのどのシンボルが、合成シンボルコンスタレーション用に選択され、かつ信号を送信するために使用されるかを示してもよい。いくつかの例では、このインジケータは、ベースレイヤとエンハンスメントレイヤとの電力比、第1の変調次数、第2の変調次数、均一シンボルコンスタレーションのサイズ、合成シンボルコンスタレーションに関連するインデックス、均一シンボルコンスタレーション、またはそれらの任意の組合せのうちのいずれかを含んでもよい。
【0076】
ステップ510において、EL-UEは、信号の送信に関連する合成シンボルコンスタレーションを識別してもよい。たとえば、EL-UEは、受信されたインジケータに基づいて合成シンボルコンスタレーションの構造を判定してもよい。場合によっては、EL-UEは、上記の指示のすべてまたは一部を使用して、信号を送信するのに使用された合成シンボルコンスタレーションを判定してもよい。場合によっては、EL-UEは、合成シンボルコンスタレーションがグレイ符号マッピングを使用していると判定する。
【0077】
ステップ515において、EL-UEのデマッパは、識別された合成シンボルコンスタレーションに従って受信信号のシンボルに対応する信号の部分をデマッピングしてもよい。いくつかの例では、デマッパは、たとえば、受信された指示または構成に基づいて、合成シンボルコンスタレーションを構成するために使用される均一シンボルコンスタレーションをサポートしてもよく、合成シンボルコンスタレーションに含まれない均一シンボルコンスタレーションのシンボル位置を抑制してもよい。場合によっては、デマッパは固定ビット幅デマッパである。その場合、デマッパは、合成シンボルコンスタレーションのシンボルへの受信されたシンボルのデマッピングに基づいてデータの第2のセットに関する尤度比を判定してもよい。場合によっては、デマッパは、均一シンボルコンスタレーションのうちのどのシンボルが受信されたシンボルに対応するかを判定する際に最尤度(ML)または対数尤度比(LLR)を使用してもよい。
【0078】
ステップ520において、EL-UEは、デマッピングされたシンボルを使用してデータの第2のセットを復号してもよい。いくつかの例では、EL-UEは、データの第2のセットを復号する前に第1のデータストリームの干渉除去を実行してもよい。たとえば、いくつかの例では、EL-UEは、エンハンスメントレイヤに関するソフト入力(たとえば、MLまたはLLR)をデマッピングする際に、ベースレイヤを復号することによる出力をデマッパにフィードバックしてもよい。
【0079】
図6は、本開示の様々な態様による均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信をサポートするワイヤレスデバイス605のブロック
図600を示す。ワイヤレスデバイス605は、
図1および
図2を参照して説明したUE115の態様の例であってもよい。ワイヤレスデバイス605は、レシーバ610と、UE分割次数送信マッパ615と、トランスミッタ620とを含んでもよい。ワイヤレスデバイス605はまた、プロセッサを含んでもよい。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信してもよい。
【0080】
レシーバ610は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルに関連する制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、および均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信に関する情報など)などの情報を信号607において受信してもよい。この情報は、デバイスの他の構成要素に転送されてもよい。レシーバ610は、
図9を参照して説明するトランシーバ940の態様の例であってもよい。
【0081】
UE分割次数送信マッパ615は、均一シンボルコンスタレーションの合成シンボルコンスタレーションに基づく、信号607の一表現であってもよい信号612を受信してもよく、この場合、合成シンボルコンスタレーションは、均一シンボルコンスタレーションからダウンセレクトされる。UE分割次数送信マッパ615は、第1のデータストリームおよび第2のデータストリームを取得するために合成シンボルコンスタレーションに少なくとも部分的に基づいて受信信号のシンボルをデマッピングしてもよく、この場合、第1のデータストリームは、第1の変調次数に従って変調され、ベースレイヤに対応し、第2のデータストリームは、第2の変調次数に従って変調され、エンハンスメントレイヤに対応する。場合によっては、UE分割次数送信マッパは、情報617をトランスミッタ620に転送してもよい。UE分割次数送信マッパ615は、
図9を参照しながら説明するUE分割次数送信マッパ915の態様の例であってもよい。
【0082】
トランスミッタ620は、デバイスの他の構成要素によって生成された信号622を送信してもよい。いくつかの例では、トランスミッタ620は、トランシーバモジュールにおいてレシーバ610とコロケートされてもよい。たとえば、トランスミッタ620は、
図9を参照しながら説明するトランシーバ940の態様の例であってもよい。トランスミッタ620は、単一のアンテナを含んでもよく、またはアンテナのセットを含んでもよい。
【0083】
図7は、本開示の様々な態様による均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信をサポートするワイヤレスデバイス705のブロック
図700を示す。ワイヤレスデバイス705は、
図1、
図2、および
図6を参照しながら説明したワイヤレスデバイス605またはUE115の態様の例であってもよい。ワイヤレスデバイス705は、レシーバ710と、UE分割次数送信マッパ715と、トランスミッタ720とを含んでもよく、これらは、
図6を参照しながら説明したレシーバ610、UE分割次数送信マッパ615、およびトランスミッタ620の例であってもよい。ワイヤレスデバイス705はまた、プロセッサを含んでもよい。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信してもよい。
【0084】
UE分割次数送信マッパ715はまた、コンスタレーション識別器730とデマッパ735とを含んでもよい。UE分割次数送信マッパ715は、
図9を参照しながら説明するUE分割次数送信マッパ915の態様の例であってもよい。
【0085】
レシーバ710は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルに関連する制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、および均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信に関する情報など)などの情報を信号707として受信してもよい。この情報は、デバイスの他の構成要素に転送されてもよい。レシーバ710は、
図9を参照しながら説明するトランシーバ940の態様の例であってもよい。いくつかの例では、レシーバ710は、ベースレイヤとエンハンスメントレイヤとを含む信号707を受信してもよく、ベースレイヤは、第1の変調次数に従って変調された第1のデータストリームを含み、エンハンスメントレイヤは、第2の変調次数に従って変調された第2のデータストリームを含む。レシーバ710は、信号707、または信号707の一表現(たとえば、フィルタ処理された信号、デジタル化された信号など)を信号712においてUE分割次数送信マッパ715に転送してもよい。
【0086】
コンスタレーション識別器730は、均一シンボルコンスタレーションの合成シンボルコンスタレーションを識別してもよく、合成シンボルコンスタレーションは、均一シンボルコンスタレーションからダウンセレクトされ、コンスタレーション識別器730は、ベースレイヤとエンハンスメントレイヤとの電力比、第1の変調次数、第2の変調次数、均一シンボルコンスタレーションのサイズ、合成シンボルコンスタレーション、均一シンボルコンスタレーション、またはそれらの任意の組合せのうちのいずれかの指示を受信してもよい。場合によっては、合成シンボルコンスタレーションがグレイ符号マッピングを使用する。場合によっては、シンボルコンスタレーションおよび他の指示は、信号712においてコンスタレーション識別器730に示される。コンスタレーション識別器730は、合成シンボルコンスタレーションの指示732をデマッパ735に転送する。
【0087】
デマッパ735は、合成シンボルコンスタレーションに基づいて受信信号のシンボルをデマッピングして、第1のデータストリームおよび第2のデータストリームを取得してもよい。場合によっては、デマッピングは、合成シンボルコンスタレーションに基づいて受信信号のシンボルから第1のデータストリームおよび第2のデータストリームのデータに関する尤度比を判定することを含む。場合によっては、デマッピングは、均一シンボルコンスタレーションをサポートする固定ビット幅デマッパによって実行される。場合によっては、デマッピングは、合成シンボルコンスタレーションには含まれない均一シンボルコンスタレーションの点へのマッピングを抑制するハードウェアデマッパにおいて実行される。デマッパ735は、指示732を使用して、(たとえば、明示的な指示に基づくか、またはオーバレイベースレイヤとエンハンスメントレイヤの電力比および変調方式の指示に基づいて)合成シンボルコンスタレーションを判定してもよい。
【0088】
トランスミッタ720は、デバイスの他の構成要素によって生成された信号722を送信してもよい。たとえば、UE分割次数送信マッパ715は、情報717をトランスミッタ720に転送してもよい。いくつかの例では、トランスミッタ720は、トランシーバモジュールにおいてレシーバ710とコロケートされ得る。たとえば、トランスミッタ720は、
図9を参照して説明するトランシーバ940の態様の例であってもよい。トランスミッタ720は、単一のアンテナを含んでもよく、またはアンテナのセットを含んでもよい。
【0089】
図8は、本開示の様々な態様による均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信をサポートするUE分割次数送信マッパ815のブロック
図800を示す。UE分割次数送信マッパ815は、
図6、
図7、および
図9を参照しながら説明するUE分割次数送信マッパ615、UE分割次数送信マッパ715、またはUE分割次数送信マッパ915の態様の例であってもよい。
【0090】
UE分割次数送信マッパ815は、干渉キャンセラ845とデコーダ840とを含んでもよい。UE分割次数送信マッパ815はまた、コンスタレーション識別器730およびデマッパ735の例であってもよいコンスタレーション識別器830とデマッパ835とを含んでもよい。
図7において、これらのモジュールの各々は(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに直接または間接的に通信してもよい。
【0091】
コンスタレーション識別器830は、レシーバ(たとえば、レシーバ610または710)から情報828を受信してもよい。情報828は、制御信号および/またはデータ信号を含んでもよい。コンスタレーション識別器830は、デマッパ835およびデコーダ850の助けを受けながらあるいはそれらの助けを受けずに、以後の送信に使用される合成シンボルコンスタレーションを示す制御信号を復号してもよい。コンスタレーション識別器830は、合成シンボルコンスタレーションを示す情報832(たとえば、合成シンボルコンスタレーションを表す電力比、変調次数、またはインデックス)をデマッパ835に転送してもよい。デマッパ835は、以後の送信の第2のデータストリームにおいて受信されるシンボルをデマッピングする際に情報832を使用してもよい。デマッパ835は、デマッピングされたシンボル837をデコーダに転送してもよい。デコーダ840は、デマッピングされたシンボル837を使用して第2のデータストリームを復号してもよい。たとえば、デコーダ840は、デマッピングされたシンボルの2進表現842を判定してもよく、その2進表現842をデバイス内の他の構成要素に転送してもよい。場合によっては、干渉キャンセラ845は、デマッピングに基づいて復号を行う前に第1のデータストリームの干渉除去を実行してもよい。たとえば、干渉キャンセラ845は、デマッピングされたシンボルを処理し、以後のデマッピングを向上させるために使用されるフィードバック情報847(たとえば、LLR、MLなど)を判定してもよい。
【0092】
図9は、本開示の様々な態様による均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信をサポートするワイヤレスデバイス905を含むシステム900の図を示す。ワイヤレスデバイス905は、たとえば
図1、
図2、
図6、および
図7を参照しながら上記で説明したワイヤレスデバイス605、ワイヤレスデバイス705、またはUE115の例であってもよい。
【0093】
ワイヤレスデバイス905は、通信の送信および受信用の構成要素を含む双方向音声データ通信用の構成要素を含んでもよく、これらの構成要素には、UE分割次数送信マッパ915、プロセッサ925、メモリ930、ソフトウェア935、トランシーバ940、およびアンテナ945が含まれる。UE分割次数送信マッパ915は、
図6、
図7、および
図8を参照しながら説明したUE分割次数送信マッパ615、UE分割次数送信マッパ715、またはUE分割次数送信マッパ815の例であってもよい。これらの構成要素の各々は、バス910を介して互いに通信してもよい。
【0094】
プロセッサ925は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)など)を含んでもよい。
【0095】
メモリ930は、ランダムアクセスメモリ(RAM)と読取専用メモリ(ROM)とを含んでもよい。メモリ930は、実行されたときに、本明細書で説明する様々な機能をプロセッサに実行させる命令を含むコンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェア935を記憶してもよい。場合によっては、メモリ930は特に、周辺構成要素またはデバイスとの相互作用などの基本的なハードウェアおよび/またはソフトウェア動作を制御する場合がある基本入出力システム(BIOS)を含むことができる。
【0096】
ソフトウェア935は、本開示の態様を実施するための符号を含んでもよく、この符号は、均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信をサポートするための符号を含む。ソフトウェア935は、システムメモリまたは他のメモリなどの非一時的コンピュータ可読媒体に記憶することができる。場合によっては、ソフトウェア935は、プロセッサによって直接実行可能ではない場合があるが、(たとえば、コンパイルされ、実行されたときに)本明細書で説明する機能をコンピュータに実行させてもよい。
【0097】
トランシーバ940は、上述のように1つまたは複数のアンテナ、ワイヤードリンク、またはワイヤレスリンクを介して、双方向に通信してもよい。たとえば、トランシーバ940は、ワイヤレストランシーバを表してもよく、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信してもよい。トランシーバ940はまた、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナに与え、アンテナから受信されたパケットを復調するためのモデムを含んでもよい。
【0098】
場合によっては、ワイヤレスデバイスは、単一のアンテナ945を含んでもよい。しかしながら、場合によっては、デバイスは、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能である場合がある2つ以上のアンテナ945を有してもよい。
【0099】
図10は、本開示の様々な態様による均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信をサポートするワイヤレスデバイス1005のブロック
図1000を示す。ワイヤレスデバイス1005は、
図1および
図2を参照しながら説明した基地局105の態様の例であってもよい。ワイヤレスデバイス1005は、レシーバ1010と、基地局分割次数送信マッパ1015と、トランスミッタ1020とを含んでもよい。ワイヤレスデバイス1005はまた、プロセッサを含んでもよい。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信してもよい。
【0100】
レシーバ1010は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルに関連する制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、および均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信に関する情報など)などの情報を信号1007において受信してもよい。この情報および/または信号1007はデバイスの他の構成要素に転送されてもよい。レシーバ1010は、
図12を参照しながら説明するトランシーバ1240の態様の例であってもよい。
【0101】
基地局分割次数送信マッパ1015は、信号1007の一表現であってもよい信号1012を受信してもよい。基地局分割次数送信マッパ1015は、信号のベースレイヤと信号のエンハンスメントレイヤとの電力比に少なくとも部分的に基づいて均一シンボルコンスタレーションから合成シンボルコンスタレーションを選択してもよく、この場合、ベースレイヤは、第1の変調次数に関連付けられ、エンハンスメントレイヤは、第2の変調次数に関連付けられ、合成シンボルコンスタレーションは、均一シンボルコンスタレーションからダウンセレクトされる。基地局分割次数送信マッパ1015は、信号のシンボルのセットを取得するために第1のデータストリームおよび第2のデータストリームを合成シンボルコンスタレーションのシンボル位置にマッピングしてもよく、この場合、第1のデータストリームは、第1のユーザ機器(UE)のためのベースレイヤ送信に対応し、第2のデータストリームは、第2のUEのためのエンハンスメントレイヤ送信に対応する。基地局分割次数送信マッパ1015は、信号を第1のUEおよび第2のUEに送信してもよい。基地局分割次数送信マッパ1015は、合成シンボルコンスタレーションを示す(たとえば、変調次数、電力分割比など)かまたは合成シンボルコンスタレーションにすでにマッピングされた信号1017をトランスミッタ1020に転送してもよい。基地局分割次数送信マッパ1015は、
図12を参照しながら説明する基地局分割次数送信マッパ1215の態様の例であってもよい。
【0102】
トランスミッタ1020は、デバイスの他の構成要素によって生成された信号1022を送信してもよい。信号1022は、合成シンボルコンスタレーションに従ってマッピングされた第1および第2のデータストリームを含む他のデバイスに送信されてもよい。いくつかの例では、トランスミッタ1020は、トランシーバモジュールにおいてレシーバ1010とコロケートされてもよい。たとえば、トランスミッタ1020は、
図12を参照しながら説明するトランシーバ1240の態様の例であってもよい。トランスミッタ1020は、単一のアンテナを含んでもよく、またはアンテナのセットを含んでもよい。
【0103】
図11は、本開示の様々な態様による均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信をサポートするワイヤレスデバイス1105のブロック
図1100を示す。ワイヤレスデバイス1105は、
図1、
図2、および
図10を参照しながら説明したワイヤレスデバイス1005または基地局105の態様の例であってもよい。ワイヤレスデバイス1105は、レシーバ1110と、基地局分割次数送信マッパ1115と、トランスミッタ1120とを含んでもよく、これらは、
図10を参照しながら説明したレシーバ1010、基地局分割次数送信マッパ1015、およびトランスミッタ1020の例であってもよい。ワイヤレスデバイス1105はまた、プロセッサを含んでもよい。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信してもよい。
【0104】
基地局分割次数送信マッパ1115はまた、ベースレイヤプロセッサ1125と、エンハンスメントレイヤプロセッサ1130と、基地局コンスタレーション識別器1135と、マッパ1140と、トランスミッタ1120とを含んでもよい。基地局分割次数送信マッパ1115は、
図12を参照しながら説明する基地局分割次数送信マッパ1215の態様の例であってもよい。
【0105】
レシーバ1110は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルに関連する制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、および均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信に関する情報など)などの情報を信号1107において受信してもよい。この情報および/または信号1107はデバイスの他の構成要素に転送されてもよい。場合によっては、レシーバ1110は、信号1112をデバイスの他の構成要素に転送または送信する。場合によっては、信号1112は信号1107の修正バージョン(たとえば、フィルタ処理された信号、増幅された信号など)であってもよい。場合によっては、信号1112は信号1107の修正されていないバージョンであってもよい。レシーバ1110は、
図12を参照しながら説明するトランシーバ1240の態様の例であってもよい。
【0106】
ベースレイヤプロセッサ1125は、信号のベースレイヤにおいて第1のUEに送信される第1のデータストリームを識別してもよく、ベースレイヤは、信号1007に基づいて(たとえば、第1のUEを対象とするデータを受信したことに基づいて)第1の変調次数に関連付けられる。
【0107】
エンハンスメントレイヤプロセッサ1130は、信号のエンハンスメントレイヤにおいて第2のUEに送信される第2のデータストリームを識別してもよく、エンハンスメントレイヤは、信号1007に基づいて(たとえば、第2のUEを対象とするデータを受信したことに基づいて)第2の変調次数に関連付けられる。場合によっては、第1の変調次数は、4位相シフトキーイング(QPSK)、16直交振幅変調(QAM)、または64QAMのうちのいずれかに対応し、第2の変調次数は、QPSK、16QAM、または64QAMのうちのいずれかに対応する。ベースレイヤプロセッサ1125およびエンハンスメントレイヤプロセッサ1130は、データストリームおよび識別されたUEに関連する情報1132を基地局コンスタレーション識別器1135に転送してもよい。
【0108】
基地局コンスタレーション識別器1135は、情報1132に基づいて均一シンボルコンスタレーションから合成シンボルコンスタレーションを選択してもよい。場合によっては、基地局コンスタレーション識別器は、ベースレイヤとエンハンスメントレイヤとの所望の電力比および均一シンボルコンスタレーションのサイズに基づいて合成シンボルコンスタレーションを選択してもよく、合成シンボルコンスタレーションは、均一シンボルコンスタレーションからダウンセレクトされる。基地局コンスタレーション識別器1135は、第2のUEの変調次数機能に基づいて信号の送信に関する均一シンボルコンスタレーションを選択してもよい。場合によっては、合成シンボルコンスタレーションは、第1の変調次数、第2の変調次数、もしくは均一シンボルコンスタレーションに関連する第3の変調次数、またはそれらの任意の組合せに基づいて選択される。場合によっては、第3の変調次数は第1の変調次数と第2の変調次数の積よりも大きい。場合によっては、第3の変調次数は64QAM、256QAM、または1024QAMに対応する。場合によっては、合成シンボルコンスタレーションは、均一シンボルコンスタレーションに含まれ電力比のセットに対応する合成シンボルコンスタレーションのセットから選択される。場合によっては、選択された合成シンボルコンスタレーションはグレイ符号マッピングを使用する。他の場合には、第1の変調次数および第2の変調次数ならびに所望の電力比は、第1のUEおよび第2のUEに関して既知の情報(たとえば、SNR、位置など)に基づいて判定される。基地局コンスタレーション識別器1135は、データの第1のデータストリームおよび第2のデータストリームを送信するために選択された合成シンボルコンスタレーションの指示1137を転送してもよい。
【0109】
マッパ1140は、第1のデータストリームおよび第2のデータストリームを合成シンボルコンスタレーションのシンボル位置にマッピングして、受信された指示1137に基づいて送信すべき信号1142に関するシンボルのセットを取得してもよい。
【0110】
トランスミッタ1120は、デバイスの他の構成要素によって生成された信号1122を送信してもよい。たとえば、トランスミッタ1120は、基地局分割次数送信マッパ1115によって生成された信号1142を送信してもよい。いくつかの例では、トランスミッタ1120は、トランシーバモジュールにおいてレシーバ1110とコロケートされてもよい。たとえば、トランスミッタ1120は、
図12を参照しながら説明するトランシーバ1240の態様の例であってもよい。トランスミッタ1120は、単一のアンテナを含んでもよく、またはアンテナのセットを含んでもよい。いくつかの例では、トランスミッタ1020は、第1のUEおよび第2のUEに信号1122を送信し、電力比、第1の変調次数、第2の変調次数、第3の変調次数、合成シンボルコンスタレーション、均一シンボルコンスタレーション、またはそれらの任意の組合せのうちのいずれかの指示を少なくとも第2のUEに送信してもよい。
【0111】
図12は、本開示の様々な態様による均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信をサポートするワイヤレスデバイス1205を含むシステム1200の図を示す。ワイヤレスデバイス1205は、たとえば
図1、
図2、
図10、および
図11を参照しながら上記で説明したワイヤレスデバイス1005、ワイヤレスデバイス1105、または基地局105の例であってもよい。
【0112】
ワイヤレスデバイス1205は、通信の送信および受信用の構成要素を含む双方向音声データ通信用の構成要素を含んでもよく、これらの構成要素には、基地局分割次数送信マッパ1215、プロセッサ1225、メモリ1230、ソフトウェア1235、トランシーバ1240、アンテナ1245、ネットワーク通信マネージャ1250、および基地局通信マネージャ1255が含まれる。基地局分割次数送信マッパ1215は、
図10および
図11を参照しながら説明した基地局分割次数送信マッパ1015または基地局分割次数送信マッパ1115の例であってもよい。これらの構成要素の各々は、バス1210を介して互いに通信してもよい。
【0113】
プロセッサ1225は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)など)を含んでもよい。
【0114】
メモリ1230は、ランダムアクセスメモリ(RAM)と読取専用メモリ(ROM)とを含んでもよい。メモリ1230は、実行されたときに、本明細書で説明する様々な機能をプロセッサに実行させる命令を含むコンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェア1235を記憶してもよい。場合によっては、メモリ1230は特に、周辺構成要素またはデバイスとの相互作用などの基本的なハードウェアおよび/またはソフトウェア動作を制御する場合がある基本入出力システム(BIOS)を含むことができる。
【0115】
ソフトウェア1235は、本開示の態様を実施するための符号を含んでもよく、この符号は、均一コンスタレーションを使用する変調次数分割送信をサポートするための符号を含む。ソフトウェア1235は、システムメモリまたは他のメモリなどの非一時的コンピュータ可読媒体に記憶することができる。場合によっては、ソフトウェア1235は、プロセッサによって直接実行可能ではない場合があるが、(たとえば、コンパイルされ、実行されたときに)本明細書で説明する機能をコンピュータに実行させてもよい。
【0116】
トランシーバ1240は、上述のように1つまたは複数のアンテナ、ワイヤードリンク、またはワイヤレスリンクを介して、双方向に通信してもよい。たとえば、トランシーバ1240は、ワイヤレストランシーバを表してもよく、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信してもよい。トランシーバ1240はまた、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナに与え、アンテナから受信されたパケットを復調するためのモデムを含んでもよい。
【0117】
場合によっては、ワイヤレスデバイスは、単一のアンテナ1245を含んでもよい。しかしながら、場合によっては、デバイスは、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能である場合がある2つ以上のアンテナ1245を有してもよい。
【0118】
ネットワーク通信マネージャ1250は、(たとえば、1つまたは複数のワイヤードバックホールリンクを介して)コアネットワークとの通信を管理してもよい。たとえば、ネットワーク通信マネージャ1250は、1つまたは複数のUE115などのクライアントデバイスのためのデータ通信の転送を管理してもよい。
【0119】
基地局通信マネージャ1255は、他の基地局105との通信を管理してもよく、他の基地局105と協調してUE115との通信を制御するためのコントローラまたはスケジューラを含んでもよい。たとえば、基地局通信マネージャ1255は、ビームフォーミングまたはジョイント送信などの様々な干渉緩和技法のために、UE115への送信のためのスケジューリングを協調させてもよい。いくつかの例では、基地局通信マネージャ1255は、基地局105間の通信を行うために、LTE/LTE-Aワイヤレス通信ネットワーク技術内のX2インターフェースを備えてもよい。
【0120】
上記で説明した方法は、可能な実装形態について説明しており、動作およびステップは、並べ替えられ、またはさもなければ修正されてもよく、他の実装形態が可能であることに留意されたい。さらに、方法のうちの2つ以上からの態様が組み合わされてもよい。
【0121】
本明細書で説明する技法は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、および他のシステムのような様々なワイヤレス通信システムに使用されてもよい。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば互換的に使用される。符号分割多元接続(CDMA)システムは、CDMA2000、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装してもよい。CDMA2000は、IS-2000規格、IS-95規格、およびIS-856規格を対象とする。IS-2000リリースは、一般に、CDMA2000 1X、1Xなどと呼ばれることがある。IS-856(TIA-856)は、一般に、CDMA2000 1xEV-DO、高速パケットデータ(HRPD)などと呼ばれる。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標)、およびCDMAの他の変形態を含む。時分割多元接続(TDMA)システムは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術を実装してもよい。
【0122】
直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムは、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、進化型UTRA(E-UTRA)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの無線技術を実装してもよい。UTRAおよびE-UTRAはユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE-A)は、E-UTRAを使用するユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の新しいリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A、およびモバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))は、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の組織からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。本明細書で説明した技法は、上述のシステムおよび無線技術、ならびに他のシステムおよび無線技術に使用されてもよい。例示のためにLTEシステムの態様について説明する場合があり、説明の大部分においてLTE用語が使用される場合があるが、本明細書で説明する技法は、LTE適用例以外に適用可能である。
【0123】
本明細書で説明するそのようなネットワークを含むLTE/LTE-Aネットワークでは、発展型ノードB(eNB)という用語は、概して、基地局を表すために使用されることがある。本明細書で説明した1つまたは複数のワイヤレス通信システムは、異なるタイプの発展型ノードB(eNB)が様々な地理的領域にカバレージを与える、異種LTE/LTE-Aネットワークを含んでもよい。たとえば、各eNBまたは基地局は、マクロセル、スモールセル、または他のタイプのセルに通信カバレージを提供してもよい。「セル」という用語は、文脈に応じて、基地局、基地局と関連付けられるキャリアもしくはコンポーネントキャリア、またはキャリアもしくは基地局のカバレージエリア(たとえば、セクタなど)を表すために使用することができる3GPP用語である。
【0124】
基地局は、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eノードB(eNB)、ホームノードB、ホームeノードB、もしくは何らかの他の適切な用語を含むことがあり、またはそのように当業者によって呼ばれることがある。基地局のための地理的カバレージエリアは、カバレージエリアの一部分を構成するセクタに分割されてもよい。本明細書で説明した1つまたは複数のワイヤレス通信システムは、異なるタイプの基地局(たとえば、マクロセル基地局またはスモールセル基地局)を含んでもよい。本明細書で説明したUEは、マクロeNB、スモールセルeNB、中継基地局などを含む、様々なタイプの基地局およびネットワーク機器と通信できる場合がある。異なる技術のための重複する地理的カバレージエリアがあってもよい。
【0125】
マクロセルは、一般に、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、サービスに加入しているUEによるネットワークプロバイダとの無制限アクセスを可能にしてもよい。スモールセルは、マクロセルと比較して、マクロセルと同じまたはマクロセルとは異なる(たとえば、認可、無認可などの)周波数帯域で動作する場合がある低電力基地局である。スモールセルには、様々な例に応じて、ピコセル、フェムトセル、およびマイクロセルを含めてもよい。ピコセルは、たとえば、小さい地理的エリアをカバーしてもよく、サービスに加入しているUEによるネットワークプロバイダとの無制限アクセスを可能にしてもよい。フェムトセルも、小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーしてもよく、フェムトセルとの関連性を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)の中のUE、自宅内のユーザのためのUE、など)による制限付きアクセスを提供してもよい。マクロセルのためのeNBは、マクロeNBと呼ばれることがある。スモールセルのためのeNBは、スモールセルeNB、ピコeNB、フェムトeNB、またはホームeNBと呼ばれることがある。eNBは、1つまたは複数の(たとえば、2つ、3つ、4つなどの)セル(たとえば、コンポーネントキャリア)をサポートしてもよい。UEは、マクロeNB、スモールセルeNB、中継基地局などを含む、様々なタイプの基地局およびネットワーク機器と通信することが可能であってもよい。
【0126】
本明細書で説明する1つまたは複数のワイヤレス通信システムは、同期動作または非同期動作をサポートしてもよい。同期動作の場合、基地局は同様のフレームタイミングを有することがあり、異なる基地局からの送信は時間的にほぼ整合されることがある。非同期動作の場合、基地局は異なるフレームタイミングを有することがあり、異なる基地局からの送信は時間的に整合されないことがある。本明細書で説明する技法は、同期動作または非同期動作のいずれかに使用されてもよい。
【0127】
本明細書で説明するダウンリンク送信は、順方向リンク送信と呼ばれることもあり、アップリンク送信は、逆方向リンク送信と呼ばれることもある。本明細書で説明する各通信リンクは、たとえば、
図1および
図2のワイヤレス通信システム100およびワイヤレス通信サブシステム200を含み、1つまたは複数のキャリアを含んでもよく、各キャリアは、複数のサブキャリアから構成された信号(たとえば、様々な周波数の波形信号)であってもよい。
【0128】
添付の図面に関して本明細書に記載した説明は、例示的な構成について説明しており、実装され得るまたは特許請求の範囲内に入るすべての例を表すとは限らない。本明細書で使用する「例示的」という用語は、「例、事例、または例示として役立つ」ことを意味し、「好ましい」または「他の例よりも有利な」を意味するものではない。詳細な説明は、説明した技法を理解することを目的とした具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細を伴うことなく実践されることがある。いくつかの事例では、説明した例の概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造とデバイスとをブロック図の形式で示す。
【0129】
添付の図において、類似の構成要素または特徴は、同じ参照ラベルを有する場合がある。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後に、ダッシュと、同様の構成要素を区別する第2のラベルとを続けることによって区別される場合がある。第1の参照ラベルのみが本明細書で使用される場合、説明は、第2の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のうちのいずれか1つに適用可能である。
【0130】
本明細書で説明した情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表されてもよい。たとえば、上の説明全体にわたって参照される場合があるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁気粒子、光場もしくは光粒子、またはそれらの任意の組合せによって表されてもよい。
【0131】
本明細書の本開示に関して説明した様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、デジタル信号プロセッサ(DSP)とマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)として実装されてもよい。
【0132】
本明細書で説明した機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装されてもよい。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されてもよく、またはコンピュータ可読媒体を介して送信されてもよい。他の例および実装形態が、本開示の範囲内および添付の特許請求の範囲内に入る。たとえば、ソフトウェアの性質に起因して、上記で説明した機能は、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せによって実行されるソフトウェアを使用して実装されることが可能である。機能を実施する特徴はまた、異なる物理的位置において機能の部分が実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に配置されてもよい。また、特許請求の範囲内を含む本明細書で使用する場合、項目のリスト(たとえば、「〜の少なくとも1つ」または「〜の1つまたは複数」などのフレーズによって前置きされた項目のリスト)において使用されるような「または」は、たとえば、A、B、またはCの少なくとも1つのリストがAまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するように、包括的リストを示す。
【0133】
コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされることが可能である任意の利用可能な媒体であってもよい。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、コンパクトディスク(CD)ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用されることが可能であり、汎用もしくは専用コンピュータまたは汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされることが可能である任意の他の非一時的媒体を備えることができる。また、いかなる接続も適切にコンピュータ可読媒体と呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記のものの組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0134】
本明細書での説明は、当業者が本開示を作成または使用することを可能にするために与えられる。本開示に対する様々な修正は、当業者に容易に明らかになり、本明細書で定義する一般原理は、本開示の範囲を逸脱することなく他の変形形態に適用されてもよい。したがって、本開示は、本明細書で説明する例および設計に限定されるのではなく、本明細書で開示する原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。