【実施例】
【0077】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例によりその技術的範囲が限定されるものではない。
【0078】
(実施例A−1)
セルロースジアセテート(株式会社ダイセル製:アセチル総置換度DS=2.4)100重量部と可塑剤としてトリアセチン25重量部とを乾燥状態でブレンドし、80℃で12時間以上乾燥させ、さらに、ヘンシェルミキサーを用いて攪拌混合し、セルロースアセテートと可塑剤との混合物を得た。得られた混合物を、二軸押出機(株式会社池貝製PCM30、シリンダー温度:200℃、ダイス温度:220℃)に供給し、溶融混練し、押し出してペレット化し、混練物とした。
【0079】
得られた混錬物のペレット30重量部と、水溶性高分子としてポリビニルアルコール(日本合成化学製:融点190℃、けん化度99.1%)70重量部とを乾燥状態でブレンドした後、二軸押出機(株式会社池貝製PCM30、シリンダー温度220℃、ダイス温度220℃)に供給し、押出して分散体を形成した。
【0080】
得られた分散体が5重量%(分散体の重量/(分散体の重量+純水の重量)×100)以下となるよう純水(溶媒)と合せ、スリーワンモータ(新東科学社製BL−3000)を用いて、温度80℃、回転数100rpmで3時間攪拌した。攪拌後の溶液をろ紙(ADVANTEC製No.5A)でろ別し、ろ物を取り出した。取り出したろ物を再び純水を用いて分散体が5重量%以下となるよう調製し、さらに温度80℃、回転数100rpmで3時間攪拌、ろ別し、ろ物を取り出す作業を3回以上繰り返し、セルロースアセテート粒子を得た。
【0081】
得られたセルロースアセテート粒子の平均粒子径、粒子径変動係数、真球度、表面平滑度、嵩比重、及び可塑剤含有率をそれぞれ求め、生分解性、触感を評価した。結果は表1に示す。尚、平均粒子径、粒子径変動係数、真球度、表面平滑度、嵩比重、可塑剤含有率、生分解性及び触感の測定または評価は下記の方法で行った。
【0082】
<平均粒子径及び粒子径変動係数>
平均粒子径は、動的光散乱法を用いて測定した。まず、純水を用いサンプルを100ppm程度の濃度に調整し、超音波振動装置を用いて純水懸濁液とした。その後、レーザー回折法(株式会社堀場製作所「レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置LA−960」超音波処理15分、屈折率(1.500、媒体(水;1.333))により、体積頻度粒度分布を求め、平均粒子径を測定した。ここでいう平均粒子径(nm及びμm等)は、体積頻度粒度分布における散乱強度の積算50%に対応する粒子径の値とした。また、粒子径変動係数(%)は、粒子径の標準偏差/平均粒子径×100によって算出した。
【0083】
<真球度>
走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した粒子の画像を用いて、ランダムに選択した30個の粒子の長径と短径を測定し、各粒子の短径/長径比を求め、その短径/長径比の平均値を真球度とした。
【0084】
<表面平滑度>
粒子の2500〜5000倍の走査型電子顕微鏡写真を撮り(セルロースアセテート粒子の顕微鏡写真の一例は、
図1参照)、画像処理装置Winroof(三谷商事社製)を用いて、画像を二値化した(
図1の顕微鏡写真を二値化した画像は
図2参照)。粒子1個の中心及び/又は中心付近を含む、粒子よりも小さい任意の領域(例えば、
図2を参照すれば、n1及びn2で示す領域)であってよい。また、その領域の大きさは、粒子径が15μmのとき5μm四方であってよい。当該領域における凹凸の凹に当たる部分(陰の部分)の面積率を算出し、以下の式によりその粒子1個の表面平滑度(%)を算出した。
粒子1個の表面平滑度(%)=(1−凹の面積率)×100
凹の面積率=前記任意の領域における凹部の面積/前記任意の領域
表面平滑度(%)はランダムに選択した10個の粒子サンプル、つまりn1〜10まで表面平滑度の平均値とした。この数値が高いほど表面平滑度は高くなる。
【0085】
<嵩比重>
「JIS K 1201−1」に従い測定した。
【0086】
<可塑剤含有率>
1H−NMR測定によって可塑剤含有率(重量%)を測定した。
【0087】
<生分解性>
生分解性は、生分解速度により評価した。生分解速度は、JIS K6950に準じた活性汚泥を使用する方法により測定した。活性汚泥は、都市下水処理場から入手した。その活性汚泥を1時間程度放置して得られる上澄み液(活性汚泥濃度:約360ppm)を1培養瓶あたり約300mL使用した。サンプル30mgを当該上澄み液中で撹拌した時点を測定開始とし、その後24時間おきに、720時間後つまり30日後まで合計31回測定した。測定の詳細は以下のとおりである。大倉電気(株)製クーロメータ OM3001を用いて、各培養瓶中の生物化学的酸素要求量(BOD)を測定した。各試料の化学組成に基づく完全分解における理論上の生物化学的酸素要求量(BOD)に対する、生物化学的酸素要求量(BOD)のパーセンテージを生分解速度(重量%)とし、次のとおり生分解性を評価した。
◎:60重量%を超える、○:40重量%以上60重量%以下、
△:10重量%以上40重量%未満、×:10重量%未満
【0088】
<触感>
粒子の触感について、20人のパネルテストにより官能評価を行なった。粒子に触れさせ、なめらかさ及びしっとり感の両方を総合的に、5点満点として、以下の基準により評価した。20人の平均点を算出した。
良い:5、やや良い:4、普通:3、やや悪い:2、悪い:1
【0089】
(実施例A−2)
可塑剤としてトリアセチンをクエン酸アセチルトリエチルに変更し、得られた混錬物のペレットを10重量部、ポリビニルアルコールを90重量部に変更した以外は、実施例A−1と同様にしてセルロースアセテート粒子を得た。
【0090】
上記の測定方法により、得られたセルロースアセテート粒子の各物性を評価した。結果は表1に示す。
【0091】
(実施例A−3)
得られた混錬物のペレットを40重量部、ポリビニルアルコールを60重量部に変更した以外は、実施例A−1と同様にしてセルロースアセテート粒子を得た。
【0092】
上記の測定方法により、得られたセルロースアセテート粒子の各物性を評価した。結果は表1に示す。
【0093】
(実施例A−4)
セルロースジアセテートをセルローストリアセテート(株式会社ダイセル製:アセチル総置換度DS=2.8)に、トリアセチンをフタル酸ジエチルに、得られた混錬物のペレットを40重量部、ポリビニルアルコールを60重量部に、二軸押出機のシリンダー温度を240℃、ダイス温度を240℃に、それぞれ変更した以外は、実施例A−1と同様にしてセルロースアセテート粒子を得た。
【0094】
上記の測定方法により、得られたセルロースアセテート粒子の各物性を評価した。結果は表1に示す。
【0095】
(実施例A−5)
可塑剤としてトリアセチンをクエン酸アセチルトリエチルに変更した以外は、実施例A−1と同様にしてセルロースアセテート粒子を得た。
【0096】
上記の測定方法により、得られたセルロースアセテート粒子の各物性を評価した。結果は表1に示す。
【0097】
(実施例A−6)
セルロースジアセテート(株式会社ダイセル製:アセチル総置換度DS=1.8)を用い、可塑剤としてトリアセチンをジアセチンに変更した以外は、実施例A−1と同様にしてセルロースアセテート粒子を得た。
【0098】
上記の測定方法により、得られたセルロースアセテート粒子の各物性を評価した。結果は表1に示す。
【0099】
(実施例A−7)
可塑剤トリアセチンの使用量を25重量部から20重量部に変更した以外は、実施例A−1と同様にしてセルロースアセテート粒子を得た。
【0100】
上記の測定方法により、得られたセルロースアセテート粒子の各物性を評価した。結果は表1に示す。
【0101】
(実施例A−8)
セルロースジアセテート(株式会社ダイセル製:アセチル総置換度DS=2.4)100重量部と可塑剤としてトリアセチン25重量部とをヘンシェルミキサーを用いて攪拌混合し、前記可塑剤が含浸したセルロースアセテートを得た。なお、溶融混練は行っていない。
【0102】
得られた前記可塑剤が含浸したセルロースアセテート30重量部と、水溶性高分子としてポリビニルアルコール(日本合成化学製:融点190℃、けん化度99.1%)70重量部とを乾燥状態でブレンドした後、二軸押出機(株式会社池貝製PCM30、シリンダー温度220℃、ダイス温度220℃)に供給し、押出して分散体を形成した。
【0103】
得られた分散体が5重量%(分散体の重量/(分散体の重量+純水の重量)×100)以下となるよう純水(溶媒)と合せ、スリーワンモータ(新東科学社製BL−3000)を用いて、温度80℃、回転数100rpmで3時間攪拌した。攪拌後の溶液をろ紙(ADVANTEC製No.5A)でろ別し、ろ物を取り出した。取り出したろ物を再び純水を用いて分散体が5重量%以下となるよう調製し、さらに温度80℃、回転数100rpmで3時間攪拌、ろ別し、ろ物を取り出す作業を3回以上繰り返し、セルロースアセテート粒子を得た。
【0104】
上記の測定方法により、得られたセルロースアセテート粒子の各物性を評価した。結果は表1に示す。
【0105】
(実施例A−9)
実施例A−1と同様にして混練物を得、得られた混錬物のペレットを32重量部、ポリビニルアルコールを68重量部に変更した以外は、実施例A−1と同様にして分散体を形成し、得られた分散体が5重量%以下となるよう純水と合せ、温度80℃で5時間、実施例A−1の5倍の回転数(500rpm)で強攪拌した以外は、実施例A−1と同様にしてセルロースアセテート粒子を得た。
【0106】
上記の測定方法により、得られたセルロースアセテート粒子の各物性を評価した。結果は表1に示す。
【0107】
(実施例A−10)
トリアセチンを22重量部に変更した以外は実施例A−1と同様にして混練物を得、得られた混錬物のペレットを34重量部、ポリビニルアルコールを66重量部に変更した以外は、実施例A−1と同様にして分散体を形成し、得られた分散体が5重量%以下となるよう純水と合せ、温度80℃で5時間、実施例A−1の2倍の回転数(200rpm)で強攪拌した以外は、実施例A−1と同様にしてセルロースアセテート粒子を得た。
【0108】
上記の測定方法により、得られたセルロースアセテート粒子の各物性を評価した。結果は表1に示す。
【0109】
(実施例A−11)
実施例A−1と同様にして混練物を得、得られた混錬物のペレットを32重量部、水溶性高分子として熱可塑性デンプン(三和澱粉工業社製:アルファ化タピオカ澱粉)80部にグリセリン20部を混合したものを100部とし、概水溶性高分子68重量部に変更した以外は、実施例A−1と同様にして分散体を形成し、得られた分散体が5重量%(分散体の重量/(分散体の重量+純水の重量)×100)以下となるよう純水と合せ、温度80℃で5時間、実施例A−1の5倍の回転数(500rpm)で強攪拌した以外は、実施例A−1と同様にしてセルロースアセテート粒子を得た。
【0110】
上記の測定方法により、得られたセルロースアセテート粒子の各物性を評価した。結果は表1に示す。
【0111】
(比較例A−1)
アクリル粒子は、マツモトマイクロスフェアー(登録商標)M−100(松本油脂製薬株式会社製)を使用した。上記の測定方法により、この粒子の各物性を評価した。結果は表1に示す。
【0112】
(比較例A−2)
ナイロン粒子は、東レナイロン(登録商標)ナイロン12 SP−500(東レ株式会社製)を使用した。上記の測定方法により、この粒子の各物性を評価した。結果は表1に示す。
【0113】
(比較例A−3)
シリコーン粒子は、KMP−591(信越化学工業株式会社製)を使用した。上記の測定方法により、この粒子の各物性を評価した。結果は表1に示す。
【0114】
(比較例A−4)
セルロース粒子は、セルロスクラブ(LESSONIA社製)を使用した。上記の測定方法により、この粒子の各物性を評価した。結果は表1に示す。
【0115】
(比較例A−5)
セルロースアセテート粒子は、セルフローTA−25(JNC社製)を使用した。上記の測定方法により、この粒子の各物性を評価した。結果は表1に示す。
【0116】
【表1】
【0117】
表1に示すとおり、実施例のセルロースアセテート粒子は、いずれも優れた生分解性及び優れた触感を有する。
【0118】
(実施例B−1)
リキッドファンデーションの調製
表2に示す各成分を混合後、良く攪拌し、容器に充填してリキッドファンデーションを調製した。得られたリキッドファンデーションの触感を下記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【表2】
【0119】
<触感>
粒子を配合して調製した組成物について、20人のパネルテストにより官能評価を行なった。各組成物を使用させ、なめらかさ及びしっとり感の両方を総合的に、5点満点として、以下の基準により評価した。20人の平均点を算出した。
良い:5、やや良い:4、普通:3、やや悪い:2、悪い:1
【0120】
(実施例B−2)
日焼け止めの調製
表3に示す各成分を混合後、良く攪拌し、容器に充填して日焼け止めを調製した。得られた日焼け止めの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【表3】
【0121】
(実施例B−3)
パウダーファンデーションの調製
表4に示す成分Aを粗混合した後、均一に溶解した成分Bを加えて良く撹拌した後に、容器に充填してパウダーファンデーションを調製した。得られたパウダーファンデーションの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【表4】
【0122】
(実施例B−4)
化粧下地の調製
表5に示す成分Cを成分Aに分散し、よく攪拌した。成分Bを添加し、攪拌し、容器に充填し、化粧下地を調製した。得られた化粧下地の触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【表5】
【0123】
(実施例B−5)
口紅用下地料の調製
表6に示す成分Bを60℃に加熱し、良く混合した。ここに成分Cを加えて良く分散させた。さらに、成分Aを加え、電子レンジを用いて溶解させた後、良く混合した。そして、再度電子レンジを用いて加熱溶解させ、金型に流し込み、冷却固化させた。これを口紅容器にセットして口紅用下地料を調製した。得られた口紅用下地料の触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【表6】
【0124】
(実施例B−6)
ボディーパウダーの調製
表7に示す成分Aをミキサーを用いて良く混合した。得られた粉体を容器に充填し、ボディーパウダーを調製した。得られたボディーパウダーの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【表7】
【0125】
(実施例B−7)
固形白粉の調製
本件発明の固形白粉は、通常の化粧料の製造方法に準ずる。すなわち、表8に示す、タルク、着色顔料をブレンダーで混合した。また、セルロースアセテート粒子および先にブレンダーで混合した着色顔料とタルクを含む全ての粉体部分について、ヘンシェルミキサーを用いて攪拌した。その後、油分(結合剤)を添加し70℃に加温し、さらに攪拌を行ったのち、必要に応じて粉砕工程を行った。これを金皿の容器中に圧縮成形して固形白粉を調製した。得られた固形白粉の触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【表8】
【0126】
(実施例B−8)
固形粉末アイシャドーの調製
表9に示す粉体をよく混合した後、結合剤を均一に溶解して、粉末部に加えてさらに混合後、圧縮成形し、固形粉末アイシャドーを調製した。得られた固形粉末アイシャドーの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【表9】
【0127】
(実施例B−9)
表2における実施例A−1:セルロースアセテート粒子を、実施例A−5:セルロースアセテート粒子に変更した以外は、実施例B−1と同様にして、リキッドファンデーションを調製した。得られたリキッドファンデーションの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【0128】
(実施例B−10)
表3における実施例A−1:セルロースアセテート粒子を、実施例A−5:セルロースアセテート粒子に変更した以外は、実施例B−2と同様にして、日焼け止めを調製した。得られた日焼け止めの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【0129】
(実施例B−11)
表4における実施例A−1:セルロースアセテート粒子を、実施例A−5:セルロースアセテート粒子に変更した以外は、実施例B−3と同様にして、パウダーファンデーションを調製した。得られたパウダーファンデーションの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【0130】
(実施例B−12)
表5における実施例A−1:セルロースアセテート粒子を、実施例A−5:セルロースアセテート粒子に変更した以外は、実施例B−4と同様にして、化粧下地を調製した。得られた化粧下地の触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【0131】
(実施例B−13)
表2における実施例A−1:セルロースアセテート粒子を、実施例A−6:セルロースアセテート粒子に変更した以外は、実施例B−1と同様にして、リキッドファンデーションを調製した。得られたリキッドファンデーションの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【0132】
(実施例B−14)
表3における実施例A−1:セルロースアセテート粒子を、実施例A−6:セルロースアセテート粒子に変更した以外は、実施例B−2と同様にして、日焼け止めを調製した。得られた日焼け止めの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【0133】
(実施例B−15)
表2における実施例A−1:セルロースアセテート粒子を、実施例A−7:セルロースアセテート粒子に変更した以外は、実施例B−1と同様にして、リキッドファンデーションを調製した。得られたリキッドファンデーションの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【0134】
(実施例B−16)
表3における実施例A−1:セルロースアセテート粒子を、実施例A−7:セルロースアセテート粒子に変更した以外は、実施例B−2と同様にして、日焼け止めを調製した。得られた日焼け止めの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【0135】
(実施例B−17)
表2におけるシクロペンタシロキサンをドデカン(PARAFOL 12−97(Sasol))、及びCetiol Ultimate(ウンデカン:トリデカン=65重量%:35重量%、BASF社製)をそれぞれ同じ重量混合した混合物に変更し、イソノナン酸イソノニルをカプリル酸ヤシ油アルキル(セチオール C5(BASF))、(カプリル/カプリン酸)ヤシアルキル(セチオール C5C(BASF))、及び炭酸ジカプリリル(セチオール CC(BASF))をそれぞれ同じ重量混合した混合物に変更し、さらにマカデミアナッツ脂肪酸フィトステリルをツバキ油(純椿油(日興リカ))に変更した以外は、実施例B−1と同様にして、リキッドファンデーションを調製した。得られたリキッドファンデーションの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【0136】
(実施例B−18)
表3におけるイソドデカンをドデカン(PARAFOL 12−97(Sasol))、及びCetiol Ultimate(ウンデカン:トリデカン=65重量%:35重量%、BASF社製)をそれぞれ同じ重量混合した混合物に変更し、セバシン酸ジイソプロピルをカプリル酸ヤシ油アルキル(セチオール C5(BASF))、(カプリル/カプリン酸)ヤシアルキル(セチオール C5C(BASF))、及び炭酸ジカプリリル(セチオール CC(BASF))をそれぞれ同じ重量混合した混合物に変更した以外は、実施例B−2と同様にして、日焼け止めを調製した。得られた日焼け止めの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【0137】
(実施例B−19)
表4におけるジメチコンをドデカン(PARAFOL 12−97(Sasol))、及びCetiol Ultimate(ウンデカン:トリデカン=65重量%:35重量%、BASF社製)をそれぞれ同じ重量混合した混合物に変更し、オクチルドデシルオレアートをカプリル酸ヤシ油アルキル(セチオール C5(BASF))、(カプリル/カプリン酸)ヤシアルキル(セチオール C5C(BASF))、及び炭酸ジカプリリル(セチオール CC(BASF))をそれぞれ同じ重量混合した混合物に変更した以外は、実施例B−3と同様にして、パウダーファンデーションを調製した。得られたパウダーファンデーションの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【0138】
(実施例B−20)
表5におけるシクロメチコンをドデカン(PARAFOL 12−97(Sasol))、及びCetiol Ultimate(ウンデカン:トリデカン=65重量%:35重量%、BASF社製)をそれぞれ同じ重量混合した混合物に変更し、イソノナン酸イソノニルをカプリル酸ヤシ油アルキル(セチオール C5(BASF))、(カプリル/カプリン酸)ヤシアルキル(セチオール C5C(BASF))、及び炭酸ジカプリリル(セチオール CC(BASF))をそれぞれ同じ重量混合した混合物に変更した以外は、実施例B−4と同様にして、化粧下地を調製した。得られた化粧下地の触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【0139】
(実施例B−21)
表4におけるマイカY−2300Xをマイカ(マイカ Y−2300X(ヤマグチマイカ))、合成マイカ(PDM−10L(トピー工業))及び(フッ化/水酸化/酸化)/(Mg/K/ケイ素)(ミクロマイカ MK−200K(片倉コープアグリ))をそれぞれ同じ重量混合した混合物に変更し、セリサイトを硫酸バリウム(板状硫酸バリウムH(堺化学工業社製))及び窒化ホウ素(SHP−6(水島合金鉄))をそれぞれ同じ重量混合した混合物に変更し、さらにタルクをセルロース(NPファイバー W−06MG(日本製紙))及びシリカ(ゴッドボール E−16C(鈴木油脂工業))をそれぞれ同じ重量混合した混合物に変更した以外は、実施例B−3と同様にして、パウダーファンデーションを調製した。得られたパウダーファンデーションの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【0140】
(実施例B−22)
表7におけるタルクをセルロース(NPファイバー W−06MG(日本製紙))及びシリカ(ゴッドボール E−16C(鈴木油脂工業))をそれぞれ同じ重量混合した混合物に変更した以外は、実施例B−6と同様にして、ボディーパウダーを調製した。得られたボディーパウダーの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【0141】
(実施例B−23)
表9におけるマイカY−2300Xをマイカ(マイカ Y−2300X(ヤマグチマイカ))、合成マイカ(PDM−10L(トピー工業))及び(フッ化/水酸化/酸化)/(Mg/K/ケイ素)(ミクロマイカ MK−200K(片倉コープアグリ))をそれぞれ同じ重量混合した混合物に変更し、セリサイトを硫酸バリウム(板状硫酸バリウムH(堺化学工業社製))及び窒化ホウ素(SHP−6(水島合金鉄))をそれぞれ同じ重量混合した混合物に変更した以外は、実施例B−8と同様にして、固形粉末アイシャドーを調製した。得られた固形粉末アイシャドーの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【0142】
(実施例B−24)
表2におけるBGをグリセリン及びペンチレングリコール(ジオール PD(高級アルコール工業))をそれぞれ同じ重量混合した混合物に変更した以外は、実施例B−1と同様にして、リキッドファンデーションを調製した。得られたリキッドファンデーションの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【0143】
(実施例B−25)
表3におけるBGをグリセリン及びペンチレングリコール(ジオール PD(高級アルコール工業))をそれぞれ同じ重量混合した混合物に変更した以外は、実施例B−2と同様にして、日焼け止めを調製した。得られた日焼け止めの触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【0144】
(実施例B−26)
表5における1.3−ブチレングリコールをグリセリン及びペンチレングリコール(ジオール PD(高級アルコール工業))をそれぞれ同じ重量混合した混合物に変更した以外は、実施例B−4と同様にして、化粧下地を調製した。得られた化粧下地の触感を上記の方法で評価した。結果は表10に示す。
【0145】
(比較例B−1〜8)
比較例B−1〜8は、表2〜9における実施例A−1:セルロースアセテート粒子を、比較例A−1:アクリル粒子に変更した以外は、それぞれ実施例B−1〜8と同様にして、リキッドファンデーション、日焼け止め、パウダーファンデーション、化粧下地、口紅用下地、ボディーパウダー、固形白粉、及び固形粉末アイシャドーを調製した。それぞれについて、触感を上記の方法で評価した。結果は表11に示す。
【0146】
【表10】
【0147】
【表11】
【0148】
表10及び11に示すように、実施例B−1〜26のセルロースアセテート粒子を含有する化粧品組成物の触感は、いずれも4.0以上であり優れたものである。また、いずれもセルロースアセテート粒子を含有するものであるため、優れた生分解性を有する。