特許第6609907号(P6609907)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6609907
(24)【登録日】2019年11月8日
(45)【発行日】2019年11月27日
(54)【発明の名称】吐水装置
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/042 20060101AFI20191118BHJP
   E03C 1/18 20060101ALI20191118BHJP
【FI】
   E03C1/042 A
   E03C1/18
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-226315(P2014-226315)
(22)【出願日】2014年11月6日
(65)【公開番号】特開2016-89515(P2016-89515A)
(43)【公開日】2016年5月23日
【審査請求日】2017年10月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000010087
【氏名又は名称】TOTO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100140486
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100170058
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 拓真
(74)【代理人】
【識別番号】100123641
【弁理士】
【氏名又は名称】茜ヶ久保 公二
(72)【発明者】
【氏名】永野 晃貴
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 健太
(72)【発明者】
【氏名】中村 祐介
【審査官】 下井 功介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−257075(JP,A)
【文献】 特開平10−102557(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03C 1/00〜 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キッチンに設けられる吐水装置であって、
キッチンに取り付けられる取付部と、
前記取付部から上方側に延設されるスパウト部と、
除菌水を生成する除菌水生成部と、
前記スパウト部に設けられ、前記除菌水生成部によって生成された除菌水をキッチンのシンクに向けて吐出する除菌水吐出部と、を備え、
前記除菌水吐出部は、所定流量以下の除菌水が吐出された際に、除菌水が前記スパウト部の外面に沿って流れるように構成されており、
前記スパウト部には、前記スパウト部の外面に沿って流れる除菌水が前記取付部に導かれないように滞留させる除菌水滞留部が設けられており、
前記除菌水滞留部は、前記シンク上に滞留することなく排水口に向かって流れる量以上の除菌水が滞留すると、滞留した除菌水を前記シンク上に落下させるように構成されていることを特徴とする吐水装置。
【請求項2】
前記除菌水滞留部は、所定流量以上の除菌水が流入すると、流入した除菌水を前記シンク上に落下させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の吐水装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キッチンに設けられる吐水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
キッチンに設けられる吐水装置において、吐水口より流束断面形状が略円形の水流を吐出する通常水栓と、吐水口より幕状の水流を吐出する幕状水栓とが設けられたものが知られている(下記特許文献1参照)。下記特許文献1に記載の吐水装置においては、イオン水生成器にて生成されたアルカリ水が通常水栓から吐出され、イオン水生成器によって生成された酸性水が幕状水栓から吐出されるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−82083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、「ながら除菌」(調理しながら、まな板や包丁を除菌し、次の作業も綺麗な道具で安全に調理するという除菌態様、以下同様)を実現するにあたっては、少量の除菌水で例えばまな板の全体を除菌できることが好ましい。この観点からすれば、除菌水を少量で済ませるためには、除菌水の濃度を高めることがより好ましいものになる。
【0005】
このように除菌水の濃度を高めると、除菌水を吐水状態から止水状態に切り替えた後も、除菌水生成部と吐水口との間の配管内には高濃度の除菌水が残留することになる。この配管内に残留した高濃度の除菌水は、吐水装置が取り付けられたキャビネットの開閉時に発生する振動等によって止水状態中であっても吐出されることがある。
【0006】
このように意図せず吐出される高濃度の除菌水は小流量であるため、排水口に流れることなくシンク上に滞留したり、除菌水吐出部の外面を伝って除菌水吐出部の根元に滞留したりする恐れがある。ここで、シンクや除菌水吐出部を金属製とした場合には、高濃度の除菌水が長時間滞留し、場合によっては腐食するという特有の課題が発生する。
【0007】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高濃度の除菌水を吐出した場合であっても、シンクや除菌水吐出部等の金属製品が腐食することを防止できる吐水装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る吐水装置は、キッチンに設けられる吐水装置であって、キッチンに取り付けられる取付部と、前記取付部から上方側に延設されるスパウト部と、除菌水を生成する除菌水生成部と、前記スパウト部に設けられ、前記除菌水生成部によって生成された除菌水をキッチンのシンクに向けて吐出する除菌水吐出部と、を備える。前記除菌水吐出部は、所定流量以下の除菌水が吐出された際に、除菌水が前記スパウト部の外面に沿って流れるように構成されている。前記スパウト部には、前記スパウト部の外面に沿って流れる除菌水が前記取付部に導かれないように滞留させる除菌水滞留部が設けられている。前記除菌水滞留部は、前記シンク上に滞留することなく排水口に向かって流れる量以上の除菌水が滞留すると、滞留した除菌水を前記シンク上に落下させるように構成されている。
【0009】
本発明によれば、所定流量以下の除菌水が吐出された場合には、除菌水がスパウト部の外面を沿って流れるよう構成されているため、小流量の除菌水がシンク上に落下することを防止できる。これにより、除菌水がシンク上に長時間滞留することを防止できるため、高濃度の除菌水を吐水し、金属製のシンクを採用した場合であっても、シンクが腐食することを防止できる。また、スパウト部には、スパウトの外面に沿って流れた除菌水を滞留させる除菌水滞留部を設けられているので、除菌水が取付部に至ることを防止できる。これにより、除菌水が取付部に長時間滞留することを防止できるため、高濃度の除菌水を吐水し、金属製の水栓を採用した場合であっても、水栓が腐食することを防止できる。
【0010】
また本発明に係る吐水装置では、前記除菌水滞留部は、所定量以上の除菌水が滞留すると、滞留した除菌水を前記シンク上に落下させるように構成されていることも好ましい。
【0011】
所定量以上の除菌水であれば、シンク上に落下したとしても、シンク上に滞留することなく排水口に向かって流れることとなるため、除菌水がシンク上に長時間滞留する恐れはない。そこでこの好ましい態様では、所定量以上の除菌水が滞留すると、滞留した除菌水をシンク上に落下させるよう構成しているので、除菌水がシンク上に長時間滞留することを防止しつつ、且つ除菌水滞留部を小型化できる。
【0012】
また本発明に係る吐水装置では、前記除菌水滞留部は、所定流量以上の除菌水が流入すると、流入した除菌水を前記シンク上に落下させるように構成されていることも好ましい。
【0013】
所定流量以上の除菌水であれば、シンク上に落下したとしても、シンク上に滞留することなく排水口に向かって流れることとなるため、除菌水がシンク上に長時間滞留する恐れはない。そこでこの好ましい態様では、所定流量以上の除菌水が入流すると、流入した除菌水をシンク上に落下させるよう構成しているので、除菌水がシンク上に長時間滞留することを防止しつつ、且つ除菌水滞留部を小型化できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、高濃度の除菌水を吐出した場合であっても、シンクや除菌水吐出部等の金属製品が腐食することを防止できる吐水装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態に係る吐水装置の外観を示す斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る吐水装置の外観を示す正面図である。
図3】本発明の実施形態に係る吐水装置の外観を示す平面図である。
図4】本発明の実施形態に係る吐水装置の流路構成を示す概略構成図である。
図5】本発明の実施形態に係る吐水装置の吐水形態を説明するための図である。
図6図5で説明した吐水形態における着水状態の作用を説明するための図である。
図7】まな板除菌の作業方法を説明するための図である。
図8】本発明の実施形態に係る吐水装置の吐水開始時の制御フローチャートである。
図9】水道水によって水膜が形成され水跳ねが抑制される状況を説明するための図である。
図10】本発明の実施形態に係る吐水装置の吐水開始時の制御フローチャートである。
図11】本発明の実施形態に係る吐水装置の吐水形態を説明するための図である。
図12】本発明の実施形態に係る吐水装置の吐水形態を説明するための図である。
図13】本発明の実施形態に係る吐水装置の止水時の状態を説明するための図である。
図14】本発明の実施形態に係る吐水装置の止水時の状態を説明するための図である。
図15】本発明の実施形態に係る吐水装置の止水時の状態を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0017】
本発明の実施形態に係る吐水装置について、図1から図3を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る吐水装置の外観を示す斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る吐水装置の外観を示す正面図である。図3は、本発明の実施形態に係る吐水装置の外観を示す平面図である。
【0018】
図1に示されるように、吐水装置WDは、シンクSKに設けられている。吐水装置WDは、水道水吐出部10と、除菌水吐出部20とを備えている。
【0019】
図2に示されるように、水道水吐出部10は、スパウト部101と、取付部102と、操作部103と、を備えている。除菌水吐出部20は、スパウト部201と、取付部202と、操作部203と、を備えている。
【0020】
図3に示されるように、シンクSKは、底面SK1と、排水口SK2と、を備えている。排水口SK2は、シンクSKの幅方向において一方の端部に設けられている。底面SK1は、排水口SK2に向けて水が流れるように水勾配が取られている。除菌水吐出部20は、排水口SK2とは逆に配置され、シンクSKの幅方向において他方の端部に設けられている。水道水吐出部10は、中央寄りに配置されている。
【0021】
続いて図4を参照しながら、吐水装置WDの流路構成について説明する。図4においては、吐水装置WDの除菌水吐出部20側の流路構成を示している。図4に示されるように、除菌水吐出部20には、除菌水生成部30が繋がれていて、除菌水生成部30が除菌水を供給している。
【0022】
除菌水生成部30は、止水栓31と、電磁弁32と、調圧弁33と、逆止弁34と、電解槽35と、塩水パック36と、マイクロポンプ37と、制御装置38と、を備えている。配管経路としては上流側から、止水栓31、電磁弁32、調圧弁33、逆止弁34、電解槽35と繋げられていて、最後に除菌水吐出部20に繋がれている。塩水パック36及びマイクロポンプ37は傍流経路として設けられていて、塩水パック36からマイクロポンプへと繋げられており、電解槽35の上流において上記配管経路に繋がれている。制御装置38は、電磁弁32、電解槽35、マイクロポンプ37のそれぞれに制御信号を出力する。電磁弁32は、制御装置38から出力される制御信号に応じて、吐水・止水を行うようにバルブを開閉する。電解槽35には一対の電極が設けられており、制御装置38から出力される制御信号に応じて、一対の電極への通電状態が可変される。一対の電極に通電されると、電解槽35において除菌水が生成され、除菌水吐出部20に供給される。マイクロポンプ37は、制御装置38から出力される制御信号に応じて塩水パック36に貯留された塩水を電解槽35に送り出す。このようにすることで、電解槽35では高濃度の除菌水が生成される。
【0023】
続いて、図5を参照しながら、本実施形態の吐水装置WDの吐水形態を説明する。図5は、水道水吐出部10から吐出される水道水の吐水状態と、除菌水吐出部20から吐出される除菌水の吐水状態とを比較して示したものである。
【0024】
水道水吐出部10のスパウト部101に形成された吐水部と、除菌水吐出部20のスパウト部201に形成された吐水部とを比較すると、その外周形状は除菌水吐出部20のスパウト部201に形成された吐水部が小さくなっている。除菌水吐出部20のスパウト部201に形成された吐水部は、幅方向も奥行方向も、水道水吐出部10のスパウト部101に形成された吐水部よりも小さくなるように形成されている。除菌水吐出部20から吐出された除菌水が着水した際に形成される水膜面積が水道水吐水部10から吐出された水道水が着水した際に形成される水膜面積よりも小さくなるように、複数の除菌水散水孔が形成される領域の外周面積は、複数の水道水散水孔が形成される領域の外周面積よりも小さくなるよう構成されている。更に、隣り合う除菌水散水孔相互の間隔は、隣り合う水道水散水孔相互の間隔よりも小さくなるように構成されている。
【0025】
水道水吐出部10のスパウト部101に形成された吐水部からの吐水状態は、吐水直後から徐々に広がるようになっている。一方、除菌水吐出部20のスパウト部201に形成された吐水部からの吐水状態は、吐水直後から広がりを極力もたないようになっている。そのため、まな板BDへの着水状態は、水道水は広く着水し、除菌水は狭く着水するようになっている。
【0026】
このような吐水状態及び着水状態を実現すると、着水してからまな板BDを動かすことで、図6に示すような着水状態となる。このようにすると、除菌水の着水状態は狭い範囲に水流が着水するようになり、狭い範囲で互いに干渉する。そのため、水道水の着水状態と比較して、全体としても狭い範囲に水が広がることになる。結果として、まな板BDからこぼれ落ちる水の量は、除菌水の方が少なくなる。
【0027】
図6に示すような着水状態となった後、使用者は図7に示すように、まな板BDを左右に傾斜させて、まな板BD上に滞留した除菌水をまな板BD上に満遍なく行き渡らせることができる。
【0028】
続いて、図8を参照しながら、吐水装置WDの除菌水側における吐水開始時の制御フローを説明する。前提として、電磁弁32は閉じられ、マイクロポンプ37はオフになっており、電解槽35にも通電されていない不使用状態からスタートするものとする(ステップS101)。
【0029】
制御装置38は、操作部203が操作され、除菌水の吐出が要求されているかどうかを判断する(ステップS102)。操作部203が操作されていなければステップS102の判断を繰り返し、操作部203が操作されていればステップS103の処理に進む。
【0030】
ステップS103では、制御装置38は電磁弁32を開かせるための制御信号を出力する。ステップS103に続くステップS104では、所定時間経過したか否かを判断する。所定時間経過していなければステップS104の判断を繰り返し、所定時間経過していればステップS105の処理に進む。
【0031】
ステップS105では、制御装置38は、電磁弁32の開状態を維持し、マイクロポンプ37を駆動させ、電解槽35の電極に通電し、高濃度の除菌水を生成する。この除菌水は、除菌水吐出部20からシンクSKに向けて吐出される。
【0032】
このようなステップで除菌水を吐出すると、まな板BDには、最初に水道水が吐出され、その後除菌水が吐出されることになる。図9の(A)に示されるように、最初にまな板BDに到達した水道水は水はねを起こしながら一部がまな板BD上に残留する。続いて図9の(B)に示されるように、除菌水がまな板BDに到達するが、既に水道水の水膜ができているので除菌水の水跳ねは低減される。更に、図9の(C)に示されるように、まな板BD上に残留しているのが除菌水となっても、やはり後続の除菌水の水跳ねは低減させることができる。
【0033】
続いて、図10を参照しながら、吐水装置WDの除菌水側における吐水開始時の別な制御フローを説明する。前提として、電磁弁32は閉じられ、マイクロポンプ37はオフになっており、電解槽35にも通電されていない不使用状態からスタートするものとする(ステップS201)。
【0034】
制御装置38は、操作部203が操作され、除菌水の吐出が要求されているかどうかを判断する(ステップS202)。操作部203が操作されていなければステップS202の判断を繰り返し、操作部203が操作されていればステップS203の処理に進む。
【0035】
ステップS203では、制御装置38は電磁弁32を開かせるための制御信号を出力すると共に、電解槽35の電極に通電する。ステップS203に続くステップS204では、所定時間経過したか否かを判断する。所定時間経過していなければステップS204の判断を繰り返し、所定時間経過していればステップS205の処理に進む。
【0036】
ステップS105では、制御装置38は、電磁弁32の開状態を維持し、マイクロポンプ37を駆動させ、電解槽35の電極に対する通電状態を維持し、高濃度の除菌水を生成する。この除菌水は、除菌水吐出部20からシンクSKに向けて吐出される。
【0037】
このようなステップで除菌水を吐出しても、マイクロポンプ37を駆動させるまでは低濃度の除菌水がまな板BDに到達するので、低濃度の除菌水による水膜が形成され、高濃度の除菌水が水跳ねすることを抑制することができる。
【0038】
本実施形態では、図11に示されるように、除菌水吐出部20がシンクSKの左右方向中心位置から離れた位置に配置されている。更に、除菌水吐出部20からはシンクSKの中心側に向かい且つ前後方向に斜めに除菌水を吐出している。
【0039】
また、図12に示されるように、シンクSKの底面部SK1には、排水口SK2が設けられ、排水口SK2に向かって下り傾斜した勾配面部が形成されている。排水口SK2は、シンクSKの左右方向の一側に設けられ、除菌水吐出部20はシンクSKの左右方向の他側に設けられている。除菌水吐出部20は、吐水の外周形状がシンクSKの前後方向に長い扁平形状となるように形成されている。
【0040】
図13に除菌水吐水部20の拡大断面図を示す。図13に示されているように、除菌水吐水部20のスパウト部201には、吐水口201a及び除菌水滞留部201bが設けられている。除菌水吐出部20は、所定流量以下の除菌水が吐出された際に、除菌水がスパウト部201の外面に沿って流れるように構成されている。除菌水滞留部201bは、スパウト部201の外面に沿って流れる除菌水が取付部202に導かれないように滞留させている(図14参照)。
【0041】
また、図15に示されるように、除菌水滞留部201bは、所定量以上の除菌水が滞留すると、滞留した除菌水をシンクSK上に落下させるように構成されている。除菌水滞留部201bは、所定流量以上の除菌水が流入すると、流入した除菌水をシンクSK上に落下させるように構成されている。
【符号の説明】
【0042】
10:水道水吐出部
20:除菌水吐出部
30:除菌水生成部
31:止水栓
32:電磁弁
33:調圧弁
34:逆止弁
35:電解槽
36:塩水パック
37:マイクロポンプ
38:制御装置
101:スパウト部
102:取付部
103:操作部
201:スパウト部
202:取付部
203:操作部
BD:まな板
SK:シンク
SK1:底面部
SK2:排水口
WD:吐水装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15