特許第6609991号(P6609991)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6609991
(24)【登録日】2019年11月8日
(45)【発行日】2019年11月27日
(54)【発明の名称】スケジュール管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20191118BHJP
   G01C 21/34 20060101ALI20191118BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20191118BHJP
【FI】
   G06Q10/02 300
   G01C21/34
   G01C21/26 P
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-103409(P2015-103409)
(22)【出願日】2015年5月21日
(65)【公開番号】特開2016-218769(P2016-218769A)
(43)【公開日】2016年12月22日
【審査請求日】2018年2月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】安田 俊一
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
【審査官】 原 忠
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−150178(JP,A)
【文献】 特開2008−269480(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
G01C 21/00 − 21/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つあるいは複数のクライアント装置において生成された、イベントの内容、前記イベントの日時及び場所を含むスケジュール情報を各クライアント装置から受け付ける受け付け手段を有し、
前記受け付け手段が受け付けた前記スケジュール情報を基に、新規に追加するイベントの前後に予定されている各イベントの前記日時と重なり無く一致し、各イベントの前記場所と予め定められた割合以上で重なる前記イベントの所要時間、場所、経路のいずれか1つ以上の情報を前記各クライアント装置に表示させる、
ことを特徴とするスケジュール管理装置。
【請求項2】
前記イベントの所要時間、場所及び経路は、インターネット上に公開されているレンタル業者がレンタルサービスを行なう為に予め管理するオフィス、会議室その他のレンタル物件を公開する公開情報、移動元の住所情報、移動先の前記場所の住所情報、移動手段の情報を参照して生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のスケジュール管理装置。
【請求項3】
過去に設定されたイベントの日時履歴情報、場所履歴情報及びメンバ履歴情報を含むイベント履歴情報を記憶する記憶手段を更に備え、
前記記憶されたイベント履歴情報を参照して最終の設定イベント日時及び設定イベント場所を表示する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のスケジュール管理装置。
【請求項4】
前記イベント場所を提供する提供者の広告データコンテンツあるいは前記移動手段の情報を提供する提供者の広告データコンテンツのいずれか1つ以上を受け付ける受け付け部を更に有し、
受け付けられた前記広告データコンテンツを予め設定されたスケジュールに基づくタイミングで表示させる、
ことを特徴とする請求項に記載のスケジュール管理装置。
【請求項5】
各クライアント装置に設定されたイベントの場所の使用料金上限情報と前記イベントの場所そのものを継続して賃貸する場合の賃貸料金とに基づき前記イベントの場所の使用料金上限情報に対する前記イベントの場所を新たに一時で賃貸する場合の賃貸料金と前記イベントの場所そのものを継続して賃貸する場合の賃貸料金との差額を表示する、
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスケジュール管理装置。
【請求項6】
コンピュータに、
1つあるいは複数のクライアント装置において生成された、イベントの内容、前記イベントの日時及び場所を含むスケジュール情報を各クライアント装置から受け付ける受け付け機能と、
受け付けた前記スケジュール情報を基に、新規に追加するイベントの前後に予定されている各イベントの日時と重なり無く一致し、各イベントの前記場所と予め定められた割合以上で重なる前記イベントの所要時間、場所、経路のいずれか1つ以上の情報を前記各クライアント装置に表示させる機能と、を実現する、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スケジュール管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザーが自らのスケジュール情報を入力するスケジュール情報入力部と、ユーザーの現在地を測位しこれをユーザー位置情報として発信する位置情報発信部と、提案の要否を設定するパーソナルナビゲーションサービスシステム設定部と、を具備するユーザー情報処理端末と、公開されたユーザーのスケジュール情報を取得するユーザースケジュール情報取得部と、公開されたユーザーのユーザー位置情報を取得するユーザー位置情報取得部と、ユーザースケジュール情報取得部に基づいてユーザーに対するサービスの提案を作成するユーザー提案作成部、ユーザー予約受付部、ユーザー利用可能性判定部と、を具備するパーソナルナビゲーションサービスサブシステムと、からなるパーソナルナビゲーションサービスシステムが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−43164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、最適なイベントの場所及び交通ルートを表示することができるスケジュール管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、請求項1に記載のスケジュール管理システムは、
1つあるいは複数のクライアント装置において生成された、イベントの内容、前記イベントの日時及び場所を含むスケジュール情報を各クライアント装置から受け付ける受け付け手段を有し、
前記受け付け手段が受け付けた前記スケジュール情報を基に、新規に追加するイベントの前後に予定されている各イベントの前記日時と重なり無く一致し、各イベントの前記場所と予め定められた割合以上で重なる前記イベントの所要時間、場所、経路のいずれか1つ以上の情報を前記各クライアント装置に表示させる、
ことを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のスケジュール管理システムにおいて、
前記イベントの所要時間、場所及び経路は、インターネット上に公開されているレンタル業者がレンタルサービスを行なう為に予め管理するオフィス、会議室その他のレンタル物件を公開する公開情報、移動元の住所情報、移動先の前記場所の住所情報、移動手段の情報を参照して生成する、
ことを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載のスケジュール管理システムにおいて、
過去に設定されたイベントの日時履歴情報、場所履歴情報及びメンバ履歴情報を含むイベント履歴情報を記憶する記憶手段を更に備え、
前記記憶されたイベント履歴情報を参照して最終の設定イベント日時及び設定イベント場所を表示する、
ことを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項に記載のスケジュール管理システムにおいて、
前記イベント場所を提供する提供者の広告データコンテンツあるいは前記移動手段の情報を提供する提供者の広告データコンテンツのいずれか1つ以上を受け付ける受け付け部を更に有し、
受け付けられた前記広告データコンテンツを予め設定されたスケジュールに基づくタイミングで表示させる、
ことを特徴とする。
【0009】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスケジュール管理システムにおいて、
各クライアント装置に設定されたイベントの場所の使用料金上限情報と前記イベントの場所そのものを継続して賃貸する場合の賃貸料金とに基づき前記イベントの場所の使用料金上限情報に対する前記イベントの場所を新たに一時で賃貸する場合の賃貸料金と前記イベントの場所そのものを継続して賃貸する場合の賃貸料金との差額を表示する、
ことを特徴とする。
【0010】
前記課題を解決するために、請求項に記載のプログラムは、
コンピュータに、
1つあるいは複数のクライアント装置において生成された、イベントの内容、前記イベントの日時及び場所を含むスケジュール情報を各クライアント装置から受け付ける受け付け機能と、
受け付けた前記スケジュール情報を基に、新規に追加するイベントの前後に予定されている各イベントの日時と重なり無く一致し、各イベントの前記場所と予め定められた割合以上で重なる前記イベントの所要時間、場所、経路のいずれか1つ以上の情報を前記各クライアント装置に表示させる機能と、を実現する、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1及び6に記載の発明によれば、最適なイベントの場所及び交通ルートを表示することができる。
請求項2に記載の発明によれば、既に公開されている情報を的確に利用して最適なイベントの場所及び交通ルートを表示することができる。
請求項3に記載の発明によれば、一度設定された最適なイベントの場所及び交通ルートを利用することができる。
請求項4に記載の発明によれば、既に公開されている情報の提供者に関する広告を表示し、利用者の業務に関連する情報を提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、利用者に最適な費用負担の情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】スケジュール管理システム1の全体構成を示す構成図である。
図2】(a)はクライアント装置100のハードウェア構成を示すブロック図、(b)はスケジュール管理サーバ装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】クライアント装置100の機能ブロックの構成を示した図である。
図4】スケジュール管理サーバ装置200の機能ブロックの構成を示した図である。
図5】スケジュール管理システム1の動作の流れを示すフローチャートである。
図6】スケジュール管理サーバ装置200Aの機能ブロックの構成を示した図である。
図7】スケジュール管理サーバ装置200Aの動作の流れを示すフローチャートである。
図8】スケジュール管理サーバ装置200Bの機能ブロックの構成を示した図である。
図9】スケジュール管理サーバ装置200Cの機能ブロックの構成を示した図である。
図10】クライアント装置100にスケジュール管理サーバ装置200の機能を構築したスケジュール管理システム1Aの機能ブロックの構成を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に図面を参照しながら、以下に実施形態及び具体例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態及び具体例に限定されるものではない。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
【0014】
「第1実施形態」
(1)スケジュール管理システムの全体構成
図1は本実施形態に係るスケジュール管理システム1の全体構成を示す構成図、図2(a)はクライアント装置100のハードウェア構成を示すブロック図、(b)はスケジュール管理サーバ装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら、スケジュール管理システム1の全体構成を説明する。
【0015】
図1に示すように、スケジュール管理システム1は、複数のクライアント装置100と、スケジュール管理サーバ装置200と、物件検索サーバ300と、住所検索サーバ400と、駅間検索サーバ500で構成される。各クライアント装置100、スケジュール管理サーバ装置200、物件検索サーバ300、住所検索サーバ400、駅間検索サーバ500は、例えばインターネットやWAN(Wide Area Network)のようなネットワーク600に接続され、互いに通信可能となっている。
【0016】
クライアント装置100は、図2(a)に示すように、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、操作入力部104、通信部105、表示部106等を有し、例えば、携帯電話機、PDA端末、スマートフォン、ノート型PC等の携帯型の電子機器や、デスクトップ型PC等の据置型の電子機器であってもよい。
【0017】
スケジュール管理サーバ装置200は、図2(b)に示すように、CPU201、RAM202、ROM203、操作入力部204、通信部205及びHDD(Hard Disk Drive)206等を有し、例えば、据置型のPC等であるが、その他の電子機器であってもよい。
【0018】
(2)スケジュール管理システムの機能構成
図3はクライアント装置100の機能ブロックの構成を示した図、図4はスケジュール管理サーバ装置200の機能ブロックの構成を示した図である。
以下、図面を参照しながらスケジュール管理システム1の機能構成について説明する。
【0019】
(2.1)クライアント装置
図3に示すように、各クライアント装置100は、イベントの一例として会議の場所、日時及び時間帯を含む第1のスケジュール情報を送信する希望会議情報送信部110、設定会議情報受信部120及び会議参加履歴管理部130の各機能ブロックを有する。
【0020】
各クライアント装置100は、アプリケーションとして、クライアント装置100の利用者のスケジュール情報を管理するスケジュール管理ツール140(以下、スケジューラ140と記す)を有する。スケジューラ140には、クライアント装置100の利用者に予定されたイベントの日時、場所等のスケジュール情報や、利用者の自宅や職場の位置情報等が記憶される。
【0021】
希望会議情報送信部110は、クライアント装置100の操作入力部104を用いて利用者から希望会議日時、希望会議場所範囲、会議メンバ候補の入力があった場合には、その希望会議情報をスケジュール管理サーバ装置200に送信を行う。
【0022】
設定会議情報受信部120は、スケジュール管理サーバ装置200により自動設定された会議の情報(以下、設定会議情報と記す)を受信する。この設定会議情報は、スケジューラ140により閲覧可能な状態で記憶される。
クライアント装置100の利用者は、スケジューラ140及び表示部106を介してこの設定会議情報を閲覧、確認する。この設定会議情報は、電子メールとして受信され、記憶されてもよい。
【0023】
会議参加履歴管理部130は、スケジュール管理サーバ装置200により自動設定された会議に利用者が実際に参加した場合に、会議の情報(日時、場所の位置情報、直前の予定(会議移動元)の位置情報、会議移動元から会議開催場所への移動距離、会議のメンバ)を、適宜スケジューラ140上の情報を利用しながら取得して、会議履歴データベース150に保存する。
【0024】
(2.2)スケジュール管理サーバ装置
図4に示すように、スケジュール管理サーバ装置200は、クライアント希望会議情報蓄積部210、移動時間計算部220、クライアント希望会議情報マッチング部230、会議設定部240、設定会議情報保存部250及び設定会議情報送信部260の各機能ブロックを有する。
【0025】
クライアント希望会議情報蓄積部210は、各クライアント装置100の希望会議情報送信部110から適時送信される各クライアント装置100の希望会議情報を一時的蓄積する。
【0026】
移動時間計算部220は、物件検索サーバ300、住所検索サーバ400、駅間検索サーバ500と接続して、各クライアント装置100の希望会議情報の場所情報、日時情報及び時間帯情報、会議移動元情報に基づく駅間情報から移動時間を計算する。
【0027】
物件検索サーバ300は、各クライアント装置100の希望会議情報に入力されている場所情報からオフィス、会議室その他のレンタル物件を検索する。
住所検索サーバ400は、各クライアント装置100の希望会議情報に入力されている場所情報から住所を検索する。
【0028】
駅間検索サーバ500は、各クライアント装置100の希望日時情報、時間帯情報および住所検索サーバ400の情報を元に、移動元最寄り駅と移動先最寄り駅と移動時の最短経路を抽出する。
【0029】
クライアント希望会議情報マッチング部230は、クライアント希望会議情報蓄積部210に一時的に蓄積された希望会議情報を基に、希望会議情報中の、会議メンバ候補となっている各クライアント装置100のうち、希望会議日時及び希望会議場所範囲が重なり無く適合するクライアント装置群(以下、適合クライアント装置群と記す)を、クライアント装置100毎に抽出する。
【0030】
会議設定部240は、クライアント希望会議情報マッチング部230で抽出された適合会議クライアント群について、それに属する複数のクライアント装置100の希望会議情報をさらに調停し、最終的な会議の設定を行う。
【0031】
設定会議情報保存部250は、会議設定部240で設定された最終的な会議の日時、場所の情報を、設定会議情報として保存する。
【0032】
設定会議情報送信部260は、適合クライアント装置群に対して決定された、設定会議情報を適合会議クライアント群に属する各クライアント装置100に送信する。
【0033】
(3)スケジュール管理システムの動作
図5はスケジュール管理システム1の動作の流れを示すフローチャートである。
以下、本実施形態に係るスケジュール管理システム1の動作について、さらに具体的に説明する。
【0034】
クライアント装置100は、操作入力部14を介して入力された希望会議日時、希望会議場所範囲、会議メンバ候補を含む希望会議情報を希望会議情報送信部110よりスケジュール管理サーバ装置200に送信する(S101)。
【0035】
スケジュール管理サーバ装置200は、通信部25により、各クライアント装置100から送信された希望会議情報を受信する(S102)。続いて、受信した各クライアント装置100の希望会議情報をクライアント希望会議情報蓄積部210に一時的に蓄積する(S103)。
【0036】
スケジュール管理サーバ装置200は、各クライアント装置100の希望会議情報に入力されている場所情報を物件検索サーバ300へ送信し、物件検索サーバ300からオフィス、会議室その他のレンタル物件情報を取得する(S104)。
また、スケジュール管理サーバ装置200は、希望会議情報の場所情報を住所検索サーバ400へ送信し、住所検索サーバ400から住所情報を取得する(S105)。
【0037】
スケジュール管理サーバ装置200は、取得した住所情報と希望日時情報、時間帯情報を駅間検索サーバ500に送信し、駅間検索サーバ500から駅間情報を取得する(S106)。
そして、取得した情報に基づいて、移動時間計算部220は、移動時間の計算を行なう(S107)。
【0038】
続いて、スケジュール管理サーバ装置200は、クライアント希望会議情報マッチング部230により、各クライアント装置100の各希望会議情報中の、会議メンバ候補から、希望会議日時及び希望会議場所範囲に適合する適合クライアント群を抽出してマッチング処理を行う(S108)。
【0039】
マッチング処理は、例えば、まず、希望会議日がクライアント装置100と同じである他のクライアント装置100を抽出し、そのうち希望会議時刻(時間帯)がクライアント装置100と所定の割合以上(例えば50%以上)重なりがある他のクライアント装置100のみを抽出し、さらに希望会議場所範囲についてクライアント装置100と所定の割合以上(例えば25%以上)重なりのある他のクライアント装置100を抽出する。
そして、抽出された他のクライアント装置群からクライアント装置100の重なりが無いクライアント装置100群を適合クライアント群として抽出する。
【0040】
次に、スケジュール管理サーバ装置200は、会議設定部240により、クライアント希望会議情報マッチング部230により抽出された適合クライアントについて、それに属する各クライアント装置100の希望会議情報を移動時間計算部220で算出された移動時間と経路情報をもとにさらに調停し、最終的な会議の設定を行う(S109)。
【0041】
そして、スケジュール管理サーバ装置200は、決定された最終的な会議の日時、場所、最短経路の情報を、設定会議情報送信部260を介して、各クライアント装置100に送信する(110)。
【0042】
各クライアント装置100は、設定会議情報受信部120で、スケジュール管理サーバ装置200により自動設定された設定会議情報を受信する(S111)。この設定会議情報は、スケジューラ140により閲覧可能な状態で記憶され、クライアント装置100の利用者は、スケジューラ140及び表示部16を介してこの設定会議情報を閲覧、確認することができる。
【0043】
会議参加履歴管理部130は、自動設定された会議に利用者が実際に参加した場合に、会議の情報を、適宜スケジューラ140上の情報を利用しながら取得して、会議履歴データベース150に保存する(S112)。
【0044】
「変形例」
スケジュール管理サーバ装置200は、設定会議情報保存部250に、決定された最終的な会議の日時、場所、最短経路の情報を会議履歴情報として保存する。
そして、設定会議情報保存部250に保存されたイベント履歴情報を参照して最終的な会議の日時、場所、最短経路の情報を、各クライアント装置100に配信する。
【0045】
本実施形態に係るスケジュール管理システム1によれば、最適な会議の場所及び交通ルートを表示することができ、時間の有効活用を促すことができる。
【0046】
「第2実施形態」
図6はスケジュール管理サーバ装置200Aの機能ブロックの構成を示した図、図7はスケジュール管理サーバ装置200Aの動作の流れを示すフローチャートである。
以下、本実施形態に係るスケジュール管理サーバ装置200Aの動作について、さらに具体的に説明する。尚、第1実施形態に係るスケジュール管理システム1と共通の構成要素には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0047】
本実施形態に係るスケジュール管理サーバ装置200Aは、受け付けた第1のスケジュール情報と同一日で前の時間帯または後の時間帯の第3のスケジュール情報を検出するスケジュール監視部270を備えている。
【0048】
スケジュール管理サーバ装置200Aは、各クライアント装置100から送信された第1のスケジュール情報としての希望会議情報を受信して(S201)、クライアント希望会議情報蓄積部210に一時的に蓄積する(S202)。
そして、スケジュール管理サーバ200装置Aは、第3のスケジュール情報として、受信した希望会議情報よりも前にスケジュールがあるか否かの確認を行なう(S203)。スケジュール情報がある場合(S203:Yes)、スケジュール管理サーバ装置200Aは、新しいスケジュール情報の場所情報を住所検索サーバ400へ送信し、住所検索サーバ400から住所情報を取得する(S204)。
【0049】
スケジュール管理サーバ装置200Aは、直前のスケジュールの場所情報と新しいスケジュール情報の場所情報を駅間検索サーバ500に送信し、駅間検索サーバ500から駅間情報を取得する(S205)。
そして、移動時間計算部220は、取得した情報に基づいて移動時間の計算を行ない(S206)、スケジュール監視部270は、新しいスケジュール情報の開始時刻と直前のスケジュール情報終了時刻との間の時間について、移動時間必要時間以上か否かの判断を行なう(S207)。
【0050】
移動時間に問題がない場合(S207:Yes)、スケジュール監視部270は、新しいスケジュール情報より後にスケジュール情報がないかの確認を行なう(S208)。スケジュール情報がある場合(S208:Yes)、スケジュール管理サーバ装置200Aは、新しいスケジュール情報の場所情報を住所検索サーバ400へ送信し、住所検索サーバ400から住所情報を取得する(S209)。
【0051】
スケジュール管理サーバ装置200Aは、直前のスケジュール情報の場所情報と新しいスケジュール情報の場所情報を駅間検索サーバ500に送信し、駅間検索サーバ500から駅間情報を取得する(S210)。
そして、移動時間計算部220は、取得した駅間情報に基づいて移動時間の計算を行なう(S211)。
【0052】
スケジュール監視部270は、新しいスケジュール情報の開始時刻と直前のスケジュール情報終了時刻との間の時間について、移動時間必要時間以上か否か判断を行なう(S212)。移動時間に問題が無い場合(S212:Yes)、スケジュール監視部270は、新しいスケジュール情報を設定会議情報保存部250に保存し、設定された最終的な会議の日時、場所、最短経路の情報を、設定会議情報送信部260を介して、各クライアント装置100に送信する(S213)。
【0053】
ステップ212で移動時間が足りないと判断された場合(S212:No)、設定会議情報送信部260を介して、各クライアント装置100にその旨を送信する(S214)。
また、S207で移動時間が足りないと判断された場合(S207:No)、設定会議情報送信部260を介して、各クライアント装置100にその旨を送信する(S215)。
【0054】
本実施形態に係るスケジュール管理サーバ装置200Aを備えたスケジュール管理システム1によれば、連続した複数の会議に対して最適な会議の場所及び交通ルートを表示することができ、時間の有効活用を促すとともに、利用者は実行不可能な会議スケジュールを事前に発見することができる。
【0055】
「第3実施形態」
図8はスケジュール管理サーバ装置200Bの機能ブロックの構成を示した図である。
以下、本実施形態に係るスケジュール管理サーバ装置200Bの動作について、さらに具体的に説明する。尚、第1実施形態に係るスケジュール管理システム1と共通の構成要素には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0056】
本実施形態に係るスケジュール管理サーバ装置200Bは、会議場所の情報を提供する提供者のコンテンツ及び移動元最寄り駅と移動先最寄り駅と移動時の最短経路の情報を提供する提供者のコンテンツをコンテンツ受け付け部280と、受け付けられたそれぞれのコンテンツを予め設定されたスケジュールに基づくタイミングで各クライアント装置100に配信するコンテンツ提供部281を備えている。
【0057】
会議場所の情報を提供する提供者のコンテンツは、例えば、広告画像・映像が挙げられ、コンテンツ受け付け部280は接続された物件検索サーバ300から広告画像・映像を受け付けてHDD26に保管する。
また、移動元最寄り駅と移動先最寄り駅と移動時の最短経路の情報を提供する提供者のコンテンツとしての広告画像・映像は接続された駅間検索サーバ500から受け付けてHDD26に保管する。
【0058】
コンテンツ提供部281は、クライアント希望会議情報蓄積部210に一時的に蓄積された希望会議情報を基に、各クライアント装置100に配信するコンテンツと配信スケジュールを決定する。
具体的には、例えば、希望会議場所範囲、最短経路情報に適合する広告情報を選択して各クライアント装置100に配信し、各クライアント装置100は通信部15を介して、スケジュール管理サーバ装置200Bから配信される広告を受信して表示部16に表示する。
【0059】
本実施形態に係るスケジュール管理サーバ装置200Bを備えたスケジュール管理システム1によれば、最適な会議の場所及び交通ルートを表示することができ、時間の有効活用を促すとともに、利用者の業務に関連した情報の提供を行うことができる。
【0060】
「第4実施形態」
図9はスケジュール管理サーバ装置200Cの機能ブロックの構成を示した図である。
以下、本実施形態に係るスケジュール管理サーバ装置200Cの動作について、さらに具体的に説明する。尚、第1実施形態に係るスケジュール管理システム1と共通の構成要素には、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0061】
本実施形態に係るスケジュール管理サーバ装置200Cは、設定イベント場所を新たに単体で賃貸する場合の賃貸料金と設定イベント場所そのものを継続して賃貸する場合の賃貸料金との差額を算出する賃貸料金演算部290を備えている。
【0062】
賃貸料金演算部290は、各クライアント装置100に設定されたイベント場所の使用料金上限情報と設定イベント場所そのものを継続して賃貸する場合の賃貸料金とに基づいて料金の差額を算出する。
【0063】
イベント場所の使用料金上限情報には、各クライアント装置100が設置される場所としてのオフィス、建物等の設備費用、償却費用、エネルギ費用等が含まれ、イベント場所そのものを継続して賃貸する場合の賃貸料金情報は、物件検索サーバ300から取得される。
【0064】
賃貸料金演算部290で算出された料金の差額は、各クライアント装置100に送信され、各クライアント装置100は通信部15を介してスケジュール管理サーバ装置200Cから送信される料金の差額を受信して表示部16に表示する。
【0065】
本実施形態に係るスケジュール管理サーバ装置200Bを備えたスケジュール管理システム1によれば、最適な会議の場所及び交通ルートを表示することができ、時間の有効活用を促すとともに、利用者に最適な費用負担の情報を提供することができる。
【0066】
本願明細書中において、スケジュール管理システム1は、複数のクライアント装置100と、スケジュール管理サーバ装置200とがネットワーク600に接続され、互いに通信可能な実施形態として説明したが、クライアント装置100にスケジュール管理サーバ装置200の機能を構築したスケジュール管理システム1Aとして実施することもできる。
【0067】
図10に示すように、スケジュール管理システム1Aは、希望会議情報入力部110Aが希望会議日時、希望会議場所範囲、会議メンバ候補の入力を受け付けた場合、クライアント希望会議情報蓄積部210に適時各クライアント装置100の希望会議情報を一時的蓄積する。
そして、設定会議情報表示部260Aは、適合クライアント装置群に対して決定された、設定会議情報を各クライアント装置100の表示部16に表示する。
【符号の説明】
【0068】
1、1A・・・スケジュール管理システム
100・・・クライアント装置
110・・・希望会議情報送信部
110A・・・希望会議情報入力部
120・・・設定会議情報受信部
130・・・会議参加履歴管理部
140・・・スケジュール管理ツール
150・・・会議履歴データベース
200、200A、200B、200C・・・スケジュール管理サーバ装置
210・・・クライアント希望会議情報蓄積部
220・・・移動時間計算部
230・・・クライアント希望会議情報マッチング部
240・・・会議設定部
250・・・設定会議情報保存部
260・・・設定会議情報送信部
260A・・・設定会議情報表示部
270・・・スケジュール監視部
280・・・コンテンツ受け入れ部
281・・・コンテンツ提供部
290・・・賃貸料金演算部
300・・・物件検索サーバ
400・・・住所検索サーバ
500・・・駅間検索サーバ
600・・・ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10