(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、少なくとも二つの画像読取部で画像読み取りを行う際に、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が正常であると判定された場合に出力が正常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が不良であると判定された場合に出力が異常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の一部が正常で、他の読取結果が異常であると判定された場合、前記保守動作として読取結果が異常であると判定した画像読取部が異常であると判定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
前記制御部は、画像読取部が異常であると判定した結果によって、前記保守動作として、該画像読取部の清掃を実行する制御を行うことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
前記制御部は、一部の前記画像読取部で画像読み取りを行っている際に、所定の時期に保守動作として前記画像読取部で補正を行う必要が生じた場合、画像読み取りを行っていない他の画像読取部で画像読み取りを行うとともに、補正を行う必要がある画像読取部で、前記補正を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
前記制御部は、画像読み取りを行っている一部の前記画像読取部で、補正を行う必要が生じた場合、画像読み取りを行っていない他の画像読取部による画像読み取りを開始した後、所定時間経過後に補正を行う必要がある前記画像読取部で補正動作を開始することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
前記制御部は、複数の画像読取部における補正動作の開始時期を、画像読み取りを行う他の画像読取部が少なくとも一つ確保されるように調整することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
前記制御部は、一部の画像読取部で画像読み取りを行っている際に、所定の時期に前記画像読取部で保守動作として補正を行う必要が生じた場合、画像読み取りを行っていない他の画像読取部により画像読み取りを行い、前記一部の画像読取部で読み取った読取結果と、前記他の画像読取部による読取結果とに基づいて、転写媒体の画像の良否判定を行い、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の一部が正常で、他の読取結果が異常であると判定された場合、前記保守動作として読取結果が異常であると判定された画像読取部の清掃を行い、清掃中の画像読取部以外で画像の読み取りを行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
前記制御部は、一部の前記画像読取部で画像読み取りを行っている際に、所定の時期に、画像読み取りを行っていない他の画像読取部で前記画像読取部と同時期に画像読み取りを行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
前記読取制御部は、少なくとも二つの画像読取部で画像読み取りを行う際に、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が正常であると判定された場合に出力が正常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が不良であると判定された場合に出力が異常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の一部が正常で、他の読取結果が異常であると判定された場合、前記保守動作として読取結果が異常であると判定した画像読取部が異常であると判定することを特徴とする請求項11記載の画像読取装置。
前記読取制御部は、画像読取部が異常であると判定した結果によって、前記保守動作として、該画像読取部の清掃を実行する制御を行うことを特徴とする請求項12記載の画像読取装置。
前記読取制御部は、一部の前記画像読取部で画像読み取りを行っている際に、所定の時期に保守動作として前記画像読取部で補正を行う必要が生じた場合、画像読み取りを行っていない他の画像読取部による画像読み取りを行うとともに、補正を行う必要がある画像読取部で、前記補正を行うことを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の画像読取装置。
前記読取制御部は、一部の画像読取部で画像読み取りを行っている際に、所定の時期に前記画像読取部で保守動作として補正を行う必要が生じた場合、他の画像読取部により画像読み取りを行い、前記一部の画像読取部で読み取った読取結果と、前記他の画像読取部による読取結果とに基づいて、転写媒体の画像の良否判定を行い、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の一部が正常で、他の読取結果が異常であると判定された場合、前記保守動作として読取結果が異常であると判定された画像読取部の清掃を行い、清掃中の画像読取部以外で画像の読み取りを行うことを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項に記載の画像読取装置。
さらに、少なくとも二つの画像読取部で画像読み取りを行う際に、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が正常であると判定された場合に出力が正常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が不良であると判定された場合に出力が異常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の一部が正常で、他の読取結果が異常であると判定された場合、前記保守動作として読取結果が異常であると判定した画像読取部が異常であると判定するステップを有することを特徴とする請求項16記載のプログラム。
さらに、一部の前記画像読取部で画像読み取りを行っている際に、所定の時期に保守動作として前記画像読取部で補正を行う必要が生じた場合、画像読み取りを行っていない他の画像読取部による画像読み取りを行うとともに、補正を行う必要がある画像読取部で前記補正を行う制御を行うステップを有することを特徴とする請求項16または17に記載のプログラム。
さらに、少なくとも二つの画像読取部で画像読み取りを行う際に、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が正常であると判定された場合に出力が正常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が不良であると判定された場合に出力が異常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の一部が正常で、他の読取結果が異常であると判定された場合、前記保守動作として読取結果が異常であると判定した画像読取部が異常であると判定するステップを有することを特徴とする請求項19記載の画像読取方法。
さらに、一部の前記画像読取部で画像読み取りを行っている際に、所定の時期に保守動作として前記画像読取部で補正を行う必要が生じた場合、画像読み取りを行っていない他の画像読取部による画像読み取りを行うとともに、補正を行う必要がある画像読取部で前記補正を行う制御を行うステップを有することを特徴とする請求項19または20に記載の画像読取方法。
前記処理制御部は、少なくとも二つの画像読取部で画像読み取りを行う際に、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が正常であると判定された場合に出力が正常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が不良であると判定された場合に出力が異常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の一部が正常で、他の読取結果が異常であると判定された場合、前記保守動作として読取結果が異常であると判定した画像読取部が異常であると判定することを特徴とする請求項22記載の画像処理装置。
前記処理制御部は、一部の前記画像読取部で画像読み取りを行っている際に、所定の時期に前記画像読取部で保守動作として補正を行う必要が生じた場合、画像読み取りを行っていない他の画像読取部による画像読み取りを行うとともに、補正を行う必要がある画像読取部で、前記補正を行うことを特徴とする請求項22または23に記載の画像処理装置。
前記処理制御部は、一部の画像読取部で画像読み取りを行っている際に、所定の時期に保守動作として前記画像読取部の補正を行う必要が生じた場合、画像読み取りを行っていない他の画像読取部により画像読み取りを行い、前記一部の画像読取部で読み取った読取結果と、前記他の画像読取部による読取結果とに基づいて、転写媒体の画像の良否判定を行い、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の一部が正常で、他の読取結果が異常であると判定された場合、前記保守動作として読取結果が異常であると判定された画像読取部の清掃を行い、清掃中の画像読取部以外で画像の読み取りを行うことを特徴とする請求項22〜24のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記した特許文献では、2つのセンサーやスキャナーで撮像範囲を区画して使用しており、一つのセンサーやスキャナーで清掃や補正を行うと、読み取りを適正に行うことができず、前記した課題を解決することができない。このため生産性の低下やヤレ検知の取得不可の範囲が発生してしまうという問題が依然としてある。
【0009】
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、生産性の低下や読み取り不可の範囲をできるだけ回避して画像読み取りによる画像の良否判定を的確に行うことを可能にする画像形成装置、画像読取装置、プログラム、画像形成方法および画像処理装置を提供することを目的の一つとしている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の画像形成装置のうち、第1の形態は、転写媒体に画像を形成する画像形成部と、 転写媒体の同一面に対する画像の読取が可能な複数の画像読取部を制御し、前記画像読取部の読取結果を取得する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記読取結果に基づいて転写媒体の画像の良否判定を行うことができ、さらに前記複数の画像読取部による画像読み取りを全部の画像読取部で行うか、一部の画像読取部で行うかを切り替え可能であり、一部の画像読取部で読み取りを行っている際に、他の画像読取部で該画像読取部の保守動作を実行可能とすることを特徴とする。
【0011】
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、少なくとも二つの画像読取部で画像読み取りを行う際に、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が正常であると判定された場合に出力が正常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が不良であると判定された場合に出力が異常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の一部が正常で、他の読取結果が異常であると判定された場合、前記保守動作として読取結果が異常であると判定した画像読取部が異常であると判定することを特徴とする。
【0012】
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、画像読取部が異常であると判定した結果によって、前記保守動作として、該画像読取部の清掃を実行する制御を行うことを特徴とする。
【0013】
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、一部の前記画像読取部で画像読み取りを行っている際に、所定の時期に保守動作として前記画像読取部で補正を行う必要が生じた場合、画像読み取りを行っていない他の画像読取部で画像読み取りを行うとともに、補正を行う必要がある画像読取部で、前記補正を行うことを特徴とする。
【0014】
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、画像読み取りを行っている一部の前記画像読取部で、補正を行う必要が生じた場合、画像読み取りを行っていない他の画像読取部による画像読み取りを開始した後、所定時間経過後に補正を行う必要がある前記画像読取部で補正動作を開始することを特徴とする。
【0015】
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、複数の画像読取部における補正動作の開始時期を、画像読み取りを行う他の画像読取部が少なくとも一つ確保されるように調整することを特徴とする。
【0016】
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、一部の画像読取部で画像読み取りを行っている際に、所定の時期に前記画像読取部で保守動作として補正を行う必要が生じた場合、画像読み取りを行っていない他の画像読取部により画像読み取りを行い、前記一部の画像読取部で読み取った読取結果と、前記他の画像読取部による読取結果とに基づいて、転写媒体の画像の良否判定を行い、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の一部が正常で、他の読取結果が異常であると判定された場合、前記保守動作として読取結果が異常であると判定された画像読取部の清掃を行い、清掃中の画像読取部以外で画像の読み取りを行うことを特徴とする。
【0017】
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、他の画像読取部により画像読み取りを行う際に、1ページ分毎の読取結果を用いることを特徴とする。
【0018】
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、複数の前記画像読取部の全部または一部を備えることを特徴とする。
【0019】
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、一部の前記画像読取部で画像読み取りを行っている際に、所定の時期に、画像読み取りを行っていない他の画像読取部で前記画像読取部と同時期に画像読み取りを行うことを特徴とする。
【0020】
本発明の画像読取装置のうち、第1の形態は、転写媒体の同一面に対する画像の読取が可能な複数の画像読取部と、前記画像読取部を制御し、前記画像読取部の読取結果を取得する読取制御部と、を備え、
前記読取制御部は、前記読取結果に基づいて転写媒体の画像の良否判定を行うことができ、さらに前記複数の画像読取部による画像読み取りを全部の画像読取部で行うか、一部の画像読取部で行うかを切り替え可能であり、一部の画像読取部で読み取りを行っている際に、他の画像読取部で該画像読取部の保守動作を実行可能とすることを特徴とする。
【0021】
他の形態の画像読取装置の発明は、前記形態の本発明において、前記読取制御部は、少なくとも二つの画像読取部で画像読み取りを行う際に、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が正常であると判定された場合に出力が正常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が不良であると判定された場合に出力が異常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の一部が正常で、他の読取結果が異常であると判定された場合、前記保守動作として読取結果が異常であると判定した画像読取部が異常であると判定することを特徴とする。
【0022】
他の形態の画像読取装置の発明は、前記形態の本発明において、前記読取制御部は、画像読取部が異常であると判定した結果によって、前記保守動作として、該画像読取部の清掃を実行する制御を行うことを特徴とする。
【0023】
他の形態の画像読取装置の発明は、前記形態の本発明において、前記読取制御部は、一部の前記画像読取部で画像読み取りを行っている際に、所定の時期に保守動作として前記画像読取部で補正を行う必要が生じた場合、画像読み取りを行っていない他の画像読取部による画像読み取りを行うとともに、補正を行う必要がある画像読取部で、前記補正を行うことを特徴とする。
【0024】
他の形態の画像読取装置の発明は、前記形態の本発明において、前記読取制御部は、一部の画像読取部で画像読み取りを行っている際に、所定の時期に前記画像読取部で保守動作として補正を行う必要が生じた場合、他の画像読取部により画像読み取りを行い、前記一部の画像読取部で読み取った読取結果と、前記他の画像読取部による読取結果とに基づいて、転写媒体の画像の良否判定を行い、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の一部が正常で、他の読取結果が異常であると判定された場合、前記保守動作として読取結果が異常であると判定された画像読取部の清掃を行い、清掃中の画像読取部以外で画像の読み取りを行うことを特徴とする。
【0025】
本発明のプログラムの発明のうち、第1の形態は、転写媒体の同一面に対する画像の読取が可能な複数の画像読取部を制御し、前記画像読取部の読取結果を取得するコンピュータで実行されるプログラムであって、
前記読取結果に基づいて転写媒体の画像の良否判定を行うステップと、
前記複数の画像読取部による画像読み取りを全部の画像読取部で行うか、一部の画像読取部で行うかを切り替えするステップと、
一部の画像読取部で読み取りを行っている際に、他の画像読取部で該画像読取部の保守動作を実行可能とするステップと、を有することを特徴とする。
【0026】
他の形態のプログラムの発明は、前記形態の本発明において、さらに、少なくとも二つの画像読取部で画像読み取りを行う際に、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が正常であると判定された場合に出力が正常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が不良であると判定された場合に出力が異常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の一部が正常で、他の読取結果が異常であると判定された場合、前記保守動作として読取結果が異常であると判定した画像読取部が異常であると判定するステップを有することを特徴とする。
【0027】
他の形態のプログラムの発明は、前記形態の本発明において、さらに、一部の前記画像読取部で画像読み取りを行っている際に、所定の時期に保守動作として前記画像読取部で補正を行う必要が生じた場合、画像読み取りを行っていない他の画像読取部による画像読み取りを行うとともに、補正を行う必要がある画像読取部で前記補正を行う制御を行うステップを有することを特徴とする。
【0028】
本発明の画像読取方法のうち、第1の形態は、転写媒体の同一面に対する読取が可能な複数の画像読取部の読取結果を取得する画像読取方法であって、
前記読取結果に基づいて転写媒体の画像の良否判定を行うステップと、
前記複数の画像読取部による画像読み取りを全部の画像読取部で行うか、一部の画像読取部で行うかを切り替えするステップと、
一部の画像読取部で読み取りを行っている際に、他の画像読取部で該画像読取部の保守動作を実行可能とするステップと、を有することを特徴とする。
【0029】
他の形態の画像読取方法の発明は、前記形態の本発明において、さらに、少なくとも二つの画像読取部で画像読み取りを行う際に、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が正常であると判定された場合に出力が正常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が不良であると判定された場合に出力が異常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の一部が正常で、他の読取結果が異常であると判定された場合、前記保守動作として読取結果が異常であると判定した画像読取部が異常であると判定するステップを有することを特徴とする。
【0030】
他の形態の画像読取方法の発明は、前記形態の本発明において、さらに、一部の前記画像読取部で画像読み取りを行っている際に、所定の時期に保守動作として前記画像読取部で補正を行う必要が生じた場合、画像読み取りを行っていない他の画像読取部による画像読み取りを行うとともに、補正を行う必要がある画像読取部で前記補正を行う制御を行うステップを有することを特徴とする。
【0031】
本発明の画像処理装置のうち、第1の形態は、転写媒体の同一面に対する画像の読取が可能な複数の画像読取部を制御し、前記画像読取部の読取結果を取得する処理制御部を備え、
前記処理制御部は、前記読取結果に基づいて転写媒体の画像の良否判定を行うことができ、さらに前記複数の画像読取部による画像読み取りを全部の画像読取部で行うか、一部の画像読取部で行うかを切り替え可能であり、一部の画像読取部で読み取りを行っている際に、他の画像読取部で該画像読取部の保守動作を実行可能とすることを特徴とする。
【0032】
他の形態の画像処理装置の発明は、前記形態の本発明において、前記処理制御部は、少なくとも二つの画像読取部で画像読み取りを行う際に、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が正常であると判定された場合に出力が正常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の全てで画像が不良であると判定された場合に出力が異常であると判定し、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の一部が正常で、他の読取結果が異常であると判定された場合、前記保守動作として読取結果が異常であると判定した画像読取部が異常であると判定することを特徴とする。
【0033】
他の形態の画像処理装置の発明は、前記形態の本発明において、前記処理制御部は、一部の前記画像読取部で画像読み取りを行っている際に、所定の時期に前記画像読取部で保守動作として補正を行う必要が生じた場合、画像読み取りを行っていない他の画像読取部による画像読み取りを行うとともに、補正を行う必要がある画像読取部で、前記補正を行うことを特徴とする。
【0034】
他の形態の画像処理装置の発明は、前記形態の本発明において、前記処理制御部は、一部の画像読取部で画像読み取りを行っている際に、所定の時期に保守動作として前記画像読取部の補正を行う必要が生じた場合、画像読み取りを行っていない他の画像読取部により画像読み取りを行い、前記一部の画像読取部で読み取った読取結果と、前記他の画像読取部による読取結果とに基づいて、転写媒体の画像の良否判定を行い、画像読み取りを行った画像読取部の読取結果の一部が正常で、他の読取結果が異常であると判定された場合、前記保守動作として読取結果が異常であると判定された画像読取部の清掃を行い、清掃中の画像読取部以外で画像の読み取りを行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、複数の画像読取部の使用切り替えを可能にすることで、画像の読み取りを行いつつ、画像読取部に対する保守動作を実行可能にして生産性の低下や、読み取り不可範囲の発生をできるだけ回避することができる効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下に、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置1の機械的概略を示す図である。
画像形成装置1は、装置本体10と読取装置50とを備えている。
読取装置50は、装置本体10の後段に接続され、装置本体10と読取装置50との間では用紙の搬送および通信が可能となっており、装置本体10で用紙に対し画像形成が行われ、画像が形成された用紙は読取装置50に搬送されて用紙上の画像の読み取りが行われる。
【0038】
なお、本実施形態では、画像形成装置1に含まれる装置として、装置本体10と読取装置50とが図示されているが、本発明の画像形成装置の構成はこれらの組み合わせに限定されるものではなく、読取装置を含まないで装置本体10のみで画像形成装置1が構成されていてもよく、他の装置がさらに接続されているものであってもよい。例えば、装置本体10の前段に大容量の給紙装置が接続されていてもよく、読取装置50の後段側に後処理装置が接続されていてもよい。
なお、画像形成装置外に読取装置を有する場合、画像形成装置に読取装置が機械的にオンラインとなっているもののほか、機械的にオフラインとなっているものであってもよい。機械的なオフラインにおいては、画像形成装置と読取装置とを電気的に接続することができる。
【0039】
装置本体10は、筐体の上部に操作部140を有している。操作部140は、タッチパネルを有するLCD141を有しており、ユーザーによる操作入力の受付および情報の表示が可能となっており、表示部と入力部とが一体になっている。なお、表示部と入力部とを別体にするものであってもよい。
【0040】
装置本体10の筺体の内部には、給紙トレイ18を有しており、給紙トレイ18内に画像形成を行う用紙が収納される。なお、給紙トレイは複数段で構成することができる。用紙は、本発明の転写媒体に相当する。なお、本発明としては転写媒体の材質は紙に限定されるものではなく、布やプラスチックからなるものでもよい。また、図示してはいないが、長尺な用紙などを筺体外から手差しトレイなどによって供給可能とするものであってもよく、ロール紙などの連続紙であってもよい。
筺体内では、給紙トレイ18に搬送路30が接続されており、給紙トレイ18から供給される用紙を搬送ローラ31、32などによって搬送する。
【0041】
搬送路30の途中には、画像形成部13が備えられている。
画像形成部13は、各色用(この形態では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の感光体14、中間転写ベルト15、転写ローラ16、定着器17を有しており、各感光体14の周囲には、図示しない、帯電器、LD、現像部などが備えられている。
中間転写ベルト15は各色用の感光体14に接触可能に配置されており、搬送路30を挟んで、中間転写ベルト15の対向位置に転写ローラ16が配置されている。定着器17は、転写ローラ16の下流側の搬送路30を挟んで配置されている。
【0042】
画像形成部13では、画像データに基づいてLD151(
図2示)によって各色の感光体14に潜像が形成され、図示しない現像器によってトナー像が形成される。感光体14に形成されたトナー像は中間転写ベルト15に転写され、中間転写ベルト15上の画像は、転写ローラ16によって搬送路30上を搬送される用紙に転写される。用紙に転写された画像は、定着器17による加圧や熱により用紙に定着される。
【0043】
搬送路30では、定着器17の下流側で反転搬送路33が分岐している。分岐した反転搬送路33は反転部34を含んでいる。反転搬送路33は、下流側に伸長して搬送ローラ36が設けられており、下流側端は画像形成部13の上流側で搬送路30と合流している。
用紙の片面に画像を形成する場合は、用紙は反転搬送路33に送られることなく搬送路30でストレートに搬送されて下流側の読取装置50に搬送される。
用紙の両面に画像を形成する場合は、用紙の片面に画像形成部13で画像形成した後、用紙を反転搬送路33に送り、さらに反転部34へと搬送する。反転部34に送られた用紙は、後端側を先端にして反転搬送路33の下流側に搬送する。用紙は、用紙の先後および表裏が反転された状態で搬送路30に環流され、画像形成部13において、用紙に対し、先に画像が形成された面と裏面側となる面に画像が形成される。上記構成により本発明の用紙反転機構が構成されている。
搬送路30の下流端は、読取装置50の搬送路に接続されている。
また、装置本体10には、制御部100が備えられている。制御部100は、CPUとCPU上で動作するプログラム、記憶部などによって構成されている。制御部100のハードウェアは、本発明のプログラムが実行されるコンピュータに相当する。
【0044】
読取装置50は、上流側で搬送路30に接続された搬送路70を有しており、搬送路70には、搬送ローラー71が設けられており、搬送路70の下流側は排紙トレイ80に接続されている。
読取装置50では、搬送路70に沿って、搬送路上面側に、用紙搬送方向に沿って、ラインセンサー60、ラインセンサー61がこの順で配置されている。ラインセンサー60、ラインセンサー61によって、用紙の同一面に対する画像読取を行うことができ、発光した光の反射光を受けて画像データを取得する。ラインセンサー60、ラインセンサー61は、本発明の画像読取部に相当する。
【0045】
ラインセンサー60、ラインセンサー61はCCDやCMOS等によって構成することができる。ラインセンサー60、61は、少なくとも用紙の幅内で用紙の読み取りを行うことができる幅方向長さを有している。また、図示していないが、ラインセンサー60、61には、付着した紙粉などを清掃する器具を有している。清掃方法は本発明としては特に限定されず、例えば、ブラシによる清掃、気体の噴射や振動による清掃等が挙げられる。これらのいずれかの方法によってラインセンサーに付着した紙粉等の除去が可能であり、複数の清掃機能を備えるものであってもよい。
【0046】
読取装置50内には、読取制御部500を有しており、ラインセンサー60、61は、読取制御部500を介して制御部100の制御を受けて動作をすることができ、読取結果は制御部100に送信される。読取制御部500は、CPUとCPU上で動作するプログラム、記憶部などによって構成される。
ラインセンサー60、61では、いずれか一方のみを使用してもよく、また、両方を使用するように切り替えをしてもよく、ラインセンサー60、61の読み取りの切り替えは制御部100によって制御される。
【0047】
なお、本実施形態の画像形成装置1はラインセンサーを2つ供えるものとしたが、本発明としては、複数を備えていればよく、その数は限定されない。また、この実施形態では、読取装置20に複数の画像読取部を有するものとして説明したが、複数の画像読取部が異なる装置に備えられているものであってもよい。例えば一つの画像読取部が装置本体に備えられ、他の画像読取部が読取装置に備えられているものであってもよい。
【0048】
また、上記実施形態では、用紙の同一面を読み取る画像読取部が、用紙の同一面側に位置するものとして説明したが、用紙が反転するものであれば、他面側に他の画像読取部が配置されているものであってもよい。
図2は、読取装置の変更例を示すものである。なお、上記の形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
【0049】
この例の読取装置50Aは、搬送路70を有しており、搬送路70では中途で、反転搬送路72が分岐して搬送路70の上流側で合流している。
搬送路70には、反転搬送路72が分岐する上流側であって、反転搬送路の72が合流する下流側で、搬送路上面側にラインセンサー62が配置され、搬送路下面側にライセンサー63が配置されている。
ラインセンサー62、63はCCDセンサー等によって構成することができ、発光した光の反射光を受けて用紙上の画像の読みとりを行うことができ、ラインセンサー62は、用紙上面の画像を読み取り、ラインセンサー63は、用紙下面面側の画像を読み取る。ラインセンサー62、63は、少なくとも用紙の幅内で用紙の読み取りを行うことができる幅方向長さを有している。ラインセンサー62、63は、本発明の画像読取部に相当する。
【0050】
なお、分岐した反転搬送路72は中途で、用紙の全体を導入可能な反転部73を有している。用紙を反転する場合、用紙を反転搬送路72に送った後、反転部73に導入し、用紙の後端から反転搬送路72の下流側に送って表裏を反転して搬送路70に環流する。
用紙の画像の片面に対し、2つのラインセンサーで読み取りを行う場合、搬送路70で搬送される用紙の画像を、ラインセンサー62、63の一方で読み取り、その後、反転搬送路72で用紙を搬送した後、他のラインセンサーで読み取ることで、同一面に対し、複数のラインセンサーによる読み取りを行うことができる。一つのラインセンサーで読み取る場合は、用紙をストレートに搬送して画像の読み取りを行うことができる。
【0051】
次に、画像形成装置1の機能的構成について、
図3のブロック図に基づいて説明する。
画像形成装置1は、制御ブロック110と、スキャナー部130と、操作部140と、プリンター部150と、プリントコントローラ160とを主構成として有している。
プリントコントローラ160は、ネットワーク3を通して端末PCとして使用される外部機器4から入力される画像データを受信して処理し、またはスキャナー部130で得た画像データを、ネットワーク3を通して外部機器4などに転送可能にする。
【0052】
制御ブロック110では、プリントコントローラ160に接続されたPCIバス112を有しており、PCIバス112にはDRAM制御IC111が接続されている。DRAM制御IC111には、画像メモリ(DRAM)120が接続されている。画像メモリ(DRAM)120は、圧縮画像データを格納するための圧縮メモリ121と、画像形成前にプリント対象の非圧縮画像データを一時的に格納するための伸長メモリ122とを有している。
【0053】
また、DRAM制御IC111には、ハードディスク(HDD)部123が接続されており、該ハードディスク(HDD)部123には、スキャナー部130で取得した画像データやプリントコントローラ160において所得した画像データ等を保存する。
上記プリントコントローラ160で取得される画像データやハードディスク(HDD)部123に格納された画像データは、プリント動作に伴ってPCIバス112を通してDRAM制御IC111に送信される。
【0054】
制御ブロック110には、制御CPU113を備えており、制御CPU113にDRAM制御IC111が接続されている。
また、制御CPU113には、プログラムメモリ(ROM)114と、システムメモリ(RAM)116と、不揮発メモリ115と、が接続されている。プログラムメモリ(ROM)114は、ROMで構成され、制御CPU113を動作させるためのプログラム等が格納されている。システムメモリ(RAM)116は、RAMで構成され、ワークエリアなどとして使用される。不揮発メモリ115とフラッシュメモリなどにより構成される。
【0055】
不揮発メモリ115には、装置本体10の初期設定情報や、プロセス制御パラメータ等の機械設定情報、後処理設定、用紙情報データ、トレイ設定情報、ラインセンサー60、61の読み取り結果に基づく画像の良否判定、ラインセンサーの異常判定などの設定情報が格納されている。
制御CPU113は、不揮発メモリ115の不揮発データを読み取り可能であり、また、所望のデータを不揮発メモリ115に書き込むことが可能である。
【0056】
制御CPU113は、プログラムメモリ(ROM)114に格納されたプログラムによって所定の動作が実行され、上記機械設定情報や印刷設定情報、出力設定などに従って、装置本体10、読取装置20の各部を動作制御する。制御CPU113におけるプログラムには、本発明のプログラムを含んでいる。なお、プログラムは、移動可能な記憶部に格納されて流通するものであってもよい。
制御CPU113は、プログラムメモリ(ROM)114、システムメモリ(RAM)116、不揮発メモリ115などとともに本発明の制御部100を構成し、ジョブの実行、読取装置における画像読取結果に基づく出力物の良否判定、ラインセンサーの良否を判定し、ラインセンサーの読み取り切り替えなどを制御することができる。すなわち制御部100では、読取結果に基づいて転写媒体の画像の良否判定を行うことができ、さらに複数の画像読取部による画像読み取りを全部の画像読取部で行うか、一部の画像読取部で行うかを切り替え可能であり、一部の画像読取部で読み取りを行っている際に、他の画像読取部で該画像読取部の保守動作を実行可能とする。
制御CPU113は、操作部140や外部機器4の外部操作部を通じて入力されたジョブの出力設定や操作指定などに基づいて各部を制御するようにしてもよい。
【0057】
スキャナー部130は、光学読み取りを行うCCD131と、スキャナー部130全体の制御を行うスキャナー制御部132とを備えている。スキャナー制御部132は、制御CPU113とシリアル通信可能に接続されている。また、CCD131は読み取り処理部117に接続され、読み取り処理部117は、DRAM制御IC111に制御可能に接続されている。
【0058】
読み取り処理部117では、CCD131で読み取った画像データの処理が行われる。読み取り処理部117は、CCD131から入力されたアナログ画像信号に、アナログ信号処理、A/D(Analog to Digital)変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施し、デジタル画像データを生成して、圧縮・伸長IC125に出力する。
また、制御CPU113には、ADF制御部135が制御可能に接続されており、ADF制御部135によって図示しない流し込みtype自動原稿給送装置(ADF)が制御される。
スキャナー部130では、装置本体10の上部プラテンガラスに置かれた原稿や、図示していない流し込みtype自動原稿給送装置(ADF)で自動搬送される原稿の画像を読み取る。
【0059】
操作部140は、タッチパネルを有するLCD141と、操作部全体を制御する操作部制御部142とを備えており、操作部と表示部とを兼ねている。操作部制御部142は制御CPU113にシリアル通信可能に接続されている。
【0060】
操作部140では、制御CPU113による制御に基づいて、LCD141を介して、装置本体10の出力条件設定や動作制御条件などの機械設定入力、各給紙トレイの用紙情報(サイズ、紙種)の設定入力、画像読み取りを行うラインセンサーの設定(一つまたは全部)、検知したヤレの情報等の表示などが可能になっている。
【0061】
DRAM制御IC111には、画像データを圧縮または伸長することができる圧縮・伸長IC125が接続されている。DRAM制御IC111は、制御CPU113からの指示に従って、圧縮・伸長IC125による画像データの圧縮処理及び圧縮画像データの伸長処理を制御するとともに、画像メモリ(DRAM)120への画像データの入出力制御を行う。
また、DRAM制御IC111には、書き込み処理部126が接続されている。書き込み処理部126は、プリンター部150のLD151などを備える画像形成部11に接続されており、画像データに基づいてLD151の動作に用いられる書き込みデータを生成する。
【0062】
プリンター部150は、プリンター制御部152を備えており、プリンター制御部152は制御CPU113にシリアル通信可能に接続されている。プリンター制御部152は制御CPU113の制御指令に従って動作して、プリンター部150の全体(給紙、画像形成、用紙の搬送、排紙先の切り替え、後処理など)を制御し、用紙搬送、画像形成などを行う。また、プリンター制御部152は、圧縮・伸長IC125に圧縮画像データの伸長を指示することができる。
【0063】
さらに、プリンター制御部152には、読取装置50の読取制御部500が制御可能に接続されている。プリンター制御部152は、制御CPU113の指令に基づいて読取制御部500に制御指示を行い、読取制御部500から読取装置50における状態情報を取得することができる。読取制御部500は、読取装置50全体の制御を行うことができ、読取装置50内の読取制御や搬送制御などを行う。読取制御部500は、CPUやこれを動作させるプログラムなどによって構成することができる。
【0064】
また、PCIバス112には、プリントコントローラ160のDRAM制御IC161が接続されている。プリントコントローラ160は、装置本体10をネットワークプリンタやネットワークスキャナとして使用する場合に、ネットワーク3に接続される外部機器4などから画像データ等を装置本体10で受信したり、スキャナー部130で取得した画像データをネットワーク3に接続される外部機器4などに送信したりする。
【0065】
プリントコントローラ160では、DRAM制御IC161に、DRAMなどで構成される画像メモリ162が接続されている。また、プリントコントローラ160では、共通バスにDRAM制御IC161と、プリントコントローラ160全体の制御を行うコントローラ制御CPU163と、LANインターフェース165が接続されている。LANインターフェース165は、ネットワーク3に接続されている。
【0066】
また、制御CPU113には、IO128が接続されている。IO128では、画像形成装置1内外の各種センサーなどとの信号が可能になっており、例えば、ラインセンサー60、61からの画像読取り結果を取得することができる。
【0067】
画像形成装置1に接続される外部機器4は、外部機器4全体を制御する外部制御部40と、操作画面410と、外部操作部420とを備えている。操作画面410、外部操作部420は、操作部と表示部とがタッチパネル付きのLCDなどによって一体に構成されるものであってもよい。
外部制御部400は、CPUとCPU上で動作するプログラムとを有している。外部機器4は、画像形成装置1を制御するものであってもよく、その場合、外部制御部400は本発明の処理制御部として機能し、外部制御部400におけるハードウェアは、本発明のプログラムが実行されるコンピュータに相当する。この場合、外部機器4は、画像処理装置として、画像の読取結果に基づいて転写媒体の画像の良否判定を行うことができ、さらに複数の画像読取部による画像読み取りを全部の画像読取部で行うか、一部の画像読取部で行うかを切り替え可能であり、一部の画像読取部で読み取りを行っている際に、他の画像読取部で該画像読取部の保守動作を実行可能とすることができる。
【0068】
次に、上記画像形成装置1の基本的動作について説明する。
まず、画像形成装置1において画像データを蓄積する手順について説明する。
第1に画像形成装置1において、スキャナー部130で画像を読み取り画像データを生成する場合について説明する。まず、スキャナー部130において原稿からCCD131により画像を光学的に読み取る。この際には、制御CPU113がスキャナー部制御部132に指令を出し、スキャナー部制御部132によってCCD131の動作制御を行う。原稿の読み取りは、図示しない流し込みtype自動原稿給送装置(ADF)によって原稿を給送しつつ行ってもよく、また、プラテンガラス上に原稿を置いて行ってもよい。制御CPU113はプログラムによって動作し、操作部140による操作に基づいてスキャナー部130への指令を発行する。
【0069】
CCD131で読み取られた画像は、読み取り処理部117でデータ処理がなされ、データ処理された画像データは、DRAM制御IC111を介して圧縮・伸長IC125に送られて所定の方法によって圧縮される。圧縮されたデータは、DRAM制御IC111を介して圧縮メモリ121に格納される。また、HDD123に格納する場合は、圧縮メモリ121に一旦格納したデータを、DRAM制御IC111を介してHDD123に送る。
【0070】
この他に、画像データは、ネットワーク3を介して画像形成装置1に入力することができる。上記画像データとしては、例えば外部機器4などのアプリケーションプログラム等により生成されたものや他の画像形成装置により生成されたものが挙げられる。該データは、ネットワーク3、LANインターフェース165を介してプリントコントローラ160で受信され、DRAM制御IC161によって画像メモリ162に一旦格納される。上記画像メモリ162に格納されたデータは、PCIバス112を介してDRAM制御IC111に転送され、伸長メモリ122に一旦格納される。伸長メモリ122に格納されたデータは、DRAM制御IC111を介して圧縮・伸長IC125に送られて圧縮処理され、DRAM制御IC111を介して圧縮メモリ121に格納される。HDD123に格納する場合は、圧縮メモリ121に一旦格納したデータを、DRAM制御IC111を介してHDD123に送る。
【0071】
次に、画像形成装置1で画像出力を行う場合、圧縮メモリ121やHDD123に格納されたデータを用いる。HDD123に格納された画像データは、DRAM制御IC111を介して圧縮メモリ121に一旦格納する。圧縮メモリ121に格納されたデータは、DRAM制御IC111を介して圧縮・伸張IC125に送出してデータを伸張する。伸張したデータはDRAM制御IC111を介して書き込み処理部126に送出して書き込みデータを生成し、LD部151において感光体への書き込みを行う。
【0072】
プリンター部150では、制御CPU113の指令を受けたプリンター制御部152によって給紙トレイ18、搬送路30などの各部の制御が行われる。プリンター部150において、画像形成、用紙への転写、定着、搬送路による読取装置50への搬送、読取装置50での画像読取、補正動作などが順次行われて印刷出力が行われる。
【0073】
また、装置本体10では、ラインセンサー60または/およびラインセンサー61で読み取った画像読取り結果を、IO128を通して制御CPU113で取得することができ、制御部100では画像読取り結果から、搬送される用紙の画像の良否またはラインセンサーの良否を判定することができる。
【0074】
なお、この実施形態では、読取装置50や読取装置50Aで得た画像読取結果を制御部100で取得し、制御部100において、読取結果に基づいて出力物の良否や、ラインセンサーの良否の判定、ラインセンサーの切り替えなどを行うものとしているが、これらの動作を読取装置で制御するものとしてもよい。すなわち、読取制御部において、読取結果を取得し、読取結果に基づいて転写媒体の画像の良否判定を行うことができ、さらに前記複数の画像読取部による画像読み取りを全部の画像読取部で行うか、一部の画像読取部で行うかを切り替え可能であり、一部の画像読取部で読み取りを行っている際に、他の画像読取部で該画像読取部の保守動作を実行可能とする。この際の読取制御部におけるハードウェアは、本発明のプログラムが実行されるコンピュータに相当する。
【0075】
(実施形態1)
次に、二つのラインセンサーで画像の読み取りを同時期に行う形態について説明する。
なお、この実施形態では、最初に読み取りを行うラインセンサーを第1ラインセンサー、その後に読み取りを行うラインセンサーを第2ラインセンサーとする。
図4Aは、連続用紙に印刷された画像を第1ラインセンサー、第2ラインセンサーで読み取る状態を模式的に示している。第1ラインセンサー、第2ラインセンサーのそれぞれの読取結果は、
図4B、
図4Cに示されている。ヤレ検知においては、取得した画像データをページごとに分割し、元画像データと比較することで、元画像に対して正しい画像が出力されているかどうかを確認する。元画像データは、スキャナー部で読み取った場合は、画像処理後、画像メモリ(DRAM)120やハードディスク(HDD)部123などに格納された画像データを用いることができる。プリントコントローラ160から画像データを取得する場合は、プリントコントローラ160による画像処理で得られ、画像メモリ(DRAM)120やハードディスク(HDD)部123などに格納された画像データを用いることができる。
【0076】
この実施形態では、元画像データと第1ラインセンサー、第2ラインセンサーで取得した読取結果の画像の比較を実施する。3つの画像全てが一致した場合にはヤレ無しと判断され読み取り処理を継続する。
第1ラインセンサー、第2ラインセンサーで取得した画像両方が、元画像データと相違してヤレありと判断された場合には出力物にヤレありと判断され、ヤレ検知時の処理を実施する。例えば、ジョブ出力を停止し、ヤレ紙および機内に残存する用紙をプレパージして通常ジョブとは異なる排紙先に排紙し、その後、必要に応じて再プリントを行う。
第1ラインセンサー、第2ラインセンサーのどちらかでヤレが検知され、他方でヤレが検知されていない場合は、ヤレ検知された側のラインセンサー上にゴミが付着したものと判断し、
図5に示すように、ラインセンサーの清掃を実施する。この例では、第1ラインセンサーでゴミが付着しているものと判定する。ラインセンサー清掃中は、このラインセンサーでは出力物の画像読み取りは実施できなくなるため、片方のラインセンサーが清掃中はもう片方のラインセンサーで読み取りした画像データと元画像データを比較してヤレ検知を行うものとする。
ラインセンサーの清掃完了後、再び両方のラインセンサーで取得した画像データと元画像データの3つの画像を比較してヤレ検知を行うようにする。
【0077】
また、片方のラインセンサーがシェーディング補正を行う必要が生じた場合も同様に補正中は出力物のスキャンは実施できなくなる。そのため、片方のラインセンサーがシェーディング補正を開始した場合も、もう片方のラインセンサーで画像読み取りした画像データのみと元画像データを比較してヤレ検知を行うものとする。このとき第1ラインセンサー、第2ラインセンサーでシェーディング補正のタイミングが重ならないよう制御を行う。
これにより、従来はラインセンサーの清掃やシェーディング補正によって読取装置での読み取りが中止され、ダウンタイムが発生することがあったが、ラインセンサーを2つ搭載し上記制御を行うことでダウンタイムを発生させることなく連続的に読取装置での画像読み取りが実施できる。また、ロール紙などの連続紙であれば、1つのラインセンサーでは不可能であった全面のヤレ検知が可能となる。なお、清掃やシェーディング補正やラインセンサーの保守動作に相当する。
【0078】
上記動作における手順を
図6のフローチャートを用いて説明する。なお、以下の手順は制御部などの制御によって実行される。また、フローチャート中では、第1ラインセンサーを第1センサー、第2ラインセンサーを第2センサーと記載しており、これに従って説明を行う(以下のフローチャートも同様である)。
処理の開始に伴って、第1センサーが稼働中かを判定する(ステップs1)。第1センサーが稼働中であれば(ステップs1、Yes)、第1センサーでスキャン(画像読み取り)を行う(ステップs2)。次いで、第2センサーが稼働中かを判定する(ステップs3)。ステップs1で第1センサーが稼働中でない場合(ステップs1、No)、ステップs3に移行して第2センサーが稼働中かを判定する。
【0079】
第2センサーが稼働中の場合(ステップs3、Yes)、第2センサーでスキャンし(ステップs4)、センサーの取得データと元画像データで比較を実施する(ステップs5)。一方、ステップs3で、第2センサーが稼働中でない場合(ステップs3、No)、ステップs5に移行して、上記比較を実施する。
ステップs5の後、ヤレの検知を行う(ステップs6)。
ヤレであると判定された場合(ステップs6、Yes)、両センサーでヤレを検知したかを判定する(ステップs7)。
【0080】
両センサーでヤレを検知した場合(ステップs7、Yes)、出力物が不良であるとしてヤレ処理をして(ステップs8)、ステップs1に戻って次ページで同様の処理を行う。次ページがない場合は処理を終了する。ヤレ処理では、例えば、ジョブの出力を中止し、機内に残存する用紙をプレパージする。その際に、プレパージする用紙を通常のジョブの出力先とは異なる出力先に排紙するようにしてもよい。なお、ヤレ処理においてどのような処理を行うかは本発明としては特に限定されるものではなく、適宜の処理を行うことができる。以降の実施形態においても同様である。
ヤレ検知で一方のセンサーでヤレであると判定された場合(ステップs7、No)、異常があったセンサーでセンサーにゴミが付着しているものと判定し、ヤレ検知側のセンサーの清掃を開始し(ステップs9)、清掃終了後、ステップs1に戻って次ページで同様の処理を行う。次ページがない場合は処理を終了する。
【0081】
ステップs6でヤレを検知しなかった場合(ステップs6、No)、シェーディング補正が必要かの判定を行う(ステップs10)。シェーディング補正が必要でなければ(ステップs10、No)、ステップs1に戻って次ページで同様の処理を行う。次ページがない場合は処理を終了する。
シェーディング補正が必要な場合(ステップs10、Yes)、センサー間でシェーディング補正開始時間を調整し(ステップs11)、一方のセンサーでシェーディング補正を行い(ステップs12)、補正後、ステップs1に戻って次ページで同様の処理を行う。次ページがない場合は処理を終了する。
【0082】
本実施形態では、2台のラインセンサーを搭載し、通常は2台のセンサーでヤレ検知用のスキャンを行う。どちらか1台のセンサーでヤレが検知された場合やシェーディング補正を行う必要が生じた場合、もう1台のセンサーのみでヤレ検知用スキャンを行うようにする。以上のように常にどちらかのセンサーがスキャンを行うことで、連続的に長時間印刷を行う場合でもセンサー停止中の生産性低下防止およびロール紙などの連続紙における全面ヤレ検知が行えるようになる。
【0083】
(実施形態2)
実施形態1では、2つのセンサーでスキャンした画像データを同時に処理しているため、CPUの処理性能がかなり高くないと生産性に影響を与える可能性がある。また、2つのセンサーで取得した画像データを同時に展開する必要があるため、メモリをその分多く消費してしまう。
処理性能やメモリが十分に備わっていないローエンドのマシンでも実施形態1と同様の効果を得るために、実施形態2では、2つのセンサーを交互に使用することで2つの画像データを同時に扱う必要がないようにする。
【0084】
図7に示す例では、読取装置にラインセンサーを2つ設置し、第1ラインセンサーは適当な位置からスキャンを開始し、所定間隔スキャンを実施する。所定時間スキャンを連続で行った時点で、第2ラインセンサーに対しシェーディング補正を開始することを通知する。シェーディング補正を開始するための所定間隔は予め設定しておき、この設定内容に従って動作を行う。所定間隔は操作部140を介して設定したり、変更したりできるようにしてもよい。
【0085】
第2ラインセンサーは第1ラインセンサーがシェーディング補正に入ると通知を受けた後、第1ラインセンサーがシェーディング補正に入る前にスキャンを開始する。第1ラインセンサーと第2ラインセンサーで一部スキャン範囲が被るが、これにより第1ラインセンサーのスキャン範囲がページの途中で途切れていた場合でも第2ラインセンサーでカバーすることができる。なお、ラインセンサー間の読み取りの動作は、制御部の制御によって実行される。第2ラインセンサーで所定間隔によってシェーディング補正が必要になった場合は、上記とは逆に、第1ラインセンサーに通知を行って読み取りを開始し、その後、第2ラインセンサーでシェーディング補正を行うようにしてもよい。
【0086】
以上より、シェーディング補正中にそれぞれのセンサーではスキャンできない領域が存在するが、ラインセンサーとラインセンサーのスキャンデータを合わせれば全ての領域をカバーすることができる。また、ヤレ検知をページ単位で実行する場合に、必ずどちらかのセンサーがページ単位でスキャン範囲に収めているため、ロール紙全面に対してヤレ検知を行うことができる。なお、この例では、ラインセンサーを交互に使用する前提としているが、これと異なり、通常は実施形態1の動作内容で行い、負荷の大きい場合や、搬送速度が大きかったり、紙間が小さかったりする場合に、実施形態2を実施するようにしてもよい。
【0087】
上記動作における手順を
図8のフローチャートを用いて説明する。なお、以下の手順は制御部の制御によって実行される。
処理の開始に伴って、稼働中センサーのシェーディング補正が必要かを判定する(ステップs20)。なお、この際には、一つのセンサーが稼働している。
シェーディング補正が必要でない場合(ステップs20、No)、稼働中センサーでスキャンを実施し(ステップs21)、センサー取得データと元画像データとの比較を実施する(ステップs22)。その後、比較結果に応じてヤレを検知する(ステップs23)。ヤレであると判定される場合(ステップs23、Yes)、ヤレ検知時の処理を実施する(ステップs27)。ヤレでないと判定される場合(ステップs23、No)、ステップs20に戻って次ページで同様の処理を行う。次ページがない場合は処理を終了する。
【0088】
ステップs20で、稼働中センサーのシェーディング補正が必要な場合(ステップs20、Yes)、シェーディング補正を行わない一方のセンサーに通知をし(ステップs24)、一方のセンサーでスキャンを開始する(ステップs25)。その後、所定時間後にシェーディング補正が必要であった稼働中のセンサーでシェーディング補正を開始する(ステップs26)。なお、シェーディング補正を開始するまでの所定時間は予め設定されており、この設定に従って補正を開始する。なお、所定時間は、シェーディング補正を行うセンサーのスキャン範囲がページの途中で途切れていた場合でも、一方のセンサーでカバーすることができるだけの時間を確保するように設定する。この所定時間は、ユーザが操作部140を介して設定したり、変更したりするようにしてもよい。
ステップs26のシェーディング補正開始後は、シェーディング補正を行うセンサーおよび一方のセンサーにおけるセンサー取得データと元画像データの比較を実施し(ステップs22)、上記と同様に、ヤレを検知する(ステップs23)。
【0089】
(実施形態3)
実施形態2に加えて、センサー交互使用の場合に片方のセンサーでゴミを検知した際の制御について説明する。
この形態では、通常は第1ラインセンサーで画像を読取するものとする。
図9に示すように、待機中のラインセンサー(第2ラインセンサー)はもう片方のラインセンサーが所定時間稼働したタイミングで1ページ分のスキャンを実施し、そのスキャンデータと稼働中のラインセンサーがスキャンしたデータと正解データであるRIP後データとの比較を行う。なお、所定時間は、予め設定しておき、この設定データによって動作を行う。また、所定時間は、一定の時間で設定する他、動作時間が長くなるにしたがって、時間を短くするように設定したものとしてもよい。動作時間が長くなると、センサーにおける汚れがつきやすくなるので、清掃タイミングを適正に定めることが可能になる。
【0090】
ここで待機中のラインセンサーで一時的に取得したデータがヤレと判断された場合、稼働中のラインセンサーとの交代タイミングを変更して稼働中ラインセンサーはスキャンを続行する。その間に待機中のラインセンサーはラインセンサー上のゴミを除去するために清掃を実施する。清掃完了後、再度データ比較を行い、待機中のラインセンサーに問題がなくなれば稼働中のラインセンサーはシェーディング補正に入り、待機中のラインセンサーを稼働させてスキャンを開始する。再度の比較でも汚れが除去できない場合には警告を表示し、搬送を止めてセンサーの清掃か、ヤレと判断された側のセンサー交換をユーザに促すようにする。
これによりラインセンサー交互使用の場合でもゴミ検知により停止することなくスキャンを行うことができる。
【0091】
上記形態の手順を
図10のフローチャートに基づいて説明する。以下の手順は制御部の制御によって実行される。なお、処理の開始時には、一つのラインセンサーが稼働している。なお、手順では、稼働中以外のセンサー読み込みを行う所定時間を一定時間に設定している。
処理の開始に伴って、センサー稼働から一定時間経過したかを判定する(ステップs30)。センサー稼働から一定時間経過していなければ(ステップs30、No)、稼働中センサーのシェーディング補正が必要かの判定を行う(ステップs31)。
【0092】
一方、ステップs30で、センサー稼働から一定時間経過している場合(ステップs30、Yes)、稼働をしていなかった一方のセンサー1ページ分のスキャンを実施する(ステップs32)。次いで、2つのセンサーの取得データと元画像データとの比較を実施し(ステップs33)、ヤレがあるかを検知する(ステップs34)。ヤレがなければ(ステップs34、No)、ステップs31に移行して稼働中センサーのシェーディング補正が必要かの判定を行う。
【0093】
ヤレが検知されれば(ステップs34、Yes)、両方のセンサーでヤレが検知されたかを判定する(ステップs35)。両方のセンサーでヤレであると判定されていれば(ステップs35、Yes)、ヤレ検知時の処理を実行する(ステップs41)。
両方のセンサーでヤレが検知されていなければ(ステップs35、No)、ヤレ検知側のセンサーで清掃を開始し(ステップs36)、正常なセンサーでスキャンを開始し(ステップs37)、ステップs31に移行して稼働中センサーのシェーディング補正が必要かの判定を行う。
【0094】
ステップs31で稼働中センサーのシェーディング補正が必要でない場合(ステップs31、No)、稼働中センサーでスキャンをし(ステップs38)、センサー取得データと元画像データとの比較を実施する(ステップs39)。次いでステップs40でヤレが検知されたかの判定を行う。
ステップs31で、稼働中センサーのシェーディング補正が必要である場合(ステップs31、Yes)、このセンサーと異なる一方のセンサーで清掃中であるかを判定する(ステップs42)。一方のセンサーが清掃中である場合(ステップs42、Yes)、補正を行うことなくシェーディング補正タイミングを調整する(ステップs43)。次いで、ステップs38に移行して稼働中センサーでスキャンを実施する。
ステップs42で一方のセンサーが清掃中でない場合(ステップs42、No)、この一方のセンサーに通知し(ステップs44)、この一方のセンサーでスキャンを開始する(ステップs45)。次いで、稼働中センサーのシェーディング補正を開始し(ステップs46)、ステップs39に移行してセンサー取得データと元画像データとの比較を実施する。
【0095】
以上、本発明について上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りは実施形態に対する適宜の変更が可能である。