【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、加圧された排気ガスから灰分離装置によって分離した灰が投入されるハウジング内に、外周面にスクリュー羽根を配したスクリュー軸を収容し、前記スクリュー軸を回転させることで灰を搬送するスクリューコンベヤの軸封構造であって、
前記スクリュー軸の軸端部が挿通される第一の蓋体の円筒部と、該第一の蓋体の円筒部の端部のうち前記ハウジングの端部側の端部で径方向外側に張り出し且つ前記ハウジングの端部に締結されるとともに、径方向内側に張り出し前記スクリュー軸の前記ハウジングから突き出た部分の外径と略一致する内径を有する第一の蓋体の前記ハウジングの端部側のフランジと、前記第一の蓋体の円筒部の端部のうち前記軸端部側の端部で径方向外側に張り出した第一の蓋体の前記軸端部側のフランジとを備え、前記スクリュー軸の前記ハウジングから突き出た部分を取り囲んで前記ハウジングの端部を封じる第一の蓋体、
及び、前記第一の蓋体の円筒部の内周面と前記スクリュー軸の前記ハウジングから突き出た部分の外周面との間に挟みこまれ且つ前記第一の蓋体の前記ハウジングの端部側のフランジで前記ハウジングの端部側の端部が規定され、前記第一の蓋体と前記スクリュー軸の前記ハウジングから突き出た部分との隙間を封じる第一のグランドパッキン、
及び、前記軸端部が挿通される第一の押圧部材の円筒部と、該第一の押圧部材の円筒部の端部のうち前記軸端部側の端部で径方向外側に張り出す第一の押圧部材のフランジとを備え、前記第一の蓋体の前記軸端部側フランジに対して立設し且つ前記第一の押圧部材のフランジを貫通して軸方向に延設する複数の第一の押圧ボルトにより摺動可能に連結され、前記第一の蓋体に対して前記第一のグランドパッキンを前記軸端部側から前記第一の押圧部材の円筒部によりハウジングの端部側に押圧するよう構成される第一の押圧部材とを備え、前記ハウジングからの灰の漏出を制限する第一の軸封装置と、
前記第一の押圧部材の外周をすっぽり収容する空間を形成するケース部材の円筒部と、前記第一の蓋体の前記軸端部側のフランジと締結する前記ケース部材の前記ハウジングの端部側のフランジと、前記ケース部材の前記軸端部側のフランジとを備えたケース部材、
及び、前記軸端部が挿通される第二の蓋体の円筒部と、該第二の蓋体の円筒部の端部のうち前記ハウジングの端部側の端部で径方向内側に張り出し前記スクリュー軸の前記ハウジングから突き出た部分の外径と略一致する内径を有する第二の蓋体の前記ハウジングの端部側のフランジと、前記第二の蓋体の円筒部の
端部のうち前記軸端部側の端部で径方向外側に張り出し且つ前記ケース部材の円筒部の
端部のうち前記軸端部側のフランジに締結される第二の蓋体の前記軸端部側のフランジとを備え、前記スクリュー軸の前記ハウジングから突き出た部分を取り囲むように前記ケース部材の前記軸端部側を覆って前記空間の前記軸端部側の壁をなす第二の蓋体、
及び、前記第二の蓋体の円筒部の内周面と前記スクリュー軸の前記ハウジングから突き出た部分の外周面との間に挟みこまれ且つ前記第二の蓋体の前記ハウジングの端部側のフランジで前記ハウジングの端部側の端部が規定され、前記第二の蓋体と前記スクリュー軸の前記ハウジングから突き出た部分の隙間を封じる第二のグランドパッキン、
及び、前記軸端部が挿通される第二の押圧部材の円筒部と、該第二の押圧部材の円筒部の端部のうち前記軸端部側の端部で径方向外側に張り出す第二の押圧部材のフランジとを備え、前記スクリュー軸の前記ハウジングから突き出た部分に対して摺動可能に連結され、前記第二の蓋体に対して前記第二のグランドパッキンを前記軸端部側から前記第二の押圧部材の円筒部により前記ハウジングの端部側に押圧するよう構成される第二の押圧部材とを備え、前記空間からのガスの漏出を制限する第二の軸封装置と、
前記空間に対してガス管を介してガスを供給し、前記空間内の圧力を前記ハウジング内の圧力より高圧にすることで前記ハウジングから灰の漏出を防止するよう構成された高圧ガス供給装置と
を備え、
前記第二の蓋体の前記軸端部側のフランジに、前記空間の内外を連通する作業穴を開閉可能に備え、前記空間に対し、前記作業穴を介して外部からアクセスし、前記第一の押圧部材の前記第一の蓋体に対する位置を外部から工具で調整し得るよう構成され、
前記作業穴は、前記第一の押圧ボルトと同軸に形成され、前記作業穴を介して外部から工具を差し込んで第一の押圧ボルトを締め込むことができるよう構成されていること
を特徴とする灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造にかかるものである。
【0017】
而して、このようにすれば、ハウジングから灰が漏出する経路を全て前記空間内に連通させ、該空間内の圧力によってハウジングからの灰の漏出を確実に防止することができる。
【0018】
また、上記のようにすれば、第一のグランドパッキンに対する増し締めを実施するにあたって大掛かりな作業を必要とせず、簡便に増し締め作業を行うことができる。
【0019】
更に、上記のようにすれば、作業穴から押圧ボルトを締め込むことで、極めて簡便に且つ短時間で増し締め作業を行うことができる。
【0020】
本発明の灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造においては、前記空間内の圧力を監視する圧力計を前記空間と連通する前記ガス管の途中に備えることが好ましく、このようにすれば、第一のグランドパッキンのシール性能の低下を圧力計の示す値の低下として把握することにより、適切な時期に増し締め作業を行うことができ、スクリューコンベヤの運転中であっても灰を漏出させることなく増し締め作業を行うことができる。
【0021】
本発明の灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造においては、前記
ケース部材の円筒部に覗き窓を備え、前記空間の内部に位置する前記
第一の押圧部材を外部から視認し得るよう構成されていることが好ましく、このようにすれば、第一のグランドパッキンのシール性能の低下を目視で確認することにより、適切な時期に増し締め作業を行うことができ、スクリューコンベヤの運転中であっても灰を漏出させることなく増し締め作業を行うことができる。
【0022】
また、本発明は、加圧された排気ガスから灰分離装置によって分離した灰が投入されるハウジング内に、外周面にスクリュー羽根を配したスクリュー軸を収容し、前記スクリュー軸を回転させることで灰を搬送するスクリューコンベヤの前記ハウジングの軸方向端部に、
前記スクリュー軸の軸端部が挿通される第一の蓋体の円筒部と、該第一の蓋体の円筒部の端部のうち前記ハウジングの端部側の端部で径方向外側に張り出し且つ前記ハウジングの端部に締結されるとともに、径方向内側に張り出し前記スクリュー軸の前記ハウジングから突き出た部分の外径と略一致する内径を有する第一の蓋体の前記ハウジングの端部側のフランジと、前記第一の蓋体の円筒部の端部のうち前記軸端部側の端部で径方向外側に張り出した第一の蓋体の前記軸端部側のフランジとを備え、前記スクリュー軸の前記ハウジングから突き出た部分を取り囲んで前記ハウジングの端部を封じる第一の蓋体、
及び、前記第一の蓋体の円筒部の内周面と前記スクリュー軸の前記ハウジングから突き出た部分の外周面との間に挟みこまれ且つ前記第一の蓋体の前記ハウジングの端部側のフランジで前記ハウジングの端部側の端部が規定され、前記第一の蓋体と前記スクリュー軸の前記ハウジングから突き出た部分との隙間を封じる第一のグランドパッキン、
及び、前記軸端部が挿通される第一の押圧部材の円筒部と、該第一の押圧部材の円筒部の端部のうち前記軸端部側の端部で径方向外側に張り出す第一の押圧部材のフランジとを備え、前記第一の蓋体の前記軸端部側フランジに対して立設し且つ前記第一の押圧部材のフランジを貫通して軸方向に延設する複数の第一の押圧ボルトにより摺動可能に連結され、前記第一の蓋体に対して前記第一のグランドパッキンを前記軸端部側から前記第一の押圧部材の円筒部によりハウジングの端部側に押圧するよう構成される第一の押圧部材とを備え、前記ハウジングからの灰の漏出を制限する第一の軸封装置と、
前記第一の押圧部材の外周をすっぽり収容する空間を形成するケース部材の円筒部と、前記第一の蓋体の前記軸端部側のフランジと締結する前記ケース部材の前記ハウジングの端部側のフランジと、前記ケース部材の前記軸端部側のフランジとを備えたケース部材、
及び、前記軸端部が挿通される第二の蓋体の円筒部と、該第二の蓋体の円筒部の端部のうち前記ハウジングの端部側の端部で径方向内側に張り出し前記スクリュー軸の前記ハウジングから突き出た部分の外径と略一致する内径を有する第二の蓋体の前記ハウジングの端部側のフランジと、前記第二の蓋体の円筒部の
端部のうち前記軸端部側の端部で径方向外側に張り出し且つ前記ケース部材の円筒部の
端部のうち前記軸端部側のフランジに締結される第二の蓋体の前記軸端部側のフランジとを備え、前記スクリュー軸の前記ハウジングから突き出た部分を取り囲むように前記ケース部材の前記軸端部側を覆って前記空間の前記軸端部側の壁をなす第二の蓋体、
及び、前記第二の蓋体の円筒部の内周面と前記スクリュー軸の前記ハウジングから突き出た部分の外周面との間に挟みこまれ且つ前記第二の蓋体の前記ハウジングの端部側のフランジで前記ハウジングの端部側の端部が規定され、前記第二の蓋体と前記スクリュー軸の前記ハウジングから突き出た部分の隙間を封じる第二のグランドパッキン、
及び、前記軸端部が挿通される第二の押圧部材の円筒部と、該第二の押圧部材の円筒部の端部のうち前記軸端部側の端部で径方向外側に張り出す第二の押圧部材のフランジとを備え、前記スクリュー軸の前記ハウジングから突き出た部分に対して摺動可能に連結され、前記第二の蓋体に対して前記第二のグランドパッキンを前記軸端部側から前記第二の押圧部材の円筒部により前記ハウジングの端部側に押圧するよう構成される第二の押圧部材とを備え、前記空間からのガスの漏出を制限する第二の軸封装置と、
前記空間に対してガス管を介してガスを供給し、前記空間内の圧力を前記ハウジング内の圧力より高圧にすることで前記ハウジングから灰の漏出を防止するよう構成した高圧ガス供給装置と
を備えた灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造に対し、
前記空間内の圧力を前記ガス管に備えた圧力計により監視するとともに、
前記第二の蓋体の前記軸端部側のフランジに、前記空間の内外を連通する作業穴を開閉可能に備え、前記空間に対し、前記作業穴を介して外部からアクセスし、前記第一の押圧部材の前記第一の蓋体に対する位置を外部から工具で調整し得るよう構成し、
前記作業穴は、前記第一の押圧ボルトと同軸に形成され、前記作業穴を介して外部から工具を差し込んで第一の押圧ボルトを締め込むことにより前記第一のグランドパッキンを軸方向に押圧し得るよう構成し、
前記第一のグランドパッキンのシール性能の低下が、ガス供給にもかかわらず前記空間の圧力が所定圧よりも低下することで確認された場合に、前記空間内の圧力を大気圧に下げたうえで前記空間に対して前記作業穴を介して外部からアクセスし、前記第一の押圧ボルトの増し締めを実施すること
を特徴とする灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造のメンテナンス方法にかかるものである。
【0023】
また、本発明
の前記空間に対してガス管を介してガスを供給し、前記空間内の圧力を前記ハウジング内の圧力より高圧に保つことでハウジングからの灰の漏出を防ぐよう構成した高圧ガス供給装置とを備えた灰搬送用スクリューコンベヤの軸封構造のメンテナンス方法においては、前記
ケース部材の円筒部に、前記空間内に位置する前記
第一の押圧部材を外部から視認し得る覗き窓を備えるとともに、
前記第一の軸封装置の前記第一の押圧部材には、前記第一の押圧ボルトの頭部と前記第一の押圧部材のフランジとの間にスプリングカラーに収められた弾性体をさらに備え、前記覗き窓から、前記第一のグランドパッキンのシール性能の低下が
、前記弾性体の前記スプリングカラーとの相対長で伸びたことで確認された場合に、前記空間内の圧力を大気圧に下げたうえで前記空間に対して前記作業穴を介して外部からアクセスし、前記
第一の押圧ボルトの増し締めを実施すること
ができる。