特許第6612545号(P6612545)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6612545カーブコンベヤフレーム用鋼板及びそれを用いて製造したカーブコンベヤフレーム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6612545
(24)【登録日】2019年11月8日
(45)【発行日】2019年11月27日
(54)【発明の名称】カーブコンベヤフレーム用鋼板及びそれを用いて製造したカーブコンベヤフレーム
(51)【国際特許分類】
   B21D 5/08 20060101AFI20191118BHJP
   B65G 21/16 20060101ALI20191118BHJP
   B65G 13/11 20060101ALI20191118BHJP
【FI】
   B21D5/08 P
   B65G21/16
   B65G13/11
【請求項の数】9
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-145333(P2015-145333)
(22)【出願日】2015年7月22日
(65)【公開番号】特開2017-24044(P2017-24044A)
(43)【公開日】2017年2月2日
【審査請求日】2018年7月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】502380361
【氏名又は名称】トーヨーカネツソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110559
【弁理士】
【氏名又は名称】友野 英三
(72)【発明者】
【氏名】間中 康幸
【審査官】 石田 宏之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−046831(JP,A)
【文献】 特開平08−144452(JP,A)
【文献】 特開平08−206741(JP,A)
【文献】 特開平05−309419(JP,A)
【文献】 米国特許第05934138(US,A)
【文献】 韓国登録特許第10−1432094(KR,B1)
【文献】 登録実用新案第3025418(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 5/08
B65G 13/11
B65G 21/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
略長方形のカーブコンベヤフレーム用鋼板において、曲げ加工線で区画されたカーブコンベヤフレームフランジ部と、前記カーブコンベヤフレームフランジ部の外側に形成された曲げ加工引張促進手段と、前記カーブコンベヤフレームフランジ部内部に形成された曲げ加工応力緩和手段とを具備し、前記曲げ加工引張促進手段及び前記曲げ加工応力緩和手段の少なくとも一組は前記長尺方向に対する同一垂直線上にあることを特徴とする外側カーブコンベヤフレーム用鋼板。
【請求項2】
略長方形のカーブコンベヤフレーム用鋼板において、曲げ加工線で区画されたカーブコンベヤフレームフランジ部と、前記カーブコンベヤフレームフランジ部の外側に形成された曲げ加工圧縮促進手段と、前記カーブコンベヤフレームフランジ部内部に形成された曲げ加工応力緩和手段とを具備し、前記曲げ加工圧縮促進手段及び前記曲げ加工応力緩和手段の少なくとも一組は前記長尺方向に対する同一垂直線上にあることを特徴とする内側カーブコンベヤフレーム用鋼板。
【請求項3】
前記同一垂直線は前記カーブコンベヤフレーム用鋼板にて形成されるカーブコンベヤの曲率半径方向に対応したものである、請求項1又は2に記載のカーブコンベヤフレーム用鋼板。
【請求項4】
前記フランジ部は上下に曲げ加工線で区画されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカーブコンベヤフレーム用鋼板。
【請求項5】
前記フランジ部は前記上下に曲げ加工線で区画された部分にローラシャフト嵌合孔が形成されたことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のカーブコンベヤフレーム用鋼板。
【請求項6】
前記曲げ加工引張促進手段は前記コンベヤフレームの外周に形成された凸部であり、前記曲げ加工応力緩和手段は前記フランジ部内部に形成された孔部であることを特徴とする請求項1、3、4、または、のいずれかに記載の外側カーブコンベヤフレーム用鋼板。
【請求項7】
前記曲げ加工圧縮促進手段は前記コンベヤフレームの外周に形成された凹部であり、前記曲げ加工応力緩和手段は前記フランジ部内部に形成された孔部であることを特徴とする請求項2乃至のいずれかに記載の内側カーブコンベヤフレーム用鋼板。
【請求項8】
請求項1または3乃至のいずれかに記載の外側カーブコンベヤフレーム用鋼板の折り曲げ加工によって製造されたコンベヤフレームをロール曲げ加工によって製造されたことを特徴とする外側カーブコンベヤフレーム。
【請求項9】
請求項2乃至またはのいずれかに記載の内側カーブコンベヤフレーム用鋼板の折り曲げ加工によって製造されたコンベヤフレームをロール曲げ加工によって製造されたことを特徴とする内側カーブコンベヤフレーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーブコンベヤフレームの製造に適したカーブコンベヤ用鋼板及びそれを用いて製造したカーブコンベヤフレームに関する。更に詳しくは、カーブコンベヤフレームを製造するための曲げ加工時間を短縮することができる、曲げ加工における引張促進手段、圧縮促進手段、及び、応力緩和手段を設けたカーブコンベヤフレーム用鋼板及びそれを用いて製造したカーブコンベヤフレームに関する。
【背景技術】
【0002】
物品を搬送経路に沿って搬送する装置として用いられているローラコンベヤは、所定の間隔を介して対応した一対のコンベヤフレームが、複数の搬送ローラを一定の間隔を持ってその両側から回動自在に搬送ローラシャフトを支持するように配設されており、所定の搬送経路に沿って延びるように形成されている。
【0003】
搬送経路が直線状であるローラコンベヤの場合、そのコンベヤフレームは、略長方形の鋼板の所定の位置に搬送ローラを回動自在に支持する搬送ローラシャフト嵌合孔を形成した後、溝形状或いはC形状に曲げ加工することによって製造することができる。
【0004】
一方、図1に示した搬送経路が一定の曲率を有する曲線状であるカーブローラコンベヤの場合、所定の間隔を介して対応した一対の円弧状のコンベヤフレームも、上記直線状のコンベヤフレームと同様に加工した後、更に反対方向から円弧上にロール曲げ加工を施すことによって外側と内側の二種類のコンベヤフレームを製造することになる。このロール曲げ加工は、例えば、3本ロール方式で内側コンベヤフレームを製造する場合、図10に示したように、コンベヤフレームaが、駆動ボトムロールb、cと溝形或いはC形の形状の突起部が収まるように凹部を設けた段付きトップロールdとの間に挟持され、トップロール加圧装置eにより段付きトップロールdを下降すると同時に、駆動ボトムロールb、cを回転させてコンベヤフレームaを直線的に揺動させながら施される。その結果、図2に示したように、外側と内側の一対のカーブコンベヤフレームが製造される。
【0005】
しかしながら、上記ロール方式による曲げ加工には、次のような課題がある。コンベヤフレームは、一般的に、インゴットを高温で圧延することによって得られる鋼板である熱間圧延鋼板を用いられることが多く、炭素量が少なく加工硬化もない柔らかいタイプの鋼板であるため、曲げ、絞り、深絞り材として使用されるが、曲げ強度が高められる溝形状或いはC形状に成形されたコンベヤフレームaであるため、極めて長時間の加工時間を要する。加工時間の短縮を図ろうとすると、コンベヤフレームaに圧縮、引張等の複雑な応力が加わり、製造されたカーブコンベヤフレーム3、4に亀裂等の損傷を与えることがあり、熱圧プロファイルや揺動プロファイル等のロール曲げ加工条件だけで対処することができない。そのため、特許文献1では、外側カーブコンベヤフレームの外側と内側ロールコンベヤフレームの内側にスリットを設けることによって、外側カーブコンベヤと内側カーブコンベヤの圧縮される内側に発生する皺を防止することができること、特許文献2では、C形状よりも溝形状のコンベヤフレームの方が加工し易く、曲げ精度が高いことが報告されている。しかしながら、カーブコンベヤフレームの品質を損なうことなく、ロール曲げ加工時間の短縮に言及された報告は未だ認められない。
【0006】
また、図2から明らかなように、外側カーブコンベヤフレーム3は、ローラシャフト嵌合孔11が設けられたシャフト軸受壁部(ウェブ)7の両側に、曲げ加工線5、5’で加工されたフランジ部9、9’を外側にして曲げられるため、フランジ部9、9’はその開先側に引張力が、シャフト軸受壁部7及びフランジの基端側には圧縮力が強くかかる。逆に、内側カーブコンベヤフレーム4は、ローラシャフト嵌合孔12が設けられたシャフト軸受壁部(ウェブ)8の両側に、曲げ加工線6、6’で加工されたフランジ部10、10’を内側にして曲げられるため、フランジ部10、10’はその開先側に圧縮力が、シャフト軸受壁部8及びフランジの基端側には引張力が強くかかる。このように、外側カーブコンベヤフレーム3と内側カーブコンベヤフレーム4とでは、ロール曲げ加工時に、正反対の応力が加わるため、カーブコンベヤフレームの品質を損なうことなく、ロール曲げ加工時間の短縮を図るためには、それぞれに適した解決策が必要であろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−46831号公報
【特許文献2】特開2000−247423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した背景技術から明らかなように、本発明は、カーブコンベヤフレームの品質を損なうことなく、曲げ加工されたコンベヤフレームからカーブコンベヤフレームに成形するためのロール曲げ加工時間を短縮可能とする手段を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、カーブコンベヤフレームを製造するための外側カーブコンベヤフレームと内側カーブコンベヤフレームとに負荷される応力を検討した結果、外側カーブコンベヤフレームに曲げ加工するカーブコンベヤフレーム用鋼板には、引張促進手段と応力緩和手段を設けることによって、内側カーブコンベヤフレームに曲げ加工するカーブコンベヤフレーム用鋼板には、圧縮促進手段と応力緩和手段を設けることによって、それぞれのロール曲げ加工時間を大幅に短縮できることを見出し、本発明の完成に至った。
【0010】
すなわち、本発明の外側カーブコンベヤフレーム用鋼板は、略長方形で、曲げ加工線で区画されたカーブコンベヤフレームフランジ部と、カーブコンベヤフレームフランジ部の長尺方向の外周に形成された曲げ加工引張促進手段と、前記カーブコンベヤフレームフランジ部内部に形成された曲げ加工応力緩和手段と、を具備することを特徴としている。更に詳しくは、本発明の外側カーブコンベヤフレーム用鋼板は、略長方形のカーブコンベヤフレーム用鋼板において、上下に曲げ加工線で区画されたカーブコンベヤフレームフランジ部と、前記カーブコンベヤフレームフランジ部に挟まれたローラシャフト嵌合孔が形成されたカーブコンベヤシャフト軸受壁部と、上記カーブコンベヤフレームフランジ部の長尺方向の最外周に形成された曲げ加工引張促進手段と、上記カーブコンベヤフレームフランジ部内部に形成された曲げ加工応力緩和手段とを具備することを特徴としている。そして、上記曲げ加工引張促進手段は上記フランジ部の外周に形成された凸部であり、上記応力緩和手段は上記フランジ部内部に形成された孔部であることが好ましい。しかも、上記曲げ加工引張促進凸部と前記曲げ加工応力緩和孔部とが、前記略長方形のカーブコンベヤフレーム用鋼板の長尺方向に対する同一垂直線上にあって、一定の間隔をおいて形成されていることがより更に好ましい。
【0011】
一方、本発明の内側カーブコンベヤフレーム用鋼板は、略長方形で、曲げ加工線で区画されたカーブコンベヤフレームフランジ部と、前記カーブコンベヤフレームフランジ部の長尺方向の外周に形成された曲げ加工圧縮促進手段と、前記カーブコンベヤフレームフランジ部内部に形成された曲げ加工応力緩和手段と、を具備することを特徴としている。更に詳しくは、本発明の内側カーブコンベヤフレーム用鋼板は、略長方形のカーブコンベヤフレーム用鋼板において、上下に曲げ加工線で区画されたカーブコンベヤフレームフランジ部と、上記カーブコンベヤフレームフランジ部に挟まれたローラシャフト嵌合孔が形成されたカーブコンベヤシャフト軸受壁部と、上記カーブコンベヤフレームフランジ部の長尺方向の最外周に形成された曲げ加工圧縮促進手段と、上記カーブコンベヤフレームフランジ部内部に形成された曲げ加工応力緩和手段とを具備することを特徴としている。そして、上記曲げ加工圧縮促進手段は上記フランジ部の外周に形成された凹部であり、上記曲げ加工応力緩和手段は上記フランジ部内部に形成された孔部であることが好ましい。しかも、上記曲げ加工圧縮促進凹部と上記曲げ加工応力緩和孔部とが、上記略長方形のカーブコンベヤフレーム用鋼板の長尺方向に対する同一垂直線上にあって、一定の間隔をおいて形成されていることがより更に好ましい。
【0012】
また、本発明のカーブコンベヤフレーム用鋼板は、外側カーブコンベヤフレームにおいても、内側カーブコンベヤフレームにおいても、曲げ加工応力緩和孔部が、上下に曲げ加工線で区画されたカーブコンベヤフレームフランジ部と上下に曲げ加工線で区画されたカーブコンベヤフレームフランジ部に挟まれたローラシャフト嵌合孔が形成されたカーブコンベヤシャフト軸受壁部とに亘って形成されていてもよく、このような曲げ加工応力緩和孔部は、内側カーブコンベヤフレーム用鋼板の場合には、曲げ加工圧縮凹部と繋がってフランジ部の長尺方向に垂直に開口されたスリットであってもよい。
【0013】
特に、外側カーブコンベヤフレーム及び内側カーブコンベヤフレーム共に、上記の曲げ加工引張促進凸部、曲げ加工圧縮促進凹部、及び、曲げ加工応力緩和孔部が、一定の間隔で形成されていることが好ましい。更に、ローラシャフト嵌合孔は、曲げ加工引張促進凸部、曲げ加工圧縮促進凹部、及び、曲げ加工応力緩和孔部の間に配置することがより更に好ましい。
【0014】
そして、本発明は、上記した外側及び内側カーブコンベヤフレーム用鋼板を用い、プレス等の折り曲げ加工によって成形された溝形状或いはC形状のコンベヤフレームをロール曲げ加工によって製造されたことを特徴とする外側及び内側カーブコンベヤフレームである。
【発明の効果】
【0015】
本発明の、カーブコンベヤフレーム用鋼板を用いて、プレス等の折り曲げ加工によって成形された溝形状或いはC形状のコンベヤフレームをロール曲げ加工を行うと、亀裂や皺等の損傷もなく、カーブコンベヤフレームの品質を維持したまま、加工時間を大幅に短縮することができ、生産性の向上、コストダウンを図ることができる。その上、ロール曲げ精度が向上し、外側及び内側のカーブコンベヤフレームローラシャフト嵌合孔と搬送ローラとの位置精度を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】一般的なカーブコンベヤの平面模式図である。
図2】従来の一般的なカーブコンベヤフレームの模式図である。
図3】本発明の一実施形態に係るカーブコンベヤフレームの模式図である。
図4】本発明の一実施形態に係る外側カーブコンベヤフレーム用鋼板の平面図である。
図5】本発明の一実施形態に係る内側カーブコンベヤフレーム用鋼板の平面図である。
図6】本発明の一実施形態に係る外側カーブコンベヤフレーム用鋼板の平面図である。
図7】本発明の一実施形態に係る内側カーブコンベヤフレーム用鋼板の平面図である。
図8】本発明の一実施形態に係る図6の外側カーブコンベヤフレーム用鋼板を用いて製造した外側カーブフレームを拡大した平面図である。
図9】本発明の一実施形態に係る図7の内側カーブコンベヤフレーム用鋼板を用いて製造した外側カーブフレームを拡大した平面図である。
図10】カーブフレームを製造する曲げ加工装置の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を、図面に表わした実施形態を用いてより詳細に説明するが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術思想によってのみ限定されるものである。
【0018】
図3は、本発明の一実施形態である図4の外側カーブコンベヤフレーム用鋼板及び図5の内側カーブコンベヤフレーム用鋼板をプレス等の折り曲げ加工した溝形の外側及び内側コンベヤフレームを図10の3本ロール式曲げ加工によって製造された外側カーブコンベヤフレーム3及び内側コンベヤフレーム4を示す。
【0019】
図4に示したように、曲げ加工前応力緩和孔部17、17’が曲げ加工線5、5’で区画されるフランジ部9、9’の内部に、曲げ加工前引張促進凸部18、18’が曲げ加工線5、5’で区画されるフランジ部9、9’の外側に一定間隔で形成すると共に、ローラシャフト嵌合孔11が、上記フランジ部9、9’で挟まれた外側カーブコンベヤフレームシャフト軸受壁部7に一定間隔で形成された略長方形の外側カーブコンベヤフレーム用鋼板として加工される。ここで、曲げ加工前応力緩和孔部17、17’と曲げ加工前引張促進凸部18、18’との位置関係は、略長方形の外側カーブコンベヤフレーム鋼板の同一垂直線I、II上にあることが好ましく、これらの間隔IIIは、略一定であることがより好ましい。この間隔が、あまりに小さい場合は、カーブコンベアとしての力学的強度に問題が生じ、あまりに大きい場合は、ロール曲げ加工における引張を促進して加工時間を短縮することが困難になる。更に、ローラシャフト嵌合孔11は、これらの間隔の間にあることがより更に好ましい。これは、ローラシャフト嵌合孔11がこれらの間隔の間にある方が、カーブコンベヤフレームとしての力学的強度に優れ、ロール曲げ加工における加工時間の短縮を短縮することができる。更に、上記垂直線I、IIは、図1に示したカーブコンベアの曲率半径方向のI、IIに対応していることが、ロール曲げ精度が向上し、外側カーブコンベヤフレームローラシャフト嵌合孔11と搬送ローラ3との位置精度を向上させる。一方、このようにカーブコンベヤフレーム用鋼板を製造するせん断加工方法は、一般的な方法、例えば、打抜き加工、放電加工、レーザー加工等によって実施され、上記種々の形状を同時に形成しても良いし、順次形成しても良い。切り口のカエリやダレ等は一般的なバリ取り機で除去される。
【0020】
このようにして得られた図4の外側カーブコンベヤフレーム用鋼板は、曲げ加工線5、5’においてプレス等の折り曲げ加工によって溝形のコンベヤフレームとした後、図10に示した、例えば、3本ロール方式でロール曲げ加工を施され、図3に示した外側カーブコンベヤフレーム3が形成される。ここで、図10は、内側カーブコンベヤフレームのロール曲げ加工が示されているが、外側カーブコンベヤフレームのロール曲げ加工の場合、段付きトップロールは駆動ボトムロール一つと置き換え、駆動ボトムロールは段付きトップロール二つに置き換えられ加工される。
【0021】
図3の外側カーブコンベヤフレーム3は、曲げ加工後応力緩和孔部13、13’及び曲げ加工後引張促進凸部15、15’が、フランジ部9、9’に認められるが、曲げ加工前応力緩和孔部17、17’及び曲げ加工前引張促進凸部18、18’とは形状が異なっている。曲げ加工後の外側カーブコンベヤフレームの形状の拡大図を図8に示した。図から明らかなように、ロール曲げ加工後応力緩和孔部13、13’は内側が小さくなり応力が緩和されると共に、曲げ加工後引張促進凸部15、15’は平坦な形状になり引張が促進されていることが分かる。このことから、外側カーブコンベヤフレームの品質を損なうことなく、ロール曲げ加工時間を大幅に短縮できたものと考えられる。ただし、曲げ加工後応力緩和孔部13、13’及び曲げ加工後引張促進凸部15、15’の形状は、上記効果を分かり易く説明するためのもので、実際の形状とは異なっている。
【0022】
内側カーブコンベヤフレームについても同様である。図5に示したように、曲げ加工前応力緩和孔部19、19’が曲げ加工線6、6’で区画されるフランジ部10、10’の内部に、曲げ加工前引圧縮促進凹部20、20’が曲げ加工線6、6’で区画されるフランジ部10、10’の外側に一定間隔で形成すると共に、ローラシャフト嵌合孔12が、上記フランジ部10、10’で挟まれた外側カーブコンベヤフレームシャフト軸受壁部8に一定間隔で形成された略長方形の外側カーブコンベヤフレーム用鋼板として加工される。ここで、曲げ加工前応力緩和孔部19、19’と曲げ加工前圧縮促進凹部20、20’との位置関係は、略長方形の外側カーブコンベヤフレーム鋼板の同一垂直線I、II上にあることが好ましく、これらの間隔IIIは、略一定であることがより好ましい。この間隔が、あまりに小さい場合は、カーブコンベアとしての力学的強度に問題が生じ、あまりに大きい場合は、ロール曲げ加工における圧縮を促進して加工時間を短縮することが困難になる。更に、ローラシャフト嵌合孔12は、これらの間隔の間にあることがより更に好ましい。これは、ローラシャフト嵌合孔12がこれらの間隔の間にある方が、カーブコンベヤフレームとしての力学的強度に優れ、ロール曲げ加工における加工時間の短縮を短縮することができる。更に、上記垂直線I、IIは、図1に示したカーブコンベアの曲率半径方向のI、IIに対応していることが、ロール曲げ精度が向上し、外側カーブコンベヤフレームローラシャフト嵌合孔12と搬送ローラ3との位置精度を向上させる。一方、このようにカーブコンベヤフレーム用鋼板を製造するせん断加工方法は、一般的な方法、例えば、打抜き加工、放電加工、レーザー加工等によって実施され、上記種々の形状を同時に形成しても良いし、順次形成しても良い。切り口のカエリやダレ等は一般的なバリ取り機で除去される。
【0023】
このようにして得られた図5の外側カーブコンベヤフレーム用鋼板は、曲げ加工線6、6’においてプレス等の折り曲げ加工によって溝形のコンベヤフレームとした後、図10に示した、例えば、3本ロール方式でロール曲げ加工を施され、図3に示した内側カーブコンベヤフレーム4が形成される。
【0024】
図3の内側カーブコンベヤフレーム4は、曲げ加工後応力緩和孔部14、14’及び曲げ加工後圧縮促進凹部16、16’が、フランジ部10、10’に認められるが、曲げ加工前応力緩和孔部19、19’及び曲げ加工前圧縮促進凹部20、20’とは形状が異なっている。曲げ加工後の内側カーブコンベヤフレームの形状の拡大図を図9に示した。図から明らかなように、ロール曲げ加工後応力緩和孔部14、14’は外側が大きくなり応力が緩和されると共に、曲げ加工後圧縮促進凹部16、16’は小さくなり圧縮が促進されていることが分かる。このことから、内側カーブコンベヤフレームの品質を損なうことなく、ロール曲げ加工時間を大幅に短縮できたものと考えられる。ただし、曲げ加工後応力緩和孔部14、14’及び曲げ加工後圧縮促進凹部16、16’の形状は、上記効果を分かり易く説明するためのもので、実際の形状とは異なっている。
【0025】
更に、外側及び内側カーブコンベヤフレーム用鋼板に形成される曲げ加工応力緩和孔部は、図4及び図5に示したように、それぞれ、フランジ部9、9’、10、10’に形成される場合に限定されるものではない。図6及び図7に示したように、外側カーブコンベヤフレーム用鋼板の場合、フランジ部9、9’とシャフト軸受壁部7とに亘って形成された曲げ加工応力緩和孔部21、21’、内側カーブコンベヤフレーム用鋼板の場合、フランジ部10、10’とシャフト軸受壁部8とに亘って形成された曲げ加工応力緩和孔部22、22’である方がより好ましい。
【0026】
また、図には示していないが、曲げ加工応力緩和孔部は、外側及び内側カーブコンベヤフレームのいずれにおいても、垂直線I、IIに沿って、フランジ部にスリットを形成するとより更に好ましい。
【0027】
以上、本発明を図面を用いて詳細に説明したが、一実施形態であり、この実施形態によって本発明が限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明のカーブコンベヤフレーム用鋼板は、ローラコンベヤフレームに適用できるだけでなく、各種コンベヤフレームに適用できるだけでなく、H形、I形、T形、L形、Z形等各種曲げ強度の大きな鋼板を曲率の有する形状に曲げ加工する場合に幅広く適用することができる。曲げ加工される材質についても、コンベヤフレームでは、熱間圧延鋼板、アルミニウム、ステンレス等が多いが、延性を有する金属全てに適用できる。
【符号の説明】
【0029】
1 カーブコンベヤ
2 搬送ローラ
3 外側コンベヤフレーム
4 内側コンベヤフレーム
5 外側コンベヤフレーム上部曲げ加工線
5’外側コンベヤフレーム下部曲げ加工線
6 内側コンベヤフレーム上部曲げ加工線
6’内側コンベヤフレーム下部曲げ加工線
7 外側ローラシャフト軸受壁部
8 内側ローラシャフト軸受壁部
9 外側コンベヤフレーム上フランジ部
9’外側コンベヤフレーム下フランジ部
10 内側コンベヤフレーム上フランジ部
10’内側コンベヤフレーム下フランジ部
11 外側コンベヤフレームローラシャフト嵌合孔
12 内側コンベヤフレームローラシャフト嵌合孔
13 外側コンベヤフレーム上部曲げ加工後応力緩和孔部
13’外側コンベヤフレーム下部曲げ加工後応力緩和孔部
14 内側コンベヤフレーム上部曲げ加工後応力緩和孔部
14’内側コンベヤフレーム下部曲げ加工後応力緩和孔部
15 外側コンベヤフレーム上部曲げ加工後引張促進凸部
15’外側コンベヤフレーム下部曲げ加工後引張促進凸部
16 内側コンベヤフレーム上部曲げ加工後圧縮促進凹部
16’内側コンベヤフレーム下部曲げ加工後圧縮促進凹部
17 外側コンベヤフレーム上部曲げ加工前応力緩和孔部(1)
17’外側コンベヤフレーム下部曲げ加工前応力緩和孔部(1)
18 外側コンベヤフレーム上部曲げ加工前引張促進凸部
18’外側コンベヤフレーム下部曲げ加工前引張促進凸部
19 内側コンベヤフレーム上部曲げ加工前応力緩和孔部(1)
19’内側コンベヤフレーム下部曲げ加工前応力緩和孔部(1)
20 内側コンベヤフレーム上部曲げ加工前圧縮促進凹部
20’内側コンベヤフレーム下部曲げ加工前圧縮促進凹部
21 外側コンベヤフレーム上部曲げ加工前応力緩和孔部(2)
21’外側コンベヤフレーム下部曲げ加工前応力緩和孔部(2)
22 内側コンベヤフレーム上部曲げ加工前応力緩和孔部(2)
22’内側コンベヤフレーム下部曲げ加工前応力緩和孔部(2)
I,II 曲げ加工応力緩和孔部と曲げ加工引張促進凸部及び圧縮促進凹部との位置関係を示す中心線
III 曲げ加工促進部の間隔
a コンベヤフレーム
b,c 駆動ボトムロール
d 段差付きトップロール
e トップロール加圧装置
R カーブコンベヤの曲率半径
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10