(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
絶縁材料の経過年数、前記絶縁材料の設置場所の湿度、及び、前記絶縁材料の汚損に関連し、かつ、前記絶縁材料の設置場所で測定することなく得られる情報を、前記絶縁材料の劣化に影響を与える程度に応じた数値に変換する変換部と、
変換された前記数値から劣化状態の評価値を算出する算出部と、
評価値及び余寿命の相関に基づいて得られるしきい値と算出された評価値とに基づいて余寿命を取得する診断部と、
を備える劣化診断装置。
前記変換部は、さらに、前記絶縁材料の設置場所の温度に関連し、かつ、前記絶縁材料の設置場所で確認することなく得られる情報を、前記絶縁材料の劣化に影響を与える程度に応じた数値に変換する、
請求項1に記載の劣化診断装置。
絶縁材料の経過年数、前記絶縁材料の設置場所の湿度、及び、前記絶縁材料の汚損に関連し、かつ、前記絶縁材料の設置場所で測定することなく得られる情報を、前記絶縁材料の劣化に影響を与える程度に応じた数値に変換する変換ステップと、
変換された前記数値から劣化状態の評価値を算出する算出ステップと、
評価値と余寿命との相関に基づいて得られるしきい値と算出された評価値とに基づいて余寿命を取得する診断ステップと、
を有する劣化診断方法。
【背景技術】
【0002】
電力設備は社会インフラストラクチャのバックボーンであり、長期にわたり安定した稼働が求められる。そのためには電力設備の劣化状態を把握し、保全・更新を計画的に実施することが重要である。
電力設備の導体を支持したり、部材を電気的に遮断するバリヤなどとして絶縁材料が用いられる。絶縁材料の絶縁特性は経年劣化、あるいは設置環境に浮遊する塵埃やガスの付着などで低下する。絶縁特性が低下すると放電やトラッキングを生じて設備停止に至ることがあるため、絶縁材料の余寿命は電力設備の劣化を診断するためのバロメータになる。
【0003】
設置環境が絶縁材料の劣化に及ぼす影響は、塵埃やガスの付着による物理的汚損だけとは限らない。絶縁材料は、絶縁材料の成分と化学反応する物質が存在する雰囲気に暴露されると、通常の経年劣化を上回る速度で劣化する場合がある。このように、設備の設置環境により劣化は大きな影響を受ける。
【0004】
そこで、絶縁材料の余寿命を詳細に推定するために、現地診断が行われている。現地診断では、電力設備が設定されている現地に赴いて、余寿命の推定に用いる設備の設置環境に関する評価項目の値を測定したり、その値を得るためのサンプルを採取して後日分析する。よって、現地診断には、時間と手間がかかる場合があった。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態の劣化診断装置、劣化診断方法、及びプログラムを、図面を参照して説明する。
実施形態では、例えば受電設備、変電設備、スイッチギヤなどのような各種の電力機器又は電力設備に使用される絶縁材料の劣化状態を簡易に推定・診断する。
【0010】
(第1の実施形態)
現地診断による絶縁材料の余寿命診断方法では、設備が設置されている現地において、設備の絶縁材料表面の「表面抵抗」、「色調」、「光沢」、「表面粗さ」を測定し、さらに、絶縁材料表面の汚損物をふき取ってサンプリングする。そして、持ち帰ったサンプリング品の「汚損度」、「イオン付着量」を測定した後、多変量解析を用いて絶縁材料の余寿命を算出する。この余寿命診断方法では、診断結果がでるまでに2週間程度要することが多い。実施形態では、このような現地診断などの詳細診断を実施する前に、現地に赴くことなく設備の劣化状態をある程度推定する簡易診断を行う。
【0011】
図1は、簡易診断に用いる評価項目を示す図である。絶縁材料の余寿命には、絶縁材料の経過年数、絶縁材料が設置されている環境の湿度、絶縁材料表面の汚損が特に大きな影響を与える。そこで、絶縁材料の経過年数、絶縁材料が設置されている環境の湿度、絶縁材料表面の汚損に関連し、かつ、設備の設置場で測定を行うことなく評価可能な評価項目を簡易診断に用いる。これらの評価項目は、設備が設置されている環境などから一般の人でも回答可能なものである。また、絶縁材料が設置されている環境の温度も、余寿命に影響を与える。そこで、簡易診断に、絶縁材料が設置されている環境の温度に関連し、かつ、設備の設置場で確認することなく評価可能な評価項目をさらに用いる。
【0012】
同図では、評価項目として、「経過年数」、「設置環境」、「階数」、「空調の有無」、「空調の温度設定」、「外気の取入れ」、「業種」、「海岸からの距離」、「点検履歴」が示されている。これらは、現地に足を運んだり、測定したりすることなく把握可能で、絶縁材料の劣化に大きな影響を及ぼす項目である。各評価項目の回答は、点数に変換される。ここでは、劣化への影響が大きい程、高い点数に変換される。
【0013】
評価項目「経過年数」は、設備が設置されてからの経過年数を評価する。この評価項目は、絶縁材料の経過年数に関連する。経過年数が長い程、段階的に高い点数に変換される。
評価項目「設置環境」は、設備が設置されている環境を評価する。この評価項目は、絶縁材料の汚損に関連する。「屋内」よりも「屋外」のほうが外気の影響を受けやすく、汚損が高いと考えられるため、高い点数に変換される。
【0014】
評価項目「階数」は、建物内で設備が設置されている階数を評価する。この評価項目は、絶縁材料が設置されている環境の湿度に関連する。1階以上よりも地下のほうが、湿度が高いと考えられるため、高い点数に変換される。
評価項目「空調」は、設備が設置されている場所の空調の有無を評価する。この評価項目は、絶縁材料が設置されている環境の湿度に関連する。「空調あり」よりも「空調なし」のほうが、湿度が高いと考えられるため、高い点数に変換される。
評価項目「空調の温度設定」は、設備が設置されている場所の温度を評価する。この評価項目は、絶縁材料が設置されている環境の温度に関連し、劣化が進む高い温度のほうが段階的に高い点数に変換される。
評価項目「外気の取入れ」は、設備が設置されている場所の外気の取入れの有無を評価する。この評価項目は、絶縁材料の汚損に関連し、外気の取り入れなし(「外気なし」)よりもあり(「外気あり」)のほうが、汚損が高まると考えられるため、高い点数に変換される。
【0015】
評価項目「業種」は、設備の利用者の業種を評価する。この評価項目は、絶縁材料の汚損に関連する。設備に化学物質が付着しやすい環境と考えられる業種ほど、高い点数に変換される。
評価項目「海岸からの距離」は、設備が設置されている場所の海岸からの距離を評価する。この評価項目は、絶縁材料の汚損に関連する。海岸からの距離が近いほど、絶縁材料に塩分等が付着しやすいと考えられるため、段階的に高い点数に変換される。
評価項目「点検履歴」は、設備の点検の有無を評価する。この評価項目は、絶縁材料の汚損に関連する。点検時には絶縁材料の清掃が行われることが多いため、「点検なし」のほうが「点検あり」よりも高い点数に変換される。
【0016】
上記のように、各評価項目の回答は、絶縁劣化が進みやすい状態ほど高い点数に変換される。従って、各評価項目の点数の合計が高いほど、総合して絶縁劣化が進んでいることを示す。そこで、簡易診断では、各評価項目の回答を点数に変換し、それらの点数の合計を劣化状態の評価値として用い、絶縁材料の劣化状態を診断する。従来は、絶縁材料の余寿命を、現地まで足を運んで詳細診断していたため、時間と手間がかかっていた。一方、簡易診断では、合計点に基づいて設備の劣化が問題ないと診断されたものに関しては、詳細診断を省略可能と判断でき、時間と手間を省くことができる。
【0017】
図2は、劣化診断装置1の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。劣化診断装置1は、例えば、パーソナルコンピュータやコンピュータサーバなどのコンピュータ装置により実現することができる。同図に示すように、劣化診断装置1は、入力部2と、記憶部3と、処理部4と、出力部5とを備える。
入力部2は、例えば、キーボードやボタン、タッチパネルに配されたタッチセンサであり、ユーザが情報を入力するためのユーザインタフェースである。なお、入力部2は、劣化診断装置1とネットワークを介して接続される他の装置から情報の入力を受けてもよく、記録媒体からデータを読み取ってもよい。
記憶部3は、詳細診断が必要と判断するときの合計点のしきい値など各種情報を記憶する。
【0018】
処理部4は、表示制御部41と、変換部42と、算出部43と、診断部44とを備える。
表示制御部41は、画面データを出力部5に出力する。変換部42は、入力部2により入力された各評価項目の回答を示す情報を取得する。変換部42は、各評価項目の回答の情報を数値に変換する。算出部43は、各評価項目の回答の情報を変換して得られた数値の合計値を算出する。診断部44は、算出部43が算出した合計値に基づいて、絶縁材料の劣化状態を判断する。診断部44は、判断した劣化状態を診断結果として出力部5に出力する。
【0019】
出力部5は、LCD(Liquid Crystal Display)やタッチパネルなどのディスプレイであり、画面データを表示する。なお、出力部5は、劣化診断装置1と接続される他の装置のディスプレイに画面データを表示してもよく、診断部44による診断結果を記録媒体に書き込んでもよい。
【0020】
次に、劣化診断装置1の動作について説明する。
図3は、劣化診断装置1の処理フローを示す図である。
調査者が評価開始を劣化診断装置1の入力部2により入力する。表示制御部41は、記憶部3から回答入力画面データを読み出して出力部5に表示する。回答入力画面データは、簡易診断に用いる各評価項目の回答を入力するためのボタンまたはフィールドを含む。回答入力画面データは、さらに、診断開始ボタンを含む。調査者は、劣化診断装置1の入力部2により、各評価項目の回答を入力し、診断開始ボタンを押下する(ステップS105)。
【0021】
変換部42は、入力部2により入力された各評価項目の回答の情報を取得する。変換部42は、各評価項目の回答の情報を、例えば、
図1に示す回答と点数との関係に基づいて、点数に変換する(ステップS110)。算出部43は、変換部42により変換された各評価項目の点数を足し合わせて合計点を算出する(ステップS115)。算出部43は、各評価項目の点数に、評価項目に応じた重み係数を乗算した後に足し合わせ、合計点を算出してもよい。ある評価項目の重み係数は、他の評価項目の回答に応じて変更してもよい。例えば、評価項目A、B、C、…があるときに、評価項目Aの回答がaである場合、評価項目Cの重み係数に係数αを乗算する。あるいは、評価項目Aの回答がa、かつ、評価項目Bの回答がbの場合、評価項目Cの重み係数に係数βを乗算する。また、あるいは、評価項目Aの回答がa、かつ、評価項目Bの回答がbの場合、合計値にさらに所定の値γを加算してもよい。
【0022】
診断部44は、算出部43が算出した合計点に基づいて、絶縁材料の劣化状態を判断し、診断結果を得る(ステップS120)。例えば、診断部44は、合計点と記憶部3に記憶されるしきい値とを比較する。診断部44は、合計点がしきい値以上であれば、余寿命が短く、詳細診断が必要な劣化状態と判断し、合計点がしきい値未満であれば、余寿命が長く、詳細診断が必要ない劣化状態であると判断する。あるいは、診断部44は、記憶部3から合計点と余寿命との相関を示す情報を読み出し、読み出した情報に基づいて、算出部43が算出した合計点に対応した余寿命を診断結果として取得してもよい。表示制御部41は、診断部44による診断結果を表示する画面データを出力部5に出力する(ステップS125)。
【0023】
図4は、出力部5に表示される回答入力画面の例を示す図である。
図3のステップ105において、表示制御部41は、回答入力画面データを出力部5に表示する。これにより、出力部5は、
図4に示す回答入力画面Gを表示する。回答入力画面Gは、各評価項目についての質問Qと、その質問Qに対する回答を入力するためのボタンB及びフィールドFを含む。ボタンBには、ラジオボタンやチェックボックスが用いられる。
【0024】
なお、回答入力画面Gには、
図1に示した評価項目の他、設備設置場所が工業地区か否か、山間地区か否か、都市地区か否か、近隣または敷地内に温泉があるか否か、近隣または敷地内に有毒ガスを発生する設備や地区がある否か、有毒ガスを発生する設備がある場合は有毒ガスの種類などの評価項目についての質問がある。またさらに、診断対象の設備の冷却方式、フィルターの有無、ケーブル引き込み部の遮断の有無、盤内のほこりの有無など盤構造に関する評価項目についての質問もある。
変換部42は、わからないと回答された評価項目や、回答未入力の評価項目については、評価項目ごとに予め決められたデフォルトの点数を取得する。
【0025】
上述したように、設備に使用されている絶縁材料の経過年数、設備の設置環境の湿度や温度、絶縁材料表面の汚損などに関連した予めわかっている情報を点数化し、それら点数の合計に基づいて絶縁材料の劣化状態をある程度判断することができる。そして、余寿命が短いと判断された設備に対しては、現地診断を実施して詳細に余寿命を推定することが可能となる。
【0026】
上述した劣化診断装置1は、以下のように利用されることが考えられる。例えば、調査者は、顧客の設備の詳細診断を行う前に、劣化診断装置1として使用される自分のパーソナルコンピュータに情報をインプットして簡易診断を行う。調査者は、劣化診断装置1による簡易診断の結果を顧客に報告し、詳細診断に進むか否かの判断を仰ぐ。
また別の利用方法として、劣化診断装置1を、インターネットなどのネットワークに接続し、問診事項をネットワーク上で掲載することが考えられる。顧客は、自身が保有する顧客端末からネットワークを経由して劣化診断装置1にアクセスする。顧客端末が、劣化診断装置1から受信した回答入力画面データを表示すると、顧客は各評価項目の回答を入力する。顧客端末が、入力された回答の情報を劣化診断装置1に送信すると、劣化診断装置1は、その回答の情報に基づいて簡易診断を行い、簡易診断結果を顧客端末に送信し、表示させる。これより、不特定多数の顧客が容易に自社設備の診断をすることができ、独自に設備更新計画ができるメリットがある。
最初から詳細診断を実施するとコストが高くなることが多いため、簡易診断で必要があった場合のみ詳細診断に進む方が顧客にとって実施しやすい。
【0027】
(第2の実施形態)
本実施形態では、合計点と余寿命の相関を推定する。
図5は、簡易診断の合計点と詳細診断による推定余寿命の相関を示す図である。同図に示すグラフは、簡易診断の合計点を横軸とし、詳細診断による推定余寿命年数を縦軸としたときの相関を表している。詳細診断は、従来技術(例えば、特許第5722027号公報)により行った結果である。
【0028】
グラフ上の各点は、簡易診断の合計点と詳細診断による推定余寿命との相関を求めるために学習データとして用いた簡易診断の合計点と、詳細診断による推定余寿命年数との組をプロットしたものである。同図に示すように、簡易診断の合計点と詳細診断の推定余寿命との相関を表す直線Lは、決定係数R
2=0.6391であり、相関が高いことがわかる。
【0029】
例えば、企業等において、余寿命が10年以下となった時点で、設備を新しくするための計画や準備を始めるものとする。
図5に示す直線Lによれば、詳細診断で余寿命が10年以下と推定される場合の簡易診断の合計点は13点以上である。そのため、簡易診断により合計点が12点以下の場合は、詳細診断にまで進む必要がないが、簡易診断で合計点が13点以上の場合、現地での詳細診断により的確な余寿命を推定するのが望ましい。これにより、設備更新計画の目安をつけることができる。
【0030】
図6は、本実施形態の劣化診断装置1aの構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。同図において、
図2に示す第1の実施形態による劣化診断装置1と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示す劣化診断装置1aが、第1の実施形態の劣化診断装置1と異なる点は、処理部4に代えて処理部4aを備える点である。処理部4aが、第1の実施形態の処理部4と異なる点は、相関算出部45をさらに備える点である。
相関算出部45は、入力部2により入力された学習データを取得する。学習データは、複数の設備それぞれについての簡易診断の合計点と詳細診断による推定余寿命年数との組の情報を含む。相関算出部45は、学習データに基づいて、簡易診断の合計点と詳細診断による推定余寿命年数との相関を表す関数(例えば、
図5に示す直線L)を学習する。相関算出部45は、学習した関数を、合計点と余寿命との相関を示す情報として記憶部3に書き込む。さらに、相関算出部45は、学習した関数から、詳細診断が必要となるときの推定余寿命年数に対応した合計点を算出し、しきい値として記憶部3に書き込む。
【0031】
劣化診断装置1aが、簡易診断を行うときの処理は、第1の実施形態の劣化診断装置1と同様である。
本実施形態によれば、詳細診断が必要であると判断するときの簡易診断の合計点を得ることができる。また、簡易診断の合計点と余寿命の関係を得ることができる。
【0032】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、変換部、算出部、及び診断部を持つことにより、絶縁材料の設置場所で確認することなく得られる情報から、絶縁材料の劣化状態を診断することができる。
また、以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、相関算出部を持つことにより、簡易診断の合計点と余寿命との相関が得られるため、合計点に基づく絶縁材料の劣化状態の診断の精度を上げることができる。
【0033】
上述した実施形態における劣化診断装置1、1aの機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この劣化診断装置1、1aの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0034】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。