(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、本発明によるローラブルフレキシブル表示装置の具体的な内容を添付の図面を参照して説明する。
【0015】
以下では、有機エレクトロルミネッセンス表示装置を一例として、ローラブルフレキシブル表示装置を具現する例を実施形態として説明する。しかし、ローラブルフレキシブル表示装置を具現できる表示パネルは、これに限定されるものではない。
【0016】
図1は、本発明の実施形態による有機エレクトロルミネッセンス表示装置の概略的なブロック図であり、
図2は、サブピクセルの概略的な回路構成図で、
図3は、本発明の実施形態によるサブピクセルの構成例示図である。
【0017】
図1に示されたように、本発明の実施形態による有機エレクトロルミネッセンス表示装置には、映像処理部110、タイミング制御部120、データ駆動部140、スキャン駆動部130及び表示パネル150が含まれる。
【0018】
映像処理部110は、外部から供給されたデータ信号(DATA)とともにデータイネーブル信号(DE)などを出力する。
【0019】
映像処理部110は、データイネーブル信号(DE)のほかにも、垂直同期信号、水平同期信号、及びクロック信号のうち1つ以上を出力することができるが、この信号は、説明の便宜上図示を省略する。
【0020】
タイミング制御部120は、映像処理部110からデータイネーブル信号(DE)又は垂直同期信号、水平同期信号、及びクロック信号などを含む駆動信号とともにデータ信号(DATA)を供給される。タイミング制御部120は、駆動信号に基づいて、スキャン駆動部130の動作タイミングを制御するためのゲートタイミング制御信号(GDC)とデータ駆動部140の動作タイミングを制御するためのデータタイミング制御信号(DDC)を出力する。
【0021】
データ駆動部140は、タイミング制御部120から供給されたデータタイミング制御信号(DDC)に応答して、タイミング制御部120から供給されるデータ信号(DATA)をサンプリングしラッチして、ガンマ基準電圧に変換して出力する。データ駆動部140は、データライン(DL1〜DLn)を介してデータ信号(DATA)を出力する。データ駆動部140は、IC(Integrated Circuit)として実装されてもよい。
【0022】
スキャン駆動部130は、タイミング制御部120から供給されたゲートタイミング制御信号(GDC)に応答して、ゲート電圧のレベルをシフトさせながらスキャン信号を出力する。スキャン駆動部130は、スキャンライン(GL1〜GLm)を介してスキャン信号を出力する。スキャン駆動部130は、IC(Integrated Circuit)として実装されるか、表示パネル150にゲートインパネル(Gate In Panel)方式で形成されてもよい。
【0023】
表示パネル150は、データ駆動部140及びスキャン駆動部130から供給されたデータ信号(DATA)及びスキャン信号に対応して映像を表示する。表示パネル150は、映像を表示できるように動作するサブピクセル(SP)を含む。
【0024】
サブピクセルは、構造によって前面発光(Top−Emission)方式、背面発光(Bottom−Emission)方式、又は両面発光(Dual−Emission)方式で形成されてもよい。
【0025】
サブピクセル(SP)は、赤色サブピクセル、緑色サブピクセル、及び青色サブピクセルを含むか、白色サブピクセル、赤色サブピクセル、緑色サブピクセル、及び青色サブピクセルを含んでいてもよい。サブピクセル(SP)は、発光特性によって1つ以上異なる発光面積を有してもよい。
【0026】
図2に示されたように、1つのサブピクセルには、スイッチングトランジスタ(SW)、駆動トランジスタ(DR)、キャパシタ(Cst)、補償回路(CC)、及び有機発光ダイオード(OLED)が含まれる。
【0027】
スイッチングトランジスタ(SW)は、第1のスキャンライン(GL1)を介して供給されたスキャン信号に応答して、第1のデータライン(DL1)を介して供給されるデータ信号がキャパシタ(Cst)にデータ電圧として貯蔵されるようにスイッチング動作する。駆動トランジスタ(DR)は、キャパシタ(Cst)に貯蔵されたデータ電圧に応じて、第1の電源ライン(EVDD)と第2の電源ライン(EVSS)の間に駆動電流が流れるように動作する。有機発光ダイオード(OLED)は、駆動トランジスタ(DR)により形成された駆動電流に応じて光を発光するように動作する。
【0028】
補償回路(CC)は、駆動トランジスタ(DR)のしきい値電圧などを補償するためにサブピクセル内に追加された回路である。補償回路(CC)は、1つ以上のトランジスタから構成される。補償回路(CC)の構成は、補償方法によって非常に多様であるところ、これに対する例示を説明すると、次のとおりである。
【0029】
図3に示されたように、補償回路(CC)にはセンシングトランジスタ(ST)とセンシングライン(VREF)が含まれる。センシングトランジスタ(ST)は、駆動トランジスタ(DR)のソースラインと有機発光ダイオード(OLED)のアノード電極の間(以下、センシングノ−ド)に接続される。センシングトランジスタ(ST)は、センシングライン(VREF)を介して伝達される初期化電圧(又はセンシング電圧)をセンシングノ−ドに供給するか、センシングノ−ドの電圧又は電流をセンシングできるように動作する。
【0030】
スイッチングトランジスタ(SW)は、第1のデータライン(DL1)に第1電極が連結されて、駆動トランジスタ(DR)のゲート電極に第2電極が連結される。駆動トランジスタ(DR)は、第1の電源ライン(EVDD)に第1電極が連結されて、有機発光ダイオード(OLED)のアノード電極に第2電極が連結される。キャパシタ(Cst)は、駆動トランジスタ(DR)のゲート電極に第1電極が連結されて、有機発光ダイオード(OLED)のアノード電極に第2電極が連結される。有機発光ダイオード(OLED)は、駆動トランジスタ(DR)の第2電極にアノード電極が連結されて、第2の電源ライン(EVSS)にカソード電極が連結される。センシングトランジスタ(ST)は、センシングライン(VREF)に第1電極が連結されて、センシングノ−ドである有機発光ダイオード(OLED)のアノード電極に第2電極が連結される。
【0031】
参考までに、第1電極と第2電極は、トランジスタのタイプによってソース電極とドレーン電極又はドレーン電極とソース電極に定義される。
【0032】
センシングトランジスタ(ST)の動作時間は、補償アルゴリズム(又は補償回路の構成)によってスイッチングトランジスタ(SW)に類似するか相違する。一例として、スイッチングトランジスタ(SW)は、第1aのスキャンライン(GL1a)にゲート電極が連結されて、センシングトランジスタ(ST)は、第1bのスキャンライン(GL1b)にゲート電極が連結される。他の例として、スイッチングトランジスタ(SW)のゲート電極に連結された第1aのスキャンライン(GL1a)とセンシングトランジスタ(ST)のゲート電極に連結された第1bのスキャンライン(GL1b)は、共通して共有するように連結されてもよい。
【0033】
センシングライン(VREF)は、データ駆動部に連結されてもよい。この場合、データ駆動部は、リアルタイム、映像の非表示期間又はNフレーム(Nは、1以上の整数)期間の間、サブピクセルのセンシングノ−ドをセンシングして、センシング結果に応じた補償駆動を行うことができるようになる。一方、スイッチングトランジスタ(SW)とセンシングトランジスタ(ST)は、同じ時間にターンオンされる。この場合、データ駆動部の時分割方式に基づいて、センシングライン(VREF)を介するセンシング動作とデータ信号を出力するデータ出力動作は、相互区分される。
【0034】
この他、センシング結果に応じた補償対象は、デジタル形態のデータ信号、アナログ形態のデータ信号、又はガンマ電圧などになってもよい。そして、センシング結果に基づいて、補償信号(又は補償電圧)などを生成する補償回路は、データ駆動部の内部、タイミング制御部の内部又は別途回路に具現されてもよい。
【0035】
その他、
図3では、スイッチングトランジスタ(SW)、駆動トランジスタ(DR)、キャパシタ(Cst)、有機発光ダイオード(OLED)、センシングトランジスタ(ST)を含む3T(Transistor)1C(Capacitor)構造のサブピクセルを一例として説明する。しかし、補償回路(CC)が追加された場合、サブピクセルは、3T2C、4T2C、5T1C、6T2Cなどから構成されてもよい。
【0036】
前述した有機エレクトロルミネッセンス表示装置は、バックライトユニットが不要であるため、液晶表示装置に比べて比表示パネルの厚さを薄く製作できるという特徴がある。また、有機エレクトロルミネッセンス表示装置は、厚さが薄いほどフレキシブルであるため、表示パネルを曲げるか、曲面を有するようにすることはもちろん、表示パネルを巻物状に巻いてから広げるなどの形態変形が可能である。
【0037】
これにより、最近は、有機エレクトロルミネッセンス表示装置の表示パネルとともに、これを収納する器具構造物を多様な形態に設計しようとする試みが増加している。
【0038】
以下では、ローラブルフレキシブル表示装置を具現するために巻物状に巻いてから広げることができる表示パネルの構造を説明する。
【0039】
図4は、本発明の実施形態による表示パネルの平面例示図であり、
図5は、本発明の実施形態による表示パネルの断面例示図で、
図6は、第1基板のエッチング例を示した断面図で、
図7は、互いに接合された第1基板と第2基板の接合例を示した断面図で、
図8は、モジュール化した表示パネルを示した平面図である。
【0040】
図4〜
図8に示されたように、本発明の実施形態による表示パネル150には、第1基板(GLS)、複数のピクセルからなる表示領域(AA)を有する中間層(IL)及び第2基板(MS)が含まれる。
【0041】
中間層(IL)は、表示領域(AA)を構成する複数のピクセルとともに接着層(ADL)を有する。複数のピクセルは、赤色(R)、白色(W)、青色(B)、及び緑色(G)を発光するサブピクセルからなるが、これに限定されるものではない。接着層(ADL)は、第1基板(GLS)と第2基板(MS)の間の合着を助けて、第1基板(GLS)と第2基板(MS)の間に位置する中間層(IL)を密封する接着材料からなる。
【0042】
第1基板(GLS)は、ガラスや樹脂からなる。第1基板(GLS)の厚さは、0.01mm〜0.2mmで選択することができる。
【0043】
実験の結果、第1基板(GLS)の厚さが0.01mm〜0.1mmのように薄いと、樹脂ではないガラスからなっても、巻物状に巻いてから広げることができる形態変形が非常に容易であることが分かった。
【0044】
第1基板(GLS)は、エッチング領域(エッチング部)(GLS1)と非エッチング領域(非エッチング部)(GLS2)を有する。非エッチング領域(GLS2)は、外部基板との連結のためのパッド部が形成される領域に形成される。非エッチング領域(GLS2)は、横方向が長い長方形状である。
【0045】
非エッチング領域(GLS2)は、外部基板と連結される領域の剛性を高めるために設けられる。そのため、非エッチング領域(GLS2)は、第1基板(GLS)の全体面積の5%〜10%のみ占めることが好ましい。また、エッチング領域(GLS1)に比べて高い剛性を維持しなければならないので、非エッチング領域(GLS2)の厚さ(t2)は、0.1mm〜0.2mmで選択されることが好ましい。
【0046】
非エッチング領域(GLS2)を除いた残りは、いずれもエッチング工程などによって除去されて、エッチング領域(GLS1)となる。エッチング領域(GLS1)は、表示パネル150を巻物状に巻いてから広げる時に第1基板(GLS)が受ける引張応力(Tensile Stress)の発生を緩和するために設けられる。そのため、エッチング領域(GLS1)の厚さ(t1)は、0.01mm〜0.1mmで選択されることが好ましい。
【0047】
第2基板(MS)は、金属からなる。第2基板(MS)の厚さは、0.01mm〜0.2mmで選択される。第2基板(MS)は、表示パネル150を巻物状に巻いてから広げる時に第1基板(GLS)が受ける引張応力(Tensile Stress)を吸収、分散及び緩和する役割を果たす。実験の結果、第2基板(MS)の厚さが0.01mm〜0.2mmのように薄いと、表示パネル150を巻物状に巻いてから広げる時に第1基板(GLS)が受ける引張応力(Tensile Stress)を効率的に吸収、分散及び緩和できることが分かった。
【0048】
第2基板(MS)は、金属材料からなるため、第1基板(GLS)に比べて衝撃に強い抵抗性を有する。そのため、第2基板(MS)は、第1基板(GLS)より大きく製作されてもよい。すなわち、第2基板(MS)は、第1基板(GLS)に比べて外部に突き出た突出領域(GP)を有してもよく、これは、1つ又はそれ以上設けられる。そして、第2基板(MS)の突出領域(GP)は、第1基板(GLS)が受ける角の衝撃など、弱い部位を保護する役割を効果的に果たすようになる。
【0049】
一方、表示パネル150は、タイミング制御部120、データ駆動部140、スキャン駆動部130など(映像処理部や電源供給部などは、未図示)と電気的に連結及び接続されて、
図8のようにモジュール化される。
【0050】
スキャン駆動部130は、ゲートインパネル(Gate In Panel)方式で表示パネル150上に形成され、データ駆動部140は、ソース基板145に実装されて、タイミング制御部120などは、コントロール基板125に実装される。
【0051】
表示パネル150を巻物状にするため表示領域(AA)の左側、右側、又は左右両側にゲートインパネル(Gate In Panel)方式でスキャン駆動部130を形成することが好ましいが、これに限定されるものではない。また、データ駆動部140は、フレキシブル回路基板からなるソース基板145に実装される一方、タイミング制御部120などは、印刷回路基板からなるコントロール基板125に実装されてもよいが、これに限定されるものではない。そして、ソース基板145とコントロール基板125は、ケーブル123によってコネクター方式で接続されてもよいが、これに限定されるものではない。
【0052】
以下では、ローラブルフレキシブル表示装置を具現するための器具構造物の構造を説明する。
【0053】
図9及び
図10は、本発明の実施形態によるローラブルフレキシブル表示装置を示した図面である。
【0054】
示されたように、本発明の実施形態によるローラブルフレキシブル表示装置200は、映像を表示する表示パネル(P)と、表示パネル(P)を繰り出すか巻き上げる動作を行う器具部を含む。
【0055】
前記器具部は、表示パネル(P)が固定されるパネルローラ220と、前記パネルローラが回転可能に固定される固定フレーム210と、前記パネルローラ220を前記固定フレームに対して回転させる駆動力を提供する駆動モータ部230と、前記パネルローラ220を巻き上げる方向に弾性力を提供する弾性提供部240を含む。
【0056】
表示パネル(P)の下段には、荷重バー250が備えられる。前記荷重バー250は、表示パネルの下段を平らに維持させて、表示パネル(P)が円滑に下降するように荷重を付与する役割を果たす。
【0057】
前記荷重バー250は、金属材質、合成樹脂材質、天然材質のうち1つの材質からなるか、これらを複合して用いられてもよい。
【0058】
例えば、金属材質と合成樹脂材質が多層を積層した形態から構成されてもよいし、金属材質と自然木材又は石材などが積層した形態から構成されてもよい。
【0059】
荷重バー250は、接着剤又は粘着剤で表示パネル(P)に付着するか締結手段で締結されてもよい。
【0060】
駆動モーターは、パネルローラ220を両方向に回転させる役割を果たす。
図10に示されたように、パネルローラ220を時計方向に回転させると、表示パネル(P)が繰り出されるようになり(Roll down)、
図9に示されたように、パネルローラ220を半時計方向に回転させると、表示パネル(P)が巻き上がるようになる(Roll up)。
【0061】
図10に示されたように、表示パネル(P)が繰り出される場合は、表示パネル(P)の重量と荷重バー250の重量が下降する方向に作用するため、駆動モータ部230に多くの動力を要しない。
【0062】
しかし、
図9に示されたように、表示パネル(P)を巻き上げる場合は、表示パネル(P)の重量と荷重バー250の重量を駆動モータ部230の駆動力で引き上げなければならない。
【0063】
従って、駆動モータ部230の仕様は、表示パネル(P)を巻き上げる場合に合わせて選択される。
【0064】
ところが、表示パネル(P)の大きさが大面積である場合は、表示パネル(P)の重量と荷重バー250の重量が増加するため、要求される仕様を満たす駆動モータ部230の大きさと電力消耗が増加するようになる。
【0065】
本発明は、表示パネル(P)を巻き上げる力を駆動モータ部230の駆動力とともに、弾性提供部240に貯蔵される弾性力を用いることで、駆動モータ部230を小型化できるようにしたものである。
【0066】
図10に示されたように、表示パネル(P)が下降すると、弾性提供部240に弾性力が貯蔵されて、
図9に示されたように、表示パネル(P)を上昇させる時に弾性提供部240に貯蔵された弾性力が表示パネルを巻き上げる方向にパネルローラ220に作用するようにしたものである。
【0067】
言い換えれば、弾性提供部240は、パネルローラ220が表示パネル(P)を下降させる方向に回転する時に弾性力が貯蔵されて、パネルローラ220が表示パネル(P)を上昇させる方向に回転するように弾性力を提供する。
【0068】
また、本発明は、前記駆動モータ部230と弾性提供部240をパネルローラ220の両側内部に配置する。
【0069】
かかる構造は、全体ローラブルフレキシブル表示装置の大きさを減少することができ、外観品質を向上する効果をもたらす。
【0070】
また、表示パネル(P)を巻き上げる場合、パネルローラ220の両側で回転力が作用するため、表示パネル(P)がパネルローラ220により均一に巻き取られるようにする効果をもたらす。
【0071】
図11は、本発明の第1実施形態による弾性提供部の構造を示した図面である。
【0072】
本発明の第1実施形態による弾性提供部は、トーションスプリング242を含む。
【0073】
トーションスプリング242は、トーショントルクを弾性力で貯蔵する役割を果たす。従って、比較的に単なる構造によって弾性力を貯蔵することができ、トーションスプリング242のトーション度合いを調節して、貯蔵される弾性力の大きさを調節できる効果をもたらす。
【0074】
トーションスプリング242の一側は固定フレーム210に固定されて、他側はパネルローラ220に固定される。
【0075】
パネルローラ220が回転すると、トーションスプリング242にトーショントルクが印加されて、トーションスプリング242に弾性力が貯蔵される。
【0076】
表示パネル(P)が下降する方向にパネルローラ220が回転するとき、トーションスプリング242に弾性力が貯蔵される。トーションスプリング242に貯蔵された弾性力は、表示パネル(P)が上昇する方向にパネルローラ220を回転させるように作用する。
【0077】
従って、駆動モータ部230の駆動力とともに、トーションスプリング242に貯蔵された弾性力が表示パネル(P)を巻き上げる方向に作用するようになるため、比較的に小さい用量の駆動モータ部230を適用することができるようになる。
【0078】
また、駆動モータ部230の回転量を感知するセンサー部235をさらに含むことが好ましい。センサー部235は、パネルローラ220又は駆動モータ部230の回転角度量を感知する役割を果たす。センサー部235で感知された回転量によって駆動モータ部230の動作と停止を制御することができる。
【0079】
一方、固定フレームは、パネルローラ220の両側に結合する両側板212、214を備える。
【0080】
示した実施形態の場合、パネルローラ220の左側に駆動モータ部230が配置されて、パネルローラ220の右側に弾性提供部が配置されたものである。左側板212は、駆動モータ部230と連結されて、右側板214は、弾性提供部に連結される。
【0081】
このとき、右側板214には、パネルローラ220の内部に挿入される中空固定軸215を備える。そして、トーションスプリング242は、中空固定軸215の外部とパネルローラ220の内部の間の空間に配置される。トーションスプリング242の一側は、中空固定軸215に固定されて、トーションスプリング242の他側は、パネルローラ220に固定される。
【0082】
一方、中空固定軸215は、右側板214に対して回転可能であり、特定位置で固定されるようにすることが好ましい。中空固定軸215がその場所で回転すると、トーションスプリング242にトーションが作用するようになる。
【0083】
かかる構造は、中空固定軸215を右側板214に対して回転させることであって、トーションスプリング242に貯蔵される弾性力を調節できる効果を有する。
【0084】
また、駆動モータ部230と弾性提供部の間には、表示パネル(P)の回路基板(PCB)が配置されてもよい。ここで、回路基板(PCB)は、前述したコントロール基板125であってもよい。
【0085】
表示パネル(P)の回路基板(PCB)に連結される配線は、前記中空固定軸215の内部を通してパネルローラ220の外部に引き出される。
【0086】
表示パネル(P)に信号を転送するか電源を供給するための配線が連結されなければならないが、このような配線がパネルローラの内部を貫通して外部に引き出されるようにすることで、配線の耐久性を確保して製品の信頼性を向上する効果をもたらす。
【0087】
このとき、配線は、表示パネル(P)が中間地点にあるとき、ねじれない状態を維持するようにして、完全に巻き取られるか繰り出された時に配線のねじれを減少させることが好ましい。
【0088】
例えば、パネルローラ220が3回転すると、表示パネル(P)が完全に下降して、反対方向に3回転すると、表示パネル(P)が完全に巻き取られる構造の場合であれば、表示パネルが1.5回転した位置で配線が中立状態(ねじれない状態)になるように連結することが好ましい。かかる構造は、パネルローラ220が完全に巻き取られた状態で配線が1.5回転ねじれた状態になり、パネルローラ220が完全に繰り出された状態では、配線が反対方向に1.5回転ねじれた状態になる。
【0089】
図12及び
図13は、本発明の第2実施形態による弾性提供部の構造を示した図面である。
【0090】
本発明の第2実施形態による弾性提供部は、圧縮スプリングを用いて弾性力を貯蔵する構造を提供する。
【0091】
示されたように、本発明の第2実施形態による弾性提供部は、固定フレームの右側板214に固定されるスプリングハウジング216と、前記スプリングハウジング216の内部に配置される圧縮スプリング260と、前記スプリングハウジング216に対して軸方向にスライディング移動可能に連結される圧縮板264と、前記圧縮板264に結合したスクリュー軸262と、パネルローラ220に固定されて、前記スクリュー軸262とねじ結合するボールねじ224を含む。
【0092】
図12に示されたように、パネルローラ220が表示パネル(P)を下降する方向に回転すると、ボールねじ224がスクリュー軸262に対して回転することになるため、圧縮板264が右側に移動して圧縮スプリング260を圧縮するようになる。
【0093】
逆に、
図13に示されたように、パネルローラ220が表示パネル(P)を巻き上げる方向に回転すると、ボールねじ224がスクリュー軸262に対して反対方向に回転することになるため、圧縮板264が左側に移動することになるが、このとき、圧縮スプリング260の貯蔵された弾性復元力がパネルローラ220の回転方向の同じ方向に作用するようになる。
【0094】
一方、示した図面では、スクリュー軸262の直径が小さく示されているが、スクリュー軸262の外径を大きくして、スクリュー軸262の内部に中空を形成することができる。
【0095】
スクリュー軸262を中空に形成すると、第1実施形態において説明したように、表示パネルの回路基板(PCB)に連結される配線がスクリュー軸262を貫通して外部に引き出されるようにすることができる。
【0096】
圧縮スプリング260を用いて弾性提供部を構成すると、トーションスプリングに用いる場合に比べて構成が多少複雑であるものの、圧縮スプリングの場合、圧縮伸張による外径の変化が少なくて、より安定した動作が可能である長所を有する。