(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記太陽電池は、海抜12.2から24.39km(40,000から80,000フィート)までの範囲内の高度で飛行するように構成される無人航空機の一部である、請求項1に記載のシステム。
前記レーザ照準モジュールは、前記太陽電池に入射する前記レーザ・ビームのサイズまたは形状を、前記太陽電池のサイズまたは形状に一致するように調整するようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
前記レーザ照準モジュールは、最初に前記太陽電池に前記レーザ・ビームを照準するために、前記レーザ・ビームの円錐走査を行うようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1は、例示的なレーザ・システム200および例示的な無人航空機(UAV)300を示す。特定の実施形態においては、レーザ・システム200は、UAV300に電力を遠隔供給するように構成することができる。特定の実施形態においては、UAV300は、ドローン、遠隔操縦航空機、または自律航空機と呼ばれることがある。特定の実施形態においては、UAV300は、1つまたは複数のリンク150を通じて、ネットワークへの無線接続を提供することができる。特定の実施形態においては、ネットワークは、アド・ホック・ネットワーク、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、無線LAN(WLAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、無線WAN(WWAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、インターネットの一部分、公衆交換電話網(PSTN)の一部分、セルラー電話ネットワーク、またはこれらのうちの複数の組合せを含むことができる。本開示は任意の適切なリンク150を想定している。特定の実施形態においては、1つまたは複数のリンク150は、1つもしくは複数の有線リンク(たとえば、デジタル・サブスクライバ・ライン(Digital Subscriber Line : DSL)もしくはデータ・オーバ・ケーブル・サービス・インターフェース仕様(Data Over Cable Service Interface Specification : DOCSIS)など)、無線リンク(たとえば、セルラー、ラジオ、Wi−Fiもしくはワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMAX)など)、または光リンク(たとえば、自由空間光通信(free-space optical : FSO)、同期光ネットワーク(Synchronous Optical Network : SONET)もしくは同期デジタル階層(Synchronous Digital Hierarchy : SDH)など)を含むことができる。限定ではなく、例として、ユーザ101とUAV300とを接続する
図1の無線リンク150は、セルラーまたはラジオ・リンクであることが可能である。限定ではなく、別の例として、UAV300とコントローラ270とを接続する
図1の無線リンク150は、セルラー、ラジオまたはFSOリンクであることが可能である。特定の実施形態においては、1つまたは複数のリンク150はそれぞれ、アド・ホック・ネットワーク、イントラネット、エクストラネット、VPN、LAN、WLAN、WAN、WWAN、MAN、インターネットの一部分、PSTNの一部分、セルラー・テクノロジーベースのネットワーク、衛星通信テクノロジーベースのネットワーク、別のリンク150、または複数のそのようなリンク150の組合せを含むことができる。リンク150は、ネットワーク全体を通じて必ずしも同じである必要はない。1つまたは複数の第1のリンク150は、1つまたは複数の点において、1つまたは複数の第2のリンク150と異なることが可能である。
【0007】
特定の実施形態においては、1つまたは複数のリンク150は、クライアント・システム130をUAV300に接続することができ、1つまたは複数の他のリンク150は、コントローラ270をUAV300に接続することができる。さらに、1つまたは複数のリンク150(
図1に図示せず)は、UAV30をネットワークに接続することができる。限定ではなく、例として、UAV300は、無線リンク150を介して地上アンテナに接続することができ、アンテナはさらに1つまたは複数の他のリンク150を通じてインターネットに接続することができる。特定の実施形態においては、ユーザ101は、UAV300が提供する1つまたは複数のリンク150を通じてクライアント・システム130でインターネットにアクセスすることができる。限定ではなく、例として、クライアント・システム130は、無線リンク150(たとえば、セルラーまたはラジオ・リンク)を介してUAV300に接続し、さらに、UAV300を通じて、クライアント・システム130は、1つまたは複数の他のリンク150(たとえば、さらにインターネットに接続される地上アンテナへのリンクを介して)インターネットに接続することができる。特定の実施形態においては、ユーザ101は、少なくとも部分的にUAV300によって提供されるリンク150により対話もしくは通信をする個人(人間のユーザ)、エンティティ(たとえば、企業、事業体、もしくはサードパーティ・アプリケーション)、または、(たとえば、個人もしくはエンティティの)グループであることが可能である。特定の実施形態においては、クライアント・システム130は、たとえば、パーソナル・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、携帯電話、スマートフォン、タブレット・コンピュータ、または拡張/仮想現実デバイスなどの任意の適切なコンピューティング・デバイスであることが可能である。本開示は、特定のリンクを介して特定のネットワークにアクセスする特定のクライアント・システムを記述し、示しているが、本開示は、任意の適切なリンクを介して任意の適切なネットワークにアクセスする任意の適切なクライアント・システムを想定している。
【0008】
特定の実施形態においては、レーザ・システム200は、レーザ210を含むことができる。特定の実施形態においては、レーザ210は、UAV300に電力を遠隔供給するシステムの部分であることが可能である。特定の実施形態においては、レーザ210は、たとえば、ネオジムドープ・イットリウム・アルミニウム・ガーネット・レーザ(Nd:YAGレーザ)、ネオジムドープ・ガラス・レーザ(Nd:ガラス・レーザ)、イッテルビウムドープ・ガラス・レーザ(Yb:ガラス・レーザ)、またはイッテルビウムドープ・セラミック・レーザなどの、固体レーザを含むことができる。限定ではなく、例として、レーザ210は、約1.064μmの光波長で動作する連続波(CW)Nd:YAGレーザを含むことができる。限定ではなく、別の例として、レーザ210は、約532nmの波長で動作する周波数2逓倍Nd:YAGレーザを含むことができる。限定ではなく、別の例として、レーザ210は、約1.03μmの波長で動作するYb:ガラスファイバ・レーザを含むことができる。特定の実施形態においては、レーザ210は、半導体レーザを含むことができる。限定ではなく、例として、レーザ210は、約0.7μmから約0.9μmまでの範囲内の波長で動作する複数のアルミニウム・ガリウム砒素(AlGaAs)レーザ・ダイオードのアレイを含むことができる。限定ではなく、別の例として、レーザ210は、約1.0から1.6μmまでの範囲内の波長で動作するインジウム・ガリウム砒素リン(InGaAsP)を含むことができる。特定の実施形態においては、レーザ210は、約0.5μmから約2.0μmまでの範囲内の波長を有することができる。限定ではなく、例として、レーザ210は、約0.7μm、0.8μm、0.9μm、1.0μm、1.1μmの出力波長、または任意の適切な出力波長を有することができる。特定の実施形態においては、レーザ210は、複数の波長で動作するように構成される複数のレーザを含むことができる。限定ではなく、例として、レーザ210は、約0.85μmで動作するように構成されるCW AlGaAsレーザ・ダイオードと、約1.05μmで動作するように構成されるCW InGaAsPレーザ・ダイオードとを含むことができる。2つのレーザからのビームは、合わせて1つのレーザ・ビーム230に結合することができる。本開示は、特定の波長を有する特定のレーザを記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な波長を有する任意の適切なレーザを想定している。
【0009】
特定の実施形態においては、レーザ210は、約500ワットから約10,000ワットまでの範囲内の平均出力光パワーを有することができる。限定ではなく、例として、レーザ210は、レーザ・ビーム230を発生させるように構成することができ、レーザ・ビーム230は、500ワット、2,000ワット、4,000ワットまたは任意の適切な光パワーの平均光パワーを有する自由空間レーザ・ビームである。特定の実施形態においては、レーザ210は、平均出力パワーが1,000〜2,000ワットのCWレーザを含むことができる。限定ではなく、例として、レーザ210は、約1,500ワットの出力パワーのYb:ガラスファイバ・レーザを含むことができる。限定ではなく、別の例として、レーザ210は、中パワーの可視レーザ(たとえば、約0.50〜0.65μmで動作する1ワットのレーザ)と同時伝播するように結合される、高パワーの不可視レーザ(たとえば、約1.0μmで動作する1,000ワットのレーザ)を含むことができる。高パワーの不可視レーザを使用して、遠隔設置された太陽電池にパワーを提供することができ、中パワーの可視レーザは照準目的に使用することができる(たとえば、カメラは、可視レーザおよび太陽電池310Aを撮像して、不可視レーザ・ビームを太陽電池に照準するためにフィードバックを提供することができる)。本開示は、特定の出力パワーを有する特定のレーザを記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な出力パワーを有する任意の適切なレーザを想定している。
【0010】
特定の実施形態においては、UAV300は、1つまたは複数の太陽電池を含むことができる。
図1の例では、UAV300は、3つの下側太陽電池(太陽電池310A、310Bおよび310C)を含む。太陽電池310A、310Bおよび310Cは、UAV300の下向き面に装着されて、UAV300の飛行中、太陽電池310A、310Bおよび310Cは、地面に向かって、下向きに配向される。太陽電池310A、310Bおよび310Cは、下向き太陽電池と呼ばれることがある。特定の実施形態においては、UAV300は、UAV300の上向き面に装着され、上向き太陽電池と呼ばれる1つまたは複数の上側太陽電池(
図1では図示せず)を含むことができる。UAV300の飛行中、上向き太陽電池は、地面とは反対に上向きに配向することができる。本開示は、特定の配向で特定の数の太陽電池を有する特定の無人航空機を記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な配向の任意の適切な数の太陽電池を有する任意の適切な無人航空機を想定している。
【0011】
特定の実施形態においては、レーザ・システム200は、レーザ照準モジュール220を含むことができる。限定ではなく、例として、レーザ照準モジュール220は、遠隔設置されて連続移動する太陽電池に少なくとも部分的に入射するようにレーザ・ビーム230を照準するように構成することができる。特定の実施形態においては、遠隔設置された太陽電池310Aは、レーザ・システム200から特定の距離に、または特定の距離の範囲内に設置された太陽電池をいうことがある。限定ではなく、例として、太陽電池310Aは、地上レーザ・システム200に対して遠隔設置することができ、太陽電池310Aとレーザ・システム200との間の距離は、約1.61km、3.22km、8.05km、16.1km、24.14km(約1マイル、2マイル、5マイル、10マイル、15マイル)以上、または任意の適切な距離もしくは距離の範囲であることが可能である。限定ではなく、別の例として、遠隔設置された太陽電池310Aは、地上レーザ・システム200の上の円形飛行経路に沿って飛行しているUAV300の一部であることが可能であり、太陽電池310Aとレーザ・システム200との間の距離は、約19.31から20.92km(約12から13マイル)の間で変わることができる。特定の実施形態においては、連続移動する太陽電池は、固定の地上基準位置に対して連続移動している太陽電池をいうことがある。限定ではなく、例として、UAV300の飛行中、UAV300と太陽電池310A、310Bおよび310Cは、地上レーザ・システム200に対して連続移動していることが可能である。
【0012】
図1の例において、レーザ照準モジュール220は、太陽電池310Aに少なくとも部分的に入射するようにレーザ・ビーム230を方向付けている。特定の実施形態においては、レーザ・ビーム230が表面(たとえば、UAV300の表面)に入射するとき、レーザ・スポット240を生成することができる。特定の実施形態においては、太陽電池310Aに少なくとも部分的に入射するレーザ・ビーム230は、太陽電池310Aに入射するレーザ・ビーム230またはレーザ・スポット240の光パワーのうちの特定のパーセンテージ(たとえば、10%、30%、50%、80%、90%、99%、100%、または任意の適切なパーセンテージ)をいうことがある。限定ではなく、例として、レーザ照準モジュール220は、レーザ・スポット240の光パワーの80%以上が太陽電池310Aの表面に入射するように、レーザ・ビーム230を照準することができる。特定の実施形態においては、レーザ・ビーム230の全部が、太陽電池310Aに入射することができる(たとえば、レーザ・スポット240の100%を太陽電池310Aのエリア内に入れることができる)。特定の実施形態においては、太陽電池310Aは、連続移動していることが可能なUAV300の一部であることが可能であり、レーザ照準モジュール220は、太陽電池310Aの動きに少なくとも部分的に基づいて、レーザ・ビーム230の照準を調整することができる。レーザ・ビーム230の照準は、レーザ・システム200に対する太陽電池310Aの動きに追従し、レーザ・ビーム230を太陽電池310Aに少なくとも部分的に入射させ続けるように調整することができる。
【0013】
特定の実施形態においては、レーザ照準モジュール220は、レーザ210が発生させるレーザ・ビーム230を受光し、レーザ・ビーム230の光特性を修正し、レーザ・ビーム230を太陽電池310Aに方向付けるように構成することができる。レーザ210から受光されるレーザ・ビーム230は、自由空間ビームまたは光ファイバ・ケーブル内に収容もしくは案内されるビームであることが可能である。特定の実施形態においては、レーザ照準モジュール220は、望遠鏡またはリフレクタを含むことができ、レーザ・ビーム230の照準の調整は、望遠鏡またはリフレクタの少なくとも一部を移動または回転させることを含むことができる。限定ではなく、例として、レーザ照準モジュール220は、定置望遠鏡および回転可能なリフレクタとを含むことができる。特定の実施形態においては、望遠鏡は、ビーム・エキスパンダまたはビーム修正装置ともいうことがある。本明細書で使用するとき、望遠鏡とは、レーザ・ビームの1つまたは複数の光特性(たとえば、ビーム・サイズ、ビーム形状、ビームの広がり、またはビーム指向)を修正するように構成される光学要素(たとえば、レンズ、鏡またはプリズム)の配列をいうことがある。望遠鏡は、レーザ210から出力レーザ・ビーム230を受光することができ、望遠鏡は、レーザ・ビーム230の光特性を修正して、特定のサイズ、形状または広がりを有するレーザ・ビーム230を生成することができる。望遠鏡は、さらに、レーザ・ビーム230を、レーザ・ビーム230を反射するリフレクタ(たとえば、平面または凹面リフレクタ)に送り、レーザ・スポット240が少なくとも部分的に太陽電池310Aに入射するようにすることができる。リフレクタは、その配向を変更できるように動力化することができる。レーザ・ビーム230の照準の調整は、レーザ・ビーム230を太陽電池310Aに向かってまたは太陽電池310Aに方向付けるように、リフレクタを回転させる(たとえば、リフレクタの配向を変更する)ことを含むことができる。特定の実施形態においては、レーザ照準モジュール220は、レーザ210が発生させるレーザ・ビーム230を受光して、レーザ・ビーム230を太陽電池310Aに方向付けるように構成されるリフレクタを含むことができる。限定ではなく、例として、レーザ210が放出するレーザ・ビーム230は、レーザ・ビーム230を太陽電池310Aに送るのに適したビーム・サイズ、形状、または広がりを有することができ、レーザ照準モジュール220は、レーザ・ビーム230を反射してそれを太陽電池310Aに向かって、または太陽電池310Aに方向付けるように構成される動力化リフレクタを含むことができる。本開示は、特定の光学要素を含む特定のレーザ照準モジュールを記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な光学要素を含む任意の適切なレーザ照準モジュールを想定している。
【0014】
特定の実施形態においては、レーザ照準モジュール220は、太陽電池310Aのサイズまたは形状に実質的に一致するようにレーザ・ビーム230のサイズまたは形状を調整するように構成することができる。限定ではなく、例として、太陽電池310Aは、ほぼ方形の形状を有することができ、レーザ照準モジュール220は、レーザ・スポット240が太陽電池310Aの形状と実質的に一致する形状を有するようにレーザ・ビーム230を調整または修正することができる。特定の実施形態においては、太陽電池310Aまたはレーザ・スポット240は、適切な形状(たとえば、方形、正方形、円形、楕円形もしくは三角形)、または適切な形状の任意の適切な組合せを有することができる。特定の実施形態においては、太陽電池310Aの形状に実質的に一致する形状を有するレーザ・スポット240は、太陽電池310Aの対応する寸法の特定のパーセンテージ内の寸法を有するレーザ・スポット240をいうことがある。限定ではなく、例として、レーザ・スポット240は、太陽電池310Aに投射されるとき、太陽電池310Aの対応する長さまたは幅の約5%、10%または20%内の長さまたは幅を有することができる。特定の実施形態においては、太陽電池310Aに入射するレーザ・ビーム230は、太陽電池310Aの長さまたは幅にほぼ等しい直径を有することができる。限定ではなく、例として、太陽電池310Aは、約2メートル×2メートルの正方形形状を有することができ、レーザ・スポット240は、約2メートルの直径のほぼ円形の形状を有することができる。限定ではなく、別の例として、太陽電池310Aは、約2メートル×1メートルの方形形状を有することができ、レーザ・スポット240は、長軸が約2メートルで短軸が約1メートルのほぼ楕円形の形状を有することができる。
【0015】
特定の実施形態においては、レーザ・スポット240の寸法は、太陽電池310Aの対応する寸法より小さいことが可能である。太陽電池310Aよりも小さいレーザ・スポット240にすることで、(たとえば、乱気流により)太陽電池310Aに対するレーザ・スポット240の相対位置にばらつきがある場合でも、レーザ・スポット240が太陽電池310Aに照準したままにすることが可能である。限定ではなく、例として、レーザ・スポット240は、約1メートルの直径を有することができ、太陽電池310Aは、約2メートルの長さまたは幅を有することができる。限定ではなく、別の例として、レーザ・スポット240は、太陽電池310Aの対応する寸法の約40%、60%、または80%の寸法を有することができる。本開示は、特定の形状およびサイズを有する特定のレーザ・ビームおよび特定の太陽電池を記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な形状およびサイズを有する任意の適切なレーザ・ビームおよび任意の適切な太陽電池を想定している。
【0016】
図2は、例示的な無人航空機300のブロック図を示す。特定の実施形態においては、UAV300は、レーザ・ビーム230から光パワーを受光し、受光した光パワーから補助電力を生み出すように構成される1つまたは複数の下側太陽電池310を含むことができる。限定ではなく、例として、レーザ・ビーム230が下側太陽電池310に入射すると、下側太陽電池310は、約100から800ワットの電力を生み出すことができる。特定の実施形態においては、UAV300は、日光330を受け、受けた日光から太陽光電力を生み出すように構成される1つまたは複数の上側太陽電池320を含むことができる。限定ではなく、例として、日光330が上側太陽電池320に入射すると、上側太陽電池320は、約500から5,000ワットの電力を生み出すことができる。限定ではなく、例として、日光330が上側太陽電池320に角度をもって当たり得る朝または夕方の時間帯は、上側太陽電池320は、約500から1,000ワットの電力を生み出すことができる。日光330が上側太陽電池320にほぼ直角の入射角で当たり得る正午頃は、上側太陽電池は、約4,000から5,000ワットの電力を生み出すことができる。本開示は、特定の量の電力を生み出すように構成される特定の太陽電池を記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な量の電力を生み出すように構成される任意の適切な太陽電池を想定している。
【0017】
特定の実施形態においては、下側太陽電池310は、UAV300の下向き面に装着することができ、上側太陽電池320は、UAV300の上向き面に装着することができる。限定ではなく、例として、太陽電池310は、UAV300の胴体、尾部または翼の下向き面に装着することができる。限定ではなく、別の例として、太陽電池320は、UAV300の胴体、尾部または翼の上向き面に装着することができる。特定の実施形態においては、UAV300は、1つまたは複数の下側太陽電池310を含むことができる。限定ではなく、例として、UAV300は、翼または胴体の下側に装着されて、約2から4m
2の面積を有する1つの下側太陽電池310を含むことができる。限定ではなく、別の例として、UAV300は、2つの下側太陽電池310を含むことができ、各太陽電池が翼の下側に装着されて、各電池が約2m
2の面積を有する。特定の実施形態においては、下側太陽電池310または上側太陽電池320は、UAV300の任意の適切な部分に装着することができる。限定ではなく、例として、下側太陽電池310または上側太陽電池320は、UAV300の胴体、翼、垂直安定板または水平安定板の任意の適切な部分に装着することができる。本開示は、無人航空機の特定の部分に装着される特定の数の太陽電池を記述し、示しているが、本開示は、無人航空機の任意の適切な部分に装着される任意の適切な数の太陽電池を想定している。
【0018】
特定の実施形態においては、太陽電池310または太陽電池320は、光起電力セル、ソーラー・モジュール、ソーラー・パネル、またはソーラー・アレイと呼ばれることがある。限定ではなく、例として、複数の太陽電池310を合わせて電気結合して、ソーラー・パネルまたは太陽電池アレイを形成することができるが、これも太陽電池310と呼ばれることがある。同様に、太陽電池310は、合わせて電気結合される個別の太陽電池のアレイから作ることができる。特定の実施形態においては、下側太陽電池310または上側太陽電池320は、ポリシリコン系光起電力セル、単結晶シリコン系光起電力セル、アモルファスシリコン系光起電力セル、薄膜光起電力セル、またはガリウム砒素系光起電力セルを含むことができる。特定の実施形態においては、下側太陽電池310または上側太陽電池320は、たとえば、複数の半導体系光起電力セルの積層(たとえば、ガリウム・インジウム・リン、ガリウム砒素およびゲルマニウム光起電力セルの積層)など、多接合光起電力セルを含むことができる。本開示は、特定の材料を含む特定の太陽電池を記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な材料を含む任意の適切な太陽電池を想定している。
【0019】
特定の実施形態においては、太陽電池310は、太陽電池310に入射するレーザ・ビーム230から電力を生み出すことができる。限定ではなく、例として、太陽電池310は、入射するレーザ・ビーム230から、約100から800ワットの電力を生み出すことができる。別の例として、光出力パワーが約1,500ワットのレーザ210は、太陽電池310によって約300〜400ワットの電力を発生させることができる。特定の実施形態においては、入射するレーザ・ビーム230から太陽電池310が生み出すおおよその電力P
Eは、P
E=(1−L)・C・E・P
Oで表すことができ、ここでP
Oはレーザ・ビーム230の光パワー(レーザ210またはレーザ照準モジュール220の出力で測定)であり、Lは損失係数であり、Cは結合係数であり、Eは太陽電池310の光電変換効率である。損失係数Lは、レーザ・システム200から太陽電池310に伝播する間に散乱または吸収により失われる光のパーセンテージを表す。たとえば、レーザ・ビーム230の光の80%がレーザ・システム200から太陽電池310に伝播する場合、損失係数は20%である。結合係数は、太陽電池310に入射するレーザ・スポット240のパーセンテージを表す。たとえば、レーザ・ビーム230の約90%が太陽電池310に入射する場合、Cは90%である(たとえば、レーザ・ビーム230の光の10%は、太陽電池310に対するレーザ・ビーム230のミスアラインメントによって失われる)。特定の実施形態においては、太陽電池310の効率は、約10%から40%の範囲であることが可能である。限定ではなく、例として、出力パワーが1,500ワット、損失係数Lが20%、結合係数Cが90%、太陽電池の効率Eが30%のレーザ・ビーム230の場合、太陽電池310が生み出す電力は約
【0020】
【数1】
であることが可能である。本開示は、特定のレーザ・ビームから特定の量の電力を生み出すように構成される特定の太陽電池を記述し、示しているが、本開示は、任意の適切なレーザ・ビームから任意の適切な量の電力を生み出すように構成される任意の適切な太陽電池を想定している。
【0021】
特定の実施形態においては、UAV300は、UAV300を上空に維持するように構成される推進システム370を含むことができる。限定ではなく、例として、推進システム370は、プロペラを駆動するように構成される電気モータを含むことができる。限定ではなく、別の例として、推進システム370は、特定の高度(海抜19.81km(65,000フィート)の10%内)で、ある飛行パターンにUAV300を維持するように構成することができる。本開示は、特定の推進システムを有する特定の無人航空機を記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な推進システムを有する任意の適切な無人航空機を想定している。
【0022】
特定の実施形態においては、UAV300は、通信モジュール360を含むことができる。限定ではなく、例として、通信モジュール360は、レーザ・システム200のコントローラ270と無線で通信するように構成することができる。通信モジュール360は、たとえば、バッテリ状態情報、ナビゲーションもしくは位置情報、または太陽電池の情報(たとえば、太陽電池310もしくは320が生み出している電圧、電流もしくは電力の量)などの情報をコントローラ270に送信することができる。限定ではなく、別の例として、通信モジュール360は、クライアント・システム130にインターネットへの無線接続を提供することができる。特定の実施形態においては、通信モジュール360は、ナビゲーション機能を行うことができる。限定ではなく、例として、通信モジュール360は、(たとえば、全地球測位システム(GPS)信号を使用して)UAV300の位置を判断すること、またはUAV300の速度、方向、高度もしくは飛行経路を制御もしくは調整することができる。本開示は、特定の機能を行うように構成される特定の通信モジュールを記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な機能を行うように構成される任意の適切な通信モジュールを想定している。
【0023】
特定の実施形態においては、UAV300は、充電式バッテリ350を含むことができる。限定ではなく、例として、充電式バッテリ350は、通信モジュール360または推進システム370に動作電力を提供するように構成することができる。さらに、充電式バッテリ350は、下側太陽電池310または上側太陽電池320からバッテリ350の充電用の電力を受けるように構成することができる。限定ではなく、例として、日光330が上側太陽電池320に入射する日中の時間帯には、上側太陽電池320が生み出す電力の一部をバッテリ350の充電のためにバッテリ350に送ることができる。本明細書で使用するとき、充電式バッテリ350は、たとえば、ニッケル金属水素化物系充電式バッテリ、スーパー・キャパシタ(たとえば、大容量電気化学キャパシタ)、フロー・バッテリ(たとえば、1つまたは複数の溶解した電気活性素子を含有する電解を有する充電式燃料電池)、またはウルトラバッテリ(たとえば、鉛蓄電池とスーパー・キャパシタのハイブリッド)など、任意の適切な充電式エネルギー貯蔵装置をいうことがある。特定の実施形態においては、充電式バッテリ350は、たとえば、ニッケル金属水素化物、ニッケル水素、リチウムイオン、またはリチウムイオンポリマーなど、1つまたは複数のタイプの電極材料または電解液に基づくことができる。本開示は、特定の電極材料および特定の電解液を有する特定の充電式バッテリを記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な電極材料および任意の適切な電解液を有する任意の適切な充電式バッテリを想定している。
【0024】
特定の実施形態においては、UAV300は、UAV300の様々な電子機器間の電流または電力の流れを方向付けるパワー・コントローラ340を含むことができる。限定ではなく、例として、パワー・コントローラ340は、バッテリ350を通信モジュール360および推進システム370に連結して、バッテリ350が通信モジュール360と推進システム370とに動作電力を提供するようにすることが可能である。限定ではなく、別の例として、パワー・コントローラ340は、下側太陽電池310または上側太陽電池320をバッテリ350、通信モジュール360、または推進システム370に連結して、太陽電池310もしくは320によって生み出される電力がバッテリ350を充電するように、または該電力が通信モジュール360もしくは推進システム370に動作電力を提供するようにすることが可能である。特定の実施形態においては、パワー・コントローラ340は、電力を太陽電池310または320からバッテリ350、通信モジュール360、または推進システム370に方向付けるために、1つまたは複数のスイッチまたは電流スプリッタを含むことができる。限定ではなく、例として、パワー・コントローラ340は、上側太陽電池320が生み出す電流の一部を通信モジュール360および推進システム370に方向付け、上側太陽電池320が生み出す電流の残りを、充電式バッテリ350に方向付けるように構成することができる。限定ではなく、別の例として、パワー・コントローラ340は、下側太陽電池310が生み出す電流を、充電式バッテリ350からの電流と結合することができる。下側太陽電池310と充電式バッテリ350とからの結合された電流は、通信モジュール360および推進システム370に電力を提供するために使用することができる。特定の実施形態においては、パワー・コントローラ340は、太陽電池310または320によって生み出される直流(DC)電圧を、バッテリ350、通信モジュール360、または推進システム370に提供される異なるDC電圧に変換する電圧変換器を含むことができる。本開示は、特定の電子機器から電力を受け取って特定の電子機器に電力を提供するように構成される特定のパワー・コントローラを記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な電子機器から電力を受け取って、任意の適切な電子機器に電力を提供するように構成される任意の適切なパワー・コントローラを想定している。
【0025】
特定の実施形態においては、パワー・コントローラ340は、太陽光電力をUAV300に提供するように構成することができ、ここで太陽光電力とは、太陽電池320が日光330から生み出す電力をいう。限定ではなく、例として、日光330が上側太陽電池320に入射する日中の時間帯には、パワー・コントローラ340は、上側太陽電池320によって生み出される太陽光電力の一部を、バッテリ350の充電のためにバッテリ350に送ることができる。限定ではなく、別の例として、日中の時間帯には、パワー・コントローラ340は、上側太陽電池320によって生み出される電力の一部を通信モジュール360に送って、通信モジュール360に電力を提供することができる。同様に、日中の時間帯に、パワー・コントローラ340は、上側太陽電池320によって生み出される電力の一部を推進システム370に送って、推進システム370に電力を提供することができる。特定の実施形態においては、上側太陽電池320が生み出す電力を、バッテリ350の充電のため、ならびに通信モジュール360および推進システム370への電力の提供のために使用することができる。限定ではなく、例として、日中の時間帯には、上側太陽電池320は、1,000から5,000ワットの電力を生み出すことができる(たとえば、太陽がほぼ真上にある正午頃、上側太陽電池320は、最大量の電力を生み出すことができる)。UAV300の電力消費電子機器(たとえば、通信モジュール360および推進システム370)は、約2,500ワットの電力を要するかもしれないが、上側太陽電池320が生み出す余剰電力をバッテリ350の充電に使用することができる。朝と夕方には、上側太陽電池320が、UAV300に電力供給するための約1,000ワットを提供することができ、バッテリ350が、追加で1,500ワットを供給することができる。正午頃、上側太陽電池320は、合計で約5,000ワットを生み出すことができる。生み出された電力のうち約2,500ワットをUAVへの電力供給のために使用することができ、上側太陽電池320が生み出した余剰の2,500ワットは、バッテリ350の充電に使用することができる。本開示は、特定の電力量を消費するかまたは生み出す特定の電子機器を記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な電力量を消費するかまたは生み出す任意の適切な電子機器を想定している。
【0026】
特定の実施形態においては、パワー・コントローラ340は、UAV300に補助電力を方向付けるかまたは提供するように構成することができ、ここで補助電力とは、下側太陽電池310が生み出す電力をいう。限定ではなく、例として、レーザ・ビーム230が下側太陽電池310に入射するとき、パワー・コントローラ340は、下側太陽電池310が生み出す補助電力の一部をバッテリ350(たとえば、バッテリ350を充電するため)、通信モジュール360(たとえば、通信モジュール360に電力を提供するため)、または推進システム370(たとえば、推進システム370に電力を提供するため)に送ることができる。特定の実施形態においては、下側太陽電池310が生み出す電力と、バッテリ350からの電力とを結合することができ、結合した電力を通信モジュール360および推進システム370に電力を提供するために使用することができる。限定ではなく、例として、夜間の時間帯(たとえば、上側太陽電池320がほぼ電力を生み出さないとき)に、UAV300の電子機器用の電力は、バッテリ350によって供給されることが可能である。夜間を通して電力を提供する容量がバッテリ350にない場合、下側太陽電池310によって補助電力を供給することができる。限定ではなく、例として、バッテリ350が2,000ワットの電力を提供することができ、下側太陽電池310が500ワットの補助電力を提供することができる。
【0027】
特定の実施形態においては、下側太陽電池310が提供する補助電力の量またはタイミングは、季節によって変えることができる。限定ではなく、例として、日中の時間が比較的長く(たとえば、14〜16時間)、夜間の時間が短い(たとえば、8〜10時間)夏季には、バッテリ350は、夜間を通してUAV300用の電力を供給するのに十分なエネルギーを、日中の時間帯に上側太陽電池320から受け取り、蓄えられる。日中の時間が比較的短く、夜間の時間が比較的長い冬季には、バッテリ350は、夜間を通してもつ電力をUAV300に供給するだけの十分な蓄積エネルギーをもたないことがある。バッテリ350が夜間を通して電力を提供することができない場合、下側太陽電池310に方向付けられるレーザ・ビーム230によって補助電力を提供することができる。本開示は、充電式バッテリによって供給される特定の量の電力と、下側太陽電池が供給する特定の量の電力とを記述し、示しているが、本開示は、充電式バッテリによって供給される任意の適切な量の電力と、下側太陽電池によって供給される任意の適切な量の電力とを想定している。
【0028】
特定の実施形態においては、UAV300は、地上の空港または滑走路から離陸し、巡航高度まで上昇するように構成することができる。特定の実施形態においては、UAV300は、別の航空機によって飛行状態に放たれるように構成することができる(たとえば、航空機が特定の高度までUAV300を牽引してから、UAV300をリリースして、自力で飛行させる)。特定の実施形態においては、UAV300は、海抜約0.91kmから約30.48km(約3,000フィートから約100,000フィート)までの範囲内の巡航高度で飛行するように構成することができる。限定ではなく、例として、UAV300は、海抜約12.2から24.39km(約40,000から80,000フィート)までの範囲内の高度で飛行するように構成することができる。限定ではなく、別の例として、UAV300は、海抜約18.29から21.33km(約60,000から70,000フィート)までの範囲内の高度で飛行するように構成することができる。特定の実施形態においては、UAV300は、特定の高度の任意の適切なパーセンテージ内で飛行するように構成することができる。限定ではなく、例として、UAV300は、海抜19.81km(65,000フィート)の任意の適切なパーセンテージ内(たとえば、海抜19.81km(65,000フィート)の1%、2%、5%、10%内)の高度で飛行するように構成することができる。特定の実施形態においては、UAV300は、特定のサイズ、場所または形状(たとえば、円形、8の字形、または楕円形)を有する特定の飛行経路に沿って飛行するように構成することができる。限定ではなく、例として、UAV300は、直径が約0.80km、1.61km、3.22km、8.05km(約0.5マイル、1マイル、2マイル、5マイル)、または任意の適切な直径の、実質的に円形の飛行経路に沿って飛行するように構成することができる。限定ではなく、別の例として、UAV300は、レーザ・システム200の場所の実質的に上空に定められる飛行経路に沿って飛行するように構成することができる。特定の実施形態においては、UAV300は、UAVの機内に蓄積される飛行経路情報に基づいて、または地上誘導ステーション(レーザ・ステーション200内またはその付近に位置することができる)から受信する飛行経路情報に基づいて自律飛行することができる。特定の実施形態においては、UAV300は、地上誘導ステーションから送られる飛行経路を定期的に更新または調整しながら自律飛行することができる。限定ではなく、例として、コントローラ270は、リンク150を介して、UAV300の飛行経路情報または飛行経路の更新もしくは調整をUAV300に送ることができる。本開示は、特定の高度で特定の飛行経路に沿って飛行するように構成される特定の無人航空機を記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な高度で任意の適切な飛行経路に沿って飛行するように構成される任意の適切な無人航空機を想定している。
【0029】
特定の実施形態においては、レーザ・システム200は、レーザ・ビーム230の照準を調整するレーザ照準モジュール220を制御できるコントローラ270を含むことができる。限定ではなく、例として、コントローラ270は、太陽電池310に少なくとも部分的に入射するようにレーザ・ビーム230を照準するための指示をレーザ照準モジュール220に送信することができる。特定の実施形態においては、レーザ・ビーム230は、太陽電池310に照準することができ、レーザ・ビーム230の照準は、少なくとも部分的に、UAV300の運動(たとえば、特定の飛行経路に沿って飛行しているUAV300)に基づいて調整することができる。限定ではなく、例として、コントローラ270は、通信モジュール360から送られる、(たとえば、通信モジュール360が受信するGPS信号に基づく)UAV300に関する位置情報を受信し、その位置情報に基づいて、コントローラ270は、照準指示をレーザ照準モジュール220に送ることができる。特定の実施形態においては、コントローラ270は、UAV300の高度または飛行経路に少なくとも部分的に基づいて、レーザ・ビーム230の照準を調整するように構成することができる。限定ではなく、例として、コントローラ270は、UAV300の高度または飛行経路に関する情報を有し(たとえば、情報はコントローラ270のメモリに記憶されるか、または通信モジュール360から受信することができる)、高度または飛行経路情報に基づいて、コントローラ270は、太陽電池310に少なくとも部分的に入射するようにレーザ・ビーム230の照準を調整するようレーザ照準モジュール220に指示することができる。特定の実施形態においては、コントローラ270は、飛行経路情報に基づいて、およびフィードバック信号に基づいて、レーザ・ビーム230の照準を調整するように構成することができる。限定ではなく、例として、UAV300の飛行経路情報を使用して、レーザ照準モジュール220の粗照準情報を判断することができ、フィードバック信号を使用して、レーザ・ビーム230が太陽電池310に少なくとも部分的に入射させ続けることを確保するために、粗照準情報に微調整を提供することができる。レーザ・ビーム230の照準の微調整を使用して、少なくとも部分的に、レーザ・ビーム230がレーザ照準モジュール220から太陽電池310に伝播するときにレーザ・ビーム230のビーム経路に沿って遭遇する乱気流によって生じるビーム偏向を補償することができる。
【0030】
特定の実施形態においては、レーザ照準モジュール220は、最初にレーザ・ビーム230を太陽電池310に照準するために、レーザ・ビーム230の円錐走査(conical scan)を行うように構成することができる。限定ではなく、例として、レーザ210が最初に起動されるとき(たとえば、レーザ210は日中に電源を切り、夜間の時間帯に電源を入れてUAV300に補助電力を提供する)、またはレーザ・ビーム230が太陽電池310に対してミスアラインになった場合、レーザ・ビーム230の走査を行って、太陽電池310にレーザ・ビーム230を照準することができる。特定の実施形態においては、円錐走査は、レーザ照準モジュール220によってレーザ・ビーム230に施す円形またはらせん形の角運動をいうことがある。限定ではなく、例として、レーザ照準モジュール220は、最初にレーザ・ビーム230を初期照準位置に方向付けることができ(たとえば、コントローラ270が通信モジュール360から受信した位置情報に基づく)、次いで、レーザ・ビーム230が太陽電池310に入射するまで、レーザ照準モジュール220がレーザ・ビーム230に円形走査運動を施すことができる。円形走査運動は、直径を徐々に増すことができ(たとえば、レーザ・ビーム230は、らせん形タイプのパターンで走査することができる)、または、円形走査運動は、初期照準位置の周りを徐々に並進することができる。円錐走査中、コントローラ270は、通信モジュール360から、レーザ・ビーム230が太陽電池310に入射したことを示す情報を受信することができ(たとえば、パワー・コントローラ340が太陽電池310から電流のパルスを感知することができる)、コントローラ270は、この情報に基づいて特定の方向にレーザ・ビーム230を照準するようレーザ照準モジュール220に指示して、レーザ・ビーム230が太陽電池310に少なくとも部分的に入射するようにすることができる。特定の実施形態においては、円錐走査中、レーザ・ビーム230は、縮小した量の光パワーにすることができ、レーザ・ビーム230の照準が太陽電池310に合えば、レーザ・ビーム230のパワーを増加させることができる。限定ではなく、例として、レーザ・ビーム230は、円錐走査を行っている間、レーザ・システム200で減衰させることができる(たとえば、レーザ・ビーム230は、1ワット、10ワット、または100ワットの光パワーを有することができる)。本開示は、特定のレーザ・ビーム走査を行うように構成される特定のレーザ照準モジュールを記述し、示しているが、本開示は、任意の適切なレーザ走査を行うように構成される任意の適切なレーザ照準モジュールを想定している。
【0031】
特定の実施形態においては、コントローラ270は、太陽電池310に対するレーザ・ビーム230の位置を示すフィードバック信号を受信して、フィードバック信号に基づいてレーザ・ビーム230の照準を調整するようレーザ照準モジュール220に指示するように構成することができる。限定ではなく、例として、レーザ・ビーム230の照準の調整により、レーザ・ビーム230を、UAV300がその飛行経路に沿って飛行しているときにその運動に追従させるとともに、ランダムなビーム偏向(たとえば、乱気流により生じるビーム偏向)を補正させることができる。特定の実施形態においては、太陽電池310に対するレーザ・ビーム230の位置を示すフィードバック信号は、UAV300からレーザ・システム200に送られる無線信号を含むことができる。特定の実施形態においては、フィードバック信号は、レーザ・ビーム230から太陽電池310が生み出す電圧、電流または電力の量を示すことができる。限定ではなく、例として、レーザ・ビーム230が太陽電池310に最適に調整されている(aligned)場合、太陽電池310は、約15アンペアの電流を生み出すことができ、レーザ・ビーム230が太陽電池310とのアライメントからずれて徐々に移動する場合、太陽電池310が生み出す電流も徐々に減少する。コントローラ270は、どのくらいの電流が太陽電池310によって生み出されているかを示す定期的な更新を通信モジュール360から受信でき、その情報に基づいて、コントローラ270は、太陽電池310が生み出す電流量が最大化されることを確保するようにレーザ・ビーム230の照準を調整するようレーザ照準モジュール220に指示することができる。限定ではなく、例として、レーザ・ビーム230の照準は、太陽電池310が生み出す電流量が最大電流の特定のパーセンテージ内(たとえば、最大電流の5%、10%、20%、または任意の適切なパーセンテージ内)になるように調整することができる。特定の実施形態においては、レーザ・ビーム230の照準は、太陽電池310に対するレーザ・ビーム230の位置を示すフィードバック情報に基づいて、2つの角度方向(angular direction)(たとえば、方位角と傾斜角または極角)に沿って調整することができる。本開示は、レーザ・ビーム照準に関連する特定の情報を示す特定のフィードバック信号を記述し、示しているが、本開示は、レーザ・ビーム照準に関連する任意の適切な情報を示す任意の適切なフィードバック信号を想定している。
【0032】
特定の実施形態においては、レーザ照準モジュール220は、レーザ・ビーム230の照準をディザリングする(dithering)ように構成することができる。限定ではなく、例として、レーザ・ビーム230の照準のディザリングは、レーザ照準モジュール220が鏡の配向を機械的に調節して、レーザ・ビーム230の照準に対応する動きまたは調節を生じさせることをいうことがある。特定の実施形態においては、レーザ・ビーム230の照準のディザリングには、特定の変調(たとえば、矩形波、正弦波、三角波、または鋸歯状波変調)をレーザ・ビーム230の配向に加えることを含むことができ、変調は、特定の周波数と振幅とを有する。限定ではなく、例として、レーザ・ビーム230は、レーザ・ビーム230の照準に正弦波変調を加えることによってディザリングすることができ、照準の変調は、約100Hzの周波数と約1〜5マイクロラジアンの振幅とを有する。特定の実施形態においては、レーザ・ビーム230の照準は、2つの角度方向(たとえば、方位角と傾斜角または極角とに沿って)ディザリングすることができる。限定ではなく、例として、レーザ・ビーム230を、まず、方位角に沿ってディザリングしてから、次に傾斜角に沿ってディザリングすることができる。限定ではなく、別の例として、レーザ・ビーム230は、2つの角度方向に沿って同時にディザリングすることができる(たとえば、方位角で70Hzでディザリングし、傾斜角に沿って110Hzでディザリングする)。2つの異なる周波数でディザリングすることにより、2つの角度方向のそれぞれについてのレーザ・ビーム230の照準に関する情報を、1つの信号から抽出することができる。
【0033】
特定の実施形態においては、太陽電池310に対するレーザ・ビーム230の位置を示すフィードバック信号は、レーザ・ビーム230の照準のディザリングに応答して太陽電池310が示す電圧、電流または電力の変調量に対応する情報を含むことができる。特定の実施形態においては、パワー・コントローラ340は、太陽電池310が生み出す電流の変調または変動の振幅または位相を判断することができる。レーザ・ビーム230の照準のディザリングから生じる太陽電池の電流変動の振幅または位相に基づいて、UAV300またはコントローラ270は、レーザ・ビーム230が太陽電池310に対してミスアラインしている量および方向を判断することができる。限定ではなく、例として、レーザ・ビーム230の照準がUAV300のほぼ長手軸に沿ってディザリングされている場合、コントローラ270は、レーザ・ビームのディザリングの位相に対する太陽電池の電流変動の位相に基づいて、UAV300の機首または尾部に向かってレーザ・ビーム230の照準を移動するようレーザ照準モジュール220に指示することができる。同様に、レーザ・ビーム230の照準がUAV300のほぼ横軸に沿ってディザリングされている場合、レーザ・ビームのディザリングの位相に対する太陽電池の電流変動の位相に基づいて、レーザ・ビーム230の照準を横軸に沿って調整することができる。本開示は、特定のフィードバック信号を生成する特定のディザリング手法を記述し、示しているが、本開示は、任意の適切なフィードバック信号を生成する任意の適切なディザリング手法を想定している。
【0034】
特定の実施形態においては、太陽電池310は、UAV300上の複数の下側太陽電池310のうちの1つであることが可能であり、下側太陽電池310に対するレーザ・ビーム230の位置を示すフィードバック信号は、下側太陽電池のそれぞれが生み出す電圧、電流または電力の相対的な量に対応する情報を含むことができる。限定ではなく、例として、UAV300は、四分円構成に配列される4つの下側太陽電池310を有することができる。通信モジュール360は、4つの下側太陽電池310のそれぞれが生み出している電流量(または、相対的な電流量)に対応する情報をコントローラ270に送信することができる。4つの太陽電池310のそれぞれがほぼ同じ量の電流を生み出す場合、レーザ・ビーム230は、太陽電池310のほぼ中心に正確に照準することができる。4つの太陽電池310のうちの1つまたは複数が異なる量の電流を生み出す場合、それに応じてレーザ・ビーム230の照準を調整することができる。限定ではなく、例として、1つの太陽電池310が10アンペアの電流を生み出していて、他の3つの太陽電池310がそれぞれ約2アンペアの電流を生み出している場合、各太陽電池310が約4アンペアの電流を生み出すように、レーザ・ビーム230の照準を調整することができる。特定の実施形態においては、コントローラ270は、複数の下側太陽電池310により生み出される相対的な電流量に関する定期的な更新を受け取ることができ、コントローラ270は、レーザ・ビーム230が下側太陽電池310に対してほぼ中心になることを確実にするために照準を調整するようレーザ照準モジュール220に指示することができる。本開示は、特定の数の太陽電池の特定の配列に基づく特定のフィードバック信号を記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な太陽電池の任意の適切な配列に基づく任意の適切なフィードバック信号を想定している。
【0035】
特定の実施形態においては、レーザ・システム200は、カメラ250を含むことができる。限定ではなく、例として、レーザ・システム200は、デジタル画像または映像を撮像するように構成されるデジタル・カメラ250を含むことができ、デジタル・カメラ250は、カメラ・レンズ260を含むことができる。特定の実施形態においては、カメラ・レンズ260(望遠鏡260ということもある)は、UAV300から光(UAV300が散乱させたレーザ・ビーム230からの光を含む)を撮像して、撮像した光をカメラ250の画像センサに集束させるように構成することができる。限定ではなく、例として、カメラ250は、電荷結合素子(CCD)技術に基づく、または相補型金属酸化物半導体(CMOS)技術に基づく画像センサを有することができる。特定の実施形態においては、カメラ・レンズ260は、レーザ照準モジュール220と組合せることができ、またはカメラ・レンズ260は、個別の光学機器であることが可能である。特定の実施形態においては、カメラ250は、可視光、近赤外線光、または可視光と近赤外線光との組合せを撮像するように構成することができる。限定ではなく、例として、レーザ・ビーム230は、約1μmの波長を有し、カメラ250は、1ミクロンの波長の光を含む近赤外線光を撮像するように構成される画像センサを有することができる。特定の実施形態においては、カメラ250またはレンズ260は、UAV300が飛行経路に沿って飛行するときに、それに追従するように移動または回転するように構成することができる。特定の実施形態においては、カメラ250は、特定の時間間隔(たとえば、0.01秒ごと、0.1秒ごと、1秒ごとまたは任意の適切な時間間隔)でUAV300の画像を撮像するように構成することができる。本開示は、特定のカメラを含む特定のレーザ・システムを記述し、示しているが、本開示は、任意の適切なカメラを含む任意の適切なレーザ・システムを想定している。
【0036】
特定の実施形態においては、カメラ250は、太陽電池310と太陽電池310に入射するレーザ・ビーム230とを示す画像または映像を撮像することができる。限定ではなく、例として、カメラ250は、UAV300の画像を撮像するように構成することができ、撮像された画像は、UAV300に装着された1つまたは複数の下側太陽電池310と、レーザ・スポット240の少なくとも一部とを含む。特定の実施形態においては、カメラ250は、太陽電池310に入射するレーザ・ビーム230の少なくとも一部を示す画像または映像を撮像することができる。限定ではなく、例として、カメラ250は、環境光がほとんど存在しない夜間に動作することができ、カメラ250が撮像したUAV300からの光のほとんどは、UAV300により散乱されたレーザ・ビーム230からの光であることが可能である。
【0037】
特定の実施形態においては、太陽電池310に対するレーザ・ビーム230の位置を示すフィードバック信号は、カメラ250によって撮像された画像または映像を含むことができる。限定ではなく、例として、コントローラ270は、カメラ250によって撮像された画像を受信することができ、画像は、太陽電池310に入射するかまたはUAV300の別の部分に入射するレーザ・ビーム230の少なくとも一部を示す。さらに、撮像される画像は、太陽電池310またはUAV300の他の部分を示すことができる。受信した画像に基づいて、コントローラ270は、レーザ・ビーム230の照準を調整するようレーザ照準モジュール220に指示を送ることができる。特定の実施形態においては、レーザ・ビーム230の照準の調整は、太陽電池310に入射するレーザ・スポット240の量を維持するかまたは増加させるように作用することができる。限定ではなく、例として、カメラ250から受信する画像は、レーザ・スポット240の60%が照射する太陽電池310を示すことができ、レーザ・スポット240の残り40%は、太陽電池310に照射しない(たとえば、レーザ・スポット220の40%は、UAV300の別の部分に入射することができ、または、UAV300から外れて、上方への伝播を続ける)。受信した画像に基づいて、コントローラ270は、太陽電池310に入射するレーザ・スポット240のパーセンテージを増加させるようにレーザ・ビーム230の照準を調節するようレーザ照準モジュール220に指示することができる。特定の実施形態においては、カメラ250から画像を受信して、受信した画像に基づいてレーザ・ビーム230の照準の調整するプロセスは、レーザ210がアクティブである限り継続することができる(たとえば、プロセスは、レーザ・ビーム230が太陽電池310にパワーを供給する夜間に継続的に動作することができる)。
【0038】
特定の実施形態においては、UAV300は、レーザ・ビーム230からの光の一部をレーザ・システム200に返して反射する1つまたは複数のリトロリフレクタを含むことができる。限定ではなく、例として、リトロリフレクタは、太陽電池310の中心付近に配置することができ、または太陽電池310が、太陽電池310の周囲に配置される複数のリトロリフレクタを有することができる。カメラ250は、リトロリフレクタが反射するレーザ・ビーム230からの光を用いて画像を撮像することができ、反射された光は、レーザ・ビーム230の照準を調整するためのフィードバック情報を提供することができる。限定ではなく、例として、太陽電池310は、その中心付近に配置される1つの中央リトロリフレクタと、その周囲に配置される3つ以上のリトロリフレクタとを有することができる。カメラ250は、リトロリフレクタの1つまたは複数からの光を撮像することができ、レーザ・ビーム230の照準は、中央リトロリフレクタが反射する光の量を最大化するように調整することができる。さらに、レーザ・ビーム230の照準は、周囲リトロリフレクタのそれぞれが反射する光が最小化されるように、またはほぼ等しくなるように調整することができる。本開示は、特定の撮像画像に基づく特定のフィードバック信号を記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な撮像画像に基づく任意の適切なフィードバック信号を想定している。
【0039】
特定の実施形態においては、レーザ照準モジュール220は、太陽電池310を示す画像をカメラ250が撮像する間、レーザ・ビーム230の円錐走査を行うように構成することができる。限定ではなく、例として、レーザ210が最初に起動されるかまたはレーザ・ビーム230がミスアラインしたとき、太陽電池310にレーザ・ビーム230を照準するために円錐走査を行うことができる。円錐走査中、コントローラ270は、カメラ250から画像を受信して、レーザ・ビーム230が太陽電池310に入射しているかどうかを判断する。レーザ・ビーム230の少なくとも一部が太陽電池310に入射していることを示す画像が撮像された場合、コントローラ270は、円錐走査を取消して、レーザ・ビーム230が太陽電池310に入射していることを示す撮像画像に少なくとも部分的に基づいて、レーザ・ビーム230を照準するようレーザ照準モジュール220に指示することができる。
【0040】
特定の実施形態においては、レーザ・システム200は、複数のレーザ・ビーム230を生成し、レーザ・ビーム230のそれぞれをUAV300に照準するように構成することができる。限定ではなく、例として、レーザ・システム200は、3つのレーザ・ビーム230を生成することができ、各レーザ・ビーム230は、1つの太陽電池310に照準することができる。限定ではなく、別の例として、UAV300は、3つの個別の下側太陽電池310を有することができ、レーザ・システム200は、3つのレーザ・ビーム230を生成し、各レーザ・ビーム230が太陽電池310の1つを照射するように構成される。特定の実施形態においては、各レーザ・ビーム230は、レーザ照準モジュール220を有することができ、各レーザ照準モジュールは、コントローラ270から照準指示を受信することができる。限定ではなく、例として、レーザ・システム200は、各下側太陽電池310(または太陽電池310に関連するリトロリフレクタ)を示す画像を撮像するように構成されるカメラ250を含むことができ、撮像された画像に基づいて、コントローラ270は、各レーザ照準モジュール220に、その関連レーザ・ビーム230の照準を調整するように指示することができる。特定の実施形態においては、マルチビーム・レーザ・システム200の各レーザ・ビーム230の照準は、各レーザ・ビーム230がUAV300に伝播する間に同様な大気の影響(たとえば、乱気流)を受けるため、密接に関係しうる。特定の実施形態においては、マルチビーム・レーザ・システム200は、レーザ・パワーをより大きな面積に拡散することにより、レーザ・ビーム230の強度を低下させることができる。特定の実施形態においては、マルチビーム・レーザ・システム200は、UAV300へのパワー伝送の信頼性または効率を高めることが可能である。本開示は、レーザ・ビームおよび太陽電池の特定の構成を有する特定のマルチビーム・レーザ・システムを説明するが、本開示は、レーザ・ビームおよび太陽電池の任意の適切な構成を有する任意の適切なマルチビーム・レーザ・システムを想定している。
【0041】
図3は、遠隔設置された太陽電池310にレーザ・ビーム230を照準するための例示的な方法380を示す。特定の実施形態においては、
図3の方法を使用して、無人航空機300にパワーを遠隔供給することができる。方法は、レーザ・ビーム230を発生させることができる工程390から始めることができる。限定ではなく、例として、レーザ210は、レーザ・ビーム230を発生させることができる。工程392で、レーザ・ビーム230は、遠隔設置されて連続移動する太陽電池310に少なくとも部分的に入射するように照準することができる。限定ではなく、例として、レーザ照準モジュール220は、レーザ・ビーム230を照準することができる。工程394で、遠隔設置された太陽電池310に対するレーザ・ビーム230の位置を示すフィードバック信号が受信されることが可能である。限定ではなく、例として、フィードバック信号が、UAV300からレーザ・システム200に送信される無線信号、またはカメラ250が撮像したUAV300の一部の画像を含むことができる。工程396で、フィードバック信号に基づいて、レーザ・ビーム230の照準を調整することができる。限定ではなく、例として、レーザ・システム200のコントローラ270は、レーザ・システム230の照準を調整するようレーザ照準モジュール220を指示することができる。特定の実施形態は、適切な場合、
図3の方法の1つまたは複数の工程を繰り返すことができる。本開示は、
図3の方法の特定の工程が特定の順番で発生するように記述し、示しているが、本開示は、
図3の方法の任意の適切な工程が任意の適切な順番で発生することを想定している。また、本開示は、
図3の方法の特定の工程を含む、遠隔設置された太陽電池にレーザ・ビームを照準する例示的な方法を記述し、示しているが、本開示は、任意の適切な工程を含む、遠隔設置された太陽電池にレーザ・ビームを照準するための任意の適切な方法を想定しており、任意の適切な工程は、適切な場合、
図3の方法の工程の全部もしくは一部を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、本開示は、
図3の方法の特定の工程を実行する特定のコンポーネント、デバイスまたはシステムを記述し、示しているが、本開示は、
図3の方法の任意の適切な工程を実行する任意の適切なコンポーネント、デバイスまたはシステムの任意の適切な組合せを想定している。
【0042】
図4は、例示的コンピュータ・システム400を示す。特定の実施形態では、1つまたは複数のコンピュータ・システム400が、本明細書において説明または例示された1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを実施する。特定の実施形態では、1つまたは複数のコンピュータ・システム400が、本明細書において説明または図示された機能を提供する。特定の実施形態では、1つまたは複数のコンピュータ・システム400で実行されるソフトウェアが、本明細書において説明もしくは図示された1つもしくは複数の方法の1つもしくは複数のステップを実施するか、または本明細書において説明もしくは図示された機能を提供する。特定の実施形態は、1つまたは複数のコンピュータ・システム400の1つまたは複数の部分を含む。本明細書において、適切な場合、コンピュータ・システムに対する参照はコンピューティング装置を含む(encompass)ことができ、逆も同様である。さらに、適切な場合、コンピュータ・システムに対する参照は、1つまたは複数のコンピュータ・システムを含むことができる。
【0043】
本開示は、任意の適切な数のコンピュータ・システム400を企図する。本開示は、任意の適切な物理的形態をとるコンピュータ・システム400を企図する。限定ではなく例として、コンピュータ・システム400は、組込みコンピュータ・システム、システム・オン・チップ(SOC)、シングル・ボード・コンピュータ・システム(SBC)(例えば、コンピュータ・オン・モジュール(COM)やシステム・オン・モジュール(SOM)など)デスクトップ・コンピュータ・システム、ラップトップもしくはノートブック・コンピュータ・システム、対話型キオスク、メインフレーム、コンピュータ・システムのメッシュ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、サーバ、タブレット・コンピュータ・システム、拡張現実/仮想現実デバイス、またはこれらのうちの2つ以上の組合せでよい。適切な場合、コンピュータ・システム400は、1つまたは複数のコンピュータ・システム400を含むことができ、一体型または分散型でよく、複数の場所にわたるものでよく、複数のマシンにわたるものでよく、複数のデータセンタにわたるものでよく、またはクラウド内に常駐することができ、クラウドは、1つまたは複数のネットワーク内の1つまたは複数のクラウド構成要素を含むことができる。適切な場合、1つまたは複数のコンピュータ・システム400は、実質的な空間的または時間的な限定なしに、本明細書で説明または図示される1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを実施することができる。限定ではなく例として、1つまたは複数のコンピュータ・システム400は、本明細書で説明または図示される1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップをリアル・タイムに、またはバッチ・モードで実施することができる。適切な場合、1つまたは複数のコンピュータ・システム400は、本明細書で説明または図示される1つまたは複数の方法の1つまたは複数のステップを異なる時刻または異なる場所で実施することができる。
【0044】
特定の実施形態では、コンピュータ・システム400は、プロセッサ402、メモリ404、ストレージ406、入力/出力(I/O)インターフェース408、通信インターフェース410、およびバス412を含む。本開示は、特定の構成の、特定の数の特定の構成要素を有する特定のコンピュータ・システムを説明および図示するが、本開示は、任意の適切な構成の、任意の適切な数の任意の適切な構成要素を有する任意の適切なコンピュータ・システムを企図する。
【0045】
特定の実施形態では、プロセッサ402は、コンピュータ・プログラムを構成するような命令を実行するハードウェアを含む。限定ではなく例として、命令を実行するために、プロセッサ402は、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ404、またはストレージ406から命令を取り出し(またはフェッチし)、その命令を復号化および実行し、次いで内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ404、またはストレージ406に1つまたは複数の結果を書き込むことができる。特定の実施形態では、プロセッサ402は、データ、命令、またはアドレスのための1つまたは複数の内部キャッシュを含む。本開示は、適切な場合、任意の適切な数の任意の適切な内部キャッシュを含むプロセッサ402を企図する。限定ではなく例として、プロセッサ402は、1つまたは複数の命令キャッシュ、1つまたは複数のデータ・キャッシュ、および1つまたは複数の変換ルックアサイド・バッファ(translation lookaside buffer : TLB)を含むことができる。命令キャッシュ内の命令は、メモリ404またはストレージ406内の命令のコピーでよく、命令キャッシュは、プロセッサ402によるそうした命令の検索を加速することができる。データ・キャッシュ内のデータは、プロセッサ402で実行中の命令が演算するためのメモリ404またはストレージ406内のデータ、プロセッサ402で実行中の後続の命令によるアクセスのために、またはメモリ404もしくはストレージ406に書き込むために、プロセッサ402で実行された以前の命令の結果、あるいは他の適切なデータのコピーでよい。データ・キャッシュは、プロセッサ402による読取りまたは書込み演算を加速することができる。TLBは、プロセッサ402のための仮想アドレス変換を加速することができる。特定の実施形態では、プロセッサ402は、データ、命令、またはアドレス用の1つまたは複数の内部レジスタを含むことができる。本開示は、適切な場合、任意の適切な数の任意の適切な内部レジスタを含むプロセッサ402を企図する。適切な場合、プロセッサ402は、1つまたは複数の演算論理装置(ALU)を含むことができ、マルチコア・プロセッサでよく、または1つもしくは複数のプロセッサ402を含むことができる。本開示は、特定のプロセッサを説明および図示するが、本開示は任意の適切なプロセッサを企図する。
【0046】
特定の実施形態では、メモリ404は、プロセッサ402が実行するための命令、またはプロセッサ402が演算するためのデータを格納するためのメイン・メモリを含む。限定ではなく例として、コンピュータ・システム400は、ストレージ406または別のソース(例えば、別のコンピュータ・システム400など)からメモリ404に命令をロードすることができる。次いで、プロセッサ402は、メモリ404から内部レジスタまたは内部キャッシュに命令をロードすることができる。命令を実行するために、プロセッサ402は、内部レジスタまたは内部キャッシュから命令を取り出し、その命令を復号化する。命令の実行中または実行後に、プロセッサ402は、1つまたは複数の結果(これは中間結果または最終結果でよい)を内部レジスタまたは内部キャッシュに書き込む。次いでプロセッサ402は、そうした結果の1つまたは複数をメモリ404に書き込む。特定の実施形態では、プロセッサ402は、(ストレージ406またはその他の場所ではなく)1つまたは複数の内部レジスタもしくは内部キャッシュ内、またはメモリ404内の命令のみを実行し、(ストレージ406または他の場所ではなく)1つまたは複数の内部レジスタもしくは内部キャッシュ内、またはメモリ404内のデータのみに対して演算する。1つまたは複数のメモリ・バス(これはそれぞれアドレス・バスおよびデータ・バスを含むことができる)が、プロセッサ402をメモリ404に結合する。バス412は、以下で説明するように、1つまたは複数のメモリ・バスを含む。特定の実施形態では、1つまたは複数のメモリ管理ユニット(MMU)が、プロセッサ402とメモリ404との間に常駐し、プロセッサ402によって要求されたメモリ404へのアクセスを可能にする。特定の実施形態では、メモリ404は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含む。適切な場合、このRAMは、揮発性メモリでよい。適切な場合、このRAMは、ダイナミックRAM(DRAM)またはスタティックRAM(SRAM)でよい。さらに、適切な場合、このRAMは、単一ポートまたはマルチポートでよい。本開示は、任意の適切なRAMを企図する。適切な場合、メモリ404は、1つまたは複数のメモリ404を含む。本開示は特定のメモリを説明および図示するが、任意の適切なメモリを企図する。
【0047】
特定の実施形態では、ストレージ406は、データまたは命令用のマス・ストレージを含む。限定ではなく例として、ストレージ406は、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、フロッピィ・ディスク・ドライブ、フラッシュ・メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、またはユニバーサル・シリアル・バス(USB)ドライブ、あるいはこれらのうちの2つ以上の組合せを含む。ストレージ406は、適切な場合、取外し可能なまたは取外し不能(または固定)媒体を含む。ストレージ406は、適切な場合、コンピュータ・システム400の内部または外部でよい。特定の実施形態では、ストレージ406は不揮発性固体メモリである。特定の実施形態では、ストレージ406は、読取専用メモリ(ROM)を含む。適切な場合、このROMは、マスクプログラムされたROM(mask−programmed ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気消去可能PROM(EEPROM)、電気書換え可能ROM(EAROM:electrically alterable ROM)、またはフラッシュ・メモリ、あるいはこれらのうちの2つ以上の組合せでよい。本開示は、任意の適切な物理的形態をとるマス・ストレージ406を企図する。適切な場合、ストレージ406は、プロセッサ402とストレージ406との間の通信を可能にする1つまたは複数のストレージ制御ユニットを含む。適切な場合、ストレージ406は、1つまたは複数のストレージ406を含む。本開示は、特定のストレージを説明および図示するが、本開示は任意の適切なストレージを企図する。
【0048】
特定の実施形態では、I/Oインターフェース408は、コンピュータ・システム400と1つまたは複数のI/O装置との間の通信のための1つまたは複数のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。コンピュータ・システム400は、適切な場合、これらのI/O装置のうちの1つまたは複数を含む。これらのI/O装置のうちの1つまたは複数は、人とコンピュータ・システム400との間の通信を可能にする。限定ではなく例として、I/O装置は、キーボード、キーパッド、マイクロフォン、モニタ、マウス、プリンタ、スキャナ、スピーカ、スチル・カメラ、スタイラス、タブレット、タッチ・スクリーン、トラックボール、ビデオ・カメラ、別の適切なI/O装置、またはこれらのうちの2つ以上の組合せを含む。I/O装置は1つまたは複数のセンサを含む。本開示は、任意の適切なI/O装置およびそのための任意の適切なI/Oインターフェース408を企図する。適切な場合、I/Oインターフェース408は、プロセッサ402がこれらのI/O装置のうちの1つまたは複数を駆動することを可能にする1つまたは複数のデバイス・ドライバまたはソフトウェア・ドライバを含む。I/Oインターフェース408は、適切な場合、1つまたは複数のI/Oインターフェース408を含む。本開示は、特定のI/Oインターフェースを説明および図示するが、本開示は任意の適切なI/Oインターフェースを企図する。
【0049】
特定の実施形態では、通信インターフェース410は、コンピュータ・システム400と、1つまたは複数の別のコンピュータ・システム400あるいは1つまたは複数のネットワークとの間の通信(例えば、パケット・ベースの通信など)用の1つまたは複数のインターフェースを提供するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。限定ではなく例として、通信インターフェース410は、イーサネットまたは他のワイヤ・ベースのネットワークと通信するネットワーク・インターフェース・コントローラ(NIC)またはネットワーク・アダプタ、あるいはWI−FIネットワークなどのワイヤレス・ネットワークと通信するワイヤレスNIC(WNIC)またはワイヤレス・アダプタを含む。本開示は、任意の適切なネットワークおよびそのための任意の適切な通信インターフェース410を企図する。限定ではなく例として、コンピュータ・システム400は、アドホック・ネットワーク、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、大都市圏ネットワーク(MAN)、またはインターネットの1つもしくは複数の部分、あるいはこれらのうちの2つ以上の組合せと通信することができる。これらのネットワークのうちの1つまたは複数の1つまたは複数の部分は、ワイヤードまたはワイヤレスでよい。1例を挙げると、コンピュータ・システム400は、ワイヤレスPAN(WPAN)(例えば、BLUETOOTH WPANなど)、Wi−Fiネットワーク、WI−MAXネットワーク、携帯電話網(例えば、移動体通信用グローバル・システム(GSM)ネットワークなど)、または他の適切なワイヤレス・ネットワーク、あるいはこれらのうちの2つ以上の組合せと通信することができる。コンピュータ・システム400は、適切な場合、これらのネットワークのいずれかに関する任意の適切な通信インターフェース410を含む。通信インターフェース410は、適切な場合、1つまたは複数の通信インターフェース410を含む。本開示は、特定の通信インターフェースを説明および図示するが、本開示は任意の適切な通信インターフェースを企図する。
【0050】
特定の実施形態では、バス412は、コンピュータ・システム400の構成要素を互いに結合するハードウェア、ソフトウェア、またはその両方を含む。限定ではなく例として、バス412は、アクセラレーテッド・グラフィックス・ポート(Accelerated Graphics Port : AGP)または他のグラフィックス・バス、拡張業界標準アーキテクチャ(EISA:Enhanced Industry Standard Architecture)バス、フロント・サイド・バス(FSB)、HYPERTRANSPORT(HT)相互接続、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、INFINIBAND相互接続、低ピン・カウント(LPC:low−pin−count)バス、メモリ・バス、マイクロ・チャネル・アーキテクチャ(MCA)バス、周辺装置相互接続(PCI)バス、PCI−Express(PCIe)バス、シリアル・アドバンスド・テクノロジー・アタッチメント(SATA:serial advanced technology attachment)バス、映像電子機器標準協会(Video Electronics Standards Association)ローカル(VLB)バス、または別の適切なバス、あるいはこれらの2つ以上の組合せを含むことができる。バス412は、適切な場合、1つまたは複数のバス412を含むことができる。本開示は、特定のバスを説明および図示するが、任意の適切なバスまたは相互接続を企図する。
【0051】
本明細書では、コンピュータ可読非一時的記憶媒体は、適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスク・ドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切なコンピュータ可読非一時的記憶媒体、またはこれらの2つ以上の任意の適切な組合せを含むことができる。コンピュータ可読非一時的記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。
【0052】
本明細書では、別段に明記されていない限り、または文脈によって示されていない限り、「または」は排他的ではなく包含的である。したがって、本明細書では、別段に明記されていない限り、または文脈によって示されていない限り、「AまたはB」は「A、B、またはその両方」を意味する。さらに、別段に明記されていない限り、または文脈によって示されていない限り、「および」は協同(joint)および個々(several)の両方である。したがって、本明細書では、別段に明記されていない限り、または文脈によって示されていない限り、「AおよびB」は、「AおよびBが一緒に、または個別に」(A and B, jointly or severally)を意味する。
【0053】
本開示の範囲は、当業者なら理解するはずである、本明細書で説明または図示される例示的実施形態に対するすべての変更、置換、変形、改変、および修正を包含する。本開示の範囲は、本明細書で説明または図示される例示的実施形態に限定されない。さらに、本開示は、本明細書のそれぞれの実施形態が特定の構成要素、要素、特徴、機能、動作、またはステップを含むものとして説明および図示するが、これらの実施形態のいずれの、当業者なら理解するはずである、本明細書のどこかで説明または図示される構成要素、要素、特徴、機能、動作、またはステップのいずれかの任意の組合せまたは置換を含むことができる。さらに、特定の機能を実施するように適合され、配置され、実施することが可能であり、実施するように構成され、実施することが可能にされ、実施するように動作可能である装置またはシステムあるいは装置またはシステムの構成要素に対する添付の特許請求項の範囲での参照は、その装置、システム、または構成要素がそのように適合され、配置され、可能であり、構成され、可能にされ、動作可能にされる限り、その装置、システム、構成要素またはその特定の機能が活性化され、オンにされ、またはロック解除されるか否かに関わらず、その装置、システム、構成要素を包含する。さらに、本開示は、特定の利点を提供するものとして特定の実施形態を記載または例示しているが、特定の実施形態は、これらの利点のどれも提供しないか、いくつかを提供するか、またはすべてを提供し得る。