特許第6614504号(P6614504)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6614504画像読取装置、画像読取方法、画像形成装置、画像読取プログラム及び画像形成プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6614504
(24)【登録日】2019年11月15日
(45)【発行日】2019年12月4日
(54)【発明の名称】画像読取装置、画像読取方法、画像形成装置、画像読取プログラム及び画像形成プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/48 20060101AFI20191125BHJP
   H04N 1/60 20060101ALI20191125BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20191125BHJP
【FI】
   H04N1/48
   H04N1/60
   G06T1/00 510
【請求項の数】8
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-226378(P2016-226378)
(22)【出願日】2016年11月21日
(65)【公開番号】特開2018-85586(P2018-85586A)
(43)【公開日】2018年5月31日
【審査請求日】2018年8月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115831
【弁理士】
【氏名又は名称】藤岡 隆浩
(72)【発明者】
【氏名】田中 一徳
【審査官】 野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−165011(JP,A)
【文献】 特開2014−206647(JP,A)
【文献】 特開2006−042267(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/46−1/62
G06T 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像読取装置であって、
原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、
前記画像データを解析して、前記画像内で色文字を検出する色文字検出部と、
前記検出された色文字を構成する複数の画素から主走査方向又は副走査方向に連続して存在する複数の画素で構成される画素ラインを抽出する画素ライン抽出部と、
前記画素ラインの一方の端部である第1の端部を構成する第1の端部画素の色が第1の色領域に含まれ、前記画素ラインの他方の端部である第2の端部を構成する第2の端部画素の色が第2の色領域に含まれ、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の間の画素である端部間画素が前記第1の色領域と前記第2の色領域の双方の領域外の色の画素を含む場合には、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の色が色ズレに起因していると判定する色ズレ判定部と、
前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の色を補正する色補正部と、
を備え、
前記第1の色領域は、減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲の領域であり、
前記第2の色領域は、前記第1の色領域の領域外であって、前記減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲の領域を含み、
前記色ズレ判定部は、前記第1の端部画素と、前記第1の端部画素に連続して前記第1の色領域に含まれる色を有する画素とを含む第1の端部画素群の画素の数と、前記第2の端部画素と、前記第2の端部画素に連続して前記第2の色領域に含まれる色を有する画素とを含む第2の端部画素群の画素の数との差が予め設定されている所定の範囲内であるときに、前記第1の端部画素群と前記第2の端部画素群の画素の色が色ズレに起因していると判定する画像読取装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像読取装置であって、
前記第2の色領域は、さらに、前記端部間画素の色の色相に対して前記第1の色領域の色相から離れる方向の色相を有する色領域を含む画像読取装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の画像読取装置であって、
前記色補正部は、前記第1の端部画素群の画素のうち端部側の画素の色を背景色に近づける一方、前記第1の端部画素群の画素のうち前記端部間画素側の画素の色を前記端部間画素の色に近づけ、前記第2の端部画素群の画素のうち端部側の画素の色を背景色に近づける一方、前記第2の端部画素群の画素のうち前記端部間画素側の画素の色を前記端部間画素の色に近づける画像読取装置。
【請求項4】
画像形成装置であって、
原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、
前記画像データを解析して、前記画像内で色文字を検出する色文字検出部と、
前記検出された色文字を構成する複数の画素から主走査方向又は副走査方向に連続して存在する複数の画素で構成される画素ラインを抽出する画素ライン抽出部と、
前記画素ラインの一方の端部である第1の端部を構成する第1の端部画素の色が第1の色領域に含まれ、前記画素ラインの他方の端部である第2の端部を構成する第2の端部画素の色が第2の色領域に含まれ、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の間の画素である端部間画素が前記第1の色領域と前記第2の色領域の双方の領域外の色の画素を含む場合には、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の色が色ズレに起因していると判定する色ズレ判定部と、
前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の色を補正する色補正部と、
前記画像読取部によって読み取られた画像を印刷媒体上に形成する画像形成部と、
を備え
前記第1の色領域は、減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲の領域であり、
前記第2の色領域は、前記第1の色領域の領域外であって、前記減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲の領域を含み、
前記色ズレ判定部は、前記第1の端部画素と、前記第1の端部画素に連続して前記第1の色領域に含まれる色を有する画素とを含む第1の端部画素群の画素の数と、前記第2の端部画素と、前記第2の端部画素に連続して前記第2の色領域に含まれる色を有する画素とを含む第2の端部画素群の画素の数との差が予め設定されている所定の範囲内であるときに、前記第1の端部画素群と前記第2の端部画素群の画素の色が色ズレに起因していると判定する画像形成装置。
【請求項5】
原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部を使用する画像読取方法であって、
前記画像データを解析して、前記画像内で色文字を検出する色文字検出工程と、
前記検出された色文字を構成する複数の画素から主走査方向又は副走査方向に連続して存在する複数の画素で構成される画素ラインを抽出する画素ライン抽出工程と、
前記画素ラインの一方の端部である第1の端部を構成する第1の端部画素の色が第1の色領域に含まれ、前記画素ラインの他方の端部である第2の端部を構成する第2の端部画素の色が第2の色領域に含まれ、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の間の画素である端部間画素が前記第1の色領域と前記第2の色領域の双方の領域外の色の画素を含む場合には、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の色が色ズレに起因していると判定する色ズレ判定工程と、
前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の色を補正する色補正工程と、
を備え、
前記第1の色領域は、減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲の領域であり、
前記第2の色領域は、前記第1の色領域の領域外であって、前記減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲の領域を含み、
前記色ズレ判定工程は、前記第1の端部画素と、前記第1の端部画素に連続して前記第1の色領域に含まれる色を有する画素とを含む第1の端部画素群の画素の数と、前記第2の端部画素と、前記第2の端部画素に連続して前記第2の色領域に含まれる色を有する画素とを含む第2の端部画素群の画素の数との差が予め設定されている所定の範囲内であるときに、前記第1の端部画素群と前記第2の端部画素群の画素の色が色ズレに起因していると判定する画像読取方法。
【請求項6】
原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部を使用する画像形成方法であって、
前記画像データを解析して、前記画像内で色文字を検出する色文字検出工程と、
前記検出された色文字を構成する複数の画素から主走査方向又は副走査方向に連続して存在する複数の画素で構成される画素ラインを抽出する画素ライン抽出工程と、
前記画素ラインの一方の端部である第1の端部を構成する第1の端部画素の色が第1の色領域に含まれ、前記画素ラインの他方の端部である第2の端部を構成する第2の端部画素の色が第2の色領域に含まれ、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の間の画素である端部間画素が前記第1の色領域と前記第2の色領域の双方の領域外の色の画素を含む場合には、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の色が色ズレに起因していると判定する色ズレ判定工程と、
前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の色を補正する色補正工程と、
前記画像読取部によって読み取られた画像を印刷媒体上に形成する画像形成工程と、
を備え、
前記第1の色領域は、減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲の領域であり、
前記第2の色領域は、前記第1の色領域の領域外であって、前記減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲の領域を含み、
前記色ズレ判定工程は、前記第1の端部画素と、前記第1の端部画素に連続して前記第1の色領域に含まれる色を有する画素とを含む第1の端部画素群の画素の数と、前記第2の端部画素と、前記第2の端部画素に連続して前記第2の色領域に含まれる色を有する画素とを含む第2の端部画素群の画素の数との差が予め設定されている所定の範囲内であるときに、前記第1の端部画素群と前記第2の端部画素群の画素の色が色ズレに起因していると判定する画像形成方法。
【請求項7】
原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部を有する画像読取装置を制御する画像読取プログラムであって、
前記画像データを解析して、前記画像内で色文字を検出する色文字検出部、
前記検出された色文字を構成する複数の画素から主走査方向又は副走査方向に連続して存在する複数の画素で構成される画素ラインを抽出する画素ライン抽出部、
前記画素ラインの一方の端部である第1の端部を構成する第1の端部画素の色が第1の色領域に含まれ、前記画素ラインの他方の端部である第2の端部を構成する第2の端部画素の色が第2の色領域に含まれ、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の間の画素である端部間画素が前記第1の色領域と前記第2の色領域の双方の領域外の色の画素を含む場合には、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の色が色ズレに起因していると判定する色ズレ判定部、及び
前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の色を補正する色補正部として前記画像読取装置を機能させ、
前記第1の色領域は、減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲の領域であり、
前記第2の色領域は、前記第1の色領域の領域外であって、前記減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲の領域を含み、
前記色ズレ判定部は、前記第1の端部画素と、前記第1の端部画素に連続して前記第1の色領域に含まれる色を有する画素とを含む第1の端部画素群の画素の数と、前記第2の端部画素と、前記第2の端部画素に連続して前記第2の色領域に含まれる色を有する画素とを含む第2の端部画素群の画素の数との差が予め設定されている所定の範囲内であるときに、前記第1の端部画素群と前記第2の端部画素群の画素の色が色ズレに起因していると判定する画像読取プログラム。
【請求項8】
原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部を有する画像形成装置を制御する画像形成プログラムであって、
前記画像データを解析して、前記画像内で色文字を検出する色文字検出部、
前記検出された色文字を構成する複数の画素から主走査方向又は副走査方向に連続して存在する複数の画素で構成される画素ラインを抽出する画素ライン抽出部、
前記画素ラインの一方の端部である第1の端部を構成する第1の端部画素の色が第1の色領域に含まれ、前記画素ラインの他方の端部である第2の端部を構成する第2の端部画素の色が第2の色領域に含まれ、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の間の画素である端部間画素が前記第1の色領域と前記第2の色領域の双方の領域外の色の画素を含む場合には、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の色が色ズレに起因していると判定する色ズレ判定部、
前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の色を補正する色補正部、及び
前記画像読取部によって読み取られた画像を印刷媒体上に形成する画像形成部として前記画像形成装置を機能させ、
前記第1の色領域は、減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲の領域であり、
前記第2の色領域は、前記第1の色領域の領域外であって、前記減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲の領域を含み、
前記色ズレ判定部は、前記第1の端部画素と、前記第1の端部画素に連続して前記第1の色領域に含まれる色を有する画素とを含む第1の端部画素群の画素の数と、前記第2の端部画素と、前記第2の端部画素に連続して前記第2の色領域に含まれる色を有する画素とを含む第2の端部画素群の画素の数との差が予め設定されている所定の範囲内であるときに、前記第1の端部画素群と前記第2の端部画素群の画素の色が色ズレに起因していると判定する画像形成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置、画像読取方法、画像形成装置及び画像読取プログラムに関し、特にカラー原稿において発生している色ずれを補正する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
画像読取装置や画像形成装置において、画像読取時に発生する色ズレを補正する様々な技術が提案されている。特許文献1は、画像読取時において文字や線状のパターンの輪郭に伴って現れる色ずれを補正する技術を提供する。特許文献2は、文字の背景が有彩色である場合や色文字の輪郭部に生じている色ずれをも低減することができる技術を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−110878号公報
【特許文献2】特開2006−42267号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の技術は、いずれも画像読取時に発生する色ズレを検出して補正する技術である。本願発明者は、色ズレが必ずしも画像読取時にのみに発生するわけでなく、読取対象となっている原稿自体にも含まれていることを見出した。さらに、本願発明者は、画像読取時に発生する色ズレで発生する三原色が画像読取装置のカラーフィルター等の特性として既知であるのに対して、原稿自体にも色ズレが含まれているときには未知の色材の使用で発生する未知の三原色を検知しなければならないことも新たに見出した。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、原稿自体にも色ズレが含まれているときにおいても色ズレを検知する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像読取装置は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、前記画像データを解析して、前記画像内で色文字を検出する色文字検出部と、前記検出された色文字を構成する複数の画素から主走査方向又は副走査方向に連続して存在する複数の画素で構成される画素ラインを抽出する画素ライン抽出部と、前記画素ラインの一方の端部である第1の端部を構成する第1の端部画素の色が第1の色領域に含まれ、前記画素ラインの他方の端部である第2の端部を構成する第2の端部画素の色が第2の色領域に含まれ、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の間の画素である端部間画素が前記第1の色領域と前記第2の色領域の双方の領域外の色の画素を含む場合には、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の色が色ズレに起因していると判定する色ズレ判定部と、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の色を補正する色補正部とを備え、前記第1の色領域は、減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲の領域であり、前記第2の色領域は、前記第1の色領域の領域外であって、前記減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲の領域を含む。
【0007】
本発明は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部を使用する画像読取方法を提供する。前記画像読取方法は、前記画像データを解析して、前記画像内で色文字を検出する色文字検出工程と、前記検出された色文字を構成する複数の画素から主走査方向又は副走査方向に連続して存在する複数の画素で構成される画素ラインを抽出する画素ライン抽出工程と、前記画素ラインの一方の端部である第1の端部を構成する第1の端部画素の色が第1の色領域に含まれ、前記画素ラインの他方の端部である第2の端部を構成する第2の端部画素の色が第2の色領域に含まれ、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の間の画素である端部間画素が前記第1の色領域と前記第2の色領域の双方の領域外の色の画素を含む場合には、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の色が色ズレに起因していると判定する色ズレ判定工程と、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の色を補正する色補正工程とを備え、前記第1の色領域は、減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲の領域であり、前記第2の色領域は、前記第1の色領域の領域外であって、前記減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲の領域を含む。
【0008】
本発明は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取部を有する画像読取装置を制御する画像読取プログラムを提供する。前記画像読取プログラムは、前記画像データを解析して、前記画像内で色文字を検出する色文字検出部、前記検出された色文字を構成する複数の画素から主走査方向又は副走査方向に連続して存在する複数の画素で構成される画素ラインを抽出する画素ライン抽出部、前記画素ラインの一方の端部である第1の端部を構成する第1の端部画素の色が第1の色領域に含まれ、前記画素ラインの他方の端部である第2の端部を構成する第2の端部画素の色が第2の色領域に含まれ、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の間の画素である端部間画素が前記第1の色領域と前記第2の色領域の双方の領域外の色の画素を含む場合には、前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の色が色ズレに起因していると判定する色ズレ判定部、及び前記第1の端部画素と前記第2の端部画素の色を補正する色補正部として前記画像読取装置を機能させ、前記第1の色領域は、減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲の領域であり、前記第2の色領域は、前記第1の色領域の領域外であって、前記減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲の領域を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、原稿自体にも色ズレが含まれているときにおいても色ズレを検知する技術を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す概略構成図である。
図2】一実施形態に係る文字色補正処理の内容を示すフローチャートである。
図3】一実施形態に係る第1の色ズレ判定処理の内容を示すフローチャート及び画素ラインの例を示す説明図である。
図4】一実施形態に係る第2の色ズレ判定処理の内容を示すフローチャート及び画素ラインの例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す概略構成図である。画像形成装置1は、制御部10と、画像解析部20と、画像形成部30と、記憶部40と、操作表示部50と、画像処理部60と、画像読取部100とを備えている。画像読取部100は、自動原稿送り装置(ADF)160と原稿台170とを有し、原稿から画像を読み取ってデジタルデータである画像データIDを生成する。
【0013】
画像形成部30は、画像データIDに基づいて印刷媒体上(図示せず)に画像を形成して排出する。操作表示部50は、タッチパネルとして機能するディスプレイ(図示せず)や各種ボタンやスイッチ(図示せず)からユーザーの操作入力を受け付ける。画像処理部60は、各種設定に応じて画像処理を実行する。画像処理には、色ズレが発生した画素に対する色補正も含まれる。
【0014】
画像形成部30は、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの各色のトナー画像を中間転写ベルト(図示せず)に一次転写させるシアンの画像形成ユニット31C、マゼンタの画像形成ユニット31M、イエローの画像形成ユニット31Y及びブラックの画像形成ユニット31Kを有している。
【0015】
これにより、中間転写ベルトの表面には、所定のタイミングで相互に重ね合わせられるように一次転写が行われることによってフルカラートナー像が形成される。フルカラートナー像は、印刷媒体に二次転写された後に定着される。この際、一次転写のタイミングのズレが発生すると、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの各色のトナー画像間で色ズレが発生することがある。
【0016】
制御部10は、RAMやROM等の主記憶手段、及びMPU(Micro Processing Unit)やCPU(Central Processing Unit)等の制御手段を備えている。また、制御部10は、各種I/O、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、バス、その他ハードウェア等のインターフェイスに関連するコントローラ機能を備え、画像形成装置1全体を制御する。
【0017】
記憶部40は、非一時的な記録媒体であるハードディスクドライブやフラッシュメモリー等からなる記憶装置で、制御部10や画像解析部20が実行する処理の制御プログラムやデータを記憶する。
【0018】
画像読取部100は、光源部110と、第1反射鏡131と、第1キャリッジ120と、第2反射鏡135と、第3反射鏡136と、第2キャリッジ137と、集光レンズ138と、イメージセンサ141とを備えている。第1反射鏡131は、原稿からの反射光Lを第2反射鏡135の方向に反射する。第2反射鏡135は、反射光Lを第3反射鏡136の方向に反射する。第3反射鏡136は、反射光Lを集光レンズ138の方向に反射する。集光レンズ138は、反射光Lをイメージセンサ141の受光面に結像する。
【0019】
第1キャリッジ120は、光源部110と第1反射鏡131とを搭載し、副走査方向Sに往復動する。第2キャリッジ137は、第2反射鏡135と第3反射鏡136とを搭載し、副走査方向Sに往復動する。第1キャリッジ120及び第2キャリッジ137は、制御部10によって制御される走査機構の一部をなし、光源部110は原稿を副走査方向に走査することができる。これにより、イメージセンサ141は、原稿台170に裁置された原稿上の2次元画像に応じてアナログ電気信号を出力し、このアナログ電気信号がA/D変換されて画像データIDが生成される。プラテンカバー171は、原稿台170の上面に対して開閉可能に設けられている。
【0020】
イメージセンサ141は、R,G,Bの3つの色をそれぞれ検知する3個の検知部としての3本のCCDラインセンサ(図示せず)を有し、原稿を走査(副走査)して原稿上の画像をR,G,Bに対応する電圧値の組合せとして取得する。これにより、画像読取部100は、画素毎にR,G,Bの各階調値を有する画像データIDを生成することができる。
【0021】
3本のCCDラインセンサーは、走査方向においてライン間のギャップが存在するので、タイミングをずらしてR,G,Bのライン間のギャップを補正して各画素を一致させている。この際、各画素が正確に一致されていないと、R,G,Bの各色で画素がずれて各階調値間で色ズレが発生することがある。
【0022】
ADF160は、プラテンローラ161と、原稿読取スリット162と、ピックアップローラ163と、レジストローラ164と、排紙ローラ165と、原稿載置トレイ166とを備えている。ADF160は、原稿載置トレイ166にセットされた複数枚の原稿Pを1枚ずつ連続的に自動給紙することができる。
【0023】
原稿を自動的に搬送するADF160が使用される場合には、第1キャリッジ120及び第2キャリッジ137は、予め設定されている副走査位置に固定され、原稿の自動送りによって走査(副走査)が行われる。この場合には、第1キャリッジ120が予め設定されている副走査位置に固定されるので、第1キャリッジ120に搭載されている光源部110も所定位置に固定されることになる(図1参照)。
【0024】
ピックアップローラ163は、原稿載置トレイ166にセットされた複数枚の原稿Pを1枚ずつピックアップしてレジストローラ164に搬出する。レジストローラ164は、所定のタイミングで原稿をプラテンローラ161に搬送する。プラテンローラ161は、原稿を所定の原稿読取スリット162を経由して排紙ローラ165に搬送する。排紙ローラ165は、読み取り完了後の原稿Pを外部に排出する。このように、ADF160では、原稿の読み取りが原稿読取スリット162を介して行われる。
【0025】
このように、画像形成装置1では、画像の読み取り過程でR,G,Bの各色の画像データ間で色ズレが発生し、画像の形成の過程においてシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの各色のトナー画像間で色ズレが発生する可能性がある。ただし、このような色ズレは、画像形成装置1に限られずものではなく、広く一般に発生するものと考えられる。
【0026】
図2は、一実施形態に係る文字色補正処理の内容を示すフローチャートである。文字色補正処理は、画像中の色文字の輪郭部分において色ズレを検出し、検出された色ズレを色補正によって抑制する処理である。色文字は、減法混色における三原色の色材、たとえばシアントナー、マゼンタトナー及びイエロートナーの原色或いは混色で形成される文字である。
【0027】
ステップS10では、ユーザーは、原稿読込処理を実行する。原稿読込処理では、ユーザーは、原稿載置トレイ166に原稿Pを載置し、操作表示部50のスタートボタン(図示略)を押下する。これにより、制御部10は、画像読取部100のADF160を起動させて、画像の読み取りを開始する。画像読取部100は、画素毎にR,G,Bの各階調値を有する画像データIDを生成し、画像データIDを画像解析部20に送信する。
【0028】
ステップS20では、画像解析部20は、色文字検出部として機能し、色文字検出処理を実行する。色文字検出処理では、画像解析部20は、たとえばOptical character recognition(OCR)の技術を利用して文字を検出し、検出された文字の彩度に基づいて色文字を検出することができる。
【0029】
色文字検出部は、色文字を検出できるものであれば良く、黒の色材であるブラックトナーのみで形成される黒文字をも区別なく検出するものであっても良い。ただし、色文字検出部は、たとえば黒文字と色文字の色相の差を利用して、色文字のみを区別して検出するように構成することが好ましい。こうすれば、色ズレを発生しない黒文字を後述の処理対象から除外して処理速度を向上させることができるからである。
【0030】
ステップS30では、画像解析部20は、画素ライン抽出部として機能し、検出された色文字を構成する複数の画素を走査ライン毎に分割する。走査ラインは、主走査方向又は副走査方向に連続して存在する複数の画素で構成される画素ラインとして抽出される。
【0031】
ステップS40では、画像解析部20は、画素ラインの両端に配置されている画素である複数の端部画素内でCMY領域内の色を有する画素であるCMY画素を検出する。CMY領域は、各画像形成装置で使用されるCMYの色材の色のばらつきを考慮し、所定の幅を有するC色の色相の範囲、所定の幅を有するM色の色相の範囲、及び所定の幅を有するY色の色相の範囲に設定されている。これにより、画像解析部20は、未知の色材で形成されている三原色を検出することができる。このように、CMYの各領域は、減法混色における三原色のいずれかの色相内で予め設定されている所定の範囲であり、第1の色領域とも呼ばれる。
【0032】
ただし、CMYの各領域は、本実施形態では、他の色空間、すなわち予めCMY色の各領域が対応するR,G,Bの各階調値の範囲(この例では、所定の色相の範囲)として設定されている。これにより、画像解析部20は、R,G,Bの各階調値を有する画像データIDに基づいて迅速に処理することができる。
【0033】
画像解析部20は、CMY画素が検出された場合には、処理をステップS50に進め、CMY画素が検出されなかった場合には、処理を終了する。端部画素内でCMY画素が検出されなかった場合には、色ズレが存在しないと判断できるからである。
【0034】
ステップS50では、画像解析部20は、CMY画素が画素ラインの両端で発生している場合には、処理をステップS60に進め、CMY画素が画素ラインの一端で発生している場合には、処理をステップS70に進める。なお、CMY画素が画素ラインの両端で発生している場合には、一端で発生している色は第1の色領域に含まれ、他端で発生している色は第2の色領域に含まれる。第2の色領域は、CMY領域のうち第1の色領域とは相違する色領域を含んでいる。具体的には、第1の色領域がC領域である場合には、第2の色領域は、第1の色領域(C領域)の領域外であって、MとYの各領域を含むことになる。
【0035】
図3は、一実施形態に係る第1の色ズレ判定処理(ステップS60)の内容を示すフローチャート及び画素ラインPL1,PL2の例を示す説明図である。第1の色ズレ判定処理は、CMY画素が画素ラインの両端で発生している場合において、CMY画素の色が色ズレに起因しているか否かを判定する処理である。
【0036】
ステップS61では、画像解析部20は、両端のCMY画素間の画素の色を検出する。両端のCMY画素間の画素は、端部間画素とも呼ばれる。画素ラインPL1では、一方の端部である第1の端部を構成する第1の端部画素の色は、CMY領域内(C領域内)であり、他方の端部である第2の端部を構成する第2の端部画素の色は、C領域外であって、CMY領域内(M領域内)である。一方、画素ラインPL1の端部間画素の色は、C又はMであり、いずれもCMY領域内である。このように、画素ラインPL1の端部間画素の色には、他色、すなわち、第1の端部画素の色と第2の端部画素の色の双方の領域外の色が含まれていないことになる。
【0037】
よって、画像解析部20は、両端のCMY画素間の画素の色に他色が含まれないと判定する。画像解析部20は、この判定に基づいて、両端の色は色ズレに起因しない色であると判定し(ステップS66)、処理をステップS80(図2参照)に進める(ステップS62)。
【0038】
画素ラインPL2では、第1の端部画素の色は、CMY領域内(C領域内)であり、第2の端部画素の色は、CMY領域内(M領域内)である。一方、画素ラインPL2の端部間画素は、CでもMでもなく、CMY領域外のUの色の画素を含んでいる。換言すれば、端部間画素は、第1の色領域と第2の色領域の双方の領域外の色の画素を含んでいる。よって、画像解析部20は、両端のCMY画素間の画素の色に他色が含まれると判定し、処理をステップS63に進める(ステップS62)。
【0039】
ステップS63では、画像解析部20は、両端の画素の色が属する色領域(CMY領域のいずれか)を比較する。具体的には、画像解析部20は、画素ラインPL2において、第1の端部画素の色領域(この例ではC領域)と第2の端部画素の色領域(この例ではM領域)とを比較する。
【0040】
画素ラインPL2では、両端の画素の色が属する色領域がC領域とM領域とであって相違するので、画像解析部20は、両端の色は色ズレに起因する色であると判定し(ステップS65)、処理をステップS80(図2参照)に進める(ステップS64)。
【0041】
なお、両端の画素の色が属する色領域が同一である場合には、両端の色は色ズレに起因しない色であると判定され(ステップS66)、処理がステップS80(図2参照)に進められる(ステップS64)。色ズレが発生している場合には、一方で色ズレに起因して発生している色が他方では欠落しているので、両端の画素の色が属する色領域が必ず相違することになるからである。
【0042】
図4は、一実施形態に係る第2の色ズレ判定処理(ステップS70)の内容を示すフローチャート及び画素ラインPL3,PL4の例を示す説明図である。第2の色ズレ判定処理は、CMY画素が画素ラインの一端で発生している場合において、CMY画素の色が色ズレに起因しているか否かを判定する処理である。
【0043】
ステップS71では、画像解析部20は、一端のCMY画素以外の画素の色を検出する。画素ラインPL3では、一方の端部である第1の端部を構成する第1の端部画素の色は、CMY領域内(C領域内)であり、他方の端部である第2の端部を構成する第2の端部画素の色は、CMY領域外のUである。画素ラインPL3の端部間画素の色は、第2の端部画素の色Uと同一である。
【0044】
よって、画像解析部20は、一端のCMY画素以外の画素の色が1種類の色領域で構成されていると判定する。画像解析部20は、この判定に基づいて、両端の色は色ズレに起因しない色であると判定し(ステップS75)、処理をステップS80(図2参照)に進める(ステップS72)。
【0045】
画素ラインPL4では、一方の端部である第1の端部を構成する第1の端部画素の色は、CMY領域内(C領域内)であり、他方の端部である第2の端部を構成する第2の端部画素の色は、CMY領域外のU2である。画素ラインPL3の端部間画素の色U1は、第2の端部画素の色U2と相違するCMY領域外の色である。さらに、第2の端部画素の色U2を有する画素群の幅は、2画素であり、第1の端部画素の色U1を有する画素群の幅と同一(すなわち同画素数)である。
【0046】
なお、第1の端部画素の色を有する画素群(第1の端部画素群とも呼ばれる。)の幅は、必ずしも第2の端部画素の色を有する画素群(第2の端部画素群とも呼ばれる。)の幅と完全に一致している必要は無く、たとえば第1の端部画素群の画素数が5個で、第2の端部画素群の画素数が4個といった予め設定されている所定の範囲内の差であれば良い。第1の端部画素群は、第1の端部画素と、第1の端部画素に連続して第1の色領域に含まれる色を有する画素とを含む画素群である。第2の端部画素群は、第2の端部画素と、第2の端部画素に連続して第2の色領域に含まれる色を有する画素とを含む画素群である。
【0047】
また、第2の端部画素の色U2は、第2の色領域の領域内にある。第2の色領域は、第1の端部画素の色とも端部間画素の色とも相違する色の領域を含んでいる。換言すれば、端部間画素の色は、第1の色領域と第2の色領域の双方の領域外である。
【0048】
ただし、第2の色領域は、端部間画素の色の色相に対して第1の端部画素の色の色相から離れる方向の色相を有する色領域であると構成すれば、高精度で色ズレを判定することができる。端部間画素は色ズレが発生していない領域であり、第2の端部画素の色は、第1の端部画素の色材と同一の色材が欠落している状態で発生している色だからである。さらに、本判定方法は、端部間画素の色を基準としての相対的な比較なので、色材の絶対的な特性の変動による影響を抑制しつつ相対的な基準で正確な判定を実現することができる。
【0049】
よって、画像解析部20は、一端のCMY画素以外の画素の色が段階的な2種類の色領域で構成されていると判定する。画像解析部20は、この判定に基づいて、両端の色は色ズレに起因する色であると判定し(ステップS74)、処理をステップS80(図2参照)に進める(ステップS73)。
【0050】
ステップS80では、制御部10は、色ズレが発生していると判定されている場合には、処理をステップS90に進め、色ズレが発生していないと判定されている場合には、処理を終了する。
【0051】
ステップS90では、画像処理部60は、色補正部として機能し、色補正処理を実行する。色補正処理では、色ズレが発生している端部画素と、この端部画素と連続して同一の色領域の色を有する画素とを含む端部画素群の色を補正する。色補正では、画像処理部60は、文字の色を均一とし、輪郭を明確化するとともに、文字の太さを色ズレ発生前の状態に戻すことができる。
【0052】
具体的には、画素ラインPL2では、画像処理部60は、第1の端部画素群のうち端部側の画素、すなわちCの色を有する第1の端部画素と、第2の端部画素群のうち端部側の画素、すなわちMの色を有する第2の端部画素の色を背景色(たとえば白領域あるいは地肌領域)の色に変更する。画像処理部60は、さらに第1の端部画素群のうち端部間画素側の画素の色をCからUに変更(あるいは端部間画素の色に近づけ)し、第2の端部画素群のうち端部間画素側の画素の色をMからUに変更(あるいは端部間画素の色に近づけ)する。
【0053】
一方、画素ラインPL4では、画像処理部60は、第1の端部画素群のうち端部側の画素、すなわちCの色を有する第1の端部画素と、第2の端部画素群のうち端部側の画素、すなわちU2の色を有する第2の端部画素の色を背景色(たとえば白領域あるいは地肌領域)の色に変更(あるいは端部間画素の色に近づけ)する。画像処理部60は、さらに第1の端部画素群のうち端部間画素側の画素の色をCからU1に変更し、第2の端部画素群のうち端部間画素側の画素の色をU2からU1に変更(あるいは端部間画素の色に近づけ)する。
【0054】
このように、本実施形態に係る画像形成装置1は、原稿自体にも色ズレが含まれているときにおいても色ズレを検知することができる。さらに、画像形成装置1は、端部間画素の色U1が第2の端部画素の色U2と相違するCMY領域外の色であることに基づいて色ズレを判定することができるので、未知の色材を使用する他の画像形成装置で印刷が形成された画像の色ズレを判定することができる。加えて、画像形成装置1は、色ズレによって広がった文字の太さを色ズレ発生前の状態に戻すこともできる。
【0055】
本発明は、上記実施形態だけでなく、以下のような変形例でも実施することができる。
【0056】
変形例1:上記実施形態では、画素ラインの一方の端部を構成する少なくとも1つの画素の色がCMYの各領域のいずれかの範囲に入っている場合に、色ズレ判定部による色ズレ判定の対象となっている。しかしながら、必ずしも少なくとも1つの画素の色がCMYの各領域のいずれかの範囲に入っている場合だけに限られず、たとえば少なくとも2つ(あるいは2以上)の連続する画素の色がCMYの各領域のいずれかの範囲に入っている場合に、色ズレ判定部による色ズレ判定の対象となるようにしてもよい。
【0057】
変形例2:上記実施形態は、原稿自体に発生している色ズレのみを検出して補正しているが、本発明は、画像読取部100において発生する色ズレを同時に検出して補正することもできる。原稿自体に発生している色ズレでは、減法混色における三原色(シアン、イエロー及びマゼンタ)のいずれかの色相が検出されるのに対し、画像読取部100において発生する色ズレでは、加法混色における三原色(R、G及びB)のいずれかの色相が検出され、両者は区別可能であるからである。このように、本発明は、画像読取部100において発生する色ズレの検出や補正処理と組み合わせて、両者を判別して個別に対処可能に実装することができるという利点を有している。
【0058】
変形例3:上記実施形態は、画像読取機能を有する画像形成装置に本発明が適用されているが、本発明は、画像読取装置に適用することも可能である。
【符号の説明】
【0059】
1 画像形成装置
10 制御部
20 画像解析部
30 画像形成部
40 記憶部
50 操作表示部
60 画像処理部
100 画像読取部
110 光源部
160 自動原稿送り装置(ADF)
170 原稿台
162 原稿読取スリット
170 原稿台

図1
図2
図3
図4