特許第6614677号(P6614677)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6614677
(24)【登録日】2019年11月15日
(45)【発行日】2019年12月4日
(54)【発明の名称】自動釣銭機及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/00 20060101AFI20191125BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20191125BHJP
   G07D 11/50 20190101ALI20191125BHJP
【FI】
   G07G1/00 331A
   G07G1/12 321L
   G07D11/50
【請求項の数】5
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-93089(P2017-93089)
(22)【出願日】2017年5月9日
(65)【公開番号】特開2018-190229(P2018-190229A)
(43)【公開日】2018年11月29日
【審査請求日】2018年9月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077838
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 憲保
(74)【代理人】
【識別番号】100129023
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 敬
(72)【発明者】
【氏名】小林 広幸
【審査官】 森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−041365(JP,A)
【文献】 特開2007−034523(JP,A)
【文献】 特開2016−110525(JP,A)
【文献】 特開2002−092737(JP,A)
【文献】 特開2014−038424(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00 − 1/14
G07D 11/00 − 11/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
購入品の代金を決済するための自動釣銭機であって、
前記購入品の金額である購入額を取得する購入額取得部と、
紙片を受け取るための紙片受取部と、
前記紙片受取部を通じて受け取った前記紙片の画像を読み取る紙片スキャナと、
前記読み取られた画像に基づいて、前記紙片が予め登録された紙幣と釣銭支払可の金券と釣銭支払不可の金券とのいずれであるかを判別するとともに、当該紙片の額面を判別する紙片判別部と、
前記紙幣と判別された紙片の額面と、前記釣銭支払可の金券と判別された紙片の額面と、前記釣銭支払不可の金券と判別された紙片の額面との合計を受取金額として求める受取金額取得部と、
前記紙幣と判別された前記紙片の額面と前記釣銭支払可の金券と判別された前記紙片の額面との合計を釣銭上限額として求める釣銭上限取得部と、
前記受取金額が前記購入額よりも多い場合に、前記受取金額と前記購入額との差を釣銭額として求め、当該釣銭額が前記釣銭上限額以下であるときに、当該釣銭額に相当するお釣りを支払い、当該釣銭額が前記釣銭上限額以下ではないときに、当該釣銭上限額に相当するお釣りを支払う釣銭支払部と
紙幣を収容するための紙幣収容部と、金券を収容するための金券収容部とに内部が区切られた収容庫と、
前記紙片判別部によって紙幣と判別された前記紙片を前記紙幣収容部へ搬送する紙幣搬送部と、
前記紙片判別部によって金券と判別された前記紙片を前記金券収容部へ搬送する金券搬送部とを備え
前記金券収容部は、前記釣銭支払可の金券を収容するための第1金券収容部と前記釣銭支払不可の金券を収容するための第2金券収容部とに区切られており、
前記金券搬送部は、前記紙片判別部によって釣銭支払可の金券と判別された前記紙片を前記第1金券収容部へ搬送する第1金券搬送部と、前記紙片判別部によって釣銭支払不可の金券と判別された前記紙片を前記第2金券収容部へ搬送する第2金券搬送部とを含む
ことを特徴とする自動釣銭機。
【請求項2】
前記第1金券収容部と前記第2金券収容部とは、それぞれ、前記収容される釣銭支払可の金券の額面と前記釣銭支払不可の金券の額面とに応じてさらに区切られており、
前記第1金券搬送部は、前記紙片判別部によって釣銭支払可の金券と判別された前記紙片を、前記紙片判別部によって判別された当該紙片の額面に応じた前記第1金券収容部の区画へ搬送し、
前記第2金券搬送部は、前記紙片判別部によって釣銭支払不可の金券と判別された前記紙片を、前記紙片判別部によって判別された当該紙片の額面に応じた前記第2金券収容部の区画へ搬送する
ことを特徴とする請求項に記載の自動釣銭機。
【請求項3】
前記紙幣収容部は、前記収容される紙幣の額面に応じてさらに区切られており、
前記紙幣搬送部は、前記紙片判別部によって紙幣と判別された前記紙片を、前記紙片判別部によって判別された当該紙片の額面に応じた前記紙幣収容部の区画へ搬送する
ことを特徴とする請求項又はに記載の自動釣銭機。
【請求項4】
硬貨を受け取るための硬貨受取部をさらに備え、
前記硬貨受取部を通じて受け取った前記硬貨の金額を判別する硬貨判別部と、
前記受取金額取得部は、前記硬貨の金額の合計である硬貨受取額をさらに含む前記受取金額を求め、
前記釣銭上限取得部は、前記硬貨受取額をさらに含む前記釣銭上限額を求める
ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の自動釣銭機。
【請求項5】
購入品の代金を決済するための自動釣銭機の制御方法であって、
前記購入品の金額である購入額を取得することと、
紙片を受け取るための紙片受取部を通じて受け取った前記紙片の画像を読み取ることと、
前記読み取られた画像に基づいて、前記紙片が予め登録された紙幣と釣銭支払可の金券と釣銭支払不可の金券とのいずれであるかを判別するとともに、当該紙片の額面を判別することと、
前記紙幣と判別された紙片の額面と、前記釣銭支払可の金券と判別された紙片の額面と、前記釣銭支払不可の金券と判別された紙片の額面との合計を受取金額として求めることと、
前記紙幣と判別された前記紙片の額面と前記釣銭支払可の金券と判別された前記紙片の額面との合計を釣銭上限額として求めることと、
前記受取金額が前記購入額よりも多い場合に、前記受取金額と前記購入額との差を釣銭額として求め、当該釣銭額が前記釣銭上限額以下であるときに、当該釣銭額に相当するお釣りを支払い、当該釣銭額が前記釣銭上限額以下ではないときに、当該釣銭上限額に相当するお釣りを支払うことと
(1)前記紙片が前記紙幣と判別された場合に、前記紙幣を収容するための紙幣収容部と、前記釣銭支払可の金券を収容するための第1金券収容部及び前記釣銭支払不可の金券を収容するための第2金券収容部に区切られた前記金券を収容するための金券収容部とに内部が区切られた収容庫のうちの前記紙幣収容部へ、前記紙幣と判別された前記紙片を搬送し、(2)前記紙片が前記釣銭支払可の金券と判別された場合に、前記第1金券収容部へ前記釣銭支払可の金券と判別された前記紙片を搬送し、(3)前記紙片が前記釣銭支払不可の金券と判別された場合に、前記第2金券収容部へ前記釣銭支払不可の金券と判別された前記紙片を搬送することとを含む
ことを特徴とする自動釣銭機の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動釣銭機及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストア、スーパーマーケットなどの各種商品を販売する店舗には、現金だけでなく金券による支払いを受け付ける店舗がある。この種の店舗の例えばレジ係の店員は、金券によって支払われた場合には、その金券が店舗において利用可能な種類の金券であるか否か、釣り銭の支払いが可能な金券であるか否か、などを判別する必要がある。金券の種類は種々であるため、その判別を誤ることがある。また、決済時に金券による支払額をレジスタなどへ入力する際、その金額を誤って入力してしまうことがある。
【0003】
このような判別の誤りや誤入力を軽減し得る装置として、例えば特許文献1に記載の金券類入金処理機がある。特許文献1に記載の金券類入金処理機は、釣銭支払可否について、金券上に設けられている券種コードに基づいて自動的に判定する。そして、特許文献1に記載の金券類入金処理機は、釣銭支払可の商品券の額面の合計が釣銭額以上の場合、釣銭額の情報を操作/表示部に表示、あるいはレジ側に送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−092737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の金券類入金処理機は、金券のみに支払いを想定しており、現金のみによる支払い、又は、現金と金券との両者による支払いに対応することが困難である。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、現金と金券とが混在する支払いの際に生じるミスを軽減することが可能な自動釣銭機などを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る自動釣銭機は、
購入品の代金を決済するための自動釣銭機であって、
前記購入品の金額である購入額を取得する購入額取得部と、
紙片を受け取るための紙片受取部と、
前記紙片受取部を通じて受け取った前記紙片の画像を読み取る紙片スキャナと、
前記読み取られた画像に基づいて、前記紙片が予め登録された紙幣と釣銭支払可の金券と釣銭支払不可の金券とのいずれであるかを判別するとともに、当該紙片の額面を判別する紙片判別部と、
前記紙幣と判別された紙片の額面と、前記釣銭支払可の金券と判別された紙片の額面と、前記釣銭支払不可の金券と判別された紙片の額面との合計を受取金額として求める受取金額取得部と、
前記紙幣と判別された前記紙片の額面と前記釣銭支払可の金券と判別された前記紙片の額面との合計を釣銭上限額として求める釣銭上限取得部と、
前記受取金額が前記購入額よりも多い場合に、前記受取金額と前記購入額との差を釣銭額として求め、当該釣銭額が前記釣銭上限額以下であるときに、当該釣銭額に相当するお釣りを支払い、当該釣銭額が前記釣銭上限額以下ではないときに、当該釣銭上限額に相当するお釣りを支払う釣銭支払部と
紙幣を収容するための紙幣収容部と、金券を収容するための金券収容部とに内部が区切られた収容庫と、
前記紙片判別部によって紙幣と判別された前記紙片を前記紙幣収容部へ搬送する紙幣搬送部と、
前記紙片判別部によって金券と判別された前記紙片を前記金券収容部へ搬送する金券搬送部とを備え
前記金券収容部は、前記釣銭支払可の金券を収容するための第1金券収容部と前記釣銭支払不可の金券を収容するための第2金券収容部とに区切られており、
前記金券搬送部は、前記紙片判別部によって釣銭支払可の金券と判別された前記紙片を前記第1金券収容部へ搬送する第1金券搬送部と、前記紙片判別部によって釣銭支払不可の金券と判別された前記紙片を前記第2金券収容部へ搬送する第2金券搬送部とを含む
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る自動釣銭機の制御方法は、
購入品の代金を決済するための自動釣銭機の制御方法であって、
前記購入品の金額である購入額を取得することと、
紙片を受け取るための紙片受取部を通じて受け取った前記紙片の画像を読み取ることと、
前記読み取られた画像に基づいて、前記紙片が予め登録された紙幣と釣銭支払可の金券と釣銭支払不可の金券とのいずれであるかを判別するとともに、当該紙片の額面を判別することと、
前記紙幣と判別された紙片の額面と、前記釣銭支払可の金券と判別された紙片の額面と、前記釣銭支払不可の金券と判別された紙片の額面との合計を受取金額として求めることと、
前記紙幣と判別された前記紙片の額面と前記釣銭支払可の金券と判別された前記紙片の額面との合計を釣銭上限額として求めることと、
前記受取金額が前記購入額よりも多い場合に、前記受取金額と前記購入額との差を釣銭額として求め、当該釣銭額が前記釣銭上限額以下であるときに、当該釣銭額に相当するお釣りを支払い、当該釣銭額が前記釣銭上限額以下ではないときに、当該釣銭上限額に相当するお釣りを支払うことと
(1)前記紙片が前記紙幣と判別された場合に、前記紙幣を収容するための紙幣収容部と、前記釣銭支払可の金券を収容するための第1金券収容部及び前記釣銭支払不可の金券を収容するための第2金券収容部に区切られた前記金券を収容するための金券収容部とに内部が区切られた収容庫のうちの前記紙幣収容部へ、前記紙幣と判別された前記紙片を搬送し、(2)前記紙片が前記釣銭支払可の金券と判別された場合に、前記第1金券収容部へ前記釣銭支払可の金券と判別された前記紙片を搬送し、(3)前記紙片が前記釣銭支払不可の金券と判別された場合に、前記第2金券収容部へ前記釣銭支払不可の金券と判別された前記紙片を搬送することとを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、現金と金券とが混在する支払いの際に生じるミスを軽減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施の形態に係る自動釣銭機の外観を示す図である。
図2】一実施の形態に係る収納庫を上方から見た図である。
図3】一実施の形態に係る自動釣銭機の内部構成を示す図である。
図4】紙幣・金券情報の一例を示す図である。
図5】本発明の一実施の形態に係る決済処理の流れを示すフローチャートである。
図6図5に示す紙片取込処理の流れを示すフローチャートである。
図7図5に示す硬貨取込処理の流れを示すフローチャートである。
図8図5に示す釣銭支払い処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
本発明の一実施の形態に係る自動釣銭機100は、購入品の代金の決済をするための機器であって、POS紙片搬出部(Point of sales)システムの端末(POS端末)である。購入品とは、例えば、ンビニエンスストア、スーパーマーケットなどで顧客が購入しようとする商品である。
【0013】
自動釣銭機100は、図1に示すように、表示部101と、紙片受取部102と、硬貨受取部103と、収納庫104と、紙片返却部105と、硬貨返却部106とを備える。さらに、自動釣銭機100は、図3に示すように、紙片スキャナ107と、紙幣搬送部108と、金券搬送部109と、硬貨搬送部110と、紙片搬出部111と、硬貨搬出部112と、プリンタ113と、制御ユニット114とを内部に備える。
【0014】
表示部101は、オペレータに各種の情報を表示する。本実施の形態に係る表示部101は、例えば液晶表示パネルであって、タッチ位置を検出する透明なシート(図示せず)とともにタッチパネルを構成する。
【0015】
紙片受取部102は、紙片を受け取るための部位である。本実施の形態に係る紙片受取部102は左右に延びるスリットを形成しており、オペレータがこのスリットへ紙片を挿入すると、その紙片が自動釣銭機100の内部に取り込まれる。ここで、紙片とは、購入代金の支払いのために利用可能なものとして予め定められた紙幣及び金券を含む。
【0016】
硬貨受取部103は、硬貨を受け取るための部位である。本実施の形態に係る硬貨受取部103は凹状をなしており、オペレータが硬貨受取部103に硬貨を投入すると、その硬貨が自動釣銭機100の内部に取り込まれる。
【0017】
収納庫104は、予め定められた紙幣、金券及び硬貨のいずれかを受け取った場合、その紙幣、金券及び硬貨を自動釣銭機100の内部に収納するための部位である。
【0018】
本実施の形態に係る収納庫104は、それを上方から見た図2に示すように、紙幣収容部115と、硬貨収容部116と、金券収容部117とに区切られている。
【0019】
紙幣収容部115は、紙幣を収容するための部位である。本実施の形態に係る紙幣収容部115は、収容される紙幣の額面に応じてさらに区切られている。詳細には、紙幣収容部115は、区切られた区画として、10000円札、5000円札、1000円札のそれぞれを収容するための紙幣収容部115_1〜115_3を含む。
【0020】
硬貨収容部116は、硬貨を収容するための部位である。本実施の形態に係る硬貨収容部116は、収容される硬貨の金額に応じてさらに区切られている。詳細には、硬貨収容部116は、区切られた区画として、500円硬貨、100円硬貨、50円硬貨、10円硬貨、5円硬貨、1円硬貨のそれぞれを収容するための硬貨収容部116_1〜116_6を含む。
【0021】
金券収容部117は、金券を収容するための部位である。本実施の形態に係る金券収容部117は、第1金券収容部117_1及び117_2と第2金券収容部117_3及び117_4とにさらに区切られている。第1金券収容部117_1及び117_2は、釣銭支払可の金券を収容するための部位である。第2金券収容部117_3及び117_4は、釣銭支払不可の金券を収容するための部位である。
【0022】
ここで、釣銭支払可の金券とは、釣銭が発生した場合に、釣銭を支払う必要がある金券である。釣銭支払不可の金券とは、釣銭が発生した場合であっても、釣銭を支払わなくてよい金券である。
【0023】
本実施の形態に係る第1金券収容部117_1及び117_2と第2金券収容部117_3及び117_4とは、それぞれ、収容される釣銭支払可の金券の額面と釣銭支払不可の金券の額面とに応じてさらに区切られている。
【0024】
詳細には、第1金券収容部117_1及び117_2は、区切られた区画として、例えば、額面が5000円である釣銭支払可の金券を収容するための第1金券収容部117_1を含む。第1金券収容部117_1及び117_2は、区切られた区画として、例えば、額面が1000円である釣銭支払可の金券を収容するための第1金券収容部117_2を含む。第2金券収容部117_3及び117_4は、区切られた区画として、例えば、額面が1000円である釣銭支払可の金券を収容するための第2金券収容部117_3を含む。第2金券収容部117_3及び117_4は、区切られた区画として、例えば、額面が500円である釣銭支払可の金券を収容するための第2金券収容部117_4を含む。
【0025】
紙片返却部105は、紙片を返却するための部位である。本実施の形態に係る紙片返却部105は左右に延びるスリットを形成しており、このスリットを通じて紙片が自動釣銭機100の外部へ排出される。
【0026】
硬貨返却部106は、硬貨を返却するための部位である。本実施の形態に係る硬貨返却部106は凹状をなしており、硬貨は、硬貨返却部106に排出されることによって、自動釣銭機100の外部に排出される。
【0027】
紙片スキャナ107は、紙片受取部102を通じて受け取った紙片の画像を読み取るスキャナである。紙片スキャナ107は、読み取った画像を示す画像情報を出力する。
【0028】
紙幣搬送部108は、紙片受取部102が紙幣を受け取った場合に、当該紙幣を紙幣収容部115へ搬送する。詳細には、紙幣搬送部108は、当該紙幣をその額面に応じた紙幣収容部115_1〜115_3へ搬送する。
【0029】
金券搬送部109は、紙片受取部102が金券を受け取った場合に、当該金券を金券収容部117へ搬送する。
【0030】
詳細には、金券搬送部109は、釣銭支払可の金券を第1金券収容部117_1又は117_2へ搬送する第1金券搬送部を含む。また、金券搬送部109は、釣銭支払不可の金券を第2金券収容部117_3又は117_4へ搬送する第2金券搬送部を含む。
【0031】
より詳細には、第1金券搬送部は、釣銭支払可の金券を、当該金券の額面に応じた第1金券収容部の区画117_1又は区画117_2へ搬送する。第2金券搬送部は、釣銭支払不可の金券を、当該金券の額面に応じた第2金券収容部の区画117_3又は区画117_4へ搬送する。
【0032】
硬貨搬送部110は、硬貨受取部103が硬貨を受け取った場合に、当該硬貨を硬貨収容部116へ搬送する。詳細には、硬貨搬送部110は、当該硬貨をその金額に応じた硬貨収容部116_1〜116_6へ搬送する。
【0033】
紙片搬出部111は、紙片を紙片返却部105へ搬送する。詳細には、紙片搬出部111は、釣り銭としての紙幣を紙片返却部105へ搬送する。また、紙片搬出部111は、紙片受取部102が予め定められた紙幣及び金券以外の紙片を受け取った場合に、当該紙片を紙片返却部105へ搬送する。
【0034】
硬貨搬出部112は、硬貨を硬貨返却部106へ搬送する。
【0035】
なお、紙幣搬送部108、金券搬送部109、硬貨搬送部110、紙片搬出部111、硬貨搬出部112の各々を物理的に構成する部品は、例えば、ローラ、モータなどである。ローラは、搬送する経路を形成する。モータは、ベルトや歯車など動力伝達機構を介して、ローラの少なくとも一部を駆動する。
【0036】
プリンタ113は、レシートを印刷する。
【0037】
制御ユニット114を物理的に構成する部品は、例えば、プロセッサ、電気回路、半導体メモリ、通信インタフェースなどの一部又は全部である。
【0038】
制御ユニット114は、機能的には例えば図3に示すように、記憶部118と、制御部119とを備える。
【0039】
記憶部118は、各種データ、上述のコンピュータ・プログラムなどを適宜記憶している。記憶部118は、例えば図4に示すような紙幣・金券情報118_aを記憶する。
【0040】
紙幣・金券情報118_aは、購入代金の支払いのために利用可能な紙幣及び金券(紙片)の情報である。紙幣・金券情報118_aは、例えば、タッチパネルを通じて、又はPOSシステムを構成する他の装置から取得することによって、予め設定される。
【0041】
本実施の形態に係る紙幣・金券情報118_aは、図4に示すように、ID(Identification data)と、画像と、紙幣・金券区分と、額面と、釣銭フラグとを関連付ける情報である。
【0042】
IDは、利用可能な紙片ごとの固有の情報であって、本実施の形態では利用可能な紙片ごとに適宜付与される番号である。
【0043】
画像は、紙片を識別するための画像である。画像は、例えば紙片全体の画像であってもよく、金券の所定の位置に設けられる2次元コードであってもよく、紙幣の所定の位置に設けられる図柄であってもよい。
【0044】
紙幣・金券区分は、紙片が紙幣と金券とのいずれであるかを示す。
【0045】
額面は、紙片の額面である。
【0046】
釣銭フラグは、金券が釣銭支払可の金券と釣銭支払不可の金券とのいずれであるかを示す。本実施の形態では、釣銭支払可の金券に「1」が付与され、釣銭支払不可の金券に「0」が付与される。
【0047】
図3を再び参照する。
【0048】
制御部119は、自動釣銭機100の全体を制御する。本実施の形態に係る制御部119は機能的に、購入額取得部120と、取込部121と、釣銭支払部122とを備える。このような機能は例えば、制御ユニット114が予め組み込まれたコンピュータ・プログラムに従って動作することによって実現される。
【0049】
購入額取得部120は、購入品の金額である購入額を取得する。詳細には、購入額取得部120は、リーダ(図示せず)によって読み取った購入品のバーコードに応じた金額を、当該金額が設定されたPOSシステムの装置又は自身の記憶部から取得する。購入額取得部120は、オペレータの指示に応じて各購入品について取得した金額の合計を求めることによって購入額を取得する。
【0050】
なお、本実施の形態とは異なり、自動釣銭機100がPOS端末ではない場合、購入額取得部120は、例えば通信回線などを介してPOS端末から購入額を取得するとよい。
【0051】
取込部121は、紙片受取部102及び硬貨受取部103を通じて紙片及び硬貨を自動釣銭機100の内部に取り込むための処理を行う。
【0052】
詳細には、取込部121は、搬送制御部123と、紙片判別部124と、硬貨判別部125と、受取金額取得部126と、釣銭上限取得部127とを有する。
【0053】
搬送制御部123は、紙幣搬送部108、金券搬送部109、硬貨搬送部110、紙片搬出部111、硬貨搬出部112の各々による紙片又は硬貨の搬送を制御する。
【0054】
紙片判別部124は、紙片スキャナ107によって読み取られた紙片の画像に基づいて、当該紙片が予め登録された紙幣と釣銭支払可の金券と釣銭支払不可の金券とのいずれであるかを判別する。また、紙片判別部124は、当該紙片の額面を判別する。
【0055】
詳細には、紙片判別部124は、紙片スキャナ107から画像情報を取得すると、記憶部118から紙幣・金券情報118_aを取得する。紙片判別部124は、例えば、画像情報が示す紙片の画像と、紙幣・金券情報118_aが示す画像との類似度を予め定められた方法で求める。類似度は、例えば、画像中の所定領域に含まれる画素値の絶対値和として求められる。紙片判別部124は、求めた類似度と、予め定められた類似度に関する閾値とを比較する。紙片判別部124は、比較した結果に基づいて、紙片の画像が紙幣・金券情報118_aが示す画像のいずれと類似するかを判定する。ここでの類似は、一致する場合も含む。
【0056】
そして、紙片判別部124は、類似すると判定された画像に、紙幣・金券情報118_aにおいて関連付けられた紙幣・金券区分、額面及び釣銭フラグに基づいて、紙片がどのようなものであるかを判別する。すなわち、紙片判別部124は、紙片が予め登録された紙幣と釣銭支払可の金券と釣銭支払不可の金券とのいずれであるかを判別するとともに、当該紙片の額面を判別する。
【0057】
硬貨判別部125は、硬貨受取部103を通じて受け取った硬貨の金額を判別する。硬貨の判別は、硬貨の重さ、直径、厚み、材質などに基づいて判別されるとよい。
【0058】
受取金額取得部126は、紙片判別部124による判別の結果に基づいて、受取金額を求める。受取金額とは、紙幣と判別された紙片の額面と、釣銭支払可の金券と判別された紙片の額面と、釣銭支払不可の金券と判別された紙片の額面との合計である。
【0059】
本実施の形態に係る受取金額取得部126は、さらに、硬貨判別部125による判別の結果に基づいて、硬貨受取額をさらに含む受取金額を求める。硬貨受取額とは、硬貨受取部103を通じて受け取った硬貨の金額の合計である。
【0060】
釣銭上限取得部127は、紙片判別部124による判別の結果に基づいて、釣銭上限額を求める。釣銭上限額とは、釣り銭として支払うべき金額の上限であって、紙幣と判別された紙片の額面と釣銭支払可の金券と判別された紙片の額面との合計である。
【0061】
本実施の形態に係る釣銭上限取得部127は、さらに、硬貨受取額をさらに含む受取金額を求める。
【0062】
釣銭支払部122は、受取金額取得部126によって取得された受取金額が購入額取得部120によって取得された購入額よりも多い場合に、受取金額と購入額との差を釣銭額として求める。そして、釣銭支払部122は、当該釣銭額が釣銭上限取得部127によって求められた釣銭上限額以下であるときに、当該釣銭額に相当するお釣りを支払う。釣銭支払部122は、当該釣銭額が釣銭上限額以下ではないときに、当該釣銭上限額に相当するお釣りを支払う。
【0063】
ここで、釣銭支払部122が「金銭を支払う」とは、紙片搬出部111と硬貨搬出部112とを搬送制御部123に制御させることによって、収納庫104に収容された紙幣と硬貨とのそれぞれを紙片返却部105と硬貨返却部106との一方又は両方から排出させることを意味する。
【0064】
これまで、本発明の一実施の形態に係る自動釣銭機100の構成について説明した。ここから、本実施の形態に係る自動釣銭機100の動作について説明する。
【0065】
自動釣銭機100は、図5に示すように、購入品の代金の決済をするための決済処理を実行する。決済処理は、電源が投入されて、例えばオペレータが図示しないリーダで購入品のバーコードを読み取ったことを検知した場合、タッチパネルを介してオペレータからの指示を受けた場合などに実行される。
【0066】
購入額取得部120は、購入品の金額である購入額を取得する(ステップS101)。
【0067】
取込部121は、受取金額をリセットし(ステップS102)、釣銭上限額をリセットする(ステップS103)。
【0068】
詳細には例えば、受取金額取得部126は、受取金額を示す情報を保持しており、この情報が示す受取金額に「0」を設定する。また、釣銭上限取得部127は、釣銭上限額を示す情報を保持しており、この情報が示す釣銭上限額に「0」を設定する。
【0069】
取込部121は、紙片や硬貨による支払いを受け付ける支払受付処理(ステップS104)を実行する。
【0070】
詳細には、支払受付処理(ステップS104)は、支払いのために受け付けた紙片と硬貨とのそれぞれを取り込むための紙片取込処理(図6)と硬貨取込処理(図7)とを含む。
【0071】
紙片取込処理と硬貨取込処理とは、ステップS103の後に、オペレータが紙片と硬貨とのそれぞれを自動釣銭機100に投入すると開始される。従って、紙片取込処理と硬貨取込処理とのそれぞれは、紙幣と硬貨とが投入された順に開始することになる。そして、例えば、紙片が投入されたことによって紙片取込処理を実行している途中に、硬貨が投入されると、紙片取込処理と硬貨取込処理とが並行して実行されてもよい。硬貨が投入されたことによって硬貨取込処理を実行している途中に、紙片が投入された場合も、同様に、紙片取込処理と硬貨取込処理とが並行して実行されてもよい。
【0072】
本実施の形態において、紙片を自動釣銭機100に投入するとは、紙片受取部102のスリットに紙片を挿入することを意味する。また、硬貨を自動釣銭機100に投入するとは、硬貨受取部103に硬貨を投入することを意味する。
【0073】
ここで、図6を参照して、自動釣銭機100に紙片を取り込むための紙片取込処理について説明する。
【0074】
図6に示すように、紙片判別部124は、紙片受取部102から取り込まれた紙片の画像を示す画像情報を紙片スキャナ107から取得する(ステップS201)。
【0075】
紙片判別部124は、ステップS201にて取得した画像情報に基づいて、紙片受取部102から取り込まれた紙片が紙幣か否かを判別する(ステップS202)。
【0076】
詳細には例えば、紙片判別部124は、ステップS201にて画像情報を取得すると、記憶部118から、紙幣に関する紙幣・金券情報118_aを記憶部118から取得する。紙幣に関する紙幣・金券情報118_aとは、紙幣・金券区分が紙幣である紙幣・金券情報118_aである。
【0077】
紙片判別部124は、取得した画像情報と紙幣に関する紙幣・金券情報118_aの各々とが示す画像の類似度に基づいて、紙片受取部102から取り込まれた紙片が紙幣であるか否かを判別する。すなわち、紙片判別部124は、紙片の画像と類似する画像が紙幣に関する画像紙幣・金券情報118_aに含まれている場合に、当該紙片が紙幣であると判別する。紙片判別部124は、紙片の画像と類似する画像が紙幣に関する画像紙幣・金券情報118_aに含まれていない場合に、当該紙片が紙幣でないと判別する。
【0078】
紙片が紙幣であると判別した場合に(ステップS202;YES)、紙片判別部124は、当該紙幣の額面を判別する(ステップS203)。
【0079】
詳細には例えば、紙片判別部124は、ステップS202にて類似すると判別された画像に、紙幣・金券情報118_aにおいて関連付けられた額面に基づいて、紙幣の額面を判別する。なお、額面の判別方法は、これに限られず、例えば、画像情報が示す画像に基づいて判別されてもよい。
【0080】
受取金額取得部126は、自身が保持している情報が示す受取金額に、ステップS203にて判別された額面を加算する(ステップS204)。受取金額取得部126は、加算後の受取金額を示す情報を保持する。
【0081】
釣銭上限取得部127は、自身が保持している情報が示す釣銭上限額に、ステップS203にて判別された額面を加算する(ステップS205)。釣銭上限取得部127は、加算後の釣銭上限額を示す情報を保持する。
【0082】
紙幣搬送部108は、搬送制御部123による制御の下で、ステップS202にて紙幣と判別された紙片を紙幣収容部115_1〜115_3へ搬送する。これにより、搬送制御部123は、紙片を紙幣収容部115_1〜115_3に収容する(ステップS206)。
【0083】
詳細には、紙幣搬送部108は、搬送制御部123による制御の下で、紙片を、ステップS203で判別された額面に応じた紙幣収容部115_1〜115_3に搬送する。これによって、搬送制御部123は、紙片を、その額面に応じた紙幣収容部115_1〜115_3に収容すると、紙片取込処理を終了する。
【0084】
紙片が紙幣でないと判別した場合に(ステップS202;NO)、紙片判別部124は、ステップS201にて取得した画像情報に基づいて、当該紙片が金券か否かを判別する(ステップS207)。
【0085】
詳細には例えば、紙片判別部124は、記憶部118から、金券に関する紙幣・金券情報118_aを記憶部118から取得する。金券に関する紙幣・金券情報118_aとは、紙幣・金券区分が金券である紙幣・金券情報118_aである。
【0086】
紙片判別部124は、取得した画像情報と金券に関する紙幣・金券情報118_aの各々とが示す画像の類似度に基づいて、紙片受取部102から取り込まれた紙片が金券であるか否かを判別する。すなわち、紙片判別部124は、紙片の画像と類似する画像が金券に関する画像紙幣・金券情報118_aに含まれている場合に、当該紙片が金券であると判別する。紙片判別部124は、紙片の画像と類似する画像が金券に関する画像紙幣・金券情報118_aに含まれていない場合に、当該紙片が金券でないと判別する。
【0087】
紙片が金券でないと判別した場合(ステップS207;NO)、搬送制御部123は、紙片搬出部111を制御することによって、当該紙片を排出し(ステップS208)、紙片取込処理を終了する。
【0088】
紙片が金券であると判別した場合(ステップS207;YES)、紙片判別部124は、当該金券の額面を判別する(ステップS209)。
【0089】
詳細には例えば、紙片判別部124は、ステップS207にて類似すると判別された画像に、紙幣・金券情報118_aにおいて関連付けられた額面に基づいて、金券の額面を判別する。なお、額面の判別方法は、紙幣の場合と同様に、これに限られず、例えば、画像情報が示す画像に基づいて判別されてもよい。
【0090】
受取金額取得部126は、自身が保持している情報が示す受取金額に、ステップS209にて判別された額面を加算する(ステップS210)。受取金額取得部126は、加算後の受取金額を示す情報を保持する。
【0091】
紙片判別部124は、ステップS207にて金券であると判別した金券が、釣銭支払可の金券であるか否かを判別する(ステップS211)。
【0092】
詳細には例えば、紙片判別部124は、ステップS207にて類似すると判別された画像に、紙幣・金券情報118_aにおいて関連付けられた釣銭フラグに基づいて、釣銭支払可の金券であるか否かを判別する。本実施の形態では、紙片判別部124は、参照した釣銭フラグが「1」である場合に、釣銭支払可の金券であると判別する。参照した釣銭フラグが「0」である場合に、紙片判別部124は、釣銭支払可の金券ではない(すなわち、釣銭支払不可の金券である)と判別する。
【0093】
釣銭支払可の金券であると判別された場合(ステップS211;YES)、釣銭上限取得部127は、自身が保持している情報が示す釣銭上限額に、ステップS209にて判別された額面を加算する(ステップS212)。釣銭上限取得部127は、加算後の釣銭上限額を示す情報を保持する。
【0094】
金券搬送部109は、搬送制御部123による制御の下で、ステップS207にて金券と判別された紙片を金券収容部117_1〜117_4へ搬送する。これにより、搬送制御部123は、紙片を金券収容部117_1〜117_4に収容する(ステップS213)。
【0095】
詳細には、金券搬送部109のうちの第1金券搬送部は、搬送制御部123による制御の下で、ステップS211にて釣銭支払可の金券と判別された紙片を第1金券収容部117_1及び117_2へ搬送する。金券搬送部109のうちの第2金券搬送部は、搬送制御部123による制御の下で、ステップS211にて釣銭支払不可の金券と判別された紙片を第2金券収容部117_3及び117_4へ搬送する。
【0096】
より詳細には、第1金券搬送部は、搬送制御部123による制御の下で、紙片を、ステップS209にて判別された当該紙片の額面に応じた第1金券収容部117_1及び117_2へ搬送する。第2金券搬送部は、搬送制御部123による制御の下で、紙片を、ステップS209にて判別された当該紙片の額面に応じた第2金券収容部117_3及び117_4へ搬送する。これによって、搬送制御部123は、紙片を、その額面に応じた金券収容部117_1〜117_4に収容すると、紙片取込処理を終了する。
【0097】
次に、図7を参照して、自動釣銭機100に硬貨を取り込むための硬貨取込処理について説明する。
【0098】
図7に示すように、硬貨判別部125は、硬貨受取部103から取り込まれた各硬貨の金額を判別する(ステップS301)。
【0099】
受取金額取得部126は、自身が保持している情報が示す受取金額に、ステップS301にて判別された各硬貨の金額を加算する(ステップS302)。受取金額取得部126は、加算後の受取金額を示す情報を保持する。
【0100】
釣銭上限取得部127は、自身が保持している情報が示す釣銭上限額に、ステップS301にて判別された各硬貨の金額を加算する(ステップS303)。釣銭上限取得部127は、加算後の釣銭上限額を示す情報を保持する。
【0101】
硬貨搬送部110は、搬送制御部123による制御の下で、貨受取部103から取り込まれた硬貨を硬貨収容部116_1〜116_6へ搬送する。これにより、搬送制御部123は、硬貨を硬貨収容部116_1〜116_6に収容する(ステップS304)。
【0102】
詳細には、硬貨搬送部110は、搬送制御部123による制御の下で、硬貨を、ステップS301で判別された金額に応じた硬貨収容部116_1〜116_6に搬送する。これによって、搬送制御部123は、硬貨を、その金額に応じた硬貨収容部116_1〜116_6に収容すると、硬貨取込処理を終了する。
【0103】
図5を再び参照する。
【0104】
タッチパネルなどの入力部からオペレータから支払いの受け付けを完了する旨の指示(支払完了指示)を受け付けると(ステップS105)、釣銭支払部122は、受取金額が購入額以上であるか否かを判定する(ステップS106)。詳細には、釣銭支払部122は、ステップS101にて取得された購入額とステップS105にて得られた受取金額とを取得し、受取金額が購入額以上であるか否かを判定する(ステップS106)。
【0105】
受取金額が購入額以上でないと判定された場合(ステップS106;NO)、ステップS104〜S105が再び実行される。
【0106】
受取金額が購入額以上であると判定された場合(ステップS106;YES)、釣銭支払部122は、受取金額と購入額とが等しいか否かを判定する(ステップS107)。
【0107】
受取金額と購入額とが等しいと判定した場合(ステップS107;YES)、釣銭支払部122は、プリンタ113に取引レシートを出力させる(ステップS108)。
【0108】
ステップS108にて出力される取引レシートには、例えば、受取金額と購入額とのそれぞれの内訳、釣り銭がないことなどが印刷されるとよい。また、同様の情報が表示部101に表示されてもよい。釣銭支払部122は、取引レシートを出力させると、決済処理を終了する。
【0109】
受取金額と購入額とが等しくないと判定した場合(ステップS107;NO)、受取金額が購入額よりも大きく釣り銭を返す必要があるので、釣銭支払部122は、釣り銭を支払うための釣銭支払処理(ステップS109)を実行する。
【0110】
詳細には、図8に示すように、釣銭支払部122は、釣銭額を求める(ステップS401)。釣銭額とは、釣り銭として返却すべき金額であって、例えばステップS106にて取得した受取金額から購入額を引くことによって求められる。
【0111】
釣銭支払部122は、ステップS105にて得られた釣銭上限額を取得し、取得した釣銭上限額とステップS401にて求めた釣銭額とを比較する。これにより、釣銭支払部122は、釣銭額が釣銭上限額以下であるか否かを判定する(ステップS402)。
【0112】
釣銭額が釣銭上限額以下であると判定した場合(ステップS402;YES)、釣銭支払部122は、釣銭額に相当するお釣りを支払う(ステップS403)。
【0113】
詳細には例えば、釣銭支払部122は、釣銭額に相当する紙幣や貨幣を排出する指示を搬送制御部123に出力する。そして、搬送制御部123が、指示に応じた紙幣や貨幣のそれぞれを紙片搬出部111や硬貨搬出部112に搬送させて、紙片返却部105や硬貨返却部106に排出させる。これによって、釣銭支払部122は、釣銭額に相当するお釣りを支払う。
【0114】
釣銭支払部122は、プリンタ113に取引レシートを出力させる(ステップS404)。
【0115】
ステップS404にて出力される取引レシートには、例えば、受取金額と購入額とのそれぞれの内訳、釣銭額などが印刷されるとよい。また、同様の情報が表示部101に表示されてもよい。釣銭支払部122は、取引レシートを出力させると、決済処理を終了する。
【0116】
釣銭額が釣銭上限額以下でないと判定した場合(ステップS402;NO)、釣銭支払部122は、釣銭上限額に相当するお釣りを支払う(ステップS405)。
【0117】
詳細には例えば、釣銭支払部122は、釣銭上限額に相当する紙幣や貨幣を排出する指示を搬送制御部123に出力する。そして、搬送制御部123が、指示に応じた紙幣や貨幣のそれぞれを紙片搬出部111や硬貨搬出部112に搬送させて、紙片返却部105や硬貨返却部106に排出させる。これによって、釣銭支払部122は、釣銭上限額に相当するお釣りを支払う。
【0118】
釣銭支払部122は、プリンタ113に取引レシートを出力させる(ステップS406)。
【0119】
ステップS404にて出力される取引レシートには、例えば、受取金額と購入額とのそれぞれの内訳、釣銭上限額などが印刷されるとよい。また、同様の情報が表示部101に表示されてもよい。釣銭支払部122は、取引レシートを出力させると、決済処理を終了する。
【0120】
これまで説明したように、本発明の一実施の形態によれば、現金と金券とが混在する支払いを自動的に決済する。これによって、金券が利用可能か否か、金券に対して釣り銭を支払うか否か、の判別のミス、金券の額面の入力ミスなどを軽減することができる。従って、現金と金券とが混在する支払いの際に生じるミスを軽減することが可能になる。
【0121】
また、本実施の形態によれば、紙幣と金券と硬貨とを額面(金額)に応じて自動的に分けて収容する。また、金券については、釣り銭の支払い可否によっても自動的に分けて収容する。
【0122】
このように、受け取った紙幣と金券と硬貨とを適宜分けて収容する。これにより、例えば、収納庫104に収納された紙幣と金券と硬貨とを集計する際に、オペレータなどが仕訳する必要がなくなる。その結果、仕訳時に発生し得るミスを軽減することができるので、現金と金券とが混在する支払いの際に生じるミスを軽減することが可能になる。また、仕訳する必要がなくなる点で、作業を効率的にすることが可能になる。
【0123】
以上、本発明の実施の形態及び変形例について説明したが、本発明は、これらに限られるものではない。例えば、本発明は、これまで説明した実施の形態及び変形例の一部又は全部を適宜組み合わせた形態、その形態に適宜変更を加えた形態をも含む。
【産業上の利用可能性】
【0124】
本発明は、購入品の代金を決済するための自動釣銭機、POS端末などに適用することができる。
【符号の説明】
【0125】
100 自動釣銭機
102 紙片受取部
103 硬貨受取部
104 収納庫
105 紙片返却部
106 硬貨返却部
107 紙片スキャナ
108 紙幣搬送部
109 金券搬送部
114 制御ユニット
115,115_1〜115_3 紙幣収容部
116,116_1〜116_6 硬貨収容部
117,117_1〜117_4 金券収容部
118 記憶部
118_a 紙幣・金券情報
119 制御部
120 購入額取得部
121 取込部
122 釣銭支払部
123 搬送制御部
124 紙片判別部
125 硬貨判別部
126 受取金額取得部
127 釣銭上限取得部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8