特許第6614725号(P6614725)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6614725
(24)【登録日】2019年11月15日
(45)【発行日】2019年12月4日
(54)【発明の名称】電子制御ユニット
(51)【国際特許分類】
   H05K 5/02 20060101AFI20191125BHJP
   H05K 5/00 20060101ALI20191125BHJP
   H05K 7/14 20060101ALI20191125BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20191125BHJP
【FI】
   H05K5/02 L
   H05K5/00 A
   H05K7/14 A
   B60R16/02 610B
【請求項の数】11
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-539429(P2017-539429)
(86)(22)【出願日】2016年2月2日
(65)【公表番号】特表2018-523284(P2018-523284A)
(43)【公表日】2018年8月16日
(86)【国際出願番号】EP2016052145
(87)【国際公開番号】WO2016124572
(87)【国際公開日】20160811
【審査請求日】2017年8月10日
(31)【優先権主張番号】15153702.4
(32)【優先日】2015年2月3日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】518238850
【氏名又は名称】ヴィオニア スウェーデン エービー
(74)【代理人】
【識別番号】100098143
【弁理士】
【氏名又は名称】飯塚 雄二
(72)【発明者】
【氏名】カースト、ノルベルト
(72)【発明者】
【氏名】ヘッツェル、セバスチャン
【審査官】 梅本 章子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−123005(JP,A)
【文献】 特開平11−307975(JP,A)
【文献】 特開昭59−135750(JP,A)
【文献】 特開2011−031696(JP,A)
【文献】 特開平10−209651(JP,A)
【文献】 特開2012−070508(JP,A)
【文献】 特開2006−150465(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 5/00−5/06、7/14、7/20
B60R 16/02
H02G 3/08−3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板(5)を収容するハウジング(2)を有する電子制御ユニット(1)において、
前記ハウジング(2)はベース(3)およびカバー(4)を備え、これらのベース及びカバーの間に前記回路基板(5)が配置され、
前記ベース(3)および前記カバー(4)が、前記カバー(4)の周縁(20)における締まり嵌めの結合を介して相互に係合される構造であり、
前記回路基板(5)の第1の側(11)は前記ベース(3)と接触し、前記回路基板(5)の反対の第2の側(27)は前記ベース(3)の内側に落ち込んだ前記カバー(4)のくぼみ領域(22)と接触するように構成され、
前記カバー(4)の前記くぼみ領域(22)は、前記カバー(4)の前記周縁(20)から内側に離れて成形され、
前記回路基板(5)は、前記ベース(3)と前記カバー(4)との間に狭持されるように構成されたことを特徴とする電子制御ユニット。
【請求項2】
前記回路基板(5)の前記第1の側(11)および前記第2の側(27)は、前記回路基板(5)の外周領域の周囲で、前記ベース(3)、前記カバー(4)にそれぞれ接触する、請求項1記載の電子制御ユニット。
【請求項3】
前記締まり嵌めの相互の係合に隣接する弾性変形可能な周辺シール手段(18)をさらに備える、請求項1又は2に記載の電子制御ユニット。
【請求項4】
前記シール手段(18)は、前記回路基板(5)の周囲に延び、かつ、前記カバー(4)の前記周縁(20)と前記カバー(4)の前記くぼみ領域(22)との間に位置する、請求項に記載の電子制御ユニット。
【請求項5】
前記締まり嵌めの結合は、前記カバー(4)の周縁(20)の弾性ひずみを伴う、請求項1乃至4の何れか1項に記載の電子制御ユニット。
【請求項6】
前記カバー(4)の前記周縁(20)は、前記ベース(3)の内側表面(15)に係合する、請求項1乃至5の何れか1項に記載の電子制御ユニット。
【請求項7】
前記カバー(4)の前記周縁(20)は、スナップフィットとして、前記ベース(3)の周囲に形成される溝(16)内に受け入れられる、請求項に記載の電子制御ユニット。
【請求項8】
前記溝(16)は、前記内側表面(15)の周囲に形成される、請求項3に従属する請求項に記載の電子制御ユニット。
【請求項9】
前記ベース(3)および前記カバー(4)はいずれも、熱伝導性材料より形成される、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の電子制御ユニット。
【請求項10】
前記カバー(4)の前記周縁(20)の少なくとも大部分は、丸みがある、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の電子制御ユニット。
【請求項11】
前記カバー(4)の前記周縁(20)は、丸みのある角を備えた形状を有する、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の電子制御ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子制御ユニットに関し、特に回路基板を収容するハウジングを有するタイプの電子制御ユニットに関する。
【0002】
本発明の電子制御ユニットは、特に自動車の環境での使用に好適であることがわかっており、そのため特にその技術領域に関して説明するものとするが、本発明は自動車分野に限定されないということを認識されたい。
【背景技術】
【0003】
現代の自動車は、その車両の作動を管理して、事故の場合には乗員の安全性を保証する、広範囲の電子回路を備えている。例えばエアバッグの使用はいまや一般的であり、エアバッグシステムは、エアバッグが適切に展開され、かつ、いかなる事故状況においても十分な保護を提供するように適切な方法で展開されることを確実にするために、自動車の動きを監視する高度な電子工学が必要である。また、例えば車間距離自動維持運転システム、前方車接近警報ブレーキシステム、ブラインドスポットモニタリングシステムおよび車線逸脱警報システムなどの、所謂、アクティブセーフティシステムが次第に一般的になってきており、全て高度な電子工学が必要である。したがって現代の自動車は、相当な数の電子制御ユニット(ECU)を含んでいる。
【0004】
自動車の環境においては、環境の影響(例えば、水、埃などの浸入)がECU性能に影響することを防止するために、ECUは十分に封止されることが重要である。さらに、多くの設備の中で、ECUがその内部の回路基板から良好な放熱をもたらすことを確実にし、自動車作動中に通常非常に相当に発生する振動に留意して、回路基板を正しい位置にしっかりと維持することを確実にすることが有益でありうる。
【0005】
さらに、自動車製造業者はその車両の構成部品を減らすことに継続して努めており、それは自動車に設置される様々な電子システムの製造元が、その製品に関与するコストを削減すること、およびその製品を簡素化することに、通常努めているということを意味する。
【発明の概要】
【0006】
本発明の目的は、任意に自動車に用いて好適でありうる改良した電子制御ユニットを提供することである。
【0007】
本発明によれば、回路基板を収容するハウジングを有し、上記ハウジングは間に上記回路基板が位置するベースおよびカバーを備えるものである、電子制御ユニットにおいて、該装置は、上記ベースおよび上記カバーが、上記カバーの周縁の少なくとも大部分の周囲に延びる締まり嵌めの結合を介して相互に係合することを特徴とする電子制御ユニットを提供する。
【0008】
好ましくは、前記締まり嵌めの結合は、前記カバーの周縁の周囲に前記カバーの弾性ひずみを伴う。
【0009】
有利に、前記カバーは弾性的に変形可能である。
【0010】
好都合に、上記カバーの前記周縁は、上記ベースの内側表面に係合する。
【0011】
有利に、上記カバーの前記周縁は、スナップフィットとして、上記ベースの周囲に形成される溝の範囲内に受け入れられる。
【0012】
任意に、前記溝は、前記内側表面の周囲に形成される。
【0013】
好ましくは、前記回路基板は、前記ベースと前記カバーとの間に狭持される。
【0014】
好都合に、前記回路基板の第1の側は前記ベースと接触し、上記回路基板の反対の第2の側は前記カバーと接触する。
【0015】
有利に、上記回路基板の前記第1の側および前記第2の側は、上記回路基板の外周領域の周囲で、上記ベース、上記カバーにそれぞれ接触する。
【0016】
好ましくは、上記回路基板の前記第2の側は、上記ベースの内側に落ち込んだ上記カバーのくぼみ領域に接触する。
【0017】
好都合に、前記カバーの前記くぼみ領域は、上記カバーの前記周縁の内側に離間される。
【0018】
有利に、上記装置は、前記締まり嵌めの相互の係合に隣接する周辺シールをさらに備える。
【0019】
好ましくは、前記シールは、上記回路基板の周囲に延び、かつ、上記カバーの上記周縁と上記カバーの上記くぼみ領域との間に位置する。
【0020】
好都合に、前記ベースおよび前記カバーはいずれも、熱伝導性材料より形成される。
【0021】
有利に、上記カバーの前記周縁の少なくとも大部分は、丸みがある。
【0022】
任意に、上記カバーの前記周縁は、丸みのある角を備えた形状を有する。
【0023】
この発明をより容易に理解できるように、そのさらなる特徴を認識できるように、ここで以下の添付の図面を参照しながら、この発明の実施形態を例として説明することとする。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、本発明に係る電子制御ユニットの下から見た斜視図である。
図2図2は、図1に示す上記装置の上から見た斜視図である。
図3図3は、図1のIII−III線に沿った上記装置全体の断面図である。
図4図4は、拡大断面図であり、図3と同様であるが上記装置の一部のみを示しており、上記装置の組立における最初の工程を示す。
図5図5は、図4に相当する図であるが、上記装置の組立における後続工程を示す。
図6図6は、図4および5に相当する別の図であるが、上記装置の組立における最終工程を示す。
図7図7は、図4と同様の図であり、組み立てた装置の放熱機能を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
ここで、図面をより詳細に検討すると、図1および2は、本発明の実施形態に係る電子制御ユニット(ECU)1を示す。ECUは、相互に係合してハウジング2を形成するベース3およびカバー4を備えるハウジング2を有する。図3に最も明瞭に示すように、ECU1のハウジング2は、例えば従来の方式のプリント回路基板でありうる回路基板5を収容する。
【0026】
ハウジング2のベース3およびカバー4はいずれも、良好な熱伝導性をもつ材料より形成される。いくつかの実施形態は、ベース3およびカバー4が金属で形成されるように構成されるが、金属の代わりに他の熱伝導性材料が用いられることもありうるということを認識されたい。ベース3およびカバー4は、いずれも同一の材料より形成されてよい。しかしながら、ベース3が、実質的に剛性であるように構成される一方で、カバー4は、弾性的に変形可能であるように構成されるため、これらの特性を達成するために、ベース3およびカバー4は異なる材料により形成されてよい。
【0027】
図2に最も明瞭に示すように、ベース3の外側には、カバー4とは反対の側に、回路基板5により発生した熱の周辺空気への放散を向上するために、一体的に形成されて間隔をあけた複数のヒートシンクフィン6を設けている。ベース3はまた、複数の取付け孔8をもつ外周取付けフランジ7を有し、例えば自動車内の好適な取付け構造へのその結合を容易にする。
【0028】
図3に示すように、ベース3は、凹状開口9を介して、回路基板5を、ベース3とカバー4とが相互に係合したときに形成されるハウジング2の内部空間内に位置するようにして挿入できるように凹状開口9を規定する。より詳細には、ベースが、凹状開口9の内側の内部空間の概ね周囲に延びる、直立する(図3に示した向きで)支持リング10を与え、支持リング10上で回路基板5がその外周領域の周囲を支持される、ということに留意されたい。そのため、認識されたいこととして、回路基板5の下方側表面11は、支持リング10周辺のベース3に接触するが、それ以外は、支持リング10の範囲内で大部分の回路基板5とベース3との間に空間12が形成されるように、ベース3の内側表面から離間される。しかしながらベース3は、図3に示すように、回路基板5の中央領域に対して、または回路基板に搭載される電気的構成要素5aに対して追加的な支持を提供するために、直立する中央形成体13を含みうる。
【0029】
図3および図4から6に最も明瞭に示すように、ベース3の開口9は、内側表面15を規定する周辺側壁14によって規定される。周辺溝16は、好ましくは、図4から6に示すように側壁14の上端17からわずかに下方へ離間した位置に、側壁14内で側壁14の周囲に形成される。さらに、ECU1は、例えばエラストロマー系のOリング型シールである周辺シール18を含みうるものであり、ベース3内に側壁14に隣接して設けられるが上端17および溝16から下方へ離間されるシール凹部19内に固定される。そのため上記シール18は、回路基板5の周縁外側の周囲に、回路基板5に対して間隔をあけて延びる。
【0030】
ここでカバー4をより詳細に検討して、カバー4は、ベース3の凹状開口9の範囲内に受け入れられる大きさおよび形状になされることによって、ハウジング2内かつベース3およびカバー4間に位置する回路基板5をもつハウジング2の内部空間を閉じる、ということに直ちに留意されたい。この点においてカバー4は、略長方形であるが丸みのある角をもつ、その周縁20によって規定される形状を有する、ということに留意されたい。他の実施形態では、カバー4は略楕円形状を有することができ、ゆえにそれもまた丸みをもつこととなるということが予想される。このように、ベース3の周辺側壁14は、カバー4の周縁20の長さの少なくとも大部分の周囲で、カバー4の周縁20との密接な接触を確実にするために、対応する形状を有する。
【0031】
上記に示したように、カバー4は例えば金属である熱伝導性材料で形成される。さらに、カバーは、弾性的に変形可能であるように構成されることに留意されたい。したがって、カバー4は金属板からプレスできるということが予想される。
【0032】
図1および2に最も明瞭に示すように、カバーは、実質的に平面でありうる相対的に大きい中央領域21を有する。中央領域21の周囲には、図1および3に示すように、カバー4がベース3に嵌まるときにベース3の内側に落ち込むくぼみ領域22が設けられ、以下により詳細に説明することとする。留意されたいこととして、カバーのくぼみ領域22は、カバー4の周縁20の内側に離間される。
【0033】
くぼみ領域22の最も外側の部分は、くぼみ領域22およびくぼみ領域の外側周辺の平面領域24間の小肩部23を規定する、カバーの金属の上向きの曲げによって規定される。カバー4の外周領域には、カバー4の周縁20を末端とする上向き縁部25が規定される。
【0034】
図1および2に示すように、ベース3の側壁14は、ECUの他の回路への電気接続を容易にするために、回路基板5に接続される電気コネクタ27を受け入れる開口26を含みうる。
【0035】
ここで図4から6を検討して、ベース3およびカバー4が相互に係合する方法を、以下に詳細に説明することとする。これらの図面は全て、回路基板5の下方側表面11が支持リング10と接触するように、ベース3の支持リング10によってその外周の周囲を支持される回路基板5を示す。
【0036】
図4は、ベース3と係合する前のベース3より上に位置しているカバー4を示すものであり、そのため自然の、緩んだ、変形していない状態のカバーを示す。留意されたいこととして、カバー4は、ベースの周辺側壁14によって規定されるため、この状態では、大きすぎてベースの開口9の内側に嵌まらない。そのため、カバー4の上向きフランジ25は、ベース側壁14の上端で止まる。さらに、ベース3は、支持ツール28内に受け入れられるように示している、ということに留意されたい。
【0037】
ベース3およびカバー4を相互に係合するために、カバー4が、ベースに向けて下方に押圧される。これは、カバーの平面領域24の、好ましくはカバー4の全範囲の周囲の、上面に耐えるように構成された押圧ツールを介して、図5の矢印Fで示すような下方への力Fをカバーに加えるようにして下方への圧力を加えることによって達成できる。しかしながら、あるいは代わりにカバーのくぼみ領域22、好ましくはくぼみ領域の全範囲の周囲に、耐えるように構成された押圧ツールを介して、図5の矢印F’で示すような下方への力をカバーに加えるようにして下方への圧力を加えることによって、カバー4をベース3に向けて下方に押圧できる。いずれの場合においても、下方への圧力を加えることは、このようにカバー4をベース3の方へ促すのに効果的である。より詳細に図5に示すように、カバー4の本来の変形性とベース3が比較的剛性であることとを理由に、カバー4の外周領域はこのように、上向きフランジ25が側壁14の上端17を過ぎて押さえ付けられる間、弾性的かつ可塑的に変形されることとなる。これは図示するように、上端17の内側に、面取りした面を備えることでさらに容易になりうる。
【0038】
このように、カバー4は、上向きフランジ25および平面領域24間の連結辺りの曲げによって、ならびに、平面領域24およびくぼみ領域22間の肩23辺りの曲げによって変形されている。
【0039】
ベース3の凹状開口9へ入り、カバーの周縁20が側壁14の溝16を通りすぎるまで、カバー4を下方へ押す下方への押圧力Fを加え続けると、その結果、図6に示すようにカバー4の本来の復元力が周縁20を外側にはね返らせ、スナップフィットとして溝と係合状態になる。このようにカバーの周縁20が溝16と係合した場合であっても、それでもベース3の小さい開口9に押し込められていることに起因して、カバーは弾性的にさらに変形することとなる。このようにベース3およびカバー4は、周縁20が溝16との密接な係合に押し込められるように、カバー4の周縁20の周囲に延びる締まり嵌め結合を介して相互に係合する。したがってこの結合は、その全範囲の周囲で実質的に水を通さない。
【0040】
それでも図6に示すように、カバー4の周縁20が溝16に受け入れられるとき、カバーの平面領域24は、シール18に係合し、かつ、シール18に耐え、シール18のわずかな変形を引き起こす。このことが、カバー4の周縁20および溝16間の締まり嵌め結合によってもたらされる実質的に水を通さない封止を補完する。
【0041】
さらに、図6にも示すように、上述のようにカバー4がベース3と完全に係合するとき、カバーのくぼみ領域22の下方側表面が、回路基板5の外周領域の周囲で回路基板5の上面27と接触して押し下げ、それによって回路基板の外周領域をベース3の支持リング10とカバー4のくぼみ領域22との間にしっかりと狭持する。
【0042】
そのため、本発明のECUは、ハウジング2のベース3およびカバー4間において非常に簡単かつ好都合な相互の係合をもたらし、それがさらにベース3およびカバー4間におけるハウジング2への水の浸入からの良好な保護を提供する一方で、回路基板5をハウジング2内の正しい位置にしっかりと保持することを確実にもする。
【0043】
しかしながら、本発明のECUはまた、放熱の点でさらなる利益を提供する。図7を参照すると、回路基板5がベース3およびカバー4の両方と直接接触することと、ベース3およびカバー4がいずれも熱伝導性材料より製造されるという事実との利点による、回路基板5からカバー4およびベース3の両方への放熱を、矢印で概略的に示している。
【0044】
特定の実施形態を参照しながら、上記でこの発明を説明したが、主張する発明の範囲から逸脱することなく様々な変更をなすことが可能であるということを認識されたい。例えばいくつかの変形例においては、カバー4の周縁20およびベース3の側壁14における周辺溝16間の相互の係合は、ベースの側壁14の上端17が、上端17の外周の周囲の間隔をあけた複数の場所で押しつぶされるか、そうでなければ変形されるものである、機械的なかしめ加工によりさらに固定されることが可能であるということが予想される。これらの間隔をあけた変形は、例えば、ベース3の材料をカバーの周縁20との局所的に一層密接な機械的な係合と置換えるために、側壁14の上端17に向けて鋭利でないツールを下方へ素早く動かすことによって作られ、それによってカバー4の周縁20を、ベース3の側壁14周囲に形成される溝16との隙間のない係合に効果的に固定することが可能である。
【0045】
いくつかの実施形態では、上記したような単一の完全な周辺溝ではなく、側壁14の周囲の間隔をあけた一連の分離した溝の部分を含むように、ベース3の側壁14の周囲に形成される溝16は、断続的であることもありうるということもまた提案される。
【0046】
上記で示したように、好ましい実施形態においては、ベース3およびカバー4はいずれも金属製であるが、代わりに他の熱伝導性材料が用いられることもありうる。例えば、ベース3および/またはカバー4は、適切な熱伝導性を提供するためにその中に分散される複数の金属粒子(アルミニウム粒子など)を有するプラスチック材料(繊維強化プラスチックなど)より形成されることもありうる。いくつかの実施形態においては、カバー4が金属より形成されることもありうる一方で、ベース3は、このタイプの伝導性のプラスチック材料より形成されることもありうるということが予想される。
【0047】
本明細書および請求項で用いる場合、用語「備える(compriseおよびcomprising)」やその変形は、特定の特徴、工程または整数を含むという意味である。この用語は、他の特徴、工程または整数の存在を除外するものと解釈されるべきではない。
【0048】
それらの特定の形態で、もしくは、開示した機能を実行するための手段または開示した結果を得るための方法や処理の観点から表現された、先述の明細書または以下の特許請求の範囲または添付の図面で開示した特徴は、必要に応じて、個々でまたはそうした特徴を任意に組み合わせて、この発明をその多様な形態で実現するために利用されてよい。
【0049】
この発明は、上述した例示的な実施形態に関連して説明したが、当業者には、この開示があれば、多くの均等な変更および変形が明らかであるだろう。したがって、上記に記載したこの発明の例示的な実施形態は、説明的なものであって、限定するものではないものと考えられる。この発明の精神および範囲から逸脱することなく、記載した実施形態に対して様々な変更がなされてよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7