(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るナビゲーション装置100の機能構成例を示すブロック図である。
【0011】
図1に示すように、本実施形態のナビゲーション装置100は、地図データ記憶部11、自車位置検出装置12、タッチパネル13、ディスプレイ14およびスピーカ15を備えている。また、ナビゲーション装置100は、その機能構成として、目的地設定部101、ETCレーン有無判定部102、有料/無料判定部103、経路探索部104、経路案内部105、通知部106および選択受付部107を備えている。目的地設定部101、ETCレーン有無判定部102、有料/無料判定部103、経路探索部104および選択受付部107は、経路探索装置100Aを構成する。
【0012】
上記各機能ブロック101〜107は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック101〜107は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
【0013】
地図データ記憶部11は、地図データを記憶する。当該地図データには、ノード情報、道路リンク情報、施設データ、地名データ等が含まれている。また、施設データには、有料道路の各料金所についてETCレーンの有無が示された料金所データ、および、有料道路の各区間の料金データが含まれている。また、道路リンク情報には、各リンクのリンクコストが含まれている。
【0014】
自車位置検出装置12は、車両の現在位置を検出する。自車位置検出装置12は、例えば、GPS(Global Positioning System)と自律航法ユニットとを備えて構成されている。
【0015】
タッチパネル13は、各種操作(例えば、目的地の設定操作等)を行うための操作部の一例である。タッチパネル13は、ディスプレイ14の表面に重ねて設けられている。
【0016】
ディスプレイ14は、各種表示画面(例えば、各種通知画面(
図4,
図5参照))を表示する。ディスプレイ14には、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等が用いられる。
【0017】
目的地設定部101は、目的地を設定する。例えば、目的地設定部101は、目的地設定画面(図示省略)をディスプレイ14に表示させて、この目的地設定画面からユーザがタッチパネル13の操作により選択した地点を目的地として設定する。
【0018】
ETCレーン有無判定部102は、経路探索部104によって有料道路の入口の候補である第1の料金所が特定された場合、当該第1の料金所について、地図データ記憶部11に記憶されている料金所データに基づいて、ETCレーンの有無を判定する。ここで、ETCレーン有無判定部102は、第1の料金所にETCレーンが無いと判定した場合、第1の料金所以降、最初にETCレーンが有る第2の料金所が検出されるまで、地図データ記憶部11に記憶されている料金所データに基づいて、料金所毎にETCレーンの有無を判定する。一方、ETCレーン有無判定部102は、第1の料金所にETCレーンが有ると判定した場合、それ以降の料金所についてのETCレーンの有無の判定を行わない。
【0019】
有料/無料判定部103は、ETCレーン有無判定部102によって第1の料金所にETCレーンが無いと判定された場合、第1の料金所から、ETCレーン有無判定部102によって最初にETCレーンがあると判定された第2の料金所までの区間について、地図データ記憶部11に記憶されている料金データに基づいて、有料区間であるか否かを判定する。
【0020】
例えば、有料/無料判定部103は、第1の料金所から第2の料金所までの区間に、有料区間が1つも含まれていない場合、当該区間が無料区間であると判断する。反対に、有料/無料判定部103は、第1の料金所から第2の料金所までの区間に、有料区間が1つ以上含まれている場合、当該区間が有料区間であると判断する。
【0021】
通知部106は、有料/無料判定部103によって第1の料金所から第2の料金所までの区間が有料区間であると判定された場合、所定の通知画面(
図4参照)をディスプレイ14に表示させることにより、第2の料金所から有料道路を利用しなければETC割引の適用外であること、および、第1の料金所から有料道路を利用して第2の料金所から入り直した場合と、第2の料金所から有料道路を利用した場合との料金差ならびに時間差を、ユーザに通知する。この通知画面は、第1の料金所から有料道路を利用して第2の料金所から入り直す経路、または、第2の料金所から有料道路を利用する経路の何れかをユーザに選択させるための操作ボタンを有している。
【0022】
なお、本実施形態では、通知部106は、有料/無料判定部103によって第1の料金所から第2の料金所までの区間が無料区間であると判定された場合、ユーザへの通知を行わないようにしているが、この場合、第2の料金所にて有料道路に入り直さなければETC割引の適用外となることをユーザに通知するようにしてもよい。
【0023】
選択受付部107は、有料/無料判定部103によって第1の料金所から第2の料金所までの区間が有料区間であると判定された場合、通知部106により通知された通知画面に表示されている操作ボタンの操作を通して、第1の料金所から有料道路を利用するか否か、ユーザの選択を受け付ける。
【0024】
経路探索部104は、自車位置検出装置12によって検出された車両の現在位置から、目的地設定部101によって設定された目的地までの経路を探索する。ここで、経路探索部104は、一般的な経路探索方法を用いることができる。例えば、経路探索部104は、現在の先端ノード(最初は、車両の現在位置のノード)から、そのノードに接続されているリンクをたどって、そのリンクの接続先のノードまで探索枝を伸ばす。ここで、現在の先端ノードに複数のリンクが接続されているときは、各リンクの1つ先にある各ノードまで探索枝を伸ばして、リンクコストをそれぞれ累算する。経路探索部104は、これを目的地設定部101によって設定された目的地まで繰り返し、その過程において適宜リンクコストが高い経路を候補から除外することにより、最適な経路(リンクコストが最も低い経路)を探索する。
【0025】
このとき、経路探索部104は、有料道路の入口の候補として探索した料金所(探索枝を伸ばした先のノードが料金所のノードに当たる場合)を第1の料金所として特定する。また、経路探索部104は、第1の料金所にETCレーンが無いとETCレーン有無判定部102によって判定された場合、当該第1の料金所以降の最初にETCレーンが有るとETCレーン有無判定部102によって判定された料金所を第2の料金所として特定する。
【0026】
そして、経路探索部104は、第1の料金所にETCレーンが無いとETCレーン有無判定部102によって判定された場合において、有料/無料判定部103によって第1の料金所から第2の料金所の区間が無料区間であると判定された場合、第1の料金所から有料道路を利用して、第2の料金所にて有料道路から一旦退出した後、当該第2の料金所から再び有料道路を利用する経路を探索する。
【0027】
一方、経路探索部104は、第1の料金所にETCレーンが無いとETCレーン有無判定部102によって判定され、且つ、有料/無料判定部103によって第1の料金所から第2の料金所の区間が有料区間であると判定された場合において、第1の料金所から有料道路を利用する選択を選択受付部107が受け付けた場合、第1の料金所から有料道路を利用して、第2の料金所にて有料道路から一旦退出した後、当該第2の料金所から再び有料道路を利用する経路を探索する。
【0028】
反対に、経路探索部104は、第1の料金所にETCレーンが無いとETCレーン有無判定部102によって判定され、且つ、有料/無料判定部103によって第1の料金所から第2の料金所の区間が有料区間であると判定された場合において、第1の料金所から有料道路を利用しない選択を選択受付部107が受け付けた場合、第2の料金所まで一般道路を利用して当該第2の料金所から有料道路を利用する経路を探索する。
【0029】
経路案内部105は、目的地設定部101によって設定された目的地まで、経路探索部104によって探索された経路を案内する。具体的には、経路案内部105が経路の案内を行うことにより、経路案内画面がディスプレイ14に表示されるとともに、経路案内音声がスピーカ15から出力される。
【0030】
〔経路探索装置100Aによる処理の一例〕
図2は、本発明の一実施形態に係る経路探索装置100Aによる処理の一例を示すフローチャートである。
図2に示す処理は、例えば、目的地設定部101が目的地を設定して、ユーザが経路探索処理の実行を指示したときに開始する。
【0031】
まず、経路探索部104が、現在の先端ノードから1つ先のノードに探索枝を伸ばす(ステップS202)。ここで、現在の先端ノードに複数のリンクが接続されているときは、各リンクの1つ先にある各ノードまで探索枝を伸ばして、リンクコストをそれぞれ累算する。そして、経路探索部104が、伸ばした探索先のノードの中に有料道路の入口のノードがあるか否かを判断する(ステップS204)。ここで、有料道路の入口のノードがないと経路探索部104が判断した場合(ステップS204:No)、経路探索部104は、ステップS202以降の処理を再度実行する。
【0032】
一方、有料道路の入口のノードがあると経路探索部104が判断した場合(ステップS204:Yes)、ETCレーン有無判定部102は、当該有料道路の入口のノードについて、ETCレーンの有無を判定する(ステップS206)。ここで、有料道路の入口のノードにETCレーンが有るとETCレーン有無判定部102が判断した場合(ステップS206:Yes)、経路探索装置100Aは、ステップS220へ処理を進める。
【0033】
一方、有料道路の入口のノードにETCレーンが無いとETCレーン有無判定部102が判断した場合(ステップS206:No)、経路探索部104が、有料道路上で順次探索枝を伸ばして料金所のノードを探索しつつ、料金所のノードが探索される毎にETCレーンが有るか否かをETCレーン有無判定部102が判定することにより、最初にETCレーンが有ると判定された料金所のノードを、第2の料金所のノードとして特定する(ステップS208)。
【0034】
そして、有料/無料判定部103が、ステップS204で特定された有料道路の入口のノード(第1の料金所のノード)から、ステップS208で特定された第2の料金所のノードまでの区間について、有料区間であるか否かを判定する(ステップS210)。ここで、有料道路の入口のノードから第2の料金所のノードまでの区間が有料区間ではないと有料/無料判定部103が判定した場合(ステップS210:No)、経路探索部104が、第2の料金所の出口を経由地に設定する(ステップS216)。これにより、第2の料金所で一旦有料道路から退出する経路が探索されるようにする。そして、経路探索装置100Aは、ステップS220へ処理を進める。
【0035】
一方、第1の料金所のノードから第2の料金所のノードまでの区間が有料区間であると有料/無料判定部103が判定した場合(ステップS210:Yes)、通知部106が、所定の通知画面(
図4参照)をディスプレイ14に表示させることにより、第2の料金所から有料道路を利用しなければETC割引の適用外であること、および、第1の料金所から有料道路を利用して第2の料金所から入り直した場合と、第2の料金所から有料道路を利用した場合との料金差ならびに時間差を、ユーザに通知する。(ステップS212)。
【0036】
そして、選択受付部107が、通知部106により通知された通知画面に表示されている操作ボタンの操作を通じて、第1の料金所から有料道路を利用する選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS214)。ここで、第1の料金所から有料道路を利用する選択を受け付けたと選択受付部107が判断した場合(ステップS214:Yes)、経路探索部104が、第2の料金所の出口を経由地に設定する(ステップS216)。これにより、第2の料金所で一旦有料道路から退出する経路が探索されるようにする。そして、経路探索装置100Aは、ステップS220へ処理を進める。
【0037】
一方、第1の料金所から有料道路を利用しない選択を受け付けたと選択受付部107が判断した場合(ステップS214:No)、第1の料金所から第2の料金所までの有料道路の区間のリンクコストを高める(ステップS218)。これにより、第2の料金所まで一般道路を利用する経路が優先的に探索されるようにする。そして、経路探索装置100Aは、ステップS220へ処理を進める。
【0038】
ステップS220では、経路探索部104が、現在の先端ノードから1つ先のノードに探索枝を伸ばす。そして、経路探索部104が、目的地までの経路の探索が終了したか否かを判断する(ステップS222)。ここで、目的地までの経路の探索が終了していないと経路探索部104が判断した場合(ステップS222:No)、経路探索部104は、ステップS220以降の処理を再度実行する。
【0039】
一方、目的地までの経路の探索が終了したと経路探索部104が判断した場合(ステップS222:Yes)、経路探索装置100Aは、
図2に示す一連の処理を終了する。
【0040】
〔目的地までの経路の一例〕
図3は、経路探索部104によって探索される目的地までの経路の一例を示す図である。
図3(a)〜(c)において、A料金所は、車両の現在位置の最寄りの料金所であって、有料道路の入口の候補である第1の料金所である。第1の料金所には、ETCレーンが無い。また、B料金所は、A料金所以降の料金所であって、最初にETCレーンが有る第2の料金所である。また、C料金所は、目的地Gの最寄りの料金所である。
【0041】
図3(a)は、ETCレーンが無いA料金所からETCレーンが有るB料金所までの区間が無料区間である場合に、経路探索部104によって探索される経路の一例を表している。この場合、
図3(a)に示すように、経路探索部104は、A料金所から有料道路を利用して、B料金所にて有料道路から一旦退出した後、B料金所からC料金所まで再び有料道路を利用する経路を探索する。これにより、B料金所からC料金所までの区間について、ETC割引の適用を受けることができるようになる。
【0042】
図3(b)は、ETCレーンが無いA料金所からETCレーンが有るB料金所までの区間が有料区間であり、且つ、A料金所から有料道路を利用する選択をユーザが行った場合に、経路探索部104によって探索される経路の一例を表している。この場合、
図3(b)に示すように、経路探索部104は、A料金所から有料道路を利用して、B料金所にて有料道路から一旦退出した後、B料金所からC料金所まで再び有料道路を利用する経路を探索する。これにより、B料金所からC料金所までの区間について、ETC割引の適用を受けることができるようになる。
【0043】
図3(c)は、ETCレーンが無いA料金所からETCレーンが有るB料金所までの区間が有料区間であり、且つ、A料金所から有料道路を利用しない選択をユーザが行った場合に、経路探索部104によって探索される経路の一例を表している。この場合、
図3(c)に示すように、経路探索部104は、B料金所まで一般道路を利用して、B料金所からC料金所まで有料道路を利用する経路を探索する。この場合も、B料金所からC料金所までの区間について、ETC割引の適用を受けることができる。
【0044】
なお、
図3の例において、仮に、A料金所にETCレーンが有る場合、経路探索部104は、A料金所からC料金所まで有料道路を利用する経路を探索する。この場合、A料金所からC料金所までの区間について、ETC割引の適用を受けることができる。
【0045】
〔通知画面の一例〕
図4は、通知部106による通知画面の一例を示す図である。
図4に示す通知画面400は、A料金所(第1の料金所)からB料金所(第2の料金所)までの区間が有料区間であると有料/無料判定部103が判定した場合(すなわち、
図3(b),(c)の場合)に、通知部106がディスプレイ14に表示させる画面である。この通知画面400には、B料金所から有料道路を利用しなければETC割引の適用外である旨の内容が示されている。また、通知画面400には、A料金所から有料道路を利用してB料金所から入り直した場合とB料金所から有料道路を利用した場合との料金差および時間差が示されている。
【0046】
図4に示すように、通知画面400には、「A料金所から」ボタン402および「B料金所から」ボタン404が設けられている。「A料金所から」ボタン402は、第1の料金所から有料道路を利用して第2の料金所から入り直す経路をユーザに選択させるための操作ボタンである。「B料金所から」ボタン404は、第2の料金所から有料道路を利用する経路をユーザに選択させるための操作ボタンである。
【0047】
通知画面400において「A料金所から」ボタン402が押下された場合(すなわち、
図3(b)の場合)、選択受付部107が、第1の料金所から有料道路を利用する選択を受け付ける。そして、経路探索部104が、A料金所から有料道路を利用して、B料金所にて有料道路から一旦退出した後、B料金所から再び有料道路を利用する経路を探索する。
【0048】
一方、通知画面400において「B料金所から」ボタン404が押下された場合(すなわち、
図3(c)の場合)、選択受付部107が、A料金所から有料道路を利用しない選択を受け付ける。そして、経路探索部104が、B料金所まで一般道路を利用して、B料金所から有料道路を利用する経路を探索する。
【0049】
以上説明したとおり、本発明の一実施形態によれば、ETCレーンが無い第1の料金所から有料道路を利用する場合には、ETCレーンが有る第2の料金所から有料道路に入り直すように案内することができる。これに従ってユーザが第2の料金所にて有料道路に入り直すことにより、ETC割引の適用条件を満たすようになり、第2の料金所以降の区間についてETC割引の適用を受けることができる。このため、本発明の一実施形態によれば、有料道路の入口の候補である料金所にETCレーンが無い場合であっても、ETC割引の適用を受けることができるように、目的地までの経路を探索することができる。
【0050】
なお、上記実施形態において、通知部106は、実施形態(
図4)で説明した通知の他にも、ETC割引の適用に関する通知を行うようにしてもよい。例えば、ユーザへの通知を行わずに第2の料金所から有料道路に入り直す経路探索を行った場合(例えば、第1の料金所から第2の料金所までの区間が無料区間であると判定された場合)、探索された経路の概要(比較的広域な地図画面)をユーザに提示しただけでは、第2の料金所にて有料道路の入り直しを行う経路が探索されたことを、ユーザが把握できない場合がある。
【0051】
この場合、通知部106は、車両が走行しているときに、車両がA料金所(第1の料金所)に進入する直前(または直後)で、
図5に示す通知画面500をディスプレイ14に表示させて、A料金所から有料道路を利用する場合には、B料金所(第2の料金所)にて有料道路から一旦退出した後、当該B料金所から再び有料道路を利用しなければ、ETC割引の適用外となることをユーザに通知するようにしてもよい。これにより、ユーザは、第2の料金所にて有料道路の入り直しを行う必要があることを、経路探索の際に把握できなかったとしても、車両がA料金所に進入する直前または直後に把握できるようになる。
【0052】
また、上記実施形態では、
図2にて説明したように、探索枝を伸ばしながら目的地までの経路の探索を行うのと並行して、ETC割引の適用を考慮した経路を探索するようにしているが、本発明はこれに限らない。例えば、一旦目的地までの仮経路を探索した後に、その仮経路を基準として、ETC割引の適用を考慮した経路を探索するようにしてもよい。
【0053】
例えば、探索された仮経路において、有料道路の区間が含まれていない場合は、仮経路をそのまま本経路として適用する。一方、探索された仮経路において、有料道路の区間が含まれている場合は、その区間の入口として設定されている料金所を第1の料金所として、当該第1の料金所にETCレーンが有るか否かをETCレーン有無判定部102が判定する。
【0054】
ここで、第1の料金所にETCレーンが有るとETCレーン有無判定部102が判断した場合、仮経路をそのまま本経路として適用する。反対に、第1の料金所にETCレーンが無いとETCレーン有無判定部102が判断した場合、経路探索部104が、第1の料金所以降、最初にETCレーンが有ると判定された料金所のノードを、第2の料金所のノードとして特定する。
【0055】
そして、有料/無料判定部103によって第1の料金所から第2の料金所までの区間が無料区間と判定された場合には、経路探索部104が、第1の料金所から有料道路を利用して第2の料金所で有料道路に入り直す経路を再探索してこれを本経路として決定する。
【0056】
一方、有料/無料判定部103によって第1の料金所から第2の料金所までの区間が有料区間と判定された場合には、通知部106が所定の通知画面(
図4参照)をディスプレイ14に表示させるとともに、その通知画面におけるユーザの選択に応じて、第1の料金所から有料道路を利用して第2の料金所で有料道路に入り直す経路、または、第2の料金所まで一般道路を利用して第2の料金所から有料道路を利用する経路を再探索してこれを本経路として決定する。
【0057】
また、上記実施形態では、第1の料金所から第2の料金所までが有料区間の場合、経路探索部104が、ユーザの選択に応じて、第1の料金所から有料道路を利用する経路、または、第2の料金所まで一般道路を利用して当該第2の料金所から有料道路を利用する経路を探索するようにした。これに代えて、第1の料金所から第2の料金所まで有料区間の場合、経路探索部104が、自動的に(すなわち、ユーザに選択させることなく)、第2の料金所まで一般道路を利用して当該第2の料金所から有料道路を利用する経路を探索するようにしてもよい。
【0058】
または、第1の料金所から第2の料金所まで有料区間の場合、経路探索部104は、第1の料金所から有料道路を利用する経路を探索するか、第2の料金所まで一般道路を利用して当該第2の料金所から有料道路を利用する経路を探索するかを、所定の条件に基づいて自動的に判定するようにしてもよい。例えば、経路探索部104は、第1の料金所から第2の料金所まで一般道路が有料道路に並走していないと判定した場合には、第1の料金所から有料道路を利用する経路を探索し、第2の料金所まで一般道路が有料道路に並走していると判定した場合には、第2の料金所から有料道路を利用する経路を探索するようにしてもよい。
【0059】
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。