特許第6615008号(P6615008)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6615008
(24)【登録日】2019年11月15日
(45)【発行日】2019年12月4日
(54)【発明の名称】装飾体
(51)【国際特許分類】
   B41M 3/00 20060101AFI20191125BHJP
   B41M 3/14 20060101ALI20191125BHJP
   B42D 25/30 20140101ALI20191125BHJP
   G09F 19/14 20060101ALI20191125BHJP
   B44C 3/00 20060101ALI20191125BHJP
【FI】
   B41M3/00 A
   B41M3/14
   B42D25/30
   G09F19/14
   B44C3/00 Z
【請求項の数】6
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-41282(P2016-41282)
(22)【出願日】2016年3月3日
(65)【公開番号】特開2017-154438(P2017-154438A)
(43)【公開日】2017年9月7日
【審査請求日】2018年11月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000145378
【氏名又は名称】株式会社秀峰
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】特許業務法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】村岡 貢治
【審査官】 亀田 宏之
(56)【参考文献】
【文献】 再公表特許第2013/054603(JP,A1)
【文献】 特開2010−089282(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41M 3/00
B41M 3/14
B42D 25/30
B44C 3/00
G09F 19/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材と、
該基材の表面に印刷された複数の印刷要素と、を備え、
前記印刷要素は、
前記基材の表面の垂直方向から見た際に肉眼で視認できない大きさであり、
前記基材の表面に前記印刷要素が複数集合して装飾模様となるように設けられている印刷領域は、
前記印刷要素が占める面積が、前記基材の表面上において前記印刷要素が配置されていない地肌面の面積よりも小さく、前記装飾模様が前記基材の表面の垂直方向から見た際に視認できないように構成され、
前記基材の表面の垂直方向に対して傾いた方向から見た際に、当該印刷要素の間の前記基材の表面が直接視認できないように複数の当該印刷要素が重なり、前記装飾模様が視認できる、装飾体。
【請求項2】
前記基材の表面に平行である少なくとも1方向において、
隣接する複数の前記印刷要素の間の距離は、
前記印刷要素の前記基材の表面からの高さ寸法以上であり、高さ寸法の4倍以下である、請求項1に記載の装飾体。
【請求項3】
前記印刷要素の前記基材の表面に平行方向の大きさは、
前記印刷要素の前記基材の表面からの高さ寸法以下である、請求項1又は2に記載の装飾体。
【請求項4】
前記印刷要素は、
透明のインキにより構成される、請求項1〜3の何れか1項に記載の装飾体。
【請求項5】
前記印刷要素は、
艶消しインキにより構成される、請求項1〜4の何れか1項に記載の装飾体。
【請求項6】
複数の印刷要素が配置されている前記印刷領域は、
前記印刷要素の間隔が異なる複数の領域を有する、請求項1〜5の何れか1項に記載の装飾体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、視認する角度により印刷した意匠の見え方が異なる装飾体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から装飾体の装飾面に付された装飾模様が視認する角度により異なる見え方をする技術が提案されている。例えば、特許文献1に開示されているところでは、「被印刷体の表面に印刷された、所定の第1意匠を構成する第1層と、前記第1層の表面に印刷された、所定の間隔を空けて配置された複数の第2印刷要素と、前記第2印刷要素の表面に印刷された、該表面を覆い隠すための遮蔽要素と、を有し、前記複数の第2印刷要素によって第2意匠が構成され、前記遮蔽要素の表面の法線の方向から見た際、前記第1意匠が視認され、前記遮蔽要素の表面の法線方向に対して傾いた方向から見た際、前記第1意匠と前記第2意匠とが合体した意匠、あるいは前記第2意匠が視認される」部分積層印刷体が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献2においては、「基材上に透明インクで形成された表面図柄層を備えるので、当該積層体を目視する角度や、当該積層体に当たる光の角度によって、表面図柄層に当たった光の反射の仕方が変化し、図柄や積層体の印象が大きく変化する」積層体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−247460号公報
【特許文献2】特開2014−100811号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されている部分積層印刷体においては、印刷要素が積層されており、法線方向に対して傾いた方向から見たときだけ第2印刷要素によって構成される第2意匠が見えるようにするために、遮蔽要素の下に第2印刷要素を有している。そのため、遮蔽要素の表面の法線方向から見た場合には、遮蔽要素により構成される第1意匠が視認されるため、表面上の印刷要素によって構成される意匠が視認されないように、又はその意匠が視認されにくいように隠すことは困難であるという課題がある。
【0006】
また、特許文献2に開示されている積層体においては、基材の上に透明インクで形成された表面図柄層が配置されているが、表面図柄層を構成している複数の凸部の基材の表面に平行な方向の配置については規定されておらず、基材上の透明インクに光が反射の仕方が異なることにより見え方が異なるものである。すなわち、基材表面上の意匠が視認されないように、又はその意匠が視認されにくいようにすることを目的とするものでは無い。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、装飾体表面をある角度から見ると表面に施された装飾模様が視認されない又は視認されにくいようにでき、また他のある角度から見ると視認できるようにした装飾体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る装飾体は、基材と、該基材の表面に印刷された複数の印刷要素と、を備え、前記印刷要素は、前記基材の表面の垂直方向から見た際に肉眼で視認できない大きさであり、前記基材の表面に前記印刷要素が複数集合して装飾模様となるように設けられている印刷領域は、前記印刷要素が占める面積が、前記基材の表面上において前記印刷要素が配置されていない地肌面の面積よりも小さく、前記装飾模様が前記基材の表面の垂直方向から見た際に視認できないように構成され、前記基材の表面の垂直方向に対して傾いた方向から見た際に、当該印刷要素の間の前記基材の表面が直接視認できないように複数の当該印刷要素が重なり、前記装飾模様が視認できる
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、印刷要素を積層させることなく、装飾体の表面を正面から見たときには印刷による装飾模様が視認しにくく、又は視認できなくなり、斜め方向から見た際には、その装飾模様が視認可能となり、見る角度により変化する装飾模様を施された装飾体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態1における、装飾体の断面の一例を示す模式図である。
図2】本発明の実施の形態1における、装飾体の表面の垂直方向から見た模式図である。
図3図2に示されている白抜き矢印30方向から斜めに装飾体の表面を見た時の模式図である。
図4図2に対して印刷要素の縦方向距離を0にしたときの図である。
図5図4に示されている白抜き矢印方向から斜めに装飾体の表面を見た時の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1における、装飾体1の断面の一例を示す模式図である。図1に示されるように、本発明の実施の形態1における、装飾体1は、基材2、印刷要素4から構成されている。装飾体1の表面は、印刷要素4のある印刷領域10と、印刷要素4が無い非印刷領域20と、を有する。
【0012】
<基材2>
基材2は、金属、プラスチック等の樹脂、石膏、木材等により構成される。また、基材2は、平面形状のものばかりでなく、曲面を有しても良く、さらには、柔軟性又は可撓性があっても良い。基材2は、表面3が例えば艶消しになっている。表面を艶消しにする方法は、特に限定されず、表面3を凹凸形状にすることにより、光沢が無い面に仕上げられている。例えば、樹脂成形においては金型にシボを施し成形品に転写しても良いし、又は基材2の表面に艶消し塗料を塗布しても良い。なお、基材2は、表面3が艶消し処理されていなくても良く、光沢を有していても良い。
【0013】
<印刷要素4>
基材2の表面3上に印刷により印刷要素4が設けられる。印刷要素4は、複数集合して所定の装飾模様となるように設けられている。印刷要素4が設けられている基材2の表面3上の領域を印刷領域10と呼び、印刷要素4が設けられていない領域を非印刷領域20と呼ぶ。基材2の表面3上に設けられた複数の印刷要素4は、例えば、それぞれが図1に示されるように断面形状が矩形になっている。複数の印刷要素4の間は、所定の距離Lを持って並べられており、印刷領域10における複数の印刷要素4の間の基材2の表面を特に地肌面5と呼ぶ。
【0014】
実施の形態1において、印刷要素4を構成するインキ又は塗料は、例えば透明であり、無色透明であっても有色透明であっても良い。また、印刷要素4の表面は、艶有りであっても艶消しであっても良い。実施の形態1においては、インキ又塗料は透明であるが、透明でないものを使用しても良い。表面3の印刷は、特に限定されず、例えばパッド印刷、インクジェット方式、スクリーン印刷等の印刷方法でもよい。印刷後において、印刷要素4を構成するインキまたは塗料は、加熱、UV照射、又はインキ若しくは塗料の組成自体による固定化の働きにより固定化される。
【0015】
図2は、本発明の実施の形態1における、装飾体1の表面3の垂直方向から見た模式図である。印刷要素4のそれぞれの大きさは、図2において横方向寸法A、縦方向寸法Bとなっている。図2は、装飾体1の表面3を拡大して表した模式図であるため、各印刷要素4は視認可能な大きさに示されているが、実際の装飾体1を表面3の垂直方向から見ると各印刷要素4は、通常の人が手に持って肉眼で観察しても視認できない程度の横方向寸法A、縦方向寸法Bに設定されている。横方向寸法A及び縦方向寸法Bは、例えば、1μm〜50μmに設定される。
【0016】
そして、実施の形態1において各印刷要素4の間の距離L1及びL2は、例えば、印刷要素4の高さH以上の値となっている。また、印刷領域10は、印刷要素4が占める面積よりも地肌面5が占める面積が大きい。そのため、印刷領域10を表面3の垂直方向から見ると、印刷要素4の集合により構成される装飾模様は肉眼では視認できないか、又はきわめて薄く視認できる程度である。特に実施の形態1においては、印刷要素4は透明のインクにより構成されているため、さらに肉眼で視認しにくくなっている。
【0017】
図3は、図2に示されている白抜き矢印30方向から斜めに装飾体1の表面3を見た時の模式図である。すなわち、図2の横方向に斜めから装飾体1の表面3を見ている。また、図1においては、矢印8で示される角度から印刷要素4を見ていることになる。図3のように装飾体1の表面3を斜め方向から見ると、印刷要素4の高さHにより隣接する印刷要素4と重なる。すると、見ている方向に向かって印刷要素4と直列に並んでいる地肌面5は、手前側にある印刷要素4の高さHにより隠され、見えなくなる。すると、印刷領域10における、印刷要素4が占める面積は、見た目上増加し、地肌面5の占める面積は、見た目上減少する。この時、重なっている複数の印刷要素4は視認しやすくなるため、印刷要素4の集合が形成している装飾模様が視認できるようになる。
【0018】
また、図1における、矢印8aで示される角度、すなわち矢印8よりも垂直に近い角度から印刷要素4を見ると、印刷要素4の間の地肌面5が見える。地肌面5が見えるものの、垂直よりも斜めに印刷要素4の集合を見ているため、見かけ上印刷領域10において印刷要素4の占める面積が増加している。よって、印刷要素4の間の距離Lの設定にもよるが、装飾模様は、表面3に垂直な方向から見るよりは視認しやすくなる。
【0019】
なお、図3は、図2の白抜き矢印30方向から、表面3の法線に対し斜め方向から見ている図だが、図2の縦方向に向いている白抜き矢印31方向から見た場合においても、表面3の法線に対し斜め方向の所定の角度から見れば図3に示されるのと同じように印刷要素4が重なって見える。また、図2の白抜き矢印32の方向から見た場合においても、表面3の法線に対し斜め方向の所定の角度から見れば、印刷要素4が重なって見えるが、この場合は、印刷要素4間は斜め方向距離L3となり、白抜き矢印30及び白抜き矢印31の場合と較べて長い。
【0020】
図2において印刷要素4は、横方向の距離L1、縦方向の距離L2をの間隔をおいて配置されている。横方向の距離L1及び縦方向の距離L2は、図1においてはLで示されているものである。横方向の距離L1及び縦方向の距離L2は、それぞれ等しくても良く、また、異なる値であっても良い。ただし、装飾体1の表面3に平行な方向において、少なくとも1方向には所定の間隔を取っている必要がある。
【0021】
各印刷要素4間の距離L(横方向距離L1及び縦方向距離L2のうち少なくとも一方)は、遠いほど、装飾体1の表面3の法線に対し大きい角度の斜め方向から見ないと隣接する印刷要素4が重ならない。逆に距離Lが近ければ、装飾体1の表面3の法線に対し小さい角度の斜め方向から見るだけで隣接する印刷要素4が重なる。つまり、距離Lの寸法を調整することにより、印刷要素4の集合が形成している装飾模様が視認できる斜め方向の角度が調整できる。ただし、距離Lが小さすぎると、装飾体1の表面3のほぼ垂直方向から視認できてしまうため、距離Lは印刷要素4の高さH以上の値を取ることが望ましい。印刷要素4の高さHは1〜50μmを取ることが可能であるため、具体的には、横方向距離L1又は縦方向距離L2が高さH以上の値で1〜100μmの範囲に設定することが望ましい。つまり、各印刷要素4間の横方向距離L1又は縦方向距離L2は、印刷要素4の高さH以上で高さHの4倍以下の範囲で設定することが望ましい。
【0022】
また、印刷領域10は、異なる複数の距離Lが設定されている複数の領域を備えていても良い。距離Lが異なる領域があることにより、装飾体1の表面3を見る角度に応じて印刷要素4が重なって見える部分とそうでない部分とができるため、見る角度により異なる装飾模様に見えることになる。
【0023】
図4は、図2に対して印刷要素4の縦方向距離L2を0にしたときの図である。図5は、図4に示されている白抜き矢印方向から斜めに装飾体1の表面3を見た時の模式図である。実施の形態1において、印刷要素4は、例えば図4のように縦方向距離L2を0又は0に近い値にとり、印刷要素4が縦方向に隣接して配置してもよい。ただし、このとき、横方向距離L1は、所定の間隔だけ離れている。図4の白抜き矢印方向から斜めに装飾体1の表面3を見ると、図5に示すように印刷領域10aの地肌面5は見えず、印刷領域10aは全て印刷要素4で覆われているように見える。この時印刷領域10aは、印刷要素4の集合により形成されている装飾模様が視認できる。なお、図4においては、縦方向距離L2を全て0にしているが、装飾模様の仕様により、部分的に縦方向距離L2を大きく取る部分を設けても良い。
【0024】
また、図2及び図4においては、印刷要素4は、表面3の法線方向から見た際に四角形で表されているが、円形、楕円形、三角形、その他の形状であっても良い。印刷要素4の形状が、様々な形状を取ったとしても、印刷要素4の高さHと印刷要素4間の距離Lの値により、表面3の法線方向に対し斜め方向から視認した際に印刷要素4が重なる様に配置することができる。
【0025】
また、印刷要素4は、単独では視認できない、又は視認しにくいものであれば良く、例えば、基材2の表面3の表面粗さを粗くすることにより印刷要素4を視認できない、又は視認しにくくすれば、大きさは限定されない。さらには、印刷要素4を構成するインキの透明度が高ければ、単独で視認しにくくなるため、インキを変更することにより、適宜印刷要素4の大きさを変更することもできる。
【0026】
<効果>
本発明の実施の形態1に係る装飾体1は、基材2と、基材2の表面3に印刷された複数の印刷要素4と、を備え、印刷要素4は、基材2の表面3を見た際に肉眼で視認できない大きさであり、基材2の表面3の垂直方向に対して傾いた方向から見た際に、印刷要素4の間の基材2の表面が直接視認できないように複数の印刷要素4が重なり、所定の装飾模様を構成する。
このように構成することにより、装飾体1の表面3を垂直方向から見た時には、印刷要素4の集合により構成される装飾模様が視認できないが、斜めの方向から見ると装飾模様が視認できるようになる装飾体1を提供することができる。
【0027】
また、本発明の実施の形態1に係る装飾体1は、基材2の表面3に平行である少なくとも1方向において、隣接する複数の印刷要素4の間の距離Lは、印刷要素4の基材2の表面からの高さH以上であり、高さHの4倍以下である。
このように構成することにより、印刷要素4の高さHと印刷要素4間の距離Lとを調整することにより、装飾模様が視認できる斜め方向の角度を変更することができる。また、距離Lを大きく取れば、装飾体1の表面3の垂直方向から見た時に装飾模様を視認できない、又はきわめて視認しにくくすることができる。つまり、装飾体1のデザイン仕様に応じて自由に装飾模様が視認できる角度を設定できるようになる。
【0028】
また、本発明の実施の形態1に係る装飾体1は、印刷要素4の基材2の表面3に平行方向の大きさは、印刷要素4の基材2の表面3からの高さH以下である。
このように構成することにより、装飾体1の表面3の垂直方向から見た時に、装飾模様を視認できない、又はきわめて視認しにくくすることができる。つまり、装飾体1のデザイン仕様に応じて装飾模様を隠す効果をより得られる。
【0029】
また、本発明の実施の形態1に係る装飾体1において、印刷要素4は、例えば透明のインキにより構成される。
また、印刷要素4は、艶消しインキにより構成される。
このように構成することにより、装飾体1の表面3の垂直方向から見た時に、装飾模様を視認できない、又はきわめて視認しにくくすることができる。つまり、装飾体1のデザイン仕様に応じて装飾模様を隠す効果をより得られる。また、透明なインキを使用すれば反射により、装飾模様の見え方が変わるため、装飾体1を見る角度だけでなく、光の反射によっても変化する装飾模様をもった装飾体1を提供することができる。
【0030】
また、本発明の実施の形態1に係る装飾体1において、複数の印刷要素が配置されている印刷領域10は、印刷要素4の間隔が異なる複数の領域を有する。
このように構成することにより、印刷要素4の間の距離Lが異なる領域があることにより、装飾体1の表面3を見る角度に応じて印刷要素4が重なって見える部分とそうでない部分とができるため、見る角度により異なる装飾模様に見える装飾体1を提供することができる。
【符号の説明】
【0031】
1 装飾体、2 基材、3 表面、4 印刷要素、5 地肌面、8 矢印、8a 矢印、10 印刷領域、10a 印刷領域、20 非印刷領域、30〜32 白抜き矢印、A 横方向寸法、B 縦方向寸法、H 高さ、L 距離、L1 (横方向の)距離、L2 (縦方向の)距離、L3 (斜め方向の)距離。
図1
図2
図3
図4
図5