【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、独立請求項の各態様を用いて解決される。本発明の好ましい構成は、各従属請求項の態様である。
【0008】
一態様によれば、内部に複数の基地局が配置されている駐車場の
運用のための方法が提供され、
a)車両によって駐車場における自身の走行のために必要とされるデータの最低データ量は、車両が、最低データ量に相当するデータに基づいて、第1の基地局の無線到達範囲を離脱して、第2の基地局の無線到達範囲内に走行可能であるように求められ、
b)第1の基地局は、データの求められた最低データ量を、第1の基地局の無線到達範囲内に存在する車両に送信し、それによって当該車両は、データに基づいて第1の基地局の無線到達範囲を離脱して、第2の基地局の無線到達範囲内に走行可能である。
【0009】
さらに一態様によれば、内部に複数の基地局が配置されている駐車場の
運用のための装置が提供され、この装置は、
車両によって前記駐車場における自身の走行のために必要とされるデータの最低データ量を、車両が、最低データ量に相当するデータに基づいて、第1の基地局の無線到達範囲を離脱して、第2の基地局の無線到達範囲内に走行可能であるように求めるように構成されているプロセッサと、
第1の基地局が、データの求められた最低データ量を、第1の基地局の無線到達範囲内に存在する車両に送信し、それによって当該車両が、データに基づいて第1の基地局の無線到達範囲を離脱して、第2の基地局の無線到達範囲内に走行可能であるように、第1の基地局を制御する制御装置と、
を備えている。
【0010】
さらに一態様によれば、車両のための駐車システムが提供され、この駐車システムは、内部に複数の基地局が配置されている駐車場と、駐車場の
運用のための装置とを備えている。
【0011】
さらに一態様によれば、コンピュータプログラムが提供され、このコンピュータプログラムは、当該コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるときに、駐車場の
運用のための方法を実施するためのプログラムコードを含んでいる。
【0012】
本発明は、それ故、特に、車両が第1の基地局から第2の基地局への走行のために必要とされる量のデータしか車両に供給されない。即ち、このことは、特に車両を第2の基地局の無線到達範囲内まで走行可能にするための量のデータしか車両に送信する必要がないことを意味する。というのも、車両は第2の基地局から、さらなるデータを得られるか又は受信可能だからであり、その後はこれらのデータに基づいて駐車場における自身の走行を継続することが可能だからである。
【0013】
即ち、このことは、特にそれによって、第1の基地局の無線到達範囲内の車両の滞在時間を、車両が第1の基地局の無線到達範囲内に滞在しているときに、既に全てのデータを当該車両が完全に伝送されて受け取るケースに比較して短縮できることを意味している。この場合のこれらの全てのデータは、駐車場における車両の完全な走行のために必要とされる。即ち、第1の基地局が、駐車場の入車口領域に配置されている限り、それによって好ましい方法により、入車口領域における車両の滞在時間が短縮可能になる。従って、これにより、好ましい方法で、入車口領域を通過可能な車両のフローレートが増加可能になる。
【0014】
本発明の趣旨における基地局とは、特に、無線アクセスポイント(「ワイヤレスアクセスポイント」)とも称することができる、いわゆる「アクセスポイント」を指す。そのようなアクセスポイント又はそのような基地局とは、特に、ワイヤレス通信装置のためのインタフェースとして働く電子装置を指す。端末装置、特に、例えば車両に組み込まれているような端末装置は、特に基地局に対するワイヤレス通信リンクを形成する。
【0015】
即ち、このことは、例えば車両内に端末装置が統合されていることを意味する。特に車両は、そのような端末装置を備えている。この端末装置を介して車両は、例えば基地局に対して通信リンクを形成する。
【0016】
駐車場は、本発明の趣旨では駐車エリアとも称され、車両を止めておくためのエリアとして使用される。従って、駐車場とは特に、複数の駐車スペース(私有地の駐車場の場合)又は駐車区画(公有地の駐車場の場合)を有する、1つの関連するエリアを形成する。駐車場は、一実施形態によれば、パーキングビルに含まれるものであってもよい。特にこの駐車場は、屋内駐車場に含まれる。
【0017】
一実施形態によれば、通信、即ち、特にデータの送信及び/又は受信は、通信ネットワークを介して実施される。
【0018】
一実施形態によれば、通信ネットワークは、WLANネットワーク及び/又は移動無線ネットワークを含む。
【0019】
一実施形態では、通信は、通信ネットワークを介して暗号化されるか又は暗号化されている。
【0020】
一実施形態によれば、車両の車両速度は、データが車両に完全に伝送されるまでは、車両がまだ第1の基地局の無線到達範囲内に留まるように適合化される。
【0021】
これにより、車両が自身の走行のために第2の基地局までに、正確には第2の基地局の無線到達範囲に到達するまでに必要とするデータが車両に完全に伝送されるまでは、車両がまだ第1の基地局の無線到達範囲内に留まることが効果的に保証可能になるという技術的利点が得られる。ここで、車両速度の適合化は、容易に実施される特に簡単な手段である。
【0022】
車両の速度の適合化は、特に、遠隔制御データを車両に送信し、この遠隔制御データに基づいて車両が遠隔操作されて誘導されることを含む。それによりこの遠隔制御データに基づいて、車両速度が適合化される。特に車両速度の適合化は、目標車両速度が車両に送信されることを含み、それによって車両は、特に自律的にその瞬時の車両速度を、目標車両速度に制御する。
【0023】
車両速度の適合化は、特に車両速度が低減されることを含む。車両速度は、特に瞬時の車両速度とも称される。即ち、車両は、特に、適合化に応じて、適合化前よりもゆっくりと走行する。
【0024】
一実施形態によれば、車両によって既に受信されたデータ量がどの程度の規模かに関する車両のメッセージの受信に応じて、第1の基地局から車両へのデータの完全な送信のためにどの程度の時間が必要とされるかを推定し、それにより推定された時間に基づいて、前記車両速度を適合化することが想定される。
【0025】
これにより、車両が自身の走行のために第2の基地局の無線到達範囲に到達するまでに必要とする全てのデータを車両に送信するために、どの程度の時間がまだ必要であるのかを効果的に推定することが可能になるという技術的利点が得られる。
【0026】
従って、それに応じて効果的に車両速度は適合化可能になる。というのも、車両のメッセージに基づいて、車両が既にどの程度のデータを受信したかが既知であるからである。従って、それにより、前述した時間の改善された推定が可能である。
【0027】
他の実施形態では、推定は、基地局の各送信電力がどの程度の規模であるのかを示すデジタル送信電力マップに基づいて求められる第1の基地局の送信電力に基づいて、及び/又は、第1の基地局と第2の基地局との間の瞬時のデータ伝送レートに基づいて、実施されることが想定される。
【0028】
これにより、前述した時間の正確な推定が可能である限り、車両速度の効果的な適合化が可能になるという技術的利点が得られる。というのも、瞬時のデータ伝送速度が既知である場合、通常は、残余のデータを転送するために、どの程度の時間がまだ必要であるかは、概ね正確に推定できるからである。特に送信電力マップに基づいて、即ち、第1の基地局の送信電力に基づいて、まだ必要な時間を求めることが可能である。というのも、通常は、送信電力が高ければ高いほど、より高速にデータを伝送することが可能になるからである。
【0029】
他の実施形態では、最低データ量の算出は、第1の基地局及び第2の基地局の各送信電力に基づいて実施され、各送信電力は、基地局の各送信電力がどの程度の規模であるのかを示すデジタル送信電力マップに基づいて求められることが想定される。
【0030】
これにより、求めるべき最低データ量が効果的に求められ得るという技術的利点が得られる。というのも、第2の基地局の送信電力がどの程度の規模であるのかは既知であるので、いつ車両が第2の基地局の無線到達範囲内に到来するかを効果的に推定することは可能である。また、第1の基地局の送信電力がどの程度の規模であるのかも既知であるので、どの程度の間、車両は、第1の基地局の無線到達範囲内に滞在するか、及び/又は、駐車場におけるどの場所で、車両は、第1の基地局の無線到達範囲を離脱するかを効果的に推定することが可能である。従って、それにより、車両が第2の基地局の無線到達範囲に到達することができるようにするためには、どの程度のデータを車両に少なくとも使用可能にさせる必要があるのかを特に良好に推定することが可能になる。
【0031】
一実施形態によれば、車両によって測定された受信電力、及び/又は、車両によって測定されたデータ伝送レートの受信に応じて、基地局の各送信電力がどの程度の規模であるのかを示すデジタル送信電力マップが更新されることが想定される。
【0032】
これにより特に、デジタル送信電力マップの個々の基地局に対する常に更新された送信電力が使用可能になるという技術的利点が得られる。それにより特に、最低データ量を求めることが、送信電力の古い、場合によってはもはや有効でない値に基づいて実施されることが回避可能になる。従って、それにより、最低データ量を正確に求めることが保証され得る。
【0033】
一実施形態によれば、基地局の各送信電力がどの程度の規模かを示すデジタル送信電力マップが想定される。
【0034】
一実施形態によれば、前述したステップa)及びb)は、さらなる基地局のために繰り返し実施され、それによって車両は、1つの基地局の無線到達範囲を離脱して、さらなる基地局の無線到達範囲内へ、車両が駐車場における目標位置に到達するまで1つの基地局が車両に送信したデータに基づいて、走行可能であることが想定される。
【0035】
即ち、このことは、上述した及び後述するステップが、第1及び第2の基地局に関連して、さらなる基地局のためにも継続することが可能であることを意味する。即ち、このことは、車両が、例えば第2の基地局の後に、第3の基地局まで、及び、そこから第4の基地局まで、及び、場合によっては第5の基地局まで、及び、場合によっては第6の基地局まで、などのように、走行可能であることを意味する。このことは、第1の基地局から第2の基地局までの走行にも同様である。即ち、このことは、特に第2の基地局の無線到達範囲内に存在する車両は、当該車両が第2の基地局の無線到達範囲を離脱して、かつ、第3の基地局の無線到達範囲内に到達するために必要とする最低データ量のデータを受信することを意味する。従って、特に車両が第3の基地局の無線到達範囲内に存在する場合、この車両には、当該車両が第4の基地局の無線到達範囲内に到達するために必要とする最低データ量のデータが使用可能になることが想定される。このことは、車両が駐車場におけるその目標位置に到達するまで任意に継続することが可能である。
【0036】
即ち、このことは、特にここでは本発明による考察が、車両に、駐車場における目標位置までのその走行に対して、走行の開始時点で既に、このために必要な全てのデータが使用可能にならないことに見出せることを意味する。それどころか、本発明によれば、駐車場における目標位置までの走行のために必要なデータが、車両に、部分的に使用可能にさせることが想定される。この部分的にとは、ここでは、特に車両に、特に直前に存在する区間のためのデータのみが使用可能になることを意味しており、即ち、例えば第1の基地局から第2の基地局までのデータのみ、又は、第2の基地局から第3の基地局までのデータのみが使用可能になることを意味する。
【0037】
駐車場における目標位置とは、特に、そこまで車両を走行させるべき位置を指す。目標位置とは、例えば、そこに車両を駐車させるべき駐車場における駐車位置である。
【0038】
目標位置までの車両の走行は、特に開始位置から開始される。開始位置とは、例えばそこに運転者が自身の車を止めることができる駐車場における停止位置である。
【0039】
開始位置とは、例えばそこに車両が駐車されている駐車位置である。従って、この場合には、特に目標位置は、車両の運転者が自身の車両を受け取ることができる、受け取り位置である。
【0040】
一実施形態によれば、受け取り位置と停止位置とは同一である。
【0041】
他の実施形態によれば、受け取り位置と停止位置とは異なっている。
【0042】
受け取り位置は、特に、駐車場の出口領域に配置されている。停止位置は、特に、駐車場の入口領域に配置されている。駐車場の入口領域と出口領域とは、特に、交差していてもよい。
【0043】
一実施形態によれば、駐車場における車両の走行とは、車両の自律的走行であり得ることが想定される。即ち、このことは、車両がデータに基づいて、駐車場を自律的に走行すること、即ち、特に、第1の基地局から第2の基地局の無線到達範囲内へ自律的に走行することを意味する。
【0044】
一実施形態によれば、駐車場における車両の走行が、遠隔操作された走行であることが想定される。即ち、このことは、車両が遠隔操作されて第1の基地局から第2の基地局の無線到達範囲内へ誘導されることを意味する。
【0045】
一実施形態によれば、駐車場における車両の走行が、遠隔操作された走行も、自律的走行も含むことが想定される。即ち、このことは、車両が、例えば1つの区間は自律的に走行し、別の区間は遠隔操作されて誘導されることを意味する。ここでは特に、任意の組み合わせが可能である。
【0046】
一実施形態によれば、車両は、自律的に又は遠隔操作されて、駐車位置へ又は駐車位置に、入庫されることが想定される。
【0047】
一実施形態によれば、車両は、自律的に又は遠隔操作されて、駐車位置から出庫されることが想定される。
【0048】
一実施形態によれば、車両は、自律的に及び/又は遠隔操作されて、駐車場における開始位置から目標位置まで誘導されることが想定される。特に一実施形態によれば、車両が目標位置から開始位置まで、自律的に戻ること、及び/又は、遠隔操作されて誘導されること、が想定される。
【0049】
自律的とは、本発明の趣旨においては、特に車両が自動的に、即ち、運転者の介入操作なしで、駐車場を移動されること又は走行することを意味する。即ち、車両は、運転者がこのために車両を操作する必要性を生じさせることなしに駐車場を自動的に走行する。そのような走行は、特に、車両の横方向及び/又は長手方向の操作又は制御を含む。そのような、自動的な入庫と出庫が可能な自律走行車両は、AVP車両とも称され得る。AVPとは、「オートマチックバレーパーキング」の略であり、「自動的駐車過程」とも翻訳可能である。このAVP機能を有していない車両は、例えば通常車両と称される。
【0050】
一実施形態によれば、車両が駐車場における開始位置から目標位置までの自身の走行のために必要とするデータが求められ、求められたデータに基づいて最低データ量のデータが求められることが想定される。
【0051】
即ち、このことは、特に、確かに駐車場における車両の走行開始時点で既に全ての必要なデータが求められることを意味しているが、しかしながら、それらのデータからは、車両が第1の基地局から第2の基地局までのその走行のために必要とするデータだけが車両に送信される。それにより特に、第1の基地局の無線到達範囲内における車両の滞留時間を短縮することが可能になる。
【0052】
さらなる実施形態によれば、既に事前に求められたこれらのデータから、その後の第2の基地局から第3の基地局まで、又は、第3の基地局から第4の基地局までなどのその走行のために必要となるデータが車両に使用可能にさせることが想定される。
【0053】
他の実施形態では、これらのデータは、以下のデータ、即ち、軌道データ、駐車場のデジタルマップのマップデータ、遠隔制御データ、駐車場に存在する移動物体及び/又は固定物体の物体データ、ランドマークデータ、トラフィックデータ、及び、ハザードデータからなるグループの1つ以上の要素を含むことが想定される。
【0054】
即ち、このことは、特に軌道データが、車両に、その走行に沿って通過すべき目標軌道を設定することを意味する。駐車場のデジタルマップのマップデータに基づいて、例えば車両は、好ましい方法で、駐車場領域内で方向を定めることができ、及び/又は、これらのマップデータに基づいて、駐車場において移動され得る。遠隔制御データに基づいて、特に、車両の遠隔制御が可能である。従って、例えば、この遠隔制御データは、遠隔制御命令を含む。駐車場に存在している移動物体及び/又は固定物体の物体データは、特にこれらの物体の位置データを含む。即ち、このことは、これらの物体データが、駐車場においてどこにどの物体が存在しているかを設定することを意味する。特に、これらの物体データが移動物体の場合には、さらに速度データを含むことが想定され、それによって当該物体の瞬時速度が既知となる。
【0055】
固定物体とは、特に移動することができない物体を指す。例えば固定物体は、例えばパーキングビルの柱などのように固定されたインフラストラクチャである。移動物体とは、特に、それがちょうど動いていない場合であっても移動することができる物体を指す。従って、例えば駐車中の車両又は停止中の車両も移動物体である。なぜなら、それらはもちろん移動することができるからである。即ち、移動物体とは、特に駐車場におけるさらなる車両及び/又は人及び/又は動物を指す。
【0056】
ランドマークデータは、特に、1つ以上のランドマークの位置及び/又はランドマーク(複数可)のランドマークタイプ及び/又は特にランドマーク(複数可)の内容を含む。ランドマークデータは、特に車両によって使用され、駐車場において自律的に走行するために必要とされ得る。ランドマークの内容は、例えば車両を用いて、周辺環境センサシステム、特に、視覚型センサを用いて最検出可能である1つ以上の形態を含む。1つの内容として、例えばバーコード及び/又は特定の形態、インフラストラクチャ(例えば所定の寸法及び間隔を有する柱の配置構成)及び/又は特定の形状(例えば彫像)が含まれる。即ち、ランドマークの1つの内容、特にいくつかは、それらの位置も含めて既知であり(例えばデジタルマップに格納されている)、現実の世界において再発見される。従って、1つのランドマークは、例えばどこに車両が存在するかを識別及び/又は分析するために使用される。1つのランドマークは、例えば再認識点である。
【0057】
トラフィックデータは、例えば1つ又は複数の交通標識の位置、及び、1つ以上の交通標識の交通タイプを含む。トラフィックデータは、特にデジタルマップのマップデータを含むが、但し、これは必須ではない。
【0058】
ハザードデータは、駐車場における1つの危険な領域又は複数の危険な領域の位置と、1つ以上の危険な領域の危険の種類又はタイプを含む。危険な領域とは、例えばその中で車両、特にAVP車両が問題を起こしている駐車場の領域である。このことは、例えば当該領域内でセンサに基づく周辺環境の検出が困難である理由による。
【0059】
一実施形態によれば、駐車場の
運用のための装置は、駐車場の
運用のための方法を実行又は実施するように調整又は構成されていることが想定される。
【0060】
方法に関連してなされる実施形態は、装置に対しても、駐車システムに対しても同様に有効であり、その逆も有効である。即ち、このことは、特に装置枠で生じる技術的特徴及び技術的機能性が、方法に対しても有効であり、その逆も有効であることを意味する。即ち、このことは例えばプロセッサが、最低データ量を、前述した実施形態に従って、及び/又は、後述する実施形態に従って、求めるように構成されていることを意味する。
【0061】
一実施形態によれば、制御装置は、第2の基地局及び/又はさらなる基地局を制御するように調整されている。即ち、このことは、制御装置が、第2の基地局を、次のように制御可能であることを意味する。即ち、第2の基地局は、複数のデータから車両が第3の基地局までの自身の走行のための必要とする最低データ量を、第2の基地局の無線到達範囲内に存在する当該車両に送信するように制御可能であることを意味する。この最低データ量は、事前にプロセッサにより、前述した及び後述する実施形態に従って求められたものである。このことは、さらなる基地局にも有効である。即ち、このことは、装置を用いて車両を目標位置まで誘導できることを意味し、このために必要なデータが、部分ごとに車両に使用可能になる。この制御装置は、特に、複数の基地局を制御するように調整されている。
【0062】
以下では、本発明を、好ましい実施形態に基づき詳細に説明する。