特許第6615283号(P6615283)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッドの特許一覧
<>
  • 特許6615283-リベット付けされる腕時計バンド 図000002
  • 特許6615283-リベット付けされる腕時計バンド 図000003
  • 特許6615283-リベット付けされる腕時計バンド 図000004
  • 特許6615283-リベット付けされる腕時計バンド 図000005
  • 特許6615283-リベット付けされる腕時計バンド 図000006
  • 特許6615283-リベット付けされる腕時計バンド 図000007
  • 特許6615283-リベット付けされる腕時計バンド 図000008
  • 特許6615283-リベット付けされる腕時計バンド 図000009
  • 特許6615283-リベット付けされる腕時計バンド 図000010
  • 特許6615283-リベット付けされる腕時計バンド 図000011
  • 特許6615283-リベット付けされる腕時計バンド 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6615283
(24)【登録日】2019年11月15日
(45)【発行日】2019年12月4日
(54)【発明の名称】リベット付けされる腕時計バンド
(51)【国際特許分類】
   A44C 5/00 20060101AFI20191125BHJP
   A44C 5/14 20060101ALI20191125BHJP
【FI】
   A44C5/00 501Z
   A44C5/14 M
【請求項の数】14
【外国語出願】
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-131275(P2018-131275)
(22)【出願日】2018年7月11日
(65)【公開番号】特開2019-22654(P2019-22654A)
(43)【公開日】2019年2月14日
【審査請求日】2018年8月27日
(31)【優先権主張番号】17182744.7
(32)【優先日】2017年7月24日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】506425538
【氏名又は名称】ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】ピエリ・ヴュイユ
(72)【発明者】
【氏名】セドリック・ニコラ
(72)【発明者】
【氏名】イヴァン・フェリ
【審査官】 粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭61−005121(JP,U)
【文献】 中国実用新案第202233409(CN,U)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0316863(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44C 5/00−5/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのバンドないし腕輪メンバー(20)を有する腕時計バンドないし装飾用腕輪(10)であって、
前記バンドないし腕輪メンバー(20)は、折り曲げ部分(23)にて、上側半バンドないし腕輪部分(22)に隣接して接続している下側半バンドないし腕輪部分(21)を有し、
前記上側半バンドないし腕輪部分(22)と前記下側半バンドないし腕輪部分(21)は両方とも、前記折り曲げ部分(23)にて、腕時計ないし装飾品の棒体又は突起をともに囲むように構成しており、
前記上側半バンドないし腕輪部分(22)と前記下側半バンドないし腕輪部分(21)にはそれぞれ、前記折り曲げ部分(23)に対して対称に、前記バンドないし腕輪(10)が備える二体式リベットを通すように構成している少なくとも1つの穿孔(24)があり、
前記二体式リベットは、頭部付きの下側ボディー(31)と頭部付きの上側ボディー(32)を有し、
これらの下側ボディー(31)と上側ボディー(32)は、一方が他方の内側に挿入され互いに同軸であるように、又はそれぞれが変形可能な共通管(30)内に前記共通管(30)と同軸であるように挿入されるように構成しており、
前記下側ボディー(31)と前記上側ボディー(32)の頭部がそれぞれ、自身の上に折り曲げられた前記バンドないし腕輪メンバー(20)の両側にあり、
前記バンドないし腕輪(10)は、各二体式リベットにおいて、前記上側ボディー(32)に対する前記下側ボディー(31)の可逆的な軸方向の止めを確実にするスナップ手段(40)を有し、
前記スナップ手段(40)は、前記下側ボディー(31)と前記上側ボディー(32)の一方が他方の内側に挿入されるように構成している場合に、前記下側ボディー(31)の下側溝(55)と前記上側ボディー(32)の上側溝(54)を整列させるように配置するように構成している少なくとも1つの弾性保持プレート(41)を有し、あるいは前記下側ボディー(31)と前記上側ボディー(32)がそれぞれ前記共通管(30)内に挿入されるように構成している場合、前記共通管(30)内に配置されそれぞれ前記下側ボディー(31)の相補的な下側クリップリップ(71)及び前記上側ボディー(32)の相補的な上側クリップリップ(72)とスナップ嵌め合いをするように構成している下側(61)と上側(62)の少なくとも2つのクリップリップを有する
ことを特徴とするバンドないし腕輪(10)。
【請求項2】
前記下側ボディー(31)と前記上側ボディー(32)は、一方が他方の内側に挿入されるように構成しており、
前記スナップ手段(40)は、前記下側ボディー(31)と前記上側ボディー(32)の一方が他方の内側に挿入される場合に、前記下側ボディー(31)の下側溝(55)と前記上側ボディー(32)の上側溝(54)を整列させて配置するように構成している少なくとも1つの弾性保持プレート(41)を有する
ことを特徴とする請求項1に記載のバンドないし腕輪(10)。
【請求項3】
前記下側ボディー(31)と前記上側ボディー(32)の一方である外側ボディー(33)は、その他方である内側ボディー(34)を囲み、
この外側ボディー(33)には、その軸に垂直に延在しており前記弾性保持プレート(41)のためのハウジングとしてはたらくように構成している貫通溝(53)があり、
前記弾性保持プレート(41)には、前記二体式リベットの閉位置において、前記内側ボディー(34)にある第1の外側溝(54)を囲むように構成している少なくとも2つのリップ(42)があり、これによって、前記保持プレート(41)に対して前記内側ボディー(34)を軸方向に動けなくし、
前記第1の外側溝(54)は、回転形状ではなく、解放位置の方への前記弾性保持プレート(41)に対する前記内側ボディー(34)の相対的回転が、前記弾性保持プレート(41)の平面内において前記内側ボディー(34)にある肩部(340)上に載るように前記リップ(42)を十分に遠くに離れるように動かして、前記解放位置における前記弾性保持プレート(41)に対する前記内側ボディー(34)の軸方向の解放を可能にする
ことを特徴とする請求項2に記載のバンドないし腕輪(10)。
【請求項4】
前記内側ボディー(34)は、第1の軸方向のボア(38)内に、この第1の軸方向のボア(38)に挿入される工具によって回転操作をするための第1の駆動手段を有する
ことを特徴とする請求項3に記載のバンドないし腕輪(10)。
【請求項5】
前記外側ボディー(33)の前記貫通溝(53)は、回転形状ではなく、オープン位置の方への前記弾性保持プレート(41)に対する前記外側ボディー(33)の相対的回転によって、前記弾性保持プレート(41)の平面内において、前記リップ(42)が十分に遠くに離れるように動き、これによって、前記オープン位置において前記弾性保持プレート(41)に対する前記外側ボディー(33)の軸方向の解放が可能になる
ことを特徴とする請求項3に記載のバンドないし腕輪(10)。
【請求項6】
前記外側ボディー(33)は、第2の軸方向のボア(39)内に、前記第2の軸方向のボア(39)内に挿入される工具によって前記外側ボディー(33)の回転操作を可能にする第2の駆動手段を有する
ことを特徴とする請求項3に記載のバンドないし腕輪(10)。
【請求項7】
前記スナップ手段(40)は、前記二体式リベットの軸方向における戻し手段を形成する少なくとも1つの付加的な剛性プレート(43)を有し、
この剛性プレート(43)は、前記外側ボディー(33)にある第2の外側溝(55)に前記弾性保持プレート(41)を押すように構成しており、この第2の外側溝(55)内へと前記貫通溝(53)が開いている
ことを特徴とする請求項3に記載のバンドないし腕輪(10)。
【請求項8】
前記下側ボディー(31)と前記上側ボディー(32)はそれぞれ、共通管(30)内に挿入されるように構成しており、
前記スナップ手段(40)は、前記共通管(30)内に配置された下側(61)と上側(62)の少なくとも2つのクリップリップを有し、
前記下側ボディー(31)と前記上側ボディー(32)がそれぞれ前記共通管(30)内に挿入される場合、これらのクリップリップはそれぞれ、前記下側ボディー(31)の相補的な下側クリップリップ(71)及び前記上側ボディー(32)の相補的な上側クリップリップ(72)とそれぞれ閉位置においてクリップ嵌め合いするように連係するように構成しており、
前記共通管(30)が弾性変形可能であるか、又は前記下側ボディー(31)と前記上側ボディー(32)が弾性変形可能である
ことを特徴とする請求項1に記載のバンドないし腕輪(10)。
【請求項9】
前記共通管(30)は、弾性変形可能であり、前記共通管(30)には、その長さのすべて又は一部にわたって少なくとも1つの縦溝(330)があり、これによって、前記共通管(30)が拡大させられるときに前記スナップ手段の解放を可能にする
ことを特徴とする請求項8に記載のバンドないし腕輪(10)。
【請求項10】
前記下側ボディー(31)と前記上側ボディー(32)にはそれぞれ、ボア(39、38)があり、このボア(39、38)は、工具を通して前記共通管(30)にある内側ふくらみ部分(332)と接触させて、前記共通管(30)を変形させて拡大させて前記下側ボディー(31)と前記上側ボディー(32)を解放する位置にするように構成している
ことを特徴とする請求項9に記載のバンドないし腕輪(10)。
【請求項11】
前記共通管(30)には、前記下側半バンドないし腕輪部分(21)と前記上側半バンドないし腕輪部分(22)の間に挿入されるように構成している少なくとも1つの中央カラー(331)がある
ことを特徴とする請求項8に記載のバンドないし腕輪(10)。
【請求項12】
前記共通管(30)には、アセンブルされた複数の弾性要素がある
ことを特徴とする請求項8に記載のバンドないし腕輪(10)。
【請求項13】
請求項1に記載のバンド(10)を有する腕時計(100)。
【請求項14】
請求項1に記載の腕輪(10)を有する装飾品(200)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つのバンドないし腕輪メンバーを有する腕時計バンドないし装飾用腕輪に関する。前記バンドないし腕輪メンバーは、折り曲げ部分にて、上側半バンドないし腕輪部分に隣接してリンクされている下側半バンドないし腕輪部分を有し、前記上側半バンドないし腕輪部分と前記下側半バンドないし腕輪部分は両方とも、前記折り曲げ部分にて、腕時計ないし装飾品の棒体又は突起をともに囲むように構成しており、前記上側半バンドないし腕輪部分と前記下側半バンドないし腕輪部分にはそれぞれ、前記折り曲げ部分に対して対称に、前記バンドないし腕輪が備える二体式リベットを通すように構成している少なくとも1つの穿孔があり、前記二体式リベットは、頭部付きの下側ボディーと頭部付きの上側ボディーを有し、これらの下側ボディーと上側ボディーは、一方が他方の内側に挿入され互いに同軸であるように、又はそれぞれが変形可能な共通管内に前記共通管と同軸であるように挿入されるように構成しており、前記下側ボディーと前記上側ボディーの各頭部がそれぞれ、自身の上に折り曲げられたバンドないし腕輪メンバーの両側にある。
【0002】
本発明は、さらに、このようなバンドを有する腕時計に関する。
【0003】
本発明は、さらに、この種の腕輪を有する装飾品に関する。
【0004】
本発明は、腕時計ないし装飾品のためのバンドないし腕輪の分野に関する。
【背景技術】
【0005】
リベットによって固定されるバンドないし腕輪は、計時器ないし装飾品の分野において、腕時計や装飾品のスポーツカスタム化のために評価されている。なぜなら、リベットは、大きな飛行、モーターレース又はセーリングのイベントに関連するアプリケーションを思い起こすためである。
【0006】
このようなリベットは、ますます精密に作られるようになっている部品であり、チタン合金のような希にしかない材料であったり、貴重な材料で作られている部品であったりし、特に、純度検証極印を付与される材料であったりする。また、リベットの頭部には、バンドないし腕輪を向上させるように設計された装飾性要素があることがある。中央ボアがあるリベットは、特に評価されている。
【0007】
このようなリベット付けされるバンドないし腕輪は、伝統的に、固定されたホーンや突起がある腕時計ないし装飾品において用いられる。バンドないし腕輪部分を挿入するためには、このようなホーンや突起を回避する必要がある。リベットは、一般的には、不可逆的に固定される。なぜなら、リベットは、打ち付け、頭出し、接合又は溶接によって取り付けられ、このことによって、リベットを分解することが実質的に無理になる。また、リベットの中には、純粋に装飾のためのものがあり、これらは分解されるようには設計されていない。このように、バンドないし腕輪を交換することには、リベットを破壊することが必要となる。これは、一般的には、ドリルによって穴を開けることによって行われる。このようなリベットの破壊は、リベットそのものに高い価値があるすべての場合において望ましくない。特に皮革製品に対して、リベットにおいてねじを用いることがあり、このようなねじによっては、恒久的な取り付けを確実にすることはできず、ユーザーやその衣服が動いたときにねじが緩むことがある。したがって、腕時計ないし装飾品を紛失してしまうリスクがある。
【0008】
このようにして、ユーザーによって意図せずに分解できないが、ワークショップにおいては分解でき、したがって、リベット要素を回収して再利用でき、バンドないし腕輪が交換可能であることを確実にするような、特に中心に穴が開いたリベットによって、リベット付けされるバンドないし腕輪を開発することが課題となる。
【0009】
SPECTORによる米国特許出願US2439274Aは、各ストラップ部分の内部においてフレキシブル材料の層がいくつか重なり合ったリベット付けされる腕時計ストラップについて記載している。このリベットは、フレキシブル材料のストラップ部分が腕時計ケースの下を通るかどうかに応じて2つ又は3つの材料層を一緒に保持している。この腕時計ケースは、そのホーンを通り抜けストラップ部分にリベット付けされるループによって保持される。
【0010】
CUIRS MEILLONによるフランス特許出願FR1528737Aは、フレキシブル材料で作られた見えるスタッドを備える腕時計ストラップについて記載している。これには、少なくとも1つのフレキシブルな固定用突起があり、これも腕時計ケースを保持する。材料の様々な厚みは、分離したシャンクファスナーを用いてアセンブルされ、各シャンクファスナーには、アセンブリーの見える側にて突き出ている頭部があり、この頭部から2つの平坦な脚部がこのアセンブリーの下で折り曲げられるようにして延在している。この脚部は、フレキシブル材料の見えない底部層の下に形成されたスリット内に埋め込まれていたり埋め込まれていなかったりし、また、ユーザーを損傷させることを防ぐために接着性のディスクによってカバーされていたりする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、従来技術の課題を解決するようなリベット付けされるバンドないし腕輪を開発することを提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
このために、本発明は、請求項1に記載のバンドないし腕輪に関する。本発明は、さらに、この種のバンドを有する腕時計に関する。
【0013】
本発明は、さらに、この種の腕輪を有する装飾品に関する。
【0014】
添付図面を参照しながら下記の詳細な説明を読むことで、本発明の他の特徴及び利点を理解することができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係る閉じたホーンとバンドを有する腕時計を概略的に示している。
図2】本発明に係る閉じた突起と腕輪を有する装飾品を概略的に示している。
図3図3〜6は、本発明の第1の変種を示している。図3は、中央の折り曲げ部分を挟んでおりリベット用の穿孔がある上側と下側の2つの半バンドないし腕輪部分についての分解斜視図を示している。リベットには、下側ボディーと上側ボディーがある。前記下側ボディーは、外側ボディーを形成しており、下側の半バンドないし腕輪部分に下から挿入される。この下側の半バンドないし腕輪部分の上には、弾性要素を有する保持プレートの両側に、2つの堅いプレートが設けられており、これらの弾性要素はすべて、2つの半バンドないし腕輪部分の間に閉じ込まれて、これらの半バンドないし腕輪部分は、一方が他方の上に折り曲げられる。前記上側ボディーは、内側ボディーを形成しており、上側半バンドないし腕輪部分を通って外側ボディー内に挿入されて、下側半バンドないし腕輪部分に対してしっかりと保持されることを確実にする。
図4】既に折り重なっている2つの半バンドないし腕輪部分を示している2つのボディーをアセンブルすることによって形成される二体式リベットの軸を通り抜ける断面の図である。保持プレートが、外側ボディーにある貫通溝にてその外側ボディーを動けなくしており、内側ボディーを挿入する準備ができている。
図5】同じアセンブリーを示している内側ボディーを挿入した後の図4と同様な形態の図である。このとき、内側ボディーは、その内側ボディーの外側溝内にて同じ保持プレートによって軸方向に止められている。
図6】同じアセンブリーを示している内側ボディーの4分の1回転の後の図5と同様な形態の図である。弾性保持プレートのリップを押し戻して、内側ボディーを取り除くことを可能にする。
図7図7〜11は、本発明の第2の変種を示している。図7は、中央の折り曲げ部分を挟んでいる一方が上側で他方が下側である2つの半バンドないし腕輪部分を示している分解斜視図である。これらの半バンドないし腕輪部分には、3つの二体式リベットを用いる特定の変種(これに限定しない)において、リベット用の穿孔があり、3つの下側ボディーは、下側半バンドないし腕輪部分の裏側から挿入されるように構成しており、3つの共通管は、2つの半バンドないし腕輪部分の間に閉じ込まれる準備ができており、そして、前記2つの半バンドないし腕輪部分は、一方が他方の上に折り曲げられる。3つの上側ボディーは、上側半バンドないし腕輪部分を通って共通管内に挿入されて、その上側ボディーが下側半バンドないし腕輪部分に対してしっかりと保持されることを確実にするように構成している。
図8】2つの半バンドないし腕輪部分の間にある共通管の構成を示しているその共通管の軸を通る断面の図である。
図9】既に折り重なっており共通管を閉じ込めている2つの半バンドないし腕輪部分を示している図8と同様な形態の図である。
図10】共通管の内側でクリップされている下側ボディーと上側ボディーを示している図9と同様な形態の図である。
図11】共通管の内側ふくらみ部分を押し戻す工具を挿入して共通管を拡大させて、下側ボディーを解放する様子を示している図10と同様な形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、少なくとも1つのバンドないし腕輪メンバー20、特に、2つのバンドないし腕輪メンバー20、を有する腕時計バンドないし装飾用腕輪10に関する。
【0017】
このバンドないし腕輪メンバー20は、下側半バンドないし腕輪部分21を有し、これは、折り曲げ部分23に隣接するように上側半バンドないし腕輪部分22に接続される。これらの2つの半バンドないし腕輪部分21及び22は一緒に、折り曲げ部分23にて、腕時計100ないし装飾品200の棒体又は突起300を囲むように構成している。
【0018】
上側又は下側の位置についての概念は、図面における構成に基づいており、本発明は、当然、逆の構成でも実装することができる。
【0019】
半バンドないし腕輪部分21及び22にはそれぞれ、折り曲げ部分23に対して対称に、バンド10が備えることとなる二体式リベットを通すように構成している少なくとも1つの穿孔24がある。
【0020】
この二体式リベットには、少なくとも1つの頭部付きの下側ボディー31と頭部付きの上側ボディー32がある。これらの下側ボディー31と上側ボディー32は、以下のいずれかのように構成している。
図3〜6に示した第1の変種におけるように、一方が他方の内側に同軸に挿入されるような構成、又は
図7〜11に示した第2の変種におけるように、それぞれが変形可能な共通管30内に、互いにそして共通管30と同軸であるように挿入されるような構成のいずれかである。
【0021】
リベットの頭部は、ここでは詳細に説明しない。なお、これらのリベットの頭部が、半バンドないし腕輪部分の厚みに応じて、二体式リベットが2つのアセンブルされた半バンドないし腕輪部分上に閉じられた後にこれらの半バンドないし腕輪部分を動けなくして軽くクランプするために、適切な位置に配置されることを理解することができるであろう。
【0022】
通常の形態において、下側ボディー31と上側ボディー32にはそれぞれ、対応する半バンドないし腕輪部分の材料を軸方向に動けなくするように構成している頭部があり、このとき、頭部がそれぞれ、自身の上に折り曲げられたバンドないし腕輪メンバー20の両側にある。
【0023】
本発明によると、バンド10には、二体式リベットのそれぞれにおいて、スナップ手段40がある。このスナップ手段40は、上側ボディー32に対する下側ボディー31の可逆的な軸方向の止めを確実にするように構成している。
【0024】
このスナップ手段40は、以下のいずれかを有する。
− まず、図3〜6の第1の変種におけるような、少なくとも1つの弾性保持プレート41である。これは、特に、下側ボディー31と上側ボディー32の一方が他方の内側に挿入される場合に、上側ボディー32の上側溝54と整列するように下側ボディー31の下側溝55を配置するように構成しているスリットプレートであることができる。
− あるいは図7〜11の第2の変種におけるような、共通管30内に配置された下側及び上側の少なくとも2つのクリップリップ61及び62である。これらはそれぞれ、下側ボディー31と上側ボディー32がそれぞれ共通管30に挿入されるときに、下側ボディー31の相補的な下側クリップリップ71と上側ボディー32の相補的な上側クリップリップ72とそれぞれスナップ嵌め合いするように構成している。
【0025】
第1の変種において、外側ボディー33は、下側ボディー31と上側ボディー32のいずれかであり、内側ボディー34である他方のボディーを囲み、この外側ボディー33には、貫通溝53がある。この貫通溝53は、外側ボディー33の軸に垂直に延在しており、弾性保持プレート41のハウジングとしてはたらくように構成している。
【0026】
特に、下側溝55は、回転形状であり、上側溝54と貫通溝53は、直線状の形の溝である。
【0027】
上記からわかるように、下側と上側の位置についての概念は、図面における位置に基づいており、本発明は、当然、逆の構成においても実装することができる。また、下側ボディー31又は上側ボディー32のいずれかが外側ボディー33又は内側ボディー34であることができることを理解することができるであろう。審美性の理由で、下側半バンドないし腕輪部分に内側ボディーを配置するように決めることができる。
【0028】
この弾性保持プレート41は、二体式リベットの軸に垂直な平面内にて変形可能であり、以下のような様々な形態にて構成することができる。すなわち、両側で細長材が平面内において変形可能であるようなオブロング状の穴がある形態、同じ平面内において同様に変形できるような少なくとも2つの部分を定めるようなスリットがある形態、止め輪の形で開いているような形態などである。保持プレート41には、少なくとも2つのリップ42があり、これらのリップ42は、二体式リベットの閉位置において、内側ボディー34にある第1の外側溝54を囲んで、保持プレート41に対して内側ボディー34を軸方向に動けなくするように構成している。この第1の外側溝54は、回転形状ではなく、解放位置の方への保持プレート41に対する内側ボディー34の相対的回転が、保持プレート41の平面内においてリップ42を十分に遠く離れて動かして、解放位置にて保持プレート41に対する内側ボディー34の軸方向の解放を可能にするように構成している。特に、このときリップ42は、内側ボディー34にある肩部340上に支持されるようになる。これらのリップ42は、特に、細長材の形態であることができ、また、他の形態であることもできる。
【0029】
特に、外側ボディー33の貫通溝53は、回転形状ではなく、オープン位置の方への保持プレート41に対する外側ボディー33の相対的回転は、保持プレート41の平面内において、リップ42を十分に遠く離れて動かして、オープン位置にて保持プレート41に対する外側ボディー33の軸方向の解放を可能にするように構成している。
【0030】
特に、内側ボディー34は、第1の軸方向のボア38内にて、ノッチ、ボス又は成形されたインプリントのような第1の駆動手段を有し、これによって、第1のボア38内に挿入された工具によって内側ボディー34を回転操作する。このことは、内側ボディー34を隠したくなる理由、また、その場合に、内側ボディー34を下側半バンドないし腕輪部分上に配置したくなることがあることの理由の説明となる。同様に、特に、外側ボディー33は、第2の軸方向のボア39内にて、第2の駆動手段を有し、これによって、第2のボア39内に挿入される工具によって外側ボディー33を回転操作する。より単純な実施形態において、アフターセールス技術者によって、摩擦によって、又は延長して操作されるグリッパーによって、内側ボディー34や外側ボディー33を動かせることができる。
【0031】
特定の実施形態において、スナップ手段40は、少なくとも1つの剛性プレート43、特に、弾性保持プレート41の両側に配置される2つの剛性プレート43、を有する。この剛性プレート43は、外側ボディー33にある第2の外側溝55内へと保持プレート41を押すように構成している。この第2の外側溝55内へと貫通溝53が開いている。図には、保持プレート41の両側に、このような剛性プレート43を2つ示している。このことには、二体式リベットの軸に垂直な平面内においてのみプレート43が変形することを確実にするという利点がある。図示した変種において、これらの2つの剛性プレートには、オフセットされているオブロング状の穴があり、これらのオブロング状の穴は、結合された後に、二体式リベットをバンドないし腕輪メンバーの平面内において完璧に配置する。最後に、これらの2つのプレートは、互いに、そして、半バンドないし腕輪部分のうちの1つに固定されて、当該バンドに対する外側ボディーの取り付けを完成させる。特定の図示していない変種において、二体式リベットの軸方向での戻し手段を形成する弾性プレートによって、このような剛性プレート43を置き換えたり、このような剛性プレート43を補助することができる。
【0032】
この第1の変種においてバンドをアセンブルすることは、以下のように非常に容易である。リベットの外側ボディーは、保持プレート及び各堅いプレートによって、一方の半バンドないし腕輪部分内に保持され、他方の半バンドないし腕輪部分は、折り曲げ部分にて、前記一方の半バンドないし腕輪部分上へと腕時計ないし装飾品の突起の上で折り曲げられる。リベットの内側ボディーは、既にマウントされているリベットのボディー内に挿入され、保持プレートは、外側のリベットを通り抜けて内側ボディーをロックして、内側ボディーを軸方向にブロックして内側ボディーが再び出てくるのを防ぐ。また、以下のように分解も容易である。適切な工具を介して内側ボディーを4分の1回転させることによって、保持プレートをロックしているリップを分離して、内側ボディーを解放させる。
【0033】
第2の変種において、下側ボディー31と上側ボディー32は、それぞれが共通管30に挿入されるように構成している。したがって、これらの下側ボディー31と上側ボディー32は同じであることができる。実施形態に応じて、共通管30が弾性変形可能であったり、下側ボディー31と上側ボディー32が弾性変形可能であったりする。別の変種において、バンドの弾性を調整することによって、2つの半管の形態、特に、ケイ素系接着剤などで接合されるような形態、であることができる。
【0034】
特に、図示したバージョンでは、共通管30は弾性変形可能であり、共通管30には、その長さのすべて又は一部にわたって少なくとも1つの縦溝330がある。この縦溝330は、共通管30が拡大させられるときに、スナップ手段の解放を可能にするように構成している。
【0035】
特に、下側ボディー31と上側ボディー32にはそれぞれ、ボア39、38がある。これらのボア39、38は、工具を通して、工具を共通管30にある内側ふくらみ部分332に接触させて、下側ボディー31及び/又は上側ボディー32を解放する位置となるように共通管を変形させて拡大させるように構成している。
【0036】
特に、共通管30には、少なくとも1つの中央カラー331がある。この中央カラー331は、下側半バンドないし腕輪部分21と上側半バンドないし腕輪部分22の間に挿入されるように構成している。この中央カラー331は、特に、上側半バンドないし腕輪部分に接合するための面として用いることができる。
【0037】
特定の図示していない実施形態において、共通管30には、アセンブルされた複数の弾性要素がある。
【0038】
この第2の変種にしたがってバンドをアセンブルすることは、以下のように非常に容易である。一方の半バンドないし腕輪部分内に、カラーに載るように、共通管が挿入される。2つの半バンドないし腕輪部分は、折り曲げ部分にて、腕時計ないし装飾品の突起の上で、一方が他方の上に折り曲げられる。上側及び下側ボディーは、単に、共通管内に嵌まるクリップであることができる。分解のために、技術者は、リベットのボアに工具を挿入してふくらみ部分を押すことによって、共通管を拡大させる。そして、2つのボディーのクリップが外され、バンドが分解される。なお、これらのボディーを同時に取り外すことを望まない場合に、所望のようにこれらのボディーの一方又は他方を解放することが可能であることには注目すべきである。
【0039】
本発明は、さらに、このようなバンド10を有する腕時計100に関する。
【0040】
本発明は、さらに、このような腕輪10を有する装飾品200に関する。
【0041】
短く書くと、本発明は、リベットの可逆的なアセンブリーによって、腕時計の技術者に対して交換可能な機能を提供するものである。このことによって、腕時計ないし装飾品が安全に着用されることが確実になる。このように、本発明によって、バンドないし腕輪、そして、リベットのボディーのための各種の材料やテクスチャを用いることを容易にすることによって、バンドないし腕輪のカスタム化が可能になる。このことによって、顧客の要求に応じて、顧客に様々な異なる外観のバンドないし腕輪を提供することができる。
【符号の説明】
【0042】
10 腕時計バンドないし装飾用腕輪
20 バンドないし腕輪メンバー
21 下側半バンドないし腕輪部分
22 上側半バンドないし腕輪部分
23 折り曲げ部分
24 穿孔
30 共通管
31 下側ボディー
32 上側ボディー
33 外側ボディー
34 内側ボディー
38 第1の軸方向のボア
39 第2の軸方向のボア
40 スナップ手段
41 弾性保持プレート
42 リップ
43 剛性プレート
53 貫通溝
54 上側溝
55 下側溝
61、71 下側クリップリップ
62、72 上側クリップリップ
100 腕時計
200 装飾品
330 縦溝
331 中央カラー
332 内側ふくらみ部分
340 肩部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11