【文献】
CMCC,Vision and Technologies for 5G[online], 3GPP workshop 2015-09-17_18_RAN_5G RWS-150089,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/workshop/2015-09-17_18_RAN_5G/Docs/RWS-150089.zip>,2015年 9月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記端末デバイスの前記基本情報及び/又は前記ネットワーク情報が変更されたとき、前記第2のノードが、スケジューリングノードを変更するために前記第1のノードとネゴシエートするステップと、
前記第2のノードが、前記端末デバイスの変更された前記基本情報及び/又は変更された前記ネットワーク情報に基づいて、第2の指示情報を決定し、前記第2の指示情報を前記第1のノードに送信するステップであって、前記第2の指示情報は、前記第2のノードによる前記端末デバイスのスケジューリングが前記第2のノードによる前記端末デバイスのスケジューリングに変更されることを示すのに用いられ、又は、前記第1のノードによる前記端末デバイスのスケジューリングが前記第2のノードによる前記端末デバイスのスケジューリングに変更されることを示すのに用いられる、ステップと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
前記端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報が変更されたとき、前記第2のノードが、スケジューリングノードを変更するために前記第1のノードとネゴシエートするステップと、
前記第1のノードが、前記第2のノードによって送信された第2の指示情報を受信するステップであって、前記第2の指示情報は、前記第2のノードにより、前記端末デバイスの変更された前記基本情報及び/又は変更された前記ネットワーク情報に基づいて決定され、前記第2の指示情報は、前記第2のノードによる前記端末デバイスのスケジューリングが前記第1のノードによる前記端末デバイスのスケジューリングに変更されること、又は、前記第1のノードによる前記端末デバイスのスケジューリングが前記第2のノードによる前記端末デバイスのスケジューリングに変更されることを示すために用いられる、ステップと、
を更に含む、請求項7に記載の方法。
前記第1のノードが、前記第2のノードによって送信され且つ前記第2のノードの前記スケジューリング機能を用いて処理されていないデータパケットを受信する前記ステップは、
前記第1のノードが、前記第2のノードによって送信されたPDCP PDU又はIP PDUを受信するステップ、
を含む、請求項7乃至8のいずれか一項に記載の方法。
前記第1のノードが、前記第2のノードによって送信され且つ前記第2のノードの前記スケジューリング機能を用いて処理されたデータパケットを受信する前記ステップは、
前記第1のノードが、前記第2のノードによって送信されたMAC PDUを受信するステップ、又は、
前記第1のノードが、前記第2のノードによって送信されたPHYレイヤデータを受信するステップ、
を含む、請求項7乃至8のいずれか一項に記載の方法。
前記処理モジュールは更に、前記端末デバイスの前記基本情報及び/又は前記ネットワーク情報が変更されたとき、前記第1のノードとネゴシエートしてスケジューリングノードを変更し、前記端末デバイスの変更された前記基本情報及び/又は変更された前記ネットワーク情報に基づいて、第2の指示情報を決定するように構成され、
前記送信モジュールは、前記処理モジュールによって決定された前記第2の指示情報を前記第1のノードに送信するように構成され、前記第2の指示情報は、第2のノードによる前記端末デバイスのスケジューリングが前記第1のノードによる前記端末デバイスのスケジューリングに変更されることを示すのに用いられ、又は、前記第1のノードによる前記端末デバイスのスケジューリングが前記第2のノードによる前記端末デバイスのスケジューリングに変更されることを示すのに用いられる、
請求項11に記載のノード。
前記端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報が変更されたとき、前記ノードにより、スケジューリングノードを変更するために前記第2のノードとネゴシエートするように構成される処理モジュール、
を更に備え、
前記受信モジュールは、前記処理モジュールが前記スケジューリングノードを変更することを決定した後、前記第2のノードによって送信された第2の指示情報を受信するように構成され、前記第2の指示情報は、前記第2のノードにより、前記端末デバイスの変更された前記基本情報及び/又は変更された前記ネットワーク情報に基づいて決定され、前記第2の指示情報は、前記第2のノードによる前記端末デバイスのスケジューリングが前記ノードによる前記端末デバイスのスケジューリングに変更されること、又は前記ノードによる前記端末デバイスのスケジューリングが前記第2のノードによる前記端末デバイスのスケジューリングに変更されることを示すために用いられる、
請求項16に記載のノード。
【発明の概要】
【0004】
中央集中型スケジューリングの利益が得られ、システムパフォーマンスが保証されるのと同時に、伝送ネットワークの帯域幅要件を低減することができるように、本発明は、データ通信方法及び装置を提供する。
【0005】
一態様によれば、本願の実施形態はデータ伝送方法を提供する。本方法は、少なくとも1つの第1のノード及び少なくとも1つの第2のノードを含み、第1のノードと第2のノードの両方はスケジューリング機能を有する。第2のノードは、端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて第1の指示情報を決定し、第1の指示情報を第1のノードに送信する。第1の指示情報は、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされるか、又は第2のノードによってスケジューリングされることを示すために用いられる。第1の指示情報が端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされると示す場合、第2のノードは、第1のノードに、第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されていないデータパケットを送信する。又は、第1の指示情報が端末デバイスが第2のノードによってスケジューリングされると示す場合、第2のノードは、第1のノードに、第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されたデータパケットを送信する。
【0006】
従来技術と比較すると、本発明において提供される解決策では、端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて、各端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされるか、又は第2のノードによってスケジューリングされるが、動的に決定される。よって、セル内の異なる端末デバイスに対して異なるスケジューリング方式(すなわち中央集中型スケジューリング又は分散型スケジューリング)を実施することができる。この場合、背景技術で言及された中央集中型スケジューリングアーキテクチャと比較すると、セル内の一部の端末デバイスに対して分散型スケジューリングが用いられるので、伝送ネットワークの帯域幅要件が低減される。背景技術で言及された分散型スケジューリングアーキテクチャと比較すると、セルエッジに位置する端末デバイスに対して中央集中型スケジューリングを用いることができるので、セルのシステムパフォーマンスが改善される。
【0007】
可能な設計では、端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報が変更されたとき、第2のノードは、スケジューリングノードを変更するために第1のノードとネゴシエートする。第2のノードは、端末デバイスの変更された基本情報及び/又は変更されたネットワーク情報に基づいて、第2の指示情報を決定し、第2の指示情報を第1のノードに送信する。第2の指示情報は、端末デバイスのスケジューリングノードが第2のノードから第1のノードに変更されたか、又は第1のノードから第2のノードに変更されたことを示すために用いられる。したがって、各端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報が変更された後、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされるか、又は第2のノードによってスケジューリングされるかが動的に決定される。よって、セル内の異なる端末デバイスに対して、異なるスケジューリング方式を実施することができる。中央集中型スケジューリングの利益が得られると同時に、各端末デバイスの固定されたスケジューリングノードの伝送ネットワークの帯域幅要件が低減される。
【0008】
別の可能な設計では、第1の指示情報は、スケジューリング指示又はベアラタイプ指示を含む。
【0009】
別の可能な設計では、第1の指示情報は更に端末デバイスのベアラ識別子を含み、ベアラ識別子は、端末デバイスのベアラ識別子に対応するベアラ上のデータが、第1のノードによってスケジューリングされるか、又は第2のノードによってスケジューリングされることを示すのに用いられる。したがって、より細かい粒度でのスケジューリングが実現されて、更に明確に、システムパフォーマンスと伝送ネットワークの帯域幅要件とのバランスが達成される。
【0010】
別の可能な設計では、第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されていないデータパケットは、PDCP PDU又はIP PDUを含む。
【0011】
別の可能な設計では、第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されたデータパケットは、MAC PDU又はPHYレイヤデータを含む。
【0012】
より正確には、第2のノードを用いて、第1のノードに異なるデータパケットが送信される。異なるデータタイプに基づき、すなわち、端末デバイスの実際の状況又はネットワークの実際の状況に基づき、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされる(分散型スケジューリング)か、又は第2のノードによってスケジューリングされる(中央集中型スケジューリング)かが、動的に決定される。第1のノードによるスケジューリングが決定されると、伝送ネットワークの帯域幅要件が低減される。又は、第2のノードによるスケジューリングが決定されると、セルのシステムパフォーマンスが改善される。よって、システムパフォーマンスと伝送ネットワークの帯域幅要件とのバランスが達成される。
【0013】
別の可能な設計では、MAC PDUは、MACレイヤのスケジューリング機能を用いて処理されたMAC PDU、又は、MACレイヤのスケジューリング機能及びMACレイヤのHARQ機能を用いて処理されたMAC PDUを含む。
【0014】
別の可能な設計では、端末デバイスの基本情報は、端末デバイスの地理的位置、サービスQoS情報、測定レポート、端末性能、又は、端末デバイスの優先度情報を含む。
【0015】
別の可能な設計では、第1の指示情報又は第2の指示情報は、
条件1:端末デバイスの地理的位置がセルエッジに位置するとき、端末デバイスが第2のノードによってスケジューリングされ、又は、端末デバイスの地理的位置がセルエッジに位置しないとき、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされることと、
条件2:測定レポート中のサービングセル信号強度が第1の閾値よりも小さく、若しくは隣接セル信号強度が第2の閾値よりも大きいとき、端末デバイスが第2のノードによってスケジューリングされ、又は、測定レポート中のサービングセル信号強度が第1の閾値よりも大きく、若しくは隣接セル信号強度が第2の閾値よりも小さいとき、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされることと、
条件3:端末デバイスの性能がCoMPをサポートするとき、端末デバイスが第2のノードによってスケジューリングされ、又は、端末デバイスの性能がCoMPをサポートしないとき、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされることと、
条件4:伝送ネットワークの負荷が軽いとき、端末デバイスが第2のノードによってスケジューリングされ、伝送ネットワークの負荷が重いとき、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされることと、
のうちいずれか1つに基づいて決定される。
【0016】
別の可能な設計では、複数の端末デバイスがスケジューリングされるとき、第1の指示情報又は第2の指示情報は、第1の条件及び第2の条件に基づいて決定される。第1の条件は、条件1:端末デバイスの地理的位置がセルエッジに位置するとき、端末デバイスは第2のノードによってスケジューリングされ、又は、端末デバイスの地理的位置がセルエッジに位置しないとき、端末デバイスは第1のノードによってスケジューリングされることと、条件2:測定レポート中のサービングセル信号強度が第1の閾値よりも小さく、若しくは隣接セル信号強度が第2の閾値よりも大きいとき、端末デバイスは第2のノードによってスケジューリングされ、又は、測定レポート中のサービングセル信号強度が第1の閾値よりも大きく、若しくは隣接セル信号強度が第2の閾値よりも小さいとき、端末デバイスは第1のノードによってスケジューリングされることと、条件3:端末デバイスの性能がCoMPをサポートするとき、端末デバイスは第2のノードによってスケジューリングされ、又は、端末デバイスの性能がCoMPをサポートしないとき、端末デバイスは第1のノードによってスケジューリングされることと、のうちいずれか1つを含む。第2の条件は、伝送ネットワークの負荷が軽いとき、端末デバイスは第2のノードによってスケジューリングされ、又は、伝送ネットワークの負荷が重いとき、端末デバイスは第1のノードによってスケジューリングされること、を含む。
【0017】
別の態様によれば、本願の実施形態は、別のデータ伝送方法を提供する。本方法は、少なくとも1つの第1のノード及び少なくとも1つの第2のノードを含み、第1のノードと第2のノードの両方はスケジューリング機能を有する。第1のノードは、第1の指示情報を受信する。第1の指示情報は、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされるか、又は第2のノードによってスケジューリングされることを示すために用いられる。第1の指示情報が端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされると示す場合、第1のノードは、第2のノードによって送信され且つ第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されていないデータパケットを受信する。又は、第1の指示情報が端末デバイスが第2のノードによってスケジューリングされると示す場合、第1のノードは、第2のノードによって送信され且つ第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されたデータパケットを受信する。
【0018】
本発明の本実施形態において提供される解決策によれば、各端末デバイスに対してスケジューリングノードを柔軟に決定することができ、システムパフォーマンスと伝送ネットワークの帯域幅要件とのバランスが達成される。中央集中型スケジューリングの利益が得られると同時に、各端末デバイスの固定されたスケジューリングノードの伝送ネットワークの帯域幅要件が低減される。
【0019】
可能な設計では、端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報が変更されたとき、第1のノードは、スケジューリングノードを変更するために第2のノードとネゴシエートする。第1のノードは、第2のノードによって送信された第2の指示情報を受信する。第2の指示情報は、第2のノードにより、端末デバイスの変更された基本情報及び/又は変更されたネットワーク情報に基づいて決定される。第2の指示情報は、第2のノードによる端末デバイスのスケジューリングが第1のノードによる端末デバイスのスケジューリングに変更されること、又は、第1のノードによる端末デバイスのスケジューリングが第2のノードによる端末デバイスのスケジューリングに変更されることを示すために用いられる。したがって、各端末デバイスの基本情報又はネットワーク情報が変化した後、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされるか、又は第2のノードによってスケジューリングされるかが動的に決定される。よって、セル内の異なる端末デバイスに対して、異なるスケジューリング方式を実施することができる。中央集中型スケジューリングの利益が得られると同時に、各端末デバイスの固定されたスケジューリングノードの伝送ネットワークの帯域幅要件が低減される。
【0020】
別の可能な設計では、第1のノードによって受信される第1の指示情報は更に、端末デバイスのベアラ識別子を含み、ベアラ識別子は、端末デバイスのベアラ識別子に対応するベアラ上のデータが、第1のノードによってスケジューリングされるか、又は第2のノードによってスケジューリングされることを示すのに用いられる。したがって、より細かい粒度でのスケジューリングが実現されて、更に明確に、システムパフォーマンスと伝送ネットワークの帯域幅要件とのバランスが達成される。
【0021】
別の可能な設計では、第2のノードによって送信され第1のノードによって受信される、第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されていないデータパケットは、PDCP PDU又はIP PDUを含む。
【0022】
別の可能な設計では、第2のノードによって送信され第1のノードによって受信される、第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されたデータパケットは、MAC PDU又はPHYレイヤデータを含む。
【0023】
より正確には、第2のノードを用いて、第1のノードに異なるデータパケットが送信される。異なるデータタイプに基づき、すなわち、端末デバイスの実際の状況又はネットワークの実際の状況に基づき、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされる(分散型スケジューリング)か、又は第2のノードによってスケジューリングされる(中央集中型スケジューリング)かが、動的に決定される。第1のノードによるスケジューリングが決定されると、伝送ネットワークの帯域幅要件が低減される。又は、第2のノードによるスケジューリングが決定されると、セルのシステムパフォーマンスが改善される。よって、システムパフォーマンスと伝送ネットワークの帯域幅要件とのバランスが達成される。
【0024】
別の可能な設計では、MAC PDUは、MACレイヤのスケジューリング機能を用いて処理されたMAC PDU、又は、MACレイヤのスケジューリング機能及びMACレイヤのHARQ機能を用いて処理されたMAC PDUを含む。
【0025】
従来技術と比較すると、本発明において提供される解決策では、端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報(例えばFronthaul伝送ネットワークの負荷)に基づいて、各端末デバイスが第2のノードによってスケジューリングされる(中央集中型スケジューリング)か、又は第1のノードによってスケジューリングされる(分散型スケジューリング)かが、動的に決定される。セル内の異なる端末デバイスに対して異なるスケジューリング方式を実現することができるので、システムパフォーマンスと伝送ネットワークの帯域幅要件とのバランスが達成される。
【0026】
また、本発明において提供される解決策によれば、端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報(例えばFronthaul伝送ネットワークの負荷)が変更されたとき、端末デバイスのスケジューリング方式を動的に決定することができる。すなわち、端末デバイスのスケジューリング方式が変更される。
【0027】
本発明の本実施形態において提供される解決策によれば、各端末デバイスに対してスケジューリングノードを柔軟に選択することができ、システムパフォーマンスと伝送ネットワークの帯域幅要件とのバランスが達成される。中央集中型スケジューリングの利益が得られると同時に、各端末デバイスの固定されたスケジューリングノードの伝送ネットワークの帯域幅要件が低減される。
【0028】
別の態様によれば、本発明の実施形態はデータ伝送ノードを提供する。ノードは、上述の方法の設計において第2のノードの挙動を実現するための機能を有する。機能は、ハードウェアによって実現されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実現されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
【0029】
可能な設計では、本ノードの構造は、プロセッサ及び送信部を含む。プロセッサは、端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて、第1の指示情報を決定するように構成される。第1の指示情報は、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされるか、又は本ノードによってスケジューリングされることを示すために用いられる。送信部は、プロセッサによって決定された第1の指示情報を第1のノードに送信するように構成され、第1のノードに、本ノードのスケジューリング機能を用いて処理されていないデータパケットを送信し、又は、第1のノードに、本ノードのスケジューリング機能を用いて処理されたデータパケットを送信するように構成される。
【0030】
別の態様によれば、本発明の実施形態は別のデータ伝送ノードを提供する。ノードは、上述の方法の設計において第1のノードの挙動を実現するための機能を有する。機能は、ハードウェアによって実現されてもよく、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実現されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
【0031】
可能な設計では、ノードの構造は受信部を含む。受信部は、第1の指示情報を受信するように構成される。第1の指示情報は、端末デバイスがノードによってスケジューリングされるか、又は第2のノードによってスケジューリングされることを示すために用いられる。また、受信部は、第2のノードによって送信され且つ第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されていないデータパケットを受信するように構成され、又は、第2のノードによって送信され且つ第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されたデータパケットを受信するように構成される。
【0032】
更に別の態様によれば、本発明の実施形態は通信システムを提供する。システムは、上述の態様に係るデータ伝送ノード及び別のデータ伝送ノード並びに端末デバイスを含む。
【0033】
更に別の態様によれば、本発明の実施形態は、上述の基地局によって用いられるコンピュータソフトウェア命令を記憶するように構成されるコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータソフトウェア命令は、上述の態様を実行するために設計されたプログラムを含む。
【0034】
更に別の態様によれば、本発明の実施形態は、上述の
端末デバイスによって用いられるコンピュータソフトウェア命令を記憶するように構成されるコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータソフトウェア命令は、上述の態様を実行するために設計されたプログラムを含む。
【0035】
本発明の実施形態において提供される解決策によれば、各端末デバイスに対してスケジューリングノードを柔軟に決定することができ、システムパフォーマンスと伝送ネットワークの帯域幅要件とのバランスが達成される。中央集中型スケジューリングの利益が得られると同時に、各端末デバイスの固定されたスケジューリングノードの伝送ネットワークの帯域幅要件が低減される。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確且つ完全に記載する。明らかに、記載される実施形態は、本発明の実施形態の全部ではなく一部である。当業者が本発明の実施形態に基づいて創意工夫なしに得た他の実施形態は、全て本発明の保護範囲に包含されるものとする。
【0039】
背景技術において導入のためにLTEシステムを一例としてLTEシステムを用いたが、当業者であれば分かるように、本発明は、LTEシステムに適用可能であるだけでなく、例えばGSM(Global System for Mobile Communication
s)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)システム、新たなネットワークシステムなど、別の無線通信システムにも適用可能である。以下では、LTEシステムを例にして、具体的な実施形態を説明する。
【0040】
本発明の実施形態で用いられる端末デバイスは、音声及び/又はデータ接続をユーザに提供するデバイス、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、又は無線モデムに接続された別の処理デバイスであってよい。無線端末は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を用いて1つ以上のコアネットワークと通信してよい。無線端末は、携帯電話(又は「セルラ」フォンと呼ばれる)やモバイル端末を備えるコンピュータなどのモバイル端末であってよく、例えば、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵又は車載のモバイル装置であってよく、無線アクセスネットワークと音声及び/又はデータを交換する。例えば、無線端末は、パーソナル通信サービス(PCS、Personal Communication Service)電話、コードレス電話セット、セッションイニシエーションプロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL、Wireless Local Loop)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(PDA、Personal Digital Assistant)などのデバイスであってよい。無線端末は、システム、サブスクライバユニット(Subscriber Unit)、サブスクライバステーション(Subscriber Station)、モバイルステーション(Mobile Station)、モバイル(Mobile)、リモートステーション(Remote Station)、アクセスポイント(Access Point)、リモート端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザデバイス(User Device)、又はユーザイクイップメント(User Equipment)と呼ばれることもある。
【0041】
本発明の実施形態で用いられる第1のノード又は第2のノードは基地局であってよい。基地局は、受信された無線(over-the-air)フレームとIPパケットを相互に変換し、無線端末とアクセスネットワークの残りの部分との間のルータとして機能するように構成することができる。アクセスネットワークの残りの部分は、インターネットプロトコル(IP)ネットワークを含んでよい。基地局は更に、無線インタフェースの属性管理を調整することができる。例えば、基地局は、GSM又はCDMAにおけるベーストランシーバ基地局(BTS,Base Transceiver Station)であってもよく、又はWCDMAにおけるノードB(NodeB)であってもよく、又は進化型ノードB(eNB又はe-NodeB,evolutional Node B)であってもよい。本願ではこれに限定されない。
【0042】
本発明の実施形態で用いられる第2のノードは、代替として、基地局コントローラであってよい。
【0043】
本発明の技術的解決策をより良く説明するために、従来技術における分散型プロトコルスタックアーキテクチャ及び中央集中型プロトコルスタックアーキテクチャをそれぞれ以下に説明する。
【0044】
図1に示されるように、分散型プロトコルスタックアーキテクチャは、ベースバンド機能と無線周波数機能の両方が基地局に設けられることを意味し、基地局と端末デバイスとの間の通信は、
図1に示されるプロトコルスタックに従って実行される。
【0045】
図2に示されるように、中央集中型プロトコルスタックアーキテクチャは、基地局の機能がベースバンド制御ユニット(baseband control unit,BBU)に設けられ、無線周波数機能(RF)がリモート無線ユニット(remote radio unit,RRU)に設けられ、BBUとRRUは、光ファイバを用いて接続され、BBU−RRU−UE通信リンクを形成することを意味する。
【0046】
従来技術では、LTEシステムにおいて、プロトコルスタックを用いる処理のたびに追加のオーバヘッドが生じる。例えば、ダウンリンクデータの場合、基地局がSGWからデータを受信した後、データは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Covergence Protocol,PDCP)、無線リンク制御(Radio Link Control,RLC)レイヤ、媒体アクセス制御(Media Access Control,MAC)レイヤ及びPHYレイヤによって処理される必要があり、そして、データは無線周波数モジュールを用いてデータが送出される。PHYレイヤによって処理されるデータは、LTEシステムの中央集中型スケジューリングアーキテクチャのBBUとRRUとの間で伝送される。SGWと基地局との間では、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ及びPHYレイヤで処理されていないインターネットプロトコル(Internet Protolcol,IP)レイヤデータパケットが送信されるので、伝送ネットワークの帯域幅要件は非常に高い。しかしながら、分散型スケジューリングアーキテクチャでは、BBUとRRUが1つのデバイスに統合される。基地局がSGWからデータを受信した後、データは、基地局内のPDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ及びPHYレイヤで処理され、それから、無線周波数モジュールを用いてデータが送出される。伝送ネットワークの帯域幅要件は比較的低い。
【0047】
本発明の実施形態において提供される方法によれば、スケジューリングノードは、各端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて決定される。換言すれば、各端末デバイスについて、従来の固定のプロトコルスタックアーキテクチャの代わりに、柔軟なプロトコルスタックアーキテクチャが用いられる。具体的には、端末デバイスのスケジューリングノードが動的に決定される。すなわち、端末デバイスが中央集中方式又は分散方式でスケジューリングされる。
【0048】
一方、セル内に複数の端末デバイスが存在するとき、スケジューリングノードは各端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて決定されてよい。具体的には、セル内の異なる端末デバイスに対して、異なるスケジューリング方式(中央集中型スケジューリング又は分散型スケジューリング)を実施することができる。より正確には、セル内の一部の端末デバイスに対して分散型スケジューリングが用いられるので、伝送ネットワークの帯域幅要件が低減される。セル内の一部の端末デバイスに対して中央集中型スケジューリングが用いられるので、セルのシステムパフォーマンスが改善される。具体的には、本発明の本実施形態において提供される解決策によれば、各端末デバイスに対してスケジューリングノードを柔軟に決定することができるので、システムパフォーマンスと伝送ネットワークの帯域幅要件とのバランスが達成される。中央集中型スケジューリングの利益が得られると同時に、各端末デバイスの固定されたスケジューリングノードの伝送ネットワークの帯域幅要件が低減される。
【0049】
具体的には、本発明実施形態の技術的解決策は、以下の異なる実施形態を参照して説明される。
【0050】
図3は、本発明に係るデータ伝送方法の実施形態の概略フローチャートである。本方法は、少なくとも1つの第1のノード及び少なくとも1つの第2のノードを含む。第1のノードと第2のノードの両方はスケジューリング機能を有する。本方法は以下のステップを含む。
【0051】
301:第2のノードが、端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて第1の指示情報を決定する。第1の指示情報は、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされるか、又は第2のノードによってスケジューリングされることを示すために用いられる。
【0052】
302:第2のノードが、第1の指示情報を第1のノードに送信する。
【0053】
303:第1の指示情報が端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされると示す場合、第2のノードが、第1のノードに、第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されていないデータパケットを送信する。又は、第1の指示情報が端末デバイスが第2のノードによってスケジューリングされると示す場合、第2のノードが、第1のノードに、第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されたデータパケットを送信する。
【0054】
304:第1のノードが、スケジューリング機能を用いて処理されたデータパケットを受信し、又は、スケジューリング機能を用いて処理されていないデータパケットを受信する。具体的には、以下の工程を実行することができる。
【0055】
図3aに示されるように、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされる場合、第1のノードは、第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されていないデータパケットを受信し、第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されていないデータパケットを処理した後、第1のノードは、データパケットを端末デバイスに送信する。或いは、
図3bに示されるように、端末デバイスが第2のノードによってスケジューリングされる場合、第1のノードは、第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されたデータパケットを受信し、第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されたデータパケットを処理した後、第1のノードは、データパケットを端末デバイスに送信する。
【0056】
従来技術と比較すると、本発明において提供される解決策によれば、指示情報は、端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて決定される。指示情報は、端末デバイスのスケジューリングノードを示すために用いられる。よって、各端末デバイスに対してスケジューリングノードが柔軟に決定される。スケジューリング利得を維持しながら、セルの伝送ネットワークの帯域幅が増大したときに、固定のプロトコルスタックアーキテクチャにおいて生じた、伝送ネットワークの帯域幅に対する圧力が回避され、各端末デバイスの固定スケジューリングノードのための伝送ネットワークの帯域幅要件が低減される。
【0057】
一例では、端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報が変更されたとき、第2のノードは、スケジューリングノードを変更するために第1のノードとネゴシエートし、端末デバイスの変更された基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて第2の指示情報を決定し、第2の指示情報を第1のノードに送信する。第2の指示情報は、
第1のノードによる端末デバイスのスケジューリングが第2のノードによる端末デバイスのスケジューリングに変更されることを示すために用いられる。
【0058】
別の例では、第1の指示情報は、スケジューリング指示又はベアラタイプ指示を含んでよい。
【0059】
第1の指示情報は更に端末デバイスのベアラ識別子を含む。ベアラ識別子は、端末デバイスのベアラ識別子に対応するベアラ上のデータが、第1のノードによってスケジューリングされるか、又は第2のノードによってスケジューリングされることを示すのに用いられる。
【0060】
別の例では、第2のノードが第1のノードに、第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されていないデータパケットを送信することは、第2のノードが、第1のノードにPDCP PDU又はIP PDUを送信することを含む。
【0061】
別の例では、第2のノードが第1のノードに、第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されたデータパケットを送信することは、第2のノードが、MAC PDU又はPHYレイヤデータを第1のノードに送信することを含む。
【0062】
MAC PDUは、MACレイヤのスケジューリング機能を用いて処理されたMAC PDU、又は、MACレイヤのスケジューリング機能又はMACレイヤのハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request,HARQ)機能を用いて処理されたMAC PDUを含む。説明の便宜上、本願ではこれらのMAC PDUはMAC PDUと総称される。
【0063】
別の例では、端末デバイスの基本情報は、端末デバイスの地理的位置、サービスQoS情報、測定レポート、端末性能、又は端末デバイスの優先度情報を含むが、これらに限定されない。当然ながら、それらの例は本発明の実施形態を説明するためのものに過ぎない。端末デバイスの基本情報を第1の指示情報又は第2の指示情報を決定する基礎として用いることができれば、基本情報は本発明の保護範囲に包含されるものであり、ここでは詳細の説明を省略する。
【0064】
端末デバイスのネットワーク情報は、伝送ネットワークの負荷情報、例えばFronthaul伝送ネットワークの負荷情報を含むが、これに限定されない。当然ながら、それらの例は本発明の実施形態を説明するためのものに過ぎない。端末デバイスのネットワーク情報を第1の指示情報又は第2の指示情報を決定する基礎として用いることができれば、ネットワーク情報は本発明の保護範囲に包含されるものであり、ここでは詳細の説明を省略する。
【0065】
更に、第1の指示情報及び第2の指示情報は、表
1の対応関係に基づいて決定されてよい。
【表1】
【0066】
更に、ネットワーク情報は伝送ネットワークの負荷情報を含むが、これに限定されない。具体的には、端末デバイスのスケジューリングノードが決定又は変更されたとき、ネットワーク情報(例えばFronthaul伝送ネットワークの負荷)に基づいてスケジューリングノードを決定することができる。例えば、伝送ネットワークの負荷が重いとき、fronthaulの帯域幅を低減するために、端末デバイスに対して分散型スケジューリングが用いられることが決定されてよい。具体的な決定対応関係については、表
2を参照されたい。
【表2】
【0067】
例えば、ネットワーク情報は、伝送ネットワークの負荷、ハードウェアリソースの負荷、又は総合負荷情報を含んでよい。ハードウェア及びネットワークの負荷などの情報が考慮される。具体的な決定ステップについては、上述の説明を参照されたい。ここでは詳細の説明を省略する。
【0068】
具体的な実施時、伝送ネットワークの負荷について閾値が設定されてよい。負荷が所定の閾値に達するか超過する場合、負荷は重いとみなされる。又は、負荷が所定の閾値に達しない場合、負荷は軽いとみなされる。
【0069】
特に強調すべきこととして、表
1の地理的位置、測定レポート又はUE性能及び表
2のネットワーク情報は別々に用いることができ、或いは、表
1の地理的位置、測定レポート及びUE性能のいずれかを表
2のネットワーク情報と組み合わせて用いることができる。組合わせの場合、各決定基準が決定条件として用いられ、最終的な決定は実施方法を用いて総合的に実行される。
【0070】
一例では、端末デバイスの基本情報はネットワーク情報と組み合わせて用いられてよい。複数の端末デバイスが存在する場合、例えば、伝送ネットワークの負荷が重いとき、セルエッジに位置する一部の端末デバイスを第2のノードによってスケジューリングされる(中央集中型スケジューリング)ように選択され、セルエッジに位置する他の端末デバイスは第1のノードによってスケジューリングされる(分散型スケジューリング)。或いは、別の例では、例えば、伝送ネットワークの負荷が軽いとき、サービングセル信号強度が第1の閾値よりも大きい一部の端末デバイスは、第2のノードによってスケジューリングされる(中央集中型スケジューリング)ように選択され、サービングセル信号強度が第1の閾値よりも大きい他の端末デバイスは、第1のノードによってスケジューリングされる(分散型スケジューリング)ように選択される。
【0071】
それぞれの可能な実施は、添付図面を参照して各具体的な実施形態において詳細に説明される。
【0072】
本発明に記載される技術的解決策は、LTEシステムや様々な無線技術を用いる他の無線通信システムに適用可能である。更に、技術的解決策は、第5世代5GシステムのようなLTEシステムの後続の進化型システムにも適用可能である。明瞭にするために、ここでの説明には例としてLTEシステムのみが用いられる。LTEシステムでは、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間でデータ伝送が行われる。
【0073】
本発明に記載のスケジューリング機能は、MACレイヤのスケジューリング機能であってよく、少なくとも無線リソース割当て機能を含み、任意に、以下の機能又は特性処理、すなわち論理情報マッピング機能、多重化機能、逆多重化機能、スケジューリング情報レポート、優先度処理、論理チャネル優先度、伝送形成選択機能のうち、少なくとも1つを更に含んでよい。本発明では、ノードによる端末デバイスのデータのスケジューリングは、ノードのスケジューリング機能を用いてデータが処理されること、又は、ノードがデータに無線リソースを割り当てることに相当する。当然ながら、これは本発明の技術的解決策の例を説明するためのものに過ぎない。本発明は上述の例を含むが、これに限定されない。
【0074】
本発明において提供される技術的解決策は、各端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて、プロトコルスタックアーキテクチャを柔軟に構成するための方法を含む。例えば、各端末デバイスに対して中央集中型スケジューリング又は分散型スケジューリングが用いられるか否かは、端末デバイスの位置又はサービス特性に基づいて決定される。
【0075】
例えば、第2のノードによる中央集中型スケジューリングは、地理的位置がセルエッジである端末デバイスに対して用いられてよく、第1のノードによる分散型スケジューリングは、地理的位置がセルエッジではない端末デバイスに対して用いられてよい。この場合、セルエッジに位置する端末デバイスでは、中央集中型スケジューリングがセル間干渉を低減するので、パフォーマンスが保証され、スループットが改善される。セルエッジに位置しない端末デバイスでは、無線周波数、PHY及び/又はMACレイヤ機能が第1のノードに設けられているので、伝送ネットワーク上の要件が大幅に低減される。通常、システム評価モデルに基づき、セルエッジに位置する端末デバイスは、セルの全端末デバイスの約20%を占めると考えられる。この仮定に基づき、従来技術の静的な中央集中型スケジューリングアーキテクチャと比較して、80%の非エッジ端末デバイスに対して分散型スケジューリングが用いられるので、fronthaul帯域幅を大幅に低減することができる。20%のエッジ端末デバイスには中央集中型スケジューリングが用いられるので、端末デバイスによって用いられる無線リソースは良好に調整され、セル間干渉が低減される。よって、これらのエッジ端末デバイスのスループットが保証される。
【0076】
本発明の本実施形態の方法をより良く説明するために、第1のノードによる端末デバイスのスケジューリングは分散型スケジューリングであり、第2のノードによる端末デバイスのスケジューリングは中央集中型スケジューリングである。この例は、本発明の本実施形態をより良く説明するために用いられるものに過ぎず、本発明はこの例を含むが、これに限定されない。当然ながら、本発明で用いられる方法は、複数の端末デバイス及び/又は複数のノードが存在するシナリオにも適用可能であり、ここでは詳細の説明を省略する。
【0077】
図4に示されるように、本実施形態は別のデータ伝送方法を提供する。第1のノードによる端末デバイスのスケジューリングは分散型スケジューリングであり、第2のノードによる端末デバイスのスケジューリングは中央集中型スケジューリングである。本方法は、以下のステップを含んでよい。
【0078】
401:第2のノードと端末デバイス1との間でRRC接続を確立する。
【0079】
402:第2のノードが、端末デバイス1の基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて、スケジューリング指示を決定する。
【0080】
特に留意すべきこととして、基本情報は、端末デバイスの地理的位置、サービスQoS情報、測定レポート、端末性能、又は端末デバイスの優先度情報を含んでよい。ネットワーク情報は、伝送ネットワークの負荷、例えばfronthaul伝送ネットワークの負荷を含んでよい。これらは、本発明で用いられる例に過ぎない。本発明はこの例を含むが、これに限定されない。
【0081】
例えば、第2のノードは、表
1の端末デバイスの基本情報及び/又は表
2のネットワーク情報に基づいて、スケジューリング指示を決定してよい。ここでは詳細の説明を省略する。
【0082】
403:第2のノードが、スケジューリング指示を第1のノードに送信する。スケジューリング指示は、端末デバイス1が第1のノードによってスケジューリングされることを示すために用いられる。
【0083】
任意に、第1のノードと第2のノードとの間にベアラが確立され、第1のノードと端末デバイス1との間に無線ベアラが確立され、第2のノードとSGWとの間にS1ベアラが確立される。
【0084】
404:第2のノードが、SGWによって送信された、端末デバイス1のダウンリンクデータパケットを受信する。
【0085】
405:第2のノードが、ダウンリンクデータパケットにPDCPレイヤ処理を実行して、PDCP PDUを生成し、次にPDCP PDUを第1のノードに送信する。
【0086】
特に留意すべきこととして、第2のノードは、端末デバイス1のダウンリンクデータをPDCP PDUに変換してから、PDCP PDUを送信する。端末デバイス1のスケジューリングが第2のノードによるスケジューリングに変更されたとき、第2のノードのPDCPレイヤは、端末デバイス1に対するサービス提供を継続することができる。PDCPレイヤはシリアル番号SNを有するので、正常に送信されたデータパケットと正常に送信されなかったデータパケットをステータスレポートから把握することができる。よって、端末デバイス1のサービス継続性を保証するために、正常に送信されなかったデータパケットの送信が継続される。
【0087】
406:第2のノードによって送信されたPDCP PDUデータパケットを受信した後、第1のノードが、データパケットを処理してから、第1のノードと端末デバイス1との間の無線リンクを用いて、データパケットを端末デバイス1に送信する。
【0088】
具体的には、PDCP PDUを受信した後、第1のノードは、第1のノードがPDCP PDUに対してRLCレイヤ、MACレイヤスケジューリング機能処理及びPHYレイヤ処理を行った後、第1のノードは、無線周波数機能を用いてPDCP PDUを端末デバイス1に送信する。
【0089】
407:端末デバイス1が、第1のノードによって送信され且つ第1のノードによって処理されたデータパケットを受信する。
【0090】
図5に示されるように、本実施形態は別のデータ伝送方法を提供する。本実施形態は、
図4に示される実施形態に類似し、本実施形態と
図4に示される実施形態との違いは以下のとおりである。
【0091】
405a:第2のノードが、端末デバイス1のダウンリンクデータパケットに対してIPレイヤ処理を実行して、IP PDUを生成し、それからIP PDUを第1のノードに送信する。
【0092】
406a:第2のノードによって送信されたIP PDUデータパケットを受信した後、第1のノードが、IP PDUを処理してから、第1のノードと端末デバイス1との間の無線リンクを用いて、IP PDUを端末デバイス1に送信する。
【0093】
具体的には、IP PDUを受信した後、第1のノードがIP PDUに対してPDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤスケジューリング機能処理及びPHYレイヤ処理を実行した後、第1のノードは、無線周波数機能を用いて、IP PDUを端末デバイス1に送信する。
【0094】
407:端末デバイス1が、第1のノードによって送信され且つ第1のノードによって処理されたデータパケットを受信する。
【0095】
図6に示されるように、本発明の実施形態の技術的解決策をより良く説明するために、以下、本発明の実施形態を更に説明する。第1のノードによる端末デバイスのスケジューリングは分散型スケジューリングであり、第2のノードによる端末デバイスのスケジューリングは中央集中型スケジューリングである。本方法は、以下のステップを含んでよい。
【0096】
408:端末デバイス2と第2のノードとの間でRRC接続を確立する。
【0097】
409:第2のノードが、端末デバイス2の基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて、スケジューリング指示を決定する。
【0098】
具体的には、端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報に含まれる内容については、上述の実施形態を参照されたい。
【0099】
具体的には、スケジューリング指示を決定する方法については、上述の実施形態を参照されたい。ここでは詳細の説明を省略する。
【0100】
410:第2のノードが、スケジューリング指示を第1のノードに送信する。スケジューリング指示は、端末デバイス2が第2のノードによってスケジューリングされることを示すために用いられる。
【0101】
任意に、411:第2のノードと端末デバイス2との間で無線ベアラを確立し、第2のノードとSGWとの間でS1ベアラを確立する。
【0102】
412:第2のノードが、SGWによって送信されたダウンリンクデータを受信する。
【0103】
413:第2のノードが、第2のノードのMACレイヤにおいてダウンリンクデータをスケジューリングし、MAC PDUを生成する。
【0104】
具体的には、第2のノードにより、データに対して、PDCPレイヤ処理、RLCレイヤ処理及びMACレイヤスケジューリング処理が実行されて、MAC PDUが生成される。
【0105】
414:第2のノードが、端末デバイス2のMAC PDUを第1のノードに送信する。
【0106】
415:端末デバイス2のMAC PDUを受信した後、第1のノードが、端末デバイス2のMAC PDUに対してPHYレイヤ処理を実行してから、無線周波数機能処理を用いて、且つ第1のノードと端末デバイス2との間の無線リンクを用いて、処理されたMAC PDUを端末デバイス2に送信する。
【0107】
416:端末デバイス2が、第1のノードによって送信され且つ第1のノードによって処理されたデータを受信する。
【0108】
図7に示されるように、本実施形態は別のデータ伝送方法を提供する。本実施形態は、
図6に示される実施形態に類似し、本実施形態と
図6に示される実施形態との違いは以下のとおりである。
【0109】
413a:第2のノードが、第2のノードのPHYレイヤにおいて端末デバイス2のダウンリンクデータをスケジューリングし、PHYレイヤデータを生成する。
【0110】
具体的には、第2のノードにより、データに対してPDCPレイヤ処理、RLCレイヤ処理、MACレイヤ処理及びPHYレイヤ処理を実行して、PHYレイヤデータを生成することができる。
【0111】
414a:第2のノードが、端末デバイス2のPHYレイヤデータを第1のノードに送信する。
【0112】
415a:端末デバイス2のPHYレイヤデータを受信した後、第1のノードが、第1のノードと端末デバイス2との間の無線リンクを用いて、端末デバイス2のPHYレイヤデータを端末デバイス2に送信する。
【0113】
416a:端末デバイス2が、第1のノードによって送信されたデータを受信する。
【0114】
従来技術と比較すると、
図4〜
図7に示される実施形態において提供される解決策によれば、端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて、第1のノードによるスケジューリング(分散型スケジューリング)又は第2のノードによるスケジューリング(中央集中型スケジューリング)が動的に決定される。第1のノードによるスケジューリングが決定されると、伝送ネットワークの帯域幅要件が低減される。又は、第2のノードによるスケジューリングが決定されると、セルのシステムパフォーマンスが改善される。更に、端末デバイス又はネットワーク情報(例えばfronthaul伝送ネットワークの負荷)が変化したときに、セル内の端末デバイスのスケジューリング方式を変更することができる。よって、システムパフォーマンスと伝送ネットワークの帯域幅要件とのバランスが達成される。
【0115】
図9は、本発明に係るデータ伝送方法の別の実施形態である。本実施形態は、
図4に示される実施形態に類似し、本実施形態と
図4に示される実施形態との違いは以下のとおりである。
【0116】
402c:第2のノードが、端末デバイス1の基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて、ベアラタイプ指示を決定する。
【0117】
特に留意すべきこととして、本発明のベアラタイプは、第1のノードと第2のノードの間のベアラ(bearer)によって搬送(carry)されるデータのタイプであってよい。例えば、第1のノードと第2のノードとの間のベアラにより、IP PDU又はPDCP PDUが送信されるとき、このベアラタイプは、ここではIP PDU又はPDCP PDUと呼ばれる。第1のノードと第2のノードとの間のベアラにより、MAC PDU又はPHY
レイヤデータが送信されるとき、このベアラタイプは、ここではMAC PDU又はPHY
レイヤデータと呼ばれる。
【0118】
したがって、本発明の実施形態では、第1のノードと第2のノードとの間のベアラタイプはPDCP PDU又はMAC PDUである。具体的には、第1のノードと第2のノードとの間のベアラ(bearer)によって搬送(carry)されるデータのタイプは、PDCP PDU又はMAC PDUである。これらの例は、本発明の理解のために用いられるに過ぎない。本発明はこれらの例を含むが、これに限定されない。別のベアラタイプの場合、端末デバイスのスケジューリングノードが本発明の保護範囲に包含される限り、ここでは詳細な説明はしない。
【0119】
具体的には、端末デバイス1の基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて決定されるベアラタイプ指示は、表
3及び表
4に示される対応関係に基づいて決定されてよい。具体的には、ベアラタイプがMAC PDU又はPHYレイヤデータであるとき、端末デバイス1は第2のノードによってスケジューリングされる。又は、ベアラタイプがPDCP PDU又はIP PDUであるとき、端末デバイス1は第1のノードによってスケジューリングされる。よって、第1のノードはベアラタイプに基づいてスケジューリング情報を得ることができる。
【表3】
【0121】
ネットワーク情報は、伝送ネットワークの負荷、ハードウェアリソースの負荷、又は総合負荷情報を含んでよい。ハードウェア及びネットワークの負荷などの情報が考慮される。
【0122】
403c:第2のノードが、ベアラタイプ指示を第1のノードに送信する。ベアラタイプ指示は、第2のノードと第1のノードとの間で伝送されるデータパケットのタイプがPDCP PDU又はIP PDUであることを示すために用いられる。
【0123】
特に留意すべきこととして、第2のノードと第1のノードとの間で伝送されるデータパケットがPDCP PDU又はIP PDUである場合、第1のノードは、端末デバイス1が第1のノードによってスケジューリングされることを知ることができる。
【0124】
図10は、本発明に係るデータ伝送方法の別の実施形態の概略フローチャートである。本実施形態は、
図6に示される実施形態に類似し、本実施形態と
図6に示される実施形態との違いは以下のとおりである。
【0125】
409b:第2のノードが、端末デバイス2の基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて、ベアラタイプ指示を決定する。
【0126】
具体的には、端末デバイス2の基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて第2のノードによって決定されるベアラタイプ指示は、表
3及び表
4に示される対応関係に基づいて決定されてよい。
【0127】
410b:第2のノードが、ベアラタイプ指示を第1のノードに送信する。ベアラタイプ指示は、第2のノードと第1のノードとの間で伝送されるデータパケットのタイプがMAC PDU又はPHYレイヤデータであることを示すために用いられる。
【0128】
図9又は
図10に示される実施形態は、更に以下のように詳述することができる。すなわち、端末デバイス1の基本情報は更にベアラ識別子を含む。ベアラ識別子は、端末デバイスのベアラ識別子に対応するベアラ上のデータが、第1のノードによってスケジューリングされるか、又は第2のノードによってスケジューリングされることを示すのに用いられる。又は、ベアラ識別子は、端末デバイスのベアラ識別子に対応するベアラ上のデータのデータタイプが、MAC PDU若しくはPHY
レイヤデータ、又はPDCP PDU若しくはIP PDUであることを示すために用いられる。
【0129】
特に留意すべきこととして、第2のノードと第1のノードとの間で伝送されるデータパケットがMAC PDU又はPHYレイヤデータである場合、第1のノードは、端末デバイス1が第2のノードによってスケジューリングされることを知ることができる。
【0130】
特に留意すべきこととして、第2のノードと第1のノードとの間で伝送されるデータパケットがPDCP PDU又はIP PDUである場合、第1のノードは、端末デバイス1が第1のノードによってスケジューリングされることを知ることができる。
【0131】
第2のノードと第1のノードとの間で伝送されるデータパケットのタイプがPDCP PDUである場合、第2のノードからPDCP PDUを受信すると、第1のノードは、PDCP PDUに対してRLCレイヤ処理、MACレイヤ処理及びPHYレイヤ処理を順に実行してから、無線周波数機能を用いてPDCP PDUを端末デバイスに送信する必要がある。MACレイヤはスケジューリングを担当し、スケジューリング機能処理プロセスを含むので、ベアラタイプ指示がPDCP PDUであるとき、ベアラタイプ指示は、端末デバイス1が第1のノードによってスケジューリングされることを暗示的に示すことができる。このケースは、ベアラタイプ指示がIP PDUである場合と同様であり、ここでは詳細の説明を省略する。
【0132】
第2のノードと第1のノードとの間で伝送されるデータパケットのタイプがMAC PDUである場合、第2のノードからMAC PDUを受信すると、第1のノードは、PHYレイヤにおいてMAC PDUを処理し、無線周波数機能を用いてMAC PDUを端末デバイスに送信する必要がある。MACレイヤはスケジューリングを担当し、スケジューリング機能処理プロセスを含むので、ベアラタイプ指示がMAC PDUであるとき、ベアラタイプ指示は、端末デバイス1が第2のノードによってスケジューリングされることを暗示的に示すことができる。このケースは、ベアラタイプ指示がPHY
レイヤデータである場合と同様であり、ここでは詳細の説明を省略する。
【0133】
特に留意すべきこととして、
図9及び
図10に示される実施形態は、別々に採用されてもよいし、組み合わせて採用されてもよいし、別の実施形態と組み合わせて採用されてもよい。ここでは詳細の説明を省略する。
【0134】
図11に示されるように、本発明をより理解するために、本発明は更に別の実施形態を提供する。本実施形態は、
図6に示される実施形態に類似し、本実施形態と
図6に示される実施形態との違いは以下のとおりである。
【0135】
413c:第2のノードが、端末デバイス2のデータに対してMACレイヤスケジューリング機能処理を実行して、MAC PDUを生成する。
【0136】
特に留意すべきこととして、本発明に記載のスケジューリング機能は、MACレイヤのスケジューリング機能処理であってよく、以下の機能又は特性、すなわち論理情報マッピング機能、多重化機能、逆多重化機能、スケジューリング情報レポート、優先度処理、論理チャネル優先度、伝送形成選択機能のうち、少なくとも1つを更に含む。当然ながら、これらの例は本発明の技術的解決策を説明するためのものに過ぎない。本発明はこれらの例を含むが、これに限定されない。
【0137】
留意すべきこととして、MACレイヤの機能は、スケジューリング機能とHARQ機能とに分けられる。このような分割は、事前定義されてもよく、プロトコルで指定されてもよく、ユーザ定義されてもよい。
ここでは詳細の説明をしない。
【0138】
414c:第2のノードが、端末デバイス2のMAC PDUを第1のノードに送信する。
【0139】
415c:端末デバイス2のMAC PDUを受信した後、第1のノードが、端末デバイス2のMAC PDUに対して、MACレイヤにおいてHARQ機能処理を実行してから、第1のノードと端末デバイス2との間の無線リンクを用いて、MAC PDUを端末デバイス2に送信する。
【0140】
図12に示されるように、本発明をより理解するために、本発明は更に別の実施形態を提供する。本実施形態は、
図6に示される実施形態に類似し、本実施形態と
図6に示される実施形態との違いは以下のとおりである。
【0141】
413d:第2のノードが、端末デバイス2に対してPHYレイヤ処理を実行して、PHYレイヤデータを生成する。
【0142】
具体的には、第2のノードがダウンリンクデータパケットに対してPDCPレイヤ処理、RLCレイヤ処理及びMACレイヤスケジューリング機能処理を実行した後、以下の物理レイヤ機能処理、すなわちCRC機能、チャネル符号化機能、物理レイヤHARQ処理機能、チャネルインタリーブ機能、スクランブリング符号機能、変調又はレイヤマッピング、プリコーディング機能のうち少なくとも1つがデータパケットに実行された後、PHYレイヤデータが生成される。
【0143】
当然ながら、このような例は本発明を理解するために用いられるに過ぎない。本発明はこのような例を含むが、これに限定されない。
【0144】
414d:第2のノードが、端末デバイス2のPHYレイヤデータを第1のノードに送信する。
【0145】
415d:端末デバイス2のPHYレイヤデータを受信した後、第1のノードが、PHYレイヤデータに対して無線周波数機能処理を実行してから、第1のノードと端末デバイス2との間の無線リンクを用いて、PHYレイヤデータを端末デバイス2に送信する。
【0146】
416d:端末デバイス2が、第1のノードによって送信され且つ第1のノードによって処理されたデータを受信する。
【0147】
本発明は更に別の実施形態を提供する。本実施形態は、
図12に示される実施形態に類似し、本実施形態と
図12に示される実施形態との違いは、別のプロトコルスタックタイプが用いられることである。例えば、PHYレイヤは2つの部分に分けられる。PHYレイヤ機能のうち端末デバイス2に関連する機能が第2のノードにリザーブされ、PHYレイヤ機能のうち端末デバイス2に関連しない機能が第1のノードに置かれる。完全なPHYレイヤデータの上述の解決策と比較すると、このアーキテクチャは更に、fronthaul帯域幅要件を低減することができる。
【0148】
特に留意すべきこととして、MACレイヤのスケジューリング機能によって処理されており、且つMACレイヤのHARQ機能を用いて処理されていないPDUも、本発明においてMAC PDUと呼ばれる。特に留意すべきこととして、PHYレイヤの一部によって処理されたデータも、本発明においてPHYレイヤデータと呼ばれる。
【0149】
図9〜
図12に示される解決策については、従来技術と比較すると、本発明において提供される解決策では、端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報(例えばfronthaul伝送ネットワークの負荷)に基づいて、各端末デバイスに対して中央集中型スケジューリング又は分散型スケジューリングが用いられるか否かが、動的に決定される。セル内の端末デバイスに対して、異なるスケジューリング方式(中央集中型スケジューリング又は分散型スケジューリング)を実施することができる。また、端末デバイス又はネットワーク情報(例えばfronthaul伝送ネットワークの負荷)が変化すると、セル内の端末デバイスのスケジューリング方式を変更することができる。よって、実際のネットワーク運用状況に基づいて、システムパフォーマンスと伝送ネットワークの帯域幅要件とのバランスを達成することができる。
【0150】
この場合、背景技術で言及された中央集中型スケジューリングアーキテクチャと比較すると、セル内の一部の端末デバイスに対して分散型スケジューリングが用いられるので、伝送ネットワークの帯域幅要件が低減される。背景技術で言及された分散型スケジューリングアーキテクチャと比較すると、セル内の一部のエッジ端末デバイスに対して中央集中型スケジューリングを用いることができるので、セルのシステムパフォーマンスが改善される。
【0151】
本発明における技術的解決策をより理解するために、本発明の実施形態を更に説明する。例えば、
図4、
図5又は
図9に示される実施形態を第1の方法と呼び、
図6、
図7、
図10、
図11又は
図12に示される実施形態を第2の方法と呼ぶ。ここで、第1の方法と第2の方法は、別々に用いられてもよいし、組み合わせて用いられてもよい。2つの方法を組み合わせて用いる場合、2つの方法は順に実行されなくてもよい。例えば、
図4に示される実施形態の方法は、
図6に示される実施形態の方法と組み合わせて用いられてよい。具体的には、
図8に示されるように、
図8では、
図4に示される実施形態は、
図6に示される実施形態が実行される前に実行される。これらの例は本発明の技術的解決策を説明するためのものに過ぎない。本発明はこれらの例を含むが、これに限定されない。
【0152】
本発明は、データ伝送方法の別の実施形態を提供する。本実施形態の適用シナリオは、第2のノードが、端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて、第1の指示情報を決定したことである。本方法は、以下のステップを含む。
【0153】
1301:端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報 が変更されたとき、第2のノードが、スケジューリングノードを変更するために第1のノードとネゴシエートする。
【0154】
具体的には、第2のノードは第1のノードに変更指示を送信してよく、第1のノードは変更応答をフィードバックする。或いは、第1のノードは第2のノードに変更指示を送信してよく、第2のノードは変更応答をフィードバックする。
【0155】
具体的には、ネットワーク情報に含まれる内容については、上述の実施形態の説明を参照されたい。端末デバイスの基本情報に含まれる内容については、上述の実施形態の説明を参照されたい。ここでは詳細の説明を省略する。
【0156】
具体的には、上述の実施形態におけるスケジューリング指示及びベアラタイプ指示の記載を参照されたい。ここでは詳細の説明を省略する。
【0157】
1302:第2のノードが、端末デバイスの変更された基本情報及び/又は変更されたネットワーク情報に基づいて、第2の指示情報を決定する。
【0158】
具体的には、第2の指示情報は、表
1又は表
2に記載された対応関係に基づいて決定されてよい。或いは、具体的には、第2の指示情報は、表
3又は表
4に記載された対応関係に基づいて決定されてよい。ここでは詳細の説明を省略する。
【0159】
1303:第2の指示情報を第1のノードに送信する。第2の指示情報は、端末デバイスのスケジューリングノードが第1のノードから第2のノードに変更されることを示すために用いられる。
【0160】
具体的には、第1のノードによる端末デバイスの元のスケジューリングは、第2のノードによるスケジューリングに変更される。又は、第2のノードによる端末デバイスの元のスケジューリングは、第1のノードによるスケジューリングに変更される。
【0161】
実施形態を更に説明するために、
図13は本発明の更なる例を示す。当然ながら、この例は、本発明の技術的解決策を理解するために用いられるに過ぎない。具体的なスケジューリング方法については、上述の実施形態を参照されたい。ここでは詳細の説明を省略する。
【0162】
1304:第2のノードが、SGWによって送信されたダウンリンクデータを受信する。
【0163】
1305:第2のノードが、MACレイヤにおいて、端末デバイス2のダウンリンクデータをスケジューリングして、MAC PDUを生成する。
【0164】
具体的には、データに対してPDCPレイヤ処理、RLCレイヤ処理及びMACレイヤスケジューリング機能処理を実行して、MAC PDUを生成することができる。
【0165】
1306:第2のノードが、端末デバイス2のMAC PDUを第1のノードに送信する。
【0166】
1307:端末デバイス2のMAC PDUを受信した後、第1のノードが、端末デバイス2のMAC PDUに対してPHYレイヤ処理を実行してから、無線周波数機能処理を用いて、且つ第1のノードと端末デバイス2との間の無線リンクを用いて、MAC PDUを端末デバイス2に送信する。
【0167】
1308:端末デバイス2が、第1のノードによって送信され且つ第1のノードによって処理されたデータを受信する。
【0168】
本発明において提供される解決策によれば、端末デバイス又はネットワーク情報(例えばfronthaul伝送ネットワークの負荷)が変化したとき、セル内の端末デバイスのスケジューリング方式を変更することができる。本発明において提供される解決策によれば、端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報(例えばfronthaul伝送ネットワークの負荷)に基づいて、各端末デバイスに対して中央集中型スケジューリング又は分散型スケジューリングを用いるか否かが動的に決定される。セル内の異なる端末デバイスに対して、異なるスケジューリング方式(中央集中型スケジューリング又は分散型スケジューリング)を実施することができる。よって、システムパフォーマンスと伝送ネットワークの帯域幅要件とのバランスが達成される。
【0169】
本発明における技術的解決策をより理解するために、本発明の実施形態を更に説明する。
図13に示される実施形態は個別に用いられてよく、端末デバイスの基本情報が変化し、スケジューリングノードが再決定される必要があるというシナリオに適用可能である。又は、別の実施形態と組み合わせて用いられてよい。例えば、
図4、
図5又は
図9に示される実施形態を第1の方法と呼び、
図6、
図7、
図10、
図11又は
図12に示される実施形態を第2の方法と呼ぶ。ここで、
図13に示される方法は、第1の方法及び/又は第2の方法と組み合わせて用いられる。2つの方法が組み合わせて用いられる場合、第1の方法及び/又は第2の方法は、
図13に示される方法が実行される前に実行されてよい。
【0170】
前述の実施形態に基づいて、例えば、第1の指示情報が、端末デバイスが第2のノードによってスケジューリングされることを示すために用いられるとき、第1の指示は更にリソース指示を搬送する。第1のノードは、リソース指示によって示されるリソースを用いて、第1のノードによって処理されたデータを端末デバイスに送信する。
【0171】
ここで特に留意すべきこととして、本発明の実施形態で用いられるスケジューリングは、少なくとも無線リソースの割当てを含む。
【0172】
図14は、本発明の実施形態に係るデータ伝送ノードを示す。説明の便宜上、以下では送信ノードをノードと呼ぶ。特に留意すべきこととして、本ノード及び第1のノードは両方ともスケジューリング機能を有し、本ノードは、上述の方法の設計において第2のノード又は第2のノードの挙動を実現するための機能を有する。本実施形態は、
端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて、第1の指示情報を決定するように構成される処理モジュール1401であって、第1の指示情報は、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされるか、又はノードによってスケジューリングされることを示すために用いられる、処理モジュール1401と、
処理モジュール1401によって決定された第1の指示情報を第1のノードに送信するように構成される送信モジュール1402と、
を備える。送信モジュール1402は、処理モジュール1401によって決定された第1の指示情報が、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされることを示すとき、第1のノードに、ノードのスケジューリング機能を用いて処理されたデータパケットを送信するように構成され、又は、処理モジュールによって決定された第1の指示情報が、端末デバイスがノードによってスケジューリングされることを示すとき、第1のノードに、ノードのスケジューリング機能を用いて処理されたデータパケットを送信するように構成される。
【0173】
本実施形態の有益な効果については、上述の方法実施形態を参照されたい。ここでは詳細の説明を省略する。
【0174】
更に、処理モジュール1401は更に、端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報が変更されたとき、スケジューリングノードを変更するために第1のノードとネゴシエートし、端末デバイスの変更された基本情報及び/又は変更されたネットワーク情報に基づいて、第2の指示情報を決定するように構成される。
【0175】
更に、送信モジュール1402は更に、処理モジュール1401によって決定された第2の指示情報を第1のノードに送信するように構成される。第2の指示情報は、端末デバイスのスケジューリングノードが本ノードから第1のノードに変更されるか、又は第1のノードから本ノードに変更されることを示すために用いられる。
【0176】
送信モジュール1402によって送信された第1の指示情報は、スケジューリング指示又はベアラタイプ指示を含む。
【0177】
更に、送信モジュール1402によって送信された第1の指示情報は更に、端末デバイスのベアラ識別子を含む。ベアラ識別子は、端末デバイスのベアラ識別子に対応するベアラ上のデータが第1のノードによってスケジューリングされるか、又はノードによってスケジューリングされることを示すために用いられる。
【0178】
送信モジュールは、具体的には、第1のノードにPDCP PDU又はIP PDUを送信するように構成され、又は、第1のノードにMAC PDUを送信するように構成され、又は、第1のノードにPHYレイヤデータを送信するように構成される。
【0179】
送信モジュールによって第1のノードに送信されたMAC PDUは、MACレイヤのスケジューリング機能を用いて処理されたMAC PDU、又は、MACレイヤのスケジューリング機能及びMACレイヤのHARQ機能を用いて処理されたMAC PDUを含む。
【0180】
端末デバイスの基本情報は、端末デバイスの地理的位置、サービスQoS情報、測定レポート、端末性能、又は、端末デバイスの優先度情報を含む。ネットワーク情報は、伝送ネットワークの負荷情報を含む。
【0181】
処理モジュールは、具体的には、
条件1:端末デバイスの地理的位置がセルエッジに位置するとき、端末デバイスがノードによってスケジューリングされ、又は、端末デバイスの地理的位置がセルエッジに位置しないとき、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされることと、
条件2:測定レポート中のサービングセル信号強度が第1の閾値よりも小さく、若しくは隣接セル信号強度が第2の閾値よりも大きいとき、端末デバイスがノードによってスケジューリングされ、又は、測定レポート中のサービングセル信号強度が第1の閾値よりも大きく、若しくは隣接セル信号強度が第2の閾値よりも小さいとき、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされることと、
条件3:端末デバイスの性能がCoMPをサポートするとき、端末デバイスがノードによってスケジューリングされ、又は、端末デバイスの性能がCoMPをサポートしないとき、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされることと、
条件4:伝送ネットワークの負荷が軽いとき、端末デバイスがノードによってスケジューリングされ、又は、伝送ネットワークの負荷が重いとき、端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされることと、
のうちいずれか1つに基づいて、第1の指示情報又は第2の指示情報を決定するように構成される。
【0182】
処理モジュールは、具体的には、複数の端末デバイスがスケジューリングされるとき、第1の条件又は第2の条件に基づいて、第1の指示情報又は第2の指示情報を決定するように構成される。第1の条件は、
条件1:端末デバイスの地理的位置がセルエッジに位置するとき、端末デバイスは装置によってスケジューリングされ、又は、端末デバイスの地理的位置がセルエッジに位置しないとき、端末デバイスは第1のノードによってスケジューリングされることと、
条件2:測定レポート中のサービングセル信号強度が第1の閾値よりも小さく、若しくは隣接セル信号強度が第2の閾値よりも大きいとき、端末デバイスはノードによってスケジューリングされ、又は、測定レポート中のサービングセル信号強度が第1の閾値よりも大きく、若しくは隣接セル信号強度が第2の閾値よりも小さいとき、端末デバイスは第1のノードによってスケジューリングされることと、
条件3:端末デバイスの性能がCoMPをサポートするとき、端末デバイスはノードによってスケジューリングされ、又は、端末デバイスの性能がCoMPをサポートしないとき、端末デバイスは第1のノードによってスケジューリングされることと、
のうちいずれか1つを含む。第2の条件は、伝送ネットワークの負荷が軽いとき、端末デバイスはノードによってスケジューリングされ、又は、伝送ネットワークの負荷が重いとき、端末デバイスは第1のノードによってスケジューリングされることを含む。
【0183】
任意に、
図14aに示されるように、ノードは更に、SGWによって送信されたダウンリンクデータを受信するように構成される受信モジュール1403を備えてよい。
【0184】
特に留意すべきこととして、本発明の本実施形態において、処理モジュールに対応する物理装置はプロセッサであってよく、送信モジュールに対応する物理装置は送信部であってよい。任意に、受信モジュールに対応する物理装置は受信部であってよい。
【0185】
図15は、本発明の実施形態に係る別のデータ伝送ノードである。説明の便宜上、別のデータ伝送ノードは略してノードと呼ばれ、本ノード及び第2のノードは両方ともスケジューリング機能を有する。本ノードは、上述の方法の設計において第1のノード又は第1のノードの挙動を実現するための機能を有する。本ノードは、
第1の指示情報を受信するように構成される受信モジュール1501であって、第1の指示情報は、端末デバイスがノードによってスケジューリングされるか、又は第2のノードによってスケジューリングされることを示すために用いられ、受信モジュール1501は、第1の指示情報が端末デバイスがノードによってスケジューリングされると示す場合、第2のノードによって送信され且つ第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されていないデータパケットを受信し、又は、第1の指示情報が端末デバイスが第2のノードによってスケジューリングされると示す場合、第2のノードによって送信され且つ第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されたデータパケットを受信するように構成される、受信モジュール1501と、
受信モジュールによって受信され且つ第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されていないデータパケットを処理するように構成され、又は、受信モジュールによって受信され且つ第2のノードのスケジューリング機能を用いて処理されたデータパケットを処理するように構成される処理モジュール1502と、
処理モジュールによって処理されたデータを送信するように構成される送信モジュール1503と、
を備える。
【0186】
本実施形態の有益な効果については、上述の方法実施形態を参照されたい。ここでは詳細の説明を省略する。
【0187】
更に、処理モジュール1502は更に、端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報が変更されたとき、ノードにより、スケジューリングノードを変更するために、第2のノードとネゴシエートするように構成される。
【0188】
更に、受信モジュール1501は、処理モジュール1502がスケジューリングノードを変更することを決定した後、第2のノードによって送信された第2の指示情報を受信するように構成される。第2の指示情報は、第2のノードにより、端末デバイスの変更された基本情報及び/又は変更されたネットワーク情報に基づいて決定され、第2の指示情報は、第2のノードによる端末デバイスのスケジューリングがノードによる端末デバイスのスケジューリングに変更されること、又はノードによる端末デバイスのスケジューリングが第2のノードによる端末デバイスのスケジューリングに変更されることを示すために用いられる。
【0189】
更に、受信モジュール1501によって受信される第1の指示情報は更に、端末デバイスのベアラ識別子を含む。ベアラ識別子は、端末デバイスのベアラ識別子に対応するベアラ上のデータが、ノードによってスケジューリングされるか、又は第2のノードによってスケジューリングされることを示すために用いられる。
【0190】
受信モジュールは、具体的には、第2のノードによって送信されたPDCP PDU又はIP PDUを受信するように構成され、又は、第2のノードによって送信されたMAC PDUを受信するように構成され、又は、第2のノードによって送信されたPHYレイヤデータを受信するように構成される。
【0191】
受信モジュールによって受信されたMAC PDUは、MACレイヤのスケジューリング機能を用いて処理されたMAC PDU、又は、MACレイヤのスケジューリング機能及びMACレイヤのHARQ機能を用いて処理されたMAC PDUを含む。
【0192】
処理モジュールは、具体的には、
ノードがMAC PDUを受信した場合、MAC PDUに対してPHYレイヤ処理及び無線周波数機能処理を実行するように構成され、又は、第1のノードがPHYレイヤデータを受信した場合、PHYレイヤデータに対して無線周波数機能処理を実行するように構成され、又は、第1のノードがPDCP PDUを受信した場合、PDCP PDUに対して、RLCレイヤ処理、MACレイヤスケジューリング機能処理、物理レイヤ処理及び無線周波数機能処理を実行するように構成され、又は、第1のノードがIP PDUを受信した場合、IP PDUに対して、PDCPレイヤ処理、RLCレイヤ処理、MACレイヤスケジューリング機能処理、物理レイヤ処理及び無線周波数機能処理を実行するように構成される。
【0193】
特に留意すべきこととして、本発明の本実施形態では、受信モジュールに対応する物理デバイスは受信部であり、処理モジュールに対応する物理デバイスはプロセッサであり、送信モジュールに対応する物理デバイスは送信部である。
【0194】
従来技術と比較すると、
図14、
図14a及び
図15に示される実施形態において提供される解決策では、端末デバイスの基本情報又はネットワーク情報に基づいて、各端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされるか、又は第2のノードによってスケジューリングされるかが、動的に決定される。よって、セル内の異なる端末デバイスに対して異なるスケジューリング方式(すなわち中央集中型スケジューリング又は分散型スケジューリング)を実施することができる。従来技術と比較すると、本発明において提供される解決策では、端末デバイスの基本情報及び/又はネットワーク情報に基づいて、各端末デバイスが第1のノードによってスケジューリングされるか、又は第2のノードによってスケジューリングされるかが、動的に決定される。よって、セル内の異なる端末デバイスに対して異なるスケジューリング方式(すなわち中央集中型スケジューリング又は分散型スケジューリング)を実施することができる。この場合、背景技術で言及された中央集中型スケジューリングアーキテクチャと比較すると、セル内の一部の端末デバイスに対して分散型スケジューリングが用いられるので、伝送ネットワークの帯域幅要件が低減される。背景技術で言及された分散型スケジューリングアーキテクチャと比較すると、セルエッジに位置する端末デバイスに対して中央集中型スケジューリングを用いることができるので、セルのシステムパフォーマンスが改善される。
【0195】
本発明に開示された内容を参照して記載された方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアで実現されてもよいし、プロセッサによるソフトウェア命令によって実行されてもよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールを含んでよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROMメモリ、又は当該技術分野において周知である任意の他の形式の記憶媒体に記憶されてよい。例として用いられる記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。当然ながら、記憶媒体はプロセッサの一部であってよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに位置してよい。更に、ASICはユーザイクイップメントに位置してよい。当然ながら、プロセッサと記憶媒体は、ディスクリートコンポーネントとしてユーザイクイップメントに存在してもよい。
【0196】
当業者であれば気付くように、上述の例のうち1つ以上において、本発明に記載の機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組合わせによって実現することができる。本願がソフトウェアによって実現されるとき、これらの機能はコンピュータ可読媒体に記憶されてよく、或いはコンピュータ可読媒体の1つ以上の命令又はコードとして伝送されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含む。通信媒体は、コンピュータプログラムをある場所から別の場所に伝送することを可能にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用又は専用のコンピュータにアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよい。
【0197】
本発明の目的、技術的解決策及び利益は、更に、上述の具体的な実施形態で詳細に説明される。留意すべきこととして、上述の記載は本発明の具体的な実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明の主旨と原理の範囲内でなされた任意の変更、均等置換又は改良は、本発明の保護範囲に包含されるものとする。