(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0020】
<実施例1>
以下、本発明の実施例1について添付図面を参照しつつ説明する。
【0021】
本発明の実施例1に係る提示装置100及び200は、インターネットを通じて販売される商品に関連したコンテンツをユーザに提示する、
図1の提示システム1を構成する。提示システム1は、スマートフォンである提示装置100及び200の他に、インターネットである通信網10と、サーバ300と、を備える。
【0022】
通信網10は、提示装置100及び200とサーバ300とに接続されている。提示装置100及び200は、コンテンツの送信を求める送信リクエストをサーバ300へ送信し、サーバ300から受信したコンテンツを表示する。
【0023】
提示装置100及び200は、それぞれ同様の構成及び機能を有するため、以下、主に提示装置100について説明する。
【0024】
提示装置100は、
図2に示すようなCPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、フラッシュメモリ104、データ通信回路105、音声通信回路106、スピーカ107、マイクロフォン108、及び、タッチスクリーン109を備える。
【0025】
CPU101は、ROM102又はフラッシュメモリ104に保存されたプログラムを実行することで、提示装置100の全体制御を行う。RAM103は、CPU101によるプログラムの実行時において、処理対象とするデータを一時的に記憶する。
【0026】
フラッシュメモリ104は、例えば、ウェブブラウザといったコンテンツをタッチスクリーン109に表示することで、ユーザにコンテンツを提示するためのアプリケーション(以下、単に、提示アプリという)を記憶している。また、フラッシュメモリ104は、各種の設定を表すデータを記憶している。
【0027】
データ通信回路105は、不図示の基地局又はアクセスポイントと電波を用いた通信を行うことで、サーバ300とデータ通信を行う。音声通信回路106は、不図示の基地局と電波を用いた音声通信を行う。
【0028】
スピーカ107は、周囲の音声を表す信号を入力し、マイクロフォン108はCPU101が出力する信号に従って音声を出力する。
【0029】
タッチスクリーン109は、ビデオカード109a、表示パネル109b、タッチパネル109c、及び、圧力センサ109dを備える。
【0030】
ビデオカード109aは、CPU101から出力されたデジタル信号に基づいて画像をレンダリングすると共に、描画された画像を表す画像信号を出力する。
【0031】
表示パネル109bは、LCD(Liquid Crystal Display)であり、ビデオカード109aから出力された画像信号に従って画像を表示する。尚、提示装置100は、LCDの代わりに、PDP(Plasma Display Panel)又はEL(Electroluminescence)ディスプレイを備えても良い。
【0032】
表示パネル109bにおける画像の表示位置Pdは、
図3に示すような方形の表示面のある1つの頂点を原点Odとし、主走査方向に平行なX軸及び副走査方向に平行なY軸の座標値を用いて表される。表示パネル109bの表示方向は、主走査方向と副走査方向とに直交する方向であるため、X軸とY軸とに直交したZ軸の方向である。
【0033】
タッチパネル109cは、例えば、静電容量方式のタッチパネルである。タッチパネル109cは、ユーザによってタッチされた位置(以下単に、タッチ位置という)Ptを検知し、検知したタッチ位置Ptを表す信号をCPU101へ出力する。タッチパネル109cのタッチ位置Ptは、
図3に示した表示パネル109bの表示位置Pdと同様に、操作面のある1つの頂点を原点Otとし、当該頂点で直交する操作面の2つの辺に平行なX軸及びY軸の座標値を用いて表される。
【0034】
タッチパネル109cと表示パネル109bとは、
図3に示すように、それぞれの原点Od及びOtが共にZ軸上となり、かつ、それぞれのX軸及びY軸が互いに平行となるように設置される。このため、表示パネル109bの表示位置Pdに向かって、ユーザの指やタッチペンがタッチパネル109cをZ軸と平行に正確にタッチすると、タッチパネル109cは、表示位置Pdの座標値と同じ座標値を、検知したタッチ位置Ptの座標値としてCPU101へ出力する。
【0035】
図2の圧力センサ109dは、ダイヤフラム素子であり、表示パネル109bとタッチパネル109cとの間に設置される。圧力センサ109dは、タッチパネル109cに加えられた圧力を検知する。次に、圧力センサ109dは、検知した圧力の強さを、タッチパネル109cに行われたタッチの強さ(以下単に、タッチ強さという)Stとし、タッチ強さSt表す信号をCPU101へ出力する。
【0036】
タッチスクリーン109に対して、ユーザが提示アプリを起動させる操作を行うと、提示装置100のCPU101は、タッチスクリーン109が出力する信号に基づいて、提示するコンテンツの検索を行う、
図4の検索処理を実行する。
【0037】
これにより、CPU101は、検索キーワードを取得する、
図5の取得部110、及び、検索結果を掲載したウェブページ(以下、検索結果ページという)を表示するようにタッチスクリーン109を制御する表示制御部120として機能する。また、CPU101は、検索結果ページに張られたリンク先を、リンクが選択される前に調査する調査部130としてさらに機能する。リンク先の調査結果に基づいて、CPU101は、検知されたタッチに対して実行する後続の処理を切り替えるためである。フラッシュメモリ104は、調査部130の調査結果を記憶する情報記憶部190として機能する。
【0038】
情報記憶部190は、調査結果が保存された複数のレコードを有する、
図6に示すような調査結果テーブルを記憶している。調査結果テーブルが有する各レコードには、検索結果ページに含まれるリンク元のオブジェクトを識別するオブジェクトID(IDentification)(以下、リンク元のオブジェクトIDという)が保存される。また、各レコードには、リンク元のオブジェクトIDに対応づけられて、リンク先のウェブページのURL(Uniform Resource Locator)と、リンク先が有するオブジェクトのオブジェクトID(以下、リンク先のオブジェクトIDという)と、が保存される。
【0039】
検索処理の実行を開始すると、取得部110は、タッチスクリーン109から出力される信号に基づいて、ユーザがタッチスクリーン109に入力した検索キーワードを取得する(ステップS01)。
【0040】
次に、取得部110は、検索キーワードを含み、当該検索キーワードに基づく商品の検索を求める検索リクエストを生成する。その後、取得部110は、検索リクエストを、サーバ300を宛先として、
図2のデータ通信回路105へ出力する(ステップS02)。その後、データ通信回路105は、出力された検索リクエストをサーバ300へ送信する。
【0041】
提示装置100のデータ通信回路105が、検索キーワードに基づく検索結果を掲載した検索結果ページを受信すると、
図5の取得部110は、検索結果ページをデータ通信回路105から取得する(ステップS03)。
【0042】
その後、表示制御部120は、取得された検索結果ページを表示するように、
図2のタッチスクリーン109を制御する(ステップS04)。
【0043】
タッチスクリーン109に表示される検索結果ページは、
図7に示すような、ボタンオブジェクトである1つの第1オブジェクトFOと3つの第2オブジェクトSO1からSO3とを有する。
【0044】
第1オブジェクトFOは、
図8に示すような、検索キーワードに基づいて検索された商品と異なる商品を広告する第1コンテンツFCを掲載したウェブページ(以下、広告ページという)にリンクが張られている。このため、第1オブジェクトFOには、広告される商品の広告文や画像が表示されているので、第1オブジェクトFOは、広告オブジェクトとも称される。
【0045】
第2オブジェクトSO1からSO3は、
図9に示すような、検索された商品に関する第2コンテンツSCを掲載したウェブページ(以下、商品ページという)にそれぞれリンクが張られている。このため、第2オブジェクトSO1からSO3には、検索された商品の名称や画像がそれぞれ表示されているので、商品オブジェクトとも称される。第2コンテンツSCは、検索された商品に関する内容として、検索された商品を詳細に説明する内容を含んでも良いし、検索された商品の購入手続きに関する内容を含んでも良い。また、第2コンテンツSCは、検索された商品に関する内容のみを含んでも良いし、
図9に示すように、検索された商品に関する内容と、検索された商品と異なる商品を広告する第1オブジェクトFOと、を含んでいても良い。
【0046】
図4のステップS04で検索結果ページを表示させた後に、調査部130は、検索結果ページに含まれる第2オブジェクトSO1からS03のリンク先を順次調査する。このため、調査部130は、検索結果ページに含まれる第2オブジェクトSO1からS03の内で、第2オブジェクトSO1を注目第2オブジェクトSO*とする。次に、調査部130は、注目第2オブジェクトSO*にリンクされた商品ページのURLを、検索結果ページのソースコードから取得する。その後、調査部130は、商品ページの送信を求めるリクエストであって、取得したURLを含む送信リクエストを、サーバ300を宛先として、
図2のデータ通信回路105に出力する(ステップS05)。
【0047】
その後、データ通信回路105が送信リクエストを送信した後に、サーバ300から商品ページを受信すると、調査部130は、注目第2オブジェクトSO*のリンク先である商品ページをデータ通信回路105から取得する(ステップS06)。
【0048】
その後、調査部130は、取得した商品ページのソースコードに基づいて、第2コンテンツSCに含まれるオブジェクトのオブジェクトIDを取得し、リンク先のオブジェクトIDとする。その後、調査部130は、注目第2オブジェクトSO*のオブジェクトIDをリンク元のオブジェクトIDとし、注目第2オブジェクトSO*のリンク先である商品ページのURLをリンク先のURLとする。次に、調査部130は、リンク元のオブジェクトID、リンク先のURL、及び、リンク先のオブジェクトIDが対応付けられたデータを生成し、調査結果として、
図6の調査結果テーブルに保存する(ステップS07)。
【0049】
その後、調査部130は、検索結果ページに含まれる第2オブジェクトSO1からS03の内で、未だ注目第2オブジェクトSO*としていない第2オブジェクトSO2及びS03について、順に、注目第2オブジェクトSO*とし、上記ステップS05からS07の処理を繰り返した後に、検索処理の実行を終了する。
【0050】
ここで、検索処理によってタッチスクリーン109に表示された検索結果ページでは、
図7に示すように、第2オブジェクトSO1及びSO2が、第1オブジェクトFOと距離dの間隔を空けて表示される。同様に、第2オブジェクトSO2と第3オブジェクトSO3とは、距離dの間隔を空けて表示される。
【0051】
本実施例1では、オブジェクト間の表示間隔である距離dは、平均的なユーザの指の腹又は指先の幅よりも狭い。このため、ユーザは、例えば、検索された商品について詳細な情報を知るために、第2オブジェクトSO1の表示領域を指で触れて商品ページを表示させようとするが、第1オブジェクトFOの表示領域を触れてしまうことがあるとして、以下、説明を行う。オブジェクト間の表示間隔である距離dが狭いため、第2オブジェクトSO1の表示領域とユーザの指とがユーザにとって重なって見えていても、ユーザの指の腹や先が第1オブジェクトFOの表示領域を触れてしまうことがあるからである。
【0052】
ユーザがタッチスクリーン109に対してタッチ操作をすると、タッチスクリーン109のタッチパネル109cがタッチ位置Ptを表す信号を出力し、圧力センサ109dがタッチ強さStを表す信号を出力する。提示装置100のCPU101は、これらの信号が入力されると、当該信号で表されるタッチ位置Pt及びタッチ強さStに応じたコンテンツを提示する、
図10の提示処理を実行する。
【0053】
これにより、CPU101は、タッチ位置Ptと第1オブジェクトFOとがどの程度近接しているかを示す指標である近接度Nを算定する、
図5の算定部140、及び、タッチ強さStに基づいて近接度Nを補正する補正部150として機能する。また、CPU101は、タッチ操作に応じたコンテンツをタッチスクリーン109に表示させるために、タッチ操作の検知後に表示制御部120に実行させる後続の処理を、補正後の近接度Ncに応じて切り替える切替部160として機能する。
【0054】
情報記憶部190は、
図10の提示処理の実行に用いられる設定データであって、タッチスクリーン109に設定された解像度を表すデータ、及び、タッチスクリーン109をユーザが押す平均的な強さとして、ユーザが予め設定した強さSを表すデータを記憶している。
【0055】
提示処理の実行を開始すると、取得部110は、タッチスクリーン109から出力される信号に基づいて、タッチ位置Ptの座標値、及び、タッチ強さStを表す数値を取得する(ステップS11)。
【0056】
次に、算定部140は、フラッシュメモリ104からタッチスクリーン109に設定された解像度を表すデータを取得する。その後、算定部140は、取得されたデータと検索結果ページのソースコードとに基づいて、第1オブジェクトFO及び第2オブジェクトSO1からSO3それぞれの表示領域を表す座標値を算定する(ステップS12)。
【0057】
その後、算定部140は、第1オブジェクトFOの表示領域を表す座標値に基づいて、
図11に示すような、第1オブジェクトFOの表示領域を全て含む最小の円Cminを算定し、算定した円Cminの中心点を代表点Prとする。
【0058】
次に、算定部140は、代表点Prの座標値と、ステップS11で取得されたタッチ位置Ptの座標値と、に基づいて、代表点Prとタッチ位置Ptとの距離Drtを算定する。
【0059】
その後、算定部140は、タッチ位置Ptと代表点Prとの距離Drtを、以下の式(1)に用いて、タッチ位置Ptと代表点Prとの近接度Nを算定する(ステップS13)。これにより、算定部140は、タッチ位置Ptが代表点Prにより近接する程、近接度Nをより高く算定する。
【0060】
近接度N=1/(正の定数C+距離Drt)・・・(1)
【0061】
尚、上記の式(1)において、距離Drtに正の定数Cを加算するのは、タッチ位置Ptと代表点Prとが一致しているため、距離Drtが値「0」となる場合にも、近接度Nを連続的に定義するためである。
【0062】
次に、補正部150は、フラッシュメモリ104から、タッチスクリーン109をユーザが押す平均的な強さとして、ユーザが予め設定した強さSを表すデータを取得する。その後、補正部150は、ステップS11で取得されたタッチ強さStと、予め設定された平均的な強さSと、を以下の式(2)に用いて、近接度Nの補正係数αを算定する。
【0063】
補正係数α=検知されたタッチ強さSt/設定された平均的な強さS・・・(2)
【0064】
その後、補正部150は、補正係数αと、ステップS13で算定された補正前の近接度Nと、を以下の式(3)に用いて近接度Nを補正し、補正後の近接度Ncを算定する(ステップS14)。
【0065】
補正後の近接度Nc=F(補正前の近接度N,検知されたタッチ強さSt)=補正前の近接度N×補正係数α・・・(3)
但し、Fは、補正前の近接度Nと、検知されたタッチ強さStと、を入力変数とし、補正後の近接度Ncを、評価値を表す出力変数とする関数である。
【0066】
このため、検知されたタッチ強さStが、予め設定された平均的な強さSよりも強い場合、補正係数αは、値「1」よりも大きく算定され、補正係数αで補正された後の近接度Ncは、補正前の近接度Nよりも値が大きくなる。つまり、タッチ強さStが平均的な強さSよりも強い場合、タッチ位置Ptの近接度Nは、
図11に示すような代表点Prにタッチ位置Ptよりも近い位置Pt’が、平均的な強さSでタッチされた場合に算定される近接度Nと同じ値に補正される。
【0067】
これに対して、タッチ強さStが平均的な強さSよりも弱い場合、補正係数αは、値「1」よりも小さく算定され、補正後の近接度Ncは、補正前の近接度Nよりも値が小さくなる。つまり、タッチ位置Ptの近接度Nは、
図11に示すような代表点Prにタッチ位置Ptよりも遠い位置Pt’’が、平均的な強さSでタッチされた場合に算定される近接度Nと同じ値に補正される。
【0068】
次に、算定部140は、代表点Prから始まりタッチ位置Ptを通る、
図11に示すような半直線Lrtを、代表点Pr及びタッチ位置Ptの座標値に基づいて算定する。その後、算定部140は、第1オブジェクトFOの表示領域に含まれる半直線Lrt上の点で、代表点Prから最も遠い点Pfを算定する。次に、算定部140は、代表点Prから点Pfまでの距離Drfを算定し、算定した距離Drfを以下の式(4)に用いて、距離の閾値Dthを算定する。距離の閾値Dthは、ユーザが平均的な強さSでタッチしている場合に、ユーザが第1オブジェクトFOを選択しようとしていると判別できる程に、検知されたタッチ位置Ptと代表点Prとの距離が十分に短いか否かを判別するための基準値である。
【0069】
距離の閾値Dth=距離Drf/正の定数D・・・(4)
但し、D≧1である。
【0070】
次に、算定部140は、距離の閾値Dthを以下の式(5)に用いて、補正後の近接度Ncの閾値Nthを算定する(ステップS15)。補正後の近接度Ncの閾値Nthは、ユーザが第1オブジェクトFOを選択しようとしていると判別できる程に、検知されたタッチ位置Ptが代表点Prに十分に近接しているか否か、及び、検知されたタッチ強さStが十分に強いか、を判別するための基準値である。
【0071】
補正後の近接度Ncの閾値Nth=1/(正の定数C+距離の閾値Dth)・・・(5)
但し、正の定数Cは、上記の式(1)の正の定数Cと同じ定数である。
【0072】
その後、切替部160は、補正後の近接度Ncと閾値Nthとに基づいて、表示制御部120に実行させる後続の処理を決定する、
図12の後続処理決定処理を実行する(ステップS16)。
【0073】
後続処理決定処理を開始すると、切替部160は、ステップS11で取得したタッチ位置Ptの座標値と、ステップS12で取得した第2オブジェクトSO1から3の表示領域を表す座標値と、を取得する。次に、切替部160は、取得した座標値に基づいて、タッチ位置Ptが商品オブジェクトである第2オブジェクトSO1からSO3のいずれかの表示領域に含まれるか否かを判別する(ステップS21)。
【0074】
このとき、例えば、
図7に示す位置Pt1がタッチ位置Ptである場合に、切替部160は、タッチ位置Ptが第2オブジェクトSO1の表示領域に含まれると判別する(ステップS21;Yes)。次に、切替部160は、後続の処理を、第2オブジェクトSO1のリンク先であり、第2コンテンツSCを掲載した商品ページを表示する処理に決定した後に(ステップS22)、後続処理決定処理の実行を終了する。商品ページは、検索された商品に関連する第2コンテンツSCを掲載するため、ユーザは、第2コンテンツSCに興味があると考えられる。このため、ユーザがタッチとしようとしたオブジェクトが第2オブジェクトSO1でなかったとしても、当該第2コンテンツSCの提示をユーザが許容し易いため、商品ページを表示する処理に後続の処理を決定する。
【0075】
ステップS21において、切替部160は、タッチ位置Ptが商品オブジェクトである第2オブジェクトSO1からS03の表示領域のいずれにも含まれないと判別すると(ステップS21;No)、所定条件が満足されるか否かを判別する。所定条件とは、
図10のステップS14で、補正前の近接度Nと検知された強さStを上記の式(3)に用いることで算出された補正後の近接度Ncが閾値Nth以上であるという条件である(ステップS23)。切替部160は、補正後の近接度Ncが閾値Nth以上であり、補正前の近接度Nと検知された強さStに関する当該所定の条件が満足されると判別すると(ステップS23;Yes)、後続の処理を、第1コンテンツFCを掲載した広告ページを表示する処理に決定した後に(ステップS24)、後続処理決定処理の実行を終了する。
【0076】
補正後の近接度Ncが閾値Nth以上である場合には、検知されたタッチ強さStが平均的な強さSより弱くとも、ユーザが第1オブジェクトFOの表示領域をタッチしようとしたと判別できる程に、タッチ位置Ptが第1オブジェクトFOの代表点Prに十分近いからである。また、タッチ位置Ptが第1オブジェクトFOの代表点Prから離れていても、ユーザが第1オブジェクトFOにリンクされた広告ページの提示を求めていると判別できる程に、タッチ強さStが平均的な強さSよりも十分強いからである。
【0077】
ステップS23において、切替部160は、補正後の近接度Ncが閾値Nthより小さいと判別すると(ステップS23;No)、第1オブジェクトFOと同様に、第2オブジェクトSO1からSO3それぞれの代表点を特定する。次に、切替部160は、第2オブジェクトSO1からSO3の内で、タッチ位置Ptと最も近い代表点を有するものを、注目第2オブジェクトSO*とする。
【0078】
その後、切替部160は、
図10のステップS12で取得された座標値に基づいて、広告オブジェクトである第1オブジェクトFOの表示領域と、商品オブジェクトである注目第2オブジェクトSO*の表示領域と、の中間に位置する中間表示領域を特定する。すなわち、切替部160は、第1オブジェクトFOから距離d以内であり、かつ、注目第2オブジェクトSO*から距離d以内の領域を、中間表示領域として特定する。その後、切替部160は、検知されたタッチ位置Ptが中間表示領域内に含まれるか否かを判別する(ステップS25)。
【0079】
このとき、例えば、
図7に示す位置Pt2がタッチ位置Ptである場合に、切替部160は、タッチ位置Ptが中間表示領域内に含まれると判別する(ステップS25;Yes)。次に、切替部160は、注目第2オブジェクトSO*のリンク先に含まれるオブジェクトを特定するため、
図6の調査結果テーブルから、注目第2オブジェクトSO*のオブジェクトIDと同じリンク元のオブジェクトIDが保存されたレコードを取得する。その後、切替部160は、取得したレコードに保存されたリンク先のオブジェクトIDが、第1オブジェクトFOのオブジェクトIDと一致するか否かを判別する。この判別によって、切替部160は、リンク先である商品ページの第2コンテンツSCに広告オブジェクトである第1オブジェクトFOが含まれるか否かを判別する(ステップS26)。
【0080】
ステップS26において、切替部160は、調査結果テーブルから取得したリンク先のオブジェクトIDが、第1オブジェクトFOのオブジェクトIDと一致する場合に、商品ページに第1オブジェクトFOが含まれていると判別する(ステップS26;Yes)。その後、切替部160は、上記ステップS22の処理を実行することで、後続の処理を、商品ページを表示する処理に決定した後に、後続処理決定処理の実行を終了する。このため、ユーザが注目第2オブジェクトSO*の表示領域をタッチしようとしたにも関わらず、中間表示領域をタッチしてしまった場合でも、注目第2オブジェクトSO*にリンクされた商品ページが表示される。これに対して、ユーザが第1オブジェクトFOの表示領域をタッチしようとしたにも関わらず、中間表示領域をタッチしてしまった場合にも、同様に、商品ページが表示されてしまう。しかし、ユーザは、表示された商品ページに含まれる第1オブジェクトFOを、再度、タッチすれば良い。これらのため、提示装置100に対するユーザの操作性を向上できる。
【0081】
ステップS25において、例えば、
図7に示す位置Pt3がタッチ位置Ptである場合に、切替部160は、タッチ位置Ptが中間表示領域内に含まれていないと判別する(ステップS25;No)。その後、切替部160は、後続の処理を、タッチを検知したとき又は現在の表示を維持する処理に決定した後に(ステップS27)、後続処理決定処理の実行を終了する。ユーザは、タッチしようとしたオブジェクトの表示領域を再度タッチすれば良いためである。通常、ユーザは、タッチスクリーン109をタッチしても表示が変わらないと判断すると、より正確に又はより強くタッチスクリーン109をタッチしようとする。このため、誤ったタッチ操作に基づく誤った表示を防止できるだけでなく、誤ったタッチ操作をより正しい操作でユーザにやり直させることができる。
【0082】
ステップS26において、切替部160は、商品ページに広告オブジェクトが含まれていないと判別すると(ステップS26;No)、上記ステップS27の処理を実行することで、後続の処理を、表示を維持する処理に決定した後に、後続処理決定処理の実行を終了する。
【0083】
後続処理決定処理の実行を終了すると、
図5の切替部160は、表示制御部120に実行させる後続の処理を、
図12のステップS22、S24、及び、S27のいずれかで決定された処理に切り替える(
図10のステップS17)。
【0084】
その後、表示制御部120は、切り替えられた後続処理を実行する(ステップS18)。この処理において、表示制御部120は、広告ページに表示を変更する場合、広告ページのURLを含んだ送信リクエストを、サーバ300を宛先として、
図2のデータ通信回路105へ出力する。その後、データ通信回路105が広告ページを受信すると、表示制御部120は、広告ページをデータ通信回路105から取得し、タッチスクリーン109に広告ページを表示させる。
【0085】
これに対して、商品ページに表示を変更する場合、表示制御部120は、送信リクエストを出力することなく、
図4のステップS06で既に取得された商品ページをタッチスクリーン109に表示させる。このため、タッチスクリーン109に対するタッチを検知してからタッチに応じた表示に切り替えるまでの時間を短縮できるので操作性が向上する。
【0086】
特に、商品ページが広告オブジェクトである第1オブジェクトFOを含む場合、商品ページに表示を切り替える直前に、又は、タッチを検知した際に表示していた検索結果ページの第1オブジェクトFOと同じ、又は、近似した位置に、表示制御部120は、商品ページの第1オブジェクトFOを表示させる。このため、ユーザが第1オブジェクトFOの表示領域をタッチしようとしたにも関わらず、第1オブジェクトFOの表示領域と異なる領域をタッチしてしまった場合には、同じ位置に表示された第1オブジェクトFOをユーザが容易に再度タッチできるので操作性が向上する。
【0087】
また、表示を維持する場合、表示制御部120は、送信リクエストを出力することなく、検索結果ページの表示をタッチスクリーン109に維持させる。その後、表示制御部120は、提示処理の実行を終了する。
【0088】
図1に示したサーバ300は、不図示のCPU、ROM、RAM、ハードディスク、データ通信回路、ビデオカード、表示装置、及び、入力装置を備える。サーバ300が備えるCPU、ROM、RAM、データ通信回路、ビデオカード、表示装置、及び、入力装置は、
図2に示した提示装置100が備えるCPU101、ROM102、RAM103、データ通信回路105、ビデオカード109a、表示パネル109b、及び、タッチパネル109cと同様の構成及び機能を有する。
【0089】
サーバ300が備えるハードディスクは、商品ページ及び広告ページを含む各種のウェブページと、ウェブページに掲載された商品を説明するキーワードと、が対応付けられたデータが複数保存された、不図示のテーブルを記憶している。
【0090】
検索キーワードを含む検索リクエストを、サーバ300のデータ通信回路が提示装置100から受信すると、サーバ300のCPUは、ハードディスクに記憶されたテーブルから、検索キーワードに対応付けられたウェブページを検索する。その後、CPUは、検索されたウェブページにリンクが張られたオブジェクトを含む検索結果ページを生成し、生成した検索結果ページを、提示装置100を宛先としてデータ通信回路へ出力する。
【0091】
また、URLを含む送信リクエストをサーバ300のデータ通信回路が提示装置100から受信すると、サーバ300のCPUは、URLに基づいてハードディスクに記憶されたウェブページを読み出す。その後、CPUは、読み出したウェブページを、提示装置100を宛先としてデータ通信回路へ出力する。
【0092】
これらの構成によれば、提示装置100は、
図10のステップS14で、第1オブジェクトFOの代表点Prの表示位置と、検知されたタッチ位置Ptと、の近接度Nを、検知されたタッチ強さStに基づいて補正する。また、提示装置100は、ステップS17で、補正後の近接度Ncに応じて決定された処理に後続の処理を切り換える。これらのため、提示装置100は、第1オブジェクトFOの表示領域をユーザがタッチしようとしたと判別できる程に、タッチ位置Ptが第1オブジェクトFOの代表点Prに十分近いか否か、又は、タッチ強さStが十分強いか否かに応じて後続の処理を切り換えることができる。よって、提示装置100は、タッチ位置Ptのみに基づいて後続の処理を切り換えていた従来技術よりも、タッチスクリーン109に対する操作性を向上できる。
【0093】
<実施例1の変形例1>
実施例1では、提示装置100は、第1オブジェクトFOの代表点Prを決定するために、
図11に示すような、第1オブジェクトFOの表示領域を全て含む最小の円Cminを算定し、算定した円Cminの中心点を代表点Prとした。しかし、これに限定されるのではなく、代表点Prは、第1オブジェクトFOの表示領域に含まれていれば、どのような点であっても良い。例えば、提示装置100は、
図13に示されるような第1オブジェクトFOの表示領域に完全に含まれる最大の円Cmaxを算定し、算定した円Cmaxの中心点を代表点Prとしても良い。また、提示装置100は、方形形状の第1オブジェクトFOの2つの対角線が交わる点を代表点Prとしても良い。
【0094】
また、実施例1では、提示装置100は、第1オブジェクトFOの代表点Prを一つだけ算定すると説明したが、これに限定される訳ではない。提示装置100は、第1オブジェクトFOの複数の代表点Prを算定し、検知したタッチ位置Ptに基づいて近接度Nの算出に用いる代表点Prを変更しても良い。例えば、提示装置100は、複数の代表点Prの内で、検知したタッチ位置Ptに最も近い点を用いて近接度Nを算定しても良い。より好適な代表点Prは、当業者が実験により定めることができる。
【0095】
<実施例1の変形例2>
実施例1では、提示装置100は、
図10のステップS13で、上記の式(1)を用いてタッチ位置Ptと代表点Prとの近接度Nを算定すると説明した。また、実施例1では、提示装置100は、
図10のステップS14で、上記の式(4)を用いて距離の閾値Dthを算定すると説明した。これらの式(1)及び(4)でそれぞれ用いられる定数C及びDのより好適な値は、当業者が実験により定めることができる。
【0096】
また、実施例1では、提示装置100は、
図10のステップS13において、補正前の近接度Nを上記の式(1)を用いて算出すると説明したが、これに限定される訳ではない。補正前の近接度Nは、タッチ位置Ptが代表点Prにより近づく程より高い値となれば、どのような指標であっても良い。
【0097】
さらに、実施例1では、提示装置100は、
図10のステップS14において、上記の式(2)を用いて算出された補正係数αを、上記の式(3)に用いることで近接度Nを補正すると説明した。しかし、これに限定される訳ではなく、近接度Nの補正方法は、タッチ強さStがより強い程、より高い値に補正する方法であれば、どのような方法であっても良い。
【0098】
またさらに、実施例1では、提示装置100は、
図10のステップS15において、タッチ位置Ptに応じて異なる距離の閾値Dthを、上記の式(4)を用いて算出すると説明した。また、実施例1では、提示装置100は、算出した閾値Dthを上記の式(5)に用いることで、補正後の近接度Ncの閾値Nthを算出すると説明した。しかし、これに限定されるわけではなく、提示装置100は、タッチ位置Ptがどこであっても同じ閾値Dthを用いても良い。例えば、提示装置100は、
図13の円Cmaxの半径rを距離の閾値Dthとして、上記の式(5)に用いることで閾値Nthを算出しても良い。平均的な強さSでタッチスクリーン109がタッチされた場合、補正後の近接度Ncが閾値Nth以上であれば、タッチ位置Ptは、必ず第1オブジェクトFOの表示領域に含まれるからである。
【0099】
<実施例1の変形例3>
実施例1では、提示装置100は、補正前の近接度Nを上記の式(1)を用いて算出すると説明したが、これに限定される訳ではない。提示装置100は、例えば、
図14に示すように、第1オブジェクトFOの内部及び外部の領域を複数に分割し、タッチ位置Ptがどの分割領域に含まれるかに基づいて近接度Nを算定しても良い。
【0100】
以下、第1オブジェクトFOの分割領域を用いた近接度Nの算定方法の一例について説明する。例えば、
図14に示すように、第1オブジェクトFOの辺から代表点Prと反対方向(つまり、外側)に所定距離n×s離れた境界線BOnを定義する。同様に、第1オブジェクトFOの辺から代表点Prの方向(つまり、内側)に所定距離n×s離れた境界線BInを定義する。但し、nは、値「0」からMまでの整数とする。次に、第1オブジェクトFOの外部の領域を、境界線BOmと境界線BOm+1とで囲まれた外部領域ROmに分割する。同様に、第1オブジェクトFOの内部の領域を、境界線BImと境界線BIm+1とで囲まれた内部領域ROmに分割する。但し、mは、値「0」からM−1までの整数とする。
【0101】
次に、検知されたタッチ位置Ptが外部領域ROM−1よりも外側の場合、補正前の近接度Nを値「0」と定義する。また、検知されたタッチ位置Ptが外部領域ROmに含まれる場合、近接度Nを値「M−m」と定義する。ここで、mは、値「0」からM−1までの整数であるので、近接度Nは、タッチ位置Ptが代表点Prに近づくにつれて、値「1」からMまで変化する。
【0102】
さらに、検知されたタッチ位置Ptが内部領域RImに含まれる場合、近接度Nを値「M+m+1」と定義する。ここで、mは、値「0」からM−1までの整数であるので、近接度は、タッチ位置Ptが代表点Prに近づくにつれて、値M+1から2Mまで変化する。
【0103】
さらに、検知されたタッチ位置Ptが内部領域RIM−1よりも内側の場合、近接度Nを値2M+1と定義する。このように近接度Nを定義することで、検知されたタッチ位置Ptが代表点Prにより近づく程、近接度を段階的により高い値として算定できる。
【0104】
検知されたタッチ位置Ptが外部領域ROn及び内部領域RInのいずれに含まれるかを判別するため、提示装置100は、
図10のステップS12で取得した第1オブジェクトFOの表示領域を表す座標値に基づいて、外部領域ROn及び内部領域RInの表示領域を表す座標値を算定しても良い。
【0105】
補正後の近接度Ncの閾値Nthとして、提示装置100は、例えば、補正前の近接度Nの最大値「2N+1」といった固定値を用いても良い。より好適な閾値Nthは、当業者が実験により定めることができる。
【0106】
<実施例1の変形例4>
実施例1では、提示装置100は、検知されたタッチ強さStが弱すぎる、又は、タッチの位置Ptが第1オブジェクトFOの代表点Prから遠すぎると、補正後の近接度Ncが閾値Nthより小さいと判別する(
図12のステップS23;No)と説明した。次に、提示装置100は、タッチ位置Ptが、第1オブジェクトFOと第2オブジェクトSO1又はSO2との中間表示領域に含まれるか否かを判別する(ステップS25)と説明した。その後、提示装置100は、タッチ位置Ptが中間表示領域に含まれると判別すると(ステップS25;Yes)、第2オブジェクトSO1又はSO2のリンク先の商品ページが、広告オブジェクトである第1オブジェクトFOを含むか否かを判別する(ステップS26)と説明した。そして、提示装置100は、リンク先の商品ページが広告オブジェクトを含む場合に(ステップS26;Yes)、商品ページを表示する処理に後続の処理を決定する(ステップS22)と説明した。これに対して、提示装置100は、商品ページが広告オブジェクトを含まない場合に(ステップS26;No)、表示を維持する処理に後続の処理を決定する(ステップS27)と説明した。しかし、これらに限定される訳では無い。
【0107】
提示装置100は、ステップS25において、タッチ位置Ptが中間表示領域又は第1オブジェクトFOの表示領域に含まれるか否かを判別しても良い。つまり、提示装置100は、ステップS25において、タッチ位置Ptが中間表示領域に含まれていると判別する場合だけでなく、第1オブジェクトFOの表示領域に含まれると判別する場合にも(ステップS25;Yes)、ステップS26に進んで処理を続行するとしても良い。
【0108】
これらの構成によれば、提示装置100は、タッチ位置Ptが第1オブジェクトFOの表示領域に含まれていても、近接度Ncが閾値Nthよりも小さい場合には、第1オブジェクトFOではなく、第1オブジェクトFOに隣接する第2オブジェクトSO1又はSO2のリンク先が第1オブジェクトFOを含むか否かに応じて後続の表示を決定できる。このため、ユーザが第1オブジェクトFOにタッチしようとしたのか、第1オブジェクトFOに隣接した第2オブジェクトSO1又はSO2をタッチしようとして誤って第1オブジェクトFOをタッチしてしまったのか、を判別できない場合でも、タッチの検知後の表示を従来よりも適切な表示に決定できる。
【0109】
<実施例1の変形例5>
実施例1では、提示装置100は、
図12のステップS26において、第2オブジェクトSO1又はSO2のリンク先の商品ページが、広告オブジェクトである第1オブジェクトFOを含むか否かを判別する(ステップS26)と説明した。そして、提示装置100は、リンク先の商品ページが広告オブジェクトを含まない場合に(ステップS26;No)、表示を維持する処理に後続の処理を決定する(ステップS27)と説明した。しかし、これらに限定される訳では無い。
【0110】
本変形例に係る提示装置100は、
図15に示すように、商品ページが広告オブジェクトを含まないと判別すると(ステップS26;No)、広告オブジェクトが追加された商品ページを表示する処理に後続の処理を決定した後に(ステップS28)、後続処理決定処理の実行を終了する。その後、提示装置100は、
図10のステップS18において、広告オブジェクトが追加された商品ページを表示する処理を実行する場合、商品ページのURLと、追加させる広告オブジェクトのオブジェクトIDとを含む送信リクエストをサーバ300へ送信する。その後、提示装置100は、広告オブジェクトが追加された商品ページを受信すると、受信した商品ページをタッチスクリーン109に表示する。
【0111】
本変形例に係るサーバ300は、オブジェクトIDと、オブジェクトのリンク先のURLと、オブジェクトの外観及び形状を表す情報と、が対応付けられたデータを複数有する、不図示のテーブルを記憶している。
【0112】
また、サーバ300は、URLとオブジェクトIDとを含む送信リクエストを提示装置100から受信すると、送信リクエストからURLを取得し、取得したURLに基づいてハードディスクに記憶された商品ページを読み出す。その後、サーバ300は、送信リクエストからオブジェクトIDを取得し、取得したオブジェクトIDに対応付られたリンク先のURLと、オブジェクトの外観及び形状を表す情報と、を、不図示のテーブルから取得する。その後、サーバ300は、取得したオブジェクトIDと、取得した情報で表される外観及び形状と、を有し、取得したリンク先のURLにリンクが張られた第1オブジェクトFOを生成する。次に、サーバ300は、生成した第1オブジェクトFOを、商品ページの第2コンテンツSCに追加した後に、商品ページを提示装置100へ送信する。
【0113】
<実施例1の変形例6>
実施例1では、提示装置100は、ステップS21の処理の後に、補正後の近接度Ncが閾値Nthより小さいと判別する(ステップS23;No)と、ステップS25及びS26の処理を実行すると説明した。
【0114】
しかし、これらに限定される訳では無い。提示装置100は、後続処理決定処理を開始した後、ステップS21の処理を実行せずに、ステップS23の処理を実行しても良い。
【0115】
また、提示装置100は、ステップS25及びS26の処理を行わなくても良い。この場合、提示装置100は、補正後の近接度Ncが閾値Nthより小さいと判別する(ステップS23;No)と、後続の処理を、表示を維持する処理に決定する処理(ステップS27)を実行するとして良い。
【0116】
さらに、提示装置100は、ステップS25の処理を行うが、ステップS26の処理を行わないとしても良い。この場合、提示装置100は、補正後の近接度Ncが閾値Nthより小さいと判別した後に(ステップS23;No)、タッチ位置Ptが中間表示領域に含まれるか否かを判別する処理(ステップS25)を実行する。この処理の実行において、提示装置100は、タッチ位置Ptが中間表示領域に含まれると判別すると(ステップS25;Yes)、注目第2オブジェクトSO*のリンク先の商品ページを表示する処理に、後続の処理を決定する処理(ステップS22)を実行するとして良い。
【0117】
またさらに、提示装置100は、補正後の近接度Ncが閾値Nthより小さいと判別した後に(ステップS23;No)、ステップS25を実行せず、ステップS26の処理を行うとしても良い。この場合、ステップS26では、提示装置100は、注目第2オブジェクトSO*のリンク先の商品ページに広告オブジェクトである第1オブジェクトFOが含まれているか否かを判別すれば良い。
【0118】
<実施例1の変形例7>
実施例1では、提示装置100は、タッチスクリーン109をユーザが押す平均的な強さSとして、ユーザが予め設定した強さを用いると説明したが、これに限定される訳ではない。例えば、提示装置100は、タッチ強さStを検知する度に、検知されたタッチ強さStを、
図2のフラッシュメモリ104に履歴として保存し、保存された履歴に基づいてタッチスクリーン109をユーザが押す平均的な強さSを算定しても良い。
【0119】
<実施例1の変形例8>
実施例1では、タッチスクリーン109は、表示パネル109bとタッチパネル109cとの間に設置される圧力センサ109dを備えると説明したが、これに限定される訳ではなく、タッチパネル109cが圧力センサ109dを備えていても良い。
【0120】
実施例1では、圧力センサ109dは、ダイヤフラム素子であると説明した。この圧力センサ109dは、拡散式、成膜式、及び、静電容量式のいずれで圧力を測定しても良い。
【0121】
<実施例1の変形例9>
実施例1では、第1オブジェクトFOは、検索された商品と異なる商品を広告する第1コンテンツにリンクが張られていると説明した。また、実施例1では、第2オブジェクトSO1からSO3は、例えば、検索された商品を詳細に説明するコンテンツといった商品に関連した第2コンテンツにリンクが張られていると説明した。しかし、第1オブジェクトFOにリンクされる第1コンテンツは、商品を広告するコンテンツに限定される訳ではない。同様に、第2オブジェクトSO1からSO3にリンクされる第2コンテンツは、商品に関連したコンテンツに限定される訳ではない。例えば、第2コンテンツは、検索されたニュース等の入力されたキーワードで検索された事項を伝えるコンテンツであり、第1コンテンツは、検索された事項と異なる事項を伝えるコンテンツであっても良い。
【0122】
さらに、第1オブジェクトFOは、リンク先を提示させるためにユーザが表示領域をタッチする可能性が、オブジェクトSO1からSO3よりも高いと推定されるオブジェクトであれば、どのようなオブジェクトでもよい。第1オブジェクトFOがタッチされる可能性を、提示装置100は、入力されたキーワードにどの程度リンク先のコンテンツが関連しているかによって推定しても良い。同様に、第2オブジェクトSO1からSO3は、ユーザが表示領域をタッチする可能性が、第1オブジェクトFOよりも低いと推定されるオブジェクトであれば、どのようなオブジェクトでもよい。
【0123】
実施例1では、第1オブジェクトFOと第2オブジェクトSO1からSO3とは、ボタンオブジェクトであるとして説明したが、これに限定される訳ではなく、画像オブジェクトやテキストオブジェクトであっても良い。
【0124】
また、実施例1では、
図7に示した検索結果ページは、ただ1つの第1オブジェクトFOを含むと説明したが、これに限定される訳では無く、複数の第1オブジェクトFOを含んでも良い。同様に、実施例1では、検索結果ページは、3つの第2オブジェクトSO1からSO3を含むと説明したが、これに限定される訳では無く、1つ、2つ、又は、4つ以上の第2オブジェクトを含んでも良い。さらに、実施例1では、検索結果ページは、第1オブジェクトFOと、第1オブジェクトFOに隣接する2つの第2オブジェクトSO1及びSO2と、を含むと説明したが、これに限定される訳では無い。検索結果ページは、第1オブジェクトFOと、第1オブジェクトFOに隣接するただ1つ、又は、3つ以上の第2オブジェクトと、を含んでも良い。
【0125】
<実施例1の変形例10>
提示装置100及び200は、スマートフォンであると説明したが、これに限定される訳ではなく、例えば、デスクトップ型、ノートブック型、又は、タブレット型のパーソナルコンピュータであっても良い。
【0126】
<実施例2>
実施例1では、第1オブジェクトFOは、
図7の検索結果ページに含まれ、検索結果ページには、1つの第1オブジェクトFOと、複数の第2オブジェクトSO1からSO3と、が含まれると説明した。また、実施例1では、提示装置100は、検索結果ページの第1オブジェクトFOの代表点Prと、検知されたタッチ位置Ptと、の補正後の近接度Ncに応じて後続の処理を切り替えると説明した。
【0127】
しかし、提示装置100が切り替える後続の処理は、検索結果ページに対するタッチの検知後に最初に行われるウェブページの表示処理に限定される訳ではない。実施例2では、提示装置100は、
図9に示した商品ページに対するタッチの検知後に最初に行われるウェブページの表示処理を後続の処理とし、後続の処理を、商品ページの第1オブジェクトFOとタッチ位置Ptとの補正後の近接度Ncに応じて切り替える。以下、実施例1と同様の構成については、実施例1で用いた符号と同一の符号を用いて説明するが、実施例2と実施例1との相違について主に説明する。
【0128】
図9の商品ページは、第1オブジェクトFOという唯1つのオブジェクト
を有する点で、
図7の検索結果ページと異なる。つまり、
図9の商品ページは、1つの第1オブジェクトFOを有する点で検索結果ページと同じであるが、第2オブジェクトSO1からSO3を有さない点で検索結果ページと異なる。
【0129】
図9の商品ページは、商品を説明する第2コンテンツSCを掲載している。
図9の商品ページのソースコードには、第1オブジェクトFOにリンクが張られたウェブページであって、第1コンテンツFCを掲載した広告ページのURLが記載されている。また、
図9の商品ページのソースコードには、
図9の商品ページのオブジェクトにリンクが張られたウェブページと異なる(つまり、リンクが張られていない)、
図16のウェブページのURLが、例えば、ソースコードのコメントとして所定のタグで囲まれて記載されている。
図16のウェブページは、
図9の商品ページに掲載された第2コンテンツSCで説明される商品と同じ商品を、
図9の第2コンテンツSCよりも詳細に説明する第2コンテンツSC’を掲載したウェブページであるため、詳細商品ページと称される。実施例2では、
図9の商品ページに掲載された第2コンテンツSCと、
図16の詳細商品ページに掲載された第2コンテンツSC’と、を区別し易くするため、
図9の第2コンテンツSCを第3コンテンツとも称する。
【0130】
実施例2に係る提示装置100は、第1オブジェクトFOとタッチ位置Ptとの補正後の近接度Ncに応じて、第1オブジェクトFOとリンクされた広告ページを表示する処理、又は、リンクされていない詳細商品ページを表示する処理に後続の処理を切り替える。
【0131】
このため、実施例2に係る提示装置100のCPU101は、第3コンテンツがタッチスクリーン109に表示されている間に、
図2のタッチスクリーン109からタッチ位置Pt及びタッチ強さStを表す信号を入力されると、当該信号に応じて提示するコンテンツを切り替える、
図10の提示処理の実行を開始する。
【0132】
提示処理の実行を開始すると、CPU101は、実施例1で説明したステップS11からS15の処理と同様の処理を実行する(ステップS11からS15)。これにより、CPU101は、
図9の商品ページの第1オブジェクトFOとタッチ位置Ptとの補正後の近接度Nc及び閾値Nthを算出する。
【0133】
その後、CPU101で実現される、
図5の切替部160は、補正後の近接度Ncと閾値Nthとに基づいて後続の処理を決定する、
図17の後続処理決定処理を実行する(ステップS16)。
【0134】
後続処理決定処理を開始すると、切替部160は、補正された近接度Ncが閾値Nth以上であるか否かを判別する(ステップS31)。切替部160は、補正後の近接度Ncが閾値Nth以上であると判別すると(ステップS31;Yes)、後続の処理を、第1コンテンツFCを掲載した広告ページを表示する処理に決定する(ステップS32)。その後、切替部160は、後続処理決定処理の実行を終了する。ユーザが第1オブジェクトFOの表示領域をタッチしようとしたと判別できる程に、タッチ位置Ptが第1オブジェクトFOの代表点Prに十分近い、又は、タッチ強さStが平均的な強さSよりも十分強いからである。
【0135】
ステップS31において、切替部160は、補正後の近接度Ncが閾値Nthより小さいと判別すると(ステップS31;No)、第2コンテンツSCを掲載した詳細商品ページを表示する処理に、後続の処理を決定する(ステップS33)。
【0136】
補正後の近接度Ncが閾値Nthより小さい場合は、ユーザが第1オブジェクトFOの表示領域をタッチしようとしたのではない可能性が高いからである。ユーザが第1オブジェクトFOの表示領域をタッチしようとしたのではない場合とは、例えば、スクロール操作をしようとした場合や、予め設定された時間を超えてタッチ操作がされない場合に行われる表示パネル109bの消灯を防止するために、ユーザがタッチ操作を行った場合である。このため、切替部160は、補正後の近接度Ncが閾値Nthより小さいと、ユーザは、第3コンテンツで説明される商品に依然興味があると判別し、当該商品をより詳細に説明する第2コンテンツSC’詳細商品ページを表示する処理に、後続の処理を決定する。その後、切替部160は、後続処理決定処理の実行を終了する。
【0137】
後続処理決定処理の実行を終了すると、切替部160は、後続の処理を、
図17のステップS32又はS33で決定された処理に切り替える(
図10のステップS17)。
【0138】
その後、表示制御部120は、切り替えられた後続処理を実行する(ステップS18)。この処理において、表示制御部120は、
図9の商品ページのソースコードから、所定のタグやコードの記載規則に基づいて、後続処理で表示するウェブページのURLを取得する。次に、表示制御部120は、取得されたURLを含んだ送信リクエストを、サーバ300を宛先として、
図2のデータ通信回路105へ出力する。その後、データ通信回路105が、広告ページ又は詳細商品ページを受信すると、表示制御部120は、受信されたウェブページをデータ通信回路105から取得し、取得されたウェブページをタッチスクリーン109に表示させる。その後、表示制御部120は、提示処理の実行を終了する。
【0139】
これらの構成によれば、提示装置100は、タッチ位置Pt及びタッチ強さStに応じて、タッチを検知した後に提供するコンテンツを、第1オブジェクトFOのリンク先の第1コンテンツFC、及び、当該リンク先とは異なる第2コンテンツSC’のいずれかに変更できる。ユーザが第1オブジェクトFOの表示領域をタッチしようとしたと判別できる程に、タッチ位置Ptが第1オブジェクトFOの代表点Prに十分近い、又は、タッチ強さStが平均的な強さSよりも十分強い場合に、提示装置100は、第1コンテンツFCを提供する。これ以外の場合に、提示装置100は、タッチを検知したときに表示されていた第3コンテンツで説明される商品について、ユーザは依然興味があると判別し、当該商品についてより詳細に説明する第2コンテンツSC’を提供する。これらのため、タッチを検知した後に提供するコンテンツを、表示領域がタッチされたオブジェクトのリンク先に固定していた従来技術よりも、タッチスクリーン109に対する操作性を向上できる。
【0140】
<実施例2の変形例1>
実施例2では、
図9の商品ページに掲載された第3コンテンツは、商品を説明するコンテンツであり、
図16の詳細商品ページに掲載された第2コンテンツSC’は、第3コンテンツで説明される商品と同じ商品を、第3コンテンツよりも詳細に説明するコンテンツであると説明した。また、
図8の広告ページに掲載された第1コンテンツFCは、第2コンテンツSC’及び第3コンテンツで説明される商品と異なる商品を広告するコンテンツであると説明した。しかし、これらに限定される訳ではない。
【0141】
実施例2では、第3コンテンツは、例えば、サービスといった商品以外の事項を表するコンテンツであり、第2コンテンツSC’は、第3コンテンツで表される事項と同じ事項を、第3コンテンツよりも詳細に表すコンテンツであれば、どのようなコンテンツであっても良い。また、第1コンテンツFCは、第2コンテンツSC’及び第3コンテンツで表される事項と異なる事項を表すコンテンツであれば、どのようなコンテンツであっても良い。
【0142】
<実施例2の変形例2>
実施例2では、提示装置100は、
図17のステップS31において、補正後の近接度Ncが閾値Nthより小さいと判別すると(ステップS31;No)、第3コンテンツで説明される商品をより詳細に説明する第2コンテンツSC’を表示する処理に、後続の処理を決定する(ステップS33)と説明した。
【0143】
しかし、これに限定される訳では無く、第2コンテンツSC’は、第3コンテンツで説明される商品と異なる事項を表す(つまり、商品に関係の無い)コンテンツであっても良い。一例として、第2コンテンツSC’は、
図9の商品ページを含むウェブサイトのトップページに掲載された所定のコンテンツであっても良い。この場合、提示装置100は、補正後の近接度Ncが閾値Nthより小さいと判別すると(ステップS31;No)、当該トップページを表示する処理に、後続の処理を決定する。
【0144】
提示装置100は、トップページのURLを、例えば、
図9の商品ページのソースコードのコメントから所定のタグに基づいて抽出しても良い。また、提示装置100は、
図9の商品ページのURLに含まれるドメイン名に、
図2のフラッシュメモリ104に予め保存されたトップページを表すファイル名を追加することで、トップページのURLを生成しても良い。
【0145】
<実施例2の変形例3>
実施例2では、詳細商品ページのURLは、
図9の商品ページのソースコードのコメントとして所定のタグで囲まれて記載されていると説明したが、これに限定される訳ではない。詳細商品ページのURLは、
図9の商品ページにおいてテキスト文字列として表示される態様と異なる態様(つまり、表示されない態様)で記載されていれば、どのような態様で記載されていても良い。例えば、詳細商品ページのURLは、詳細商品ページ自体の属性、又は、詳細商品ページが有する第1オブジェクトFOの属性を表すソースコードの本文に記載されても良い。
【0146】
実施例1、実施例1の変形例1から10、実施例2、並びに、実施例2の変形例1から3は、互いにそれぞれ組み合わせることができる。実施例1、実施例1の変形例1から10、実施例2、並びに、実施例2の変形例1から3のいずれかに係る機能を実現するための構成を備えた提示装置100として提供できることはもとより、複数の装置で構成されるシステムであって、実施例1、実施例1の変形例1から10、実施例2、並びに、実施例2の変形例1から3のいずれかに係る機能を実現するための構成をシステム全体として備えたシステムとして提供することもできる。
【0147】
また、プログラムの適用により、既存の提示装置100を実施例1、実施例1の変形例1から10、実施例2、並びに、実施例2の変形例1から3のいずれかに係る提示装置100として機能させることもできる。すなわち、実施例1、実施例1の変形例1から10、実施例2、並びに、実施例2の変形例1から3のいずれかで例示した提示装置100による各機能構成を実現させるためのプログラムを、既存の提示装置を制御するコンピュータ(CPUなど)が実行できるように適用することで、実施例1、実施例1の変形例1から10、実施例2、並びに、実施例2の変形例1から3のいずれかに係る提示装置100として機能させることができる。
【0148】
このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、メモリカード、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、又はDVD−ROM(Digital Versatile Disk)などの記録媒体に格納して配布できる他、インターネットなどの通信媒体を介して配布することもできる。また、本発明に係る提示方法は、実施例1、実施例1の変形例1から10、実施例2、並びに、実施例2の変形例1から3のいずれかに係る提示装置100を用いて実施できる。
【0149】
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【0150】
(付記)
(付記1)
コンテンツを提示する提示装置であって、
タッチスクリーンに第1オブジェクトを表示し、
前記タッチスクリーンに対するタッチの位置及び強さを検知し、
前記検知された位置と、前記第1オブジェクトの代表点が前記タッチスクリーンに表示される位置と、の近接度を算定し、
前記算定された近接度と、前記検知された強さと、に基づいて、前記検知されたタッチに対して実行される後続の処理を切り換える、
提示装置。
【0151】
(付記2)
付記1に記載の提示装置であって、
前記算定された近接度と、前記検知された強さと、を変数とする関数を用いて算出される評価値に基づいて、前記後続の処理を切り換える、
提示装置。
【0152】
(付記3)
付記2に記載の提示装置であって、
前記関数は、前記検知された強さが大きければ大きいほど、前記近接度が大きくなるように前記近接度を補正し、前記補正された近接度を前記評価値とし、
前記評価値により満足される所定条件に基づいて、前記後続の処理を切り換える、
提示装置。
【0153】
(付記4)
付記1に記載の提示装置であって、
前記算定された近接度と、前記検知された強さと、に関する所定条件に基づいて、前記後続の処理を切り換える、
提示装置。
【0154】
(付記5)
付記4に記載の提示装置であって、
前記検知された強さが大きければ大きいほど、前記近接度が大きくなるように、前記近接度を補正し、
前記算定された近接度と、前記検知された強さと、に関する前記所定条件は、前記補正された近接度により満足される条件である、
提示装置。
【0155】
(付記6)
付記3又は5に記載の提示装置であって、
前記コンテンツは、前記第1オブジェクトにリンクが張られた第1コンテンツと、前記第1コンテンツと異なる所定の第2コンテンツと、を含み、
(a)前記補正された近接度が前記所定条件を満たしていれば、前記後続の処理を、前記タッチスクリーンに前記第1コンテンツを表示する処理に切り替え、
(b)前記補正された近接度が前記所定条件を満たしていなければ、前記後続の処理を、前記タッチスクリーンに前記第2コンテンツを表示する処理に切り替える、
提示装置。
【0156】
(付記7)
付記6に記載の提示装置であって、
前記コンテンツは、前記第1オブジェクトを含む第3コンテンツを含み、
前記第1コンテンツは、前記第3コンテンツで表される事項と異なる事項を表すコンテンツであり、
前記第2コンテンツは、前記第3コンテンツで表される事項を、前記第3コンテンツよりも詳細に表すコンテンツであり、
前記タッチスクリーンに前記第3コンテンツが表示されている間に、前記タッチの前記位置及び前記強さを検知すると、前記検知された位置及び強さに応じて、前記後続の処理を、前記第1コンテンツを表示する処理、又は、前記第2コンテンツを表示する処理に切り替える、
提示装置。
【0157】
(付記8)
付記6に記載の提示装置であって、
前記第1オブジェクトと共に、前記第2コンテンツにリンクが張られた第2オブジェクトを、前記第1オブジェクトから所定の近傍にさらに表示し、
(1)前記第2オブジェクトが表示される領域が前記検知された位置を包含していれば、前記後続の処理を、前記タッチスクリーンに前記第2コンテンツを表示する処理に切り替え、
(2)前記第2オブジェクトが表示される領域が前記検知された位置を包含しておらず、かつ、
(a)前記補正された近接度が前記所定条件を満たしていれば、前記後続の処理を、前記第1コンテンツを表示する処理に切り替え、
(b)前記補正された近接度が前記所定条件を満たしていなければ、前記検知された位置が前記第1オブジェクト及び前記第2オブジェクトから前記所定の近傍内にある場合に、前記後続の処理を、前記第2コンテンツを表示する処理に切り替える、
提示装置。
【0158】
(付記9)
付記8に記載の提示装置であって、
(2)前記第2オブジェクトが表示される領域が前記検知された位置を包含しておらず、(b)前記補正された近接度が前記所定条件を満たしておらず、かつ、前記検知された位置が前記第1オブジェクト及び前記第2オブジェクトから前記所定の近傍内にあれば、
(i)前記第2コンテンツに前記第1オブジェクトが含まれている場合に、前記後続の処理を、前記第2コンテンツを前記タッチスクリーンに表示する処理に切り替え、
(ii)前記第2コンテンツに前記第1オブジェクトが含まれていない場合に、前記後続の処理を、前記後続の処理を切り替えるときの表示を維持する処理に切り替える、
提示装置。
【0159】
(付記10)
コンテンツを提示する提示装置が実行する方法であって、
タッチスクリーンに第1オブジェクトを表示し、
前記タッチスクリーンに対するタッチの位置及び強さを検知し、
前記検知された位置と、前記第1オブジェクトの代表点が前記タッチスクリーンに表示される位置と、の近接度を算定し、
前記算定された近接度と、前記検知された強さと、に基づいて、前記検知されたタッチに対して実行される後続の処理を切り換える、
提示方法。
【0160】
(付記11)
コンピュータを、
タッチスクリーンに第1オブジェクトを表示させる表示制御部、
前記タッチスクリーンに対するタッチの位置及び強さを取得する取得部、
前記取得された位置と、前記第1オブジェクトの代表点が前記タッチスクリーンに表示される位置と、の近接度を算定する算定部、
前記算定された近接度と、前記取得された強さと、に基づいて、前記取得されたタッチに対して実行される後続の処理を切り換える切替部、として機能させる、
プログラム。
【0161】
(付記12)
コンピュータを、
タッチスクリーンに第1オブジェクトを表示させる表示制御部、
前記タッチスクリーンに対するタッチの位置及び強さを取得する取得部、
前記取得された位置と、前記第1オブジェクトの代表点が前記タッチスクリーンに表示される位置と、の近接度を算定する算定部、
前記算定された近接度と、前記取得された強さと、に基づいて、前記取得されたタッチに対して実行される後続の処理を切り換える切替部、として機能させる、
プログラムを記録した非一時的なコンピュータ読取可能な情報記録媒体。
提示装置(100)は、タッチスクリーン(109)に第1オブジェクトを表示し、タッチスクリーン(109)に対するタッチの位置及び強さを検知する。また、提示装置(100)は、検知された位置と、第1オブジェクトの代表点がタッチスクリーン(109)に表示される位置と、の近接度を算定し、算定された近接度と、検知された強さと、に基づいて、検知されたタッチに対して実行される処理を切り換える。