特許第6616135号(P6616135)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6616135表示機能付きの戸体、該戸体からの灯体取り外し方法および灯体取付け方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6616135
(24)【登録日】2019年11月15日
(45)【発行日】2019年12月4日
(54)【発明の名称】表示機能付きの戸体、該戸体からの灯体取り外し方法および灯体取付け方法
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20191125BHJP
   G09F 13/18 20060101ALI20191125BHJP
   E06B 7/28 20060101ALI20191125BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20191125BHJP
【FI】
   F21S2/00 439
   G09F13/18 N
   E06B7/28 C
   F21Y115:10
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-177163(P2015-177163)
(22)【出願日】2015年9月9日
(65)【公開番号】特開2017-54661(P2017-54661A)
(43)【公開日】2017年3月16日
【審査請求日】2018年8月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】391008582
【氏名又は名称】昭和フロント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085394
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
(74)【代理人】
【識別番号】100165456
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 佑子
(72)【発明者】
【氏名】田中 信行
【審査官】 河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−271734(JP,A)
【文献】 実開平02−150385(JP,U)
【文献】 特開2013−178334(JP,A)
【文献】 特開2000−148054(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0043196(US,A1)
【文献】 登録実用新案第3151738(JP,U)
【文献】 独国特許出願公開第102011001676(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
E06B 7/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
戸体の構成部材である框材に、溝状の反射部が形成された導光性のパネル体と、該パネル体の端面から投光する灯体とを設けて、該灯体からの光を反射部で反射させたことによる反射光で表示させるように構成した表示機能付きの戸体において、灯体が設けられた取付け体と、該取付け体を框材に着脱自在に取付けるための取付け部材と、パネル体の端面部を支持するべく取付け体に係脱自在に係止される押し縁と、該押し縁とパネル体面部との間隙に着脱自在に介装される間隙材とを備え、前記押し縁は、取付け部材の框材への取付け位置に取付けられるものであることを特徴とする表示機能付きの戸体。
【請求項2】
取付け体には、灯体からの光を入光するパネル体端面にガイドするためのガイド部が、パネル体側が開口した凹溝状に設けられ、ガイド部の溝底部に灯体が設けられていることを特徴とする請求項記載の表示機能付きの戸体。
【請求項3】
ガイド体の開口端は、パネル体の入光端面までは至らない設定になってことを特徴とする請求項記載の表示機能付きの戸体。
【請求項4】
戸体の構成部材である框材に、溝状の反射部が形成された透光性のパネル体と、該パネル体の端面から投光する灯体とを設けて、該灯体からの光を反射部で反射させたことによる反射光で表示させるように構成した表示機能付きの戸体において、パネル体面部と該パネル体を支持する押し縁との間隙に介装された間隙材を取外す工程、間隙材が取外された状態の押し縁を取外す工程、押し縁を取外すことで露出した取付け部材を取外すことで灯体が設けられた取付け体を框材から自由にする取外し工程、該自由になった取付け体を框材から取外す取外し工程、を備えることを特徴とする表示機能付きの戸体からの灯体取り外し方法。
【請求項5】
戸体の構成部材である框材に、溝状の反射部が形成された透光性のパネル体と、該パネル体の端面から投光する灯体とを設けて、該灯体からの光を反射部で反射させたことによる反射光で表示させるように構成した表示機能付きの戸体において、灯体が設けられた取付け体を框材に組込む工程、該組込まれた取付け体を、取付け部材を介して該取付け部材が視認される状態で框材に着脱自在に取付ける工程、パネル体の端面部を支持するための押し縁を、前記視認される取付け部材を目隠しする状態で取付け体に係脱自在に係止する工程、パネル体面部と押し縁との間隙に間隙材を介装する行程、を備えることを特徴とする表示機能付き戸体の灯体取付け方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED(発光ダイオード)等の灯体からの光を導光材からなるパネル体に入射することで文字や図柄等を表示する表示機能付きの戸体、該戸体からの灯体取り外し方法および取付け方法の技術分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
今日、戸体(扉体)を構成するパネル体に文字や図柄を描いて戸体自体に表示機能を持たせたものがあるが、パネル体が単純にガラス板のようなものである場合、パネル体表面にペンキ等の塗料で描いただけの表示しかできず、外観の優れたものとすることは難しいという問題がある。
そこでパネル体を、文字や図柄を反射表示するため溝状の反射部が形成された導光材で形成し、該パネル体の端面部から灯体の光を入光することで反射部で反射させ、その反射光で表示させることで、光表示ができるようにたものが知られている(例えば特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公平7−52947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが前記従来のものは、冂溝形状をした戸体框材(例えば横框)の収容溝に灯体を内装すると共に、収容溝の灯体よりも開口側に、灯体に対向するようにしてパネル体の端部を嵌合組込みするようにしていたが、灯体が球切れするような故障があった場合や発光色を変更したいような場合、灯体を交換する必要がある。
しかるに前記従来のものは、パネル体端面よりも奥側に灯体が配されているため、灯体を交換するためには框材からパネル体を取外してから灯体の交換をする作業が必要であってメンテナンス性に劣る、という問題もあり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、戸体の構成部材である框材に、溝状の反射部が形成された導光性のパネル体と、該パネル体の端面から投光する灯体とを設けて、該灯体からの光を反射部で反射させたことによる反射光で表示させるように構成した表示機能付きの戸体において、灯体が設けられた取付け体と、該取付け体を框材に着脱自在に取付けるための取付け部材と、パネル体の端面部を支持するべく取付け体に係脱自在に係止される押し縁と、該押し縁とパネル体面部との間隙に着脱自在に介装される間隙材とを備え、前記押し縁は、取付け部材の框材への取付け位置に取付けられるものであることを特徴とする表示機能付きの戸体である。
請求項2の発明は、取付け体には、灯体からの光を入光するパネル体端面にガイドするためのガイド部が、パネル体側が開口した凹溝状に設けられ、ガイド部の溝底部に灯体が設けられていることを特徴とする請求項記載の表示機能付きの戸体である。
請求項3の発明は、ガイド体の開口端は、パネル体の入光端面までは至らない設定になってことを特徴とする請求項記載の表示機能付きの戸体である。
請求項4の発明は、戸体の構成部材である框材に、溝状の反射部が形成された透光性のパネル体と、該パネル体の端面から投光する灯体とを設けて、該灯体からの光を反射部で反射させたことによる反射光で表示させるように構成した表示機能付きの戸体において、パネル体面部と該パネル体を支持する押し縁との間隙に介装された間隙材を取外す工程、間隙材が取外された状態の押し縁を取外す工程、押し縁を取外すことで露出した取付け部材を取外すことで灯体が設けられた取付け体を框材から自由にする取外し工程、該自由になった取付け体を框材から取外す取外し工程、を備えることを特徴とする表示機能付きの戸体からの灯体取り外し方法である。
請求項5の発明は、戸体の構成部材である框材に、溝状の反射部が形成された透光性のパネル体と、該パネル体の端面から投光する灯体とを設けて、該灯体からの光を反射部で反射させたことによる反射光で表示させるように構成した表示機能付きの戸体において、灯体が設けられた取付け体を框材に組込む工程、該組込まれた取付け体を、取付け部材を介して該取付け部材が視認される状態で框材に着脱自在に取付ける工程、パネル体の端面部を支持するための押し縁を、前記視認される取付け部材を目隠しする状態で取付け体に係脱自在に係止する工程、パネル体面部と押し縁との間隙に間隙材を介装する行程、を備えることを特徴とする表示機能付き戸体の灯体取付け方法である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1またはの発明とすることにより、灯体からの光を導光性があるパネル体に入光し、反射部で反射させることで文字や図柄等を光表示できるものでありながら、灯体が球切れしたような故障の場合や発行色を変更したい場合のように灯体を交換したい場合に、パネル体端面部と押し縁との間隙に介装された間隙材を取外した後、押し縁を取外し、その後、取付け部材を取外して取付け体を框材から自由にし、しかる後取付け体を框材から取外すことで灯体を戸体から簡単に取外すことができ、また請求項5の発明とすることにより、灯体を戸体に簡単に取付けることができ、灯体の交換作業等のメンテナンスが簡単になる。しかもこれらの場合に、取付け体を框材に取付けるための取付け部材が押し縁に隠れることになって外観を損なうことがない。
請求項の発明とすることにより、灯体からの光は、ガイド部に案内されてパネル体端面に入光することになって効率の良い入光ができ、明るい光表示をすることができる。
請求項の発明とすることにより、取付け体の框材からの取外し作業が、パネル体の入光端面に邪魔されることなくできることになってメンテナンス性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】(A)(B)は開き戸方式の戸体の正面図、開閉状態を示す戸体の平面図である。
図2】灯体が設けられる縦框部位の横断面図である。
図3】灯体が設けられない上框部位の横断面図である。
図4】(A)〜(E)は灯体を縦框から取外す手順を示す作用説明図である。
図5】(A)(B)は引き戸方式の戸体の正面図、平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図中、1は開き戸方式の戸体(扉体)であって、該戸体1は、上下両框2、3、左右縦框4、これら框2〜4に組込まれるパネル体5とを用いて構成され、戸枠6の縦枠6aに蝶番6bを介して開閉揺動自在に支持されているが、パネル体5は透明板(導光板)となっており、該パネル体5の屋内側板面には、文字や図柄等を表示するための反射部5aが凹溝状(あるいはV溝状)に形成されている。そして本実施の形態では、蝶番6bの一つに電気的な配線(通称「電気蝶番」)がなされており、これにより建物側から戸体1への電源供給がなされるようになっているが、これらの技術は周知であるので、これ以上の詳細は省略する。
【0009】
そして本実施の形態では、左右両縦框(框材)4に灯体(例えば発光ダイオード(LED))7が組込まれており、以降、これらの構造について具体的に説明する。
【0010】
前記縦框4は四角筒形状をし、左右方向外側端面4aには化粧框8が取付けられている。一方、縦框4の左右方向内側端面4bの屋内外側端には、屋内外側面4cから面一状に延出する状態で屋内外側凸片4dが突設しているが、屋内外側凸片4dには、さらに該屋内外側凸片4dよりも肉薄となる状態で屋内外側面4cおよび屋内外側凸片4dの屋内外側面から面一状に延出する状態で屋内外側突条4eが形成され、これにより、屋内外側凸片4dの先端部(左右方向内端部)と屋内外側突条4eの屋内外方の内端面とのあいだに段差部4fを形成している。
また、縦框4の左右方向内端面4bの屋内外方中央部には、凹溝4gを形成するため屋内外方に対向する状態で一対の内側凸片4hが形成されるが、該両内側凸片4hの先端(左右方向内端)には、屋内外方外方に向けてそれぞれL字形に折曲する状態で内側凸条4iがさらに形成されている。
【0011】
9は灯体7を縦框4に取付けるための取付け体であって、該取付け体9は、両内側凸条4iの左右方向内側面に当接する本体片9aと、該本体片9aの左右方向内側面から左右方向内側に向けて突出して灯体7の取付け溝(本発明の「ガイド部」に相当する。)9bを縦框4の屋内外方向中央部に形成するべく屋内外方向に間隙を存して対向する一対の取付け片9cと、屋内側内側凸条4iの屋内側端にまで至る本体片9aの屋内側端から左右方向外方に向けて折曲して縦框左右方向内側端面4bに至る屋内側折曲片9dと、該屋内側折曲片9dの左右方向外端から左右方向内側端面4bに当接する状態で屋内側方向に折曲する屋内側当接片9eと、該屋内側当接片9eの屋内側端から屋内側凸片4dの屋外側部に当接する状態で左右方向内方に折曲して屋外側が開口するようL字形になった第一係止片9fと、前記屋内側折曲片9dから左右方向内方に向けて延出して屋外側が開口するようL字形になった第二係止片9gとを備えて構成されている。
そして取付け溝9bは、開口端がパネル体5の灯体7からの光が入光する入光端面にまで至らない、つまり開口端と入光端面とのあいだに左右方向の隙間を存する寸法設定になっている。
【0012】
そして取付け体9は、灯体7を取付け溝9bの溝底に組込んだ状態で、屋内側当接片9eを屋内側凸片4dと内側凸条4iとのあいだに嵌入して左右方向内側端面4bに突当て当接し、この状態で屋内側当接片9eをビス(本発明の「取付け部材」に相当する。)9iを介して左右方向内側端面4bに着脱自在に固定することで灯体7が縦框4に取付けられるようになっている。尚、リード線7aは、前述したように電気蝶番6bを介して戸体1内に引き込まれるが、該リード線7aは、上框2において左右に分割され、左右の縦框4に至らしめるようになっている。
【0013】
また、10は屋外側押し縁であって、該屋外側押し縁10は、パネル体5の屋外側端面部に対向して該屋外側端面部を支持するための屋外側支持部10aを有しているが、該屋外側支持部10aに屋内外の係止片10b、10cが一体となって設けられる。そして、屋内側係止片10bは屋外側の内側凸片4hと内側凸条4iとで形成されるL字形の係止部に係止し、屋外側の係止片10cは、段差部4fに当接する状態で屋外側凸片4dに係止している。そして屋外側支持部10aとパネル体5の屋外側面とのあいだの空隙には、間隙材であるガラス押さえ(シーリング、ビード)11及びバッカー12が着脱自在に介装されている。
【0014】
一方、屋内側押し縁13は、パネル体5の屋内側端面部に対向して該屋内側端面部を支持するための屋内側支持部13aを有しているが、該屋外側支持部13aに屋内外の係止片13b、13cが一体となって設けられる。そして屋内側係止片13bは取付け体9の第一係止片9fに、屋外側係止片13cは第二係止片9gにそれぞれ屋外側から係止しており、同じく屋内側支持部13aとパネル体5の屋内側面とのあいだの空隙には、同じく間隙材であるガラス押さえ(シーリング、ビード)11及びバッカー12が介装されている。
【0015】
そして灯体7の戸体1への着脱は、図4に示すように次の手順で行われるようになっている。因みに、本実施の形態では、灯体7は、左右両縦框4に設けられるものであるが、左右何れか一方の縦框4に設けられるものであってもよく、また上下框2、3の少なくとも一方に設けられるものであってもよい。そしてこれらの場合において、灯体7のない部位の框(框材)の屋内側端面部については、屋外側端面部を支持する屋外側押し縁10を天地逆にしたものを屋内側押し縁10として用いて支持するようにしている。このためパネル体5は、灯体7のない部位について予め、灯体7を設けるための屋内側押し縁13を外した状態であっても、屋内外の両端面部を、図3に示すようにこの屋内外側押し縁10を用いて支持する状態にしておけば、灯体7が設けられる部位の屋内側押し縁13を外してもパネル体5が外れてしまうようなことはない。尚、取付け体9を屋内側ではなく、屋外側に取外すようにしてもよく、この場合には、本実施の形態について屋内外の構成を逆にすれば良いことになる。
【0016】
図4では、灯体7を取外す手順について説明するが、灯体7を取付ける手順ついては取り外す手順の逆の操作をすればよいのでその説明については省略する。
まず、屋内側支持部13aとパネル体5の屋内側端面部とのあいだのガラス押さえ11、バッカー12を取り外す(図4(B))。次いで屋内側押し縁13を取り外す(図4(C))。しかる後、ビス9iを外し(図4(D))てから取付け体9を縦框4から外す(図4(E))ことで灯体7を戸体1から取外すことができるようになっている。
【0017】
叙述のごとく構成した本発明の実施の形態において、灯体7は、該灯体7が設けられた取付け体9と、該取付け体9を縦框4に着脱自在に取付けるためのビス9iと、パネル体5の端面部を支持するべく取付け体9に係脱自在に係止される屋内側押し縁13と、該屋内側押し縁13とパネル体5の屋内側面部との間隙に着脱自在に介装されるガラス押さえ11及びバッカー12とを備えて構成され、そして灯体7が故障したり発光色を変更したい等の理由で灯体7を交換したい場合に、パネル体5の屋内側面部と屋内側押し縁13との間隙に介装されたガラス押さえ11及びバッカー12を取外してパネル体とのあいだに隙間ができた状態にして屋内側押し縁13を取付け体9から取外し、しかる後、ビス9iを取外すことで灯体7が設けられた取付け体9を縦框4に対して自由にし、この自由になった取付け体9を縦框4から取外すことで簡単に灯体7の取り外しができ、そして新しい灯体が組込まれた取付け体9を用いて前記取外し手順とは逆の手順で組込むことで灯体7の交換ができることになって、いちいちパネル体5を縦框4から外す必要がなく、メンテナンス性が向上する。
【0018】
しかもこのものでは、屋内側押し縁13は、ビス9iの縦框4への取付け位置に取付けられるものであるため、ビス9iは常時は屋内側押し縁13によって目隠しされて視認することができず、灯体7を交換するため屋内側押し縁13を取外すことにより露出するものであるため、取付け体9をビス9iによって着脱するものでありながら外観性を損なうことがない。
【0019】
また取付け体9には、灯体7からの光を入光するパネル体端面にガイドするための取付け溝9bが設けられ、この溝底部に灯体7が設けられているため、効率よく灯体7からの光をパネル体端面部に入光させることができることになって、優れた光発光表示ができながら、取付け溝9bの開口端は、パネル体5の入光端面までは至らない設定、つまり取付け溝9bの開口端とパネル体5の入光端面とのあいだが左右方向に間隙を存しているため、前記取付け体9の縦框4に対する着脱の際に、取付け溝9bの開口端がパネル体5の入光端面に当たって着脱の邪魔をすることがなくなって、作業性の向上を図ることができる。
【0020】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないものであることは勿論であって、例えば図5に示す開き戸方式のものであっても同様にして実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明は、LED(発光ダイオード)等の灯体からの光を導光材からなるパネル体に入射することで文字や図柄等を表示する表示機能付きの戸体として利用することができる。
【符号の説明】
【0022】
1 戸体
4 縦框
4g 凹溝
5 パネル体
5a 反射部
7 灯体
7a リード線
9 取付け体
9b 取付け溝
9i ビス
11 ガラス押さえ
12 バッカー
13 屋内側押し縁
図1
図2
図3
図4
図5